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まちづくり考える企画「伊那谷ゲリラ年賀状」
上伊那出身の大学生でつくる伊那谷デザイン会議は3日、まちづくりについて考える企画、「伊那谷ゲリラ年賀状」を実施しました。
この企画は、約束なしで家庭を訪問して年賀状を手渡し、地域の課題や行政への要望などを絵馬に書いてもらおうというものです。
伊那谷デザイン会議は、若者が中心になって、まちづくりについて考えようと平成21年に発足しました。
この日は伊那市を中心にメンバーおよそ20人が、家庭を訪問し、絵馬80枚ほどが集まりました。
絵馬には、医療福祉の充実や人が集まる地域にしたいなど様々な要望が書かれていて、メンバーはそれを受けた自分の考えを紙に書き張り付けていました。
今回集まった絵馬は、伊那図書館に展示する予定で、伊那谷デザイン会議では、まちづくりについて考える参考にしたいとしています。 -
家内安全願い「神願様」奉る
伊那市羽広の仲仙寺参道に3日、家内安全を願う神願様が奉られました。
神願様は毎年3日、仲仙寺の周りに住む人や寺総代などがワラで作ります。
大きく開けた口に長い体、しっぽがあることから、大蛇あるいは竜をかたどったものといわれ、長さは4メートルほどあります。
背中の部分に付ける御幣は通常12本ですが、うるう年の今年は、1本多く、13本付けるのがならわしです。
神願様が完成して土台にとりつけると、神事がおこなわれます。
その後仲仙寺参道まで運びさわらの木にかけられます。
家内安全にご利益があるといわれる神願様は1年間ここに奉られます。 -
伊那スキーリゾート初のナイトイベント
伊那スキーリゾートで12月30日、初めてのナイトイベントが行われました。
午後6時、スキー場の照明がすべて消され、ゲレンデを20人のスキーヤーが松明を持って滑走しました。
伊那スキーリゾートでは、ナイター営業のPRとして初めてこのナイトイベントを企画し、松明の滑走を行いました。
スキーヤーは10分ほどかけてゆっくりと滑り下り、ゲレンデは幻想的な雰囲気に包まれていました。 -
美篶笠原で一足早くまゆ玉
小寒の6日、伊那市美篶笠原で一足早くまゆ玉づくりが行なわれました。
まゆ玉は、小正月の行事ですが、子どもたちの日程にあわせ今年は、一足早く行なわれました。
笠原の北村地区では、地域のボランティアグループが農村伝統の行事を子どもたちに知ってもらおうと毎年まゆ玉作りをしています。
6日は近くの小学生10人ほどが廣徳館を訪れ、そよぎの木に思い思いに形作ったまゆ玉を飾りつけていきました。
まゆ玉は、蚕に感謝し、五穀豊穣などを祈願する小正月の行事ですが、養蚕が姿を消した今農家でも目にする機会は、ほとんどなくなりました。
ボランティアグループの代表者は、「昔の行事を通して祈りの心を少しでも学んでもらいたい」と話していました。 -
伊那市議会 解決金上積みで総意
伊那市議会は、NECライティングの補助金問題で、長野地裁の民事調停委員会が示した解決金800万円を、県の水準と同じ10%にするよう求めていくことを6日確認し、白鳥孝市長に報告しました。
解決金の上積みは、午前中に非公開で開かれた伊那市議会議員懇談会で方向性が出たものです。
懇談会では議長を除く議員1人ひとりが意見を述べたところ、すぐに裁判をという声が少数あったものの、補助金の上積みを求める意見が多く、議会の総意となったということです。
上積み分については、県と同様の10%としました。
伊那市は、NECライティングに対し補助金の全額1億5千万円余りの返還を求めていますが、調停条項はNEC側に800万円の解決金の支払いを認めています。
市議会の報告を受け、市側の調停案の1月臨時市議会への提出は見送りとなる公算が高まりました。 -
常円寺で新年写経会
伊那市山寺の常円寺で6日、お経を書き写す新年写経会が開かれました。
写経会は、毎月1回常円寺で開かれているもので、年明け初めてとなった今日は、いつもより多いおよそ50人が集まりました。
写経は、経典を学ぶ修業の一環として行われているもので、集中力が養われたり、心の安定が図られると言われています。
