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南箕輪議員選挙に現職の高見氏出馬
任期満了(4月26日)に伴う南箕輪村議会議員選挙で、現職で無所属の高見利夫氏(60)=無職、神子柴=が19日、3選を目指し出馬を表明した。
高見氏は、共産党を離党して無所属で出馬。「一身上の理由で党を辞め、無所属で立候補する。村に12年間住み、地域の人々からも励ましの声をもらい出馬を決めた」という。
高見氏は「住民の願いを村へ届け、暮しやすい村づくりを目指したい。議会の中でチェック機能を果しながら議会の活性化も」と主張。「自立した村づくりのためには、重要な案件もあると思うが後援会(今後立ち上げる)と話し合いながらやっていきたい」と話した。 -
南箕輪議員選挙に新人山口氏が出馬
任期満了(4月26日)に伴う南箕輪村議会議員選挙で、新人・無所属の山口守夫氏(65)=農業、久保=が19日、出馬を表明した。
山口氏は、現職の赤羽悌氏の後継人として、同区の公認を受けて出馬を決意。民間企業に勤めた経験を生かした立場で、村政に参画していきたいという。
山口氏は「村民と行政が共存した、財政や農政に強い村づくりを目指したい」と強調。「住民の声を村に生かしていきたい。村民が自分たちでつくる村ができれば皆が住んでてよかったと思えるはず。そのためには民間感覚の取り組みも必要」と話した。
辰野高校卒業で元NCC常務。村づくり委員会委員、村生産森林組合理事を務める。 -
南箕輪村沢尻地区社協たんぽぽの会
卒園・卒業祝い会南箕輪村の沢尻地区社会福祉協議会主催の一人暮らし住民を対象にした交流会「たんぽぽの会」は17日、地区内の保育園卒園児と小学校卒業生を招いて卒園・卒業祝い会を沢尻公民館で開き、子ども達と交流しながら節目を祝った。
たんぽぽの会は毎月1回、会食、茶話会、カラオケなどを楽しみ、区民祭り、敬老会、村の社協まつりなど地域の行事にも参加している。
卒園・卒業祝い会は昨年に続き2年目。卒園児9人、卒業生8人、たんぽぽの会30人が集まった。
ハーモニカクラブ「ポコリットみなみみのわ」が、「春の歌メドレー」「信濃の国」「千の風になって」などの演奏を披露し、会場の皆で演奏に合わせて歌った。子どもとお年寄りが一緒にゲームを楽しんだあと、ケーキを食べてお祝いし、子ども達には花のプレゼントもあった。 -
天竜川防災ボランティア
河川敷内の伐採木撤去作業南箕輪村田畑地区の天竜川明神橋上流の河川敷内で18日、村の呼びかけに応じて集まった天竜川防災ボランティアが、河川敷内の支障となる立木除去のため、2月に伐採した木や小枝の撤去作業に精を出した。
06年7月の梅雨前線豪雨の経験から増水した天竜川の危険性を考え、村がボランティアによる支障木の伐採を始めた。
防災意識の高揚と資源の有効活用を目的に撤去作業の参加者には無償で木や小枝をゆずると呼びかけ、村内の16人が参加した。2月7日、塩ノ井の原建設が伐採した100本以上の木をチェーンソーなどで運びやすい大きさに切断し、軽トラックなどに積んで運び出した。
大芝区から参加した夫婦は、持ち帰る伐採木は自宅のまきストーブに使うと言い、「河川の防災ボランティアはいいことだと思う。地元の川を愛するのは大切。7月の災害のとき、天竜川が増水して危険なこともわかったので、伐採作業も必要。これくらいの労力は惜しまずやります」と話していた。
村は、伐採木がまだ残っているため、村内在住に限らず自由に持っていってもらうように、今月末まで現場を開放する。今回作業した河川敷内の南側に残る立木の除去作業は、07年度にやりたいとしている。 -
あじ~なで彼岸花市
