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産業廃棄物適正処理地域懇談会開催
上伊那地方事務所は19日、産業廃棄物処理業者や市町村担当者などを対象とした産業廃棄物適正処理地域懇談会を開いた。
来年1月から施行される「産業廃棄物処理事業計画等に係る事前公表ガイドライン」の周知と、産業廃棄物の適正処理、施設に対する地元の合意形成の方向性を模索することなどが目的。
新ガイドラインは事業者に対し、新たに実施する産廃処理事業計画を地域住民に事前に説明することを求めたもので、合意形成の透明性確保や地域住民との相互理解を図ることを目的としている。しかし事前説明会は事業者の計画周知が目的であって、計画の実施を妨げるものではない。
参加者には「事前公表によって、これまでは理解が得られていた事業についても、産廃処理事業について知らない人の反対まで仰ぎ、うまく実施できなくなるのではないか」と懸念する声もあった。
事前説明会は、これまで任意で実施してきた各事業者も多いが、参加も得られないほど強い抵抗を示す地域住民も多い。住民への県の働きかけを求める声も多くあった。 -
秋の叙勲で旭日双光章の熊崎前町長の受章を祝う
秋の叙勲で旭日双光章を受章した熊崎安二さん(77)=飯島=の受章祝賀会が17日、飯島町文化館であった。町や町議会関係者、友人ら約90人が集まり、前町長の業績をたたえ、栄えある受章をともに喜んだ。
熊崎夫妻を拍手で迎え、発起人代表の高坂町長は「63年飯島町に奉職し、03年まで40年間、豊富な経験から卓越なる識見を持って地方自治の発展に貢献した。この間、教育長、収入役、助役を歴任し、95年に町長に当選、2期8年リーダーシップを発揮し、庁舎建設、道の駅、公共下水道事業などを推進し、町の発展と住民福祉にまい進してきた」と功績の1部を紹介。宮下創平氏や吉田博美代議士、中原駒ケ根市長ら多くの来賓が「ひょうひょうとした人柄」「熊崎氏の功績は永遠に不滅」「理事者4役をこなしたマルチな人」など人柄や功績に触れながら、祝福した。
町からの記念品、出席者からの花束を受取り、満面笑みの熊崎さんは「町民のお使い役として長く務めさせていただいただけ、身に余る光栄。良い職員に恵まれ、議会や町民の協力支援により、よい仕事ができた」と感謝し「これからも元気で楽しい人生を送りたい」とあいさつした。
町からの記念品を贈呈 -
西箕輪診療所で医療事故
伊那市の西箕輪診療所で、6月にあった医療事故について、被害者の市内の会社員女性(50代)と損害賠償額850万円で和解する。市は「原因は医師の注意不足。医療は人命にかかわるもので、再発防止に努めたい」とした。
医療事故は6月16日、骨髄液採取で胸骨骨髄穿刺(せんし)をするため、局所麻酔したところ、注射針が心臓近くの大動脈に達し、出血して意識不明になった。応急措置後、岡谷市の病院で手術を受け、7月下旬に退院、完治した。
西箕輪診療所は9月から、医師の自宅療養で休診となっている。
これまで市内の診療所で医療事故はなかった。
19日の市議会全員協議会で説明があり、20日の定例会本会議に損害賠償額を盛った国民健康保険直営診療所特別会計の補正予算を提案する。
今回、個人情報保護条例や被害者の希望もあり、被害者の氏名などは公表しなかった。市は議決の要件でないとしている。 -
【記者室】議員定数問題再燃か
中川村議会の議員定数問題は再燃するか?。先日、村民有志による「議員定数アンケート結果を実現する集会」が予定されていたが、突然延期に。一旦議決されたことの再審議を求める事の難しさを実感▼アンケートは議会の特別委員会が原案を作成、全協で承認、議員自ら手配りした。議員の深い思い入れを感じされる意向調査だっただけに、簡単に反故にしたとまでは言わないが、結果的に無視した事は不可解▼9月議会で賛成多数で定数12が議決された時、村民から「10人と思っていたが、なぜ」の声が聞かれ、議会に対する不満や不信が村民の中にくすぶっているのを感じた。再審議が実現しようが、しまいが、議員各位が説明責任を果たさなくてはならないと思う(大口記者)
