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さようなら2013 1月~4月
1月 羽広獅子舞400周年 伊那市西箕輪羽広の仲仙寺に奉納される羽広の獅子舞が今年400周年を迎えました。 雄獅子雌獅子が一緒に舞い合わせる獅子舞は全国的にも珍しく伊那市無形民俗文化財に指定されています。 1613年、慶長18年に仲仙寺再興を祝って舞われたのが始まりとされています。 1月 伊那谷遺産プロジェクト選定始まる 土木建築物や暮らし、自然などにまつわる先人の足跡を遺産とし選定、提案する「人と暮らしの伊那谷遺産プロジェクト」の選定が始まりました。 国土交通省天竜川上流河川事務所が中心となり進めているもので、現在までに89箇所が選ばれています。 来年3月までにおよそ100箇所を選定するということです。 2月 三市連携推進声明 伊那谷の発展を目指し、中核となる伊那市、駒ヶ根市、飯田市の3市長は、連携を強化していこうと「伊那谷三市連携推進声明」を発表しました。 リニア中央新幹線の建設促進、広域観光による交流人口の拡大などに取り組んでいきます。 白鳥伊那市長は「それぞれの強みを生かして連携していく良いスタートを切れた」と話していました。 3月 伊那市土地開発公社解散へ 伊那市土地開発公社は、10月15日付けで、県の解散認可がおり解散しました。 3月の伊那市議会定例会に市側から公社を解散するための議案と、解散にあたり公社の借入金20億5千万円を市が肩代わりする議案が提出され可決しました。 三セク債を活用した土地開発公社の解散は、県内の市町村で伊那市が初となりました。 3月 田原の耕作放棄地再生 伊那市東春近田原の耕作放棄地が再生されました。 農事組合法人田原が事業主体となり、国の補助を受けて、16ヘクタールの土地を畑として再生させました。 白ネギを主力に生産を行っていて、耕作放棄地再生の取り組みなどが認められ、10月には、全国担い手サミットで農林水産省経営局長賞を受賞しています。 4月 JR飯田線 駅無人化 JR東海は4月1日から飯田線の県内有人駅12か所のうち9駅を無人化としました。 伊那市は、人員を配置せず、伊那北駅・沢渡駅が無人となりましたが、箕輪町は、町の負担で伊那松島駅に乗車券販売員を置きました。 伊那市では、飯田線の利活用について検討するワークショップ全7回開かれのべ200人が参加しました。 4月 南箕輪村長選 唐木さん3選 任期満了に伴う南箕輪村村長選挙で、現職の唐木一直さんが無投票で3期目の当選を果たしました。 2005年に村長選に出馬し初当選。2009年の選挙では無投票で再選しました。 3期目の公約として園児数の増加に対応した保育園の整備、区、組への未加入世帯の解消などをあげています。
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路線バス乗務員 バリアフリー学ぶ
路線バスの運転手を対象にした「バリアフリー教室in伊那」が25日、伊那市の伊那バス本社で開かれました。 これは、バスの運転手や乗務員が高齢者や障害者の利用客に対しスムーズにサポートできる体制をつくろうと北陸信越運輸局が開いたものです。 講習会には、上下伊那のバス会社4社から24人が参加し、介助の仕方や疑似体験をしました。 このうち、高齢者の疑似体験では、参加者が80歳代感覚になるよう重り入りのベストや視力を遮るゴーグルなどを身に着けました。 全てを身に着けると、バスに乗りこみ、料金表の見え方などを体験しました。 また、車いすのサポート体験では、社会福祉協議会の職員から、車椅子の特徴を教わると、車いすに乗る役とサポート役に別れバスの乗り降りを体験しました。 社協の職員は、「ちょっとした段差で車椅子は動かなくなる」、「乗っている人が不安にならないおよう、声をかけてから動かす」などと参加者にアドバイスしていました。
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自衛隊と県や自治体などとの連携について考える講演会
自衛隊と県や自治体などとの連携について考える講演会が、21日、伊那市の伊那文化会館で開かれました。 講演会は、東日本大震災の教訓を今後の防災活動に活かしていこうと、上伊那消防広域化協議会が開いたものです。 会場には、自治体の関係者や消防団など小ホールが満員となるおよそ400人が集まりました。 駒ヶ根市の赤穂中学校を卒業し、伊那北高校に通った経験のある陸上自衛隊富士学校の武内誠一学校長が、自衛隊と自治体との連携の重要性について話をしました。 武内さんは、「万が一の事態が発生した場合、ソフト面では自治体が作成した防災に関する資料を提供してほしい。ハード面では孤立が予想される地域に空から救助作業にあたれるようヘリポートの設置などインフラ整備が重要」などと話しました。 また、東日本大震災の教訓として「効率的な人命救助を行うためには、消防団や区長らとどのようにして捜索にあたるか話し合うなど、連携を図ることの大切さを感じた」と話していました。
