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高校後期合格発表
08年度公立高等学校後期選抜の合格発表が21日、各校であり、上伊那8校でも、少し遅れて春がやってきた受験生らが、喜びの歓声を挙げた=写真。
倍率1・16倍となった08年度新設の多部制・単位制高校「箕輪進修高校」でも、合格番号が張り出される午前8時半に校門前に受験生が集まり、自分の番号を確認。合格していることが分かると「受かってる」と声に出し、ともに苦労を重ねてきた友人らと喜びを分かち合った。
友人と合格発表に訪れた箕輪中学校の唐沢希菜子さん(15)は「多部制・単位制に変わって自分のペースで勉強ができると思い、受験した。まずは友だちをつくって学校生活を楽しみたい。あと、社会人になるための準備として、しっかり学びたい」と話し、携帯電話からその場で父親に連絡していた。
再募集する学校、学科は辰野高校が普通科5人、商業科6人、上伊那農業高校生物工学科が6人、高遠高校普通科が18人。定時制では、赤穂高校が若干名を追加募集している。
再募集の受付期間は25日まで。再募集入学予定者の発表は27日までに当該高校で発表する(定時制の追加募集は4月4日までに当該校で発表する)。 -
春の高校伊那駅伝・上伊那チーム紹介(下)
【上伊那農】
前大会は県内6位。昨秋、2年ぶりに出場した高校駅伝北信越大会のメンバー4人が残る今大会は、県内3位以上を目指してたすきをつなぐ。平沢監督は「新チームの力を発揮し、今後の勢いにつなげてほしい」と期待している。
一人ひとりが走力のアップを図り、大会に向けて調整してきた。上島主将は「前半でリードを作りながら、たすきをつなげていきたい。途切れることのない地元の応援を力に代えて目標を達成したい」と意気込んでいる。
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【伊那弥生】
昨年のメンバーが主体のチーム構成。大会に向けてコースを試走し、それぞれの・ス勝負をかけるポイント・スを確認してきた。板山監督は「昨年に比べ、一人ひとりレベルアップした。県内10位を目指したい」と話している。
選手全員がたすきを最後までつなげることを目標に戦う。高橋主将は「大会に向けて頑張ってきたことを本番ですべて発揮したい。みんなの力もアップしているので、昨年より良い順位が期待できる」と意気込んでいる。 -
春の高校伊那駅伝・上伊那チーム紹介(上)
春の高校伊那駅伝・県高校新人駅伝競走大会(男子31回、女子24回)」は23日、伊那市の陸上競技場を発着点とした男子6区間42・195キロ、女子5区間21・0975キロのコースで行う。男子87校、女子54校の計141校がエントリー。上伊那地方から出場する上伊那農、伊那弥生、伊那北の男子3校、伊那西の女子1校を順次紹介する。
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【伊那西】
地元唯一の女子チームは8年連続の出場。前回はたすきをつなぐことが出来ず県内7位だった。チームは短距離選手中心となるが、「状況は去年と同じでも、今年は体力のある選手が多いので期待できる」と田中監督は健闘を誓っている。
チームの目標は、想いを込めた一本のたすきを途切れることなくつなげること。小沢部長は「地元の応援が力になる。みんなの期待にこたえられるよう頑張り、昨年のタイムを上回りたい」と意気込んでいる。
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【伊那北】
1年生が中心となるチームを2年生エース2人が引っ張る。チームとしてのまとまりは強く、個々の力も高い。松沢監督は「チャレンジャーのつもりで少しでも前を見て、一人でも多く抜いてほしい」と意気込んでいる。
前回大会は当日のアクシデントにより、5区まで走り終えて途中棄権。村上主将は「調整不足には気をつけたい。それぞれ高い潜在能力は持っているので、力を出し切ればよい勝負ができるはず。目標は県内3位」と上を見据えている。 -
上伊那総合卓球選手権大会
第51回上伊那総合卓球選手権大会(上伊那卓球連盟主催)は20日、伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館であった。男女別のシングルス、ダブルスの4部門に延べ150人が参加し、熱戦を繰り広げた。
同連盟が企画する本年度最後の大会。小学1年生から60代までが集まり、年齢に関係なく・ス上伊那のチャンピオン・スを決めた。男子シングルスでは、沖村貴弘(伊那少年卓球クラブ)が2連覇した。
結果は次の通り。
【男子】
▽シングルス (1)沖村貴弘(伊那少年卓球クラブ)(2)松沢正記(ニッパツ)(3)村沢貴之(駒ヶ根クラブ)西村礼文(駒ヶ根クラブ)
