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森本元信大学長の自然教室が水生昆虫観察
信州大学の元学長で名誉教授の森本尚武さん(71)=伊那市在住=がボランティアで行う自然教室の第4回目がこのほどあり、伊那市役所近くの天竜川と三峰川で水生昆虫の採集と観察に約40人の参加者が熱中した。伊那ロータリークラブの共催。信大農学部アルプス圏フィールド科学教育研究センターも後援した。
今回の講師は、教室の協力者で、水生昆虫の専門家・信大名誉教授の吉田利男さん。17日にビデオや標本であらかじめ水生昆虫について講義をしてもらった参加者は、吉田さんや同じく信大農学部教授の中村寛志さん、大学院の院生に従い、川の浅瀬に入り、歓声を挙げながら様々な水生昆虫を捕まえていた。
「ザザムシ」として有名なヒゲナガカワトビケラやシマトビケラ、ヘビトンボ、ヒラタカゲロウやチラカゲロウ、様々なヤゴ類などが採集でき、「カゲロウもカワゲラは、天竜川・三峰川のどちらでも採集できたが、三峰川の方が少し多い。それは水がきれいなため」などと吉田さんが解説した。
絶滅危惧種II類に入れられる魚類アカザも採集され、参加した親子が珍しそうに見入っていた。
教室は、自然の中で昆虫や植物・生物に触れ合う場を作ろうと森本さんが04年から初めたもの。今回講師を努めた吉田さんは、「親子で河原に出て昆虫を探すなど、とても貴重な機会。これを通じて大人も子供も自然への関心が高まれば幸い」と話した。
子供をつれて参加した伊那市の本間たかねさんは「生きているザザムシは初めて見た。こんな身近なところにいろいろな生物がいてビックり。全然知りませんでした」と驚いていた。 -
命水を養護老人ホームに寄贈
伊那市富県の水製造・販売「いすゞ」(織井常和社長)は26日、養護老人ホームみすず寮(中村幸子寮長)に、同社製品である南アルプスの深層水「常和の命水」10リットル入り20箱を寄贈した。
命水は、活性化酸素の一つである、一重項酸素(老化やがんを促進する物質)を薄める特性を持つ窶狽ニ信州大学農学部で検証されたことから、自宅が近所で長年の付き合いのある、中村寮長がこのほど就任した同施設に贈った。
織井社長は「利用者のみなさんに飲んでもらって元気になってもらいたい」とあいさつ。中村寮長は「まろやかな水質でおいしかった。利用者も喜びます。本当にあり難い」と感謝した。
同施設では、食事の時間に利用者が自由に飲めるように食堂に置いて命水を味わう。 -
防犯ボランティア団体が保育所で啓発活動
防犯ボランティア団体の伊那エンジェルス隊(池上千枝子会長)と、信州防犯ボランティアOG会(本部・松本市、松村愛子会長)は26日、伊那市の竜東保育所(下島典子所長)で、防犯や交通安全の必要性を訴えた手作りかるたを披露し、園児たちの防犯意識を高めた。
かるたは同会の中沢愛子さんが製作。知らない人からの声かけに応じないことや自宅のドア鍵の閉め忘れの注意、道路に飛び出さないことなどを呼びかけるものをはじめ、タバコのポイ捨てや飲酒運転の危険性を示した大人向けのものまでが描かれ、「こういう時はどうしたらいいですか」と質問を投げかけて、園児たちの関心を深めていた。
伊那エンジェルス隊は初めての取り組みで、今後は同じようなかるたを作り、管内の小学校や保育所を巡回して、啓発活動を進めていく。 -
シルバー人材センター原付バイクの交通安全講習会開催
通勤時に原付バイクを利用する会員に、講習を通して事故防止を心がけてもらおう窶狽ニ25日、伊那広域シルバー人材センターは、伊那市営球場で原付バイクの交通安全講習会を開いた。約15の会員が参加し、バイクに多いトラックの巻き込み事故について学んだり、安全走行の実技指導などを受けた。
同センターの安全週間に合わせて7月、センターの安全委員会は、交通事故を含むさまざまな労災防止活動を展開している。
講習会もその一環で、伊那署の協力のもと隔年ごと交通安全の講習会を開き、会員の安全意識向上に努めている。
今回は、佐川急便の安全推進課からも人員協力を得て、実際にトラックの死角や内輪差を確認。会員は「前輪と後輪が離れているトラックは、特に内輪差も大きいため、なるべく近寄らないように」などと指導を受け、安全な運転を再確認していた。 -
水道使用量の検針データを消去
