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上伊那グリーンツーリズム研修会
上伊那におけるグリーンツーリズムのあり方を考えよう竏窒ニ12日、上伊那グリーンツーリズム研修会が伊那市駅前ビル「いなっせ」であった。農業体験や農家民泊などに取り組む農業者や行政関係者など約30人が参加。事例発表や講演会を通して、それぞれにできるグリーンツーリズムの方向性を模索した。上伊那農業改良普及センター主催。
事例発表では、先駆的に農家民泊などを提供してきた3人の実践者がそれぞれの取り組みを紹介=写真。
果樹栽培の傍ら、05年から中川村で農家民宿を始めた片桐たせ子さんは、農作物を育てることの大変さ知ってほしいなどの願いを込め、農家民泊やリンゴの収穫体験を提供してきた経緯を説明。「考えてみるよりとりあえず始めてみること」と語り、莫大な費用をかけて改築したり、難しい料理を出したりするのではなく、家の中を片付けたり地元ならではの料理を提供するなど、既存のもののよさを大切にすることで、だれでもその一歩を踏み出せることを示した。
講演会では地元の愛媛県の農山村などで農家民泊の推進を通じた地域振興に取り組んできた山村活性化事業コンサルの玉田隆さんが「心にゆとりとやすらぎを提供する農家・農村・農業体験と交流のあり方」をテーマに講演。自身の経験から「過疎・高齢化が進んでいても、一人ひとりが知恵を出し合って協力することで地域が元気になり、修復されていく」と語った。 -
消費生活フォーラム
06年度消費生活フォーラムが9日、伊那市役所であった。南信地区消費者の会会員など約100人が集まり、朗読劇や寸劇などを通してごみや環境問題に関する取り組みを披露=写真。環境に配慮した生活のあり方を考えた。
消費者の会の活動の中でごみを中心とする環境問題が重要となってきていることから、「地球にやさしい暮らし方縲怎Sミはすてきなお友達縲怐vをテーマとした今回は、3団体による実践発表と飯田市環境アドバイザーの今村良子さんによる講演会を企画した。
実践発表団体の一つ、駒ヶ根市消費者の会は、朝のごみ集積所に集まった主婦らによる寸劇を公演。生ごみを使った簡単なたい肥作り、リサイクル服への取り組みなど、ごみの減量化に向けた実践例を紹介し、「未来に負の遺産を残さないようにできることは勉強してがんばらないとならない」と参加者に呼びかけた。
また、「やさしく取り組める環境問題」をテーマとした講演会ではそれぞれが環境のためにできることについて考えた。 -
林業講演会
ビジネスチャンスを秘めた林業再生の方向性を学ぼう竏窒ニ8日、富士通総研の梶山恵司主任研究員を迎えた林業講演会「林業再生50年目のビジネスチャンス」が伊那市の県伊那文化会館であった。林業関係者などが集まり、日本林業再生の方向性を模索した=写真。伊那谷流域林業活性化上伊那地区協議会など主催。
梶山氏は、外材の需要増に伴い国産材需要も動き始めている現状を説明。国産材のビジネスチャンスが高まっていることを示す一方、日本の製材工場の生産性は1960年代のまま推移してきた経過を指摘。「今後製材は外材が入りにくくなり、従来外材が使われていたところにも国産材が使われるようになるが、競争力のない国産材製材工場は淘汰されていく」と語った。
また、森林組合自体が企業経営能力を獲得し、民間事業体と連携しながら技術力、営業力を別々に貯える必要がある竏窒ニした。
最後に「日本で林業が成立しない理由は何もない。まさにこれからがチャンス。これだけ森林資源の豊富な地域で、がんばって林業を成立させてほしい」と来場者に呼びかけた。 -
春季生活闘争上伊那地区連絡会決起集会
07春季生活闘争上伊那地区連絡会総決起集会が8日夜、伊那市狐島の上伊那農業協同組合本所であった。50単組・約550人が集まり、労働条件の改善などを目指して今春闘を戦い抜く意志を固めた=写真。
上伊那地区連絡協議会の福島敬議長は「景気拡大はいざなぎ景気を超えたと言われているが、一部の大手企業の景気に底上げされているもの。働く側の二極化は進んでおり、社会全体が危機感を感じている。今春闘でも経営側は『賃上げはあくまで個別同士での判断』と横並びを強調している。景気向上のもととなる個人消費を拡大するには、短期的な一時金ではなく、月例賃金の引き上げを求めていく必要がある。月例賃金の向上を最優先し、昨年を上回る待遇改善につなげる成果ある活動としていきたい」と語った。
