-
水道週間 高齢者宅を無料点検
6月の水道週間に合わせ、高齢者世帯を対象にした水道の無料点検が1日伊那市内で行われました。
水道の無料点検は6月1日から6月7日の水道週間に合わせて毎年伊那市水道事業協同組合が行っています。
今年は、組合加入業者23社が希望のあった30世帯を分担して点検をしました。
水道事業者はパッキンを変えたり蛇口部分を点検したりしていました。
伊那市水道事業協同組合では、「この活動も今年で22年目です。毎年、お年寄りの方たちにも喜んでいたただいている。今後も継続して活動していきたい」と話していました。
-
伊那市自主防災組織連絡会 発足
自主防災組織の情報共有や連携を強化していこうと伊那市自主防災組織連絡会が5月31日に発足しました。
31日は伊那市の伊那市防災コミュニティセンターで設立総会が開かれ、市内の184団体の関係者およそ140人余りが出席しました。
会長には連絡会理事で伊那地区区長会長の唐澤規夫さんが選ばれました。
伊那市によりますと、市内には区や常会単位でつくる自主防災組織が184団体あります。
災害が発生した場合に隣近所で助け合う共助を目的に昭和54年頃から作られたという事です。
伊那市では市民からの要望を受け、組織間の情報共有や連携により個々の防災力を高めていこうと、連絡会を発足させました。
連絡会では今年度、防災知識や防災スキル向上の為の研修会を開催する他、地域に適した避難方法や安否確認についての研究を進めていく事にしています。
-
全国新酒鑑評会で大吟醸「井乃頭」 金賞受賞
伊那市の造り酒屋・漆戸醸造株式会社が県内産の美山錦で作った大吟醸の「井乃頭」が全国新酒鑑評会で金賞を受賞しました。
漆戸醸造が金賞を受賞したのは平成19年以来11年ぶりとなります。
回、金賞を受賞したのは県内で栽培された酒米・美山錦を使った大吟醸酒です。
漆戸醸造では5年前からこの米を使い、大吟醸を仕込んできました。
社長の漆戸正彦さんによりますと「果実のような甘い香りが程よくあり、味は甘みがあるが、切れの良い酒ができた」という事です。
全国新酒鑑評会は、明治44年に始まった唯一の全国規模の鑑評会です。
今回は、全国から850点が出品され232点が金賞を受賞しました。
漆戸醸造では、兄で社長の漆戸正彦さんと、弟で杜氏の漆戸貴彦さんの2人で酒造りをしています。
「大吟醸 金賞受賞酒 井乃頭」は数量限定で7日から販売されます。
価格は720ミリリットル入りで税別・4,500円となっています。
-
アクト・ジャパン 六道原工業団地の用地取得
神奈川県横浜市に本社を置く株式会社アクト・ジャパンは、伊那市美篶の六道原工業団地の土地売買契約を伊那市と締結しました。
28日は市役所で調印式が行われ、アクト・ジャパンの青木伸栄(のぶひで)社長と白鳥孝市長が土地売買契約を交わしました。
アクトジャパンが取得した土地は、伊那市美篶の六道原工業団地のおよそ3,600㎡で、売買価格は4,400万円となっています。
アクト・ジャパンは、ハイブリッドICや液晶の部品を、南箕輪村の伊那工場で製造しています。
車の配線に使われる部品の量産などに対応できる設備を整えるために新たに土地を取得し、現在の伊那工場から移転します。
新しい工場は、延床面積2,000㎡、鉄骨平屋造を計画しています。
青木社長は「今いる従業員がそのまま働けるということもありこの場所を選んだ。従業員の生活を支えていけるよう何年できるかわからないが頑張っていきたい」と話していました。
白鳥市長は「近隣では今後国道153号バイパスの整備も進みアクセスも良くなる。伊那の地からさらに飛躍していただきたい」と話していました。
今回の移転に伴い、アクト・ジャパンでは5人の増員を予定しているということです。
着工は7月の予定で、来年3月の完成、操業開始を目指します。 -
伊那まつりポスター原画 高遠中2年宮下君の作品に
