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ドローンフェス始まる
小型無人機ドローンの祭典「ドローン・フェスin INA Valley」が18日から伊那市長谷と高遠町を会場に4日間の日程で始まりました。 初日の18日は、長谷の美和湖公園でドローンの最新技術のデモンストレーションが行われました。 伊那市は、官民協働でIoTを活用した新産業技術のまちづくりに取り組んでいます。 これまで、ドローンを使った物流や松くい虫対策の実験を行っています。 フェスは、ドローンに関する技術開発や事業展開に向けた伊那市の取り組みを発信しようと行われるものです。 全国から技術者や企業が集結し、18日は8つの企業が伊那市が力を入れる獣害対策や物流などテーマに沿った技術を披露するデモフライトをしました。 このうち東京にある企業は、長時間の連続飛行が可能な有線型ドローンを紹介しました。 ドローンとデータ通信や電源を供給するケーブルが繋がっていて、最大122mの高さまで飛行できます。 災害時に人が近づけない場所の状況把握などで活躍が期待されるということです。
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江副行昭さん熔壌ガラス作品展 22日まで
伊那市長谷のガラス工芸作家江副行昭さんの作品展が、長谷ガラス工房ギャラリーで始まりました。 ギャラリーには、新作から過去の作品までおよそ300点が並んでいます。 ガラス工芸作家の江副さんは現在85歳で、60年以上作品づくりりをしています。 輝きや模様に特徴のある熔壌ガラスは、酸化金属を含んだ土を1500度近い高温で溶かしてできるもので、江副さんが考案しました。 江副さんのガラス展は22日まで長谷ガラス工房ギャラリーで開かれています。
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農産物として 「桜」特産化へ
伊那市の観光資源の「桜」を、農産物として特産化しようという取り組みが高遠町や長谷で進められています。 食用として加工された「桜」の製品がこのほど完成し、17日にお披露目されました。 完成した製品は、桜の花と葉の塩漬け、桜の葉のミンチ、桜のペーストとソースです。 これらはすべて、菓子の原料として使われるものです。 この日はJA上伊那東部支所で製品がお披露目されました。 製品化したのは、桜を中心に取り扱う愛知県の原料メーカー山眞産業㈱です。 山眞産業では、主に和菓子や洋菓子に使われる、食用桜製品を開発、製造しています。 現在、神奈川県と静岡県の2か所の産地から仕入れていますが、生産者の高齢化が進み安定供給が難しくなる可能性があるため、平成24年に伊那市やJA上伊那に生産を打診しました。 打診を受けたJA上伊那東部支所では、40人の生産者に八重桜の苗木を配布しました。 今年の春、ある程度の出荷量が確保できるようになったことから、今回初めて製品化しました。 山眞産業の桜製品はアイスの「ガリガリ君」に使われるなど、需要が増える中、生産者が減っていることから伊那市に期待したいと担当者は話します。 山眞産業の今井宏典さんは「伊那の桜の花や葉を製品化して欲しいという声はこれまでに上がっていた。日本三大桜の名所として知られる高遠城址公園のある伊那市であれば生産拡大にも大いに期待している」と話していました。 反面、収穫に労力がいることから希望者がなかなか出てこないのも実情で、JA上伊那では講習会を開くなど、生産拡大を図っているということです。 JA上伊那東部支所の浦野孝一営農経済課長は「労力がかかるなど難しい部分もあるが、副業としての活用も可能なので、農家の方々の収入につながることをPRしていきたい」と話していました。 完成した製品は、伊那谷を中心に菓子材や業務用食品などの販売をしている、駒ヶ根市の㈱伊勢喜に卸されるということです。
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プログラミング×ドローン 長谷小で体験会
2020年から小学校で必修化となるプログラミング教育にむけて、伊那市はドローンを取り入れた授業を実施します。 これに先立ち、ドローンの体験会が、16日、長谷小学校で開かれました。 16日は、長谷小学校の5年生が、全校児童にドローンの操作方法を教えていました。 5年生は、今年の夏から総合学習として、プログラミングについて学んでいます。 プログラミングとは、コンピュータープログラムを作成し、人間の意図した処理を行うようコンピューターに指示を与える行為です。 市では、2020年から小学校で必修化となることから、伊那市らしい取り組みを行おうと、今回プログラミングができるドローンを10基導入しました。 5年生は、先週初めて扱ったということですが、慣れた手つきで教えていました。 他に、災害現場や工事現場などで活用する大型ドローンのデモンストレーションが行われました。 ドローンを使った撮影などを行っている手良の蟹澤幸一さんが、上空から記念写真を撮っていました。 18日からは、ドローンフェス㏌INA Valleyが長谷を会場に開かれます。 市では、「地域で行われている最先端技術の取り組みに興味を持ってもらいたい」と話していました。