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高遠町・長谷では積雪20センチ
18日夜から降った雪で、伊那市の東部地区などでは20センチほどの積雪があり、子どもたちは、雪遊びを楽しみました。 高遠第一保育園では、支度を整えた園児が、朝から元気に園庭に飛び出し雪あそびを楽しみました。 伊那市の中心市街地では、道路などに積雪はありませんでしたが、高遠町や長谷では20センチほど積もりました。 長野地方気象台によると前線を伴った低気圧が発達しながら本州の南海上を通過したため、県内の広い範囲で雪が降ったということです。 県の南部では、今シーズン初の積雪となりました。 子どもたちは、雪合戦をしたり、雪だるまをつくったりして楽しんでいました。 高遠町の住宅地では、住民が朝から雪かきに追われていました。 道路は除雪車がかき終えていましたが、残った雪を除いていました。 長谷の特別養護老人ホームサンハート美和でも、駐車場に積もった雪の除雪作業が朝から行われていました。 長野地方気象谷によりますと、20日からは冬型の気圧配置となり、曇りか晴れの日が続き、気温は平年並みで推移するということです
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鹿肉ノウハウ勉強会 立ち上げへ
産学官が連携し、農業を基本とした新たな産業づくりを目指す伊那谷アグリイノベーション推進機構は、ニホンジカの食材としての活用について検討する勉強会を立ち上げたい考えです。 18日は、南箕輪村の信州大学農学部で、アグリイノベーションの5回目のシンポジウムが開かれました。 シンポジウムでは、ジャムや鹿肉加工について信州大学の教授や食品加工業者など4人が講演しました。 そのうち、伊那市長谷でジビエ料理を提供しているざんざ亭の長谷部 晃さんは、鹿1頭を丸ごと使った料理について話しました。 猟師でもある長谷部さんは、有害鳥獣として捕殺されたあと、鹿が廃棄されてしまう現状を打破するため、ほとんど食べられることのない内臓やすね肉なども料理し、イベントで提供しました。 その経験から、「鹿は、固い、パサパサ、くさいなどのイメージがあるが、熟成させたり低温で調理するなどの工夫で素材を生かした調理ができる」と話しました。 また、1頭を丸ごと料理で提供した場合、1頭あたり20万円ほどの価値が出たとして、「年間4千頭近く捕殺している伊那市なら少なくとも1億円ほどの産業になるのではないか」と話しました。 これを受けて、伊那谷アグリイノベーションの向山 孝一代表は、「狩猟から調理まで、鹿肉をきちんとあつかうノウハウについての勉強会を立ち上げたい」との考えを示しました。 シンポジウムの後には、長谷部さんの鹿肉料理を味わう交流会が開かれました。 用意されたのは、浸し豆と鹿肉のパテ、パンと鹿レバーペースト、鹿肉カレーなど7品です。 参加者は、普段あまり口にすることのない鹿料理を味わっていました。 長谷部さんからは、熟成が進む最適な方法や、品質管理について信州大学に科学的根拠を研究して欲しいという話題も上りました。 それを受けて、伊那谷アグリイノベーションでは、「大学が研究していることを地域に提供するだけでなく、地域が求めるものを大学が研究していく新しいモデルになるのではないか」と話していました。
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地域発元気づくり支援金説明会
地域の特長ある取り組みを県が支援する地域発元気づくり支援金の説明会が19日、伊那合同庁舎で開かれました 来年度、支援金の活用を考えている上伊那の自治体やNPO、地域づくり団体など100人ほどが説明会に出席しました。 地域発元気づくり支援金は、住民や市町村が自主的に取り組む活動に対し県が支援金を交付するもので、来年度で8年目になります。 上伊那では今年度89件、1億500万円の要望が出され、このうち75件、7600万円が採択されています。 これまで、100%だった補助率ですが、今年度から、対象者が一部を負担することになっています。 募集期間は、来年1月6日から2月3日までで、4月に採択事業が決定することになっています。
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オリジナル年賀状印刷大詰め
