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伊那北高ジョイントコンサート
伊那北高校音楽部・吹奏楽部合同による第36回ジョイントコンサートが25日夜、伊那市の伊那文化会館で開かれました。 コンサートでは音楽部の合唱班と弦楽班、吹奏楽部が演奏を披露しました。 1部・2部・3部に分かれ、サウンドオブミュージックのメドレーなどが演奏されました。 3部では、全員による生徒たちが作ったオリジナルのストーリーのミュージカルが披露されました。 人々が魂を失って街ににぎわいを取り戻すため、主人公たちが、やさしさの国、強さの国、笑いの国を訪れ、それぞれの国の王から石のカケラを集めるというストーリーです。 最後には、賑わいを取り戻した街で、全員が演奏を披露しました。 ジョイントコンサートは、12年生が参加していて、部の結束を深めるとともに、練習の成果を披露しようと開かれています。
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新ごみ中間処理施設の用地取得へ
上伊那広域連合議会臨時会が23日伊那市役所で開かれ伊那市富県に建設予定の新ごみ中間処理施設用地取得に関する議案が可決されました。 広域連合では今後施設の設計建設や維持管理事業者を募集選定し平成30年度の稼働を目指します。 23日は上伊那広域連合から新ごみ中間処理施設の用地取得に関する議案が提出され全会一致で可決されました。 取得する面積はおよそ2万4,000平方メートル、価格は2億円。 契約の相手方は7人の個人と伊那市となっています。 新ごみ中間処理施設は処理能力が1日118トン、処理方式は流動床式ガス化溶融炉またはシャフト式ガス化溶融炉で処理の対象は燃やせるごみ、不燃ごみ、粗大ごみ処理施設からの残渣、災害廃棄物となっています。 広域連合では事業者の募集選定スケジュールとして6月上旬に入札公告し12月中旬には決定するとしています。 また落札した事業者でつくる処理施設の運営、維持管理業務を目的とした会社を設置し平成30年度の稼働を目指します。 これら実施方針は24日広域連合のホームページで公開するとしています。
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公立高校後期選抜合格発表
公立高校の後期選抜の合格発表が20日行われ、全日制では、県内で1万1,135人が合格しました。 このうち伊那北高校では、午前8時30分に合格者の受験番号が記された掲示板が運びだされました。 今年伊那北高校は、普通科200人の募集に対し217人が受験し、204人が合格、理数科は、4人の募集に対し7人が受験し4人が合格しました。 なお、再募集は、辰野高校商業科で8人、上伊那農業高校生産環境科で2人、生物化学科で11人、高遠高校普通科で24人、箕輪進修高校の普通科Ⅲ部と工業科Ⅰ部でそれぞれ若干名です。 伊那北高校の入学式は、4月6日に行われます。
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伊那中央病院 診察順番表示システム運用開始
伊那市の伊那中央病院で、診察の順番を画面とチャイムで表示するシステムの運用が20日から始まりました。 伊那中央病院では、患者のプライバシーの保護と診察の待ち時間の有効活用を目的に、診察の順番を画面で知らせるシステムを20日から開始しました。 毎年行っている満足度調査で患者から「待ち時間が長い」との意見が多数あったことから今回導入しました。 これまでは名前で診察する患者を呼んでいましたが、このシステムにより番号とチャイム音で診察番号を知らせます。 院内の27か所に設置されていて、待合の場所によってモニターの大きさや位置を変えています。 混乱を防ぐため、しばらくは案内係りの職員を配置して声かけなどを行い患者を誘導するということです。 4月以降には、診察の順番が近づくと携帯電話で知らせる「まもなくコール」の運用も検討しているということです。
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古流松藤会伊那支部 いけばな70点並ぶ
上伊那の生け花教室でつくる古流松藤会伊那支部の作品展が伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。 会場には、古流松藤会伊那支部の会員の作品70点が並んでいます。 古流松藤会は、伝統の生け花様式と個性を自由に表現する現代華の2つの形式で作品を作っています。 会場の一角には伊那路をテーマにしたコーナーもあります。 飯島弥生代表は「生け花は堅苦しいものではなく身近で楽しいということを多くの人に感じてもらいたい」と話していました。 古流松藤会伊那支部の会員作品展は22日(日)まで、かんてんぱぱホールで開かれています。
