-
津野祐次さん伊那市に写真寄贈
写真家の津野祐次さん=伊那市長谷在住=が4日、伊那市役所を訪れ、市に3枚の写真を寄贈した。
写真は山と渓谷社の08年のカレンダー「日本百名山」に掲載された「将某頭山から望む木曽駒ケ岳(西駒ケ岳)」(縦43センチメートル横53センチメートル)、山と渓谷社の「日本の美景」上巻や雑誌などに掲載され、今年2月に東京都新宿区の区役所ロビーに展示された「高遠城址公園の桜」(縦100センチメートル横150センチメートル)、「伊那まつりの花火」(縦103センチメートル横73センチメートル)。
津野さんは写真が本などに掲載されたことにより伊那市に問い合わせが来ることなどを考慮して、今回、写真を市に寄贈。
「すばらしい写真をいただき、大変うれしい」と小坂樫男伊那市長は礼を述べた。
写真は7日から市役所ロビーにて展示する。 -
市営球場 改修に向け08年度から設計取り組む
伊那市教育委員会は来年度、老朽化が進む同市中央区の市営球場の改修工事に向け、耐震診断・設計業務委託費用800万円を新年度当初予算に盛り込んだ。09年度から改修工事は始まり、1、3塁側スタンドを取り壊すなどして、グラウンドを芝生で囲んだ形の球場に生まれ変わる。
市営球場は1947年の建設。面積1万7780平方メートル、両翼90メートル、センター120メートルで、収容人数1万1千人。建設から約60年が経過するコンクリート造りの1、3塁側スタンドは老朽化のため取り壊し、外野席の盛り土は取り除く。76年に改築した同造りのメーンスタンドは、耐震診断を受けてから補修するか決める。
球場の改修工事に向け、2006年、庁内で検討委員会を発足。市営球場の今後の在り方としては、球場に隣接する伊那公園と一体感を持たせるため、「開放的でフラットなイメージ」へと改修することが決まった。改修費用は合併特例事業債。
関係者は「今後、県営伊那球場は競技をするための設備を充実させ、市営球場は市民が気軽に利用できる球場へと変え、2つの球場の位置付けをはっきりさせていきたい」と話している。
老朽化が進み、09年度から改修工事が始まる市営球場 -
中山間地の栽培に適した新品種のダッタンソバをタカノと信大が協同開発、伊那市内の遊休農地などで栽培開始
タカノの(本社・宮田村、鷹野準社長)保健福祉関連事業部と信州大学農学部の井上直人教授が共同開発してきた新種のダッタンソバ3品種がこのほど、種苗登録を完了し3日、報道関係者に公開された。今回開発したダッタンソバは、ルチンなどの栄養素を豊富に含むことに加え、収量が普通のソバの2倍確保できるが、普通のソバ同様、手間はかからない。また、表皮が固く、鳥害を受けにくいのが特徴。このことから、産学官連携の一環として同事業の栽培を担う伊那市は、農業者が高齢化し、野生動物の農作物被害が深刻化する中山間地でこのソバを普及したいと考えており、タカノとの契約栽培のもと、生産を進めることで、生産から販売、流通までの一環したルートを確立する。また、タカノは、ダッタンソバの栄養効果を生かした商品開発を進め、食品の安全性や健康を重視する消費者市場への参入を狙う。
今回種苗登録した新品種は成熟期が異なる3品種。2000年から開発に着手し、今年2月に「気の力」「気の宝」「気の豊」として品種登録された。
今後は伊那市内で試験栽培を開始するため、現在長谷、高遠地区などの中山間地を中心にこのソバを栽培してくれる農家を募集している。
昨年の市内のソバの作付けは約220ヘクタール。ソバの栽培は手間がかからないため、取り組む農家もいるが、市の交付金を受けてもほとんど収益はないのが現状。しかし、このソバを生産した場合、補助金を受けながら販売収入も得られるため、従来よりも収益性が高くなると見込まれる。
また、二次製品についても、現在国内に出回ってる生そばの8割が外国産のそば粉であることから、タカノの企画室臼井敏行室長は「現在国内には安心・安全を求める消費者ニーズがある。また、今回のソバは収量が一般の約2倍確保できるため、商品価格も一般のそばと同じくらいで販売できると思う。そう見ればニーズはあると思う」と話していた。
タカノでは今後、今年の収穫を待って新商品の開発を進める。 -
市駅前交番相談員 伊那小児童の登下校を見守り
伊那署の伊那市駅前交番に所属する交番相談員2人が4月1日付で、児童の登下校を見守る任務に就いた。パトロールするのは、近くにある伊那小学校の校門前。犯罪や交通事故などから子どもたちを守るため、相談員2人が交代で役割を果たしている。
見守り活動は、交番相談員2人体制を取る県下の交番で本年度から一斉開始した。伊那署管内は3交番あるうち、2人体制の市駅前交番のみで活動。相談員は空き交番対策で配置されているため、同交番では2人が同日出勤する月約10日間、任務に就いている。
