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実証実験バス利用 29日から登録開始
国土交通省は、伊那市長谷の道の駅「南アルプスむら長谷」を拠点とした自動運転の実証実験で、自動運転バスに乗車し、アンケートに協力する利用者の登録を29日からはじめます。
実証実験の実施時期は未定ですが、4週間にわたり実験が行われる予定です。
国土交通省では今後の実用化に向けての参考とするため、バスの利用者に登録してもらい、アンケート調査を行います。
利用には、事前の登録が必要で、登録者にはICカードが配布されます。
登録は道の駅南アルプスむら長谷ビジターセンターか、長谷総合支所で行うことができます。
登録は、29日から実験終了日まで受け付けるということです。
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伊那市 障がい者雇用1人多く報告
中央省庁の障がい者雇用水増し問題を受け、長野労働局は2017年6月の県内行政機関などの障がい者雇用状況を再点検し、改めて発表しました。
それによると、伊那市では実際の人数より1人多く報告していたことがわかりました。
2017年6月現在、伊那市では998人の職員に対して、障害者雇用促進法で22人の雇用が義務付けられていました。
市が提出した報告では、雇用者数21.5人となっていましたが、雇用時間が基準に達していない障がい者がいたことから、実際は20.5人だったということです。
市では「任用基準の確認不足だった。今後は確認を徹底していきたい」としています。 -
「霜降」 出征大イチョウ見頃
23日は二十四節気の「霜降(そうこう)」です。霜が降り、紅葉が始まる頃とされています。
伊那市西春近細ヶ谷では、グラウンド横にある大イチョウが見頃を迎えています。
戦時中、西春近公民館の横にあったこのイチョウに、出征兵が手を合わせていたことから「出征大イチョウ」と名付けられ、昭和53年にこの場所に移植されました。
西春近公民館によると、見頃は11月上旬までだということです。 -
市ブロック塀撤去補助 交付15件
大阪北部地震によるブロック塀の倒壊を受けて、伊那市が先月から行っているブロック塀の撤去補助の相談件数は1か月で39件、そのうち交付件数は15件だったことがわかりました。
伊那市のまとめによりますと、先月19日の制度開始から今月19日までの1か月間で、相談件数が39件、交付が決まったものが15件で、交付金額は115万円となっています。
15件の内、13件は高さ60センチから上の部分だけを撤去する「部分撤去」だということです。
伊那市では公道に面した高さ60センチ以上のブロック塀を対象に撤去補助を行っていて、補助額は工事費の2分の1で、最大10万円となっています。
なお、箕輪町では今月から受付を開始し、申請が2件、交付決定はなし、南箕輪村では先月上旬から受付を開始し、申請が2件、交付決定が1件だということです。 -
バス新山線 廃止の方針
24日に伊那市役所で地域公共交通会議が開かれ、富県新山地区を走るバス路線「新山線」を来年度廃止する方針が示され承認されました。
伊那市地域公共交通会議で新山線廃止を含む来年度の運行計画案が示され承認されました。
委員で伊那バス㈱の藤澤洋二社長が新山線の廃止申し入れについて説明しました。
運行する伊那バスでは、利用者の減少や運転手不足などの現状から、廃止したい考えを9月に伊那市に申し入れしていました。
新山線は、新山地区から西町の伊那バス本社を結ぶ路線で、現在は朝と夕方の1日2便運行しています。
主に、新山地区に住む東部中学校の生徒が利用しているもので、生徒11人中、1日に2~3人の利用があるということです。
ほとんどの生徒は自家用車での送迎で、中学生以外の一般の利用は月に4~5人程度だということです。
廃止になった場合、利用している中学生については、教育委員会でスクールタクシーの運行を検討し、一般の利用については、新山・桜井・貝沼線などの利用を促し対応するとしています。
なお計画案に示された、西箕輪線の今後については、路線が含まれる南箕輪村と協議し検討するとしています。 -
県道伊那駒ヶ岳線の通行止め解除