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遺伝子組換え実験 体験
遺伝子の組換えや微生物の産業利用などバイオテクノロジーについて考える、信州大学農学部の公開講座が15日に開かれました。 講座には、高校生から一般まで8人が出席しました。 信州大学では、地域や一般の人に大学でどの様な授業が行われているのかを理解してもらおうと毎年公開講座を開いています。 今回は、農業や環境など農学分野でのバイオテクノロジーの利用として、遺伝子組換え実験を行いました。 出席した人たちは、千菊夫教授から、別々の2つの遺伝子を組み合わせる手順を教わりました。 その後、専用の機器を使い細胞を検査装置へと移していました。 信州大学農学部では、大学の研究の成果を広く知ってもらうおうと今後も公開講座を開くとしています。
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伊那消防署 旧庁舎閉署式
3月15日で業務が終了した、伊那消防署旧庁舎の閉署式が19日に行われ、署員や地元住民などが見守る中、看板がおろされました。 署員や地元住民、OBらが見守るなか、旧庁舎前の国旗がおろされました。 伊那消防組合消防本部と伊那消防署の看板は、白鳥孝伊那市長、唐木一直南箕輪村長が外しました。 閉署式は、旧庁舎の車庫として使われていたスペースで行われました。 伊那消防署の木下広志署長は「夜間の出動や訓練など近隣住民の皆さんにも大変お世話になった。OBの皆さんにとっても思い出深い庁舎だが、今度は新しい庁舎で新しい歴史を作っていきたい」と話しました。 旧庁舎は、昭和49年5月から41年あまり、地域防災の拠点としての役割を果たしてきました。 この後、伊那市荒井の新庁舎前で、国旗の掲揚が行われました。 新しい庁舎では、通常点検が行われ、白鳥市長と唐木村長が署員の服装などをチェックしました。 開所式で白鳥市長は「グラウンドや体育館も近く、災害の早期収拾に有効な場所。上伊那の基幹消防署として安心安全の拠点となるよう取り組んでいく」と挨拶しました。 新庁舎は4月に発足する上伊那広域消防本部と、伊那消防署を併設するものです。 新庁舎では、今月16日から、伊那消防署の業務が始まっています。
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地価公示 平均価格住宅地・商業地下落
国土交通省は、平成27年1月1日現在の地価公示価格を17日発表しました。県内の平均価格は、住宅地で18年連続、商業地で23年連続の下落となりましたが、下落幅は前の年より縮小しました。 地価公示は一般の土地取引の指標や公共事業での土地取得の算定基準とされる事などを目的に、毎年実施されています。調査は、全国で約2万3千地点、県内では43市町村298地点で行われました。 伊那ケーブルテレビ放送エリア内では、伊那市荒井の商業地が1平方メートルあたり54,600円でマイナス3・5%。上新田の住宅地が、31,100円でマイナス1%。 箕輪町では、松島の商業地が34,100円でマイナス4・2%。松島の住宅地が、28,900円でマイナス2・7%。 南箕輪村では、沢尻の住宅地が19,400円でマイナス1・5%となっています。 県内では、松本市と塩尻市の住宅地が17年ぶりに、軽井沢の商業地が7年ぶりに上昇となっています。
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県議選立候補手続説明会
任期満了に伴い4月3日告示、12日投開票の県議会議員選挙の南信地区立候補手続き説明会が17日、伊那市のいなっせで行われました。 上伊那からはすでに出馬を表明している7派が出席しました。 上伊那の内訳は、定数2の伊那市区から2派、定数1の駒ヶ根市区から1派、定数2の上伊那郡区から4派です。 出席者は、立候補の手続きや公職選挙法、政治資金規正法に伴う寄付の制限などについて県選挙管理委員会から説明を受けました。 届出書類の事前審査は27日に行われます。 県議会議員選挙は4月3日告示、12日投開票となっています
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観光についてのアンケート実施 「上伊那を訪れたい」61%