▽ダブルス (1)中村光伸・沖村貴弘(アルプス中央信金・伊那少年卓球クラブ)(2)石川薫・赤羽隆行(辰野卓球協会)(3)村沢貴之・平野整(駒ヶ根クラブ・辰野卓球協会)下島博人・森本智弘(駒ヶ根クラブ・中央病院)
【女子】
▽シングルス (1)中村千枝(辰野卓球協会)(2)千村淳子(駒ヶ根クラブ)(3)西尾和子(駒ヶ根クラブ)宮崎愛子(伊那西レディース)▽ダブルス (1)牛山雅美・柴美由紀(伊那西高)(2)宮崎愛子・埋橋澄子(伊那西レディース)(3)下平咲・福沢奈緒(伊那少年卓球クラブ)千村淳子・石井久子(駒ヶ根クラブ・美篶レディース)
熱戦を展開する女子ダブルス -
JR東海が大鹿村で南アルプスの水平ボーリング調査を開始
2025年までに首都圏竏鋳・梃頼ヤでリニア中央新幹線の開業を目指す東海客室鉄道(JR東海)は19日、南アルプスを貫通する直線ルートでの建設に向け、長野県側の大鹿村大河原釜沢地区で水平ボーリング調査を開始した=写真。最終的に3キロまで掘り進める予定だが、地盤の強度や水脈の状況などのデータは1年以内にある程度掌握できると考えており、この1年で約1キロを掘り、データのとりまとめをする。
JR東海は今年2月、山梨県側の南アルプスでも水平ボーリング調査を開始。直線ルートでの建設実現に向け、地質調査などを開始した。今回長野県側で始まった調査もそれと同じもので、直径約10センチの穴を山の側面から水平方向に掘り、地質や水脈の状況を調査する。同地区を調査地に選んだ理由としては「比較的水平ボーリングがしやすい場所」としている。
東海道新幹線21世紀対策本部の松野篤二企画推進部長は「南アルプスについてはこれまでも垂直ボーリングや弾性波探査などをしており、ほとんどのデータを把握しているが最終的な確認が必要。すでに導水路トンネルは掘られており、トンネルが掘れないわけではないと思う」と、直線ルートの実現性を示唆。
JR東海は昨年12月、2025年までに首都圏竏鋳・梃翌ナのリニア中央新幹線の開業を目指し、全額自己負担で建設を進めていく方針を明らかするとともに、建設には費用を抑えることができる「直線ルート」を想定していることを示した。
しかし、長野県や県内の関係自治体ではこれまで、南アルプスを避け、伊那谷を通過する「Bルート」での建設を求めてきた経過があり、諏訪、上伊那地区を中心に波紋が広がっている。こうした自治体への対応については「今は地質調査の段階。その結果が出そろってから対応を考えたい」とした。
これに対し、リニア中央エクスプレス建設促進上伊那地区期成同盟会会長の小坂樫男伊那市長は「県の協議会でもBルートと決定している。何のごあいさつもなく、怒っている。ほとんど効率や利便性だけだが、今はまだ動く段階にない。むこうから何か言ってくるのを待ちたい」と語った。 -
中・大型風力発電施設に関する影響想定地域マップ「全県版」公表
県は18日、中・大型風力発電施設に関する影響想定地域マップの「全県版」を公表した。06年度に伊那市、諏訪郡富士見町などの「入笠山周辺版」、07年度に須坂市などの「峰の原周辺版」、箕輪町と辰野町の「桑沢山周辺版」を作成しているが、今後、県内全域で活用できるように全県版を作った。
地域マップは、中・大型風力発電施設に関し、山地災害や自然・景観などへの影響が想定される地域などをあらかじめ地図に表し、地域住民、市町村、事業者などが計画の早い段階で活用できるようにしている。マップの対象施設は、定格出力が50キロワット以上、地上から風車中心までの高さが25メートル以上、風車直径が15メートル以上のいずれかに該当するもの。
主な影響想定地域は、保安林1万2757カ所、水道水源保全地区40カ所、砂防指定地2615カ所、地滑り防止区域624カ所、急傾斜地崩壊危険区域691カ所。自然公園の特別保護地区は3万1600ヘクタール、特別地域(特別保護地区除く)15万500ヘクタール。県自然環境保全地域は8カ所、郷土環境保全地域36カ所4千ヘクタール、鳥獣保護区のうち特別保護地区13カ所1万7500ヘクタール。希少猛きん類(イヌワシ、クマタカ)の行動圏とその推定域などは不明。
マップは、県のホームページで閲覧できる。今後、社会環境や自然環境などに変化があった場合に見直すという。 -
かんてんぱぱホールで伊那谷からの花だより展
上伊那地域と飯田市で作品制作に取り組む作家5人による「伊那谷からの花だより縲・008縲恣ゥ・染・玉・布・結5人の仕事展」が23日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。陶芸、染色、とんぼ玉、服飾、水引きで作られた生活雑貨からアクセサリー、タペストリーまで約700点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