8月4日・5日に予定されている今年の第61回伊那まつりのポスターの原画が31日決まりました。
ポスター原画の最優秀賞に選ばれたのは、高遠中学校2年の宮下 玲君の作品です。
龍と満開の桜、そばを食べているイーナちゃんが描かれています。濃淡をつけて絵画的な表現であること、そばをモチーフに取り上げた点が新しいことなどが評価されました。
この日は、伊那市役所で原画の審査会が開かれ、市内の中学2年生から寄せられた125点を審査しました。
審査会では最優秀賞のほかに、優秀賞6点、佳作26点を選びました。
なお、審査された全作品125点は、7月中旬から伊那市役所多目的ホールに展示されます。
-
生活情報アプリ「いなテレデータ」6/1からサービス
伊那ケーブルテレビジョンは、スマートフォンやタブレット端末に、生活情報や安心安全情報を届けるアプリ「いなテレデータ」のサービスの提供を、6月1日から始めます。
生活情報アプリ「いなテレデータ」は、スマートフォンやタブレット端末向けに情報提供を行うサービスで、伊那ケーブルテレビで取り上げたニュースの記事や、各市町村からのお知らせなどの情報を提供します。
また、地震などの災害時には、国内のどこにいても最寄りの避難所を検索することができ、地図やコンパス表示で案内します。
安否登録・確認の機能もついていて、災害用伝言板も利用できます。
また、伊那地域以外でも、現在いる場所に避難指示や勧告、国民保護情報などが出された場合は、プッシュ通知で情報を提供します。
このアプリは、アプリのダウンロードサイトでJC-Smartと検索し、選択局でいなテレデータを選ぶと使うことができます。
(お問い合わせ 電話73-2022)
-
中島美恵子さん初の個展「いのちの華」
伊那市高遠町西高遠在住の中島美恵子さんの個展「いのちの華」が、信州高遠美術館で開かれています。
会場には、ここ数年で描いた作品25点が並んでいます。
中島さんは上伊那農業高校を卒業後、東京の専門学校でグラフィックについて学び、現在は介護の仕事をしながら絵を描いています。
赤いボールペンで下書きをして水彩色鉛筆やパステルで色をのせる独自の画法で仕上げています。
作品には、花や妖精、天使などが多く描かれています。
こちらの作品は「そらクジラ」です。
クジラが空を泳ぎ、木から四季折々の花が噴水のように咲くという架空の世界を表現しています。
中島さんは、架空の人物や世界を絵にすることで、見た人に癒しを感じてもらいたいと話します。
中島美恵子さんの初の個展「いのちの華」は、6月25日(月)まで、信州高遠美術館で開かれています。
6月23日(土)午後1時30分からは、個展に合わせたフラワーアレンジメントのワークショップが開かれます。
定員は10人で、現在参加者を募集しています。
【受付電話 0265-94-3666 信州高遠美術館】 -
遺志引き継ぎ給水所で中学生を応援
伊那市の東部中学校の強歩大会が29日に開かれました。
大会が始まった54年前から休まず給水所を設置している伊那市手良の桐山さん宅では、この家に住んでいた桐山さん夫婦の遺志を引き継ぎ、親族や近所の住民が今年も給水所を設置しました。
午前9時半頃、3年生の男子が、続いて2年生の男子が東部中のグラウンドをスタートしました。
2・3年生の男子が走る、最長13.5キロのコースの折り返し地点に桐山さんの家があります。
給水所を通過する生徒たちは、水を飲んだり、頭にかけたりしながらゴールを目指していました。
この給水所で生徒たちの走りを見守ってきたのは、桐山慶二さん・八重子さん夫妻です。
おととし慶二さんが亡くなり、去年は八重子さんが寝たきりになりながら慶二さんの遺志を引き継いで生徒たちを応援しました。
その八重子さんも去年亡くなりましたが、姪の桐山みどりさん夫婦や、近所の住民が二人の遺志を引き継ぎ給水所を設置しました。