伊那市の障害者社会就労センター輪っこはうす・コスモスの家では、来年用のオリジナル年賀状を販売しています。 今年も残すところ2週間となり作業も大詰めを迎えています。 年賀状の印刷や販売は、利用者の工賃アップにつなげようと平成20年度から行われていて、今年は上伊那の8施設が参加しています。 施設では、職員が差出人の名前や住所をパソコンで編集し年賀はがきに印刷すると、利用者が枚数や印刷ミスが無いかを確認していました。 年賀状のデザインは、5つの施設の利用者25人が描いた絵をもとにつくられていて、10種類あります。 各施設で20日まで受け付けていて印刷代が50枚まで50円、51枚以上は40円となっています。 18日現在約3,000枚の注文があり、14万円の売り上げになっているという事です。 年賀状の注文は20日まで受け付けているという事です。
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大雪に注意 あすまでに20センチの積雪
上伊那地域は18日昼過ぎから雨交じりの雪が降り始めています。 この雪は、19日の昼ごろまで降る見込みで県の南部の多い所で20センチの積雪になる見込みです。 長野地方気象台によりますと本州の南海上を低気圧が東に進んでいる為に本州の広い範囲で雪が降りやすい状態となっています。 19日の昼ごろまで降る見込みで多い所で20センチの積雪になるという事です。 水分を含んだ比較的重い雪となっているという事で気象台では、車のスリップや農業施設の損壊などに注意するよう呼び掛けています。 午後4時半現在、公共交通機関など雪による影響は出ていないという事です。
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伊那ファイターズ33期生卒団式
上伊那の中学生が所属する硬式野球チーム伊那ファイターズの33期生の卒団式が15日、箕輪町の伊那プリンスホテルで行われました。 卒団するのは、3年生11人です。 伊那ファイターズには、伊那中学校、東部中学校、西箕輪中学校、箕輪中学校、南箕輪中学校の生徒が入団しています。 卒団する11人には、登内英夫代表から修了証書が、浦野博監督から色紙とボールが手渡されました。 登内代表は「野球を通じてたくさんのことを学んだはず。自分の選んだ道に迷うことなくまっすぐ進んでください」と挨拶しました。 卒団生代表の金沢樹くんは「技術力、精神力ともに成長できた3年間でした。 最後まであきらめない気持ちや悔しい思いから学んだことを高校生活で活かしたいです」と話しました。
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親孝行の賛歌作文コンクール 入選作品決定
両親への感謝の気持ちを書いた伊那市の親孝行の賛歌作文コンクールの入選作品が決まりました。 高校生以上の一般の部で最高賞にあたる孝行賞に選ばれたのは、駒ヶ根市の宮脇美穂子さんの「おいしかったよ、とっても」など3作品です。 小中学生の部で最高賞にあたる最優秀孝ちゃん賞に選ばれたのは、上諏訪中学校3年の小倉瑞貴さんの「大切な両親」です。 13日は伊那市の創造館で第二次審査会が行われ、審査員6人が審査を行いました。 この作文コンクールは、旧長谷村に江戸時代から伝わる孝行猿の民話にちなんで実施されたものです。 6月から9月に募集をして、小中学生の部には上伊那地域の小中学校を中心に514点、一般の部には全国から405点の応募がありました。 コンクールの表彰式は来年1月25日に長谷公民館で行われる予定です。
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特殊詐欺被害防止 チラシ配って啓発活動
年金支給日に合わせて、13日伊那警察署管内の金融機関で特殊詐欺被害の防止を呼びかける啓発活動が行われました。 この日は、伊那市と飯田市の消費生活センターの職員や防犯ボランティア団体のメンバー40人が伊那警察署管内7カ所の金融機関で、チラシを配り特殊詐欺被害防止を呼びかけました。 今回は県内で初めて消費生活センターが啓発活動に加わりました。 今年、伊那警察署管内で発生した特殊詐欺の被害件数は14件、およそ7,900万円となっています。 県内では11月末時点で160件、およそ8億6,400万円の被害が報告されています。 去年に比べて今年は被害が急増していて、伊那警察署では「怪しい電話が来たら必ず誰かに相談する。留守番電話にしたり、電話番号が記録される機能を使って情報を残すことをしてほしい」と話していました。
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八十二銀行箕輪支店に伊那警察署から感謝状