春分の日を前に17、18日、南箕輪村にあるJA上伊那の直売所「ファーマーズあじ縲怩ネ」で彼岸花市が開かれている。黄色や白色、紫色などのキクを中心に約3500束が並び、会場を彩っている=写真。
毎年彼岸に合わせて開催しているイベントで、この季節上伊那では生産されていないキクは提携を結ぶ愛知県と沖縄県のJAからから取り寄せているほか、アルストロメリアやバラなどは地元生産者が出荷している。
18日が彼岸の入りとなることもあって会場には準備のために訪れた買い物客などが集まり、一つひとつを見比べながら好みの束を購入していた。
キクのセットは1束400円。
また、同店では来週24、25日に3周年記念セールを開催する予定で、当日に多くの農産物をそろえるための準備を進めているという。
担当の埋橋弘行さんは「基本的に価格もすべて安くなる。安全・安心を心がけ、地元や提携先から旬の良いものを提供したい」と話していた。
彼岸花市、3周年記念セールの開催時間は午前9時半縲恁゚後6時。 -
南箕輪村議会3月定例会閉会
南箕輪村議会3月定例会は15日、07年度一般会計予算案で議員報酬の引き上げに反対する議員発議の修正動議を賛成少数で否決し、議案30件と発議2件を可決し閉会した。
07年度一般会計予算案の議員報酬の引き上げについて4議員が修正動議を提出。発議者の久保村義輝議員は「村が自立する厳しさや職員の人員削減を論議してきた。引き上げは筋が通らない。報酬が低くても住みよいむらづくりをするのが議員の務め」と説明。質疑で大熊恵二議員は、「政務調査費がなく報酬から議会図書、現地へ行く。この報酬では無理」と述べた。採決で修正動議を賛成少数で否決し、原案を賛成多数で可決した。
趣旨採択となった請願「『公共工事における賃金等確保法』(仮称)の制定など公共工事における建設労働者の適正な労働条件の確保に関する意見書提出を求める件」について、原悟郎議員が意見書提出の発議を提出。賛成者は5人。討論で「委員会の結論を乗り越え、合法的とはいえ意見書を出すのは、秩序ある村議会のルールとしてなじめない」と反対もあったが、賛成多数で可決した。 -
来期さらなる飛躍を 上農高スケート同好会
南箕輪村の上伊那農業高校スケート同好会(日詰誠顧問、3人)は発足2年目の今シーズン、1月下旬、栃木県であった高校総体のスピードスケート競技で優勝者を排出するなどの活躍を見せた。この快挙は、約35年前に陸上競技で国体優勝した伊藤国光氏の功績と同等であると同校では賞されている。
同好会に所属するのは2年生の武井博史君(伊那中出身)、小林成光君(高瀬中出身)と1年生の唐沢郁弥君(箕輪中出身)の3人。メンバー全員がインターハイへ出場し、武井君は1500メートルで優勝し、武井君と小林君は、群馬国体にも出場し上位入賞を果した。
3人は、宮田スケートクラブ(宮田村)の新谷純夫コーチを師事する。シーズン中は、学校が終わると岡谷市にあるスケート場へ、ほぼ毎日のように電車通いして練習。昨年、国体出場の2人は県の特別強化選手としてカナダ合宿にも参加している。
武井君は「狙っていなかった1500メートルでの優勝にはびっくりしている。一度頂点に立ってしまったことで気が抜けなくなった。連覇を目指し、夏場の体力づくりに励みたい」と意気込む。
小林君は「インターハイでは思うような結果が残せず悔しい。表彰台を目指して頑張りたい」。唐沢君も「初出場で緊張してしまったので次ぎはもっと上を」と来シーズンの活躍を誓った。
スケート同好会の活躍を祝う横断幕を背にして来シーズンの活躍を誓う武井君、小林君、唐沢君(左から) -
南箕輪村公民館いろいろ物作り体験会「コサージュ作り」
南箕輪村公民館で10日、いろいろ物作り体験会「コサージュ作り」があった。卒園、卒業シーズンに合わせた講座で、6人がバラの花のコサージュを楽しく作った。
