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伊那谷伝統文化公演
伊那谷伝統文化公演が21日、伊那市生涯学習センターであった。第一部「伊那の伝統演劇公演」は「伊那の方言劇」「瓜生喬語り芸の世界」の構成。地域住民ら約300人が集まり、語りの世界に浸った。
方言劇には県伊那文化会館付属劇団「南信協同」が出演。披露宴後の様子や電話での家族のやり取り、子どもの成長などを題材に「はあるか(長い間)」「まっくろさんぼん(一生懸命)」「しとなる(成長する)」など伊那の方言を会話に織り込んだ。
劇作家や語りべとして活躍する瓜生喬さんが一幕ごとに「『ひじろ(いろり)』など生活の変化によって使われなくなった言葉がある」「縲怩セに、縲怩セもんで、縲怩ヲなど語尾に豊かさがある」など方言の意味を含めて解説。観客はうなずいたり、楽しんだりして聞き入っていた。
「語り芸の世界」では、瓜生さんが長谷村の孝行猿、駒ケ根市の早太郎をベースにした創作民話を語った。
第2部の中尾歌舞伎公演「人情噺(ばなし)文七元結」は22日。中尾歌舞伎は長谷村無形文化財に指定される。すでに入場整理券はない。
公演は、NPO法人伊那芸術文化協会(荒井孝理事長)が伊那谷にある伝統芸能や言葉の文化を見直す機会にしようと初めて企画。「メンバーの高齢化などから継承が難しい風潮がある。発展する一助になれば」と話し、来年以降も取り組みたいとしている。 -
権兵衛トンネル開通記念 2月に木曽路ツアー
2月4日の権兵衛トンネル開通を記念し、伊那バスは2月、日帰りの「サンキュー木曽路ツアー竏猪リ曽馬の里縲恁茆ヤ明神温泉」を企画した。予約を始めたばかりだが「近くて遠かった木曽路」への関心は高い。希望者に早めの申し込みを呼びかけている。
旅行日は2月5、11、12、18、19、25、26日で、下旬が埋まりつつある。費用は一人3900円。開通に合わせ、格安な料金を設定したという。
上伊那各地を午前7時半ごろ出発し、権兵衛トンネルを抜けて、福島宿散策(関所跡など)竏猪リ曽馬の里見学竏窒サば処(昼食)竏柱茆ヤ明神温泉「やまゆり荘」(入浴)竏駐゙良井宿散策竏窒ネどを回るコース。
募集人員は1台につき40人で、日によって30人を超えたところもある。予約は伊那市をはじめとする上伊那が中心で、夫婦、友だちなどで参加するケースが多いようだ。申し込みは初旬がねらいめ。
希望者は、申込金1千円を添えて申し込む。残金は出発14日前までに支払う。
問い合わせは、伊那バス貸切課(TEL72・0002)へ。 -
みはらしの湯で伊那・木曽ガイドマップをロビーに展示
権兵衛トンネルの開通を控え伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は、伊那・木曽地域の名所を記した特大サイズのガイドマップを1階ロビーに展示した。
縦115センチ、横110センチのドライブマップには、高遠町の桜、開田村の開田高原など、全国的にも知られている名所に加え、みはらしの湯や南箕輪村の大芝高原など、特に地元の人に親しまれている施設・公園なども書き込まれれている。
みはらしの湯利用者で、トンネル開通に高い関心を寄せる人が多いため、伊那・木曽両地域の様子が分かる特大マップを展示することにしたという。
開通当日はみはらしの湯の休憩室にサテライトスタジオを設置。みはらしファームから、SBCラジオ「ラジオの王様」を生中継する。スタジオは自由に見学できる(入浴は有料)。
中継が午後12時8分縲恁゚後3時50分。 -
みはらしファームで権兵衛トンネル開通イベント
伊那と木曽を30分でつなぐ権兵衛トンネルが開通する2月4日、伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームは「みはらしファーム権兵衛トンネル開通記念イベント」としてさまざまなイベントをする。
節分の恒例、福豆まきでは「台風」「ウソ(耐震偽装、農産物産地偽装など)」に加え、権兵衛トンネルの安全祈願として「交通事故」を、福豆で打ち払う。
