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高校改革プラン推進委員会(15)
第3通学区高校改革プラン推進委員会(池上明雄委員長)が18日、南箕輪村民センターであり、各委員から募った考えを池上委員長らがまとめた最終報告書素案が示された。委員は20日までに、素案にそれぞれ検討を加えて事務局に提出する。それを考慮し、改めて報告書をまとめ、30日の最終委員会で正式な了承を得る。県教育委員会への答申は今月中に行う構えだ。
池上委員長は冒頭、統廃合案が確定していなかった諏訪につき「岡谷東と岡谷南の統合」という過去に諏訪からでた案を改めて提示。諏訪の委員は、地域での合意形成の時間を設けるなど、なんらかの配慮を付記することを条件としながらも、案の決定を受け入れた。
最終報告書の素案は▼25校から22校にすること▼岡谷東、岡谷南の統合▼箕輪工業の全日制廃止▼飯田長姫と飯田工業の統合竏窒軏{とし、多部制・単位制の設置や、定時制高校の統廃合を示している。
「削減ありき」という結論が強調され、魅力論の言及が希薄化している竏窒ニ考える委員も多く、具体的な魅力論に踏み込むことを求める声もあり、付記事項で各委員が考える魅力論を充実させることとなった。
一部の委員からは、20人学級や教員の加配などで定時制と同等の環境を多部制・単位制に確保してほしい竏窒ニの要望もあったが、県教委は「あくまでも40人学級の枠で充実を図りたい」とした。 -
県アンサンブルコンテスト中学校の部、上伊那から飯島中など5チーム県大会へ
第31回県アンサンブルコンテスト中学校の部南信大会(県吹奏楽連盟などの主催)が15日、下諏訪町総合文化センターで開かれ、上下伊那、諏訪の地区予選を勝ち抜いた25校47組が出場し、日ごろの練習の成果を披露した。上伊那勢は飯島中学校2チームのほか、赤穂中学校、箕輪中学校、辰野中学校の5チームが28日、松本市文化会館で開く県大会への出場を決めた。
このうち飯島中学校は10年ぶりの県大会進出、2チーム出場は初めて。木管8重奏でフェルナンデス作曲「シェリトリンド」を演奏し金賞に輝き、打楽器3重奏では、金田真一作曲「エオリアントリオ」で銀賞を獲得、県大会への切符を手にした。
顧問の小林孝行教諭は「部員数が少なく、1年生を交えての編成だったが、ひとり一人が頑張ってくれた」と喜んでいた。
上伊那関係分の結果は次の通り
▽赤穂中学校=クラリネット7重奏・金賞(県大会)、木管5重奏・銀賞▽箕輪中学校=金管8重奏・金賞(県大会)▽辰野中学校=打楽器5重奏・金賞(県大会)、金管8重奏・銀賞、クラリネット5重奏・銅賞、木管5重奏・銅賞▽伊那中学校=金管8重奏・銀賞、クラリネット4重奏・銅賞▽伊那東部中学校・クラリネット8重奏・銀賞▽西箕輪中学校フルート3重奏・銅賞▽中川中学校=金管5重奏・銅賞 -
男女共同参画基礎講座
男女共同参画推進本部上伊那支部は13日、「男女共同参画基礎講座」を伊那市の県伊那合同庁舎で開いた。約50人の地域住民が参加。講演や事例発表があり、よりよいパートナー関係から生まれる楽しいまちづくりについて学んだ。
男女共同参画センターの三澤鈴子館長が「地域、家庭における男女の役割」をテーマに講演。
男女共同参画については、男性意識を変えることばかりに焦点が向きがちだが、実は女性意識の中にも「男性が家事をすることは無理」といった考えが根強くあることを示した上で、地域の男女共同参画プランをうまく活用しながら、まずは自身が変わっていくことが大切であることを強調した。
南箕輪村の向山朋子さんは、自身の夫婦・親子関係から実感した、思いを伝えることの重要性や、不安を分かち合える関係に感謝することの大切さを参加者に伝えた。
箕輪町の女性団体連絡協議会は寸劇「住みたいね こんな街に」を披露。笑いを交え、男女が協力しながら支えていく社会の実現を訴えた。 -
峰丈流護身武道上伊那支部進級審査会
峰丈流護身武道上伊那支部(岡部真一支部長)は15日、高遠町の高遠中学校体育館で進級審査会をした。
茅野市に本部がある護身武道は、全国に約700人のけいこ生がいる。空手のけいこをベースに、自分が自分らしく、各自が持っている素晴らしい面に気付き、どこかでリーダーとして活躍できるように自信を付け一人ひとりが輝けるよう練習に励んでいる。
上伊那支部は伊那市、駒ヶ根市、高遠町、南箕輪村に5道場あり、2月に新たに伊那市と箕輪町に2道場できる。現在のけいこ生は3歳から53歳までの約150人。
10級から1級までの進級審査会は2カ月に1回あり、今回は60人が審査に臨んだ。
基本けいこ、移動基本などをした後、級ごとに審査。支持に従い、けいこ生は集中力を高め、日ごろの練習の成果を出して型などをやり、上級の審査では木や瓦割りもあった。 -
