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高遠文芸賞 授賞式
R 本をテーマにしたイベント高遠ブックフェスティバルが昨日から伊那市高遠町で始まっています。
開催10周年を記念して小説やエッセイなどを募集した「高遠文芸賞」の授賞式が15日行われました。
15日は、西高遠の読書楼で授賞式が行われ、入賞した6人のうち4人が出席しました。
受賞者の作品を製本した本が手渡されました。
最優秀賞に選ばれたのは伊那市美篶出身で駒ヶ根市の赤塩千寿さんの作品「アズキッパ」です。
作品は山菜の「アズキッパ」を通して、作者の赤塩さんが祖母との思い出を描いたものです。
伊那北高校2年の内村晴恵さんの作品「桜花の夜」が小説部門の佳作に選ばれ高校生で唯一入賞した。
高遠文芸賞は今回が1回目で、
高遠をテーマにした旅行記やエッセイ、小説を全国から募集し49作品の応募がありました。
あすは、受賞作品を製本にするワークショップが高遠町の旧中村家住宅「環屋」であす行われることになっています。
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進徳館の歴史・偉人 一室に並ぶ
幕末から明治初期にかけて、教育界に多くの人材を輩出した進徳館に関わる展示が、伊那市高遠町の高遠町歴史博物館で開かれています。
会場には、進徳館で実際に使われていた教科書や、ここで学んだ人物が作った文学作品などが並んでいます。
会場では、教科書のレプリカが置かれていて、実際に手に取って見ることができます。
進徳館は、幕末の高遠藩主、内藤頼直によって設立されました。
「第64回特別展 文よく武を制す」は、12月8日(日)まで、博物館の2階第3展示室で開かれています。
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東京芸大作家の展覧会 14日から
伊那市と長年交流のある東京芸術大学の8人の作家による展覧会が、14日から、高遠町の信州高遠美術館で始まります。
展覧会を前に、展示の準備や作品の制作の仕上げなどが行われていました。
展覧会には、東京芸大の准教授や講師のほか、作家として活動する8人が作品を出品します。
展覧会は自然豊かな伊那地域をイメージして森をテーマにしています。
高遠町出身の伊澤修二が、東京芸大の初代校長を務めたことが縁で、伊那市と東京芸大は長年交流をしています。
その一つに、高遠町長藤の古民家を拠点とするデザインプロジェクトとワークショップの活動があります。
プロジェクトでは去年、高遠第2第3保育園の園児と一緒にアート作品を制作し、今回の展示会でもその作品が展示されます。
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高遠第2・第3保育園児 おまわりさん顔描く
伊那市高遠町の高遠第2・第3保育園の園児たちは11日、藤沢警察官駐在所近くに置かれた警察官のカカシに服を着せたり顔を描いたりしました。
この日は、園児30人が作業をしました。
警察官のカカシを作ったのは、近くに住む矢澤親男さんで、国道152号線沿いにこれまでに10体作っているということです。
このカカシは、子どもたちの交通安全を願い、高遠第2・第3保育園と住民組織地域の未来を考える会の要望で作りました。
園児は、カカシに目を描いたり、ヘルメットを着けていました。
考える会では、「このカカシがきっかけとなり子どもたちに安全に気を付けてもらい、交通事故が起こらないように願っています。」と話しています。
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石工に思い馳せ 石割り実演
現在の石匠の仕事を見学することで高遠石工の技術に思いをはせてもらおうと、10日伊那市高遠町で講座が開かれ、石割りの実演が行われました。
重さ800キロほどの小黒川の花崗岩です。
伊那市西春近の唐木屋石材工芸会長の唐木一平さんが、石割りを実演しました。
この講座は、現在の石匠の仕事を見学することで、高遠石工の技術に思いをはせようと高遠町公民館が開いたもので、40人ほどが参加しました。
