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東、西保育園の運動会
宮田村3つの保育園は29日に運動会を行い、東、西の両保育園も子どもたちが元気に競技に挑んだ。
あいにくの雨のため東保育園は村勤労者体育館に会場を変更。青空の下ではできなかったが、園児たちは今までの練習の成果を存分に発揮した。
年長が引っ張り、年中、年少が力をあわせて頑張る「列車リレー」は白熱。会場を埋めた家族や地域の人からは熱い声援が飛んだ。
西保育園も農業者トレーニングセンターで行ったが、多彩な競技に会場一体となって盛り上げた。
年長園児が孫悟空に扮するなど、全園児でリズム体操を披露。心ひとつに秋の一日をみんなで楽しんだ。 -
新たな教育委員長に白鳥氏
宮田村教育委員会は1日に臨時会を開き、村公民館長の白鳥剛氏(72)=町三区=を新たな村教育委員長に互選した。館長としての任期が半年残っており引き継ぎまで兼務となるが「子どもたちを包み込む地域の教育力をはぐくんでいきたい」と抱負を述べた。
白鳥氏は小中学校の教諭として活躍し、退職後に村社会教育指導員に。2003年から村公民館長を務めている。
9月末で教育委員を退任した前任の春日親夫さん=新田区=が11年間委員長を務めており、久しぶりの交代となるが、白鳥さんは「公民館で培ったノウハウも活かし、地域に目を向けて課題に取り組む」と話した。
任期は来年9月末までの1年間。 -
秋季スポーツ大会300人が熱戦
宮田村の秋季スポーツ大会は30日、ソフトバレーボール、ふわっとテニスの2競技に約300人が参加して行った。分館対抗形式で、村内全11区が熱戦を展開。スポーツを通じて親睦も深めた。
あいにくの雨でマレットゴルフは中止。軟式野球はふわっとテニスに変更するなどの影響もあったが、試合内容は白熱した。
ソフトバレーは青年、壮年、熟年の3部門。チームプレーの醍醐味を存分に満喫し、ボールをつないだ。
ニュースポーツのふわっとテニスは初めての実施。思うようにいかないボールの変化を楽しみながら、真剣な表情で挑んでいた。
上位の結果は次の通り。
【ソフトバレー】青年=(1)大久保区(2)町三区(3)南割区▽壮年=(1)新田区(2)大久保区(3)南割区▽熟年=町三区(2)大原区(3)中越区
【ふわっとテニス】(1)中越区(2)新田区(3)大原区、町三区 -
地元「紫輝」も本場と一緒に、ワインセミナー
南信で初めてワイン醸造技術管理士(エノログ)の認定を受けた宮田村南割区の秋山泰久さんと、飯田市のソムリエ浜島晃さんによるワインセミナーが30日夜、駒ケ根市のそば処丸富であった。浜島さん推奨のフランス、ドイツの美味しいワインに加え、宮田村特産の赤ワイン「紫輝」も紹介。参加者は長い歴史を誇る本場と、地元で育まれる・ス成長株・スを飲みくらべ、味わい深さを堪能した。
ボルドーやブルゴーニュなど有名産地のワインと一緒に並べられた「紫輝」。
原料となる山ぶどう(ヤマソービニオン)の栽培者の一人でもある秋山さんは「まだまだ発展途上だが、これからますます良くなると思う」と紹介した。
「紫輝をはじめ県の原産地呼称管理制度に認定されたワインは良質なものが多い」と浜島さん。
グラスに注ぐと、参加者からは「色がきれい」「香りも素晴らしい」とため息も。
ある女性は「すっきりしていて美味しいですね」と話した。