この季節に合わせて開催する作品展は今年で2年目。多くの人にさまざまな作品を楽しんでもらおう竏窒ニ異なる分野の作品を一堂に展示している。
今回は伊那市の服飾作家・ほしのきょうこさんが新たに参加。日本手ぬぐいを用いたオリジナルバッグなどを出品している。また、陶芸家の岡田和也さん(駒ヶ根市)は、作品の表面を再び細かく削り、その削りかすを表面に張り付けた独自の手法を用いたつぼ、普段使いの食器などを出展。染色の田中晴芳さん(駒ヶ根市)は、絵柄の美しい羽織裏を中心にタペストリーなどを展示している。また、とんぼ玉の角田まち子さん(南箕輪村)はトンボ玉のペンダント、動物を模ったミニチュアのほか、とんぼ玉で作ったお雛(ひな)様を展示。飯田市から参加している水引きの園田三重子さんは、水引きで作った和装用のオリジナルブーケづくりに取り組んでいる。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後4時まで)。 -
上伊那地域ごみシンポジウム開催
ごみの減量化や資源化への取り組みを上伊那の住民一人ひとりが実践していこう竏窒ニ16日、「上伊那地域ごみシンポジウム」が伊那市の県伊那文化会館であった。上伊那各地から約200人の聴衆が集まる中、廃棄物処理施設の安全、安心を確保するために必要な取り組みに関する講演やそれぞれの立場からごみの減量化に取り組む4人の事例報告、パネルディスカッションがあり、施設運用については情報の共有により安心、安心の確保に努めるとともに、一人ひとりが一歩踏み出すことが、ごみの減量化、資源化を推進する大きな力になることを確認した=写真。
これまで上伊那広域連合では、新しいごみの中間処理施設を建設に向け、上伊那広域でつくる「ごみ処理基本計画推進委員会」でごみの減量化、資源化などを検討。12月末に報告書の提出を受けたほか、現在伊那市の用地選定委員会が同施設の建設用地を選定している。そんな中、最大の課題であるごみの適正処理には市民の積極的な取り組みが必要となるとともに、施設建設においても、地域住民の合意を得るには安全な施設をつくるとともに「安心である」という情報を提供し、住民に理解してもらう必要がある。そこで今回、上伊那地域に住む住民にごみ処理に関する理解を深めてもらう目的でシンポジウムを企画。
基調講演では日本環境衛生センター環境工学部計画課の秋月祐司氏が「廃棄物処理施設のあり方」をテーマに講演。秋月氏は現在のごみ処理施設はどの方法を用いても重金属やダイオキシン類などといった人体に影響を及ぼす有害な物質は出なくなってきている現状を示す一方「だからといって事故はゼロになるわけではない。安心して生活するにはトータルリスクを小さくすることが大切」と指摘。また、安全な施設を建設したからといって住民の安心につながるわけではないため、「透明な施設運営を続け、住民と情報を共有することが安心につながっていく」とし、施設見学が地元住民の意見を聞く地元協議会を設置することなどを提案した。
また、パネルディスカッションでは「上伊那統一の分別方法を作ってほしい」「分別ごみを1カ月以上家の中に置いておく大変。こまめに持ち込めるごみステーションのようなものをなるべく多く設置しては」などといった意見が出た。また、現在上伊那広域で普及を進めようとしている生ごみ処理機についても、たい肥として処理できない家庭もある現状から「これを収集してくれる場所があればいい」といった声もあがった。 -
07年度上伊那地方青少年育成連絡会表彰
上伊那地方青少年育成会連絡協議会(畑房男会長)は13日、07年度表彰式を伊那合同庁舎で開いた。子ども会活動や青少年の健全育成にあたっている指導者・育成者4人、1団体を表彰した。
表彰者を代表してあいさつした辰野町の唐沢安幸さんは、01年から宮木地区公民館分館長として子ども会活動の活性化に取り組んだ。03年からは地域子育て支援マスターとして町全体の子ども会活動にリーダーシップをとり活躍した。
唐沢さんは「集団の中で、みんなで一緒に助け合い協力する。そういう人間形成こそ、思いやりのある人間をつくる」と話していた。
そのほか表彰されたのは次のみなさん。
▽新井政夫(飯島町)飯島町青少年育成指導員、七久保地区育成会会長など15年にわたり青少年健全育成のため活動し、現在も活躍▽松脇徹(飯島町)飯島町の青少年育成指導員を10年間努め、献身的に活動した▽田中浩二(飯島町)96年から飯島町青少年育成指導員として活躍。03年度からは飯島町地域教育活動推進協議会会長として子育て、子育ち活動に携わっている▽美篶青少年育成会(伊那市)青少年健全育成を願い、家庭教育、教育環境整備、地域パトロールなど地域の区民や各種団体と連携協力した活動を行っている竏秩B -
上伊那8市町村が08年度に消防団協力事業所表示制度導入
