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男女共同参画社会づくりをめざして市民のつどい
男女共同参画社会づくりを目指す「2005伊那市民のつどい」(市・実行委員会主催)が22日、市役所であった。各区、女性団体などから約140人が出席。「男女がお互いに人権を尊重し、自由な選択に影響を及ぼさないように配慮する」など3項目をアピールした。
4月に市男女共同参画推進条例が制定され、市民、事業者、教育関係者らが自らの問題として認識し、行動できる取り組みが必要となっている。
あいさつに立った宮原達明実行委員長は女性の消防団員や区会議員の登場に「着実に前進している」としながら、女性の意識の変革も求めた。
分散会では「地域と家庭で考える男女共同参画」をテーマに意見を交換。区会議員の選出方法の話題に「まずは女性も出かけて勉強し、活動に加わる」という意見も出ていた。
また、講談師宝井琴桜さんが「女もいきいき、男もいきいき」と題して基調講演。講談界で初めて女性真打ちに昇格した宝井さんは、先輩から「お嫁に行くのが幸せ。やめなさい」と言われた経験を交え「やってみなければ、わからない。性別で決めるものでない」と張扇をたたきながら話した。 -
高校改革プランを考える高校生集会
高校改革プランに対する率直な意見を聞いてほしい窶狽ニ高校生自らが企画した「高校改革プランについて考える高校生集会」が22日、伊那市の伊那北高校であった。県内の公立20校から約150人の生徒が集い、米澤修一教育次長など県教育委員会4人に、生の声をぶつけた。
各校生徒からは、多部制・単位制の配置や財政問題との関係、30人学級に対する疑問や意見などが相次ぎ、高校改革プラン推進委員会に対しても「高校生が傍聴できない平日にするのでなく、平日の夕方や休日にしてほしい」という声があがった。
県教委は、それぞれに回答しながら、「“どうすればよいか”を考えることの難しさは感じてもらえたと思う」とした。
集会の実行委員長、伊那北高校の滝澤文那さん(17)は「高校生は未熟で責任能力がないため、個人では到底解決できない問題。しかし今回は、高校生の声に耳を傾けることが“教育”だと考え、行動してきた」と話し、この問題だけでなく、高校生が主体的に発言できる場の継続を要求。
県教委は「検討していきたい」とし、具体的約束は避けたものの、高校生の思いを受けとめた。
今回の発言は集約し、推進委員会や知事、県教委などに送り、プランに高校生の声が反映されるよう働きかけていく。 -
レントライフが全国会議を開催
不動産賃貸管理のレントライフ(本社・伊那市、淺川透会長)は20日、東京都西新宿のエステック情報ビルでフランチャイズ(FC)展開するレントライフネットワークの全国会議を開催した。北海道から奈良県まで約20の直営店・FC店が参加。大手コンサルタント会社・船井総合研究所が05年春から開始したレントライフセミナーで、同社の事業内容を知る業者が増え、新たに神奈川県横浜市と静岡県清水町の2社がFCに加盟した。直営店・FC店で合計22店舗展開になった。
会議では、「地域一番店」を目指して、不動産業の重要なツールになっているインターネットホームページの強化の方向性や、物件の仕入れ方法・管理方法などを、直営店を中心に各店舗の実情を紹介し合いながら議論。有効なノウハウを掘り起こして全国で駆使していくことを確認した。
賃貸管理は、従来の売買・賃貸の仲介を軸にした不動産事業の枠を超えて、集客・入退去から家賃や物件の管理、入居者の日常的クレーム処理などまでを行う新たな事業。マンション建設を行う建設会社や、賃貸物件のリフォーム会社などからも注目されている。
船井総研も、この業態に注目し、不動産事業の新しい形として、淺川会長などを講師にしたレントライフセミナーを、毎月、東京・大阪など全国各地で開催している。
淺川さんは船井総研のセミナー開催に合わせて自身の体験をもとに賃貸管理業の構想をまとめた「不動産業崩壊」(ビジネス社刊)を出版。東京の書店で大きく陳列されるなど注目を集めており、この書籍を通じてレントライフを知り、FC加盟の問い合わせをする会社も多いという。
新たに加盟した横浜市都筑区のリフォーム会社社長は「伊那市に行ったが、あの山の中で、業界の状況やインターネットなどに関して、柔軟で現代的な思考をしていることに驚いた。伊那市の本社で考えたことは都市部でも必ず通用すると思い加盟した。従来の大手のFCと違い、地場の企業の優しさを感じる」と話した。 -