伊那小学校の入学式・始業式があった4日から活動を開始。交番相談員は、児童たちに声を掛けながら登下校の安全を見守った。相談員の一人、宮下秀俊さん(64)は「子どもたちの安全のため、少しでも役に立てれば」と話している。
児童たちの登下校を見守る伊那市駅前交番の交番相談員 -
伊藤三千人さん油絵展「信濃路の四季」
伊那市高遠町勝間出身で、一水会会員の洋画家伊藤三千人さん(75)=神奈川県相模原市=の油絵展「信濃路の四季」は8日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。生まれ育った同市の風景を中心とした作品45点を展示販売している=写真。
同ギャラリーで2年ぶりとなる個展には、明るい色彩と躍動感あふれる個性的なタッチで描いた、2号縲・0号サイズの新作を出品。50号の大作「高遠の春」は、国道361号・高遠町入口から正面に雄大な仙丈ケ岳を望み、桜の開花でにぎわう町並みを表現した。
伊藤さんは高遠高校で中川紀元氏に油絵の指導を受け、一水会創立運営委員の木下義謙氏の知遇を得て、高校卒業後上京。木下氏に師事する一方で、文化学院美術科で絵画を学ぶ。現在は神奈川県の自宅にアトリエを構え、伊那市などで個展活動を展開している。
伊藤さんは「古里の風景を一番美しく感じる。南、中央アルプスを眺めて育った少年期から、この山々の美しさを追求したいと描き続けてきた。ここ2年間描き続けてきた成果を一堂に並べたので、ぜひ見てほしい」と来場を呼び掛けている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
西箕輪マレットゴルフ場 東屋しゅん工
伊那市の西箕輪マレットゴルフ場で1日、東屋のしゅん工式があった。同マレットゴルフ場を管理する区長会関係者や地元の愛好者ら約40人が出席。しゅん工を記念したマレットゴルフ大会などで完成を祝った。
利用者たちから、雨や風除けのための施設がほしい竏窒ニの要望を受け、同マレットゴルフ場管理委員会が東屋を建てることを計画。市の補助金と区民から集めた工事費計約65万円で建てた。サイズは2・7メートル四方で高さ3メートルのスギ、ヒノキ製。
伊藤幸明同マレットゴルフ場管理委員長は「利用者の健康増進のため、このマレットゴルフ場が栄えることを祈念する」とあいさつ。集まった愛好者たちからは「東屋が出来てありがたい」「これで気持ちよくマレットが楽しめる」などの声が聞かれた。
しゅん工記念マレットゴルフ大会の結果は次の通り。
▽男性 (1)佐藤一男85(2)白鳥久、白鳥秋雄87(3)清水利夫88(4)尾崎和夫(5)重盛利男、鈴木律雄(6)宮島英雄
▽女性 (1)青木民子91(2)浦野富美子93(3)小坂君子98(4)原清子、伊藤俊子(5)桐野ハル子(6)今井久代
▽ホールインワン 清水利夫、小坂利安
東屋のしゅん工を祝う関係者たち -
伊那 - 木曽連絡バス「ごんべえ号」運行開始
伊那市と木曽郡木曽町は1日、伊那竏猪リ曽連絡バス「ごんべえ号」の運行を開始した。伊那側は始発便から地域住民らが乗り込み、木曽へ向かった。1年間は試行期間で、利用状況を検証して本格運行に結びつける。
06年2月の権兵衛トンネル開通に伴い、路線バスを新設。1日4往復で、運行は両地域のバス会社3社に委託した。生活圏や地域間交流の拡大、高速バスや特急への乗り換え、観光などの利用を見込む。
伊那バスターミナルでの出発式で、小坂市長は「権兵衛トンネル開通後、予想を超える交通量がある。伊那市駅と木曽福島駅、伊那中央病院と木曽病院などを結び、いろんな面で活用できる」と述べ、多くの利用を呼びかけた。
始発便の伊那バスターミナルから地域住民ら22人が乗り込み、小坂市長らがテープカットやくす玉開きをしてバスが発車。
市内富県の女性(69)は「小学校3年の孫が春休みで、自動車と違ったバスの旅を楽しめるかなと思って乗ることにした。木曽でゆっくりしたい」と話した。
「ごんべえ号」は伊那バス本社前竏猪リ曽病院(運行距離43キロ)で、伊那中央病院、伊那インターチェンジ前、みはらしファーム、日義木曽駒高原、木曽福島駅など11停留所に止まる。車内では権兵衛トンネル開通の経過や概要、伊那・木曽の観光案内が流れるという。
伊那バス本社前の発車時刻は午前6時55分、8時55分、午後1時25分、7時10分で、終点までの所要時間は1時間16分。運賃は150縲恊迚~。 -
絵手紙展で伊那谷をPR 出品作品を募集中
日本絵手紙協会公認講師らでつくる「伊那谷絵手紙の会」(倉科照子会長)は5月23日、伊那市が進める東京・中野ブロードウェイ商店街共同企画誘客事業に関係し、同ブロードウェイギャラリーで伊那谷をPRする絵手紙展を開く。30日まで、出品する絵手紙を一般募集している。