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本年最後の区長会
本年最後の宮田村の区長会はこのほど、役場で開いた。11地区の区長は年末で任期を終えるが、今後も村政に協力していくことを確認した。
区長会長の榎本義男町一区長は「今後も自立のむらづくりに精一杯協力していきたい」とあいさつ。
清水村長は「地域のために心配りして働いてもらい、感謝しています」と労をねぎらった。
今年の区長会は昨年に引き続き、毎月定例会を開くなど積極的に活動。地域の問題を共有し、16日には提言書を村長に提出した。 -
南箕輪村議会12月定例会閉会
南箕輪村議会12月定例会は16日、05年度一般会計補正予算案の追加議案1件、指定管理者制度に関連する条例案など計38議案、意見書提出の議員発議1件を可決し閉会した。
追加議案の一般会計補正予算は、県補助金の信州ルネッサンス革命推進事業支援金226万6千円の歳入歳出各予算総額への追加。地域づくり推進事業費で大芝高原花いっぱい花壇整備事業に使う。
陳情は、「個人所得課税における各種控除の安易な縮小を行わないことを求める意見書(案)の採択についての陳情」を採択し、意見書を提出する。
残りの陳情▽患者・国民負担増の中止と「保険で安心してかかれる医療」を求める陳情書▽看護職員の大幅増員を求める陳情書▽「高校改革プランの実施計画策定を先延ばしし、県民合意の高校改革をすすめることを求める意見書」採択を求める陳情書-の3件を趣旨採択、「公共事業を防災・生活関連に転換し国土交通省の事務所の執行体制等の拡充を求める陳情書」を
継続審査とした。 -
高遠町 閉町などの記念事業に取り組む
高遠町は本年度、来年3月の伊那市・長谷村との合併に伴う閉町などの記念事業をする。細部は調整中で、予算の範囲内で取り組む。
式典(町村合併50年・町制施行131年・閉町)は来年3月下旬、町総合福祉センターで開く。町議会議員、区長、名誉町民などの参加を予定。町の功績者表彰のほか、町民が多く参加できるようなイベントを計画している。
そのほか▽「ふるさと高遠町」の名前と歴史・文化を後世に残す記念誌の発行▽全町民参加のタイムカプセル埋設▽コヒガンザクラの閉町記念植樹(町内会単位)▽合併記念碑や高遠町道標の建立▽環境美化クリーンキャンペーン竏窒ネど。
事業費は1600万円。12月の一般会計補正予算に計上した。
記念事業は、各種団体、町議会、区長会、商工会など32人で構成する町記念事業検討委員会を設け、式典、記念誌、イベント、イベント(建造物)の4部会に分かれて検討した。
15日の町議会全員協議会で報告があった。 -
権兵衛開通は2月4日
権兵衛トンネル道路の開通は2月4日になることを、飯田国道事務所が16日、正式発表した。当日は午前10時から権兵衛トンネル内で現地セレモニー、正午から伊那市民体育館で開通式典を開く。
トンネル内セレモニーでは、テープカットはじめアトラクションのほか、通り初めのパレードが行われる。開通式典では式辞などのほか、工事報告なども予定されている。
開通日について自治体首長などが既に公式の場面で2月4日と明言していたが、工事を所管する飯田国道事務所は「準備調整中」を理由に、「2月上旬」と述べるだけで、具体的日付を明言しないでいた。
今回開通するのは、伊那市与地から塩尻市奈良井の姥神トンネルまでの9・9キロ。普通の道路にあたる土工部分が3・2キロ(約32%)、橋梁部分が1・2キロ(約12%)、トンネル部分が5・5キロ(約56%)になる。
事業費は、トンネルを中心にする国の直轄事業が約450億円、長野県施工部分が伊那側で約40億円、木曽側で約115億円で、合計約605億円。
開通により伊那と木曽は45分で結ばれる。 -
区長会が村に提言
宮田村区長会は16日、村政の課題について清水靖夫村長に提言した。村職員と地域との協働、村財政のきめ細かな情報公開、駅前の空き地利用など12項目。村長は「私の考えと共通している部分が多く、優先順位をつけなが取り組んでいく」と話した。
特に村職員の地区担当制が機能するよう望み、積極的に地域と接点を持つよう求めた。