また▽中小労働者の格差縮小、パート・派遣労働者などの均等待遇取り組み強化▽労働時間の短縮や時間外割増率の引き上げ▽法定最低賃金の水準引き上げ竏窒ネどを目指す集会アピールを宣言。上伊那地区全体の底上げを目指し、一丸となって行動していくことを確認した。 -
伊那テク地域評議員会
長野県テクノ財団伊那テクノバレー地域センターの地域評議員会が7日、伊那市の伊那技術形成センターであった。07年度事業を決めたほか、会長に向山孝一さん=県経営者協会上伊那支部長=を再任した。
07年度事業は「共同研究等推進」「新産業創出支援」「産学官交流」「人材育成」を柱に、セミナーなどによる新技術の紹介・普及、産学・産産連携事業の推進などを重点に置いた。企業のアンケート結果を踏まえ、具体的な事業に▽自動車産業のカーエレクトロニクスの技術研究▽チタンなど難削材加工技術の研究▽新商品開発や技術開発などを支援するコーディネート活動▽クリーンエネルギー普及・活用の研究▽子ども科学工作教室の開催竏窒ネどを盛った。
地域産業の受発注開拓支援などを目的とした伊那地域工業展は、08年度を目標に開催したい考えで、準備委員会を設けて検討する。
循環型社会の構築に向けたリサイクル用紙の回収(4縲・月)は昨年度並みの49トンで、リサイクル用紙購入量は21トンと昨年度に比べて2割増えたと報告された。
また、地域共同研究促進事業(産学官連携)として取り組んでいる雑穀アマランサスやロコトトウガラシの加工品の試食もあった。 -
針供養
古針を供養しと裁縫の上達を願う「針供養」が8日、伊那市の常円寺であった。上伊那の和裁士ら約50人が集まり、コンニャクに針を刺しながら役目を終えた針に感謝した=写真。上伊那和裁連盟(竹入良子会長)主催。
針供養は全国各地で開かれる伝統行事の一つ。1年の間に使用していて折れたり曲がったりした針を集め、供養する。
日本和裁士会上伊那地区(橋爪エイ子区長)との共催で行う同会の針供養は40年近く続いている。従来は2月8日に行ってきたが、高齢化した会員らに配慮して6年前から温かくなる3月8日に開くようになった。
参列者は着物のえりにまち針刺して前に進み、焼香の時に祭壇に置いてあるコンニャクにその針を刺す。豆腐やコンニャクなど、柔らかいものに刺すことで針をねぎらうほか、この日一日は針の使用を謹むこととなっている。
供養を終えた古針は、同寺院にある針塚に収める。 -
県ソフトボール協会役員総会
県ソフトボール協会の07年度役員総会が4日、伊那市の市駅前ビルいなっせであった。会長の小坂樫男市長をはじめとする役員85人が出席し、来年度の事業計画、予算など4議案を原案通り可決した。
来年度事業計画によると、50歳以上の女子による「第6回全日本エルデスト大会」を伊那市で10月12縲・4日、開催する予定。そのほか、東日本大学選手権大会を8月中旬に大町で、日本女子リーグ・1部を10月下旬に飯田市で開くことになった。
小坂市長は「エルデストには私の同級生も参加している。ソフトボールは生涯スポーツなので、この振興を続けていきたい」とあいさつした=写真。
総会では、長年の功績を認める協会表彰のほか、北信越国体優勝の成年男子県選抜チームなどの優秀チーム賞、特別功労賞などに選ばれた受賞者やチームを表彰した。 -
伊那テク活動方針「地域を環境技術集積地に」
長野県テクノ財団伊那テクノバレー地域センターは、「伊那テク地域を環境技術集積地」とする活動方針を打ち出した。事業テーマに(1)エネルギー(自然エネルギー発電の普及・利用)(2)食料(地域内での自給率向上、食の安全)(3)水(淡水の質と量の確保)(4)人材育成(子どもたちの環境や地域に対する意識づけ)竏窒fげ、地域の特色を生かし、産業育成に結びつける。
活動方針は30年くらいの長期スパンで考え、07年度事業から▽クリーンエネルギーの普及・利用のための技術の検討▽ものづくりへの関心を持ってもらう子ども科学工作教室の開催竏窒ネどを取り入れて活動を展開する。
エネルギーは、化石燃料に頼らない自然エネルギーの一つとして、当面、小水力発電に絞る。行政、地域企業などが共同で、エネルギーの普及・活用について研究会活動に取り組む。
「地球資源は有限である」ことを前提に、拡大一辺倒から再生産可能なシステムへの転換、利便性や物的な豊かさに替わる価値観への転換の実現によって、永続的な生存・繁栄が可能ではないかとの認識を持つ。