伊那市で日本手芸協会トールペイント認定教室プリムローズを主宰する大洞かずよさんが、花束のラッピングなどに使う麻のシナマイロールで作るコサージュを教えた。
シナマイロールの造花は、阪神淡路大震災後、花屋が被災者を元気づけたいと、生花が入荷してこない状況の中で店にあったシナマイロールで花を作ったのが始まりという。
バラはピンクと白の2色を作った。シナマイで花びらを作り、芯を中心に花の形に仕上げ、緑色で作った葉を付け、リボンで飾って仕上げる。参加者は「形を作るのが大変だけど、段々慣れてよくできるようになった。自分で作ったコサージュを使いたいと思う」と話していた。 -
上農園芸学科課題研究報告集が完成
南箕輪村の上伊那農業高校園芸学科はこのほど、3年生の課題研究報告集をまとめた=写真。
報告集は各学科の3年生が1年間かけて取り組んできた研究の成果をまとめたもので、例年各学科ごと作成している。園芸学科では、3年生42人が20テーマの研究に取り組み、観賞植物コース、植物育種コース、食用植物コースごとに掲載した。
観賞植物コースの池上愛美さん、小林晶子さんは「花の大辞典2006 In JOHNO」と題して学内にあった草花65種類を調べ、ホームページ上で検索できるようなシステムを確立した取り組みを紹介。また、抑制キュウリの施肥試験の成果をまとめた植物育種コースの高坂奈緒美さんは「夏はハウスの中での作業が蒸し風呂状態で大変だったが、研究は良い結果が出てみんなで良い経験ができた」と振り返った。
報告集はカラー刷りとなっており、本年度は約100部を印刷する。3年生に配布するほか、来年研究に取り組む2年生が参考資料用としてストックするという。 -
南箕輪村社協が寄付金で松寿荘に大型テレビ設置
南箕輪村社会福祉協議会は、村社協に寄せられた寄付金の積立金で、デイサービスセンター松寿荘で使う大型テレビなどを購入した。8日に設置し、利用者が大画面テレビを見て楽しんでいる。
松寿荘では、利用者が大勢で一緒にテレビを見たり、ビデオ鑑賞などをするため、以前から大きなテレビが欲しかったという。
今回、デジタルハイビジョンの50インチのテレビ、専用台、DVDデッキの3点を購入。合計金額49万9380円。
利用者は昼食後のひととき、さっそくテレビの前に集まって「大きくていいな」「見やすくなった」と喜んでいる。 -
南箕輪村議会3月定例会一般質問要旨
南箕輪村議会3月定例会の一般質問は13、14日にある。質問者は11人。質問要旨は次の通り。
藤原定一議員 (1)妊産婦健診費用助成の拡充(2)スポーツ拠点づくり推進
有賀彰司議員 (1)国、県よりの権限移譲等(2)スクールバスの運行地域拡大
原悟郎議員 (1)村長答弁に対する進捗状況(2)小規模工事等の発注状況
原司宣議員 (1)指定管理者制度
丸山博志議員 (1)地球温暖化対策
清水國洋議員 (1)温暖化防止対策
高見利夫議員 (1)自立の村づくり(2)村内巡回バスの見直し
中山朋美議員 (1)自立を選択した村の将来
三沢澄子議員 (1)青年の雇用と格差の是正(2)環境基本計画と一般廃棄物処理実施計画を実効あるものに
小坂泰夫議員 (1)学童クラブの外遊び、話し合いの結果(2)組外世帯者にも協働を求める手段
久保村義輝議員 (1)道路の維持管理(2)村長の政治姿勢 -
信大でニセアカシアシンポジウム
南箕輪村の信州大学農学部で7日、「外来種ニセアカシアシンポジウム」があった。約100人が集まり、生態や駆除などに関する研究者ら9人の研究発表に耳を傾けた。
同学部の学生・斉藤冬起さんは「洪水後におけるニセアカシアの稚苗発芽と根萌芽の定着経過」をテーマに発表=写真。昨年7月の豪雨災害により従来の植生が破壊された三峰川流域において、稚苗発芽と根萌芽の定着過程、分布拡大の様子を調べた。
