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かんてんぱぱで南信州の工芸作家展vol.3
伊那市西春近のかんてんぱぱホールで22日から、飯田・下伊那を中心として活躍する8人のクラフト作家による「南信州の工芸作家展vol・3」が開かれている。木工や陶芸、ガラスクラフトなど多彩な約800点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
普段は別々に活動しているさまざまな分野の作家が年に一度開く合同展で3年目。幅広い人にさまざまな作品を見てもらおう竏窒ニ、下伊那よりも県内の各地区から訪れやすい上伊那地区での開催をしており、毎年多くの来場者でにぎわいを見せている。
今年は、器や皿、壁掛けなどといった日常生活雑貨から、染め織りのスカーフやトンボ玉のアクセサリーなど、身近で楽しめるクラフト作品を一堂に展示販売。それぞれの作家が取り組むクラフトの違いも楽しめる。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時半(最終日は午後3時まで)。26日まで。 -
未来技術セミナー
地域の産業を支援する県テクノ財団伊那テクノバレー地域センター(向山孝一会長)は17日、21世紀未来技術セミナーを駒ケ根市の駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。南信各地の金属加工企業経営者や技術者など約50人が集まり、「鍛造・金属プレス加工の最新技術動向」をテーマにした講演2題を聴いた。参加者は時折メモを取ったりしながら、専門的な内容の講義に真剣な表情で耳を傾けていた=写真。
独立行政法人産業技術総合研究所デジタルものづくりセンターの加工応用技術研究チーム長で工学博士の大橋隆弘さんは「鍛造・金属プレスに関連する技術戦略と新加工技術の動向について」話した。大橋さんは経済産業省の指針などを示しながら「日本の製造業の国際競争力向上のためには、大企業を支えている中小企業のものづくり技術の高度化が不可欠だ」と訴えた。
山梨大大学院工学総合研究部助教授で工学博士の吉原正一郎さんは「マグネシウム合金の将来予測とプレス加工」について話した。 -
記者室
先の大戦で中国の最前線で戦った人の話を聞いた「純粋に東洋平和のために一命を投げ出して戦った。今考えると、政府にすっかり洗脳されていた。教育は怖い、中国や韓国が日本の教科書に干渉してくる気持ちもわかる」▼話を聞いて、中国では日本について、どう教えられているのか気になり、中国の小学校の歴史教科書を読んだ。北京原人から現代まで2百ページ、全編に渡り「愛国心」がにじみ、日本についての記述は日清戦争と抗日戦争が主で16ページ、否定的な日本像が描かれ、中国の若者達の反日感情の源を知った思いでショック▼16日教育基本法が単独採決で衆院を通過したが教育は国の根幹に関わる。参院では結論を急がす、時間数でなく実質審議を深めてと願う(大口国江)
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旭松食品中間決算
旭松食品(本店・飯田市)は16日、07年3月期中間決算を発表した。
納豆部門が好調に推移したことから連結売上高は87億1千万円(前年同期比2・4%増)、経常利益は固定費削減などで前年同期より30・1%増の5700万円。中間純利益は300万円となった。
部門別売上高は、凍み豆腐部門が21億9600万円(前年同期比3・4%減)、加工食品部門が20億4400万円(同5・3%増)、納豆部門が35億6700万円(同5・5%増)など。
通期予想は、売上高183億円、営業利益、経常利益ともに2億7千万円、当期純利益1億2千万円を見込む。 -
移動志昴会in飯島町
飯島文化館で12日、県議会の「移動志昴会in飯島町(県政報告会)」があり、ゲストの板倉敏和副知事が「防災-安心安全の地域づくり」をテーマに講演し、多くの町民が聴講した。
