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ICT特別番組 08年の展望を小坂市長らてい談
伊那ケーブルテレビジョンの新春特別番組「今年の展望縲怩ヌう描く?伊那谷産業の将来像縲怐vの収録が26日、伊那市内であり、小坂樫男市長と伊那商工会議所の向山公人会頭、八十二銀行執行役員の滝沢亮伊那支店長がてい談した。来年1月1日などに放送予定。
3人が本年を振り返り、来年のキーワードとなる言葉を上げた。このなかで小坂市長は「企業誘致。市内企業の育成」とし、「市内には優秀な企業が多く意欲的に取り組んでいるので応援していきたい」などと述べた。
向山会頭は「地域との共生」をキーワードに、地方の実情に合わせた産学官の連携について語った。滝沢支店長は「波及」とし、石油値上げによる原材料の高とう竏窒ネどを懸念した。
番組の放送時間は、1日正午、午後9時縲怐A2日午前9時縲怐A3日正午、午後6時縲怐B
ICT新春特別番組でてい談する小坂市長ら -
「城の自由研究コンテスト」 優秀賞受賞を報告
第6回小学生・中学生「城の自由研究コンテスト」(日本城郭協会など主催)で伊那小5年生の梶原あさみさん(11)が全国467点の応募の中から優秀賞を受賞した。26日夕、梶原さんが小坂樫男市長を訪ね、受賞を報告し、「思ってもいなかった。びっくりした」と感想を述べた。
コンテストは城や城跡、城下町、人物などをテーマに報告書や絵画、作文などの形式で小中学生の作品を募集。初めて応募した梶原さんの作品「高遠城の戦いと桜の伝説」が優秀賞9作品のうちの一つに選ばれた。入賞作品24点のなかで、県内から唯一の受賞だった。
梶原さんは、同市の小中学生を対象に体験活動の場を提供する「はなまる地域探検隊」に3年生から参加。活動の一環で勉強した高遠城の戦いや伝説をテーマに、祖母から学んだ切り絵で絵本を制作した。「形が残っていない城がどんな形だったかを調べるのが大変だった」などと話した。
優秀賞受賞を報告する梶原さん -
土地開発公社の入札などに関する住民監査請求、2件とも却下
伊那市土地開発公社の測量、設計、許認可業務に関する発注、請負契約が不当であるとし、また、こうした同公社の不当な契約を認め続けている伊那市は違法であるとして、伊那市民有志でつくる「公正な入札を実現する伊那市民の会」(若林敏明代表、会員149人)が契約の適正化、市理事者及び職員に対して被害弁償をさせることなどを市と土地開発公社に求めた2件の住民監査請求で25日、同市監査委員は「地方自治法に規定する要件を具備していない」として、請求を2件とも却下し、住民に通知した。
これを受け26日、記者会見を開いた(=写真)伊那市民の会の若林代表は「監査の結果を棄却するならまだしも、門前払いなのは納得できない。これだけの見積経過書を書類として提出しているのに、監査を行わないのであれば、監査委員の見識を疑う。見積もり入札が何なのか、依然として不透明なまま」として、今後早急に会合を開き、住民訴訟に踏み込むことも含めてこれからの展開を検討したいとした。
今回の監査は、監査委員3人のうち、2人が土地開発公社の監事職にあったため、地方自治法に基づきこの2人を除斥。1人の監査委員が審査した。
公社に対する請求は、公社が市から独立した特殊法人であることから、地方自治法に規定する住民監査請求の対象にならないとして却下。しかし、附帯意見として「公社の公益性からすれば、透明性の高い入札・契約事事務を遂行する必要がある」と示し、公社の財務、会計については市に準ずる形で行うこととした規程(07年10月10日施行)を遵守し、今後の入札などを行っていくことを求めた。
住民監査請求で附帯意見が付くのは異例のこと。審査に当たった加藤正光監査委員は「監査請求があったということは、市民のみなさんが疑念を持つような状況があったということ。こうしたことが100%良いとは思えない」とし、規程の遵守を求めた。
市に対する請求の却下理由は、市の公社への支出行為の違法性を証明するにはまず、公社の違法性が立証されなければならないが、今回同会が提出した書類ではそれを証明できないとして却下。