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伊那市長谷で南アルプスふるさと祭り
今年で34回目となる南アルプスふるさと祭りが、伊那市長谷の美和湖公園で8日に行われ、地域の特徴を活かした屋台やステージ発表などで賑わいました。 会場には、地域の食材を使った料理や特産品を販売する17ブースが並びました。 伊那市商工会長谷支部は、ジビエ料理をPRしようと猪鍋を提供しました。 信州伊那谷ガレット協議会の加盟店は上伊那産のそば粉と長谷で採れた野菜を使ったガレットを提供しました。 目当ての品を買い求めた人たちは、会場内で味わっていました。 まつりに初めて参加した長谷小学校3年生のブースでは、訪れた人が、三峰川の石に絵を描いたり竹にシールを貼って鉛筆たてを作る体験をしていました。 ステージでは、長谷中学校の3年生が太鼓を演奏しました。 実行委員会によりますと、約3,800人が祭りに訪れたという事です。
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木製の鹿のダミーでドローンフェスPR
今月18日から4日間伊那市で開かれるドローンフェス・イン・イナバレーをPRする木製の鹿のダミーが伊那市役所に展示されています。 鹿のダミーはドローンフェスを広く知ってもらおうと伊那市が募集したもので小学生などが描いたカラフルなペイントがほどこされています。 ドローンに関する技術開発や事業展開に向けた伊那市の取り組みを発信するもので長谷の美和湖や鹿嶺高原などが会場となります。 ドローンの性能を体験できたり、はく製の鹿を探す競技などが行われ伊那ケーブルテレビでは19日と20日の午前8時30分から122チャンネルでその模様を生中継します。
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南アルプスウェディング 両親へのサプライズで歌宿を会場に
標高1,680メートルに位置する伊那市長谷の南アルプス林道沿いの歌宿で、初めての「南アルプスウェディング」が8日に行われました。 式を挙げたのは東京都在住の小俣吉史さん32歳と妻の春菜さん25歳の夫婦です。 登山を通して親交を深めてきた2人は、同じく山好きの両親のために歌宿での挙式を計画しました。 両親へのサプライズプレゼントとして、この日まで挙式会場は秘密にしていたという事です。 春菜さんの父、石橋岳志さん、旧伊那営林署の職員時代、南アルプスで森林を管理する仕事をしていて長谷中尾出身の美千代さんと出会いました。現在伊那市富県に住んでいて1990年に仙流荘で結婚式を挙げたという事です。 南アルプスウェディングは、東京のウェディングプランナーが企画・運営を行い、仙流荘や南アルプス林道バスがサポートを行いました。 大自然に囲まれた会場で二人は永遠の愛を誓っていました。 2人は、新婚旅行で明日の朝南アルプス林道バスに乗り登山をするという事です。
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高遠・長谷路線バス 新車両導入
伊那市の高遠町地区と長谷地区を運行する路線バスに、新たなバス2台が導入されました。 8日は運行を前に高遠駅で出発式が行われました。 今回導入されたバスです。 高遠町の藤沢や、三義方面を運行するバスのナンバーは、花見にちなみ873です。 バスの車体の四方には桜の花がデザインされています。 長谷循環バスのナンバーは仙丈ケ岳の標高から3033で、費用は2台でおよそ4千万円です。 今日は市や、バスを運行するJRバス関東の関係者が出席し出発式が行われました。 高遠町総合支所の有賀広明支所長は「多くの人が利用し、地域の人の足としてなじんでもらいたいです」と話していました。 出発式を終えると、近くの高遠保育園の園児がバスに乗り込みました。 高遠、長谷を走る路線バスの利用者は人口減少もあり、年々減少しています。 市では新型車両の導入により、高齢者の利用促進を図ると共に、観光客の利用を進めていきたいとしてます。
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物流用ドローンの検証実験
