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循環型社会形成推進功労者表彰で伊那市消費者の会と信州ウェイストが県知事表彰
県による07年度循環型社会形成推進功労者の表彰式がこのほど、長野市内であり、対象5者のうち、上伊那からはごみの減量化、資源化に向けた活動に取り組む伊那市消費者の会(会員38人、向山八千子代表)と、廃プラスチックのリサイクルに取り組む産業廃棄物処理業社、信州ウェイスト(本社・西春近、小林孝行社長)が県知事表彰を受けた。
取り組みは廃棄物の適正処理や資源化推進などに率先して取り組み、顕著な実績を上げている功労者を表彰するもので、▽事業者▽個人・グループ・学校▽その他竏窒フ3部門でそれぞれ功労者を選出する。
今回、個人・グループ・学校の部門で表彰を受けた伊那市消費者の会は、廃油でつくる石けん、生ごみぼかしづくりなどに長年取り組んでいるほか、リフォーム講習会などを開催して、ごみの減量化、資源化への意識を一般の人にも広げる活動を展開している。
向山代表は「先輩方が取り組んできた30年の歴史の積み上げがここにきて報われ、ありがたい。ごく当たり前のことをしているにもかかわらず、認められたのは嬉しい」と喜びを語る。
また、事業者部門で表彰を受けた信州ウェイストは、高度な再資源化設備を新設し、産業廃棄物の分別を徹底。資源となる廃プラスチックなどのリサイクルを実現していることなどが、高く評価された。 -
三峰川を題材に写生大会 秋空の下で豚汁も満喫
第8回三峰川写生大会が28日、伊那市美篶の三峰川堤防「青島霞堤」であった。本年初企画の写真教室と合わせ約50人が参加し、秋が訪れた河川周辺の風景を切り取った。市民団体「三峰川みらい会議」主催。伊那毎日新聞社など後援。
地域住民と長いかかわりのある三峰川に触れ、理解を深めるための年1回の恒例。本年初企画の写真教室には地元高校生ら12人が参加し、高遠町の伊沢デザイン事務所代表の伊沢潔さんを講師に招き、撮影方法などの技術を学んだ。
参加者たちは、河原や中央アルプスなどの風景を題材とし、思い思いに筆を走らせたり、シャッターを切ったりした。昼食には豚汁が全員に振る舞われ、秋の清々しい青空の下、三峰川の魅力を満喫した様子だった。
11月12日に絵画の審査会があり入賞作品が決まる。同13縲・7日、ベルシャイン伊那店でカメラ教室で撮影した写真を含めた作品を展示する予定。 -
いなっせ4周年行事 中学生吹奏楽フェス
伊那市の市駅前ビルいなっせの4周年オープン記念行事の一環、「中学生吹奏楽フェスティバル」が28日、同ビル多目的広場であった。秋空の下、保護者や通行人らが屋外の広場に集まり、市内4校による吹奏楽の発表を聞き入った=写真。いなっせ管理組合主催。
毎年の記念行事に合わせて開いている企画で3回目。本年は伊那、東部、春富に加えて高遠中学校の吹奏楽部が初参加した。各部による曲の発表や4校123人の生徒による「CENTURIA(センチュリア)」の合同合奏で楽しませた。
また、演奏終了後、生徒たちは「伊沢修二記念音楽祭」で伊那市を訪れている東京芸術大生から音楽指導を受けた。
中学生吹奏楽フェスティバルは、いなっせ4周年記念事業の第1弾。このほか11月中旬にかけて、南州流青年部による吟と舞の披露やジャズライブコンサート、クリスマスツリー点灯式がある。 -
第35回記念大会「マジックショー奇術を楽しむ日曜日」
伊那マジッククラブは28日、第35回記念大会「マジックショー奇術を楽しむ日曜日」を伊那市駅前ビル「いなっせ」ホールで開いた。会場を埋めた子どもも大人も食い入るようにステージを見つめ、マジックが成功するたびに大きな拍手を送って楽しんだ。
ロープ脱出、人体交換、人体切断などのマジックを鮮やかに披露し、会場からは歓声と拍手が起きた。マジックを見せながら演じる寸劇「珍食堂」「魔法病院」も観客を楽しませた。
特別出演で南京玉すだれ仙助流宗家で日本奇術協会理事の芝辻たかしさんによる南京玉すだれもあり、会場の客2人がステージで玉すだれを教わり一緒に披露する場面もあった。
同クラブは72年にマジック愛好家が集まり発足。現在の会員は17人。伊那公民館で毎月2回の例会で練習している。06年には伊那市表彰で善行功労賞を受賞した。 -
元県の景観サポーターたちの写真展
