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2008年交通事故・火災発生件数まとめ
2008年の交通事故と火災の発生件数がまとまった。伊那警察署管内の交通事故件数と、伊那市、箕輪町、南箕輪村の火災発生件数は、ともに前年の2007年より減少した。
伊那警察署によると、交通事故は3318件で、前年より30件減り、4年連続減少した。
このうち人身事故は472件で54件減少。死亡は5人、負傷は585人だった。
事故の発生場所は交差点が多く291件。
65歳以上の高齢者が関わる事故は235件あった。
伊那警察署では、「譲り合いの心を持ってほしい」と話している。
火災の発生件数は、伊那消防組合によると、伊那市は29件で前年より2件減少した。
内訳は建物火災が17件、枯草を焼くような火災が8件などで、主な原因は焚き火、たばこの不始末、コンロの消し忘れなど。
箕輪町の火災は7件で前年より2件減少した。内訳は建物火災が4件、車両火災が3件で、主な原因はコンロや風呂のかまどの消し忘れなど。
南箕輪村は6件で前年より4件減少した。内訳は建物火災4件、車両火災2件で、主な原因は焚き火やたばこの不始末。
火災による死者は南箕輪村で1人だった。
伊那消防組合では、空気が乾燥し火災が発生しやすい状態になっているため火災予防を呼びかけるとともに、「住宅用火災警報器を早めに設置してほしい」と話している。 -
7日は七草粥
ナズナなど店頭に並ぶ7日は無病息災などを願って七草粥を食べる日とされている。
伊那市の産直市場グリーンファームでは、春の七草、地元伊那産のナズナやセリを販売している。
この冬は雪が少なく比較的穏やかな気候のため、ナズナは例年より早く、昨年末から店頭に並んだという。
七草粥は、食べると邪気をはらい、無病息災、富を得られると伝えられていて、正月料理で疲れた胃を休める意味もある。
ナズナとセリは入荷量も安定して多く、雪が降らなければ春まで継続的に販売するという。 -
まゆ玉づくり
伊那市美篶笠原で6日、伝統のまゆ玉づくりが行われ、子どもたちが一足早い小正月の行事を楽しんだ。
伊那市美篶笠原の北村では、北村シルバークラブのメンバーらが昔からの生活文化を伝えて行こうと、地区の子どもたちにまゆ玉作りを教えている。
この日は40人が参加してまゆ玉作りに挑戦した。
子どもたちは、水と食紅を混ぜ合わせてこねあげた白とピンクの2色の米の粉を手のひらでまるめて、まゆの形に作り上げていった。
出来上がった100個以上のまゆ玉は、用意されたそよぎに飾られた。
カラフルに仕上がった飾りは、10日まで廣徳館に置かれ、11日に笠原で行われるどんど焼きで、作ったまゆ玉を焼いて食べるという。 -
伊那三曲協会がデイで演奏
お年寄りたちに邦楽の演奏を楽しんでもらおうと6日、伊那市のデイサービスセンターみその園で琴や尺八の演奏会が行われた。
演奏を行ったのは上伊那を中心に活動する伊那三曲協会のメンバー。
伊那三曲協会は、地域の小学校で邦楽教室を開くなど、日本古来の音楽の普及活動も行っている。
みその園での演奏会は8年目。この日はメンバー6人が、お正月にちなんだ8曲を演奏した。
会場には、琴や尺八の音色が響き、お年寄りたちは手拍子をしたり、歌を歌ったりして楽しい一時を過ごしていた。
みその園の平沢恵美子所長は、「生の演奏を聞く機会がないのでお年寄りたちも喜んでいる」と話していた。
伊那三曲協会は、9日と15日にもみその園で演奏会を予定している。 -
晴れの成人式
平成生まれが大人の仲間入り2009年を迎え、上伊那各地では成人式が行われ、新成人たちが志を新たにした。
今年は1988(昭和63)年の4月2日から1989(平成元)年の4月2日までに生まれた人たちが、新たに大人の仲間入りをする。
〈伊那市長谷〉
長谷地区では1日、成人式が行われ、男性16人、女性13人が成人を迎えた。
式典では、中学校時代の恩師小松淳さんが「みなさんには長谷という故郷があり、温かい思い出がある。厳しい世の中だからこそ、自分に与えられた使命を着実に果たし、一歩一歩進んでほしい」と新成人を激励した。