県内外に住む1,000人を対象に上伊那の観光について行ったアンケート調査の結果がまとまりました。 アンケートでは、61%の人が「1年以内に上伊那を訪れたい」と回答しています。 これは上伊那観光連盟が上伊那の観光資源や食に対する認知度・関心度を調査し地域と消費者の間にあるギャップを把握しようと県の元気づくり支援金を活用して初めて行いました。 17日は、アンケートを行った㈱リクルートライフスタイルじゃらんリサーチセンターの服部卓郎さんが結果を市町村関係者らに説明しました。 アンケートは、去年9月10日から13日まで、インターネットを使って20歳以上の男女1,048人に行いました。 アンケートによりますと「1年以内に上伊那に行きたい・やや行きたい」と答えた人は全体の61%だということです。 このうち「行きたい」と回答した中で最も多かったのは20代女性の29.2%でした。 観光資源については「上伊那8市町村全てに温泉施設がある」という項目に対して県外の人の方が関心度が高い結果となりました。 愛知などの中京圏に住む人は食について「そば・名水」の認知度・関心度はともに県内在住者より高い結果となりました。 上伊那観光連盟ではこの結果をもとに旅行専門雑誌「じゃらん」を刊行しました。 今後は「地元の人も県外の人も訪れる仕組みづくりを構築していきたい」としています。
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㈱ニシザワ 創業90周年を記念して本を寄贈
1924年10月創業の株式会社ニシザワは、創業90周年を記念して上伊那郡内の小中学校に本を寄贈しました。 10日はニシザワの荒木康雄社長らが伊那小学校を訪れ、本多俊夫校長に本を寄贈しました。 ニシザワは、1924年10月に伊那市通り町で書店として創業しました。 去年10月で創業90周年を迎えたことを記念して上伊那の小中学校と養護学校52校に約180万円分1,145冊の本を寄贈しました。 学校には、児童の希望した本を贈るほか、毎年秋に行っている「ニシザワ文芸コンクール」の過去の入賞者に作品集を贈るということです。 荒木社長は「子ども達に1冊でも多くの本を読んでもらい、読書が好きな子どもに育ってもらいたい」と話していました。
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「広域ガイドの養成」検討を
観光関係者や商工団体などでつくる上伊那地域おもてなし向上分科会の会合が2月25日伊那市内で開かれ「広域ガイド養成の必要性」や「観光客の安全対策」について意見を交わしました。 分科会には委員会の他に、ボランティアガイドや登山ガイド7人が出席しました。 ボランティアガイド・いーなガイドの会の湯澤敏会長は、「ニーズに応えるためには、市町村単位での案内には限界がある。 広域的なガイドの養成や連携が必要と」話していました。 他の委員からは、「登山に限らず、ハイキングなど山へ行く場合に備え、安産対策の研修も必要になる」などの意見が出されていました。 広域ガイドの設置や養成については、来年度開かれる上伊那地域おもてなしプロジェクト実行委員会で話し合われる事になっています。
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リニア県内駅と経済効果考える
2027年にJR東海が開業を目指すリニア中央新幹線の県内駅の位置と伊那谷への経済効果などについて14日、南箕輪村にある南信病院理事長の近藤廉治さんが伊那市内で話をしました。 飯田市内に設置が予定されている県内駅について近藤さんは「今の場所では、飯田市の市街地は活性化するかもしれないが、東京と名古屋を結ぶ経済圏ができ、さらに人や物が都市部に集中する危険性が高い」と話していました。 伊那谷全体にリニアによる経済効果や地域活性化を図るには「飯田線の伊那市駅から30分以内で行ける場所として、喬木村に県内駅を設置する事が望ましい」と話し「周辺の遊休農地を利用した新たな集落をつくると共に、大学や病院、企業の誘致を図るべき」と話していました。 近藤さんは、近いうちに大学教授や若手農業者等で作る勉強会を立ち上げ、国に対して継続的に要望活動をしていきたいとしています。
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道路・河川愛護団体表彰
