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民主党が加藤学氏を擁立
衆院選長野5区に、民主党から国際林業研究センター研究員の加藤学氏(36)=上田市出身、ジャカルタ在住=が出馬する。12日、飯田市で記者会見し、政権交代の必要を訴えた。
加藤氏は早稲田大学卒。NHK広島放送センター放送部報道番組班ディレクターなど務め、01年に日本貿易振興機構アジア経済研究所に入所、04年から国際林業研究センターに出向している。
党県連の審査委員会の審議で、公募した立候補予定者9人の中から加藤氏の擁立を決めた。9人の中には上・下伊那出身者もいたが、加藤氏の意欲を買った。中島衛元衆院議員の地盤を引き継ぐ。
衆院選は小泉政権を根本から問いただす選挙と位置づける。
加藤氏は「建具屋の息子が出馬のチャンスをいただけた。政治に対してガツンと言えるのは、チャンスを与えられた人間」とし「だれもが挑戦でき、まじめさが報われる社会が求められている。日本を立ち直らせるのは民主党で、閉塞した社会に風穴を開けたい」と政権交代の実現に意欲を見せた。
「郵政民営化は議論を重ねていくもので、アジア外交や年金問題など優先すべきことがある」と述べた。また、研究テーマである森林に興味を持っていることから、産業だけでなく、新しい価値観を持つ「人と森の共生・創造」に取り組みたいとした。
5区では、自民党現職の宮下一郎氏、共産党新人の三沢好夫氏が出馬を表明している。 -
きょう 官報告示
11日に開かれた伊那市・高遠町・長谷村合併協議会で、小坂市長は12日付で総務大臣から官報告示されると報告した。法的事項が終了し、合併(06年3月31日)の効力が発生する。
小坂市長は「1年かかって協議し、ようやくたどり着いた」と関係者の協力に感謝。
伊東町長は「きめ細かな住民説明を開いて理解を得ていきたい」、宮下村長は「地域自治区のあり方についてどう歩んでいくのか懇談したい」とそれぞれ述べた。 -
県の組織再編、景観保護などについて議論
田中康夫長野県知事と各市町村長との意見交換会が10日、県伊那合同庁舎であった。県政上の基本政策に関して市町村長と直接意見交換すためのものだが、総論的な議論と各論的な議論が混在したものの、県の組織再編や景観保護、森林保全とその財源などについて意見が交換された。
田中知事は市長村の意見を聞かない窶狽ニいう市町村や県会議員らの意見を踏まえて、04年より県側から設定されて行われているもので、地方事務所が存在する10圏域ごとに行われている。
県側は知事のあいさつの後、(1)県の組織再編、(2)廃棄物の減量化・資源化を進める県の取り組み、(3)これからの森林政策、(4)景観の保護・育成計画窶狽ネどの基本政策について説明。
市町村側からは、事前に意見質問項目を提出した市町村長が発言。小坂伊那市長は、景観計画に関連して、権兵衛トンネル開通に伴う国道361号線沿いの景観保護について、伊那市と南箕輪村、さらに木曽などの広域的な対応策について権威イニシアティブを取ることを要請した。
伊東高遠町長はポレポレの丘事業をコモンズ支援金認定事業とするよう要請した。
矢ヶ崎辰野町長は、県の組織再編について厚生課と保健所の統合は賛成だが、農業振興と密接な関係にある土地改良課を環境部門に統合するのは疑問と注文をつけた。
平沢箕輪町長は、組織再編について(1)職員の意識改革(2)民間委託の積極的推進窶狽|イントとして指摘し、高校再編問題で「教育委員会の提案は唐突で納得できない」として箕輪工業高校全日制廃止(多部制・単位制への移行)を含むプランの白紙撤回を求めた。また救急救命士の認定を急ぐように求めた。
高坂飯島町長は中央道の上を渡る水路橋の改修への県の補助を求め、曽我中川村長は中川村の地域振興をめざすブランド化戦略との関係で、県の応援が組織再編計画の中にどのように組み込まれているかを質した。
宮下長谷村長は、森林保全政策との関連で、水源税などの導入について質し、知事は森林税の06年度からの導入に向け準備していると答えた。