4830軒分の検針データを消去
伊那市は25日、7月納期分の上下水道使用水量の検針データを一部消去した、と市議会全員協議会で報告した。操作手順の誤りと見られ、4830軒に対して「おわびとお知らせ」を郵送。今後、データの管理や保管方法の改善を図る。
消去したのは荒井、川北、上牧、貝沼、下殿島など14地区の1万4893軒(事業所含む)。そのうち検針端末機のチップに1万63軒が残っていた。システム会社によると、異常はなかったという。データをMOに入れ、上伊那情報センターに持ち込んでいるが、MO1枚を繰り返し使っており、庁舎内にある水道料金情報管理コンピューターからMOに複写する際に消去したか、MOから古いデータを上書きしたかの可能性があるのではないかとみる。
7月納期は5、6月の検針分で、利用者には前月分と同じ料金を請求。使用料の差は、次回の9月分で調整する。
市水道部上水道課は、システムの見直しを含めて原因を追求するほか、バックアップ用のMOを持ち、データを確保するなどの改善策をとる。 -
新伊那市長選
伊那市役所で25日、定例記者会見が開かれた。
06年3月31日の高遠町・長谷村との合併に伴う新伊那市長選の出馬について、小坂市長は「私自身、決めかねている。いずれ意思表明をする機会があると思う」と述べた。 -
リンゴオーナー開園祭
自分が気に入ったリンゴの木のオーナーとして収穫を体験する、上伊那農業協同組合のリンゴオーナー制度の開園祭が24日、伊那市や南箕輪村、箕輪町などの各リンゴ園で行われた。県内外から多くの参加者が訪れ、木を真剣に品定めしつつ、オーナーとなる木に名札をつるした。
収穫体験を通して、信州リンゴや農業への理解を深めてもらおう窶狽ニ、JA上伊那が行っているこの制度。申し込みのほとんどは、インターネットや新聞広告、知人を通して制度を知った県外者だという。
伊那市西箕輪の原農園も、この日開園祭を迎えた。園主の原伊一さんは「安全で安心な農産物の収穫を消費者に体験してほしい」と、今年から木の貸し出しを始めた。オーナーには東海地方や関東地方などから13件の申し込みがあった。オーナーの一人、静岡県の落合清さんは、この制度のの常連。今年は違った園も見てみたい窶狽ニ、原さんの農園に申し込んだ。孫を連れて訪れる収穫が、何よりの楽しみだという。
収穫は11月ころ。 -
1学期終業式
26日から夏休みを迎える伊那北小学校で25日、終業式があった。たくさんの荷物を下げたり、虫かごを抱えたりした児童たちは、夏休みや通知表の話題を交わしつつ、1学期最後の学校を後にした。
終業式で笠原富重校長は「あいさつがよくできるようになってきて、地域の人からもそうした声をかけてもらうようになった」と児童たちの1学期を振り返った。
午後は帰りの会を終えたクラスから順に帰宅。校門には、たくさんの荷物を抱えた我が子を車で出迎える保護者の姿も多く見られた。
伊那市はこの日、富県小学校でも終業式が行われた。上伊那の小学校の終業式のピークは、今週中ごろだという。 -
まほら伊那地球元気村
野外活動を通して新しい自然観を養う「まほら伊那地球元気村」(実行委員会主催)が8月27窶・8日、伊那市の鳩吹公園で開かれる。8月9日まで、参加者を募集している。
本年で8回目を数える、家族を対象としたイベント。キャッチフレーズに「寝ころべば、まほら伊那の夏休み」を掲げ、講師に村長の冒険ライダー風間深志さん、マルチアウトドアマン白井糺さんらを迎える。
野外教室のメニューには18教室を用意。新たに、石がまによるピザづくり、野外生活技術習得講座、野外絵本ライブなどを加えた。
開村式後のナイトイベントは27日午後7時半からで、地元の芸能披露とハーモニカ奏者松田幸一さんのミニコンサートがある。
昨年は天候不順で参加者が少なかったが、例年、地元のほか、中京方面などから約200人が参加している。
入村料は大人3千円、小学生以下1500円、3歳以下無料。地球元気村民は500円引き。
申し込み・問い合わせは、市役所商工観光課内の実行委員会(TEL78・4111内線332・335)へ。
野外教室のメニューは次の通り。
◇27日▽木工教室=開始時刻正午、定員200人、料金3千円▽あんどんづくり=同、30人、3500円▽デジカメプリント入門=午後1時・2時半、各10人、300円▽野外生活技術習得講座窶狽スき火術=1時半、20人、1500円▽野外絵本ライブ=同、30グループ、無料▽伊那谷の自然風土を詠む=1時、10人、1千円
