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継続的な支援必要 約50万円を被災地へ
伊那商工会議所青年部は、平成24年度の復興支援リストバンドの収益およそ50万円を、東日本大震災で被災した福島県浪江町と宮城県気仙沼市に義援金として届けました。
伊那商工会議所青年部のメンバー18人は、15日・16日の2日間、5月例会として被災地を訪れました。
1日目に訪れた福島県二本松市にある浪江町役場仮庁舎では、義援金およそ25万円を、浪江町の檜野照行副町長に手渡しました。
青年部では、継続的な被災地支援を行っていこうと、平成23年度から復興支援リストバンドを製作・販売していて、その収益の全額を義援金にしています。
リストバンドは、伊那まつりなどのイベントで販売。平成24年度は約1,000本が売れ、収益は50万円になりました。
おととしの伊那まつりで被災地のご当地グルメを紹介したことが縁で、義援金は福島県浪江町と宮城県気仙沼市に届けています。
宮城県気仙沼市では、市役所の熊谷修一保健福祉部長に義援金およそ25万円を手渡しました。
視察を通して青年部では、復興が進んでいない現状や、支援の意識が薄れてきていることを目の当たりにしたと話します。
青年部の橋爪麻人部長は「喜んでもらいこちらも嬉しかった。復興は進んでいないが、支援する側の意識は薄くなってきている。現状を言葉で伝えるのは難しいので、行動で示してみんなが支援活動に協力してくれるような環境を作っていきたい」と話していました。
復興支援リストバンドは今年もイベントなどで販売され、集まった収益は今年度中に浪江町と気仙沼市に届けたいとしています。 -
根津八紘さんチャリティ展始まる
産婦人科医で書画家の根津 八紘さんによる障害者やその家族で作るパンセの会を支援するためのチャリティ作品展が、伊那市のいなっせで16日から始まりました。
根津さんは、下諏訪町にある医療法人登誠会・諏訪マタニティクリニック院長で、書画家です。
会場には、根津さんの絵画35点、書が5点あります。
根津さんは、左利きで、右手で書を、左手で絵画を描きます。
絵画はレプリカを販売することにしていて、原画サイズが約5万円です。
このチャリティ展は、社会福祉法人の設立を目指す上伊那地域の障害者やその家族でつくるパンセの会が企画したものです。
根津さんと縁があったことから、今回実現しました。
パンセの会は、こうした取り組みを通して、法人を設立し、障害者が地域の中で暮らせる施設の建設を目指しています。
根津さんのチャリティ書画展は21日(火)いなっせ2階展示ギャラリーで開かれています。
収益金は、全てパンセの会に寄付されることになっています。
18日には、いなっせ6階ホールで根津さんによる「社会といのち」と題した講演会も予定されています。 -
東京都新宿区の中学生 高遠町で田植え体験
伊那市と友好提携を結ぶ東京都新宿区の中学生が、16日、高遠町小原の田んぼで田植えを体験しました。
伊那市を訪れたのは、新宿区立西早稲田中学校の1年生137人です。
西早稲田中では、高遠町の農事組合法人らいふが生産している野菜や米を給食の食材として購入している事が縁で、毎年農業体験に訪れています。
一昨年まで、夏休みを利用して希望する生徒のみが来ていましたが、より多くの生徒に農業体験をしてもらおうと、去年から1年生全員で訪れることになりました。
指導は、らいふの組合員や地元の農家が行い、コシヒカリの苗を約40aの田んぼに植えました。
生徒らは、裸足で田んぼの中に入り、15センチ間隔で、2、3本ずつ苗を植えていました。
この日植えた苗は、らいふが管理し9月に収穫した後、西稲田中学校の給食で提供されることになっています。 -
桜守が高砂中学校の桜の管理方法を指導
伊那市高遠町の高遠城址公園の桜などを管理する桜守は13日、東日本大震災の被災地宮城県仙台市の高砂中学校で桜の管理方法を指導しました。
13日は、桜守や市の職員などが朝5時に伊那市を出発し、宮城県仙台市にある高砂中学校に向かいました。
高砂中学校の校門には学校のシンボルだった桜の木がありましたが、震災の津波で枯れてしまいました。
それを知った東部中学校の生徒たちは桜を贈ろうと生徒会が中心となって桜プロジェクトを立ち上げ、去年11月に高砂中でタカトオコヒガンザクラを植樹しました。
