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信号機折れる
21日午後1時過ぎ、伊那市東町の消防署横交差点で脇見運転をしていた車が信号機にぶつかる事故があった。
車に乗っていた親子いずれも軽傷だったが、衝突した信号機の柱が折れ、復興まで2、3時間かかった=写真。
この信号機は、柱がコンクリートでできた古いタイプのものだったため、簡単に折れてしまったと考えられるという。
信号機は2、3日中に修復する予定。 -
三峰川自然再生事業終了地視察
三峰川みらい会議は20日、自然再生事業が終了した三峰川の観察会を開いた。約50人が参加し、三峰川の在来河原植物について学んだり、整備が完了した河原の様子を見学した。
観察会は、治水、自然環境の保全、河川空間の利用などを調整する自然再生事業「三峰川みらい計画」が終了したことに伴い企画した。
参加者は、環境調査などを担当した関係者から、樹木の伐採や河原の拡張などが行われた場所や、この河川に自生する希少植物などの説明を受け、整備が終了した場所にもこういう植物が生えてくることが期待されることなどを学んだ。
整備では、冠水しやすい場所を設けることで、大きな樹木が生育しにくい環境をつくったり、対岸へ行き来できる飛び石を3カ所に設置し、住民に親しまれる河川づくりを目指した。 -
リトルシニア春季大会
06年度全日本リトル野球協会リトルシニア信越連盟春季大会兼第21回読売新聞社杯争奪大会(全日本野球協会リトルシニア信越連盟主催)が21日、伊那市、駒ケ根市など4会場で始まった。県内2地区と新潟県の地区予選を勝ち抜いた16チームが出場。トーナメントの1・2回戦12試合を行った=写真。中南信代表の駒ケ根、伊北はいずれも初戦で敗退した。準決勝に進出したのは佐久、新発田、柏崎、上田南。準決勝、決勝は28日に行われる。
上伊那関係チームの結果は次の通り。
【1回戦】駒ケ根1竏・新潟東、伊北2竏・佐久 -
登内時計記念博物館の遅咲きシャクナゲ見ごろ
伊那市西箕輪の登内時計記念博物館にある遅咲きのシャクナゲが見ごろを迎えている=写真。色形とも美しい約800株が、訪れた人の目を楽しませている。
現在咲いている種類はヤクシマシャクナゲやホソバシャクナゲなどが中心。シャクナゲには、美しい花をつける周期があり、今年はちょうど良い年に当ったため、花の状態も良いという。
今は鮮やかなピンク色が美しいつぼみと、形の美しい花の両方が楽しめる一番良い時期で、見ごろは今週いっぱいとなる。花は今月末まで楽しめる。 -
第7回伊那毎日新聞社杯マレットゴルフ大会
伊那毎日新聞社が主催する第7階伊那毎日新聞社杯マレットゴルフ大会が21日、伊那市西箕輪のパーク羽広であり、イーナちゃんマレットゴルフクラブ(会員約170人、池上為夫会長)に所属する85人が競い合った。
今年は農繁期と重なったこともあり、例年より若干参加が少なかった。36ホール(パー144)を1組4人ずつで回り、トータルの打数で競い合った結果、男子は111打数だった小松正直さん(上新田)が、女子は115打数だった網野さだ子さん(本町)が優勝した。
大会結果は次の通り。
【男子】(1)小松正直111(2)赤羽篤111(3)大野田吉治114(4)小林岩夫114(5)小沢恒二郎117(6)松川幸夫117(7)北林秋雄118(8)飯沢章男118(9)宮下近夫119(10)橋爪次男119
【女子】(1)網野さだ子115(2)小松是美119(3)何山元子123(4)吉沢富佐子(5)渋谷香代子124(6)北野けさ子126
【ホールインワン】小林岩夫、林初雄、黒河内厳、平沢功、小町谷勝己、浅井フミ子、鈴木よしゑ -
上伊那地区PTA指導者研修会
小中学校のPTA本年度役員などを対象とした上伊那地区PTA指導者研修会が21日、伊那市東春近の春富中学校であった。約200人が参加し、PTA活動に臨む心構えや各校のPTA活動などについて意見交換をした。