斉藤さんは、地質にかかわらず、ヤナギやイタチハギなどと比べてニセアカシアの発芽個体数割合が多く、種子発芽については集中分布していることを説明。発芽のほとんどは種子発芽が多いことから、種子発芽が分布拡大の主な要因ではないかと考察した。
そのほかにも、ニセアカシアの管理をめぐる現状や刈り払いによる駆除効果などについての発表があった。 -
むらづくり講演会
これからの地域防災を考えるこれからの地域防災を考える南箕輪村主催の「むらづくり講演会」が7日夜、村民センターであった。講師の群馬大学工学部建設工学科教授・片田敏孝さんは、「居安思危」の言葉を挙げ、「安きにありて危うきを思う。何もない今だからこそ、昨年7月の豪雨災害の経験を踏まえて対策をとってほしい」と話した。
片田さんは防災の問題点として、災害に対して行政は住民を守りきれない現状にも関わらず、住民が行政と情報に依存している災害過保護になっていること、人は自分は死なないと考える「正常化の偏見」という心理があることを説明。過剰な行政依存の脱却と、自分の命は自分で守る鉄則の再構築を強調した。
自分の安全、地域の安全のため、自然と向かい合い、住民が持っていた災いをやり過ごす知恵を共有し、行政や情報に頼らずに避難できる住民による自主避難体制を確立した事例を紹介。地域防災力を高めるために、住民自身が自助、共助、公助の力を身に付け、住民と行政が並列的に災害に立ち向かう社会構築の必要性を述べた。 -
南箕輪村消防団 消防長官「表彰旗」を受賞
消防庁長官表彰の団体表彰「表彰旗」を受賞したとして、南箕輪消防団(228人)の宮島忠夫団長、堀正弘本部長は6日、同村役場を訪れ、唐木一直村長に報告した。受賞は、団体表彰の中で最も名誉のある表彰で、全国47団体、県内2団体が受賞したという。
県下のポンプ操法大会で優勝するなど、これまでの実績が認められての受賞。表彰式は、2日に東京都であったという。同消防団として、消防庁長官表彰は1988年に「竿頭綬」を受けている。
宮島団長が「先輩方努力が評価された。これを機に今後も一生懸命取り組んでいきたい」あいさつ。唐木村長は「団員の確保も大変だが、地域住民の理解を得ながら努力を」と話した。
同消防団は、94年度に上伊那地域で初めて女性団員を加入した団として有名で、来年度の女性団員は、6人から9人に増加する予定。団員の平均年齢も同地域内でも若い、29・6歳だという。
受賞した「表彰旗」とともに村役場へ報告に訪れた宮島団長ら -
信大伊藤精吾教授の最終講義
森林風致計画学などを専門とする伊藤精吾教授の退職記念講演会が3日、南箕輪村の信州大学農学部キャンパスであった。集まった在校生やOBなどに対し伊藤教授は、自身が取り組んできた研究の軌跡を語った=写真。
森林の美しさや快適さを考える風致林施業などの分野で活躍してきた伊藤教授はこの日、「森林風致・風景・造園の研究の軌跡」をテーマとして森林風致研究の変遷を3期に分けて説明。90年代には、都市部での自然環境ニーズの高まる一方、農村部でも地域振興の切り札として放置していた人工林を自然休養利用の場として整備する関心が高まったことなど示した。
会場に駆けつけたOBからは「『一つのものを謙虚な目で見続けていく姿勢が必要なのではないか』という言葉が印象的だった」などという話もあり、ともに過ごした日々を懐かしんでいた。 -
南箕輪村猟友会総会
南箕輪村猟友会(唐沢謹男会長)は4日、07年度総会を大芝荘で開き、新年度事業計画などを承認した。
同会は06年度、5月から6月にかけてカラス、ドバト、カワウなどといった鳥類を中心とした有害鳥獣駆除を実施。また、8月から9月にかけてツキノワグマの出没が報告されたため、北原区で捕獲おりを設置した。
07年度は06年から引き続いて安全狩猟射撃講習会を実施し、安全な猟の徹底を呼びかけていくほか、有害鳥獣駆除講習会なども開催する。 -