上伊那8市町村は08年度、消防団協力事業所表示制度を導入する。表示証の交付により消防団に積極的に協力している事業所の社会貢献を認めるとともに、事業所の協力で地域防災体制の一層の充実を図る。
同制度は、勤務時間中の消防団活動への便宜や従業員の入団促進など事業所としての協力を広く認めるもので、事業所の申請により市町村長が要綱に定める基準の適合などを審査し認定すると、協力事業所として表示証を交付する。
認定基準は▽従業員のうち2人以上が消防団員で、従業員の消防活動に積極的に配慮している▽災害時などに事業所の資機材等を消防団に提供するなど協力している▽消防団活動に協力することで地域の消防防災体制の充実強化に寄与している-。
協力事業所は、表示証を施設などに表示できる。表示有効期間は認定日から2年。優遇措置として県の消防団活動協力事業所応援減税、長野県建設工事等入札参加資格の優遇などが受けられる。
現在、消防団員の約7割は被雇用者。団の活性化のため被雇用者が入団しやすく、消防団員として活動しやすい環境整備、事業所の消防団活動への一層の理解と協力が必要となっているため、制度導入を決めた。
上伊那北部3町村は4月1日に施行。該当事業所は箕輪町約30事業所、辰野町22事業所、南箕輪村約20事業所。伊那市は新年度導入に向け準備中で、伊南4市町村も4月1日施行を目指し調整している。県内では、2月1日現在61市町村が導入している。 -
春の訪れ
「春分の日」を前に温かい日が続いている。
伊那は8日縲・3日、10日以外は最高気温が10度以上を記録。11日は最高気温が17・4度と春の訪れを感じさせる一日となった。
伊那市荒井区の長田伊三男さん宅の庭では福寿草が一面に咲き、ミツバチが花から花へと忙しく飛び回っている。 -
第6回伊那市用地選定委員会小委員会
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設場所を決める伊那市の用地選定委員会の小委員会が13日、市役所であった。「建設コストを評価する項目と環境影響を評価する項目とのバランスがとれていない」として、全体的な点数配分の方法を再検討するよう全体会から求められていた候補地の適正を判断する点数評価項目の配点方法については、これまで点数化していなかった「上水道工事費」を考慮して、20点を配点。コスト面については、施設用地費(30点)、取付道路費(20点)、上水道工事費の合計金額を算出する。それに合わせ、評価点も各項目の合計である70点を最大値として、各候補地のコスト合計に応じて配点する方法を提案することになった。この方法を用いた場合、最もコストが安くなる候補地は70点、最もコストが高くなる候補地は0点が配点される。
小委員会ではこの日、評価の仕方が決まっていない3つの点数評価項目の具体的な評価方法を検討。
施設運用に必要なプラント用水が確保できるかどうかを点数評価する項目では、候補地近隣に井戸があるかのみを判断基準にし、またく井戸がない場合は0点、深井戸がある場合は15点、浅井戸がある場合は30点を配点することを決定。深井戸の方が掘削にかかるコストが高くなるという理由で浅井戸がある用地の方が建設適地になると判断した。
また、搬入路と生活道路、通学路の関係を評価する項目については、搬入路の一部が通学路や生活道路と並行していた場合、その距離に応じて算出した点数を合計点からマイナスするほか、交差個所がある場合も、マイナス点とすることになった。
配点バランスの見直しについては「突出してほかの候補地よりコストが高くなる1カ所を除けば、各候補地のコストを評価する項目の差はあまりひらきがない。一層この場所を候補地から外して判断すべきではないか」といった声もあった。
また、環境影響を評価する項目とコスト面を評価する項目は分けて評価するかどうかについては、最終的な結論を導き出す部分に当たるため、現在市民から募っている意見の集計を待って、全体会の中で議論することになった。 -
上伊那地区野生鳥獣保護管理対策協議会
上伊那地区野生鳥獣保護管理対策協議会(会長・宮坂正巳上伊那地方事務所長)が13日、伊那市の伊那合同庁舎であった。上伊那農業改良普及センター、信州大学農学部、上伊那猟友会、各市町村から委員約20人が出席。本年度の活動実績を報告、来年度の活動計画を確認した=写真。
同協議会は野生鳥獣に対する農地や林地などの保護管理を適正、効果的に実施するため、被害情報の収集や分析、市町村や地域での被害対策の検討、支援などが目的。
活動実績では、本年度初めて取り組んだ、上伊那地方の地図に獣類種別、既存対策、被害程度などを記した「被害マップ」の完成を報告。来年度の出没状況を加えながら、被害状況の推移を調べていくことを決めた。
