-
天竜川のカワウ 上伊那に抱卵期100羽とどまる
抱卵期は上伊那の天竜川から居なくなるはずのカワウが本年、100羽(日本野鳥の会調べ)ほど、上伊那に留まっていることが分かった。これにより、5月に放流したアユが食べられている。飛来数が最も増える冬場の食害は最も大きく、天竜川に生息する魚が減少傾向になっている。
野鳥の会の調査では、上伊那に生息するカワウが抱卵期に確認され始めたのは00年ごろ。繁殖のため生坂村(東筑摩郡)や天竜村に営巣を目的に移動するが、居残るカワウがいる理由は分かっていない。同会によると、・ス結婚できずに残っている可能性・スがあり、その群の巣が吉瀬ダム(駒ヶ根市)にあるという。
カワウが飛来を始める1月の確認数は、初飛来となった93年の2羽から、年々数を増やし、04年には最大の500羽へ増加。
天竜川漁業協同組合は03、04年2月末にそれぞれ、有害鳥獣捕獲の申請をし、数回の捕獲を試みたが増加の歯止めに効果は特になかった。
漁獲量の推移で変化が大きいのはウグイで、中川ヤナでは1990年の1500キロに比べ、05年は150分の1となる10キロに減少。つけば申請者数も漁獲量と同様に、減少傾向をたどる。
天竜川の魚を食べ尽くしたためか本年は240羽に減少したが、天竜川漁協の漁獲量は痛手を受けたまま。関係者は頭を抱えている。 -
カワウ 稚アユ食べていた
天竜川漁業協同組合(後藤治也組合長)から、「放流直後のアユの稚魚が食害を受けている」と、有害鳥獣捕獲の申請を受けた県は24日、同漁協と日本野鳥の会の立ち会いの下、猟友会の協力で捕獲したカワウの腹を開いて、実際にアユを食べているかを調査した
午前4時30分から同10時30分までの間、駒ヶ根と辰野の猟友会、総勢約100人が出動し、カワウ2羽を捕獲。そのうち1羽の食道付近からアユ2匹(体長=10縲・5センチ)と、ウグイ2匹(15縲・0センチ)を確認。胃の中からも消化されている魚の頭などを検出した。
同漁協は天竜川の総漁獲量が減少傾向にあるのはカワウの増加が原因とし、飛来数が最も多い冬場の捕獲を実施してきたが、5月の放流後のアユについても被害があると主張。野鳥の会は、冬に関しては理解を示してきたが、「放流直後のアユは食べない」とし、抱卵期の捕獲については難色を示していた。
日本野鳥の会特別会員の小口泰人さん=駒ヶ根市=は「カワウは20縲・0センチの魚しか食べないが、天竜川に生息する好物のウグイを食べ尽くし、小さなアユを狙い始めている」と分析した。
県では今回の調査データも含め、来年以降は稚魚が放流された直後のデータも収集していく考え。抱卵期の捕獲についても検討していく。 -
山野草展示会 ウチョウランを中心に250点そろう
上伊那の山野草愛好者でつくる「伊那草友会」(中山和幸代表、13人)の第17回山野草展示会が24日から、伊那市民会館2階で始まった。ウチョウランを中心に、約250点がそろう。25日まで。
ウチョウランは春先の寒さで、開花が例年より10日ほど遅れたそうだが、白い花びらに紫色が入った「白紅一点」、白色の「白晃」など100点が涼しげに咲く。また、フウチソウやふ入りのヤマアジサイのほか、高さ15センチほどのモミジやナラ、ドングリなどのミニ盆栽も並ぶ。
初日は、夫婦連れなど常連客が多く訪れ、1点1点をじっくり見たり、会員に栽培方法などを熱心に聞いたりしていた。
会場の一角では、会員が育てたウチョウランをはじめとする山野草を格安で販売。
中山代表は「水の与え方などそれぞれ手入れ方法が異なり、作る楽しみ、難しさがある。ウチョウランの花の色、山野草の出来栄えを見てほしい」と話している。
25日は午前9時縲恁゚後4時。 -
高校改革プラン一斉実施反対を訴えるチラシ配り
長野県高教組上伊那支部(伊澤英喜支部長)は23日、高校改革プランの一斉実施反対を訴えるチラシを伊那市駅前ビル・いなっせ周辺で配った=写真。
この日、同支部が訴えた内容は(1)実施計画に対して地域・学校の合意を得ること(2)一斉実施ではなく、現場の要望や検討状況を最大限尊重し、十分な時間をかけること(3)受験生に不安を与えたり影響がないよう、一斉実施を控えること竏窒ネど。
県教育委員会は今年3月、高校改革プラン実施計画の中で、地域の認知度が低い多部制・単位制高校の再編は08年度、それ以外の高校は07年度の生徒募集までに進める方針を打ち出した。上伊那でも、箕輪工業高校と上伊那上農高校定時制が、新しい他部制・単位制高校の検討を進めているが、伊澤支部長は「新しい学校をつくるには最低でも2、3年が必要。多部制・単位制も1年の猶予では足りない」として、慎重な進行を求めた。