新成人を代表して中山康利さんが、「これからは責任ある行動が求められる。自分のことだけでなく、広い視野を持って行動できるようになりたい」と決意を述べた。
式が終了した後、小学校へ移動し、小学6年生の時に埋めたタイムカプセルを掘り起こした。
タイムカプセルが姿を現すと歓声が上がり、中からは、当時使っていたノートやテスト、20歳になった自分を想像して描いた自画像などが出てきて、新成人たちは、当時の思い出話に花を咲かせていた。 -
元旦からイチゴ狩り
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームでは大みそかの深夜から、公園で年越しをしようとする人々で賑わった。
新年を迎えるカウントダウンに続いて、みはらしファーム収穫体験年間パスポートや紅白餅などの新春宝投げが行われた。
みはらしファーム内の各施設も特別営業し、元旦の午前0時に開園したみはらしいちご園では、家族連れが真赤に実ったイチゴの味を楽しんでいた。 -
新年初打ちダルマ大会
伊那市マレットゴルフ協会の新年初打ちダルマ大会が4日、伊那市美篶の南割河川敷マレットゴルフ場で開かれた。
今年の初打ちとなる大会には、50代から80代の80人ほどが参加した。
この大会は、一年間健康でマレットを楽しもうと開かれているもので、20年ほど続いている。
参加者は4人1組になり、27ホールをまわった。
この時間の気温はマイナス2度で、コースのほとんどが凍っていた。
参加者は、「地面が固くなっていて思うように転がらない。今日はさっぱりです」と話しつつも、初打ちを楽しんでいた。
大会が終わると、参加者全員に縁起物のダルマが配られた。
マレットゴルフ協会では、「絆を深め、輪を強め、ダルマのように目を開いてがんばって欲しい」と話していいた。 -
伊那市仕事始め式
伊那市役所で5日、各課の代表300人が出席して仕事始め式が行われた。
小坂樫男市長は今年の伊那市の課題として▽地元の合意を得て、新ごみ中間処理施設の環境アセスメントに着手すること▽リニア中央新幹線のBルート実現に向けた運動の展開▽戸草ダムの建設推進▽保科正之の大河ドラマ化▽伊那中央病院を含めた上伊那公立3病院それぞれの再構築竏窒フ5点を挙げ、「行政改革を目標に、工夫をこらしながら自分達の仕事のあり方を考えてほしい」と呼びかけた。
職員は最後に万歳三唱をし、新たな気持ちで1年の業務をスタートさせた。 -
戸草ダム見送りから建設へ
30年間建設見送りの方針が示されていた伊那市長谷の戸草ダムについて、建設する方向で調整が進められていることが4日分かった。これは、伊那市内で同日開かれた小坂樫男伊那市長の後援会の新年会で、宮下一郎衆議院議員が明らかにした。
宮下衆議院議員は、昨年末に国土交通省の関係者と会い、「整備計画案にダム建設を盛り込む方向でまとめていると聞いた」と話した。
5日、国土交通省天竜川上流河川事務所の北澤利実副所長は取材に対し、「現時点では調整中としか言えない」と内容を明らかにしないものの、否定はしなかった。
宮下衆議院議員によると、経済、社会情勢の変化で設計変更は伴うが、整備計画案には、見送るとする表現から、建設に向けた方向づけが明確に位置づけられる表現へと変更されるという。
昨年6月に建設見送りが発表された戸草ダムだが、180度方向性が変わり建設へと進むことになりそうだ。
これを受け、
戸草ダム整備も関係する天竜川河川整備計画は、当初昨年中に策定される計画だったが、作業はずれ込んでいる。 -
新春初売り お宝投げ
伊那市の通り町商店街が企画する新春初売りのイベント「お宝投げ」が2日、いなっせの北側広場で行われた。
朝から300人ほどの人が訪れ、電気敷き毛布やビールなどがあたるお宝券を拾っていた。
これは、新春の初売りイベントとして、通り町やいなっせの商店が行っているもので今年で3年目。
新春の商店街に賑わいを竏窒ニ行われていて、35店が参加している。
この日は、1200個の切り餅や商店のサービスが受けられるお宝券が用意された。
初売り実行委員会の松澤一男さんは、「通り町がかつての賑わいを取り戻せるように、2009年もがんばっていきたい」と話していた。 -