向山孝一会長=県経営者協会上伊那支部長=は「一企業で開発し得ないことを産学官が連携し、共同で推進したい。小水力発電機は輸入に頼るところが大きく、技術開発によって地域産業の展開の可能性もある」と話した。
06年度にビジョン研究会を設け、循環型地域社会づくりや今後の地域産業などテクノの果たす役割を見直した。
7日の地域評議員会で決定した。 -
県ロードレース伊那大会
第42回県ロードレース伊那大会は4日、伊那市営野球場を発着点としたコースで開き、上伊那勢は、中学男子の部(5キロ)で福沢潤一(駒ヶ根東)が2位、宮脇千博(同)が6位入賞を果した。同市、県陸上競技協会など主催。
2年生の福沢は、周りに佐久長聖高への進学を決めている3年生の実力者がひしめく中で存在感を見せ、2位と健闘。同高へ進学の優勝した大迫傑(東京・金井中)とは惜しくも8秒差の15分55秒と、来年度の活躍を期待させる走りを見せ付けた。
一般の部(約16キロ)、高校の部(10キロ)、壮年の部(同)、女子の部(5キロ)、中学男子の部の計5部門に県内外から594人のランナーが参加。それぞれが春の陽気を見せ始めた伊那で健脚を競い合った。
結果は次の通り。
【一般の部】
(1)山本和弘(愛知製鋼)51分31(2)杉本浩二(上田陸協)(3)利根川裕雄(丸善食品工業)(4)大久保貴志(長野市陸協)(5)笹崎慎一(佐久長聖高校)(6)高野寛基(同)
【高校の部】
(1)村沢明伸(佐久長聖)31分00(2)千葉健太(同)(3)佐々木健太(同)(4)佐々木寛之(同)(5)広沢貴行(同)(6)藤井翼(同)
【壮年の部】
(1)徳武雄次郎(長野市陸協)33分33(2)小口秀哉(下諏訪町体協)(3)村瀬裕之(愛知製鋼)(4)松下善幸(飯田市陸協)(5)我山尊道(上田陸協)(6)菊池利治(諏訪南PC)
【女子の部】
(1)亀山絵未(東海第三高校)17分36(2)箱山侑香(丸子実業高校)(3)西沢美春(長野東高校)(4)落合恵子(信州大学)(5)長田みさき(茅野市陸協)(6)佐藤志穂(信州大学)
【中学男子】
(1)大迫傑(金井)15分47(2)福沢潤一(駒ヶ根東)(3)笹崎高志(八千穂)(4)矢野圭吾(松川)(5)臼田稔宏(同)(6)宮脇千博(駒ヶ根東)
中学男子の部で2位の福沢潤一(駒ヶ根東中) -
高校球児 小学生を教える
県高等学校野球連盟上伊那支部は4日、伊那市の弥生ヶ丘高校グラウンドなどで、上伊那少年野球連盟の小学生を対象とした技術交流会を開いた。この日は、2会場で同市の小学生に対し、地元高校の監督や部員が投球、バッティングフォームなどの基礎技術を教えた。
小学生の健全育成を目的に野球を通じて技術交流を深めよう竏窒ニ、同少年野球連盟からの申し出により始まった5年目の取り組み。連盟の31チーム、約400人の児童が17日までの4日間、各場所で開く交流会にそれぞれ参加する。
弥生ヶ丘高グラウンドには、市内の4チームの計約60人と、弥生ヶ丘高校野球部員約40人らが参加。投球フォームの練習では、体の使い方や腕の振り方の基礎を学んでから高校生とキャッチボールを楽しんだ。
上伊那少年野球連盟の宮原崇会長は「高校の監督から指導を受けられることは貴重。野球の底辺拡大にもつながるし、子供たちも高校生との交流を楽しんでいる」と話していた。 -
第2回上伊那ミニバスケットボール新人交歓大会
上伊那バスケットボール協会は4日、第2回上伊那ミニバスケットボール新人交歓大会を箕輪町の藤が丘体育館などで開いた。女子13チーム、男子8チームが集まり、熱戦を繰り広げた=写真。
一昨年までは、新6年生が公の場で他チームと対戦する機会は7月の新人戦までなかったが、早い時期に新人同士で対戦して士気を高め合い、上伊那ミニバスケットボールのレベル向上させよう竏窒ニ昨年からこの大会を開くようになった。
各チームはそれぞれ2試合のリーグ戦で対戦。大きな声を掛け合いながらパスを回し、相手ゴールへと切り込んでいた。
上伊那は特に女子チームのレベルが高く、昨年も県内ベスト8に上伊那3チームが入っている。今年はチームの要となる新6年生が少ないことが懸念されるが、それをサポートする4年生の層は厚く、各チームのレベルもさまざまに変化することが予測されるという。 -
第19回長野県芸術文化総合フェスティバル伊那会場