姪の桐山みどりさんは「応援してみて中学生から力をもらうことができ、おじさんやおばさんが毎年続けてきた気持ちがわかった。私も出来る限り協力していきたい」と話していました。
小松雅人校長は「ご親族の協力で給水所を続けていただくことができ本当にありがたいです。地域の人たちの協力があって大会を続けることができる」と感謝していました。
大会には生徒およそ780人が参加し、2・3年生女子と1年生男子は8.4キロ、1年生女子は5キロを走りました。 -
伊駒アルプスロード 国による早期事業化促す
国道153号伊駒アルプスロード整備促進期成同盟会の総会が29日、伊那市役所で開かれ、国による早期事業化に向け、今年度は要望などに力を入れていくとした決議案が採択されました。
総会には伊那市、駒ケ根市、宮田村の委員、およそ50人が出席し、現在県が管理する伊駒アルプスロードの事業を、権限代行による国の事業として早期実現させるための決議案が採択されました。
総会では、決議書が白鳥孝伊那市長や杉本幸治駒ケ根市長から国会議員や県議会議員に渡されました。
伊駒アルプスロードは伊那市青島から駒ケ根市北原までの11キロを結ぶ国道で、期成同盟会では来年度の事業着手を目指しています。
この日は任期満了に伴う役員の改選も行われ、会長には杉本駒ケ根市長が、副会長には白鳥伊那市長と小田切康彦宮田村長が選ばれています。 -
伊那北小学校6年生 学校近くで花畑づくり
伊那市の伊那北小学校の6年生は29日、学校近くで花畑づくりに取り組みました。
この日は6年生91人が、上牧の13アールの畑で花の苗植えと種まきをしました。
児童たちは、4年生の時から里山をフィールドに総合的な学習に取り組んでいて、今年度は最後の年となります。
上牧の住民有志でつくる「上牧里山づくり」から花畑を一緒に作ろうと誘われ、それにこたえました。
苗や種は、地元の花き農家でつくる農事組合法人アグリーナから提供されたものです。
ルピナスの苗1,000株とひまわり2,000本分の種をまきました。
伊那北小学校とアグリーナは、2016年に花に関する協定を結んでいて、苗と種の提供はその一環で行われました。
ルピナスは咲きはじめているものもあり、6月に入り見ごろを迎えます。
ひまわりは、8月中旬に見ごろを迎えるということです。
上牧里山づくりでは「皆さんの近くには常に自然があります。どうしたらもっと良くなるかを考えながら大人になってほしい」と話していました。
-
鎌倉國光さん 山岳写真展
駒ヶ根市の写真愛好家、鎌倉國光さんの中央アルプスをテーマにした山岳写真展が、伊那市のいなっせで開かれています。
会場には、中央アルプスで撮影した15年前から今年1月までの作品39点が並んでいます。
鎌倉さんは、25歳のときに会社の上司の誘いで北アルプスに登ったことがきっかけで山が好きになり、30代後半から写真をはじめました。
67歳になった現在も、季節を問わず年に50日から60日間は中央アルプスに登り写真を撮っているということです。
こちらは、15年ほど前の1月に宝剣岳を撮影した作品です。
下から強風が吹きあがり、何とか体を支えながら数回シャッターを押したうちの1枚だということです。
鎌倉さんはこれまでにも伊那市内で山岳写真展を開いていますが、星や月、夕焼けなどと組み合わせた作品が多く並ぶ展示は、今回が初めてだということです。
鎌倉國光さんの山岳写真展は、6月5日(火)まで、伊那市のいなっせ2階展示ギャラリーで開かれています。
-
伊那そば振興会 チェコでのPRを市長に報告
