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女子は箕輪北が優勝 上伊那勢6チームが県大会出場へ
パナホーム東海カップ・第30回県ミニバスケットボール選手権中南信地区大会が12、13日、伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館など4会場であった=写真。女子の決勝は箕輪北が57対34で駒ヶ根を下し優勝した。県バスケットボール協会、県ミニバスケットボール連盟の主催。
男子29チーム、女子32チームが出場。県大会(12月10窶・1日・松本市)の出場資格チーム上位8位を目指し、それぞれがトーナメントで熱戦を展開。保護者の声援を浴びながら
児童たちは日ごろの成果を披露した。
上位8チームは次のチーム。
【男子】(1)松本筑摩(2)箕輪(3)伊那(4)穂高(5)下諏訪(6)駒ヶ根(7)松本NANBU・A(8)松本清水
【女子】(1)箕輪北(2)駒ヶ根(3)伊那(4)塩尻(5)松本筑摩(6)松本南部(7)松川(8)TOSC・A -
自動交付機で戸籍に関する証明書を広域発行
上伊那の5カ所にある証明書自動交付機で14日、戸籍に関する証明書の広域交付サービスが始まった。自動交付機で市町村の枠を超えて交付するのは全国で初めて。
これまで戸籍謄本・戸籍抄本の発行は本籍地に限られていたが、住民基本台帳カードを使い、住民票の写し、印鑑登録証明書、所得証明、納税証明などに加えて発行が可能になった。原本は改ざんできないようにアクセスできない。戸籍謄本・戸籍抄本の発行手数料は1件450円。
市役所で開かれた交付式で、小坂市長は多くの住民の利用を促した。
伊那市の発行枚数(10月末現在)は6017枚で、人口の1割弱。
上伊那は9月末現在で1万432枚。普及率は5%弱と県内で最も高く、全国の0・4%を上回っている。
現在、カードを持っている人は暗証番号の登録が必要。カードの作成などは市役所や役場の窓口で受け付けている。
自動交付機は伊那市役所、駅前再開発ビル「いなっせ」、辰野町役場、箕輪町役場にあり、14日、駒ケ根市役所にも設置した。駒ケ根市分を含めた事業費は4700万円(うち国の補助3千万円)。稼働はメンテナンス時を除いて無休。 -
いなっせで食育イベント開催
偏食が増加する中、もう一度食べることの意義を考え直してもらおう窶狽ニ12日、県栄養士会は伊那市駅前ビル「いなっせ」で食育イベント「食べるってなあに!」を開いた。
県内各地区で開くイベントで、伊那地区では初めて。野菜についてもっと知ってもらおう」と、地元上伊那の野菜を使った「参加型食育実践広場」と「栄養相談」をした。野菜に含まれる食物繊維量や収穫時期を学べるブースや、リンゴの皮むき競争、野菜スタンプなど、直接生の野菜に触れることのできるブースがあり、訪れた親子などは、一緒になって野菜の持つさまざまな側面に触れた。
また、料理研究家・坂本廣子さんの基調講演や、地元で食育活動に力を注いでいる生産者や給食担当者などによるシンポジウムもあった。食と子どもの関係を現場の視点から発表するなどして、食べることの意味をもう一度考えることを訴えた。 -
小中学生・技術家庭科の成果一堂
「上伊那創造ものづくりフェア」が12、13日、伊那市荒井区通り町のニシザワデパート4階催事場で開いている=写真。小中学校、伊那養護学校の児童・生徒が技術家庭科の授業や夏休みの課題で製作したエプロンや木製の椅子など約130点を出品している。県技術・家庭科教育研究会などの主催。
地域の人たちに学校の授業成果を披露する場で2回目。クッション、ブラウス、トートバックなどの被服や、ペンギン、コアラの形をした木製パズルなどのほか、総合学習で取り組んだ作品も並んでいる。
作品には製作した本人の説明や感想が添えられていて、なかには「自分の愛用していたトレーナーをクッションに」など、製作秘話も書かれている。
中学校教諭の一人は「技術家庭科の授業時間が減らされているなか、教育のなかで『ものづくり』が重要なことだと、子どもたちの作品を通じて一般の人にも知ってもらいたい」と話している。
午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後3時)。入場無料。 -
高校改革プランを考える上伊那学習会開催