会長の保科俶教県議や上伊那郡選出の清水洋県議ら全6議員が出席、保科会長は「村井県政がどういう方向を向いていくのか、見守り、看視するとともに、施策を提言していきたい。地域に根ざした議会活動で、情報を公開し、意見を頂き、県政の中で具現化したい」と開催趣旨に触れてあいさつ。
この後、板倉副知事が「防災、安全安心の地域づくり」をテーマに講演。この中で、板倉副知事は「東海地震はいつ発生してもおかしくない。今世紀前半での発生が懸念されており、中部圏、近畿圏などの防災対策を早急に確立していく必要がある」と気を引き締め、消防団員の減少、サラリーマン化など消防団の現況にも触れた。 引き続き、防災や県政全般について、参加者も加わり、パネルディスカッションした。 -
立冬
7日は冬の気配が現れ始めると言われている二十四節気の一つ「立冬」。
月を通して強い寒気の南下がなかった10月は、中旬を中心に晴れて温かい日が続き、平年平均より1・8度ほど高い平均気温を記録。飯田の気象官署では、過去5番目に高い記録となった。
11月に入っても、しばらくは好天に恵まれていたが、長野地方気象台では、ぐずついた天気となった6日以降、徐々に寒気が入り込み、平年並みの寒さに戻ると予測。温かさが続いたこともあり、体感温度的にはかなり寒くなったように感じるという。 -
県中学駅伝で駒ヶ根東が男女大健闘
第17回長野県中学校駅伝競走大会は3日、松本市の信州スカイパーク陸上競技場内周回コースで男子106校、女子90校が激しい争いを展開し、男子は伊那松川(下伊那郡松川町)、女子は山辺(松本市)がいずれも2連覇を達成した。上伊那勢は、駒ケ根市の駒ヶ根東が男子2位、女子3位と大健闘した。駒ケ根市の赤穂は、昨年2位だった男子が11位に後退、女子は7位だった。
男子は6区間で、1区間がいずれも3キロ。
駒ヶ根東は1区で福沢潤一が、1位の松川と7秒差2位の好位置で宮脇千博に中継。主将の宮脇は区間賞の走りで差をさらに1秒縮めて3区小林純平へ。小林は松川を一気に抜き去り、10秒の差をつけて久保田光にたすきを渡した。久保田も区間4位の好走を見せたが松川につかまり、5区天野進、6区天野努も首位を奪い返すことはできなかった。
女子は5区間で、1区と5区が各3キロ、2縲・区が各2キロ。
駒ヶ根東は全員が区間6位以内に入る健闘を見せたが、1区篠田美樹、2区青木美智子、3区寺平稚博の実力派が序盤に予想以上の差をつけられたことから焦り、ペースを乱した。一方で1年生の活躍が目立ち、大会経験の少ない北原成美が4区で区間3位になり、故障から復帰した福沢志穂が5区で競技場に入ってから1人抜く勝負強さを見せるなど、来季へ期待をもたせた。
同中陸上部の竹田正樹監督は「男子は全員が設定タイムを上回る好走を見せたが、松川はそれ以上に良かった。女子は勝てるはずなのに、という気持ちが焦りにつながった」と分析。今大会で引退となる男子主将宮脇、女子同青木は「くやしい」と泣きじゃくりながらも1位校の強さと気迫を認め、来季の後輩による雪辱に期待していた。 -
第4回ワークショップ経営セミナー
上・下伊那の中小企業の体質強化につなげる経営改善研究会「第4回ワークショップ経営セミナー」(県経営者協会上伊那支部情報委員会など主催)が27日、飯田市の飯伊地域地場産業振興センターであった。製造業9社から約20人が出席した。
ショップ経営は、方針や目標の管理を小単位の「ショップ」に任せる自主管理の手段。
今回は、伊那テクノバレー地域センターのコーディネーター明石安弘さんを講師に迎え、部門別の仕事の責任・権限と情報のやりとり、部下を統率して経営目標を達成するショップ長の職務遂行能力基準などを研修した。
明石さんは、部門ごとの損益計算項目から、生産性を上げる考え方を示し「小改善を標準化して維持する。その責任の権限を明確にし、全員がショップ経営の状況を把握して改善に活用することが重要」と話した。また、ショップの利益を安定的に確保し、客が満足する商品やサービスを提供し続けるため、従業員が安全で働きやすい職場、やる気を持てる環境管理なども挙げた。 -
記者室
