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花見シーズンに向け「おもてなし」準備
伊那市高遠町の高遠中学校では、高遠城址公園の観桜期に向け訪れた人たちをもてなす準備が進められています。 高遠中学校では毎年、校庭を訪れた人たちの為の駐車場としている他、トイレを貸し出しています。 29日は、新2年生と新3年生の生徒およそ100人が校舎の清掃や看板設置の準備などを行ないました。 このうち玄関前ではトイレを利用する観光客の為に廊下にビニールシートを敷いていました。 トイレでは、清掃用具や備品が揃っているか暖房器具が正常に動くかを確認していました。 高遠中学校では、20年前からさくら祭り期間中に生徒会とPTAが中心となり土産品の販売や駐車場の案内などを行っています。 今日はこの他に、生徒玄関に飾るちぎり絵の修復や、校庭では駐車場の準備が進められていました。 高遠中学校では4月8日と9日、15日と16日に生徒たちが、駐車場の案内などを行う予定です。 29日の日本気象協会の発表によりますと高遠城址公園の桜の開花は4月11日、満開は18日と予想しています。
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高遠高校生徒 さくら祭りでガイド
伊那市の高遠高校の生徒は、今年の高遠城址公園さくら祭りで花見客のガイドをします。 公園内で高校生がガイドをするのは初めてです。 28日は、高遠高校でガイドのための事前学習会が開かれ、伊那市観光ボランティアガイド「い~なガイドの会」の湯澤敏会長から説明を聞きました。 高遠高校の生徒は、今年の高遠城址公園のさくら祭で、初めてガイドをします。 観光案内所で観光案内をしたり、伊那市のイメージキャラクターイーナちゃんの着ぐるみを着て写真撮影に応じたりし、園内のワンコインガイドのアシスタントを行います。 高校生の感性を観光に反映させ訪れた人に喜んでもらおうと伊那市観光協会が学校に依頼し実現しました。 高遠高校の生徒は、桜が見頃となる4月8日9日と、14日15日の土日を中心にガイドを行う予定です。 生徒の中には、南アルプスジオパークガイド認定者もいて、観光協会では「若い人の視点で伊那市の魅力を発信してもらいたい」と話していました。
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第5回 高遠城址公園開花予想4月14日
民間気象情報会社・ウェザーニューズは、今年5回目の桜の開花予想を発表しました。 ウェザーニューズが28日に発表した開花予想によりますと、伊那市高遠町の高遠城址公園の開花は、前回より3日遅い14日、満開は、前回より5日遅い19日となっています。
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伊那市内全ての保育園で卒園式
伊那市内の全ての保育園で、27日に、卒園式が行われました。 このうち高遠町の高遠保育園では、統合後初めての卒園児が保育証書を受け取りました。 今年度卒園するのは、年長園児36人です。 高遠保育園は、西高遠の高遠第一保育園と下山田の高遠第四保育園が統合し、去年4月に開園しました。 式では、「けん玉が上手にできるようになりました」「ドッヂボールで早い球が投げられるようになりました」などと1人ひとりの成長ぶりを担任が紹介し、小牧徳子園長が保育証書を手渡しました。 園児らは、思い出を振り返りながら歌を披露していました。 高遠小学校の入学式は、4月5日水曜日に行われます。
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伊那に雪 高遠の桜に影響なし
日本の南をすすむ低気圧の影響で伊那地域は明け方に雪が降りました。 雪による交通機関への影響はありませんでした。 26日朝の伊那市高遠町の高遠城址公園です。 桜を管理する桜守の西村一樹さんは、雪による被害がないか公園内を歩いて桜の木を確認していました。 西村さんによりますと、雪は10センチ程積もったということです。 高遠城址公園の公園開きは来月1日に行われることになっています。 長野地方気象台によりますと、あすの未明以降は天気が回復し、気温も平年並みに戻るということです。 尚、雪による伊那地域の交通機関などへの影響はありませんでした。