新しく役員になった父兄の不安解消や資質向上などを目的とした研修会。前年度PTA役員を経験した保護者によるオリエンテーションやテーマごとに分かれた分科会が行われた。
「PTA活動について語ろう!」と題したオリエンテーションでは、4人のパネラーが活動を通して感じたことや課題などについてディスカッションを展開。パネラーからは「PTA活動は役員のためのものではなく子どもたちのためにあるもの。活動を楽しんでいる姿を見て、子どもたちも育つ」といった意見を始め、前向きにPTA活動を楽しむ姿勢が大切であることを訴える声が多く挙がった。また、一人でやるわけでなく、地域や仲間と共に作り上げていく大切さが語られた。
分科会では、「各校の取り組み」「子どもと読書」など、さまざまなテーマに分かれて意見を交わし、それぞれへの見識を深めた。 -
イーナちゃんウォーキングカーニバル06開催
ウォークラリーと健康ウォークを一緒にした「イーナちゃんウォーキングカーニバル06」が21日、伊那市東春近であった。春近郷ふれ愛館をスタートした約500人の参加者は、目的に合せたさまざまな歩き方を楽しんだ。
今年は、19回目となるウォークラリーには約300人、健康ウォークには約150人が事前にエントリー。小学生らでつくるはなまる地域探検隊やまほら伊那市民大学のメンバーなども参加した。
ウォークラリーは約7キロで、2種類のコースをを設けた。4から6人でチームを編成した参加者は、途中出題される問題を解きながら、協力してゴールを目指した。
15キロの健康ウォークに参加したはなまる地域探検隊のメンバーは、ごみ拾いも実施。古里のことを思い、大切に感じる心を身に付けてほしい竏窒ニ、昨年から始めたもので、子どもたちが身近な地域を足で学ぶ機会にもなっている。
ウォークラリーの結果は次の通り。
【ふれあいコース】(1)4Aの歌声チーム(2)西駒クラブD(3)こうちゃんず
【伊那華チーム】(1)東春近南スポーツ少年団Bチーム(2)南剣バナナ(3)Mrガースケズ -
環境ピクニック、今年も開催
上伊那・下伊那の95事業所が参加する「天竜川水系環境ピクニック」が21日、6地区10カ所の天竜川水系河川であり、4180人が河川一斉清掃に取り組んだ。上伊那の民間企業でつくるリサイクルシステム研究会など主催。
企業などが個々に取り組んできた清掃活動を連携して行うことで、一層の環境向上を図ることを目的とした活動で13回目。上伊那は62事業所から2785人が参加した。家族連れや地域住民の参加が多く、ごみは年々減少しているという。
参加者は、それぞれの担当区域のごみを収集。川辺の在来植物の生育に深刻な影響を与えるアレチウリの駆除にも取り組んだ。
この日集まったごみは空き缶3454個、空きびん1323個、ペットボトル2千個で、どれも昨年より大幅に減少したが、伊那地区は、6地区の中でも最も多くのごみが集まった。 -
美篶地区住民が場広山でハイキング
新緑を楽しみながら交流を深めよう竏窒ニ21日、伊那市美篶地区の住民、約300人が参加するハイキングがあった。参加者は、道端に生えた山菜を摘んだりしながら初夏のハイキングを楽しんだ。
美篶地区の青少年育成会と公民館による取り組みで17回目。場広山は新山地区にあるが、美篶地区や美篶小学校の財産区があり、小学生が整備に訪れたりしている。しかし、そのことを知らない人も多いため、ハイキングをしながら美篶の財産について知ってもらおう始めた。大人から子どもまで、幅広い年代層が参加するため、住民同士の絆を深める場にもなっている。
高烏谷山を目的地として場広公民館をスタート。途中、財産区を管理している委員から説明を受けながら場広山のことを学んだ。
山頂では、それぞれが持参したお弁当を味わった。 -
