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ごんべえ号 来年3月末で廃止へ
伊那と木曽を結ぶ連絡バス、ごんべえ号の運行が来年3月いっぱいをもって廃止となることが、16日伊那市役所で開かれた伊那市地域公共交通会議で決まった。
ごんべえ号は、伊那・木曽地域の交流を活発化させようと、今年4月から試験的に運行が始まった。
平日・休日ともに1日あたり8便4往復していて、今年4月から9月までの乗車人数は累計で2977人、1便あたり2人。ダイヤ改正後の7月から10月までの乗車人数は累計で2308人で、1便あたり2・4人だった。
運行状況は、ダイヤ改正により利用増加を図ったが、低調な状況が続いた。また、およそ3割の利用者は伊那中央病院やみはらしファームなど、市内の利用だったという。
会議では、これらの状況から、ごんべえ号の運行廃止を決めた。
委員からは、「予想以上に厳しい状況。このような状況ではやむを得ない」「期待の割に利用に結びつかなかった。自家用車で移動する人の割合が多い」などの意見が出された。
一方、「利用客が少ないから廃止するのではなく利用者を増やしていく方法を考えるべき」「もう1年料金を下げて1日2往復ぐらい運行してみては」など、存続を希望する声もあった。
事務局では、「バスの運行に年間2600万円の費用がかかる。そのお金を地域の交通機関に優先した方がよいのではないか」と話している。
小坂樫男伊那市長は、「一番あてにしたのは観光客と病院だったが意外に伸びなかった。アンケートでは乗ってくれるのではという感じだったが、残念」と話した。 -
母親対象の再就職準備セミナー
再就職を希望する母親を対象にした「再就職準備セミナー」が16日、伊那市役所で開かれた。
就職を希望している母親は、さまざまな不安や悩みを抱えているとして、この講座は、それを少しでも解消してもらおうと、県内各地で開かれている。
講師は、松本市の再就職支援などを行う会社の社長を務める伊藤かおるさん。
伊藤さんは、子育てと仕事の両立について自身の経験を交えて話し、時間の使い方と頑張りすぎないことをポイントとして挙げた。
時間については、「自分の時間」「家事の時間」「子どもとの時間」と、気持ちも一緒に切り替え、後悔しないように使うことが大事だと説明した。
また、「育児や仕事など、なんでも完璧に頑張ると苦しくなるだけだ」として、「周りの人に手伝ってもらったり、時には諦めることも必要」と話していた。
再就職を考える参加者に伊藤さんは、「社会に置いて行かれないよう、情報にアンテナを張っていてください」と呼びかけた。 -
こどもたちのクリスマス会
入園前の小さな子どもを対象にしたクリスマス会が16日、伊那市のいなっせで開かれた。
クリスマス会は、子育て支援グループ・子どもネットいなが開いたもので、300人ほどの親子が歌やパネルシアターなどを楽しんだ。
最後にサンタクロースが登場すると、子どもたちは不思議そうにじっと見つめていた。
サンタさんと子どもたちは、クリスマスの歌を一緒に歌っていた。
帰りには、一人一人プレゼントをもらい、一足早いクリスマスを楽しんでいた。 -
青島地域交流センター安全祈願祭
伊那市美篶の青島公民館の老朽化に伴い建て替え工事の安全祈願祭と起工式が16日、現地で行われた。
青島公民館は、43年前の昭和40年に建てられ地区の憩いの場などとして利用されてきた。
老朽化に伴い、国の補助を受け、これまであった青島公民館の敷地に建設される。
この日は、地元の関係者をはじめ建設業者など20人が集まり工事の安全などを祈願した。
新しい建物は、木造カラー鉄板葺き平屋建てで、延べ床面積はおよそ285平方メートル。総事業費は約5千万円となっていて、今年度中の完成を目指す。
柱やこし板などに使われる木材は青島の区有林のヒノキが使用される。
式の中で小坂樫男伊那市長は、「祖先が植えた木が、また青島地区の公民館としてよみがえる。これを機に青島地区のさらなる団結と発展を願いたい」とあいさつした。 -
