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保科正之公講演会
旧高遠藩主保科正之を祭る神事と、正之に関する講演会が29日、伊那市高遠町で開かれた。
神事は3年前から毎年、正之が生まれた5月7日付近に行っている。
今年は正之生誕398年。会場には、保科正之の大河ドラマ化実現のための全国組織、上伊那の市町村議員連盟など50人が参列した。
小坂樫男伊那市長は、「大河ドラマ化は必ずや実現すると確信している。これからもご協力いただきたい」とあいさつした。
そのあと開いた講演会は、4月4日に建立した正之と母お静の像の建立記念として開いた。
講演者のうち、江戸幕府を築いた徳川家康から数えて18代目となる徳川恒孝さんは、戦国時代から江戸時代への変化について説明した。
徳川さんは、江戸時代に貨幣経済が発展し経済状態が安定していたことを話し、「正之公の政治は儒教を基礎としたモラルの高いものだった。正之公は経済安定のキーマンだった」と解説していた。 -
新型インフルエンザに備え
防護服着脱実習伊那保健福祉事務所は1日、新型インフルエンザの発生に備え、職員対象の防護服実習をした。
午前午後に分かれ、職員全員が実習を受けた。
担当職員からスライドを使って防護服の着用方法や脱ぐ順番などを学び、実習に入った。
担当職員は、「手袋は二重にはめ、袖口をしっかりふさぐこと」「服や手袋の外側は汚染されているので触らないように脱ぐこと」と指導していた。
伊那保健福祉事務所には、1日午後4時現在19件の問い合わせがあるが、新型インフルエンザに感染したというものはなかったという。
同事務所では、「海外から戻り体調に不安がある人は、医療機関を受診する前に、まず相談窓口に連絡してほしい」と呼びかけている。
相談窓口は、午前9時から午後9時まで電話対応していて、10日までは無休で対応するという。 -
3月の有効求人倍率0・37 過去最低
伊那公共職業安定所は1日、3月の労働市場概況を発表した。3月の月間有効求人倍率は、過去最低となった2月をさらに下回る0.37倍。2カ月連続で過去最低を記録した。
3月末現在、5446人が職を求めているのに対し、企業の求人はその半分にも満たない1988人。月間有効求人倍率は0・37倍。求職者100人に対し37人しか就職できない数字となっている。
また、実際に求人募集があっても、福祉分野や営業職などが多く、資格や経験などが求められるため、製造業の離職者などは、なかなか職につけない状況にある。
伊那職安によると、求職者が増え始めた当初は、非正規労働者で解雇された人の相談が目立ったが、現在は正社員で職を失った人の相談が増えているという。
新規求職者は、昨年の12月以降、毎月千人を超えている。
一方、企業の新規求人数は昨年の11月以降、毎月千人以下となっている。
職探しは長期化傾向にあり、伊那職安では、4月以降も求職者にとって厳しい状況が続くと見込んでいる。 -
春の叙勲 旭日双光章 野溝和男さん
伊那市西春近の野溝和男さんは、地方自治功労とスポーツ振興功労で旭日双光章を受賞した。
野溝さんは76歳。昭和50年から6期24年伊那市議会議員を務めた。
また一方でソフトボールの普及にも力を注ぎ、昭和50年から長野県ソフトボール協会の役員を歴任。現在は、副会長としてソフトボール愛好者の底辺拡大に取り組んでいる。
市議会議員時代は、「保守、革新などあって対抗もいろいろあった。何を決めるにもなかなか厳しかった」と振り返る。
ソフトボールについては、「女子の発掘、女子チームに力を入れてきた。まあまあのところまできている。女子に力を入れるべきと話している」と語った。 -
メーデー
雇用確保など訴え5月1日は労働者の日、メーデー。
派遣労働者の解雇などが相次ぐ中、伊那市内では、労連系の労働組合が雇用の確保などを訴え、アピール行進をした。