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旧中村家住宅見学会で意見きく
伊那市が来年度高遠町の観光拠点として整備する旧中村家住宅で、地域住民から住宅の活用について意見を聞く見学会が28日まで開かれています。 旧中村家住宅は、江戸時代中期の特徴をしめす町屋形式の建築物です。 25日は地域住民が訪れ、建物や蔵の収蔵物を見学したり、市の職員から説明を聞いていました。 伊那市は来年度、旧中村家住宅を高遠の周遊観光の拠点施設として整備します。 整備に当たり、観光客や地域住民がより楽しめる施設にするために意見を聞こうと、今回見学会を開きました。 訪れた人は、「窓からの景色がきれいなのでここから桜が見たい」「会食をする機会が多いので、ゆっくり食事ができるとよい」などと話していました。 見学会は28日火曜日までで、時間は午前10時から午後3時までです。
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伊那・高遠と新宿むすぶ内藤家ゆかりの品並ぶ
1600年代から8代に渡り高遠藩の藩主を務め、伊那市高遠町と東京都新宿区との友好提携のきっかけとなった内藤家ゆかりの品々が並ぶ展示会が24日から、伊那市の高遠町歴史博物館で始まりました。 会場には、内藤家ゆかりの品およそ80点が並んでいます。 内藤家は、江戸時代の元禄(げんろく)4年、1691年に、内藤清枚(きよかず)が高遠藩主になってから、廃藩置県になるまで8代に渡って藩主を務めました。 参勤交代で江戸を訪れるため、内藤家は新宿御苑周辺に領地を与えられたことから、現在の交流につながっています。 会場には、当時の参勤交代の様子を描いたおよそ24メートルの巻物や、内藤家が高遠藩の領民に贈った家紋入りの火縄銃や紋付袴などが展示されています。 また、今回初めて、新宿歴史博物館に所蔵されている品も展示されました。 歴史博物館では、「内藤家ゆかりの品々を通じて、伊那市・高遠町と新宿区とのつながりを感じてもらいたい」と話していました。 この展示会は、6月18日まで、伊那市の高遠町歴史博物館で開かれています。 入館料は、一般400円、上伊那地域の小学生から高校生までは無料となっています。
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伊那市高遠町の国道361号 4月1日には全面通行可能に
22日に開かれた伊那市の定例記者会見で白鳥孝市長は、崩落事故で片側通行となっている伊那市高遠町の国道361号について、高遠城址公園の桜まつりが始まる4月1日には全面通行可能になる事を明らかにしました。 ただ、崩落の危険性がゼロではない事から、このルートへの誘導はせず、渋滞が起こらないよう人を配置して、通行する車両の台数を制限するという事です。
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園児にコサージュプレゼント
伊那市高遠町の特別養護老人ホームさくらの里の利用者は、手作りしたコサージュを高遠保育園の園児に、21日、プレゼントしました。 コサージュは、毛糸などを使って作ったもので、毎年卒園する園児にプレゼントしています。 21日は、利用者が保育園を訪れ、卒園する36人の園児ひとりひとりに手渡しました。 高遠保育園の卒園式は27日に行われることになっています。
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最も美しい村連合 加盟地域の作品や写真展示
「日本で最も美しい村連合」に加盟している、伊那市高遠町、大鹿村、中川村の魅力を紹介した展示が、かんてんぱぱホールで行われています。 会場には、3地域を紹介した作品や写真およそ150点が並んでいます。 一昨年10月から加盟した高遠町は、今回初めて本格的に出展しています。 江戸時代後期に活躍した高遠石工、守屋貞治の作品や、集落の道祖神などを写真で見ることができます。 石仏は、高遠町が加盟する時に「ブランドとして価値をもち各地区で大切にされている」と評価されました。 主催者を代表し大鹿村は「地域の魅力を知ってもらい実際に足を運んでもらうきっかけにしてもらいたい」と話していました。 展示会は、21日(火)まで、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。