オードリーで1周年記念祭
伊那市東春近の終身型老人ホーム「オードリー」(登内博利施設長)で20日、設立1周年記念祭があり、入所者やその家族が歌や大道芸などを楽しんだ。
同施設は昨年5月、65歳以上で要介護認定の1縲・と認定された人を対象とする有料老人ホームとして開所した。現在は18人の利用者が入居期間に制限なく生活している。
1周年を迎えたこの日は、入所者の家族が大道芸を披露。利用者の打楽器演奏に合わせて「たぬきばやし」「富士の山」「ふるさ」などを参加者全員で合唱した。
利用者の演奏を指導をした元音楽教師・中村早恵子さん(74)は「懐かしい歌を全身で楽しむことで心が開ける」と話していた。 -
新市の本年度予算編成にかかる理事者査定始まる
新伊那市の本年度予算にかかる理事者査定が20日、伊那市役所で行われた=写真。
各事業担当課から出された予算要求の総額は約320億円。3市町村の継続事業を優先させながら、昨年の一般会計306億円程度まで調整し、一体化の醸成を目指す。
また、合併により削減された人件費の使途を明らかにするなどして、合併効果が具体的にわかるようにしたいとしている。
予算案は6月上旬に発表し、定例会にかける。 -
かんてんぱぱのエビネ見ごろ
伊那市西春近のかんてんぱぱガーデンでは、エビネが見ごろを迎えている=写真。
園内には、タカネエビネ、ナツエビネなど5種類のエビネがあり、黄色やピンク色の花をつけている。色、形ともにさまざまなものがあり、山野草愛好家にも人気が高いエビネは、採取しやすいことが影響して徐々に数が減少しているという。
エビネのほかにもクロユリ、ニリンソウなどが見ごろ。同ガーデンには、約100種類の山野草があり、さまざまな花が順を追って咲いていくため、秋口まで楽しめるという。
今後はフタリシズカ、ササユリ、オニユリなどが咲き始める。 -
中条盆栽山野草展示会
中条公民館盆栽クラブ(会員・約13人、白鳥昭平代表)による盆栽山野草展示会が21日まで、伊那市西箕輪の中条公民館で開かれている。アツモリソウやエビネ、樹齢70年近い松の盆栽など約300点が、訪れた人の目を楽しませている。
26回目となる同クラブの展示会は、例年2千人近い人が訪れるほどの人気。展示の目玉は7、8種類がそろうアツモリソウ=写真。特徴的な大きな花をつけるアツモリソウは栽培が難しく、山では乱獲による減少が進んでいる。
同クラブのアツモリソウは全て株分けしたもので、クリーム色の花を咲かすレブンアツモリ、ひときわ大きい袋が特徴的なホテイアツモリ、経ヶ岳に自生するキョウガタケアツモリなどがある。
今年は気候の変動が激しかったため、花の時期を合わせるのが難しかったという。
同じく希少な山野草として人気の高いエビネも数種類が並び色や形の違うさまざまな花を咲かせている。
また、山野草と一緒に盆栽が並ぶのもこの展示会の特徴。そのほか、ヤマシャクヤク、シラネアオイ、コケイランなどが見ごろを迎えている。
また、山野草の展示即売もしている。 -
はら美術で水野敬子さんの作陶展
人間国宝・加藤唐九郎氏の黄瀬戸を今に引き継ぐ水野敬子さん(69)=岐阜県=の作陶展が23日まで、伊那市旭町のはら美術で開かれている=写真。黄瀬戸独特の落ち着いた黄色に彩られた食器や花器など約100点が、訪れた人の目を楽しませている。
加藤氏に20年近く師事した水野さんは現在、美濃焼伝統工芸士、美濃陶芸協会理事などを務めている。
黄瀬戸は志野、織部などと並ぶ美濃の代表的な手法の一つ。灰を主体とする釉(ゆう)薬がつくる深い黄色が「黄金色」にも例えられ、安土桃山時代から珍重されていた。
しかし、当時と現代の居住環境は大きく異なり、光の根源も違うため、水野さんは「現代生活の中でも美しい色彩を放つ黄瀬戸」追求。釉薬の原料である灰をつくることから自身で行い、独特の黄金色を再現している。