チラシを受け取った伊那市に住む60代の女性は「長谷などから来ている生徒は通うのが困難となってしまう。校舎や人件費の削減で県財政の負担は軽減されるかもしれないが、家庭への負担は大きくなる。教育には一番お金をかけてほしい」と話していた。 -
第4回瑞雲墨志会展
瑞雲墨志会(中原知得会長)の第4回会員展が22日から、伊那市の県伊那文化会館で開かれている。四季の風景や花などを描いた水墨画や墨彩画約120点が、訪れた人たちを楽しませている。
駒ヶ根市の下平瑞雲さんに師事する会員らの作品展。上伊那の会員を中心に、長野方面、下伊那方面からも多数の出展があった。下平さんも12点を特別出品。過去の展覧会などで入選した秀作などが並んでいる。
水墨画を始めたばかりの人から、20年以上続けている人まで、出展者の経歴はさまざま。構図の重要性を再認識し、デッサンから学び直す人も増えてきており、会のレベルも向上しているという。
伊那市の手塚晴美さんは、権兵衛トンネルの開通に伴い訪れた木曽郡上松町の「寝覚めの床」を描いた。光に輝く水や、岩の自然彫刻が見せる凛(りん)とした表情を、墨の濃淡で巧みに表現している。
そのほかにも、地元の温かな風景をとらえた作品などが多数並んでいる。
入場無料。午前9時縲恁゚後5時半(最終日は午後4時まで)。25日まで。 -
南ア、高山植物咲き始める
お花畑が広がる南アルプス仙丈ケ岳で、ミヤマキンバイ、イワカガミなどの高山植物が咲き始めている。今月下旬以降が見頃となりそうだ。
頂上に向う稜線上に花々が点在。小仙丈ケ岳(標高2864メートル)付近では、ミヤマキンバイが可憐な花を咲かせていた。
ミネザクラも咲いており、「今年は何度もサクラのお花見ができた」と登山者の目を楽しませている。 -
JA上伊那・松本空港からのチャータークルーズ実施
上伊那農業協同組合(JA上伊那)はこのほど、信州松本空港発着のチャーター機で行く「中国三峡クルーズ5日間の旅」を企画した。県外空港を利用したチャーター企画は過去にも企画してきたが、松本空港を利用した企画は初めて。近くの空港から旅行をしたいとする過去の利用者の要望があったことや、地元空港を活用することで地域の活性化につなげることなどを目的としている。チャーター機で重慶に降り立った後、3日間かけて中国最大の渓谷、瞿塘(くとう)峡、巫(ふ)峡、西陵峡をクルーズ船で下る。普通なら最大でも6日はかかる日程だが、チャーター機の利点を生かして時間ロスをなくした。
三峡下りのコースには三国志ゆかりの名所、旧跡が多く、蜀(しょく)の建国者・劉備が祀られる白帝城などがある。しかし、三峡ダムの完成を09年に控え、昔ながらの峡谷を見られるのも残りわずかだという。
ツアーを予定しているのは10月18日縲・2日。全行程、添乗員が同行する。クルーズ船は5階建て80室の大型客船でレストラン、診療所、スポーツジムなどさまざまな設備を備えている。定員は115人。現在順調に申し込み数を伸ばしている。
担当者は「普通はホテルとバスを行ったり来たりするが、クルーズで2泊することで移動も少なく、高齢者にも優しい旅行」と多くの参加を呼びかけていた。
問い合わせ・申し込みはJA上伊那旅行センター(TEL72・6127)、JA上伊那駒ヶ根旅行センター(TEL81・1130)へ。 -
上農定時制振興会総会
上伊那農業高校定時制振興会(小坂樫男会長)の総会が25日、同校であった。高校改革プランに基づく箕輪工業高校との統合に話が及び「定時制のメリットへの認識は一緒だが、全体の流れは夜間定時の良さを生かすために動いていない」など、統合に向けて進められている準備に対する不満が相次いだ。
箕輪工業と上伊那農業定時制は現在、箕輪工業の施設を使って新しく設置される多部制・単位制高校に移管するための準備を進めている。しかし、箕輪工業を視察した教諭の一人は、箕輪工業の現状施設の狭さ、不十分さを指摘し「上農定時の良さの一つは、独立した空間が確保できていること。しかし、あの状況では夜間部独自の教室を確保することすら難しい。施設確保は最低限必要」と指摘。
また、伊那地区の定時制生徒が増加する傾向から、夜間定時を現在の場所に残すための働きかけを求める声もあったが、小坂会長は「全体の協議の中で決定したことを変更することは無理。夜間定時の良さを残す形でやっていくしかない」と語った。 -
梅雨の合間に、登山者続々
南アルプスの・ス女王・スと呼ばれる仙丈ケ岳は夏山シーズンを迎え、梅雨の合間となった17日も待ちわびていた登山客が続々と頂上を目指した。
15日から伊那市営の南アルプス林道バスが全線運行を開始したこともあり、甲斐駒ケ岳、アサヨ峰などの登山口にもなる北沢峠は多くの人で賑わった。
仙丈ケ岳に向うグループも多く、地元のほか、広島や関西など全国各地の愛好者が入山。今年は例年以上に残雪が多く、一部でルート上の雪を踏みしめて歩く姿もみられた。
