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自立の課題、中期財政見通しから
宮田村が自立選択後に行った財政健全化の改善策で、過去2年間の累計で歳入は約3千万円の増収効果、歳出で1億9500万円余りの削減効果があったと、8日公表した中期財政見通しで明らかにした。ただ今後5年間は、現状推移でいくと来年度に赤字に転落すると試算。村は事務事業の見直しに加え、特別会計や広域連合、行政組合へ拠出する負担金も精査して踏み込む考えを示すなど、職員、村民の自立に対する意識を喚起したい考えだ。
中期財政見通しによると、村は財政的に黒字団体を保っているが、当該年度だけの実質的な収支を示す「実質単年度収支」ベースでみると過去10年は赤字基調。
「過去から引き継いだ財政黒字のストック(積立金など)取り崩しによって、収支の黒字を保ってきたと言える」と分析している。
一方合併議論などで厳しい村財政の現状が浮き彫りになった2003年度以降、単年度ベースで黒字に回復。
施設使用料や手数料改定による歳入増加策、人件費、物件費など歳出抑制が一定の結果をもたらした格好だ。
ただ「今後もますます厳しい財政運営を余儀なくされるだろう」とも指摘。
過去10年間で借金返済に充てる公債費が1・56倍にまで増えた一方、積み立て金が取り崩しによって、県市町村平均を大きく下回っていることも説明し、持続可能な財政構造の確立が必要と説く。
村は物件費の10%削減などを柱とした収支改善策もあわせて示したが、今後の重要課題として広域連合などへの負担金、繰出金について精査すると列挙。
事業計画や設備投資の妥当性など村としてのチェック機能を強化する考え方で「負担金は多額で村財政への影響も大きい。将来的な負担額を把握し、それに対して備える必要がある」としている。 -
橋げた損傷の北の城橋、当面は応急措置で対応へ
橋げたの一部に損傷がみつかり、2日から通行止めにしている宮田村の「北の城橋」について、管理する村産業建設課は8日、当面の対応として年内にも損傷部分を応急的に修復し、一時的な規制解除をしたい考えを村議会全員協議会に示した。ただ今後に大規模な改修が必要とも説明。工法や国、県などの補助活用も研究し「できれば来年度事業に盛り込みたい」とした。
同橋は天竜川にかかる吊り橋で、床板、橋げたは木製。1985年に大規模な改修を行っているが、今年行った調査により、60本ある橋げたの一部が折れ、亀裂が入っていることも確認された。
伊那市の竜東地域を結ぶ生活道路としての需要も高く、村は当面の対応策も検討していた。 -
南箕輪村内に避難所案内看板設置
南箕輪村は住民との協働事業として、村内の公民館や小・中学校などの避難所に案内看板を設置した。黄色の目立つ看板で、有事の際に避難所がより分かりやすくなった。
県の補助事業を活用し、村が費用を負担して看板を作成。地区自主防災組織が看板を設置した。避難所は村公民館、村民体育館、小・中学校、保育園、各地区の公民館、信大農学部、上伊那農業高校の25カ所。
看板は「ひなん所 南箕輪村」の文字と全国統一の避難所のマークが書いてある。縦50センチ、横40センチ、高さは地上約1・5メートル。道路際の見やすい場所に支柱で立てた。
今回、横井戸や湧水など非常時用水源地の案内看板も作成した。 -
宮田村が中期財政見通し公表、健全化に向けて物件費削減など収支改善目標設定
宮田村は8日、2011年度までの中期財政見通しを村議会全員協議会に示した。対策を講じなければ来年度から赤字を計上。5年後の累積赤字は2億2300万円にのぼると試算した。そのうえで物件費の削減、村債の繰り上げ償還、村有地の売却などで、赤字に転落しないための収支改善策を示した。
昨年度までの決算状況、本年度予算を基礎に、国、県の動向などを加味して試算。
現状で推移した場合、07年度から11年度まで財源不足の状況が続くとした=グラフ参照=。
財政健全化を図るために、具体的な収支改善目標を立てて取り組むと説明。
物件費は本年度当初予算費で10%削減を断行し、5年間の累計で1億6800万円のカットを目標とした。
補助費についても必要性、効率性など加味して5年間で4300万円削減。
歳入では滞納整理の強化により村税の徴収率を向上し、村有地の売却などでも財源確保に努める。
また、安定的な黒字化を目指すため、将来にわたる財政負担の軽減にも着手。
長期的に公債費が財政を圧迫していることから、08年度に国からの交付税優遇措置が終了する村民会館建設時の村債の一部2億4300万円を繰り上げ償還(先払い)する。