伊那技術専門校でメーリングリストを活用した緊急連絡網構築支援講習会開催
子どもの安全対策に役立ててもらおう竏駐・・輪村の県伊那技術専門校で12日、メーリングリストを活用した緊急連絡網の構築支援講習会があった。教職員などの学校関係者14人が参加し、携帯電話を使った緊急連絡網の構築方法を学んだ。
小学生などを対象とした悲惨な事件が相次いだ昨年末「事件防止のために何かできないか」と上伊那地方事務所と教育事務所が集まり検討。その結果、多くの人たちに、迅速に情報を提供できるメーリングリスト活用の参考にしてもらおうと講座を企画した。上伊那でも、市町村単位や学校単位でメーリングリストが導入されつつある。
メーリングリストは、専用アドレスを介してメンバー全員に情報を送信でき、携帯電話を送り先にすることもできるため、電話連絡より迅速に情報を連絡することができる。しかし、情報伝達の確実性、情報の信頼性については劣る点もあり、システムの問題点を把握した上で、活用していくことが重要であることなども説明。
実際に携帯電話を使い、情報を受信する体験もした。 -
邦楽サラダ16th コラボレーション
15日公演伊那市の県伊那文化会館冬の恒例「邦楽SALAD16th コラボレーション」が15日、大ホールである。
堅苦しい、古くさいなどとイメージされがちな邦楽を、味付けを変えてサラダ感覚で気軽に楽しみ、身近に感じてもらおうという演奏会。今年はドラムス、マリンバ、ピアノも加わり、ジャズあり、ポップスありの楽しい味付けで、現代の“邦楽”を披露する。
ゲストは、現代音楽に多大な影響を及ぼした「日本音楽集団」団員の米沢浩さんと熊沢栄利子さん、筝(こと)、尺八、篠笛、民謡で音楽活動をする若手3人組の邦楽ユニット「ZAN(ざん)」。
宮崎道雄の「春の海」が、昭和7(1932)年に仏のヴァイオリニストと作曲者の競演をきっかけに世界的な名声を得たという秘話に基づき、筝とヴァイオリンによる「春の海」も聞きどころの一つ。
本番前日の14日は、出演者、スタッフら全員そろって最後の仕上げに取り組んだ。音楽監督補の毛涯伸さんは、「今年は純粋な邦楽ではない曲が多い。違う音楽ジャンルから邦楽に割り込んだ、和楽器とのコラボレーションが特徴。音楽ジャンルとしては全く違うもの、サラダでしかできないものが生まれると思う」と話している。
午後1時半開場、2時開演。全席自由2千円、高校生以下無料。問い合わせは伊那文化会館(TEL73・8822)へ。 -
JA上伊那06年役職員新年の集い
上伊那農業協同組合(JA上伊那)は11日、伊那市の県伊那文化会館で06年役職員新年の集いを開いた。功労者、永年勤続者を表彰したほか、女優で服飾評論家でもある市田ひろみさんの記念講演を聞いた。
表彰者代表の金村悦男さんは「消費者の安全意識が向上し、ただ効率を求めた生産だけでは対応できなくなってきた。表彰を契機に、一層の努力をしていきたい」と語った。
征矢福二組合長は「昨年は大きな自然災害がなく、あらゆる作物が豊作だった反面で、価格安に泣かされた年でもあった。国の新たな指針が示されたことに伴い、3月からは担い手問題が大きな課題となってくる。取り組みによっては上伊那の農業を大きく左右する課題であり、1月中旬以降、各地区で懇談会を本格的に進め、対策を講じていく必要がある。志を新たに頑張ってほしい」と、職員に呼びかけた。 -
上伊那で直まき進む
作業軽減や刈り遅れ防止への効果が期待される水稲の「直(じか)まき」が、上伊那で着々と進んでいる。農業者が高齢化し、国の新方針に伴い集落・団体の協業が進む今後、作業受託にも有用な直まきは、一層普及していくと考えられる。
直まきは、上伊那農業協同組合(JA上伊那)や県農業改良普及センターなどが99年ころから本格的な普及を進めてきた。02年度には約70ヘクタール、05年度には約250ヘクタールまで拡大。現在は作付け全体の約5%を占めるまでになった。面積は県内の10広域行政地域の中でも最大で、関係農業機関は将来的に25縲・0%まで普及したいと考えている。
直まきのメリットは、育苗、苗運びなどの作業がないため、労働負担を軽減できること。また、苗植えより収穫期が遅くなるため、1品種を大規模栽培する場合に苗と直まきを組み合わせれば、収穫時期をずらすことができる。個々人で機械を保有する無駄を省き、作業の効率化を図ることも目的だった。そのため、地区営農組合などの作業受託組織が中心となり、導入が進んだ。
直まきの場合、苗植えよりも収穫量が1割程度減少する。しかし、その分を金額にすると、苗の植え付け作業にかかる費用の割増分と同じ程度。採算は十分取れるという。