今回は、桜の状況の確認や今後の手入れの方法などについてアドバイスしようと高砂中を訪れました。
高砂中のよると4月17日に数輪の花が咲いたということで、生徒たちは大喜びだったといいます。
校舎のいたる所に、開花した時の様子が紹介されていました。
桜守たちは、桜の状況を確認し、栄養分を補うための肥料をあたえていました。
桜守の稲辺謙次郎さんは、「根の成長をさせるには桜を観察しながら水を与えていくことが大切」とアドバイスしていました。
稲辺さんは、今後も継続して桜の管理方法などについてアドバイスしていきたいと話していました。 -
春の高校野球県大会 弥生勝利、上農惜敗
春季・北信越高校野球・県大会の1回戦が11日、県営伊那野球場などで行われ、伊那弥生ケ丘は創造学園に延長で競り勝ち、上伊那農業は、東京都市大学塩尻に惜しくも敗れました。
夏の選手権大会のシード権をかけた春の県大会1回戦。このうち県営伊那野球場では上伊那農業がおととしの夏の優勝校、東京都市大塩尻と対戦しました。
球場には雨の中多くのファンが集まり、試合を観戦していました。
試合は序盤から都市大が優勢に進めます。
4対2で迎えた3回の裏、上伊那農業の攻撃。3番の3年生・松田がレフトスタンドに飛び込むソロホームランを放ち、1点差に詰め寄ります。
4回の表には、ピッチャー・2年生の八幡が1アウトからランナーを出しますが、相手打者を内野ゴロに打ち取り、ダブルプレーでピンチを切り抜けます。
しかし、4回以降は投手戦となり、最後まで点を奪うことができなかった上伊那農業は、4対3で惜しくも敗れました。
一方伊那弥生ケ丘は、諏訪市の諏訪湖スタジアムで創造学園と対戦し、延長11回に1点を奪った弥生が7対6で下し、夏の選手権大会のシード権を獲得しました。
勝利した弥生は12日、諏訪湖スタジアムで地球環境と対戦することになっています。 -
世界3位西藤選手 国体予選優勝
先月クロアチアで開かれたフェンシング世界大会で3位入賞を果たした、箕輪町出身の西藤俊哉さんが、11日、箕輪町で開かれた国体長野県予選に出場し、優勝しました。
この日は箕輪町民体育館でフェンシング国体長野県予選が行われ、中学3年生以上の男女およそ40人が出場しました。
西藤さんは箕輪町出身で、中学2年の時から、日本オリンピック協会のエリートアカデミーに所属しています。
現在は東京都の帝京高校1年生で、全国から選ばれた10人ほどの選手達とトレーニングをしています。
先月クロアチアで開かれたフェンシング世界カデ選手権大会フルーレの部では3位入賞を果たしています。
フェンシング国体予選は、各年代で上位3人までが北信越予選、または本大会に進むことができます。
西藤さんが出場した少年男子フルーレには17人が出場し、3グループに分かれて総当たりの予選を行いました。
西藤さんは、予選5試合を全て勝利し、決勝でも出場選手中最高の成績で、見事優勝しました。
西藤さんは「自分自身も箕輪町から出発した。いろんな大会で箕輪の人達から声をかけてもらったり応援してもらっている。国体でも長野県の選手として結果を残せるよう頑張りたい」と話していました。
国体県予選少年男子は、2回の予選の合計ポイント上位3人が北信越予選に進むことができ、次回の試合は7月13日に予定されています。 -
新規就農者支援協定 調印
茨城県の農業専門学校と、伊那市、JA上伊那は、新規就農者を支援する協定を9日締結しました。
就農に焦点をあてた、県下初、の珍しい取り組みです。
9日は、伊那市役所で調印式が行われました。
協定を結んだのは、茨城県水戸市にある「鯉淵学園農業栄養専門学校」と、伊那市、JA上伊那です。
農家の高齢化などにより農業の担い手が少なくなる中で、就農を希望する学生に、情報提供や実習の受け入れなどの支援を行い、地域の農業振興・担い手確保などを目的とするものです。
白鳥孝市長は、「農業を希望する若い人に、技術、資金、住む場所など、JAと協力して支援していきたい」
鯉淵学園の近藤博彦学園長は、「やる気のある学生が生計を立てられるようなバックアップ体制のある場所に学生を送り込みたい」
JA上伊那の御子柴茂樹代表理事組合長は「伊那市は、花・きのこ・酪農など特色ある農業を営む若い人がたくさんいる。3者そろって、全国発信したい」と挨拶しました。