これらの改善策を実施した場合、09年度に800万円の赤字を計上する以外は財源不足にならず、単年度収支で黒字の状態が続くと試算した。
ただ、物件費や補助費などは今までも削減に取り組んでおり、この日の全協でも「やっていくにはかなりの努力が必要」と村議から指摘も挙がった。
また、景気動向の変化や国の制度改正なども不透明なため、今後村は毎年度、当初予算の編成にあわせ財政見通しの修正を行う。 -
磐田市議会来駒、交流
霊犬早太郎伝説が結ぶ縁から駒ケ根市と友好都市協定を結んでいる静岡県磐田市の市議会議員ら32人が6、7日、駒ケ根市を訪れ、駒ケ根市の理事者や市議会議員らと交流したほか、観光地や企業などを視察した。
6日にアイ・パルいなんで開かれた対面式では中原正純市長が「友好都市協定を結んで来年で40周年となる。さらに関係が深まるようこれからもよろしくお付き合い願いたい」、北澤洋議長は「訪問して良かったと思ってもらえるようにしたい」とそれぞれ歓迎の言葉を述べた=写真。両市議会議員らは血縁者や知人が互いの市内にいることなどを話題にしながら、和やかに懇談していた。 -
箕輪町長選
立候補届出書類審査
1派のみ任期満了(11月28日)に伴う14日告示、19日投票の箕輪町長選挙の立候補届出書類審査が8日、町役場であった。出席したのは出馬表明している現職の平沢豊満氏(65)=無所属、沢=の後援会1派のみで、候補擁立に動いている住民有志グループは訪れなかった。
審査に訪れたのは平沢氏後援会の3人。町選挙管理委員会によると、書類は整っており、告示日当日の時間と場所の確認をして終了したという。
平沢氏は、町議会9月定例会一般質問の答弁で、「町内全域の後援会、地元の区、常会、多数の町民から力強いご推薦をいただいた」として、再選を目指し出馬を表明した。
町内全域に15支部を設置している平沢氏の後援会は、10日から各支部で集会を開き、平沢氏と唐沢哲朗後援会長が公約説明などを予定している。
無投票に危機感を示し「政策論争をしたほうがいい」と候補擁立に動いている住民有志グループは、「書類は役場でもらってきた。審査は当日(8日)に行く必要はない」とし、審査には訪れなかった。具体的な候補名は依然として明らかにしていないが、「擁立を進めている」としている。 -
箕輪町長選
立候補届出書類審査きょう任期満了(11月28日)に伴う箕輪町長選挙の立候補届出書類審査は8日午前8時30分から午後5時まで、町役場2階の大会議室である。
14日の告示まで1週間となり、これまでに出馬を表明しているのは、現職で再選を目指す平沢豊満氏(65)=無所属、沢=のみ。無投票ムードもある中で、立候補届出説明会(10月16日)に出席した住民有志グループは、候補擁立を進めている-とし、選挙戦になる可能性も残している。
14日の立候補届出は午前8時30分から午後5時まで町役場2階会議室。投票日は19日。 -
七久保浄化センター安全祈願祭
飯島町は2日、七久保新屋敷の現地で、町や上下水道運営協議会委員、施工業者ら約60人が出席し、公共下水道七久保浄化センターの安全祈願祭を行ない、工事中の無事故と期限内完成を祈った=写真。
七久保浄化センターは敷地面積約3000平方メートル、管理棟(床面積32平方メートル)移動脱水車棟(床面積223平方メートル)を建設。水処理はPCD(オキシデーションディッチ)方式、処理能力1日800立法メートル、対象地区は七久保区の北街道、南街道、新屋敷、新田、針ケ平など、計画人口1700人。汚泥処理工程で県下で初めて、生物処理による減量化システムを導入する。 -
箕輪町功労者表彰受賞式
06年度箕輪町功労者表彰受賞式は3日、町役場であった。受賞者3人に表彰状を贈り、長年の功績を称えた。
受賞者は芸術文化功労で千葉幸雄(耕風)さん(72)、消防功労で小林信さん(70)、保健医療功労で福島正昭さん(77)。本年度の3人を含めこれまでの受賞者は198人になった。
平沢豊満町長は、「今までのご活躍は枚挙にいとまがなく、功績に感謝と敬意を表する。ご健勝、ご多幸をお祈りする」と式辞を述べた。受賞者を代表して福島正昭さんは、「誠に光栄の極み。厚くお礼申し上げる。これからも表彰にこたえるよう努力したい」とお礼の言葉を述べた。 -
南箕輪村表彰式
南箕輪村の06年度村表彰式は3日、村役場講堂であった。9月に改正した表彰規則に基づき表彰状による表彰7人、感謝状による表彰2人。各分野で活躍した7人を表彰し、村のために寄付した2人に感謝状を贈った。
