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故・福澤綾子さん偲び書の作品展
去年10月に23歳で亡くなった伊那市の故・福澤綾子さんの書の遺作展が、29日から2日間、伊那文化会館展示ホールで開かれています。
会場には、福澤さんの力強く、迫力のある作品9点と友人らの作品20点が並んでいます。
故・福澤綾子さんは、伊那市出身で、伊那弥生ヶ丘高校を卒業後、新潟大学の書の専門コースに入学。大学卒業後は伊那市の建設会社で働いていました。
去年10月、車の運転中に交通事故に遭い、23歳の若さで亡くなりました。
大学時代は、中国、唐の時代の書の四大家とされる、顔真卿の作品を好んで書いたという福澤さんの作品は、大きなものが多く、一文字一文字が力強く書かれています。
大学時代の同級生高野礼奈さんは「作品制作のために朝早くから夜遅くまでがんばっていた。力強さのある彼女らしい作品を見てもらいたい」と話していました。
遺作展は福澤さんの作品を地元の友人や知人にも見てもらおうと福澤さんの家族が企画したものです。
父の福澤厚さんは「綾子のために何かしてあげたいと思い展示を企画した。綾子が頑張って書いた文字を友人・知人、多くの方に見ていただきたい」と話していました。
故・福澤綾子さんの遺作展は、30日まで、伊那文化会館展示ホールで開かれていて、時間は午前9時から午後3時までとなっています。 -
エコチル調査 上伊那では1,140人の母親が協力
去年1月から全国一斉にスタートしたエコチル調査について、上伊那地域では1140人が調査に協力していることがわかりました。
これは、出産期の母親の77.9%にあたるということです。
これは、29日に伊那市のいなっせで開かれたエコチルフェスティバルで報告されたもので、会場には子連れの母親などおよそ140人が訪れました。
エコチル調査は、アトピーや食物アレルギーなど、子どもの健康上の問題と化学物質などの関連性を調べようと、胎児期から13年にわたって調査をするもので、甲信地域では上伊那が調査対象に選ばれています。
この日は、エコチル調査甲信サブユニットセンター長で信州大学医学部の野見山哲生教授から現状について報告がありました。
報告によりますと、上伊那地域でこれまでに調査に協力した母親の数は1140人で、全体の77.9%でした。
全国の平均は78.1%で、上伊那はほぼ平均値だということです。
また調査の効率化を図るため、今年7月には信州大学農学部に出張所を設置したことも報告しました。
野見山教授は「エコチル調査を知っている母親が増えてきて、協力してくれるようになってきた。協力してくれている人たちには本当に感謝したい」と話していました。
この日は、子どもの健康に関する講演も行われ、訪れた母親たちが講師の話に耳を傾けていました -
東部中 被災地中学校と桜で絆深める
伊那市の東部中学校は、東日本大震災で被災した宮城県仙台市の高砂中学校に桜の苗木を贈ることを決めました。
東部中では、費用の捻出方法や桜の種類について話し合い、11月中の実現を目指します。
28日は、臨時生徒集会が開かれ、意見交換が行われました。
東部中は、昨年度義援金を高砂中学校に送ったことが縁で交流を続けています。
震災で高砂中学校は、校舎が1メートルほど海水に浸かる被害を受けました。
校門には、学校のシンボルとなる2本の桜がありましたが、このうちの1本が海水の影響で枯れてしまいました。
これを聞いた東部中の生徒らは、今年4月に「桜プロジェクト」を立ち上げ、この件について話し合ってきました。
意見交換では、「何年かけても成功させたい」「一部の人ではなく全校をあげて交流したい」などの意見の他、「桜が枯れてしまった時のことも考えておく必要がある」など、意見がだされました。
集会では、桜を贈るかどうかについて多数決をとりました。
多数決の結果、贈ることに決まりました。
生徒らが現地に行って植樹した場合の費用は20万円ほどということで、今後は費用の捻出方法や桜の種類について話し合います。
東部中生徒会では、全校生徒の意見を聞きながら、11月中の実現に向け取り組むということです。 -
8月の月間有効求人倍率 0.63倍