参加者らは、お香と墨の香りが広がる室内で、姿勢を正してお経を書き写していました。
常円寺の角田泰隆住職は「日々の生活の中、無心になる機会を持つことで、心が清められると思う」と話していました。
常円寺では、月に1回写経会を開いているので興味がある人は、是非参加してほしいと話していました。 -
市町村で仕事始め
市町村などの官公庁は、4日が仕事始めでした。
このうち伊那市の仕事始め式には職員およそ400人が出席し、白鳥孝市長が年頭のあいさつをしました。
白鳥市長は、「市民の立場に立って業務を遂行してほしい」と話し、職員がやるべきこととして、スピード感のある仕事、上司への報告・相談・連絡、現場主義を挙げました。
16年後のリニア中央新幹線の東京竏猪シ古屋間開業を見据え、道路整備や農業振興に取り組みたいと話していました。 -
2012年の幕開け祝う
大晦日には、伊那市西箕輪のみはらしファームで新年を迎える、「スタートまつり」が行われ、集まった人達が、午前0時の合図ともに、2012年の幕開けを祝いました。
一年ぶりに行われたイベントには、およそ400人が集まり、午前0時の合図と共にクラッカーを鳴らし、新年の幕開けを祝いました。
イベントでは、恒例の宝投げの他、今年は初めて、イチゴの初せりが行われました。
特大のイチゴ30粒をつめたイチゴ3箱が用意され、3千円からスタートした値は、ご祝儀の意味合いも込め、2万円で競りおとされていました。 -
丸水長野県水で初市
伊那市西春近の水産物の卸売市場・丸水長野県水で、5日、初市が開かれました。
午前5時。あたりはまだ、ひっそりとした中、市場は動き始めていました。
水産物の卸売を行う丸水長野県水は、5日が初市です。
毎年、5日に初市を開いていて、市場には、タイやカンパチ、タラといった水産物が並びました。
取引先の小売店や飲食店の店主らが集まり、新年の挨拶を交わしていました。
午前6時、手締めが行われました。
店主らは早速、品定めをして、鮮魚などを買い求めていました。 -
伊那市親子スキー教室
伊那市内の小学生の親子を対象にしたスキー教室が、5日、伊那スキーリゾートで開かれました。
5日は、7歳から12歳までの伊那市内の小学生の親子、12組29人が参加しました。
このスキー教室は、伊那市教育委員会が、冬休みにあわせて毎年開いています。
指導しているのは、伊那市体育協会スキー部の4人です。
初級と中級のクラスに分かれて、指導を受けました。
初級では、スキー板をまっすぐにして進み、ハの字にして止まるなどの基本から親子一緒に学んでいました。
伊那市では、「子供だけの教室はたくさんあると思うが、親子一緒に学ぶ機会は少ないはず。親が子に教えられるようになってほしい」と話していました。 -
上伊那の企業で仕事始め
上伊那地域の多くの企業は5日が仕事始めとなり、2012年の業務が始まりました。
電解コンデンサーを中心とした電子部品メーカーのルビコン株式会社でも5日、仕事始め式が行われました。
およそ450人の社員を前に、登内英夫会長は、「『お客様に待たれる商品を作る』というスローガンを達成するため、能率のいい仕事をしてほしい」と話しました。
勝山修一社長は、「パートナーシップと収益性に取り組みながら、全社一丸となってコスト削減に取り組みたい」とあいさつしました。
ルビコンは今年4月に創業60周年を迎えます。
企業にとって重要な製品の品質、供給、価格のうち、品質と供給は外部から評価されているものの、価格が課題として残されているといいます。
そのため今年は、去年と同じスローガン「お客様に待たれる商品を作る」を掲げ、コスト削減に取り組むということです。
社員は、スローガン達成に向け決意を新たにしていました。 -
新春初売りのイベント「お宝投げ」
伊那市の通り町の商店主などが企画する新春初売りのイベント「お宝投げ」が2日、いなっせ北側の広場で行われました。
朝8時半から始まった宝投げには、およそ500人が集まりました。
宝投げは、初売りのイベントとして、通り町やいなっせの商店主などでつくる初売り実行委員会が行っているもので、今年で6年目です。
2日は、商品券などが入ったお餅やお菓子など1400個が用意され、集まった人は宝を掴もうと手を伸ばしていました。