女性ならではの感性で仕上げられた作品は、優しさと温かみを放ち、見る人に安心感を与える。
午前11時縲恁゚後6時。入場無料。 -
かんてんぱぱホールで季節感あふれる展示
伊那市西春近のかんてんぱぱホールギャラリーで、それぞれ個性の違う作品展が開かれ、多くの来場者が足を運んでいる。午前9時縲恁゚後6時(それぞれ最終日は午後4時)。
◆鉄工芸、木工、染色、ガラス作家4人の作品300点がコラボレーションする「四季のしつらえ展」は、実際の住空間をイメージした展示会場に、それぞれの作品で・ス四季・スをコーディネートしている=写真。22日まで。
例えば冬を題材にした空間は、まきストーブの周りに、大きなソファーが並び、壁には黄色や茶色の染め織物、テーブルにはシンプルなガラスの水差しが並ぶ。
出品者の一人の家具職人・田中伸生さん(46)=伊那市西箕輪=は「4人の作家が集まって作り出す四季のイメージ、作品のハーモニーをみてほしい」と話している。 -
文化勲章受章作家版画展 ベル伊那23日まで
「文化勲章受章作家版画展竏猪シ品をお手頃価格で竏秩vは23日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
芸術・科学などの分野で大いなる貢献を果した偉人に贈られる文化勲章。日本画、洋画の各界で受章し、歴史に名を残す受章作家約20人、文化功労者作家も合わせ合計30余人の秀作を展示販売する。
作品は横山大観「無我」、川合玉堂「富嶽」、竹内栖鳳「霜秋」、上村松園「蛍」、東山魁夷「明宵」のほか、奥村土牛、小倉遊亀らの版画も並ぶ。
関係者は「近代から現代の巨匠の名画が勢ぞろいしているのでぜひ一度」と来場を呼びかけている
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
香葉会書展
香葉会(池上信子さん主宰)の第8回書展が19日、伊那市の県伊那文化会館で始まった。叙情的雰囲気のある作品に来場者が見入っている。
池上さんのもとで学ぶ70余人が1人1点から3点を出品し130余点を展示。かなを中心に漢字・調和体などで、額装、軸装、屏風、巻子など各種の作品を楽しめる展示になっている。日展参事で香瓔会会長の榎倉香邨さんの賛助出品もある。
3年振りの書展。会員の書歴は2年から20年近くとさまざまだが、一人ひとりが書きたいものに挑戦した。今回は大きな作品が多いのも特徴。新「伊那市」誕生を記念し、伊那市ゆかりの俳人「井月」の句を全員で書き屏風に張った合同作品、個々の作品も井月の句を選んだものがある。
どうやって練り上げた線を書くか、夢を持ち日々学んできた成果を発表。墨の強弱、字の大小など個性が表れている。書の根本である古筆を学び「倣書」も展示している。
「書の神髄に私たちもようやく踏み入れて書けるようになり、底辺が少し上がってきた。かな書の美しい世界にふれてほしい」と話している。21日まで。午前9時半縲恁゚後5時半(最終日午後4時半)。無料。 -
不法滞在外国人12人を摘発
伊那、駒ヶ根署と県警本部警備部警備第一課、東京入国管理局は合同で19日、伊那、駒ヶ根市、南箕輪村内に住み、働いていた不法滞在外国人12人を摘発し、11人を同管理局が収容(1人は在宅調査)した。
同日午前6時ころから、伊那、駒ヶ根市、南箕輪村内の7カ所で、フィリピン、タイ、韓国、ペルー国籍の3縲・1歳、男性4人、女性8人の計12人(伊那署10人、駒ヶ根署2人)を摘発。不法滞在期間は短くて10日、長くて13年9カ月だった。
市民から「不法滞在の外国人が伊那市内や駒ヶ根市内などに住んで、働いている」との通報を受け、東京入国管理局と合同で摘発をした。 -
区民の力作一堂に 全体で初「西町区美術展」
伊那市の西町区民が制作した絵画などが集まる「西町区美術展」は21日まで、同区公民館で開いている=写真。これまでは区内の常会ごとの文化祭などで作品展示をしていたが、区全体としては初めてとなった。西町区(福澤良一区長)の主催。