2008年度の特定鳥獣保護管理計画(個体数調整計画)は、07年度と同規模のニホンジカ1240頭、ニホンザル200頭、ニホンカモシカ31頭。ツキノワグマは、人身事故や日中住宅地出没、農作物への強度の執着などがない個体以外は地元住民の理解を得て、学習放獣する。 -
建設工事第2回合同現場パトロール
建設業労働災害防止協会伊那分会などは13日、本年度2回目となる建設工事現場パトロールを行った。同協会の会員と伊那労働基準監督署、上伊那地方事務所、各市町村などの関係者92人が参加し、上伊那地方の土木工事現場などを回り、指導した。
パトロールは毎年、12月と3月の2回で、建設工事における安全対策の推進を図る目的。参加者は各工事現場で請負業者の説明を受けながら、足場の組み方や重機の取り扱い方、掘削の方法など11項目を点検し、不備があれば指導した。
伊那市内の土木工事現場を訪れる参加者たち -
湯めぐりスタンプラリー抽選会
上伊那圏域内の温泉施設、観光施設への誘客を図ることなどを目的とする「信州上伊那温泉街道・湯めぐりスタンプラリー10」(上伊那広域連合主催)の抽選会が11日、伊那市駅前ビル「いなっせ」であった。県内外から寄せられた応募総数3891通の中から、5万円分の旅行券が当たる特賞には、三重県の川端百合子さんが選ばれた。
圏域内にある温泉施設などを結んだスタンプラリーを作成し、観光客などに挑戦してもらうことで県内外に上伊那のPRをするとともに各施設の誘客を促進することを狙いとしたもので、10年目となる今年は、木曽路からの誘客も促す目的でスタンプラリーの中に木曽地域の2施設も加えた。
応募状況は、前回の2748通を千通以上上回る3891通となり、過去最多。上伊那圏域内からの応募が1954と最も多かったほか、県外からの応募も1025通と大きな割合を占めている。
事務局では、広報などを通じて圏域内へのPRを積極的に進めたことや季節の途中で抽選を行う「季節賞」を設けたことなどが、応募が増加した要因ではないかと分析している。
小坂連合長は「応募の数が年々増加しているということで、スタンプラリーの知名度とともに上伊那の知名度も上がってきているのではないかと感じている」と語った。
温泉無料入浴券などが当たる4等300本は後日事務局が抽選する。
当選者上伊那分は次の通り。
◇1等(各施設ペア宿泊券)▼仙流荘=上島洋子(伊那市)▼国民宿舎すずらん荘=梅田明稔(伊那市)立つのパークホテル=北條裕子(伊那市)▼望岳荘=丹羽泰兜(駒ケ根市)▼宮田観光ホテル松雲閣=浦野厚子(伊那市)
◇2等(施設利用券1万円分)=明尾美子(伊那市)佐々木英美(駒ヶ根市)中林美枝(箕輪町)
◇3等(施設利用券5千円分)平沢てい、平沢恭子(以上伊那市)中村千代子(箕輪町)戸田美紗子、横山映子(以上駒ケ根市)矢島陽子(辰野町)小岩井千津子(飯島町)
◇木曽路賞(木曽特産品)=伊藤多喜男、清水涼香、白鳥はるみ、中村祥子、明尾昭吾、向山政人(以上伊那市)原口喜美子、横山岩夫、片桐優美、吉沢登(以上駒ケ根市)中林美枝(箕輪町)長田洋平、大津洋平(以上辰野町) -
高校入試後期選抜試験
公立高校の後期選抜試験が11日、県内であり、上伊那の公立8校でも、約900人の受験生が、それぞれの志望校で試験に臨んだ=写真。
最終的な志願者倍率が1・16倍となった来年度新設の多部制高校「箕輪進修高校」では、受付時間の午前8時40分より早めに集まった生徒たちが各中学校ごとにまとまり、緊張した面持ちで試験会場へと向かった=写真。
後期試験は国語、数学、社会、理科、英語の順で行われ、各教科とも、なるべく広い分野の基礎的な内容をもとに、問題を出題。知識、理解力、技能とともに、思考力や判断力、表現力など総合的な学力を問う内容となっている。
出題された学力試験の問題と解答は県教育委員会のホームページで確認することができる。
合格発表は21日。 -
高校野球春季上伊那大会 29日開幕
高校野球の2008年度春季上伊那大会(県高野連上伊那支部主催)は29日、駒ヶ根市のアルプス球場などを会場にトーナメント戦を開幕する=別表。7校が出場し、4月下旬の北信越県大会南信予選に向け実力を試す。
大会は29日に1回戦2試合、30日に準決勝2試合、4月6日に決勝戦、3位決定戦がある。敗戦校はリーグ戦を行い、得失点差で5縲・位の順位を決める。
箕輪工(箕輪進修)は、部員不足のため不参加。高遠も部員不足のため1回戦は伊那弥生の不戦勝とし、新入生が入部後、敗戦校のリーグ戦に参加する予定だ。 -
南信森林管理署、ワナにより8頭のニホンジカ捕獲
南信森林管理署は10日、先月18日から今月7日までに三峰川上流域の浦国有林で同署職員が仕掛けたワナにより、8頭のニホンジカを捕獲したと発表した。
これまでは防護ネットなど森林保護の面からのみシカ害対策をしてきた同署では今年、より積極的なシカ害対策に取り組むことを目的として職員30人がワナ捕獲のための免許を取得。先月18日から3週間の間、30個のワナを設置した。