初売り実行委員会の松澤一男さんは「去年の悪い事を払しょくして、商店が賑わってくれればうれしい」と話していました。
会場では他に、こま回しのイベントが開かれました。
日本独楽回し普及協会会員の佐野博志さんが、コマの回し方や技などを集まった人達に教えていました。 -
肖像画家、三浦輝峰さん紺綬褒章 受章
全日本肖像美術協会理事長で伊那市出身の肖像画家、
三浦輝峰さんが紺綬褒章を受章しました。
25日に、紺綬褒章の伝達式が伊那市役所で開かれ、白鳥孝市長から賞状などが手渡されました。
三浦さんは、1991年、ハープ奏者の吉野直子さんが、伊那文化会館でコンサートを開いたときに吉野さんの肖像画を描きました。
その肖像画を去年、伊那市に寄贈したことにより、紺綬褒章を受章しました。
三浦さんは、「大変光栄なことです。作品を多くの人に見てもらえればうれしいです。」と話していました。
三浦さんが描いた100号の肖像画「ハープ奏者吉野直子」はいなっせ5階に展示されています。 -
年賀状の仕分け作業がピーク
年賀状の元旦の配達に向けて、日本郵便伊那支店では、仕分け作業がピークを迎えています。
28日は、職員とアルバイトおよそ40人が、伊那支店に運ばれてきた年賀状の仕分け作業に追われていました。
投かんが始まった今月15日から今日までに運ばれた年賀状の枚数はおよそ24万通で去年の同じ日の32万通と比べ8万通減っているということです。
また去年元旦に配達した年賀状はおよそ55万通だったということです。
伊那支店では今月24日から作業をはじめた35人のアルバイトも慣れるにしたがいスピードが上がっているということで、ピークがつづく年末までの戦力として期待しています。 -
COO佐野博志さんが手づくりおもちゃ本2冊目
伊那市の農業公園みはらしファーム内にある工房COOの佐野博志さんが、2冊目となる簡単にできる手づくりおもちゃの本を出版しました。
22日は、佐野さんが伊那市役所を訪れ、白鳥孝市長に、本の出版を報告しました。
今月に入り出版されたのは、「すてずにあそぼう かんたん!手づくりおもちゃ」です。
平成22年に出版した「おもちゃ博士のかんたん!手づくりおもちゃ」につぐ、第2弾の発売となります。
佐野さんは、本に掲載されている手づくりおもちゃをダンボールいっぱいに持参していて、手づくりおもちゃを市長に見せながら話をしていました。
白鳥市長は、「大変おもしろい。市内の保育園などで、活用したい」と話していました。 -
2011年今年の重大ニュース(3)
今年あった重大ニュースを振り返ります。
<交通死亡事故多発>
伊那警察署管内では今年、交通死亡事故が多発しました。
今年1月から28日午後5時現在13件の交通死亡事故が発生していて去年1年間と比べて4件増となっています。
死亡事故が多発したことにより5月に安全運転意識を高める
信州伊那スマートドライバー活動が始まりました。
しかしその後も死亡事故は増え続け8月には伊那市で交通死亡事故多発非常事態宣言が発令されました。
非常事態宣言が発令されるのは平成11年11月以来12年ぶり2回目となります。
今年の伊那警察署管内の死亡事故件数は13件となり平成13年の13件に並ぶ発生数となっています。
<映画ほかいびと完成>
漂泊の俳人、井上井月を題材にした映画「ほかいびと 伊那の井月」が完成し、11月に伊那の旭座で上映されました。
旭座での上映は11月に8日間行われ、およそ3500人の入場者がありました。
映画「ほかいびと」は井月の愛好者でつくる井上井月顕彰会が制作、伊那市美篶出身の映像作家、北村皆雄さんが監督を務め、4年の歳月をかけて完成させました。
井月を舞踊家の田中みんさんが演じ、およそ250人の地元住民が出演しました。
伊那谷の自然と伝統行事を織り交ぜながら俳諧に生きた井月の半生がえがかれています。
映画は、好評で来年1月11日から伊那旭座での再上映も決まっています。
<信州型事業仕分け 伊那で開催>
信州型事業仕分けが9月に行われ、伊那会場では21事業が仕分けられました。
信州型事業仕分けは、事業の必要性を議論し、行政の効率化や国などとの役割分担を明確化するものです。