企業も仕事始め
多くの企業では5日が仕事始めとなった。
伊那市に本店のあるアルプス中央信用金庫でも5日が仕事始めとなり、窓口を担当する本店営業部では、開店前に朝礼が行われた。
本店営業部の酒井茂部長は職員を前に、「今年は景気の後退など厳しい年と予想される」と話し、「こういう時こそ地域密着型の金融機関として、どういうことが出来るか提案し、着実に前進していくことが大切」と話していた。
あるしんによると、大手企業の生産調整などにより、受注が半分以下に減っている所もあり、昨年からの景気の後退はまだ底が見えていない状況ということで、去年にもまして厳しいことが予想される。 -
年越しそば準備始まる
伊那市中央のそば店こやぶでは、年越しそばの準備が始まっている。
こやぶでは、北海道から九州までの地方発送分と、お店で販売する分とを合わせ約4500食を用意する。
そばを練る、打つの分業で5人でそば打ちをする予定で、発送は明日から始まり、29日から作業はピークを迎える。
そば打ちと箱詰め作業など15人体制で準備するという。 -
県内丑年生まれの人口17万7400人
長野県は、丑年生まれの年男・年女の人口をまとめた。
それによると年男・年女は17万7400人で、総人口に占める割合は8・2パーセント。十二支の中では8番目。
内訳では、昭和24年生まれの60歳が最も多く、ついで昭和48年生まれの36歳となっている。
ちなみに十二支で一番人口が多いのは子年、一番少ないのは酉年となっている。 -
国際ソロプチミスト伊那が寄付
国際ソロプチミスト伊那は24日、福祉に役立ててもらおうと伊那市に5万円を寄付した。伊藤静子会長ら3人が伊那市役所を訪れ、小坂樫男市長に5万円を手渡した。
国際ソロプチミスト伊那は、女性の地位向上などを目的に社会奉仕活動を行っている。
今月開いた例会で、会員対象のチャリティーオークションを行い、その時の売上金で伊那市に5万円、駒ヶ根市に3万円、箕輪町に2万円を寄付した。
伊藤会長は、「ささやかな気持ちですが、継続していくことが目標。会員が楽しみながら笑顔で奉仕できることが一番うれしい」と話していた。 -
秋葉街道復興キャラバン報告
今月13日から3日間かけて秋葉街道を通り、伊那市長谷から静岡県まで歩いたメンバーが26日、小坂樫男市長に活動報告をした。
この日は、秋葉街道復興キャラバン隊隊長の中山晶計長谷総合支所長ら実際に街道を歩いたメンバーが市役所を訪れた。
秋葉街道は、静岡県浜松市の秋葉神社まで続いていて、昔は秋葉神社の火祭にあわせ街道を歩いたと言われている。
今回の静岡県までの街道踏破も、この火祭に合わせたもので、沿線の大鹿村や飯田市、静岡県浜松市などに街道の復興を呼び掛けながら、秋葉神社まで歩いた。
道のりは約133キロで、1日平均40キロを歩いたという。
参加したメンバーは、「大鹿村など街道整備に積極的なところもあり嬉しかった。沿線の自治体で情報発信しあいながら交流していきたい」と話していた。 -
郵便局で仕分け作業ピーク
今年も残すところあとわずか。各地で新年の準備が進んでいる。
伊那郵便局では仕分け作業が本格化していて、27日から冬休みを迎えた高校生もアルバイトとして手伝い始めている。
郵便局によると、携帯電話の普及により、ここ数年若年層からの年賀状の投函がかなり減ってきているという。
また、不景気のあおりを受け、経費削減のため年賀状を出さないという企業も増えているという。
ある職員は、「年に1回、会うことの少ない人とも連絡がとれる良い機会。ぜひ多くの人に出してほしい」と話していた。
なお、この土日を利用して年賀状を作る人も多いということで、仕分けのピークは29日ごろになりそうだという。 -
各地に緊急経済対策相談窓口
厳しい経済状況が続く中、上伊那各地の行政機関では、年末年始の期間中、緊急経済対策相談窓口を設置している。
上伊那地方事務所の商工観光課には、中小企業の資金や経営を中心とした相談窓口が24日から設置されている。
これまでにあった相談は合計3件で、すべて企業経営に関する相談だったという。
商工観光課によると、上伊那地域の企業では今のところ倒産した企業はないということだが、金融機関が営業している30日までは予断を許さない状況だという。 -