上伊那地域の8月の月間有効求人倍率は、7月より0.01ポイント低下し、0.63倍となりました。
前の年の同じ時期と比べると、0.03ポイント低く、31か月ぶりに前の年を下回りました。
上伊那の8月の月間有効求人倍率は、0.63倍で、前の年の同じ時期の0.66倍より0.03ポイント下回りました。
平成21年2月から前の年の同じ時期を上回り続けていましたが、31か月ぶりに下回りました。
一方、新規求人数は、1,000人と前の年の同じ時期を9.3%上回っています。
ハローワーク伊那では、「雇用情勢については依然として厳しい状況にあり、持ち直しの動きに停滞がみられる」としています。 -
国体出場選手を激励
今月29日から岐阜県で開かれる国体に出場する伊那市の選手の壮行会が24日、市役所で開かれました。
伊那市から国体に出場するのは選手と監督合わせて16人です。
このうち市役所を訪れたのは 9人です。
陸上競技の走り幅跳びとリレーに出場する伊那中学校3年の西村千明さん。
同じく陸上競技の棒高跳びに出場する高遠高校3年の竹松多恵子さん。
少年男子サッカーに出場する東海大三高校1年の佐々木哲也君。
新体操に出場する伊那西高校3年の吉原真子(まこ)さん。
女子バスケットボールに出場する上伊那農業高校3年の松崎葵さんと登内美沙(とのうちみさ)さん。
セーリングに出場する伊那消防署の井上瑶さん。
軟式野球に出場するルビコン(株)の辻和馬さん。
弓道に出場する上伊那薬剤師会の山田静香さんです。
壮行会では国体に出場する選手一人一人が大会での目標をはなしていました。
酒井茂副市長は「国体に出られない人の分まで一生懸命努力しし頑張ってきてほしい」と激励していました。 -
青年海外協力隊員佐藤さん エルサルバドルへ
伊那市の佐藤祐美子さんは、独立行政法人国際協力機構JICAの青年海外協力隊員として、24日から、中米のエルサルバドルに派遣されます。
20日は、佐藤さんと駒ヶ根青年海外協力隊訓練所所長の堀内好男さんが市役所を訪れ、白鳥孝市長に出発の挨拶をしました。
佐藤さんは、伊那市美原出身の31歳。
大学を卒業後、外資系のホテルで4年間働いていました。
28歳の時、世界一周の船に乗り途上国を含む様々な国を訪れ、貧困や社会が抱える問題を解決する仕事につきたいと考えるようになりました。
白鳥市長は「国際貢献をしつつ、見聞を広げてきてください」と激励しました。
佐藤さんの任期は2年間で、現地では、農業関係者の支援に携わります。 -
盗難の車 中央道で事故
中央道下り線で26日、警察の追跡を受けていた車が、伊那市の小黒川パーキングエリア入口で衝突事故を起こしました。
これにより運転していた男性が軽いケガを負いました。
高速隊によりますとケガを負ったのは千曲市の無職の男性26歳です。
男性が運転していた車は盗難届けが出ていて発見したパトカーが追跡していました。
松本市内の長野道で発見された車が逃走し小黒川パーキングエリア入口で衝突したもので、高速隊では追跡方法に問題はなかったとしています。
この事故により伊那インターチェンジから駒ヶ根インターチェンジの間の下り線が26日午後7時頃からおよそ2時間半にわたり通行止めとなりました。 -
水神町と伊那市社会福祉協議会が災害時の協定結ぶ
伊那市山寺の水神町と伊那市社会福祉協議会は27日、災害時等の協力応援体制の協定を結びました。
27日は伊那市の福祉まちづくりセンターで調印式が行われ、水神町の小木曽義典総代と、伊那市社会福祉協議会の小池孝行会長が協定書を取り交わしました。
協定では、水害時などに福祉まちづくりセンターを一時的な避難場所として避難者を受け入れるとしています。
また、災害時などに社協の運営する福祉まちづくりセンター及び障害者社会就労センター輪っこはうす・コスモスの家の利用者の避難誘導に関して地域の人の協力を求めることを取り決めました。
伊那市社協では、これまでに御園区や高遠町長藤区など、4つの区と災害時等の協力応援体制協定を結んでいます。
伊那市社協の小池会長は、「これからも利用者や地元の方の安全対策に努めていきたい」と話していました。
水神町の小木曽総代は、「常日頃の準備をしっかりすることによって大事になることを防ぐことができるのでは」と話していました。 -