そのほか、会議日当の見直し、むらづくり支援事業の継続、村の遊休資産の有効活用なども盛り込んだ。
この日は、会長の榎本義男町一区長らが役場を訪れ、村長に提言書を手渡した。 -
宮田村議会12月定例会閉会
宮田村議会12月定例会は16日、指定管理者制度を来年度から適用する11施設についての一部条例改正案、下水道料金を4月から平均15・1%引き上げる条例改正案など23議案を全会一致で可決、閉会した。全員協議会では聴導犬協会の村内移転について意見が出た。
県教委が進める高校再編について、県民合意のうえで進めるよう求めた意見書も採択。「拙速に結論をだすことなく十分な時間をかけて検討すること」とした。
定例会終了後の全員協議会では、社会福祉法人日本聴導犬協会の村内移転新築について議論となった。
今後村の土地開発公社が所有する村民会館東隣の土地を同協会に売却、賃貸するにあたり、地元住民へ情報開示を徹底するよう、複数の議員が要望。
住民の合意形成を図ったうえで、本契約の交渉を進めるようにも求めた。 -
第2回市章候補選定
来年3月に発足する新市「伊那市」の市章デザイン候補選定委員会が15日、伊那市役所であった。「二つのアルプスに抱かれた自然共生都市」をテーマとした多彩な作品が並び、次の選考へ進む610点を選んだ。
約2カ月の期間を設け、全国から作品を公募した結果、1206人、2490点の応募があった。
伊那市、高遠町、長谷村からの応募が520点と最多だが、県内を中心に47都道府県すべてから応募があり、米国、英国などからも応募があった。応募者の年齢は、3歳縲・1歳とさまざま。
地域の魅力を的確に表現しているか、さまざまな用途に使用しても印象が変化しないかなどを基準に選考。今回は、完成度の低い作品でも良くなる見込みのある作品は残すなど、可能性のある作品は出来る限り残した。
市章デザインは、最終的に5点になるまで同委員会で絞り込み、正式なデザインは、新市がその中から決定する。委員会の最終結果を、住民に公開するかどうかは検討中。
3回目の選考は1月上旬を予定している。 -
南箕輪村議会一般質問
◆新たな農業政策について複数の議員が質問した。
唐木一直村長は、農業法人設立について「一村一営農組織の考えを基本にぜひ取り組み、村の農地を守りたい。参加しなければ国の助成が受けられないので、多くの農家が助成を受けられるようにしないといけない。JAと一体となり、懇談会を開く中で今後進むべき方向を検討したい」と答えた。
◆研修センター利用料金値上げについて高見利夫議員が尋ねた。
村長は、「利用の半分以上は減額、減免対象。料金をもらうのは民間の方。負担できる方に負担していただこうという考え。住民サービスの低下にはつながらないと思う」と答えた。
◆学校給食の民営化と保育園給食の合理化について赤羽悌議員が質問した。
村長は、学校給食の調理員について、給食センターは正規職員3人、臨時職員7人、南部小学校は臨時職員2人で、全調理員12人中9人が臨時職員という現状を説明し、「臨時職員が多いため、人件費はかなり抑えられている」としたうえで、「現有施設を利用しながら調理員の民間委託は可能。経費削減のため保護者からもご意見を聞き検討したい」と答えた。保育園給食については、「当面は現行の体制でいきたい」とした。 -
職員人権・男女共同参加社会づくり研修会
職務上、公平さが求められる公務員に、改めて人権問題や男女共同参加社会の意識を高めてもらおう竏窒ニ、上伊那地方事務所このほど、職員人権・男女共同参加社会づくり研修会を伊那市の県伊那合同庁舎で開いた。
研修は9月に引き続き2回目。上伊那の市町村職員や県職員などが参加。
伊那教育事務所生涯学習課の唐澤孝則教育支援主事は、誰もが無意識のうちに持っている「固定概念」をゲームを通して説明。人権問題と向き合う場合、さまざまな思い込みにとらわれないことの重要性を示した。 -
上伊那定数1減を了承
上伊那県議団が懇談上伊那選出の県議6人は14日、県会開催中の長野市において懇談し、次回県議選をにらんで進められる選挙区制度の見直しついて、上伊那全体の定数を1減とする方向で望むことを了承した。