この日は夕方まで天気に恵まれ、眼前に甲斐駒、北岳、鳳凰三山、遠くは槍ヶ岳、後立山連峰なども望め、天空のパノラマを満喫していた。 -
第8回こんにちは県議会です開催
上伊那の産業振興について考える地元県議と住民が意見を交換する「こんにちは県議会です」が19日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。約70人が参加。製造業、商業、観光業、農業分野の一線で活躍する代表者の意見発表を通して、上伊那の地域興しを考えた。
地元県議6人と佐野功武副議長に加え今回は、木曽郡の村上淳県議も参加。
中村製作所(本社・箕輪町)の中村一成社長は、日本の製造業は中小企業によって担われている反面、新製品の開発にかかるコストは多額なため「一層の資金が必要」と提言。技術を継承する次世代が地元に定着しない現状から、若者が魅力を感じる地域づくりの必要性を訴えた。
伊那商工会議所の池上直樹副会頭は、空洞化が進む商店街の現状について提言。活気を取り戻すには(1)空き店舗を減らすこと(2)街中居住の推進(3)大型店進出の規制竏窒ネどを進める必要があることを指摘。「高齢化が進む中、車を使わずにも用が足りる居住スペースを住民主体で設置していくことが、商店街の魅力につながるのでは」と提言した。
観光業を代表する駒ヶ根高原早太郎温泉のホテル「やまぶき」の宇佐美宗夫社長は、通過型観光地払拭までの経緯と今後の展望を発表。県内エリアの個性を打ち出し、信州ブランドを構築していくことの必要性を訴えた。
また、農業経営者協会の中坪宏明さんは「県も販売対策などに取り組んでいるが結果が出ない方策が多く、もっと長い目で見てほしい」と衰退する農業の現状を訴えた。 -
高山植物等保護対策協議会南信地区協議会総会
高山植物等保護対策協議会南信地区協議会の総会が20日、伊那市の南信森林管理署であった。昨年度の保護取締まり状況を確認し、本年度事業案を承認した。
05年度の取し締まり件数は849件。前年比で77%に減少したものの、依然踏み荒らしや禁止区域への侵入件数が多い。近年増加してきたペットの連れ込みに加え、昨年度はマウンテンバイクでの乗り入れも多かった。
本年度は、パトロールの強化、標識、保護ロープなどの整備、環境美化運動の推進を図りながら、高山植物などの一層の保護に努めていく。7月からはハローワークを通じて募集した森林保護員も活動していく。
駒ヶ岳の千畳敷については「植物を食べるサルの姿が再三見られるようになり、何を食べているか調査してほしい」とする声も挙がった。 -
女性を対象とした環の農業者セミナー開講
地産地消や地域農業の重要な担い手である女性農業者に、環境に優しい農業を学んでもらおう竏窒ニ20日、「環の農業セミナー」が開講した。40縲・0代の女性25人が参加。身近なところから始める減農薬栽培などを学んだ。
環境負荷の少ない農業技術の普及などを目的として上伊那農業改良普及センターが昨年度から始めた取り組み。本年度は女性をターゲットとした。
この日は、5月から施行されたポジティブリスト制度や、農薬散布について学習。ポジティブリストの導入により、残留農薬に対するチェックが厳しくなったため、農薬散布時には、隣の畑への飛散にも配慮する必要があることを学んだ。
スイートコーンのほ場では、農薬散布機を使った場合にどれだけの飛散があるかを確認。病害虫がつきやすい葉の裏側には中々農薬がつかない反面、ほんの少しの風でも飛散するため、家庭用の小さな散布機でも4メートル近い飛散があることを知った。
指導に当たった専門技術員は「目的を持って農薬を散布することで、散布量は減らすことが出来る」と語り、新しい技術がなくてもできる減農薬の事例を示した。 -
わくわくカミーちゃん農園
サクランボ狩りなど体験JA上伊那の食農教育イベント「わくわくカミーちゃん農園」が18日、伊那市東春近の畑などであった。あいにくの雨模様だったが、上伊那特産ブロッコリーの収穫やサクランボ狩りなど貴重な体験を親子で楽しんだ。
昨年に続き2年目のカミーちゃん農園。収穫体験を通して農業を知ってもらう企画で、年3回を予定する。
この日は第1回で、42組の親子123人が参加した。イベントは伊那市を中心に振興作物として栽培者が増えているブロッコリーの収穫、上伊那ではあまり栽培されていないサクランボの食べ放題、春近発電所見学、皆で収穫したブロッコリーでカレーを作り昼食、繭を使うまゆクラフトと盛りだくさんの内容だった。
酒井和彦さんのブロッコリー畑では、直径12縲・3センチに育ったブロッコリーを1人2株ずつ収穫。子どもたちは茂った葉の間をのぞき込んで大きさを確認し、上から12センチくらいのところを包丁で切って収穫した。