除草剤の散布時期など、技術的な問題は8割方解決してきたが、今後の課題は、低温の影響を防ぎ、安定的な生育を実現させることだ。直まきは苗の場合より低温の影響を受けやすい。種をまいた後に低温が続くと発芽しにくくなる。高冷地の場合、種まきが遅すぎると生育期間が十分に確保できなくなる危険性も出てくる。
関係農業機関などは現在、早生品種の導入などで高冷地対策を講じている。また、発芽を容易にするための技術開発にも積極的で、加温処理した種子もみの発芽実験なども進めている。
安定的な生育方法が確立すれば、普及は一層進むものと考えられる。 -
合併協議会(16)
伊那市・高遠町・長谷村合併協議会の第16回会議が13日、市役所であった。特別職の身分の取り扱い1項目を了承。高遠町・長谷村に置く地域自治区長(総合支所長)の職務権限は助役に準じると報告し、提案項目から外した地域協議会委員を含む報酬額は助役会に一任した。次回(2月下旬)、報告される。
「地域自治区長の職務権限は助役に準じ、報酬額は一般職最高の部長級と助役の中間」(小坂市長)。総合支所の事務を総括管理し、所属する職員の指揮監督するのが主な業務。専決事項は総合支所業務の調整、総合支所にかかわる重要な申請や願書などの処理方法の決定など。財務関係では、報酬費や委託料、工事請負費など2千万円以上5千万円未満など助役と同等の決裁とした。
予算執行は原則として本庁の課と連携した統一管理方式で、総合支所は担当者竏忠ロ長竏虫汳キ竏虫ゥ治区長から市長に上げる。
入札の執行は本庁で一括。
総合支所の職員配置(課長・係長除く)は、総合支所次長以上となる。
第15回会議で、町村委員から「地域自治区長の権限を早急に決めるべき」と意見が挙がり、合併協幹事会や助役会などで協議した内容が示された。
委員から異議はなかった。
常勤特別職の報酬は県内の人口類似規模の安曇野市・塩尻市に準じ、非常勤特別職は現伊那市にとどめる提案の通りとし、地域自治区長、地域協議会委員の報酬は助役会に一任することを加えた。
町村委員から、地域協議会委員の報酬は「年額でなく日額にしてほしい」とする要望があった。
年度内に集約する方向で、助役会の協議後、合併協正副会長会に諮り、合併協に報告する。
合併協議会長の小坂市長は「おおまかな協議が終了した。うらやましがられる新市に努力していかなければならない」と述べ、3月31日の新市発足に向け、協力を求めた。
会議では、新市の事務組織図、市章候補の選定経過なども報告。今月末に、住民の窓口手続きなどをまとめた「くらしのガイド」を全戸配布する。 -
高校改革プラン推進委員会(14)
第3通学区高校改革プラン推進委員会(池上昭雄委員長)が12日、南箕輪村民センターであった。諏訪地域は、次回委員会で具体案を提示することを了承。また、残された時間で“魅力ある高校論”を詰めるため、委員それぞれが一定の形式に沿った魅力づくり案を提出し、委員長がそれを次回までに集約する。上伊那では今後、多部制・単位制に統合される上伊那農業定時制のPTAなどを対象とした説明会を実施する予定。
地域コンセンサスの形成が難航し、統廃合対象校が絞りきれない諏訪地域は、プラン導入の先送りを求め、今回も具体案を示さなかった。しかし「地域の完全なコンセンサスを得るのは不可能」「上下伊那でも07年度実施を目途に検討してきているのに、諏訪だけ遅らせれば地域の理解が得られない」とする意見が相次ぎ、諏訪も次回の冒頭で具体案を提出することとなった。
箕輪工業の多部制・単位制へ統合する形で廃止となる上農定時制については、07年度廃止に強い懸念を示す委員もいた。岡谷工業高校教諭の藤本功委員は「時間的拘束が緩やかな多部制・単位制は、定時制の生徒だけでなく、これまで全日制を希望していた生徒の入学も増える可能性がある。定時制生徒の締め出しにつながるのでは」と示唆。多部制・単位制の方向性が見えるまでは上農定時を廃止しないことを提案した。しかし第3推進委は、実施時期を答申案に盛り込む予定はしておらず、県教育委員会の実施計画に委ねる。
第3推進委は、上農定時制PTAから多部制・単位制についての説明会開催の要望も受けており、現在は実施日の調整をしている。 池上委員長は「今は他部制・単位制に対する十分な理解が広がっていない。説明会の実施は必要」と話していた。 -
伊那商議所「ごんべえナビ」開設
伊那商工会議所は、権兵衛トンネル開通直前記念事業として、ホームページ(HP)に会員事業所紹介サイト「い縲怩ネ!ごんべえナビ」を設けた。47の会員事業所が申し込み、自社が持つ特産品や技術などを発信している。3月末まで。
伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルの開通で、両地域の経済発展に大きな効果をもたらすことが期待される。2月4日の開通を控え、会員事業所の情報を提供し、市・県外からの誘客を図る。