伊那警察署は、オレオレ詐欺を未然に防いだとして、箕輪町の八十二銀行箕輪支店に、12日感謝状を送りました。 12日は、伊那警察署の青木辰夫署長から、八十二銀行箕輪支店の吉村 繁支店長に感謝状が送られました。 先月27日、八十二箕輪支店に、「お金をあるだけ下ろしたい」と80代の女性が訪れ高額な現金を払い戻そうとしました。 窓口の職員から報告を受けた、窪田 一成次長は、女性から詳細な話を聞き、詐欺ではないかと警察に通報し、オレオレ詐欺を未然に防ぎました。 窪田次長は、「携帯電話を変えた、風邪を引いているといっていたことなど、特殊詐欺の手口に間違いないと思った」と話していました。 吉村支店長は、「詐欺の手口をよく研究して、今後も被害を未然に防ぎたい」と話していました。 伊那警察署管内の今年の特殊詐欺被害発生件数は、11月末現在で14件、被害額は8,000万円ほどとなっています。 今年に入り、金融機関が未然に防いだ件数は、今回の八十二銀行箕輪支店を含め9件となっています。
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上伊那高校美術展 15日まで
上伊那の高校の美術クラブの生徒達による作品展が、12日から、伊那市の伊那文化会館で始まりました。 今回で52回目となる作品展には、高校生100人から205点が寄せられています。 今年は、駒ヶ根工業高校からの参加はなく、それ以外の上伊那8校の美術クラブや芸術コースの生徒の作品が並んでいます。 ジャンルは油絵を中心に、イラストやデザイン、版画、陶芸などさまざまです。 辰野高校の、宮澤 芳博教諭は「内面を抽象的に表した作品が多い。荒削りだが、高校生の若さとエネルギーがあふれる意欲作が並んでいる」と話していました。 この第52回 上伊那高等学校美術展は、15日(日)まで、伊那文化会館で開かれています。
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ご当地アイドルパラレルドリーム 初定期ライブ
今年10月に結成した上伊那在住の5人組アイドルグループ「パラレルドリーム」の初めての定期ライブが7日、伊那市坂下で行われました。 オリジナルTシャツの生産、販売を手掛ける伊那市坂下の問屋街の音楽スタジオで行われた定期ライブには、ファンおよそ30人が集まりました。 パラレルドリームは、上伊那在住の5人組アイドルで、7日は南箕輪村出身の3人がステージに立ち歌を披露しました。 伊那谷から世界へ をキャッチコピーに今年10月にデビューし、先月には、デビューシングル「ハジメマシテ」をリリースしました。 イベントには、ファンの他地元の先輩アイドルオトメ☆コーポレーションのなるみさんも応援に駆け付け、ライブを盛り上げました。 パラレルドリームのデビュー曲が披露されると、訪れた人達は立ちあがって声援をおくっていました。 パラレルドリームの定期ライブは、毎週土曜日伊那市坂下の問屋街で行われます。 チケットは、1か月通し券で千円となっています。
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白鳥市長 10日一般質問で進退表明の見通し
伊那市の白鳥孝市長は、任期満了に伴い来年4月に行われる伊那市長選挙に立候補することを10日に表明する見通しです。 10日は、12月定例市議会の一般質問初日で、黒河内浩議員が次期市長選挙について質問します。 取材に対し、白鳥市長は、「後援会の出馬要請もいただいた。いくつかの団体からも早い時期での表明を求める声もいただいている。質問の内容にもよるが、聞かれたら、答えるつもりだ。」と述べました。 黒河内議員は、「10日の一般質問で、これまでの4年間の総括と進退について確認したい」と話していて、白鳥市長の2期目の出馬表明は、10日となる見通しです。 伊那市長選挙は、来年4月20日告示、27日投開票の日程で行われます。 これまでに立候補を表明している人はいません。
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西天竜土地改良区 売電事業
西天竜土地改良区は、現在の賦課金の減額を目指そうと、太陽光発電設備を設置して売電事業に取り組むことを決めました。 太陽光発電設備の設置場所は、春日街道沿いにある西天竜幹線水路全面改修竣工記念碑の西側です。 現在、西天竜土地改良区の組合員3,000人で負担している、組合員が土地改良区に支払う賦課金は、年間10アールあたり9,700円となっています。 平成23年度と比べて300円の減額となっていますが、改良区ではさらなる減額を目指し、組合員の負担を減らそうと、今回太陽光発電設備を設置して、売電事業に取り組むことを決めました。 建設する広さはおよそ900平方メートルで、建設費はおよそ2,100万円となっています。 発電量はおよそ49キロワットで、太陽光で発電した電力は全て中部電力に売電するということです。
