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絵画と木彫二人展
辰野町の小澤晃一さんと、伊那市の饗場敦さんによる「絵画と木彫二人展」が、ベルシャイン伊那店で開かれている。
会場には小澤さんの絵画と饗場さんの彫刻、合わせて100点が並んでいる。
30年前から絵を描いている小澤さんと、趣味で25年前に木彫を始めたという饗場さんは、同じ職場で働いていた元同僚。小澤さんが話しをもちかけ、今回初めて二人展を開いた。
小澤さんと饗場さんは「2人一緒に展示ができることはとても幸せなこと。お互いの作品に刺激を受けながら作品づくりを続けていきたい」と話していた。
「絵画と木彫二人展」は9日まで。 -
伊那警察署09年遺失物状況まとまる
伊那警察署は昨年1年間の落し物などの状況を発表した。
それによると、届け出のあった落とした現金の総額は約1856万円となっている。
届け出のあった落し物のうち一番多かったものは、証明書やカード類で3999点、次いで財布が790点、携帯電話が394点となっている。
現金の総額は約1856万円で、そのうち落とし主に戻されたのは約429万円だった。
また一度に落とした現金の最高金額は90万円だった。
ほかに拾った現金が届けられた総額は約630万円で、一昨年と比べて100万円ほど、率にして14.3%減少していて、伊那署では不況が影響しているのではないか竏窒ニ話している。 -
イエメン保健省 伊那市の幼児健診視察
母子保健が立ち遅れている中東イエメンの医師たちが3日、伊那市の幼児健診を視察した。
イエメンの都市ハドラマウト県の厚生局で働く医師ら4人が伊那市を訪れ、一歳半健診を視察した。
この視察は、国際協力機構(JICA)の取り組みの一環として行われた。
イエメンでは、乳幼児の死亡率が高く、1歳未満の子どもの場合、1000人中73人が栄養失調やマラリアなどで命を落としている。
こうした状況を改善するため、母子保健に力を入れている長野県で視察を行った。
市の保健師が健診の内容を話し、子どもの発達に異常がないかを確認したり、母親の育児不安の解消に務めていることなどを説明した。
イエメンでは、2015年までに1歳未満の死亡率を1000人中45人まで下げるように取り組んでいて、現在栄養改善や予防接種の充実に取り組んでいるという。 -
子育て支援センターで入園前の心の準備講座
伊那市の富県子育て支援センターで5日、保育園や幼稚園の入園に向けた心の準備についての講座が開かれた。
今年の4月から保育園や幼稚園に子どもが通う母親14人が参加した。
元保育園園長の酒井和子さんが話をした。
酒井さんは、入園して最初のうちは、お母さんと離れるため泣く子どもがいることを話し、「お母さんが割り切ってバイバイしたほうが、子どもは納得して園に入りやすくなります」と説明した。
また、「子どもに大丈夫だよと話して安心させて送り出してほしい」とも話していた。
参加したある母親は、「最初は子どもが泣いても、園に慣れていくことが分かったので少し安心しました」と話していた。 -
伊那東小学校5年生がICT見学
情報について学習している伊那市の伊那東小学校の5年生は5日、伊那ケーブルテレビジョンを訪れアナウンス体験などをした。
5日は伊那東小学校の5年柳(やなぎ)組の児童33人が伊那ケーブルテレビを訪れた。
5年生は社会科の授業の中で情報について学習している。
放送局ではどのように番組を制作しているのかなどを学習しようと見学に訪れた。
児童達は、編集機器を扱ったり、番組がどのように作られているか社員から話を聞いた。
このうちアナウンス体験では児童達が、スタジオでカメラに向かってニュース原稿を読んだ。
児童達は、カメラは何台あるのか?ニュースの話題はどうやって集めているのか?などの質問を社員にしていた。
伊那東小学校では、見学した事をクラスで話し合いまとめる予定。 -
「立春朝搾り」出荷
2月4日は、立春。伊那市の酒蔵・宮島酒店では、春を迎えるお酒、「立春朝搾り」の出荷作業が行われた。
宮島酒店では、朝4時半ごろから作業が始まった。