高遠辛味大根を高遠北小児童が間引き
伊那市高遠町の高遠北小学校3年の児童が高遠の特産品「高遠辛味大根」の間引き作業を27日高遠町藤沢の畑で行いました。
27日は高遠町の伊藤正樹さんの畑5アールに植えられた高遠辛味大根の間引き作業が行われました。
間引き作業は、社会科の授業の一環で農家の仕事や地元の特産品について学んでもらおうと今回初めて行ったものです。
高遠辛味大根は、保科正之が高遠そばの薬味として食べていたといわれていますが、近年地元では育てられていませんでした。
福島県大沼郡金山町で育てられていたことから、旧高遠町役場の職員らが種を貰い受け、平成15年に復活したということです。
児童は、小さいものを選んで次々と間引いていました。
間引きした高遠辛味大根は、学校に持ち帰り葉の部分をおひたしにして食べるということです。 -
伊那市富県保育園 稲刈り体験
伊那市の富県保育園の園児は26日、保育園近くの田んぼで稲刈りを体験しました。
この日は、年長園児24人が、地元農家でつくるJA上伊那青壮部富県支部のメンバーに教わりながら稲刈りを体験しました。
園児は、今年5月に青壮年部のメンバーと一緒に、この田んぼに白毛餅の苗を植えました。
収穫したもち米は、1週間ほど乾燥させ、年明けに餅つきをして味わうということです。 -
高遠ブックフェスティバル
3年前から高遠町を本の町にしようと始まった、高遠ブックフェスティバルが、今年は地域住民主導で開かれました。
高遠町商店街の店舗前には本棚が置かれ、誰でも手に取って読んだり、買ったりすることができます。
「読み終わった本でも、他の人にとっては読みたい本かもしれない」と地域に本を募ったところおよそ4千500冊が寄せられ、店頭や空き店舗などに本が並べられました。
高遠ブックフェスティバルは、読書愛好家らでつくるグループが始めたもので、今年から地域住民が主体となって運営を行いました。
本の町プロジェクトの春日裕代表は「5年後、10年後に町の横に本が佇むようなイベントにしていけるよう頑張っていきたい」と話していました。
ブックフェスティバルを運営する本の町プロジェクトでは、今回の売り上げ全額を東日本大震災の義援金として寄付するということです。 -
第6次長野県保健医療計画に地域の意見を
県が策定を進めている、第6次長野県保健医療計画について地域の意見を取り入れようと、上伊那の連携会議が25日に発足しました。
25日に伊那合同庁舎で1回目の会議が開かれ、会長に上伊那地域包括医療協議会会長で医師の神山公秀さんが選任されました。
連携会議は、来年度から5年間を計画期間とする第6次長野県保健医療計画に地域の意見を反映させようと設置されたものです。
この日は県側から計画案が示されました。
それによりますと、これまでの第5次計画にはなかった在宅医療と精神疾患についての項目が新たに追加されました。
精神疾患の救急医療体制については、これまでの県内10の医療圏ごとの連携ではなく、北信、東信、中信、南信の4圏域単位での整備を目指すとしています。
また、在宅医療については、原則として市町村をひとつの医療圏域として連携体制を整えるとしています。
委員からは、「地理的に隣の医療圏へ救急患者を搬送した方が早い場合もある。圏域単位の整備だけにとらわれず、地域の実情を考慮すべき」などの意見が出されていました。
上伊那の連携会議は、あと1回予定されていて、県では、来年2月の策定を目指します。 -
春近神社 内藤家より奉納の甲冑見つかる
明治4年に高遠藩の内藤家が、伊那市の春近神社に寄進した甲冑が見つかりました。
神社の蔵から持ち出されたのは、縦横およそ40センチ、高さ50センチの箱です。
27日は、区や神社の関係者およそ10人が見守る中、箱の中からは兜や鎧、草鞋などおよそ30点が出てきました。
市の学芸員によりますと、箱に張られた札から、今からおよそ140年前の明治4年に内藤家の所領内にあった神社に奉納した116点のうちの1つだという事です。
蔵の中にあった事や長年持ち出されなかった事もあり、保存状態もよく、パーツも揃っているという事ですが、目録が無いことから作られた年代は不明です。