強烈な個性光り…視点の違い伝える
伊那市境東のカメラ店「キタハラカメラ」に集う写真愛好者50人による、第5回写真展「なんじゃもんじゃ」は30日まで、同市立図書館で開いている=写真。正体不明と呼ばれるヒトツバタゴ(通称・なんじゃもんじゃ)の様に、強烈な個性が光る作品ばかり50点が並ぶ。
車のフロントガラスに映った影を・スカマキリ・スに見立てた作品、アジサイの花の下でかくれんぼする犬、笑いながら水溜りで遊ぶ2人の児童窶狽ネど、バラエティー豊かな作品を出品。被写体をとらえる視点はそれぞれで、「アングルの違いの楽しさ」を伝えている。
メンバーは小学生、大学教授、主婦、会社員、農家窶狽ネど年齢、職種はさまざま。毎日夕方になればキタハラカメラに5縲・人が集まり、その日に撮影した写真や、デジタルカメラ、プリンターなどの話題で話はつきないという。
24、25日は休館日。午前10時縲恁゚後7時。 -
郷土の平和決意新た
伊那市西箕輪の戦没者追悼式が20日、同地区の仲仙寺観音道招魂碑前であった。遺族会など関係者50余人が出席し、戦死した人々に思いをはせ、先人が愛した郷土に平和を築き上げていくことを誓い合った。同地区社会福祉協議会や遺族などでつくる実行委員会の主催で、この時期恒例。
出席者は、仲仙寺の師田香雪住職の独経が流れる厳かな雰囲気のなか、「招魂碑」の前で手を合わせ、焼香し、哀悼の意をささげた=写真。
実行委員会の山口通之副会長は「日本は戦後60周年を向かえたが、世界ではまだ戦争やテロなどが絶えない。戦争の悲惨さを後世に伝え、遺族会と共に平和を追い求めたい」とあいさつし、同市社会福祉協議会の御子柴龍一会長も「社会の生活環境が多様しようと、次世代の子供たちに戦争の悲しさを伝えていかねば」と話した。 伊那市遺族会の矢島荘司会長は「日本は荒涼とした廃墟のなか、飛躍的な繁栄の道を歩き続けている。西箕輪の地も豊かで平和なになったのも、戦没者のいしずえによるものだと語り継ぎ、思いを新たに追悼の意をささげたい」と追悼の辞を述べた。
招魂碑に眠る戦没者は日清戦争以降183人(分村前の箕輪町中曽根地区の約10人も含まれる)。 -
福祉有償運送運営協議会
来年4月以降、福祉有償運送サービスが許可制になることから、21日、伊那市役所で第1回福祉有償運送運営協議会があった。市は「タクシー会社との競合ではなく、交通弱者対策として理解いただきたい」と求めた。
国土交通省の「福祉有償運送及び過疎地有償運送に係る道路運送法第80条第1項の許可の取り扱いについて」の通達で▽要介護者・要支援者、身体障害者らが運送対象▽使用車両は車いすのリフトなど特殊な設備を設けた自動車窶狽ネどが示された。
移動困難者に十分な運送サービスが確保できないと認めるときは、身体障害者、移送サービス団体、タクシー事業者らで構成する運営協議会を設けて協議し、運輸支局長の許可を受けて運送できる。
申請があるのは4団体。協議会で、移動困難者や福祉車両の運行状況・課題を把握しながら、料金設定を含め申請者の運送の実施計画などを検討する。
自家用車で運送するには「セダン型特区」の申請が必要。市は長野運輸支局に申請したが、協議会での協議事項となっている。
協議会(委員20人)では、会長に司法書士会の戸田雅博さんを選出。市側が協議会の内容、福祉有償運送の概要などを説明した。
次回も資料説明し、申請者の審議に入る。来年2月、長野運輸支局へ議事録要旨を提出する。
規制に伴い、高齢者が対象外となるため、市では何らかの対策が必要としている。 -
エコ通勤デーの実施率26%
伊那市は、6月から省エネルギー対策として始めたエコ通勤デーの結果をまとめた。実施率の平均は26・4%で、二酸化炭素の削減量は1・16トンだった。
エコ通勤デーは毎月第2・4木曜日を設定。4カ月で8回あった。日ごろ、自動車で出勤する職員を対象に調べたところ、自転車や公共機関などを利用して通勤。60%を超える課もあった。また、木曜日以外でもエコ通勤する職員もいるという。
二酸化炭素の削減量は、公用車(71台)のエアコン使用量1・4トンに相当する。
市役所生活環境課では「成果はあった」とし「些細なことでも、地球全体の環境負荷を減らすことにつながる」と話す。