表彰状による表彰は産業振興功労で山崎重久さん(72)、征矢福二さん(70)、地方自治功労で清水亨さん(76)、社会福祉功労で征矢忠典さん(65)、人権擁護功労で原輝夫さん(77)、交通安全功労で山・ス喜美夫さん(71)、六波羅弘美さん(60)。感謝状による表彰は教育・福祉のため多額の寄付をした城取健太さん、日本画を寄贈した原誠二さん。
唐木一直村長は、「村民のためにご尽力いただき感謝申し上げ、敬意を表する。皆様が築いてきたものを引き継ぎ、さらに発展させ、明るい住みよい村づくりをしてまいる」と式辞を述べた。
受賞者を代表して清水亨さんは、「村が自立してよかったと思える日まで一丸となって頑張っていきたい。余生を村のために尽くすことをお誓い申し上げる」と感謝した。 -
伊南行政組合議会議員定数削減へ
伊南行政組合議会の議員定数等検討委員会(北澤洋委員長)は2日開いた議員全員協議会で、議会を構成する伊南4市町村の各定数からそれぞれ1を削減し、現行の合計21を17とする議員定数削減案を示して議員の理解を求めた。これにより各市町村別の定数は駒ケ根市7、飯島町4、中川村3、宮田村3となる。新定数の適用時期は07年4月30日が適当としている。
今年2月に設置された議員定数等検討委員会は削減の必要性や削減数などについて各市町村議会の意見を参考にしながら検討してきた。 -
伊南行政組合議会第5回臨時会
伊南行政組合議会は2日、第5回臨時会を開いた。伊南行政組合消防本部・北消防署の建築工事請負契約の締結と、契約に伴う一般会計補正予算について審議、採決し、いずれも原案通り可決して閉会した。
消防本部・北消防署の完成時期は当初計画していた08年から1年前倒しして07年10月としている。庁舎は鉄骨2階建てで述べ床面積は約1630平方メートル。訓練塔2棟、駐輪場を含めた工事一式の契約金額は3億2865万円で、業者は指名競争入札により赤穂・小澤・富貴屋建設共同企業体。機械設備工事は光洋設備で契約金額は5229万円。電気設備工事は小林電気商会で契約金額は5282万円。
一般会計補正予算は歳入歳出にそれぞれ2290万円を追加、総額18億6079万円となる。 -
ネパール訪問団結団式
駒ケ根市は1日夜、国際協力友好都市協定締結5周年を記念してネパール・ポカラ市を今月訪問する友好親善市民訪問団の結団式を駒ケ根市の駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。団員ら約30人が出席し、訪問に向けての意気込みを新たにした。団長を務める中原正純市長は「ネパールとはこのところの政情不安などから思うような交流ができなかった。この訪問が今後の両国の発展と平和のために少しでも役に立つよう願う。元気に行って所期の目的を果たし、元気に帰って来たい」とあいさつした=写真。
訪問団は33人。中原市長をはじめ、北澤洋市議会議長、駒ケ根青年海外協力隊訓練所の加藤高史所長、ネパール交流市民の会などの団体代表者らが参加するほか、一般市民からの希望者も十数人含まれている。
計画によると訪問団は11日に中部国際空港からバンコクに向けて出発。12日にネパールに入り、13日にポカラ市着。記念式典など公式行事に出席するほか、青年海外協力隊員の活動を視察するなどして19日に帰国の予定。 -
功労表彰は前村議ら8人
中川村は1日、基幹集落センターで06年度功労者表彰式を行い、鈴木信前議長をはじめ前村議ら自治功労6人、社会福祉功労1人、感謝状贈呈1人の合わせて8人の栄誉をたたえ、表彰した。
曽我村長は「村議として、行政機関の委員として、ボランティア活動で村政の発展、住民福祉の向上に尽力していただいた。また、村の振興のために多額な寄付をいただいた」と受賞者に敬意を表し、感謝した。
受賞者は「合併問題や議員定数問題など厳しい状況の中、自分なりに精いっぱいやってきた」「厳しい時代だが、村民のための中川村であってほしい」「一村民として、村の発展に尽くしたい」とそれぞれあいさつした。
表彰者は次のみなさん(敬称略)
◇自治功労▽鈴木信=村議12年、うち議長4年、監査委員4年▽北島文憲=村議12年、うち副議長4年、社会福祉委員長2年▽市瀬拓朗=村議16年、副議長4年、社会経済委員長2年▽坂下純=村議13年、うち総務文教委員長4年▽平沢進=村議12年、うち総務文教委員長4年▽細田繁明=固定資産評価委員18年◇社会福祉功労▽故・細田こう=村保健師27年余、ボランティアグループリーダー、前「麦の家」ホーム長
◇感謝状贈呈=中川ゴルフセンター(宮下進・小林和良代表)、会社精算に伴い、200万円寄付 -