都内のホテルで取り扱われるなど、口コミで評判が広がっている「紫輝」。秋山さんら関係者の「地元で愛されるワインにしたい」という想いも、じわじわと根を生やし始めようとしている。 -
中央保育園で運動会
宮田村3つの保育園は29日、運動会を開いた。あいにくの天候で各園とも屋内に会場を移したが、園児が練習の成果を発揮。中央保育園は宮田小学校体育館で行い、雨を吹き飛ばすような熱気に包まれた。
かけっこ、つなひき、リズム体操に親子種目など多彩。ゲーム感覚も取り入れ、園児が競技に挑戦した。
年長園児の障害物競争は白熱。一つひとつ課題を乗り越えゴールを目指す姿に、会場に集まった家族や地域の人たちから熱い声援が飛んだ。 -
南信ハウスカーネーション切花品評会
上伊那をはじめ中南信80戸の栽培農家でつくる南信ハウスカーネーション組合は28日、第37回切花展示品評会を宮田村の農業者トレーニングセンターで開いた。組合員から370点にも及ぶ出品があり、上伊那関係では田中理一さん(伊那市)の「ベルージュ」が県知事賞に輝くなど、7人が入賞した。
県の花き研究員や出荷先の東京、愛知の市場関係者ら14人が審査。最優秀の関東農政局長賞には松本地区の大木朋秀さんの「シルクロード」を選んだ。
今年は猛暑と残暑の影響が栽培にも影響を与えたが、多彩な品種が出品され、組合員の熱意がこもった品評会に。一般来場者の目も楽しませた。
堺沢豊組合長は「色彩も豊か。このような機会に情報を交換し、さらに技術を高めていきたい」と話した。
上伊那関係の入賞者は次の皆さん。
▽県知事賞=田中理一(伊那市)▽日本花き卸売市場協会長賞=堺沢豊(駒ケ根市)▽日本花き生産協会長賞=堀友和(南箕輪村)▽宮田村長賞=加藤隆志(同)▽関西生花市場協同組合長賞=那須野明(飯島町)▽神奈川県生花市場協同組合長賞=田中静男(宮田村)▽種苗会社協力会賞=田中徳長(同)▽園芸作物生産振興協議会長賞=田中静男 -
一人ひとりの「梅樹祭」に
宮田村の宮田中学校は28、29日、第49回梅樹祭を開いている。友情を育みながら成長を続ける今の姿を地域へも公開。全校で創りあげようと、趣向も凝らした内容で盛りあがっている。
開祭式では、牛乳パックやペットボトル、ビール瓶などを再利用した「リサイクル楽器」を用いて全校生徒で合奏。
初回から続く伝統の弁論会は各学級の代表者9人が、体験を通じて今考えていることを堂々と発表した。
選択教科の発表では、ダンスあり、ファッションショーありと多彩。一つのことに打ち込む仲間の姿に大きな拍手が寄せられた。
29日は午前8時半から各学級ごとに総合学習のステージ発表。午後12時45分から吹奏楽部の演奏があるほか、校内展示も公開している。 -
県道宮田沢渡線、歩道設置実現に向け現地調査
小中学校の通学路で交通量が激しい宮田村内を通る県道・宮田沢渡線の歩道設置実現に向けて28日朝、県伊那建設事務所と地元の歩行者の安全を考える住民の会ら約60人が「安全総点検」として現地調査した。子どもたちの登校風景を実際に見ながら、具体的に問題点を把握。同事務所は今後さらに地元との協議を深め、効率的な対策を打ち出していきたい考えだ。
「河原町西」から「駒が原」交差点まで815メートルの区間は一部を除いて歩道が未整備。国道153号の渋滞を避ける朝夕の通行が特に激しく、登下校時間帯にあたる子どもたちの安全が危ぐされる。
この日も午前7時20分からの1時間で、500台近い車両が通過。子どもたちのすぐ脇をかなりの速度で通過する車もあり、調査中の参加者がヒヤリとする場面もあった。