しめ縄作りを楽しむ会
伊那市荒井区民対象のしめ縄教室が14日、開かれた。区民を中心に40人が参加。悪戦苦闘しながらしめ縄を作り上げた。
教室は毎年開かれており、楽しみにしている人も多いという。
荒井区の伊藤忠一さんが指導し、一人一つずつ玄関飾りを作成。ワラを上手になうには慣れが必要で、年1回の作業に悪戦苦闘する姿が見られた。
初めて参加したという女性は「家に飾るものくらいは、作ってみようと参加した。なうのに力がいるので、手が痛くなった。」と話していた。 -
年賀状受付始まる
新年まであと半月となり15日から、各地の郵便局で年賀状の受付が始まった。伊那市の伊那郵便局では年賀状用の特設ポストが設置され、年賀状を持参した人たちが、はがきを投函した。
年賀状の販売、配達などを行っている郵便事業株式会社伊那支店によると、辰野町から宮田村の郵便局で15日現在までに販売された年賀状の総数は約5万枚。
すでに昨年の73万枚を上回っている。
若者を中心に年賀状離れが進む傾向にあるが、年代の高い人ほど、1年の節目として年賀状を出す人も多いという。
例年、年末の数日間に年賀状の投函が殺到するため、郵便局では早めの投函を呼びかけている。
今月25日(木)までに出した年賀状は、来年1月1日に届けられる。
年賀状の受付は来年1月7日(木)まで。 -
年末特別警戒ATM集中警戒
伊那警察署は15日、防犯ボランティア団体「伊那エンジェル隊」と協力して、年末特別警戒の街頭啓発活動を実施した。 伊那署員や防犯ボランティア団体のメンバーなど、およそ40人が参加し、管内の郵便局や銀行の各支店6ヶ所に分かれ「振り込め詐欺を防ごう」と、注意を呼びかけた。
警察では、今月11日から31日までを年末特別警戒期間に定めており、年金支給日である偶数月の15日は、高齢者が詐欺に狙われやすい事から、ATM集中警戒を実施した。
そのうち箕輪町にある八十二銀行箕輪支店では、銀行を訪れる人達に、声をかけ、詐欺の手口を書いたチラシを配布した。
警察によると、全国の振り込め詐欺事件は、今年1月から8月までで分かっているだけで、1万5千件以上発生していて、被害額はおよそ214億円のぼると。また、今年、伊那署管内の振り込め詐欺の被害は、7件で、金額は800万円にのぼると言う。
伊那警察署では、手口も巧妙になっている事から、急な振り込みを要求する電話がかかってきた場合には、家族に一度相談するなど、落ち着いて行動してもらいたいと呼びかけている。 -
い~な音楽祭2008
伊那市内の合唱団が一堂に集うい縲怩ネ音楽祭2008が14日、伊那市の県伊那文化会館で開かれた。市内や木曽地域の22団体が参加し、歌を披露した。
伊那市民音楽祭から独立し、合唱だけの音楽祭として始まったい縲怩ネ音楽祭は今年で8年目。
権兵衛トンネルの開通を記念して、2005年から、木曽地域の合唱団も招待し、交流するようになっている。
このうち、伊那女性コーラスと、伊那西高校の合唱部は、合同で歌を披露。また、主婦などで作る伊那白雪(はくせつ)合唱団は、振りつきの趣向を凝らした演目を披露し、会場を沸かせていた。 -
県倫理法人会 総合役員会
企業の経営者が参加する、県倫理法人会の総合役員会が14日、伊那市の伊那商工会館で開かれた。県内各地の役員など約120人が参加した。
総合役員会は月1回松本で開かれているが、伊那で開かれるのは今回初めて。早起きを実践し自己意識を変えようと、この会のセミナーは早朝から行われており、この日も朝5時半に集まり、職場の朝礼について考える委員会などから活動報告があった。
県倫理法人会の安江高治会長は、「これからも、1人1人が倫理について考えを深めていってほしい」と総括した。 -
新しい消防ポンプなど入魂式
伊那市は8日、新しく購入した小型動力消防ポンプとポンプを載せる積載車の入魂式を市役所で行った。