みはらしファームの美味しいもの紹介では、「麦の家」から羽広かぶの入った2種類のパンが新発売されるほか、みはらしファーム特産の「みはらしいちご」やおからドーナツを販売。冬野菜の特化販売、ナガイモの体験販売もある。
豆まきは午後2時から。
また、みはらしファーム各施設は、開通当日から2月28日まで、記念キャンペーンとしてさまざまな特典を準備している。 -
ぺアーレ伊那で立石繁明さんの写真展
伊那社会保険健康センター「ペアーレ伊那」は2月末まで、「虫たちの子残し戦略」と題した写真展示をしている=写真。
撮影者は元信州大学農学部教授で伊那谷写友クラブの会長・建石繁明さん(71)。建石さんは10年近く、ペアーレ伊那の教室で写真の講師も務めている。
作品は身近にいる虫の繁殖行動をとらえたものが中心。
ほかの蜂(はち)の巣に卵を産み付け、自分の幼虫に他蜂の幼虫を食べさせる寄生蜂・オオセイボウの産卵する様子など、1枚1枚にはさまざまなストーリーがあるという。
建石さんは「繁殖戦略がなければ子孫繁栄にはつながらない。みんな虫の交尾などは知らないと思うが、自分の周りにあるありふれた現場に、不思議で面白い出来事がたくさんあることを知ってほしい」と話していた。 -
伊那谷や欧州の風景画67点
辰野町の洋画家・小澤晃一さん(71)の個展は24日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。小澤さんは元陽会の準会員で、昨年初冬にあった第36回元陽展で奨励賞を受賞するなど活躍。同店では3回目となる展示即売を展開する。
伊那谷の川辺や山並みのほか、ヨーロッパ風景などの油絵を中心に、近作67点を出品。サムホールサイズから、100号までが並ぶ作品は、生き生きとした力強いタッチで描かれ、見る人の注目を浴びている。
3年前に友人たちと写生旅行に立ち寄った、フランス・ブルターニュ地方の風景は、寺院、城壁、港町、田舎街などが題材。小澤さんは「フランスのブルターニュの寺院や城壁など、古い伝統の良さを見てほしい」と来場を呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
手作りゲームで仲良し・交流深まる
伊那市の伊那北小学校(笠原富重校長、453人)で18日、冬のお楽しみ集会があった。児童会代表委員会の児童たちが考えたゲームを全校で楽しみ、学年間の交流の和を広げた。
全校児童が仲良くなるための、年2回の恒例行事。本年度からは、一学年から各2人ほどでグループを作り、校舎内を清掃する「縦割り清掃班」ごとで交流を深めた。
児童会代表委員会がつくったゲームは3つ。「爆弾ゲーム」は、グループで丸い円を描き、音楽が鳴っている間は右隣りにハンカチを回し、音楽が鳴り止んだときにハンカチを持っていた人が全員と握手した。
いつ音楽が鳴り止むのか、児童たちは緊張しながらゲームを満喫。負けてしまうと、恥ずかしそうに片手を差し出し、皆から握手を求めていた。
5年生の登内敏八君は「皆でいっぱいお話もできたので、もっと楽しく掃除ができそう」と、グループごとの交流が図れた様子だった。 -
伊那西高校から現代学生百人一首に3人が入選
小学生から大学生までを対象に、東洋大学が全国から募集した「現代学生百人一首」(約6万首応募)で、高校生ならでは思いを31文字の中で豊かに表現した伊那西高校文芸クラブの蔡・スさん(17)、下平悠さん(17)、下澤静香さん(17)が、見事入選100作品に選ばれた。蔡さんと下平さんは秀逸15作品にも選ばれた。複数の生徒が同時入選したのは初めてだという。
文芸クラブは、小説、短歌、詩など、を通して日々の創作活動に励んでいる。作品を発表する場に竏窒ニ、5年ほど前からさまざまなコンクールに応募している。
逃れられない悪夢の絶望感を巧みに表現した蔡さんは、自身が書いた小説の一場面を詠み込んだ。「先生にはあまりに小説すぎると言われていたので、入ると思わず驚いている」と話す。