自動運転による荷物を搭載したドローンの機体姿勢制御や遠隔監視・確認システムの検証実験が6日、伊那市長谷で行われました。 実験は、ドローンを活用した物流を進める国土交通省、研究、開発をしている東京大学とブルーイノベーション㈱、会場を提供している伊那市が行っています。 今回は、実験は今年3月に実施した実験に次ぐもので、今日は、ドローンポートと呼ばれる着陸地点を目印に自動で降りられるシステムの遠隔監視などの検証をしました。 道の駅南アルプス村長谷から離陸したドローンがおよそ400メートル離れた高齢者住宅に向け自動飛行しました。 今回は、道の駅内にある南アルプス長谷ビジターセンターに監視システムが設置され、監視員がドローンの様子を確認しました。 このシステムは、東京大学とブルーイノベーション㈱が共同開発したもので、風速や飛行状況、ドローンポートの状況が監視できます。 離陸からおよそ5分後、無事に高齢者住宅に着陸しました。 他に、ドローンポートに人が侵入した際に、機体が着陸しないように制御する実験も行われました。 ドローンポートに、センサーがついていて、Wi-Fiで機体に情報が通知される仕組みとなっています。 人が侵入している間は上空およそ40mでホバーリングし、人がいなくなると自動で降りてくるシステムとなっています。 物流用ドローンをつかった実験は11月にも長谷で行われることになっています。
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南アルプスむら長谷の整備計画示す
伊那市が再整備を進める南アルプスむら長谷について、今年度から5年計画で実施する考えを、4日に示しました。 4日は、伊那市議会全員協議会が市役所で開かれ、整備の計画が示されました。 5年間の計画で進められ、今年度は大型バスが停められる駐車場を6,000万円かけて整備する考えです。 来年度以降は、マウンテンバイクの拠点整備や案内看板の設置、既存施設の工事を行います。 総事業費は、1億1,800万円を見込んでいます。 現状の課題として、クロワッサン以外に名物がないこと、マウンテンバイク事業との連携がとれていないことなどをあげていて、これらの解決に向けた既存店舗による新商品の開発、観光協会との連携強化などを施設の整備に合わせて進めていきます。 南アルプスむら長谷は、年間14万3,000人が訪れていて、整備完了後の平成33年には、1万7,000人増の16万人を目標にしています。 市では、今後実施を予定している自動運転サービスやドローン物流などにも対応できる整備を進めていきたいとしています。
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長谷中学校PTA作業で溝口露頭の清掃作業
伊那市長谷の長谷中学校は、年に1回のPTA作業の一環で、学校近くの溝口露頭の清掃作業を27日に行いました。 PTAと教職員4人が学校近くの溝口露頭で作業を行いました。 長谷中学校では理科の時間に露頭を訪れ学習を行っています。 露頭に雑草がはえるとそこへ土がたまり岩の表面が見えなくなってしまいます。 伊那市教育員会や長谷中学校の教職員が定期的に草取りなど簡単な作業は行っていますが、この日はPTA作業として初めて行い、たまった土を落としていました。 溝口露頭は、中央構造線を境に異なる地質を確認できます。 1時間半ほど作業をすると、地層の表面が現れ境界が見やすくなりました。 長谷中学校では、「時間や手間のかかる作業だが露頭の保護のため、これからもできる限り続けていきたい」と話していました。
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土手の草刈り不要で農家の労力削減へ
田んぼの土手の草刈りが不要となり農家の労力削減が期待される「畦畔グリーン」と呼ばれる芝生についての現地研修会が今日、伊那市長谷で開かれました。 畦畔グリーンは雪印種苗株式会社が開発した寒さに強い芝生の一種です。 草の丈が低く地表を覆うように生えることから他の雑草が生えるのを防ぎます。 これにより草刈りをする必要がなくなり農家の負担軽減が期待されています。 一昨年からその導入を進めている東部地区農業振興センターが試験圃場で現地研修会を開き農家およそ20人が集まりました。 試験を担当している長谷の農家、窪田清彦さんはその効果が表れていると話していました。 東部地区農業振興センターによりますとこの取り組みには1平方メートル当たりおよそ126円のコストがかかるほか害虫による被害などのリスクもあるということです。 東部地区農業振興センターでは畦畔グリーンの試験を高遠と長谷の4か所で行い低コストの実現とリスクの回避を目指すとしています。
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アマランサスの収穫作業
