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伊那市民吹奏楽団有志が金管アンサンブル
伊那市民吹奏楽団有志による「金管アンサンブルの夕べ」が16日夜、伊那市生涯学習センターであった。元NHK交響楽団首席トランペット奏者北村源三さんを特別ゲストに迎え、一緒に演奏を楽しんだ。
「金管竏秩vは不定期で開いているが、今回は市内の元N響メンバーを通じ、北村さんの出演が決まったことから日程を組んだ。
北村さんとの共演は初めてで、団員の金管奏者約30人は演奏曲目のうち「トランペット吹きの子守唄(うた)」など4曲を一緒に演奏。一曲ごとに、観客から温かい拍手が送られた。
曲の合間には、トランペットなど楽器や曲目の紹介もあった。
市民吹奏楽団の定期演奏会は10月に予定している。 -
箕輪中学校職場体験
箕輪町立箕輪中学校の2年生は14、15日の2日間、町内外の公共施設や企業など95カ所で職場体験学習をした。箕輪消防署で体験学習を受け入れて以来初めての女子生徒2人を含む5人が救急、放水、救助訓練などに励み、消防署の仕事を学んだ。
体験訓練1日目は、消防署の仕事について説明を受け、消防車両や積載機械器具を学んだ。規律訓練に励み、普通救命講習も受講した。
2日目は、消火器や消火栓の取り扱い、放水訓練などの後、救助器具の取り扱いや救助ロープ結策を訓練し、実際にモンキーやセーラーという方法でロープを渡る救助訓練もした。
地面に水平に張った長さ約18メートルのロープを渡る訓練で、生徒は「死ぬ気になればなんでもできる」と声を掛け合い、腕力、腹筋力、背筋力、バランスなどあらゆる能力が要求される訓練に果敢に挑戦した。
初の女子生徒、高木瞳さんと荒木祐衣さんは、「将来、消防士になりたい」と体験を希望した。「疲れるけどやりがいがある」「大変だけど楽しい」と熱心に学んでいた。 -
駒ケ根市5小学校で運動会
駒ケ根市内の5小学校は16日、それぞれの校庭で運動会を開いた。児童らは玉入れ、綱引き、騎馬戦などのほか、かけっこやリレーなど次々に行われる競技に張り切って登場し、応援に訪れた保護者らの大きな声援を受けながら精いっぱいの頑張りを見せた。
綱引きや騎馬戦など団体種目での楽しそうな笑顔とは打って変わって、各学年ごとに行われるかけっこでスタート順を待つ児童らの表情は一様に緊張気味だったが、号砲とともにスタートし、夢中で走ってゴールした後には、一転して満足感と達成感で輝く笑顔がこぼれていた。
訪れた保護者らは、懸命に競技に取り組む児童らの表情を残そうとカメラやビデオカメラのレンズを向けたり、頑張るわが子に届けとばかり「いけ」「そこだ」などと大きな声援を送っていた。
赤穂小では午後からの雨を予想して綱引きや大玉送りなど一部競技を中止して予定を繰り上げ、午後3時終了予定のところ、正午すぎに閉会式を行った。 -
牧ケ原祭盛大に
文化の秋、感動の秋、青春の熱き祭典始まる-。中川村の中川中学校の文化祭「第31回牧ケ原祭」は「ジグソーパズル」をテーマに16、17日開催。開祭式では、テーマのジグソーパズルを披露。全校の集合写真をパソコンでモザイク処理した206ピースを全生徒で完成させ、ステージを飾った。引き続き、恒例の郷土学習発表。1年1組は村の歴史やハチ博物館について、2年2組は寸劇仕立てで方言について調べたことを発表。3年1組は福祉やボランティアについての活動をまとめた。
また、選択技術では個性豊かなロボットが勢ぞろいし、コンテストで盛り上がり、2年の選択音楽はクラシックギターで「愛のロマンス」を響かせた。
2日目各種展示のほか、午前中は吹奏楽部の発表、青春企画。午後は校庭(雨天サンアリーナ)で「生徒の集い」閉祭式は午後2時30分から。一般公開は17日午前9時-午後3時まで -