高校改革プランの課題を認識し、地域の声をプランに反映することを目的とした「高校改革プランを考える上伊那学習会」(上伊那高校PTA連絡協議会主催)が11日夜、伊那市民会館であった。教員、保護者など約300人余が集まり、生徒受容率や定時制高校の現状、多部制・単位制などについて、さまざまな提案をした。
県教育委員会や第3通学区高校改革プラン推進委員2人も参加。池上昭雄推進委員長は▼旧通学区が1校ずつ再編整備を進める▼阿智、阿南、高遠、富士見は地域校として存続させる▼多部制・単位制高校、総合学科高校を1校ずつ配置する窶狽ニしたこれまでの経過を説明。
参加者からは、経済的理由や不登校経験者が通う現在の定時制高校生徒が、多部制・単位制高校を受け入れるのか窶狽^問視する声があった一方で、「多部制・単位制は条件を整えて整備すればメリットがある」とする意見もあり、県内で例のない多部制・単位制への認識差がうかがえた。
地域校については、北澤英昭PTA連絡協議会長が「交通面のみの理由で地域校を存続させるのは疑問。むしろ中高一環教育で対応できるのでは」と指摘。ディスカッションに参加した藤本功推進委員も賛同を示し「答申にこうした考えを盛り込めるよう働きかけたい」とした。
工業高校がなくなることへの懸念や、生徒受容率の改善などを求める提案もあがり、北澤会長は「早期に結論を出すのではなく、地域の声をしっかり取り入れ、本当の意味で魅力ある高校を考えてほしい」とまとめた。
パネルディスカッション -
伊那愛石会の展示
伊那愛石会(中村章会長、約20人)の第45回水石展が12、13日、伊那市の坂下公会堂で開かれている。天竜川水系の石だけを集めたのが特徴。「一般水石の部」「テーマ石の部」に、駒ケ根市縲恍C野町の会員17人が51点を持ち寄った。
今回のテーマは「まだら石」。連山や孤峰を思わせる「山形石」、石の表面にくぼみがある「水たまり石」、上部が段上になっている「段石」など会員が1点ずつ出品した。
色、形、模様など同じものは一つもなく、来場者は用意された水石の種類や鑑賞の方法などを記したチラシを参考に、興味深げに見入っていた。
中村会長は「水石は手を加えない自然の美術品」と魅力を語り「石の種類が多いことで知られる三峰川の石がほとんどある。こういう石もあるのかと知ってもらいたい」と話す。
会場では会員が集めた石を販売している。
13日は午前9時縲恁゚後3時。 -
米作りの技術普及に務めて19年
上伊那農業改良普及センター
技術普及課主査
平出有道さん(44)「現在、一番力を入れているのは飯島町の自然共生農業で使う『ぼかし』の実証実験ですね」
「ぼかし」とは、有機物を、微生物を利用して発酵させた肥料。有機物はそのまま耕作地に播いても効果が出にくい。未熟な有機物だと逆に生育不良を招く。そこで、耕作地に播く前に、微生物の力で十分に発酵させて、効果が大きく・また農家にとって扱いやすくしたものが「ぼかし」肥料だ。
近年、食の安全や耕作地周辺の環境保全などが重視される中で、農薬や化学肥料の使用を極力制限する動きが顕著になってきている。「ぼかし」はそうした動きの中で大きな注目を集めている。
町全域に及ぶ大きな営農センターがある飯島町では、「自然共生農業」を掲げて、独自の基準を作り農薬や化学肥料の使用料を減らそうとしている。県やJA上伊那も一体となって進める、農作物の地域ブランドづくりの試みだ。
さまざまな作物が対象になるが、水稲に関しては、「ぼかし」と、種もみを薬剤を使用せずお湯を使って消毒する温湯種子消毒法が、技術的に重要な位置を占めるという。
「『ぼかし』は05年に始めた所ですから、現在は、実証試験の段階。まだ数字には出ませんが、感触としては良い線で行っていると思います」
牛糞をもとに業者が製造した「ぼかし」、従来の鶏糞肥料、それに化学肥料窶・種類の肥料を使った実証田を町内2カ所に作り、水稲の生育を検証してきた。導入を希望する農家を対象に、春先から5回にわたる講習会も開催した。
「食の安全を求める消費者ニーズは高まっています。それに応えられるような農作物を、手間やコストなどを抑える形で提供できれば、大きな付加価値がつく。そんな技術を検証・普及できれば農家には大きなメリットになると思うんです」