4班に分かれて点検したが、県道以外の通学路確保もあわせて調査。終了後は村民会館に移動し、問題点や要望などを地図に落とし込んで意見交換した。
通学路の見直しについては、防犯面などからすぐに代替ルートを確保するのは難しいなどの意見が。
「時間帯の交通規制も必要では」とする声もあったが、「子どもたちが危険にさらされており、できる所からでも歩道を設置して」という要望もあった。
同区間は民家が立ち並んでいる場所も多く、短期間の全線歩道設置は困難な状況。
県伊那建設事務所は色々な選択肢を模索しながら、優先順位をつけて対応を図っていきたい考えで「寄せられた要望、意見を含め絵に書いて地元へ示していく」としている。 -
宮田小で交通安全教室
宮田村宮田小学校は秋の全国交通安全運動にあわせて、学年ごとに交通安全教室を開いている。27日は1、2、4年生が合同で実施。ダミー人形を使った衝突実験などで事故のおそろしさ目で見て感じ、安全確認の大切さを再徹底した。
県交通安全支援教育センターを講師に迎え、衝突のほか、ドライバーの死角や巻き込み事故につながる内輪差について実験。
講師は繰り返し「車は急には止まれないし、青信号でも安全ではない。必ず自分の目で見て何度も確認してください」と、子どもたちに呼びかけた。 -
安協宮田支会が交通指導所開設
秋の全国交通安全運動にあわせて宮田村の伊南交通安全協会宮田支会(橋爪利夫支会長)は27日、通行車両に安全運転を呼びかける交通指導所を村内の国道153号で実施した。
支会役員と駒ケ根署員の10人が役場前の国道に立ち、啓発チラシなどを通行車両に配布。「速度の出し過ぎに気を付けて」など声をかけながら手渡した。 -
上伊那郡南部小学生オーケストラ鑑賞
駒ケ根市、宮田村、中川村の各小学校の6年生児童が生のオーケストラの響きに触れる「上伊那郡南部地域小学6年生音楽鑑賞教室」が28日、駒ケ根市の市文化会館大ホールで開かれた。駒ケ根市文化財団主催。児童ら約400人が「リュウ菅野&アルティスタ・コルダ・オーケストラ」の演奏を聴いた=写真。同オーケストラは約30人の演奏者全員が若い女性で服装もカジュアルなことに加え、ほとんどがいすに座らず立ったまま演奏するユニークな楽団。クラシックだけでなく、映画音楽なども多く演奏することから堅苦しさを感じないステージが人気を呼んでいる。児童らもリラックスした雰囲気で演奏を楽しんだり、楽器についての解説を聞いたりした。
ブラームスのハンガリー舞曲第5番では、児童らも手拍子で演奏に参加。菅野さんの指揮に従って手拍子をゆっくりしたリズムからだんだん速めて曲の雰囲気を盛り上げるなど、オーケストラと共演する一体感を楽しんだ。 -
見て知って参加して、村民運動会の競技内容を番組で解説
宮田村の村民運動会は10月14日に開くが、村の体育指導員がケーブルテレビの行政番組を使って競技内容を分かりやすく説明している。
運動会は全22種目だが、新種目の「4人でGO脚」を含む特に分かりにくい4種目を解説。実際に体育指導員と公民館職員が競技を行い、番組収録した。
「個人では把握できないような部分を特に注意してみました。当日は多くの人に出場してほしいですね」と指導員の原博さん。
収録した内容は「宮田村だより生涯学習情報・スこまうすゆきそう・ス」で放映。
初回は28日午後7時で、以降は同9時、同11時、午前6時半、同8時半、午後12時半の毎日計6回。10月4日まで1週間放送する。 -
夏まつりの行方は?