親子わんぱくランド2007
南箕輪村教育委員会など主催の親子わんぱくランド2007が3日、村民センターであった。開会前から親子連れらが列を作るほどの盛況ぶりで、子ども達はスライム作りや綿あめ作りなどを次々と楽しんでいた。
オリジナルキーホルダーを作ろうと動物やアニメのキャラクターなどを熱心に描いたり、毛糸を使ったポンポンマスコットで金魚を作ったり、リサイクル本市で好きな本を探したりと、子どもたちはイベントを満喫。小学生ショータイムでは、児童が手品を披露したり、バルーンで剣や冠などを手早く作ってプレゼントするなど楽しませた。
第8回村図書館読書感想文表彰式、人形劇団ポポロによる生音楽の人形劇「3びきのやぎのガラガラドン」もあった。 -
南箕輪村議会3月定例会開会
南箕輪村議会3月定例会は5日開会し、村が副村長の定数を1人と定める条例案、06年度補正予算案、07年度予算案など34議案と請願・陳情を上程した。06年度一般会計補正予算案、下水道事業に地方公営企業法の規定の全部を適用することを定める条例案など5議案を即決した。
06年度一般会計補正予算案は歳入歳出に各8775万9千円を追加し総額を43億9335万1千円とする。
07年度一般会計予算案は総額41億5千万円。前年度当初比で9千万円、2・2%の増。
唐木一直村長は冒頭あいさつで、07年度の主な事業について子育て支援事業の継続と質的充実、南箕輪小学校児童クラブ室新設、乳幼児医療費無料化対象年齢の小学6年生までの引き上げ、農・商・工業の支援、保健センター改修、防犯や災害情報のメール配信サービスの整備、松くい虫対策の薬剤樹幹注入の継続などを挙げて説明。「健全財政を維持しながら行政運営できると思っている。行政に課せられる課題はあるが、職員共々住んでよかった、住んでみたいと思うような村づくりに向け努めていく」と述べた。
請願・陳情は次の通り。
◇請願 ▽「公共工事における賃金等確保法」(仮称)の制定など公共工事における建設労働者の適正な労働条件の確保に関する意見書提出を求める件
◇陳情 ▽「公共サービスの安易な民間開放に反対し、国民生活の『安心・安全』の確立を求める意見書」提出に関する陳情▽日豪EPA(経済連携協定)/FTA(自由貿易協定)交渉に対する陳情書 -
花いっぱい運動で菜の花の種まき
南箕輪村の花いっぱい運動で1日、南箕輪村南部小学校の5年生(2クラス42人)が、大芝高原東側の広域農道沿いの花壇に菜の花の種をまいた。
花いっぱい推進協議会が管理する農道沿いの花壇と愛の鐘の花壇は例年パンジーを植えていたが、今年は春に咲き、統一した色で楽しめる菜の花を育てることにした。
5年生は、協議会の呼び掛けに応じて初参加。一人ずつ種を容器に入れてもらい、両腕を横に広げた幅を1人の担当範囲として種をまき、上から足で軽く押さえた。菜の花は5月中旬ころに咲く見込みといい、児童は開花を楽しみに作業に取り組んでいた。 -
【記者室】今も続く若妻会
南箕輪村田畑区の「白百合会」、通称若妻会は、会員の希望を基に手芸などを楽しんで趣味の幅を広げたり、子どものおやつ作りを習って日常に役立てるなど、定期的に交流を図りながら活動している▼若妻会という名称は初めて聞いた。昔は村内のほかの地区にもあったが、今も継続しているのは田畑区だけのようだ。始まりは現会員の祖母の年代からというから、かなりの歴史がある。会員数は全盛期と比べて少ないが、それでも20人が所属する▼時代の流れで若妻会のみならず婦人会や青年会も無くなってきている中で、「ここでやめるわけにはいかない」との声も。歴史ある会の存続を重荷にするのではなく、有意義に過ごせる会として楽しんでほしいと思う。(村上裕子)