上伊那は2回目。03年春に赴任した。初めて上伊那に赴任した95年からの4年間では、水田でのもみの直播技術の普及に務めた。労力や経費からみて、農家には大きな魅力。直播の普及に着手した当時には、上伊那の水稲栽培面積約5380ヘクタールのうち70ヘクタールでしか実施されていなかったものが、現在では250ヘクタールにまで拡大した。その先鞭をつけた。
転勤した上田では、実った米が割れてしまう「胴割れ」対策に奔走した。温暖化の影響で、農作業の暦自体を作り変えなければならないことをつかみ、農家を説得して回って、大きな成果を上げた。
「農家の方から、おめさんたちが教えてくれた方法でやったらうまく行った窶狽ニ言われるのがうれしくて。その笑顔見たさにやっている感じですよね」
神奈川県横浜市生まれ。父方の祖父の故郷・長野県に、母校東京農大で学んだ知識を生かす道を求めて飛び込んできた。以来19年。
「上伊那は肥えた土地と豊かな水があるところ。それを生かして農業がさらに発展できるよう努力したいですね」
ニッコリ笑いながら、静かに話した。
(毛賀沢明宏) -
06年度高校入試募集定員決定
県教育委員会は10日、06年度の県立高校の生徒募集定員を決定し、私立高校の募集定員も合わせて発表した。
第1回入学志願者予定数調査の結果や、旧通学区ごとの中学校卒業見込者数の増減、過年度卒業者数などを考慮した結果、上伊那地域の募集は全日制・定時制ともに05年度と変わらなかった。
第3通学区内は、諏訪二葉高校岡谷南高校、岡谷工業高校の学級数が1学級ずつ減ることになった。
県全体の卒業見込者数は2万1967人で、前年比566人の減となる。 -
信大食堂、きのこあんかけご飯で日本型食生活の推進PR
提供する食事を通して日本型食生活を見直してもらい、県産の米や野菜の美味しさを実感してもらおう窶狽ニ11日、南箕輪村の信州大学農学部の食堂で、長野県産の米とキノコを使ったメニューが出された。
「ごはん食推進活動支援事業」の認可を受けた県生活協同組合連合会の取り組みで、利用者の食生活改善意識の啓発や地域農産物の消費拡大が目的。11月11日の「長野県きのこの日」に合わせて同会食堂部会に加盟する県内8食堂であった。協賛するJA全農長野から、ブナシメジとエノキダケの提供を受け、メニューを各食堂で考案した。
信州大学生協は11月、すべての食堂の米を長野県産の「秋田小町」に切り替えた。今回はその米とキノコで「豚鳥きのこ丼」と「きのこ汁」を50食準備。
売れ行きは好調で、学生たちは、次々にきのこ丼を注文し、味を楽しんでいた。 -
ボランティア交流会に向け、実行委員会
上伊那ブロック社会福祉協議会は8日、飯島町の石楠花苑で、各市町村のボランティアコーディネーターやボランティア団体代表ら20人余が参加し、第22回上伊那ボランティア交流会に向け、第1回実行委員会を開いた=写真。開催日を来年2月18日、開催場所を飯島文化館と確認し、内容について協議した。
交流会はメーンテーマに「防災について」を掲げ、講演会と分科会で構成。
講演会の講師は、NPО・Vネットぎふの川上哲也理事長。川上理事長は台風の被災地で災害ボランティアセンターを設置し、核として活動してきた。新潟中越地震の際は、炊き出し、物資提供など広く支援活動を展開。現在、県内外の防災研修会で講師を務めている。
分科会の内容や当日のスケジュールは次回(12月7日、いなっせ)で話し合う。 -
秋冬のアップスタイル学ぶ
県美容業生活衛生同業組合上伊那支部(中村安江支部長、73人)などは7日、伊那市生涯学習センターで美容技術講習会を開いた。組合員約50人が参加し、秋冬のアップスタイルを学んだ。
講師は、全日本美容講師会創作委員の密沢友美代さん。和装・洋装の色に合わせ、4つのスタイルを紹介した。
密沢さんは、セミロング、ロングの髪の毛の特徴を生かし「まげは髪の毛の目をきれいに出す。つけ毛はまげの大きさに合わせて」「着物とのバランスを考え、髪飾りをつける」などアドバイスした。
参加者は写真を撮ったり、メモをしたりと熱心で、中村支部長も「毛先の動きなど新しい発見があり、勉強になる。習った技術を各店で生かしていきたい」と話した。
講習会は春と秋の年2回開催。春には訪問美容に対し、寝たきり者などの介護法を学んだ。 -
池坊伊那支部青年会の親ぼく会
池坊伊那支部青年会の親ぼく会がこのほど、伊那市駅前ビル「いなっせ」であった。アートツリーの作り方や肌の手入れ方法の講習を、約30人の会員が共に学んだ。
