-
県シニア大学伊那学部卒業式
高齢者の仲間づくりなどを目的とする長野県シニア大学伊那学部の卒業式が16日行われ、2年間学んだ学生たちに修了証書が手渡された。
学部長の宮坂正巳上伊那地方事務所長が、今年度の卒業生に修了証書を手渡した。
宮坂学部長は、「シニアの人たちが健康で、その人らしく生き、地域の担い手となることが求められている。シニア大学卒業生としての誇りを持ち、積極的に地域社会の担い手として活躍してほしい」と式辞を述べた。
また、卒業生代表の村上芳麿さんは、「この2年間で得た知識と経験、仲間との絆を糧に、常に前向きに頑張っていきたい」と今後に向けた決意を話した。
最後に、全員で「蛍の光」を合唱した。
今年度の卒業生は、男性43人、女性85人の128人。平均年齢は68・5歳で、最高年齢者は85歳だった。 -
箕輪中部小2年組 エコキャップ届ける
ペットボトルのふたを集めるエコキャップ運動に取り組んでいる箕輪中部小学校の児童が19日、集めたキャップ6万4千個を辰野町の信州豊南短期大学に届けた。
エコキャップ運動に取り組んでいるのは箕輪中部小の2年1組。
この運動は、集めたキャップをリサイクル業者で換金し、ワクチンの購入に役立てるもので、発展途上国の子どもたちを救うことができるという。
2年1組は昨年10月から、毎朝玄関前に立って協力を呼びかけ、キャップを集めてきた。
この日は、上伊那でエコキャップ運動の中心となって活動している信州豊南短大にキャップを届けた。
集めたキャップは6万4千個、ポリオワクチンに換算すると80人分になる。
児童は、学生たちの前で、これまでの取り組みを劇で発表した。
エコキャップ運動に取り組む学生代表の森彩子さんは、この運動について紹介し、「これからも一緒に頑張りましょう」と呼びかけていた。 -
ブラジル学校危機迫る
経済不況のあおりを受けて、在日外国人の雇用情勢が悪化しており、ブラジル学校に通うこどもたちにも影響が出ている。
伊那市西春近にあるブラジル学校コレージョ デザフィーオ。5年前から小学校を始めた。現在は0歳から18歳までを受け入れることが出来る。
世界的な経済危機の影響が色濃く出始める去年の冬までは、最大で90人近い生徒がいた。
それが、現在は30人に激減している。
これは、派遣社員として働いていたブラジル人が解雇されたことが原因になっている。
学校を辞めた子ども50人のうち30人は、日本にとどまっていて、学校に通っていない状態だという。
19日、こうした現状を見てもらい関心を持ってもらおうと、伊那市議会議員の2人が学校に招かれた。
2人は、飯島校長の案内を受けて、校内を見学して歩いた。
この市議会議員の見学会を企画したのは、大阪のNPO法人コリアNGOセンター。このNPOでは、政府などにも申し入れを行っているが、地域で支えあう関係作りが大切竏窒ニ、市議会の訪問を企画した。
ブラジル学校では、母国に帰る子どもが不自由しないように、ブラジルの文部省が認定している授業を行っている。
日本にとどまることを選んだ子どもにも自分の夢を叶えられるようにと、週に3回、日本語の授業を取り入れていて、この日は生徒らが習字に挑戦していた。
視察では、空いた部屋が目立った。
0歳から受け入れていた部屋は、現在は使われていない。未就園児は手がかかり、母親は、最も解雇の対象に成りやすいためだという。
また、以前は常勤で7人、非常勤で8人いた指導者も、現在は常勤3人に減らしている。
見学後の懇談では、「問題が発生したときに、市役所の窓口では対応できないと帰された。では、どこの誰に相談すればよいのですか」といった切実な相談や、「伊那市の施設を安く借りることはできないか」などの具体的な話も出ていた。
現在学校に通っている30人の子どものうち10人の親が、すでに解雇されている。
月々3万3千円の月謝が支払えなければ、また10人の子どもが学校に通えなくなる。