公民館文化活動の一環として企画した展示会に区民約80人が、油絵、絵手紙、書、陶芸、人形など100点を出品。区内在住の伊那美術協会員の洋画家・小林修一郎さん、染色家・野中ひろみさんなど約15人の作品も飾られている。
作品は南アルプスの山々や地元の伊那部宿の街並みを描いた絵画、雲がかかった富士山や山野草を撮影した写真などバラエティー豊か。会場は区民が手がけた力作の鑑賞の場となって、美術品にふれあう機会をつくっている。
福澤区長は「当初はこれだけの作品が集まると思っていなかった。予想以上の出品数で驚いている。来年以降の開催予定はないが、要望が多ければ続けていきたい」と話している。
午前9時縲恁゚後5時(最終日は午後3時)。入場無料。 -
フジの花見ごろ
伊那市西春近の宮沢勤さん宅にのフジの花が見ごろを迎えている=写真。
木は28、29年前に植えたもので、今年は特に多くの花がついた。花の房は50センチ近くあり、5月下旬ころまで楽しめるという。
宮沢さん宅の庭には、フジのほかにモモ、ツツジなどの花木を中心とした春の花々が一面に植えられているため、毎年この時期はさまざまな花の色彩で彩られる。 -
あじーなでお米の日割引
上伊那農業協同組合(JA上伊那)ファーマーズあじーなは20日から、毎週土曜日を「お米の日」として上伊那産コシヒカリに限り、通常価格より安く販売する。
あじーなの上伊那産コシヒカリは、伊那市美篶地区で栽培されたものが中心で、人気がある。そこで、日ごろへの感謝とより多くの消費者に上伊那産コシヒカリを知ってもらいたいという思いから「お米の日」を企画した。
お米の日の当日は、5キロ1750円が1580円に、10キロ3500円を2980円に割り引く。 -
レンゲ畑
伊那市東春近の休耕田で、レンゲが見ごろを迎えている。一面に広がる赤紫色のじゅうたんの上を、みつを集めるチョウやハチが飛び交っている。
マメ科のレンゲは、根につくバクテリアが地力を回復させる効果があり、昔は多くの農家が緑肥にするためにすき込んでいた。しかし、化学肥料の普及とともにレンゲを育てる人も減少。“春の風物詩”も見られなくなった。しかし近年は、環境に優しい安全な栽培を目指して、再び昔の方法で栽培をする人もいるという。 -
馬込勇ファゴット奏法セミナー
ファゴット奏者の馬込勇さんによるファゴット奏法セミナーが14日、伊那市の県伊那文化会館であった。高校生と大学生14人が指使いや姿勢など基本から指導を受け、セミナーの最後には玄関ホールでアンサンブル曲の演奏を披露した。
ファゴットは吹奏楽でも重要な役割を担う楽器だが指導者が少ないため、伊那文化会館が年2回、世界的に活躍し後進指導にあたっている馬込さんの指導を受けて技術の向上を図ろうとセミナーを開き13回目。
信州大学の学生1人、県内の高校7校から13人が参加。馬込さんのドイツ留学時代に共に学び、長野市で馬込さんのセミナーを主催している須坂商業高校教諭の福田伸幸さんも初めて訪れた。
受講生のファゴット歴は1年から9年とさまざま。楽器の状態の確認から始まり基礎を中心にアドバイスを受けて練習に励んだ。
最後は、モーツァルトのアンサンブル曲を馬込さん、福田さん、受講生で演奏。玄関ホールに16本のファゴットの音が響き、思いがけず居合わせた来館者は演奏に拍手を送った。 -
伊那市ママさんバレーボール リーグ戦開幕
伊那公民館事業の伊那市ママさんバレーボール協議会(武田さゆり会長)の第26回リーグ戦開幕式が17日夜、市体育館であった。本年は昨年より1チーム少ない10チームが参加し、熱戦を繰り広げる。
本会長の武田登同公民館長は「バレーを通して子どもたちに夢を与えれるよう、ハツラツと明るいお母さんになってほしい」とあいさつ。武田会長は「バレーが出来る恵まれた環境を理解してくれる家族に感謝し、リーグ戦を自分の生活の励みにしてほしい」と話した。