中原駒ヶ根市長は、事前の意見質問項目の提出が遅れたため最後になったが、(1)組織再編については市町村との棲み分けを明確にすべることを求め、(2)高校再編については唐突な再編計画の提案に講義して白紙撤回を要求した。(3)また昭和伊南病院の救急救命センターの設備・体制の整備が必要とした県の報告に対して、「地元の努力を無視している」と感情をあらわにして自説を述べた。 -
伊那市・高遠町・長谷村合併協(14)
伊那市・高遠町・長谷村合併協議会の第14回会議が11日、市役所で開かれた。▽特別職の身分の取り扱い▽事務組織および機構の取り扱い窶狽ケ承。新市章は11月ごろから募集したいと報告した。
特別職の身分の取り扱いは、特別職報酬等審議会を設置し、合併までに調整。理事者、地域自治区長(総合支所長)、消防団員、各種審議会委員などの報酬額を審議する。
委員はまちづくり委員会、区長会、女性団体など各市町村長が推薦した6人と、経営者協会上伊那支部、金融団など4人で構成。
9月ごろに諮問し、11月に答申予定。
事務組織および機構の取り扱いは、本庁に総務、市民生活、保健福祉、産業振興、建設、水道の6部を設置。高遠町、長谷村に置く総合支所は、本庁の組織と整合性を持ち、これまでのサービスを維持する体制を確保する。
部・課の肥大化について「最小限必要で、効率的な課を考えた。都市計画課は建設課で対応できる」とした。
市章は11月初旬から1カ月ほど募集し、候補選定委員会で5点に絞る。合併後、新市長・市議会議員が決まったあと、選定委員会を設けて決定する。
委員は正副会長・幹事会に一任した。
次回(11月)の合併協では、特別職報酬等審議会の答申のほか、仕事の流れを示した機構図が提示される。 -
みのちゃんバスBDF事業アンケート
約9割が廃食用油回収に協力箕輪町は、廃食用油からバイオディーゼル燃料(BDF)を製造し町内巡回みのちゃんバスに使用する「みのちゃんバスBDF事業」の計画実現に向けアンケートをし、廃食用油の回収に約9割が協力する-などの結果をまとめた。結果を参考に、廃食用油回収システムなどの検討を進める。
同事業は、廃食用油を各家庭と町内小・中学校の給食室から集める。家庭からの回収のために町民の協力が必要となることから、町民の意見・要望を反映した事業にするため、BDFの啓蒙も兼ねてアンケートをした。
町女性団体連絡協議会の構成団体会員1430人(重複含む)を対象に、6月25日から7月31日まで。回答は650人で回収率45・5%。
「廃食用油の回収に協力できるか」との質問に、80%が「協力する」、11%が「条件付きで協力する」と回答。条件付きの主な内容は土・日曜日の回収や保管容器の支給など。回収回数は、月1回が56%、年2回が28%、月2回が12%。回収場所はごみ収集ステーションが78%、公民館13%だった。
家庭での廃食用油の処理方法は、「固めたり新聞紙に吸わせて燃やせるごみとして捨てる」が68%で最も多く、「最後まで使う」18%、「消費者の会の廃油回収に出す」8%。1カ月の廃食用油処理量は100-500ミリリットル未満が43%、100ミリリットル未満33%、500ミリリットル-1リットル未満17%。
自由意見として▽ぜひ実現してほしい▽回収場所が汚れないように考えてほしい▽回収時に廃食用油だけを回収し各家庭の収集容器は持ち帰りできるようにしてほしい-などがあった。 -
新エネルギー導入プロジェクト
みのちゃんバスBDF事業箕輪町は、04年度に策定した「箕輪町地域新エネルギービジョン」に基づき、廃食用油からバイオディーゼル燃料(BDF)を製造し町内巡回みのちゃんバスに使用する「みのちゃんバスBDF事業」に取り組んでいる。06年度の導入に向け、7月にしたアンケート結果を集計し、廃食用油回収システムやBDF運用体制の立案を進めている。
みのちゃんバスBDF事業は、町が掲げる新エネルギー導入構想の4プロジェクトの中の一つ。住民協働の事業に位置付け、県のコモンズ支援金事業特別分の内定も受けている。