県の景観サポーターとして活動した上伊那の9人による写真展「私の気に入った風景」は11月2日まで、伊那市の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている=写真。メンバー一人4点ほどずつの約30点を出品し、伊那谷の自然のすばらしさを伝えようとしている。
県の景観サポーター制度は06年6月で終わったが写真展は続けたい竏窒ニ有志たちが昨年に続き3回目の作品展を企画。現在はグループとしての活動回数は減っているが、一人ひとりそれぞれで撮った作品を展示した。
同メンバーは「良い風景を見て歩こう」をテーマにそれぞれが感動した被写体を撮影。南アルプスの初雪やかやぶき民家、晩秋の入笠牧場、箕輪町の赤ソバの畑竏窒ネどを並べ、景観保全を呼びかけている。
土、日曜日は休館。午前8時30分縲恁゚後5時10分。 -
温泉施設爆発火災を想定 伊那消防組合合同訓練
伊那、高遠、辰野、箕輪消防署でつくる伊那消防組合の07年度救急救助集団災害訓練が30日、辰野町の荒神山ウォーターパークなどであった。温泉施設で爆発火災が発生し、逃げ遅れた利用者がいるとの想定で、各署が連携を取りながら訓練した。
大規模災害に対し、組合各署が通常の出動態勢では対処できない救急・救助活動を効率的に行う目的で年1回ある合同訓練。想定付与により現場本部指揮が命令を出し、各出場隊が状況に応じて活動する「ロールプレイング方式」を02年から取り入れている。
訓練は組合職員約90人、消防車6台、救急車4台が出動し、施設内での模擬消火や人命検索などを展開。施設外に運び出された負傷者は、緊急度に応じて、搬送や治療の優先順位を決められ、救急車でそれぞれの病院に搬送された。
閉会式では優先順位の選別で情報が錯そうし、作業が滞ったことを反省。組合消防本部の早川正行消防長は「失敗をこのままにしておかず、各署に持ち返り反省し、来年の訓練に生かしてほしい」と話した。 -
農村ネットワークいなの「地産地消セミナー」で米粉のおやきづくりに挑戦
伊那市内で活動する農村女性グループでつくる「農村ネットワークいな」(溝上かつ子代表)の「地産地消セミナー」が30日、伊那市駅前ビル「いなっせ」であった。一般参加者約20人が集まる中、上伊那地域の郷土食である米粉を使ったおやきづくりに挑戦した=写真。
現在「農村ネットワークいな」には、農産物の加工、販売に携わる「西箕輪米加工グループ」と花き、野菜などの直売所を運営する「あいの会」が所属しており、安心・安全な食の提供、地元食材を使った郷土食の伝承などといった取り組みをしている。
今回は11月を前に、昔から恵比寿講の時に地元で作られてきた郷土食、米粉を使ったおやきづくりに挑戦。熱湯で米粉を練って皮を作り、小豆入りの丸いおやきをフライパンで焼き上げたほか、あんこの煮方やうるち米ともち米でつくる黒豆ご飯の作り方なども伝授した。
この日参加した原田とみ子さん(58)=美篶=は「小麦粉でナスのおやきなどを作ってはいたが、米粉のおやきは初めて。思ったより簡単。孫とも約束しているので中の具材をいろいろ変えて作ってみたい」と語った。
また、溝上代表は「恵比寿講という伝統行事のことを学ぶとともに、それに合わせて自分たちでも簡単におやきが作れるんだということを知ってもらえれば」と話していた。
12月には赤飯、五目おこわのふかし方をテーマとした第2回セミナーを予定している。 -
伊那の規格外、廃果リンゴを使ったスイーツビール「アップルシナモンエール」、11月1日から市内で販売開始
伊那市内で生産されたリンゴのうち、傷がつくなどして規格外や廃果となったリンゴを有効活用したスイーツビール「アップルシナモンエール」(発泡酒)が11月1日から、関東地域や長野県内、原料の地元である伊那市内などで冬季限定発売となる。アップルパイを思わせる甘い香りと風味が特徴。後味にはビールの苦味も楽しめる。同ビールを開発したサンクトガーレン(本社・神奈川県厚木市)の岩本伸久社長(45)は「新しいタイプのビール。食事やデザートと合わせたり、飲む温度を変えて香を楽しむなど、工夫して楽しんでいただければ」と語る。
大手との市場競争の中、同社では地ビールを中心とした商品開発に取り組んでいる。今年のバレンタインに発売したチョコの香りがするスイーツビールがヒットしたことをきっかけに、女性向け市場があることを知り、今回リンゴを使ったビールの開発に着手することになった。そんな中、生産されるリンゴのうち3分の1は規格外、廃果となっている現状を知り、これを有効活用しようと考え、厚木市役所を通じてリンゴ生産の盛んな伊那市の紹介を受けた。