同事業は、中野ブロードウェイ管理組合理事長を務める、ふるさと大使の久保村昭衛さんとのつながりをきっかけに、現地で物販などのキャンペーンを展開し、同市への誘客を図る新事業。これに合わせ同会は、絵手紙を通じて、伊那谷をPRするための絵手紙展を計画した。
倉科会長が指導する伊那公民館の絵手紙サークル「アカシア」(林和子会長、16人)は2日、出品する絵手紙作りに参加。五平もちや桜の花、アルプスの自然など伊那谷をテーマに、それぞれが味わいのある作品を制作した。
倉科会長は「できるだけ多くの人から作品を集めたい。絵手紙をやったことのない人でもよいので、郷土を宣伝してほしい。見てくれた人が伊那谷に来てくれることが、私たちの活動にとって一番うれしいこと」と話している。
絵手紙の送り先は、〒396‐0021
伊那市春日町4884
「伊那谷絵手紙の会」まで。問い合わせは、倉科会長(TEL090・4462・6810)へ。
絵手紙展に出品する作品を制作したアカシアのみなさん -
御園分館20周年記念講演会・生涯学習発表会
伊那市御園区から御園分館が独立して20周年を迎え、30日、御園公民館で記念講演会・生涯学習発表会があった。区民100人余が集まり、20年の節目を祝った。
公民館事業は、区事業の一つとして予算づけしていたが、1988(昭和63)年7月、区から切り離し、専任の分館長を置いた。毎年、区民運動会をはじめ、マレットゴルフ大会、ゲートボール大会、区事業への協力などに取り組んでいる。
記念事業として、前信州高遠美術館長の堀井英雄さんの記念講演会「山本勘助・保科正之公と高遠の歴史」、公民館で活動する文化団体の発表会を企画。
発表会は初めての試みで、大正琴、踊り、リラックス体操、詩吟など7プログラムを組み「竜峡小唄」「早春賦」「見上げてごらん夜の星を」…とそれぞれが日ごろの練習成果を披露した。
区民も一緒に歌うなど、茶を飲みながら和やかな雰囲気の中で楽しんだ。
会場の一角には、分館報20年の歩みなどが展示された。
宮下公信分館長(69)は「先輩が築いてきた分館活動をつなげていきたい」と話した。 -
【入社式】ニシザワ(本社・伊那市) 荒木康雄社長
日本の経済は、大きな新しい局面を迎えている。原油価格をはじめとし、いろいろな物価が上がっていく時代。これからみなさんは、流通業、サービス業に携わることになるが、ぜひ、今のフレッシュな気持ちを持ち続けてほしい。われわれは常に、お客様が「どう感じられるか」ということを大切にしながら、仕事を進めていきたい。次に、仕事を通じて社会の役に立つという気持ちを持ってもらいたい。それが、この地域で流通業を営んでいるわれわれの社会的使命だと思う。また、コンプライアンスを重視し、みなさんは今日から、ニシザワの従業員の一員として正しいことを正しくやってほしい。仕事を離れても、社会人として、人間として基本的なことは守るという自覚を持って臨んでもらいたい。ニシザワに新しい息吹とエネルギーを運んでくれることを心から期待したい。
##(新入社員)
新入社員10人
(前年比1人増)
大学卒6人、高校卒4人 -
環状北線 待望の開通を祝う
伊那市の伊那インターチェンジと国道153号線を結ぶ環状北線(主要地方道伊那インター線)が29日、開通した。1998年の事業着手から約10年の歳月をかけて完成。市街地の交通渋滞の解消などを図る。
供用開始前の開通式には県・市関係者、地権者、地元区長ら100人のほか、500人を超える地域住民らが集まり、待望の開通を祝った。
交通安全祈願祭後、小坂市長は、観桜期を含めた高遠町・長谷への誘導がスムーズになるなど市街地の交通渋滞の緩和、交通の安全性や利便性、災害時の緊急輸送路の機能を果たし、市民生活の向上、地域経済の発展につながることを期待。
関係者がテープカットやくす玉開きをしたあと、伊那市消防団音楽隊を先頭に、出席者らは吹奏楽の演奏が響く中、信号機「伊那インター入り口」東側から国道153号線に向かってパレードした。
開通した環状北線は延長520メートル、幅員(4車線)28メートル。高低差13メートルの段丘、JR飯田線を越す橋りょう部(延長184メートル)の大規模工事となり、事業費52億6千万円を投じた。
会場では、先着500人の地域住民に開通記念の紅白まんじゅうを手渡した。 -
西箕輪ふるさと景観住民協定者会が景観育成特定地区指定に向け、県に申請