同署では「今までやってこなかったことなので一定の成果があった」としており、今後は、全国の国有林を対象とした本格実施に向け、実施体制の整備、捕獲したニホンジカの有効利用などを検討していく。 -
第26回伊那市長杯南信ジュニア卓球選手権大会
第26回伊那市長杯南信ジュニア卓球選手権大会は8日、県伊那勤労者福祉センター体育館で行った。31団体から小学生縲恪mZ2年の356人(男子207人、女子149人)が出場し、男女それぞれでシングルス、ダブルスのトーナメントを繰り広げた=写真。
結果は次の通り。
【男子】
▽シングルス (1)川上哲平(下伊那農高)(2)塩沢大樹(下伊那農高)(3)小西良介(下伊那農高)下平晋也(南箕輪中)(5)矢沢拓斗(岡谷工高)諏訪宝(辰野JSC)沢田恵佑(下伊那農高)原崇久(飯田高)
▽ダブルス (1)塩沢大樹・川上哲平(下伊那農高)(2)小西良介・沢田恵佑(下伊那農高)(3)伊藤慈雨・矢沢拓斗(岡谷工高)原崇久・横山智(飯田高)
【女子】
▽シングルス (1)森岡彩乃(飯田長姫高)(2)松下静香(飯田長姫高)(3)牛山雅美(伊那西高)古瀬遥香(飯田風越高)(5)元島晶代(飯田高)熊谷春音(飯田風越高)林愛美(飯田高)鈴木彩華(赤穂高)
▽ダブルス (1)森岡彩乃・松下静香(飯田長姫高)(2)林愛美・元島晶代(飯田高)(3)古瀬遥香・熊谷春音(飯田風越高)牛山雅美・柴美由紀(伊那西高) -
県芸文総合フェス伊那会場 ダンスやバレエ披露
第20回県芸術文化総合フェスティバル(県芸術文化協会主催)伊那会場は8日、県伊那文化会館で始まった。上伊那地方で活動する大正琴や華道などの17団体が参加。初日はバレエやダンスに取り組む6団体が、それぞれ日ごろの練習成果を披露した。9日まで。
白鳥バレエ学園伊那教室は「ゲーテ・パリジェンヌ」「星のバレリーナ」などの演目を優雅に発表。連続6回目の出場となったダンス教室「ビーチハウスINAスタジオ」はタップやヒップホップなど、躍動感のあるダンスで観客を魅了した。
フェスティバルは芸術文化活動に取り組む団体の発表の場。会場を長野、伊那、松本の県内3会場に分け、2日から始まった。伊那会場では9日、「木村流大正琴伊那支部」「河藤流右女順会」など大正琴や舞踊など9団体が発表する。
伊那芸文協の関係者は「地域の人に成果を見てもらう場になれば。参加した団体は、互いの発表を見て受けた刺激をこれからの活動に生かしていってほしい」と話している。 -
里帰り出産を一部受け入れ
小坂市長は7日、伊那中央病院(伊那市)で4月から、里帰り出産が必要な人を一部引き受ける考えを明らかにした。ただ受け入れ能力がある場合で「すべて受け入れられるとは限らない」としている。
上伊那の年間の分娩(ぶんべん)件数は1600件で、内訳は伊那中央病院が千件、昭和伊南総合病院(駒ケ根市)が500件、民間・助産所が100件。昭和病院が3月末で産科診療を休止することから、里帰り出産を制限しなければ対応できない状況にある。季節によって伊那中病の出産数が変動することや、伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネル開通で近くなった県立木曽病院、助産所などと連携することで、年間100人ぐらいは対応できるのではないかとした。
小坂市長は「どうしても里帰り出産しなければならない事情がある人に限り、受け入れ可能なものは引き受ける」と述べた。
対象は、嫁ぎ先で出産できる状況にない、夫が単身赴任で核家族などが考えられるが、上伊那4市町代表の実務担当者で早急に判断基準のたたき台を作る。
各市町村の窓口で申し出を受け、上伊那広域連合で調整。周辺病院などの情報を提供する。
市内の助産院は1カ所だが、年内には3カ所に増える見込みで、年間20縲・0人の出産を取り扱うことができるという。
市議会で、竹中則子議員の一般質問に答えた。 -
宮下一郎衆院議員が税務執行の現状を視察
宮下一郎衆院議員は7日、伊那市の伊那税務署ほか、南信3カ所の税務執行状況を視察した=写真。そのうち伊那市内では、確定申告の進捗状況や今年から国税庁が始めた電子納税「e竏探ax(イータックス)」の利用状況などを新井宏伊那税務署長から説明を受けた。
今回の視察は確定申告の状況把握などを目的とするもので、伊那・飯田税務署、伊那市駅前ビル「いなっせ」に設置している署外確定申告会場を視察。各税務署では、それぞれが管轄する地区の概況説明などを受けた。
伊那税務署の視察を終えた宮下氏は「e竏探axをより利用しやすくしてもらえるよう取り組みたい」と話していた。
今年1月から始まった「e竏探ax」は、事前に取得した電子証明書を用いることで、インターネット上から所得税の確定申告や法人税、消費税などの電子納税が可能となるもの。伊那税務署管内では、初年度の利用状況は3パーセントほどを想定していたが、実際には10パーセントを上回る利用があり、当初の予想を大きく上回っているという。 -