廃食用油は、各家庭と町内小・中学校の給食室から集める。回収により期待される効果は、可燃ごみの資源化が年間6111リットル(内小・中学校4900リットル)、二酸化炭素の削減が年間14トン。
BDFをみのちゃんバスに利用し、“ごみ”は“ごみ”でなく、“資源”として生まれ変わることを普及・啓発。住民の環境問題・環境保全への意識を高める。また、地球にやさしいBDFを使うことで軽油使用料を削減し、地球温暖化防止を図る。
回収システムと運用体制の立案後、区長会・衛生部長会・女性団体連絡協議会などに説明。住民説明会も開き理解を深めてもらうと共に、10月にはBDFプラントを設置。来年3月末までにプラントの試行、みのちゃんバスの試運転、説明会などを重ね、4月スタートに備える。 -
箕輪町議会臨時会
箕輪町議会臨時会は10日開き、箕輪工業高校全日制の存続を求める意見書の提出、05年度一般会計補正予算案などを可決した。
県立高校再編整備案により、箕輪工業高校が全日制を募集停止し多部制・単位制に転換する学校として名前が挙がったことを受け、「箕輪工業高校の全日制がなくなることは、地域と一体となって魅力ある学校づくりを実践する地元・学校にとってまことに由々しい限り。存続を強く求める」とする内容で、県知事、県教育委員会、県議会議長あてに意見書を提出する。
高校改革案、多部制・単位制に賛成か反対か-を尋ねた寺平秀行議員の質問に、平沢豊満町長は、「基本的には、たたき台として案が出ていることに反対。どういうプロセスで決まっているのか明確でない限り検討すべきではない。たたき台の案の白紙撤回をあくまで要求する」と答えた。
05年度一般会計補正予算は、歳入歳出に各5500万円を追加し、総額を79億8580万円とする。歳出は地域総合活性化事業交付金の増、町発足50周年記念講演会補助金、中部小旧体育館屋根改修工事、衆議院選挙費など。
人事案件は、監査委員に山口武勇さん(65)=松島=の選任(新任)に同意。山口さんは興亜電工箕輪工場に入社し、89年6月からKOA本社経営推進室部長、91年4月退職。同4月に工房ウッド設立、副社長を務め、98年から社長。03年10月退職。現在は農業。 -
新たに美術館建設しない
伊那市美術館等建設基本事項検討委員会(御子柴泰正会長)が10日、市役所であった。市が委嘱した美術会員や学芸員らでつくる委員7人が出席。美術館建設について、合併後の新伊那市に美術館は2つも必要ない窶狽ネどの理由で、建設しない方向性を確認した。
本年度で6回目となる委員会は、3市町村合併で、高遠町の「信州高遠美術館」が伊那市に含まれることから、基本的考え方を検討するため一時中断していたが、今回、方向性を確認するため、1年ぶりに再開した。
委員会では「今後は高遠美術館の施設充実に力を入れたい」「市民ギャラリーのような施設を上伊那図書館に建設しては」などの意見が聞かれた。
委員会の今後は、合併協議の進み具合を見ながら、方向性を決定する話し合いの場を持つことにした。 -
宮田村が職員の採用を再開
宮田村は、行政改革により3年間募集を停止していた新規職員の採用を再開する。来春の採用で、一般事務職1人。詳しい募集要項は近く決まる。
村は予算のうち人件費が占める割合が25%近くを占めたことから、定年退職による自然減を中心にして職員の削減に着手。
03年度から本年度まで新規採用を見送った結果、職員数はピークの02年度から19人減の102人(10日現在)となった。
今回は職員の年齢構成を幅広く維持するため、新規に職員を募集。「空白の年代ができることは、将来的な行政運営で好ましくない」と判断した。
村は2015年までに職員数を88人にまで減らそうと計画しているが、次年度以降の採用計画は白紙だ。
職員募集に関する問い合わせは、村総務課総務係85・3181まで。 -
小黒川キャンプ場でみはらしのクーポン配布
キャンプ場で夏休みを楽しむ人に、もっと伊那市を満喫してもらおう窶狽ニ、伊那市小黒川キャンプ場の管理事務所は21日までの間、利用客にみはらしファーム各施設で使えるクーポン券を配布している。