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南箕輪村国民保護協議会
村国民保護計画案を承認南箕輪村国民保護協議会(唐木一直会長)は1日、第3回会議を村役場で開き、村国民保護計画案の語句などの訂正を確認して計画案を承認した。今後、県との正式協議を経て村が計画を決定する。
武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律(国民保護法)に基づき、村は06年6月に国民保護協議会設置条例を制定。8月に第1回会議を開き、協議を重ねてきた。
国民保護計画は▽総論▽平素からの備えや予防▽武力攻撃事態等への対処▽復旧等▽緊急対処事態への対処-の5編で構成。国や県の計画を基に村の特性を盛り込んでいる。
事務局が、県との事前相談で指摘を受けた語句などの訂正や追加をした計画案を示し、協議会が了承した。
計画決定後は冊子を作成し、村議会全員協議会に報告する。一般への公表は、役場庁舎内の住民相談室情報コーナーで閲覧できるようにする予定。 -
南箕輪議員選挙に新人の山本氏が出馬表明
任期満了(4月26日)に伴う南箕輪村議会議員選挙で、新人・無所属の山本昭子氏(66)=主婦、北殿=が1日、出馬を表明した。
山本氏は「出馬を表明する人が少なく、ここのままでは選挙にならない」との周囲の声に推されて出馬を決意。「主婦の目から見た安心安全な村づくりを目指したい」としている。
「村民と村とのパイプ役、代弁者として活動したい」。推薦してくれた人たちの声を集約して伝えることが役目。その結果を支援者へ報告する義務が議員にはある竏窒ニも話している。
名古屋市立桜台高校卒。村小中学校PTA副会長、上伊那PTA連合会理事、村日赤奉仕団委員長など歴任。現在、北殿区長、村区長会長を務める。 -
上農園芸学科の3年生が卒業式のコサージュ作り
卒業式を前に南箕輪村の上伊那農業高校園芸学科観賞植物コースの3年生13人が1日、卒業式用のコサージュづくりに取り組んだ。
3年次にフラワーアレンジメントを学習する同コースでは、その集大成として例年卒業生自身がコサージュづくりに取り組んでいる。今回は園芸学科の卒業生と教員、46人分のコサージュを作成。ガーベラを中心に季節の花であるモモを合わせたほか、レモンリーフで彩りを添えた。使用する花は生徒の要望などに応じて変えているため、その年に応じて出来上がるコサージュは異なるという。
生徒らはともに学んだ友人への思いを込めながら和気あいあいと作業に取り組んでいた。
園芸学科の生徒らは卒業式にコサージュを付けて出席する。 -
南箕輪村議会3月定例会日程
南箕輪村議会3月定例会は5日に開会し15日までの11日間開く。
提出議案は34件。村の副村長の定数を定める条例、下水道事業に地方公営企業法の規定の全部を適用することを定める条例など条例案、06年度補正予算案、07年度予算案、上伊那広域連合などの規約変更、村議会議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部改正案など。報告は、村土地開発公社、村開発公社の経営状況の2件。
日程は次の通り。
▽5日=本会議開会▽6日=休会▽7日縲・日=連合審査▽10日縲・2日=休会▽13、14日=一般質問▽15日=本会議閉会 -
南箕輪村
藤沢弥栄子さん近ごろ人気のある布草履。南箕輪村公民館いろいろ物作り体験会で、作り方を教えた。
「いくらでも物があるときに、こんなものと思うかもしれないけど、昔からの手作りの魅力や楽しさ、物を再生できる喜び、温かみがある」