飯島校長は、「日本全体が不況の中だが、この大きなピンチを乗り越えていくために力を貸してほしい」と話している。 -
ロータリー顕彰 桜愛護会を表彰
伊那公園の桜の手入れを行っている伊那公園桜愛護会が19日、伊那ロータリークラブから表彰された。
この日開いた例会の中で、地域に貢献した桜愛護会の伊藤一男会長が顕彰碑を受け取った。
桜愛護会は、平成13年に地域住民などが集まり発足した。これまでに、公園内の桜の古木の手入れや、桜まつりの企画・運営、東屋やテーブルの設置作業などを行ってきた。
また、毎週日曜日の公園清掃や定期的な草刈り作業など、地道な活動も続けているという。
伊藤会長は、「表彰してもらい身が引き締まる思い。これからさらにがんばっていきたい」と話した。 -
伊那市介護保険料改定へ
平成21年度からの3年間、介護保険料をこれまでよりも100円増となる月額3600円とする改定案が19日、示された。
いなっせで開かれた伊那市高齢者施策推進協議会で、改定案について説明があった。
改定案では、介護保険料をこれまでよりも100円増となる月額3600円とする。
高齢者の増加や介護給付費の増加などを理由に挙げている。
また、これまで6段階だった所得段階を細分化し9段階とする。
市ではこれにより、これまでよりも所得に合った適正な保険料の支払いが見込まれ、低所得者への負担が軽減される竏窒ニしている。
現在、伊那市の介護保険料の対象となる65歳以上の人口は、全人口の30%近くとなる1万8563人。このうち今回の改定で保険料の支払額が減少となる人は、高齢者の58%となる1万776人。
また、伊那市の介護保険料は県内19市では最も安くなっている。
協議会の中畑英樹会長は、「県内では安い位置づけだが、負担の増える人は大勢いる。介護の質が問われてくる」と話していた。
なお今回示された保険料の改定案は、3月定例会に提出し、可決されれば4月からの実施となる。 -
農政事務所が消費者と懇談
長野農政事務所は19日、地元上伊那の消費者と食料自給率や食品表示などについて意見交換した。
意見交換会は、今回、上伊那では初めて開かれ、上伊那の消費者約30人が参加した。
消費者からは、「農家では、農薬や肥料などを必死に管理をして食べ物を作っているのに、食品の偽装問題などの話を聞くと、がんばっている人が報われないと思う。偽装した企業へのペナルティをもっと重くできないか」といった意見や、「野菜を地元で消費してもらいたいと保育園にジャガイモを提供しているが、大きさが足りないものは受け取ってくれない。結局作った5分の1しか提供できなかった。行政から地元で消費できるよう指導してくれないか」といった意見が出ていた。
農政事務所によると、現在、日本の自給率は、カロリーベースで40%と、143ある国や地域の中では124番目、先進国の中では最低という。
自給率を上げるには、日本食を中心とする生活にし、地産地消を進めたり、旬のものを旬に食べることが有効だという。 -
伊那市防犯協会総会
伊那市防犯協会の総会が18日、市役所で開かれ、来年度も振り込め詐欺による被害の防止対策を進めていくことを確認した。
各地区の防犯協会の会長や消防団、学校関係者らが出席し、今年度の事業報告や、来年度の事業計画を確認した。
来年度は引き続き、地域の防犯活動として子ども見守り隊の充実、防犯パトロールの実施、青少年健全育成団体や教育団体との連携などを行っていく。
また、これまで事業計画では触れていなかった振り込め詐欺対策については、来年度から計画に盛り込み、被害防止対策をさらに進めていきたい竏窒ニしている。
伊那警察署管内の去年の振り込め詐欺発生件数は11件で、被害総額は約800万円。今年に入ってからは、被害は発生していない。
伊那市防犯協会では、箕輪町、南箕輪村の防犯協会、警察などとも連携し、街頭啓発を行うなど被害を防ぐ活動を進めていくという。 -
長谷黒河内で山林火災