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中村家を地域振興の拠点に
伊那市は、高遠町鉾持神社近くにある「中村家住宅」を、料理の提供を前提に、来年度から整備し、地域振興に活用します。 13日に伊那市役所で開かれた、総合教育会議で報告されました。 中村家住宅は、江戸時代前期から中期に建てられた、文化財的価値があるとされる町家形式の建築物です。 伊那市では、中村家住宅を、高遠の文化と歴史を巡る観光拠点として整備することにしました。 施設内には、料理を提供するための調理場や、そば打ちができる体験スペースなどを設置する計画です。 総事業費は1億4,900万円となっています。 委員からは、「文化財的価値を損なわないようにしてほしい」といった意見が出されていました。 8月に着工し、来年3月末完成を目指すということです。
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この春小学校を卒業 避難生活の6年間に感謝
小学1年生の時に東日本大震災で福島県から伊那市高遠町に移住した男子児童がこの春、小学校卒業の節目を迎えます。 10日、伊那市高遠町の高遠北小学校で卒業式の練習が行われました。 卒業生は7人でそのなかの1人、半澤祈抱君は福島県会津若松市で暮らしていました。 6年前震災にあいその後、高遠町で家族とともに避難生活を始めました。
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熱気球で高遠の桜を
天下第一の桜高遠城址公園の桜を上空から見てもらおうと、今年のさくら祭りでは、熱気球体験が行われます。 これは高遠町総合福祉センターやますそで7日開かれたさくら祭り対策会議で報告されたものです。 熱気球体験は、10mから20mの間で搭乗時間はおよそ5分です。 料金は12歳以上が2400円6歳から11歳が1800円、5歳以下は500円となっています。 期間は4月5日から7日、10日から14日で乗り降りは高遠城址公園グラウンドです。 食事では、ローメンやソースかつ丼など伊那の名物に加え、そばガレットも出店します。 伊那市では、イベントなどを県内外に周知し誘客に力を入れていきたいとしています。
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春の火災予防運動 警報器設置を呼び掛け
春の火災予防運動期間に合わせ、伊那市の高遠消防署の署員は5日南アルプスむら長谷で火災警報器の設置を呼び掛けました。 5日は、伊那市の南アルプスむら長谷で高遠消防署の署員6人が、訪れた人たちに火災警報器の設置を呼び掛けました。 会場には消防車両が展示され、子供たちが乗っていました。 署員は「寝室や階段には、必ず警報器を取り付けて下さい」と話していました。 春の全国火災予防運動は「消しましょう その火その時 その場所で」を統一標語に1日から7日まで実施されています。 運動は火災の発生が多い春先のこの時期に合わせ毎年行われています。 平成27年に上伊那では78件の火災が発生しました。 月別では、3月が15件と最も多く、次いで1月、4月・5月となっています。
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高齢者買い物調査 地域ごと“不便”に違い
伊那市社会福祉協議会などが実施した、市内の後期高齢者を対象にした買い物に関するアンケート調査の結果がまとまり、2日に報告されました。 この日は、伊那市の伊那商工会館で報告会が開かれ、調査を請け負った流通経済研究所の折笠俊輔さんが結果について説明しました。 調査は、伊那市の75歳以上の後期高齢者世帯2,200世帯を対象に行われ、6割の1,269世帯から回答を得ました。 買い物に不便を感じている人の割合は、28.1パーセントで、このうち80代以上は7割を超えました。 食料品の項目では、富県・長谷・竜北・高遠のおよそ3割の人が、不便を感じる、と答えています。 また、竜東地区では医薬品について4割以上の人が不便を感じると答えています。 富県や西町の城南団地などで移動販売を行う「伊那まちの再生やるじゃん会」代表の竹村裕さんは、この結果について「地域により違いがあるのは驚いた。今後の活動にいかしていきたい」と話していました。 社協では、様々な職種の人達に協力してもらい、買い物弱者支援の輪を広げていきたいと話します。 報告会には、買物弱者支援団体のメンバーや福祉関係者などおよそ60人が出席しました。