県の景観育成特定地区の指定に向け、景観計画の素案作成と地区内の地権者から同意書を集めてきた伊那市西箕輪地区の住民でつくる「西箕輪ふるさと景観住民協定者会」(小池知志会長)はこのほど、目標としてきた「3分の2以上」の同意書が集まったことを受け、景観計画の素案と1204人分の同意書を19日付けで県に申請をした。手続きが順調に進み、計画が発効となれば、8月下旬ころ、県内で初めの景観育成特定地区が誕生する見通し。小池会長は「今回の取り組みを通して、地域住民の景観に対する関心も高まった。景観、文化、農地、住みよい地域を守っていきたい」と語った。
県の要領には、景観育成特定地区の指定を受けるためには対象地区の地権者のおおむね3分の2以上の同意と、同意を得た土地の総面積が全体のおおむね3分の2以上になることが求められている。
同協議会では4日夜、代議員会を開き、11月から集めてきた同意書の集計結果を報告。2月25日の段階では、目標とする3分の2を達成するには、人数で114人分、面積で41ヘクタール足りない状況だった。
こうした状況を打開するため、同協議会では回収率が悪かった地区などの役員が積極的に呼びかけて同意書を回収。19日、人数、面積とも目標とする3分の2を達成し、その後、24日までに目標値を上回る同意書が集まった。
計画の対象面積は1349ヘクタール。特区となった場合、対象区域内で一定の高さ条件などを越える建築物を建てようとする時には県への届け出が必要となるほか、同計画に反する行為が合った場合、勧告、改善命令など、法的効力を持つ行為ができるようになる。
今回提出した計画案は今後、県のホームページ上で公開され、パブリックコメントを募集。また、公聴会や市町村との意見聴取の場を経て、景観審議会、都市計画審議会にかけられる。
パブリックコメントの募集期間は4月18日縲・月12日、公聴会の開催は5月8日、伊那市の西箕輪支所で午後2時から開催する予定。 -
かんてんぱぱホールで銀染陶硝展
シルバーアート、染色、陶芸、ガラス工芸の各分野で作品づくりに取り組む4作家による「銀染陶硝展」が31日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。さまざまな素材、技法で作り上げた器やアクセサリー、洋服、ランプなど約400点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
普段は個別に活動する県内外の作家らによる作品展で、かんてんぱぱホールでの開催は初めて。
それぞれ携わる分野は異なるが、独自の技法を追求。薄いガラスに彫刻をほどこし、それをもう一枚のガラスと合わせることで模様を浮き上がらせた「抜き彫りガラス」という独自の手法で制作した皿や、科学染料を用い「括(くくり)布染」という独自の手法で染め重ねることで独特の色合いを表現した布で作ったベストのほか、高麗風のわび茶碗、長年かけて学んできたインディアンシルバーアクセサリーなど、ここにしかない作品が並んでおり、訪れた来場者もさまざまな作品を手にとって楽しんでいた。
入場無料。午前9時縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。 -
はら美術で宮沢梅径七十七記念刻字展
伊那市の書道家・宮沢梅径さん(77)の喜寿を記念した個展「七十七記念刻字展」が4月1日まで、伊那市旭町のはら美術で開かれている。自身の思いを文字に表現し、美しく仕上げた刻字作品55点が、訪れた人の目を楽しませている。
書道学芸員理事審査員などを務める宮沢さんが、はら美術で個展を開くのは5年ぶり。中でも、一つひとつの作品に思いを込めた刻字作品は全国的にも高い評価を得ており、今回はこの5年間に手がけた刻字作品を中心に並べた。
そのうち、書道芸術院展60回記念役員巡回展に出展した作品「八月十五日」は、ひときわ思い入れの強い終戦記念日をテーマとしたもので、“十”の文字を境として戦中、戦後の陰と陽を表現。
宮沢さんは「この日は生涯で忘れられない日。平和への願い、二度と戦争はしてはいけないという思いを込めた」と話していた。
そのほかにも、サクラや白居易の詩をテーマとした作品などが並んでいる。
入場無料。午前11時縲恁゚後6時。 -
かんてんぱぱガーデンでカタクリ、咲き始め
春の日差しに誘われて、四季折々のさまざまな山野草が植えられている伊那市西春近の「かんてんぱぱガーデン」では、「カタクリ」が咲き始め、訪れた観光客の目を楽しませている=写真。
同ガーデンには約200株のカタクリがあり、4月初旬から中旬にかけ、見ごろを迎える。
一般的には早春の花として知られるカタクリだが、上伊那では、サクラの季節に合わせてその姿を楽しむことができる。
温度に敏感で、朝、気温の上昇とともに花を開き、夕方日が暮れると再び花を閉じる。昼間でも雨が降るなどした時は花は閉じたまま。そうすることで、冷たい外気から雄しべ、雌しべを守っている。