横浜の橘幼稚園の年長園児が今年も2泊3日の予定でアグリネーチャーに訪れ、自然を楽しんだ。幼子を2泊3日の旅に出すには親も勇気がいる。園に対して全幅の信頼がなければできない▼親なら誰でも、子どもの教師や学校を信頼したいと願うが、無条件に信頼できないという現実をしばしば、突き付けられる。信頼して、相談したことが裏目に出て、いじめのきっかけになった福岡県の中学教師はなにも特別の例ではない。以前、子供の面前で汚い言葉で罵り、体罰を与える現場を見て、あれでは、子供達に「いじめてもいい」と免罪符を与えるようなものと感じた▼良くも悪くも教師の一言は重い。たった一言が生徒の未来を広げ、たった一言が未来を摘み取る事も(大口記者)
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高校サッカー県大会準々決勝 伊那北・松商に惜敗
サッカーの第85回全国高校選手権県大会は21日、準々決勝4試合を南長野運動公園球技場(長野市)など2会場で開き、伊那北は0竏・で松商学園に敗れた。
前半の失点を追う伊那北は後半9分、右サイドにスピードのあるFW村田大地(2年)を投入。中盤を支配する松商に対し、村田は素早い飛び出しと、粘り強いドリブルでチャンスをつくるが、得点にはつながらなかった。
「守りを中心に流れの中で得点」を目指し、守備的布陣で強豪の松商を1失点に抑えたことに杉田勝徳監督は「守備は上出来だった」と称賛。「ここまで(ベスト8)くる力はなかったのに、気持ちでは負けていなかったので勝ち進めた」と大会を総括した。
○…1、2年生中心の新チームを支えたのは、精神的支柱となった、久保田雅子マネージャー(3年)の存在だった。同学年チームでは達成できなかった決勝・準決勝の会場、「アルウィン」進出の夢を託したが叶わなかった。
DF倉田直樹(2年)主将は「マネージャーのために勝ちたかったが、オレたちの頑張る姿を最後に見せれてよかった」。久保田マネージャーは「負けたけど嬉しい。こんな素敵なチームはない」と目を赤くして微笑んだ。 -
女性起業セミナー始まる
県商工会連合会南信支所の女性起業セミナーが17日、伊那市の西春近商工会館で始まった。セミナーは24日までの3回で、創業を目指す女性を支援する。
申込者は上伊那の20縲・0代の女性18人で、3分の2がエステや飲食など具体的に創業を計画している。セミナーでは、ビジネスプランの作成、開業手続きと支援策などを学ぶ。また、地元の若手起業者から起業の経緯や起業して気づいたことなど体験談を聞く場も設けている。
初回は、経営コンサルタントの星井あき子さんが創業の心構え、マーケティングの基本を講義。
星井さんは、ビジネスを始めるアイデアは▽自分が得意とすること▽生活で不便だと感じていること竏窒ネど身の回りを見渡すとヒントがあるとし「既存と同じことをやっても、そこに客は魅力を感じない。事業のプロセスから一部を取り出したり、ばらばらで提供されている商品やサービスを統合したりと付加価値をつけ、差別化を図る」と事例を挙げながらアドバイスした。
セミナーは本年度からの取り組みで、下伊那に続いて開催。県商工会連合会は、シニアアドバイザー事業として、創業を目指す人などに、専門家の個別派遣(3回まで無料)の活用を促している。
問い合わせは、南信支所シニアアドバイザーセンター(TEL0265・24・8406)へ。 -
歌のつどい
発足35周年を迎えた県内の声楽研究グループ「ベッラ・ヴォーチェ」は7日、県伊那文化会館で「歌のつどい」を開いた。2年ぶりの演奏会で、会員は日ごろの勉強成果を堂々と披露した。
今回はイタリアやドイツのオペラなどに加え、日本歌曲の良さを伝えたいと「紅葉」や「故郷」など「ふるさとの四季より」を盛り込んだ。
ソプラノ独唱が中心で、バリトン独唱、ソプラノ二重唱など14のプログラムを展開。会場に美しい歌声が響き渡り、一曲ごとに拍手が送られた。
メンバーは地元をはじめ、松本市、諏訪市、飯田市などの音楽教室の指導者や学校の音楽教諭など13人。「ベッラ・ヴォーチェ」はイタリア語で「美しい声」を意味し、月1回、東京芸術大学名誉教授岡部多喜子さんの指導を受けている。