18日午後0時27分頃、伊那市長谷黒河内で山林の下草などを焼く火事があった。この火事によるケガ人はいない。
火事により、下草など約800平方メートルが燃えた。火は1時間ほど燃え続け、午後1時32分に鎮火した。
原因については、市道の改良工事で使っていたガスバーナーの火が燃え移ったものとみて、伊那警察署で捜査を進めている。 -
フルートアンサンブルコンサート
伊那を中心にフルート愛好者が集う伊那フルートアンサンブルのコンサートが15日、伊那市のいなっせで開かれた。
コンサートには、フルートアンサンブルのメンバー20人が出演した。
フルートアンサンブルは、東春近のふれ愛館で毎月2縲・回練習をしている。
12年前から活動していて、6年前から毎年この時期に「春を呼ぶ」と題してコンサートを開いている。
この日は、クラシックを中心に12曲を演奏した。
高い音を出すピッコロにアルト、バスと、さまざまなフルートで多彩な音を響かせていた。 -
男性保育士がパフォーマンス
伊那市内の男性保育士5人が18日、伊那市の西春近北保育園で劇や楽器演奏などのパフォーマンスを披露した。
着ぐるみを着た男性保育士によるパフォーマンスは、園の誕生日会に合わせて行われた。
この日は園の様子を地域の人たちに見てもらう園解放の日で、入園前の子どもとその保護者およそ30人も見学に訪れていた。
中には男性保育士の迫力ある演技に泣き出す園児もいた。
西春近北保育園では男性保育士について、「優しくて子どもたちから人気があります。園内の力仕事も任せることができ、助かります」と話している。
現在伊那市には9人の男性保育士がいて、来年度は5人の採用を予定している。 -
県民宿泊キャンペーン
県の事業「信州に泊まろう 県民宿泊キャンペーン」のPRが18日、伊那市であった。
このキャンペーンは緊急経済対策の一環として県内の宿泊施設の利用促進を図ろうと、20日から行われる。
この日はベルシャイン伊那店前でPR活動があり、伊那市旅館ホテル組合の組合員らがパンフレットを配りながら利用を呼びかけていた。
キャンペーンでは宿泊日数に応じて、抽選で宿泊補助券や県の特産品などのプレゼントがある。
対象となる宿泊施設は全県で892のホテルやペンション、旅館など。このうち伊那市では11、箕輪町は2施設が対象となっていて南箕輪村の登録はない。
この県民宿泊キャンペーンは2月20日から7月20日までの5か月間。対象施設や詳しいサービス内容については県公式観光ウェブサイトに掲載している。 -
伊那市環境審議会諮問
伊那市環境審議会は18日、市役所で開き、小坂樫男市長が新たな環境基本計画の素案の検討を諮問した。
環境基本計画は、合併後の伊那市として初めて策定する。
計画達成の目標年度は10年後の平成30年度としていて、基本方針には、自然環境の保全、ごみの減量化、温暖化対策の推進、環境教育の推進などを挙げている。
世界的に温暖化対策への取り組みが求められる中、温暖化の原因となる二酸化炭素の排出については、削減目標を具体的な数値で示している。
昨年度の伊那市の二酸化炭素排出量は49万7300トンだが、5年後の平成25年度の目標値は、6.8%削減した45万6400トンとしている。
また市民、事業者、学校、行政など各主体が取り組める具体的な環境活動も盛り込んでいる。
審議会では委員から、「計画を策定して終わるのではなく、推進体制を強化してほしい」などの意見が出された。
審議会は、出された意見を素案に反映し、27日に答申する予定。 -
小沢花の会駅伝の花作業
伊那市の花の愛好家グループ小沢花の会は、今年も春の高校伊那駅伝の発着点となる伊那市陸上競技場にパンジーや芝桜を飾る。
18日は、会員約20人がプランターの雑草をとったり、花の育ち具合を確認した。
春の高校伊那駅伝は1983(昭和58)年の第6回大会まで小沢区内がコースとなっていて、花の会では沿道を花で飾り選手を応援していた。