同会が指摘した「見積り入札」については明言しなかったが、落札率の高さに関する指摘については、過去の判決から「落札率の高低がすなわち談合の有無や談合の危険性を示す客観的事実となるものではない」とした。 こうした結果につき、公社の理事長でもある小坂樫男伊那市長は「公社も市と同様、入札の透明性を高めるために試行錯誤している。市と同じようにやるのが透明性を高める上でも良いのではないかと思う」としたほか、公社が市に準じた形で財務、会計を行う規程を施行する以前に行った入札については「過去の分については、あくまで公正にやられていると思っている。出向職員を信頼している」とした。 -
リニア直線ルート想定案に伊那市長「Bルートにしてほしいと要望をしていきたい」とコメント
JR東海が2025年営業開始を目指す首都圏と中京圏を結ぶ中央リニア新幹線の整備費を全額自己負担で建設することを前提に手続きを進めることを発表し、これまでの長野県や各市町村が求めてきた伊那谷を通る「Bルート」と異なる南アルプスを貫通する直線ルートの想定を明らかにしたことにつき26日、伊那市の小坂樫男市長は「はたして効率だけを優先して決めていいものか。期成同盟会長野県、市町村とも協力して、Bルートにしてほしいと要望していかなければならないと思う」と語った。
JR東海の今回の方針は、国費負担に依存することで、整備計画が遅れることを懸念したものだが、建設には5兆円を超える資金が必要なため、資金の調達方法などが今後の課題とされている。
こうした方針を受け、小坂市長は「11月にもJR東海へ行き、執行役員の方と話す中でそんな向きの話があった。全体としてのルートは決まっていないが、県の期成同盟会としては伊那谷を通るBルートに決定した経緯がある。直線で結ぶのが一番効率がいいのかもしれないが、それが列車の旅としていいのかということを申し上げ、あくまでBルートでやってほしいとお願いしてきている。沿線市町村として協力していくことには変わりない」と語った。 -
羽広道の丁石 スライド紹介
伊那市の西箕輪公民館の生涯学習講座「紅葉教室」の講座が25日、同の公民館であり、西箕輪羽広の西村幸男さん(84)が「スライドで見る“丁石”あれこれ」と題して講演した。同市の坂下から羽広の仲仙寺へと続く参拝ルート「羽広道」の道沿いにある54体の丁石について話した=写真。
紅葉教室の新講座「西箕輪の自然を学ぶ」(全4回)の第1回として、羽広道の丁石を研究する西村さんが講師を務めた。講座は丁石に関心のある人や教室メンバーら約20人に対し、西村さんが昨年10月ごろから自分で撮り貯めたスライド写真を使って説明した。
丁石は昔、田植えが終わった農家たちが農耕馬を連れて仲仙寺に墓参りに向かうための道標として用いたもの。船形の石に観音像と施主名、丁石の番号が彫られているのが特徴だという。
西村さんは「1番目から巡っていくと、3番目で初めて道路の右手に現れる」「12番目は中央区の住宅の建築現場の土の中から発見された」など、一つひとつの説明を受講者たちは聞き入った。 -
伊那東部中学校が伊那公園の桜を観察
伊那市の伊那東部中学校1年1組の生徒38人が21日、伊那公園を訪れ、今年最後の桜の木の管理・観察を行った。
同クラスでは今年6月から総合学習の一環として桜守の稲辺謙次郎さんに教えられながら、毎月1回伊那公園の桜の管理に携わってきた。児童公園内の桜に一人一本担当を決めて、「観察中」の文字や伊那東部中学校、番号などが書かれた札をひもで縛って止めている。今回は、その札を縛り直すとともに、木をスケッチしたり、高さを測ってみたり、さまざまな方法で観察した。
「今回はもっとも変化の見える一本があります」と稲辺さん。興味津々でついてくる生徒たちを一本の桜の元へ案内した。その木が小さな白い花を咲かせているのを見て、生徒たちは驚いた。冬にも花をつける十月桜との説明を受けて珍しそうに花を見ていた。
生徒たちから慕われているさん。「大きい木はこの時期には咲かないんですか」「寒暖の差のない地域だと花は咲かないんですか」など、生徒たちから次々と質問を受けていた。 -
伊那市西春近小出三区社会福祉協議会が高齢者に花を贈呈
伊那市西春近小出三区社会福祉協議会(埋橋増治会長)は、今年一年の事業の締めくくりとして地区内の一人暮しや、寝たきりの高齢者などを訪問し、慰労と長寿を祝し花を贈呈している。毎年行っており、今年は9人の高齢者を訪問した。
25日には辰野知子さん(82)宅を埋橋会長が訪れた。