前回リーグで優勝したコスモスの北村祐美子さん=西箕輪中条=は「体力の限界をこえるような珍プレー、好プレーを目指し、最終戦までけがのないように戦うことを誓う」と選手宣誓した。
開幕式後は同協議会審判委員会の指導で審判講習会を開いた。参加者ら約90人は、ゲーム形式で主審、線審などの各審判ポジションに付き、それぞれの技術を学んだ。
リーグ戦は6月上旬縲・0月下旬の間、1チーム6試合ずつの変則リーグで順位を決定。6、9月には予選リーグ、決勝トーナメントで優勝を決める大会もある。 -
固形燃料で湯を沸かし火事 伊那市東春近暁野
17日午後9時21分ごろ、伊那市東春近暁野の無職・矢花顕二さん(57)方から出火。木造2階建て住宅(延べ床面積約180平方メートル)の2階部分の天井など約90平方メートルを焼き、同10時33分に鎮火した。住宅にいた矢花さんと同居人の計2人に、けがはなかった。
伊那消防署の調べによると、出火場所は2階の寝室で、矢花さんが固形燃料で湯を沸かしていたのが原因。本人が1階から戻る間に、火が周りにあった生活ごみに燃え移ったものと考えられるという。 -
少年に酒提供で書類送検
伊那署は18日までに、当時17歳の少年3人に対し、酒類を提供した伊那市内の飲食店経営者とその会社を「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」違反で長野地方検察庁伊那支部に書類送致した。
送致したのは同市高遠町西高遠の会社「百足屋」(小松忠彦代表取締役)と、飲食店経営の市内女性(58)。調べでは2月13日午後8時ころ、店に来店した少年3人に対して、未成年者であることを知りながら酒類を提供したもの。
伊那署員が少年を職務質問した際、酒臭がしたので事情聴取した結果、分かった。酒を提供した女性などを任意で取り調べ、送致した。 -
伊那養護学校薪班の生徒が薪割り体験
自分たちがつくる薪(まき)について学ぼう竏窒ニ18日、伊那市の伊那養護学校高等部の生徒13人が、薪ストーブの販売・施工会社「ノースフィールド」(本社・伊那市、伊東敏彦社長)で薪割り体験をした=写真。
伊那養護学校高等部は、生徒それぞれにあった職業を見出す取り組みとして作業学習をしており、ストーブ用の薪づくりもその一つ。5年ほど前からは、どのような木や形態が薪に適しているのか、客目線からみた良質な薪はどんなものかなどを学ぶため、ノースフィールドの協力を得てと体験学習をしている。
プロの指導を受けることで、刃物への恐怖感が緩和されるほか、薪が割れたという達成感が自信にもつながるという。
上手に薪を割れた生徒は「うれしかった」と話していた。
その後、実際に販売している薪ストーブを見学し、知識を深めた。 -
趣味で始めた〃木地屋〃 松尾豊彦さん(66) 伊那市美篶
自宅近くに設けた作業場から、電動ろくろを回しながら木を削る音が聞こえる。作業を始めると、ご飯やお茶に呼ばれても途中で止められないほど木工品づくりに夢中になる。
木地師(きじし)は、ろくろなどの道具を使い、おわんやおぼんなどの木工品を作る職人。
若いうちからものづくりが好きで、伝統工芸をやりたいと思っていたが、生活がかかっていたため、なかなか始めることができなかった。
60歳で定年退職。早速、木工品づくりを教えてもらおうと木曽の漆器店へ飛び込んだ。3軒に断られたが、そのうち1軒から飯田市の木地師を紹介してもらい、足を運んだ。100円ショップで木工品を売っている時代。材料費や手間を考えたら、やっていけない。「本気なら教えてやる」と言われ、週2日のペースで半年間、飯田市まで通い、木工品づくりの基礎を学んだ。
材料は木材屋から端材を調達。トチノキを主に、サンショウ、ケヤキ、エンジュなどを使う。電動ろくろの先端に、木の材料を取り付け、手づくりの刃物「ろくろカンナ」で削り、やすりをかけて仕上げる。