下平さんは、テスト前の焦燥感を表現した高校生らしい作品。机に散らかった「消しかす」で、憂鬱(うつ)な気分を象徴した。
居眠りをする祖母に毛布を掛ける妹を詠んだ下澤さんは、素朴な表現で家族に伝えたい思いを詠み込んだ。
顧問の伊藤あけみ教諭は「どれも推敲(すいこう)に推敲を重ねた作品。6万首の中で3人が選ばれたことはありがたい」と話していた。 -
交通栄誉章「緑十字金章」に平沢久志さん
第46回交通安全国民運動中央大会(18日・東京都)で交通栄誉章表彰の最高章となる「緑十字金章」など、伊那署管内から2人1団体が表彰された。20日、受章者2人が同署を訪れ、中山均署長に喜びを報告した。
表彰を受けたのは、「緑十字金章」に伊那交通安全協会箕輪町交通安全協会相談役の平沢久志さん(76)=箕輪町沢=、同章「緑十字銀章」に同交通安全協会長の田中邦一さん(76)=同市富県=。優良団体等表彰の「交通安全優良学校」に富県小学校(同市)が称えられた。
平沢さんは1960年から45年間、地域の交通安全活動の先頭に立ち交通安全指導・教育に従事。今後の交通安全予防については「いよいよ権兵衛トンネルが開通するが、交通の流れが多くなることが懸念されるので、注意していかなければ」と語っていた。
田中さんは県警察官を退職後、県駒ヶ根自動車学校長を11年歴任し、運転者教育に貢献。2002年、伊那安協会長に就任してからは、安協会員をまとめ、事故防止対策に取り組んでいる。
富県小は交通安全教育の課外活動として「自転車クラブ」を10年以上継続してきた功績が認められた。昨年夏には、その活動が認められ、伊那署から感謝状を受け取っている。 -
防火コンクール審査会 ポスター・書道の最優秀賞などが決まる
伊那市の伊那公民館で18日、小学生を対象とした防火コンクールの審査会があった=写真。ポスター、書道の部の各最優秀賞1点づつと優秀賞を決めた。伊那防火管理協会、伊那消防組合消防本部の主催。
防火意識を高めるための恒例事業で、ポスター、作文、書道の部に、同消防組合管内の小学4竏・年生から約300点の応募。ポスターは建物、山林、車両などの火災予防を表現している作品が多い。
ポスターと書道の部の優秀賞以上の入選作品は、「春の火災予防運動」(3月1日竏・日)の期間、管内各市町村の役場や大型店などで展示。作文の部は後日、審査があり、入選作品は有線放送で発表する。 -
仏のプロサッカーコーチに学ぶ
伊那市の東部中学校で20日、仏のプロサッカークラブチーム「FCボルドー」の育成カテゴリー総括コーチのグレセー・ジャン・ジャク氏の講演会があった。1年生約280人が体育館に集合。生徒たちは、普段は聞けない、フランスのサッカー選手の育成についての話に耳を傾けた。
ジャク氏は21、22日、松本市で開かれる、県サッカー協会の指導者研修会の講師として、17日に来日。日本の中学生と交流がしたい竏窒ニの同氏の意向で、21日までの間、県内の5中学校などで講演会やサッカー教室を開いている。
ジャク氏は、技術、戦術、フィジカル、メンタルがプロ選手に必要な資質と訴え、その中でもメンタルは極めて重要で「同じ素質の選手でも、精神面で差がついてしまう」と強調した。
クラブの育成センターには14縲・8歳の若者が集まり生活。すべての人がプロで成功するとは限らないので、学業も重視して育成しているという。
ジャク氏のコーディネーター・通役で、2年間のブラジルプロリーグ経験のある、前田和明氏の講演もあった。 -
第10回福祉チャリティーオークション開催
伊那市社会福祉協議会などは社会福祉基金の充実を目的に市駅前ビル「いなっせ」で22日から、第10回福祉チャリティーオークションをしている。洋画や彫刻、書など、さまざまな分野で活躍する地元作家の作品約200点が、訪れた人を楽しませている。
近年は隔年ごと開催している。伊那市とかかわりのある市内外の作家約60人から、多彩な作品が寄せられた。
絵画のサイズは、6号以下に絞ることで著名な作家の作品も、求めやすい価格になるようになっている。また今回は、実演、体験コーナーを充実。合併を控え、高遠町・長谷村にも、オークションの開催を告知した。