西箕輪で交通事故
26日午後8時ころ、伊那市西箕輪大萱で、軽自動車が通行人をはねる事故があった。はねられた男性は、左足の骨を折るなどの重傷を負っている。
重傷を負ったのは、事故現場近くに住む薄田賢治さん(56)。
伊那警察署によると、26日午後8時ころ、伊那市西箕輪大萱の県道伊那インター西箕輪線で、38歳の女性が運転する軽自動車が伊那市内に向かって走っていたところ、歩いていた薄田さんをはねた。
薄田さんは一時意識不明となっていたが、現在意識は回復しているという。
伊那警察署では、詳しい原因について現在捜査を進めている。 -
観光物産展アンケート結果まとまる
伊那市観光協会が11月に名古屋市で行った観光物産展でのアンケート結果がまとまった。
観光物産展は、中京圏に伊那市をPRするために去年から行われていて、観光振興に役立てようとアンケートを行った。
26日は、アンケートに答えた人を対象にしたプレゼント抽選会が行われ、1等賞品・宿泊施設入野谷のペア宿泊券にちなみ、入野谷の白鳥博文支配人らが抽選を行った。
アンケートには477人が回答していて、全体のおよそ62%の290人ほどが伊那市を訪れたことがあると答えている。
伊那市の観光で知っているものについては、「高遠城址公園」が290人ほどで1番。次いで、112人の「ソースかつ丼」となっていて、食べ物は、ローメンの3倍の得票でソースかつ丼の知名度があるという結果になった。
また、伊那市近郊で行ってみたい場所については、駒ヶ根市や上高地、諏訪、木曽などが挙がっている。
観光協会では今後、広域的な連携をとった活動をしていきたい竏窒ニしていて、このアンケート結果を分析し、今後の観光振興に役立てていくという。 -
みはらしファームで〆の子飾り付け
伊那市の農業公園みはらしファームで26日、お正月飾りの〆の子、2009本が飾り付けられた。
この日は小雪の舞う寒い1日となったが、みはらしファームの関係者およそ50人が、白い息を吐きながら、年の瀬の作業に励んでいた。
みはらしファームでは毎年年末に、来年の西暦の数の〆の子を園内に飾り付けている。
今年は、一般の人やスタッフが「元気で健康に暮らせますように」「災害のない1年となりますように」などとそれぞれの願いを込め、2009本の〆の子を作った。
〆の子飾りには、大晦日の日に、天から降りてきた年神様が宿るとされていて、新年に行うどんど焼きで再び天へ送り返す。
〆の子に込めた願い事は、どんど焼きの際、年神様とともに天に届けられるといわれている。 -
振り込め詐欺防止であるしんに感謝状
振り込め詐欺の被害を未然防止したとして26日、伊那警察署がアルプス中央信用金庫に感謝状を贈った。
アルプス中央信用金庫本店営業部部長の酒井茂さんが、伊那警察署の篠田彦雄署長から感謝状を受け取った。
振り込め詐欺は、今月、箕輪町に住む女性が携帯電話のサイト料金として30万円ほどを振り込もうとしたもので、窓口で対応した職員が詐欺であることに気付き、未然に防止した。
アルプス中央信用金庫では、ロビーや窓口に振り込め詐欺についてのパンフレットを設置したり、大口の預金の解約や振込がある際は注意を呼びかけているという。
酒井さんは、「詐欺ではないかと声をかけると怒られることもあるが、お客様が被害に合わないようにこれからも取り組んでいきたい」と話していた。
なお、伊那警察署管内の11月までの振り込め詐欺の被害は9件およそ800万円。
伊那署では、現金を振り込ませるものだけでなく、キャッシュカードをだまし取るなど新たな手口も増えているとして、注意を呼び掛けている。 -
JR東海が村井知事にあいさつ
国土交通省がJR東海に対しリニア新幹線着工の前提となる需要やコストなど4項目の調査を指示したことを受け26日、松本正之社長が長野県庁を訪れ村井知事と会談した。
村井県知事とJR東海が会談するのは今回が初めて。
国土交通省がJR東海に輸送需要や技術開発、建設費、その他の4項目の調査を24日に指示。
これを受けJR東海は、2025年の東京竏猪シ古屋間の開業を目指し1都5県の沿線自治体などと調整を本格化させる。