訪れた観光客は「かわいらしいね」などと話しながらその姿を楽しんでいた。 -
伊那消防署 最先端の通信指令システム運用開始
伊那市の伊那消防署は28日、老朽化した通信指令システムを更新し、運用を開始した。GPS(全地球測位システム)付き携帯電話からの発信位置を特定するなどの「IP電話・携帯電話位置情報通知システム」を県内で初めて導入。最先端技術によって災害、救急活動の充実を図っていく。
1991年に導入したシステムが老朽化したため更新した。これまでのシステムは119番通報を受け、出動場所を地図で検索するのは1件ずつの対応だったが、新システムは4件同時に行うことが可能。出動隊への指令は今まで通信員が行っていたが、これからは音声合成装置が担い、迅速、確実に情報を伝える。総事業費は7623万円。
運用開始式で伊那消防組合長の小坂樫男伊那市長は「新システムを使い災害への迅速な出動態勢、救急への救命率の向上に努めて」と期待。唐沢三喜男署長は「機器の能力を最大限に活用し、地域住民のために役立てていきたい」と意気込みを語った。
運用開始を前に新しい通信指令システムの概要説明を受ける小坂伊那消防組合長ら(28日、伊那消防署) -
ソフトテニス全国小学生大会へ 埋橋・東條ペア
ソフトテニスの第7回全国小学生大会(29縲・1日、千葉県白子町)の県代表として、ダブルス男子5年生の部に出場する伊那市上荒井の埋橋啓君(11)=伊那小=と東條樹君(11)=同=が26日、市役所を訪れ、小坂樫男市長に大会の健闘を誓った。
同ペアは昨年10月の県大会1次予選を3位で通過し、2次予選で上位4ペアに与えられる全国大会への出場権を手にした。2人とも全国大会に出場するのは初めてとなった。
小学校に入学したときから同じクラスの2人は家が近く、仲もよく、小学4年から同時にソフトテニスを始めた。試合や練習中などは、互いにアドバイスを掛け合いながらプレーしているという。
「この1年間で2人は急成長した」と指導するソフトテニスクラブ「伊那キッズ」の小坂信夫監督(59)=同市中小沢=。前衛の埋橋君は相手の手元で低く弾むカットサーブが得意で、後衛の東條君は元気よく、根気よく地道に返していくタイプだという。
全国大会は30日が予選リーグで、31日が決勝・順位別トーナメント。2人の目標はベスト16以上で、埋橋君は「自分の出来ることをやって、一つでも多く勝ちたい」、東條君は「全国で自分たちの力が通用するかを確かめてきたい」と意気込んでいる。 -
伊那剣心館 第14回跳躍素振り記録会
伊那市を拠点とする剣道クラブ「伊那剣心館」(熊谷進会長)は26日夜、同市武道館で、年間のけい古を締めくくる恒例行事「跳躍素振り記録会」を開いた。大会は4人が新記録を樹立し、三村風馬君=伊那中2=が従来の記録を1036回更新する4050回で優勝した。
記録会は太鼓をたたく一定のリズムに合わせ、跳躍素振りを一斉に始め、何回続けられるかを競った。14回目の今回は、小学1年から中学3年までのクラブ員と保護者の46人が参加し、仲間や保護者からの「頑張れ」「ファイト」などの声援を受け、それぞれが限界に挑戦した。
前回優勝し、大会記録を樹立した白鳥結希君=南箕輪中1=との・ス一騎打ち・スの様相を制した三村君は「自分が優勝出来るとは思わなかった。昨年は3位だったし、後輩の白鳥君には負けたくなかったので意地で振った。来年は無理そう」と笑顔で話した。
上位10人は次の皆さん。
(1)三村風馬(伊那中2)4050回=大会新(2)白鳥結希(南箕輪中1)4000回=大会新(3)名和敏雄(伊那中1)3333回=大会新(4)鹿野又豊邦(伊那小5)3245回=大会新(5)田中優伎(伊那中2)3000回(6)平沢駿太(伊那小5)2565回(7)野口和希(伊那小6)2403回(8)熊谷由紀乃(伊那中2)2220回(9)中村享介(伊那中2)2010回(10)田村尚矢(伊那東小3)坂井光華(伊那小3)2000回 -
第15回伊那市用地選定委員会
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設地を検討する伊那市の用地選定委員会が27日、伊那市内であった。候補地を選定するための評価基準のうち具体的な評価方法が決まっていなかったプラント用水の確保、搬入路と通学路、生活道路との関係などの評価方法を決定。課題となっていた建設コストを評価する3項目については、各項目ごと最高点を決め、その範囲内で金額に応じて点数を配分することとなった。
また、最終候補地1カ所を選ぶ方法については、点数評価する項目の点数を一律に足し、総合点で絞り込む方法と、コストを評価する項目と環境を評価する項目を分けて点数化し、双方のバランスを見て候補地を絞り込む方法、どちらを選択するかが課題となっているが、こちらは委員からの意見を聞くにとどまり、決定は次回に持ち越された。