1日は高校の教職員組合や上伊那医療生協の労働組合など20団体300人が参加し、派遣労働者の労働条件改善や医療、年金制度の充実などを訴えるプラカードを持ち、いなっせ前から伊那北駅までの間を歩いた。
また、アピール行進に先立ち開いた大会では、政府や自治体に対し、雇用セーフティーネットの整備などを求める内容を盛り込んだメーデー宣言を採択した。
島崎明実行委員長は、「経済危機の影響で日本では派遣労働者などの大量首切り、中小企業の倒産が相次いでいる。働く者の団結で、雇用を守り、生活と権利を守っていこう」と訴えた。 -
「ローズガーデン・ウエディング」
しんわの丘ローズガーデンで6月高遠さくらホテルは、しんわの丘ローズガーデンを全国に発信していこうと、人前結婚式を行うカップルを募集している。
題して「ローズガーデン・ウエディング」。ジューンブライドで、バラが見頃となる6月に予定している。
しんわの丘ローズガーデンは、8040平方メートルの敷地に126種類、2600本のバラが植えられている。
人前結婚式は、そんなバラに囲まれて式を挙げてもらおうというもので、挙式費用や衣装代、記念写真代は無料。
全国から2組を募集し、6月5日と13日に挙式を予定している。
募集はすでに始まっていて、名古屋や三重などの中京方面から申し込みや問い合わせがあるという。
このローズガーデン・ウエディングは、伊那市観光株式会社の観光戦略として、しんわの丘ローズガーデンを広く全国に知ってもらい、高遠のバラのブランド力を高めていこうというねらいがある。
高遠城址公園の桜が終わり、今は花の丘公園が見頃。そして、これからローズガーデンのバラが始まる。
高遠さくらホテルでは、ガーデンウエディングの雰囲気を高めようと、さくらホテルにあるベルを台座ごと外してローズガーデンに移設する計画をしている。
さくらホテルでは、花見シーズンに弁当の販売を今シーズン初めて行った。
その結果、1万2千円の殿様弁当を30個売り上げるなど一定の成果を挙げた。
バラの季節は、昨年に引き続きローズランチの提供も予定していて、ウエディングとの相乗効果に期待している。
さくらホテルでは、「中央アルプス千畳敷での挙式に対抗できるような名所としてのブランド化をさらに進めていきたい」と話している。 -
西箕輪高原マラソン
伊那市西箕輪を走る西箕輪高原マラソン大会が29日開かれ、西箕輪出身の元マラソンランナー伊藤国光さんがゲスト参加した。
伊藤国光さんは、日本長距離界のトップランナーとして活躍した。
大会は、そんな伊藤さんに続けと始まり、今回は20回記念としてゲストに招いた。
大会には、小さな子どもから一般までの270人が参加し、3キロ、4・5キロ、6キロの3コースに分かれて走った。
伊藤さんが一緒に走った6キロの部には、地元西箕輪中学校の生徒や一般ランナーが参加した。
西箕輪中学校のグラウンドを出発して、信州伊那国際ゴルフクラブ周辺を折り返すコースで、参加者たちはさわやかな風を感じながら走っていた。 -
農業委員協力委員検討委員会
伊那市農業委員の活動を補佐する協力員の設置について検討する委員会の1回目の会合が30日開かれ、今後のスケジュールなどを確認した。
検討委員会は、農業委員会の各部会長や地区代表などで構成している。
農業委員会協力員制度は、来年から委員の数が11人削減となること、遊休荒廃農地解消について今後は農業委員会が主体となって進めていくことになるため委員の活動を補佐する。
検討委員会では、4回の協議の中で協力員の設置が必要か、必要となった場合、報酬や身分などはどうするかなどを検討する。
また、県内のほかの市町村が似たような制度を実施しているか、実施している場合どのような成果や課題があるかを調査する。
次回は6月に会議を開き、10月30日までに検討結果を伊那市農業委員会に答申する。 -
中尾歌舞伎春季公演