台風24号による土砂崩落で通行止めとなっていた伊那市荒井内の萱の県道伊那駒ケ岳線の通行止めが23日解除されました。
通行止めとなっていたのは県道伊那駒ケ岳線の内の萱公民館から先です。
台風24号の影響で倒木や土砂の流出があり今月1日から通行止めとなっていました。
道路を管理する伊那建設事務所は土砂の撤去作業が終わり安全が確認されたとして23日午後3時に通行止めを解除しました。
伊那建設事務所では周辺に土石流センサーを設置していてサイレンが鳴った時には通行しないよう呼び掛けています。
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海外販売用の米を味わう
伊那市長谷で海外販売用の米を育てているWakka Agriは、お世話になった地域の人たちを招いての感謝祭を21日、中尾座で開きました。
21日は、今年収穫した米をつかった、五平餅と鹿肉が入った炊き込みご飯が用意され、中尾地区の住民が味わいました。
Wakka Agriでは去年から伊那市長谷非持で試験的に胚芽の量が多いカミアカリという品種を栽培しています。
2年目の今年は、長谷中尾の圃場を借り栽培面積を広げ、およそ4トンの米を収穫しました。
感謝祭は、海外へ輸出している米を味わってもらおうと企画しました。
報告会で、Wakka Agri代表の出口友洋さんは、「去年ハワイで販売したところ収穫した長谷の米は、1か月も経たないうちに完売となった。」と話していました。
長谷で収穫した米は、ハワイ・香港・シンガポール・台湾・ニューヨークで販売することになっています。
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まほらいな市民大学同窓会 展示
伊那市のまほらいな市民大学の同窓会作品展が、22日と23日の2日間、伊那市のいなっせ2階展示ギャラリーで開かれています。
会場には、俳句や押し花などの作品の他、ゴルフや歴史めぐりなど同好会の活動をまとめた資料などが展示されています。
また、今年から同窓会員個人が趣味で取り組んでいる生け花やパッチワーク、写真などの作品も展示されています。
まほらいな市民大学同窓会は、市民大学を卒業した人たちでつくる集まりで、330人ほどが会員となっています。
1人で3つから4つのクラブを掛け持ちする人もいるということで、会では生きがい作りの場になっていると話します。
作品展は23日まで、いなっせ2階の展示ギャラーで開かれています。 -
11月に明治150年記念コンサート
今年は、明治元年から数えて満150年の年となります。
これを記念したオルガン・ピアノコンサートが、11月17日と18日の2日間、伊那市の創造館で開かれます。
22日は、当日演奏を披露する伊那市出身のピアニスト平澤真希さんが、コンサートの概要を説明しました。
コンサートで使用するオルガンは、創造館の倉庫にあったものを今年修理したものです。
昭和12年に作られた日本製のもので、戦争により翌年から日本では楽器の製造ができなくなったことから、音楽関係者も注目する貴重なものだということです。
音の強弱や高低を変えるレバーが付いています。
コンサートは、2日間の日程で行われます。
初日の11月17日は「歌でつづる日本・ドレミの歴史」と題し、園児や小学生でも楽しめる曲を中心に、平澤さんの演奏と伊那北高校合唱部の歌、映像で日本の音楽の歴史に触れます。
2日目は、「オルガンとピアノのための平澤真希リサイタル」で、クラシックやオリジナル曲など15曲ほどを演奏します。
オルガンの他に、ピアノは伊那市の名誉市民で作曲家の故・高木東六さんが愛用していたものを使用するということで、平澤さんは「楽器それぞれの持ち味が十二分に生きる演奏を心掛けたい」と話します。
入場料は、両日とも大人2,000円高校生以下は無料で、定員は各120人です。
2日目は小学生以上が対象となっています。
伊那市創造館 72-6220 -
山田姉妹と女声合唱グループ エーデルワイス
テレビやラジオに出演しているソプラノデュオ、山田姉妹と地元の女声合唱グループエーデルワイスのジョイントコンサートが22日伊那市のいなっせで開かれました。
山田姉妹は神奈川県出身で姉の山田華さんと妹の麗さんは二卵性の双子です。