23日は、二十四節気のひとつ「処暑」です。 暦の上では暑さが峠を過ぎ穀物が実り始める頃とされています。 伊那市長谷では、雑穀アマランサスの収穫が始まっています。 23日の伊那地域の最高気温は、30.8度と平年より1.9度高い真夏日となりました。 伊那市長谷で雑穀レストラン野のものを経営する吉田洋介さんの畑では、雑穀アマランサスの収穫が最盛期を迎えています。 アマランサスは、中南米原産で、鉄分やカルシウムが多いとされています。 吉田さんは、野のものがオープンした平成18年から栽培をはじめ、現在は20か所1.8ヘクタールの畑でアマランサスやシコクビエなどの雑穀を栽培しています。 収穫したアマランサスは数日干し、その後脱穀します。 脱穀した実は、野のもので使う他、沖縄や京都の自然食を扱うレストランなどに出荷されます。 アマランサスの収穫作業は、9月中旬まで行われることになっていて、今年は例年並みの350キロを見込んでいます。
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南アルプスに多くの登山客
山の日から盆休みにかけての連休に入り、南アルプスには多くの登山客が訪れています。 標高2,032メートルの北沢峠にある長衛小屋オートキャンプサイトには、多くのテントが並んでいました。 南アルプスへの登山客の入り込みは例年7月後半から盆休みまでがピークです。 山の日の11日から12日にかけては200張のテントが張られたということです。 伊那市長谷の南アルプス林道バス営業所です。 12日午前8時5分の便では、1台のバスに乗り切れず2台のバスが運行しました。 7月からきのう現在までの1日当たりのバスの利用者数の平均はおよそ430人でした。 山の日の11日は一日でおよそ千人が利用したということです。 林道バス営業所では「登山届をきちんと提出し安全に登山を楽しんでほしい」としています。
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長谷地域 自動運転サービスの実証実験地域に選ばれる
国土交通省が公募していた中山間地域での自動運転サービスの実証実験実施地域に、伊那市が選定されました。 伊那市での実証実験の内容は、長谷地域での自動運転技術を活用したものです。 全国8か所のうちの1つに選ばれたことが、31日に分かりました。 白鳥孝伊那市長は、「自動運転サービスやドローンの活用は、中山間地域の維持のために必要不可欠なものと考えている。実験が伊那市で行われることを大変うれしく感じる」とコメントを出しています。
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南ア林道 外来植物を抜き取り
伊那市長谷の南アルプス林道で林道沿いに生えている外来植物の抜き取り作業が28日行われました。 作業には15人が参加し、林道沿いの外来植物を抜き取りました。 これは、南アルプス食害対策協議会を構成する伊那市や南信森林管理署、信州大学農学部などが行っていて今年で4年目です。 今回は、標高1,680メートルの歌宿から大平山荘付近まで登りながらヒメジョオンやビロードモウズイカなどを除去しました。 信州大学の渡邉修(わたなべおさむ)准教授は、改修工事で他の場所から土を持ち込む場合に外来植物が入ってくる可能性が高くなる事から、工事した場所の継続的な観察が必要と話していました。 今回の作業でおよそ10キロの外来植物を除去したという事です。
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YAMAフェス 2会場で開催
自然に囲まれた伊那谷の魅力を発信するアウトドアイベント「YAMAフェス」が22日、伊那市創造館と長谷の美和湖の2会場で行われました。 伊那市創造館にはボルダリングの体験や木のおもちゃ、伊那谷の名物が並ぶブースなどが設けられ、多くの人でにぎわっていました。 YAMAフェスは今回で4回目で、街と山をつなぐをテーマに活動しているアスタルプロジェクトが行っています。 今年は初めて長谷会場が設けられました。 美和湖では、カヌー体験のほか浮力のあるボードの上に乗って進むサップボードの体験が行われました。 慣れてくるとボードの上で立って漕ぐこともできるということで、参加者も挑戦していました。 主催するアスタルプロジェクトでは「イベントを通して自然に囲まれた伊那谷のライフスタイルを発信していきたい」と話していました。
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福島県の子どもたちが伊那の自然を満喫