11月チェコのプラハで開かれた国際交流イベント「ジャパンウィーク」で伊那のそば文化をPRした、伊那そば振興会のメンバーら3人が市役所を訪れ、白鳥孝市長にイベントでの成果を報告しました。 1日は、振興会の飯島進会長ら3人が市役所をおとずれました。 ジャパンウィークは公益財団法人国際親善協会が主催するイベントで、今年はチェコの首都プラハで先月に開かれました。 伊那そば振興会は19日と20日の2日間参加し、日本から蕎麦粉を持ち込み、そば打ちを披露した他、手打ちそば900食を振る舞ったという事です。 初日で予定してた600食が終わった為、急遽300食を追加する等、反応は良かったという事です。 伊那市ではこのイベントに合わせ、英語版のパンフレットや動画を作成し協力しました。 伊那そば振興会には、来年の開催地イタリアから出展のオファーが来ているという事です。
-
美篶小児童が篶竹細工学ぶ
伊那市の美篶小学校の児童が1日地元に伝わる竹細工の技術を学びました。 これは美篶小学校開校116周年記念事業として行われたものです。 美篶地区に伝わる県指定の伝統工芸、篶竹細工の技術を継承している上川手竹細工クラブのメンバーが講師を務めました。 篶竹細工は竹を使ってびくなどを作るもので江戸時代の農家の収入源の一つだったということです。 クラブによりますと昭和23年頃には4万個ほど作られていましたが時代とともに衰退してきたということです。 児童らは竹でびくが作られていく行程を興味深げに見ながら地域に伝わる伝統工芸に触れていました。 この事業を企画した美篶小学校資料館運営委員会では「地元のお年寄りと子どもたちの交流を通して歴史や文化を伝えていきたい。」と話していました。
-
長谷・高遠を巡回 移動スーパー営業開始
伊那市長谷や高遠町の長藤地区を巡回して食料品などを販売する移動スーパー「とくし丸」が1日から本格営業を開始しました。 移動販売は、株式会社ニシザワと伊那市長谷の中山勝司さんが共同で行います。 1日は出発を前に、中山さんやニシザワの社員が商品の積み込み作業をしました。 移動販売車はニシザワが購入し、中山さんはニシザワから商品を仕入れ販売します。 野菜や、肉、総菜などおよそ300点を車に乗せました。 長谷と高遠町長藤地区の130軒あまりが利用を希望していて、週6日運行し1ルートを週2回巡回するという事です。 午前9時からは、ニシザワ高遠食彩館で、とくし丸の出発式が行なわれました。 ニシザワの荒木康雄社長は、「食彩館のスタッフ全員が中山さんをバックアップしこの事業を成功させてほしい」と話していました。 式をおえると、移動スーパーとくし丸は、1日のルートの伊那市長谷の市野瀬、中尾方面へと向かいました。
-
冬の風物詩 ザザムシ漁解禁
伊那谷の冬の風物詩「ザザムシ漁」が1日解禁となりました。 今年は10月の台風による増水のため不漁となる見込みで、貴重な珍味が例年以上に貴重な物となりそうです。 ザザムシ漁を行っているのは伊那市中央の中村昭彦さん73歳です。 ザザムシは、トビゲラやヘビトンボなどの水生昆虫の総称で、佃煮にして味わう伊那谷ならではの食文化です。 漁には虫踏み許可証が必要で、今日現在5人が許可を取っています。 石の下にいる虫が川底をかき回すと浮かび上がり、四手網と呼ばれる網の中に入っていきます。 中村さんよりますと、今年は10月の2度の台風により川底の石が流され多くのムシが死んでしまったという事です。 中村さんは「今シーズンは厳しい年になりそうだ」と話します。 ザザムシ漁は、来年2月末まで行われます。
-
中村弥六ぶらり オープンデータ活用考える
伊那市高遠町出身の林業博士中村弥六が残した林業遺産を、スマートフォンのアプリや古地図を使って巡る中村弥六ぶらりが26日行われました。 県林業総合センターの小山泰弘さんが案内役となり、古地図や、古地図を加工したアプリを見ながら峰山寺の裏にある「進徳の森」を見学しました。 進徳の森は、明治44年に斜面が大雨で崩落した際、高遠町出身の林業博士中村弥六が、当時は珍しかった外国産の樹木を移植したものです。 樹高35mを越えるユリノキなど7種類の外国産の木が植えられています。 小山さんは「古地図ではこの周辺の土地が崩れたように描かれていて、崩落しやすい地質であることが読み取れる。ユリノキは川沿いに生える木なので、二次災害を防ぎたいという発想があったのではないか」と話していました。 このイベントは、オープンデータの活用につなげていこうと高遠ぶらり制作委員会が開きました。 イベントには県内外から9人が参加し、見学のあとは地域資源のオープンデータ化に向け資料の掘り起こしを行ったということです。