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TPP反対上伊那緊急集会
7日からシンガポールで年内最後のTPP閣僚会合が開催されるのを前に、TPP交渉脱退などを求める緊急上伊那地域農政集会が、5日、伊那市のJA上伊那本所で開かれました。 この日は、上伊那地域から200人が集まり、団結のガンバロー三唱などをしてTPP反対の決意表明をしました。 御子柴 茂樹代表理事組合長は、「主要5項目を死守し、関税撤廃を断固阻止するため、運動を盛り上げていくことは喫緊を要する。心をひとつにがんばっていきたい」と挨拶しました。 集会では、JA長野県中央会の中塚 徹農政対策課長が、「アメリカは、20年程度の猶予期間を容認する変わりに、全品目の関税撤廃に応じるよう主張するなど、閣僚会合の開催を前に、日本に譲歩を求めて圧力をかけてきている」などと報告しました。 その後、5人が意見発表を行いました。 集会ではほかに、JA上伊那の新谷 秀子女性理事が決議案を読み上げ採択されました。 集会の最後には、トラクターなどで市内を街宣し、TPP反対を訴えていました。
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松くい虫被害 箕輪町三日町南部で被害が拡大
上伊那地方松くい虫防除対策協議会が5日に開かれ、箕輪町の三日町南部で被害が拡大していることが報告されました。 伊那合同庁舎で、上伊那8市町村の担当者が出席し対策協議会が開かれ、被害状況が報告されました。 報告によりますと、箕輪町では、三日町南部で被害が拡大していて、現在、伐倒処理が行われています。 今年5月に三日町の北部で被害木が1本確認され、三日町南部では、4月から5月にかけ被害が拡大したということです。 上伊那全体の被害は、9月末現在2,930立方メートルで、去年の同じ時期の被害量の92%と若干減少しています。 他の地域の被害は、10月に伊那市山寺で4本、11月に西箕輪与地で1本確認されています。 協議会では、被害が確認されている先端地域について伐倒処理などの対策を重点的に行い、被害拡大を防止していくとしています。
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上伊那消防広域化協議会 想定協議終える
上伊那消防広域化協議会が4日伊那市内で開かれ、広域化に伴い想定した全ての協議が終了しました。来年1月20日には上伊那の8市町村長が出席して広域化に関する協定を締結する予定です。 4日は広域化後の本部や各消防署の名称についての協議が行われました。 結果、本部の名称については「上伊那広域消防本部」に決まりました。 消防署については、駒ヶ根市の北消防署と飯島町の南消防署は、伊南 北、伊南 南消防署に変更し、それ以外の消防署はこれまでどおりとする事が決まりました。 これにより、協議会発足時に想定した、45項目全ての協議が終了しました。 また、協議会では国から消防広域化重点地域の指定に伴い県に対し財政支援を求めていく事を確認しました。 県に対し支援を求めるのは、広域化に伴う消防車や救急車の表示変更の費用や、事務所のOA機器の整備費など5千万円です。 要望書は5日白鳥孝伊那市長が県庁を訪れ、阿部守一知事に手渡すという事です。
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ノロウイルス食中毒注意報 全県発令
長野県は4日ノロウイルス食中毒注意報を全県に発令しました。 ノロウイルスに感染すると下痢や嘔吐などの症状が現れます。県では手洗いのほか調理の際は十分に火を通すなど食中毒予防を呼びかけています。
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債権売買の特殊詐欺で600万円だまし取られる被害
上伊那郡の70代の女性が債権売買に関する特殊詐欺にあい、現金600万円をだまし取られる被害に遭っていたことがわかりました。 伊那警察署の発表によりますと、被害にあったのは上伊那郡に住む70代の女性です。 10月に会社員を名乗る男性から女性宅に電話があり、「介護施設の債権を上伊那郡在住者のみ買うことができる」「埼玉県の人があなたの名前で債権を2,000万円分買った」「警察に言っても関係者として逮捕される」などと言われました。 その後、介護施設の運営会社社員を名乗る男から被害者に電話があり、「まだ埼玉県の人から2,000万円が振り込まれない。あなたが払えば逮捕されないようにできる」などと言われ、女性は10月23日に指定された東京都内の住所宛てに、ゆうパックで300万円を送りました。 その後も電話で「施設の入居者が少ない場合、もう一度払わないと内々にできず、逮捕される」「払えば後で債権の証書を送る」などと言われ、11月2日にさらに300万円を送りました。 しかし、債権証書が届かず、電話もつながらなくなったため、だまされたことに気づき警察に届け出たものです。 伊那署では、「投資の話には安易にのらない」「金銭の支払いは一人で即決しない」など、詐欺被害防止を呼び掛けています。