辰野さんは礼を述べた後「三区は社協や民政委員の方がよく動いてくれて、暮らしやすいと思います」と感謝の気持ちを表した。 夫が入院しており、現在、辰野さんは一人暮し。カナダに住む長男とはインターネット電話を利用して、毎日顔を見ながら話をしているとのこと。「こちらが昼でも向こうは夜、お互いの時間を合わせて、パソコンを立ち上げるんです」。
小出三区社協では今年は温泉施設を利用したミニデイサービスや、そば打ち体験交流など、さまざまな活動を行ってきた。
埋橋会長は「今後もみなさんが集まる機会を多く作っていきたい」と述べた。
伊 -
南アルプスフォトギャラリー入場料 市に寄付
伊那市長谷の「南アルプスフォトギャラリー」を経営するヤマウラは25日、同市にギャラリーの1年間の入場料8万円を寄付した。長谷総合支所に増沢信夫伊那支店長ら2人が訪れ、宮下市蔵総合支所長に手渡した。
同ギャラリーでは現在、山岳写真家の津野祐次さんの写真展を行っている。年間約1500人が来場。そのうち有料(1回100円)で入場したのは約800人だった。 -
自分たちのわらでしめ縄作り 伊那東小5年
伊那市の伊那東小学校で21日、5学年の児童114人が地域住民を講師に招いて、しめ縄作りをした。同学年は総合活動で今春から稲作りに取り組んでいて、自分たちで収穫した稲のわらを使い児童一人ひとりが自宅の正月飾りを制作した。
5年生は本年度、自分たちで籾から発芽させた苗を使って稲を育て、稲刈りや脱穀などの工程をすべて手作業で体験。自分たちのわらでしめ縄づくりを学びたいと地域に呼びかけた。
児童たちの祖父母や地域で昔からしめ縄作りをしている人が講師となり、約10人ずつのグループに分かれて作り始めた。農薬などを使わずに育てた稲のわらは長さがまばら。それでも一生懸命に取り組むと、それぞれ個性のあるしめ縄が完成した。
宮下拓己君(10)は「うまくなえなくて、変になってしまった部分もあるが指導の先生に教えてもらい力作ができた。自分たちのわらで作れたことがうれしい」と話していた。
地元住民を指導者に招き、しめ縄作りをする伊那東小5年生 -
伊那スキーリゾート 今季ナイター営業開始
伊那市西春近のスキー場「中央道伊那スキーリゾート」は22日夜、今季のナイター営業を開始した。初日は、ナイターを待ちに待った上伊那のスキーヤーやスノーボーダー約100人がスキー場を利用した。
現在の積雪は約45センチ。15日のオープン後、気温が下がった17、19、20日の3日間、人工降雪機を稼動し、ナイター営業を始めても安全なコースづくりに励んだ。ゲレンデでは、前年からナイター営業の時間を30分延長したため、「仕事終わりの地元客が気軽に楽しんでいる」という。
今シーズンの営業は来年3月31日まで。1月1日は「元旦スペシャル」として、1日券を購入するとリフト券などが当たるくじ引きをすることができる。問い合わせは、中央道伊那スキーリゾート(TEL73・8855)へ。
22日夜、今季のナイター営業を開始した伊那スキーリゾート -
森を生かす
伊那市長谷の里山整備で地域づくりをする「中山もりもり(森守)元気組」(中山勝司代表、25人)は24日、溝口区で竹炭のかま出し作業をした。初めてのかま出しで、会員は竹炭の出来に喜んだ。ラベルなどのデザインを検討し、販売に結びつける。
元気組は7月下旬から月1縲・回、溝口区中山の白山公園周辺の私有林約2ヘクタールで間伐作業に取り組んでいる。
里山整備で切った竹が多く、有効活用しようと竹炭を作ることになった。長さ90センチに切りそろえ、区内の高齢者クラブの協力を得て、竹の節を落として準備を整えた。
溝口生産森林組合木炭部会が使うかまを借り、軽トラック1杯分の竹をびっしりと詰めた。16日に火を入れ、20日に火をとめた。
かま出し作業には会員7人が参加。まだ暖かさの残るかまの中に1人が入り、炭になった竹を取り出し、袋へ詰めた。実験的に入れた筒状の竹も形が残ったまま出てきた。炭を焼いた際、煙を冷却して出た液体「竹酢液」も採取。
中山晶計副代表は「炭として成果があった。会員の労力還元や店頭での販売を考えたい」と話した。
正月明けに2度目の炭焼きをする。
竹炭は、冷蔵庫の脱臭や押入れの湿気取りなどに効果があるという。
元気組は有害鳥獣被害の防止や地域住民の交流などを図ることをねらいとしている。 -
ガールスカウト長野第26団がピースパックの袋作り