この日は、この小型ポンプや積載車が配備される伊那市消防団の藤沢分団と長谷分団の関係者が出席し、入魂式が行われた。
伊那市では毎年、古くなった小型ポンプや車の更新を行っていて、今回は購入から20年近く経った藤沢分団の積載車2台と、長谷分団の小型ポンプ3台を更新することにした。
伊藤仁団長は「今回更新した地域はいずれも山間地で、消防団は住民に頼りにされている。団員には機材に早く慣れ、どんな時も迅速に対応できるようにしてほしい」と話した。
今回購入した積載車は1台およそ180万円、小型ポンプはおよそ150万円で、総額およそ800万円。 -
子育て支援センターでクリスマスコンサート
親子で音楽を楽しんでもらおうと13日、伊那市の上の原保育園でクリスマスコンサートが開かれた。
市内に住む下平朋彦さん、玲夏さん夫妻と、その音楽仲間の山浦みずほさんが保育園を訪れ、クリスマスソングやクラシックの代表曲などを披露した。
コンサートは、上の原子育て支援センターが子育て講座の一環として開いた。
子育て講座の内容は毎月さまざまだが、今回はリクエストの声が多かったミニコンサートを、クリスマスに合わせて開いた。
歌やピアノを披露した下平冷夏さんは支援センターの利用者でもあり、「子連れだとなかなかコンサートに行くのは難しい。お子さんと一緒に、お父さんやお母さんにも気軽にコンサートを楽しんでもらいたい」と話していた。 -
クリスマスお楽しみ会
クリスマスまであと10日あまり。伊那市内では、クリスマス会やコンサートが開かれ、会場に集まった人達は、一足早くクリスマスムードを楽しんでいた。
伊那市の伊那市民会館では、子どもたちがアイデアを出した「クリスマス会」が開かれた。
このクリスマス会は、子どもたちの交流の場にしようと、ボーイスカウトやガールスカウト、小中学生を対象に活動体験をしているグループなどで作る実行委員会が開いたもので、今年で42回目となる。
会場には、地域住民およそ400人が訪れ、ゲームやリズム体操、劇などを楽しんだ。
このうち、ガールスカウトのメンバーらは、リズム体操を披露した。アニメ映画の主題歌が流れると、ガールスカウトのメンバーの振り付けに合わせ、会場の子どもたちも一緒に体を動かしていた。
実行委員長の丸山宏一さんは、「少子化などにより参加する子どもも少なくなりつつあるが、クリスマスのいい思い出にしてほしい」と話していた。 -
保科正之のNHK大河ドラマ化実現へ
上伊那地区議員連盟設立保科正之のNHK大河ドラマ化実現へ向け、上伊那の市町村議員有志で作る議員連盟が13日、発足した。
伊那市役所で開かれた上伊那地区保科正之公NHK大河ドラマ化実現議員連盟の設立総会には、上伊那8市町村の議員およそ80人が出席した。
議員連盟は、保科正之の功績を称え、大河ドラマ化実現により上伊那地域の活性化を図る目的で、市町村議会の全議員114人が名を連ねている。
設立総会では役員の選出が行なわれ、原浩伊那市議会議員が会長に選ばれた。
原会長は、「議員連盟の果たす役割は一部だが、テレビから映像が流れる夢を追い、実現に向け協力し活動していきたい」とあいさつした。
議員連盟では、保科正之生誕400年にあたる2011年のドラマ化実現に向け、伊那市観光協会などと協力し、署名活動やNHKへの要請活動を行う計画。 -
秋葉街道全線踏破へ
道普請隊メンバーが秋葉神社目指し出発13日から3日間かけて、静岡県まで続く秋葉街道を全線踏破しようと、秋葉街道道普請隊のメンバーらが午前5時、伊那市長谷の分杭峠を出発した。
一行は午前8時半に大鹿村役場に到着すると、メンバー代表の伊那市長谷の中山晶計地域自治区長が、小坂樫男市長から預かった秋葉街道の復興と、沿線地区としての交流振興を呼びかける親書を大鹿村の中川豊村長に手渡した。
静岡県浜松市の秋葉神社まで続く秋葉街道は、江戸時代に参拝の道として、また塩の輸送路として盛んに使われていた道で、全長およそ140キロある。
その昔、長谷地域の人たちは12月15日から開かれる秋葉神社の火祭りにあわせ、秋葉街道を歩き、参拝したと言われている。