-
羽広いちご生産組合設立20周年
伊那みはらしいちご園を運営する伊那市西箕輪の羽広いちご生産組合が今年設立20周年を迎え、30日、記念式典が行われました。 30日は、西箕輪の羽広荘で記念式典が行われました。 式典で、羽広いちご生産組合の井踏 岩夫組合長は、この20年間を振り返りました。 羽広いちご生産組合は、1997年に設立されました。 翌年の1998年1月1日にプレオープン、2月1日にグランドオープンしました。 当時は、県内でも先進的な水耕栽培に取り組みました。 開園までは、出荷7割、観光3割を見込んでいましたが、開園してみると数字が逆転し、観光が7割を占めるようになりました。 現在は、9割を観光が占め、1月から6月までの営業期間中に約7万人が訪れています。 伊那みはらしいちご園は、ハウスが19棟・経営面積は、およそ2haです。現在紅ほっぺという品種が主力です。 組合は、2001年に、日本農業賞大賞を受賞しています。 発足当初6軒あった農家も4軒に減少していますが、これからも新しい技術や品種を取り入れ、安全でおいしいいちごを提供していきたいとしています。
-
買い物支援地域づくり考える
高齢者を中心とする買い物弱者の支援について考えるネットワークの今年度の会合が昨夜、伊那市役所で開かれました。 29日夜は、市内全域から、区長や民生委員、地域社協の関係者など90人ほどが参加しました。 会合では3つの分科会に分かれて話し合いが行われました。 買い物ニーズについて検討した分科会では、自分で品物を見て買い物を楽しみたいお年寄りが多いとの声が上がっていました。 また、民間事業者が参加してノウハウを学ぶ分科会では、早期退職し来月から長谷地域を中心に移動スーパーを始める中山(なかやま)勝司(かつし)さんが話題を提供しました。 事業を始めるにあたり、長谷地域の600戸を回り、うち100戸が登録を希望したということです。 中山さんは、「長谷地域は家と家が離れていて移動距離が長い。できれば高遠町の困っている地域も回りたかったが需要が多くて対応しきれない」と話していました。 コーディネーターを務めた流通経済研究所の折笠 俊輔さんは「高遠長谷は移動販売を求め、竜西地区は、買い物には行けるが荷物が重くて自宅まで運べないという声がある。地域ごとニーズが異なるので、様々な支援を展開できるとよい。」と話していました。 買い物支援地域づくりネットワークは、伊那市社会福祉協議会が呼びかけ、関係者が連携し、具体的な方法論を考えニーズを整理しようと、平成27年度に発足しました。 当初は、課題を抱える地域の関係者が集まり開かれていましたが、今回は、市内全域から参加者を募りました。
-
伊那市小学生総合的な学習発表交流会
伊那市内15の全ての小学校が参加する「伊那市総合的な学習発表交流会」が30日、高遠町の高遠スポーツ公園文化体育館で開かれました。 豊かなコミュニケーション能力を身につけ、新たな学びの意欲と仲間としての一体感を高めようと、伊那市教育委員会が開いたもので、今年で5回目です。 地域の人たちとの関わりを通して「富県の宝」を学んできた富県小学校の6年生は、地元に拠点を置く歌舞劇団田楽座から教わった「ぶちあわせ太鼓」を披露しました。 西春近南小学校の6年生は、「昔は伊那市も海だった」という新聞記事を見たことがきっかけで、もっと伊那市のことを知ろうと化石を採取したり地質を調べました。 児童らは「調べるうちに伊那のことに詳しい人がたくさんいることも分かった。何億年も続く地球の歴史に思いを馳せることができた。」とまとめていました。 この発表会の模様は、来年1月3日からご覧のチャンネルで放送する予定です。