ガールスカウト長野第26団(木部則子団委員長)は21日夜、来年2月にミャンマーの難民キャンプの子どもたちに送る「ピースパック」の袋づくりをした=写真。
「ピースパックプロジェクト」は、ガールスカウト日本連盟として例年行っているもの。文房具など、現地の子どもたちが使う用品をピースバックとして送ることで、助け合いの心を学んでもらうとともに、自分たちの生活の豊かさや世界の貧困の現場を知ってもらうことを目的としている。
長野第26団では今年、45袋を送る予定で、この日は、団委員長を始め、スキャップ、リーダーなどが文房具を詰める袋作りを実施。
ピースパックに文具を詰める作業は来年1月に行う。木部団委員長は「普段の生活の中で、自分たちの生活が平和であることを実感する機会はあまりないが、世界には大変な思いをしている人たちがいるということを知り、また、異文化への理解を深めてもらえれば」と話していた。 -
みはらしの湯ロビーで橋爪まんぷさんのチャリティー展「まんが子墨(ねずみ)絵展」始まる
伊那市の漫画家・橋爪まんぷさん(67)による、チャリティー展「まんが子墨(ねずみ)絵展」が21日から、伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」の展示ロビーで開かれている。小林一茶の句に読まれた場面を来年の干支(えと)、子(ねずみ)が演じた「まんが絵」12点が、訪れた入浴客の目を楽しませている。
チャリティー展は7年目。干支をモチーフとした作品を展示するのは6年目となる。
来年は「子年」ということで、その印象が最も合致した小林一茶の俳句とまんが絵をコラボレートさせて作品を制作。誰もが耳にしたことのある「やせ蛙(かえる)まけるな一茶ここにあり」や「雀(すずめ)の子そこのけそこのけ御馬が通る」などといった句の場面を描いた12作品が並んだ。どれも橋爪さんらしい和やかな作品に仕上がっており、ネズミたちが一茶の句に出てくるさまざまな場面を楽しんでいる。
作品は例年、一定期間展示して購入希望者を募り、展示後に譲りわたすようにしているが、心待ちにする人も多く、今年もすでにチャリティー展に関する問い合わせがあったという。1つの作品に4、5人が申し込みする場合もあるが、同じ作品に複数の希望者がいた場合は抽選となる。
また、昨年から展示を一まとめにした来年用カレンダーも合わせて販売しているが、こちらも好評だという。
橋爪さんは「みなさん、一茶のことはご存知だと思うが、絵を見て、奥深い一茶の詩を楽しんでいただければ」と話していた。
まんが絵の価格は額入りA4サイズで5千円。また、カレンダー(CDケースサイズ)は限定100部で500円。来年1月31日まで。 -
赤帽長野県軽自動車運送協同組合が伊那市社会福祉協議会に防災頭巾
赤帽長野県軽自動車運送協同組合(倉坂正道代表理事)は21日、伊那市社会福祉協議会に防災頭巾50個を寄贈した。
同組合では毎年県内7支部が順番に管内の社会福祉施設などに社会貢献とクリスマスプレゼントを兼ねてさまざまなものを寄贈している。
同組合が市社協に必要としているものを聞いたところ、防災頭巾との返事をもらい今回の寄贈となった。市内5つの障害者社会就労センターには防災頭巾の備えが無く、市社協では購入を考えていた。
市社協の御子柴龍一会長は「先だって施設内で防災訓練をしたところ、頭の防御ができなかった。もしものことがあってはならないと、購入を考えていた矢先に寄贈のお話をいただき、本当ににありがたい」と礼を述べた。
市社協では寄贈された防災頭巾を5施設に配備する。不足分は今後、備えていくとのこと。 -
県伊那文化会館で「音楽家気分でベーゼンドルファー」
県伊那文化会館は22日、同施設小ホールにあるベーゼンドルファーのピアノを、希望者に弾いてもらう「音楽家気分でベーゼンドルファー」を開いた。一人につき1時間ずつ、上伊那のピアノ愛好者ら8人が名器の演奏を堪能した。
同イベントは昨年度の冬と今年夏に開いており、08年1月12日にも8人が演奏を予定している。
スタインウェイ、ベヒシュタインとともにピアノメーカーの「世界御三家」と呼ばれるベーゼンドルファー。中でも同施設にあるのは・スインペリアル(皇帝)・スと呼ばれる最上級モデルの「290」。標準の88鍵の下にさらに弦が張られ、97鍵の鍵盤を持つピアノとして有名で、同施設ではもともと大ホールにあったが、より多くの人に演奏してもらおうと、小ホールに移した。