正月が明けてから仕込み、1ヶ月ほど発酵させた日本酒を、この日の朝搾り、搾りたての日本酒を次々に瓶に入れた。
立春朝搾りは、日本名門酒会に加盟する、全国の37の蔵元で15万本が作られ、1000店で販売されている。
立春の朝に搾った酒をその日のうちに味わってもらおうというもので、宮島酒店では、約4000本を作った。
作業には、このお酒を販売する酒屋や居酒屋も毎年参加している。
協力したのは、遠くは横浜や県内の酒屋など20人ほどで庚寅2月4日と書かれたラベルが貼り付けていた。
宮島酒店の宮島敏社長は、「当日出来たものをその日味わえる究極の搾りたて。春を迎える喜びを味わうお酒。今年は、豊かな味に華やかな香りのよいお酒が出来た」と話していた。
この立春朝搾りは、基本的に予約制だが、若干余分があり、伊那市の酒文化いたや、正藤酒店、思い出酒店で販売されている。 -
下水道使用料15%値上げ 答申
伊那市上下水道事業運営審議会は、下水道使用料を現行より15%値上げするなどとした改正はやむをえないとする審議結果を小坂樫男市長に答申した。
4日に、審議会が伊那市役所で開かれ、下水道料金の改定などについて検討した。
市では、現行の使用料のまま運営を続けた場合、来年度から3年間の赤字額が約12億円になると試算している。
水洗化率を現在の67%から80%まであげ、料金を15%引き上げた場合、赤字額は3年間でおよそ9億円まで圧縮できるという。
委員からは、「どうしてこのような状況になるまで放っておいたのか残念だと感じる。」といった意見も出ていた。
審議会は、下水道料金の値上げはやむをえないなどとする審議結果を小坂市長に答申した。
審議会は、下水道事業の経営健全化計画に、全力を挙げて遂行すること、下水道使用料金の改定以外の方法も含め、経営改善する努力を行うこと、などの附帯意見をつけている。
小坂市長は、「市民の理解を得ながら水洗化率を上げられるよう精一杯がんばりたい。みなさんの期待に添えるよう改善計画を実施していきたい」と挨拶した。
この下水道料金などの改定案は、伊那市議会3月定例会に提出される。
可決されれば、高遠町地区、長谷地区では来年4月1日から、旧伊那市地区では今年10月から実施される。 -
小学校防火作品の入賞作品決まる
伊那防火管理協会が小学4年生から6年生を対象に募集した火災予防に関する防火ポスターなどの最優秀作品が決まった。
1日、伊那公民館で審査会が行われ、ポスターの部の最優秀賞には、応募219点の中から、伊那小学校5年の片桐大輝君の作品が選ばれた。
書道の部は、応募166点の中から、伊那東小学校6年の赤羽真弥さんの作品に決まった。
作文の部は、応募136点の中から、伊那小学校6年の唐澤佑季さんの「早く火を消して!」が選ばれている。
ポスターと書道の入賞作品は、3月1日から7日の春の火災予防週間中に、伊那市役所市民ホールに展示される。 -
アマゴ成魚放流
天竜川漁業協同組合は3日、上伊那の主な川でアマゴの成魚を放流した。
組合員が伊那市の小沢川などでアマゴの成魚約500キロ分を放流した。
放流は今月16日から解禁となる渓流釣りを前に行われたもので、辰野町から駒ヶ根市までの6カ所で行われた。
漁協によると、今年は雪があまり降らないため、水の量が例年より少ないということで、解禁当初は川の下流から中流にかけてが狙い目だという。
また昨年11月に放流した稚魚が成長しているということで、釣果も期待できると話している。
漁協では、今回のアマゴに続き、4月にはイワナの放流も計画している。
渓流釣りの解禁は2月16日で、遊漁料は1日券が千円、年間券は6千円となっている。 -
柘植伊佐夫講演会
伊那市出身でNHK大河ドラマ「龍馬伝」のスタッフとして活躍している柘植伊佐夫さんの講演会が2日夜、伊那市役所で開かれた。
柘植さんは伊那市山寺出身の50歳で、現在東京でヘアメイクなどの会社を経営している。
柘植さんは現在放映中のNHK大河ドラマ「龍馬伝」の人物デザイン監修として、出演者全員の衣装やかつら、メイクの仕方などを決める仕事をしている。