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障害者週間に合わせた販売会
3日から9日までの障害者週間に合わせて、障害者福祉施設による販売会が2日から伊那合同庁舎で開かれています。 伊那保健福祉事務所管内にある10個の障害者福祉施設は、障害者の工賃アップなどを目的に7年前からこの販売会を開いています。 初日の2日は、4施設の利用者と職員12人が、手作りの手芸作品やお菓子を販売しました。 去年は5日間でおよそ10万円の売り上げがあったということです。 また今年から初めて、ラーメンとうどんの移動販売も行われています。 施設利用者は「販売する機会があまりないので、たくさんの人に来てもらいたいです」と話していました。 販売会は6日まで伊那合同庁舎で開かれていて、時間は正午から午後1時となっています。
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新型インフルエンザ対策研修会
今年施行された国の新型インフルエンザ等対策特別措置法に伴い、上伊那地域における対策を迅速に進めようと2日、伊那合同庁舎で研修会が開かれました。 2日は県や警察、関係機関の代表で組織する長野県新型インフルエンザ等対策本部上伊那地方部の中から20人が参加しました。 上伊那地方部は17の班に分かれていて、新型インフルエンザが発生した場合の対応や連携について説明を受けていました。 新型インフルエンザは鳥インフルエンザが鳥や人などの体内で変異して、強い感染力を持ち、38度を超える発熱が特徴的な症状とされています。 上伊那地方事務所は「これからの時期インフルエンザが流行するシーズン、情報収集や状況報告などを徹底して欲しい」と話していました。 長野県では、新型インフルエンザ対応マニュアルを来年1月に作成するということです。
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師走 冬の風物詩ザザムシ漁解禁
伊那市の天竜川では、伊那谷の冬の風物詩ザザムシ漁が1日に解禁となり、早速、漁をする人の姿が見られました。 伊那市美原の中村袈裟治さん80歳です。 ザザムシ漁を始めた20年前から使っている鉄のガンジキを履き、浅瀬へ出ます。 万農ぐわでコケのついた石を掘り返すと、石の裏側についていたザザムシが四手網に流れていきます。 ザザムシ漁は、1日解禁となり、来年2月末まで上伊那の天竜川で行われます。 5分ほど石を掘り起こすと、ザザムシと呼ばれるトビケラやヘビトンボなどの幼虫が捕れました。 粗目と醤油で2時間ほど煮込み佃煮にする伊那谷の伝統食です。 水温が下がる1月中旬頃が脂がのって美味しくなるということで、中村さんは、シーズン中6キロほど捕り、家族や親せきなどで味わうということです。
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10月有効求人倍率 3か月連続上昇
上伊那の10月の月間有効求人倍率は0.88倍で9月から0.02ポイント上昇しました。 有効求人倍率は、8月から3カ月連続で上昇しています。 ハローワーク伊那によりますと、新規求人数は前の年の同じ月を8.2%上回る1,208人でした。 新規求職者数は、前の年の同じ月を10.6%下回る843人でした。 これにより、10月の月間有効求人倍率は、9月を0.02ポイント上回る0.88倍でした。 月間有効求人倍率が0.8倍を超えた9月からさらに0.02ポイント上昇したことにより、平成20年10月のリーマンショック後最高の倍率となっています。 ハローワーク伊那によりますと、全体的に景気は改善傾向にあるということで、主力の製造業では、前の月と比べて新規求人数が23.8%増加し187人となっています。 ハローワーク伊那では、雇用情勢について、「依然として厳しい状況にあるものの、持ち直しの動きがみられる」としています。 また、来年3月卒業の高校新卒者の求人倍率は0.94倍で前の月から0.04ポイント上昇しました。 就職内定率は74.6%で、前の年の同じ月と比べて5.3%上昇しています。
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民間の力を活用し広域観光を推進