市の関連施設相互の結びつきを持たせるための新たな試み。クーポンはみはらしファーム内9施設で利用でき、とれたて市場のソフトクリーム割引やみはらしの湯の入浴料割引がある。
中京方面からの利用客が多い同キャンプ場は、シーズン中、約1万人が訪れる。4、5日滞在する人も多く、市内名所としてみはらしを勧めることは、これまでもあった。今回の取り組みには「利用者が双方を行き来するようになれば」との期待もあるという。 -
特別職報酬等審議会
市長、助役らの給料や市議会議員らの報酬について審議する駒ケ根市特別職報酬等審議会は9日、05年度の第1回会議を市役所で開いた。委員10人中9人が出席し、特別職の報酬・給料月額の改定の金額・時期について中原正純市長の諮問を受けた。正副会長には渋谷敦士さん(駒ケ根商工会議所会頭)池上重雄さん(市高齢者クラブ連合会会長)がそれぞれ選出された。
今年度の給料・報酬月額は▽市長=79万5千▽助役=67万▽収入役=60万9千▽教育長=58万5千▽市議会議長=38万3千▽同副議長=32万6千▽同議員=29万8千窶煤Bいずれも01年度をピークに段階的に削減されているが、04年度からは据え置きとなっている。
第2回会議の日程は未定だが、市長への答申は2、3回の会議を経て行われる見通し。
委員は次の皆さん。
▽会長=渋谷敦士(駒ケ根商工会議所会頭)▽副会長=池上重雄(市高齢者クラブ連合会会長)▽委員=坂本喜代美(市女性団体連絡会会長)岡田敦子(同副会長)佐々木祥二(市区長会長)塩澤和彦(駒ケ根青年会議所理事長)下島公平(上伊那農業協同組合常務理事)鈴木明(改革と創造へのまちづくり推進市民会議副座長)竹島昌治(市金融団)矢沢克巳(日本労働組合総連合会県連合会上伊那地域協議会副議長) -
衆院選5区、3者立候補か
各派体制整備急ぐ参院での郵政民営化法案否決を受けた8日の衆院解散で、長野第5区も各派一挙に選挙態勢に突入した。これまでに出馬の意志を表明しているのは、自民党現職の宮下一郎氏と、共産党の三沢好夫氏。前回03年11月の選挙で加藤隆氏を擁立し敗北した民主党も、地元候補擁立に動いている。
宮下氏の後援会では、7月中から国会情勢を「解散含みの流れ」と読み、17日の上伊那本部・支部役員会、23日の上伊那の推薦団体の会議などを持ち、着々と体制を整えている。初当選した前回選挙では実父の元厚生大臣宮下創平氏の後援会をそのまま継承する形で選挙を戦ったが、04年春に後援会の体制を一新し、若返りを図った。
国会開催中も週末は地元に戻り、地域のお祭りや地区の後援会の集まりに精力的に参加。郵政民営化法案では、当初は政府案に反対の姿勢を示したが、衆院での議決では賛成票を投じた経緯などを説明し、真意の理解を求めている。
前回に引き続き三沢氏の擁立を決めている共産党は、衆院解散を受け、ただちに「本番体制」を確立。今週中には各市町村の選挙対策委員会が動き始める予定だ。
同派も、衆院解散以前から、解散含みの情勢を「9月11日投票になる可能性が高い」と読み準備を進めてきた。
焦点の郵政民営化法案の参院での廃案については、「民意を反映した成果」(三沢氏)と評価しながらも、同法案ばかりでなく消費税問題、憲法改定問題など「保守2党制への流れの中で、埋もれてしまっている重要問題」についての態度を明確にして、「党の存在感を押し出してゆく」戦術だ。
一方、前々回・前回と加藤隆氏を擁立して敗れた民主党は、加藤氏に代わる候補者を、4縲・人ほどに絞り込んでいる状況。最終的判断は北沢俊美参院議員に一任されていると言われ、4縲・日中には一本化される見込みだ。立ち上げたばかりの5区の党支部組織がどのように機能するかが注目されている。 -
南箕輪村が滞納整理実施
南箕輪村は、04年度末で村税・使用料などが2億円弱未収になっているため、10日から管理職をはじめ庁内職員全員で滞納整理をする。8日、役場で職員対象に滞納整理の説明会があった。
「負担の公平化、自主財源の確保の観点からも未収金削減の取り組みが急務」とし、8月を「集中滞納整理月間」と定め、31日まで滞納整理をする。