ビールにはリンゴのほかにもカラメル麦芽を多めに使い、甘く香ばしい風味を引き出した。また、リンゴを引き立てるシナモンの香りも加えている。色は焼きリンゴを思わせる琥珀色。4千本を醸造した今年は、11、12月の限定販売となる。
価格は1本330ミリリットルで450円(税込み)。上伊那ではニシザワショッパーズの信大前店、双葉店、高遠食彩館、福岡食彩館で販売しているほか、伊那市観光の宿泊施設(羽広荘、高遠桜ホテル、仙流荘、入野谷)の食堂で提供する。
問い合わせはサンクトガーレン(TEL046・224・2317)へ。 -
中島さん2連覇 地蜂の巣コンテスト
上伊那を中心とした地蜂(クロスズメバチ)愛好者が育てた巣の重さを競うコンテストが28日、伊那市西箕輪のみはらしファームであった。本年は31人が出品し、岡谷市川岸の中島義昭さん(60)が2年連続優勝を果した。巣の重さは4・97キロだった。
地蜂とのかかわりを楽しみながら蜂資源の増殖を図るため1997年に発足した伊那市地蜂愛好会(小木曽大吉会長、会員約100人)の主催。地蜂コンテストは10回目となり、本年も会員らが丹精込めて育てた巣が出そろった。
小木曽会長は「今年の夏は暑すぎて蜂にとっても過しにくかった。そんな中でも会員らはよく頑張って育てたと思う」と話していた。
入賞したのは次のみなさん。
(1)中島義昭(岡谷市)4・97キロ(2)安藤佳宣(原村)4・705キロ(3)宮下忠士(駒ヶ根市)4・28キロ(4)藤森政美(下諏訪町)4・01キロ(5)小木曽大吉(伊那市)3・78(6)小坂樫男(伊那市)3・73キロ
2年連続優勝を果した中島さん -
伊那市やまびこソフトボール連盟 30周年記念式典
40歳以上の愛好者でつくる「伊那市やまびこソフトボール連盟」(田中春男会長)は28日夕、同市狐島のJA上伊那本所フラワーホールで30周年記念式典を開いた。関係者約70人が集まり、連盟発足からこれまでを振り返りながら節目を祝った。
あいさつに立った30周年記念実行委員の北村弘委員長(みすずクラブ監督)は「これからを担う人たちを育てながらソフトボールの町、伊那市が発展することを願う」=写真。来賓の小坂樫男市長も「若い世代の育成を支援していってほしい」と期待した。
30周年記念式典のほか、活動拠点である富士塚スポーツ公園グラウンドに「八重シダレザクラ」の苗木1本を植樹し、記念誌180部を制作した。
やまびこソフトボール連盟は1978(昭和53)年に発足した。現在は市内に9チームがあり、年一回のリーグ戦と秋のトーナメント戦を展開し、ソフトボールの親ぼくの輪を広げている。 -
伊那千秋会第48回菊花大展示会
伊那千秋会(30人、福沢英夫会長)の第47回菊花大展示会が28日、南箕輪村の大芝高原屋内運動場で始まった。約500点の見事な菊が並び、来場者は出来栄えに関心しながらゆっくりと鑑賞している。
作品は会員が丹精込めて育てた大輪菊、大輪菊競技花、盆栽菊、懸崖菊、木添え作、だるま作り、切花など。点数に制限を設けず、多い人で50点近くを出品した。27日の審査会で、総合第1位の知事賞に南箕輪村大泉の原節子さんの「久米満山」が選ばれた。
福沢会長は、「夏が暑くて虫も多く、栽培に苦労した。早稲の立ち菊は早く咲いてしまい、懸崖や盆栽は会期に間に合わないなど今年は本当に難しかった」という。「1年かけて作ってきた菊。ぜひ見ていただきたい」と話している。
会場では、会員が育てた福助作り、だるま作り、菊苗を販売している。展示は11月3日まで。時間は午前9時縲恁゚後5時。最終日は正午まで。
入賞者は次の皆さん。
【知事賞】(総合第1位)=原節子「久米満山」
【大輪菊の部】▽全日本菊花連盟会長賞=原節子▽上伊那地方事務所長賞=福沢英夫▽伊那市長賞=小林芳雄▽南箕輪村長賞=松沢政文▽伊那市議会議長賞=福沢住子▽伊那市教育委員会賞=太田清子▽伊那商工会議所会頭賞=小沢つね子▽信濃毎日新聞社賞=伊藤章▽中日新聞社賞=登内あい子▽優等賞=伊藤忠一▽1等賞=伊東文江▽2等賞=北原昭江▽3等賞=細井武人
【競技花の部】▽伊那千秋会長賞=太田清子▽信濃毎日新聞社賞=小林芳雄▽聖光房印刷賞=伊藤鶴之助▽優等賞=北原昭江▽1等賞=伊東文江▽2等賞=小松一幸
【だるまの部】▽南箕輪村長賞=小林芳雄▽信濃毎日新聞社賞=登内あい子▽優等賞=原節子