市町村合併にともなう県議選選挙区の見直しが進められる中、「上伊那全体で現行の定数6を守るべき」などの意見が出されているが、伊那市・高遠町・長谷村の合併後に、仮に従来通りの伊那市区・駒ヶ根市区・上伊那郡区の3選挙区で選挙を行っても、人口数などの問題で全体の定数が1減になる。また、地域性をより重視する伊北・伊那市・伊南の3区制の提案も、定数をさらに減らす可能性もある。
これらのことから定数1減は避けがたいとし、これを前提にして調整を進めるよう地元の選挙区等調査特別委員である向山公人県議に一任することを了承した。
そのほか、(1)県議が選挙区内で各種の寄付行為を行うことについては、公職選挙法にそって禁止を徹底すること、(2)会議や行事などへの招待の扱いについては、招待の通知に会費が記入されていないものについては会費を差し控えること竏窒熏㊧モ確認した。 -
若者向け庭付き1戸建住宅「ガーデンハウス中田島」入居者募集
中川村は中川村片桐中田島地区に建設中で、来春完成予定の若者向け庭付き1戸建て住宅「ガーデンハウス中田島」の入居者を募集している。
木造平屋建て、瓦葺5戸。区画面積約317縲恂・28平方メートル、延床面積99・37平方メートル。3LDK。A縲廚3タイプ。オール電化(給湯・調理器具)、洗浄機能付き水洗トイレ、シャワー付きユニットバス、テラス、駐車場2台分、外物置1カ所。住宅料月額5万3千円程度、敷金3カ月分。
資格は持ち家がなく、将来にわたり中川村に居住を希望する人。概ね40歳以下で06年4月現在、子どもを養育、またはこれから養育しようとする夫婦世帯(6月末までに結婚予定も可)。中川村在住か、入居時に村に住所変更できる人。申し込み期間15日縲恬・N1月17日。申し込み多数の場合は村選考基準により決定。
入居時期06年3月20日頃(予定)。
詳細は役場(TEL88・3001) -
R361沿線の屋外広告物禁止地域の指定
国道361号沿線の屋外広告物禁止地域の指定について、伊那市・南箕輪村は近く、県に意見書を提出する。施行は来年2月上旬を予定。
指定は権兵衛トンネル開通で、看板やはり紙、広告塔など屋外広告物の乱立が予想されることから、景観を保全するもの。禁止地域はトンネル東坑口から伊那市川北までの延長約7キロ、両側100メートル。
土地や建物の権利者は203人(伊那市分)で、そのうち73%の同意を得ている。既存の屋外広告物は5事業者23件あるが、指定のあった日から3年以内に撤去することで、理解を得た。
14日、伊那市議会経済建設委員会で報告があった。 -
箕輪町議会一般質問
◆箕輪北小学校通学路の町道2号線の歩道確保について桑沢幸好議員が質問した。
平沢豊満町長は、「駐車場になっている敷地を、階段をつけて通れるよう対応を考えている。PTA、地元が地主と折衝する形で進めている」と答えた。
◆町道4号・8号線交差点改良と春日街道木下地区歩道設置について春日巌議員が尋ねた。
町長は、「4号線・8号線の交差点は06年度に対応したい。春日街道の歩道整備は松島の北から始める予定」とした。
◆障害者自立支援法の自己負担減免に関する資産などの調査方法について三井清史議員が尋ねた。
町長は、「町が調査することになるが、調査はあくまで自己申告を前提にやる。それを裏付けるさらなる調査は恐らくできないと思う」と答えた。
◆木下南部西部線の調査検討状況を松崎久司議員が尋ねた。
町長は、「勾配があり、ある程度の法面確保には10数戸の移転が必要。道が開いても乗り込めないということもあり効果が少ない。町道4号線の改修による対応が現実的かと思う」とした。
◆自動体外除細動器(AED)の導入について三沢興宣議員、唐沢荘介議員が質問した。
町長は、「ながた荘、ながたの湯は来年度導入を検討している。人が多く集まるところ、必要なところに導入していく」と答えた。 -
宮田観光開発の4施設「改築の考えはない」と清水村長答弁
宮田村の第3セクター・宮田観光開発が経営する観光ホテルと駒ケ岳の3つの山荘(山小屋)について、清水靖夫村長は13日、現時点で改築する考えがないことを明らかにした。村議会12月定例会一般質問で答え、当面はサービスの見直しなども含め社内の体質改善に取り組んでいくと改めて示した。