箕輪町議会臨時会
大型パチンコ店進出反対の陳情を採択箕輪町議会臨時会は2日開き、一般会計などの補正予算案3件を原案通り可決、大出地区への大型パチンコ店進出反対の陳情を採択して閉会した。
一般会計補正予算は歳入歳出の予算総額に各9886万4千円を追加し、総額を81億1523万8千円とする。歳出の主なものは西部診療所を改築し高齢者ふれあいサロンを整備する地域介護・福祉空間整備等事業費2825万円、北小河内地区への防災倉庫設置ほか災害対策費453万6千円など。
防災倉庫は、北小河内区は7月の豪雨災害で被害を受けまだ危険があること、北小河内自主防災会が組織されていることなどから、同地区に設置する。場所は北小河内公民館駐車場。建設面積14・14平方メートル。発電機付投光器2台、テント、メガホン、折りたたみ式リアカー、水タンク、手動式浄水器などを配備する。倉庫の管理は自主防災会が受け持つ。
陳情は、大出区宮の西にオーギヤ(本社・愛知県豊橋市)が計画する大型パチンコ店の出店に反対するもので、箕輪北小学校PTA、北小を考える会、北小パトロールの会の3者の連名で陳情書、大出区長が嘆願書を提出。町議会は2件とも採択した。 -
箕輪町西部診療所改築で高齢者ふれあいサロン整備
箕輪町は、上古田にある町直営の西部診療所を、老朽化に伴い改築し、診療室を含む高齢者ふれあいサロンを整備する。2日の町議会臨時会で補正予算案が可決された。
西部診療所は64年12月建設で、老朽化が進んでいる。町は、診療所の待合室がサロン的な場になっていることに着目し、診療所を改築し、診療機能を残しながら高齢者のふれあいの場を整備する。近隣の箕輪西小学校の児童や上古田保育園の園児と交流できる空間も確保する。
国の地域介護・福祉空間整備等事業の市町村提案事業で採択された。総事業費は2825万円。国の補助金は2千万円。
既存の診療所を解体し、同じ場所に現行と同規模のサロン・診療所を建設する。面積は約130平方メートルで、その内診療室は約30平方メートル。
11月中に地元西部地区(上古田区、下古田区、富田区、中曽根区)に説明し、診療所を解体。設計に入る。06年度内の完成を目指す。工事期間中は、上古田公民館に仮設診療所を設ける。
平沢豊満町長は、「受診者は少ないが切り捨てるのはどうか。病気に対する安心度を考えると、充実はできないが現状維持で予防に努められたらと思う。診療施設というよりは予防施設とし、ふれあいサロンに付随した診療所として考えていきたい」との方針を示した。
西部診療所の診療日は毎週月・木曜日。診療時間は午後2時から4時まで。福島病院=松島=の福島雅夫医師が担当している。年間の診療日数は95日前後。受診者は西部地区住民で、ほとんどが70歳以上の交通弱者。年間約470人が利用している。 -
来年5月を目途に、観光基本計画を策定
伊那市の第1回観光基本計画策定委員会が2日、市役所であった。新市発足に伴い、来年5月を目途に、観光振興の基本理念や展開方策などを明らかにした観光施策推進の指針となる観光基本計画をまとめる。
委員は、商工観光関係者、公募など15人。観光を取り巻く環境変化の分析や観光客の動向調査、観光に対する市民意識の評価などを踏まえて検討し、それらの意見をコンサルタント業者がまとめる。
委員長に選ばれた旧伊那市ふるさと大使で、イベントプロデューサー秋山智弘さんは「新伊那市は広大で、魅力的。観光は文化であり、産業である。心の満足を提供し、経済効果をもたらす実現可能な計画を考えたい」とあいさつ。
そのあと、アドバイザー2人が個性的な観光地になるためのキーワードとして旧3市町村の計画の総括、全日本に伊那をアピールする言葉、自然を楽しむ道路の必要性などを挙げた。
委員からは「地域の魅力を再認識し、共有しながら考える」「アクセスしやすい案内板が必要」などの意見が出た。
伊那市の観光客(05年)は178万8千人で、99年以降から横ばい傾向。合併や権兵衛トンネルの開通で、観光資源の増加、観光客の選択肢の増加を期待する。自然、中央・南アルプス、食文化、桜など観光の強みを持つものの、「観光に力点を置いてこなかった」(小坂市長)ため、観光客の受け入れ体制が整っていないなど弱みもある。 -
県議選 伊那市区向山公人氏出馬表明
伊那市の県議、向山公人氏(64)=政信会、西町=が1日夜、市内であった後援会役員総会で、来春の県議選に同市区(定数2)から3選を目指して出馬することを明らかにした。