-
東ティモールを知る機会に
東京オリンピックで東南アジアの国東ティモール民主共和国のホストタウンを務める伊那市は東ティモールを知ってもらおうと市役所1階市民ホールで展示を行っています。 展示は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックで伊那市が東ティモールのホストタウンに登録されたことから市民に身近に感じてもらおうと開かれているものです。 展示されている写真や工芸品などは伊那市高遠町出身の北原巌男さんの私物です。 北原さんは元東ティモール特命全権大使で、現在は一般社団法人日本東ティモール協会会長を務めています。 子ども達の笑顔や生活を映した写真や、水牛の皮でつくった打楽器「ババドーク」などおよそ200点が展示されています。 伊那市と東ティモールは、北原さんが縁で2009年から民間レベルの交流が始まっています。 来月6日から8日には東ティモールの高校生10人が伊那市を訪れ企業の見学や、市民との交流、そばうち体験などが計画されています。 ホストタウン登録されたことを受け、北原さんは「お互いに交流をして絆を深めてもらいたい」と話していました。 2016年のリオオリンピックでは東ティモールから、陸上とマウンテンバイクの競技に3人が出場しました。 北原さんによりますと東京オリンピックには、陸上や水泳、柔道などで出場を目指しているということです。 東ティモールを紹介する展示は、来月8日まで伊那市役所1階市民ホールで開かれています。
-
長谷小学校6年生 ふるさと祭りの収益で掛け時計を寄贈
伊那市長谷の長谷小学校6年生は南アルプスふるさと祭りで行った手作り品の販売での収益金で掛け時計を購入し、地元のデイサービスセンターに寄贈しました。 29日、長谷小学校6年生の児童13人がデイサービスセンターやすらぎを訪れ利用者に掛け時計を手渡しました。 6年生は10月に行われた南アルプスふるさと祭りで鹿の角を使ったアクセサリーや繭で作った指人形などを150円から800円ほどで販売しました。 児童らは普段からお世話になっている人達に恩返しをしたいと収益金を使って地元の福祉施設3か所に、絵の具セットや折り紙などを贈る事にしたという事です。 担任の三澤陽子教諭は「自分たちが周りの人たちの力になれる事を知り地域を愛する心を持ち続けてほしい」と話していました。 残りの収益金は卒業記念品の購入費に充てるという事です。
-
子育てママが起業について学ぶ
子育て中の母親を対象にした起業応援セミナーが27日、伊那市の信州INAセミナーハウスで開かれました。 上伊那地域の母親26人が参加し、子育てや家事をしながら起業することについて学びました。 長野県庁や南箕輪村役場などで、女性就業支援事業を行っている松本市のイーキュア㈱、福盛二郎さんが講師を務めました。 福盛さんは「まずは自分の考え方がほかの人と比べてどう違うのかを知ることが大事です。」と話していました。 また、子育て中の女性の就業にはビジネス経験の不足や家事との両立が課題だとした上で「自己理解を深めることで、自分に足りないものは助けてもらい、得意なものはさらに伸ばすことにつながる。お互い様の関係づくりが目標の実現には重要です」と呼びかけていました。 参加したある女性は「子育てをすること、子どもとの時間をつくることを前提に考えると、家でも出来る起業は時代に合っているし、こういう機会があるのもうれしい」と話していました。 セミナーは、子育てをしていても、自分のキャリアを活かして活躍できる女性を支援しようと伊那商工会議所が開いたもので、今年2回目になります。
-
美味しいそば粉求め ガレット用そばの収穫