◇28日▽石がまによるピザ=午前9時、75人、800円▽国産素材で作るギョウザ&マーボ豆腐=10時、20人、1千円▽伊那谷林道ツーリング=8時、30グループ、無料▽流しそうめん=同、同、800円▽野外生活技術習得講座窶薄・O料理術=9時、20グループ、2千円▽早朝ウォーキングとふろ=8時半、10グループ、500円▽気功&中国茶を楽しむ=7時半、20人、500円
◇両日▽紙トンボ=27日午後1時半・28日午前9時、各20人、200円▽ネーチャーゲーム=27日午後1時半・28日午前8時半、同、300円▽カヌー=27日午後1時・28日午前7時半、10人、4千円▽マウンテンバイク教室=27日午後1時・28日午前7時、各15人、無料 -
はらぺこ流しそうめん
食欲の落ちるこの時期、涼しさを感じながら食事を楽しもう窶狽ニ22日、伊那市富県の自主保育園「はらぺこ」は流しそうめんを行った。子どもたちは、流れるそうめんと格闘しつつ、夏の風物詩を楽しんだ。
保護者も参加したこの日は「日ごろ世話になっている人にも楽しんでもらおう」と地域住民数人も招待した。キュウリやトマト、ナスなど、子どもたちが育ててきた野菜も収穫の時期を迎えており、一緒に味わうことになった。苦手意識があった野菜も、子どもたち自身が育てた野菜は食べるため、好き嫌いも克服できたという。
最初なかなか上手につかめなかった子どもたちも、コツを覚えるに連れてたくさんすくえるようになり「こんなに取れたよ」と、すくったそうめんを、母親にうれしそうに見せていた。
保育士の小林成親さんは「暑いこの時期でも、ちょっとした工夫で子どもたちは、普段の3、4倍も食べる。最近はあまり見られなくなった夏の風物詩を楽しんでほしい」と話していた。 -
定年退職以来20数年-ボランティアで街掃除
伊那市荒井区 竹内荘一さん(82)伊那市の街を毎日掃除する。
JR伊那市駅や伊那北駅、県伊那合同庁舎や「いなっせ」の一帯。ほうきとチリトリを手に一生懸命働く姿を目にしたことのある人は多いだろう。
竹内荘一さん。82歳。「きれいな方がみんな気持ちが良いだろうと思ってやっているだけだよ。だから、あんまり大きく書かんでな」と笑う。
完全なボランティア。定年退職後続けている段ボール回収のアルバイトで、毎日、荒井区上手町の自宅から伊那北駅近辺を通る。その時に、ゴミなどが目に付いた所を、仕事が終わった後に1人で掃除するのだという。
取材の日も伊那市駅の駅舎周り・トイレを掃き、雑巾掛けし、痛んだ箇所を修理していた。最後の仕上げは自転車置き場の整理。乱雑に乗り捨てられた自転車を、一台一台並べなおした。
数日前には、伊那市駅の敷地でコンクリートのひび割れ箇所を補修していた。補修用の資材などはどうしているのか?と聞くと、「そりゃ誰かがくれるわけじゃないから、自分で用意したんだよ。今回はあとで駅が出してくれてうれしかったよ」と苦もなさそうに語った。聞けば、駅の東側の石積みの修理や、草取りも一人でしているのだという。
「ほっときゃ草がぼうぼうさ。誰もやらねえんだから、ワシがやりゃあいいんだよ」
退職してから始めた。でもいつからかは正確には覚えていない。「20年位になるのかな」という。
掃除をしていれば顔見知りが増え、声をかけてくれる。通りすがりに道を聞かれ、案内することもある。「ウチにいたんじゃ、そんな経験もできないよ。それが楽しいからやっているんだ」という。
もちろん嫌なこともある。壊れたところを修理し、きれいに掃除した駅のトイレに、若者が落書きをし、ゴミをまき散らしていく。「誰もいない時に悪さをするんだ。それを思うと嫌な気持ちになる」と悲しげに語る。
20年の間に伊那の街は大きく様変わりした。「毎日毎日変わっていくな。店だったところが空家になり、車庫になりっ、てね。移り変わりだよ」。だが、中心市街地に活気が無くなっても「ゴミだけは出るんだ。すいがらとかジュースのカンとかな。人はあまり変らんちゅうことだな」。
05年の6月に60年間連れ添った奥さんを亡くした。畑に行ったまま帰らず、夜、探しに行って倒れているのを見つけた。心臓麻痺だった。以来一人暮らし。
昼間は街を掃除して紛らわせているが「夜はやっぱりチョット寂しい」と話す。