9日は、鯉淵学園の研修生2人も調印式に参加しました。
そのうちの一人、学園研修生の丸山健太さん(21)は、6月から1ヶ月間、伊那市での農業研修を予定しています。丸山さんは、「顔の見える関係を築くことができありがたい。長野県への就農を希望している」と話していました。
今後は、3者で相互交流を行い、伊那市で就農する魅力を発信し、新規就農に結び付けたい考えです。 -
GWで県外客の入り込み始まる
ゴールデンウィークが始まりました。
伊那地域のレジャー施設では、連休を利用して県外の観光客の入り込みが始まりました。
「ゼロ磁場」として知られる伊那市長谷の分杭峠には、県外から観光客が訪れていました。
去年はゴールデンウィークだけで3千人以上が訪れたゼロ磁場。
シャトルバスの運行が始まった3年前からの集計では、1日千人以上が利用したこともあります。
この連休中は、シャトルバスを2台体制にして、通常30分間隔の運行を15分間隔に短縮しています。
東京から訪れた観光客は「空気がおいしい。どのくらい磁場にいれば効果があるのか・・・」と話し、観光を楽しんでいました。
バスの運転手は「今日は少し肌寒いので、出足が遅い。連休中客足が遠のかなければ良いが・・・」と話していました。 -
第42回日本画県展
第42回日本画県展が、25日から伊那文化会館で始まりました。
日本画県展は、長野県日本画会が開いているもので、会場には出品された、およそ80点の作品が並んでいます。
伊那支部からは11人が出品しました。
伊那市手良の竹内美幸さんの「かぞく」と伊那市高遠町の鈴木岬さんの「いぶき」は、奨励賞を受賞しています。
日本画は、鉱石などを砕いて、細かくなった粒子をにかわと混ぜて作る「岩絵の具」を、置くように何度も塗り重ねて色をつけています。
ある会員は、「年々出品数が減ってきているので、伝統ある日本画の技法を残していきたい」と、話していました。
日本画県展は4月29日月曜日まで、伊那文化会館で開かれています。 -
サイクリングツアーで外国人観光客誘致
伊那路木曽路広域観光連携会議は外国人観光客誘致事業の初めての取り組みとしてサイクリングツアーを実施しました。
サイクリングツアーには香港の30代から40代の男女およそ30人が参加しました。
一行は20日に日本に到着。飯田市から伊那市長谷まで自転車で走り22日は一泊した仙流荘から高遠などを周り駒ヶ根市に向かいました。
このサイクリングツアーは、伊那路木曽路広域観光連携会議の外国人観光客誘致事業として初めて行われたものです。
サイクリングの全行程はおよそ280キロで木曽の南木曽町もルートに入っています。
参加者は全員が自転車愛好家だということで、起伏の激しいルートを走りながら、伊那谷の景観を楽しんでいました。
連携会議では、伊那谷の豊かな自然いかし、今後も外国からのツアー客を誘致していきたいと話しています。 -
伊那市高遠町出身の洋画家 向山僚一さんの作品展
伊那市高遠町出身の洋画家、向山僚一さんの作品展が、伊那市坂下のはら美術で開かれています。
会場には、「ふるさと伊那」をテーマに、高遠や県内の風景を題材にした油絵50点が展示されています。
向山さんは、現在85歳。3歳までを高遠で過ごし、昭和21年、17歳の時に上京、以来60年以上にわたり絵を描き続けています。
現在も、東京に住んでいますが、故里、高遠を想い、桜の咲く高遠城址公園や、南アルプスなどの風景を描いています。
向山さんは、絵を見てくれた人の何かの助けになればと思い、小さなキャンバスでも、迫力と感動のある作品作りを心がけているということです。
向山僚一さんの作品展「ふるさと伊那に思いをよせて」は、16日(火)まで、伊那市坂下のはら美術で開かれています。 -
4月27日に二胡コンサート
4月27日に伊那文化会館で中国伝統の楽器二胡のコンサートを行う劉胡会のメンバーは、本番を目前に控え練習に熱が入っています。
12日は、伊那文化会館でリハーサルが行われました。
27日にコンサートを開くのは、中国黒龍江省ハルピン出身で二胡奏者の劉鉄鋼さんが指導している劉胡会の伊那、諏訪、飯田の生徒たち75人です。
コンサートでは、洋楽や邦楽演奏家との競演も予定されています。