牧田茂成議員が、各施設の老朽化が観光客の減少を招いている一因ではと指摘。「旧態依然ではお客様に満足してもらえない。ニーズに応じた施設整備も必要」と質問した。
清水村長は「具体的にどうこうする段階にない」と言及。「企業経営として成り立ってこなかった過去を振り返り、会社が自立するための体質改善、債務の償還が当面の対応」と答えた。
同社は村などが出資し、今年3月期決算における金融機関からの借入残高は5億円4600万円にのぼる。
社内外には施設の改築で経営向上を図りたいとする意見もあるが、同社の債務は全額村が保証していることもあり、村民からは経営そのものに対して厳しい目が注がれている。
村長の答弁は、経営に対する信頼回復を優先し、ソフト面の充実を改めて内外に示す格好となった。 -
市単独課税導入難しい
13日、駒ケ根市の中原正純市長は開会中の市議会12月定例会の一般質問で竹内正寛議員の「税収の補てんのため市単独課税を導入する考えは」との質問に答えて「全国的には導入した自治体もあるが、駒ケ根市としては観光振興の観点からも現状での導入は難しい」として、当面取り入れる考えのないことを明らかにした。
赤穂東小学校正門前の土地開発の状況と、道路を市道に認定した経緯などについて説明を求めた大沼邦彦議員の質問に対し小林晃一教育次長は「開発は現在凍結した状態。今後も地域住民と懇談を行っていく」と答えた。
市単独課税について中原市長は「趣旨は十分理解できる。効果と課税コストについての検討は必要」としながらも「市を訪れた人への課税は観光振興の観点からも妥当かどうか竏秩B現状での導入は難しいが、今後の検討課題としたい」と述べた。
赤穂東小学校正門前の道路を市道に認定した経緯について小林教育次長は「行政は本来公平・平等だが、学校前への3階建てマンションの建設は児童の安全や景観の面で教育環境を著しく阻害するものと考え、急きょ議会に諮った」として、市道認定はやむを得ない措置だったとの考えを示した。 -
来年度予算、子育て支援を重点に
宮田村議会12月定例会一般質問は13日開き、清水靖夫村長は来年度予算の重点に子育て支援を示した。庁内では保育園と小中学校で分かれていた担当部署の一元化も視野に入れるなど教育支援体制の再整備も検討しているが、新たな事業も盛り込んで充実を図る考えだ。
専任職員を配置して子育ての相談や交流の場所とする「つどいの広場」など、新規の子育て支援策を検討中。清水村長は本紙の取材に「村の次世代支援計画に基づき、優先順位をつけて事業化したい」と説明した。
保育園は住民福祉課国保児童係、小、中学校は教育委員会と担当部署が分かれている体制についても、村長は「再構築も含めて効果的な支援になるよう検討していく」と取材に答えた。 -
議員定数問題再燃、アンケート結果を実現する集会
中川村議会の議員定数問題が再燃した-。住民有志は16日午後7時から、村基幹集落センターで初の「議員定数アンケート結果を実現する集会」を開く。議員OBや有識者ら8人が発起人になり準備を進め、アンケート最多の「10」を主張した6議員も行動を共にする考え。
同村議会は9月定例会で議員定数を現行の「16」から「12」に削減する条例改正が議員発議で提案され、賛成9、反対6で可決された。
審議に先立ち、議員定数問題特別委員会が7月、実施した住民意向調査では10人が最多42・7%、8人を含め、10人以下は65・37%を占めた。しかし、同委員会は地方自治法の議員定数や議員責務などを挙げて「12」が最良と報告、これを受けた本会議では「10」を主張する議員から修正案が提出されたが否決された。
住民からは「3分の2の住民が10人以下という判断しているにもかかわらず、定数を12とした議決は住民の意向を無視している」「アンケートを行った以上、村民の声を最大限尊重すべき」などの声が高まり、議員定数の再度の審議を求め、集会を開く。 -
新伊那市長選へ小坂氏が出馬の意向
伊那市・高遠町・長谷村の新伊那市発足に伴う伊那市長選挙の出馬について、伊那市長の小坂樫男氏(70)=小沢=は新市発足など大きなターニングポイントを迎え「責任上やらざるを得ない」と出馬の意向を明らかにした。