村井県政について向山氏は「県政や地域の問題を話し合って解決する環境ができた」としたうえで、南北格差をはじめ、産業や環境、教育面など「課題は山積している」と指摘。「もうしばらく携わらせてもらい、解決に向けたい。一生懸命頑張って、みなさんの期待に応えられるよう努力したい」と決意を示した。
同市区からは、現職の木下茂人氏(71)=緑のフォーラム、美篶=も出馬を表明している。 -
箕輪町が人事評価制度試行
箕輪町は1日、人事評価制度の試行を始めた。課長級、係長級を対象に07年4月から人事評価制度を本格施行するため、制度の理解とよりよい制度構築のため、07年1月末までの3カ月間試行する。
試行の対象は課長級、係長級職員。人事評価制度実施マニュアルに基づき、職員に期待する行動(能力の発揮)に比べ実際の行動がどの程度かを評価する能力評価をする。
評価は本人評価と、課長級は助役、係長級は課長というように第1次評価者による評価などがある。試行では、係長級は係員の評価者でもあるため、本人評価に加え、試行では対象外の係員の評価もする。
町は10月30、31日に対象職員向けの研修会を町文化センターで実施。人事評価の基本、能力評価のプロセスと行動事実の把握などを研修した。
試行の評価は07年1月に実施。対象者に意見を求め2、3月に修正や施行準備をし、4月から本格スタートする。係員は07年度に準備、試行し、08年度から導入する。 -
功労表彰は前村議ら8人
中川村は1日、基幹集落センターで06年度功労者表彰式を行い、鈴木信前議長をはじめ前村議ら自治功労6人、社会福祉功労1人、感謝状贈呈1人の合わせて8人の栄誉をたたえ、表彰した。
曽我村長は「村議として、行政機関の委員として、ボランティア活動で村政の発展、住民福祉の向上に尽力していただいた。また、村の振興のために多額な寄付をいただいた」と受賞者に敬意を表し、感謝した。
受賞者は「合併問題や議員定数問題など厳しい状況の中、自分なりに精いっぱいやってきた」「厳しい時代だが、村民のための中川村であってほしい」「一村民として、村の発展に尽くしたい」とそれぞれあいさつした。
表彰者は次のみなさん(敬称略)
◇自治功労▽鈴木信=村議12年、うち議長4年、監査委員4年▽北島文憲=村議12年、うち副議長4年、社会福祉委員長2年▽市瀬拓朗=村議16年、副議長4年、社会経済委員長2年▽坂下純=村議13年、うち総務文教委員長4年▽平沢進=村議12年、うち総務文教委員長4年▽細田繁明=固定資産評価委員18年◇社会福祉功労▽故・細田こう=村保健師27年余、ボランティアグループリーダー、前「麦の家」ホーム長
◇感謝状贈呈=中川ゴルフセンター(宮下進・小林和良代表)、会社精算に伴い、200万円寄付 -
木製橋げたの一部に亀裂
天竜川の吊り橋「北の城橋」、2日正午から全面通行止めに宮田村の天竜川にかかる自動車も通行可能な吊り橋「北の城橋」で、木製の橋げたの一部に老朽化による亀裂が見つかった。村建設林務係は「すぐに安全に支障をきたす可能性はない」と説明するが、2日正午から全面通行止めにする。同橋は県道を経由して伊那市の竜東地域を結んでおり、通行量も多い。周囲への影響は大きいとみられるが、村の財政事情もあり、復旧の見通しは立たない。
「調査した業者から亀裂の報告を受けた。程度などについても調査中だが、今すぐに安全面に支障を及ぼすものではない。影響を考えて周知期間を設けて通行止めの対応をとった」と同係は31日、本紙の取材に答えた。
平日の昼間。交互に1台しか渡れない同橋だが宮田、伊那両方面から車の通行があとを絶たない。
「通勤時間帯などはかなりの交通量。通行止めにすれば、その影響は大きい」と同係。
橋は村道。改修には数千万円にのぼる多額な経費が見込まれるが、国や県の補助は多くを望めないため、村予算から捻出しなければならないのが実状だ。
総延長58メートルで鉄枠に木製の橋げたと床板を組み合わせ、ワイヤーで吊る構造。1958(昭和33)年の完成で、1985年(昭和60)年に床板の全面張り替えを行った。
村は6月に300万円の補正予算を計上して、点検調査を実施。ワイヤーやコンクリート基礎などには問題なかったが、木製の橋げた、床板の一部に損傷が判明した。
今後は村議会などに報告して対応。経費とニーズを・ス天秤・スにかけながら、閉鎖、全面架け替えも含め橋の必要性を総合的に検討することになる。 -
06年度南箕輪村表彰受賞者決定
南箕輪村の06年度村表彰式は11月3日、村役場である。9月に表彰規則を改正し、本年度から新たな規則に基づいて表彰する。表彰状による表彰は7人、感謝状による表彰は2人。