道路や河川の美化・清掃に取り組みその活動が顕著だった団体に、知事から感謝状が贈られました。 12日は、表彰伝達式が伊那合同庁舎で行われました。 道路と河川の美化清掃に取り組んだ伊那市の2団体に、伊那建設事務所の飯ケ浜 安司所長が知事の感謝状を伝達しました。 東春近の榛原県道花の会の伊藤忠朗会長と、西箕輪の大萱大清水川河川愛護会の白澤政敏会長が感謝状を受け取りました。 榛原県道花の会は、平成7年から19年にわたり、県道伊那生田飯田線の両側800メートルに花を植えています。 16人の会員が、年に22回ほど活動し、マリーゴールドやサルビアなど5千本の花を育てています。 大萱大清水川河川愛護会は、昭和49年から40年間にわたり、大清水川の2・1キロ区間の清掃や草刈りを行っています。 大萱の区長や役員を中心に、年5~6回の活動を続けています。 この表彰は、昭和44年から県が行っているもので、今年は、県内で15団体が表彰を受けました。
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新視象展
春の国画会展に出品している画家が作品を展示する新視象展が13日から伊那文化会館で始まりました。 会場には、国画会会員による特別出品も含め19点が飾られています。 常に新しい絵画の形を追求しようと平成15年に第一回作品展を開催し今回で9回目となりました。 油絵を中心に80号から600号までの大作が並んでいます。 出品者の1人で画家の小林修一郎さんは、「伊那ではめったにない充実した作品展だ」と話しています。
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伊那谷遺産 100件に
国土交通省天竜川上流河川事務所の人と暮らしの伊那谷遺産選定事業は、目標としていた100件に到達しました。 13日、駒ケ根市の天竜川上流河川事務所で開かれた選定委員会で新たに3件が追加されトータル101件になりました。 伊那市高遠町の法華道、伊那市野底の柵立堤防、飯島町の隅之木碑です。 法華道は、高遠の荊口から入笠山の東斜面を通り、富士見町につながる全長22キロの道です。 道沿いには多くの古刹が並び、法華経伝来の足跡を今に伝える歴史の道でもあったことから法華道と呼ばれました。 伊那谷遺産選定を聞いた伊那市の北原厚さん。 芝平出身の北原さんは、古道復活に力を注いできました。 平成11年から10年以上にわたり藪を狩り続け、今では、多くの人がトレッキングを楽しんでいます。 また、野底の柵立堤防は古くから堤防が築かれ、壊されるたびに修復し、洪水を防いできた歴史を今に伝えています。 高遠藩の阪本天山は、深刻な財政難にもかかわらず、私財もなげうち堤防を築いたとされています。 特殊な工法で大型の柵のようであったことから柵立堤防と呼ばれました。 伊那谷遺産は、先人の営みを再確認して情報発信することで、防災教育や地域振興につなげようと、平成24年から選定作業がスタートしました。 選定委員会委員長の笹本正治信州大学副学長は、「伊那谷遺産選定は、日本で最も進んだソフト面からの防災へのアプローチだ」と話しています。
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箕輪町が交通死亡事故ゼロ700日
箕輪町は平成25年2月22日以降、交通死亡事故が700日間ゼロを達成したことから、長野県交通安全運動推進本部顕彰を受賞しました。 12日は、伊那合同庁舎で伝達式が行われ、青木一男所長が箕輪町の白鳥一利副町長に、顕彰を伝達しました。 箕輪町では、平成25年の2月22日に町内の県道で、横断中の74歳の男性が、50歳の男性が運転する軽自動車にはねられて死亡する事故の発生以降、死亡事故は発生していません。 今年1月23日に、交通死亡事故ゼロ700日を達成しました。 青木所長は、「これを通過点として1000日、2000日ゼロに取り組んでほしい」と挨拶しました。 白鳥副町長は、「セーフコミュニティを推進し、町民が一丸となって、交通安全対策に取り組んだ賜物」と話していました。
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東日本大震災から4年
東日本大震災から11日で4年となります。 地震が発生した午後2時46分、上伊那の各地でも黙とうを行い、犠牲者の冥福や被災地の復興を祈る人達の姿がみられました。 福島第一原発事故による放射能汚染により2011年に福島県伊達市から伊那市に移住し再起をかけ果樹栽培をしている佐藤浩信さんです。 選定作業をしていた佐藤さんは、時間になると、福島の方角を向いて手を合わせました。 宮城県気仙沼の津波からの復興支援を行っている伊那市通り町のワイルドツリーです。 毎年3月11日には無料のキャンドル作り体験を行って復興を願うメッセージを照らします。 伊那市の中心市街地です。 防災無線のサイレンが鳴ると手を合わせる人もいました。 市議会の一般質問が行われていた、伊那市役所内の議場。 午後2時46分、議会を一時中断し、市の理事者や市議会議員全員が起立し黙とうを捧げていました。 伊那市の東部中学校です。 タカトウコヒガンザクラを通して、宮城県仙台市の高砂中学校と交流をしています。 この日は2年生およそ290人が、インターネット回線を使い高砂中と活動報告を行いました。 東日本大震災では、地震やその後に発生した津波で、1万8475人の人が亡くなったり、行方不明となっています。 震災から4年が経過した今でも、被災した東北を中心に仮設住宅など避難生活をおくっている人は22万9千人にのぼります。