作品は最も高い金額で入札した購入者に販売するが、その場で購入することができる即売作品も多数並んでいる。一昨年は約200万円弱の収益があり、基金に積み立てた。
オークション実行委員長の橋爪まんぷさんは「家庭でも飾りやすいサイズ。この機会にぜひ買い求めてもらえれば」と話していた。
オークションは21、22日も午前9時からある。入場無料。 -
命、性ロマンチックに伝えて
食と暮らしを考え、豊かな地域づくりを目指す長谷村のNPO法人「南アルプス食と暮らしの研究舎」(岡部竜吾理事長)は19日夜、学校教職員や保護者らを対象とした性教育講演会を伊那市生涯学習センターで開いた。
講師はバースコーディネーターの大葉ナナコさん(40)=東京都渋谷区。上伊那内外から集まった保健教諭や保護者、助産士ら約40人に、「いのちはどこからきたの?竏忠ニ庭から始まる性教育」と題して子どもに対する自身の性教育方針を伝えた。
大葉さんは、出産は痛くて苦しいと思っている子どもが多いとし、「生命の素晴らしさを伝える」大人の減少を指摘。
大学教授や産婦人科医の持論を踏まえ、「一番最初に命や性について聞かれたら、正しく、ロマンティックに伝えることが大切。子どもの心が動くように親子の出会いの物語をつくり、自尊感情を持たせるところから始めるといい」とアドバイス。また「大人が協力し合い、ネットワークを作って、より良い社会を築いていってほしい」と呼びかけた。
大葉さんは、「いのちはどこからきたの?竏・歳までに伝える『誕生』のしくみ」「えらぶお産」などの著書がある。全国各地の小中学校や高校などに出向き、成長に合わせて命や性について伝えている。 -
市職員の地区担当制を導入
伊那市は本年、市職員の地区担当制を導入した。職員が地区との連絡役を果たし、地区要望などを行政に反映するねらい。
これまでも職員がそれぞれ意識を持って取り組んでいたが、さらに行政と地元区長との連絡を密にし、満足度の高い行政サービスにつなげようと市長が新に任命した。任期は2年。
69区のほか、区に属していない住宅団地などにも配置する。1地区に地元の主任縲怏ロ長の職員を1人ずつ置くが、地区をかけ持ちする職員もいる。
職員の職務は▽行政の仕組みや制度についての質問に答える▽市役所あての文書を預かり、担当部署に届ける▽地域が抱える問題の解決策をともに考え、ケースによって市の担当部署に相談する竏秩B
20日、1回目の区長会で、小坂市長は「ご用聞きとして、苦情などどんなことでも伝えてほしい」と述べた。
終了後、区長と地区担当職員の顔合わせがあった。 -
区長会 市が1年間の協力求める
伊那市の区長会が20日、市役所であった。区長69人が出席。区長会長は荒井区長の久保田祥圃さんが務める。
小坂市長は「市にとって大きな変化の年。広い分野で新たな交流が生まれる権兵衛トンネル開通、高遠町・長谷村との合併は、大きく発展する要因としなければならない」と述べた。課題に少子化対策や企業誘致などを挙げ、1年間の区長としての活躍と地区の融和に協力を求めた。
委嘱書を受け取った久保田区長会長は「行政と住民のパイプ役として、安全で安心できる住みよい伊那市のためにお手伝いしたい」と述べた。
そのあと、担当部長らが補助制度の概要や除雪対策、新市に設ける地域自治区の概要、年間の主な行事などを説明した。
区長任期は1竏・2月。副会長は赤羽要さん=笠原区長、会計は竹中茂二さん=下手良区長=。 -
「魅力 伝わっていくこと楽しい」
中央アルプスの権現山のすそ野から、伊那盆地を眼下に眺める伊那市西春近のスキー場「中央道伊那スキーリゾート」。地元客のほか、愛知県、岐阜県、三重県の中京方面から訪れる家族連れなどが、スキーやスノーボード、そり滑りと思い思いに楽しんでいる。
「中ア山麓スキー学校」は、同スキー場を含め、駒ヶ根高原、治部坂など4スキー場に開設している。インストラクターの顔ぶれは、個性的なメンバーばかり。冗談を言い合う仲の良さを見せながらも、基本に忠実な指導を提供する。