雨にも負けず…小学校運動会
伊那市、箕輪町、南箕輪村の21小学校で16日、運動会があった。児童たちは毎日の練習を重ねてきた競技やダンスなどの種目を披露。悪天候に悩まされプログラムを一部変更する学校もあったが、友達や保護者らの応援を受けて、元気いっぱい走り回った。
伊那小学校(北原和俊校長、756人)は、全校児童を4チームに分けた対抗戦。全校参加の大玉送りやリレー、棒倒し、組体操など全26種目で「スポーツの秋」を満喫した。
2学年ごとの合同綱引きでは、それぞれ4チームがトーナメント戦。「せーの!」の掛け声と共に縄を全力で引き合う児童、中には勢い余って尻もちをつく姿もあり、周囲を和ませていた。
来入児による「まわれ、まわれ、かざぐるま!」では、園児たちがはじける笑顔で校庭を走り回った。北原校長は「元気な姿を見て、来年皆と仲良くなれることを確信した。入学するのを首を長くして待ってる」と呼び掛けていた。 -
高遠高校・英語クラブ ALTと留学生の歓迎会開く
伊那市の高遠高校の英語クラブ(魚谷沙央里部長)は14日夕、同校のALT(英語指導助手)と短期留学中の学生の2人のために歓迎会を開いた。ALTの出身国の家庭料理をつくり、皆で国際交流の和を広げた=写真。
歓迎を受けたのは7月に赴任した南アフリカ出身のALT、ニール・マルガンさん(34)と、9月上旬から2週間の日程で留学しているタイのプラチャクル・シャマイポンさん(17)の2人。
この日は、部員やクラブ顧問の中西温子教諭ら約15人集まり、マルガンさんの母親のレシピでアフリカの家庭料理「ミルクタルト」を調理。小麦粉、バター、卵などを混ぜて焼くといった簡単な料理だが、手順などを聞くのはすべて英語で会話が進んだ。
生徒たちは中西教諭の手助けをもらいながら積極的に質問するなどして交流。マルガンさんにでき上がった料理の味を聞くと「家に帰った気分になる」と笑顔を生徒たちに見せていた。
シャマイポンさんは「制服のスカートの丈や、箸を使う文化に最初は驚いたが、皆が親切に接してくれてうれしい」と感想。魚谷部長は「歓迎会をきっかけに英語や異国文化についてふれあう機会にしたい」と話していた。 -
演劇舞台技術セミナー
伊那市の県伊那文化会館は10日、演劇舞台技術セミナーを開いた。南信の高校生が「舞台転換」をテーマにパネルの仕込みや転換の技術を学んだ。
上伊那地区高校演劇合同発表会(24日)を前に開く恒例のセミナー。今年は3年計画の最終年で、演劇で非常に重要な舞台転換を伊那文化会館の舞台担当職員が指導した。赤穂、弥生、上伊那農業、辰野、伊那西高校の5校から演劇部員約50人が参加した。
昨年のセミナーで学んだパネル作りから発展し、今回はパネルを舞台上に置く、バトンにつるす2種類の技術を学んだ。つり込みでは、バインド線に強度を持たせるため2本をよる方法、パネルに釘を打ちつけて線を通すガイドの作り方などを練習した。
舞台転換は、明かり、音、無音などの異なる条件で転換をし、観客に与える印象の違いやその効果を考えた。
舞台職員は「舞台転換は作品でとても重要。演技の中で考えてほしい」と話した。 -
箕輪町PTA連合会が要望
箕輪町PTA連合会(中村政義会長)は14日、箕輪中学校と5小学校の各校ごとの交通安全対策などの要望をまとめ、「可能な限りすみやかに対処していただきたい」と平沢豊満町長に要望書を提出した。
連合会は6校のPTA会長、学校長ら、町側は町長はじめ担当課職員らが出席した。
要望は、上古田保育園の南の道路幅員の狭い個所の拡張、南小西側の交差点への信号機設置、長田地区の広域農道への横断歩道の設置、有害図書等に該当すると思われるビデオ等自動販売機の撤去支援、春日街道の春日町信号機交差点に横断歩道と押しボタンの追加設置、八乙女・松島西・南小河内地区への外灯の増設など。