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高校入試 後期選抜
県立高校の一般入試にあたる後期選抜試験が11日、一斉に行われました。 県内ではおよそ1万2千人が受験に臨みました。 上伊那では全日制、定時制、多部制、合わせて8校で試験が行われました。 このうち、伊那市の伊那弥生ヶ丘高校では、受付開始の30分ほど前から受験生が会場に向かっていました。 伊那弥生ヶ丘高校では普通科240人の募集に対し、250人が志願していて倍率は1・04倍となっています。 県教育委員会によりますと、試験は予定通り終了したということで、上伊那の高校でもトラブル等はなかったということです。 12日は、辰野高校、高遠高校、箕輪進修高校、赤穂高校の定時制で面接試験が行われる予定です。 後期選抜試験の合格発表は20日金曜日となっています。
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東日本大震災から4年 3.11の今⑥ 子どもたちに故郷を
伊那市高遠町。 引っ越しの荷物をのせたトラックがやってきました。 この春、福島県双葉町から伊那市高遠町に移住を決めた廣田真也さん、愛理さん夫妻です。 夫の真也さんは伊那への移住について「故郷に帰ってきたと感じられる場所をつくりたい」と話します。 廣田さん一家は両親とともに福島県双葉町で暮らし、下水処理の会社を経営していました。 震災による原発事故。福島第一原子力発電所から5キロの場所にあった自宅は今も帰宅困難地域に指定されています。 原発事故により両親とは別々に避難生活をおくっています。 廣田さんの両親は埼玉県へ、廣田さんは妻と子供達と共に愛知県に避難しました。 真也さんは震災の日を振り返り、午後8時 双葉町の防災無線で原発から3キロ圏内の人達に避難を呼びかける放送が流れた時、「もうダメかなと思った」と話します。理由を尋ねると長年双葉で暮らしたが、(原発事故で)避難を呼びかける放送が流れたのがこの時が初めてだったからです。 廣田さんが震災直後の2011年3月から4年間生活をしたのは、妻の愛理さんの両親が住む愛知県蒲郡市です。 渥美半島と知多半島に囲まれた蒲郡は一年を通して温暖で、冬でも雪が積もる事はありません。 廣田さん夫婦は、中学3年生の長男を筆頭に4人の子供に恵まれました。 蒲郡での生活も落ち着き始めました。しかし、子供達の将来を考え自然豊かな伊那への移住を決めました。 真也さんは「当たり前にあった双葉の実家が原発事故で帰れなくなり、子供たちの帰ってこれる場所を作りたかった。そのためには田舎で故郷に帰ってきたと実感でき、帰ってきたい場所であることが大切」と話します。 妻の愛理さんは「双葉の自然の中で生活していたから、同じような自然の中でまた生活したかった。もしかしたら、子ども達より私たち夫婦の方が自然の中での生活を求めていたのかもしれない」と話します 高遠町の新居には、去年12月に一時帰宅した福島の実家から持ち出したひな人形が飾られていました。 真也さんは伊那で自宅を購入し移住を決断し「震災以降、同じところをぐるぐる回っていたが、ちょっと時間が動き出したような感じ。隣近所など人とのつながりを作るのが楽しみ」と笑顔で話していました。 震災から4年。廣田さん一家は高遠での新たな生活でこれまでの時間を取り戻します
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里山の間伐面積は380ヘクタール
上伊那地域の森林税を活用した今年度の里山の間伐面積は380ヘクタールになる見込みです。 これは10日、伊那合同庁舎で開かれたみんなで支える森林づくり上伊那地域会議で今年度の事業実績が報告されたものです。 報告によりますと、今年度の上伊那の民有林の間伐見込み面積は380ヘクタール。 県内3000ヘクタールの計画のうち上伊那が占める割合は12.7%でした。 また個人が所有する林を集約化した間伐面積は390ヘクタールで、県内の2000ヘクタールのうち上伊那が占める割合は19.5%でした。 県全体の計画では森林税を活用した間伐面積は平成29年度までに15000ヘクタール、間伐材の搬出は20000立方メートルを目標としています。 来年度は、木育事業を拡大する他、林業技術者が里山づくりを考えている人を対象に講習などを行う里山活用推進リーダー育成事業などを新たに計画しています。