伊那谷の新たな名物としてガレットの普及を目指す「信州伊那谷ガレット協議会」は、ガレット用のそば栽培プロジェクトで育てているそばの収穫を28日に行いました。 協議会では、伊那市手良中坪にある遊休荒廃地、およそ13アールを活用してそばを栽培しています。 この日は、協議会のメンバー7人が刈り取りから脱穀まで、収穫の一連の作業を行いました。 信州伊那谷ガレット協議会は、ガレットの普及や上伊那産のそば粉の流通確保などを目的に、上伊那地域の飲食店26店舗と行政機関などが連携して活動しています。 プロジェクトは、自分達で栽培から製粉、ガレットづくりまでの一連の流れを体験し、理解をより深めようと行っているもので、今年8月に種まきが行われました。 畑を半分に分けて、肥料を使ったものと、使っていないものを栽培し、味を比較するということです。 刈り取りが一段落すると実とごみを分別する機械に入れて、そばの実だけを取り出していました。 渡邉竜朗代表は「飲食店の関係者がつくっているので、勝手が分からず難しいところもある。そば切りだけではなく、洋食店でも提供できるガレットの普及はそばの販路拡大にもつながる」と話していました。 年内には製粉作業を行い、辰野町から中川村までの加盟店でガレット作り体験教室を開く予定です。
-
神戸製鋼所問題 新ごみ中間処理施設は安全性に問題なし
神戸製鋼所がアルミや鋼製部材の一部について品質データを改ざんしていた問題を受け、現在新ごみ中間処理施設を建設している上伊那広域連合は、「建屋の鉄骨やボルトなどに神戸製鋼所の製品は使用していない」との調査結果を報告しました。 これは27日に開かれた上伊那広域連合議会全員協議会で報告されたものです。 10月8日、施設の契約先代表企業の神鋼環境ソリューションの親会社である神戸製鋼所が、アルミなどの部材の一部について品質データを改ざんしていたことが分かりました。 これを受け、神戸製鋼所製品の使用状況を確認したところ、●建屋の鉄骨などには使用していない●繋ぎ目部分や溶接に使用しているものは不正対象外であることが分かりました。 ただ冷却設備などの一部で不正の対象となった材質の部材が使用されていたことから広域連合では、「調査中のものについては汎用品であり安全性に大きな問題はないと認識している」と話していました。
-
伊那市ふるさと納税 RIZAP関連24件689万円
伊那市がふるさと納税の返礼品として11月8日から取り扱いを始めたRIZAPのトレーニングメニューなどに対する寄付が、26日までに24件、689万円分だったことが分かりました。 市では、さらに14億円分のふるさと納税に対応できるよう補正予算案を12月議会に提出します。 伊那市はふるさと納税の返礼品として、全国で初めてフィットネスクラブを運営するRIZAPの商品の提供を今月8日から始めました。 返礼品の内容は、寄付金額1万円からもらえるRIZAP出版の書籍3冊を始め、100万円以上の寄付では16回のトレーニングを受ける事ができます。 26日までの申し込み件数は、24件689万円で、うち100万円の寄付は4件あったということです。 今年度、市のふるさと納税には、現在までに2億2,600万円の寄付がありました。 伊那市では、RIZAPの導入により、さらにふるさと納税14億円分に対応できるよう、12月議会に補正予算案を提出します。 寄付件数が増えるこれからの時期に向けて新たな商品の提案をしていくとしています。 また市では、RIZAPと行う健康増進プログラムの募集に「市税等に滞納がない人を要件に挙げています。 27日に開かれた記者会見で、これが「二重処罰の可能性があるのでは」との指摘について、「色々なところの話しを聞きながら最終的な判断をしていきたい」と話していました。
-
伊那市そば祭り実績 去年より4割減