劉さんは、「二胡の大合奏や和太鼓との競演もあり見どころももりだくさん」と来場を呼び掛けています。
小学4年生から70代までが出演する「二胡の風かおる春の宵コンサート」は、今月27日午後6時30分から伊那文化会館で開かれる予定で入場料は、全席自由で1,000円となっています。 -
サクラコマ 東部中に
東日本大震災の被災地、宮城県仙台市の高砂中にタカトウコヒガンザクラを贈るなど支援活動をしている伊那市の東部中学校に市内の町工場が協同製作した完全地産のお土産サクラコマが12日に届けられました。
サクラコマは、市内の製造業6社と伊那市社会福祉協議会がご当地おみやげプロジェクトチームを立ち上げ協同開発した完全地産のお土産です。
12日は、そのうち3社の代表が東部中学校を訪れ、生徒にサクラコマ30個を贈りました。
東部中学校生徒会は、東日本大震災で桜が枯れてしまった仙台の高砂中学校に復興のシンボルにしてもりらおうと、タカトオコヒガンザクラを贈るなど去年4月からさくらプロジェクトとして支援・交流活動をしています。
今回、伊那市のお土産として誕生したサクラコマを贈ろうと計画し、30個のコマをおみやげプロジェクトチームから受け取りました。
高砂中のタカトオコヒガンザクラは、現在つぼみの状態だということです。
東部中学校では、今回贈るサクラコマが春風となってコヒガンザクラを咲かせられたらと期待しています。
ご当地おみやげプロジェクトチームでは、サクラコマでお互いの地域の絆がさらに深められたらと話しています。 -
信越花便り 国宝松本城 夜桜会
国宝松本城の本丸庭園では桜の開花に合わせ恒例の夜桜会が開かれていてライトアップされた桜が訪れた人を楽しませています。
国宝松本城夜桜会は城と夜桜を楽しみながら文化財保護への関心を高めてもらおうと毎年開かれています。
松本城の月見櫓ではフルートや琴の演奏が行われていて夜桜見物の雰囲気を盛り上げています。
7日現在本丸庭園の桜は散り始めていますが外堀沿いのソメイヨシノは満開です。
夜桜会は13日土曜日まで午後5時半から9時まで開かれていて期間中はおよそ3万人の人出が見込まれています。 -
キッズステーションクラブ第4回春の定期公演
株式会社トリニティが運営する、キッズステーションクラブ第4回春の定期公演が3月31日、南箕輪村の南殿コミュニティセンターで開かれました
公演には120人ほどが訪れました。
キッズステーションクラブは、南箕輪村で毎年行われている国際交流イベント「子ども地球サミット」などに出演する村内を中心とする小中高生が所属するチームで、サミットをプロデュースする株式会社トリニティが運営しています。
前半では「受験」をテーマに小学校1年生から高校生までが演劇を披露しました。
子どもたちは受験にあたり進路に悩む等身大の役柄を演じました。
劇の最後では、アドリブで将来の夢を一人ひとり発表しました。
後半にはライブが行われ、出演者がポップスや歌謡曲を熱唱しました。
司会を担当したある出演者は、「今回はすべてアドリブで行ったけれど、力が出し切れたと思う」と話していました。 -
伊那中央病院に地下水上水道システム完成
災害時などに水を確保するため伊那中央病院で行われていた地下水上水道システムがこのほど完成しました。
1日は伊那中央病院で通水式が行われました。
このシステムは災害時などの断水に備えようと井戸を掘り地下水をくみあげるもので、事業費はおよそ2400万円となっています。
伊那中央病院では1日およそ200トンの水を使うということで貯水槽に5日分の水を確保しています。
地下水をくみあげる工事が完成したことで災害拠点病院として危機管理体制の強化が図られました。
完成したシステムにより1日およそ200トンの水をくみあげることができるということで今後は病院全体で使う水の6割ほどを地下水でまかなうということです。 -
伊那北駅・沢渡駅 無人駅に
1日からJR飯田線の伊那北駅や沢渡駅などが無人化となりました。
一方箕輪町の伊那松島駅では町の負担で駅員を置き委託された乗車券販売員による業務が始まりました。
JR東海は飯田線の県内有人駅12か所のうち9駅を無人化としました。
対象となる上伊那5つの駅のうち伊那北駅、沢渡駅は無人化となり、駒ヶ根駅、飯島駅、箕輪町の伊那松島駅は自治体負担により駅員が置かれます。