町は、要望で来年度予算に反映できるものは反映していく考え。要望に対する回答は例年より早く、年内を目途にしたいとしている。 -
馬込勇ファゴット奏法セミナー
伊那市の県伊那文化会館で10日、ファゴット奏者の馬込勇さんによるファゴット奏法セミナーがあった。高校生と大学生4人が一人ずつ基本から指導を受け、最後に玄関ホールで演奏を披露した。
伊那文化会館は年2回、世界的に活躍し後進指導にあたっている馬込さんの指導を受けて技術の向上を図ろう-とセミナーを開いている。
ファゴットは吹奏楽でも重要な役割を担う楽器だが指導者が少ないため、音大生、塩尻市と飯田市の高校生が、指使いや音の大きさ、作曲家の時代も考えた演奏のテンポなど細かな指導を受けて熱心に学んだ。
今回は、馬込さんの教え子によるデュオ「ファンタジア・アレグロ・ジョコーゾ(FAG)」のロビーコンサートもあった。長野県出身でウィーン国立音大4年の小宮山未来さん、国立音大3年の吉村綾香さん=東京都=の2人が「ふるさと」「ファゴット協奏曲」など4曲を演奏。セミナー参加者や来館者ら約50人がファゴットの音色を楽しんだ。 -
十二天の森キノコ写真展
駒ケ根市福岡在住の中原寧之さんが自宅近くの住宅地に広がる平地林、十二天の森を散策しながら撮影したさまざまなキノコの写真展が駒ケ根市の市立博物館ロビーで30日まで開かれている=写真。入場無料。
オオウスムラサキフウセンタケ、カレエダタケ、シワカラカサタケなどの珍しいキノコをはじめ、3年かけて撮影したという約50種類のキノコの写真が展示されている。中にはタマゴタケが白い殻を破って赤い頭を現し、大きな傘を開く様子がよく分かる8枚の連続写真などもある。
月曜休館。午前9時30分縲恁゚後6時30分。問い合わせは同館(TEL83・1135)へ。 -
みのわ美術展
みのわ美術会(45人、小川節子会長)主催の第11回みのわ美術展が14日、箕輪町文化センターホールで始まった。日本画、洋画、彫刻、工芸の79作品が並び、見ごたえある展示会になっている。
作品は日本画6点、洋画37点、彫刻3点、工芸33点。7年目の一般公募は4人が入選し、入選作品も展示している。
絵画は6号の小品から130号まで。中央に出品した作品、鉛筆デッサンの習作、県伊那文化会館で開催中の長野県美術展に出品中の会員による小品などがある。彫刻、染色、陶芸、人形なども数多く秀作、力作を間近に鑑賞できる。
会によると、「昨年より出品総数はわずかに減少したが、公募では新人の応募もあり活性化している。中央に出品した作品もあり、陶芸など工芸の底辺も高く、レベルは上がっている」という。「若い人にもぜひ美術に挑戦してほしい。会場に足を運んで」と話している。
会期は17日まで。午前9時縲恁゚後5時半(最終日午後4時)。無料。
一般公募入選者は次の皆さん。
▽第1部・日本画=「星月夜」原麻里子(南箕輪村)▽第2部・洋画=奨励賞「道」横山利孝(松島)、奨励賞「上棚よりの陽春」小松和彦(長岡)▽第4部・工芸=「晩秋」漆戸紀代子(北小河内) -
世界的トロンボーン奏者・ミリエールさんが生演奏
伊那市の春富中学校で13日夜、パリ国立音楽院教授で、世界的なトロンボーン奏者のジル・ミリエールさん(54)を招いたコンサートがあった。セッションした同中学校吹奏学部員や集まった観客約250人を優雅な音色で魅了した。
ミリエールさんは吹奏学部顧問の知人と交友があり、広島県の音楽大学へ技術指導のため来日した際、伊那を訪問。中学校PTAの父親母親委員会「いぶきの会」(登内康子会長)が保護者交流を目的に毎年企画する「ふれあいコンサート」へ出演した。