市は、03年8月に策定した地球温暖化防止行動計画で、市役所の事務・事業に伴う温室効果ガス排出量の05年度目標を約714トンとしている。電気の使用、ガソリンなどの削減で、04年度は679トンと下回った。
21日に開いた庁内環境基本計画推進委員会で、各課長に結果を報告。エコ通勤のほか、退庁時にコンセントを抜くなども挙げ、継続した取り組みを促した。 -
国道361号(伊那木曽連絡道路)沿道の自己用広告物に関するモデル広告物の設置
権兵衛トンネル開通に伴い、国道361号沿線の自己用広告物を規制するガイドライン作成を進めている県は21日、デザインの中核となるモデル看板を、伊那市小沢区の361号と交差する広域農道沿いに設置した。同区域は、ガイドライン適応対象地域に含まれ、11月11日までに、一般からの意見を求め、12月を目途に、ガイドラインを作成したいとしている。
県は、トンネル開通までに、伊那市と南箕輪村の361号沿線の約7キロ区間で、両側100メートルを屋外広告物禁止条例の対象地域に指定する予定だが、条例は、所有地内の自己用広告物まで規制しない。
そのため、自己用広告物は、環境を阻害しないモデルデザインで統一し、景観保全に努めたいとして、デザインを一般公募。8月に最優秀案を選出した。
今回は、それをもとに看板を作成。地域住民の理解を得て、意見を寄せてもらおう窶狽ニ、地域の花づくりグループ「小沢花の会」の協力で、看板を設置した。
大きさは縦2・2メートル、横1メートル。間伐材を利用し、文字部分には再利用しやすいアルミを使用。361号から望む南アルプスをイメージしたデザインとなっている。周辺に、花の会が育てる盆栽菊など4種類の秋の花を植えた。
デザインを作成した箕輪町の建築士・北澤宗則さんは「看板は徐々に劣化するため、負の遺産にならないためにも、地域の人に管理してもらえるデザインを心がけた」と話していた。 -
みはらしの湯に小沢花の会の菊
四季折々の花を入浴客に楽しんでもらおう窶狽ニ、春から秋にかけ、伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」に、花のプランターや鉢を配置している伊那市小沢区の有志を中心とした花づくりグループ「小沢花の会」(池田清和会長、会員80人)は19日、秋に合わせ、菊の鉢5つを同施設玄関先に配置した。
花の会は、みはらしの湯が開館して以来、ボランティアで施設周辺の花の手入れをしており、それぞれの季節を花で演出している。
菊の配置も例年しており、中でも、直径5縲・5センチの花を付ける「中輪」の黄色は、日持ちも良く、人気だという。
この日は「盆栽菊」という背の低い、小さなたくさんの花を咲かせる菊を配置。赤紫色の小さい花々が、玄関先に秋を彩っていた。
中輪はまだ咲いていないため、咲き次第、配置する予定だという。 -
大きなサツマイモ
伊那市西春近の伊藤登美子さん(77)宅で19日、5キロもある超特大のサツマイモが採れた。
サツマイモは伊藤さんが育てた。春、店頭で苗を見つけ「久しぶりに作ってみよう」と購入した。
苗は普通で、最初にたい肥を入れた以外、追肥は一切していないという。ただ、近くにあった柿の木に肥料をあげており「イモの根がそこまで伸びたんじゃないかね。イモの根はすごいね」と話していた。
イモは半分ほど頭を出していたため、少しクワを入れただけで簡単に掘り出せたが、こんなに大きなイモ、ひとりではとても食べきれない窶狽ニ、利用するデイサービスセンター春富ふくじゅ園に持ち込んだ。
利用者らは、イモの重さを当てるクイズをしたり、実際に持ったりし「大きいね」「持てないよ」と話していた。
イモはしばらく鑑賞し、調理する予定。 -
終戦後1年をかけて北朝鮮から帰還
伊那市 小沢昌子さん(71)平和祈念事業特別基金発行の「平和の礎」15集(05年3月発行)に、「苦難の旅路」と題する文章を寄せた。
終戦直前の1945(昭和20)年8月9日、旧ソ連軍の侵攻を受け、当時日本の植民地支配下にあった現在の北朝鮮北部・灰岩から、着のみ着のまま避難民となり、半島を南下、故郷の伊那谷にたどりつくまでの10ヵ月間の記録だ。
途中、北朝鮮南部・興南市で8ヵ月間の収容所生活。草を食べ、一枚の毛布に家族で包まり、同じ境遇の人々と励ましあった日々。しかし、飢えと寒さと疲労の中で、最愛の父・小田切憲さんは亡くなった。「遺体を運んだ人が次の遺体になる」壮絶な世界で、母・みつ子さんと弟の3人で生き延びた。当時11歳だった。
◇