【ふくすけの部】▽南箕輪議長賞=登内あい子▽伊那毎日新聞社賞=小林芳雄▽優等賞=原節子
【盆栽、懸崖、杉木立の部】▽全日本菊花連盟会長賞=小林芳雄▽上伊那地方事務所長賞=松沢政文▽伊那市長賞=太田清子▽千秋会長賞=原節子▽長野日報社賞=小松一幸▽優等賞=川上節男
【切花の部】▽小林審査委員賞=福沢住子▽信濃毎日新聞社賞=小林芳雄
【自由花壇の部】▽伊那商工会議所会頭賞=原節子▽有線放送農協賞=松沢政文▽千秋会長賞=小林智子
【木添え作の部】▽信濃毎日新聞社賞=松沢政文▽千秋会長賞=原節子
【新人賞】▽千秋会長賞=北原昭江 -
健康な里山目指し 西春近でセミナー
伊那市の西春近自治協議会や区長会などは28日、同地区小出3区の白沢沢周辺山林で災害に強く、獣害を減らすための山づくりを考える「里山セミナー」を開いた。地域住民ら約60人が参加し、信州大学農学部(南箕輪村)の研究者と一緒に山林を歩きながら現状を把握し、「健康な山」をつくるための助言を受けた。
昨年7月の豪雨災害を契機に手が入らず荒れてる里山に目を向けるためのセミナーで3回目。これまでに被災地の前沢川を見学していて、この日は信大田園環境工学研究会の木村和弘教授(農山村環境学)ら4人が講師を務め、土石流危険渓流の白沢沢の砂防ダム建設地と市有林の犬田切林道沿いの2カ所を現地見学した。
砂防ダム建設地では山地環境保全学専門の岡野哲郎教授が現存する森林を利用した災害対策などを説明。「間伐などの木材の質を上げるための林業の仕事が対策につながる」とし、地面の日当たりを良くすることで周囲に下草などが生え、土砂流出を抑えることができると話した。
そのほか、獣害対策としてイノシシやサルなどが住みやすいやぶを里山には作らないことなどの助言があった。
現場では樹種や所有者を記した図面を配布。木村教授は「現地でただ森林を眺めるだけでなく、防災マップなどさまざまな図面を重ね合わせ、一つの視点だけでなく里山づくりを考える必要がある」などと指摘した。
西春近自治協議会の橋爪俊夫会長は「長い目で見た山づくりを考えていきたい」とし、来年もセミナーを実施する予定。次回は間伐材の有効利用の方法について学びたいと考えている。 -
11月4日に県文で第37回長野県高校ギターマンドリンフェスティバル
県内高校のギター・マンドリン専門部が一堂に会する「第37回長野県高校ギターマンドリンフェスティバル」が11月4日、伊那市の県伊那文化会館である。今年で37回目となるが、中南信地区での開催は初めて。フェスティバルに出場する伊那弥生ヶ丘高校器楽クラブ部長の広瀬紗恵花さん(17)は「毎日頑張って練習しており、今年は優勝を狙っている。弥生の持っている素晴らしいものを出していきたいので、ぜひその成果を多くのみなさんに聞いてほしい」と呼びかける。
ギターマンドリンクラブに所属する県内の高校生が日ごろの成果を発表するとともに親ぼく、交流を深めている同フェスティバルは、全日本高等学校ギターマンドリン音楽振興会長野県支部などが毎年開催しているもので、全国フェスティバル出場校の選抜を兼ねている。
上伊那からは、昨年2位となった伊那弥生ヶ丘高校器楽クラブのほか、赤穂高校器楽部が出場。全国フェスティバル出場を目指してこれまでの成果を披露する。
演奏会は一般にも公開され、開演は午後1時(開場は午後12時半)。入場料500円となる。
問い合わせは長野県高等学校文化連盟ギター・マンドリン専門部事務局赤穂高校器楽部顧問(TEL0265・82・3221)へ。 -
東春近地区協議会 シダレザクラ苗木20本植樹
伊那市の東春近地区協議会は27日、同市が本年度から取り組み始めた「地域づくり活動支援金」の交付を受け、地区の景観づくり事業の一環でシダレザクラの苗木20本を三峰川や天竜川の堤防沿いなどに植えた。
地域住民でつくる「よりあい東春近会議」が進める、地元の堤防沿い道路を利用したウォーキングロードづくりに呼応した活動。協議会は特色ある景観づくりに向け、支援金50万円を使いシダレザクラの苗木を購入したり、植床整備をしたりした。
ウォーキングロードを構想する三峰川、天竜川沿いの「川コース」と河岸段丘上下道を巡る「山コース」の7個所で作業。協議会理事、よりあい会議、地元マレットゴルフクラブメンバーら約70人が参加し、来春の花の開花を期待し、丁寧に植えていった。 -
中学生サッカー「上伊那フェスティバル」