今冬はインストラクターとして初シーズンとなる。埼玉県出身の元エステシャン。人懐っこい笑顔は周囲を和ませる魅力がある。「ボードスクールのメンバーは気さくな人が多くて、和気あいあい」と、新しい人生を満喫している。
レッスン希望者は、小中学校の団体客から年配までと幅広い。初めてのレッスンは少し緊張したというが、後は慣れ。なんといっても、自分の好きなスノーボードの魅力が生徒に伝わっていくことが楽しいのだ。
「教えていたターンが出来たりと、自分が指導した通りに上達していく様子が楽しい」。先日、講習を受けた40代の女性は、スノーボードって本当に楽しい竏窒ニ、午前のレッスンに続いて、ナイターレッスンも受講した。「魅力が伝えられた」ことを実感し、嬉しかったという。 -
みはらしファームで羽広かぶ入りパンを発売
権兵衛峠通路「トンネル」の開通を記念して、伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームは2月4日から、地元の特産品「羽広かぶ」を生地に練りこんだパンを発売する。
トンネルを通して木曽が身近になるため「みはらしファームとして何か独自の商品ができないか」と検討。みはらしファーム「麦の家」が、地元ならではの食材「羽広かぶ」を使ったパンの開発を進めてきた。
パンは2種類。米の粉の生地に細かく刻んだカブを入れた「かぶンパ!」(130円)と、フランスパンの生地を使った「かぶdeフランス」(120円)。ほかにも、サンドイッチの間にかぶを挟んだ「羽広菜かぶサンド」(100円)も発売する。
米粉の方はもちもちした食感、フランスパンの方は新しい風味が楽しめ、カブの塩気と生地の甘味が「意外にもおいしい」という。
みはらしファームのとれたて市場や麦の家などで販売する予定。 -
JA上伊那営農資材伊那竜東店改装工事安全祈願祭
上伊那農業協同組合(JA上伊那)は18日、これから改修工事を始める伊那市にあるJA上伊那美篶手良支所で、これから改修工事へと入る美篶資材店と東春近資材店の安全祈願祭をした=写真。
JA上伊那は、事業改革と収益性の改善を目的として、04年度から06年度までの中期3カ年計画を立て、昨年から経済事業の店舗整備を実施。上伊那の資材店を10店舗まで統合することを決めた。
今回の改装は竜東エリアの店舗整備で、美篶、東春近の資材店を整備して、伊那、手良、富県の3店舗を閉店する。
10店舗構想の中で伊那市には、昨年7月にオープンした「JAファームいな竜西店」と、竜東エリアに1店舗を整備する予定だったが、竜東地区で2店舗を整備することとなったため、上伊那全体で11店舗へと整備されることのなった。
改修店舗では、規模の拡大、品揃えの充実を図る。また、昨年上半期からは、本所に配送センターを設けて配達事業もはじめており、統合後の不備が生じないよう、整備が進んでいる。
東春近店は3月18日に、美篶店は同月25日開店する予定。 -
JAがのぼり旗20本を寄贈
JA上伊那は18日、伊那商工会議所にキノコ入りローメンとギョーザを宣伝するのぼり旗を10本ずつ寄贈した=写真。物産展や権兵衛トンネル開通などのイベントで活用する。
昨年の商工祭やJAまつりなどで、上伊那特産の「スーパーやまびこしめじ」を使ったローメンとギョーザを販売。地元農産物のPRにとJA全農長野の支援を受けて旗(縦180センチ、横60センチ)を作った。
旗は黄地に「きのこローメン」、赤地に「伊那谷餃子(ギョーザ)」の文字が入り、それぞれキノコのデザインが描かれている。
贈呈式で、征矢福二組合長は「キノコの消費拡大として、さらに花が咲き、実を結ぶよう旗を契機づけにしてほしい」とあいさつ。
向山公人会頭は「農作物を活用することで、農工商がスクラムを組み、地域振興につながる」と寄贈に感謝した。 -
伊那商工会議所が市に要望
伊那商工会議所は18日、市役所を訪れ、小坂市長、三沢岩視市議会議長あてに06年度事業に対する補助金・委託金の要望と事業提案をした=写真。