岡部さんは「一人として同じ声はない。その人の特徴を生かしながら、楽しく、一生懸命歌っている」と話した。 -
記者室
最近の北朝鮮の動きを見ていると、国際社会の中で孤立し、国際連盟を脱退し、やがて、第二次大戦に突入した時の日本に似ているようで非常に怖い▼小、中学生時代、ユネスコを通じた米国の支援で学校給食が行なわれ、脱脂粉乳とパンのお世話になった。あの給食でどれほど多くの子どもたちが命をつないだことか。そのためか原爆を投下した米国に対してそれほどの悪感情を持たなかったような気がする▼同じ事を北朝鮮に対してできないだろう。米国の脱脂粉乳と小麦粉を食べて生き長らえた世代が1キロづつ拠出し、飢えに苦しむ北朝鮮の子どもたちに民間レベルで米を贈る。政府の制裁決議とは別に、民間は太陽作戦で、関係修復というのは夢物語だろうか(大口記者)
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ふるさと史跡探訪に30人
駒ケ根市の赤穂公民館・駒ケ根青年会議所共催のふるさと史跡探訪が1日あり、30人が参加し、北は宮田村の北の城公園、南は中川村の大草城址公園まで伊南4市町村6カ所を巡り、各施設の専門講師の話を聞き、郷土の歴史に理解を深めた。
このうち、飯島陣屋では代官しか入れなかった玄関から上がり、書役の部屋で、学芸員の丸山浩隆さんは「陣屋の掟では展示物は手で触れてお確かめ候となっている」と説明。 参加者は早速、江戸時代の長持ちや文箱のふたを取って、中身を見たり、5つ玉のそろばんをはじくなどした。
また白州では「お芝居の白州よりも狭い」と感想を。責め道具「せめ板」に座り「痛い、痛い」と悲鳴を上げるなど、江戸時代にタイムスリップして、陣屋を楽しんだ。 -
第3回ワークショップ経営セミナー
県経営者協会上伊那支部情報委員会など5団体が主催する経営改善研究会「ワークショップ経営セミナー」の第3回が29日、飯田市の飯伊地域地場産業振興センターであった。上・下伊那の製造業6社、約20人が出席した。
ショップ経営は、方針や目標の管理を小単位の「ショップ」に任せる自主管理の手段で、生産性の向上や採算性の改善などを図り、企業の体質強化につなげるもの。
今回は、各社の小単位分けの進ちょく状況の発表、部門損益指標の考え方などの研修があった。
産業クラスターマネージャー松島信雄さんはショップ経営の推進について▽決算の結果がショップごとに出て、経営参画意識が高まる、改善点が見えてくるなど従業員のやりがいにつながる▽業務をやりやすくする竏窒ネど経験を交えながら利点を話した。
各社の進ちょく状況では「体制の見直しで、効率よくするために、どう分けるのかネックになって具体的に進んでいない」「2部門が入り乱れている。営業経費がわかる仕組みにしたい」など発表。コーディネーター明石安弘さんは「品質管理できることを考えてグループ分けするといい」など1社ごとにアドバイスした。 -
「天竜川水系健康診断」84河川・99カ所で補完調査
民間中心の企業・団体が水質検査をする「天竜川水系健康診断」が28日から始まった。初旬予定が天候不良で中止となり、測定回数、場所などを変更しての取り組む。リサイクルシステム研究会(向山孝一会長)などが主催し10回目。
これまでの水質調査結果をまとめるにあたり、今回は補完することを目的に調査。諏訪湖から遠州灘に至る水系を対象に、今まで調査のない河川を含む84河川、99カ所を、40企業・団体の110人が10月1日までに1回測定する。
毎年参加の上伊那農業高校生は、従来の24時間・2時間おきの13回連続観測をした。伊那市の小沢川で、午前10時から測定を開始した。測定値を初回と正午で比べると、COD(化学的酸素消費量)が8以上から4に減ったことが分かり、「朝の生活排水が流れ込んだ影響があったのでは」と分析した。
生産環境科3年生の阿部玄太さん(17)ら3人は、水質向上に向けて、下水道の完備や、自分たちで川のごみ拾いをすることが必要だと話していた。 -
第18回光風会工芸部長野支部展