第6回中学生サッカー「KAMIINA FESTIVAL」は27日、伊那市陸上競技場や赤穂中学校グラウンドなど上伊那地区9会場で始まった。地元10チームを含む県内外の計37チームが熱戦交流を繰り広げている。市総合型地域スポーツクラブ東部地区クラブ、上伊那サッカー協会主催。
大会は他地区との親ぼくや上伊那サッカーのレベルアップなどを目的とし、県外から東京、新潟、岐阜、愛知の5チームなどが参加。28日までの2日間の日程で交流試合が組まれ、全チームが一日2試合ずつ戦う。
初日は雨が降りしきる中、選手たちが足元を滑らせながらフィールドを縦横無尽に駆け回った。体を張ったゴール前の競り合いや相手ゴールを目指したドリブル突破など、気迫のプレーを見せた。 -
伊沢修二先生記念音楽祭
高遠町出身で、東京音楽学校(現東京芸術大学)初代校長・伊沢修二の偉業を顕彰する記念音楽祭(実行委員会主催)が27日、伊那市であった。地元の小中高生、芸大音楽学部4年生オーケストラらが出演。会場に響き渡る音色と歌声で観客を魅了した。
音楽祭は21回目。本年は一人でも多くの市民に演奏を聞いてもらい、郷土が誇る偉人・伊沢修二を学ぶきっかけにしたいと高遠町文化体育館、県伊那文化会館の2会場に分けた。
バイオリン、ビオラ、チェロ、トランペットなど約80人で構成する芸大オーケストラは「フィガロの結婚序曲」「連作交響詩『わが祖国』よりヴルタヴァ(モルダウ)」などを演奏。「レクイエム」に地元のコーラスグループなどでつくる伊沢修二先生記念音楽祭合唱団、「大地讃頌」に市内中学校合唱団がそれぞれ加わった。会場から「ブラボー」の声とともに、大きな拍手が沸いた。
高遠会場では、高遠小5年生のオペレッタ、高遠北小5年生の戦争を題材にした朗読劇、高遠中や高遠高の合唱などがあった。 -
「八幡町ハロウィン」 カボチャちょうちん幻想的
伊那市の八幡町ロマン通り商店会(尾崎晃一会長・45店)は27日、伊那北地域活性化センターきたっせなどでハロウィーンの催しを開いた。会場に並んだ100個の「ジャック・オ・ランタン」(カボチャちょうちん)に灯りが入ると幻想的な世界が広がった。
午後6時すぎに点灯。伊那小学校2年孝組の児童35人や来場者が作った高さ30センチほどのカボチャちょうちんが、ロウソクの揺らめく灯でさまざまな表情をした・ス顔・スを浮かび上がらせ、集まった家族連れなどを楽しませた。
「八幡町ハロウィン」と題した同イベントは6回目で、商店街を楽しくにぎやかにしようと始まった。この日は台風の影響であいにくの雨だったが会場などでは、魔女や吸血鬼にふんした子どもたちの仮装コンテストや商店会に加入する34店で菓子をもらうスタンプラリーなどでにぎわった。 -
陶芸家の宮代さん 地元伊那で初の個展
伊那市中央区出身で埼玉県新座市に工房を構える陶芸家、宮代房子さん(60)=東京都練馬区=の地元初となる個展は11月7日まで、同市境東のギャラリーカフェ「カレッタ」で開いている。地元のツユクサ、ヤマアジサイなどの草花を題材に絵付けした湯のみや茶碗などの生活食器約400点を並べる。
素焼きにした器にちぎった和紙を張り、下絵具で染め付ける伝統手法の「和紙染め」を用いた陶器が中心。風合いや優しさなど、紙ににじんだ下絵具が器の表面に温かみのある色合いを写し出し、女性ならではの画風と手作業のよさがそれぞれに表れている。
還暦の記念に地元で個展を開きたかった竏窒ニいう宮代さん。高校卒業後に上京し、結婚後に趣味として陶芸を始めて20年が経つ。作品づくりでは、自然の表情を器に写し出すことを心がけていて、「地元で得た感動、古里の自然の魅力が表現できれば」と話している。
29、11月5日は休み。午前11時縲恁゚後6時。
地元で初めての個展を開く陶芸家の宮代さん -
JA上伊那年金友の会生きがい教室で倍賞千恵子さんが講演
上伊那農業協同組合(JA上伊那)「年金友の会」の第10回生きがい教室が25日、伊那市の県伊那文化会館であった。会員など約1400人が集まる中、映画や舞台を中心に活躍する女優・倍賞千恵子さん=写真=が「演じること、歌うこと、そして生きること」をテーマに講演。自身の歩みを振り返りながら、その中で感じたさまざまな思いを語った。