2年に一度の宮田村のみやだ夏まつりは来年が開催年にあたり、村は25日に各区長から今までの反省も踏まえて意見を聞いた。「動員的な受け止めをして参加している人も多い」といった意見や、今までも議論になった内容のマンネリ化などが再度浮上。村は昨年のまつり後の反省会で前向きな意見が寄せられたこともあり、開催を前提にしているが、費用対効果などの面からも岐路に立っている。
当初は毎年開催していた夏まつりだが、2004年から隔年に変更。前回の昨年は各区が中心となる従来の踊りに加え、参加団体を募って新たな取り組みを掘り起こすなど、改革も進めている。
村商工観光係は、区長会の意見を集約して来年の開催に向けて前進させる予定だったが、再度検討を深めることに。
「色々な面で曲がり角に来ていることも確か。改めて区長さんの意見など聞きながら議論を深めていく」と同係は話す。 -
プラムわくわくカード一新
ポイントが貯まると商品券に交換できる宮田村の商店22店で使えるプラムわくわくカードが10月1日から、システム導入で新しくなる。10月末までキャンペーン期間として、旧カードからの更新、新規申し込み者全員に10ポイントを進呈。将来的にも客へのサービス向上を図る。
宮田プラムシール会(細田健一会長)が約800万円かけて整備。以前の機器が11年経過して老朽化したため、各種の設定やデータ保存も容易な新しいシステムを導入した。
従来通り100円で1ポイント発行し、400ポイント貯まると加盟店で使える500円分の商品券と交換する。
毎週土曜日は倍額になるほか、11月18日の津島神社境内で開く「えびす講あおぞら市」では、500円の商品券を600円分に交換するサービスも実施。
細田会長は「今後もお客様へ還元していきたい」と話す。
カードの新規申し込みは全22店で10月1日から受け付け。旧カードから新カードへの更新は同日から、白木屋商店、リカーズイリタ、正木屋、塚本薬局、フラワーユーズ、ふじわらの各店で取り扱う。
あわせて同会では新規加盟店も随時募集している -
絶好の秋晴れ、宮田小が遠足
宮田村宮田小学校は絶好の秋晴れとなった26日、遠足を行った。学年ごと元気に目的地へ。歩いて地元の素晴らしさを再発見した。
2年生は郷土の川に親しもうと、天竜川、太田切川へ。村内の大久保ダムを見学したり、川遊びを満喫した。
道中では、栗や木の実を拾ったり、友達同士会話を楽しんだり。徐々に秋色が増す風景を体で感じていた。
他の学年も登山したり、工場やお寺の見学、公園遊びなど多彩な内容で遠足を楽しみ、友情も深めていた。 -
宮田中創立60周年で同窓会が心身たくましくと善意
宮田村宮田中学校の創立60周年を記念して同校同窓会(浦野英喜会長)は25日、100インチのプロジェクターや大型ハイビジョンテレビなど150万円相当を同校に寄贈した。「心身たくましい子どもに育ってほしい」との願いから、記念誌や記念式典を行うのではなく、生徒にとって有意義な実用品を選択。同窓生や地域の多大な善意に、同校や村教育委員会は「生徒の成長した姿で恩返ししていく」と感謝した。
同窓会は創立35周年、50周年にも記念事業を行なっているが、今回はあえて「子どもたちのために実のあるものを贈ろう」と重視。当初80万円を目標に同窓会員や地域の賛同者に善意を募ったが、倍近い寄付が集まった。
給食のランチルームで使う丸イス320脚、DVDプレイヤー2台、スポットライト一式、さらに各教室分の電波時計11台も購入。
この日は浦野会長、副会長の田中正登さん、春日敏治さん、会計の加藤瞳さんが同校を訪れ目録を手渡した。
新井洋一教育長、帯刀昇校長は「いずれも学校教育に欠かせない備品。皆さんの厚意をかみしめ、大切に使わせて頂く」と感謝。
浦野会長は「学校のみんなが使えるものを選んだ。厳しい時代だからこそ、子どもたちの心と体の健全を願ってます」と話した。
同校は1947(昭和22)年創立で、卒業生は3月末現在で7037人を数える。 -
県道歩道設置、井水の安定対策求めて区長会が村長に要望書を提出