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「三峰川の水源の森」テーマにフォーラム
三峰川の水源の森をテーマにした三峰川フォーラムが25日、伊那市高遠町の高遠閣で開かれました。 フォーラムでは上伊那森林組合参事の森敏彦さんが上伊那の森林について話をしました。 森さんは「森林には土砂流出の防止機能のほか人に安らぎを与え余暇を過ごす場所としての役割、また大気の保全機能などがある。上伊那の森林はそれらを年間の貨幣価値に換算すると3,000億円になる」と説明しました。 一方でおよそ3万ヘクタールの森林のうち75%で間伐が必要だとして整備の必要性を訴えました。 森さんは「人々の暮らしは便利で快適になっても、そこを担っているのは森林資源であることをないがしろにはできない。」と話していました。 三峰川フォーラムは自然環境を守る活動を行っている市民団体、三峰川みらい会議が開いたもので会場には約30人が集まりました。
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アーバンデータチャレンジで銀賞受賞
地域の課題解決を目的にデータの有効な活用方法を募集する「アーバンデータチャレンジ2016」で、伊那市高遠町の高遠ぶらり制作委員会と高遠高校が共同で制作した作品が、アクティビティ部門で銀賞に選ばれました。 受賞した作品は、高遠の街中を実際に歩き発見したことや新たに知ったことを、インターネット百科事典「wikipedia」の記事に書くというものです。 高遠高校情報ビジネスコースの3年生28人と高遠ぶらり制作委員会のメンバー10人が行いました。 これまで使う側だった視点から作る側の視点に変え、実際に調べて知った情報を載せようと今回この取り組みを行いました。 大学生でなく高校生がこの取り組みを行っていることが評価され、今回アクティビティ部門で銀賞を受賞しました。 アーバンデータチャレンジは、一般社団法人社会基盤情報流通推進協議会が主催するコンテストで、全国から262点の応募があり、そのうちの13点が最終審査で金賞と銀賞に選ばれました。 写真提供:高遠町図書館
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南ア・ジオガイド スキルアップ研修会
南アルプスジオパークのガイドを対象にしたスキルアップ研修会が、2日、伊那市の創造館で開かれました。 研修会には、南アジオパークガイドのほか、高遠城址公園など市内で活動するガイド、市外からも合わせて19人が参加しました。 講師を務めたのは、軽井沢のエコツアーや自然保護管理を業務とする㈱ピッキオの楠部 真也さんです。 楠部さんは、自然ガイドによって、新規顧客の開拓や、売り上げを爆発的に伸ばすことは難しいが、リピーターを作ったり、滞在を長くすることはできると話しました。 また、ガイドによっては地域のイメージがマイナスになることもあるとして、自分の生きがいとしてしゃべりたいという人が客の気持ちを考えず、クレームにつながるケースがあると紹介しました。 南アルプスジオパークガイドは、ボランティアとして活動していましたが、平成26年度から、有料になりました。 半日から1日のガイドで3千円から6千円ほどの料金を受け取っていて、プロ意識を高めようと、楠部さんを講師に招きました。 南アルプスジオパークガイドは、平成23年度から養成が始まり、現在118人が認定されています。
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小松さんへ 油井さんから返歌
