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南箕輪村が地区相談員を配置
南箕輪村は、協働による「新時代のむらづくり」推進のため、区と村をつなぐ役割を担う地区相談員を各区に配置する。14日の区長会で説明する。
村は、「みんなで創ろう住みよい南箕輪縲恊l・自然・協働縲怐vの実現には、「自助・共助・公助」の考えに基づく村民と村とのパートナーシップが必要と考える。従来のように行政に任せきりでなく、区で解決できることは区で、区でできないことは課題を把握し村がすべき事業として取り組むため、地区相談員の配置を決めた。
相談員は役場の課長、係長の中から各区2人を選任。担当地区は原則として職員が居住する地区または出身地区で、該当する職員がいない場合は隣接する地区に暮らす職員を配置する。
活動内容は(1)村の情報やノウハウの提供(2)区からの要望事項を役場へ連絡(3)村へ提出する行政文書作成の手伝い(4)区未加入世帯の加入促進-。
区の役員会に出席するなどして各地区の実情に応じた活動をしていく。個人の直接の要請は活動の対象外となる。 -
駒ケ根市辞令交付式
駒ケ根市は3日、06年度辞令交付式を市役所で行った。異動職員約110人のほか、新規採用職員2人が中原正純市長から辞令を受け取り、単独自立2年目の新年度がスタートした。中原市長は約180人の職員を前に訓示し「景気、経済もようやくデフレ不況からの脱却の兆しをみせ始めた。地方にとって国の構造改革は大きな痛みをもたらしたが、改革は削減だけでは駄目で、どう創造性を持たせるかが大事だ。市としても財政健全性を維持しながらさらに改革を進めていかねばならない。今までの踏襲では未来はない。伊南、上伊那、伊那谷は一つ。そんな気概を持って頑張ってほしい」とげきを飛ばした。
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宮田村役場の辞令交付
宮田村役場は3日朝、人事異動の辞令交付と年度始めの式を開いた。4年ぶりに新規の正職員を1人採用。課長級に昇格した高橋克実教育次長らとともに、辞令を受けた。
村は人件費削減の一環で03年度から職員の新規採用を見送っていたが、年齢構成維持のため再開し、大卒男性1人を採用した。
約100人の職員を前に清水靖夫村長が訓辞。行政概念を運営から経営へ転換するよう繰り返し訴え「経営には結果が必要。限られた予算で100%以上の効果が出るよう、発想転換を」と話した。
職員個々の裁量で事業を推進するのではなく、組織連携を強化するよう要望。「多くの知恵をしぼれば、より効果は高まる。経営は組織で動くもの」とも続けた。 -
箕輪町、南箕輪村で年度始め式
箕輪町、南箕輪村の年度始め式(辞令交付式)が3日、各庁舎であった。
各町村の首長の訓示は次の通り。
◆平澤町長
平澤町長は、子育て、健康維持、まちづくり、環境などの点から箕輪町の目指すべき方向を示した。
子育てについては「保育園から高校まで、一環した教育体制の充実に努め、一味違う子どもたちを育てていきたい」として、保育園では新たに英語遊びを導入し、これまで保育園導入してきた運動遊びを小学校でも導入するなど、一環体制のあり方を示した。
保健福祉については、昨年度から始めたみのわ健康アカデミー事業に引き続き取り組み、箕輪町らしいリズム体操を開発するなどして健康で明るい福祉事業を推進したいとした。
職員に対しては「仕事への喜びを持ち、仕事を通じた自己実現を目指してほしい」と語り、最小コストで最高レベルのサービスを提供することなど、5つの心がけを呼びかけた。 -
市長選に向け、小坂氏後援会が事務所開き
新伊那市発足に伴い、23日告示、30日投票の日程で行われる市長選に出馬を決めた前伊那市長小坂樫男氏(70)=無所属・小沢=の後援会は2日、中央区で事務所開きをした。高遠町・長谷を含む各支部役員ら約230人が集まり、結束を固めた。
神事後、小坂氏は「多くの資源、文化を有機的に結びつけ、3地域の特長を生かしながら、すばらしい新市を推進できればと思う」と支援を求めた。