「生きているうちに、戦争がどんなに空しいものかを語り継ぎたい」
帰国後数年を経た美和中(現在の長谷中)時代に、体験を記した文章は「信濃教育通信」に連載された。だがその後は、勉学・仕事・子育てに忙しく、体験を語り・記すことはなかった。
あらためて体験を語ろうと思ったのは戦後50年を迎えるころだった。TVなどから聞こえる中国残留孤児の人の肉親を探す声が、過去の思い出に重なった。北朝鮮との国家間関係が悪化し始める中で、彼の地で共に話し遊んだ朝鮮人の友達の顔が思い浮かんだ。
いくつもの新聞社の体験記募集に応じた。収容所で寝食を共にし、そして死んで行った人の郷里・秋田県での募集にも応じた。
「死んでいった人の肉親に、彼の最期を伝えたい。同じ思いをした人にもっと語ってもらいたい。北朝鮮で年老いているだろう・スあの頃の友達・スの声も聞いてみたい」
そんな思いを込めて、語り・記す。
◇
焼きついた思い出は語り尽くせない。南下する旅の途中で、北上する北朝鮮の人々から「日本が敗れた」と教えられたこと。たとえはぐれても手がかりになるようにと、父親に、住所・氏名・父母の名前などを何百回も何千回も暗唱させられたこと……。
特に、北朝鮮に渡った後、弟が生まれた時に、母・みつ子さんが教鞭をとった国民学校の朝鮮人女生徒たちが発した言葉、「コノアカチャンモ、コクゴヲナラワナクテハイケマセンネ」が忘れられないという。
「植民地化政策の一つで日本語を無理やり教えられたあの子たちは、本当にどんな思いだったのでしょうね」
◇
「こんなものもありますよ」。黄色くなった、古い本紙の切抜きを差し出された。
〈敵の包囲に 捨てむと思ひし長男が 成長して憲法を論ず〉
帰国後、女手一つで2人の子供を育て、81歳で亡くなった母・みつ子さんの歌だった。
(毛賀沢明宏) -
全国ガーデニングコンテストで入選
伊那ハウジングセンター内「イソップハウス」に勤務する根本真知子さん(54)=伊那市西春近=が「全国ガーデニングコンテスト2005」(日本園芸協会主催)で入選した。
コンテストには全国から193人の応募があり、植物の生育状況、レイアウト、カラーコーディネート、住宅との調和などを基準に、写真で審査。その結果、オランダ大使館農務部賞候補に残り、昨年に続く入選を果たした。
パンジー、コデマリなど50種類を配した初夏の庭。洋風住宅の雰囲気に合わせ、いやし系のイングリッシュガーデンとしてブルー、紫系の花を中心に選んだ。
日本園芸協会認定ガーデンデザイナー根本さんは「イメージ通りの庭ができた。カラーコーディネートがうまくいったかもしれない」と喜ぶ。
「イソップハウス」では現在、ハーブが満開を迎えている。11月末まで楽しめる。
「庭の参考に」と訪れる中高年の女性が多く「庭を楽しめる提案ができれば」と来場を呼びかけている。 -
西駒山荘・今季終了で荷下げ
営業期間を1カ月延長した伊那市営の西駒山荘が今シーズンの営業を終えた。利用者は前年比34人増の432人だった。
営業期間はこれまで7窶・月だったが、紅葉の時期に合わせ、10月の「体育の日」(10日)までに延長。
利用の内訳は1泊が252人、素泊まり98人、中学生登山82人。若者から中高年齢者までと幅広く、長崎県、福島県など県外者が多かった。
9、10月の週末に予約を入れたものの、天候が崩れる天気予報からキャンセル(約40人)する利用者もいたが、市では「予想通りの利用者数」とする。
期間延長は、市報や市のホームページ、全国のアウトドアショップなどを通じてPR。利用者以外からの問い合わせも多く、夏山シーズンの時期をずらして登った人もいたようだ。
来シーズンも同期間で営業する予定で、市はさらに利用増加を図るため、期間延長をPRしていきたいとしている。
20日は荷下げがあり、市職員、山荘管理人の7人が作業に当たった。
山荘で使用していた発電機、シーツ類、空のガスボンベなど約1トン分をヘリコプターで3回に分けて鳩吹公園に降ろした。
作業は18日から天候不順のため、順延となっていた。 -
県信組伊那支店で野中ひろみさんの裂織展
伊那市山寺区水神町の長野県信用組合伊那支店は21日まで、同支店の「感謝キャンペーン」に合わせ、同市在住の染色家・野中ひろみさんの裂織展を開いている。古布をリメイクした温もりのある味わい深いタペストリー9点を店内に展示し、利用者の目を楽しませている=写真。