コース変更後もその活動は続き、今は発着点の伊那市陸上競技場に花を飾りつけている。
花の会によると、今年は暖冬の影響で花の進みが早いという。
そのため会員らは大会当日の来月22日に最も良い状態になるよう、温度管理に気を付けているという。
花の会では大会前日の21日、会員40人ほどで約500のプランターを運び込むことにしている。
会では、「ランナーや応援に来た人たちから『きれいな花をありがとう』と言われたときはうれしかった。当日は全ての選手を応援します」と話している。 -
シルバー人材センター会員作品展
伊那広域シルバー人材センターの会員による作品展が14日、伊那市西町の伊那ワークプラザで始まった。
毎年恒例の作品展で、今年で16回目。
今回は会員110人が約250点を出品した。
作品展では、趣味で楽しんでいる盆栽や書道、木彫りなどの工芸作品、編み物などが並んでいる。中には木で作った水車小屋も展示されていて、実際に動かすこともできる。
この作品展は19日まで。 -
春の高校伊那駅伝 出場校過去最多
3月22日に開かれる春の高校伊那駅伝に、今年は男女合わせ過去最多の143チームが出場する。
今年は、男子が83チームで去年より2チーム増えている。北海道から初の参加となる北海道栄高校など6校が初出場する。上伊那からは、上伊那農業高校と伊那北高校が出場する。
女子は60チームで去年より11チーム増えている。初出場は愛知県の豊川高校など5校。上伊那からは伊那西高校が出場する。 -
ガールスカウト国際友愛デイ
伊那地区の子どもたちなどで組織するガールスカウト第26団は15日、世界中の友だちのことを思う日「国際友愛デイ」に合わせ、スカウト13人が年齢ごとに分かれて世界の病気について学んだ。
国際友愛デイは、スカウトの創始者、イギリスのベーデン・パウエル夫妻の誕生日にちなんで2月22日に制定している。
世界各地のボーイ・ガールスカウトが、遠い国の友だちのことを考える日と位置付け活動している。
今回は「エイズ・マラリア・その他の病気について考える」がテーマ。
26団の木部則子団委員長は、終戦後、引き揚げてきた母親がマラリアに感染していて、必死で看病した体験を持つ。
木部さんは、自身の体験を伝え、「病気について考える機会にしてほしい」と話していた。
子どもたちは、身近な病気インフルエンザなどについて調べてまとめ、それぞれ発表していた。
また26団ではこの日、お菓子などを我慢して6258円を集め、海外の活動に寄付するという。 -
伊那市の09年度当初予算 一般会計総額で292億円
伊那市は17日、09年度の当初予算案を発表した。
一般会計の総額は、本年度より13億6800万円減額の292億8400万円。率にして4・5%の減額となっている。
歳出では、美篶保育園改築終了などにより、民生費が本年度より4億5千万円減額の60億9千万円。また、公債費は3億6千万円減の51億1千万円。衛生費は保健センター改築事業費の増額などにより、3億3千万円増の43億9千万円となっている。
主な事業としては▽旧上伊那図書館改修にともなう学習と交流の拠点再生事業に4億1400万円▽西箕輪保育園建設に6300万円▽小学6年生までの入院費について補助する医療費無料化事業に400万円▽企業立地促進を図る上伊那地域産業活性化協議会事業に500万円▽中京方面からの企業誘致を強化するための職員派遣に300万円竏窒ネどが盛られている。
歳入では市税が法人市民税の減などにより、本年度より2億9千万円減額の89億9千万円。
地方交付税が4千万円増の83億8千万円。
市債が2千万円増の38億1千万円となっている。
市では、予算編成についてこれまで施策の中心としてきた教育、子育て支援、産業立地の三本柱に加え「安心安全」「環境にやさしい」「健全財政の維持」に重点を置いた竏窒ニしている。