整理するのは村民税、固定資産税、軽自動車税、国民健康保険税、保育料、介護保険料、下水道使用料、下水道受益者負担金。主に04、05年度分が未納となっている新規の滞納者が対象。新たな滞納の発生を防ぐ。
職員が2人1組の班を編成。1班が6件前後、訪問をする。 -
ふるさと歴史探訪「地方自治の先達に学ぶ-北原名田造市長のこと」
駒ケ根市の赤穂公民館は6日、ふるさと歴史探訪「地方自治の先達に学ぶ-北原名田造市長のこと」と題した講演会を同館で開いた。7月の講演会「福澤泰江村長のこと」に続く2回目の開催。約20人が参加し、駒ケ根の基礎を築いた大先輩についての話を聞いた。
講師は北原元市長の下で仕事をしていた元市役所職員の中村源三さん。中村さんは「北原さんは気骨の人だった。ずば抜けた発想と実行力を持ち、博学で高い教養もあった上、政治家の枠を越えた思想家であり、哲人でもあった」と評価し「社会党員であったため、アカなどといわれることもあったが、幼いころからの意志の強さにより、信念を変えることはなかった」とその人柄を振り返った。
北原元市長は1894(明治27)年、赤穂村で生まれ、東京帝国大を卒業後、県議会議員を経て1956年、駒ケ根市長に初当選。以後3期12年にわたって市長を務め、産業などの発展に尽くした。 -
5号公園オープンセレモニー
駒ケ根市の国道153号伊南バイパス建設に伴う南田市場土地区画整理事業で市が整備を進めていた5号公園がこのほど完成し5日、現地でオープンセレモニーが開かれた。市職員のほか地元小町屋区の代表ら約20人が出席し、テープカットをして公園の完成と供用開始を祝った。園内に植えられている記念樹のヒイラギを寄贈した今井金文さん(80)=小町屋=には感謝状が贈られた。出席者のほか、経塚保育園の年長園児ら約30人も参加して花壇に花の苗を植え付け、待ち望んだ供用開始に文字通り花を添えた。
公園の愛称は、脇を流れる七面川に架かる「のぞみ橋」がすぐ近くにあることや、公園から中央アルプスが美しく望めることなどから「のぞみ公園」と名付けられることが発表された。管理は地元住民も積極的に協力して行っていくという。
公園は面積1200平方メートル。広々とした全面芝生の敷地にせせらぎ水路が流れ、モミジとヒイラギの巨木のほか、ログ調のトイレ、倉庫、手押しポンプ、木製ベンチなどが配されている。事業費は2211万3千円。続いて市は今年度中に4号公園の完成を見込んでいるほか、1窶・号公園は09年度までの完成を目指している。 -
星空観察会 スターウォッチング
県伊那文化会館と上伊那地方事務所共催の「星空観察会 スターウォッチング」が5日夜、伊那市の同文化会館周辺であった。地元の児童や保護者ら約50人が集まり、夏の星空観望に胸を躍らせた。
環境省による毎年の全国星空継続観察で、星を数えて空の環境を調査する。
講師は伊那天文ボランティアサークル「すばる星の会」の野口輝雄代表ら会員5人。文化会館プラネタリウムで星空の説明を開き、近くの春日城址跡公園で観察をした。
全国星空継続観察規定のはくちょう座、たて座、いて座付近の天の川観測と、こと座のべガ付近の星がいくつ見つけられるか窶狽狽ヲた。空は街の明りで明るく、くもっていたため、すべては見つけられなかったが、はくちょう座のくちばし近くにある二重星の「アルビレオ」などを会員の天体望遠鏡で見て楽しんだ。
西春近北小5年の稲垣悠太君は、べガ付近の6つの星を観測。「学校で習ったべガも見ることができ、夏休みの思い出になってよかった」と、家族3人でスターウォッチングを満喫していた。 -
市役所正面玄関前に市章が浮かぶ
伊那市役所正面玄関前の芝生に5日、直径20メートルの市章が現れた=写真。総務課職員2人が市章の形に刈り込んだ。来庁者の話題になりそうだ。
芝が青く「何かを描いたら、おもしろそうだ」と思いつき「伊那まつり」(6・7日)に合わせて刈った。06年3月31日の高遠町・長谷村との合併を控えていることから「イナ」の文字と中央アルプス駒ケ岳を形づくった市章を選んだ。
中心を決めてから、ひもを回して緑色のスプレーで下書き。芝刈り機で高さを2段階に調節し、市章を表現した。