伊那市長谷の伝統芸能、中尾歌舞伎の春季公演が29日、長谷の中尾座で行われた。
県内外から約300人が中尾座を訪れ、会場は満員御礼となった。
中尾歌舞伎は江戸時代から伝わる農村歌舞伎で、太平洋戦争と共に途絶えたが、昭和61年に地域の若者達の手により復活。現在、伊那市の無形文化財に指定されている。
春季公演は、5年ぶりとなる演目「絵本太閤記十段目・尼ヶ崎の段」を上演した。
この演目は、主君織田信長を討った後、家族の隠居先を訪れた明智光秀と、その家族の悲劇を描いた作品。
光秀は、僧侶として家族の隠居先に隠れていた羽柴秀吉と間違え、竹やりで母を刺してしまう。
そこに勝ち目のない戦に出て深手を負った息子が戻り、光秀の目の前で母と息子が亡くなってしまうという物語。
母と息子が倒れ込む場面では、会場から多くのおひねりが飛び交っていた。 -
伊那市手良で田植え
伊那市手良の登内里見さんの田んぼで、早くも田植えが始まった。
登内さん宅では毎年、4月下旬に田植えをしている。
今年は、暖かい日が続いたため早く準備を進めてきたが、ここ最近の冷え込みで昨年より3日遅い田植えとなった。
28日は、妻の美穂さんが1カ月ほど前に播いて青々と育ったコシヒカリの苗を田植え機で植えた。
登内さんは、「今年は暖かい日が続き苗の生育を心配したが順調に苗が育った」と話していた。
登内さんは所有する田んぼの面積が広いことや、田植えを頼まれている家があるため、作業は5月中旬ごろまで続くという。
JA上伊那によると、田植えのピークは来月15日ごろになるという。 -
竹沢長衛さん展示コーナー開設
南アルプスの開拓者、故竹沢長衛さんの遺品や写真などの展示コーナーが、伊那市長谷の宿泊施設仙流荘に開設された。
28日、伊那市の白鳥孝副市長や竹沢さんの親族らがテープカットをした。
竹沢長衛さんは、明治22年に今の伊那市長谷に生まれ、南アルプスの仙丈ケ岳を一般の人が親しんで登れるようにと登山道や山小屋を作り、昭和33(1958)年に69歳で亡くなった。
展示コーナーは、その功績を後世へ伝えていきたいと伊那市が設置した。
展示品は、長衛さんが愛用していたスキーや山小屋「長衛荘」の主を示す札、実際に使用していたザックなど、長衛さんの息子や伊那市が所蔵している遺品13点と、初公開のものを含む写真6点。
長衛さんの4女、五十嵐睦子さんは、「4歳ごろから背負子にぶら下がって山に連れて行ってもらった。山小屋の仕事は、怒られながら覚えていった記憶がある」と思い出を話した。
この展示コーナーは、仙流荘の営業時間内に見学することができ、展示品の入れ替えも行っていく予定。
また、長衛さんを偲び毎年7月に開かれる長衛祭が去年50周年を迎えた記念に冊子が作られた。
長衛祭実行委員会が制作したもので、長衛さんについて、長衛祭の歩み、関係者の寄稿などが載っている。
冊子は1部1500円。29日からは仙流荘で、30日からは長谷総合支所で扱い、販売冊数は500部。 -
就学援助費の利用 全体の一割に
失業者や経済的に生活が困難な家庭の子どもの就学を支援する就学援助費。伊那市では昨年度、この制度を申請した小中学生が、全体の1割に及ぶことが分かった。
就学援助費は、保護者の経済的な理由で就学が困難な小中学生を支援する制度で、この制度を活用すると、学用品の購入や給食費の一部で補助を受けることができる。
平成18、19年度に、この制度の申請を行った小中学生は530人から540人ほどで、大きな変化はなかった。
しかし平成20年度は、前年度の535人より87人多い622人が、この制度を利用した。
市内には3月末現在で約6300人の小中学生が在籍しているが、就学援助費の申請を行った児童、生徒の数は全体の1割に及んでいる。
伊那市によると、経済状況の悪化で企業が雇用調整を始めた昨年9月以降、追加申請が相次いでいるという。
現在も問い合わせが増加していて、「父親が職を失った」などといった深刻な相談が寄せられている。