池坊伊那支部は約100人の会員がおり、普段はそれぞれの指導者のもとで個々に活動している。親ぼく会は、会員同士のつながりをつくろう窶狽ニ年1度の恒例。
普段は生け花が活動の主体だが「親ぼく会くらいは別の活動をしてみよう」と、アートツリーやリース作りに挑戦。3パターンから、好みに合った1つを選び、思い思いの作品に仕上げた。
また“美”をつくりだす生け花に携わるメンバーに、自分を磨くことで一つの美を学んでもらおう窶狽ニ、肌の手入れの講習もした。
普段と違った雰囲気を楽しみながら、交流を深めた。 -
あるしんが天竜川美化活動
アルプス中央信用金庫(渋谷敦士理事長)はこのほど、天竜川美化活動として河川に架かる橋を清掃した。
あるしんは、「環境ISO14001」の環境方針に基づく地域貢献活動の一環として、毎年春と秋の2回、清掃を実施。清水橋(辰野町)から天龍橋(中川村と松川町の境)までの38カ所の清掃に、約250人の職員が参加した。
伊那市役所付近の平成大橋では、本部総務部、総合企画部、事務部の職員12人がほうきや草刈りカマなどの清掃道具を持参し、車道脇の溜まった土、草、空き缶、ペットボトルなどのごみを除去。ほとんどが土や草だったが、タバコのすいがらも目立った。
同金庫総務部長の井上富男さんは「社会貢献の一環として、小さいことでも、できることから続けていきたい」と話していた。 -
農業改良普及センターに農家民宿相談窓口設置
グリーンツーリズムの普及にともなって農家が経営・開設する農家民宿が注目されているが、その経営・開設全般に関わる総合相談窓口が上伊那農業改良普及センター内に開設された。
県が31日付で決めたもので、農家民宿の先進例の少ない上伊那では、開設希望者の相談に乗り、都市農村交流の進め方や経営方法などについてアドバイスするほか、旅館業法や食品衛生法、建築基準法など法令上で関連する県機関との調整役も担う。そうした県民サポートが迅速に行えるよう、県の関係出先機関からなる相談チームを編成する。
農家民宿は、農業体験や農村生活体験を中心にすえた新しい観光のあり方=グリーンツーリズムの基軸的な宿泊施設になると言われている。中野市や飯田市などの先進地域では既に相当数の農家民宿が開設されているが、上伊那では、中川村などが力を入れ始めているが、まだ実践例は少ない。
県は、中山間地の観光振興を通じた活性化だけでなく、農業そのものの活性化にも、農家民宿が重要な役割を果たすとみており、全県的に相談窓口を設置することにしたという。
上伊那の相談窓口の責任者になる峯村きぬ子農業改良普及センター所長は「景色の良さ、農業の豊かさなどからして、上伊那こそグリーンツーズムの適地。積極的な展開をお手伝いしたい」と話す。 -
南大東島で、伊那「友好米」に人気集中
友好米を届けに南大東島を訪問している伊那「コメ娘」一行は5日、島の陸上競技大会(島民運動会)で伊那のコシヒカリを使ったおにぎり400個を配布。島民から「おいしい」「ありがとう」「もっといろいろな交流をしよう」など大歓迎を受けた。経費相当分の原価で譲る提案には、5日だけで1100キロ余の注文が集まった。
競技大会本部席に設置した友好米の配布コーナーには島民が列を作り、伊那からの参加者と島民有志が朝から握ったおにぎりを手に「甘い」「かめばかむほど味が出る」「香りが素晴らしい」「新米を食べる機会が少ないのでとてもうれしい」など口々に感想を述べていた。
4日には南大東村役場で、訪問団の代表と島の米販売業者との話し合いもあり、伊那の米を継続的に扱う方向で協力することも確認された。
島では、青パパイアのほか、サトウキビや、サワラ・マグロ・ソデイカなどの海産物の販路拡大を求めており、島の濱里保之産業課長の案内で、業業組合市場なども訪問した。
青パパイアを通じて始まった交流は、3月の伊那市民の島訪問、8月の島訪問団の伊那訪問などを通じて、村民の多くの知るところとなっており、特産物の相互流通など経済的交流や、学校レベルの交流、文化交流など新たな動きを求める声が広がっている。
4日の歓迎式で照屋林明南大東村長は、対米請求権事業の一部を使用して学校レベルの交流ができるように、来年度予算措置をとるよう検討している言明。「末長くお付き合いいただければありがたい。伊那市の理事者や経済人にもぜひ早期に島を訪問したいただきたい」とあいさつした。 -
憲法第九条を守る上伊那のつどい