同支店では毎年の「感謝キャンペーン」に合わせ、地元住民との親ぼくを深めよう窶狽ニ展示の場を提供。野中さんは2年前にも同支店で展示会を開いている。
キャンペーンは定期預金、定期積金、各種ローン、年金などの新規契約者にシクラメン、米10キロなどの商品が当たる福引き券を配布。最終日の21日に、店内で抽選会をする。 -
1本の木から白と黄色のナス
伊那市狐島の男性(62)が育てた鑑賞用ナスの木に、黄色と白色、2色の異なる実がなり、家族を驚かせている。
木は家の主人が、飯島町の道の駅で今年の春に購入。高さ10センチほどだったものを大切に育ててきた。
一様に紫色の花を咲かせ、最初になった黄色の実を見て「やっぱりナスだね」などと話し、黄色のナスの木だと思っていたが、次になった実が白色だったため「どういうことかね」と家族で驚いた。
主人は「黄色と白色が金と銀のようで縁起がいい」と話している。 -
みはらしの湯で200万人達成日予想クイズの当選者抽選会
開館以来の入浴客が200万人を達成した伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」で19日、「200万人達成日予想クイズ」の正解者抽選会があった。
クイズは、9月末から10月10日まで、フロントに用意した応募用紙で、入浴客に達成日を予想してもらった。応募者351人のうち、3割り余は、県外や上伊那以外の県内者だった。
ヒントとして日々の入浴客数と1日の平均入浴客数を掲示していたが、正解者はわずか9人だった。10月下旬を予想する人が多かった。唐澤壽男支配人は「15、16日のイベントで、両日とも約千人が来たので、それを予想できなかったのでは」と話していた。
抽選の結果、ピタリ賞に伊藤文雄さん(長谷村)、前後賞、前々後々賞などに浦野千鶴子さん(箕輪町)、夏野明子さん(南箕輪村)白杉奈緒美さん(名古屋市)、木島ちよりさん(南箕輪村)を選んだ。
ピタリ賞には、みはらしの湯の入浴券、羽広荘のペア宿泊券、地元野菜、みはらしいちごワインを贈呈し、そのほかの当選者にも、羽広荘の宿泊券を除いた同様の品を贈る。 -
上の原保育所の園児ら、地域のお年寄りと交流
普段あまり機会がない園児と交流を深めよう窶狽ニ19日、伊那市の上の原保育所を、地域の高齢者クラブ「菊の会」のメンバーなど18人が訪問し、年長園児39人と手遊びや玉入れなどして楽しんだ。
上の原地区社会福祉協議会の主催する「いきいきサロン」の一環として、本年度始まった交流で、3回目(本年度最後)。
地区内に昨年、保育所が新設。「身近な子どもとの交流を深めたい」という地域の考えと、「地区とのつながりをつくりたい」との保育所の思いが一致し、交流会が実現した。
今回は、園児がお年寄りに「こんにちは」と大きな声で駆け寄り、体操を教えたり、子どもたちがお年寄りの手を引くなどの光景が見られ、お互いが親しみを込めて触れ合いを楽しんだ。
唐木嘉代子所長は「お年寄りとのふれあいを通して優しい気持ちを育て、多くのことを学んでほしい」と話していた。
今後も交流を続けたいとしている。 -
塾やクラブに「通っている」74%
「教育環境について語る会」がこのほど、伊那市の西箕輪公民館であった=写真。市議会会派「まほらいな21」が市内16小中学校の保護者を対象に実施した「教育環境等についてのアンケート」の結果を報告。地域住民など約10人が集まり、アンケート結果や現代教育の課題について意見交換をした。
まほらいな21、上伊那教育ネットワーク主催で初めての試み。
アンケートは市内の教育環境を保護者と共に見直し、改善した環境を築こう窶狽ニ、昨年1縲・月に実施。市内の12小学校、4中学校の児童・生徒宅に6089枚配布し、全体の36・9%となる2248枚を回収した。
塾やクラブに通っているか窶狽ニの質問について、「通っている」と回答した保護者は全体の74%以上。小学校別に調べて見ると、伊那東、東春近小の78%以上が最も高く、伊那西、新山小は50%台と低かった。結果から「人口密度の違いと関係があるのでは」という分析になった。
塾やクラブの内訳は、小学生がピアノ、習字などの習い事が多く、中学生になると学習塾が圧倒的で、「保護者の子供に対する将来像が繁栄しているの」とした。
設問は「登下校の時間帯」「学校の健康診断の満足度」「子供課・子育て支援課の是非」など計12項目。中学生の制服については80%が「必要」とし、教育にかける一カ月の金額は「1万円縲・万円」という回答が多かった。