こうした状況から伊那市では、今年度もこの制度の利用を申請する家庭が増えると予測している。 -
外国人の生活保護申請増える
伊那市では雇用情勢の悪化により、派遣切りにあった外国人などの生活保護申請の相談が増えている。
市によると、4月に入ってから28日現在で外国人からの生活保護申請の相談は7件あったという。
このうち3世帯が申請を行い、うち1件が生活保護の認可を受けている。
これにより市内で保護を受けている150件のうち2件が外国籍の世帯となっている。
外国人からの相談が増えているなか、言葉の行き違いにより本人が日本国内での生活を希望しているにもかかわらず、職員が帰国したいと解釈し、帰国のための支援を受けたと判断するなど、誤解が生じる例も出てきている。
市では「外国人の申請に対しては、通訳を通して本人の意思を確認できるように努めているが、誤解があった場合は再申請してもらいたい」と話している。 -
学校花壇コンクール審査
長谷中が中央審査へ学校花壇の出来ばえを評価する学校花壇コンクールの地方審査で、長谷中学校が中央審査推薦校に選ばれた。
長谷中学校の花壇は造園委員会の生徒が管理している。テーマは「やすらぎ」で、よりよい友達関係を願って大きな鳥が花をくわえ翼を広げて飛び立とうとする姿を表している。
コンクールは、学校環境の美化と情操教育に役立てていこうと、毎年春と秋の2回行われている。
27日は、上伊那地方事務所の職員などが上伊那の小中学校17校を審査した。
奨励賞に南箕輪輪中学校と東春近小学校。上伊那園芸振興協議会長賞には高遠中学校が選ばれている。
中央審査は来月11日から行われる。 -
伊那部宿を考える会総会
旧伊那街道の宿場跡という特性を生かした地域づくりを進める伊那部宿を考える会の総会が26日、伊那市のいなっせで開かれた。
会員約50人が出席し、今年度の事業計画を決めたほか、役員改選をした。
役員改選では新しい会長に矢澤巧さんが選ばれた。
会長就任にあたり矢澤さんは、「会の活動はこれからが正念場。発足から15年間支えてくれた人たちの恩に報いたい」とあいさつした。
また15年間にわたり会長を務めた田中三郎さんは名誉会長となっている。
伊那部宿は伊那市唯一の宿場跡で、通りの長さはおよそ300メートルある。
所々に往時を偲ぶ町並みが残っているほか、明治時代に入り、最初に郵便局が置かれた場所でもある。
伊那部宿の象徴的な建物となっている旧井澤家住宅は、代々伝わる造り酒屋を改修したもので、考える会の活動の拠点となっている。
会では、伊那部宿に関する調査研究をさらに進め、魅力ある地域づくりをすすめていきたい竏窒ニしている。 -
ごみ処理施設 健康問題を医学的に考えるシンポ開催へ
上伊那広域連合は新ごみ中間処理施設について住民が健康問題に不安を感じているとして、この問題について医学的な面から考えようとシンポジウムを計画している。
これは26日夜、伊那市の桜井研修センターで開いた懇談会で報告された。
懇談会には住民約50人が出席し、市や広域連合との質疑応答が行われた。
住民から、「愛知県のごみ焼却場の近くの住民はガンで亡くなった人が多いと聞いた」との問いに対し、市は、「該当する施設を運営する自治体、また地元協議会からの調査の結果、そのような事実は無かった。もし事実ならデータで示してもらいたい」と答えていた。
また広域連合は、住民が不安を感じている健康問題について、医学的な面から考えようと、5月31日に専門家を交えたシンポジウムを計画していることを報告した。
桜井区では、今回の懇談会で施設に関する勉強会は一つの区切りがついたとして、今後は市が同意を得たいとしている環境アセスメントを実施するための賛否をどのように決めるかを検討することにしている。 -
上伊那地区メーデー
上伊那地区メーデーが26日、伊那市で開かれ、参加者がデモ行進で公正な社会の実現を訴えた。