「憲法第九条を守る上伊那のつどい」が5日、伊那市の伊那公民館であった。各市町村から約50人が集まり「尊い命を奪った悲惨な戦争への道を歩むことはだれも望まない」と九条を守り、日本と世界の平和を目指すアピールを採択した。九条の会、準備会、高教祖などでつくる憲法九条を守る上伊那連絡会主催。
主催者を代表して、江間裕志さんは「憲法改正が強まる中、地域や職場で九条を守る取り組みを上伊那に広げてほしい」と呼びかけた。
そのあと、伊那市の伊藤辰子さん、長谷村の大出達雄さんが戦争体験を語り「九条を守ることが戦争犠牲者の鎮魂となる」と訴えた。
記念講演は、九条を守る県民過半数署名呼びかけ人・今井良夫さん=長野市=の「日本国憲法第九条の大切さを再認識しよう」。自らの満州開拓少年義勇軍の体験を交えながら、平和憲法が破壊されることを危ぐした。
そのほか、3団体の活動報告、伊那谷ことばによる憲法第九条の朗読なども。
上伊那では「九条の会」が辰野町、箕輪町、伊那市、駒ケ根市で結成され、残る6町村は立ち上げに向けて準備を進めている。九条を守る署名活動、憲法改悪反対の全国集会への参加などを展開している。 -
【記者室】肥満児解消は家族全員で
食欲の秋、スポーツの秋、運動会や各種スポーツで苦しそうに走る肥満児を目にした。子どもの肥満は怖い、生活習慣病の予備軍だ。大抵の親は子どもが食欲がないと死ぬほど心配するが、食欲がありすぎても、それほど気にしない▼小、中学校では血液検査を行い、総コレステロールや中性脂肪値が高い子どもについては、保護者に受診するように指導したり、相談窓口を開設しているが、食べ盛り子どもの肥満の解消は至難の技だ▼大人でさえ、ダイエットには、強固な意思の継続が必要だ。子どもの減量作戦は、一緒に食事をする家族全員が危機感を共有し、全員で取り組まなくては決して成功しない。そのためには、専門機関によるきめ細かい支援も必要だ。(大口記者)
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月間有効求人倍率は1・39倍
伊那公共職業安定所は、9月の労働市場概況をまとめた。月間有効求人倍率は前月比0・11ポイント増の1・39倍と、3カ月連続で前月を上回った。
新規求職者が増加傾向にあるものの、月間有効求職数は横ばいで、求人倍率が上昇する状況となっている。
新規求人数は、前月に比べて76人増の1462人で、サービス業が微減だったが、卸売・小売業が増えた。
月間有効求人数は4007人(前月比276人増)で、2カ月連続で増加。
新規求職者は695人(34人増)。月間有効求職者は2880人(28人減)だった。 -
きょう開幕ともに初出場
「ソフトバレー・北信越フェスティバル大町大会」(5窶・日・大町市運動公園総合体育館)に、上伊那から「伊那ドリーム」「こまちゃんV」が出場する。
両チームはトリムの部(40歳代と50歳以上の男女各2人の計9人以内)に出場する。南信予選、県予選窶狽ニ勝ち上がり北信越の切符を初獲得。大会は12チームが初日の予選リーグ、2日目の各リーグ同順位同士の決勝トーナメントで争そう。
伊那ドリームは「全国大会を目指す」を合言葉に、3年前に結成したチーム。結成から2年間は不本意な結果が続いていたが、本年は調子もよく、地元大会でも常に上位にいるという。
全国レベルの大会優勝は3年越しの夢。キャプテンの丸山清隆さんは「自分たちの力を最大限に発揮すればよい結果もついてくる」と話す。
こまちゃんVは今回の大会出場のために4カ月ほど前に結成した若いチーム。コミュニケーションはまだ成熟していないが、苦しい試合を重ねる度に、急成長しているという。 キャプテンの中村正さんは「意思疎通が未熟なぶん、試合中は声を掛け合うプレーを心がけたい。決勝戦は同じ県同士のチームで争そいたい」と話す。
北信越フェスティバル大町大会に出場する皆さんは次の通り。
【伊那ドリーム】▽原泰子(58)伊那市西町▽中島敬子(56)伊那市東春近▽丸山清隆(53)南箕輪村沢尻▽米山美智代(47)伊那市美篶▽梅垣茂(46)伊那市美篶
【こまちゃんV】▽上久保征子(67)駒ヶ根市町一区▽大村八重子(64)駒ヶ根市町一区▽中村正(54)駒ヶ根市南割▽向山美智江(51)駒ヶ根市小町屋▽中村法子(42)駒ヶ根市南割▽竹村三代子(42)駒ヶ根市中沢▽小川一志(41)駒ヶ根市市場割 -
JAフォトコンテスト審査会