後援会の意思決定がされておらず、高遠町・長谷村長にも相談しながら、来年1月中に表明する。
13日の市議会定例会一般質問で、保守系4会派を代表して伊藤泰雄議員が「新市への移行をスムーズにし、軌道に乗せる義務がある。市長以外に考えられない」と尋ねた。
小坂氏は、市長選に立候補した当初から3期12年を限度に自ら身を引くべきと心に決めていたという。新市発足は3期目の途中で、来年度には上伊那広域連合のごみ処理施設建設地を決めなければならないとし「皆さんの期待に添える答えができるかなと思う」と述べた。
市長選は来年4月30日に投開票の見通し。
小坂氏は上伊那農業高校卒。県職員を経て、94年から伊那市助役、96年から市長を務めている。3期目。 -
箕輪町議会一般質問
町長最終年度へ箕輪町の平沢豊満町長は12日、町議会12月定例会の一般質問で、就任以来3年間を振り返り「ほとんど休日もなく職務を遂行できたことは幸せだった」とし、最終年度の町政運営は「全力疾走で任期をまっとうしたい」と話した。浦野政男議員の質問に答えた。次期選挙についての質問には、「まだ1年残っているので、残された任期をラストスパートで最大限努力したい」と答えるに留まった。
3年間の総括は、「“活力ある住みよいまちづくり”の実現のため民意を町政の表舞台に上げ、尊重しながらやっていくスタンスできた。公約はある程度はできたかなと思う。形、方向付けはできてきた。これからは中身」とし、「変化の激しい時代に成功するには変わり続けることを前提にやっていきたい」とした。
行財政改革では、「助役2人制は変動の激しい行政の中で大成功だった」と評価。公共事業見直しは、有機センターとベゴニア園を中止。入札制度は受注希望型を導入し「全体で20%の効率化できた」。今後は「公共事業をオープンにし、町民益を追及したい」とした。
福祉は「トップ集団にいると認識」、教育は保育園の運動あそび導入、小学校の国際交流員派遣などの体制づくりを評価した。 -
有害図書自販機設置
##(見出し(1))
有害図書自動販売機撤去は住民総意で
##(見出し(2))
飯島町の高坂町長と大沢教育長は12日の議会本会議一般質問で、広域農道沿い田切春日平地籍に設置された有害図書自動販売機について「住民総意で早期撤去を図るべき。14日に安全対策会議を開き検討する」-などの考えを示した。内山淳司議員の質問に答えた。
同自販機は先月末、県外業者が春日平直売所の隣に3基設置した。
内山議員は「自販機の設置で環境が汚染された。撤去は住民運動が1番効果的、有害図書自販機ゼロ宣言、署名活動など撤去に向けた対策は」と質問。高坂町長は「有害図書の自販機は住民総意で早期撤去を図るべき。昨年12月に制定した『安全で住み良い町条例』に基き、14日、約150人規模の安全対策会議を召集した。早期、撤退を検討したい」とし、大沢教育長も「すでに、地元春日平地区では対策集会を開いた。住民運動を基本に進めたい」と答えた。
設置された有害図書自販機 -
宮田村議会12月定例会開会
宮田村議会12月定例会は7日開会し、指定管理者制度を来年度から適用する11施設についての管理要件の一部条例改正など23議案を上程した。一般質問は13日に開き、16日の最終日に議案を採決する。
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押手沢の砂防を事業化
大雨が降れば土石流発生の危険性が高い宮田村南割区の押手沢について、県が事業採択し、新たなえん提を設けるなど砂防事業に乗り出すことが分かった。県伊那建設事務所は6日夜に地元説明会を開き、事業内容や今後の日程などを公表。地権者の同意を得てから、早急に測量調査に着手する。
押手沢は1961(昭和36)年の36災害のほか、たびたび災害が発生。県は92年に砂防えん堤を設置したが、99年の豪雨で満砂の状態になっていた。
県の計画によると、現在あるえん堤の砂を取り除くほか、その約100メートルほど上流に新たなえん堤も設ける。
また、流域2カ所の山腹崩落地も改修。河床の侵食対策も施すなど、「堆積を防ぎ、土砂を健全な状態で流下させる」と説明した。