意見交換では「学校を地域に開けたものにするには」との課題に対し、「子供のいない家庭にも学校情報を提供することで通学路の安全を確保できる。地域の中での学校として見るようにすれば」などの意見があった。
また、「教師の教育価値観も関係がある」とし、「学校では子供が主人公、保護者は教育の主権者という関係性を教師は考え、両者と平等に向き合わなければ良い関係づくりもできず、開かれた学校づくりもできない」との主張もあった。 -
ケアマネを対象とした悪質商法講演会
悪質商法被害が多い高齢者と関わるケアマネージャーに、お年寄りが被害にあわないよう配慮してもらおう窶狽ニ18日、ケアマネジャーを対象とした悪質商法講演会が伊那市役所であった。約30人が集まり、飯田消費生活センターの久保田篤所長から、訪問先での対処方法などを学んだ。
久保田所長は、高齢者被害の多い架空請求や振り込め詐欺、訪問販売などを説明し「お年寄りが心がけることは、勇気を持って断ることと、帰ってほしいという意志を伝えること」と話した。一方高齢者の場合、被害にあっていても、その状況を理解していないこともあるため、訪問のたびに物が増えたりしていないかや、何か変わった様子がないかなどを確認し、できるだけ早期に被害を発見してほしいとした。
現在は、帰ってほしいという意志を伝えたにも関わらず、無理やり契約を結んでしまった場合、6カ月間、契約を取り消せる制度もあるが、意志の証明などに手間がかかることも事実で「最善の対応策は、早期発見による早期取り消し」と強く主張していた。 -
通り町で井口井月を織る展
漂流の俳人、井上井月の句をイメージした織物を楽しんでもらい、街の活性化にもつなげよう窶狽ニ、伊那市の織物グループ「織里布(おりふ)」が20日から、伊那市通り町商店街の談話室で「井上井月を織る展」を開く。情景の美しさを感じさせるタペストリーやのれんなど約20点が、休憩所を鮮やかに彩る。
伊那市共同作業の家の前所長、辰野恭子さん(63)が、施設利用者の素晴らしい手作業を見て「ただ決まった型をつくるのではもったいない」と、今年3月に「織里布」を立ち上げた。障害のあるなしにこだわらず、織物好きな12人が、それぞれの感性を大切にして作品づくりをしている。展示会は初めて。
「伊那市に縁のある井月の句をイメージした作品を発表したい」と、通り町商店街振興組合に話を持ちかけたところ、井月にちなんだまちおこしをしている通り町側も、好意的に申し出を了承した。
作品は桜や月、天竜川などをモチーフに、季節折々の美しさや情景を鮮やかに表現し、見る人を楽しませている。
商店街側も、これを機に商品の購買意欲向上につながれば窶狽ニ期待している。
午前10時縲恁゚後4時。23日まで。 -
伊那市 地域自治区の基本方針まとまる
伊那市の第5回地域自治区検討委員会(中村孝夫委員長、15人)が18日夜、市役所であった。市地域自治区条例の素案を含めた基本方針をまとめた。次回(31日)、小坂市長に報告する。
地域自治区は、地域住民と行政の協働で、住民の意見を行政に反映させ、地域自治の推進を図るもので、現市の旧町村単位7地区に設置する。
地域自治区に置く地域協議会の設置について、市人口の約半数を占める伊那地区は2つ(竜東・竜西)、4つ(小学校単位)を併記しているが、2つを望む声が多かったことを添えるとした。また、委員の定数は伊那地区は40人、その他は20人。伊那地区の事務所の位置は人の集まりやすさから「市生涯学習センターを第一候補」と確認した。
委員から、地域自治区に対する住民の理解を得る手法について質疑があり、市は各地域に準備会を設ける考えを示した。市報などでも取り上げるほか、市長への基本方針の報告後、住民説明会開催を検討し「理解を得る努力をする」。「地域の集まりで、どんな地域自治区のあり方がいいのか考える一つの機会である」とも述べた。
基本方針は、各地区の懇談会の意見を受け、検討会での意見を反映させた。 -
雨が降る悪条件のなかで遭難男性を救助
伊那署は17日、中央アルプス経ヶ岳(2、296メートル)で遭難した男性を夜間、雨が降る悪条件のなかで救助した功績をたたえ、伊那市西春近の木工業・唐木真澄さん(61)に感謝状を贈った=写真。
中央アルプス山岳救助隊副隊長の唐木さんは、同署からの依頼を受け、9月28日午後4時30分ころ、署員2人で同市西箕輪の仲仙寺側登山口から入山。午後7時40分ころ、9合目付近の分岐点を辰野町側に約1キロ下りた笹薮の中で、単独で入山した諏訪市の60代男性を発見した。男性は衰弱していたが、けがはなかったという。