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タイの旅行会社関係者が伊那市視察
長野県が進める海外の旅行客を誘客する事業の一環で、9日、伊那市にタイの旅行会社の関係者が訪れ、観光施設を視察しました。 この日は、タイの主要旅行会社の関係者5人が、伊那市を訪れました。 はじめに、長谷黒河内にある民宿・みらい塾を訪れました。 これは、海外からの観光客を誘致しようと、国や県が進める事業の一環です。 積極的に海外からの旅行客を受け入れている場所や、人気の観光スポットを5泊6日で巡るもので、初日の今日は伊那市を訪れました。 みらい塾では、五平餅づくりを体験しました。 おかみの市ノ羽 幸子さんに教わりながら、炊いてつぶしたご飯を串に付けていました。 築100年になる母屋には囲炉裏もあり、味噌をつけて五平餅を焼きました。 焼きあがると早速味わっていました。 タイから来た一行は、9日、伊那スキーリゾートなどを訪れました。 10日以降、松本市や小布施町飯山市など8市町村を訪れ、14日に帰国する予定です。
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大森英明さん桜写真展
伊那市在住の写真愛好家・大森 英明さんの桜を題材にした写真展が、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。 会場には、県内を中心に、十数年間撮りためた作品50点が展示されています。 大森さんは、富士山をテーマにした写真撮影をライフワークとしていますが、同時に桜も撮り続けてきました。 桜をテーマにした個展は初めてです。 会場には写真のほかに、撮影された桜の名前や、樹齢、場所などの紹介文も掲載されています。 偶然撮影したものに謎の飛行物体が写ったという写真もあります。 大森英明さんの桜の写真展は、15日(日)まで伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。 それでは天気予報です。
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まもなく4年
3月11日の東日本大震災福島第1原発事故からまもなく4年。 8日は、脱原発を訴える集会とデモ行進が伊那市で行われました。 いなっせ北側広場には、70人が集まり、脱原発を訴えました。 さよなら原発上伊那の会の山本真吾会長は、「福島はまだ終息していない。伊那から発信していきたい。」と参加者によびかけました。 集会では、参加者が、それぞれの思いを発表しました。 集会に引き続き、反原発を訴えるプラカードなどを手にした参加者が、いなっせから伊那北駅までをデモ行進して、脱原発をアピールしていました。
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上伊那和裁連盟 針供養
裁縫針への日頃の感謝を込め、伊那市の常円寺で8日、針供養が行われました。 針供養は上伊那和裁連盟などが昭和40年から毎年行っているものです。 この日はおよそ30人の会員が出席し、裁縫で折れたり曲がったりして使えなくなった200本ほどの針を、感謝の気持ちで供養しました。 本来は2月8日の事始めが針供養の日とされていますが、数年前から寒さの和らぐ3月に行われています。 供養では、針を柔らかいこんにゃくに刺して、手を合わせていました。 上伊那和裁連盟の 福澤幸子会長は「今日は、針に感謝し供養できた。これからも日本の和服や和装の伝承に努めていきたい」と話していました。 針は後日、常円寺の境内にある針塚に納められるということです。
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長野県公衆衛生専門学校 12人卒業
長野県公衆衛生専門学校の卒業式が6日行われ、歯科衛生士になるための3年間の課程を学んだ12人が学び舎を巣立ちました。 式では、合木康典校長から卒業生1人1人に卒業証書が手渡されました。 卒業生12人のうち、上伊那出身は7人です。 卒業生12人全員が、県内の歯科診療所への就職が決まっているということです。 在校生を代表して、島﨑美桜さんは「初心忘るべからず、という言葉を胸に歯科衛生士として熟練の域に達しても向上心を忘れないでください」と送辞を述べました。 卒業生を代表して稲原有妙子さんは「これからが本当のスタートだという気持ちで、患者さんに信頼してもらえる歯科衛生士を目指します」と答辞を述べました。 式の最後には卒業生全員で「旅立ちの日に」を歌いました。