そのあと、来賓の宮下一郎代議士、木下茂人、向山公人の2県議、前高遠町長伊東義人氏、前長谷村長宮下市蔵氏ら8人が激励。
後援会は全市に組織を広げ、選挙戦に向けて拡大を図っている。 -
人事辞令交付する高坂町長
飯島町は3日、防災集会室で、約120人の職員が出席し、人事異動の発令と、年度始め式を行った。
大課制導入で80人余となった異動の職員に辞令を交付した後、高坂町長は「自立を選択し、持続・発展可能な協働のまちづくりに向け、今日が実質の自立元年のスタート。中期総合計画とふるさと計画、新年度予算の3つの計画を念頭に置き、職務を遂行するように」と気を引き締めさせ▽各地域の自立組織の立ち上げ▽耕地担当制の浸透▽子育て支援の充実と企業誘致▽安全、安心に向けた危機管理▽指定管理者制度を軌道に乗せる-などの施策や課題に触れ「1日も早く、新しい職場に慣れ、互いにカバーし合い、一致協力し、失敗を恐れず、積極果敢に職務を遂行して」と訓示した。
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中川村消防団辞令交付式
中川村消防団(下平道広団長)は1日夜、社会体育館などで、正副団長の任命と、17人の新入団員を迎え、06年度辞令伝達式と訓練を行った。
下平団長は新分団長3人を始め、副分団長5人、部長9人、班長13人、新入団員17人の合わせて47人に辞令を交付した。
新入団員を代表し、五十鈴川浩治さん(第2分団)が「住民の生命、財産を守るために、職務を遂行します」と宣誓した。
曽我村長は「崇高な消防精神を継承し、地域のまもり役として、住民の期待と信頼にこたえて」と訓示した。
このあと、新入団員と幹部は規律訓練を行い、気を引き締めた。 06年度辞令交付者は次の通り(敬称略)
▽団長=下平道広▽副団長=榑沢春幸▽分団長=古沢信彦(第1分団)、伊藤耕一(第2分団)、谷川正和(第3分団)▽副分団長=大嶋純、北沢剛、富永憲和、大場竜二、原和彦、▽部長=大沢剛典、柳生孝浩、北原昌秀、中島彰彦、新井卓美、松下久良、松尾岳晴、北島憲治、小笠原泰樹
▽班長=高柳康広、坂下哲也(再)、大場孝幸、稲葉誠司、宮崎充宏、村田剛、小池久志、田中直之、井沢哲臣、北沢豊、北島敏紀、湯沢公宏、富永卓
▽新入団員=荒井隆夫、湯沢寿岳、川島拓也(以上第1分団)、五十鈴川浩治、山口薫、太田洋平、市瀬高央、宮沢充、湯沢航、上沢一暢、鈴木雅人、飯島克也、窪田和也、下平寿明、大島徹(以上第2分団)、富永創治、富永翔太(以上第3分団) -
【記者室】新・伊那市『隣の芝生は青い』
新・伊那市が誕生した。選んだ道が明るい将来に向かっていることを祈りたい。ところで周辺の市町村はこの合併をどう見ているだろうか。意向調査で住民の過半数が合併に反対した駒ケ根市では「うらやましい」との声がしきりだ▼合併をいまだにあきらめきれない思いがうかがえる。よそが希望に満ちて船出するのを見ると、信念を持って自立を選択したはずの人でさえ、自分たちだけ置いていかれたような気になっているらしい。いつの世も『隣の芝生は青い』のか▼折しも進入学の季節だ。希望に満ちて新しい生活を始める人たちがいる一方で、泣く泣く浪人する人もあるだろう。だが人は人竏秩Bよそさまがどうだろうと胸を張っておのれの信じた道を進めばいい。(白鳥記者)
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ポカラ市アドバイザーが市長訪問
駒ケ根市と国際協力友好都市協定を結んでいるネパール王国ポカラ市のビムセン・タパ市長の派遣により、同市のアドバイザーを務めるガネッシュ・グルンさんが4日、駒ケ根市役所を訪問し、中原正純市長と懇談して今後の友好事業について話し合った。中原市長は「ネパールの政情が心配だが、交流市民の会とともにこの秋に訪問したい」との意向を明らかにした。