同署で中山均署長から感謝状を受け取った唐木さんは「地図を見たりと、計画性のある登山を心がけてほしい」と登山者に呼びかけた。 -
DLDストーブ祭り
全国からユーザー続々薪ストーブの輸入・販売会社DLD(本社・伊那市、三ツ井陽一郎社長)のストーブ祭りが8窶・日、伊那市西春近上島の同社ショールームであった。両日とも300人を超えるユーザーや購入希望者が集まり、薪ストーブの焚き方講習会、薪づくり体験コーナーなどに参加。屋外に設置された窯で焼かれるピザやアウトドアクッキングも楽しんだ。
8回目を数える恒例の催しで、薪ストーブのプロが、使い方を教え、あわせてストーブのこと・森林のこと・環境のことを考えていこうという趣旨。薪の即売会が好評で、05年はさらに充実。薪が当るスピードくじなどもに力を入れた。
同社は薪ストーブの輸入・販売では日本でも草分け的存在で、既に全国の1万軒の家にストーブを設置している。8窶・日も、地元長野県内をはじめ、北関東・東京都・山梨県・愛知県・関西地区などからもユーザーが集まり、伊那の秋を楽しんだ。木製家具や地元産果物なども並んだ。
三ツ井社長は、「薪ストーブを契約してくださるお客さんが増えるに越したことはないが、なによりストーブを通じて、身近な木や森への関心が広がることがうれしい」と話した。 -
「子どもエコツアー」で環境のこと考える
「伊那市環境基本計画」の推進母体として伊那市から委嘱された市環境協議会(丸山幸弘会長)は17日、小学生を対象とした「子どもエコツアー」をKOAのパインパーク(箕輪町)など3企業で展開。伊那小学校6年文組の34人などが参加し、各企業の環境改善活動を見学し見聞を広げた。
初の試みとなる「子どもエコツアー」は、基本計画の活動の一環として、次代を担う子供たちに環境に対する学習の場を提供する目的。7月に市内小学校に呼びかけたところ、日程的に都合があった伊那小が参加した。
KOAは、工場から出る廃棄物をなくそう窶狽ニいう「ゼロエミッション」活動で、リサイクル率99%を03年から継続して達成。パインパークでは、廃棄物の分別方法などを学び、紙やプラスティックなどのごみを50種類に分別している現場を見学した。
参加した松澤司君は「学んだことを生かし、家に帰ったらリサイクルをしてみようと思う」と話していた。
そのほか、市内の家庭から排出された資源プラスティック類の中間処理現場として「信州ウエイスト」や、上伊那広域水道用水企業団「箕輪浄水場」で水質検査の様子などを見学した。 -
富県小体育館ステージに新しい緞帳
伊那市の富県小学校(大井透校長、147人)は18日、このほど新しく体育館に取り付けた緞帳(どんちょう)のお披露目式を開いた。
緞帳は同校創立90周年の26年前に体育館竣工と一緒に設置したが、老朽化してしまい3年ほど前に廃棄。緞帳がないことを知った同総会が、年会費として会員約1700人から寄附金を募り、寄贈した。
この日は家族参観日で、保護者100人以上が参加。式の後には、新しい緞帳を設置したステージで、児童らが歌やダンス、リコーダー、太鼓の演奏を発表した=写真。
席上で田畑和一同窓会長は「子供たちに喜んでもらえるとうれしい。よい思い出づくりに役立ててもらえれば」とあいさつ。児童会長の小牧柚香ちゃんは「さみしいステージだったが、とってもにぎやかになった。緞帳を見ていると、うれしい気持ちになります」と感謝の気持ちを伝えた。
大井校長は「児童にとって将来の思い出と輝きを与えてくれるものとなるでしょう。緞帳を見るたびに、同総会の暖かな気持ちを感謝のなかで感じることができます」と謝辞した。 -
通州区代表団が来伊
伊那市と友好都市を結ぶ中国北京市通州区の代表団(石進賢団長、5人)が18日、市役所を訪れ、小坂市長らを表敬訪問した。
一行は、区の人民代表大会常任委員会主任、人民政府外事事務室主任、交通局長ら。昨年に締結10周年を迎え、さらに友好を深めるため来伊した。市役所に到着すると、市職員約100人が出迎えた。
小坂市長は「10周年の節目を迎え、新たな一歩を踏み出す年に来ていただいた。両市区の発展のため、友好関係が深まるように」と歓迎。
石団長も「通州区は重点都市として商工、文化、金融など充実した。08年の北京オリンピックも控えている」とし、通州区への訪問を呼びかけた。