初めて布草履を作ったのは2年ほど前。もともと機織りをしていて、家には裂織りに使う布がたくさんあった。祖父母が炉辺でわらじを作っていたのを思い出し、「布で作ったらおもしろいかな」と考えたのが始まりだった。雑誌で作り方を見つけ、作っている人に教わるなどして覚え、その後、自分なりにアレンジして「自分流」の編み方を完成させた。
まずは土台作り。足の指にロープが4本になるようにかけ、ロープの間を布を上下交互に通して編んでいく。土台の途中に、細いロープを布で包んだ鼻緒を付け、残りの土台を編み上げる。前つぼを付け、鼻緒を固定して仕上がる。
「初めは本当に難しかった。格好を取るまでがね。でも、段々になれましたよ」。これまでに30足余を作り、欲しいという人にあげた。歩いて音がしない、洗濯機で洗えるなどの利点もあり、自分でも愛用している。
「日本に一つしかない布草履ができる。夜ちょっとやりたいと思っても、すぐにできる。自分の好みで、自己流でいいですよ。つま先や鼻緒付けが難しいと皆さん言うけれど、数をやっていけばいいんじゃないかね」
最初は依頼を断った布草履作りの講師だったが、参加者が喜んで帰っていく姿を見てうれしかったという。
「昔は本当に布なんてなくて、尊くてね。竹の皮やキビ殻で草履を作った。たまに間に布が入っているくらいでしたよ」
使い捨ての時代になった今でも、布が貴重だった時代を知っているからこそ、シーツや布団カバーなど古くなった布も大事に再利用する。
布草履作りのきかっけとなった裂織りも、共通することは手作りの楽しさと布の再利用だ。子育てを終えたころ、母親が機織りをしていたのを見ていて自分もやりたいと思い、始めた。もう30年近くになる。
母親に教わり、裂織りの教室に通ったり、仲間に聞くなどして覚えた。農閑期に気ままに機を織る。「傷になっても、それがまた手作りのよさ」。しま模様、市松模様など自由に色や柄を考えて織り上げた反物で、こたつ掛けや座布団を作っている。
「幾度したって上手にならない。でも、同じものは出来ないから物作りは楽しい」
次なる夢は色紙掛け作り。「自分の俳句の色紙を手織りの色紙掛けに飾りたい」という。(村上裕子) -
松くい虫対策募金に善意
南箕輪村大芝高原のアカマツを守るため、村森林セラピー協議会が大芝荘に設置した「松くい虫対策募金箱」にこのほど、村民3人が善意を寄せた。
宴会で大芝荘を利用した男性2人は、募金箱を見て趣旨に賛同し、家で貯めた小銭などをビニール袋に入れて後日、大芝荘の受付に届けた。温泉など大芝公園の施設を利用している女性も、小銭を袋に入れて寄付した。 -
南箕輪村田畑区の白百合会が簡単おやつ作り
南箕輪村田畑区の若妻でつくる「白百合会」は26日、村保育園栄養士の指導で家庭で手軽にできるおやつ作り講習会を田畑公民館で開いた。
白百合会は同区で長く続く会で、現在会員は20人。ビーズアクセサリーやリース作り、マレットゴルフなど希望を出し合って活動している。
今回は、保育園に通う子どもを持つ会員が多いことから、保育園のおやつの人気メニューや栄養価があり短時間で作れるおやつを、栄養士の片桐由枝さんに教わった。
メニューは、保育園で出しているお好み揚げ、豆腐団子のほか、フルーツボンボン、リンゴのフリッター、簡単グラタンの計5品。参加した10人が片桐さんのアドバイスを受けながら手際よく作った。
会員は「保育園の給食展示で見るだけでは出来そうで出来ない。作り方を覚えて家でぜひ作ってみたい」と話していた。 -
えごまプロジェクト調理研究会
南箕輪村と伊那市の遊休農地でエゴマを栽培している「えごまプロジェクト」(30人、唐沢俊男代表)は25日、エゴマの特性を生かした調理研究会を伊那市生涯学習センターで開いた。会員が、今年収穫したエゴマを使いエゴマ和え、ふりかけなどを作り味わった。
長野県農業開発公社上伊那支所が中心となりプロジェクトは3年目。遊休農地利用による農村景観の形成と、エゴマの機能性を生かした自らの健康を考え、化学肥料や農薬を使わずに栽培。今年は20アールの畑で42キログラム収穫した。