山田洋次監督の「男はつらいよ」で渥美清さんの演じる主人公「寅さん」の妹役「さくら」を全作通して演じた倍賞さん。自身が芸能界に入るきっかけとなった当時の出来事や芸能界、人生の基礎を学んだ松竹歌劇団時代の話を歌を交えたりしながら語った。また、26年で48作という長期シリーズとなった「男はつらいよ」については、その年月の中で俳優一人ひとりが自分が老いていく姿をスクリーンに映した作品であること、渥美清さんをはじめ素晴らしい俳優陣、スタッフ、監督の力と多くのファンの支えのもと、出来上がった作品であることを振り返った。
反面、渥美清さんが亡くなった当時は心に大きな穴が開いたような空しさ、悲しさが続いたことを語り「48作の中で血のつながった兄弟を演じる中で、『さくら』の兄だけではなく、倍賞千恵子の兄にもなっていた。その兄貴は芸能界というより、人間として生きていくうえでの愛とか、思いやりを教えてくれた大切な人だった」と思いを語った。
また、地元グループによるアトラクションもあり、来場者を楽しませた。 -
AREC伊那分室など 連続セミナーはじめる
上田市産学官連携支援施設AREC(エイレック)伊那分室と伊那市は23日夜、市駅前ビルいなっせで、地元の企業情報を発信する連続セミナーの初回を開いた。箕輪町の精密機械製作、金属プレス加工「ミカドテクノス」の伊藤英敏社長が「私のアイデアの源」と題して話した=写真。
ミカドテクノスは06年度、中小企業研究センターの「グッドカンパニー賞」で特別賞を受賞。真空中で加熱冷却してプレス加工する「真空プレス」などの開発に取り組んでいる。100以上の特許を持ち、それらは独自の発想により生み出してきた製品ばかりだ。
伊藤社長は自社で開発した、金属や微粉末、樹脂、ゴムなどを使ったプレス加工の商品などを集まった約20人に紹介。「自分で工夫しながら仕事を続けないと長続きしない。それらは自分から行動しないと得られない」などと仕事の取り組み方を話した。
ものづくりのアイデアは「どこでひらめくか分からないもの。よく遊び、いっぱいしゃべることで生まれる」。人生にはいろいろな考え方があり、理解者や協力者を得て、より多くの経験を積み、五感で考え、好奇心で日々新たな挑戦をしてほしい竏窒ネどと呼びかけた。 -
宮田村の鎌倉国光さん写真展 中アの魅力を伝える
宮田村のアマチュアカメラマン鎌倉国光さん(57)の山岳写真展「中央アルプス縲怦鼕勛皷・フ世界縲怐vは28日まで、伊那市荒井区の市立伊那図書館広域情報コーナーで開いている。木曽駒ケ岳や宝剣岳などの同アルプス北部の写真を中心に全紙サイズ縲恃シ切の33点を出品している=写真。入場無料。
10年ほど前から撮りためた四季折々の山岳写真を飾り、雄大な山々の魅力を伝える。山をはうように雲が流れ降りていく「滝雲流れる槍尾岳」、岩肌と残雪を照らす「朝日に染まる中岳」など季節や時間によって違った姿を見せる山々を鎌倉さんは・ス一期一会の世界・スと言い表している。
鎌倉さんは1951年、高知県生まれ。宮田村へ30年ほど前に転勤し、85年ころから集中的に中央アスプス北部の山岳写真を撮り始める。同図書館では03年から毎年、中央アルプスの写真展などを開き、今回で連続5回目となる。
午前10時縲恁゚後7時。27、28日は鎌倉さんが会場を訪れる。 -
伊那公民館分館対抗マレット 61人参加交流
伊那市の伊那公民館(武田登館長)は25日、西箕輪の「マレットパークはびろ」で第2回伊那公民館分館対抗マレットゴルフ大会を開いた。同公民館管内の13分館から11分館61人が参加し、1チーム6人の合計打数で勝敗を決めた=写真。
マレットゴルフ大会の開催を要望する利用者の声に応えるため、昨年から始めた交流大会。管内の伊那、伊那部などの80歳代を中心とした男女が分館ごとに男性4、女性2人のチームをつくり36ホール、パー144のストロークプレーで競った。
参加者らは和気あいあいとした雰囲気の中にも真剣な表情でプレーに熱中しながら「入れー」などの気合の入った声とともに、会場に快音を響かせていた。
結果は次の通り。
【団体の部】
(1)西町分館757(2)日影分館811(3)狐島分館818
【個人の部】
(1)伊坪寿勝(日影)117(2)橋本政春(日影)119(3)小林岩夫(西町)119(4)北林志げ子(荒井)123(5)小林直彦(中央区)123(6)北林秋雄(荒井)126
▽ホールインワン 伊坪寿勝 -
県文で「夭折の日本画家・戸田祐暉展」始まる