そのあと、市理事者、部長らと懇談。市の工業概要を説明し、市側から「企業の海外進出が懸念される。工業団地の立地など積極的に誘致しているので、市への進出を検討いただきたい」と要望した。
一行は伊那食品工業、長野ケンウッドも視察した。
記念品として、伊那市のデジタルカメラと万年筆、通州区の鳥の置物を交換した。
通州区とは94(平成6)年に友好都市締結した。訪中団の派遣、職員研修など友好を深めている。代表団の来伊は5回目。 -
薫ヶ丘クロスペンアカデミー 色平哲郎さんが「金持ちより心持ち」と題して講演
伊那北高校生の土曜補習を目的に、PTAと同総会で設立・運営する「薫ヶ丘クロスペンアカデミー」(小林弘一理事長)は15日、南相木村診療所長の色平哲郎さんを招いた講演会を伊那市民会館で開いた=写真。生徒、保護者、地域住民など約千人が集まり、「金持ちより心持ち」と題した講話に耳を傾けた。
色平さんは1960年、横浜生まれで、東京大学中退後、世界を放浪し、京都大学医学部入学。外国人HIV感染・発症者への生活支援などに取り組み、タイ政府から表彰されるなど多方面で活躍する。
色平さんは、自分には金持ちになる気力と能力がないことを前提に、金持ちへの・ス負け惜しみ・スの気持ちで「心持ち」をモットーとすることをあけすけに告白し、周囲の心豊かな人々にあこがれる思いで心持ちになれるなら、お金の関係でない友人をたくさん持っていることになるのではないか窶狽ニした。
また、日本全体で一日に2千万食分の残飯を出しているのに対し、地球上の1年間の餓死者は2千万人規模である現状を説明。電気や水道が通っていない発展途上国での医療体験をもとに「今の日本がいかに豊かかを実感するには、昔の日本のひもじさ、辛さを知るために・スぶつかりの体験・スがなければ分からない」と主張した。 -
はなまる地域探検隊の地域めぐりバスツアー
伊那市の小学生などを対象に活動を展開する「はなまる地域探検隊」は15日、「未知の道を訪ねて」と題した地域めぐりのバスツアーを開いた。
本年度6回目の活動となった恒例のバスツアーは、来年3月の市町村合併を視野に、新たな地域探検を計画。児童60人以上が参加し、地域の特性や先人の努力の跡を体感的に学ぶため、美和ダムや伊那食品「かんてんぱぱガーデン」を見学した。
国土交通省・美和ダム管理支所を訪れた一同は、ダムの役割や構造などについて学習した。矢澤聖一支所長が資料や模型をもとに詳しく説明。児童たちは積極的に質問したり、メモを取るなどして知識を養った。
また、バスの移動中は、市文化財審議委員長の春日博人さんが三峰川や高遠ダムなどについて話しをした。 -
ニンジンも畑でデート
面白い形のニンジンが、伊那市内の畑で採れた。畑の主人が市内の飲み屋を連れて歩いたところ大うけで「つくった人の顔が見てみたい」と、笑いが起こった。
主人の妻は「本当に普通のニンジンで、特別何かしたわけでもないのに不思議。ニンジンも畑でデートしてる」と、話していた。
ニンジンはしばらく鑑賞した後、カレーの材料となるという。 -
全国体育指導委員連合表彰受賞
伊那市体育指導委員会と体育指導委員・手塚廣子さん伊那市体育指導委員会(21人、松本守博委員長)が全国体育指導委員連合体育指導委員優良団体表彰、手塚廣子市体育指導委員(62)=西春近=が功労者表彰を受賞した。17日、委員長らが小坂樫男市長を訪問し、報告した。
スポーツ振興への長年の献身的な取り組みが認められ、13日に秋田県であった全国体育指導委員研究協議会で伝達された。
委員会は、駅伝大会や健康ウォークなどのほか、地域住民の要望を受けて「ふれあいスポーツ教室」を開催。スポーツ普及のため教室を開き、協会などの立ち上げまで手助けしている。
手塚さんは、80年から体育指導委員。ソフトテニス、バレーボール、体操の上級指導員の資格を持ち、精力的に教室や高校で指導。89年に県体育指導委員協議会表彰、04年に関東体育指導委員協議会表彰を受賞。現在、県体育指導委員協議会理事、上伊那地区体育指導委員連絡協議会女性委員会委員長なども務める。
松本委員長は「地道な活動が認められたと受けとめている。市教委の皆さんのご支援で伸び伸び活動できることがうれしい」、手塚さんは「教えるときは心を込めてきちっと教えたい。指導員をさせていただいて自分が勉強できた。大勢の人に会えたことが財産」と喜びを語った。