今回の秋葉街道全線踏破は、街道の長谷部分が先月開通したことから、その火祭りに合わせて行われた。
沿線の自治体に街道の復興を呼びかけながら、3日間かけて秋葉神社へと向かう。
3日間で歩く距離はおよそ120キロで、一行は15日に秋葉神社に到着し、火祭りに参加する予定。 -
金融機能強化法を学ぶ
世界的な金融危機が続くなか、中小企業を支援するため策定された金融機能強化法について学ぶ講演会が13日、伊那市役所で開かれた。
会場には地元の金融機関の職員や中小企業経営者など、およそ170人が集まった。
この講演会は、不安定な日本経済のあおりを受けている中小企業や地方の金融機関に苦しい状況を打開してもらおうと、伊那商工会議所などが開いた。
金融庁総務企画局信用制度参事官の小野尚さんが、新しく示された金融機能強化法の改訂案について説明した。
金融機能強化法は、国が地域の金融機関の資本を増強して中小企業などの経営体質を改善してもらおうと、平成16年に策定し、今年3月までの期間で施行された特別措置法。
今回、厳しい状況に直面している中小企業や地域経済を支援しようと、期間を平成24年3月まで延長する改訂案が示されている。
小野さんによると、今回の改訂で国が支援する資本金の額が増え、中小企業を重要視した条件が設けられたという。
また、金融機関の経営責任を緩和することで、借り入れがしやすい環境になったという。
参加した人たちは、真剣な表情で説明を聞いていた。
なお講演会では、地元選出の宮下一郎代議士から、国の情勢に関する説明もあった。 -
西箕輪新保育園建設用地視察
伊那市西箕輪地区の住民でつくる「保育園あり方検討委員会」は13日、新しい保育園の建設用地視察会を開いた。
小学校や保育園の保護者などおよそ40人が集まり、建設予定地である西箕輪小学校西側の学校林を見学した。
視察会は、地域の人たちに建設予定地を見てもらい、意見を聞こうと企画した。
視察では、西箕輪南部保育園の保護者から「新保育園の建設地は南部保育園に近く、南部の園児が少なくなると不安を感じている保護者も多い。新保育園の建設はやむをえないが、2園体制は守ってほしい」とする意見が出た。
これに対し、検討委員会の赤沼利光委員長は「南部保育園の充実を図り、2園体制を堅持していきたい」と話した。
また市も、新保育園の定員数を制限するなどして、南部の園児数を確保したい竏窒ニしている。
西箕輪地区はこれまで、地区内にある3つの保育園のあり方を検討してきた。
その結果、園舎の痛みが激しい大萱保育園と、園児数が少ない北部保育園を統合し、定員数を満たしている南部保育園は残す形で統廃合する方針を了承し、1年かけて新保育園の建設場所を検討してきた。
今後は、来年6月ころまでに建設委員会を発足し、具体的にどんな保育園にするかを検討していく。
新保育園の運営開始目標年度は、3年後の平成23年度となっている。 -
JA上伊那女性まつり
JA上伊那女性まつりが13日、伊那市の県伊那文化会館で開かれ、参加者が交流を深めた。
JA上伊那生活部会のメンバーなど、およそ1200人が参加した。
女性まつりは、各地区にある生活部会の情報交換や交流の場として毎年開かれている。
ステージ発表では、各地区の役員が参加しての沖縄舞踊が披露された。
またメンバーが、食と農について考える主婦たちを寸劇で演じ、会場を盛り上げていた。
ある参加者は、「みんなで集まって、さまざまな発表をするので、連体感も生まれ、今後の交流のきっかけにもなると思う」と話していた。 -
原田コレクションと伊那谷ゆかりの作家展
伊那市高遠町出身の作品収集家、故原田政雄さんのコレクションなどが並ぶ作品展が、信州高遠美術館で開かれている。
会場には、原田さんのコレクションなど、およそ60点が並んでいる。
原田さんは戦後、生活の苦しかった芸術家の面倒を見るなど交遊が広く、付き合いのあった芸術家の作品など、およそ660点をコレクションしている。