コンサートはジャズやブルース、ピアノとの協奏曲など、アンコール3曲を含めた全6曲を披露した。吹奏学部員51人と共に「オーバー・ザ・レインボー」も演奏。同じパートの松浦真衣さん(3年)は「一緒にできたことが思い出になった」と感動した様子だった。
ふれあいコンサートは3年目で、これまでも数々の演奏家が出演してきたが、「世界のミリエールさん」の登場に会場は拍手喝さい。伊藤博徳PTA会長は「トロンボーンが表現豊かな楽器だと知った。今日の余韻を明日の活力にしたい」とあいさつした。 -
親子で汗して、宮田中3年と保護者が学校の環境美化作業
宮田村宮田中学校は9日、参観日にあわせて親子作業、親子運動を開いた。
作業は3年生とその保護者が参加。校庭の石拾い、草刈り、庭木の手入れなどで汗を流した。
段差が激しくなっていた校内の駐車場部分には、土を入れて補修する作業も。快適な学校環境にしようと、力をあわせた。
親子運動は全校参加。学年ごとクラス対抗の綱引き大会で絆を深めた。 -
伊那東部中学校 1年生性教育講演会
伊那市の伊那東部中学校の1年生(287人)を対象とした性教育講演会が8日、同校体育館であった。岐阜大学の近藤真庸教授(52)がHIV(エイズウイルス)感染の少年の話などについて語り、生徒らに生命の大切さを伝えた=写真。
1年生の性教育授業の一環として開催。近藤教授は「生命の誕生・大切な私」と題し、仲間づくりに苦労した中学時代の実体験などを通じ、「命だけを忘れなければ人生は少しずつ自分で変えていけるもの」と訴えた。
HIV感染の少年の話では、ウイルスの知識、感染者の心境などを熱弁。「一人友達ができると1日長生きできる」とし、理解のある周りの人の支えが感染者の励みになると話した。
近藤さんは「君たちとの出合いは今日だけかもしれないが、心の中で何かのプラスにしてくれれば」と言葉を贈って降壇。生徒代表者は「病気と戦っている人、周りで支える人から、自分の命を大切にすることを学んだ」と感想を述べていた。 -
滝沢教室ピアノコンサート
宮田村の滝沢智恵子さんが主催する「響きの会」のピアノコンサートが10日、宮田村民会館であった。園児から大人まで、宮田・飯島両教室の門下生ら40人余が出演。ピアノ独奏や連弾、クラリネット、フルートのソロ演奏などで、演奏する喜び、聴く楽しさをたん能した。
2部構成。倉沢彩さんのオースティンの「人形の夢と目覚め」で幕開け。酒井いずみさんはお母さんと連弾で「かわいいばら」を弾き、片桐瑞穂さんはフルートソロでしっとりと「子守唄」を響かせた。
生徒ひとり一人の技量や好み、気持ちに沿った選曲、精いっぱいの演奏で、初秋のコンサートを盛り上げた。
滝沢さんは「発表会を通じてステップアップするとともに、音の彩り、優しさを感じ、音楽を楽しんでほしい」と話していた。 -
食のつどい」に140人
中川村は9日、文化センターで「食卓から健康を、みんなで考えよう食育」をテーマに「食のつどい」を開き、村の取り組みや団体の活動報告、講演を通じて、「食」について理解を深めた。
発表では「今なぜ食育か」と題して、村保健センターの米山ゆみ管理栄養士が、村の05年度ヘルス・スクリーニング結果と全国の基礎調査と比較し「メタボリックシンドロームを引き起こす肥満の割合は、男性では30代、40代、女性では40代、50代が高い。女性の50代、60代は高血糖の割合が多い。食習慣の関与が非常に大きいため、学習と実践が課題」とした。
また、保育園栄養士の丸山安都子さんは「『食育の日』の取り組み」について発表。食生活改善推進協議会は「日常生活の中で健康づくりの食事の知識や工夫をお隣から地域へ伝えるなど食育の推進を行なっている」と活動を報告した。
最後に、飯田市役所の井上弘司さんが「食育のススメ」と題して講演した。
会場では夏野菜を使った料理や手作りパン、おやつの展示、試食もあり、来場者はレシピなどを質問していた。 -