作業に当たった鈴木徹志さんは「刈るのに3時間かかったが、予想以上の出来。伊那まつりの盛り上げになれば」と話す。
7日はフリーマーケットの会場になってしまうが、しばらくは楽しむことができる。来庁者が正面玄関前から見られるように、東向きになっている。 -
駒ケ根市議会第6回臨時会
4日、駒ケ根市議会は第6回臨時会を開き、▽05年度一般会計補正予算案▽高校改革プランに伴う再編整備候補案の白紙撤回を求め駒ケ根工業高校の存続を求める意見書窶狽フ2件について審議し、いずれも原案通り可決して閉会した。
05年度補正予算は歳入歳出それぞれに327万円を追加し、予算総額140億8332万円とするもの。歳入では県のコモンズ支援金として807万円の増額。歳出では同支援金事業として▽道路愛称名標識設置事業(120万円)▽いつでもお年寄りとふれあい育ちあいモデル事業(70万円)窶狽ネどが計上された。
議員発議による駒工の存続を求める意見書は、県教育委員会が6月に示した駒工を赤穂高校に統合するなどとした再編案の白紙撤回を求めるもの。意見書は県知事、県教育委員会委員長、高校改革プラン推進委員会第3通学区推進委員長らに宛てて数日中に提出される。 -
天竜川上流・水生生物で水質調査
国土交通省「天竜川上流河川事務所」の天竜川上流部の水質調査が29日窶・月5日の日程で展開されている。1日は伊那市の2カ所で小中学生ら約50人が集まり、水生生物を採取し、指標生物から水質を調べた。
東春近の天竜川支川「三峰川」の竜東橋下流左岸では、南箕輪村南部小、高遠中や、伊那市、南箕輪村の生活クラブ生協の家族連れなども参加。浅瀬の石を引っくり返し、網を使って虫や魚を捕まえた。
水質のきれいな水に住むヒラタカゲロウが多く見つかり、例年同様、きれいな水であることが分かった。また、絶滅危機のある魚のアカザも発見した。
伊那市の生活クラブ生協として参加した富澤耕太郎君(11)=西箕輪与地=は、ヒゲナガカワトビケラ(ザザムシの一種)をバケツの底が見えなくなるほど採取。「たくさん取りすぎてちょっと気持ち悪いけど、川の中にはいろいろな生物が住んでいることが分かった」と話した。
調査は辰野町から飯田市までの天竜川本川と支川の12カ所でする。今年で22回目。 -
親子タウンウォッチング
伊那市は2日、親子タウンウォッチング「学ぼう、知ろう 私たちのまち」を開いた。6家族12人が参加し、市役所など6カ所を見て回った。
小学生とその保護者を対象にした、夏休みの恒例行事。06年3月31日の高遠町・長谷村との合併を控えていることから、新たに2町村の施設を加えた。
見学したのは伊那消防署、権兵衛峠道路、長谷村の特別養護老人ホーム「サンハート美和」、高遠町の歴史博物館など。
歴史博物館では、江戸城の大奥に仕えていた絵島が遠流され、暮らした囲み屋敷、高遠城主内藤頼直の具足、守屋貞治の石仏、桜シアターなどがある。
昭和20年代のアイロンや蚕の糸取りかま、下駄スケート、いろりなど人々の暮らしに触れた富県小学校1年生の田畑樹音さん(7つ)は「これは何に使ったの?」と興味津々で「見てると、おもしろい」と話していた。
消防署では、はしご車、救助工作車、ポンプ車などが紹介され、児童たちは実際にハンドルを握り、楽しんだ。 -
伊那消防署で高規格救急自動車の入魂式
伊那消防署で2日、高規格救急自動車の入魂式があった。小坂樫男伊那消防組合長をはじめ、署員らが出席し、安全を祈願した。
1993年に同消防署で初めて購入した高規格救急車の老朽化にともなう更新。
小坂同組合長は「はしご車の横転事故もあったので、交通事故には十分気を付け、地域住民の安全のためにも、有効に使われることを願う」とあいさつした。
同車両の購入価格は、2814万円で、全長5・61メートル、全高2・48メートル、全幅1・8メートル、総重量3055キロ。以前のものと比べると、盗難防止装置が強化され、エンジン起動中でもドアロックができるなどの特徴があり、車輪は4輪操舵システムで、従来より小回りが利く。
また、災害時には緊急消防援助隊として出動する。