バッハやモーツアルト、久石譲などを演奏した市内の女性は「ぜんぜん音の響きが違う」と夢中になって演奏していた。 -
伊那ジュニアアスリートクラブ
伊那市総合型地域スポーツクラブに小学生を対象とした陸上競技教室が誕生した。同クラブの中地区、東部地区クラブの合同企画。11月上旬から、市内の小学4縲・年生約60人が市陸上競技場を主会場に月2回のペースで活動する。待ちに待ったクラブの開設に児童たちは喜んでいる。
市内には軟式野球やバスケットボールなどの球技クラブはあるものの陸上競技に取り組むクラブは珍しい。各小学校でも陸上大会に向け、春先の期間のみ活動することはあるが通年で取り組まないため、同スポーツクラブに保護者から要望が集まっていた。
子どもたちの「走ることが好き」「もっと早く走りたい」との想いに答え、クラブを開設するためには指導者確保が課題となった。そのために、中学校の陸上部顧問や陸上経験者の社会人たちの協力を得て、開設することにこぎつけた。市内の小学校に募集チラシを配ると、一週間で申し込みが殺到した。
練習は、敏しょう性を養うためのミニハードルやラダーを使った練習やランニングなどの基礎トレーニングが中心。指導者たちも「陸上を楽しんでもらうための飽きさせない運動を取り入れている」。春先からは種目別練習が本格的に始まる予定だ。また、中学校の陸上部員も一緒に参加しているため、異年齢間で交流が深まっている。
体を動かすことを楽しんでもらいたい竏窒ニいうのが運営する側の第一の目的。「陸上競技場という本格的な練習場所で活動できることを子どもたちも喜んでいる」という。今年度の活動は3月までで、来年度以降も新しいクラブ員を集め、継続していく考えだ。
伊那市陸上競技場で練習するクラブ員 -
伊那図書館で「ミツロウキャンドルづくり」楽しむ
伊那市の市立伊那図書館は22日、冬至とクリスマス、命の循環について考えるためのイベント「ミツロウキャンドルづくり」を同館で開き、市内の親子連れを中心とした約40人が参加した。5千年の歴史を持つという自然素材のキャンドル作りを楽しんだ。
講師の平賀研也館長によると、1年で一番昼間が短い日の冬至を境に、太陽が再びその勢いを取り戻し、命の芽吹きが再び始まる竏窒ニの考えと、キリストの誕生を祝うクリスマスとは密接にある。ロウソクに火を灯すという行為も命の誕生を意味しているという。
「ミツロウのキャンドルは5千年前の人も使っていた」との説明に参加者は関心深げの様子。キャンドルは、綿の糸を湯せんしたミツロウに浸しては冷え固まるのを待つ動作を繰り返して行い、クリスマスツリーや雪だるまなどの形にして作った。
ミツロウキャンドルを作る参加者たち -
美篶きらめき館 上棟式に地域住民300人が集まる
伊那市の美篶支所・公民館の機能を果たす「美篶きらめき館」の上棟式が22日、現地であった。もち投げには、地域住民300人余が集まった。完成は08年3月末で、しゅん工は5月を予定する。
屋根上での神事に続き、美篶支所・公民館建設委員会3役らがもちを投げた。
小学生や親子連れ、年配者らが「こっちに投げて」と言いながら、拾い集めた。
赤羽要建設委員長は、区民の文化の発信基地になることを願った。
施設は老朽化に伴い、現支所・公民館西側に新築。鉄筋コンクリート2階建てで、延べ床面積は1500平方メートル。地域住民が立ち寄ることができるプレイルーム、講堂、研修室、創作室、図書室などを設ける。事業費は4億3千万円。 -
おかめ堂で「冬至キャンペーン」22日
冬至にカボチャを食べると風邪をひかない竏窒ニの言い伝えにちなみ、伊那市荒井区通り町の和菓子屋「おかめ堂」は22日、千円以上の買い物をした人に同店銘菓の「かぼちゃパイ」2個をプレゼントする=写真。
「かぼちゃパイ」のプレゼントのほか、この日は、1500円以上の買い上げで、「三春スタンプ」を通常の3倍、又は「い縲怩ネちゃんカード」を通常の5倍でポイントサービスする。
同店は「年末になると世間はクリスマスでにぎわっているが、日本の冬至の伝統も忘れず大切にしてもらいたい」と話している。
おかめ堂では、原油高とうで材料費が高くなるなか、値上げせずに商品を販売しているという。