伊那市が10月15日から5週に渡って行ったそば祭りの販売実績は7990食で過去最多だった去年と比べて4割ほど減少したことが分かりました。 今年の販売数は、5つのイベント合わせて7,990食で、過去最多だった去年の1万3,734食と比べて5,744食減少しました。 伊那市では、台風などによる雨で客足が伸びなかったことが原因とみています。 白鳥市長は、「天気に恵まれたイベントは数字が伸びている。会場では県外ナンバーが目立ち、インターネットの動画配信や新聞広告などにより信州そば発祥の地としての知名度が広がっていると思う」と話していました。
-
橋爪まんぷさん「戌」の防犯ポスター寄贈
伊那市境の漫画家橋爪まんぷさんは、来年の干支「戌」をモチーフにした防犯ポスターを、27日、伊那市駅前交番に寄贈しました。 27日はまんぷさんが、伊那市駅前交番を訪れ、鈴木智誠所長にポスターの原画を手渡しました。 童謡「犬のおまわりさん」をヒントに、来年の干支「戌」が飲酒運転の根絶や特殊詐欺被害防止の啓発、交通安全の徹底を呼び掛ける内容です。 ポスターの寄贈は、平成19年から行われていて、今年で11回目です。 伊那警察署では、「言葉で伝えるのとは違い、直観的に理解してもらえる。年末年始に向けて事件事故が起きないよう防犯活動に取り組みたい」と話していました。 ポスターはいなっせに掲示される他、アルプス中央信用金庫の協力で同じものが20部作られ、管内の他の交番にも配られます。
-
伊那市長選 白鳥氏「年内に結論だす」
任期満了に伴い来年4月15日に告示、22日に投開票が行われる伊那市長選挙について現職の白鳥孝市長は、「出馬するかどうか年内には結論を出したい」と述べました。 27日は、伊那市定例記者会見が市役所で開かれ、記者からの質問に対して答えたものです。 26日に開かれた後援会の集まりで3選を目指して立候補するよう要請されたということです。 伊那市長選は、来年4月15日告示、22日投開票の日程で行わる予定です。
-
伊那市の未来について考えるWS
今後の伊那市の未来について考えるワークショップが市役所で26日、行われました。 ワークショップは、平成31年度から10年間のまちづくりの方針を定める伊那市の次期総合計画の策定に向けて行われたものです。 26日は、市や伊那商工会議所、一般市民など60人が集まり、「住んでみたいまち伊那市」をテーマに、6つのグループに分かれて意見を交わしました。 グループごと目標とする将来像を決め移住や子育て、自然など様々な意見を出し紙にまとめていました。 高校生2人も参加し、普段感じていることなどを書いていました。 最後に、グループごと発表をしました。 このうち、子どもたちが愛着をもてるまちをテーマに考えたグループは「公園など子どもや親がが集まれるコミュニケーションの場が必要だ。豊かな自然を大切にするためには子ども達に林業や里山に興味をもってもらえる学習も大切ではないか」と発表していました。 他に、農産物の安心安全をPRする情報発信や自然環境をいかした外国人誘致などの提案が出されていました。 伊那市では26日だされた意見を今後策定する次期総合計画に反映したいとしています。
-
伊那谷の手しごと展
上伊那や山梨県の工芸作家5人の作品展「伊那谷の手しごと展」が伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。 会場には、木工やキルト、編み物など、上伊那や山梨県5人の作家の作品が展示されています。 伊那谷の手しごと展は、春と秋の年2回開かれていて、作品は購入することができます。 このうち、伊那市ますみヶ丘の三沢廣光さんは、木目の美しさにこだわっていて、木で作ったボールペンや器、置物などを展示しています。 10年ほど前から趣味ではじめ、現在では工房を構えています。 どんぐりをかたどったコマもあります。 伊那谷の手仕事展は29日(水)まで、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。