プラント用水が確保できるかどうかについてを評価項目は、浅井戸からの取水が可能な候補地を30点、深井戸からの取水が可能な候補地を15点、井戸からの取水が困難な候補地を0点とすることで合意。また、搬入路線と通学路、生活道路との関係を評価する方法は、上伊那を南北に結ぶ国道153号を主要幹線とし、そこから各候補地までの路線を評価対象とし、その区間内で通学路や生活道路と並行している距離が長さ、交差個所の数に応じ、減点する。
また、最終候補地の決定を左右する点数の足し方については「総合点で決まった時、地元の猛烈な反対でちゃらになってしまう可能性もある。決めるならみんなが納得いく方法で最終候補地1カ所を決めてほしい」「委員会としては費用のことも気になるが、今回寄せられた市民の意見は『害のない安全な施設』を一番に求めている。やはりそちらを重視しなければならないと思う」「環境面、建設コスト面を分けて見るのは、双方のバランスを見るということ。どちらかが極端に高いから候補地から外れるというものではない。もし、そういう方法をとるなら委員会の中でその方針を決定すべき」などの意見が出た。 -
野底区が新ごみ中間処理施設用地選定委員会に意見を申し入れ
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設用地の絞り込みを行っている伊那市の用地選定委員会(伊藤精晤委員長)にあて、野底区の平沢基男区長と野底区新ごみ処理対策委員会が24日、選定に当たっての意見の申し入れを行い、27日の委員会で報告された。
文書には▽同地区では過去に新ごみ中間処理施設の用地となることを受け入れる決議をしていること▽一刻も早く用地を選定する段階に進めるべきであると考えていること▽中間処理施設の建設が、いまだに開発が進んでいない竜東上段の発展につながるきっかけになることを期待していること竏窒ネどが明記されており、委員会では「これまでの意見は反対意見ばっかりだったが、この申し入れはこれまでの意見とは違い、受け入れを表明している貴重な意見。『来てくれ』とする意見をどう扱うか」として議論となった。
しかし、酒井茂副市長は「野底区が受け入れを表明したのは委員会の発足前のこと。市では科学的に最終候補地を決定するため、新規に候補地を選び、委員会に検討を依頼した。それは野底区も了承している。委員会の中で配慮してもらうのは結構だが、こうした意見が出てきたからといって、これまでの検討がすべて覆されることはない」と発言。
また、伊藤委員長も「これまでの意見同様、客観的に評価を進めていきたい」とまとめた。 -
かんてんぱぱホールで美術教室「くぬぎのもり」の作品展
美術教室「くぬぎのもり」の伊那教室、飯田教室の子どもたち20人による作品展「08くぬぎのもり展」が30日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。同教室でともに学ぶ4歳から中学2年生までの絵画、造形作品と講師らの作品約80点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
教室を主宰する真野由佳子さん(43)は名古屋市在住の美術作家。夫が転勤になる4年前までは伊那市に住んでいた。その時から子ども向けの美術教室を開始。名古屋に移り住んでからも伊那での教室を続け、週1回のペースで開講してきた。
今回はこの1年の間に子どもたちが制作してきた思い入れの強い作品などを中心に展示。作品の個性を大切にしよう竏窒ニ、子どもたち自らが額縁まで作った作品も並んでいる。
作品はそれぞれ、水彩画、アクリル画など、さまざまな画材を用いているほか、動物などを模った造形作品もユニークな表情をしており、その子ならではの個性が生きた作品が並んでいる。また、今回は真野さんの作品と、ドライフラワーアートに取り組む久木禎子さん(駒ヶ根市)の作品も展示している。
真野さんは「その子なりの表現が一つひとつの作品に現れている。子どもたちの発想の豊かさを見ていただければ」と話していた。
入場無料。午前9時縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。 -
伊那西スケート場 スポ振・存続していきたい考え
伊那市横山の市営伊那西スケート場のあり方について、市スポーツ振興審議会(阿部凱人会長、10人)は25日夜、市役所で行った会議で、施設を存続していきたい考えを示した。阿部会長は「地元や関係者と話し合いながら検討し、当面は様子を見ていきたい」とした。