事業は地域総合振興事業、小規模事業経営支援事業、雇用対策事業を柱とする14項目。空き店舗を活用したにぎわいのまちづくりを含む商店街活性化イベント事業、伊那北駅周辺整備・空き店舗対策検討支援、仕事に必要な知識の習得や能力の向上を目的とした「トータルビジネス創造学院」事業などにも力を入れる。それらの事業にかかわる要望額として2900万円(前年比400万円増)の交付を要望。
市への事業提案は▽市街地にぎわいルート開拓・案内標識の設置調査▽権兵衛トンネル出入り口付近への駐車場設置と羽広のウォーキングコースの整備調査▽ローメンに次ぐ新たな健康志向型の「食」資源調査竏窒ネど5点を挙げた。
向山公人会頭ら4人が来庁し、要望事項を説明。向山会頭は「市街地活性化は各店が本気で取り組むことを前提に進めている。産業集積地の充実を図るよう成果を上げたい」と理解を求めた。
小坂市長は「合併を控えているので、新規事業は6月の補正となる。権兵衛トンネル開通、合併と大きな変化に対する施策を考えていかなければならない」と述べ、商工会議所の意見を聞く場を設けていきたいとした。 -
【寄稿】豪雪災害現地視察を終えて(下)
長野県議会土木住宅委員長 向山公人飯山市の千曲川近くの視察(前号参照)に続いて、農業施設の状況ということで、大規模農業経営をされている花卉ハウスや畜産団地を視察したが、除雪作業に追われている現況では、被害状況など掌握できない状況であった。
黒岩地籍に従来あったスキー場の跡地は、過去雪崩を数回起こし下段の集落に犠牲者が出ていることから、県では防止施設を昨年設置したが、将来的には植樹していく必要を感じた。
国・県道は除雪により車の通行は確保されてきているが、脇道や町村道については通行の確保が進んでおらず、土木部として、11日から排雪作業の応援にロータリー車、バックホー、ダンプカーなどをオペレーター付きで4グループ、各市町村に出すことを決定した。
北信地方事務所管内の5市町村において、弱者世帯といわれている世帯は約700世帯あるようだが、早急に屋根などの除雪作業に着手するよう要望すると同時に除雪支援を求めることを約束した。
飯山市から栄村へは、「1里1尺」という昔からの言い伝えがあり、4キロ行くと30センチ雪が増えると言われるが、屋根の雪や道路脇の雪の高さがそのことを物語っていた。
毎年これから本格的な雪のシーズンを迎える時期なので、除雪作業計画は気を許せない日々がまだ続いており、地域の人たちの大変さが身に染みて理解できた現地調査であった。
それ以前に知事が飯山市を訪れたが、たった10分ほどいただけで栄村に向かったことについて、住民の一人は「あんな短時間で的確な状況判断ができるのだろうか」と不満を漏らしていたが、いかにもパフォーマンス知事を表わしている一面と感じられた。
毎日の除雪作業に励む人々が「地域の中でお互いに助け合う信頼感や団結が強まるのはうれしいですけどね……」と語った言葉が特に印象的だった。
災害など緊急を要することは現地の状況を的確に捉えた対策が重要と改めて感じて帰路に着いた。
視察前日17時現在の被害状況は、死者が飯山市1人、栄村で1人。重傷者が中野市、飯山市、など5市町村で11人。視察当日、体育館が倒壊した。
視察後の13日、県議会正副議長と土木住宅委員長の3人で、19日に国土交通省に除雪作業への支援の要請に赴くことが決まった。 -
優しく、温かく、患者和ませて
南箕輪村の上伊那農業高校のクラブ「国際研究班」(池上あゆみ部長、4人)が作ったアメリカンキルトが1月末まで、伊那市の中央病院4階ラウンジに飾られている=写真。ラウンジに集まる利用者たちは、優しくて温かみのある作品を見て和んでいる。
昨年8月、新しく着任した米国出身のAETの先生と交流を図るため、秋の文化祭に向けてアメリカンキルトを製作。より多くの人に見てもらおう竏窒ニ今回、生徒たちが同病院に申し入れた。
作品は、縦120センチ、横90センチ。購入した布や各自が自宅から持ちよった古布で作った。クラブ活動や放課後の時間など、2カ月の製作日数が注ぎ込まれている。