伊那市西箕輪の唐沢奈津子さんは、「サクランボ狩りやブロッコリー狩りを子どもたちに体験させてあげたいと思った」と、真奈さん(西箕輪小2年)、直弥君(4つ)と参加。真奈さんは、「楽しい」と上手にブロッコリーを収穫していた。 -
子どもを育む上伊那地域ネットワークフォーラムが開催
不登校や引きこもりの児童・生徒らを支援する団体、個人が、情報交換や連携を図り、子どもたちが健やかに育つ地域について考える「子どもを育む上伊那地域ネットワークフォーラム」が17日、伊那市駅前ビル・いなっせであった。約200人が参加。「ヤンキー母校に帰る」のモデルとなった義家弘介さんの恩師・安達俊子さんを講師に迎え、子どもたちへの支援のあり方について考えた=写真。
高校中退者や不登校生徒を全国から受け入れる北海道北星学園余市高校創設当初から英語科教師として35年間を勤めた安達さん。学力への劣等感、世間の冷たい眼差しなどにさらされ、心の傷を負う生徒たちと過ごす日々はトラブルの連続だったという。問題が起こるたびに生徒たちと向き合いながら「教え合い、学び合う学習形態」「地域に開かれた学校づくり」を進めてきた。
安達さんは「『先生として完璧を装っている先生が大嫌いだ。悪いことをした時はしっかりしかってほしいし、涙を見せてほしい』という生徒の言葉に、打ちのめされた。それからは肩の力を抜いて、生徒と共に怒ったり泣いたりすることができるようになった。教師としてのあり方を教えてくれたのは誰でもない生徒たち」と35年間を語り、問題行動だけで生徒を判断するのでなく、その裏にある心理を見つめることが大切であることを訴えた。 -
夏山シーズン到来
夏の山岳シーズン到来竏秩B伊那市営の南アルプス林道バスは15日、戸台口から北沢峠までの全線運行を開始した。17日には、長谷の営業所で同市や山梨県南アルプス市の関係者ら約40人が出席して出発式と開山祭をした。
出発式で小坂樫男市長は「バス運行開始から27年の長い歴史の間、無事故で続けてこれた」とし、関係者らに感謝。登山客に向けて「雄大な南アルプスの自然を満喫してほしい」と述べた。
シーズン中の無事故を祈願し、登山客を代表して横浜市の及川礼子さん(59)と東京都の鳥越幸子さん(59)が運転手に花束を贈呈。式後、出席者は2台のバスに分乗して北沢峠まで往復した後、開山祭をして山の安全を祈った。
毎年訪れているという鳥越さんは「自然は美しく、水もおいしい。小鳥のさえずりも癒される」と話し、1泊2日の日程で甲斐駒ケ岳と仙丈ケ岳に登ると張り切っていた。
現在は例年より10日から15日遅れて、エンレイソウやサンカヨウ、ツバメモト、オオカメノキなどの高山植物が咲き始めている。
1980(昭和55)年の林道バス運行開始からこれまでに約89万5千人が利用し、今季中に90万人を達成する見通し。 -
南信高校総体・水泳 上伊那勢は女子が大活躍
南信高等学校総合体育大会水泳競技大会が17日、諏訪市のすわっこランド屋外プールであった。本年は競技人口の減少などの理由で、中信地区大会も同会場で同時開催。南信は20校から110人(男子67人、女子43人)が出場し、31種目で熱戦を繰り広げた。
上伊那勢は女子の100、200メートルバタフラで小松原彩香(赤穂1年)が大会新記録を樹立し、200メートル平泳ぎで麻野裕絹(赤穂2年)が自身が持つ大会記録を更新。2人が出場した400メートルメドレーリレーでは同校が新記録で優勝した。
各競技の上位4位内、又は標準記録を突破(女子800メートル自由形は制限記録を突破)した選手らは7月1、2日、長野東高校である県大会へ出場を決めた。
○…昨年のジュニアニュージーランド遠征大会で50、100メートルバタフライで優勝した小松原は、今大会200メートルで大会記録を10秒以上短縮した。100メートルでも記録更新したが「200メートルは自己ベストを更新できて満足だが、100メートルはもう少し、よい記録が出ると思った」と納得がいかない様子。専門の100メートルはスピードが足りなかったと反省し「スピード、持久力の両方をバランスよく練習し、2種目でインターハイ出場を目指したい」と言葉に力を込めていた。 -
上伊那郡保育協会
音楽・体育部門研究会上伊那郡保育協会(会長・古畑康子箕輪町長田保育園長)の音楽・体育部門研究会が17日、箕輪町松島保育園であった。体育の実技講習で会員約40人が音楽に合わせてダンスなどを楽しみながら覚えた。
部門別研究会は年4回。そのうち2回は外部講師を依頼できることから、今回はサンライフ伊那トレーナーの山岸洋子さんを講師に迎えた。
ヒップホップで入場行進にも使える「We Will Rock You」、全校で踊る「YMCA」など、講師の動きをまねしながら振りを覚え、リズムにのって楽しそうに踊った。