スケート場の利用者数はピーク時の1985年度の2万3764人に比べ激減し、昨年度は1172人。運営費に対して入場料収入が少ない状態が続き赤字が出ていた。
同審議会は昨年11月、スケート場の滑走可能日数や利用者数などが減少している近年の状況から施設の廃止を検討。関係団体に状況を説明し、理解を求めながら本年度の利用状況を見て、判断することになっていた。
スポーツ振興課の説明によると、本年度の利用者数は1192人で微増。市体育協会スケート部による市民体育祭、小学生を対象としたスケート教室の事業参加数は52人増の133人だった。
審議会は、市と地域住民が協働し、管理内容の見直しによる管理料の軽減など、存続するための方策を探り出していく方向。委員からは「伊那市から冬のスポーツ施設が一つでも存続できるよう前向きに検討したい」「利用の多い伊那西地区が本気になって続けたい気持ちがあるのかが鍵」などの意見があった。
伊那西スケート場のあり方について話し合う委員ら -
伊那東小新校舎 関係者で内見会
伊那市の伊那東小学校管理教室棟の新校舎が完成し、26日、理事者や地元区長、PTA、地権者ら関係者を対象とした内見会を開いた。約60人が参加し、新校舎の概要説明を受けながら、新しい校舎内を見学した。
新校舎は、老朽化が進む管理教室棟(現北校舎)の改築が目的。工事は06年8月から始まり、本年3月中旬にしゅん工検査を済ませた。1階鉄筋コンクリート、2階鉄骨造りの延べ床面積約4700平方メートル。事業費は設計監理、建築工事、用地取得など合わせて約14億円。
校舎は、ワークショップによる地域住民や職員の意見を反映した設計で、学校のシンボルとなるコヒガンザクラを動かすことなく建てた。児童数ピークを見通した3学年計15教室や間仕切りのない開けた図書室、学年専用の多目的スペースなどを配置した。
北校舎の取り壊しやグランド整備などを終え、9月以降にしゅん工式を開く予定。4月12日には、新校舎を一般開放する。
間仕切りのない開けた図書室を見学する関係者 -
伊那商工会議所が通常議員総会
伊那商工会議所の通常議員総会が26日、伊那商工会館であった。議員約50人が出席し、08年度事業計画などを決めた。
向山公人会頭は「原油高騰などの影響で、経営環境は厳しさが続いている。中小企業が元気を持って取り組むことが、地域活性化につながる」とあいさつ。
08年度は、中心市街地の空洞化が進む中、街中に居住空間を生み出すまちづくりを視野に入れ、行政や商店街と連携しながら市街地活性化に取り組む。また「食と健康」をキーワードに、地域の食文化を情報発信する。主要事業に▽リニア中央エクスプレスBルートの早期建設促進運動の展開▽伊那北周辺「学生の街」ビジョン醸成事業▽ローメンなど伊那地域の食資源クローズアップ事業の推進▽空き店舗の情報収集▽企業間交流で受注の道を探る広域産産マッチング事業の推進▽知識や技能などを持つ退職者と人材を求める企業をマッチングさせる団塊世代チャレンジ支援事業▽市内事業所ポータルサイト「いーさいと」構築事業竏窒ネどを盛った。 -
伊那市観光協会が新しい名刺台紙作成
伊那市観光協会はこのほど、「パノラマ伊那市」を広くPRするため新名刺台紙を作成した。
名刺台紙にはA・B・Cの3パターンがあり、A・Bのパターンは左側に市内の風景写真(10種類)、右側は伊那市の位置を印した長野県の地図が描かれている(A・Bでは裏面の構図が異なる)。 Cパターンは両端に中央アルプスと南アルプスの写真をそれぞれ配し、その間に「パノラマ伊那市」の文字と伊那市の位置を印した長野県の地図が描かれている。
伊那市役所3階観光課内伊那市観光協会にて販売。100枚300円(印刷代別途)。
問い合わせは、伊那市役所観光課内伊那市観光協会(TEL78・4111)へ。 -
伊那市消防団に新車両配備
伊那市は26日、伊那市消防団に消防ポンプ自動車(CD‐1型)と小型動力消防ポンプ積載車を1台ずつ配備した。いずれも老朽化に伴う更新。伊那市役所車両棟前で引き渡し式があり、小坂樫男伊那市長をはじめ消防団関係者およそ20人が参加した。
伊那分団第1部(管轄区域・御園、山寺、坂下)へ配備される消防ポンプ自動車は、ディーゼルエンジン4009cc、四輪駆動、乗車定員8人。主な特長は最新式の大型無給油式真空ポンプを2基搭載し、優れた揚水能力を確保。水深5センチ程度の浅い水利でも揚水ができる。購入金額は1281万円。
三義分団第1部(管轄区域・三義全域)へ配備される小型動力消防ポンプ積載車は、ディーゼルエンジン3000cc、四輪駆動、乗車定員7人。主な特長は積載荷室に収納ボックスの設置や多くの装備を固定できる構造。別途購入した小型動力消防ポンプの積載が安全にできるよう電動油圧昇降装置も備える。購入金額は598万5千円。