出産を控えた箕輪町の30代女性は「とってもじょうず。毎日、ラウンジを利用して和んでいます」と笑みを見せていた。 -
新伊那市長選・市議選 4月23日告示、30日投開票
伊那市・高遠町・長谷村の選挙管理委員会の打ち合わせ会議が17日、高遠町総合福祉センターであった。新市発足に伴う市長選・市議選は4月23日告示、30日投開票の日程で行うと申し合わせた。新市発足日の3月31日、暫定選挙管理委員会で決定する。
市長選・市議選は、公職選挙法で合併後、50日以内となっている。事務局は「高遠町の観桜期は選挙運動に支障が出る」「5月の大型連休は投票率低下の可能性がある」などの点を考慮。4月下旬と5月上旬の2案を示し、4月下旬にした。
暫定選挙管理委員4人は、各市町村の選挙管理委員会の互選で内定。
また、3市町村合併協議会の選挙部会で調整した事項について▽ポスターの掲示場は当面、現行の461カ所とし、合併後に調整する▽投票所は現行(71カ所)のまま引き継ぎ、合併後に検討する▽不在者投票は市町村単位に1カ所ずつ設置する▽投票は市長選が記号式、市議選が記名式竏窒ネど報告があった。
議員の定数は26で、初回に限り、市町村単位に選挙区を設ける。伊那区域18、高遠区域5、長谷区域3。
市長選・市議選日程の目安は次の通り。
▽4月6日=立候補届け出手続き等説明会▽17・18日=立候補届け出書類、選挙公報事前審査▽23日=告示▽24縲・9日=不在者投票▽30日=投開票 -
菊香堂が「権兵衛米の道」を発売
2月4日の権兵衛トンネル開通に合わせ、伊那市坂下区の和菓子店「菊香堂」(赤羽政治社長)は17日、新作「権兵衛米の道」を発売した。
「米の道」は米俵の形をしたもなか。栗入りのこしあんと白あんの2種類で、伊那と木曽を表した。「あんに栗を入れたことで、甘味を抑え、食べやすくした」という。栗の収穫時期には、地元産を使いたいとしている。重さは30グラムほどで、一、二口サイズ。1個95円。箱入りもある。パッケージは、祝いの意味を込めて紅白の2色にした。
数年前から、権兵衛峠にちなんだ和菓子を作りたいと思い、蒸しまんじゅうなども考えた。「権兵衛峠は米の道で、米俵のイメージがあった。なかなかイメージ通りにいかなかった。栗の風味とあんのバランスが難しかった」と10点前後の試作品を重ね、完成させた。
新作発表で、赤羽社長は開通に期待を寄せ「伊那に足を踏み込む人が増える。みやげ品の一つにしたい」と話した。 -
最優秀に信英蓄電器箔
第16回ヤングドライバークラブ交通事故防止コンクール(県安全運転管理者協会主催)の伝達表彰が17日、伊那署内であった。最優秀などを受賞した同署管内の3事業所の代表者が訪問。小林紀玄同協会上伊那支部長と中山均署長から表彰状を受け取り、一層の交通安全意識を高めた。
管内の最優秀クラブは4回目の受賞となる信英蓄電器箔(南箕輪村北殿)、優秀クラブは5回目の長野日本電気(伊那市美篶)。ポスターの部の優秀には、昨年に引き続き三洋グラビア(伊那市西箕輪)が選ばれた。
コンクールは、交通事故防止に取り組む各事業所クラブの活動結果。県内の214クラブから最優秀クラブ8、優秀クラブ31を決定し、ポスターの部は最優秀1点、優秀1点を選んだ。
信英蓄電器箔では、朝夕の出勤時間に合わせ、クラブ員が職員のシートベルト着用を調査するなどの活動を展開。米山雅俊同クラブ会長は「会社全体で取り組んで、またこのような賞をもらえるよう頑張りたい」と意気込みを語っていた。 -
小鳩園が母子通園施設から療育センターへ
心身の発達に援助を必要とする就学前の幼児対象の伊那市の母子通園訓練施設「小鳩園」は4月から、「療育センター・小鳩園」に転換する。専門スタッフの配置などを充実して療育支援を強化。現在の「母子通園」を基本に、母親から離れても通園することのできる幼児には、単独通園を導入し、母親の負担軽減にもつなげる。現在は就学前幼児へのケアが主体だが、就学後まで視野に入れた系統的な支援体制の構築も検討している。