グルンさんはタパ市長から預かった手紙を中原市長に手渡し「しばらく停滞している関係をリニューアルしたい。今年は駒ケ根市とポカラ市の友好5周年で、日本、ネパールの国交開始50周年にも当たる。この際、ぜひ友好を深めたい」と提案。中原市長は「昨年は子どもたちのネパール訪問を中止したが、政情はまだ不安であり、今年再開と言うわけにはいかないが、ネパールの子どもが来駒するのは歓迎する」と述べた。 -
退職職員に辞令交付
宮田村の退職職員の辞令交付式が31日、役場村長室で開かれた。同日付けで退職した4人に清水靖夫村長が辞令を手渡し、長年の労をねぎらった。
全職員が出席した送別会もあり、退職者一人ひとりがあいさつ。
総務課長だった酒井一衛さんは「まわりの皆さんに恵まれ、幸運な役場生活をおくることができた。今後も村長を中心に心をひとつに、より良い宮田村にしてください」と託した。
清水村長は「役場を離れても、自立の村づくりに力添えをお願いしたい」と呼びかけ。職員組合の小林敏雄執行委員長は退職者全員のエピソードを話し、別れを惜しんだ。 -
国土交通省中部地方整備局06年度事業
国土交通省中部地方整備局は31日、06年度の事業計画と予算を発表した=写真。天竜川上流河川事務所の06年度当初予算は67億3500万円(前年度当初比3%減)。流下能力向上のため辰野町の城前橋、中川村の天の中川橋の架け替え工事に着手する。完成はそれぞれ09年度、10年度を見込む。飯田国道事務所は当初予算163億4200万円(前年度当初比2%減)。国道153号線伊南バイパスの駒ケ根市区間の07年度供用開始を目指して引き続き工事を行う。三峰川総合開発工事事務所は大きな事業計画はなく、当初予算は7億2千万円(前年度当初比65%減)。天竜川ダム統合管理事務所は当初予算14億4200万円(前年度当初比3%減)で、美和ダムの老朽化した受変電設備の更新、小渋ダムの事務所棟の耐震性向上のための改築などを行う。
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新伊那市 新たな船出
伊那市・高遠町・長谷村が31日に合併し、新伊那市が発足した。上伊那で唯一の合併。伊那市役所で開市式(市役所開庁式)、高遠町総合支所と長谷総合支所で開所式をそれぞれ開き、新たな船出に気を引き締めた。
開市式には本庁職員、高遠町と長谷の課長以上ら約400人が出席。
市役所正面玄関で、市長職務執行者を務める伊東義人氏(前高遠町長)ら13人が「新伊那市誕生」のくす玉を開き、門出を祝った。
伊東職務執行者は「望んでいた新しいまちが誕生した。それぞれの特色を生かし、個性が光るまちづくりの実現に向けたい」と述べ「奉仕者として、市民のための行政をやることを忘れずにやっていきたい」と職員に呼びかけた。
高遠町、長谷の両総合支所の開所式は職員や前理事者らが出席。それぞれ庁舎の館名板を除幕し、地域自治区事務所の看板を掲げた。また、高遠町はだるまに目入れ、長谷はくすだま開きをして歴史の幕開けに決意を新たにした。
伊東職務執行者は「住民の声が届く行政で地域振興につなげていくことが重要。3地域がそれぞれの特色を生かし、個性あるまちづくりを推進するとともに、住民のニーズに応えられるよう市民のための行政を目指して良い合併となるように尽力いただきたい」と述べた。
職員数は930人。本庁754人、高遠町総合支所105人、長谷総合支所63人。
組織は総務、市民生活、産業振興など6部、まちづくり対策室、子育て支援課、税務、社会福祉、農林振興、建設など36課を設けている。
初日、伊東職務執行者は06年度の一般会計予算をはじめ、規則141件、条例制定220件を専決処分したほか、部長級以上や教育委員などに辞令交付した。
窓口業務に混乱はなかった。
新市の人口は7万4千人で、県内で7番目に多い。面積は668平方キロメートル。 -
新伊那市長選・市議選日程決まる
伊那市の暫定選挙管理委員会が31日、市役所であった。新市発足に伴う市長選・市議選は23日告示、30日投開票の日程で行うことを決めた。
市長選・市議選は、公職選挙法で合併後、50日以内となっている。1月に3市町村選管の打ち合わせ会議で「高遠町の観桜期は選挙運動に支障が出る」「5月の大型連休は投票率低下の可能性がある」などの点を考慮し、日程を申し合わせていた。