福島第一原発事故により外で十分に遊べない子どもたちに自然を満喫してもらおうと「伊那谷親子リフレッシュツアー」が伊那市長谷で行われていて、参加者は22日、美和湖でカヌーを体験しました。 ツアーには福島県南相馬市在住の親子28人が参加しました。 22日はカヌー体験が行われ、参加者はカヌーを漕いだり、湖に入ったりして楽しんでいました。 ツアーは、放射能の影響が不安で外で十分に遊べない福島の子どもたちに自然を楽しんでもらおうと、上伊那の住民有志で作る伊那谷親子リフレッシュプロジェクトが行っていて、今年で5回目です。 参加者によると、事故から6年がたった今でも外で遊ぶことはほとんどなく、遊べる場所も除染された校庭などに限られるということです。 ツアーは21日から24日までの3泊4日の日程で、あすは川遊びや乗馬を体験する予定です。
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「内藤とうがらし」特産へ 長谷中生PRへ
伊那市長谷で内藤とうがらしの特産化を目指している長谷中学校の3年生は、多くの人達に活動を知ってもらおうと、自分たちが育てた苗およそ40株を21日観光施設などに配りました。 プランターに植えられているのは、長谷中の3年生が育てた内藤とうがらしです。 21日は、自分たちの活動を多くの人に知ってもらおうと宿泊施設や飲食店など、9か所に苗を配付しました。 内藤とうがらしは、江戸時代高遠藩主内藤家の領地だった新宿一帯で栽培されていました。 長谷中の3年生は、内藤とうがらしの長谷での特産化を目指していて2年生の時から栽培を行っています。 この日は、苗の他に、去年収穫した内藤とうがらしで作ったラー油やイベントのチラシなどを施設関係者に手渡しました。 長谷中の3年生は明日、伊那市創造館で開かれるイベントでブースを出し、内藤とうがらしの苗とラー油を販売する予定です。
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南ア北部地区遭対協西村さん 警察部外功労者表彰
半世紀以上に渡り南アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会の隊員として活動した伊那市長谷の西村和美さんは、警察庁長官が贈る最高位の表彰「警察部外功労者表彰」を受賞しました。 13日は、西村さんが伊那警察署を訪れ、熊谷猛彦署長に受賞を報告しました。 西村さんは、昭和39年19歳の時に南アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会に入隊しました。 平成5年から28年まで救助隊長を務め、52年にわたり山岳遭難の現場に立ち、また若手隊員の育成に尽力しました。 警察部外功労者表彰は、犯罪の予防や人名救助などに功績があった人に贈られるものです。 西村さんは、「隊長を務めた23年間は、二次災害がおきないようにすることを念頭において活動した。登山者は、自分にあった山に登ってほしい」と話していました。 今年、功労者表彰を受賞した人は41人で、長野県では西村さんのみとなっています。
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南アルプス遭対協が夏山シーズンに合わせて救助訓練
南アルプスでの救助活動や遭難防止に向けた取り組みを行っている南アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会のメンバーは6日、伊那市長谷で救助訓練を行いました。 この日は、長谷の鷹岩で、南ア遭対協の救助部のメンバー19人が救助訓練を行いました。 訓練は、本格的な夏山シーズンに合わせて毎年行っています。 この日は、滑落した人を引き上げて救助する訓練を行いました。 メンバーは、伊那市役所の職員を中心に30代から40代の人たちです。 南ア遭対協の主な管轄エリアは、南アルプスの北部、鋸岳から塩見岳までです。 去年は7月と9月に出動し、それぞれ1人ずつの救助にあたりました。 救助者は、いずれも単独で入山し、道に迷ってしまい救助の要請をしたということです。 夏山では道に迷うケースが多く、遭対協では「山に入る際は、最低限地図やコンパスを持ち歩くなど山を甘く見ないで登山を楽しんでもらいたい」と話していました。
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伊那市消防団 ポンプ操法・ラッパ吹奏大会
消防団員が、ポンプの操作やラッパ吹奏の技術を競う、ポンプ操法・ラッパ吹奏大会が各市町村で開かれています。 伊那市役所駐車場では、伊那市消防団の大会が開かれ、団員が練習の成果を披露しました。 大会は、ラッパ吹奏の部、小型ポンプの部、自動車ポンプの部の3つに分かれていて、13分団から合わせて148人の選手が出場しました。 このうち小型ポンプの部には、16チーム80人が出場しました。 タイムや規律、操作の正確性などを審査基準に減点方式で順位が決められます。 指揮者の号令で操法が始まると、ポンプと3本のホースを結合しておよそ60メートル先の火点めがけて放水していました。 大会の結果、ラッパ吹奏は西箕輪・竜東・富県・手良・高遠のBチーム、小型ポンプの部は手良分団第3部、自動車ポンプの部は、荒井・西町の伊那分団第2部がそれぞれ優勝しました。 優勝したチームは、7月9日に開かれる上伊那郡大会に出場することになっています。