長野県芸術文化協会主催の第19回長野県芸術文化総合フェスティバル伊那会場が3日、伊那市の県伊那文化会館で始まった。芸術文化の普及のため音楽、舞踊、美術の各団体が日ごろの成果を発表し合った。
大ホールでは、大正琴、詩吟、民踊、舞踊の9ステージがあった。子ども達の寸劇を交えた構成吟、「マイアミ・ビーチ・ルンバ」をリズミカルに演奏した大正琴など多彩なステージに会場から大きな拍手が起きていた。
4日はフラメンコ、ダンス、バレエのステージがある。午後零時半から午後5時10分まで。華道展と水墨画展は午前10時縲恁゚後4時。入場料(全日程、全催し共通券)一般千円、小・中・高校生500円。 -
上伊那医師会附属・准看護学院で卒業式
伊那市狐島の上伊那医師会附属准看護学院(神山公秀学院長)で2日、第54期生17人の卒業式があった。保護者、在校生ら約60人が見守る中、卒業生らは、2年間の学校生活の思い出を胸に新たな看護の世界への一歩を歩み始めた。
神山学院長は「2年間の努力は大変だったと思うがこれで終わりではない。看取りの心を持ち続けてこれからのそれぞれの道を歩んでいってほしい」とあいさつした。
在校生代表の春日和樹さんが「私たちを暖かく迎えてくれた姿を忘れず私たちもこれから精進していきたい」と送辞。卒業生代表の小沢紗織さんは「皆さんの思いを胸に自信を持って新たなスタートを切りたい」と答えた。 -
伊那舞台と辰野高校演劇部が4日に春公演
上伊那の社会人や大学生などでつくる劇団「伊那舞台」と辰野高校演劇部による春公演「銀河旋律」(成井豊作)が4日、辰野町民会館である。伊那舞台にとって高校生との共演は初の試み。滝沢絵実代表は「気軽に見てもらえる内容。夕飯前に家族で来て、話のねたにしてもらえれば」と来場を呼びかける。
上伊那農業高校の演劇部OBを中心に発足した同劇団は例年、秋に本公演を開催している。今回は上農時代の顧問がいる辰野高校演劇部とのコラボレートした春公演を催すこととなった。
演目の「銀河旋律」は、タイムトラベルが一般化した時代を舞台とした物語。主人公の柿本光介は、ある人物の仕業で過去を変えられ、恋人と出会わなかったことになってしまう。柿本は意を決してある行動に出る竏秩B高校の卒業公演を兼ね、出会いや別れなどを含むこの台本を選んだ。
入場無料。午後3時半開場、午後4時開演となっている。 -
上伊那各地の高校で卒業式
卒業シーズンを迎え2日、上伊那の高校でも卒業式が開かれた。その一つ伊那市の伊那弥生ヶ丘高校では、卒業生274人に卒業証書を受け取り、ともに3年間を過ごした友人や恩師との別れを惜しんだ。
安藤貴幸校長は「弥生で学んだことを誇りとし、堂々と胸を張って社会に一歩を踏み出してほしい。自分の欲することだけでなく、人生の果たすべき使命を考えて行動していってほしい」と卒業生を激励。
卒業生代表の岡泰樹君は「弥生祭は苦難の連続だったが、目的に向かってみんなで頑張ればこれだけのことが実現するのだと実感した。さまざまな困難があると思うが、弥生で培ったものをもとに真実を見抜き、自らが主体的に行動できるようになりたい」と新生活に向けた志を示した。
上伊那でこの日に卒業式をした高校は3校。ほか5校は3日に予定している。伊那北高校は必須科目未履修問題に対応し、21日に延期している。 -
県議選 上伊那郡区
激戦区の上伊那郡区(定数2)には、4人が出馬を表明。告示日まで1カ月を切り、緊迫感が漂う。
前回同様、上伊那北部に立候補予定者が集中する〃北部戦争〃の構図は変わらない。各陣営では当選ラインを1万3千縲・万5千票と予想。「だんご状態」になるのではないかという見方もあり、激しい攻防を展開している。
上伊那南部から唯一、出馬を表明した宮田村の無所属現職小原勇氏。連合長野の推薦を受けている。
定数が3から2に減ったことで、前回(1万427票)より3500票は上積みしないと当選は難しいとみる。
前回の南部の投票者数は1万3850人で、うち7730票を獲得。「南部をすべてまとめても、他陣営に比べて票が足りない」と危機感を募らせる。
前回、宮田村にしかなかった後援会組織を、飯島町、中川村に広げた。票を獲得するためには北部への食い込みが条件となるが、すでに立候補予定者3人が立ち、地元住民が表立って後援会活動がしにくい状況で、難しい。後援会員に頼るところが大きく「一人ひとりが親せき、知人などに支持を広げるしか手はない」と地道に上乗せを図る。