石にくさびを打ち込み、ハンマーでたたいて割っていきます。
この仕事を続けて52年になるという高遠町東高遠の北原石材店店主の北原多喜夫さんです。
ノミを使って石に穴をあけていきます。
現在ではハンマードリルを使いますが、昭和20年代まではこの方法が使われていたということです。
割った断面を手作業で平らにする技術も実演されました。
唐木さんは、「石は一度削ってしまうと修正することができない。機械のない時代に繊細な作品を仕上げていた高遠石工はとても高い技術を持っていた」と話していました。
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さくらホテルで蝶の写真展
伊那市高遠町のさくらホテルで、伊那市在住の写真愛好家金谷兼義さんの蝶の写真展が開かれています。
会場には、県内外で撮影された蝶の写真222点が展示されています。
沖縄県の西表島や、埼玉県の西部で撮影したものなど全国各地で撮影した蝶の写真が並んでいます。
金谷さんは、10代から風景写真を撮り始め、50代で蝶の写真を撮り始めたということです。
一般的な蝶の図鑑には載らないような卵や触覚、脚のアップの写真も展示されています。
蝶の写真を撮るときは、成虫を探すほかに、幼虫や卵も見つけるようにしているということです。
写真展は、さくらホテルで29日(日)まで開かれています。
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50回の節目 高遠城下まつり
今年で50回目となる高遠城下まつりがきょう、伊那市高遠町で
行われました。
まつりでは50回の節目を記念してオリジナルの手ぬぐいが作られました。
手ぬぐいには高遠閣や石仏、鎧兜などでかたどった「高遠」の文字などがデザインされていて町民踊りの参加者に配られたほか訪れた人たちには1本300円で販売されました。
高遠町商店街は歩行者天国となり様々なイベントが行われ高遠中学校の生徒と高遠太鼓保存会が太鼓の演奏を披露しました。
高遠北小学校の児童は戦国時代に高遠城主だった仁科五郎と織田軍の攻防を表現した舞、孤軍高遠城を披露しました。
高遠城下まつりは1967年に商店の大売り出しに合わせて始まった絵島まつりが前身です。
50回記念として行われた今回は地元のほか交流のある新宿区や猪苗代町、三宅村などから11団体250人が参加し祭りを盛り上げていました。 -
台殿防災計画策定へ ワークショップ
伊那市で初めての地区単位での防災計画策定に向け、伊那市高遠町台殿で3回目となるワークショップが、5日夜に行われました。
この日は台殿地区の住民30人ほどが台殿公民館に集まりました。
兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科の阪本真由美准教授が講師を務め、自分たちの生活と照らし合わせた災害時の行動を確認しました。
参加者は、午後3時に大雨警報、午後5時に避難所開設、午後7時に避難勧告が出されたとの想定で、自分がどのような行動をとるのか確認していました。
その後、災害の想定に合わせて地区としてどのような行動をとるか考えていました。
阪本真由美准教授は「行政が出している情報がすべての地区のみなさんにあてはまるわけではない。その地区のみなさんが集めた情報や判断がまず一番」と話していました。
自主防災組織の北原隆一会長は「みんなで話し合い、意見をまとめて防災計画にしていきたい」と話していました。
年内を目処に方向性をまとめる予定で、台殿区では、来年の防災訓練などで策定した防災計画に沿った動きを確認したいとしています。
台殿区は市の防災モデル地区に指定されていて、伊那市では「ほかの地域にも、こうした取り組みを広げていきたい」としています。 -
協力隊「アクティビティガール」に松元さん
伊那市は、女性をターゲットに、自然を活用した観光に力を入れていこうと、新たに1人の地域おこし協力隊を任命しました。
新たに地域おこし協力隊に任命されたのは、鹿児島県出身の松元麻希さん34歳です。
9月2日に伊那市役所で委嘱式が行われ、白鳥孝市長から委嘱書が手渡されました。