昨年の住民説明会で県は財政難などから事業化に難色を示したが、その後の調査などで大規模な土石流が発生した場合に最大で30戸に被害が及ぶと予測。本年度事業採択し、基本計画を策定した。
今後測量、ボーリング調査、用地買収を経て来年度に着工。説明会では出席者から「出来る限り早く完成させてほしい」と要望も挙がった。 -
徴税吏員を21人に増員
宮田村は今月から、村税を徴収する徴税吏員(りいん)を21人に増員した。今までは税務係職員と課長級の9人体制だったが倍増。村総務課は「数多く足を運ぶことで、滞納整理を図っていきたい」としている。
04年度の村税徴収率は98・9%。前年度に比べ0・1ポイント低下しており、年々滞納が増える状況にある。
一方で税務係は4人体制で、03年度からは課長級の5人を徴税吏員に加えて対応。
しかし、今後さらに村財政が厳しくなることが予想されるため、増員を図って自主財源である村税の収納率向上を目指す。
7日の村議会12月定例会冒頭あいさつで清水靖夫村長は「滞納者を分担して受け持ち、効率をあげたい」と説明した。 -
【記者室】みのわ祭りの行方は
みのわ祭りは継続か廃止か-。祭りのあり方を考える検討委員会は、「開催を前提」に今後内容の見直しを決めた。毎年、反省会で祭りそのものに対する意見もありながら「何年も課題」のままできたことには少々問題があるように感じるが、早期検討を求める声に答えて今回委員会を開いたことは一歩前進▼白紙に戻ったゼロからの検討には、サークルが積極的に参加できるゾーン作り、企業参加の呼びかけ、動員につながる子どもイベント-など建設的な意見。町民は皆それぞれに祭りへの思いを抱いている▼来年は第20回。「半強制的」な運営では楽しい祭りは生まれない。企画、運営は容易ではないが、従来とは異なる実行委員会組織の検討も必要かもしれない。(村上記者)
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県産材住宅見学会
「やっぱりいいね」の声上伊那地方事務所主催の県産材住宅の見学会がこのほどあり、総勢25人が南箕輪村など4カ所の木造住宅を見学した。「地元の木を地元で使うことは重要だ」などの参加者の声が聞かれた。
見学したのは、フォレストコーポレーション(伊那市)の県産材利用木造住宅のモデルハウス(南箕輪村)、北島屋(伊那市)が建築した木造住宅(駒ヶ根市)、大蔵建設(飯田市)が県産材を利用してリフォームした住宅(高森町)、生田木材技建が施主の山の木を使って建てた住宅(中川村)。
荒廃する森林の再生のために県産材の需要拡大を図っている県が、木造住宅建設を希望する人を募り、県産材を利用した住宅の実態を見てみようと企画した。
フォレストコーポレーションは、県が認定する「信州の木づくりの家」の認定グループ。北島屋は県の信州木材製品認証工場。
参加者は家族連れが多く、県内産のスギやヒノキの柱、アカマツやカラマツの床などを触っては、「地元産と聞くとやはり感じが良いね」などと話していた。
案内役の地方事務所林務課春日嘉広普及係長は「住宅建設を望む人の自然素材への関心が高まっており、予想以上の人が集まった」と語った。 -
コモンズ支援金の採択結果
上伊那地域コモンズ支援金選定委員会は5日、コモンズ支援金(一般、第2次分)の選定結果を公表した。
上伊那は8団体から9事業、1192万6千円の申請があり、美しいまちづくり区分3事業、魅力ある観光の創出区分1事業、特色ある学校づくり区分1事業を採択。支援金額の総額は372万4千円となった。
採択事業は次の通り。
【美しいまちづくり】
◇西部広域農道沿線「花公園」整備事業(伊那市・小沢花の会)支援金額20万6千円
◇みずばしょう補植・導水路整備事業(伊那市・道堰みずばしょう管理組合)支援金額40万7千円
◇大芝高原花いっぱい花花壇整備事業(南箕輪村)支援金額226万6千円
【魅力ある観光創出】
◇中川村ファンづくり事業(中川村)支援金額32万4千円
【特色ある学校づくり】
◇写真集「子供の目(仮称)」発行事業(長谷村・南アルプス食と暮らしの研究舎)支援金額54万5千円