上伊那広域連合の白鳥孝連合長は、上伊那地域への観光客誘致を推進するため、専門的な知識やノウハウを持つ民間の力を活用して広域観光に力を入れていく考えを28日に示しました。 これは、28日に開かれた上伊那広域連合議会一般質問で、議員の質問にこたえたものです。 東京オリンピックやリニア中央新幹線の開通を見据え、情報発信のノウハウを持つ雑誌社や、海外観光客向けの通訳、外国の情報分析に優れている人などの力を活用したいとしています。 白鳥連合長は「民間の専門的な力を活用し、上伊那全体を動かせるような実働部隊を作っていきたい。今までは力点を置いてこなかったが、海外からも訪れてもらえるよう上伊那一丸となって取り組みたい」と話していました。
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ごみ処理施設建設候補地の地元区、桜井区が要望書を提出
上伊那広域連合が計画している新しいごみ中間処理施設の建設候補地の地元区、桜井区が27日、建設同意の条件となる要望書を提出しました。 これは、28日に開かれた、上伊那広域連合議会全員協議会で報告されたものです。 それによりますと、27日、藤澤繁弘区長ら区の役員が広域連合を訪れ、要望書を提出したということです。 要望書の内容については、まだ明らかにされていません。 広域連合と桜井区では、早急に要望内容について協議するということです。 もう一つの地元区、北新区からは、今月25日に建設に同意する回答がありました。 広域連合では、桜井区の同意が得られれば、地権者との交渉などの手続きを始め、3か月ほどをめどに2つの区と建設に関する基本協定を結ぶ計画です。 白鳥孝連合長は「桜井区についても年内に同意を頂けるよう、真摯に話し合いをし、全力で取り組んでいきたい」と話していました。
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児童養護施設たかずやの里 竣工式予定日は来年3月22日
移転新築に伴い広く市民に募金を呼びかけ建設が進められている児童養護施設たかずやの里の新しい施設について、上伊那広域連合は竣工式の予定日を来年3月22日としました。 管理棟、男子棟、女子棟が作られ、子ども達がグループごとに生活する施設になります。 施設建設の総事業費は、約4億円で、これまで個人や団体から施設整備に寄せられた寄付金は636件、約3,690万円となっています。
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工科短大 平成28年4月開校
長野県の阿部守一知事は、上伊那地域に設置が計画されている新たな県工科短期大学について平成28年4月の開校を目指す考えを27日示しました。 これは、27日開かれた長野県議会11月定例会の中で議員の質問に答えたものです。 阿部知事は、新たな工科短大の開校時期について平成28年4月を目指すとし、場所は南箕輪村の伊那技術専門校の校舎を改修し利用する計画で、来年度に実施設計に入りたいとしています。 名称は、南信工科短期大学校で、既にある上田市の県工科短大と同等の位置づけとし、専任の校長を配置するとしています。 学科は、機械システムと電気電子システムの2つの学科を設置し、より高度で専門的な教育を行うと共に、現在技術専門校で行っている短期の離職者を対象とした6か月間の訓練は、継続する予定です。 工科短大については、上伊那の自治体や商工団体などが、人材の育成による地域活性化や、若い世代の人口定着などを目的に設置を求めていました。 県では、これらの計画の内容を記した設置概要案を今月中に示す予定です。
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上伊那地域観光戦略会議 おもてなし向上分科会初会合
上伊那地域の観光サービスの向上に力を入れようと、上伊那地域観光戦略会議のおもてなし向上分科会の初会合が26日、伊那合同庁舎で開かれました。 26日は、上伊那の商工団体や観光関係者などでつくる委員9人が集まり、ボランティアガイドの育成支援などの取り組みについて話し合いました。 委員からは、「ボランティアガイドが地域の歴史や文化を工夫して発信するとリピーターも増えるのでは」といった意見や、「おもてなしとは訪れた人が感じ取るもの。訪れた人がおもてなしを感じ取れるシーンを創りだすことが必要」といった意見が出ました。 平成24年の上伊那の観光客数はおよそ440万人、観光消費額はおよそ100億円で、ともに県内10広域中、下から3番目となっています。 また、観光客1人の1日あたりの観光消費額はおよそ2,000円で最下位となっています。 2回目の分科会は来年2月に開かれる予定で、施策展開などを話し合う予定です。