「ごんべえナビ」はグルメ、暮らし&生活、技術、その他のお店の4つに分類し、業種別に掲載。内容は事業所の概要、商品・製品を紹介する「当店自慢のいっぴん!」、連絡先など統一した。その店ならではのこだわりやオリジナル品など、規定の様式に沿って各店が自らをPRしている。事業所によってHPへのアクセス、メールでの問い合わせができる。
HPのトップページにある「ごんべえナビ」をクリックして開く。
商議所は「開通への関心は高く、申し込みは意外と多い。自社をPRする意識を持ってもらう機会になれば」と話している。
申し込みは締め切ったが、随時受付中。問い合わせは、伊那商工会議所経営支援課(TEL72・7000)へ。 -
地元ゆかりの音楽家シリーズVI「堀尾諭委&田中健デュオリサイタル」伊那文で14日
伊那市の県伊那文化会館主催、地元ゆかりの音楽家シリーズVI「堀尾諭委&田中健デュオリサイタル」が14日、同会館小ホールである。
出演は東京音楽大学出身の2人。ソプラノの堀尾諭委さんは駒ヶ根市出身。オペラアリア、ドイツリート、フランス歌曲と幅広いレパートリーを持ち、現在はイタリア・フィレンツェで勉強中。透明感のある歌声に定評がある。ピアノの田中健さんは伊那市出身。東京音大大学院修了後、同大学ピアノ伴奏助手として勤務しながら、数々の演奏会やコンクールに出演して研さんを積んでいる。
二人とも音高・音大生によるフレッシュコンサート(会場・伊那文化会館)の出演経験があり、梢の会にも所属。地元での演奏会は堀尾さんは3度目、田中さんは初。
プログラムは、1部イタリア歌曲、2部ピアノ・ソロ、3部フランスの作品、4部オペラ・アリア。
二人は、「イタリア歌曲などの歌と、ショパンの名曲のピアノソロで盛りだくさんのプログラム。ステキな演奏会になると思う。まだまだ若い二人ですが、たくさんの名曲を精一杯皆さんにお届けしたい」とリハーサルにも熱が入っている。
午後7時開演。入場料一般千円、高校生以下500円。当日は各200円増し。問い合わせは同会館(TEL73・8822)へ。 -
伊那谷の美シリーズ8「春日清彦」展
伊那文で27日から伊那市の県伊那文化会館は27日から、伊那谷の美シリーズ8「春日清彦」展を美術展示ホールで開く。
春日清彦(1907縲・2)は、現在の伊那市富県の出身。遺族が郷里の伊那市に遺作80余点を寄贈したのを記念して展覧会を開催。東京美術学校時代の初期作品から晩年までの油彩画を軸に、素描、風刺漫画の原画など貴重な資料を展示。伊那谷の風土と芸術家の個性がはぐくんだ美の世界を紹介する。
春日は、県立伊那中学校(現伊那北高校)から東京美術学校(現東京芸術大学)に進学し、長原孝太郎の教えを受ける。プロレタリア美術運動の指導者、須山計一、松山文雄らとの交遊を通じ風刺漫画を雑誌に投稿したことで治安維持法違反で検挙・投獄された後、台湾で教職に就く。戦後は長野師範学校、後に信州大学教育学部で教べんをとりながら、中央画壇に出品することなく独自に制作を続ける。
作品は、「フォーヴィズムを基調とした素早い筆触と暖かみのある色彩の中に漂う詩情が特徴」という。
会期は2月19日まで。午前10時縲恁゚後5時半。毎週月曜日、2月14日休館。観覧料は一般300円、高校生以下無料。前売券は200円。問い合わせは伊那文化会館(TEL73・8822)へ。 -
第6回睦月展
世代や性別を越え、創作活動に携わる人たちが作品を出展する「睦月展」が15日まで、伊那市立図書館の広域情報コーナーで開かれている。折り紙や陶芸、油絵などの作品が、訪れた人たちの心を和ませている。
もともと絵を志す仲間同士で始めた展示で6年目。その後、活動分野にこだわらず、陶芸、染色、折り紙などを周囲の人から募るようになった。不登校児童の支援などにあたる上伊那子どもサポートセンターも協力参加。創作活動は、子どもの内面を表現する手段にもなっているという。
今年は、中学生・高校生から80代の女性まで、幅広い年齢層の約15人が出展。展示会は、関係づくりの機会にもなっている。
入場無料。 -
伊那技術専門校で地元企業の人材育成に関する声を募集
県伊那技術専門校は、人材育成に悩みを抱える地元技術系企業の声を募集している。
05年度同校は、在職中技術者向けのスキルアップ講座を拡大。人材育成に悩みを抱える中小企業の声を取り入れなど、地元のニーズに即した内容を充実させてきた。
今後も、地元企業の要望を反映した講座を目指しており「技術力向上を目指したいが社内指導では限界がある」「若手に基礎を習得させ、技術継承につなげたい」「教育訓練を実施したいが時間的余裕がない」など、さまざまな悩みを寄せてほしいとしている。