集めた作品のほとんどは旧高遠町に寄贈されていて、美術館で管理しているため、定期的に作品を入れ替えながら展示をしている。
高遠美術館の竹内徹館長は、「著名な画家の作品が多く、原田さんの交友の広さが感じられる。素晴しい作品がたくさん並んでいるのでぜひ見に来てください」と来場を呼びかけている。
この作品展は来年の2月22日まで開かれていて、会場には伊那谷ゆかりの作家の作品も併せて展示されている。 -
伊那小学校2年勇組がクルミのリース販売
伊那小学校2年勇組の児童が12日、伊那市内のJR伊那北駅前と、いなっせの2カ所で、クルミで作ったリース飾りを販売した。
リースは子供たちの手作りで、クルミのほか、南天の実や柊の葉などが飾ってある。
勇組は、総合学習で1年生のときからクルミについて勉強していて、これまでにクルミを使ったおはぎや五平餅を作ったり、殻でカスタネットなどを作った。
このリースもその活動の一環で作ったもので、1つ300円で販売した。
伊那北駅前には、近くの竜北保育園の園児も見学に来るなど次々に人が訪れ、賑わっていた。
訪れた人たちは、作り方を聞いたり、「かわいいね」と声をかけながら買っていった。
売り上げは、これからの活動費用としてクルミ料理の材料費などにするという。 -
産業観光の振興へ先進企業の事例に学ぶ
地域観光の振興を目指す上伊那地域観光戦略会議の分科会は、企業活動を通しての産業観光に向けた取り組みを始めている。
12日、県内外から観光客が工場見学に訪れる伊那食品工業から産業観光について学ぼうと、メンバーが現地を訪れた。
この分科会は、県の呼びかけで開かれているもので、商工会議所や商工会の関係者のほか、今回、活動に賛同した上伊那の18企業が会員に加わった。
この日は、企業が集まる初めての勉強会で、伊那食品工業秘書広報室取締役室長の丸山勝治さんが、産業観光の取り組みについて話した。
丸山さんは、「美しいところには人が集まり、人が集まるところは栄える。まず、きれいにすることから始まる」と話し、整理、整頓などの5Sの大切さを強調した。
また、初めからもうけようとすると失敗すること、知名度を上げるために力を注ぐことなどをアドバイスしていた。
参加者からは、「情報発信をして知名度を上げたい」「産業観光のしかけを楽しんで作れたらと思う」などの意見が出ていた。
分科会では今後、ほかの企業も訪問して取り組みを学ぶ勉強会を開くと同時に、参加企業を紹介するホームページを作り、今年度中に情報発信をしていきたいとしている。 -
仲仙寺名誉住職師田賢説さん講演
「戦争と人間の命」語る「戦争と人間の命」テーマにした講演会が12日、伊那市の西箕輪公民館で開かれた。
講師は、伊那市西箕輪羽広にある仲仙寺の名誉住職、師田賢説さんが務め、自身の戦争体験などについて話した。
師田さんは現在90歳。昭和16年22歳の時に小学校の教諭をしていたが、兵役により旧日本軍に入隊した。
翌年の昭和17年には、任務でベトナムへ行き、その後、太平洋南部に位置するニューギニア島で終戦を迎えた。
ニューギニア島で食糧がなくオタマジャクシを食べたことや、終戦から3日後に戦争の終わりを知ったことなどを話した。
また師田さんは、殺人事件や虐待、いじめなど最近、命が粗末にされている事について、「自分の考えを通す気持ちが強くなり、助け合う気持ちが薄らいでいる。理解し認め合う事から平和が生まれる」と話していた。
訪れた人たちは、師田さんの話に耳を傾けていた。 -
みろくそば祭り
伊那市高遠町の弥勒で7日、そば祭りが行われ、多くの人が打ちたてのそばを味わった。
この日は約500食のそばが用意され、家族づれなど多くの人が、今年の新そばを味わった。
このそば祭りは、地域で使われなくなった畑や田んぼを有効利用するためソバを育てている「みろくそばの会」が開いた。
会では今年8月に種をまき、草刈りなどを協力して行って10月に収穫をした。台風などの被害もなく、今年は出来が良いという。