17年目となる上伊那農業組合(JA上伊那)の「フォトコンテスト」の審査会が4日、伊那市狐島の本所であった。応募のあった50人89作品から、伊那市富県の土手焼きをとらえた鈴木修さん(伊那市)の作品を、最優秀賞(JA上伊那組合長賞)に選んだ。
昨年に続き「“農”のある風景」がテーマ。上伊那を中心に県外応募者もいた。
15人の審査員が、数回の絞り込みをして、宮田村出身のプロカメラマン、唐木孝治審査員長の解説を参考に、テーマとの合致、作品意図、技術面などを総合的に選考した。
炎の形が印象的で、土手焼きと奮闘する老人の服装からも、農作業に携わった年月や、農を守る姿が感じられる窶狽ニして、鈴木さんの『土手焼き』が最優秀賞に選ばれた。
唐木さんは「年々応募者のテーマが絞られてきて、レベルも向上している。中でも、入選してくる作品は見ごたえがある」と総評を述べた。
入賞者は次のみなさん。
◇最優秀賞=鈴木修(伊那市)◇優秀賞=小澤義彦(伊那市)井口眞吾(駒ケ根市)◇佳作=橋本隆治(南箕輪村)佐藤正一、松崎寿紀(以上駒ケ根市)◇入選=大森みち代(辰野町)加藤平治(南箕輪村)向山世男、小出文雄、伊藤なつみ、宮下敏治(以上伊那市)平沢善博(宮田村)小林紀一(飯島町)宮沢信(中川村) -
青少年の健全育成強調月間に伴う街頭啓発
11月の全国青少年健全育成強調月間に伴い1日、上伊那の高校9校で、生徒会役員や、PTA、県や市町村職員など約150人が、それぞれの通学路で街頭啓発をした。
生徒から生徒への呼びかけにより、意識を高めてほしい窶狽ニ、生徒にも協力を求めている。活動に参加した生徒らは「タバコを吸わないように」などの内容が記載されたポケットティッシュを「おはようございます」とあいさつを交わしながら、登校する生徒たちに手渡していた。
月間中は、市町村の協力を得て、小学生の福祉施設訪問や収穫体験なども行う。
また長野県は、この1カ月を「有害環境浄化活動強調月間」にも定めており、健全育成を阻害するような書籍・ビデオなどが、青少年の目に触れないよう、取扱店に対しての協力も求めていく。 -
秋の叙勲 上伊那で7人が受章
政府は3日付で、秋の叙勲の受章者を発表した。上伊那は、旭日章(顕著な功績を上げた人)で3人、瑞宝章(公共的な業務に従事し、功労を積み重ねた人)で4人。
受章は、旭日双光章で専門工事業振興功労の麻野幸好さん(81)=駒ケ根市・元県広告美術塗装業協同組合連合会長、地方自治功労の熊崎安二さん(77)=飯島町・元飯島町長、中坪敏郎さん(74)=駒ケ根市・元市議会議員、瑞宝小綬章で教育功労の千田俊明さん(70)=伊那市・元公立高等学校長、瑞宝双光章で教育功労の高坂保さん(76)=駒ケ根市・元公立小学校長、瑞宝単光章で消防功労の川手成美さん(71)=伊那市・元伊那市消防団長、郵政業務功労の酒井祐治さん(65)=伊那市・元郵政事務官=。
受章者は全国で4029人、県内で81人。県内の内訳は旭日章25人、瑞宝章56人となっている。 -
星空☆マタニティ~いいお産の日in上伊那~
11月3日の「いいお産の日」に合わせ伊那市の県伊那文化会館プラネタリウムで2日、「星空☆マタニティ~いいお産の日in上伊那~」があった。妊婦ら50人が来場し、ドームに映した胎児の写真や満天の星空、マタニティ・ヨガなどで、お腹の赤ちゃんと一緒にくつろいだひとときを過ごした。
伊那文化会館、日本助産師会長野県支部上伊那地区、日本看護協会長野県伊那支部助産師機能の主催。
妊娠中のお母さんにマタニティ・ライフを楽しんでもらおうと、昨年に続き2年目。
ドームの満天の星空に、子宮という“小宇宙”で育つ胎児の11週から37週までの超音波写真を映し出し、絵本「おかあさんになるってどんなこと」の読み聞かせもした。助産師会上伊那地区長の池上道子さんは、「安心して無事に出てきてね。心から待ってるよ」という魔法の愛の言葉を紹介。「お腹の赤ちゃんや子どもにいろいろ語りかけてくださいね」と話した。
妊娠8カ月の伊那市の女性は、「妊娠中はちょっとイライラすることもあるので、リラックスできてよかった。絵本の話を聞いて赤ちゃんも動いていて、一緒に喜び、ゆっくり楽しめた」と話した。
3日は午前10時から。おなかの赤ちゃんの話、満天の星空と音楽のコンサート、リラクゼーション・ヨガ、胎児の心音測定、開業助産師の紹介、妊婦体験などがある。詳細は同会館(TEL73・8822)へ。 -