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二十四節気「啓蟄」 最高気温11.8度暖かい一日
6日は二十四節気の一つ「啓蟄」です。 大地が暖まり冬眠していた虫が春の訪れを感じ、穴から出てくる頃とされています。 この日の伊那地域の最高気温は11.8度で3月下旬並みの暖かい一日となりました。 長野地方気象台によりますと、7日以降は曇りの日が続き、1週間程は寒気の影響で最高気温が平年より3度~4度程低くなると予想しています。
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就活スケジュール変更後初の企業説明会
就職スケジュール変更後初めての上伊那地区企業説明会が、6日伊那市の伊那市民体育館で開かれ、地元就職を希望する学生が参加しました。 上伊那地区企業説明会は毎年ハローワーク伊那などが開いています。 個別企業説明会には、去年より11社多い上伊那の49社が参加しました。 説明会には既卒者を含め去年より67人多い164人が参加し、人事担当者から会社の概要や製品の説明を受けました。 今回は、5日から市民体育館隣の勤労者福祉センターで開かれている中央アルプスビジネスフェアとの同時開催です。 来年春卒業予定の学生から就活のスケジュールが変わり企業説明会の開催が3月からになったため、スケジュール変更後の上伊那での就職説明会はこの日が初めてです。 上伊那では毎年就活解禁日より2か月程遅れて企業説明会を開催していましたが、早い段階で地元企業への関心を持ってもらい、都市部の学生を地元に誘致しようと今年は解禁と同時期に開催しました。 中央アルプスビジネスフェアの会場では、駒ヶ根市出身の落語家で上伊那就活応援団長の春風亭愛橋さんよる企業ツアーが行われました。 ツアーには71人が参加し、愛橋さんの案内で会場内を周っていました。 主催したハローワーク伊那では「近年は都市部の大手企業の採用が増加しているので多くの学生に地元に帰って就職してもらえるよう参加企業を増やすなどの取り組みをしていきたい」としています。 次回の上伊那企業の説明会は、4月18日に初めて東京都の銀座NAGANOで開かれる予定です。
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高校入試後期選抜 志願変更後の志願者数
長野県教育委員会は、11日に行われる、公立高校後期選抜試験の志願変更受付締切後の集計結果を5日発表しました。 上伊那の普通科では、伊那北高校が1.09倍と最も高い倍率となっています。 辰野高校普通科は78人で1.08倍、商業科は14人で0.61倍となっています。 上伊那農業高校です。 生産環境科は19人で0.95倍、園芸科学科は22人で1.10倍、生物科学科は7人で0.35倍、緑地創造科は22人で1.10倍となっています。 高遠高校です。 44人で0・67倍となっています。 伊那北高校普通科は217人で1.09倍、理数科は7人で1.75倍となっています。 伊那弥生ヶ丘高校は250人で、1.04倍となっています。 赤穂高校普通科は128人で1.07倍、商業科は44人で1.1倍となっています。 駒ヶ根工業高校です。 3つの学科一括で71人が志願し、1.18倍となっています。 続いて、多部・単位制の箕輪進修高校です。 普通Ⅰ部、Ⅱ部、あわせて47人が志願していて1.18倍、普通Ⅲ部は10人で0.29倍、工業Ⅰ部は18人で0・9倍となっています。 後期選抜試験は3月11日、合格発表は3月20日に行われます。
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第9回長野県水墨画協会南信地区会員展
長野県水墨画協会が主催する第9回南信地区会員展が5日から、伊那市の伊那文化会館で開かれます。 会場には、南信支部の会員の作品95点が並んでいます。 この日は会員が展示の準備と審査を行いました。 審査の結果、優秀賞には箕輪町の、有賀妙子さん、井内俊子さん、日野源七さん、泉澤好子さんが入賞しました。 奨励賞には、伊那市の池上修一さんと高林千尋さんの作品が選ばれました。 ある会員は、「これまで主流だった風景の他に今年は人物や動植物など幅広いジャンルの作品が出ているので多くの人に楽しんでもらいたい」と話していました。 第9回長野県水墨画協会南信地区会員展は5日から8日まで、伊那文化会館で開かれます。