この事業仕分けでは、仕分け人の議論を聞いて判定をする県民判定人方式を都道府県では初めて導入しました。
仕分けの結果、役割分担見直しが、地域景育成事業の1事業、現行通り・拡充が7事業、要改善は13事業などとなっています。
県では、現在、仕分の対象となった事業について対応方針や来年度当初予算の要求状況を公開しています。
<なでしこジャパン佐々木監督 箕輪町で講演>
ワールドカップドイツ大会で、サッカー日本女子代表「なでしこジャパン」を優勝に導いた、佐々木則夫監督が、箕輪町で講演しました。
佐々木監督は、2008年の北京オリンピックで女子サッカー史上最高の4位にチームを導き、去年のアジア大会では初優勝を果たしました。
3月に開かれた講演では、6月のワールドカップや2012年のロンドンオリンピックに向けてチームの目標を語りました。
<NECライティング問題 調停案12月議会に提出せず>
伊那市がNECライティングに補助金の返還を求め民事調停を申し立てている問題で、解決金を800万円とする調停案を市は12月議会に提出せず今後、議会などの考えを聞き判断することとしました。
伊那市は去年、工場を閉鎖したNECライティングに対し平成18年度から21年度にわたり、総額1億5千万円あまりの補助金を交付してきました。
市は工場閉鎖にともない、その返還を求める民事調停を申し立てていました。
調停案ではNECライティングが市に800万円の解決金を支払う義務を認めました。
これに対し市議会から金額が低すぎるなどの反対意見が出たことから市は、12月議会に調停案を提出しませんでした。
議会では年明けに議員懇談会を開きこの件に関して協議する考えです。
<伊那市東春近田原 農地再生へ>
伊那市田原の農家などでつくる田原集落農業振興センターは田原地区上段に広がる耕作放棄地の再生事業に取り組んでいます。
12月には農林水産省関東農政局の職員が視察に訪れました。
再生事業は2年計画でおよそ16ヘクタールを元の畑に戻そうと行われています。
地権者72人もこの計画に賛同していて事業費はおよそ1億5千万円、そのうち半分は国の補助で賄われます。
荒れた土地の整備は業者を使わず地元農家などが重機を動かし整備するほか木の伐採や、草刈りなども行います。
事業終了後は農事組合法人「田原」が畑づくりをすることになっています。
<有害鳥獣対策で 北沢峠にシカの罠設置>
南アルプス食害対策協議会は、高山植物が鹿による食害で深刻な影響を受けている、北沢峠大平山荘周辺で、鹿を捕獲するための罠を設置しました。
大平山荘周辺は標高2,000メートルで、この標高でのニホンジカの捕獲は全国でもあまり例がないという事です。
伊那市を含む南アルプスを擁する市町村や県などでつくる南アルプス食害対策協議会は、2008年度から植物の防護柵の設置を行ってきました。
しかし、防護柵だけでは植物を守りきれないとして、新たに、高山帯で捕獲を行う事にしました。
捕獲後に搬出しやすいよう、林道沿いに、くくり罠が、22基設置されました。 -
第8回バンドフェスティバル
地元の高校生が出演する第8回バンドフェスティバルが23日、伊那市のいなっせで行われました。
今年は伊那北高校のギター部から1組、伊那弥生ヶ丘高校の軽音部から4組の計5組のバンドが出演しました。
一つのバンドの持ち時間は30分で、次々とステージで演奏を披露していました。
観客は、ステージの目の前で曲に合わせて手を振り、熱気あふれる演奏を楽しんでいました。
バンドフェスティバルは、出演する高校生が運営にも関わっていて、代表の伊那弥生ヶ丘高校2年の矢島優己さんは、「来て下さった皆さんが、いかに楽しい気持ちで帰ってもらえるかを大事にしたい」と話していました。 -
国道153号伊駒アルプスロードについて協議する検討委員会 発足
国道153号伊駒アルプスロードについて協議する検討委員会が27日、発足しました。
委員会では今後、道路整備計画の内容や住民参画の進め方などについて協議します。
27日は、伊那市の伊那合同庁舎で初めての会議が開かれました。
委員は、伊那市と駒ヶ根市、宮田村の議員や区長会長など18人で構成します。
委員長には、長野高専の柳沢吉保教授が選任されました。