地区住民によりますと、代々神社の役員の間では、蔵の中に鎧がある事が言い伝えられていましたが、中身を確認する事は無かったという事です。
9月に伊那市高遠町で、馬の鎧が見つかったとの新聞記事を見た地区住民と神主が改めて蔵の中を確認し、鎧を見つけたという事です。
今回見つかった甲冑は、11月に開かれる地区の文化祭で一般公開される予定だという事です -
聴導犬がパチンコ店で社会性訓練
耳が聞こえない人を介助する聴導犬の社会性訓練が22日、伊那市西春近のパチンコ店で行われました。
訓練は、宮田村に本部を置く、社会福祉法人日本聴導犬協会が行ったもので、3歳のふじと1歳ののぶがパチンコ店の店内に入りました。
日本聴導犬協会では、聴導犬や介助犬の訓練を行い、聴覚障害者に無料で貸与しています。
日ごろからスーパーや電車の車内などでは訓練を行っていますが、利用者の中にパチンコなどをしたい人もいることから、今回初めて訓練を行いました。
聴覚が発達している犬が、大きな音の中でもいつも通り過ごせるようにすることが課題で、訓練士がエサをやったり、褒めたりしながら店内の環境に慣れさせていました。
主任訓練士の矢沢昌子さんは静かにしている聴導犬のふじに「よくできたね、えらいね」などと話しかけエサをやっていました。
矢沢さんは「店内の大きい音や様々な光、鏡に映った姿など普段の生活では体験しにくいものがたくさんある。訓練を通して少しずつ慣れさせていきたい」と話していました。
今回訓練に協力したパチンコ店「わくわく戦艦123」は、聴導犬の入店を許可する協力店に加盟していて、聴導犬を連れての入店も積極的に受け入れたいとしています。
マルギンネクストグループの高橋慎一さんは「訓練を通してお客様の温かい目を感じた。聴導犬や介助犬を連れたお客様にも気軽に利用していただきたい」と話していました。
聴導犬協会では、パチンコ店など様々な施設での訓練を、今後も続けていきたいとしています。 -
信大農学部AFC祭
南箕輪村の信州大学農学部の付属農場などを一般公開する「AFC祭」が、22日に開かれました。
会場内には様々な体験ブースなどが設けられ、多くの人でにぎわいました。
信大農学部では、地域の人たちに活動を知ってもらおうと、毎年AFC祭を開き学校を開放しています。
木を使った体験コーナーでは、丸太切り競争が行われ、子ども達が親の手を借りながら丸太を切っていました。
ブドウの圃場では、毎年人気の食べ放題が行われ、訪れた人たちが気に入ったブドウを採って味わっていました。
伊那市内から家族で訪れた男性は「毎年楽しみにしているイベント。地元の大学の活動がよくわかるし子ども達も喜んでいるようで良かった」と話していました。 -
新山保育園 休園解除を住民大会
休園している伊那市の新山保育園の再開や新山小学校の児童確保に向けた活動している、住民グループ「新山の保育園・小学校について考える会」は、地域一体となって取り組みを推進していこうと23日、住民大会を新山保育園で開きました。
大会には、地区住民や新山小学校の教諭、特認校制度を利用し地区外から新山小学校に通わせている保護者など約40人が集まり意見を交わしました。
参加者からは「問題意識を共有し、区民一人ひとりが具体的な行動を起こすべき」といった声や「地区で園舎を買い取り、保育園を運営したらどうか」といった意見が出されていました。
新山保育園は現在休園となっていて、定員の半数となる20人以上の園児を確保できない場合は、平成28年度には廃園となる事が決まっています。
会によると、新山地区には0歳から5歳までの子供が19人いて、全員が希望すれば、あと一人で来年にも保育園の休園を解除できる状況という事です。
しかし、保護者の中には、友達と離し現在の保育園から転園させる事が難しいとの報告もあり、園児確保には課題があると説明していました。
考える会では、保育園が廃園となれば、次は小学校が無くなる可能性が出てくると指摘し、園児確保に向け、新山出身者への呼びかけや、Iターン受け入れに向け空き家情報の提供などの取り組みをしていく事を確認しました。 -
ルビコンエンジニアリングが救急車を寄贈