共に音楽大学の声楽科を卒業後テレビやラジオに出演している
ほかコンサートを開くなど音楽活動を行っています。
ジョイントコンサートでは地元の女声合唱グループエーデルワイスも澄んだ歌声を披露しました。
指揮者の横山奏さんは2012年に伊澤修二記念音楽祭で伊那を
訪れて以降、伊那の合唱グループの指揮を務めるなどして交流が
続いています。
横山さんは今月14日に開かれた東京国際音楽コンクール指揮者部門で2位入賞を果たしています。
山田姉妹・エーデルワイスジョイントコンサートには満席となる
約300人が訪れ澄んだ歌声に耳を傾けていました。
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信州伊那新そばまつり
標高800メートルで採れた地元産の新そばが味わえる信州伊那新そばまつりが伊那市西箕輪のみはらしファームで20日と21日の2日間行われています。
信州伊那新そばまつりでは、標高800メートルで育てた西箕輪産のそば粉を主に使った新そばが1杯500円で提供されました。
せいろそば、かけそば、焼き味噌を溶いた辛つゆで食べる行者そばの3種類が2日間で4千食用意されました。
昼時には多くの人が訪れ行列ができていました。
会場ではそば粉の割合などを食べ比べてあてるソバリエコンテストが行われ、10人の参加者のうち4人が正解しました。
伊那市では、信州そば発祥の地伊那をPRする五週連続のそばイベントを14日から行う予定でしたが、荒井区内の萱での行者そば祭りが台風による土砂流出の影響で中止となったため、今日が初日となりました。
みはらしファームの信州伊那新そばまつりは明日まで行われます。
5週連続のそばイベント、次回は27日からは高遠城址公園で山麓一の麺街道フェスタと「高遠そば」新そば祭りが始まります。
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地元の資源活用し商品開発
伊那市高遠町の住民有志でつくる伊那東部山村再生支援研究会は、東京農大などと連携し、地元の森林資源を使って「炭・アロマ多機能空調器」の商品化を進めています。
20日はクスノキ科の落葉樹クロモジが自生する高遠町藤沢の山林で、東京農業大学の菅原泉教授らが、林内の光の量を調査しました。
クロモジの枝の断面からはさわやかな香りがし、蒸留することで精油を精製できます。
伊那東部山村再生支援研究会は、これまで使われていなかった森林資源を有効活用しようと、東京農大や企業などに呼びかけ今年7月に検討委員会を立ち上げました。
検討委員会はアカマツ・カラマツ材を炭化させたものとクロモジの精油を組み合わせた空気を清浄する空調器を、現在東京農大の施設で開発しています。
この事業は農林水産省の「6次産業化中央サポート事業」に採択されています。
今後は、試作品を伊那市内や東京都の病院・介護施設などに設置し、室内環境の改善や・癒しの効果を調べるということです。
研究会では、今後商品を計画的に生産していくための資源供給体制の構築も進めたいとしています。
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一般から募集 伊那谷の作家展
一般から募集した、明治から平成にかけ活躍した伊那谷ゆかりの作家の作品展「私たちのコレクション展」が、20日から伊那市の伊那文化会館で始まりました。
5月から7月にかけ、一般からの協力を求め集まった伊那谷ゆかりの作家の作品約80点が展示されています。
辰野町出身の陶芸家大森光彦、彫刻家の瀬戸團治、洋画家の中川紀元、伊那市出身の日本画家の戸田祐暉、洋画家の中島覚雄、版画家の山岸主計、宮田村出身の平沢喜之助の7人の作品が集まりました。
作品の隣には、出品した人のエピソードが添えてあります。
この作品は、山岸主計の木版画です。
美術品収集が趣味だという伊那市中央の伊藤和夫さんが出品しました。
こちらは中川紀元の墨彩画です。
伊那市西町の伊藤君枝さんが出品しました。
この展示会は、伊那文化会館の開館30周年を記念して、地域の人たちと共に作り上げようと開かれました。
今回は20人ほどがコレクションを出品しました。
伊那文化会館では、「普段は見ることができない個人コレクションの数々を楽しんでほしい」と話していました。