そばを打つのも会員同士で教え合い、そば祭りでは、1食500円でふるまった。
12年前から毎年行っていて、年々訪れる人も増えているという。
みろくそばの会会長の池上裕敏さんは、「口コミの影響もあって毎年好評を頂いている。来年以降も変わらずに続けていきたい」と話していた。 -
伊那市学校給食調理施設ブロック別センター化の方針
伊那市の学校給食調理施設について、ブロック別のセンター化を進めたいとの方針を示していた伊那市教育委員会は、市議会12月定例会一般質問3日目の11日、改めてセンター化を進めていく考えを示した。
計画案では、中学校区単位を基にしたブロック別のセンター化で、各学校に設置した施設で調理する自校方式と、センター方式の両方の利点を組み合わせた方式としている。
教育委員会によると、去年11月に市学校給食施設整備推進委員会を立ち上げ、今年4月に計画案がまとまったという。
老朽化している施設からセンター化したい考えだが、地元での話し合いは早くても来年度以降になる予定。
市議会一般質問で小坂樫男市長は、計画案のセンター方式について「メリットのほうが多い。今後、関係者によく理解してもらい、意見を集約して改修、センター化を進めたい」と答えた。
北原明教育長も、「保護者や学校、給食関係者、市民から広くご意見をうかがい事業を進めたい」と話した。 -
上伊那高等学校美術展開催
上伊那8つの高校の美術部に所属する生徒などの作品展が11日から、伊那市の県伊那文化会館で始まった。
この上伊那高等学校美術展は、今回で47回目を迎える。
会場には、上伊那8つの高校から美術部で活動している生徒を中心に、およそ100人が作品を出品している。
会場には油絵を中心に、イラストや陶芸など150点ほどが並んでいる。
出品している高校生は、「自由な感覚で好きなものを描きました」と話していた。
この上伊那高等学校美術展は14日まで。最終日には、美術教諭らによる品評会も行なわれるという。 -
満月の会が防犯呼びかけるパネル寄贈
11日から、年末の特別警戒が始まった。
伊那市の満月の会は、防犯を呼びかけるパネルをいなっせに寄贈した。
寄贈したのは、世の中を明るくするため活動している髪の毛の薄くなった人たちで作る満月の会。
メンバーの一人である漫画家の橋爪まんぷさんがイラストを担当し、この日、いなっせ管理組合の松沢一男理事長にパネルを手渡した。
パネルは、1階ロビーに展示された。
今年の干支ネズミと、来年の干支である牛が、共に犯罪を追い払う絵が描かれている。
満月の会では、「パネルと私達の頭を通して、世の中を明るくしたい」と話していた。 -
伊那ライオンズクラブ 共同作業所通所者とクリスマス会
伊那ライオンズクラブは11日、伊那市の共同作業所の通所者などを招いてクリスマス会を開いた。
伊那市の福祉まちづくりセンターでクリスマス会が開かれ、市内の5つの共同作業所の通所者が参加した。
企画しているのは伊那ライオンズクラブで、今年で4年目になる。
ライオンズクラブからは、ケーキやポップコーン、軽食などがふるまわれた。
また、ハーモニカ演奏にあわせて、サンタクロースに扮したメンバーが登場。通所者に文房具やお菓子をプレゼントした。
伊那ライオンズクラブの吉沢文男会長は、「会を重ねると、お互いに顔を覚えて、交流が進んでいると感じる。喜んでいる顔を見るとうれしい」と話していた。
クリスマス会では、踊りや歌なども披露され、参加者が楽しい時間を過ごしていた。 -
親子が小麦粘土で遊ぶ
伊那市富県の子育て支援センターの講座「小麦粘土で遊ぼう」が11日開かれ、入園前の親子22組が参加した。
富県子育てセンターでは月に2回、さまざまな講座を開いていて、小麦粘土で遊ぶ企画もその講座の一環。
粘土は、小麦粉に水や油、食紅を加えて作るもので、口に入っても安全。子どもたちは、カラフルな粘土をちぎったり丸めたりして楽しんでいた。
参加したある母親は、「小麦粘土は販売もされているが、自分で作ればさらに安心なので、作ってみたい」と話していた。 -