伊那弥生男子ソフトボール部 全国選抜大会へ
高校ソフトボールの第26回全国男子選抜大会(21縲・4日・静岡県富士宮市)に伊那市の伊那弥生が出場する。選手たちは「安定感のある守備」を武器に前回果たせなかったベスト8を目指し、毎日の練習に励んでいる。
伊那弥生は、昨年9月末にあった県大会の代表決定戦、飯山北を7竏・の5回コールドで下し、2年連続の全国大会出場を決めた。全国の舞台は各都道府県代表45チームが参加し、4日間のトーナメントを展開。初戦は九州の雄、玉名工(熊本)と対戦する。
チームが許した失策は県大会、同11月初旬の北信越新人大会の3試合を通じて1試合に1回程度。ドロップボールやチェンジアップなどの変化球が多彩な主戦で主将の原卓を中心に守備で試合の流れをつくる。「攻撃力は劣ったが、今年は守ってコツコツと点を加えたい」と小林光二監督は語る。
原卓主将は「守備が安定しているのでミスがなければ上位も狙える。相手は関係なく、自分たちのソフトボールが出来れば」と意気込む。 -
08春闘上伊那地区連絡会総決起集会
2008春季生活闘争上伊那地区連絡会総決起集会は5日夜、伊那市狐島の上伊那農業協同組合本所で行った。50単組、約500人が集まり、労働条件の改善などを目指して今春闘を闘い抜く意志を固めた=写真。
集会では上伊那地区連絡会の竹内啓剛議長は「戦後、空前の好景気といわれ続けているが働く者のその実感はなく、ただ賃金の格差、組織間の格差が広がっている感がある。経営者のみこの好景気の恩恵を受けることを許してはいけない。労働者は使い捨ての部品ではない。私たちはこの格差社会から脱却するために賃金の格差是正と非正規職員の処遇改善や正規化などの実現をしなければならない。本日はそういった意味で今春闘で要求していることが満額回答であるまで、最後まで闘う意志の統一の場にしたい」とあいさつした。
このほか、▽労働分配率の反転する▽格差是正と均等待遇の実現をする▽働き方改革でワーク・ライフ・バランスを推進する竏窒ネどを集会アピール。すべての労働者に今春闘への参加と連帯を呼びかけ、最後まで戦い抜くことを宣言した。 -
県公衆衛生専門学校伊那校で卒業式
伊那市の県公衆衛生専門学校伊那校で5日、卒業式があった。保護者や在校生らに見守られる中、18人の卒業生が学校長の山崎宗広伊那保健所長から卒業証書と専門士称号を受け取り、2年間の思い出を振り返るとともに社会人としての一歩を踏み出すため、志を新たにした=写真。
昨年度浮上した公衆衛生専門学校の存続問題の中、本年度の卒業生は学業に励んできたが、関係者の県への働きかけの結果、伊那校は存続することとなり、喜びの中での卒業式となった。
山崎校長は「みなさんはこの2年間、医療従事者としての厳しさに直面する中、相手の思いに立って行動することを学び、人格的にも大きく成長したと思う。これからの仕事を通じて創造力と想像力、2つの力に磨きをかけ、いたわりの心を持ち、たくましく、堂々と生きていってほしい」とはなむけの言葉を送った。
また、在校生の小林亜早美さん(19)=富士見町=は「私たちにとって、先輩たちはあこがれであり、目標でした。これからの1年、少しでも先輩方に近づけるようにしたい」と語った。
さまざまな祝福のメッセージを受け卒業生の竹村慶子さん(20)=豊丘村=は「同じ目標を持つ仲間とともに、一つひとつの経験を乗り越えてこれた。これからは社会人として、今まで以上に苦しいこともあると思うが、学校での経験を思い出し、目標とする歯科衛生士に近づけるように頑張りたい」と語った。
本年度の卒業生の出身地は、上伊那11人、諏訪地域4人、下伊那1人、松本地域1人。進学する1人を除く17人の就職が内定しており、6人が上伊那地区内で就職する。国家試験の合格発表は25日。 -
環境講演会
市民団体、関係行政機関などでつくる「豊かな環境づくり上伊那地域会議」は5日、環境講演会を伊那市の県伊那合同庁舎で開いた。信州大学繊維学部の鈴木栄二教授が「地球温暖化対策のウソ・ホント」を演題に講演。約100人が集まり、温暖化防止対策として取り組まれているさまざまな事業の効果や実情を学んだ=写真。
環境づくりを担う人材育成を目的として企画した講演会で、講師に迎えた鈴木教授は、二酸化炭素(CO2)の排出抑制など目的として燃料電池自動車、太陽電池の開発、砂漠緑化事業など取り組まれているが、本当に効果があるものなのかを検証。
「燃料電池自動車の場合、燃料とする水素を生産するとき、炭酸ガスを放出するため、それを合計すればガソリン車と炭酸ガスの排出量は変わらない状況にある」とし、自動車会社のイメージアップ戦略に過ぎないことを示した。