「私たちのコレクション展」は来月18日まで、伊那市の伊那文化会館で開かれています。
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鹿南蛮そばを提供
来月4日に伊那市のますみヶ丘平地林で開かれるイベントで、鹿肉を使った新しいそばのメニュー・鹿南蛮そばが提供されます。
10日は伊那市の伊那公民館で信州そば発祥の地 伊那 そば振興会の臨時総会が開かれ、鹿南蛮そばの商品開発について報告がありました。
鹿南蛮そばは、そば振興会の会員で高遠町のそば店 壱刻の店主・山根 健司さんと、長谷でジビエ料理を提供しているざんざ亭の店主・長谷部 晃さんが現在開発している新しいメニューです。
11月4日のイベント「森JOY」は伊那市50年の森林(もり)ビジョンを推進する伊那ミドリナ委員会が企画したもので、鹿南蛮そばは、そのイベントでお披露目されるということです。
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上の原保育園さつまいも収穫
伊那市の上の原保育園の園児は5月に苗を植えたさつまいもの収穫を19日に行いました。
畑に広がったツルを年長園児が取り除くと、土の表面からサツマイモが顔を出しました。
保育園近くの畑で年長と年中の園児約70人が収穫を体験しました。
地域住民でつくる上の原保育園を育てる会のメンバーから植え方を教わり5月に苗植えしたさつまいもです。
今年は出来が良いという事で大きく育ったものは協力して周りの土を手で堀りながら収穫していました。
さつまいもは、スイートポテトを作って全員で味わうという事です。
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カラタチの実から甘い香り
伊那市西箕輪大萱ではカラタチの実が甘い香りを漂わせています。
ミカン科の植物で春に白色の花をつけ秋に直径4センチほどの実をつけます。
あたりには甘い香りが漂っていました。
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ラストコンサートに向け練習
伊那市の春富中学校吹奏楽部のラストコンサートが28日に伊那文化会館で開かれます。
コンサートを間近に控え部員らは熱の入った練習を行っています。
吹奏楽部は55人で活動していて、来月埼玉県で開かれるマーチングバンドの関東大会に長野県代表として出場します。
これまではラストコンサートが3年生にとって最後のステージとなっていました。
しかし今年は、関東大会へ出場することからさらなるレベルアップを目指しています。
コンサート当日はマーチングバンドやポップスなど20曲を披露します。
春富中学校吹奏楽部のラストコンサートは28日・日曜日午後1時半から伊那文化会館大ホールで開かれます。 -
愛着9割 定住希望4割
伊那市の高遠町総合支所庁舎あり方検討委員会は高遠中学校の2年生を対象に地域への愛着や課題についてアンケートを実施しました。
9割の生徒が「愛着がある」と答えた一方、将来も住み続けたいと答えたのは4割程にとどまりました。
18日は高遠町総合支所で3回目の委員会が開かれ、アンケートの結果が報告されました。
アンケートは新しい庁舎の機能検討やまちづくりに反映させようと実施されました。
「高遠町に愛着があるか」との問いに9割の生徒が「愛着がある」と答えた一方で「将来も住み続けたいか」との問いには、定住希望は4割、希望しないが3割、住み続けたいが難しいが2割でした。
定住を希望する理由として、自然環境が豊かな事や伝統文化を継承したい、安心して暮らせるなどで、定住を希望しない理由は交通の便が悪い、商店が少ない、自然災害への不安が挙げられていました。
委員長の伊藤岩雄さんは「アンケート結果を分析しお年寄りから若い人まで不安なく暮らし続けるには、新しい庁舎にどんな機能が必要か検討していきたい」と話していました。
委員会では今年度中に機能や規模、位置などをまとめ白鳥孝市長に報告する予定です。
高遠町総合支所は11月26日に高遠町保健センターへ仮移転する予定です。
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弥生ケ丘高校 強歩大会