ミツバチ供養
伊那市の小松養蜂園(小松実治代表)は30日、西箕輪羽広の仲仙寺でミツバチ供養をした。受粉のためにミツバチを使う上伊那のイチゴ生産者26人が参列した。
小松養蜂園のミツバチは、10月から翌年5月までの7カ月間、イチゴ栽培のハウス内で受粉のために働く。今年は10月20日過ぎからハウスに放している。12月初旬には実がなり、クリスマス時期の出荷に間に合わせる。
ハウス内で働くミツバチは、自然環境の中と比べ短命になってしまうという。生産者は1年間働いたミツバチに感謝し、静かに手を合わせた。 -
KOA国内営業部門再編
KOA(本社・伊那市、向山孝一社長)は1日、国内の営業部門を再編した。新設の日本営業ビジネスフィールド東日本営業センターのゼネラルマネージャー(GM)に、前首都圏営業センターGMの小林彬人氏が就任した。
従来は、東日本・首都圏・西日本の3つの営業センターがあったが、東日本と西日本の2つに再編した。市場環境変化への迅速な対応と経営効率の向上を目的にした再編と説明している。 -
シックデイや災害時
糖尿病患者はどうする
糖尿病セミナーで講演・討論糖尿病の病状や予防法・治療法を学ぶ第4回信州糖尿病セミナーが30日、伊那市駅前ビル「いなっせ」であり、約250人が講演やパネルディスカッションに熱心に耳を傾けた。県糖尿病協会などが主催。開催地は県内各地の持ち回り。第4回の今回の世話人は、神山公秀さん(神山内科院長)、市川和夫さん(伊那中央病院内科部長)が務めた。
「どんな時でも糖尿病と仲良く」をメインテーマにした今回のセミナーでは、糖尿病患者がカゼや胃腸障害など発熱・下痢・嘔吐・食欲不振に襲われる「シックデイ」や、大型地震などに被災した場合に何を注意するべきが窶泊蛯ォなテーマ。
専門医である洪内科クリニック・洪尚樹院長の講演のほか、新潟県小千谷市在住の永井美智子さんが新潟中越大地震の被災地で糖尿病治療で苦心したことを体験発表した。
パネルディスカッションでは座長の市川医師のほか、患者3人・管理栄養士・看護師・臨床検査技師窶狽フ計6人がパネリストとして登壇。
「大地震で(糖尿病の必須薬である)インスリンを使えなくなったらどうしたらよいか」「災害前から何を準備しておいたらよいか」など切実な問題を議論した。
会場の参加者から「血糖値を下げるため食事療法と運動療法で苦労している。災害の時には、人に迷惑をかけないだけでなく、もっと大変な人を助けなくてはいけないから、皆さん気合を入れて病気を治しましょう」などの発言もあり、盛大な拍手を浴びていた。 -
第28回子どもたちにゆきとどいた教育をすすめる父母・市民・子ども・教職員のつどい
「子どもたちにゆきとどいた教育をすすめる父母・市民子ども・教職員のつどい」が29日、伊那市民会館であった。28回目。高校生から一般まで約250人が集まり、作家・澤地久枝さんの講演を聞いたり、分科会での議論を通して、憲法問題や高校改革プランへの意識を高めた。
憲法9条改正が取りざたされる昨今、もっと敏感にこの問題を考えてほしい窶狽ニテーマを「平和と教育」縲恟繹ノ那から考える縲怩ニした。
憲法改正に反対する「9条の会」の呼びかけ人、澤地さんは、戦争が引き起こした悲惨な事実や、新しい歴史教科書が事実と乖離(かいり)した歴史を示す危機感を語り「自分の判断で行動できない子どもを育ててきた戦後60年が、自分たちの足元を崩すような社会を作り上げた」と批判。最後に「今は平和を守るためのバリアになるという決断を、一人一人がする時。子どもを戦場に送り出すような社会になるのはまだ止められる」と力を込めた。
4つの分科会は不登校・ニート問題や高校改革プランについて議論を深めた。高校生同士の分科会もあり「高校生が今できることは、もっとプランについて学習すること」などと話し合った。 -
伊那市汚水処理施設整備に交付金439万6千円
政府は2日、05年度の汚水処理施設整備交付金(環境省所管)の第2回交付額を決めた。上伊那では、伊那市の公共下水道整備に事業費1318万8千円、交付額439万6千円が決まった。05年度第1回交付額との合計で事業費で3378万8千円、交付額で1125万7千円になった。(資料提供=宮下一郎事務所)
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商工会の現状を知って!