「おじさん、いつまで続けられそうだい?」「誰かにもう止めろっていわれるまでさ」
竹内さん、本当にご苦労さまです。ありがとうございます。
(毛賀沢明宏) -
第35回上伊那郡市献血推進大会
上伊那郡市献血推進対策協議会は21日、伊那市役所で総会と第35回目献血推進大会を開催した。引き続き安全な血液製剤の供給体制構築に尽力することを確認し、献血推進功労者などを表彰した。
04年度、管内の献血者は前年比4・5パーセント減の5323人。成分献血は目標の325人を上回る392人の協力が得られ、理解が広がりつつある一方、初回献血者や16縲・9歳の献血者数は依然として少なく、こうした層への働きかけが必要であることを確認した。
表彰は次の通り。
◇第41回献血運動推進全国大会厚生労働大臣感謝状=日本発条伊那工場(宮田村)
◇05年度長野県献血推進協議会長表彰=飯島セラミックス(飯島町)、日本ピスコ(南箕輪村)
◇05年度上伊那郡献血推進対策協議会長表彰=昭和伊南総合病院(駒ケ根市)、箕輪ライオンズクラブ(箕輪町)
◇05年度献血推進ポスター受賞者表彰▼優秀作品=中山沙希、松下太一▼佳作作品=植木千尋▼入選作品=浦野咲紀、篠田琢充、吉岡美奈(以上、宮田小学校1年) -
アスベスト健康被害などの相談窓口開設
県は、アスベストに関する相談窓口を7月8日に開設し、平日対応しているが、23、24日も相談窓口を開設する。
2日間の窓口は、健康に関しては県庁衛生部保健予防課(TEL026・235・7151)、建材・建築物の関しては同住宅部建築管理課(TEL026・235・7334)、アスベスト検査に関しては同生活環境部地球環境課(TEL026・235・7177)となっており、午前9時縲恁゚後6時の間、相談を受け付ける。
平日は、伊那保健所保健予防課(TEL76・6837)、上伊那地方事務所建設課(TEL76・6839)、同事務所生活環境課(TEL76・6838)が、それぞれの窓口となっており、受け付け時間は午前8時半縲恁゚後5時15分。 -
伊那まつり市民バンド練習開始
伊那まつりの市民おどりで「ダンシング・オン・ザ・ロード」などを特設ステージで演奏する市民バンドの練習が今年も始まった。
この日は15人ほどが伊那市役所の駐車場横に集まり、CDバージョンのダンシング・オン・ザ・ロードを練習。メンバーは「出だしはもっとこうしたほうがいいのではないか」などと言い合いながら、それぞれ感覚を確かめ合っていた。
この他にも、バンドメンバーそれぞれのソロがある市民バンドバージョンもあり、次回はその練習も行う。
ボーカルを中心に、和太鼓、ドラムなどのパーカッション、サックスやギターなど、管・弦さまざまな演奏者が集まっている市民バンド。伊那市を中心に、20代縲・0代の上伊那在住メンバーが参加しており、当日参加の県外メンバーもいるという。
音合わせの機会は残り2回だが、メンバーそれぞれが個人練習を重ねつつ、本番に備える。 -
はら美術・山中一正絵画展
SF系アートなどを中心とした作品を手がける伊那市在住のフリーイラストレーター山中一正さんの初めての個展が、伊那市旭町のはら美術で21日から開かれ、独自の世界観でリアルに描いたアクリル画約60点が、訪れた人々を魅了している。
通常の空間や枠を科学的に越えたSFの世界を描いてきた山中さんは、手塚治虫などが審査員を務めたSF系アートコンテストなどで多くの賞を受賞。宇宙空間や地平線が見える荒涼とした世界に、現実には存在し得ないモチーフなどをリアルに描いた作品には、想像と現実のギャップがあり、不思議な印象が感じられる。
今回は、伊那谷などを描いた風景画約30点も展示している。友人の勧めから風景画を描き始めた山中さんは、2年ほどかけて今回の風景画を準備してきた。白い月の下に雄大にそびえる仙丈や、山頂の雪が風に舞う蓼科山を描写した風景などは、SF系アートとは違う幻想的な作品になっている。
入賞無料。26日まで。 -
イーゼル会の第2回水彩・パステル画展