高遠町子育て支援センター移設の方向
伊那市は、利用者の少ない高遠町子育て支援センターを、統合により来年度廃園となる美篶東部保育園へ移設する方向で検討を進めている。
これは、10日開かれた高遠町地域協議会で、市側が説明した。
現在の高遠町子育て支援センターは、高遠町図書館に併設する形で2006年にオープンした。
伊那市が移転先として考えている美篶東部保育園の後利用については地元で利用したいとの要望がなかったため、市では、センター利用者にアンケートをして移設の方針を決めた。
理由として▽他の市内3施設が毎日開設しているのに対し、高遠町の支援センターは週3日の開設で利便性が低い▽利用者の数が一日平均13.5人で、富県の39・2人、上の原の36・7人、竜南の27.6人と比べると市内4施設の中で一番利用者が少ない▽移設することで美篶地域の利用者増加を図る竏窒唐ーている。
地域協議会の委員からは、「母親が気軽に通えるのは近くにあるから。存続させてほしいとのお母さんの意見を大事にしてほしい」といった意見があった。
これについて伊那市では、市内全体の施設の充実と利便性を考えた場合、移設が望ましい竏窒ニしている。
高遠町地域協議会では、次回1月下旬の協議会までに地域の意見を集約し、移設か存続か、協議会としての意思を決め伊那市に要望する竏窒ニしている。 -
年末交通安全運動始まる
伊那市でも街頭啓発県下一斉の年末の交通安全運動が11日始まり、伊那市役所前の信号機近くでも街頭啓発活動が行われた。
伊那市交通安全協会のメンバーなど、およそ80人が参加して、行き交う車に交通安全を呼びかけるチラシやティッシュを配った。
31日までの期間中、啓発活動やパトロールを行い、シートベルトの着用や飲酒運転の防止などを呼びかける。
伊那警察署によると、12月の交通事故発生件数は、例年、他の月に比べて多くなっていて、伊那署管内では去年発生した死亡事故3件のうち、2件が12月に発生しているという。
警察では、「年の瀬は外出することが多くなり、交通量も増える。気を引き締めて運転してほしい」と注意を呼びかけている。 -
食と健康の産業観光プロジェクトに18社が参加
地域連携による観光の活性化を目指し県の呼びかけで始まった上伊那地域観光戦略会議の食と健康の産業観光プロジェクト分科会に、管内の食品、飲料を製造する18社と9つの商工団体が会員として参加することになり12日、初の先進企業との意見交換会を開いた。この日は、工場や敷地内の庭園を開放して年間30万人にも及ぶ誘客に成功している伊那市の伊那食品工業北丘工場を訪問。同社の取り組み経緯について丸山勝治秘書広報室長の説明を受け、意見も交わした。今後も同様に先進企業訪問と意見交換を重ねるほか、会員企業が相互リンクをはる産業観光ガイドのホームページも年度内に立ち上げる予定。学習と情報発信の2本立てで、産業と観光の融合のあり方を探っていく考えだ。
3万坪にも及ぶ北丘工場の敷地内は「かんてんぱぱガーデン」として一般開放し、山野草などが楽しめる庭園やレストラン、売店なども完備。この日も多くの来場者でにぎわったが、丸山室長は日々の清掃から始まり植栽や環境整備に至るまで社員自らの手により20年間続けてきた取り組みの積み重ねであることを強調した。
「美しい所には人が集まる。人が集まれば、そこは栄える。まずきれいにすることから出発しないと難しい。それにはやはり社員教育が大切」と話した。
また、伊那谷の知名度をあげることが観光の重要ポイントと指摘。木曽や諏訪、松本など周辺地域との広域的な観光ルート化の必要性もあげ「素朴さなど都会にはないものが資源になる。連携してみんなでつくりあげていくことが大切」とも続けた。
意見交換で会員企業からは「他の観光地と同じようなことをやっても難しい」「企業として利益をあげていくことを最優先に考えなければならないが、地域とどのようにつながっていくかこのプロジェクトで探っていきたい」などの声が聞かれた。