伊那市の県伊那文化会館で10月1日まで、第18回光風会工芸部長野支部展が開かれている=写真。陶芸、七宝、染色などの一線で活躍する県内作家の作品約60点が、訪れた人たちの目を楽しませている。
隔年で開催する支部展を県伊那文化会館で開くのは3回目。東京都美術館で開かれる光風会展に出展した作品が中心で、一人が1、2点を出展ている。
1912年から続く光風会からは、多数の著名作家も輩出されており、若手からベテランまでが活躍している。各作家は、作品製作を通して新らたな分野に挑戦しており、個性豊かな作品が並んでいる。
和泉清支部長は「地方ではなかなか見られない大きな作品もそろっているので、ぜひ大勢の人に見に来てほしい」と話していた。
入場無料。午前9時縲恁゚後5時(最終日は午後4時まで)。 -
中病で第1回長野メディカルラリー
第1回長野県病院前救急初療競技会(長野メディカルラリー)が23日、伊那市の伊那中央病院であった。県内の病院関係者、消防署員でつくる8チームが出場し、救急の模擬現場を体験した。
これは、救急初療にかかわる医師・看護師、救急隊の連携を深め、地域の救急医療の推進を図るとともに、医師や看護師に救急現場を体験してもらうねらい。
競技会では交通事故、集団災害、山林での事故など実例に基づく4つのステーションを用意。1チーム4人で、各現場の状況に応じて対処し、医師や救急救命士が現場の安全、負傷者の観察、応援要請、感染防御などの基準で採点した。
乳児がかぜで病院に向かう途中、運転手が低血糖で自動車が病院駐車場の塀にぶつかった。乳児の母親は日本語が通じないという設定では、交通事故と間違えるチームが目立った。
終了後、ステーションの解説があり、参加者は現場での見落としや対処方法など改めて気づく場面も。
飯田広域消防の救急救命士は「訓練ということで、現場の把握がしづらかった。疑問を持ち、情報収集しなければと思った。落とし穴にはまったが、これを現場で生かしたい」と話した。
メディカルラリーは全国的に開かれており、参加経験を持つ伊那中央病院の北沢公男医師が救急技能の向上に役立てたいと、賛同する病院・消防署関係者で実行委員会を組織、打ち合わせを重ねて開いた。実行委員会は来年以降も続けたいとしている。 -
1万本のマンジュシャゲ3分咲きに
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松川町生田の嶺岳寺(広沢勝則住職)のマンジュシャゲ(彼岸花)が見ごろを迎えている。敷地内の梅林1ヘクタールに植えられた約1万本のマンジャシャゲは5日ころから咲き始め、見ごろは秋分の日(24日)ころとか。
同寺は中川村渡場から車で4、5分と近く、花の季節には中川村や飯島町から多くの人々が花見に訪れる。
広沢住職は「花の赤く鮮明な色にひかれ、20年前から、4、5株ずつ増やしてきた。今年は咲き方がまばらで、今月いっぱいは楽しめる」と話している。 -
雑穀アマランサス・キノアのシンポジウム
「第10回アマランサス・キノアシンポジウム」が16日、南箕輪村の信州大学農学部であった。地元をはじめ、大阪府、茨城県、栃木県などから大学の研究者、農業従事者など60人が参加。「地域でアマランサスをどういかすか」をテーマに、加工食品の開発など事例を聞いた。17日まで。
アマランサスなど雑穀の普及に取り組む日本アマランサス・キノア研究会主催。従来、学術研究が中心だったが、昨年から伊那地域でアマランサス栽培が始まったことで、一般の人にも知ってもらおうと市民フォーラムのような形を取った。
アマランサスは中南米産のヒユ科の穀物。鉄分やカルシウムが多く、たんぱく質は白米の2倍と栄養価値が高い。
大阪市立大学大学院生活科学研究科の小西洋太郎さんは、アマランサスの機能性と食品素材としての可能性を話した。
種子は直径1ミリほどで、加熱するとはぜるのが特徴。クッキー、ギョーザ、酒、酢、茶など幅広く料理に使うことができる。雑穀は健康食品というイメージが強いものの、実際に食べている人は少ない実態。コレステロール値を下げる機能を持ち「健康志向から、雑穀が見直されている」とし、普及のために▽栽培を含めて食教育に生かす▽情報発信を続けていく竏窒ネどを挙げた。