要望があれば、研修講師を斡旋(あっせん)したり、人材育成にかかる費用の一部負担なども実施する。
問い合わせは県伊那技術専門校(TEL72・2464)へ。 -
活字離れを防ぎたい市民の団体「いななき学舎」発足
本を読むことをきっかけとして物事を考える力や想像を広げる力を養っていこう竏窒ニ、上伊那在住の有志約10人が、「活字離れ」を防ぎたい市民の団体「いななき学舎」を発足した。読書の後、その本について語り合いながら他人の気持ちを考えたり、時代を読む力を養う。同じ目的を持つ団体などとの連携も深め、最終的には須坂市の「信州岩波講座」のような地域的活動へとつなげることを目指す。
インターネットなどが普及する一方で、若い世代を中心とした人たちの「活字離れ」への懸念が広がっている中で「読書の衰退は考える能力の低下につながるのではないか」と考えた有志らが設立。前信州大学学長・森本尚武さんを代表とし、10月から準備を進めてきた。29日、本格的な活動を始める。
現在は大人のみだが、今後は小中学生や高校生の参加も期待している。評論だけでなく文芸、話題作など、幅広い視野で語り合いを展開する。
第1回は、貧困層が固定化し始めた英国の格差社会について言及した『ハードワーク』(ポリー・トインビー著)について取り上げる予定。参加者を募集している。場所は伊那市通り町の「カフェあびえんと」で午後6時から。
参加申し込み・問い合わせは、いななき学舎事務局(TEL73・8798)有賀さんか、カフェあびえんと(TEL78・0899、090・4094・2870)若林さんへ。 -
中小企業の技術者を対象としたスキルアップ講習会
中小企業技術者の人材育成に役立ててもらおう竏窒ニ7日、南箕輪村の県伊那技術専門校
で、企業在職者を対象としたスキルアップ講習会があった。地元企業に勤める13人が受講。飯島町の自動化機器開発メーカー・アルプスエアの社長・米山達夫さんを講師に迎え、国家試験「空気圧器具組み立て」の受験対策を学んだ。
団塊の世代が退職し始める07年度を前に各企業では、優れた技術を引き継ぐ若い人材の育成が課題となっている。また、充実した研修制度などを設ける大企業に比べ中小企業は、人材育成にまで十分な配慮ができないことも多いという。
そこで県は今年度、機械、電気系製造業系在職者のスキルアップを図るべく「信州ものづくりスキルアップ事業」を立ち上げた。今回の国家試験対策もその一環となる。これまでも、在職者向け講座を一部で開講していたが、今年度からはその枠を拡大した。また、地域に即した講座を充実させるため、地元企業から具体的要望を募集し、各講座を企画している。
今回の講師、米山さんは「さまざまな能力が要求される中小企業こそ、人材育成が必要。資格を取得することは、技術者の身分保障にもつながる」と話していた。
今年度県伊那技術専門校で開講する在職者向け講座で、現在受講者を募集しているのは次の通り。
◆三次元CAD体験講習会1=2月2日(定員20)1月20日まで
◆三次元CAD体験講習会2=2月16日(定員20)2月3日まで
◆Qプログラミング=3月13、14日(定員10)
◆CAM技術セミナー=1月25日(定員10)1月13日まで
◆高速高度加工の理論と実際=2月8日(定員20)1月25日まで
詳細は同校ホームページで確認できる。 -
あるしん キャッシュカード現金引き出し限度額を引き下げ
アルプス中央信用金庫は11日から、偽造・盗難カードによる不正引出しの被害を最小限に防ぐため、キャッシュカードを使った一日あたりの現金引き出し限度額を200万円から100万円に引き下げる。
一日あたりの振り込み限度額は従来どおりの200万円。ただし、200万円から現金引き出し利用額を差し引いた金額を限度額とする。現金の引き出し限度額は、100万円を上限に変更もできる。
同信金の現金自動預払機(ATM)では、一部の機械を除き、キャッシュカードの暗証番号を変更できるサービスを開始している。 -
普段の姿と違う側面を知って…
第32回上伊那教職員美術展は9日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。小・中学校の美術科担当教諭などでつくる上伊那美術教育研究会(三澤久夫会長)の主催。入場無料。
絵画や彫刻、彫塑など、会員30人が一人、1、2点づつの合計40点の近作を出品。メンバーが教職の合間をぬって製作した力作が並ぶ。
絵画が最も多く、水彩画、油画、日本画、アクリル画、テンペラ画など、画法もバラエティー豊富。伊那谷や安曇野などの風景画のほか、自画像や家族などの人物画、花を描いた静物画などがある。