松元さんは山岳雑誌の出版社に勤めていた経験があり、南アルプスなどにもよく来ていたということです。
伊那市では、女性目線での山岳観光やアウトドアを通じた地域の魅力発信する「アクティビティガール」として松元さんを協力隊に任命しました。
松元さんは「自然好きな人にはたまらない自然があるのが伊那市。女性目線で発信していきたいです」と話していました。
白鳥市長は「得意とするアウトドアを、女性の視点から盛り上げていってもらいたい」と話していました。
松元さんの任期は、9月1日から1年更新で、最長で2022年9月1日までの3年間となっています。 -
伊那市で「農福連携」の輪広がる
就労支援施設に通所する障害者の働く場所の創出と、農業従事者の人手不足の、両者の問題を解消するために、伊那市内では農業と福祉を結びつけた「農福連携」の輪が広がっています。
伊那市西町にある松本農園では、多機能型事業所輪っこはうす・コスモスの家の利用者が草取りなどの作業をしていました。
利用者は5月から週に2回、1日に2時間ほどのペースで作業をしています。
先週から、機械を使った作業も行っています。
作業をした施設利用者は「ちょっと大変」「健康のためにもなると思って前向きにやっています」と話していました。
支援員の野溝直樹さんは「一生懸命やっているし、何も言わなければずっと黙々とやっている。とてもいい体験になっていると思います」と話していました。
松本農園では、松本竜司さん、美保さん夫妻がブロッコリーやアスパラガス、ズッキーニなどを、市内のおよそ200アールの圃場で栽培しています。
農繁期には人手が足りなくなることから、農福連携に協力することにしました。
妻の美保さんは「明るく作業をしてくれるので、みんなで楽しくやっています。忙しい時期には一気に草取りなどできるので助かっています」と話していました。
農福連携は、就労支援施設の利用者の働く場所の創出と工賃アップ、農業従事者の人手不足解決のために、伊那市が去年から積極的に取り組みを進めています。
障害者事業所の支援などを行う長野県セルプセンター協議会の地域連携促進コーディネーターが事業所と農家を結びつけていて、現在、市内3つの事業所と4つの農家が連携しています。
コーディネーターの赤羽紀昭さんは「この取り組みが伊那市でもっと広がっていけば、上伊那にも広げていけると思う」と話していました。
県セルプセンター協議会では「農業と福祉の分野が協力することで、施設利用者の可能性が広がっていってほしい」と話していました。 -
消防職員自殺 解決金支払いで和解へ
平成26年に自殺した伊那市の消防職員の遺族が、上伊那広域連合に対して損害賠償請求を求めていることについて、27日に開かれた広域連合議会で、原告の遺族2人に対しそれぞれ500万円を支払い、和解を行うとした議案を全会一致で可決しました。
この日は上伊那広域連合議会が伊那市役所で開かれました。
伊那市の消防職員の自殺については、職員の遺族が「自殺は上司によるパワー・ハラスメントが原因だ」として、広域連合に対し慰謝料などおよそ6,700万円の支払いを求めて平成29年に提訴していました。
これに対し、広域連合は、原告の遺族2人に対し損害賠償の解決金として、それぞれ500万円の支払い義務があることを認め、和解を行うとした議案を提出し、全会一致で可決しました。
上伊那広域連合は、10月31日までに原告側に解決金を支払うとしています。 -
高遠町島畑で二十二夜様
安産や良縁、学業成就などを祈願する二十二夜様が、22日伊那市高遠町島畑で行われました。
島畑の二十二夜様は天女橋のたもとの岩場にあります。
昨夜は、訪れた人たちが賽銭を入れて手を合わせていました。
二十二夜様は、毎年旧暦の7月22日に行われる願い事の月待ちの行事です。
祭壇に供えられたろうそくを持ち帰り、陣痛になったら火をともすと、ろうそくが燃え尽きるまでに丈夫な子どもが生まれるといわれています。
22日も妊婦やその家族が安産祈願に訪れていました。
島畑の二十二夜様は地区の町内会が毎年行っていて、22日は家族連れなども訪れ手を合わせていました。
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おもてなしプリン入り高遠焼 限定販売