不在者投票は市町村単位に1カ所ずつ設置し、当日の投票所は、旧市町村のときと変わりない71カ所。
また、ポスターの掲示場は当面、現行の461カ所とする。
3月2日現在の選挙人名簿登録者は5万7171人。
市長選・市議選の日程は次の通り。
▽6日=立候補届け出手続き等説明会▽17・18日=立候補届け出書類、選挙公報事前審査▽23日=告示▽24縲・9日=不在者投票▽30日=投開票 -
年度末式と退職職員送別会
飯島町は30日夜、文化館で全職員が出席し「05年度末式と退職職員送別会」を開いた。
はじめに自治功労表彰を行い、4人に町長の自治功労表彰が、5人に全国町村会長表彰が伝達されたほか、解散により今年度最後となる上伊那町村会長表彰が15人に贈られた。
高坂町長は「永年、町職員として尽力していただき、栄えある賞を受賞した」と祝福し「05年度は自立を選択し、第1歩を踏み出した大きな節目の年だった。厳しい財政状況の中、計画通り事業が進展できたのは、職員の協力、精いっぱいの労苦のたまもの」と労い「新年度に向け、気持ちを新たに精進を」と年度末の訓示をした。
引き続き、高坂町長は退職する7人の職員ひとり一人の職歴や功績に触れながら、送別の言葉を贈った。退職職員らは長年の協力、支援に感謝し、別れの言葉とした。
受賞者は次のみなさん(敬称略)
▽町長表彰=三石博、高坂浩、滝本英司、平栗正行▽全国町村会長表彰=折山誠、大久保富平、宮下務、下平広、小河内幸子 -
商工会が聴導犬協会の施設移転で要望書
宮田村商工会は31日、日本聴導犬協会が村民会館隣接地に本部施設を移転建設する計画に関して、清水靖夫村長に要望書を提出した。前林善一会長は「移転を反対するものではない」として、地域と共存していくために村から同協会へ働きかけるよう求めた。
村内に本部がある聴導犬協会の村民会館隣接地への移転については、一部の村民から意見が出ているが、商工会理事会でも議論。 移転地が7月に開く祇園祭の花火打ち上げ場所に近いなどが主な理由で、要望書には今後の協力関係などを記載した。
また、環境や地域住民に対する配慮なども盛り込んだが「末永く、地域と共存していくためであり、事情を汲み取ってほしい」と、村、協会双方に理解を求めた。
同協会は村のあっ旋を受けて、村開発公社が所有する村民会館隣接地を購入、一部賃貸し、来年に施設を新築する。 -
保育所サービス充実に向け、伊那東保育所で改修終了
未満児保育や時間外保育へのニーズの高まりを受けて市は、4月から保育園サービスを拡充する。
従来は午前7時半縲恁゚後7時に対応する時間外保育を実施している園が上の原1園しかなかったが、伊那東、美篶西部、竜西でも対応時間を延長。それ以外の保育所も、朝の受け入れ時間が午前7時半からとなる(夕方は午後6時まで)。
未満児保育は、より多くのニーズに対応できるよう伊那東保育園を改修。これにより同園は、現在より10人ほど多く、未満児の受け入れができるようになった。また、未満児保育の対象年齢は0歳から3歳までと幅が広く、成長の度合いも異なってくるため、0、1歳と2、3歳というようにある程度年齢分けした保育体制もとっていく。
急な用事ができた場合などに利用できる未就園児の一時預かりは、私立の伊那保育園でしか実施していなかったが、今後は公立でも対応できる園を設置していく予定でいる。 -
05年度南箕輪村むらづくり大賞に「B・F・F・W フライ オン ウイング」
南箕輪村の05年度むらづくり賞で、大賞に災害時バイクボランティアの「B・F・F・W フライ オン ウイング」が決まった。むらづくり賞は、自然環境部門は「信州大芝高原マレットゴルフ親交会」、社会環境部門は「県婦人推進協議会南箕輪支会」が受賞した。
むらづくり賞は、近年活発化する住民自らが行うむらづくりの活動のうち優秀なものを表彰し、ほかの団体などの活動を促進するねらい。04年度から始まり、産業振興、教育・文化・スポーツ、自然環境、社会環境の4部門ある。本年度は自然環境部門に1団体、社会環境部門に3団体が登録した。