労働者の祭典メーデーには連合系のおよそ70単組、1400人が参加した。
参加者は「ゆとり、豊かさ、公正な社会の実現」などと書かれた横断幕やプラカードを手に市内をデモ行進した。
また、景気悪化で労働者の生活や雇用環境が悪化しているとして、雇用の創出やセーフィティーネット強化にかかる政策実現などのメーデー宣言を採択した。
また、格差社会の是正や労働者派遣法の見直し、地球環境に優しい循環型社会の実現などを訴えていた。
連合系の団体では労働者の解雇や雇い止めなどにより、職を失った人たちの自立支援のためカンパに取り組んでいて、今後さらに支援の輪を広げていきたい竏窒ニしている。 -
どろんこサッカー全国大会 今年も開催
田んぼの中でサッカーを楽しむどろんこサッカーの全国大会が、伊那市長谷で今年も開催される。
伊那商工会議所青年部の原一馬部長が27日、今年の大会の概要について説明した。
どろんこサッカーの全国大会「どろカップ」は、大会を通じて伊那市の元気を全国にアピールし、地域の活性化につなげようと開いているもので、今年で4年目。
今年は7月25日に伊那市長谷の休耕田で開催する。
仮装をするなど楽しみながらプレーするエンジョイリーグと、勝負にこだわり全力でプレーするガチンコリーグの各24チームを募集する。
募集期間は28日から6月30日まで。
また、今年から個人・企業などからのスポンサーも募集している。
どろカップについての問い合わせは伊那商工会議所(TEL72・7000)へ。 -
豚インフルエンザ相談窓口設置
豚インフルエンザがメキシコやアメリカで人に感染していることから、県では県内11カ所に電話による相談窓口を設置した。
このうち伊那保健福祉事務所も27日から窓口を設置し、保健師が対応にあたっている。
27日午後4時現在、管内からの相談はなかったという。
県では現時点で豚インフルエンザの日本国内での感染は確認されていないとして、冷静な対応をするよう呼びかけている。
伊那保健福祉事務所の相談窓口の電話番号は76竏・837で、時間は午前9時から午後7時まで。祝日の29日も同じ時間帯で相談に応じる。 -
シベリア抑留慰霊祭
第二次世界大戦後、シベリアに連行され抑留中に亡くなった人たちの慰霊祭が21日、抑留経験者や、その遺族など50人が出席して伊那市の春日公園にある慰霊碑の前で行われた。
実行委員長の北原和人さんは、「2度と同じ悲劇を繰り返さないよう事実を後世に伝えていかなければならない」と追悼の言葉を述べた。
第二次世界大戦後、約60万人の日本人がシベリアに抑留され、長野県内では2万人、そのうち2千人ほどが強制労働を強いられる中で亡くなった。
慰霊祭では、抑留者が故郷を思い作った「異国の丘」を全員で合唱し、慰霊碑に花を手向け、亡くなった人達の冥福を祈っていた。 -
伊那東小4年生がリンゴの摘花
伊那市の東春近小学校の4年生が21日、リンゴの花を摘む「摘花」に挑戦した。
4年生約50人が東春近田原にある伊藤一路さんの畑を訪れ、摘花作業をした。
毎年、東春近小学校の4年生は、地域の人と関わりあいながら地元の農業を学ぼうと、総合学習の取り組みとしてりんごの栽培を学んでいる。
この日は、あいにくの天気だったが、子どもたちは初めて体験する摘花を楽しみながら作業に励んでいた。
4年生は、5月下旬ころに実を摘む作業「摘果」を行い、11月にはリンゴを収穫する予定。 -
ザ・シワクチャーズ伊那 韓国へ
60歳以上の女声合唱団ザ・シワクチャーズ伊那は来月、韓国を訪問し南原春香合唱団と交流する。
ザ・シワクチャーズ代表の北澤理光さんら3人が23日、伊那市役所を訪れ、小坂樫男伊那市長に出発のあいさつをした。
ザ・シワクチャーズ伊那は、伊那市の名誉市民で作曲家の故・高木東六さんの遺志を継いでいこうと結成した。
昨年、伊那市の女性団体が韓国を訪問したことをきっかけに、今回合唱団同士が交流することになった。