創立50周年を迎えた電子部品製造設備の開発製造を行っている伊那市のルビコンエンジニアリング株式会社は、救急車1台を25日伊那消防組合に寄贈しました。
25日は伊那市役所駐車場で車の引き渡しが行われました。
ルビコンエンジニアリングは昭和38年に創業し、今年創立50周年を迎えました。
50周年の節目に合わせ、地域貢献の一環として救急車を寄付したものです。
ルビコンエンジニアリングでは、「高齢化が進む国内情勢において、有事の際には十分活用していただき、人命救助に役立ててほしい」としています。
救急車は自動心臓マッサージ器など救命用の機材が配備された高規格のものです。
外側の側面に赤いLEDライトがついた最新式の車両で、小回りもきくということです。
白鳥組合長は、「高齢化社会を迎え、救急車の機能が高いことが救命に結びついていく」と感謝していました。
寄贈された救急車は、伊那消防署に配備されることになっています。 -
オリンパス敷地内から有害物質を確認
伊那市西町のオリンパス旧伊那事業場跡地から基準値を超える有害物質が確認されたことが解りました。
24日は、解体が進められているオリンパス旧伊那事業場で記者会見が開かれました。
オリンパス側の説明によると、今年の3月13日から7月24日まで法律に基づいて土壌と地下水の調査を実施しました。
5月17日に地表の一部から基準値を超えるトリクロロエチレンや鉛などの有害物質が確認され、7月24日に県に報告したということです。
改修中の建物部分を除く2万4000平方メートルの敷地内170か所で調べ、44か所で基準値を超えていたことが解りました。
一方地下水は、44か所の調査の結果、問題はなかったということです。
24日は記者会見を前に地元住民を対象に住民説明会が非公開で開かれ、対象となる100世帯から17人が参加したということです。
住民からは、「雨水でながれてこないか心配」「調査はどこの深さまで行ったのか」などの質問や意見が出たということです。
オリンパスでは、敷地内から有害物質が流れ出ることはなく、体への影響も心配ないとしています。
汚染土壌の除去作業は11月から来年5月まで行う計画です。 -
信州そば発祥の地 10月に新そばまつり
信州そば発祥の地伊那を全国にPRしようと来月、西箕輪の農業公園みはらしファームで第1回信州伊那新そばまつりが行われます。
イベントは、新そばを味わってもらうとともに、信州そば発祥の地を県内外にPRしようと初めて行われるものです。
25日は伊那市役所で定例記者会見が行われ白鳥孝伊那市長は「新そばまつりをきっかけに県内外のお客さんを呼びたい」と話していました。
新そばまつりでは、松茸そばや行者そばなどの食べ比べや、アマチュアそば打ち世界大会の歴代チャンピオンによるそば打ちの披露の他、利きそばに挑戦するソバリエコンテストなどを計画しています。
信州伊那新そばまつりは10月27日と28日の2日間、みはらしファームで行われます。 -
伊那節など踊りコンテスト一定の効果
8月に行われた第40回伊那まつり・市民踊りについてのアンケートで、第40回記念として実施された伊那節と勘太郎月夜唄の踊りコンテストに一定の効果があったことがわかりました。
アンケート結果は、24日市役所で開かれた、伊那まつり実行委員会で示されました。
伊那まつりは、今年8月4日と5日に行われ、市民踊りには、過去最高の97連、6800人が参加しました。
踊り連を対象に行ったアンケート調査によると、踊りコンテストにより、伊那節・勘太郎月夜唄を踊るようになったかとの問いには、39%が「踊るようになった」、55%が「以前から踊っている」と答えていて、コンテストに一定の効果があったことが見られます。
ダンシング・オン・ザ・ロードと伊那節・勘太郎月夜唄を組み合わせて踊る方式に戻した事については、「非常に良い」「良い」との回答が80%となっています。
課題となっている連の進み具合については、37%が「適当」、「悪い」「非常に悪い」と回答したのは29%ですが、去年に比べると改善しました。
なお、伊那まつり実行委員会は、まつり公式Tシャツと、有料観覧席の売り上げの一部、33万6千600円が、東日本大震災と県北部地震の義援金として送りました。 -
ジオパークガイド 新たに12人認定