伊那市内の女性8人でつくる絵画サークル・イーゼル会の「第2回水彩・パステル画展」は8月5日まで、市内中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている。入場無料。<br> 上伊那の風景を中心に、会員一人づつ3点ほどの、計27点を出品。「技術の前に、自分の視点で描く」をモットーに取り組んでいる会員の、優しくて、心和む作品に、来場者の関心が集まっている。<br> 桜のきれいなピンク色が鮮やかな「桜と仙丈ケ岳」、高台から雪解けの中央アルプスを眺めた「雲かかるアルプス」のほか、シャクナゲやミズバショウなどの静物画も飾っている。<br> 同会は市内の「女性プラザ伊那」の絵画サークル。講師の白日会会員の奥村憲さんのもと、月に2回の教室を実施。花や風景の美しさを「よく見て、まずは素直に」を心がけながら勉強している。<br> 会員の伊藤ハツエさん(62)=荒井区川北=は「みんな絵が好きで集まっている。じょうずへたではなく、会員が楽しんで描いた絵を見てほしい」と来場を呼びかけている。<br> 土・日曜日、祝祭日は休館。午前8時30分から午後5時10分まで。
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キタノヤ 夏の体力まつりのご案内
松下電工の乗馬型フィットネス機器「ジョーバ」が、糖尿病傾向の方に効果があると注目されている。「お客さんに乗ってもらうだけじゃダメだ!」と、キタノヤ電器の北原國人社長もこの春から毎日ジョーバ。すると、わずか4ヵ月で血糖値が40も減り、体重も5キロ以上減った。あらためてジョーバの効き目に驚いている。
社長が毎日乗り始めたのは、今年2月の終わりから。ジョーバは発売と同時に購入。血糖値が高く、医者から食事療法と運動を進められていたが、忙しさにかまけて、あまり乗らないままだった。
「まったく面目ない。どうもズクがなくて毎日はできなかったんだ」と反省の弁。
ところが、ジョーバに乗ったお客さんの体験談がゾクゾクと集まり、それを読んでいるうちに「こりゃあ、自分で試して見なくちゃいかん」と決心。血糖値が148を示し、食事療法の限界を感じたこともあった。
以来毎晩15分から30分、テレビを見ながらジョーバに乗り続けた。目に見えて違うのは、夜、グッスリ眠られること。以前は1縲・回トイレに起きていたのが、それもなくなった。
4月、掛かりつけの医師の検査では血糖値135、ヘモグロビンAIC6・7%。それが、6月にはさらに改善し、同じく106と6・0%になった。
「個人差があるから全員に効くかどうかは分からない。でも、自分の体験から、お客さんにも自身を持って勧められます」と述べている。 -
東部中で不審者侵入対応訓練
伊那市の東部中学校(三輪憲昭校長、860人)と伊那署は19日、不審者侵入対応訓練を同校舎で実施した。生徒が参加する同訓練は同校で初めて。参加者らは、不審者が侵入した非常時に向け、対応策を確認し、有事に備えた。<br> 署員が不審者役を演じ、刃物を振りかざしながら侵入すると、職員らは昨年の訓練で作成したマニュアルにしたがって、警笛や大声を出して、不審者が侵入したことを伝達。階段を上がろうとする不審者を椅子を用いて防ぎ、駆け付けた職員や警官約6人が、さすまたなどを使って取り押さえた。<br> 生徒たちは、教室のドアを閉めて、入り口や窓から離れ、中央部に固まって待機し、安全を確保した。<br> 西沢忠篤生活安全課長は「声だしと警笛の対応が迅速にできていた」と総評し、生徒に向けて「緊急時には、とりあえず大声を出して素早く逃げてください」と呼びかけた。<br> 18日現在、伊那署管内での声かけ、付きまとい、不審者目撃などの件数は、昨年の年間発生件数と同じ36件と、増加しているという。
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伊那小5年智組が森清和賞を受賞
本格的な手作りカヌーで伊那谷の川や湖沼など水辺の自然を探っている、伊那市の伊那小学校5年智組(北澤夏樹教諭、33人)はこのほど、愛知県豊田市で開かれた「第8回全国川の日ワークショップ」で活動を発表し、学童団体を対象とした特別賞「森清和賞」を受賞した(学童団体9団体のうち2団体が受賞)。<br> 同ワークショップは川辺の環境保全・改善に取り組んでいる全国のNPOなどでつくる実行委員会が主催し、毎年開いている。公募で集まった全国の市民団体など72団体(うち学童は9団体)が、2日間の1次、2次、最終選考で活動発表し、グランプリを決定した。