三澤会長は「作品を通じて、担任の先生や美術の先生の普段接している姿と違った側面を知ってほしい。絵を描く楽しみを味わってもらえれば」と来場を呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時30分)。 -
上伊那各地でどんど焼き
上伊那の各地で7日、どんど焼きがあった。正月飾りを積み上げて燃やし、1年間の無病息災を願った。
伊那市坂下区は、小学生26人が朝、区内の約430戸を回ってしめ飾り、門松、だるまなどを集めた。
天竜川河川敷に積んだ高さ3メートルの正月飾りに点火すると、爆竹のけたたましい音とともに、勢いよく火が燃え上がった。
書初めを燃やし、煙で高く上がれば上がるほど字が上手になるといわれ、小学生は持ち寄った書初めを火に近づいて投げ込んだ。
30分ほどして、おきになってから、もちを焼いて食べた。
坂下区は以前、町内ごとにどんど焼きをしていたが、子どもの数が減り、十数年前から区内で1カ所になった。 -
伊那食品工業 塚越寛会長年頭あいさつ
05年は、テレビ番組をきっかけにした寒天ブームで大変忙しい思いをしました。お陰様で売上げも利益も増えました。しかし、寒天ブームによる急成長は、当社としては欲していたものではありません。
常々私は、「急成長は絶対いけない」と言ってきました。「常に遠くをはかる」という戦略のもとに、毎年種を播き、毎年刈り取る物をつくることが企業経営の基本であり、その営みによって当社は着実な歩みを進めてきました。05年の寒天ブームによる急成長は、こうした企業経営からは逸脱した、突発事態だったと思います。
ブームの始めの頃、私は「そういうものなら売らなくて良い」とも思いました。しかし、健康を求めるお客様が多く、その方々のご要望に応えることもまた会社の使命であると考え、皆さんとともに一生懸命製品を作りました。
今年は、冷静に平常に戻らなければなりません。しかし、いま述べたように不本意ながら急成長してしまったのだとはいえ、その業績をしぼませるわけにも行きません。業界のためにも、関連業者のためにも、そして何より会社の秩序のためにも、05年なみの業績を維持する。そのために昨年以上の努力をしましょう。
実務方針としては、「短くて、わかりやすい表現力を」を掲げました。ブームの中では一生懸命つくれば、売るための努力をしなくても売れるという状況がありました。今年はそれではだめでしょう。メール、手紙、あいさつ、広告竏窒キべてで表現力を磨くことは必ず生産性の向上につながるはずです。 -
伊那バス藤沢秀敬社長 年頭あいさつ
06年、伊那地域は2月4日の権兵衛トンネル開通と、3月31日の新伊那市の誕生を迎え、大きな変革の年となります。この地域で、バス・タクシー・旅行・燃料販売という運輸交通業にたずさわる者としては、本年を新しい交流が始まる年として大きな期待の中で迎えたいと思います。
特に権兵衛トンネルの開通で、伊那地域から、木曽だけでなく中京・名古屋方面につながるルートが開けることになります。中央アルプスをはさんだ東西の交流も広がり、広域観光の発展による外部からの誘客も重要になってきます。既に、中央高速バス新宿線の増便を検討していますが、さらに機を見た対応が必要になるでしょう。
しかし、運輸業の基本はあくまで、利用者の皆様に安全・安心を提供することです。大きな変化の年にあっても、この基本を忠実に守り、地味でも堅実に仕事をやっていきましょう。
昨年から工事を進めてきた新社屋も完成間近、1月23日から使用を開始します。3階建て・述べ床面積300坪の建物と、給油設備などを備えた新しい拠点になります。新しい社屋ができても、見た目は良くなったが、仕事の内実がおろそかになった竏窒ネどと、決して言われないよう、一生懸命に仕事をしましょう。
そのためにも、従業員の皆さんが健康管理に努め、1年を笑顔で送られるようにして行きましょう。 -
伊那の最低気温-11.9℃
○…「小寒」を過ぎ、6日の伊那の最低気温はマイナス11.9度。平年値のマイナス5.1度に比べ、冷え込んだ。飯田測候所によると、13日までの気温は寒気の影響で平年より低い。しばらく寒い日が続きそうだ。
市内のあちこちで「今日は一段と冷えるね」と寒さが話題に挙がった。
自転車の利用者は「耳が痛い」と話し、手袋や帽子は必需品のよう。
「バスに乗り遅れると、外で待っていられない。お店に入って温かいものでも食べないと」と話す年配の男性もいた。
信号待ちでは、地域住民らはあまりの寒さに足踏みする光景もあった。 -
長野日本電気 寺澤社長年頭訓話
明けましておめでとう御座います。