伊那市の伊那弥生ケ丘高校の強歩大会が18日、学校を発着に行われました。
午前9時20分に男子が、午前9時30分に女子が学校をスタートしました。
伊那弥生ケ丘高校の強歩大会は昭和44年に始まり、今年で49回目を迎えました。
当初は17kmでしたが、共学になった昭和52年からはコースを変更して行われています。
男子は箕輪町富田のバス停で折り返す全長30.1km、女子は西箕輪のみはらしファームで折り返す22.7kmです。
参加した602人の生徒たちは、秋の風を感じながら走っていました。
大会の結果、男子は2年の柴尚玖さんが2時間9分16秒で、女子は2年の塩澤かりんさんが1時間55分39秒で1位となっています。 -
火災想定合庁で消防訓練
火災を想定した消防避難訓練が18日、伊那市の伊那合同庁舎で行われました。
午前10時に地下1階の食堂から火災が発生したとの想定で訓練が行われました。
職員48人でつくる伊那合同庁舎自衛消防団は、5つの班に分かれて消火訓練などを行いました。
このうち12人で組織する消火班は、ホースを使って3階の部屋に向けて放水しました。
またこの日は、5年ぶりに煙ドームの体験が行われました。
職員はハンカチで口元を押さえながら煙が焚かれたテントの中を通りました。
今回の訓練には、職員229人が参加しました。
自衛消防団団長で上伊那地域振興局の堀田文雄局長は「混乱もなく実践的な訓練を行うことができた。いざという時の危機管理能力を常に持ちながら業務にあたってもらいたい」と職員に呼び掛けました。
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医療費の検証では成果なし
伊那市は今年1月から3月の間ライザップ株式会社と共同で試験的に実施してきた健康増進事業について医療費の検証では成果はなかったとの結果を18日発表しました。
事業はライザップの健康講座を受講することで市民の体力年齢の若返りと医療費削減の成果を検証するものです。
検証の結果が基準を超えた場合、報酬がライザップに支払われます。
体力年齢の若返りでは10歳以上若返った人が9割で報酬として
175万円が支払われています。
医療費削減は受講前と後で医療費が減ったかを検証するもので
基準を超える成果はなかったとしています。
伊那市ではこの事業については継続しないとしていますが運動や食事管理の手法について今後の健康事業で活かしていくとしています。
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宮澤梅径さん刻字展
伊那市在住の書家・宮澤梅径さんの刻字展が、伊那市坂下のはら美術で開かれています。
会場には、宮澤さんの作品60点ほどが並んでいます。
10年ぶりとなる個展です。
刻字は、書いた字を彫刻するもので、篆書といわれる漢字のもととなった中国の古い文字を主に刻んでいます。
宮澤さんは、中央で活躍する刻字作家で、後進の指導にも力を注いでいるということです。
宮澤梅径さんの刻字作品展は、23日(火)まで伊那市坂下のはら美術で開かれています。
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長谷を拠点に自動運転サービス実証実験 今年度も
伊那市の道の駅「南アルプスむら長谷」を拠点とした自動運転サービスの実証実験が、昨年度に引き続き今年度も行われます。
拠点となる道の駅南アルプスむら長谷です。
18日は、実証実験に使うバスの試験運転などが行われていました。
実証実験は、国土交通省が、中山間地の課題解決に向けて、全国各地の選定地域で行うものです。
昨年度に引き続き、伊那市が実証実験の場として選定されました。
昨年度は5日間の実験期間でしたが、今年は4週間に延長されます。
道の駅を拠点に、高遠町のスーパーやJAの支所までと、長谷総合支所までの往復12キロをおよそ70分程度で走行します。
携帯電話の回線を利用してリアルタイムで位置を測定しながら走行しますが、トンネル区間は、磁気マーカを道路に設置して走行させます。
今年、2月に行われた実証実験では、運転手が乗っていますが、操作は行っていません。