今回の講習で学んだダンスなどは、運動会だけでなく普段の保育の中や保育参観日に親子でふれあいながら遊ぶときなどにも応用する。
保育士は、「体を動かすことは自分たちも楽しみながらできる。早く子どもたちに教えてあげたい」と話していた。 -
それぞれ独自のテーマ追求 伊那谷写友クラブ作品展
伊那市を中心とした写真愛好者でつくる伊那谷写友クラブの第16回写真展は25日まで、伊那市荒井区錦町の市立図書館広域情報コーナーで開いている=写真。
発足13年目の同会の年一度の恒例展示。会員17人が、一人約3点ずつの約50点を出品。会員それぞれが独自のテーマを追求した写真に来場者の足が止まっている。
祭りに参加する人々の生き生きとした表情、高遠城址公園に咲いた満開の桜、南アルプスの山々に積もった雪など、季節を告げる写真が中心。ハエトリクモ、アカスジキンカメムシなどの昆虫や、ミヤマカタバミ、シナノコザクラなどの花の写真もある。
会員の撮った写真にコメントを載せた、月刊の会報も展示場に飾っている。
午前10時から午後7時(最終日は午後5時)。入場無料。 -
青年新規就農者の激励会
地域農業を担う若手農業者を励まそう竏窒ニ15日、今春上伊那で新しく就農した7人を囲んだ激励会が伊那市西箕輪のトマトの木であった。先輩農家や就農を目指して上伊那で農業を勉強している研修生など約50人が集まり、情報交換をしながら交流を深めた。
地域のことをよく知らない新規就農者が、情報交換をしたり、志を同じくする農業者とのつながりをつくるための取り組み。今年はIターン者が最も多く5人。学卒で実家を継いだUターン者もいた。分野は野菜、果樹、畜産、水稲など。
上伊那農業改良普及センターの石原貞治所長は「耕作放棄地は年々増えており、新しい担い手の確保が必要となっている。一方で、就農を目指す若者が増え始めていることも実感している。がんばってほしい」と挨拶。
新規就農者らは「経営を安定させたい」「お客を増やしたい」など、それぞれの夢や将来について語った。
上伊那の新規就農者の定着率は9割前後で、リタイヤ者は少ないという。 -
上伊那医師会報30周年記念誌の発刊
上伊那医師会(神山公秀会長)はこのほど、「上伊那医師会報発刊30周年記念誌」を発刊した。
会員への情報提供と会員相互の理解を深めることを目的とした会報は、毎月1度、欠かすことなく発行されている。
記念誌は、上伊那医師会報初版の発刊に携わり、04年度から上伊那医師会長を務めた伊藤隆一前会長のあいさつと、会員37人による寄稿で構成。30年を振り返っり、身の回りの出来事がつづられている。
また、月会報の1号から357号までをまとめたCD竏坦OMも完成させている。 -
教員時代を過ごした上伊那の地でソプラノリサイタルを開く
安曇野市穂高
久保直子さん(41)教員時代を過ごした上伊那で、武満徹の没後10年を記念したソプラノリサイタルを開く。「お世話になった人たちへの感謝を込めたリサイタル。武満徹というと難しいイメージが強いけど、何気なく口ずさめるような旋律も多いんです。ほっとしながら聞いてもらえれば」と語る。
◇ ◇
小さいころから歌うことが好きで、中学、高校と合唱部に所属した。教員になってからも、合唱団に参加するなどして、歌い続けてきた。
日々の生活に支障をきたすほど心身を病んだのは2年前。激務による過労が原因だった。体力、気力とも困ぱいし、大好きな歌すら歌えない。自分は機械の部品のようなもので、代わりの存在なんていくらでもいる。私が私である必要はないんじゃないか竏秩B存在意義を模索し、不安と葛藤に苛(さいな)まれた。
そんな時、長野パラリンピックのゲストヴォーカリストを務めたスーザン・オズボーンのボイスセミナーがあることを知る。「癒しの歌」とも賞されるスーザンの美しい歌声には、前々から惹かれていた。また、セミナーは「自分の真実の声に出会う」をテーマ」としていた。自分の声や歌に出会うことが、生きること、歌うことを思い出すきっかけになるかもしれない竏秩B参加を決意した。
10日間に渡るセミナーでは、スーザンの歌を聴いたり、息を吸って声を出し方をひたすら練習した。
「単純な動作の繰り返しだったけど、一つのことに集中する中で、自分の内面をみつめるきっかけとなったんですね。私はこういう人間だったんだってことが明確になる中で『自分は自分でいていいんだ』って気付かせてくれたんです」。周囲に翻弄され続けてきた自分がいた。
心の中で何かが変化し始めていたある日、訪れた鹿児島県の病院で大きな台風に見舞われ、帰れなくなってしまった。外に出られない状況で「歌でも歌うか」と、ほかの患者と一緒に歌うことになった。何曲か歌った後「あなたいい声だから歌ってよ」と、促された。内輪以外の場でソロを披露したことはなかったが、思い切って歌うと、そこにいた患者はみな、涙を流しながら聞いてくれた。