柳沢さんは「道路機能を明確に位置付け、情報を発信し住民参画の懸け橋となれるよう取り組みたい」と挨拶しました。
伊駒アルプスロードは、伊那市美篶青島から宮田村を通り、駒ヶ根市へ抜ける直線距離およそ10キロの区間です。
意見交換で委員からは「東日本大震災で避難道路や復旧の為の幹線道路の重要性を感じた」「農村部を通過するが、トラクターの横断など道路機能を考える必要がある」などと意見が出されました。
県では「今後、数回にわたって住民説明会を開き、あげられた意見を検討委員会で協議し、概略計画ルート決定の参考にしていきたい」と話していました。 -
伊那市に支え合い募金や義援金届く
伊那市に22日、支えあい募金や、東日本大震災の被災地への義援金が届けられました。
伊那広域シルバー人材センター伊那地区は、支え合い募金に11万1593円を寄付しました。
牧田元起地区委員代表ら役員3人が市役所を訪れました。
支え合い募金は毎年行っていて、今年は市内2会場で開かれた地区懇談会の会場に設置した募金箱に、会員が寄付しました。
牧田代表は、地域の高齢者福祉のために役立ててほしいと話していました。 -
伊那西スケート場安全祈願
伊那市の伊那西スケート場で26日、シーズン中の安全を願う祈願祭が行われました。
滑走可能となるのは、来年からになりそうです。
この日は、伊那市教育委員会などの関係者が、シーズンの無事を祈り神事を行いました。
週末の冷え込みもあり、リンクは全面結氷しましたが、氷の厚さが数センチと薄い所もあり、まだ滑る事はできません。
氷の厚さが、10センチ以上になると滑走可能となります。
市によりますと、この冷え込みが続けば来年1月4日頃には滑れるようになるということです。
久保村清一教育長は、「冬場の体力作りや仲間との交流の場として、怪我なく安全で、楽しい場にしたい」とあいさつしました。
昨年度は、35日間の営業で1695人が利用しました。
今年度の開場期間は、2月12日までの予定で、時間は午前7時から10時までです。
利用料は1人1回200円となっています。 -
今年1年の重大ニュースを振り返る(1)
今年も様々なニュースがありました。
26日から3日間に渡って、今年放送したニュースの中から重大ニュースをお伝えします。
3月11日午後2時46分、宮城県沖を震源とする震度7、マグニチュード9の地震が発生しました。
伊那市でも、震度4の揺れを観測し、JR飯田線や、高速バスなど交通機関に影響がでました。
東北や県北部の被災地に対し、県や市町村では、義援金や支援物資を募り、多くの人が協力しました。
復興を手伝おうと、ボランティア団体などは休みを利用し現地へ向かい、瓦礫の撤去作業などを行いました。
上伊那地域でも様々な影響がありました。
春の高校伊那駅伝やみのわ祭り、子ども地球サミットなどのイベントが中止となりました。
また、福島県の福島第一原発の事故で、放射能に対する関心が高まります。
県は、3月16日から放射線量調査を開始しました。
放射線量が高い恐れがあるとして、10月からは雨どいや側溝の測定も始めています。
住民から不安の声が寄せられていたことを受け、各市町村でも、放射能測定器を導入し、測定結果公開しています。
伊那市では、12月、食品の放射能を測定する機器を購入することを決めました。
(皆既月食観察会)
12月10日、満月が地球の影に覆われる皆既月食が全国各地で観測されました。
伊那市の伊那東小学校の校庭では、伊那天文ボランティアサークル「すばる星の会」が観測会を開きました。
皆既月食は、太陽と地球、それに月が一直線に並び、満月の状態の月が地球の影に完全に覆われる現象です。
訪れた人たちは夜空で繰り広げられる天体ショーに歓声をあげていました。
(マロニー伊那工場竣工式)
でんぷん麺を製造している食品メーカー・マロニー(株)の伊那工場が完成し、6月2日に竣工式が行われました。
マロニー伊那工場は、小黒川パーキングの西側に建設されました。
工場の述べ床面積は5千平方メートルです。
マロニーでは、ジャガイモのでんぷんを原料とするでんぷん麺を主に製造しています。
竣工セレモニーで河内幸枝社長は、「伊那市や地元の皆さんにあたたかく迎えていただき、嫁入りしたような気分。末永く仲間として付き合って欲しい」と挨拶しました。