今年度長谷で行われる実験でも、ドライバーが運転席に乗った状態で、加速・ハンドル操作・制御をシステムが行う自動運転で走行し、緊急時のみドライバーが制御するレベル2で実証実験を行います。
車両メンテナンスを行う火曜日以外は、毎日3本を運行予定で、週に1度、乗客のほかに、荷物も載せる貨客混載の搬送も行う予定です。
利用したい人は申請が必要で、4週間の実験期間中は、交通手段として何度も利用することができます。
この日は伊那市役所で、国土交通省や関係者が出席する地域実験協議会が開かれました。
実験期間は未定ですが、今年度中のなるべく早い時期に行いたいとしています。
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園児がお守り型の夜光反射材プレゼント
西箕輪保育園の園児が17日交通安全を願い祖父母にお守り型の夜光反射材をプレゼントしました。
17日は祖父母参観があり訪れたおじいちゃんとおばあちゃんに交通安全を願うお守りを手渡しました。
日没が早まり夕暮れや夜間の歩行者事故が増えることからお年寄りに夜光反射材を付けてもらおうと伊那市交通安全係と西箕輪保育園が企画したものです。
西箕輪が県の高齢者事故モデル地区に選ばれていることから西箕輪保育園が選ばれました。
お年寄りたちは園児が作ったお守りをもらうとうれしそうにしていました。
伊那警察署によりますと16日現在管内の今年の人身事故は214件でこのうち夜間に発生したものは52件、お年寄りが関わっていたものは89件だということです。
伊那市役所交通安全係では「夜光反射材は持っていてもなかなかつけてもらえないが孫からもらったものはつけてもらえるのではないか」と話していました。
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看護の道新たに 戴帽式
伊那市の上伊那医師会附属准看護学院で17日、ナースキャップが与えられる戴帽式が行われ半年間の基礎的な学習を終えた1年生が看護の道への誓いを新たにしました。
戴帽式を迎えたのは、今年4月に入学した1年生です。
上伊那を中心とした18歳から40代後半までの21人です。
戴帽式は、半年間基礎教育を学んだ学生たちを准看護学生として認める儀式として毎年、この時期に行われています。
学生らは、ナースキャップをかぶせてもらうと、ナイチンゲールの像に灯された火を一人ひとり受け取りました。
全員が受け取ると、看護の精神がうたわれた「ナイチンゲール誓詞」を朗読しました。
戴帽生を代表して、池戸志織さんは「私たちの手にたくされた人々の幸せのため努力を重ね邁進したい」と誓いを新たにしていました。
式を終えた学生は今後、本格的な看護の学習を始めることになっていて来年2月からは、伊那中央病院や昭和伊南病院などで実習を行う予定です。
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雪山の西駒山荘から荷下げ
中央アルプス将棊頭山の山頂直下・標高およそ2,700メートルにある西駒山荘の営業が終了し、ヘリコプターを使った荷下げ作業が16日、行われました。
二つのアルプスが、15日から16日にかけて初冠雪を観測しました。
そんな中、8日に営業を終了した西駒山荘の荷下げ作業が、16日行われました。
ヘリコプターが西駒山荘と伊那市横山の鳩吹公園を3往復しました。
下ろされた荷物にはうっすら雪が積もっています。
ヘリコプターの操縦士は山荘付近の状況について「1センチぐらいか、うっすら雪が積もっていてヘリコプターの風で舞い上がるような感じだった」と話していました。
8日に営業を終了した西駒山荘は、7月10日から91日間の営業で、前年より93人多い、770人が利用しました。
盆休み前までは晴れの日が多く人の入りも多かったということですが、盆過ぎから台風などで週末に天候がすぐれない日が多く、思ったほど伸びなかったということです。
管理人の宮下拓也さんは「後半は人入りも少なく、とても長く感じたが、大きな事故もなくシーズンを過ごせたことはとても良かった」と話していました。
なお、伊那市観光株式会社が管理する山小屋では、南アルプスの仙丈小屋が10月30日まで、こもれび山荘が11月3日までの営業を予定しています。 -
ガレットマルシェで食べ比べ