27日、村役場であった選考会で受賞団体を決定した。選考委員はむらづくり委員会会長、同会長代理、区長会長、公民館長、村助役の5人。参加登録した事業の達成度、地域への貢献度、構成員の参加度、活動の自発性などの観点から審査した。
表彰式は4月17日午後7時半から、村役場講堂である。
受賞団体の活動内容は次の通り。
【B・F・F・W フライ オン ウイング】(64人、知野貞美代表) 災害時にバイクの持つ高い機動性を使い、物資の運搬、情報伝達活動などに実働できる人材育成を目指す。災害に対処できるよう模擬訓練を実施。講習、講演などに参加
【信州大芝高原マレットゴルフ親交会】(137人、北原忠義代表) 「緑の基金」を創設し、大芝高原の自然を守り樹木を傷めないことなどを会員に周知。4月縲・1月の8回、趣旨に賛同する会員が浄財を出し合う
【県婦人推進協議会南箕輪支会】(15人、高木タカ子会長) ボランティア中心の活動で多くの人とふれあい女性の資質向上を目指す。信大農学部留学生との交流、デイサービスの手伝い、「さくら会」で機能回復訓練の手助け、大芝高原まつりや社協まつりに参加 -
市道しゅん工
歩行者の安全を図るための歩道新設とそれに伴う車道の改良を行っていた駒ケ根市赤穂経塚の市道III竏・0号線(通称農免道路)の工事が完成し29日、しゅん工祝賀会が駒ケ根駅前ビル・アルパで開かれた。地権者と工事関係者ら約30人が出席し、工事の無事完成と共用開始を祝った。中原正純市長は「しゅん工により、地域の一層の発展につながるものと期待する」と祝辞を述べた。
改良されたのは宮の前交差点から北630メートルまでの区間。道路西側に幅2・5メートルの歩道を新設し、車道も整備した=写真。交通量の多い割に歩道がなく危険竏窒ニの住民の要望を受けて調査を始め、02年に工事を開始した。総事業費は3億4800万円。 -
きょう 新伊那市が発足
31日、伊那市・高遠町・長谷村が合併して新伊那市が発足する。午前8時に伊那市開市式(市役所開庁式)、10時45分に長谷総合支所開所式、11時半に高遠町総合支所開所式をそれぞれ開く。
新市長が決まるまでの間、職務執行者を務める伊東義人氏(前高遠町長)が06年度の一般会計予算や条例制定などを専決処分するほか、部長級以上などに辞令交付する。
新市には、市役所(本庁舎)、高遠町総合支所、長谷総合支所、富県や美篶など6支所を置く。窓口の開設は午前8時半縲恁゚後5時15分(高遠町のみ月曜日は7時まで証明書交付する)。届け出・登録申請の受け付けは外国人登録申請などは市役所のみとなる。
新市は面積668平方キロメートルで、県内3番目の広さ。世帯数は2万6300戸で、人口7万4千人。
【経過】
03年12月、伊那市・高遠町・辰野町・箕輪町・南箕輪村・長谷村の任意合併協議会が解消となり、04年2月、高遠町・長谷村から伊那市に合併研究の申し入れがあった。南箕輪村にも申し入れ、4月に4市町村による合併研究会が発足した。7月の住民投票の結果、南箕輪村は反対が6割を占め、研究会が解散。9月に伊那市・高遠町・長谷村合併協議会を設置し「新設合併」など基本的な協議事項9項目に加え、住民生活に影響のある各種事業の取り扱い、新市建設計画などの協議に当たった。
◆ ◆ ◆
新伊那市発足を前に、30日、伊那市で閉市式、高遠町・長谷村で閉庁式がそれぞれあった。
●伊那市
伊那市では、歴代市長や議長、各種行政委員、市職員の部課長以上ら約120人が出席。
小坂市長は、54(昭和29)年の6町村合併からの歴史を振り返り「困難な問題を克服し、伊那市を築き、上伊那、南信の行政、経済、文化の中心的な役割を担ってきた」と感謝し、31日の新市発足に当たって「合併してよかったといわれる伊那市に育て上げることが全市民の義務であろうと思う」と述べた。
そのあと「伊那市の歌」を3番まで歌い、小学生代表4人が伊那消防署員の指揮に従って市旗を降納。
前市長原久夫さんの音頭で万歳三唱し、新市の発展を願った。
●高遠町
高遠町は職員や町議会議員ら約150人が見守るなか、伊東義人町長らが町旗を降納し、庁舎の館名板「高遠町役場」を取り外した。