税についての作文上伊那審査会
伊那地区納税貯蓄組合連合会(坂井武司会長)は11日、伊那市の伊那公民館で上伊那の各中学校から募集した税についての作文の審査会をした。飯島中3年の片桐梨奈さんと西箕輪中3年の丹優美さんの作品を県審査へ出品することを決めた。
本年度は11校から208点(昨年比10点増)の応募があった。題材は自由。体験談や授業で学んだことなど、自らの意見や感想を1200文字以内でまとめる。
連合会はじめ、税務署や上伊那地方事務所など関係機関の10人余が、一点一点に目を通し、文章の構成、意見や体験の表れ、個性的な内容、説得力の有無などを基準に審査した。
租税教育の一環で、税についての知識や関心を高める狙い。全国納税貯蓄組合連合会主催で、1976(昭和51)年度から続く。作品は地区、県、関東信越の各審査を経て、全国で入選を決定する。 -
9年ぶりに長い冬眠から覚め、大蛇復活
さわやかな秋晴れとなった10日、駒ケ根市の赤穂中学校(諏訪博校長)は伝統の大運動会を同校グラウンドで開いた。上伊那で唯一開。今年は9年振りに競技「大蛇」が復活、「心と手をつなぐ赤中生」「暴力やいじめのない学校」を内外にアピールし、興奮と感動を呼んだ。
「ひろがれ!赤中PEACE」をスローガンに、生徒、教諭ら約千人が紅白に分かれ、13プログラムを繰り広げた。
真っ向、力勝負の「綱引き」。なじみの全校女子の校歌ダンス「すずらんの舞」。男子全員が力と力でぶつかりあい、火花を散らす「棒倒し」。迫力ある女子同士の戦い「騎馬戦」と続き、いよいよ、注目の「大蛇」。出陣太鼓に、長い冬眠から目覚めた大蛇4匹が東西から「ノッシ、ノッシ」と登場、次々と寝転び、とぐろを巻いて完成。2回戦は逆におき上がる「脱皮」をした。入場から退場まで手はつないだまま。 97年の運動会で「大蛇」にかかわり、いじめや暴力事件が発生したことを受け、学校側から、いじめや暴力を許さない学校の雰囲気になるまで冬眠させられた「大蛇」。生徒会は8月に「赤中人権宣言」を策定し、伝統種目を甦らせた。
「大蛇」を見に集まった市民らは「昔と比べると迫力が欠けるが、復活してよかった」「冬眠や復活の経過を思うと、感慨深い」と話していた。 -
第59回長野県美術展
第59回長野県美術展(県、県教育委員会、信州美術会主催)の伊那会場が10日、伊那市の県伊那文化会館で始まった。入選作品をはじめ審査員、無審査、遺作の計599点を一堂に展示。2年ぶりの伊那会場の開催で、南信各地から訪れた人々がじっくりと鑑賞している。
作品は日本画、洋画、彫刻、工芸。県内の居住者及び出身者からの応募数は4部門で912点。昨年と比べ日本画はわずかに減少したが、全体では11点多かった。約6割の547点が入選した。審査員作品30点、無審査6点、遺作5点も展示している。
上伊那地区の受賞者は、2部(洋画)で信州美術会賞に丸山栄一さん=南箕輪村、SBC賞に竹内みどりさん=辰野町、NBS賞に宮沢かつ子さん=辰野町、4部(工芸)で信州美術会賞に吉田冴子さん=箕輪町。
会場は、伊那や飯田地区の人が見やすいように洋画の関係地区分を1階に展示し、彫刻は周囲の壁を取り払い会館の大きな空間の中で鑑賞できるように配置するなど、展示方法にも工夫を凝らしている。
事務局では「多くの方に見に来ていただき、美術に興味を持ってほしい」と話している。
会期は17日まで。午前9時縲恁゚後5時(最終日は午後4時)。入場料は一般500円、高校・大学生300円、身障者、小学生無料。 -
阿竹晃子さん(63)、
絵も陶芸も根っこは同じ、表現方法が違うだけ。心の趣くままに描き、造形する-。
◇◇