無人化となった伊那北駅では車掌が電車をおりホームで切符を受けとったり定期券を確認していました。
同じく無人化となった沢渡駅でも、伊那西高校の生徒らの姿が見られ、学校へ向かっていました。
伊那市では若者を交えた市民参加によるワークショップを開き地域活性化の拠点としての伊那北駅活用を検討しています。
また伊那北、沢渡両駅にカメラを設置し防犯対策にもあたります。 -
青野恭典さん春をテーマに写真展「春風花音」
山岳写真家、青野恭典さんの春をテーマにした写真展が、28日から、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで始まりました。
菜の花に、レンゲソウ、タンポポやモモの花に、サクラ-
「春風花音(しゅんぷうかのん)」と名付けられた今回の写真展は、春に咲く色とりどりの花のある風景などを写した写真55点が展示されています。
現在75歳の青野さんは、1年の3分の1は各地に撮影に出かけているということで、伊那谷の桜は特に素晴らしいと話します。
青野恭典さんの写真展「春風花音」は、6月30日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれています。 -
信州大学繊維学部の学生「軍手ィ」を伊那市の新1年生にプレゼント
信州大学繊維学部の学生有志は、自分たちでデザインした手袋「軍手ィ(グンティー)」を、28日伊那市に届けました。
手袋は、この春小学校に入学する新1年生全員に贈られます。
「軍手ィ」と名付けられた、学生が製作した手袋です。
28日は、信大繊維学部の3人が伊那市役所を訪れ、久保村清一教育長に、軍手ィ700セットを届けました。
学生有志でつくる「ハナサカ軍手ィプロジェクト」は、商店街の活性化などを目的に、大学キャンパスのある上田市を拠点に活動しています。
軍ティを小学生にプレゼントする取組は4年目で、伊那市に贈るのは今回が初めてです。
去年11月からタウンステーション伊那まちのほか、県内の店舗で軍ティを販売し、その売り上げで、新1年生用の軍手ィを製作しました。
この日、届けられた軍手ィは、伊那市内の小学校にこの春入学する子供たち全員に贈られます。 -
桜だより 飯田市~ソメイヨシノ開花
飯田市から桜の便りです。
市街地の中心部にある大宮通りのソメイヨシノが開花しました。
南信州広域連合が26日の午後開花を宣言しました。
開花宣言は、標本木の桜の花びらが5・6輪咲くと発表されます。
今年の開花は、平年より9日早く観測を始めた1953年以来3番目に早い記録となりました。
約150本、700メートルにわたる大宮通りの桜並木は、今週末には見ごろを迎えそうです。 -
木目込人形展 華やか400点並ぶ
人型の土台に布を押し込んで装飾を施す伝統工芸「木目込み人形」の作品展示会が、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれています。
展示会は、中南信地域に教室がある、東京木目込人形師範会・清水総支部・暁朋会が2年に1度開いているもので、会員111人の作品、およそ400点が並んでいます。
木目込み人形は、日本に古くから伝わる伝統工芸で、桐のおがくずを固めた土台に、布を押し込んで衣装を着ているように装飾するものです。
着物を着せる前の土台の補正作業や頭を乗せる角度など、微妙な違いで雰囲気が変わるということで、同じ土台を使っても個性が出るということです。
黒河内暁朋支部長は「会員ひとりひとりの個性を感じてもらえたらうれしい」と話していました。
木目込人形作品展は24日まで、かんてんぱぱホールで開かれています。 -
保護者が阿部知事と懇談
南箕輪村の保育園児や小中学生の子どもを持つ保護者らと阿部守一知事との懇談会が23日、南箕輪村民センターで開かれ、保護者らは障害者教育などの充実を訴えました。
この日は、保護者の他、学校教諭や中学生などおよそ90人が参加しました。
懇談会は保護者達の声を知事に伝えようと、知事と子育て・教育を語る懇談会実行委員会が開いたものです。
懇談会は質疑応答形式で行われ、参加者からは主に障害者教育について意見が出されていました。