産業界は自動車産業と薄型テレビ等デジタル家電の牽引によって活気が出てきております。しかし、電機業界では、各社の業績は斑模様で、かなりのバラツキを呈しており、優勝劣敗が明確になりつつあります。このような環境の中にあっては、開発力・モノづくり力・コスト力・そしてこれらを実現していく優秀な人財等々、総合力に秀でた会社のみが勝ち残っていける時代です。そこで、06年度はこれから述べる諸点に注力していきます。
まず、開発力の強化をしていきます。次に、経営基盤強化のために、是非とも進化させなければならないのが、生産革新です。3つ目が、「自立(独り立ち)と自律」です。勝ち残りそして、発展していく会社というのは、常に自己変革して、環境の変化を先取り出来る会社です。そして、会社の存続と発展は、我社に所属している全ての人達のレベルの高さで決まります。何故かと言いますと、先に述べた全員参加の生産革新は、全員参加の経営改革であるからです。従って、皆さんが生産革新に参画するということは、取りも直さず経営に参加しているということであり、全員が、経営の視点で行動することが必要であると言うことです。その為には、個々人が独り立ちし、そして自律することが大切です。
最後に、皆さんのご健勝とご活躍を心より祈念し、また私達一人ひとりが、自己変革することを確認しあい、年頭の挨拶といたします。 -
ルビコン 勝山修一社長訓話
小泉首相は年頭あいさつで「構造改革」を自画自賛した。だが、この4縲・年間の「構造改革」を実際に進めたのは民間企業だ。その中で、民間企業の中に勝ち組みと負け組みの分岐が表われた。
景気回復と言われているが、原油価格が高騰しても物価が上がらないなど不透明なところが多い。米国の好景気は今年一年続くか?、中国の好景気が新たなコスト競争を招かないか?、人民元の切り上げがどう響くか?竏窒ネどの疑問もある。為替レートも1ドル121円だったが12月一カ月間で5円も円高になった。為替の変動は電子産業に大きな影響を与える。そういう中で仕事をしていることを忘れてはいけない。
環境はどこの会社も同じだ。改善・改革をいままで以上にどれだけできるかで、今後の勝ち組みと負け組みが決まる。現在勝ち組みと言われる企業はこの4縲・年でかなりの改善をしてきた。当社は、その時期に良い商品を出し業績が上がった影響もあり、改善・改革の面では2年遅れだ。この遅れを挽回し、さらに前進するために、1年分の改善を四半期でやり遂げる気持ちで望もう。仕事に追いかけられるのではなく、仕事を追いかけて行けば必ず達成できる。
会社組織はピラミッド型ではなくアメーバ型でなければならない。誰もが最前線に立ち、誰もが支援部隊に回ることのできる、変動的に動く組織を作り上げて行こう。当面する四半期は「見える化」をテーマに、収益性の改善が見えるところから手をつけ、年間を通じた改善の糸口をみつけよう。 -
改革・改善、真剣勝負
ルビコンが仕事始めコンデンサのトップメーカー、ルビコン(本社・伊那市、勝山修一社長)の06年仕事始め式は5日、西箕輪の本社であり、営業部門の一部を除く本社450人の前で、登内英夫会長と勝山修一社長が年頭のあいさつをした。
演壇には「改革・改善、真剣勝負の年にしよう」というスローガンが掲げられた。
登内会長は、年頭にあたって、「社員一人ひとりが自分の仕事を見つめ、改革を加え、効率の良い仕事をしてほしい」と訓示。続いて登壇した勝山社長は「景気回復というが先行きは不透明。勝ち組みになるためには、他社が1年かけて行う改善を四半期で行うことが必要」と話した。
最後に05年度新入社員の発声で、社訓と06年スローガンを唱和した。
※勝山社長のあいさつ(要旨)は別項 -
新春・経済対談
06年、伊那谷商工業の行方を探る【下】06年、伊那谷の産業・経済はどのように展開するか?上伊那経済をリードする伊那と駒ヶ根の商工会議所の会頭に話し合ってもらった。その3回目。
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新春・経済対談
06年、伊那谷商工業の行方を探る【中】06年、伊那谷の産業・経済はどのように展開するか?上伊那経済をリードする伊那と駒ヶ根の商工会議所の会頭に話し合ってもらった。その2回目。
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新春・経済対談
06年、伊那谷商工業の行方を探る【上】06年新春を迎えた。05年下半期は、全国的な「不況からの脱却の兆し」が、ようやく伊那谷にも影響を与え始めたかに見えた。好調な自動車関連産業が全体を牽引し、デジタルカメラの生産調整で失速していた電子光学関係も、息を吹き返してきたという。
こうして迎えた新年。権兵衛トンネル道路の開通と広域合併による新伊那市の誕生という大きな変化の中で、地元経済はどのような展開を見せるか?