約180人が集まった講演会で、柘植さんは「人物デザインの監修という仕事をNHKの部外者である自分が担当できることは奇跡的なこと。今後この分野の可能性を広げていくという意味で責任は重い」と話していた。
柘植さんはほかに、アメリカのアカデミー賞でオスカーを獲得した映画「おくりびと」でも、ヘアメイクなどに関するディレクターとして活躍した。
柘植さんは総合学習の時間をいち早く取り入れた伊那小学校の出身で、取材に対し「今の自分のベースとなっているのは小学校時代だと思う。自分で考え創りだす学習は役に立っている」と話していた。 -
150歳記念二人展
伊那市西箕輪上戸の小林武さんと弘子さん夫妻による150歳記念二人展が、伊那市羽広のみはらしの湯で開かれている。
二人展は小林武さんと弘子さんの年齢が合わせて150歳の区切りとなることを記念して開かれている。
武さんは77歳で展示しているのは水墨画、弘子さんは73歳で和紙人形を趣味としている。
武さんは風景や花などを描いた水墨画約20点を展示している。
40歳を過ぎたころから公民館活動で水墨画を始め、今でも月に1、2点は描いているという。
弘子さんは、立体的なものや平たいものなど約50点の和紙人形を出品している。
それぞれ作るものは違うが、長い間好きな作品づくりを続けてこられたのは、幸せなことだと話す。
この150歳記念二人展は2月末まで。 -
節分 各地で豆まき
3日は節分。各地の寺などで厄を追い払おうと豆まきが行われた。
伊那市高遠町の蓮華寺では、今年厄年にあたる人や年男年女ら9人が、無病息災や家内安全を祈っていた。
本堂には、厄除けに訪れた人の家族や親せきら約100人が集まった。
長谷川湛道住職の読経が終わると恒例の豆まきが行われた。
本堂に集まった人たちは、福を招きいれようと、投げられた豆や菓子などを拾い集めていた。 -
上伊那ブロックボランティア交流研修会
上伊那のボランティア団体などの交流研究集会が31日、伊那市のいなっせで開かれた。
上伊那ブロックボランティア交流研究集会は、情報交換や研修などを目的に毎年、市町村持ち回りで開かれている。
この日は、上伊那のボランティア団体や地区社協などから400人が参加した。
会では、ボランティアに対する姿勢を学び活動を充実させようと、講演が行われた。
講師は、神戸市在住で病院や福祉施設でコメディーパフォーマンスを行っている道化師・塚原成幸さんが務めた。
塚原さんは、「悲劇を喜劇に変えるのが道化師の仕事。皆さんにも、苦手なことを楽しむような逆転の発想を学んで欲しい」と話していた。 -
三峰川河川内樹木伐採
河川環境の保全に取り組んでいる市民団体三峰川みらい会議は31日、伊那市高遠町小原の三峰川河川敷で樹木の伐採を行った。会員や一般など60人が参加した。
みらい会議では、外来種のニセアカシアを取り除くことで、昔ながらの川の景観を取り戻そうと、毎年この時期に伐採作業をしていて今回で5回目。
伐採したニセアカシアは、参加者が持ち帰って薪にできるよう、短く切断された。
みらい会議の織井秀夫代表は、「昭和30年代に見られたような川本来の姿を取り戻したい」と話していた。 -
上伊那大雪 高遠城址公園では桜守が雪下ろし
1日の夕方から夜遅くにかけて上伊那地域は大雪となった。
伊那市の高遠城址公園では、桜の枝に積もった雪を落とす作業が深夜遅くまで行われていた。
雪に覆われた深夜の高遠城址公園。
公園内には約25センチの雪が積もった。
桜の木の保護にあたっている桜守の3人が深夜1時頃まで作業を行った。
作業は、桜の木に積もった雪の重さで枝が折れないよう行うもので、桜守のメンバーは、1日の夜7時から高遠閣で待機をして、公園内の桜の木の雪を落した。
まとまった雪を落とすのは3年ぶりという。
桜守達は雪深い公園内を歩きながら、長さ7メートル程の竹の棒で枝をゆすったりして雪を落としていた。
雪落しはこの時期桜を守る為の大事な作業という。
雪が溶けたら観桜期に向けて公園内の柵の補修作業などが本格的に始まる。
なお、今回の雪の伊那での積雪は、6センチとなっている。長野地方気象台によると、向こう一週間の県南部の天気は、比較的晴れ間が多いものの、6日頃まで低い気温が続く予想。 -
高遠高校の生徒が人形飾り制作