<br> 智組は「カヌーをつくって川で遊ぼう」と題し、湖水などを安全に楽しく活用するためにカヌー遊びを始めた活動を、児童一人ひとりの言葉を通じて発表。惜しくも1次選考で落選したが、川と触れ合う子供らしい元気あふれる活動窶狽ネどの点が評価され、前実行委員長の名称を冠した同賞を獲得した。<br> 北澤教諭は「プレゼンテーションとしてはうまく表現できなかったが、川と親しんで遊んできた活動が評価され、ありがたかった」と感想を語る。<br> 4年生の始めから総合学習として活動をスタート。先ごろ、国土交通省・天竜川ダム統合管理事務所から「美和湖探検隊」として任命された。今後、自然に限らずさまざまな調査を美和ダム(長谷村)で進めていく。
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伊那消防署がロープ展張訓練
<br><br> 伊那消防署は21日、市内西春近白沢の犬田切川で、ロープ展張訓練を行った。職員らは、安全第一を確認しながら、正確、迅速な動作を心がけながら、有事に備えた。<br> 先日、福岡県内の消防署員が、水難救助訓練中に死亡した事例もあり、署員らはいつにも増して真剣な面持ちで訓練にあたり、技術向上を目指した。<br> 訓練は、水難事故で中州などに取り残された要救助者を救出する想定。署員14人が参加し、幅約30メートルの河川に対し、救命索発射銃を用いて対岸にロープを渡して展張し、渡河訓練や中州救助訓練をした。<br> 渡河訓練では、ロープと自身をつなぐ器具が確実につながれたことを呼称で確認し、安全を確保。するすると手馴れた動作で、素早く対岸へ渡っていった。<br> 伊那署では、今回参加していない署員を対象に、25、26日にも、同所で同訓練をする。
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大わらじを補修
第33回伊那まつりのオープニングパレードで担ぐ大わらじの補修が22日まで、旧青果市場で進められている。
わらじは長さ6メートルが1つ、2メートルが2つあるが、本年は傷みが激しく、一部のわらを取り替えたり、わらじを乗せる台座の紅白ひもを巻き直したりと、市高齢者クラブ連合会(久保田泰男会長)の単位クラブ会長ら31人が交代で補修に当たっている。
21日は、長さ2メートルのわらじを担ぐ伊那東小学校3年杏(あんず)組の児童31人が訪れ、おんべ18本を作った。
班ごとに、ビニールテープを同じ長さに切りそろえ、長さ1窶・・2メートルの竹の先端に取り付けた。
長さ2メートルのわらじを持ち上げた児童たちは「肩が痛い」「重い」と口にしたが、当日を心待ちにしている様子だった。
「伊那まつり」は8月6、7日、市街地や市役所などを会場に開催。オープニングパレードは6日午後4時半からで、駅前再開発ビル「いなっせ」周辺を練り歩く。大わらじは市職員が担ぐ。 -
森守、伊那谷賃挽き隊開催
「伊那谷賃挽き隊」として伊那市内の森林整備を請け負う任意団体「森林創生ボランティア 森守」は18日、昨年の森林整備で生じた間伐材の製材・販売をした。
各イベントなどで間伐材の製材を安く提供する森守だが、賃挽き隊としての販売は今年で2回目。
木材は昨年秋から冬に、同地区で間伐したアカマツやカラマツ、スギなどで、買い求める人の用途に応じて柱や板に製材する。日曜大工などに重宝する地域木材が安値で買えるとあって、地域住民などを中心に、朝からさまざまな人が製材を買い求めた。
森守は昨年、約2ヘクタールの森林整備に着手。いまだ不十分な所もあるというが、整備前に比べると、森林全体が明るくなり、多くの植物に日光が行き届くようになったという。地域住民の理解が得られてきた最近は、ほかの森林所有者から整備依頼を請けることも増えている。
##(写真よこ)
##(了) -
せせらぎウォッチング
伊那市の第18回川シンポジウム「川再発見!せせらぎウォッチング」(実行委員会など主催)が16日、三峰川などで開かれた。小中学生ら50人余が参加。川の生き物などを調べ、三峰川、小沢川を「きれいな水」と判定した。
「せせらぎ窶煤vは14年目の取り組みで、川に親しみながら環境を考えるもの。
学校教諭ら7人を講師に迎え、子どもたちは川に入って川の生き物や水素イオン濃度(pH)などを調査。