伊東町長は町の歴史を振り返り「町民がより暮らしやすく、高遠を誇りと思える施策に取り組んできた。庁舎はなくなるわけではなく、高遠町総合支所として新たにスタートするが、さらなる発展に向けた次へのステップととらえ、地域住民のための庁舎として気軽に立ち寄れる場所であってほしい」と述べた。
また新市発足にあたり「合併は最終目標ではなく、それぞれの地域の特性を生かし、互いに尊重し合って、より暮らしやすいまちづくりを一日も早く築くことが大切」とし、職員に向けて「良い合併となるよう地域を愛する思いをもった活躍を願う。市民のための行政を目指して、常に公正の立場で地方自治進展に尽くしてもらいたい」と期待した。
●長谷村
長谷村では、職員など約70人が見守る中、宮下市蔵村長らが村旗と役場看板を降納した。
式辞で宮下村長は「合併は長谷村の将来のため、どのように進んでいくか考えたときの苦汁の選択で決めた。合併は決してゴールでない。これを契機に新しい街づくりに向けて、住民の皆さまと出発してほしい」と式辞を述べた。 -
高校改革プラン実施計画決定
長野県教育委員会臨時会が30日、県庁であり、県内4通学区の高校再編整備案を盛り込んだ「長野県高等学校改革プラン実施計画」を決定した。これにより89校の公立高校が79校に整備される。総合学科については各地区に1校ずつ設置することを予定していたが、推進委員会で設置の結論が得られなかった第3通学区は、当面の間設置を見合わせることになった。07年度生徒募集から実施することを基本としながらも、一般への周知が不十分である多部制・単位制高校は、08年度募集から実施していく。
第3通学区は(1)岡谷東、岡谷南を統合し、進学に特化した全日制単位制高校とすること(2)箕輪工業に上伊那農業定時制を統合し、3年間で卒業できる(三修制)の多部制・単位制を設置すること(3)飯田工業、飯田長姫の全日制・定時制を統合すること竏窒ェ掲示された。
定時制を希望する生徒に配慮して、三修制と明記しないよう求めてきた上伊那農業定時制関係者や、地域の合意形成のため、統合までの時間的な配慮を求めていた岡谷南、岡谷東関係者の声は届かなかった。
岡谷南、岡谷東への設置が示された「進学対応型単位制高校」は、県下でも初となる試み。教員配置の加配や、専門性を高めることができる単位制の中で、進学対応を目指す高校で、県教委は1つのモデルケースとしていきたいという思いもある。
4月以降、実施計画概要版の作成、該当校への説明、地域説明会などを進め、学校や地域の声を尊重しながら計画を進める。
校名の変更は、新入生が入学して3年間は仮の名前とし、入学者が3年生になった時、生徒たち自らで決定することなどを想定している。 -
伊那市環境審議会 最後に推進5項目を具申
伊那市環境審議会(小松朝雄会長、15人)は28日、同市に対して重点的に取り組んでほしい「環境行政の推進に関する具申」のまとめを小坂樫男市長に提出した。
同審議会は市環境基本計画の推進母体である市環境協議会の年次報告書を協議、検討。2月28日の本年度3回目の会合で要望をまとめた。
「環境行政の推進竏秩vは▽ごみを限りなくゼロに近づける伊那市を目指して▽水辺空間の保全・創出について▽環境教育等に関する具体的提案▽里山相談窓口について▽帰化植物の撲滅について竏窒フ全5項目。
水辺空間の保全・創出について小坂市長は、三峰川の河川敷に帰化植物が繁茂している状況を「もう少し整備していく必要がある。今後も国土交通省と連携していきたい」と述べた。
同市では新市環境基本計画をつくるにあたり、今回の要望を歌いこんでいく考え。
市環境審議会は伊那市・高遠町・長谷村の3市町村合併に伴って消滅。新市では委員を3市町村から選出して構成する。 -
伊那市養護老人ホームみすず寮の経営移管式典
伊那市から上伊那福祉協会に経営移管する伊那市美篶の養護老人ホームみすず寮で29日、経営移管協定書・契約書の調印式があった。