そのほか、アマランサスによる地域おこし、栽培が盛んな岩手県北地域の取り組みなど5人が活動を紹介した。
展示ブースには、せんべいやパンなどの加工品、アマランサス栽培法の様子の写真などが並んだ。
17日は、伊那市高遠町のアマランサス畑の見学、アマランサスを使ったパスタやコロッケなどの試食がある。 -
県市長会総会に村井県知事が出席
長野県市長会の総会が5日、伊那市であった。来賓として1日に就任した村井仁県知事が出席。対話を重視し、市町村が輝く長野県づくりを強調した。
村井県知事は「一番大事なことは、住民に身近な基礎自治体が力をつけること。多くの仕事は共同作業で、対話を重視したい。どのような形をとったら、住民の期待にこたえ、課題解決になるのか工夫してみたい。今まで発言する機会のなかった人たちの声をどう受け止めるかが課題」と力を合わせ、県民のために働くとした。
市長会長の矢崎和広茅野市長は「市町村が主役の長野県づくりを頼もしく、力強く感じている」とし「県と緊張感のある協調関係を構築しなければならない」と述べた。
そのあと、村井県知事は7月の梅雨前線による豪雨災害の現場を視察。コンクリートブロックなどが詰まれた天竜川堤防が決壊した箕輪町、土砂流出があった伊那市の柳沢、橋脚が沈下し、橋げた60メートルが取り除かれた殿島橋などを回り、国交省などから災害状況や対応策など説明を受けた。 -
新刊「心の壁を壊す信州革命」
・ス信州学研究家・スで「田中康夫の真相」などの著書があるノンフィクション作家・角憲和氏=伊那市在住=がこのほど、痛快な信州改革プランを示した書「心の壁を壊す信州革命」を岳風書房(伊那市美篶)から発刊した。
小気味良い筆致で「脱南北格差」「脱地域型県議」などを提案し、「心の県庁が未来をひらく」と訴える。四六判、136ページ。
田中康夫前知事を詳細に観察し、冷静に評論し続けてきた著者だけあって、2期6年の田中県政を多面的に分析。「異端の変人だからこそ貫くことのできた改革」の意義などを面白く解説する一方で・ス地域型県議・スや南北格差が全県的な改革を阻害しているとして、広域型選挙区や知事室移転など、興味深い持論を展開している。
角氏は「信州改革の灯が消えようとしている今こそ必読の改革プラン」と強調する。
9月1日、村井県政がスタート。有権者は財政再建や県の組織・人事改革など、田中県政が進めてきた各種改善策をどう評価しているのか。
田中前知事が目指した「新しい時代の、日本の新しいあり方を提示できる長野モデル」の形成は過去の・ス悪夢・スとして葬り去られてしまうのか。
同書には、これから信州の進むべき方向を県民として真剣に考えるためのヒントが随所にちりばめられている。
定価1100円(税別)。問い合わせは岳風書房(TEL72・7778)へ。 -
不法就労助長あっせんの疑い中国人男性逮捕
警視庁・県警察合同捜査本部と伊那署は31日、不法滞在の中国人に偽造の旅券、外国人登録証明書をあっせんするなどし、県内の人材派遣会社に紹介していた中国人男性を静岡県内で逮捕した。
逮捕したのは静岡県掛川市下俣の無職の自称、チョウ・スカ容疑者(自称31)。1月ころから5月ころまでの間、2回にわたり、伊那市内の人材派遣会社2社に対し、不法滞在の中国人男性2人に偽造旅券などをあっせんし、所持させ、各1人を社員として紹介した疑い。
伊那署が6月9日、不法残留の疑いで、不法滞在の両人を逮捕し、7月4日、偽造有印公文書行使罪などで再逮捕。企業で働いていた経緯などについて取り調べた結果、張容疑者があっせんしていたことが明かになった。
容疑者があっせんした偽造旅券などは、警視庁・県警察「自称陳建春等による身分証明書等偽造事件」合同捜査本部の捜査の結果、中国籍の陳建春ら3人が偽造したものと判明しており、今後は仲介の状況などについても追及していく。 -
第2回ブロードバンド研究会「経営改善編」開催
県経営者協会上伊那支部情報委員会など5団体による「第2回ワークショップ(WS)経営セミナー(経営改善編)」が25日、高森町の協和精工山吹工場などであった。上・下伊那の中小企業6社、約30人が参加。現場視察を交えながら、製造現場を主体とするWSの編成方法などについて、理解を深めた。