また、21年度当初予算に2月補正予算と今回提案の3月補正予算を合わせた緊急経済対策事業の総額は31億円となり、景気悪化に対応する施策を速やかに実施していきたい竏窒ニしている。 -
前期選抜合格発表
今月9日に行われた公立高校の前期選抜の合格発表が17日にあった。
このうち伊那北高校では午後1時に、合格者の受験番号が職員玄関南側に張り出された。
平日ということもあり受験した中学生の姿はまばらだったが、我が子の番号を確認しようと保護者が学校を訪れ、写真に収めていた。
伊那北高校の前期選抜は、普通科が1.44倍で36人の募集に対して52人が受験した。理数科は1.03倍で36人の募集に対し37人が受験した。
公立高校全日制・多部制の前期選抜試験は県内87校で実施され、1万247人の受験者に対し5787人が合格した。
後期選抜は、今月24日から26日まで志願の受付を行い、3月10日に試験が行われる。 -
定額給付金補正予算案を3月議会に提出
伊那市は市議会3月定例会に国の定額給付金に関係する補正予算案を提出する。
これは、定例記者会見で説明されたもので、定額給付金事業の予算額は11億7779万円。
給付方法については、小坂市長はこれまで、プレミアム商品券のような形で給付したいとの考えを示していたが、国の方針により口座振替となる。
また、プレミアム商品券については現在、伊那商工会議所と伊那市商工会で検討しているという。
伊那市は、検討結果を待って、プレミアム商品券を発行する場合には関係費用の補正予算案を新たに3月議会に提出したいとしている。 -
高遠高校生が園児と交流
高遠高校福祉コースと芸術コース音楽専攻の2年生が17日、高遠第2第3保育園の園児と交流した。
この日は、最初に福祉コースの生徒が手作りのうちわを使って昔話などを披露。福祉コースでは、保育の授業の一環で高遠町地区の園児と交流している。
また、芸術コース音楽専攻の生徒も参加し物語に合わせて楽器を演奏した。
その後、生徒が紙を折って作った「パタパタ絵本」を披露。絵本は、キャラクターを使ったオリジナルの作品もあり、園児たちは、話を聞いたり、一緒に動かしたりして楽しんでいた。
参加した音楽専攻の生徒は「ゆっくり話すことと笑顔を心がけた。喜んでもらえてよかった」と話していた。 -
わんぱく親子塾お年寄りと交流
入園前の親子を対象とする伊那市西箕輪公民館の「わんぱく親子塾」が18日、地元のお年寄りたちと交流した。
交流は、子どもと母親らに、お年寄りと関わり合える場を提供しようと行っていて今年で2回目。
この日は、およそ20組の親子と地区社会福祉協議会の健康教室に通うお年寄り10人が集まった。
子どもたちが普段踊っている踊りをお年寄りに披露したほか、手遊びや風船を使った遊びなど、お年寄りが健康教室で行っている遊びを一緒にした。
最初は母親のもとから離れられない子どももいたが、徐々に慣れ、最後は笑顔でお年寄りとの交流を楽しんでいた。
ある母親は「普段、おばあちゃんたちと交流することはないので良い機会。交流を通して子どもには優しさなどを学んでほしい」と話していた。 -
新ごみ処理施設について桜井区で懇談会
新しいごみ中間処理施設建設の候補地となっている富県桜井区で15日、住民と上伊那広域連合、伊那市との懇談会が開かれた。住民70人が参加して意見を交わした。
桜井区では、区が伊那市などに要請し勉強会を開いていて、今回が2回目。
今回は、前回の疑問点と環境アセスメントを中心に学習した。
環境アセスメントについては、説明を受けたあと質疑応答があった。
住民が、「アセスの結果、候補地の天伯水源地付近では不都合であることが分かった場合、候補地を白紙に戻すことはあるのか」と質問。広域連合が、「影響を軽減する措置を講じても影響が出ることが分かった場合は、事業を見直すことがありうる」と答えていた。
また、アセス調査の内容に含まれていない農業に対する影響や水害の多い地域でも影響はないのか調べて欲しい竏窒ネどの声があった。