上伊那のさまざまな店舗のガレットが楽しめるガレットマルシェが14日、伊那市の伊那文化会館西側の広場で開かれました。
上伊那の飲食店11店舗がこのイベントのために考えたオリジナルガレットを提供しました。
ガレットには地域の食材が使われていて、どのブースでも600円で提供されました。
伊那市西箕輪のそば店みのやさくら亭は、「柿とカブの彩りガレット」を提供しました。
マリネにした柿とカブの甘さやみそのしょっぱさなど、様々な味が楽しめるということです。
隣では、カブを育てている西箕輪の布留川農園が野菜を販売していました。
会場には飲食コーナーが設けられ、訪れた人たちが味わっていました。 このイベントは、地域の人たちにガレットを通じて伊那谷の食文化を楽しんでもらおうと上伊那の飲食店などで作る信州伊那谷ガレット協議会が開いたもので、今年で3回目です。
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バスケットより身近に 教室開講
伊那市総合型地域スポーツクラブのバスケットボール教室が、伊那市民体育館で15日から始まりました。
教室は、初心者のコースと経験者のコースの2つがあり、初回のこの日は市内の保育園児から中学生まで、およそ70人が参加しました。
上伊那の高校や中学校のバスケットボール部顧問が指導にあたりました。
初心者コースでは、ボールに親しんでもらおうと、目標に向かって投げる練習をしていました。
経験者コースでは、ディフェンスをかわしながらドリブルシュートを打つ練習をしていました。
指導にあたった高遠中の松崎旻(あきら)教諭は「バスケットを通じて体を動かす機会にしてもらい、同時にバスケットの楽しさを知ってもらいたい」と話していました。
教室は、バスケットボールをより身近に感じてもらおうと、中学・高校の教諭らが企画しました。
なお、すでに申込受付は終了しています。 -
創業支援センター売却
伊那市は、東春近車屋の創業支援センターの建物と敷地を環境分野の研究や製品開発を行うGAST技研に3,600万円で売却します。
11日は関係者が出席し伊那市役所で契約の調印式が行われました。
N 調印式には、GAST技研の横尾嘉也社長や親会社GAST JAPANの重盛三喜夫社長、白鳥孝市長が出席し契約書を取り交わしました。
市が売却したのは車屋産業適地にある創業支援センターの建物と敷地3,700平方メートルです。
売却額は3,600万円あまりです。
伊那市では企業誘致を目的に新たな分野への参入や創業する人を対象にセンターを開業しました。
10年以上が経過し建物の老朽化したことや行政改革の一環で創業支援センターを売却する事にしました。
GAST技研では、購入した建物で農地の有機養分や微生物の量を計測する分析装置の研究などを進める予定です。
また、空いているスペースはこれまで通り新規創業を目指す人向けに貸し出すとしていて、利用料は1平方メートルあたり月額1,500円です。
白鳥市長は「市が進めるスマート農業の研究などとの連携を図っていきたい」と話していました。
重盛社長は「購入した土地・建物で経営の安定を図ると共に、自前の技術を使ったビジネスを充実させていきたい」と話していました。
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白ねぎの出荷最盛期
上伊那の野菜の主力品目のひとつ白ねぎの出荷作業が最盛期を迎えています。
伊那市前原にあるねぎ畑です。
15日は、伊那市で農産物の生産などを行っている株式会社ホープAE代表の堀内昭吾さんらが収穫作業に追われていました。
ホープAEでは、水稲やブロッコリーの他、トルコギキョウを生産しJAを通して出荷しています。
このうち、ねぎの栽培は4割を占めています。
全体でおよそ150アールの畑があり今年は例年並みの60トンの収穫を見込んでいます。
堀内さんによりますと今年は夏の高温や9月の日照不足の影響で太さが例年より細いということです。
作業は、来月下旬まで行われることになっています。
JA上伊那によりますと県内の白ねぎの生産量は1位が松本で2位が上伊那だということです。
今年は年間で、およそ1500トンを生産し、販売額は4億5000万円を見込んでいます。