南箕輪村の日帰り温泉施設大芝の湯は、来月16日の敬老の日にあわせ高遠焼の夫婦茶碗に入れた「おもてなしプリン」を限定販売します。
おもてなしプリンと高遠焼がコラボした商品です。
価格はセットで3千円です。
21日は、高遠焼の陶芸家・浦野真吾さんの工房で商品がお披露目されました。
この企画は、おもてなしプリンを発案した大芝の湯の原賢三郎さんが上伊那の伝統工芸を応援しようと浦野さんに話を持ち掛け実現したという事です。
陶芸家の浦野さんは「多くの人に高遠焼の魅力をしってもらえるきっかになればうれしい」と話していました。
敬老の日特別企画「高遠焼入りおもてなしプリン」は限定30セットで予約販売となります。
予約は22日から大芝の湯で始まり、引き渡しは9月14日から16日です。
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ナツズイセンが見頃を迎える
伊那市高遠町のポレポレの丘では、ナツズイセンが見頃を迎えています。
ポレポレの丘を管理する赤羽久人さんらが15年前に100個の球根を植え、徐々にその数を増やし、現在ではおよそ10万本のナツズイセンを見ることができます。
ナツズイセンは、ヒガンバナ科の多年草で、スイセンのような葉を持ちますが、葉が枯れた後に花を咲かせます。
ナツズイセンは9月の初めまで楽しめるということです。
それでは天気予報です。 -
実物史料に触れて歴史感じる
博物館の本物の史料にふれ、歴史により興味を持ってもらおうという講座がきょう、伊那市の高遠町歴史博物館で開かれました。
講座には、市内の小中学生ら6人が参加しました。
参加者は博物館の学芸員から、高遠町から出土した土器の使われかたや、当時の歴史について説明を受けながら、実物史料の感触を確かめていました。
火縄銃のブースでは、実際に火縄銃を持って、重さや構造、撃つ体制などを確かめていました。
参加者は近くの高遠ダム管理所の見学も行いました。
管理所の職員から高遠ダムが三峰川の氾濫を防ぐために造られ、「生活に必要な水を管理してくれている」などといった説明を受けました。
また、普段は近寄ることができないダムの近くまで足を運び、ダムの大きさを感じていました。
高遠町歴史博物館は、2014年から毎年この講座を開いていて、今年で6回目になります。
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子育て支援の拠点施設完成
伊那市高遠町西高遠に学童クラブと子育て支援センターが一体となった施設、高遠和みさくら館が完成しました。
26日は白鳥孝伊那市長らが開所式を行い施設の完成を祝いました。
高遠小学童クラブの利用者増と美篶子育て支援センターの老朽化に
ともない旧高遠保育園を改修したもので事業費はおよそ3,200万円です。
高遠小学童クラブは7月1日現在40人の児童が利用していて指導員2人が対応にあたっています。
子育て支援センターは登録すれば市内外の未就園児が無料で利用できます。
学童クラブと子育て支援センターが一体となった施設は市内では初めてだということで伊那市では子育て世代に活用してもらいたいとしています。 -
キャリアフェスに向け本格始動
伊那市内の中学2年生が、地域の仕事や人と触れ合い、将来について考える「伊那市中学生キャリアフェス2019」が11月に開催されます。
夏休みを利用して、30日から実行委員の合宿が始まりました。
この日から2日間の日程で、市内6校の実行委員の中学2年生、12人が合宿を行っています。
中学生は、画用紙に漢字1文字を書き、キャリアフェスに向けた意気込みなどを発表しました。
『陽』と書いた生徒は「太陽のように明るく、2日間過ごしたい」、『早』と書いた生徒は「行動を早くして、みんなが楽しめるフェスを企画したい」と発表しました。
キャリアフェスは、中学2年生を対象に、地域の仕事や人と触れ合い、将来について考えてもらおうと開催されています。
去年は中学生650人、企業など94団体が参加しました。
運営は実行委員の中学生が行い、大人の委員はその意見を尊重します。
夏休みを利用した合宿で、委員長の選出やキャリアフェスの方向性などを決めます。