表彰状による表彰は山崎重久さん(72)=産業(商工業)振興功労=、征矢福二さん(70)=産業(農業)振興功労=、清水亨さん(76)=地方自治(固定資産評価審査ほか)功労=、征矢忠典さん(65)=社会福祉(保護司)功労=、原輝夫さん(77)=その他(人権擁護)功労=、山・ス喜美夫さん(71)=その他(交通安全)功労=、六波羅弘美さん(60)=その他(交通安全)功労=。感謝状による表彰は城取健太さん(教育・福祉のための多額の寄付)、原誠二さん(日本画P40号の寄付)。
表彰規則は、これまで自治功労以外の分野の表彰基準や、賞状による表彰基準などが明示されていなかったため、表彰基準で村長職は12年以上を8年以上、議員は12年以上を8年以上とするなど規則の全部を改正した。
表彰式も昨年度までは村文化祭の中で村民センターホールで行っていたが、本年度から独立し、役場庁舎で行う。
表彰状による表彰の功労内容は次の通り(敬称略)。
◆山崎重久=89年度から05年度まで南箕輪村商工会役員として熱心に村の商工業発展のために取り組み、特に95年度から05年度まで11年間、商工会長として村内の商工業者のまとめ役を務め、産業振興に尽力した。
◆征矢福二=村農業委員会在任中より大芝水耕生産組合の設立と青年農業者の育成に努め、村たい肥生産組合設立時には既存たい肥銀行の機能強化を図り循環型農業を推進し安全安心農業を強く農業者に啓蒙。ファーマーズあじ縲怩ネ、JAファーム伊那竜西店を村内に開設し、村内農業者の利便向上と周辺消費者の交流を図った。
◆清水亨=村議会議員として8年間活躍し91年から2年間、村議会副議長として村政と地域発展に尽くした。さらに固定資産評価審査委員会委員として9年間活躍し、03年から固定資産審査会委員長として3年間、固定資産税の公平性に尽力し、固定資産評価審査会の発展に尽くした。
◆征矢忠典=永年、地域の消防団員として活躍し、消防庁長官から永年勤続功労賞、県知事より消防功労により知事表彰を受賞している。人望の豊かさで95年から保護司として法務大臣より委嘱を受けて5期10年間の長きにわたって少年少女の更生保護に尽くした。現在も地区の区長代理として地域のまとめ役として尽力している。
◆原輝夫=91年6月1日から06年6月30日まで、5期15年の長きにわたり人権擁護委員として尽力した。人格識見が高く、広く社会の実情に通じ、多くの村民に親しまれ、人権問題について熱心に取り組んだ。
◆山崎喜美夫=96年4月1日から06年3月31日までの長きにわたり、村交通安全協会副会長及び会長として尽力した。交通指導所の開設や交通安全教室の開催など、多くの村民に親しまれ、交通安全意識の高揚に熱心に取り組んだ。努力の結果、04年8月には村が「死亡事故ゼロ連続1000日達成」の表彰を受けることができた。
◆六波羅弘美=2000年4月1日から06年3月31日までの長きにわたり、村交通安全協会女性部副部長及び部長として尽力した。子どもや高齢者の交通安全教育を通じ、多くの村民に親しまれ、交通安全意識の高揚に熱心に取り組んだ。 -
戦後処理
「ニューギニアの密林では、1メートルも掘ると、草の根、木の根にからませながら、今でも日本軍の兵士が小銃を肩に立てかけた、そのままの姿で横たわっている。水辺では水を求めて、もう一歩のところで息絶えた英霊も」▼戦後61年、どこか戦争は昔話のような感覚の中で、前飯島町遺族会長の宮下啓さんの話に衝撃を受けた。兄はニューギニアで戦死、自らも南方で戦い、九死に一生を得て帰還。1昨年夏、ニューギニアに慰霊巡拝の旅をし、英霊の悲惨な姿を目の当たりにしてきた宮下さん「どうしてやることもできない。ただ慰霊を続けるだけ」▼今も山野に屍をさらしている英霊を思うと、遺骨収集が終らない限り、戦後処理は終結しないのだと実感した(大口記者)
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飯島町発足50年周年記念式典
1956年9月発足、今年50周年を迎えた飯島町は28日、発足50周年記念式典を飯島文化館で行ない、220人が出席し、自治功労表彰やふるさと大使の紹介などで、節目を祝い、さらなる発展を誓った。
飯島中学校吹奏楽部のファンファーレ、飯島町の3小中学校の児童生徒の合唱「町歌斉唱」でオープニング。 式辞で高坂町長は「飯島町は自立を選択し、多様化、高度化する行政課題に住民や地域と連携、協働しながら、活力ある町づくりを進めている。50周年を節目に、『みんながつくる自然豊かなふれあいのまち』をテーマに、さらなる発展への新たなスタートとしたい」と述べた。