今月11日に伊那市高遠町で伝統のだるま市が開かれる。
これに合わせ毎年訪れる人たちを楽しませている人形飾りの準備が進められている。
伊那市商工会では今年はじめて、市内全域の企業や学校などに人形飾り出品の参加を呼びかけた。
高遠高校では、今回はじめて人形飾りを出品することを決めた。
美術部の2年生2人が中心となり放課後を利用して作業を進めている。
生徒達が制作している人形飾りは木製ロボット。
現在は、約1メートル50センチほどの骨組みが完成している。
これに、新聞紙や電気コードなどを巻きつけたりして完成させる計画で、生徒達は今までの人形飾りにないオリジナル作品に仕上げたいと意気込んでいる。
また、不要になったプリンターの部品やアンテナなども飾り付けるという。
生徒達は当日、何が出来上がるか楽しみにして欲しいと話している。
人形飾りが始まったのは1700年頃とされていて毎年、高遠町地区内の各地区で作られている。
今年は各地区内から8作品が出品され今月9日に審査が行われる。 -
子ども心のフォーラム
健全な子どもの育成について学ぶ、子ども心のフォーラムが30日、伊那市役所で開かれた。会場には教育関係者や保護者ら約50人が集まった。
新潟県の児童自立支援施設、新潟学園の武井恒美園長が「子どもたちの未来を拓く」と題し講演した。
武井さんは、0歳から3歳までの期間が子どもの発達で最も大事な時期と話し「この時期は脳の7割が形成される大事な時期。愛情ある言葉、眼差しを注ぐことが大切」と説明した。
また、子どもが「嘘」を覚える4歳頃と、「秘密」を持つようになる9歳を発達の節目として、「非行の誘惑に負けないためには、家族間での会話が不可欠」と話していた。
武井さんは「日常のちょっとした変化を見逃さないためにも、家族団らんの時間を大切にしてほしい」と呼びかけていた。 -
振り込め詐欺対策強化月間で啓発
2月は振り込め詐欺総合対策強化月間。初日の1日は、伊那警察署などが大型店入り口で注意を呼びかけた。
伊那警察署管内2カ所の大型店で啓発活動が行われ、
このうち伊那市内の大型店では、伊那少年警察ボランティア協会が協力し、買い物客に広報用ティッシュと啓発チラシを配った。
長野県警は、2月を振り込め詐欺総合対策強化月間と定めている。
伊那警察署では、街頭啓発のほか、高齢者宅を訪問して注意を呼び掛ける予定。
伊那署管内の去年1年間の振り込め詐欺の被害は0件で、今年も、これまでに被害は起きていないという。 -
みはらしファームで豆まき
伊那市西箕輪のみはらしファームで31日、節分の豆まきが行われた。
登場したのは、去年、世間を困らせた11体の鬼。大勢の感染者を出した「新型インフルエンザ鬼」、去年に続き今年も登場「不況招きネコ鬼」、農作物の成長を脅かす「台風鬼」や「日照不足鬼」など、すべての鬼が出そろうと、集まった人達は一斉に豆をぶつけ退治していた。
みはらしファームでは、開園当初から毎年節分の豆まきを行っていて、今年で10回目になる。
今年は10周年を記念して、例年よりも多めに商品を用意した宝投げも行われた。 -
天満宮改築完成式
伊那市西春近の山本公民館西にある天満宮の新しい祠が完成し31日、山本区の住民が集まり、完成式が行われた。
天満宮の新しい祠は、これまで使われていたものが老朽化したことから新しく作り直した。
祠は、学問の神様とされる菅原道真を祭っていて、山本区では毎年1月に子供たちが集まって学問の成就を願う「天神様」の行事が行われる。
これまで使っていた祠は、昭和27年に造られていて、老朽化が進んでいたことから、区の有志3人が新しいものを寄進した。
寄進した3人のうちの一人、平澤信助さんは「立派なものができてうれしい。子供達にも伝統を守ってもらい、元気に育って欲しい」と話していた。 -
白鳥副市長 伊那市長選出馬へ前向き
伊那市の白鳥孝副市長は31日、地元中条区からの出馬要請に対し、「重く受け止め、一歩前進したい」と述べ、出馬へ前向きな姿勢を示した。
白鳥副市長の地元西箕輪中条区の総会の中で、有志が区としての出馬要請を提案し、全会一致で承認された。
白鳥副市長は、「まだ決める事はできない」として明言は避けたが、出馬へは、前向きな姿勢を示した。