会員へのエゴマの種子とエゴマ油の配当に合わせた調理研究会で、学校給食甲子園優勝料理長谷地区の「えごまマヨネーズ和えサラダ」のほか、ふりかけ、とん汁、クッキーなどに挑戦し、エゴマを炒ったり、すり鉢でするなどして調理した。
信大農学部の春日重光助教授は、収量確保のため種が落ちにくい育種を目標に上げ、エゴマの機能性や栽培などについて話した。
来年度も約20アールの畑で栽培し、エゴマの新たな利用法の研究なども計画する。参加希望者は農業開発公社上伊那支所の唐沢さん(TEL76・6814)へ。 -
救急法救急員養成講習会
南箕輪村消防団主催の救急法救急員養成講習会が25日、村民センターで始まった。受講者23人が赤十字救急法などを学んだ。
住民に救急法の知識や実技方法を身に付けてもらい、平穏でゆとりある生活を送ってほしい-と開いた。講師は日本赤十字社の救急法指導員。3日間の講習で、最終日の学科・実技検定合格者に救急員認定証(3年間有効)を交付する。
初回は赤十字救急法の講義、心肺そ生法の講義と実技があった。実技講習では人形を使って心肺そ生法、AED(自動体外式除細動器)の操作方法などを熱心に学んだ。
残り2回は、傷と止血、包帯・骨折・脱臼・捻挫など、急病・運搬・救護の講習がある。
救急員認定証の更新のため伊那市内から参加した女性は、「救急法は、いざという時のために覚えておいたほうがいい。傷の手当てなど日常にも役立つ」と話していた。 -
07年度当初予算案
南箕輪村の主な事業南箕輪村は27日、07年度当初予算案発表に合わせて新年度の主要事業を発表した。事業は次の通り。かっこ内は予算計上額。
【子育て・教育・文化に関する事業】
▽スクールバス購入(900万円)▽南箕輪小南校舎改修工事(1277万円)▽南箕輪小児童クラブ室新設(4780万円)▽南箕輪中管理教室棟耐震補強・改修工事(5630万円)▽学童クラブ運営(757万9千円)▽スクールバス運行(674万1千円)▽南箕輪中介助員配置(186万6千円)▽図書購入(600万円)▽総合型地域スポーツクラブ活動(800万円)▽大芝公園施設指定管理者委託(1980万円)▽子育て支援相談員(165万円)
【健康・福祉に関する事業】
▽保健センター改修工事(5240万円)▽南部保育園トイレ改築・未満児室増築工事(1583万円)▽社会福祉協議会委託事業(5080万8千円)▽村単乳幼児医療費給付金事業・小学3年生を6年生までに引き上げ(920万円)▽敬老祝い金交付(207万円)▽伊那中央行政組合病院負担金(6266万1千円)
【自治・協働に関する事業】
▽消防施設整備・第3分団第2部可搬ポンプ積載車購入と消火栓設置(743万6千円)▽地域情報化ネットワーク事業・庁内LAN機器更新など(1280万円)▽大芝高原まつり事業(670万円)▽メール配信サービス事業(133万円)▽村民参加による大芝村有林の植樹・育林作業(24万円)
【生活・環境に関する事業】
▽地区計画事業・道水路整備(3950万円)▽村道109号線改良工事継続事業(3990万円)▽道水路維持補修関連事業(1550万円)▽防犯灯整備事業・30基新設(315万円)▽村内巡回バス「まっくんバス」運行委託(1650万円)▽ごみの分別手引き作成(140万円)▽自然環境適正化事業(7万2千円)
【産業・交流に関する事業】
▽大芝高原松くい虫被害予防事業(1058万8千円)▽大芝高原放送施設改修(1616万円)▽大芝観光施設整備・足湯建設とコテージ雨よけ設置工事(2057万5千円)▽商工会助成事業(1050万円)▽企業振興事業等補助金(3744万円)▽担い手営農組織「まっくんファーム」支援事業(297万5千円)