これまで前回の支持者を中心に、あいさつ回りをした。常会、区単位などでの集会をこなし「上伊那にとって必要な県議である」と訴え、後援会員拡大に力を注ぐ。
共産現職の小林伸陽氏は、得票数1万4千縲・万5千票を目標にする。地元の箕輪町を中心に、上伊那全体をかさ上げし、議席を確保する。
昨年秋から常会や区、自治体単位で、ミニ集会を100カ所以上で開いた。県政報告に加え、参加者の年金、介護など暮らしに関する疑問や質問に答えるのが特徴。
党派を超え、どれだけ多くの人に会えるかがポイントで「これまでの実績を評価していただくことが票に結びつく」と信じ、過去の選挙戦以上に、地域住民との対話の場を設けている。
前回の選挙戦でトップ当選を果たした清水洋氏は自民党公認。
前回も地元の箕輪町から2人が出て票をほぼ二分した。前回(6362票)以上の得票数をねらい、町内企業のローラー作戦、パンフレットの配布など「8大作戦」を展開。
昨年暮れから箕輪町、南箕輪村を重点に、精力的に歩き回っている。箕輪町は全戸数の95%(約7千戸)以上を終えた。
激戦は必至で「守るより攻めの姿勢」で、南箕輪村、辰野町へと動き、票を集めている。
辰野町からは、前職の垣内基良氏が無所属で立つ。
前回、高遠町・長谷で最も多い票を獲得したが、市町村合併に伴い、選挙区でなくなった。町内で立候補予定者が1人に絞られたことで、8500縲・千票をまとめ、他町村から5300票を上乗せしたいと考える。
「辰野から県議を再び」を前面に出し、全戸訪問をこなす。町内では、前回出馬した赤羽公彦氏の票の取り合いが展開され、ローラー作戦で辰野を固める。
今選挙戦に負けた場合、辰野から県議を出すのは不可能になるのではないかと懸念し、何としても若者が出馬できる土壌を作りたいとする。
1票差で当落を分けた前回選挙。支持者に1票の重みを周知しながら、他町村への支持拡大を図る。 -
07年度公立高校後期選抜最終志願者数
県教育委員会は1日、07年度公立高校後期選抜の最終志願者数を発表した。
上伊那の全日制高校の出願状況は、出願受付締切(2月23日)時より19人少ない1012人。定員割れ学科は1学科減少の7学科となったが、平均志願倍率は1倍を切り、0・98倍となった。
上伊那農業は生産環境学科が最高倍率1・25倍となったが、受付締切時には1・5倍だった園芸学科の志願者は0・9倍となったた。普通科では、3校が定員割れとなっている。最低倍率は駒ヶ根工業情報技術の0・55倍。
定時制は出願受付締切時からの変更はなく、08年度募集から多部制・単位制高校へ移行することになっている上伊那農業定時制の志願者が最も多い27人となっている。
学力検査実施日は7日、合格発表は19日となる。 -
県議選 告示日まで1カ月を切る
任期満了に伴う県議選が3月30日告示、4月8日投票の日程で行われる。告示まで1カ月を切り、立候補予定者は有権者の支持を得るため、あいさつ回りやミニ集会などに必死だ。伊那市区は無投票ムードが漂うが、駒ケ根市区、上伊那郡区はいずれも選挙戦が確実となっている(文中、現職・前職、五十音順、丸数字は当選回数)。
出馬を表明しているのは、伊那市区(定数2)が木下茂人氏(71)=無所属(3)・美篶、向山公人氏(64)=無所属(2)・西町=の2氏で、ともに現職。
駒ケ根市区(定数1)は、現職林奉文氏(61)=無所属(1)・南割、前職佐々木祥二氏(54)=無所属・赤須東=。前回(03年4月)と同じ顔ぶれで、一騎打ちの公算が大きい。
上伊那郡区(定数2)は、現職の小原勇氏(58)=無所属(1)・宮田村、小林伸陽氏(62)=共産党(2)・箕輪町、清水洋氏(53)=自民党(1)・箕輪町、前職の垣内基良氏(57)=無所属・辰野町=の4氏。定数が3から2に減り、しのぎを削る厳しい戦いが繰り広げられている。 -
宮田養魚場閉鎖へ 天竜川漁協・理事会で方針
天竜川漁協組合(後藤治也組合長)はこのほど、宮田村新田の宮田養魚場を5月をめどに閉鎖し、ニジマスなどの養殖事業を撤退する方針を理事会で固めた。閉鎖は、売り上げの伸び悩みや施設の老朽化などが主な理由。3月5日にある総代会で最終決定する。
近くの山からわき出る清水を利用して養殖事業を始めよう竏窒ニ、1961(昭和36)年に完成した宮田養魚場。採卵したニジマスの卵は、国内外に出荷してきた。最盛期の年間6千万竏・500万粒の出荷数が近年では、3千万粒に半減。施設の閉鎖は、ここ数年の検討課題に上げられていた。