引き続き、各分野で町の発展に尽力した10人10団体を表彰、多額寄付者には感謝状を贈った。
最後に町民憲章を唱和し式を閉じ、町体育館に移動し、祝賀会に臨んだ。
祝賀会場には、飯島陣屋があったことにちなみ、ルーツをたどる記念事業、陣屋ウォーク一行66人が代官行列で到着。出迎えた高坂町長らに田島好美実行委員長は「4月29日駿府陣屋を出発、8回240キロを完歩し、事故もけがもなく、無事到着した」と口上を述べた。 -
天竜川上流水防連絡会
天竜川流域の下諏訪町から天龍村までの18市町村と、天竜川上流河川事務所、天竜川ダム統合管理事務所などの関係団体でつくる天竜川上流水防連絡会は27日、06年度第2回委員幹事会合同会議を駒ケ根市の市文化会館で開いた。関係者約50人が出席し、流域を襲った7月豪雨災害の詳細な状況と今後の対策などについて確認した。
天竜川を管理する天竜川上流河川事務所の担当者が豪雨の状況について「流域の2カ所で観測開始以降最大となる流量を記録した」「浸水被害は流域12カ所の約60ヘクタール、諏訪湖周辺の560ヘクタールに及んだ」などと数字を挙げながら詳しく報告。対策事業については、諏訪湖・天竜川河川激甚災害対策特別緊急事業と災害復旧助成事業が共に採択されたことなどを報告した。両事業の事業費は計176億円。今年から5年間かけて河道掘削、築堤、護岸などの工事が行われる。
同事務所の三上幸三事務所長は「今回の災害ではうまく対処できた部分と今後の課題として残った部分とがある。状況を振り返り、今後の防災対策の強化に生かしてほしい」と呼び掛けた=写真。 -
高齢者地域ケア体制検討委員会(第3回)、
中川村は26日夜、役場で高齢者地域ケア体制検討委員会(松下昌嵩会長、11人)を開き、10月上旬に1人暮らしの高齢者を対象に実施した「高齢者向き共同住宅に関するアンケート」結果を分析し、共同住宅の方向性について話しあった。さらに議論を重ね、12月末ころまでに結論づける考え。
同委員会は高齢者が住み慣れた地域で生活を続けるために必要な、地域の助け合いの仕組みを検討するために2月に設置され、講演会など経て、10月、共同住宅に関するアンケートを実施した。
対象は1人暮らし高齢者98人、79人(回収率80%)、平均年齢77歳、持ち家率91%。「高齢者向け共同住宅は必要か」の質問には「必要」が36人(45・6%)、「必要ない」は14人(17・7%)。「共同住宅が建設されたら」の質問には「入居を希望する」が4人(5・1%)で「入所を検討したい」「将来入所を検討したい」を含めると25人(32%)となった。共同住宅の必要性は感じているが、入居するか否かは微妙という結果になった。
アンケート結果を受け、委員からは▽入居費等の負担がどの位必要か問題▽ヘルパーを充実し、在宅で暮らしたい人もいる▽寝たきりになった場合はどうなるのか▽今、現在入居を希望している人がいる▽バリアフリーでないなど現在住宅環境が悪い人も多い-などの意見が出された。# -
ふるさと大使交流会
飯島町は27日、飯島町発足50周年記念事業として、初めてふるさと大使交流会を開いた=写真。
ふるさと大使10人のうち、後藤純雄さん(ゴトウ・プロジェクト代表)、後藤俊夫さん(映画監督)、染谷和巳さん(アイウィル代表)、宮沢正さん(ミヤザワフルート会長)、芦部巧さん(日本料理巴里たから経営)の5人が来町し、町の新しい施設や企業、観光拠点などを視察し、理事者や町議会、幹部職員と親しく懇談した。
会の冒頭で、高坂町長は「ふるさと飯島を思う気持ちをざっくばらんに語りあい、活力に満ちた飯島町に向け、各種施策への提言をお願いしたい」と歓迎あいさつ。
自己紹介に続き、早速、町のマイクロバスで町内視察。本格操業が開始した田切の内掘醸造アルプス工場の見学。上の原のアグリネーチャーいいじま、観光と産業振興の拠点、道の駅花の里いいじまを見て回り、紅葉が始まった千人塚公園にも足を伸ばした。最後は飯島セラミックを見学し、ホテル陣屋で、「ふるさといいじまに寄せる思い」をテーマに懇談した。 -
06年度箕輪町功労者表彰受賞者決まる
06年度箕輪町功労者表彰の受賞者が決まった。芸術文化、消防、保健医療の3分野で3人が受賞。本年度の3人を含めこれまでの受賞者は198人になった。表彰式は11月3日午前9時30分から、町役場講堂である。
受賞者は千葉幸雄(耕風)さん(72)=芸術文化功労=、小林信さん(70)=消防功労=、福島正昭さん(77)=保健医療功労。
功労の内容は次の通り(敬称略)。