鹿野博愛区長は、「年度内のアセス合意は無理だが、いつまでも結論を出さないわけにはいかない。勉強会を今後も開き、いろいろな面で勉強して、慎重に結論を出していきたい」と話していた。
桜井区では、25日と来月10日に先進地のごみ焼却施設の視察会を開くという。 -
伊那小で羊の赤ちゃん誕生
伊那市の伊那小学校1年剛組が飼育している羊が、今月10日に2匹の赤ちゃんを産み、子どもたちの人気者になっている。
誕生したのは、サフォーク種の羊でオスとメスの2匹。子羊は、母親の側を離れず着いて回り、時には2匹でじゃれている。
この羊たちを飼育している剛組では毎日、子羊の体重の計測や小屋の掃除などを行っている。
体重測定では、小数点の引き算をすることもあり、子どもたちはみんなで考え計算していた。
また16日は、子羊が小屋の柵の隙間から出ないようにビニールのシートを当て、針金で固定していた。
このクラスでは、子羊の成長を見守ると共に、命の大切さについて勉強していくという。 -
確定申告受付始まる
平成20年分の確定申告の受付が16日から始まった。窓口には、申告を済ませようと自営業者らが訪れていた。
所得税の確定申告は、自営業者や給与が2千万円以上ある人などが対象となる。
上伊那では、伊那税務署がいなっせで開いている会場や、住民登録のある市町村役場などで行える。
いなっせには、朝早くから多くの人が訪れ、申告を済ませていた。
ある男性は「申告を済ませすっきりした気持ち。税金の使い道も、すっきりと国民が納得するよう使ってほしい」と話していた。
確定申告の受付は3月16日まで。
伊那税務署では、「受付終了日付近は窓口も込み合うので、早めに申告を済ませてほしい」と呼びかけている。 -
渓流釣り解禁
上伊那の天竜川水系でイワナやアマゴなどの渓流釣りが16日、解禁となった。
伊那市の小黒川では、この日を待ちわびた太公望らが、久々の手応えを楽しもうとポイントへ竿を伸ばしていた。
市内から訪れたある男性は、2時間で4匹のアマゴを釣り上げた。去年に比べ型が少し小さめというが、「解禁日の今日は、魚のかかる感触が楽しめれば満足」と話していた。
辰野町から中川村までの天竜川とその支流の渓流釣りは、天竜川漁業協同組合が管理している。今年も漁協では、釣りを楽しんでもらおうと420キロのアマゴを放流している。 -
水洗化費用の融資制度拡大
伊那市が4月から伊那市の平成20年度の下水道事業が、約6億4千万円の赤字の見込みとなり、市は「大変厳しい経営状況」として、水洗化率の向上による下水道利用料の増収をはかるため、4月から融資制度を拡大する。
これは16日開いた伊那市上下水道事業運営審議会で市が報告した。
下水道事業は、平成19年度の決算で約8億8千万円の赤字、平成20年度では約6億4千万円の赤字となる見込みで、厳しい経営状況となっている。
原因として、平成元年から進めている下水道整備事業に多額の費用がかかっている一方、下水道が共用開始となっても利用する家庭が少なく利用料の収入が増加しないことなどを挙げている。
対策として市では、今年4月から水洗化のための費用を借り入れる場合の融資あっせん制度を拡大する。
平成20年度では、融資利率2・65%の半分を市が補助していたが、4月からは利子の全額を補助する。
また、早期に水洗化を進めるため平成24年度からは、制度の利用期間を下水道の供用が始まってから3年以内とした。
市では、融資制度の拡大による水洗化率の向上のほか、処理場の統合による経費の節減、下水道整備区域の見直しなどを行い、下水道事業経営の健全化を進めていきたい考え。 -
信州TLOが新タイプのマスク寄贈
上田市の信大繊維学部内に本社を置く「信州TLO」は16日、伊那市にウイルスや花粉などを99%カットする新しいタイプのマスク3千枚を寄贈した。
TLO取締役の大澤住夫さんが、小坂樫男市長にマスクを手渡した。