市町村から上伊那広域への経営移管は2カ所目。01年度以降みすず寮は、上伊那広域で整備を進めていくことを検討。効率的で安定的な民間経営手法を導入していくため、05年度を目途に上伊那福祉協会へ経営移管することとなっていた。みすず寮が加わり、上伊那福祉協会が運営する福祉施設は8カ所となる。
上伊那福祉協会が経営することで効率的な人員配置を実現し、伊那市外からの入所希望者の受け入れなど、よりスムーズにできるようになる。
上伊那福祉協会の平澤豊満会長(箕輪町長)は「入所者が安心できる施設となるように努めていきたい。経営移管しても利用者側はこれまで通りなので安心してほしい」と語った。
移管後は、老朽化した施設の改築などの検討も進める。また、隣接する特別養護老人ホームも、上伊那福祉協会に経営移管する予定で、06年度から検討を進めていく。 -
新伊那市議選に長谷村の現職出馬を表明
伊那市・高遠町・長谷村の合併に伴う新伊那市議会議員選挙(4月23日告示、30日投開票)で、長谷村の現職・北原幸彦氏(74)=無所属、非持=が出馬を表明した。これにより長谷選挙区は定数の3人が顔をそろえた。
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長谷村閉村記念式典
伊那市・高遠町との合併による長谷村の閉村式典が26日、長谷中学校体育館であった。関係者約300人が出席し、新市における長谷地域のさらなる発展に向けて思いを新たにした。
映像で村の歩みを振り返った後、宮下市蔵村長は「長谷村の自治体が消えることに一抹の寂しさはあるが、三峰川がとりもつ縁を大事にし、3市町村が一つとなって地方自治に取り組む」と式辞。村の発展に尽力・貢献した功労者78人、12団体を表彰した。
村内の小中学生5人が意見発表し、「長谷は自然がいっぱいで空気もおいしい。合併するといいところがもっと増えると思う」「雄大な自然を守り、長谷の伝統文化を継続していってほしい」「合併しても長谷はなくならない。大人になって、古里は長谷と誇りをもって言いたい」などと、村への思いや新市への期待を語った。
最後に「ふるさと」を全員で斉唱し、宮下村長が村旗を降納。長谷中生徒による南アルプス太鼓の演奏で締めくくった。
長谷村は1959(昭和34)年、美和村と伊那里村が合併して誕生。新市発足に伴い30日をもって、自然災害や過疎化など幾多の困難に直面しながらも、乗り越えてきた47年間の歴史に幕をおろす。 -
伊南行政組合議会臨時会
伊南行政組合議会は27日、06年第2回臨時会を開き、一般職職員給与と職員退職手当を一部引き下げるなどの条例改正案2議案を可決して閉会した。
改正案は国家公務員の給与制度改正を受けて提案された。改正により、一般職職員の給与は全体として平均4・8%引き下げられるが、若手職員層については引き下げを行わず、中高齢層について7%引き下げることにより、給与カーブをフラット化させる。職員退職手当条例改正は、在職期間中の貢献度をより的確に反映させる制度にするとともに、支給率を中期勤続者は引き上げ、長期勤続者は引き下げて段差の少ない緩やかな構造に見直した。
改正条例はいずれも4月1日から施行される。 -
南アルプスむらリニューアルオープン
長谷村の道の駅「南アルプスむら長谷」が27日、リニューアルオープンした。パン工房「パンや」販売スペースを広げたほか、地場農林産物の直売所「ファームはせ」、食事処「野のもの」を新たに加え「長谷の顔」が見える施設として、活用に期待した。
リニューアルオープンに当たり、村や商工会関係者、地元区長、施工業者らが出席。
施設入り口で、代表者6人がテープカットしたあと、宮下村長は「地のものを提供し、山村としての顔をみなで育て上げたい」とあいさつした。
道の駅は地場産物や木工製品の直売所、食の提供施設、パン販売、多目的利用施設の4エリアからなる。木造平屋建てで、建築面積1290平方メートル。増築や改修の工事は920平方メートル。事業費は1億1600万円。
「ファームはせ」にはニンジンやダイコン、ジャガイモ、アルストロメリア、南アルプス産竹炭などが並び、早速、買い求める人の姿があった。
出品者でつくる長谷生産者組合は約60人が登録し、今後も増やしていく。