◆千葉幸雄(耕風)=松島栄町=57年4月から農業に携わる傍ら、50年の長きにわたり農民書家として地域の子どもを中心に数多くの住民に書を教え、自らも書を極め、町公民館書道研究会講師として後進の指導育成にあたっている。伊水会を主宰し中央でも活躍。書道界では県下屈指の書道家でもあり、町を代表する書家として町の芸術文化の向上に多大な貢献をし、「箕輪町の歌」歌碑などの揮毫も数多くある。地域では町消防団第3分団長や松島区区長代理なども歴任し、民生の安定と社会福祉の発展向上にも尽力した。
◆小林信=木下中1=55年町消防団員を拝命以来、20年の長きにわたり天賦の強靭な精神力と優れた人格識見をもって、常に消防人としての和を基本とし人徳により全団員の信望を集め、卓越した掌握技量と時宜に即した決断と実行力を発揮。選ばれて町消防団分団長、副団長、団長及び上伊那消防協会副会長の重責を担い、民生の安定に尽くし、消防行政への信頼の養成に多大の貢献をした。また木下区区会議員、公民館分館長、町商工会理事・監事など数多くの公職を歴任。町の進展と産業の振興、公共福祉の増進に尽くした。
◆福島正昭=松島仲町1=66年12月から町唯一の産婦人科医として、40年の長きにわたり一途に産婦人科診療に従事。町民の母子保健衛生の向上と地域医療の進展に多大の尽力をした。分娩に携わった新生児数は6千人余を数え、医療技術への信頼は絶大で、他の追随を許さない偉大な功績。極めて温厚で高潔な人格と英邁な識見を持ち、旺盛な責任感と弛まぬ努力で医療技術の研さんに精励して医道を極め、医療行政の推進にも積極的に協力。学校医、婦人科検診、母子保健指導など地域住民の健康増進に多大な貢献をした。 -
池上さんが総務大臣表彰
上伊那圏域の公平委員として10年余り勤続した宮田村中越区の池上昭元さん(76)が24日、総務大臣表彰を受賞。翌日は天皇陛下に拝謁した。公務員の勤務要求、不利益処分を審査、調停する役割を長年担った功績が認められた。
池上さんは元村職員で、1975(昭和50)年から1995年(平成7)年までは村助役を務めた。
その人格と経験が買われ、退職後の96年に公平委員として着任。今年3月まで務めた。
職員と首長の間に入って問題解決の仲介役として尽力。年間に発生する問題は少なかったが「公平性を保つのが、やはり一番難しかった」と振り返る。
今回表彰者は全国で325人、県内は8人で上伊那は池上さんのみ。26日には役場を訪れて清水靖夫村長に受賞報告した。 -
新ごみ処理施設建設計画・美原区は拒否反応
上伊那広域連合が伊那市の伊那中央清掃センター隣接地に新ごみ処理施設を建設する計画案に対し、地元の美原区で24日夜、区民説明会があった。これまで「他地区への施設移転を約束に、理解してきた」とする区民からは隣接地案の突然の浮上に批判の声も多く、広域連合による説明会は序盤から激しい応酬となった。同区は近く、今回の議事録を全戸に配布、同時に区民に意向調査をして、年内にも可否の結論を出す方針だ。
非公開で開いた説明会は区役員と連合担当者によると、「施設移転の約束」を含め隣接地案にかかるこれまでの動きや、市内複数地区でも進めている用地選定経過についてのそれぞれ情報公開の有無、有害物質による身体への影響をめぐり、説明前におよそ1時間半にわたって議論。長時間に及んだため、予定していた新施設の説明は一部省略した。
新施設の建設計画にあたって広域連合側は「『区の合意が得られなければ強引に計画は進めない』との連合長の小坂樫男・伊那市長の旨」を伝えた。
説明会には区民100人余が参加。区役員は「賛成というような姿勢はほとんど見受けられなかった。迷惑施設としてこれまで協力してきたからこそ、区民の拒否反応は強い」と話す。
出席した女性(63)は「施設建設にあたってメリットがあるというが、命の大切さは全くわかっていない。移転の約束があったのに、行政のずさんさにびっくりしている」と強く非難。50代男性は「説明会以前の話。なぜ人家の密集する場所に建てたいのか。これまで協力してきたのに仇(あだ)となって返された」と不満をもらした。
一方で、「数十年後の将来を見据えたときに区にとってメリットは大きいし、技術の発達で身体や環境への影響は今までに比べれば少ないのでは」とする意見もあった。
隣接地案は、現施設周辺の6区・1常会役員らでつくる地元対策委員会で、一部の委員からあがった地元での施設建設検討の提案を受け、広域連合が8月の委員会で案を示して各区・常会での施設建設の検討を要請。下川手区はすでに住民の了承を得ている。美原区の動向を見てからの検討を考える区もある。