1月に皇居で行われた「歌会始の儀」で入選した伊那市高遠町の小松美佐子さんへ、宇宙飛行士の油井亀美也さんから返歌が贈られました。 高遠高校の生徒が入選した短歌を書いた書の作品展が22日から伊那市の信州高遠美術館で始まりました。 1月の歌会始の儀では、全国から集まった2万首あまりから10作品が選ばれました。 入選した小松さんの短歌「宇宙より 帰る人待つ 広野(ひろの)には 引力といふ 地球のちから」は、長野県出身の宇宙飛行士・油井さんが地球に帰還した事に感銘を受け作ったものでです。 このニュースを知った油井さんはツイッターで「光栄です」とコメント。 今回の展示に合わせ、宇宙から撮影した写真に、直筆で名前と返歌を入れたパネルが小松さんへ贈られました。 オープニング式典で、小松さんには内緒で油井さんの返歌が披露されました。 油井さんの返歌は「広野にて 感じるちから 引力と 皆の想いが 優しく強く」です。 作品展は、高校生が小松さんと油井さんの短歌を書にしたものや、油井さんを紹介したタペストリー、国際宇宙ステーションの模型などが展示されています。期間は来月1日までで、この期間中は美術館の入場料が無料となります。
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高遠北小学校6年生 音楽劇で三義音頭を披露
伊那市高遠町の高遠北小学校の6年生は、総合的な学習の時間に取り組んできた音楽劇「きつねにだまされた話」のパート2を、卒業記念として21日、遠照寺で披露しました。 高遠北小学校の6年生7人は、5年生の時から総合的な学習の一環で音楽劇について学んでいて、一昨年の伊澤修二記念音楽祭で「きつねにだまされた話」を披露しました。 地域に伝わる民話をもとに児童が創作した音楽劇で、昔から伝わる歌や踊りを劇中に取り入れたということです。 その時に、三義地区に伝わる「三義音頭」の歌は歌えましたが踊りまで披露できなかったため、去年の夏休みから地元住民に教わりながら踊りを再現させたということです。 踊りは、三義地区の春日麗子さんが、昔の記憶を元に子ども達に指導しました。 高遠北小学校では「2年間の活動を通して、地元に素晴らしい歌や踊りがあることが分かった。『ふるさとを愛すること』をこれからも忘れないでいきたい」と話していました。 この日は、地元住民およそ40人が集まり、子ども達の劇を楽しんでいました。
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だるま市盛況 福だるま求めて
江戸時代から続くとされる伊那市高遠町伝統のだるま市が、11日、鉾持神社参道で開かれました。 参道には、早朝から福だるまを求め多くの人が訪れました。 だるま市は、五穀豊穣を願う鉾持神社の祭りに合わせて、400年ほど前から行われている伝統行事です。 福だるまや縁起物飾り、露店などが所狭しと並び、訪れた人は値段交渉しながら好みの大きさの物を買い求めていました。 役目を終えただるまを持って訪れた人は、およそ300段の石段を上り、鉾持神社の境内に奉納していました。 その後神社で参拝し、家内安全や商売繁盛を願っていました。 商店街では、企業や市役所職員有志による人形飾りが設置され、訪れた人達の目を楽しませていました。 のり面の崩落で通行止めとなっている国道361号は、周辺道路の混雑が予想されるため、この日限りの片側一方通行となりました。 また、駐車場と商店街を結ぶ無料のシャトルバスが運行されたため、目立った渋滞はなかったということです。
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歌会始選出の小松さん作品 高遠高生が書にしたためる
高遠高校の生徒は、1月13日に皇居で開かれた「歌会始の儀」で選ばれた、伊那市高遠町の小松美佐子さんの短歌を10日、書にしたためました。 小松さんの短歌を書にするのは、高遠高校3年の内田眞恵(まえ)さんと北原紗穂(さほ)さんです。 今年度の全国書道コンクールの最高賞に選ばれている内田さんは楷書で、県書道展の特選に選ばれている北原さんは行書で短歌を書にします。 高遠高校では、地域とのつながりを大切にしようと、今回、高遠に住む小松さんの歌を書にして展示することにしました。
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信州高遠美術館所蔵作品展