初日のきょうは、自発的に意見が出せる雰囲気づくりに向け、ゲームで交流を深めました。
実行委員の生徒は「実行委員だけでなく、中学生全員が楽しめるフェスにしたい」「盛り上がるけど、勉強になる、ためになるフェスにしたい」と話していました。
大人で参加しているある委員は「子ども達の発想で、大人たちと化学反応して楽しい企画になればうれしい」と話していました。
「伊那市中学生キャリアフェス2019」は、11月14日に伊那市民体育館で開催される予定です。 -
武蔵野美術大学学生の作品
武蔵野美術大学の学生による作品展「等身大のゆらぎ」が伊那市高遠町の信州高遠美術館で開かれています。
会場には、卒業を控えた学生たち7人が油絵など70点を出品しています。
伊那市出身のババモエナさんの作品「水底に似て」は朝、起きたばかりのぼんやりとした女性を描いています。
自分自身に当てはめて鑑賞してほしいという思いから、女性の正面ではなく後ろ姿を描いたということです。
作品展「等身大のゆらぎ」は9月8日(日)まで開かれています。
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全県に夏期食中毒注意報発令
長野県はこの夏初めての夏期食中毒注意報を、25日から27日までの3日間、全県に発令
しました。
長野県では、気温・湿度ともに高い日が続いていて、食中毒の原因となる細菌が非常に増えやすくなっているとして、注意を呼びかけています。
食中毒防止のポイントとして、トイレの後や調理前の手洗いの徹底、食材の冷蔵庫や冷凍庫での保管や、充分に火を通して食べることを挙げています。
なお県内では今年度25日現在で、5件242人の食中毒が発生しています。
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村の中高生 全国大会出場を報告
全国大会や北信越大会に出場する南箕輪村の高校生と中学生が19日、唐木一直村長を表敬
訪問しました。
南箕輪中学校出身で高遠高校1年の有賀玄太さんは、棒高跳びでインターハイに出場します。
有賀さんは、北信越大会では4.5mを飛び3位入賞を果たし、インターハイ出場を決めました。
有賀さんは「自己ベストを更新できるよう、万全な体勢を作りたい。楽しんで取り組み、結果につなげたい」と話していました。
南箕輪中学校3年の倉田紗優加さんは、女子陸上砲丸投げの全国大会に出場します。
倉田さんは県大会で12.5mを投げて優勝しました。
現在、フォームの調整に重点を置き、練習に励んでいます。
南箕輪中学校女子バレーボール部は、県大会で優勝し、2年連続の北信越大会出場を決めました。
部長の春日萌泉さんは、「県大会での反省をいかし、全国大会に進めるようにがんばります」と話していました。
唐木村長は、「本番を楽しんで、精いっぱい力を出してほしい」と話していました。 -
国道361号 再度片側通行規制
先日16日に法面が崩落した伊那市高遠町の国道361号で、18日の夜から再び崩落が発生し片側通行規制となっています。
道路を管理する伊那建設事務所によりますと、18日の雨により16日の土砂の残りが押し出されたということで、18日の午後8時30分から片側通行規制となっています。
今朝、建設業者が3tトラック一台分ほどの土砂を撤去しました。
今後も天候不良が続くことから、片側通行の解除は未定だということです。 -
高遠高生 音楽で園児とふれあい
伊那市高遠町の高遠高校の生徒は16日、高遠保育園を訪れ、音楽実習を行いました。
この日は、高遠高校で幼児教育音楽を選択している生徒8人が高遠保育園を訪れ、授業の一環として音楽実習を行いました。
生徒たちは曲に合わせて園児と楽器を鳴らしたり、絵本を題材にしたキャラクターに合わせて歌いました。
園児達は一緒に歌を口ずさんだり、音楽に合わせて体を動かすなどして楽しんでいました。
生徒たちはこの日の実習のために、3か月前から幼児目線で歌や振り付けなどを考え、練習をしてきたということです。
生徒たちは高遠町内の他の保育園でも、音楽実習を行う予定です。
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芝平山絵図虫干し