伊那消防署管内の昨年度の救急出動件数は2560件で、前年と比べると217件増、搬送人員は2491人で、147人増。救急事故種別の出動件数では急病、交通事故、一般負傷の順で多い。 -
本郷第2コミュニティーセンター上棟式
飯島町の本郷第2地区に建設中の同地区コミュニティーセンターの上棟式が31日、現地で行われた。建設工事に関わる業者など関係者8人が屋根の上にしつらえた祭壇の前でかしわ手を打ち、清めの塩をまくなど無事完成を祈る神事を厳かに行った。
建物の周りにはセンターの完成を待ち望む地元の住民ら約60人が集まって式を見守った。神事が滞りなく終わり、お待ちかねのもち投げが始まると、子どもも大人も夢中になって手を伸ばし、歓声を上げながら高く投げ上げられるもちや菓子を追った=写真。住民の一人は「縁起物のもちを取れて良かった。完成が待ち遠しい」と話していた。センターの名称は住民の公募によってこれから決められるという。
同センターは木造平屋建て、述べ床面積142平方メートル。多目的ルーム2室(30畳、11畳)のほか調理実習室、トイレなどを備える。建築費は約2100万円。うち1240万円は自治統合センターの宝くじ収益金が当てられる。完成は11月30日を見込んでいる。 -
飯島町議会第4回臨時会
1日、飯島町議会は第4回臨時会を開き、▽飯島町東部保育園の建設用地取得について▽高校改革プランに伴う再編整備候補案の白紙撤回を求め、駒ケ根工業高校の存続を求める意見書の提出について窶狽フ2件について審議し、いずれも原案通り可決して閉会した。
06年度中の完成を見込んでいる東部保育園の建設用地は面積約9300平方メートル、取得価格は約1億5160万円。現東部保育園の南東約300メートルに位置する。町土地開発公社(理事長・高坂宗昭町長)が昨年12月に先行取得していた。
議員発議による駒工の存続を求める意見書は、県教育委員会が6月に示した駒工を赤穂高校に統合するなどとした再編案の白紙撤回を求めるもの。意見書は即日提出される。 -
役場で全体朝礼始まる
先月末に就任した宮田村の清水靖夫村長は1日、信頼関係構築と意識改革の一環として、役場の全体朝礼を始めた。今後も月初めに開く。
職員を前に村長は、仕事に対する意識の持ち方を投げかけ、全員が参加し、協力する必要性を指摘。担当部署以外の業務にも関心を持ち、視野を広げてほしいと求めた。
村役場では昨年夏から、各課ごとに朝礼を毎朝実施。日程の確認やあいさつの練習などを取り入れている。
ただ、開庁時間の午前8時半前後に朝礼を行っている例もあり、同時刻に始まったこの日の全体朝礼でも窓口には住民の姿があった。
村長は「開庁時間の10分から15分前には業務を開始できる体制が自然と身につくように」と指摘した。 -
県道の夜間パトロール
交通量が増加するお盆や本格的な行楽シーズンを前に伊那建設事務所は、事故防止や安全対策の一環として27日、管内の国道や主要地方道など29の路線で、照明設備や路面状況などを点検する夜間特別パトロールを実施した。
街灯が点灯するのを待ち、職員15人が5班に分かれて調査。結果、国道45、地方道44、県道5の97カ所で照明が点灯しておらず、中には10メートルごとに街灯が消えている所もあった。
工事施工中の現場も何カ所か点検。そのうち1つで、夜間時点滅するチューブライトを使用してない現場を確認した。
路面状況についても、事故時などに車が歩道内の歩行者に突撃するのを防止する「車止め」が破損している現場が見つかった。
今回不備があった各場所は、それぞれの市町村に報告し、速やかな修繕を促す。 -
評価シートをもとに審議
宮田村の来年度から5年間の施策方針を示す「第4次総合計画後期基本計画」を検討する村総合計画審議会は29日開き、本年度までの計画実績を示した「評価シート」をもとに議論した。改築が先延ばしになっている中央保育園の取り扱い明確化などが意見として挙がるなど、各分野ごと具体的に話し合った。
評価シートは本年度まで5年間の「前期基本計画」を項目別に列挙し、村の担当部署が自己分析。現状と課題を示し、後期計画でどのように取り扱うか4段階で評価した。