また、海洋性気候にある日本の場合、20年後であっても温暖化の影響で困ることはないとしながらも「温暖化は加速減少。何もしないとブレーキが効かなくなるため、絶対対策は必要」と指摘。地元でやりやすい取り組みとして、環境負荷の少ない木材チップの利用や小規模水力発電などの可能性を示し、「温暖化という必然的な世の中の流れに対し、どうやってビジネスをやっていけば良いかということも真剣に考えてほしい」と語った。 -
上伊那地域医療問題懇談会が総会
市町村長や医師会代表者らで構成する上伊那地域医療問題懇談会の総会が4日、駅前開発ビル「いなっせ」であった。産科医療の公立病院での妊婦健診について、4月から昭和伊南総合病院(駒ケ根市)で週3日、辰野総合病院(辰野町)で週4日行うと報告があった。
安心して出産できる体制を確保するため、産科医療の連携として、拠点病院に伊那中央病院(伊那市)を位置づけ、各医療機関で「妊婦健診」「妊婦健診・分娩(ぶんべん)」「妊婦健診からハイリスク分娩」の取り扱いをそれぞれ担うこととした。
公立病院の妊婦健診は、辰野病院が2月初旬から、非常勤医師により段階的に取り組んでいる。
3月末で産科診療を休止する昭和病院は、伊那中病に4月、産婦人科医師が1人増えて5人体制となることから、週2日、出向くことになるのではないかという。
会長の小坂伊那市長(上伊那広域連合長)は「地域住民の医療を守るため、知恵を出し合い、県と相談したり、木曽と連携を図り、クリアしていかなければならない」と話した。
伊那中病の地域救急医療センター専従医師が4月、4人から3人に減る見込みで、第1次医療から救急処置が必要な第3次医療までのすみ分けをしなければ、救急体制が組めないと報告もあった。
委員から「上伊那全体で、今ある医療資源を有効に活用していくことを考えなければならない」「上伊那周辺地域との連携も模索していかなければならない」などの意見が挙がった。 -
街路樹剪定(せんてい)士資格更新研修会
日本造園建設業協会が認定している「街路樹剪定士」の資格更新研修会が1日、伊那市の県伊那文化会館であった。同資格を持つ県内の造園業者など約80人が集まり、美しい景観を保つとともに、その機能が十分発揮される街路樹とするために剪定(せんてい)技能などを学んだ。
「街路樹剪定士」の認定は適切な剪定と美しい街路樹の創出を目的に98年から始まった制度で、資格を得るにはただ伸びた枝を切るといった技術のみだけではなく、街路樹の機能を理解し、それを最大限発揮できる適切な管理方法を習得しているかなどが求められる。現在県内では約280人がこの資格を保有しているが、資格更新を5年ごとに行い、技術の質保持に努めている。
資格更新研修会は今回、伊那市、長野市の2会場で開催。講演会や実際の街路樹を見て、適切に剪定されているかなどを考えた。
日本造園建設業協会長野県支部の原孝昭支部長=飯田市=は「基本的な技術は当然だが、街路樹を剪定する職人として正しい技術を身に付け、地域住民の人たちに街路樹の大切さ、役割などを伝えられるファシリテーターとしての役割も担ってほしいと願っている」と話していた。 -
08年度公立高校後期志願者、上伊那の倍率は1.01倍
県教育委員会は3日、08年度公立高校後期選抜試験、志望変更後の志願者数集計結果を公表した。最終的な上伊那の全日制志願者数は903人。2月26日の志願受付締め切り後より5人増加したが、倍率は前回と同じ1・01倍となった。一方、多部制の箕輪進修は前回調査時より7人減少し、110人。倍率は前回の1・16倍となっている。
学校、学科別に見ると、最終的に定員割れとなったのは3校5学科。前回定員割れだった伊那北普通科は、募集人員より1人少ない203人が志願している。
倍率では、伊那北理数科の1・75倍、赤穂商業の1・35倍、箕輪進修の1・16倍の順に高くなっている。
定時制の志願者数については変更がなかった。 -
伊那ビジネス専門学校で卒業式
伊那市狐島の伊那ビジネス専門学校(三沢清美校長)で1日、07年度卒業式があった。上伊那地方から集まった、情報経理学科2人とOAビジネス学科1人の計3人が卒業。学校生活の思い出を振り返り、新たな旅立ちの門出を祝った。
三沢岩視理事長は「自分で努力しなければ社会では生きていけない。学校で取得したそれぞれの資格を十分に生かして頑張って」。三沢校長は「社会に出ても自分で決めた仕事を簡単にあきらめないで。道に迷ったときは、この学校に相談して」と、それぞれエールを送った。
情報経理学科1年の・ス美佳さん(20)=伊那市=が「学校で学んだことを、これからの人生の歩みに生かして」と送辞。同学科卒業の手塚枝里さん(20)=駒ヶ根市=は「これからは一人前の人間として社会の要求にこたえなければいけない。一日でも早く独り立ちできるよう努力する」と答えた。
三沢校長から卒業証書を受け取る卒業生