地域工業の底上げを図ることなどを目的としたセミナー。大企業で導入が進む「WS経営」などを通して、中小企業などが経営改善を模索していく。
今回は、参加企業の一つ、協和精工(本社・高森町、堀政則社長)の工場を視察。講師に迎えた伊那テクノバレー地域センターのコーディネーター・明石安弘さんは「人数が大きいWSは、業績が上がっても個人の成果が分かりにくい」と現状を指摘。会社で一つのWSを編成するのでなく、各部門を縦割りにした小規模のWSをいくつか形成し、互いに競わせることが、改善につながるとした。
また、その前提として従業員などに経営状態をオープンにし、各WSが目指す品質方針を決める必要があることも示した。
その後、自社におけるWSの編成を話し合った。 -
愛知県の三谷水産高校が上農から自転車で母校を目指す
自分たちの住む愛知県蒲郡市まで流れる水の源流・天竜川を見ながら自転車で母校まで帰ろう竏窒ニ、南箕輪村の上伊那農業高校から愛知県立三谷水産高校までの約210キロを、水の流れを見ながら自転車で完走するイベントを企画した三谷水産高校の生徒が22日、上農高校をスタートした。
上伊那農業と三谷水産は、3年前から互いの文化祭に参加し合うなど、「山と海」の交流を深めてきた。
三谷水産のある蒲郡市の貯水池「とよおか湖」などに流れ込む豊川用水は、天竜川の佐久間ダムから一部の水が流れ込んでいる。その天竜川をさかのぼると、上伊那農業のある上伊那地方までたどり着くことができるが、こうした事実はあまり知られていないため「自然を肌で感じながら、その事実を確かめよう」と、今回の旅を企画。
旅に臨むのは三谷水産生徒会役員ら7人。2台の自転車のうち、1台はメンバーが交代で走るが、1台は河合聖君が3日間連続で完走する。旅は1日ごとの日帰りで、次の日は前日の終了地点からスタートする。
河合君は「天竜川の水の一部が自分たちのまちに流れ着いていることを自分の目で見てみたい。がんばりたい」とあいさつ。
上伊那農業の生徒も、子牛などと共に見送りに出向き、エールを送っていた。 -
和紙ちぎり絵で夢のような世界
上伊那を中心に諏訪地方の愛好者が通う和紙ちぎり絵教室「御園教室」の作品展は21日まで、伊那市西町区伊那部の旧井澤家住宅で開いている。和紙独特の温もりを感じる作品のそれぞれに、来場者の注目が集まっている。入場無料。
講師の中村早恵子さん(75)=伊那市御園=を含め、受講生約20人が一人1、2点の計30点を出品。教材を手本に制作した作品は、アサガオ、ツバキ、ポピー、シクラメンなどの花のほか、風景や人物を題材にしている。
生徒は50代の主婦が中心で、初心者から12年目のベテランまでとさまざま。単色ではない深い色合いの独特の染め和紙を使い、作品づくりに励んでいる。その出来上がりは「水彩画のような表現」に近いという。
中村さんは「和紙ちぎり絵の魅力にはまった生徒たちの力作です。夢のような世界を味わってください」と来場を呼び掛けている。
午前9時縲恁゚後5時(最終日は午後3時)。 -
権兵衛トンネル、中京方面からの新たな通行ルートとしての利用が進む
念願の権兵衛トンネル開通から半年が経過した。1カ月の利用台数が2千縲・千台におよんでいる一方、大型車の混入率は、例外を除き最大でも4分の1程度に留まっている。乗用車は依然、観光目的の土日利用が多いものの、平日利用も増加。中には、休日に匹敵するほどの利用台数を記録する平日もあり、一般的な通行ルートとして定着してきている。開通当初に見られた物珍しさからくる観光は終息しつつあるが、中京圏から伊那を訪れる新たなルートとして、トンネルを利用する人が増えている。観光面だけでなく、迂回路としての機能も発揮しており、地元から全国へ、トンネルの認識が広まっている。
各地で交通規制が発生した7月の豪雨災害の時、権兵衛トンネルに交通規制がかかる直前の7月18日、トンネルを利用する大型車の混入率が45%を上回った。特に、木曽から伊那に抜ける大型車が増加し、1123台を記録。初めて千台を越え、通常の3倍以上の大型車が集中した。