三峰川橋上流の三峰川では、少しきたないところにすむヒラタドロムシもいたが、トビゲラ、ヒラタカゲロウ、ヘビトンボなど「きれいな水」にいるとされる生き物を多く採取した。
東部中学校1年生の伊藤貴樹君(13)=美篶=は「三峰川の端にはきたない水にすむ生物がいて、水の流れがある中州にはきれいな水にすむ生物がいた」と話した。
調査に先立ち、市役所で水槽に入ったヨシノボリ、ウグイ、ドジョウなど実物を見ながら生態を学んだ。
観察場所は昨年10月の台風の影響で、小黒川から小沢川に変更。水生生物の成長の遅れから、水生生物にも影響が出ていることがわかった。 -
きたっせのオープニングイベント
伊那市山寺区の伊那北地域活性化センター(愛称・きたっせ)で17日、オープニングイベントがあり、多くの地域住民などでにぎわった。伊那市主催。<br> イベントは伊那北高校吹奏学演奏のほか、ウルトラマンガイア・ダイナショーや、地元住民による太鼓、踊りなど多彩。施設の前では、焼きそば、フランクフルト、かき氷、金魚すくいなどの出店も並んだ。<br> 同区高齢者クラブのメンバーでつくる「白山コーラス」はピアノの伴奏に合わせて童謡など8曲を披露。「夏は来ぬ」「おぼろ月夜」「みかんの花咲く丘」など意気の合ったコーラスに拍手が送られた。<br>
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箕輪南宮神社例大祭
箕輪町木下の箕輪南宮神社例大祭は16、17日、神社境内や区内で盛大に開かれた。本祭りの17日、稚児の鹿頭行列が区内を練り歩き、神前に鹿踊りを奉納した。<br> 今年の鹿頭行列は、大泉(南箕輪村)、大泉新田、大萱(以上伊那市)、富田(箕輪町)地区が受け持ちで、大泉17人、大泉新田2人、計19人の稚児が鹿頭をかぶり、役員や付き添いの保護者と一緒に神社まで約30分の道のりを歩いた。<br> 境内では、太鼓とほら貝の音に合わせて、時計まわりに3周まわりながらする、鹿踊りを神前に奉納。カメラやビデオを持った住民らが集まり、かわいい鹿頭行列を撮影し、厳かな神事を見守った。<br> ご神体遷座のみこし曳行もあり、地区内の厄年の男性16人がみこしをかついで南宮神社を出発。町内を巡行し、夕刻に三日町の秋宮に奉遷した。<br>
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第7回伊那市はびろ高原マラソン大会
第7回伊那市はびろ高原マラソン大会が17日、西箕輪のはびろ農業公園「みはらしファーム」発着のコースであった。少し汗ばむ曇り空の天候のなか、参加者は自己記録更新を目指し、高原を力走した。<br> 入念な準備運動を終えた参加者たちは、スタート地点に並ぶと、号砲とともに勢いよく走り出した。<br> 今年のエントリーは787人で、45%が県外からの出場だった。カネボウ陸上競技部の榎田龍一さん、松山孝さんも参加した。<br> 上伊那関係分の入賞者(上位6位)は次の皆さん。<br>【10キロ】▽高校生縲・0歳未満男子(1)土橋勇一(伊那市)31分52秒(5)唐木正敏(伊那市)35分03秒▽高校生縲・0歳未満女子(2)埋橋志穂美(伊那市)41分53秒(6)荻原由美子(伊那市)49分15秒▽一般40歳以上男子(3)新井暢(箕輪町)35分27秒▽一般40歳以上女子(3)武田順子(伊那市)46分37秒(4)原かほる(宮田村)48分31秒(5)小林さい子(伊那市)50分26秒<br>【5キロ】▽高校生縲・0歳未満女子(1)宮澤加奈(辰野町)18分39秒(2)滝澤恵美(駒ヶ根市)19分08秒(4)伊澤妙之(伊那市)20分25秒(5)小林晶子(駒ヶ根市)22分44秒(6)山口彩夏(駒ヶ根市)23分39秒▽中学生女子(4)新村萌(南箕輪村)28分24秒<br>【3キロ】▽小学生男子(2)小林侑樹(伊那市)11分02秒(4)藤木悠太(飯島町)11分33秒▽小学生女子(1)森田遥(駒ヶ根市)10分57秒(3)中村夕貴(駒ヶ根市)12分11秒(4)向山優衣(伊那市)12分55秒(6)平岩なつみ(伊那市)13分05秒▽親子ペア(6)伊東秀子・玲奈(駒ヶ根市)11分55秒
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認知症の正しい理解