1943年、名古屋市で彫刻家の故・中村喜平さんの長女に生まれ。子ども時代は川口市で過ごす。父の彫刻は売れず、母が和裁で一家を支えた。「父が好きで、まつわりついていた。父のモデルも務めた。父は生きていくにはお金は必要。85%はお金でカバーできる。残りの15%はお金では満たされないとよく言っていた」と父の思い出を。
偉大な彫刻家の父の背を見て育ち「気がついたら描いていた」と10代から独学で絵を描き始めた。「人物画はものすごく好き、モデルを見ると燃える。色彩は明るく、鮮やかな色に引かれる。冬は景色、粉雪が降る景色がいい」。父から母に毎日のように届く絵手紙を見て、絵心を誘われたとか。
25歳で夫の実さんに出会い、大恋愛の末、結婚。工業デザイナーを目指し勉学中の夫を支え、2女に恵まれた。次女のおむつを取れた時「むしょうに手が乾く。何かやってみたいと、父に相談すると、陶芸を勧められた」という。
陶芸家、岡村昭男さんに師事。「なにものにも捕らわれず、好きな物を好きなように作る」それが身上。「いいこともいやなことも、泣きたいことも作品にして吐き出す。絵を描くように、自由に形づくる。絵と陶芸、材料が違うだけ」とか。
陶芸はお金にしやすい」と、経済的に困窮すると、陶芸の個展を開催。「いい友達に恵まれ、友達が心配して買ってくれるから、ほとんど完売する」とか。
50歳から俳句をはじめ、60歳には盆栽にも目覚め、昨年から亡き父の工房(駒ケ根市福岡)に移転し、釜を構え、創作活動に励む。
「駒ケ根市は自然がきれいで幸せ。冬もいい。歩いて、氷や雪をすくって食べる」と寒さも楽しんでいる。「釜を持って、独立したら、自分に腕がないのに、愕然とした。穴があったら、作品を埋めたい。原点に返って、どうして焼物を始めたのか、自分はどういう物を作りたいのか、考えていきたい」と話す。
陶芸教室は毎週金、日曜日午後2時、7時。1人暮らし、(大口国江)
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かかしでスズメを追い払い
総合的学習の一環で米づくり取り組む中川村の中川西小学校5年生(高橋初男教諭、30人)は6日、体験田にかかし6体を立てた。 体験田は周囲の水田よりも一足早く出穂したため、格好のスズメの標的になり、田の東側から食害が出始めた。同クラスでは班毎、材料を持ち寄り、かかしを製作した。
かかしは麦わら帽子をかぶり、Tシャツを着た素朴なものや、スズメを思い切りおどかそうと、ビーチボールの頭に、キラキラ光る反射テープの髪、ボデーにCDを付けるなど工夫した。
また、田全体にスズメおどしの反射テープを張るなどした。
子どもたちは「かかしを立てたら、スズメが来なくなった」「かかしの効果は抜群」と満足そう。 -
育てた花で地域環境美化
箕輪西小3年生が福祉施設に花を贈る箕輪町の箕輪西小学校3年生(17人、上野平和教諭)は7日、総合的な学習で育ててきた鉢花を、上古田にある老人福祉施設「グレイスフル箕輪」にプレゼントした。
3年生は総合的な学習で花作りに取り組んでいる。育てた花を学区内や老人施設などに配り、地域の環境美化を考えると同時に、地域の一員として環境美化に関わる役割を担うねらいで、花いっぱい運動も推進している。
サルビア、サフィニア、マリーゴールドの3種類16鉢を届け、施設を利用しているお年寄りに水やり、肥料を与える回数など花の育て方を説明した。育て方を書いた画用紙と液肥も贈った。花はグループホーム前などに花の色や鉢の高さなどを考えながらきれいに並べた。
利用者は、「今日はありがとう。勉強と花の世話を両立させてね」と笑顔で話した。施設では職員と利用者で花を世話していくという。
3年生は、熱心に花の世話に取り組み、鉢花のほか学校花壇で切花を栽培。百日草やケイトウなどを全クラスに配り、学校中を花で飾っている。西部診療所にも花13鉢を届けた。上野教諭は、「花作りを通して生き物を大切にする気持ちや、水やりなど毎日継続する気持ちが育っている」という。