商工会広域協議会が県議と懇談上伊那の9つの商工会が加盟する県商工会連合会上伊那支部広域協議会(会長=山崎重久南箕輪村商工会長)の地域振興懇談会が1日、伊那市のプリエキャスレードであり、国の三位一体改革や県の小規模企業支援策改革の中での、商工会の現状や今後の課題について、上伊那選出の県議や県職員と懇談した。木下茂人・清水洋・小原勇の3県議が出席。牛越徹上伊那地方事務所長も来賓として参加した。
待井重保県商工会連合会専務理事は基調講演で、「国と県の財政難が地域の中小企業が支えあって作ってきた商工会にダメージを与え、組織そのものの存亡が危ぶまれている」として、商工会の地域産業に占める役割の大きさにもかかわらず、財政が危機的状況に陥っていることを訴えた。特に、県が、補助金配分方式の変更で誘導する商工会の合併や広域連携の方向も、総じて商工会の弱体化をもたらすものだ窶狽ニの自説を強調した。
出席した県議からは「県にも働きかけ、過度な補助金削減の見直しなどを迫ってきたが、先行きはまだ見えない」など、この問題についての県政報告があり、今後の商工会のあり方をめぐって活発に議論した。
上伊那でも、国の指針に沿う方向で伊那市・高遠町・長谷村の合併が進展しているが、県は07年度から「1市町村1商工団体」を基本とし、同一市町村で統合しない商工団体へは補助金を大幅削減する方針を打ち出している。この中で、高遠町・長谷村・西春近の3商工会は、伊那商工会議所との合併はせず、06年4月から広域連携の道を進むとしている。
また、合併しない市町村の商工会の場合でも、補助金の額の選定方式小規模事業者数を基準としたものに変ることから、多くの場合財政困難な状況が予想されており、飯島町と中川村の商工会も06年4月から広域連携に進む。
こうした状況下で、商工会側は、県に、地域経済を支えてきた商工会の意義を認め、政策を変更するよう求めている。 -
南大東島へ友好米贈る
「平成の米の道」開通をめざしてコメの取れない沖縄県・南大東島に送ろうと、市民有志が伊那市東春近の友好田で栽培してきたコシヒカリがこのほど収穫され、3日に南大東島にコメを届ける訪問団が出発することになった。1日、有志の中心母体である青パパイアの会(代表・小林史麿グリーンファーム社長)が記者会見して明らかにした。
市民レベルで進む沖縄県・南大東島と伊那市との交流を拡大するためのもので、6月に無償で提供された細田清登さんの田んぼを借りて、ボランティアが田植え。8月には伊那を訪問した同島の子どもたちが雑草取りをした。その後も、有志を中心にした田んぼの管理をし、精米して20俵弱の収穫があった。
島には合計19俵を贈り、6俵は幼稚園・小中学校・老人ホームなどで使用。残りは経費相当分の原価で島の人に譲る。
コメを届ける訪問団は、友好のきっかけを作った井地千代子さんはじめ、8月に島民を招いた際に食事作りなどを担当した女性4人。「伊那谷コメ娘」として伊那の美味しいコメを宣伝してくる。4日には南大東小中学校で伊那のコメを使った給食をともにするほか、5日には島の運動会でおにぎりにして振舞うなどの計画も進行中だ。
南大東島の子どもとの学校ぐるみの交流を始めた伊那西小学校からの手紙や贈り物なども携えて島に向かう。
小林さんは「昔、伊那のコメは権兵衛峠を超えて木曽に向かった。平成のコメの道は、海を越えて信州から離島に向かう。そんな経済交流の先駆けになればうれしい」と話した。