伊那市無形民俗文化財に指定されている、芝平山絵図の虫干しが、15日伊那市高遠町上山田の芝平集会施設で行われました。
15日は、高遠の芝平、御堂垣外、荒町、北原、栗田、四日市場の区長や総代ら14人が集まり、虫干しを行いました。
芝平山絵図は、今から311年前、江戸時代中期の1708年に作られたものです。
当時、高遠側の6つの村と諏訪側の12の村で山の所有権を巡る争いがありました。
絵図はその争いを収めるために幕府が境界を決めて双方に渡したものです。
境界の部分には、黒い線が引かれ、判が押されています。
絵図の虫干しは、年に1度高遠の6地区が持ち回りで行っていて、今年は芝平が担当しました。
絵図を木箱に仕舞うと各地区の判が押されました。
来年は御堂垣外が担当するということです。
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寒ざらしそば 限定発売開始
江戸時代、高遠藩から将軍家に献上されていたとされる「寒ざらしそば」の提供が13日から始まりました。
伊那市高遠町のそば店「壱刻」では、昼時になると訪れた人たちが寒ざらしそばを味わっていました。
寒ざらしそばは、大寒から立春までの間、そばの実を清流にさらし、その後、寒風にさらして乾燥させます。
この作業は、夏の暑さによるそばの実の劣化を防ぐためのもので、保存性と共に甘みも増すということです。
麺の色は通常よりも白いのが特徴です。
寒ざらしそばの提供は、壱刻・きし野・華留運・紅さくら・ますや・楽座 紅葉軒の高遠町内の6店舗で行われています。
価格は全店統一、1人前1,200円で、各店150食限定です。
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高遠高校振興会 科目新設を検討
高遠高校振興会理事会が9日、伊那市高遠町の高遠高校で開かれ、地域の歴史や食、観光を学ぶ科目の新設について説明がありました。
文理進学コース文系では、高遠藩の歴史や高遠石工など地域の歴史を探求する科目の新設を検討しています。
また、福祉コースでは、高遠そばや高遠饅頭など上伊那の郷土食について調査研究を行い、地元の食文化の活性化を目指す、地域の食を探求する科目を検討しています。
情報ビジネスコースでは、インターンシップや外部講師の講演を通じて「おもてなし」や「コミュニケーション」を学ぶ、ふるさとの観光を研究する科目を検討しています。
高遠高校では、2022年度の新学習指導要領への移行に向けて、地域のことを知り、ふるさとへ貢献できる学習科目の編成を計画しています。
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イーナちゃん応援隊 葉摘み体験
地元の農産物を知りふるさとに愛着を持ってもらおうと、桜の葉摘み体験が29日、伊那市高遠町下山田の畑で行われました。
体験には上伊那の8組19人が参加し、塩漬けして桜餅に使う桜の葉を摘みました。
摘んだのは「大島桜」という品種の葉です。
高遠・長谷地区では、農産物として桜の特産化に取り組んでいて、平成24年から千本の大島桜の栽培を始めました。
参加者は、桜餅用に12センチから14センチほどの大きさの葉を選んで摘んでいました。
この体験は、伊那市とJA上伊那、伊那商工会議所でつくるイーナちゃん応援隊が行いました。
地元の食材を使ったスイーツづくりを体験し絵日記を書く「思い出絵日記コンテスト」の一環で行われました。
参加者はこの後、摘んだ葉を使って桜餅づくりを楽しんだということです。
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高遠文芸賞 最優秀賞「アズキッパ」
第一回高遠文芸賞の入賞作品がきょう発表され、最優秀賞には駒ヶ根市のペンネーム春日あずささんの作品「アズキッパ」が選ばれました。
3日は伊那市高遠町の環屋で入賞作品が発表されました。
最優秀賞を受賞した作品アズキッパの冒頭部分です。
「昭和初期のものであろうか、骨董品と言えるほどの古さでもないような箪笥が、六畳の部屋にどっしりと静かに佇んでいる。」