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南アルプス開拓の功績を偲ぶ 長衛祭
南アルプスの開拓者として知られる竹澤長衛を偲ぶ第59回長衛祭が24日、南アルプス北沢峠で行われました。 長衛祭には、伊那市や山梨県南アルプス市などから、山岳関係者や一般登山客およそ200人が参加し、献花台に花を手向けました。 伊那市長谷出身の竹澤長衛は、登山道の整備など、南アルプスの開拓に尽力しました。 その功績を偲び伝えていこうと実行委員会が毎年行っています。 唐木眞澄実行委員長は「この祭りをこれからも続け、一層山に親しむ文化が広がってほしい」とあいさつしました。 白鳥孝伊那市長は「長衛の自然との共存という理念を受け継ぎ、これからも順守していきたい」と話していました。 このほか、弦楽四重奏の南アルプスカルテットの演奏に合わせ、伊那市の長谷小学校と南アルプス市の小学校の児童が「ふるさと」を歌いました。 24日は東駒ケ岳への記念登山が行われます。
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美和湖で男性2人が斜面から滑落
18日午前9時40頃、伊那市長谷の美和湖で男性2人がダム湖の斜面から滑り落ち、頭の骨をおるなどの大けがをしました。 伊那警察署の発表によりますと、けがをしたのは中川村の会社員竹重薫さん25歳と駒ヶ根市の会社員戸部直人さん34歳です。 竹重さんと戸部さんは知人10人ほどと美和湖に訪れていて、ダム湖の斜面から誤って地面に滑り落ちたということです。 竹重さんは頭の骨を折り、戸部さんは外傷性くも膜下出血などの大ケガをし、伊那市内の病院に搬送されました。 伊那署では、事故の原因について調べを進めています。
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南ア林道バス 全線開通
夏山シーズンの到来です。 伊那市長谷の南アルプス林道バスの北沢峠までの全線運行が15日から始まりました。 伊那市長谷の仙流荘前です。始発の午前8時5分発のバスには22人が乗車しました。 南アルプス林道バスの運行は、4月25日から標高1,680メートルの歌宿まで開通していて、15日全線が開通となりました。 バスは55分かけて、標高2,032メートルの北沢峠に到着しました。 南アルプスは新緑の季節ですが、林道沿いにはまだ雪が残っています。 しかし、高山植物は見ごろを迎えています。 幕岩の向かいのがけには、ピンク色が鮮やかなタカネバラが咲いていました。 白岩には、ムシトリスミレ。かわいらしい姿をしていますが、葉の粘着力で虫を捕まえる食中植物です。 バラとスミレはあと2週間ほど楽しめます。 海を渡るチョウ「アサギマダラ」は恋の季節を迎えています。 春から夏にかけて、産卵・繁殖するため、秋口まではその姿を目にすることができるということです。 南アルプス林道バスの運行は、11月15日までを予定しています。昨シーズンは、49,387人が利用しました。 なお、仙流荘から北沢峠までの運賃は、片道1,100円となっています。
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夏山シーズンへ 仙丈小屋荷揚げ
伊那市観光株式会社は南アルプスの仙丈小屋の今シーズンの営業開始に向け、ヘリコプターで食料や燃料などを輸送する荷揚げを9日行いました。 午前6時、伊那市長谷の標高1,680メートルにある歌宿から、仙丈ケ岳直下にある仙丈小屋への荷揚げが行われました。 食料や燃料などで約2・5トンを5往復して荷揚げし小屋に届けました。 仙丈小屋は南アルプス仙丈ケ岳の標高2,900メートルの場所にあり、昨シーズンの宿泊客は3,474人でした。 伊那市観光株式会社によりますと、今年は残雪が多く、谷筋には雪渓があるので注意して登ってほしいという事です。 今シーズンの本格的な営業は南アルプス林道バスの北沢峠までの運行が始まる今月15日から10月末までを予定しています。
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伊那市50年の森林ビジョン ゾーニングを検討