伊那分団の網野郁夫分団長は「大切に使わせていただき、地域住民の安全と安心を守っていきたい」と謝辞を述べた。 -
伊那北高校音楽部、吹奏楽部が第29回ジョイントコンサート
伊那北高校の音楽部、吹奏楽部による第29回ジョイントコンサートが22日夜、伊那市の生涯学習センターであった。音楽部合唱班、同班弦楽班、吹奏楽部の学生総勢120人が4ステージを展開。学生や一般など300人以上の観客が集まり、さまざまに繰り広げられる演奏に聞き入った=写真。
普段は別々に活動する各班が、合同演奏などをすることで、定期演奏会などとは一味違ったステージを披露するジョイントコンサート。今年は、音楽班、弦楽班、吹奏楽部の順で演奏し、各ステージの合間にジョイント演奏を展開。そのうち合唱班は、重度身体障害者の詩に川口耕平さんが曲をつけた合唱曲集「憩いのみぎわに」ほか、聞きなじみのあるポップミュージックを披露したほか、弦楽班とのジョイントでは、若い世代に人気のアーティスト、絢香の「三日月」をしっとりと歌い上げた。
また、合唱班、弦楽班、吹奏楽部すべてが合同で演奏する最後の「ジョイントステージ」では、「Joyful Joyful」を演奏。観客も一緒に演奏を楽しんでいた。 -
サンライフ伊那で趣味創作教室受講者、クラブ会員の作品展
伊那市西春近のサンライフ伊那で30日まで、07年度後期受講修了生142人と受講者OBでつくる「墨英会」「盆栽愛好会」による合同作品展が開かれている。書道、水墨画、手編、陶芸、木彫の各作品218点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
中高年齢者を対象とした趣味創作教室を開く同施設では、受講者らの成果を見てもらう目的で講座が修了する半期に1度ずつ作品展を開いている。今回はなるべく多くの作品を展示しよう竏窒ニ、一人1点に限定せず、受講者らに多くの作品の出品を呼びかけ。例年より多くの作品が集まった。
陶芸教室で学んだ受講者・湯沢佳人さん(66)=伊那市=は、花瓶や湯のみなど、教室で製作した作品数点を出展。「奥深いのでなかなか良いものができないが、出展した作品はまあまあに仕上がった。今後もできる限り続けていきたい」と話し、ほかの受講者の作品と見比べていた。
入場無料。午前9時縲恁゚後8時(最終日は午後3時まで)。また、26日は煎茶教室受講者らによるお手前披露もある。時間は午前10時縲恁゚後2時。 -
桜の開花を前に伊那市商工会が高遠城址にぼんぼりを飾り付け
桜の開花を前に伊那市商工会(森本光洋会長)は24日、高遠城址公園の夜桜を妖艶(ようえん)に浮かび上がらせる「ぼんぼり」145基を園内に飾り付けた=写真。
「桜の名所」として全国から多くの観光客が訪れる高遠城址公園。園内の夜桜を幻想的に映し出す「ぼんぼり」は昨年新調したばかり。高さは約2・5メートル、ぼんぼりの部分は光の色彩を穏やかにする赤白の2色の張り合わせになっており、赤色の部分にはスポンサーとなった地元企業の名前が書かれている。
森本会長(65)は「桜は夜がきれい。ぼんぼりはお花見らしさを演出してくれる。訪れた人に、浮き浮きしてもらえる雰囲気をつくり出せれば」と話していた。
先日発表された高遠城址公園の開花予想は4月11日ころとなっている。 -
伊那市の子育て支援センター有料化に対し、新日本婦人の会伊那支部が2度目の反対署名と陳情を提出
来年度から有料化する子育て支援センターの無料存続を求めてきた新日本婦人の会伊那支部(木内律子支部長)が24日、これまでに集めた署名1173人分の署名と小坂樫男市長あての陳情書を市保健福祉部長に提出した=写真。
同会が署名と陳情書を提出するのは今回が2度目。1度目は536人分の署名とともに子育て支援センターの有料化案が3月議会で諮られる前に提出したが、同案は3月議会で可決された。そんな中署名活動を続けてきた同支部では、子育て支援センターの充実と母親らが使いやすい施設になるようにとこれまで集めた署名を提出することにした。
署名と陳情書の提出を受け、市子育て支援課は「一定の受益者負担をしてもらう中で、質を高めながら伊那市の支援センターを作っていきたいと考えている。情報の周知に努め、できるだけ市民のみなさんが使いやすい、利用しやすい環境を整えたい」として、減免措置、利用者への会計報告などにも取り組む方針を説明。有料化への理解を求めた。
木内支部長は「今回の活動を通して、子育て支援センターに対する市民のみなさんの関心が高まった。無料ということを訴えてきたが、良いセンターにして、お母さんたちが子育てに自信が持てるように支援していただきたい」と話していた。