29歳という若さで亡くなった伊那市出身の日本画家・戸田祐暉の作品を一堂に集めた「夭折の日本画家・戸田祐暉展」が26日から、伊那市の県伊那文化会館で始まった。戸田祐暉特有の淡く美しい色彩で描かれた200号以上の風景画や、昭和20年以降に描いた晩年の作品、スケッチや素描など約80点が、短い生涯の中でさまざまな日本画の表現を追求した戸田祐暉の画業の変遷を伝えている=写真。
戸田は1921年に現在の伊那市東春近に生まれ、16歳で上京。水墨画の大家としても知られている児玉希望のもとで日本画を学んだ。若いころから頭角を現し、さまざまな展覧会で入選してきた。
今回は日本画の伝統の「花鳥」を基調としながらも、独特な色彩で表現した初期の作品から、地元風景に根ざした写実的な日本画を確立した晩年の作品まで一堂に展示。戦後に描いた日展入選作品「春の山」は、パステル調の淡い色彩で春の芽吹きを鮮やかに表現しているほか、農村風景や自然の四季の移ろいを描いた作品も多い。戸田の回顧展が県内で開催されるのは18年ぶりだが、前回は晩年の作品がまだ知られていなかったため、これだけの作品が並ぶのは今回が初めてだという。
同館の林誠学芸員は「地元では初めての作品展。大変豊かな芸術性を持った戸田祐暉が、周囲の影響を受けながら独自の画風を確立した様子も見てとれる。多くの人に見ていただければ」と話していた。
開館時間は午前10時縲恁゚後5時半(入場は午後5時まで)。観覧料は一般500円、大学生300円、高校生以下無料。11月25日まで(毎週月曜は休館)。 -
伊那商工会議所会頭は向山公人氏が再任
伊那商工会議所臨時総会が25日、市内であり、10月末で任期満了となる会頭の選任では、現職の向山公人氏(65)=伊那ケーブルテレビジョン社長=を再任した。
副会頭には、現職の池上直樹氏(47)=大十=に代わり、荒木康夫氏(51)=ニシザワ=を新任。川上健夫氏(57)=サン工業=、藤沢秀敬氏(54)=伊那バス=は再任となった。
向山氏は、県議として行政とのパイプ役を果たせる人材であることなどが高く評価されたほか、荒木氏については、生活圏、経済圏が広域化する中、広域的なまちづくりに取り組んでもらうため、副会頭に新任した。
2期目を務める向山氏は「景気は上昇気味だが、中小企業はいまだ厳しい状況。中小の商店が元気にならなければ地域も元気にならない。そこに軸足を置いて取り組んでいきたい」と語った。また、伊那市商工会との合併協議については「避けて通れない問題。県が示す21年度末が一つの目途となると思うが、どういう形が一番いいか、互いに話し合っていきたい」とした。
任期は11月1日から2010年の10月31日までの3年間。 -
古書画表装展 ベル伊那29日まで
第15回古書画表装展は29日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。同市御園にある「伊藤盛輪堂」の表具師伊藤君人さん(59)が収集、修復した、地元物故作家の作品約50点を展示販売している=写真。
地元作家の中村不折や池上秀畝、小坂芝田、登内微笑、山本龍洞らの作品。表具師として40余年の経験を生かし、精魂込めて表装したという軸装や額装などが並ぶ。伊藤さんは「絵と表装の色のバランスを見て、批評してもらいたい」と来場を呼びかけている。
掛け軸や屏風、襖絵などについてや表具の取り扱い方などの無料相談もしている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
伊那合同庁舎で総合消防訓練
伊那市の県伊那合同庁舎で26日、総合防災訓練があった。職員や来庁者など約200人が参加し、消火や避難誘導、負傷者の搬出などに取り組んだ。
訓練は火を扱うことが増える冬場に向けて毎年この時期に実施している。今回は、駿河湾を震源として伊那市では震度6程度の地震が発生したことにより、庁舎地下にある食堂から出火したことを想定。地震発生後、一般職員は来庁者に対するすみやかな避難誘導を行い、伊那消防署員によるはしご車での救出も行われた。また、消火訓練には同庁の職員らでつくる自衛消防団員らが臨み、「火事だ」と大きな声で周囲に知らながら消火器で消火した=写真。
伊那消防署の小松研予防課長は「全体を通してスムーズにできたと思う。実際に震度6の地震が起きた場合は混乱が起こるので、大きな声で呼びかけて欲しい。また、市内で同時に火災などが発生すれば消防車が来られないことも想定される。自分たちの職場は自分たちで守るように心掛けてほしい」と講評した。
また、団長の宮坂正巳上伊那地方事務所長は「有事がの場合、一人ひとりが役割をしっかりと認識して取り組んでほしい」と語った。 -