マロニー伊那工場では、現在働いている20人全員が地元からの雇用となっています。
(三六災害から50年)
昭和36年1961年6月に梅雨前線がもたらした三六災害から50年を迎えた今年、未曾有の災害を後世に伝えていこうという取り組みが各地で行われました。
5月27日には、駒ヶ根市でシンポジウム「忘れまじ三六災害」が開かれました。
シンポジウムでは、伊那市長谷、中川村四徳、大鹿村の大西山で起きた土砂崩落などについて、3人が体験談を話しました。
12月14日には、実行委員会が将来の災害対策について声明を発表しました。
声明には今後も災害を語り継いでいくこと。
各地で行った防災学習を継続していくこと。
地域の交流と連携を重視した防災学習を発展させること。
主にこれら3つの要素が盛り込まれています。
今後は、連絡会を新たに立ち上げ、組織を越えた連携を継続させていくとしています。
(征矢選手 凱旋試合)
全日本プロレスで活躍している箕輪町出身のプロレスラー
征矢学選手と弟の征矢匠選手の試合が11月20日、箕輪町のながたドームで行われました。
征矢学選手は箕輪町出身の26歳で、高校まで箕輪町で過ごし大学卒業後プロレスラーになりました。
現在全日本プロレスに所属し試合では、メインイベントをつとめ、地元の観衆を沸かせました。
会場には、ファンおよそ1200人が訪れ地元出身のプロレスラーに歓声を送っていました。
(セーフコミュニティー認証に向け取り組み)
箕輪町が認証取得を目指す世界保健機関WHOのセーフコミニュニティのプレ審査が6月8日、箕輪町の地域交流センターなどで行われました。
プレ審査では、交通安全や、自殺予防、くらしの安全など、取り組んできた内容や対策を課題ごとに担当者が発表していました。
セーフコミュニティは、事故やケガ、自殺などは偶然起きるものではなく、予防できるとの考えのもと、住民と行政が一体となって町づくりを進める取り組みです。
11月29日には、認証に必要な申請書が完成し今月20日WHOに提出しました。
認証に向けた本審査は、来年1月30日から3日間行われる予定です。 -
災害ボランティアコーディネーター要請講座開講
伊那市社会福祉協議会は、災害時のボランティアコーディネーターを養成する講座を17日開きました。
講座は毎年開かれているもので、同日は18人が受講しました。
災害ボランティアコーディネーターは、災害時に住民の要望を聞き、ボランティアと住民をつなぐ役割を担います。
講座は2日間で、初日の今日は「災害を知る」をテーマに、伊那市危機管理課の小牧学さんが話をしました。
小牧さんは、「無事に生きていることが重要。これを一番に頭に置き、このために何ができるか考えてほしい」と話しました。
今後取り組んでほしいこととして、住宅の耐震化と家具の転倒防止、家族との連絡方法の確認、非常持ち出し品の確認を挙げていました。
講座2日目は来年1月に予定されています。
2日間受講した人には修了証が渡され、災害ボランティアコーディネーターとして市社協に登録されることになっています。 -
子ども書き初め教室
お正月に向け、恒例の子ども書き初め教室が24日、伊那市のいなっせで開かれました。
子どもたちは、小学校の冬休みの宿題として出される書き初めの課題を練習しました。
教室は、伊那市生涯学習センターが開いていて今年で6年目です。
伊那市在住の上伊那書道協会の委員でつくる書晋会が協力し、指導しています。
同日は、学年別に2回の教室が開かれ、市内外から合わせて36人が参加しました。
書晋会の会員は、書き初めの手本を書いたり、子ども一人ひとりに筆使い、字のバランスなどを丁寧に指導していました。
子どもたちは、手本を見ながら何度も練習していました。 -
この冬一番の寒さ
24日の伊那地域は、最低気温-7.4度とこの冬一番の寒さを記録しました。
この日の伊那地域は、午前7時前に-7.4度を記録し、1月下旬並みの寒さとなりました。
箕輪町の上古田スケート場では全体的に氷が広がり、管理をする箕輪町では「今日の冷え込みで氷の厚さが増した」と話していました。
上古田スケート場は、来年1月のオープンを目指しています。 -
サンタの登場に子ども達ビックリ!