「事業を継続していても売り上げにつながらない」と後藤組合長。稚魚池に使っていた清水が20年ほど前から少なくなり、深井戸を掘って水をくみ上げてきたが、清水と比べ水温が低くいため、親魚の成長や採卵に影響が出ていたなどが原因だという。
また、建設から45年が経過した施設は、老朽化が進み、補修工事をするにも費用がかかる竏窒ネどの理由もあり、理事会は、閉鎖の方針を決めた。
漁協では、養魚場でしてきたイワナの養殖事業も止める考え。ニジマスとイワナの成魚を毎春、上伊那の河川やダム湖へ放流してきたイベントは、購入した成魚を流す方向で検討している。「成魚の購入費よりも養殖費のほうが高い」ため、これまでより経費も削減できるという。
養魚場は、採卵シーズンが終了する5月をめどに閉鎖する予定。 -
県議選 垣内基良氏を励ます会
県議選上伊那郡区(定数2)に出馬する垣内基良氏(57)=無所属・辰野町=の後援会は24日夜、辰野町内で「かきうち基良を励ます集い」を開いた。支持者約300人が集まった。
垣内氏は、景気対策による財政の健全化、災害対策、介護施設の整備拡充、中山間地農業の振興などを挙げ「最後の戦い」に支援を求めた。また、県知事との関係について「知事を選んだ県民の意思を尊重するべき。知事を支援しつつ、是々非々であるのが、県議の正しい選択ではないか」と述べた。
原東吉後援会長は「厳しく過酷な戦いだが『辰野から再び県議誕生』を達成するため、力強い支援を」と中だるみに気を引き締めた。
再構築した後援会支部は、辰野町内に17区(総支部含む)あり、箕輪町、南箕輪村、飯島町、中川村は町村単位で設けた。
事務所は辰野町宮木3817竏・で、辰野西小学校西側。電話は0266・41・5158。 -
第10回フレッシュコンサート
上伊那出身の音楽高校、音楽大学在学生による第10回フレッシュコンサートが25日、伊那市の県伊那文化会館大ホールであった。学生たちの若い感性が光る演奏に、観客は惜しみない拍手を送った。若い芽を育てる会主催、伊那毎日新聞社など後援。
フルート、サクソフォーン、声楽、ピアノで計20人が出演。「亡き王女のためのパヴァーヌ」「即興曲第2番」などのピアノ独奏をはじめ、独唱はバリトン、ソプラノ、メッゾソプラノで、1人1曲または2曲を披露した。
出演者は、大ホールのステージに立ち緊張した面持ちだったが、日ごろの練習の成果を存分に発揮して熱演した。 -
上伊那ベテラン卓球選手権南箕輪大会
上伊那卓球連盟主催の第14回上伊那ベテラン卓球選手権南箕輪大会は25日、南箕輪村村民体育館で開いた。45人が出場しシングルスとダブルスで競い合った。
1部は30歳以上49歳以下、2部は50歳以上。シングルスは予選リーグ戦のあと決勝トーナメントで順位を競った。ダブルスはトーナメントで1回戦をし、勝者を1部、敗者を2部にしてそれぞれ順位を決めた。
結果は次の通り。
▼シングルス1部=(1)西村礼文(駒ヶ根)(2)佐藤直己(南箕輪)(3)本田雅則(駒ヶ根)伊藤重子(高遠)▼シングルス2部=(1)千村淳子(駒ヶ根)(2)牛沢修二(駒ヶ根)(3)伊沢佐恵子(高遠)埋橋澄子(伊那西)▼ダブルス1部=(1)服部昌彦(駒ヶ根)佐藤直己(南箕輪)(2)下平諭(南箕輪)唐沢睦美(辰野)(3)小坂秀一(南箕輪)伊沢佐恵子(高遠)、牛沢修二(駒ヶ根)三石房子(南箕輪)▼ダブルス2部=(1)有賀恒夫(南箕輪)石川弘明(辰野)(2)林文明(宮田)埋橋澄子(伊那西)(3)酒井忠重・小川久美子(南箕輪)、西村礼文(駒ヶ根)太田篤範(南箕輪) -
「親子で水質調査」 夏休みの研究レポート発表
伊那市の信州INAセミナーハウスで24日、諏訪湖・天竜川水系などの健康診断「親子で水質調査」の自由研究レポートの報告会などがあった=写真。リサイクルシステム研究会(会長=向山孝一KOA社長)などの主催。
8回目となった調査には、環境問題に関心の高い親が働く地元企業23社から、63親子、169人が参加。昨年の夏休みの期間に、簡易調査器具「パックテスト」を使用して、COD(化学的酸素要求量)などを調べた。
諏訪湖縲怏棟B灘(静岡県)の天竜川の9個所で水質を調べたNSKマイクロプレシジョン勤務の宮沢千代子さん親子。飯田市の自宅近くの川などを調査した興亜エレクトロニクスの遠山真由美さん親子ら5組が報告した。