韓国へは、団員など30人が訪問する予定。
ザ・シワクチャーズ伊那は、高木東六さんが朝鮮半島の古典的純愛物語「春香伝」を基に作曲したオペラ「春香」の中から一曲を披露するという。
北沢さんは、「民間交流の中でつながりをつくり来年は伊那市に招待をしたい」と話していた。
一行は、5月1日に日本を出発し、2日に交流することになっている。
小坂市長も30日から南原に招待されていて、合唱団の交流に参加する予定。 -
高遠町地域協議会、部会を設けて合併後のまちづくり検証へ
伊那市高遠町地域協議会が24日夜、開かれ、総務、社会、経済の3つの部会を設置し、合併後のまちづくりについて、検証することを決めた。
部会で検証するのは平成17年度に高遠まちづくり委員会が旧高遠町に提出した「まちづくりの提言」についてで、総務部会は自治組織や定住対策など、社会部会は福祉や保健医療など、経済部会は観光や農業振興などについて検証する。
各部会は合議制。項目別に提言の実践状況を5段階評価するほか、実践できていない項目などは、問題点を指摘。実践するための提案もする。
各部会による検証は9月までで、結果は地域自治区長を通じて市に提出する。
高遠町地域協議会の北原公雄会長は「まちづくりの提言を検証することで、地域の振興に役立てたい」と語った。 -
美篶上原区でごみ処理施設についての学習会
新しいごみ処理施設の建設候補地、伊那市富県の桜井天伯付近に隣接する、美篶上原区で24日夜、新しいごみ処理施設について学ぶ学習会があった。約50人が集まり、上伊那広域連合や伊那市の職員から、ごみ処理施設の現状や、環境アセスメントについて、説明を受けた。
学習会は今回初めて上原区が企画したもの。隣接区という立場から、区民の中には不安の声もあるため、知識を学び、正しい判断してもらおうと考えた。
学習会では、上伊那広域連合の職員が「新しい施設から出る排ガス中のダイオキシンは、通常の空気に含まれているダイオキシンより少ない」などと説明。
住民からは、環境アセスメントについて「アセスで影響が避けられないという結果が出れば、計画の見直しもあるのか」といった質問が出た。
これに対し、広域連合は「アセスの結果、どうしても影響が出てしまうということになれば、事業計画そのものを見直す」と、説明した。
上原区では、住民の要望があれば今後もこうした学習会を開くほか、区民に対し、先進地視察への参加を、呼び掛けていく。 -
いなっせで崇嶺会の刻字展
伊那市内在住のメンバーでつくる崇嶺会(宮沢梅径代表)による刻字展が26日まで、伊那市のいなっせ2階の展示ギャラリーで開かれている。鳥をテーマにした作品や自由作品など約80点が、訪れた人の目を楽しませている。
展示会は毎年この時期に開かれているもので、今年で29回目。会場には、多くの人達が訪れ、さまざまな作品の前で足を止め、見入っていた。
宮澤さんは「どれも力作ぞろい。この機会に刻字の魅力を感じて欲しい」と来場を呼びかけていた。
刻字展は26日(日)までいなっせ2階の展示ギャラリーで開かれている。 -
山岳シーズンを前に南アルプス林道バス 運行開始
山岳観光シーズンの本番を前に25日、南アルプス林道バスの運行が始まった。伊那市長谷の林道バス営業所で出発式が行われ、シーズン中の安全を祈願した。
出発式では、小坂樫男市長は「今年もこの素晴らしい大自然を多くのみなさんに楽しんでいただきたい」とあいさつした。
初日のこの日は、仙流荘を8時5分に出発する始発に、1人が乗車した。
バスは出発点の戸台口から仙流荘停留所などを経由し、標高1680メートルの歌宿まで運行する。6月15日以降は、標高2032メートルの山梨県境、北沢峠まで運行する。
林道バスは1980年の運行開始以来、30年間、無事故を継続しており、昨年は期間中、約4万3千人が利用した。
料金は、仙流荘から歌宿までが800円(子どもは半額)。