伊那市のイベントプロデュースチーム「笑龍」は、23日夜、サンタクロースに扮して依頼のあった家庭にプレゼントを届けました。
23日の午後7時半。笑龍のメンバーがサンタの衣装で伊那市西箕輪の岩本さん宅を訪れました。
ベランダの窓からサンタクロースが姿を表すと、家の中にいた子ども達は、突然の出来事に驚いた表情を見せていました。
笑龍では、夢のあるクリスマスを過ごしてもらおうと「宅配サンタ」と名付けられたこのイベントを毎年行なっています。
依頼のあった家庭からプレゼントを受け取り、サンタの衣装でプレゼントを届けます。
驚いていた子ども達もサンタクロースからプレゼントを受け取ると、喜んだ様子を見せていました。
サンタに扮したメンバーは「子ども達の純粋な反応に毎年癒されている。この気持ちを忘れず、心のきれいな大人になってもらいたい」と話していました。
今年は、23、24日の2日間で伊那市を中心に15件の家庭を回り、プレゼントを届けたということです。 -
映画「ほかいびと」北村監督講演
漂泊の俳人、井上井月を描いた映画「ほかいびと」の北村皆雄監督の講演会が23日、伊那市の創造館で開かれました。
会場にはおよそ80人が訪れ、講演を聞きました。
北村監督は、「井月を放浪の系譜の中で捉えたかった。井月が伊那に来た江戸時代と、放浪が許されなくなった明治時代を対比して描きたかった」と説明しました。
井月については、「物を捨てるという生き方を選んだ僧侶、一遍さんの姿に重なる。世捨て人的なものが井月にあったのではないか」と話しました。
井月の死については、「明治時代になると江戸時代の絆などのいい部分が無くなった。井月の死を、時代の死と捉えたかった」と話しました。
北村監督は、「日本を考えるとき、井月の生き方をもう一度感じて、日本や伊那を考えてくれたらうれしい」と話していました。
映画「ほかいびと」は、来年1月11日から20日まで、伊那市の旭座で再上映されることになっています。 -
クリスマスイブでケーキ店大忙し
クリスマスイブの24日、伊那市内のケーキ屋はクリスマスケーキづくりで大忙しとなりました。
伊那市通り町の菓子庵石川でも、ケーキ作りがピークを迎えています。
今年は、天皇誕生日からクリスマスまで3連休となったこともあり、石川では22日からすでにピークを迎えていて、通常の3倍の人数で対応しています。
石川では、22日から24日までの3日間で、およそ1000個のクリスマスケーキを作ったということです。
石川信頼常務は「クリスマスイブにケーキを食べる家庭が多い。店員、パート総出で対応しています」と話していました。
ベルシャイン伊那店内に設けられた石川の販売スペースでは、買い物客が列を作り、購入する順番を待っていました。
24日までの3日間は予約客が多く、クリスマス本番の明日は店頭での注文が多くなりそうだということで、石川では在庫を増やして対応したいとしています。 -
冬至 給食で冬至献立
22日は、一年の中で夜が一番長くなる日、冬至です。
伊那市の伊那北小学校では、給食にカボチャを使った料理が出されました。
冬至にカボチャを食べると風邪をひかないと言われていることから、同日の給食のメインは、カボチャなどの野菜が入った味噌味のきしめん汁でした。
1年生の教室では、児童が給食を盛り分けていました。 -
福祉関連企業グルップボエンデ 伊那市横山の鳥居沢興業団地に工場の建設を予定
東京都に本社を置く福祉関連企業グルップボエンデは、新たに伊那市横山の鳥居沢興業団地に工場の建設を予定しています。
グルップボエンデは、高齢者のためのグループホームなど、老人福祉事業を取り扱う企業です。
伊那市が売却する用地の面積はおよそ960坪で、売却額はおよそ2,300万円です。
工場では、地元の農産物を利用した高齢者のための食品の研究と開発を行います。
平成27年に研究開発棟の建設を予定していて、商品化の目処がついた時点で製造工場を建設する計画です。
白鳥孝伊那市長は「今までにない産業で可能性のある分野だと思う」と話していました。 -
ふるさとCM大賞 伊那市が市長会会長賞
県内の市町村が地域の魅力をPRする「ふるさとCM大賞」で、伊那市のCMが4位にあたる市長会会長賞を受賞しました。
伊那市のCM「このまちが好き」は、今年初めて伊那北高校写真部と協力して制作されました。
写真部の部員が伊那市の風景を撮影し構成を考えました。
長野朝日放送が主催する「ふるさとCM大賞」には78作品の応募がありました。今月4日に長野市で最終審査が行われ、伊那市は、4位にあたる市長会会長賞を受賞しました。
伊那市では、今月22日(木)から28日(水)まで伊那市役所1階市民ホールで、CMで使われている写真を展示しています。