また同日、伊那青年会議所卒業生有志が伊那市内で会合を開き、出馬を要請した。
会合には、卒業生240人に参加を呼びかけたところ64人が出席した。
白鳥副市長は、立教大学社会学部卒業後、南箕輪村の信英蓄電器箔に入社。生産課長、参事などを務め、平成16年に旧伊那市の収入役となり、平成19年からは企業誘致などを行う副市長に就いた。
任期満了に伴う伊那市長選挙は、4月25日投開票が行われる。今のところ立候補を表明した人はいない。 -
上伊那観光活力アップセミナー
上伊那地方事務所は1日、県内でも観光が弱いこの地域に何が足りないのか考える、上伊那観光活力アップセミナーを伊那合同庁舎で開いた。
セミナーには、上伊那の自治体や観光関係者ら約100人が参加した。
平成20年に観光で上伊那を訪れた人は441万人で県内10地区中8位、訪れた人が消費した金額は111億円で10地区中最下位だった。
地方事務所では、上伊那地域の観光に「何が足りないのか、また何が求められているか」を考える機会にしてもらおうと、セミナーを開催した。
東京都在住で旅行雑誌の編集長などを務めた沓掛博光さんは「上伊那の観光を考える」と題し講演した。
沓掛さんは「首都圏では、高遠やアルプスなど一部地域は知られているが『上伊那』という名称、場所は知られていない」と話し、「これからは、それぞれの地域でPRするのではなく、上伊那が一つにまとまり活動していくことが大切」とアドバイスしていた。
また、「観光に訪れた人たちに満足してもらうおもてなしを常に考えなければならない」と話していた。 -
カミ竏窒ソゃん農園で凍りもち作り
食と農業に親しむJA上伊那のカミ竏窒ソゃん農園に参加した親子約50人が30日、凍りもち作りに挑戦した。
カミ竏窒ソゃん農園は今年で5年目だが、昔ながらの保存食である凍りもち作りは今回初めて。
つきたての餅を四角く切り、そのもちを障子紙で包んでひもで縛る。
子どもたちは、餅を丁寧に障子紙に包み、「包むところや縛るところが楽しかった」と話していた。
凍りもちは、水に1週間ほど浸けた後、寒い場所に約1カ月間つるして乾燥させ、出来上がる。
参加したある母親は、「初めて作ったので、出来上がりが楽しみです」と話していた。
この日作った餅は、参加者がそれぞれ家に持ち帰って乾燥させるという。 -
炭焼き体験会
伊那市富県の炭焼き愛好家でつくるたかずや炭の会は30日、炭焼き体験会を開いた。市内外から11人が参加し、会のメンバーから炭焼きについて教わった。
たかずや炭の会では、炭の大切さや炭焼きの楽しさを知ってもらおうと毎年炭焼き体験会を開いている。
炭焼きは窯に薪を入れてから出すまでに1週間近くかかるということで、この日は出来上がった薪を取り出す作業と、新しい薪を詰める作業が行われた。
インターネットで企画を知り、東御市からやってきた森澤光昭さんは、メンバーから炭焼きのポイントを教わりながら作業をしていた。
たかずや炭の会の板山芳弘会長は、「みんなで話をしながら楽しくやるのが炭焼き。その楽しさを少しでも感じてもらえたら嬉しい」と話していた。 -
伊那北理数科課題研究発表会
伊那北高校理数科の2年生は30日、1年間の研究成果を発表した。
課題研究発表会は、理数科の2年生が毎年行っている。
この日は、理科や数学の分野から関心のある課題を見つけ出し、1年間かけて研究してきた結果を発表した。
発表したのは8グループ40人で、テーマは新聞紙による強度実験や、小惑星の発見、炎色反応などだった。
このうち、手作りの小型ロケットの制作を通して物理の研究をしたグループは、まっすぐ飛ばすために試行錯誤を繰り返した結果、ロケットの「重心」と、空気の流れによる圧力が働く「圧力中心」の2つの点が、ロケットの軌道に深く関係していることが学習できたと発表した。
また、数学について研究したグループは、コンピューターが普及していなかったころ、大きな数字の掛け算や指数の計算が簡単にできる方法として作られた「対数」の歴史や活用方法について発表した。