南アルプス林道バスは、11月中旬まで運行する予定。
またバスの運行に合わせて北沢峠にある長衛荘も、営業を開始している。 -
伊那市体育協会、伊那県営野球場改修を要望する署名活動実施へ
伊那市体育協会の役員総会が24日夜、市役所で開かれ、伊那県営野球場の改修を県に要望するため、署名活動を実施することを決めた。
総会には役員など約70人が出席し、球場改修要望の署名活動を実施していくことを了承した。
伊那県営野球場は、県の耐震化整備プログラムで平成24年度から27年度の間に耐震工事の実施が予定されている。市体育協会では、工事に併せ、▽内野スタンドの改修▽ファールボールなどが球場の外に出ないようにするためのネットの設置▽夜間照明、電光掲示板の設置竏窒ネどを県に要望する。
署名の目標は1万筆で、要望書は8月の提出を目指す。
また総会では、市内およそ20チームで構成するフットサルの団体が体育協会に新たに加盟することが承認された。 -
定額給付金詐欺未遂事件
23日昼ごろ、伊那市内の独り暮らしの70歳の女性宅に市役所の職員をかたり、通帳などをだまし取ろうとした男が来たと警察に通報があった。
伊那警察署の発表によると、23日昼ごろ、市役所職員をかたる2人組と思われる男がこの女性宅を訪れ、「定額給付金の受給手続きをしてあげるから、通帳などを渡してくれ。暗証番号を教えてくれ」などと話したという。
この女性は、不審に思い「気をつけるように言われています。本当に市役所の人ですか」などと言ったところ立ち去ったという。
なお伊那市では、給付金の受給対象となる8割の人がすでに申請手続きを済ませていて、申請所は閑散としている。
給付対象となる7万3300人のうち65歳以上は1万8400人。
警察では、市役所職員や警察官が通帳などを預かることはなく、通帳やキャッシュカード、暗証番号は他人に渡したり教えないよう注意を呼びかけている。
伊那署管内で定額給付金事業を悪用した詐欺は今回が初めてという。 -
美篶ごみ委員会が建設候補地など視察
新しいごみ処理施設の建設候補地に隣接する伊那市美篶の住民は24日、候補地となっている桜井天伯付近などを視察した。
視察したのは、美篶地区の区長などでつくる新ごみ処理施設に関する委員会のメンバー約30人。
今回の視察は、施設建設に対し理解を深めることを目的に開いた。
市の職員から説明を受けながら、建設候補地となっている富県の桜井天伯付近の用地と、現在稼働している美原区の伊那中央清掃センターを視察した。
現在伊那市では、桜井天伯付近の農地約8万7900ヘクタールを候補地としている。
市の担当者は、「実際の施設建設に必要な面積は、この3分の1弱ほど。現状ではどの位置に建設するかまでは決まっていない」と説明した。
また面積が広いため、必要があれば環境アセスの観測点を用地内の2箇所に設定し、風向きの違いなどを調査する考えを示した。
参加者からは、三峰川が候補地のすぐ隣りにあることから、「堤防が低いが、これで災害に対応できるのか」といった意見が出た。
これに対し市は、「実際に建設することになれば、護岸よりもかさ上げして建設することも考えている」と話した。
伊那中央清掃センターでは、搬入されているごみの状況と、実際にどのような処理が行われているかを見学した。
委員会では今後、地区住民に参加を募り、先進地視察を行う予定。 -
花の丘公園 八重桜一部満開
さまざまな種類の八重桜が楽しめる伊那市高遠町の花の丘公園で、早咲きの種類が見ごろとなっている。
「ハナガサ」など白っぽい色の花を咲かせる品種は8分咲き、「関山」など濃いピンク色の花を咲かせる品種は3分咲き。
花の丘公園は高遠城址公園の花見シーズンが終わってからも楽しめる第二の花の公園として、平成元年から植樹を進めてきた。
現在は、八重桜や山桜を中心に100種類2千本の桜を楽しむことができる。
伊那市観光協会によると、満開は29日頃だという。