音大も出ておらず、音楽家としてのキャリアもない自分には、人前で歌う資格などないと思っていた。しかし、「目の前で泣いている人が見えないの。そんな些細なことこだわることないじゃない」と諭されはっとした。命と向き合う人々の声援は、重みがあり、何よりも温かかった。 -
伊那美術展 個性豊か力作ぞろい
伊那美術協会(柴田久慶会長)の第82回伊那美術展が11日、伊那市の県伊那文化会館で始まった。秀作が集まった個性豊かな展示に、初日から多くの人が鑑賞に訪れにぎわっている=写真。18日まで。
今回は権兵衛トンネル開通を祝し、木曽谷の作家11人の招待作品も含め、会員や一般の力作227点を出品。日本画、洋画、彫刻、工芸の4部門のほか、一作年からジュニアの部を特設し、高校生の作品も前年度比約2倍の31点が並ぶ。
1924(大正13)年に「黒百合会」として発足し、上伊那の芸術文化の向上を目的に始まった展示会。現在の会員は224人と県内でも有数の美術団体に成長した。関係者によると、一人ひとりの作品は年々レベルアップしているという。
近年は女性の作品が多く出品されているのが特徴。柴田会長は「子育てや仕事が終わり、若いころできなかったことを、熱心に勉強している」と分析。作品展全体の総評は「自分の自由な発想を作品にした、見ごたえのある展示になっている」と話している。
午前10時縲恁゚後5時30分(最終日は午後4時)。入場無料。
受賞者は次の皆さん。
▽伊那美術協会賞=亀井政昭(南箕輪)▽伊那市長賞=竹内慶子(駒ヶ根)▽伊那市教育委員会賞=内田三智子(箕輪)▽権兵衛トンネル開通記念賞=中山隆文(伊那)▽会員佳作賞=吉田冴子(箕輪)小林佑子(伊那)倉田多喜子(駒ヶ根)▽奨励賞=岩佐みね子(駒ヶ根)赤羽英子(辰野)湯沢ふき子(伊那)木下和子(伊那)▽新人賞=宮島覚(駒ヶ根)北原洋子(伊那)東城順子(松川)今井絢(辰野)小松るり子(諏訪)原麻里子(南箕輪)▽ジュニア奨励賞=西尾辰也(伊那)白鳥嵩(伊那)下島恵美(伊那)清水真希(駒ヶ根) -
上伊那一斉 道路クリーン作戦を展開
県建設業協会伊那支部など5団体は13日、上伊那で一斉に「道路クリーン作戦」を展開した。構成団体や県・市町村の454人が道路沿いを歩き、ごみを拾い集めた。
そのうち伊那市は172人が参加し、28班に分かれて作業に当たった。2月に権兵衛トンネルが開通したことから、西箕輪の国道361号線を新たに加えた。
参加者はごみ袋を手に、紙類やプラスチックの破片など落ちているごみを拾った。
作業開始からそれほど時間がたたないうちに、ごみがたまり、参加者はなかなか減らないごみにあきれていた。
全体のごみ量は空き缶88袋、空き瓶43袋、可燃ごみ222袋、不燃ごみ230袋で、前年と比べて40袋多かった。
クリーン作戦は26回目で、県や市町村が管理する道路をきれいにしようと建設産業界の奉仕活動として取り組んでいる。 -
『川たんけんブック』発刊、配布
川についての知識を深めることで歴史や自然、環境問題などを考えてもらおうと駒ケ根市の国土交通省天竜川上流河川事務所(三上幸三事務所長)はこのほど、小中学生向けの教育副読本『上伊那川たんけんブック竏駐V竜川とわたしたちのくらし』を発刊した。5千部印刷し、上伊那の図書館と52の小中学校すべてに数冊ずつ配布した。
同書はA4判、オールカラー96ページ。天竜川を中心とした上伊那を流れる川を取り巻くさまざまな側面を取り上げ、絵や写真などを多数使って分かりやすく解説。執筆や編集に上伊那の小中学校の教諭らが多数加わったことにより、地元の身近な情報が豊富に盛り込まれている。
同事務所は「総合的な学習の時間などで幅広く活用してほしい」と話している。 -
伊那と木曽の社交ダンスグループ集う
上伊那と木曽谷地域の社交ダンスグループが集ったパーティーが11日夜、南箕輪村の信州大学農学部体育館であり、両地域の愛好者がダンスを通して親ぼくを深めた。
上伊那で社交ダンスを指導している武田卓三さん=駒ケ根市=が主宰する6教室で構成したダンスグループが主体となり、権兵衛トンネルの開通を記念した交流パーティーを企画。教育委員会を通じ、木曽谷の複数のグループに呼びかけて実現した。
上伊那から約100人、木曽谷から約30人が参加。初顔合わせだったが、音楽が鳴り始めると男女が互いにペアを組んで踊った。ルンバやサンバ、ワルツ、タンゴなど、曲に合わせて軽快なステップを踏み、ときには優雅に踊って、楽しいひとときを過ごした。
「社交ダンスの文化交流の歴史として一歩が踏み出せた。これからも気軽に交流し合っていきたい」と武田さん。木曽谷の実行委員を務めた神村京子さんは「互いに触れ合い、刺激し合えるつながりができた。今後も数多くの交流を図っていけたら」と話していた。 -