ある保護者が「障害のある子どもは高校を出ても行くあてがすぐ見つからない。そういった部分において長野県から補助してもらいたい」と意見を述べると阿部知事は「すでにある福祉施設を活用して、そういった場所作りをしていくことができれば素晴らしい。今後検討していきたい」と話していました。
また、この日は参加した南箕輪中学校の生徒が、いじめをなくそうと作った人権宣言について説明し、いじめ撲滅への思いを話しました。
人権宣言は、○いじめや差別で困っている人がいたら必ず力を貸します ○思いやりの心を忘れず、相手の立場になって考え仲間を大切にします竏窒ネど5つの項目からできていて、すべて中学生が考えました。
ある女子中学生は「私たちが考えた結果はこうなったが、後輩達の考え方がまた違っても良いと思う。その時々に私たちが考えるということが大切だと思う」と話していました。
阿部知事は「いじめについて大人達の言う通りにするのではなく、自分たちでなんとかしようという思いが素晴らしい。その思いをこれからも持ち続けてください」と生徒達に呼びかけていました。
実行委員会の玉城一也会長は「地域の声を知事に直接聞いてもらうことができて良かった。こういった機会が県内各地で活発にできれば」と話していました。 -
信大にタカトオコヒガンザクラ植樹
信州大学松本キャンパスに、医療機器を開発する「信州地域技術メディカル展開センター」が完成したのを記念して、伊那市からタカトオコヒガンザクラの苗木が贈られました。
19日に行われた式典には、伊那市から白鳥孝市長が参加し、タカトオコヒガンザクラを植えました。
信州大学と伊那市は、産業振興や教育・人材育成などの分野で協力するための連携協定を2005年に結んでいます。
今回、信州大学松本キャンパスに、医学部と工学部、一般企業が連携して医療機器を開発する「信州地域技術メディカル展開センター」が完成したのを記念して伊那市が苗木4本を贈りました。
式典で信大の山沢清人学長は「とても貴重な桜をいただいた。これから末永く信州大学を見守る桜となってほしい」と話していました。
白鳥市長は「タカトオコヒガンザクラは『門外不出』の桜だが、今回の寄贈は伊那市としてもとても嬉しいこと。信州大学の発展とともにこの桜も大きくなってほしい」と話しました。
今回贈られたタカトオコヒガンザクラは、来月上旬には花を咲かせるということです。 -
伊那谷遺産に31件追加
伊那谷の先人が残した土木建築物や自然災害の歴史が残されたものが指定される伊那谷遺産に、新たに31件が追加されました。
31件のうち、伊那ケーブルテレビ放送エリア内に関係するのは7件です。
このうち、「濁流の子縲怦ノ那谷災害の記録」が本として初めて選定されました。
1961年、昭和36年に大雨により発生した三六災害をまのあたりにした小中学生などの作文を集めたもので、1964年に発行されたものです。
このほか、伊那市長谷の美和ダムや、高遠町から美篶にかかる虹橋、伊那市小沢の西天竜幹線水路流末の階段工、伊那市伊那の小黒発電所、箕輪町の伊那路橋、伊那市三峰川の森林鉄道跡が選ばれました。
選定対象地域は、上伊那地域と飯田下伊那地域の22市町村で、今回追加分を含め79件が選ばれています。
伊那谷遺産プロジェクトは防災教育や地域振興の観点から、治水や自然災害の歴史を後世に引き継いでいこうと国土交通省・天竜川上流河川事務所が進めているプロジェクトです。
今後選定数100を目標に、逐次遺産が追加されます。 -
長野県 花粉飛散量 平年の1.5倍「やや多く」
日本気象協会は、今シーズン4回目の花粉飛散予測を、14日に発表しました。
それによりますと、長野県の飛散量は平年の1.5倍と、やや多くなっています。
日本気象協会が発表したスギ、ヒノキの花粉飛散量の予測によりますと、長野県は、平年の1.5倍と、やや多い予想となっています。
前年比では、1.8倍と「多い」予想です。
日本気象協会では、今年の春のスギ、ヒノキ花粉の飛散量は、全国的に、平年並みか、例年より多いと予想しています。 -
芸術文化団体が一堂に
長野県芸術文化総合フェスティバルのステージ発表などが、9日から伊那文化会館で始まりました。
ステージ発表には2日間で16組が参加し、この日は木村流大正琴伊那支部の発表を皮切りに8組が日頃の練習の成果を披露しました。
今年40周年を迎えた県芸術部文化協会が毎年開いているもので、県内3つの文化会館で発表や展示が行われています。