南アルプスジオパークの魅力を案内するジオパークガイドに、新たに12人が認定されました。
今年度最後のガイド養成講座が24日、伊那市の創造館で開かれました。
講座は、ガイドとして必要な知識と経験を積んでもらおうと、南アルプスジオパーク協議会が昨年度から行っているものです。
今年度は、伊那市を中心に飯田市や大鹿村などの12人が、5月から7回の講座を受講しました。
最終日の24日は、グループに分かれジオパーク内にある中央構造線や遠山郷などスライドに映し出された写真の説明をしました。
講座終了後、受講者12人に認定書が手渡されました。
ジオパークガイドの人数は、今回認定された12人を含め、47人となっています。 -
伊那谷の珍味 生きたイナゴ初入荷
イナゴやザザムシ、蜂の子など伊那谷の珍味を販売する「つかはら」に24日、生きたイナゴが初入荷しました。
24日入荷したのは、新潟県などでとれた生きたイナゴおよそ130キロです。
つかはらは、これまで伊那市山寺で塚原信州珍味の社名で営業していましたが、今年9月から伊那市上新田のナイスロード沿いに店舗を移し、社名も変更しました。
つかはらでは、毎年生きたイナゴを販売していて、1袋およそ1キロ、値段は3,800円となっています。
24日は前社長の塚原保治さんがイナゴの袋詰め作業に追われていました。
イナゴはすでに予約が入っているほか、入荷を聞きつけた人が店を訪れ買い求めていました。
イナゴは醤油や砂糖などと混ぜて煮て味付けするということで、つかはらでは生きたイナゴのほか24日入荷したものが調理され25日から店頭に並ぶということです。 -
信州ブレイブウォリアーズが伊那市長表敬
日本プロバスケットボールリーグbjリーグに所属する信州ブレイブウォリアーズは、10月20日に伊那市で行われるホーム開幕戦をPRしようと、24日、白鳥孝伊那市長を表敬訪問しました。
24日は、信州ブレイブウォリアーズを運営する信州スポーツスピリットの片貝 雅彦社長やブレイブウォリアーズの呉屋 貴教キャプテンなど、5人が市役所を訪れ、白鳥市長を表敬訪問しました。
信州ブレイブウォリアーズは、千曲市にホームタウンを持ち、昨シーズンからbjリーグに所属するチームです。
24日は、10月20日に予定されている伊那市で初めてのホーム開幕戦をPRしようと市役所を訪れました。
片貝社長は、「プロの迫力ある対戦を是非、生で見てもらいたい」と話していました。
白鳥市長は、コーチや選手の背の高さに驚いていました。
信州ブレイブウォリアーズは、20日(土)午後6時からと、21日(日)午後3時から、伊那勤労者福祉センター体育館で、埼玉ブロンコスと対戦します。 -
おやじの会がボランティアでごみ拾い
伊那市の伊那公民館の公民館講座、おやじの会のメンバーが25日市内のごみひろいをしました。
25日はおやじの会のメンバー50人が集まり、市内のごみひろいを行いました。
おやじの会は伊那公民館が定年退職後の男性の生きがいづくりにつなげようと開いている講座で、月に一度料理教室や史跡めぐりなどを行っています。
今回は地域貢献に取り組もうと初めてごみひろいを行いました。
ごみ拾いに参加した伊那公民館の武田登館長は、「ごみ拾いを通して市内にたくさんごみが落ちているのがわかった。初めてボランティアを行ったが、いい活動ができたと思う」と話していました。 -
上伊那年金受給者協会が高齢者福祉講座
地域の年金受給者でつくる上伊那年金受給者協会の高齢者福祉講座が18日伊那市のいなっせで開かれました。
この講座は上伊那年金受給者協会が毎年開いているもので、今年は会員150人ほどが参加しました。
講座では、長野県社会福祉事業団理事長の辰野恒夫さんが「生きがいを持ち、自分らしく生きる」と題して講演しました。
辰野さんは、「経験や知識に基づいた技術や判断力は、高齢になっても伸び、蓄積されていくといわれている。
高齢者の能力やエネルギーを他人に提供していくことが大切」と話していました。
上伊那年金受給者協会の吉川大吉協会長は、「この講座が年金受給者の親睦や生活の向上のきっかけになれば」と話していました。 -
灯籠にほおずきちょうちん 幻想的な雰囲気