伊那商工会議所向山公人会頭と、駒ヶ根商工会議所渋谷敦士会頭に、06年の展望と課題を語り合っていただいた。 -
伊那 - 木曽、新時代の幕開け
06年2月4日、伊那竏猪リ曽権兵衛道路が開通する。江戸時代元禄年間に古畑権兵衛が切り開いた峠道は、400余年の時を経て、両地域を30分でつなぐ高規格道路に生まれ変わる。この社会資本整備のエポックは、地域行政・産業経済・生活文化などの面で、伊那竏猪リ曽地域の新時代の幕を開けるだろう。
●開通に向け広がる期待
通勤圏・商圏・生活圏が拡大する。長い不況をしのぎ、自動車産業関連を中心に復調が見られる伊那谷の製造業は、トンネル開通により、木曽の一部も通勤圏に組み込む。安定的な労働力確保の可能性を広げることは、さらなる発展のプラス要因になろう。木曽でも、勤務先の増大が若年層の定住促進につながれば竏窒ニ願っている。
商圏の拡大は伊那側の商業・サービス業に好影響をもたらすと言われる。従来、木曽では、衣類や大型耐久品の購入の際に、北部は塩尻市や松本市へ、南部は中津川市へ、消費者が流れることが多かった。この流れが、時間的に近くなる伊那に向かうことは予想されることだ。
観光的に見ても、日本有数の観光地「木曽」に直結する道路は、中央高速道路を利用する観光客の誘致にメリットとなるだろう。特に従来観光客の6縲・割が中京・関西圏からであった木曽は、首都圏からの客の増加に大きな関心を寄せている。伊那でも、ブランド力のある「木曽」と直結することによる相乗効果に夢を託す。
●広域的地域振興の発想
だが危惧や不安もある。特に木曽では、通勤圏・生活圏の拡大が地元商店街の地盤沈下や人口流出をもたらし、過疎化を促進するのではないかとの不安が広がっている。伊那でも、観光資源の豊富な木曽と短時間で結ばれることで、単なる通過点になり、逆に観光収益が低下するのではと危惧する声もある。
こうした交錯する期待と不安を正しく汲み取り、両地域のバランスある発展を実現するためには、従来の伊那・木曽といったエリアを越える=下伊那も含めた=「信州南部」の広がりを持つ発想が必要になるだろう。政治行政・民間企業・市民が、「山の向こう側」も視野に入れて行動しはじめる時、初めてトンネル開通の真の意義が見えてくることだろう。
●何を発展させ、何を守るか?竏注Lい議論を
既に、開通にともなう具体的問題はいくつも指摘されている。木曽の国道19号線から大型車輌が伊那谷に流れ込む可能性は高いが、伊那谷の交通網整備の進捗状況はどうか?西部広域農道や春日街道の安全確保。伊那市街の道路整備。伊北インター付近から辰野にかけての道路拡幅や混雑緩和……。木曽の人々は長い間、谷を通過する大型車輌対策に頭を悩ませてきた。今後は伊那側も、その問題を共有しなければならない。
幹線道路整備やその沿線への大型店舗進出という「開発」にともなう、自然・生活環境、景観の保護・保全の問題もある。景観保護のための住民協定や、広告物自制のためのガイドライン制定などが、住民や行政の力で進んでいるが、中央アルプスを穿(うが)ち、自然豊かな伊那と木曽をつなぐ道路だからこそ、それにふさわしい環境・生活保全の取り組みが今後も重要である。
2月4日、道は開く。だがそれを、伊那と木曽の新しい時代へと導いていくのは、政治行政・企業・市民の幅広い議論だろう。