当時、大雨の影響で木曽側の国道19号で土砂崩れが発生し、奈良井竏忠鱒K間で部分的に交通規制があった。そのため「中津川から塩尻方面に抜ける中京方面の大型車などがトンネルに迂回したと考えられる」と木曽建設事務所の担当者は話す。
飯田国道事務所などは、松本方面からの迂回路として機能した事例を3月末に公表しているが、今回のことで中京方面からの迂回路機能も証明された。 -
中電ギャラリーで全労済小学生作文・版画入賞作品展
第33回全労済小学生作品コンクール入賞作品展示会は18日まで、伊那市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている=写真。臨場感に溢れた、児童たちの心豊かな表現力を感じる作品ばかりが並んでいる。全労済県本部の主催。入場無料。
社会貢献活動の一環として、1973年から続いているコンクール。県下の小学校から応募のあった、作文279点、版画775点から入賞作品を展示した。
作文7点(金賞6、奨励賞1)、版画19点(金賞6、奨励賞1、銀賞12)の計26点を出品。作文は「ぼくの・わたしの大切なひと」をテーマに、祖父や友人、兄などに対する好きな気持ちを表現している。
版画は画面いっぱいにスポーツや楽器演奏している自分の姿を作品にした。竹の子を一生懸命掘っている「よいしょ、よいしょ、やっとぬけた」、空想の世界を描いた「カマキリにのって空たんけん」など、子どもたちの感性が光る出品が多い。
土・日曜日、祝祭日は休館。午前8時30分縲恁゚後5時10分。 -
塩尻市奈良井川河川敷男女焼死事件 保険金訴訟
塩尻市の奈良井川河川敷で02年10月12日、燃えた車から男女2人の遺体が見つかった事件で、無くなった会社員酒井宏樹さん=当時(24)の両親(伊那市在住)が生命保険会社に、保険金など約3600万円の支払いを求めた訴訟の第2回口頭弁論が8日、地裁飯田支部であった。
宏樹さんは02年1月1日付で、母親・倫子さんを受取人として保険を契約。保険会社は警察の無理心中の可能性が高いとの判断に、契約後1年以内に自殺した場合は支払わない竏窒ニし、遺族は息子が他殺されたことを立証するため、民事訴訟を起こした。
この日は倫子さんに対し、原告、被告側双方の代理人が尋問。原告代理人の長谷川洋二弁護士は、事件の数日前に宏樹さんが▽時計を修理に出している▽事件後に友人と会う約束を携帯のメールで交わしている竏窒ネどの事実を確認し、他殺を主張した。
保険会社側は、宏樹さんの借金や、死亡した女性との間にトラブルがあったか、などについて質問した。
倫子さんは司法解剖の結果について「自殺するなら肺中が煙でいっぱいになるはず。タバコ一腹分だけ(の煙の検出)なら(息子が)虫の息だった証拠」とし、焼死自殺を否定。「保険金請求が認められれば他殺と分かる。(県警)にもう一度、再捜査を伝える気持ちがある」とした。
10月24日午後4時からある第3回口頭弁論の後、結審の予定。判決は本年中に出る見込みになっている。 -
民間教育研究大会が南箕輪で
第48回県民間教育研究大会が6日、南箕輪村民センターで始まった。初日は教員ら約100人が参加。記念講演、パネルディスカッションなどで、地域、学校、保護者でつくる学校教育とは何かを考えた。7日まで。県民間教育研究団体連絡協議会(新海寛委員長)の主催。
和光大学人間関係学部の梅原利夫教授が「地域とつくる学校、学びあえる学校とは」と題して講演。学力、教育基本法の改正などについて、スライドを使いながら話をした。
梅原教授は「学力とは、学習の過程で開発され獲得された能力のうち、その後の生活と学習で使いこなせるように定着した能力」と主張。「日本の子どもは、できるけど分からない」との特徴があり、「楽しく分かりやすい授業を提供する必要がある」とした。
初日はテーマ別のフリートークもあり、障害児教育、不登校と教育竏窒ネどについての意見を交わした。
7日は国語教育、生活指導、図工・美術などの11の分科会に分かれ、話し合った。