営業時間は午前9時縲恁゚後7時。年内は無休。問い合わせは、おかめ堂(TEL72・2637)へ。 -
06年度一般会計決算など可決 伊那消防組合議会
伊那市、辰野町、箕輪町、南箕輪村の4市町村でつくる伊那消防組合議会の12月定例会は21日、伊那市役所で開き、06年度一般会計歳入歳出決算認定など2案件を原案通り可決、承認した。
前年度の歳入総額は11億7916万円(前年比9・10パーセント減)、歳出総額は11億7745万円(同8・57パーセント減)。概要として、職員2人の救急救命士の資格取得、箕輪消防署の災害対応特殊ポンプ自動車の更新などをあげた。
07年度一般会計第3回補正予算は、歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ124万4千円を減額し、歳入歳出予算の総額を12億3531万円。補正の主な内容は職員異動及び人事院勧告などに伴う人件費の補正や伊那、高遠消防署の需用費(燃料費)の決算を見込む中での増額などとした。 -
伊那中吹奏楽部 伊那中央病院でコンサート
伊那市の伊那中学校吹奏楽部は20日夜、同市の伊那中央病院1階玄関ホールでボランティア演奏会「星降る夜のコンサート」を開いた。集まった患者や生徒たちの保護者ら約100人がホールに響き渡る音色を聞き入った。
同校の福祉委員会が同病院でボランティア活動をしているのを契機に「患者さんに元気を出してもらおう」と始まった、今回で2回目の演奏会。この日は、同委員会の16人が患者を病棟からホールへ送迎する手伝いもした。
特設ステージを組んだコンサートは、1、2年生部員約40人が出演。フルート四重奏やクラリネット六重奏、金管楽器八重奏でクラシック音楽を披露したほか、全員参加でジャズ音楽の「シング シング シング」を演奏した。
松原綾子部長(2年)は「今年も演奏できることがうれしい。私たちの曲がみなさんの心の中に響いてくれれば」とあいさつ。患者たちは、一曲ごとに拍手を送り、その想いにこたえていた。
「患者さんたちが元気になれば」と伊那中央病院で演奏する伊那中吹奏楽部 -
高遠町勝間区とさくらの里が協定帰結
高遠町の特別養護老人ホーム「さくらの里」と同施設のある高遠町勝間区が20日、災害時において相互に協力・応援する協定を締結した。高遠町総合支所で伊東義人支所長立ち会いのもと、「さくらの里」の山浦恭民理事長と勝間区の小池静男区長が協定書に調印。協定は2年間となっている。
協定書によると、災害時に「さくらの里」は入所者の避難誘導、物資搬出に協力を要請できる。勝間区の地域内で被災者がある時は、「さくらの里」は一時的な避難場所として可能な限り受け入れる。要請手続きのできない緊急事態の場合、それぞれの判断により現場にかけつけ、入所者、区民の安全確保に協力する。
山浦理事長は「災害はいつ起こるかわからない。夜間の場合、少ない職員で対応し切れないということが懸念されていた。このような締結をしていただきありがたい」と述べた。
小池静男区長は「勝間区にはお年寄りだけで暮らしている家もあるので、災害が起こった際にこのような施設で受け入れていただければ、安心」と述べた。 -
伊那中央病院 来年1月に施設改修へ
伊那中央病院運営審議会(北原敏久委員長)が19日夜、伊那市の伊那中病であった。医師不足に伴う産科問題対応で、伊那中病の施設改修について、諮問通り答申した。27日の中央行政組合議会で施設改修にかかわる補正予算を提案する。
来年4月、昭和伊南総合病院(駒ケ根市)の常勤産科医がいなくなることから、産科診療を休止せざるを得ない状況で、受け皿として伊那中病の施設改修が必要になっている。
上伊那の年間の分娩(ぶんべん)件数は1600件。内訳は伊那中病が千件、昭和病院が500件、民間・助産所が100件。
伊那中病の産婦人科医師は4人で、来年度に1人増員となる見込み。
小川秋実院長は「開院当初、分娩室は年間500件を想定していたが、千件を扱っている」と人的、施設的に足りない状況を説明。昭和病院分をカバーするために、里帰り出産の自粛などに理解を求め「来年度の分娩件数は年間1200件の見込み。何とか上伊那の需要にこたえたい」と述べた。
産科病棟の改修は、4階にある分娩室を2室から3室に増やす。分娩に必要な医療機器もそろえる。陣痛室1室が分娩室に変わるが、新たに陣痛室としても活用できる病室1室を設ける。