「諏訪湖に魚が2匹死んでいた」「ごみが落ちている」など、子供たちは、自分の目から得た情報も交えて報告。「自分たちが川に汚れた水を流さないようにしないと」などと発言し、環境保護への関心の高さをみせていた。
リサイクルシステム研究所などはこの日、、10回目の実施となる「2006年諏訪湖・天竜川水系健康診断」の結果も報告。昨年は、天竜川の本流、支流などを右岸、中央、左岸側に分け、合計91河川、109地点で一回の水質調査を実施した。
関係者によると、健康診断は10年で終了とし、来年度中には今までの結果を分析したまとめを公表する考え。各河川の水質は、全体的に改善傾向にあるという。 -
上伊那情報センターの最適化計画、本格実施へ
上伊那広域連合議会は23日、2月定例会を伊那市役所で開き、07年度から上伊那情報センターのコンピューターシステムの最適化計画を本格実施していく方針を示した。
上伊那8市町村の電算事務などを共同処理する上伊那情報センターは、情報化業務とシステム運用コストの増大、システムの複雑化してきたことから、効率的な運用を図るために業務とシステムの最適化が必要であると判断。プロジェクトを立ち上げて最適化計画を検討してきた。今回その基本計画がまとまり、07年度から現在の汎用コンピューターのリース期間が満了となる09年を目標に、共同処理の業務システムの刷新と市町村の業務・システムの最適化する方針を示した。
業務の最適化として取り組む内容は▽情報センター分科会などの機能見直し▽仕事の流れを明確とする業務可視化の推進▽市町村業務の集約化竏窒ネど。情報システムについては、これまで大型汎用コンピューターと職員の自己開発で管理していた基幹系システムをオープン化し、現行システムと連携しながら、段階的に新システム構築する。
事業の見直し効果として、人件費で約1億8千万円(年間)、基幹系システム処理コストで約1億3千万円(07縲・013年の総額)の削減となる見込み。また、基幹系システムの利用時間も平日時間内対応から原則として24時間365日対応できる体制となる。 -
新ごみ処理中間施設の用地選定に検討会を設置
上伊那広域連合議会2月定例会が23日、伊那市役所であり、連合長の小坂伊那市長は新しいごみ処理施設の建設候補地の選定に向けた検討組織を近く発足する方針を明らかにした。
検討組織の設置は一般会計に関する柳川広美議員の質疑に答弁する中で明らかにした。柳川議員は新聞報道などで浮上している用地選定検討組織の存在を問い、組織の構成主体などを質問。それに対し小坂市長は「合意ができ、地元で議決をした地区が何個所かある。技術的な問題や道路の問題など、検討していかなければならない。広域連合の施設なので広域にも入ってもらうことになると思うが、一義的には伊那市でやっていく」と語り、伊那市を主体とした検討会組織を設置する方針を示した。
一方、候補予定地の隣接地でも説明を求める声が高まっていることに対しては「そうした人にも十分な説明責任がある」と語り、用地選定は依然として慎重に進めていく姿勢を見せた。
柳川議員は候補地名を明らかにすることも求めたが、上伊那広域連合は「一義的には伊那市が選定するので広域の場では言えない」とし、候補地の明言は避けた。 -
既存ごみ処理施設の稼働期間延長に伴う地元対応
上伊那広域連合議会は23日、2月定例会を伊那市役所で開き、稼働延長となった伊那市と辰野町のごみ処理施設の周辺地区に対し、総額で約9300万円の補償金を支払う方針を示し、07年度一般会計予算に計上した。
上伊那広域連合では、上伊那にある3つのごみ処理施設を段階的に1つに統合するため、07年度稼働を目指して新施設の検討を進めてきたが、用地選定が難航していることなどから04年、07年度稼働は困難と判断。そのため、05縲・6年にかけて現在稼働している両ごみ処理施設の周辺地区と、稼働延長に関する協議を重ねていた。その結果、条件面での地元の了承を得られたため、今年に入って正式に文書を取り交わた。
稼働延長に伴う補償費は、前回施設全面改築時(中央清掃センターは1985年、クリーンセンターたつのは1992年)の額を据え置いた額となっており、07年度は伊那中央清掃センターの周辺地区である6区1常会に協力費4千万円を、クリーンセンターたつのの周辺地区、雨沢耕地に協力費(環境整備費を含む)1600万円を負担する。また、6区1常会には対象地区内で環境整備事業を行う場合、3600万円を上限とした環境整備費を負担することとなっている。