伊那市高遠町の信州高遠美術館で、所蔵作品展が9日から始まりました。 コレクションの中心をなす近代作家の作品が展示されています。 信州高遠美術館設立のきっかけとなった高遠町出身の原田政雄が寄贈した700点ほどのうち、今回は54点が展示されています。 コレクションの中心を占める木内(きのうち) 克(よし)や平(ひら)櫛(くし) 田中(でんちゅう)の作品が並んでいます。 木内 克は、明治25年茨城生まれの作家で、素焼きの粘土「テラコッタ」の作品を多く残しました。 30年間、木内の専属モデルを務めた松平 須美子の裸婦像も多く手掛けています。 平櫛 田中は、明治5年岡山生まれの作家です。写実の彩色木彫が多くみられます。 そのほか近代作家13人の作品が並びます。 この展示会は、3月27日まで、信州高遠美術館で開かれています。 入場料は一般500円 小中学生150円です。
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伊那市広報番組最優秀賞を報告
県の広報コンクールの映像部門で最優秀賞を受賞した伊那市は、撮影に協力してもらった高遠第2第3保育園で今日、受賞報告をしました。 7日は、番組を担当した市役所秘書広報課の浦野真由美さんが園児や地域の人たちに受賞を報告しました。 最優秀賞を受賞した番組は平成27年に県の信州型自然保育「信州やまほいく」に認定された高遠第2・第3保育園の取り組みを20分にまとめたものです。 7日は、受賞した番組が上映されました。 保育園には、地域住民や保護者達が訪れ映し出された映像を楽しんでいました。 今年の広報コンクールの映像部門には県内の市町村から11作品の応募がありました。 伊那市が最優秀賞を受賞したのは今回で3回目です。 上映が終わると、浦野さんが子どもたち一人一人にDVDをプレゼントしていました。 高遠第2第3保育園と地域の未来を考える会の伊藤岩雄さんは「保育園のPRにもなり嬉しいです」と受賞を喜んでいました。 最優秀賞を受賞した伊那市の広報番組は、全国広報コンクールに推薦されることになっています。
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だるま市を振り返る写真展
伊那市高遠町のだるま市に訪れた人たちを楽しませてくれる人形飾りは、作り手不足などにより年々減っています。 霜町実業団では今年、人形飾りづくりを止めこれまでの飾りを写した写真展を計画しています。 展示するのは、昭和30年代から60年代までのだるま市の様子や人形飾りを写した写真90点です。 高遠町の矢澤章一さんから借りた写真でおよそ500枚の中から選びました。 昭和50年ころまでは、店の2階部分に人形が飾られていたということです。 人形飾りづくりは町内6つの実業団を中心にそれぞれが製作を行っていました。 人手不足により他の実業団が人形飾りづくりを止めていく中、霜町実業団は唯一去年まで製作していました。 しかし、他の実業団と同じように人手不足などにより人形飾りの製作を諦めることを今年決めました。 霜町実業団では、過去を振り返り当時を懐かしんでもらおうと今回写真展を企画しました。 作業は、先月下旬から始まっていて6日もメンバーが集まり作業をしていました。 写真展は、11日の午前10時から旧北条ストアーで開かれることになっています。 霜町実業団では、今年初めて干支のだるまを1600円で限定販売することにしています。
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高遠町のだるま市に向けて春日医院で人形飾りの準備
11日に伊那市高遠町で開かれるだるま市にむけて、西高遠の春日医院では人形飾りの製作が行われています。 今年は酉年にちなんで不死鳥を作っています。 針金で骨格を作り、手作りの羽をつけ、尾には飯田の水引をつけました。 春日医院では、地域を元気にしようと、2013年から人形飾りの製作を始め今年で5年目になります。 従業員やその家族など10人が、1月から毎週木曜日と土曜日に作業を行っています。 不死鳥は尾まで含めて3メートルほどあり、レースの生地を裁断してなめらかな尾を表現したという事です。 11日のだるま市では、春日医院の玄関前に展示します。 春日謙一院長は「不死鳥のように一人一人が元気を出して街を元気にしていきたい」と話していました。 作業はあと2回行われ9日の午後には展示する予定です。