この作品は山菜の「アズキッパ」を通して、作者の春日さんが祖母との思い出を描いたものです。
会見後、実行委員会のメンバーが最優秀賞受賞を春日さんに伝えると「びっくりしました。信じられないです」と話していました。
高遠文芸賞は今回が第一回で「高遠」をテーマにした旅行記やエッセイ、小説を全国から募集をしました。
募集は去年の11月から今年の3月まで行われ49作品の応募があったという事です。
最優秀賞に次ぐ優秀賞は3作品が選ばれました。
旅行記部門は神奈川県の佐藤美礼さんの「蓮華寺の緋牡丹~逆境を凛と生きる~」
エッセイ部門は伊那市の古畑美幸さんの「春を待ちながら」
小説部門は伊那市の荻原白水さんの「もりのぶ」が選ばれました。
実行委員会の遠藤覚代表は「どれもすばらしい作品で審査が難しかった」と話していました。
実行委員会では9月に表彰式を行い、合わせて製本についてのワークショップを開き、入賞作品の本を作るという事です。
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伊那の美しい風景を描く絵画展
上伊那の絵画サークル「葦の会」「イーゼル会」「クレパス会」合同の作品展、伊那の美しい風景を描く絵画展が、伊那市のいなっせ2階展示ギャラリーで開かれています。
会場には3つのサークルの生徒と講師23人の作品70点が並びます。
葦の会・イーゼル会・クレパス会は、伊那市の画家・奥村 憲さんが講師を務めています。
メンバーそれぞれが、写生会で訪れた場所や、伊那市内のお気に入りの場所で作品を描きました。写生地は50か所に及びます。
画材も色鉛筆、クレパス、油絵、水彩など様々です。天竜川や三峰川、2つのアルプスなど、自然豊かな伊那の風景を描こうと、今回はテーマを「伊那の美しい風景を描く」としました。
この葦の会・イーゼル会・クレパス会合同の絵画展は、来月2日(火)まで伊那市のいなっせ2階展示ギャラリーで開かれています。
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詐欺被害防止へ 機器購入補助
高齢者の特殊詐欺被害を防ぐため、伊那市は対策機能のついた電話機や機器の購入に対する補助を行います。
これは、25日開かれた伊那市議会社会委員会協議会で報告されたものです。
補助の対象となるのは、市内に住む65歳以上の高齢者などで、対策機能がついた機器の購入と設置費の2分の1以内、最大で5,000円の補助が受けられます。
伊那市では、平成27年度から電話に取り付ける通話録音装置の無償貸し出しを始めています。
詐欺グループが電話をしてから強盗に入る通称「アポ電」事件が今年1月に発生してから相談や問い合わせが多くなっていて、60台あった無償貸出しの録音装置は全て貸し出されている状態です。
市では、機器の数に限りがあることや、機器の修理などが課題になっていることもあり、今回購入費用の補助を行うことを決めました。
伊那市生活環境課の宮脇浩さんは「事件がある度に問い合わせが増える。電話の交換や機器の取り付けで一定程度の効果がでるのではないかと思っている」と話していました。
伊那警察署によりますと、今年の伊那署管内の特殊詐欺被害件数はきのうまでに架空請求詐欺が3件、オレオレ詐欺が1件で、被害額は225万円にのぼるということです。
補助は、対策機能がついた電話機や録音機器を購入したときの領収書を添付して申請書を市役所生活環境課に提出すれば受けることができます。 -
高遠保育園で種団子を植える
伊那市高遠町の高遠保育園の園児たちは、百日草やコスモスなどの花の種を19日、園庭に植えました。
この日は、年中園児30人が近所に住む丸山宏一さんに教わりながら一緒に作業をしました。
園芸用の土を混ぜた土の団子に、百日草やコスモスなどの花の種をまぶし、種団子を作りました。
団子状にすることで、種が飛ぶ心配がなく、雨で流される心配がないということです。
園児たちも取り組みやすいということで、丸山さんが紹介しました。
丸山さんは「種団子は、一斉に芽吹いてくることや、いろいろな花が咲いてくることが醍醐味です」と話していました。
保育園では、今後水やりなどをして花の生長を観察するということです。