また、稼働延長の年数については「新ごみ処理施設の環境影響評価を5年以内に行う」とすることで合意。これに従うと、新施設の稼働は最短で2012年、最長で平成2016年となる。 -
公立高校後期選抜、私立高校一般入試志願者数発表
長野県教育委員会は23日、07年度公立高校後期選抜志願者数と私立高校入学者選抜一般入試志願者数を発表した。
公立高校後期選抜志願者は1万2757人。全日制は1万2339人で倍率は1・07倍、定時制は299人で0・39倍、多部制は119人で1・49倍。私立高校は志願者5797人で倍率は3・69倍。
第3通学区で上伊那関係分の最高倍率は上伊那農業高校の緑地工学科で1・8倍。最低倍率は駒ヶ根工業高校の情報技術科で0・4倍。定時制は3校とも定員に達していない。
公立高校後期選抜の志望変更受付は26日縲・月1日正午。学力検査は3月7日(一部8日も実施)、入学予定者発表は3月19日。
伊那西高校の一般入試は、願書受付が3月5日まで。 -
新視象展
春の国画会展に出品している仲間でつくる新視象会の第4回新視象展が23日、伊那市の県伊那文化会館美術展示ホールで始まった。
同会は、それぞれの個性と持ち味を生かしながら新しい形の中に真の美を求めて現代絵画を追求し表現している。
国画会展に出品を予定する作品などを展示し会員同士で研究しあうと同時に、広く一般にも見てもらおうと隔年で開いている。南信在住の会員8人が1人1点から4点、合計20点を出品した。油彩と版画で100号を中心に300号から8号まで。
特別出品で、国画会会員の高橋靖夫さん、柴田久慶さんの作品も展示している。
会の小林修一郎さんは、「個性を生涯続けて求めるのが絵を描く作業。大作が並び、色彩がきれいでバラエティに富んでいる。ぜひ見てほしい」と話している。
展示は25日まで。午前10時から午後5時まで(最終日午後4時まで)。無料。 -
中アの植生復元を新たな場所で
中央アルプス木曽駒ケ岳周辺の植生復元に関する検討会が20日、伊那市の南信森林管理署であった。大学教授、高山植物保護協会、市町村などの関係者ら約20人が出席。本年度実施した植生復元作業の実施状況などを報告し、来年度の作業場所の選定などについて話し合った。
植生復元作業は、中部森林管理局(木曽郡)の木曽森林環境保全ふれあいセンターが04年から始めた事業。登山者の踏み荒しによる高山植物の荒廃を防ぐため、同年度に候補地を選び、ボランティア団体と共に植物の種が活着しやすく、土砂の流動を防ぐ、ヤシの木などの「植生マット」を敷設している。
06年度は、05年度に引き続き、乗越浄土から北西にある天狗荘に隣接した区域(宮田村)で植生マットを敷設。本年度は、作業個所周辺から採集した種(イワツメグサ、ミヤマアシボソスゲなど)の播種もした。
検討会では、予定された区域での作業は今年度で終了したとし、来年度からの新たな作業個所として、乗越浄土から伊那前岳へ東側へ伸びる登山道沿いの場所を検討することに決めた。
05、06年度に作業した場所の実施効果が得られたかを調べる「モニタリング調査」を長期継続的に実施しながら、植生マットの敷設、ロープや看板の設置などで登山者の踏み荒らしを啓発していきたい竏窒ニした。
昨年9月に実施したヤシの木の「植生マット」の敷設作業 -
災害時の在住外国人の安全確保を考える「上伊那在住外国人共生ネットワーク(仮称)」の設立準備会
災害時における在住外国人の安全確保を目的とする「上伊那在住外国人共生ネットワーク(仮称)」の設立準備会が20日、伊那市役所であった。各市町村の国際交流ボランティアや防災担当者など約20人が集まり、緊急時、いかにして在住外国人に迅速な避難を促すかなどを話し合った。
昨年7月の豪雨災害を機に、各関係者が言語・文化面の違いがある在住外国人の緊急時における対応策が必要であることを認識。この共通の課題を市町村の枠を超えた協力関係の中で検討しようと竏窒ニ伊那国際交流協会(若林敏明理事長)の呼び掛けのもと、行政関係者などが集まった。
この日は、7月豪雨時におけるそれぞれの対応から、今後必要とされる取り組みについて検討。言葉の問題もあるが、在住外国人の中には「避難」という行為そのものへの認識がないこと、情報を理解していても、実際にどうして避難しなければいけないかと疑問に思う人などがおり、伝えた情報を実際に行動に移してもらうための取り組みが必要であることを認識した。