五穀豊穣に感謝する伊那市高遠町の灯籠まつりが、22日から23日にかけて行われ、商店街は多くの人でにぎわいました。
辺りが暗くなり始めた午後6時頃、手作りの灯籠や稲穂に見立てた「ほおずきちょうちん」にあかりが灯されました。
灯籠まつりは、鉾持神社の例祭として春に行われていましたが、観桜期と重ならないよう、現在秋に、五穀豊穣に感謝する祭りとして行われています。
着物を着て風情を楽しんでもらおうと、去年から始まった着物の着付けには、40人ほどの予約があり、町内3店の呉服屋で着物を着ていました。
着付けを終えた女性らは、記念写真を撮るなどして祭りを楽しんでいました。
高遠囃子の巡行も行われ、訪れた人たちは灯籠やちょうちんのあかりの中、幻想的な雰囲気を楽しんでいました。 -
秋の全国交通安全運動はじまる
21日から秋の全国交通安全運動が始まり、各地で啓発活動が行われました。
伊那市役所前のナイスロードでは、安全協会や関係する団体、警察署員らが、道行くドライバーに安全運転をよびかけました。
運動は、「子どもと高齢者の交通事故防止」を基本に、歩行・横断中の交通事故防止、全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底などを重点にしています。
期間は、30日までの10日間で伊那市では、高齢者を対象にした交通安全住民大会を30日に山寺のきたっせで開く予定です。
今年の伊那市での死亡事故発生状況は、これまでに2件で非常事態となった去年の8件と比べ大幅減となっていますが、安全協会では、「これから3ヶ月間が勝負」と話し、気持ちを引き締めていました。 -
縄文人の春夏秋冬
伊那市創造館の第8回企画展「縄文人の春夏秋冬」が21日から始まりました。
4,500年から5,500年前の縄文時代中期の土器を中心に石器なども含め、100点以上が並びます。
カエルを表現したとされる紋様がついた土器を春、収穫のために使ったとされる石器を秋と位置づけるなど、縄文人の暮らしにあわせ展示しました。
伊那谷から出土した土器の特徴はからくさ模様だとされていて、見所の一つです。
また、地域によって微妙な違いも確かめることができます。
南にいくほど丸みを帯び、土器に描かれている線も北は直線、南は曲線が多いということです。
学芸員の濱慎一さんは、「南にいくほど人が丸くなると言われるが、性格の違いも楽しむことができる」と話しています。
期間は、来年1月7日までで、火おこしや縄文料理づくりの体験など関連したイベントも計画されています。
創造館では、「限られた資源の中で自然と共存し、知恵と工夫を働かせ生きていた縄文時代に思いをはせてもらいたい」と来場を呼び掛けています。
観覧料は、高校生以上が200円、小・中学生は100円となっています。 -
藍の会書道展
伊那市などの書道教室「藍の会」の作品展が21日から、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。
会場には、俳人松尾芭蕉のおくのほそ道を題材にしたものを中心に、会員50人の作品およそ60点が並べられています。
藍の会は、伊那市と長野市、飯山市に教室があります。
指導する日詰静琴さんは「書道の魅力を多の人に知ってもらいたい」と話していました。
藍の会の作品展は、23日日曜日まで、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。 -
進徳館かやぶき屋根 燻蒸作業
国の文化財に指定されている、伊那市高遠町の進徳館で12日、かやぶき屋根を煙で燻して、虫がつかないようする作業が行われました
作業を行ったのは、栃木県にあるかやぶき屋根のメンテナンスを行う専門業者です。
この業者では伊那市の依頼を受け、年に3回、進徳館の燻蒸作業を行っていて、トラックに乗せた窯から、ダクトを使い、煙を進徳館の屋根へと送っていました。
かやぶき屋根は、煙で燻すことで、虫よけや、殺菌作用があり、萱が長持ちするという事です。
文化財に指定されている多くの建物では、防火の観点から、建物内で火を使う事が禁止されているため、このような方法で燻蒸を行います。
今日は、薪およそ24キロを使い、5時間程燻して作業が終了したという事です。