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高遠町引持で伝統の大数珠回し
五穀豊穣や無病息災を願う「大数珠回し」が5日伊那市高遠町の引持生活改善センターで行われました。 伊那市高遠町上山田の引持集落に江戸時代から受け継がれている伝統行事「ことはじめの念仏」で大数珠を回します。 引持では、農作業が始まる2月上旬に「こと始めの念仏」を行っていて、五穀豊穣や地区の安泰を願います。 集まった人たちは、輪になって座り、「南無阿弥陀仏」と唱えながら数珠を回しました。 数珠の長さは17メートルで、全部で852個の玉がついています。 その中に一つだけ直径8センチの大玉があり、自分の所へ回ってくると頭を下げ願い事をしていました。 大数珠回しは、反時計まわりに3周させると終わりとなります。
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伊那市H29年度予算編成理事者査定
伊那市の平成29年度予算の市長査定が3日、報道機関向けに公開されました。 白鳥孝市長は、電力の地産地消を進めるための施策検討や予算編成を進めるよう指示しました。 この日は、伊那市役所で「予算編成理事者査定」が行われ、市長や部長級の職員が出席しました。「CO2削減関連予算について」の査定のみ公開されました。 農林部では、伊那市長谷の鹿嶺高原の森林整備や、ペレットストーブなど自然エネルギーを使った熱源の各家庭への普及を進めるための予算要求について説明しました。 これに対し白鳥市長は「できるだけ国の補助を活用して進められるよう、検討して欲しい」と話しました。 商工観光部では、みはらしの湯へのペレットボイラー導入について説明しました。 白鳥市長は「さくらの湯への導入でお湯が柔らかくなったという話もある。効果などを検証して、みはらしの湯にも活かせるようにしてほしい」と話しました。 各部の報告後、白鳥市長は「今後、一般家庭の電力のうち25%を地元産に変えること、公共施設や一般家庭でのLED電球への変換を推進すること、両面からCO2削減を進めていけるよう、調整を進めて欲しい」と指示していました。
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「寒ざらしそば」 川の冷水から引き上げ
先月20日の「大寒」に、川の冷水に浸した「寒ざらしそば」が、3日に引き上げられました。 この日は、高遠そば組合のメンバー4人が、伊那市長谷の粟沢川からそばの実を引き上げました。 そばの実は、先月20日の「大寒」からおよそ2週間、水温0度ほどの粟沢川に浸けられました。 「寒ざらし」をすることで、そばの甘味が増したり、食感がよくなったりすることから、組合では毎年この時期に行っています。 引き上げられたそばの実は、2週間ほど干されます。 昼と夜の寒暖の差を利用してて乾燥させ、さらに味を良くしていきます。 メンバーは、まんべんなく乾くように、板や手でそばの実を広げていました。 伊藤亨組合長は「7月に提供するときに、おいしいと言ってもらえるそばになっていたらうれしい」と話していました。 今月中旬頃まで乾燥させた後、袋に詰めて4か月ほど寝かせ、7月に製粉して高遠町内のそば店4店舗で提供されることになっています。
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伊那市男(ひと)と女(ひと)ネット 古布回収し寄付
伊那市男と女ネットワーク協議会では、ボランティア活動の一環として、会員などから集めた古布を、2日、伊那市社会福祉協議会に寄付しました。 この日は、ネットワークを構成する7団体の代表などが集まり、未使用と使用済みの布を分けたり、サイズをそろえてひもで結ぶなどの作業を行いました。 古布の寄付は11年前から毎年行われています。 各団体が会員に声をかけ、タオルやシーツなど木綿の布およそ150キロが集められました。 今年は初めて、市内の温泉施設からも使用済みタオルの提供を受けました。 古布は、市社協が運営する高齢者福祉施設に届けられ、介護に役立てられています。 伊那市社会福祉協議会では、「大変助かっていると現場から聞いている。大事に使わせていただきたい」と話していました。