また「野のもの」は、米や雑穀、野菜、山菜など村産の食材を使って「食」を提供。メニューに、日替わりランチ(800円)、野菜たっぷりカレー、季節のサラダなどを用意している。
各店舗の営業時間は次の通り。
▽パンや=午前9時縲恁゚後5時半、定休日火曜日▽野のもの=午前9時半縲恁゚後5時半、木曜日▽ファームはせ=午前9時縲恁゚後5時半(12縲恬tN3月は午後5時)、無休(火曜日) -
地縁団体「片桐区」設立総会
中川村の片桐財産区と片桐地区協議会を統合、組織変更し、地縁団体「片桐区」として4月からスタートする。25日夜、片桐区民会館で設立総会が開かれ、規約や役員選出、06年度事業計画のほか、片桐区が不動産や不動産に関する権利を保有するため、村長に認可を申請することなどを決めた。
総会には入会申し込み者1861人(646世帯)のうち、本人出席61人、委任状1548人の計1609人が出席した。
片桐財産区は村内や飯島町に山林原野70筆、128ヘクタールを保有。特別地方公共団体として、人件費、管理費、議員選挙費など経費がかさみ、材木価格低迷の中、収支決算では毎年基金の取り崩しが数百万円にも上った。そこで、05年4月から、地区協議会を再編し、法人格を有する地縁団体を設立し、財産区の財産の受け皿にと調査、研究を進めてきた。
総会では米山文夫設立準備会長が「法人格のある地縁団体に財産を移し、片桐区が名実ともに1つになり、4月に、新生片桐区としてスタートできるように」とあいさつ。
規約では目的に▽財産の維持管理と運営▽住民相互の親ぼくと融和の推進▽区域内の環境整備-を掲げ、会員は区域内に住所のある個人とし、会員は会費を納入、賦役を負うとした。
今後、村長に認可申請を行い、地縁団体として法人登記をする。
片桐財産区は29日に定例議会で解散を議決し、地区協議会も4月の総会で発展的解散を決める予定。 -
長谷村閉村記念事業でタイムカプセル埋設
長谷村は26日、伊那市・高遠町との合併による閉村記念事業として、村公民館の敷地にタイムカプセルを埋めた。
カプセルには村民から集まった手紙や、村が取り組んだ各種事業の報告書、村旗など約500点を入れた。参加した理事者や村議員、小中学生、保育園児らはカプセルまで列をつくって、未来に向けたさまざまな思いを込めながら1点1点手渡しで納めた。30年後の同日に開ける。
自分への手紙と自分自身を描いた絵を入れたという伊藤汐里ちゃん(6)は「大人になって見るときに、恥ずかしくないように上手に書いた。開けるときが楽しみ」と笑顔で話していた。
村は1989(平成元)年にも村誕生30周年を記念し、20年後の09年に開ける予定で埋設したタイムカプセルがあり、今回新たに埋めるために24日に掘り起こしている。
カプセルには手紙やアルバム、雑誌や新聞、小学校の教科書、ワインや日本酒など、当時を思い起こさせる懐かしいものが入っていた。村公民館で約1カ月間展示しながら本人に返していく。 -
合併記念で三峰川沿いに桜
伊那市、高遠町、長谷村は26日、合併を記念してそれぞれ三峰川沿い3カ所にタカトオコヒガンザクラを植樹した。
三峰川について考え、活動する市民団体「三峰川みらい会議」提案の3市町村をつなぐ三峰川沿いでの日本一の桜のまちづくりに向けた取り組み。伊那市は東春近の榛原河川敷公園、高遠町は下山田の浄化センター前の河川敷、長谷村が非持の南アルプス公園広場に、高遠町から寄贈された2竏・メートルの苗木を3本ずつ植えた。
長谷村は理事者や議員、保育園児らが参加。園児たちは「早く大きくなって、きれいな花を咲かせてね」と丁寧に土をかぶせていた。 -
村職員6人に自治功労表彰伝達
宮田村の在勤30年の一般職員6人が全国町村会の自治功労表彰を受け、23日に村役場で伝達式が開かれた。
受章者は池上たか子さん、高橋登美子さん、飯島眞弓さん、宮下春美さん、板山とし子さん、本田典子さん。いずれも1975(昭和50)年の入庁。
一人ひとりに表彰状を伝達した清水靖夫村長は、長年の功績をたたえ「今まで蓄積したノウハウ、対応力を今後も業務にいかしてほしい」と励ましていた。