伊那市の、「50年の森林(もり)ビジョン」について検討を進める推進委員会は、森林管理を項目ごとに地図上に表す「ゾーニング」について意見を交わしました。 6日は、伊那市役所で会議が開かれ、委員やアドバイザーなどおよそ20人が出席しました。 山地・水資源の保全機能向上について考える第1部会、森林の生産力と林業経営の向上について考える第2部会、自然環境の保全について考える第3部会の3つに分かれ、各方面からゾーニングで採用する項目の検討を進めています。 この日は第3部会が、生物多様性やその活用などを基本にしてつくった図をもとに、意見を出し合いました。 現在、土砂災害警戒区域や地すべりの発生しやすさなどの項目を盛り込んだ「山地防災系ゾーニング」のほか、林業関係者の作業の難易度などの項目を盛り込んだ「森林管理ゾーニング」などが案としてあがっています。 ある委員は「活用する人によって必要な情報が変わってくる。危険因子に重きを置くのか、レクリエーション因子に重きを置くのか十分な検討が必要だ」と話していました。 信州大学農学部教授の植木達人委員長は「市民が見て何を感じるのか。どういう項目に興味があるのか。市民に納得してもらえるものを全員でつくっていきたい」と話していました。
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入野谷そばの在来種 圃場広げ栽培さらに拡大へ
入野谷在来種のそばの復活を目指す「伊那そば振興会」は今年、これまでの圃場の5倍となる面積で栽培を行う計画です。 30日は、これまでも圃場として活用してきた伊那市長谷浦で、草刈などを、振興会のメンバーや信州大学農学部の学生など20人が行いました。 新しく開墾した場所はこれまでの圃場のすぐ隣で、およそ800平方メートルの広さがあり、合わせると1000平方メートルになります。 交配の可能性が低いこの圃場でさらに栽培の拡大を行うための種を増やします。 数年前まで畑として活用されていた場所で、敷地内には動物から作物を守るために使ったと思われる壊れた柵などが散乱していました。 参加者は、柵に使われていた角材や有刺鉄線などを外しながら集めていました。 振興会では、去年から在来種のそば復活に向けて栽培を始めました。 去年は200平方メートルに100グラムの種をまき、70倍となる7キロの種を収穫しました。 飯島進会長は「圃場を増やしてどこまで成功するかわからないけれど、今年は販売できるくらいまで増やせればうれしい」と話していました。 今後も整備を続け、7月には2回に分けて播種作業を行うということです。 今年は去年の5倍となる500グラムの種をまく予定だということです。
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お出かけい~な旅 10周年で足跡を冊子に
伊那市の観光ボランティアガイド「い~なガイドの会」が企画する日帰りバスツアー「ちょっとお出かけい~な旅」が10周年を迎えたことから、これまでの足跡をまとめた冊子が作製されました。 冊子は、平成28年度の県の元気づくり支援金を活用して作製されました。 これまでの取り組みの他、夏の鹿嶺高原や古城を巡るコースなど、伊那市の観光名所を巡るツアーを紹介しています。 23日は、メンバー8人が市役所を訪れ、白鳥孝市長に冊子の完成を報告しました。 い~なガイドの会の奥村憲さんは「県内外の観光関係者の人達に活用してもらいたい」と話していました。 白鳥市長は「伊那市には素晴らしい場所があるということを改めて感じた」と話していました。 冊子は全部で300冊つくり、県内外の観光施設や、市内の公民館などに配布する予定です。
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伊那市長谷で海外用の米 栽培始まる
国産米の輸出を手掛ける札幌市の株式会社Wakka Japanは、海外のヘルシー志向の消費者向けに販売する米の栽培を伊那市長谷で行っています。 代表の出口友洋さんは、4月に、自然環境が良い伊那市長谷に移住し米の栽培を始めました。 17日は出口さんが乾田直播と呼ばれる方法で種を直播きしました。 田植えは、愛知県の農場試験場が開発した専用の播種機を使います。 V字の溝を掘りホースから種を落としたあと、土をかぶせていきます。 作業の効率が良く、高齢者でも簡単に出来る他、鳥に種を食べられないことが特徴だということです。 また、出口さんは田んぼに公立よく水を入れるシステムをつくりました。 種は、通常の3倍の胚芽を持つ玄米専食用のもので栄養価が高いということです。 出口さんは、信州大学教育学部を卒業後、平成25年に国産米の海外輸出を手掛けるWakka Japanを立ち上げました。 海外で日本の無農薬米が人気があることから、自然栽培に特化した自社生産の米の輸出に取り組むことにしました。 17日は、上伊那農業高校の教諭も見学に訪れていました。 今年は、1.2tの収穫を見込んでいて、出口さんはハワイに輸出し販売したいと考えています。