来年1月に着工し、3月上旬にしゅん工予定。
08年度には、1階の産婦人科外来の南側に、産婦人科外来診療棟を増築。初診は紹介状の持参を求めているが、外来が増える見込みで、産科と婦人科の診察室・内診室を1室から2室に増やすなど現在の2倍の広さにして対応する。
5月に着工し、8月中旬にしゅん工予定。
改修費は1億1700万円を見込む。
委員は上伊那医師会、住民代表ら15人で構成。施設を増改築する場合、審議会へ諮問することになっているため、臨時に開いた。 -
西箕輪「わんぱくおやこ塾」 クリスマス会
伊那市の西箕輪公民館の子育てサークル「わんぱくおやこ塾」は19日、同公民館講堂でクリスマス会を開いた。市内の15組約40人の親子が参加し、クリスマスツリーを囲んでクリスマスソングを歌い、ケーキを食べて楽しんだ。
グループごとに分かれ、クリームやチョコレート、バナナなどでデコレーションしたホットケーキ作りを満喫。各家庭で子どもの好みに合わせたトッピングを選んでケーキを完成させ、一足早いクリスマス料理を親子で味わった。
会の最後には、公民館の職員がふんしたサンタクロースが登場し、クリスマスプレゼントを配った。プレゼントは保護者が事前に、わが子のために用意した絵本やアニメキャラクターのおもちゃなどで、子どもたちは包装紙の中身に期待を膨らませた。
わんぱくおやこ塾は、保護者同士の交流などを目的とした公民館事業で年間12回を計画。クリスマス会のほか野菜作り、川遊びなどがあり、来年1月は餅つき大会を予定している。
サンタクロースからのプレゼントを喜ぶ子どもたち -
ジャスコ箕輪店 大萱の里にX´masプレゼント
ジャスコ箕輪店が19日、伊那市の身体障害者療護施設「大萱の里」の利用者らに恒例のクリスマスプレゼントを届けた。施設のクリスマス会に合わせて関係者が訪問し、ショートケーキ110食分のほか、加湿器と電気ポットをそれぞれ1台ずつプレゼントした。
社会福祉活動の一環で、ジャスコが98年長野パラリンピックの観戦に同施設利用者を招待したのをきっかけに交流が始まり、ケーキなどのプレゼントは今年で8年目。社員や会社で積み立てている「イオン社会福祉基金」をプレゼント費用にあてている。
ジャスコ箕輪店後方統括マネージャーの征矢紀子さんは「今年もあとわずかですが体に気をつけて、笑顔で新年を迎えてください」と施設の利用者代表にプレゼントを手渡した。堀川文英施設長は「有意義に使わせてもらいます」とあいさつし、感謝状を渡した。
利用者の代表にケーキを渡すジャスコ箕輪店の関係者 -
シカ肉を使った丼好評 伊那市役所食堂
伊那市役所の1階食堂「アザレア」で20日、シカ肉を使った「ジビエ料理提案!もみじ丼」限定20食が販売された。試食した職員によると、「思ったよりくせもなくおいしい」ようだ。今後は、客の反応を見て定番メニューに取り入れていきたいという。
アザレアでシカ肉を使ったメニューは初。職員からの提案を受け、みじ丼を考案した。豚や牛肉と比べて低脂肪、低カロリー、高鉄分のシカ肉をタマネギなどとじっくり甘辛く煮込んだ丼で、シカ肉のメンチカツとみそ汁、漬物を付けて550円販売、約1時間で完売した。
25縲・8日は、「年越しアマランサスそば」を提供する。伊那産の穀物アマランサスの実を使った生麺そばを使用。同穀物はタンパク質や鉄分、カルシウム、繊維質などを多く含んでいて栄養価が高いという。
限定20食の「もみじ丼」を試食する客 -
伊那ビジネス専門学校来春 医療秘書コース新設
伊那市狐島の伊那ビジネス専門学校(三沢清美校長)は来春から、情報経理学科医療秘書コース(2年制)を新設する。医療保険の基礎知識や、診療報酬明細書の作成方法などの医療事務を学ぶことができる。
医事コンピューターの基礎知識、電子カルテの仕組みなどの学習や医療機関での体験実習をする。このほか、ビジネスマナーや簿記なども学び、病院事務職、薬局窓口、診療補助スタッフなどの就職を有利に進めることができるという。
同コースの募集定員は男女各15人。出願期間は来年4月3日まで。問い合わせは、伊那ビジネス専門学校(TEL76・2260)へ。
新設する「医療秘書コース」のパンフレット -
「池間哲郎を呼ぶ会」が本を伊那市に寄贈