「森本自然教室」3年目開講
信州大学名誉教授の森本尚武さん(72)=伊那市御園=による「森本自然教室」が11日、南箕輪村の同大学農学部で始まった。上伊那をはじめ、北信や東信地域など遠方から定員(30人)を超える約50人の申し込みがあった。9月までの全9回の講座を通して親子で自然と触れ合う。
幼少のころから自然に親しんでほしい竏窒ニ、3年目。これまで同様、昆虫の採集や標本製作、草花や樹木の観察に加え、新たに水生生物で水質を調査したり、鳥類を観察して樹木と鳥の関係も学ぶ内容を盛り込んだ。
「体験して感動することが今の教育には欠けている」と森本さん。「信州のなかでも上伊那は自然の宝庫。複雑さやおもしろさ、不思議な現象がたくさんある自然のなかで、いろんなことを体感して興味をもってほしい。それをきっかけに環境保護などについて関心が高まれば」と話す。
初回は親子約40人が参加し、学部内の農場でモンシロチョウの卵を採集。無農薬畑で栽培しているキャベツの葉の裏を入念に探した。カメムシやガなどの卵もあり、子どもたちは見つけ次第「何の昆虫ですか」と積極的に尋ねていた。
採集したモンシロチョウの卵は自宅に持ち帰り、湿度が適当な場所で1日1回エサを与えながら成虫になるまでの成長過程を観察する。昆虫が育つ様子を自ら学ぶとともに、命の大切さについて考える。
下諏訪から訪れた小学5年の男子はアゲハチョウの成長を観察するなど大の昆虫好き。「昆虫についていろんなことを学べるから楽しみ」と話していた。 -
箕輪工業高校の再編整備基本方針示される
高校改革プラン実施計画に基づく新たな高校の具体像を検討している箕輪工業高校(荒井和人校長)は12日、PTAや同窓会などでつくる「箕輪工業高校の未来を育てる会」(会長・平澤豊満町長)と懇談し、再編整備方針や新しい高校の将来構想を示した。地元との具体的な懇談は今回が初めて。
箕工側は今後、他校の視察やこうした懇談を重ねながら、教育課程は7月までに、設備・施設の整備計画は9月までに第1次案の完成したいとしている。早期に学校の全貌を明らかにし、地域住民への周知時間を確保する構えだ。
箕輪工業の荒井校長は、午前部・午後部履修者に対しては他部への乗り入れによる3修を前提とし、夜間部は「3修も可能」という緩やかなつながりとすることを提案。また、ホームルームや生徒会活動により人間関係力の形成に力を入れる仕組みづくりも示した。
一方で、これらを満たした学校を実現するためには、施設・設備の不足、夜間課程の環境充実、人的配置の充実が必要であることを示した。
説明を受けた平澤会長は、視察にかかる費用などを前向きにバックアップする意向を示し「高校そのものが生まれ変わるチャンスととらえ、一丸となって進めたい」とした。
しかし、予算規模の具体像は明らかとなっておらず、県としてどこまで配慮を受けられるか課題は残る。 -
中学総体上伊那大会 9競技で熱戦を展開
第45回県中学校総合体育大会上伊那予選会が10、11日、各会場であった。9競技で熱戦を繰り広げ、南信大会への出場学校、選手が決まった。
試合結果は次の通り。
【軟式野球】(駒ヶ根アルプス球場など)
(1)辰野(2)箕輪(3)宮田(4)伊那
※上位4校は24、25日、飯田県営球場などである南信大会へ出場
【バレーボール】(東部中、春富中体育館)
◇男子 (1)箕輪(2)辰野(3)中川(4)伊那東部(5)春富(6)伊那
◇女子 (1)辰野(2)中川(3)伊那東部(4)赤穂(5)箕輪(6)南箕輪
※男女上位6校は24、25日、伊那中、県伊那勤労者福祉センター体育館である南信大会へ出場
【バスケットボール】(伊那中体育館など)
◇男子 (1)赤穂(2)高遠(3)箕輪(4)辰野(5)飯島
◇女子 (1)箕輪(2)赤穂(3)春富(4)伊那(5)辰野
※男女上位5校は24、25日、岡谷市総合体育館などである南信大会へ出場
【サッカー】(赤穂中、箕輪中校庭など)
(1)箕輪(2)春富(3)伊那東部(4)赤穂
※上位4校は24日、7月1日、伊那市陸上競技場などである南信大会へ出場
【ソフトテニス】(伊那センターテニスコート)
◇男子 (1)伊那東部(2)赤穂(3)南箕輪(4)伊那(5)春富
◇女子 (1)箕輪(2)春富(3)伊那(4)南箕輪
※男子上位5校、女子上位4校は24日、岡谷市庭球場である南信大会へ出場
【卓球】(南箕輪小学校体育館など)
◇男子
▽団体 (1)南箕輪(2)辰野(3)伊那東部
▽個人 (1)沖村貴弘(伊那東部)(2)下平晋也(南箕輪)(3)諏訪宝(辰野)山岡孝太(南箕輪)(5)近藤將太(南箕輪)松田隆広(辰野)小澤悠太(辰野)倉田健司(南箕輪)(9)久保村健作(南箕輪)宮澤翔太郎(箕輪)福澤大悟(赤穂)田中和也(箕輪)矢野大介(辰野)堀田真矢(南箕輪)橋詰将弥(中川)山下澄人(伊那東部)