この日は、JR東海の松本正之社長が村井知事を訪ね、冒頭部分を除いて非公開でおよそ20分会談した。
争点となっているルートの問題については、具体的にBルート・Cルートなどといったやりとりはなかったという。
松本社長は、村井知事との会談を終えるとその足で愛知県に向かった。
村井知事は、情報の共有化がまず第一という考えを示した。
リニア新幹線のルート問題は、県は上伊那を通るBルートを主張し、JR東海は南アルプス直下を貫く直線ルートのCルートを想定しており、調整は難航が予想される。 -
伊那西スケート場がオープン
伊那市にある唯一の天然リンク、伊那西スケート場で25日、シーズン中の安全を願う祈願祭があった。薄氷が張ったスケートリンクを前に、市教育委員会の関係者などが神事をした。
25日の午前9時の気温は1度で、、リンクの中央はまだ水の状態だった。
北原明教育長は「子どものため、大人のため、コンディションのいいスケート場として管理をお願いします。立派に結氷できますよう祈念します」とあいさつした。
伊那西スケート場は昨年度、廃止か存続かで検討が行われましたが、当面の存続が決まっている。
昨年度は22日間の営業で、1473人が利用した。本年度の開場予定期間は来年2月15日までで、時間は午前7時から10時まで、午後6時から9時までとなっている。
利用料は1人1回200円。
関係者は年内の滑走は難しいと見ているが、今後の冷え込みに期待している。 -
伊那市の一年を振り返る
今年も残すところあとわずか。今日から3日間、ICTエリア内3市町村の主な出来事を振り返る。初日は伊那市のこの1年。
▼上伊那の燃やせるごみを処理する新しいごみの中間処理施設の最終候補地が、伊那市富県の「桜井天伯水源付近」に決まった。
市民代表としての用地選定委員会の議論・手順を踏んでの結論で、候補地すべてを数値化し、最後は投票で決定した。
7月からは、地元桜井や北新との住民懇談会も始まり、市や広域連合は、地域住民の不安を解消しようと先進地視察などを行っている。ただ一部で反対する住民もあり、いかにしてコンセンサスを得、施設建設の前提となる環境アセスにいつ入るのかが注目される。
順調にいった場合5年後の平成26年には新しい施設が稼働する見通し。
▼今年は、合併により伊那市の財産となった南アルプスが各方面で注目された一年だった。
1月には、世界自然遺産登録に向けた学術調査検討委員会が発足。
8月には、貴重な高山植物の植生を復活させようと、シカの食害から花を守る防護策が設置された。その後の調査でこの柵は一定の効果があったと報告されている。
12月には、地質構造が貴重だとして、日本ジオパークに認定され、南アルプスの格がまた一つ上がった。
▼今年は、見送り、休止、廃止の年でもあった。
3月にヤマウラの伊那スキーリゾートからの経営撤退が表面化し、11月に今シーズンの営業休止が決定した。
6月、長谷地域に国が建設を計画していた戸草ダムの建設見送りが報じられ、地域住民らは、美和ダム上流域の治水対策の必要性を訴えた。
小坂市長や県議会議員らは、7月に戸草ダム建設推進を求め県に対し要望した。
国からは、これまでに具体的な代替案は示されていない。
権兵衛峠開通をきっかけに試験的な運行を開始した伊那と木曽を結ぶ定期バス、権兵衛号が来年3月をもって廃止されることになった。
運行時間を変更するなど試行錯誤を試みたが、乗車人数は期待に反して伸びず、一便あたりの平均は3人以下だった。
▼伊那インターチェンジへのアクセス道路と国道153号を結ぶ環状北線が10年の歳月と52億の巨費を投じて3月に完成した。
伊那建設事務所によると、伊那インター方面からの車の半数以上が直進して環状北線を利用しているという。
▼高遠ゆかりの名君、保科正之公をNHKの大河ドラマに採用してもらおうと、活動が大きく前進した。
2月には全国組織が発足し、7月には県議会議員の会が、12月には市町村議員の会が設立され、署名は30万人を突破した。
全国組織の会長を務める小坂市長は、「大きくはずみがついた」と手応えを感じているようだった。
年明け早々にNHKに署名を提出し、再度ドラマ化を働きかけることにしている。 -