伊那市医師会は16日、県伊那文化会館で健康講演会「認知症の正しい理解」を開いた。地域住民ら450人が集まり、認知症の状態や認知症高齢者とのかかわり方、予防などを聞いた。
講師は、認知症介護研究・研修東京センター長で、聖マリアンナ医科大学名誉教授の長谷川和夫さん。
長谷川さんは、認知症の症状を▽ご飯を食べたなど体験したことを忘れ、何回も同じことを言う▽言葉が理解できず、やりとりがうまくいかない▽時間や場所の見当がつかない窶狽ネどを挙げ「症状は一遍にではなく、1つ、2つと進行する」と説明。「認知症の人は、問題解決の方法が見つからない」と、介護者にしかることはやめ、どうして起こったのかを考えて対処することを求めた。しかし、介護者に休みがなく、心身ともに疲れてしまう実態から「介護は一人でしない」「公的なサービスを利用し、自分のために使う時間を持つ」などを促した。 -
伊那市美篶の高山さん宅でヤマバトのヒナが誕生
伊那市美篶下川手の高山海植さん(68)方の玄関前のプルーンの木で、3日ほど前、ヤマバトの卵が羽化し、1羽のヒナが誕生した。高山さん一家は「こんな間直で見れるなんてめずらしい」「生き物が誕生することは縁起がよい」などと、微笑ましいヒナの話題で盛り上がっている。<br> ヒナは、親鳥が毎日エサを運んでくるおかげで、見るみる大きくなり、現在は30センチくらいの巣と同じサイズ。木の棒を巣に向けて差し出すと、くちばしを開いて、突付いてくるほどの元気のよさだ。<br> 1カ月ほど前から、プルーンの木の地上5メートルほどの位置に巣作りをはじめたヤマバトは、卵を産み、雄と雌が交互に、卵を大事そうに抱いて温めていたという。<br> 孫娘の晴美ちゃん(7)は「無事にヒナが産まれてよかった。可愛いから毎日見ていても楽しい」と、微笑んでいた。<br> 高山さん宅では、20年ほど前にも、敷地内の木にヤマバトが巣を作り、ヒナが巣立っていったという。<br>
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木にたずさわる17人の手仕事展
南箕輪村の伊那技術専門学校木工科を卒業したOB会のメンバー17人による「木にたずさわる17人の手仕事展」が、16日から伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれ、それぞれの個性が生きた小物や家具が、訪れた多くの人を楽しませている。<br> 展示会は今年で2回目。県外からの受講生も多い伊那技専のOBは、卒業すると全国各地へ散ってしまうため、OB会を兼ねてつつ地域の人に卒業生の活動を知ってもらおう窶狽ニ展示会を企画。今回は、県内外で活躍する20代縲・0代の作家が出展している。<br> 作風も対象物も異なる17人の木工だが、空間にインパクトを添えてくれるような作品という展は共通している。<br> また、それぞれの作家に、自分のほしい家具を気軽に相談できるのも、今回の展示ならではだという。<br> 入場は無料。18日まで。<br>
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上伊那建設労働組合西箕輪分会青年部がボランティア活動
上伊那建設労働組合西箕輪分会の青年部(15人、小林正樹部長)は10日、ボランティア活動で伊那市の大萱保育所にウッドデッキを製作した。<br> 県の建労連住宅デーに合わせ組合の活動を知ってもらおうと、毎年技術を生かしたボランティア活動を実施。これまで包丁研ぎをしてきたが、地元の保育園の要望にこたえて活動し3年目。西箕輪南部、北部に続き今回、大萱保育所に作業を申し入れ、保育所がウッドデッキを要望した。<br> 年少園児の2教室の前はこれまで犬走りに板を置いていたが、隙間があって物が落ちる、つまずきやすいなど不便さがあった。<br> 青年部の10人は前日から準備して作業。園児が歩きやすいように隙間無くきれいなデッキを仕上げた。<br> 小林部長は、「地元にも職人がいることをPRして、どこのお父さんが作ったというような話題になり、親子で日曜大工をしたり、近所の職人に仕事を依頼したりと広がっていったらうれしい」と話した。<br> 伊藤正子所長は、「いいものを作っていただいてうれしい。園児がデッキに座ってくつがはけるようになり、本当にありがたい」と感謝した。<br>