◇女子
▽団体 (1)中川(2)伊那東部(3)箕輪
▽個人 (1)小池佑佳(中川)(2)馬場綾菜(箕輪)(3)新城奈美(中川)埋橋里緒(伊那東部)(5)伊藤春奈(伊那東部)銭澤優梨(中川)大槻香奈(箕輪)市村喜子(伊那東部)(9)米山依里(中川)柴佳保里(箕輪)田中さゆり(伊那東部)安富美南(中川)下平咲(春富)細田千夏(中川)三ツ木佳奈恵(赤穂)浜望美(伊那東部)
※男女各団体上位3校、個人上位16人は、24日、高森町民体育館である南信大会へ出場
【ソフトボール】(富士塚スポーツ公園)
(1)伊那東部(2)伊那
※上位2校は24日、上郷グランドなどである南信大会へ出場
【柔道】(辰野中柔道場)
◎男子
◇団体 (1)辰野A(2)辰野B(3)赤穂A(4)赤穂B
◇個人 ▽50キロ級 (1)有賀大記(辰野)(2)畑浩樹(辰野)(3)根橋ひかる(辰野)(4)小田切健太(赤穂)(5)市田隼人(辰野)(6)中村健太(辰野)▽55キロ級 (1)栗林宏輔(辰野)(2)眞水啓佑(駒ヶ根東)(3)市瀬高大(辰野)(4)米山和也(赤穂)(5)宮下大輝(赤穂)(6)松崎勇樹(赤穂)▽60キロ級 (1)柳澤翔矢(辰野)(2)佐藤俊(辰野)(3)伊藤天馬(飯島)▽66キロ級 (1)瀬戸俊(辰野)(2)松田有起(辰野)(3)川井和彦(辰野)(4)園原有紀也(赤穂)▽73キロ級 (1)浅川晶彦(辰野)(2)小澤岳正(赤穂)▽81キロ級 (1)矢島準(辰野)(2)根橋健(辰野)▽90キロ超級 (1)坪木卓美(赤穂)
◎女子
◇団体 (1)辰野(2)伊那
◇個人 ▽48キロ級 (1)中原由貢(赤穂)▽48キロ超級 (1)久保田郁菜(辰野)(2)原祥子(伊那)(3)岩崎真由(辰野)(4)原寿々子(伊那)
※24日、辰野中柔道場で南信大会がある
【剣道】(駒ヶ根市武道館)
◇男子
▽団体 (1)赤穂(2)伊那(3)春富(4)辰野
▽個人 (1)石田悠斗(赤穂)(2)竹入省吾(赤穂)(3)小林兼悟(伊那)(4)三ツ井雄作(辰野)(5)春日宇光(辰野)(6)宮澤和成(赤穂)(7)酒井秋紀(春富)(8)柴田泰宏(伊那)
◇女子
▽団体 (1)春富(2)赤穂(3)伊那(4)辰野
▽個人 (1)関本ほの香(春富)(2)江口莉奈(春富)(3)唐澤奈美(赤穂)(4)宮澤夢美(赤穂)(5)板山香純(伊那東部)(6)長谷川宏美(辰野)(7)白鳥百合子(南箕輪)(8)白鳥亜梨沙(春富)
※男女各団体上位4校、個人上位8人は24日、松川中体育館である南信大会へ出場 -
伊那谷地域住民大学が発足
伊那谷地域住民大学の発足集会が11日、南箕輪村の大芝高原研修センターであった=写真。「住民自治と地域づくりを考える」をテーマにしたシンポジウムがあり、地域問題に関心のある上伊那などの約40人が、意見を交わした。
県内の教育、産業、文化について研究、学習している「県地域住民大学」のメンバーが、伊那谷地域に絞った「分校」として活動するため、結成を呼びかけた。住民自治や地域づくりなどをテーマに講座や、公開集会を開いていく。
シンポジウムでは、伊那市の郷土史家・山口通之さん、建築家・山住博信さん、木曽町町長の田中勝巳さんらをパネラーに迎え、パネルディスカッションをした。住民自治や伊那谷と木曽谷を結ぶための観光について話し合った。
山口さんは地域自治に関して「住民がずくを出さなくてはいけない。役員になった者が顔の見える内容を分かりやすく情報公開し、住民が参加し検討していくことが必要」と主張。田中さんは「自分の地域の歴史、文化などを確信を持って将来につなげ、安心して暮せる地域づくりをするための運動を広げてほしい」と述べた。 -
公民館地区館・分館役職員研修会
上伊那公民館連絡協議会は11日、公民館地区館・分館の役職員を対象にした研修会を飯島町の町文化館で開いた。上伊那各地から約200人が参加し、ひさかた風土舎=飯田市=代表の長谷部三弘さんの基調講演「私にとって、地域にとっての公民館竏茶Iンリーワンの地域づくり」を聞いたほか、レポート発表や分散会などで情報交換を行った。
基調講演で長谷部さんは、地域への帰属意識が薄れてきている農村部の現状に触れ「青年団、婦人会に続いて今は老人会が崩壊の危機に瀕している。これからの公民館、分館の活動のポイントは、教育と学習、行政と地域を縦横の糸として布を織るようにしてオンリーワンの地域をつくっていくことだ」と訴えた=写真。
中川村公民館大草分館社会部長の小沢健司さん、駒ケ根市の赤穂公民館町一区分館の分館長松崎眞明さんがそれぞれの分館の活動について発表し、参加者から大きな拍手を受けていた。