国道361号沿キクの花 通行人を楽しませる
伊那市小沢の辻元武良さん(82)が自宅近くの田んぼの土手で育てる食用ギクが見ごろを迎えた。直径5センチほどの鮮やかな黄色い花をつけたキクは国道361号沿いに咲き誇り、道行く人々を楽しませている。
10年前に友人からもらった一株を増やし、5年ほど前に土手へ植え始めたのがきっかけ。現在は約50株まで増え、約50メートルの土手に一列に並んでいる。通行人からは「きれいに咲いたね」と反応もよいという。
「その一言を言ってもらえるだけで、作っていてよかったと思える」と辻元さん。06年2月、伊那と木曽谷を結ぶ、国道361号権兵衛トンネルが開通し、伊那市の観光に役立てたいとも意気込む。
花の見ごろは11月20日ごろまで。
国道361号沿いに咲き誇る食用ギク -
高遠ご城下灯籠祭実行委員会代表者会
高遠ご城下灯籠(とうろう)祭実行委員会の代表者会は24日、高遠町総合支所で開き、会として来年度の祭を9月23日に開く案を決めた。11月中旬以降に開く実行委員会に諮る。
高遠ご城下灯籠祭は、「高遠城下まつり」に「燈籠祭」の一部を加えて新たに企画し、9月1日に開いた。
今月初旬の実行委員会反省会で、「祭りは成功だった」との意見だったが、祭り開催日が課題となっていた。
日程は、「灯籠祭をやっていた23日でいいのでは」「農繁期だが今は機械化しているので問題ないと思う」などの意見があり、9月23日開催案を決めた。
協議で、実行委員会の委員長について、町民参加型の祭りにするため各地区の区長会長の回り持ちにする提案もあった。 -
中原寮祭始まる
南箕輪村の信州大学農学部の学生寮「中原寮」で24日、「第48回中原寮祭」が始まった。この日は近くの大萱保育園(山岸加代子園長)の園児ら約100人とともにオリジナルの山車を製作。寮からキャンパスまでの間をともに引っ張り、祭りの初日を盛り上げた=写真。
学生寮のメンバーが中心となって開く「中原寮祭」は、寮生による寮生らのための祭り。一般的な学園祭とは異なり、「真夜中の鬼ごっこ」などといったユニークなイベントも多い。
初日となった24日はまず、寮生全員でキャンパスまで集団登校。その後、例年交流している大萱保育園の園児らとともに山車づくりに挑戦。園児らが思い思いに描いた絵を張り付けたカラフルな山車が出来上がり、学生と園児は仲良く山車を引っ張りながらキャンパスまで続く道を練り歩いた。
28日には一般の人も訪れることができる寮内開放があり、豚の丸焼きなど多彩なイベントが行われる。
森林科学科3年生の松浦崇裕寮長(21)は「豚の丸焼きなど楽しいイベントが盛りだくさん。全部ただなのでぜひ来てください」と呼びかけていた。 -
新ごみ中間処理施設の候補地13カ所が決定
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設地を検討する用地選定委員会は24日、7回目の会合を伊那市役所で開き、前々回の委員会で現地調査をした15カ所のうち、田原上、野底、青島、六道原(東)、下小出、表木、与地、六道原(西)、八ツ手(六ツ塚)、福島(北原)、市役所南西側の天竜川・三峰川合流点、上山田、桜井(天伯)の13カ所を候補地に決定した。最終建設地はこの13カ所の中から建設適地かを判断する評価基準に沿って絞り込む。今後、候補地となった地元地区とその隣接地区には市が決定の旨を報告。対象地区の区役員など集めた合同説明会を10月から11月にかけて開き、用地選定の経過、今後の進め方、現在上伊那広域連合の委員会が検討している建設炉の検討経過などを示す。
前回は3つのグループで候補地から除外すべき調査対象地を話し合ったが、今回はその検討結果を比較しながら、候補地から除外すべき用地を検討。
結果、「現施設の隣接地」は、近隣の住宅戸数が多い住宅密集地帯であり、生活環境を保全するという観点から候補地から外した。また、前回3グループとも候補地から除外すべきとしていた「藤沢川上流」も、防災面への配慮、取付道路工事に多額な費用がかかるなどといった理由で候補地から除外した。
今後は候補地を選定する評価基準の詳細項目を検討・決定しながら、合同説明会と要望のあった候補地での地元説明会を並行して実施していく。地元説明会で出た地元の要望や評価項目には含まれていない新たな情報も加味しながら、最終的な建設用地1カ所を決定する。