生徒たちは、4月から放課後や夏休みなどを使って研究をしてきたということで、2年生担任の池上博教諭は、「テーマを見つけて研究方法を考え、検証するという科学的学習ができたと思う」と話していた。 -
陶房木賊作品展
伊那市御園の陶芸教室、陶房木賊の生徒による作品展が31日まで、いなっせ2階の展示ギャラリーで開かれている。
会場には陶芸を学んでいる90人の作品約そ500点が並んでいる。
教室では、湯呑みや皿だけでなく、人形や重箱など、自由に作品づくりをしている。
会場に並んだ作品の中には、器の下が足の形になったものや、光を取り入れたものなども並んでいる。
講師の伊藤真一さんは、「たくさんの個性が並んでいるので、会場で何か刺激を受けてもらえたら嬉しい」と話していた。 -
プチヴェールを富県の特産品に
伊那市富県では芽キャベツとケールを掛け合わせた新しい野菜「プチヴェール」を地域の特産品にしようと取組みが始まっている。
現在富県では地域の活性化を目的に、寒い気候にあった特産品づくりをしようと、農林産物直売所たかずやの組合員を中心に「プチヴェール」の普及・生産を進めている。
フランス語で「小さい緑」を意味するプチヴェールは、12月以降の寒い時期に甘さの増す野菜で、現在収穫の最盛期を迎えている。
30日は、直売所の会長を務める埋橋一さんの畑で収穫作業が行われていた。
また直売所たかずやでプチヴェールをPRしようと、直売所を訪れた人たちに料理が振る舞われた。
訪れた人たちは「甘味があっておいしい」「ひと口サイズで食べやすい」と話しながら味わっていた。
プチヴェールは富県地区でのみ作られているということで、直売所たかずやや、産直市場グリーンファームなどで購入することができる。 -
伊那市幹線道路検討委員会答申
伊那市幹線道路検討委員会は25日、市の主要道路網の整備計画について検討してきた結果を小坂樫男市長に答申した。
検討委員会副委員長の小池厚伊那建設事務所長が市役所を訪れ、小坂市長に報告書を手渡した。
伊那市幹線道路検討委員会は、国や県、市内の各種団体などで組織し、平成20年12月から1年にわたり、今後の市の道路事業について検討を進めてきた。
報告書では▽渋滞緩和や交通安全の向上などの点から、市の東西を結ぶ環状北線と環状南線の早期整備▽国道153号バイパスの市内を通過する福島から青島を3つの区間に分け、効果の高い部分から工事に着手する竏窒アとなどを求めている。
報告書を受け取った小坂市長は、「伊那市の土地利用について、道路網の整備と共に、都市計画の見直しを進めていきたい」と話していた。
市では、報告書を基に来年度から、各路線の検証を行う計画。 -
もうすぐ小学1年生 園児が小学校で交流
今年4月に小学1年生になる保育園児や幼稚園児が29日、小学校でお兄さんやお姉さんたちと交流しながら給食を初体験した。
伊那市の伊那西小学校には、近くの伊那西部保育園などから10人の年長児が訪れた。
伊那西小では、小学校の雰囲気になれてもらおうと、新1年生になる園児を招いての交流会を毎年行なっている。
この日は、2年生の教室で簡単な工作を一緒にした。
小学生たちは、保育園児にやさしく話しかけながら、工作を手伝っていた。
工作が終わると、調理室に手をつないで移動し、初めての給食を味わっていた。
伊那西小学校の入学式は4月5日に予定されている。 -
広報コンクール総合1位に伊那市
伊那市が発行している「市報いな」が、長野県市町村広報コンクールの総合1位に選ばれた。
コンクールは県などが毎年実施しているもので、広報紙の部、広報写真の部、広報映像の部の3部門で審査により優れたものを選び、全国コンクールへ推薦する。
そのうち、伊那市の市報いな11月号は、広報紙の部で総合1位になった。
市報いな11月号は、巻頭の特集で税金についてマンガで説明していて、「市民の目線に立った分かりやすい市報」と評価された。
また、表紙の写真はインパクトがあり、人目を引くこと、中の文面も見やすく工夫されていることなどが評価された。
市報いな11月号は、日本広報協会が開く全国広報コンクールに推薦され、その審査結果の発表は5月下旬の予定。
また今回広報映像の部では、南箕輪村の広報番組「素顔がいいねみなみみのわ」が優秀賞に選ばれている。