作品は菓子鉢、花器、おぼん、マグカップ、ペン立て、そばの練り鉢、太鼓のばち、だるま落としなど実用的なものから置き物、おもちゃ…とさまざま。きゅうす置きは、きゅうすを置く丸い板の淵に溝を彫り、ふたを立てかけるように工夫した。「こういうものがあったらいいなというものを適当に作ってるだけだけどね」。手の感覚が頼り。重ね置きする茶たくの場合、カーブをそろえるのが難しいという。同じものでも、木目の違いはもちろん、全く同じ作品はできない。1つひとつに味わいがある。
伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネル開通を記念した置き物も制作。枝の輪切りを半分にして、年輪をトンネルに見立てて、荷を背負った馬と奈良井宿の大名行列を添えた。「実用的なものは売れるけど、こういうものはねっからほしいという人はいないね」と笑う。
木曽の漆器店で3年くらい作品を出していたが、店じまいのため、今は伊那市内のイベントなどに出かけて自らが売る。「楽しみにして来たよ」と友だちを誘ってくる顧客もいるほど。「茶しゃくの入れ物がほしい」「そば湯の入れ物を作って」と注文にも応じている。
40数年、工作機械を作る仕事に携わっていた。木工品づくりも何もないところから、形が出来上がっていくおもしろさは同じ。「おやじが大工だったもんで、その血をひいたのかな」。
「いつか五重塔を作りたい」と腕を磨きつつ、やりたいことができる幸せを感じている。
自作のおぼんに書かれた「知木心(木の心を知る)」。師匠の木地師から贈られた言葉を心に刻む。
(湯沢康江) -
伊那市が23日付の人事異動を内示
伊那市は17日、23日付の人事異動を内示した。部長級9人、課長級21人、課長補佐級26人、係長級6人、主査級1人、主任級1人の64人。「旧3市町村の一体感を醸成する人事」(小坂市長)とした。
4月に市長選があったため、新市発足に伴う人事異動(3月31日付)は新市へのスムーズな移行を考慮し、最小限にとどめていた。第2次異動は管理職が中心。
高遠町・長谷の各総合支所長(地域自治区長)は、地域の実情を知り、3市町村の合併を協力し合って進めてきた伊東義人氏(73)、宮下市蔵氏(73)をそれぞれあてた。任期は2年。小坂市長は「地域の要望もあるだろうが、公平な立場で全体のバランスを考えながら取り組んでほしい」と期待する。
地域協議会は委員の人選をして、6月中に発足させたいとしている。
総合支所次長には、旧伊那市職員を起用。
また、旧伊那市で取り組んでいた昇格する際の自己推薦を高遠町・長谷に広げた。課長級・課長補佐級で33人を受け付け、合併前に3役が面接。個人の意欲をかって9割ほどを採用した。 -
西春近商工会が総会
伊那市西春近商工会の第46回通常総会が16日、商工会館であった。市内の高遠町商工会、長谷村商工会との合併協議会設立をはじめとする本年度事業を決めたほか、会長に野溝和男さんを再任した。
あいさつに立った野溝会長は「40年余続いてきた商工会だが、県の指示は1市町村に1経済団体。商工会活動は補助金8割で成り立っている。補助金カットで、合併せざるを得ない」と経過を報告し、伊那商工会議所と話し合いながら09年4月までに統合したいとする意向を示した。
本年度事業では、07年4月1日の旧3市町村の商工会の合併を目指して合併協議会を設立する。2月から3商工会で問題研究委員会(委員16人)を継続して開催。3月には3商工会が広域連携による経営改善普及事業協定に調印し、小規模事業経営支援事業や新たな事業業分野の開拓のための情報提供など連携して取り組む。また、例年開いている「春近どんぴちゃ祭り」「西春近商工祭」は充実させ、地域振興を図る。
席上、永年勤続優良従業員の表彰があった。
会員は240人。