信州TLOは、大学などの研究成果を民間企業へ技術移転し、そこで得られた収益を新たな研究資金として大学に還元する活動をしている。
今回寄贈されたマスクは、その取り組みの一環で、昨年10月、大阪にある繊維製品の製造販売会社から発売された。信大繊維学部の白井汪芳教授が研究開発した人口酵素「フタロシアニン」が織り込まれている。
フタロシアニンは、花粉などのアレルギー物質やインフルエンザなどのウイルスを吸着し分解する機能を持っていて、マスクでは99%カットできるとされている。
また、普通のマスクに比べ通気性が良く、息苦しい感じがしないのが特徴だという。
信州TLOは、信大農学部を含め県内5カ所に拠点を設置していて、大澤さんは、「大学と企業の連携による新しい取り組みを知ってもらうことで、産・学・官の連携をさらに進めていきたい」と話していた。
伊那市ではこのマスクを、福祉施設などで働く現場の職員などに配布し活用していくという。 -
温暖化で農家に注意呼びかけ
向こう一カ月の平均気温が平年より高くなるとの気象庁の予報を受け、県は、このまま温暖化が続くと農作物に影響が出る可能性があるとして、対策を呼びかけている。
気象庁の13日の発表によると、向こう1カ月の平均気温が高い確率は70%となっている。
対策は、麦は、上伊那で栽培されている早生種ハナマンテンは、穂のもとになる幼穂が生育が10日ほど進んでいることから生育を遅らせるよう麦ふみなどを行う。
果樹は、凍害に気をつけ木の幹にワラを巻く。野菜は、温度が急に下がった場合、花芽分化しやすくなるので温度管理に気をつける。
花きは、アルストロメリアやカーネーションで葉焼けの発生が確認されていて、換気と適正な水やりをする。
きのこは、キノコバエ類の施設内への進入防止のため粘着シートを設置する。
上伊那では、上伊那農業改良普及センターで対策の指導を行っていて、詳しい情報を提供するという。 -
もりもり上伊那山の感謝祭
よりよい森林づくりを進めていこうと上伊那地方事務所などは9日、「もりもり上伊那山の感謝祭」を伊那市のいなっせで開いた。
感謝祭には上伊那の林業関係者や市民団体など200人程が参加した。
林業に功績のあった個人や団体のほか、平成20年度林業関係コンクールポスター部門などで入賞した子どもたちに表彰状を贈った。
枝打ちの部で最優秀賞を受賞した箕輪町木下財産区の黒河内将裕区長は、「自然を愛することで地元の山を守っていきたい」と話していた。
木下財産区は、植樹したヒノキ林で4年前から間伐や枝打ちをしている。そこで出た木材を利用して東屋を建てるなど、間伐材の有効利用を行っている点が評価された。
この後、上伊那の4団体による活動報告会が開かれた。
このうち上伊那森林組合は、所有者の異なる小規模の山林を集約することで計画的な森林整備をしたことを報告した。
上伊那地方事務所では、それぞれの活動について情報交換をし、災害や地球温暖化の防止など、森本来の機能が引き出せるような森林整備を進めていく考え。 -
上伊那公民館連絡協議会
上伊那地域の公民館の関係職員の合同研修会が12日、伊那公民館で開かれ、上伊那の公民館の館長や主事など職員60人が参加した。
今回は天竜川の災害と伝承についてがテーマで、参加者は、天竜川で行われている激特工事の様子を見学した。
見学会では、工事を行っている国土交通省天竜川上流河川事務所の職員が説明した。
職員は、「諏訪の釜口水門の放流量が増加するにつれ河床を掘り下げ、護岸工事が行われた」と説明した。
最も放流量が少なかったころはコンクリート、その後放流量が増えるにつれ割り石、丸い石、そして現在の工事と護岸だけを見ても天竜川の歴史を感じることが出来る竏窒ニ説明していた。
伊那公民館の武田登館長は、「天竜川とこの地域は昔も今も一緒に生きている。工事の様子を見ることで、迫力ある地域の歴史を感じることが出来た。公民館の今後の活動に生かしたい」と話していた。