4年前に当時中学生の息子を急性骨髄性白血病で亡くした伊那市西春近の樋口秀子さん(50)が中心となってつくる「池間哲郎を呼ぶ会」(織井常昭会長)は19日、池間さんの著書「あなたの夢はなんですか?私の夢は大人になるまで生きることです。」30冊などを同市に寄贈した。
貧困や病気に苦しむ子どもを支援するNPO法人「アジアチャイルドサポート」代表理事の池間さんの講演を樋口さんが聴いたのがきっかけ。生きるすばらしさを教えてくれた講演会を地元の人たちにも聴いてほしい竏窒ニの想いで会を発足、地元企業などからの協賛金や募金で池間さんを招き、10月初旬に市内で講演会を開いた。
この日は、樋口さんや織井会長らメンバー8人が市役所を訪れ、小坂樫男市長に講演会の協賛金などの一部で購入した本を手渡した。このほか、4年前に病気で亡くなった樋口さんの4人姉弟の末っ子、寛君=当時14歳=の中学校の同級生たちが当時、自分たちで作詞した歌「生きる」のCDも寄贈。本などは市内の小中学校や図書館などに配布する予定だ。
樋口さんは「世界には生きたくても生きられない子どもがいるなか、日本では自ら命を絶つ子どもがいることは悲しい。この本を読んでもらい、もっと生きることに執着してもらいたい」と話していた。
同会では、アジアチャイルドサポートが取り組む、ミャンマーの貧しい地域に井戸を掘るための基金を集めるアジア井戸掘り基金「信州伊那谷命の泉」を設置、基金への協力を呼びかけている。詳しくはホームページ(http:/www.oriken.com/ikemaina/)へ。
命の大切さを訴えた本を伊那市に寄贈した樋口さん(左)ら「池間哲郎を呼ぶ会」 -
伊那市新ごみ中間処理施設用地選定委員会小委員会、用地の適正を判断する点数評価項目25項目の評価方法を決定
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設地を検討する伊那市用地選定委員会の小委員会が19日、市役所であり、建設候補地の絞りこみを行う評価基準のうち、点数評価する25項目の評価方法を決定した。前回決定した各項目の優先順位を示す「補正係数」を参考に、各候補地の立地条件を加点、減点で評価。土地の購入、造成などを含む「施設コスト」の評価は例外的に、金額に応じて加点する方法をとるため、最大30点の差しか開かない他項目に対し、この項目では最大87点の差が生じる、コスト重視となっている。
小委員会では、事務局の示した2案のうち、より自由度のある今回の方法を選択。補正係数を参考に項目ごと、配点方法を決め、建設地に適さない場合は減点する。
具体的には、幹線道路までの距離に関する評価項目は、候補地13地点のうち、最大値と最小値を除いた11地点の平均値(215メートル)を「標準」とし10点を加点。そこより距離が近い場合は20点を加点するが、遠い場合は加点しない。また、活断層の有無を評価する項目では候補地の2キロ以内に活断層が存在した場合、マイナス30点となるなど、候補地ごとに点数化し、その合計点を算出する。
委員アンケートでは「住宅群への影響」「防災面への配慮」を重視する意見が多かったが、今回の方法では施設建設コストへの配点が最大。各候補地の建設標準金額の平均値(4億120万円)を標準金額に設定し、そこから2千万円増減するごとに評価点数を1点ずつ増減するため、施設建設費が約19億となる用地では51点の減点となる一方、最も安い2億1千万円の用地では36点が加点される。
今回の検討結果は21日の全体会で示し、意見があれば再度調整を図る。また、今回方向性を示さなかった点数評価できない項目についても、全体会の中で評価方法を模索し、点数評価項目と併せて最終判断をする。 -
伊那広域シルバー人材センター伊那地区が支え合い募金を伊那市に寄付
伊那広域シルバー人材センター伊那地区(三沢満男会長)は18日、地区会員288人から募った支え合い募金13万3020円を伊那市に寄付した=写真。
支え合い募金は1年間元気で活動できたことへの感謝と、地域福祉に貢献しようという思いから始まったもので、他地区でも会員から募った募金を当該市町村に寄付している。
そのうち伊那地区は例年、東部、竜西、竜東地区の3カ所で開く地区懇談会で募金を実施。集まった金額をこの日、小坂樫男市長のもとへ届けた。
三沢会長は「今年もお互い元気に活動できたが、地域にはそうでない人もいる。地域の高齢者福祉に役立てていただければ」と話していた。