発達に何らかの援助を必要とする子どもたちが、遊び、生活を通じて機能訓練・感覚訓練をする同園は、開設した1975年から母と子が共に通う母子通園を導入している。子育てに悩む母親も、園で自分の子どもと一緒に過ごすことを通して、親子関係の基礎づくりをすることができる。
現在は、臨床心理士、言語聴覚士、理学療法士などの専門家と保育士が協力し、約20組の通園母子をサポートしている。また、定期的な保育所での巡回相談・個別指導などをして、同園から保育所へ就園した幼児などへの療育ケアも充実させてきたが、療育センター化して、一層の充実を図る。単独通園は06年度中に導入する予定。 -
県税功労者に対する知事感謝状の伝達式
長年、県税納税事務に協力している伊那地区納税貯蓄組合連合会の久保村英昭副会長(70)=伊那市=に16日、県税功労者の知事感謝状が伝達された。伊那市の県伊那合同庁舎で牛越徹地方事務所長から賞状を受け取った久保村さんは「これからも組合の活動に尽力していきたい」と語った。
久保村さんは、市職員を退職した95年、上伊那を対象とする伊那地区租税納税貯蓄組合連合会理事に就任。市職員時代に学んだ税に関する知識を生かし、納税の口座振替促進、租税教育の普及に努め、完納・納期内納税に協力している。99年からは、県連合会の理事、常任理事も歴任している。
感謝状は全県で6人、上伊那では久保村さん1人に伝達された。
牛越所長は「市町村と協力しながら、納税効率向上への一層の支援を願いたい」と話していた。 -
羽広の獅子舞
伊那市西箕輪羽広地区で15日、五穀豊穣(ほうじょう)や厄除けを願う「獅子舞」があった。雌雄2匹による「舞い合わせ」には、子どもから大人まで多くの人が見学に訪れ、幽遠な舞を楽しんだ。
雄雌2匹の獅子は、仲仙寺で共に舞った後、北と南の家々を1日がかりで巡った。2匹が舞うのは、全国的にも珍しいという。
羽広獅子舞保存会の山口明雄会長は「7年後には400年祭を迎える。それに向けてがんばっていきたい」と話していた。 -
伊那少年剣道クラブ鏡開き
伊那少年剣道クラブ(伊藤節郎代表)は15日、05年度の鏡開きを伊那市の伊那公民館で開いた。本年度新入部員がけいこを披露し、皆でおしるこを味わった。
式で伊藤代表は、「本年度は各大会でいい成績、賞をたくさんもらった。一方でもう一歩で悔しい思いもした。悔しい気持ちをバネに、力にして、これからも正しい剣道を目指し、力強く、長く、楽しく続けてほしい」とあいさつした。
中学1年の高木夏海さんと小学6年の三沢碩希君が、「教えを守り、しっかりけいこして丈夫な体を作り、ずっと剣道を続けて明るい大人になります」と元気に誓いの言葉を述べた。
05年度の新入部員は小・中学生6人。そのうち小学2、3年生の4人が、大勢の仲間が見守る中、緊張した面持ちで、素振りなどけいこを披露した。
クラブでの指導20周年を迎えた指導者の神山みどりさん(伊那市)に感謝状の贈呈もあった。
クラブ員は約70人。毎週月曜日と金曜日、伊那東小学校体育館で練習している。 -
ガールスカウト長野26団
ピースパック準備ガールスカウト長野26団(40人、木部則子団委員長)は15日、伊那市総合福祉センターで、ミャンマー難民の子どもたちに送るピースパックの袋詰め作業をした。
ガールスカウト日本連盟は94年から10年間、平和提唱事業で、難民高等弁務官事務所の協力のもと、アフガニスタン難民の子どもたちにピースパック(文房具)を送った。今年度から、タイ国内にあるミャンマー難民キャンプの子どもたちにピースパックを送る。
26団は、昨年12月にフリーマーケットを開いて資金を集め、文房具を購入。団員や役員が布を持ち寄り手作りした袋に、ノート、らくがき帳、鉛筆、色鉛筆かクレヨン、鉛筆削り、消しゴム、ボールペン、英文のメッセージを入れた。団員15人は平和を願い、ミャンマーの子どもたちへの思いを込めて、袋詰め作業に取り組んだ。
用意したピースパック30袋と靴2箱は、ガールスカウト日本連盟に送り、各地から集まるピースパックは春ころミャンマーに届ける予定という。