町は本年度、子どものころからの環境教育を重視し、学校と連携して環境教育プログラムに取り組んでいる。各学校でプログラム実施に必要な予算を町が確保する。今回の花のプレゼントもプログラムの一環で、町が支援したプランターや肥料を使って栽培した。 -
赤穂高定時制生活体験発表会
赤穂高校は6日夜、定時制生徒による生活体験発表会を同校で開いた。各学年で2名ずつ選抜された8人の発表者が出場。それぞれ緊張した表情でマイクの前に立ち、これまでの人生で味わった数々の挫折や、学校に入学してから得たクラスメートとの友情や将来の希望などを飾らない言葉で熱く語った=写真。
審査の結果、最優秀賞には古谷サラさんが選ばれた。古谷さんは24日に駒ケ根市で開かれる南信大会に出場する。同校は昨年の大会で最優秀賞を受賞し、県大会に出場している。
結果は次の通り(カッコ内は学年)。
▽最優秀賞=古谷サラ(4)▽優秀賞=新井愛(3)供野瞳(1)▽佳作=小泉彰(1)塩澤幸恵(2)高橋径(2)吉田弘次(3)供野美幸(4) -
宮田中2年職場体験
宮田村の宮田中学校2年生は7、8日、村内外の事業所に分かれて職場体験学習を行っている。見学するのではなく、自ら動いて汗して労働。将来の夢も考えながら、仕事に対する理解を深め、社会人としての礼儀作法も学んでいる。
108人の生徒は、主に希望する職業を選択して実習。サービス、製造、小売、医療機関など幅広い34事業所に分かれた。
自動車販売、整備の宮田自動車工業=町1区=では、堀木裕史君、本山一成君、浦野和樹君、福澤拓司君の4人が体験。
整備士から自動車の構造などについて説明を聞き、足回りの清掃やプラグの点検など、可能な範囲内で実際に作業にも加わった。
オイルにまみれ、使い慣れない道具に苦戦しながらも熱心に作業。車が安全に動くために、多くの苦労があることも肌で感じた。
「楽しい。もっと車のことを知りたくなった」と4人。妥協は決して許されない仕事の厳しさを感じつつ、仕事への関心を高めていた。
同中では1年から3年まで進路選択も絡めて職業についての学習を幅広く展開。2年生は後日、体験の成果を学年集会で発表する。 -
3人が3段に
飯島町の伊那谷お手玉の会(亀山福治会長)は全国お手玉遊び大会(27日、愛媛県新居浜市)で会員3人が日本お手玉の会の3段が認定された。
3段は両手3個ゆりを20秒以上続けること。認定されたのは、小林富子さん(飯島町飯島)、竹内尋美さん(七久保)、河野登志美さん(伊那市)。
3人とも、会発足以来の会員で、お手玉歴2年半。
小林さんは「亀山さんの指導で認定書をもらえ、うれしい」。竹内さんは「ドキドキしたが、始めると、落ちつけた」。河野さんは「お手玉発祥の地に行くことが出来て感激。3段も取れてうれしい」と話していた。 -
3人が3段を取得
飯島町の伊那谷お手玉の会(亀山福治会長)は全国お手玉遊び大会(27日、愛媛県新居浜市)で会員3人が日本お手玉の会の3段が認定された。
3段は両手3個ゆりを20秒以上続けること。認定されたのは、小林富子さん(飯島町飯島)、竹内尋美さん(七久保)、河野登志美さん(伊那市)。
3人とも、会発足以来の会員で、お手玉歴2年半。
小林さんは「亀山さんの指導で認定書をもらえ、うれしい」。竹内さんは「ドキドキしたが、始めると、落ちつけた」。河野さんは「お手玉発祥の地に行くことが出来て感激。3段も取れてうれしい」と話していた。 -
有意義だったカナダでの交流、宮田中2年伊藤君が村長に報告
夏休みを利用してカナダで国際交流した宮田村宮田中学校2年の伊藤翼君(14)=中越区=が6日、同役場を訪れて清水靖夫村長らに帰国報告した。「機会があればもう1度行きたい」と、ホームステイや語学研修など有意義だった異国での約2週間を振り返った。