伊那文化会館では、大ホールで行われたステージ発表のほか、ホワイエでは生け花、小ホールでは洋画の展示とお茶席の体験、美術展示ホールでは水墨画などの展示が行われ、多くの人で賑わっていました。
長野県芸術文化総合フェスティバルは10日まで伊那文化会館で開かれています。 -
学校教諭がいじめ対処法を学ぶ
学校でのいじめへの対処法などについて小中学校の教諭が学ぶ講習会が8日夜、伊那市のいなっせで開かれました。
この日は上伊那地域の小中学校の教諭6人が、いじめへの対処法などについて学びました。
これは、学校教諭でつくるNPO法人長野教師力向上NETが、教育の発展などを目的に開いているものです。
この日は、教師力向上NETのベテラン教諭が、失敗経験を踏まえながら話しました。
講師を務めた長野市立三陽中学校の増田貢一教諭は、いじめへの対応について「事実の確認」と「できるだけ早い対処」が重要とした上で「加害生徒に理解してもらうには、いけないことかどうかをその生徒だけに聞くのではなくクラス全員に聞くことが大事。加害生徒も集団の中の1人と認識してもらうことが重要」と説明していました。
参加したある男性教諭は「指導法については初めて教わった。大変参考になった」と話していました。
増田教諭は「大学で教育者になるための知識は教わっても指導方法は教えてもらえない。現場に出て初めて身につくもの。若い世代に伝えていきたい」と話していました。
長野教師力向上NETでは、伊那市会場を皮切りに、指導方法のセミナー開催を県内全域で計画しています。 -
先月28日からスギ花粉飛散始まる
飯田保健福祉事務所は、例年より4日遅い先月28日にスギ花粉の飛散が始まったと4日発表しました。
飛散の始まりは1平方センチメートル当たり1個以上の花粉が2日続けて確認された初日とされていて、飯田保健福祉事務所では先月28日からスギ花粉の飛散が始まったと発表しました。
飯田保健福祉事務所では天気がよく風の強い日にはスギ花粉が多く飛散するとして、外出の際マスクや眼鏡を着用するほか、医療機関、薬局に相談するよう呼びかけています。
また花粉症でない人も花粉を室内に持ち込まないよう協力してほしいとしています。 -
南信の米 初の『特A』
日本穀物検定協会がまとめた平成24年産米の食味ランキングで南信のコシヒカリが初の特Aを獲得しました。
米の食味ランキングは良質の米作りの推進と消費拡大を目的に昭和46年から毎年行われています。
全国128か所の米について食味試験を実施し結果をまとめたもので専門の評価員20人が味や香り
粘りなど6項目を評価しました。
ランクは5段階で最高評価の特Aが29銘柄。
味が良好なAが62銘柄。標準的なAダッシュが37銘柄でした。
JA上伊那によりますと、南信の米生産の中心地となる上伊那地域では安心安全で高品質の米を作るため籾の消毒をこれまでの薬品から高温の湯に切り替えたほか、食味の向上を図るため肥料の改良にも力を入れてきたということです。
南信の米が特Aを獲得するのは今回が初めてで農業関係者は、ブランド力の向上につながるものと期待しています。 -
広域的に課題取り組みへ
伊那谷の発展を目指し、中核となる伊那市、駒ヶ根市、飯田市の3市長は23日、連携を強化していこうと「伊那谷三市連携推進声明」を発表しました。
この日は駒ヶ根市役所で署名式が行われ、白鳥孝伊那市長、杉本幸治駒ヶ根市長、牧野光朗飯田市長が連携推進声明の声明文に署名しました。
重点的に取り組む課題として ○リニア中央新幹線の建設促進 ○国道153号や三遠南信自動車道など広域的道路の整備 ○JR飯田線の利用促進と利便性向上 ○広域観光による交流人口の拡大 をあげています。
伊那市の白鳥市長は「自治体単独ではできなかったスケールの大きいことができるようになる。これからが楽しみ」と話していました。
飯田市の牧野市長は「大きな交通プロジェクトが進む中で、広域的な課題について、三市が連携しながら伊那谷の要となって取り組んでいかなくてはならない」と話していました。
駒ヶ根市の杉本市長は、台湾人観光客をターゲットに、4月20日から5日間、伊那谷各地の桜の名所を自転車でめぐるツアーを企画していることを説明し「ひとつの観光地では満足してもらうのが難しい時代。広域的な観光として、連携した取り組みの第一歩になれば」と話していました。