伊那市が来年3月に開く春の高校伊那駅伝駅伝のコースを変更
伊那市は25日、来年3月に開く「春の高校伊那駅伝」の男子のコースを、環状北線を活用し、高遠商店街を折り返すルートに変更することを示した。
これまで男子のコースは、南箕輪村の神子柴で折り返すようになっていたが、今回示したルートでは、今年3月に開通した環状北線を活用。それに伴い、これまで高遠町の小原で折り返していたものを高遠町商店街まで延長した。
コース変更により、第2中継所は、これまでのアルプス中央信用金庫ナイスロード店から、美篶中県に変更する。
なお春の高校伊那駅伝は来年3月22日に予定している。 -
新山保育園 休園決定
伊那市は、園児数が基準に達しないとの理由から、新山保育園を来年度休園する考えを示した。
25日開かれた定例記者会見で小坂樫男市長は、「やむを得ないが休園にする」と話した。
新山保育園の園児数は、定員40人に対し現在11人。来年度の園児数が20人に満たない場合は休園する考えを示していた。
来年度の入園希望者の集計をしたところ、新山保育園を希望する園児数は10人だった。
伊那市では、地元から存続を求める声が上がる中、市内全域から園児を募集するなどの対応をしてきたが、20人に達しなかったため休園を決めた。
休園の理由として、少人数では、集団生活での社会性を身につけることが困難なこと、効率的な保育園運営が難しいことなどが挙げられている。
伊那市では、新山保育園を希望していた園児の保護者に対しては、ほかの保育園を紹介し、休園についてほぼ全員から了承が得られた竏窒ニしている。
なお、新山保育園の来年度以降については、入園希望者が20人に達すれば復活させ運営する考えを示している。 -
サーチが車椅子寄贈
パチンコ店などを経営する伊那市の株式会社サーチが24日、車椅子3台を伊那市に寄贈した。
役員の天野博夫さんら二人が小坂樫男市長のもとを訪れ、車いすを届けた。
地域の福祉に役立ててもらおうと、サーチでは今年3月から、車いすの購入を目的に各店舗や従業員の家庭で出るアルミ缶を集めてきた。
その結果、12月中旬までにおよそ13万円分のアルミ缶を回収し、車いす2台を購入した。
もう一台は会社が費用を負担して3台の車いすを寄贈することにした。
天野さんは「一人の力は知れているが、積み重ねることで大きなことができると実感した。今後もこうした取り組みを続けていきたい」と話した。
車いすは福祉まちづくりセンターで利用されるという。 -
保育園児がさくらの里で歌披露
クリスマスイブの24日、伊那市の高遠第一保育園園児が、特別養護老人ホームさくらの里を訪れ、歌のプレゼントをした。
年長園児がさくらの里を訪れ、施設利用者にクリスマスにちなんだ歌を披露した。
お年寄りは歌に合わせ、手拍子をしたり、一緒に口ずさんだりして、園児からのプレンゼントを喜んでいた。 -
新体操クラブチーム「ポーラ☆スター」発表会
新体操のクラブチーム「ポーラ☆スター」の発表会が21日、伊那市の勤労者福祉センター体育館で開かれた。幼児から高校生までのメンバーら約250人が練習の成果を披露した。
競技種目の一つでリボンなどの道具を使わない徒手団体では、小学生のメンバーが息のあった演技を見せていた。
ポーラ☆スターは、新体操の普及発展と長野県の技術力向上を目的に平成3年に発足した。
現在は、伊那と塩尻の2教室あり、子どもたちはほぼ毎日練習しているという。
代表の橋爪みすずさんは、「発表会では練習の成果を出し、楽しんで演技をしてほしい」と話していた。 -
東京の演歌歌手らが保科正之をテーマとした歌のCDを寄贈
東京を中心に活動する作詞家の岩田道之輔さんや演歌歌手の今井イワオさんらが24日、伊那市役所を訪れ、「保科正之公の大河ドラマをつくる会」会長の小坂樫男市長に、保科正之をテーマとした歌を収録したCD100枚を手わたした。
詩を書いた岩田さんは、知人から保科正之の大河ドラマ化を応援してほしいと依頼を受け、音楽仲間とともに、今回の歌を作詞した。曲のタイトルは「名君保科正之公、武士の花道」。この日は、その曲も披露された。
市では、このCDを保科正之公の大河ドラマ化に向け、活用していく。