国際交流事業は伊那市など上伊那4市町村が中学生を対象に合同で実施。宮田村も2年生から希望者を募り、約40万円の旅費のうち10万円を補助する形で生徒を派遣している。
32人の仲間と一緒に海を渡った伊藤君。7月末から13日間、アメリカ国境に近い南西部の街レスブリッジに滞在した。
この日は、カナダで買ったお土産の菓子を村長に手渡し、充実した交流内容を報告。
ホームステイしながら語学研修、現地の人とのふれあいにと、思い出が一杯詰まったカナダでの日々を振り返った。
「国は変わっても人はみな心でつながっていると、感じられたはず。この経験を今後の生活にいかし、友人にも伝えてください」と清水村長は話した。
英会話の表現を本場で学び、忘れられない体験となった伊藤君。「将来は英語に関係する仕事につけたら」と夢もふくらませていた。 -
次につなげ、夏まつりの反省
7月に宮田村中心商店街一帯で行ったみやだ夏まつりの反省会は5日夜、村役場で開いた。前回2年前より100人多い1851人が参加したと報告。実行委員組織や参加のあり方、日程の調整など、今後につなげようと意見も交わした。
17回目を迎えたまつりは、村の呼びかけで区長や各種団体、参加者らで実行委員会を組織。踊りを中心に、新たな参加団体もあった。
反省会では、区が中心となって動員をかける現在のまつりの形態についても話題に。
「全て公募で参加者を募っては」「住民のまつり、地区を念頭にした主旨も大切にして」など賛否両方の意見が出た。
「祇園祭と2日連続開催は厳しい」「マンネリ化にならないように努力を」といった声も。
また、参加者一人当たりにつき600円が村から区に支払われる「参加費制度」について、「村の財政が厳しいこの時代に、一般常識から外れている」と指摘もあった。
村はまつりに300万円を補助。そのうち107万円余りが参加費として支出された。
村産業建設課によると、主にまつりの後の慰労会などの費用として使われているという。 -
上伊那PTA連合会南部支会秋季総会
上伊那PTA連合会南部支会は3日、秋季総会を駒ケ根市の中沢小学校で開いた。総会スローガンは「親子ともに育ち合う! 自然との共生!」。伊南4市町村の小・中学校の教職員、PTAなど約200人が参加し、単位PTAの活動報告として中川東小の「親子で協力し合い、ともに取り組む親子講座」と赤穂南小の「地域ぐるみの南小子どもを育てる会」について聞いた。講演では信州大名誉教授の森本尚武さんによる「自然との共生を求めて竏注ゥ虫たちを通して」を聞いた。
小学生とその保護者を対象に2年前から「森本自然教室」を開いている森本さんは、長年の昆虫の研究を通じて知った自然の不思議さなどを分かりやすく紹介し「子どもたちにも保護者たちにも自然が好きになってほしい」と訴えた=写真。 -
こねて丸めてイモ団子、宮田中の若草学級が挑戦
宮田村宮田中学校の自律学級「若草学級」は5日、自分たちで育てたジャガイモを調理して、イモ団子づくりに挑戦した。村の福祉交流施設なごみ家を訪れ、スタッフから手ほどきを受けたもので、フワフワした食感は抜群の仕上がり。同施設利用者らに振る舞うなど、ふれあいを深めながら楽しくクッキングした。
同施設管理人の鈴木幸子さんに教えてもらいながら、さっそく調理開始。新ジャガをゆでて、つぶして、片栗粉を混ぜた。
3人の生徒は丸めて、こねる作業も熱心に。「それ大きすぎるよ」「いい感じ、いい感じ」など歓声もあがった。
焼いたり、揚げたりして完成。さっそく試食したが、フワフワ、モチモチの口当たりに満面の笑顔が広がった。
約2キロの新ジャガを使ったが、あっという間に完食。簡単に調理できるとあって、「またやってみよう」と喜んでいた。