「維持」と評価した保育の充実や子育て支援について、ある委員は「漠然としており、もっと力を入れるべき」と意見。
別の委員は中央保育園の改築が財政的に困難と指摘し「保育を強化、充実するために具体的な施策を示すことが必要」とした。
そのほか産業振興策について、「村がどのように関わっていくか具体的にして、財政支出のあり方なども明確にしたほうが良い」といった意見もあった。
村は8月末に地区懇談会を開き、後期基本計画策定に向けて幅広く住民の声を聞く。次回8月24日の審議会からは、村が後期計画の具体的な施策を示し、議論を深める。 -
合併後のまちづくり メリット、不安は…
高遠町と町議会は28日夜、「合併後のまちづくりに関する町民懇談会」を町総合福祉センターやますそで開いた。伊那市、長谷村との合併を控え、地域住民の不安を解消し、今後のまちづくりを考える機会として計画。地域住民200人余が参加し、合併に関する疑問や、合併後のまちづくりについて意見を交わした。
合併のメリットを問う意見に対し、伊東町長は「弱者にしわよせがくるといったことはない。合併しない場合の方が住民負担が高くなる。一方で、合併して現状より良くなる部分がある」と強調し、「地域協議会が置かれ、市長に意見を伝えられることになっているため、協議会を充分活用していく必要がある。住民の声を施策に反映させ、よりよい新市を築いていくことが重要」とした。
また、新市に向けた準備や取り組み、地域協議会の構成、婦人会や老人会などの組織のあり方などについての質問のほか、「住民の直接判断が示せなかったことは遺憾。今後、次世代を担う若者や子どもたちへの影響が心配」との意見も出た。
伊東町長は「地域住民の理念を尊重し、地域の特性を生かした合併にしたい」と述べた。 -
伊那消防組合議会の7月臨時会
伊那市など6市町村でつくる伊那消防組合議会の7月臨時会が28日、伊那市役所であった。05年度一般会計第1回補正予算や、高遠消防署に配備する水槽付き消防ポンプ自動車1台の取得など、3議案を可決した。
05年度一般会計補正は、5675万9千円を追加し、総額12億7172万2千円とした。主な歳出は、4月末に横転事故があった、伊那消防署のはしご付き消防ポンプ自動車の修理に関する一時借り入れ金5500万円、箕輪消防署の化学防護服2着の購入金169万5千円。
高遠消防署に配備する水槽付き消防ポンプ自動車は、来年1月末に納車予定で、取得予定価格は3千990万円。 -
新村長が初登庁
前村長の退任に伴う宮田村長選で無投票初当選した清水靖夫新村長は27日朝、住民も見守るなか初登庁した。就任式では約100人の職員に「まず皆さんとコミュニケーションし、互いの信頼を深めたい」と呼びかけ。信頼関係を住民に広げ、官民協働の意識を高めると話した。
新村長は職員の積極的な対応を求め「行政をよく知らない私に、皆さんから肩をたたいて(アドバイスもして)ほしい」とも。
住民に信頼される行政も掲げ、「外から見て頑張っていると言われる役場にしよう」と訴えた。
産業連携による地域おこしやものづくりの推進も示し、「いずれも官民一体の戦略が必要。話しができる環境をつくる」と説明。村全体が同じ目標に向って、互いに問題意識を高めることが必要と繰り返した。
初登庁する新村長の姿を見届けた町1区の女性は「人の話しに耳を傾け、村を良くしてほしい」と期待。
30代の役場職員は「職員の意識もそれぞれ違うが、今後は変わってくると思う。伸ばす厳しさを持って、民間の活力を入れてほしい」と話した。 -
新村長が助役、教育長の留任方針を明らかに
27日に初登庁した宮田村の清水靖夫村長は、助役、教育長の留任を希望し、職員人事も変更しない方針であると伊那毎日新聞の取材に答えた。
行政に精通している村職員出身の2人の理事者の力が必要として、課長級以下の人事についても「春に異動があったばかりで、事業の継続、拡大を図るためにも現状維持が適当」と見方を示した。
清水村長は民間出身を強く打ち出して初当選しており、人事も注目されたが、バランスを重視した格好になりそうだ。