宮田村区長会(会長・縣忍町三区長)は25日、小中学校の通学路で交通量が激しい県道宮田沢渡線の歩道設置、太田切川から取水する井水の安定恒久対策を求め、清水靖夫村長に要望書を提出した。
歩道設置は沿線地域に「歩行者の安全を考える住民の会」が今年3月に発足したが、県は現在までに事業採択していない。
同会は近く通学時間帯の様子を現地診断する予定だが、縣会長から要望書を受け取った清水靖夫村長は「危機的状況を訴えていくことが重要。村としても県へ強く求めていきたい」と答えた。
また、太田切川の河床変化により、農業用水として取水する丸山井、大田切井、大久保井の3井水が日常的に苦慮している点についても要望。
安定して取水できる恒久対策を早急に求め、清水村長は「昨年の災害も通じて大変だという想いは共有している。経費もかかり難しい問題だが、機会があるごとに国に申し入れたい」と話した。 -
下水道使用料、来春平均15・13%の引き上げへ
宮田村の上下水道運営委員会(前林善一会長)は26日、来年4月からの下水道使用料金改定を議論。村が諮問した2案を検討したが、子育て支援に配慮する平均15・13%の引き上げ案を了承し、決定した。村は12月議会に条例改正案を提出する。基本料金を300円(27%)値上げするが、子育て支援の観点から平均的な一般世帯の値上げを抑制。事業所など大口利用者の引き上げ幅を高めた。
議会で可決されれば2年ぶりの改定となるが、最も利用世帯が多い月20立方メートルから50平方メートルの値上げ幅を7・9%から12・1%に抑えた。
月20立方メートル利用世帯では、420円値上がりして月額3885円。同30立方メートルでは472円増の5197円、同50立方メートルは597円増の8157円となる。
一方で200立方メートル以上使う店舗や事業所などの大口利用者は、16・7%から18・7%の値上げ。千立方メートル以上使う場合は18万7千円ほどが22万2千円余りになる。
収支安定や交付税が減額されないよう国が示す基準を満たすため、村は04年度から2年ごとに平均15%の引き上げを実施。来春の改定が、当初計画に示した最終年度にあたる。
しかし、村の下水道会計は毎年度1億円の損失を計上し、今後も厳しい状況が想定。
同委員会は今回の改定で、より一般世帯に配慮した改定案を支持して決定したが、将来的な見通しについて心配する声も聞かれた。 -
姫宮神社祭典で浦安の舞
宮田村南割区の姫宮神社秋季例祭は22日に宵祭り、23日に本祭りを開き、地元の女子高生4人が巫女に扮して「浦安の舞」を優雅に奉納した。宵祭りは年番の新田区が余興を用意。寸劇や踊りなど多彩な演目で、華やかに秋祭りを祝った。
同神社では昨年初めて例祭で浦安の舞を奉納。今年も昨年に引き続き地元日本舞踊グループ「鶴乃会」が協力した。
巫女になった4人も昨年と同じ中村千鶴さん、馬場桃香さん、多田井優海さん、吉沢友里恵さん。いずれも今年から高校に進学したが、初心にかえって稽古を積んできた。
「このような地域の祭りに出演し、伝統に親しむことは良いことだと思う」と師匠の中村ゆみさん。
宵祭りでは神社で奉納し、大田切区の大田切獅子とともに舞台にも出演。幻想的な4人の舞姿に、訪れた人たちは固唾を飲んだ。
続いての新田区による余興は楽しく賑やかに。8つの班や有志が練習を積んできた演芸を披露し、歓声があがった。 -
十五夜の風習「オカラコ」を給食で
十五夜の25日、宮田村宮田中学校は上伊那地方に伝わる十五夜の風習「オカラコ」の汁物を給食に。生徒たちは郷土の伝統に舌鼓を打った。
「オカラコ」は季節の根野菜や米をつぶした丸餅を供える風習。十五夜の翌日にみそ汁に入れて食べるのが昔からの習わしだ。
近年では継承する家庭も少ないが、宮田中では4、5年前から十五夜にあわせ、給食で伝統をつないでいる。
この日も大根やカボチャなどが入った汁を食べた生徒たち。同校栄養士の小原啓子さんは「食を通じて少しでも地域の伝統に親しんでもらえれば」と話していた。 -
宮田中「梅樹祭」28、29日に
みんなで創りあげる文化祭に‐。宮田村宮田中学校は28、29日に「第49回梅樹祭」を開く。生徒会など一部の生徒が盛り上がるのではなく、全校で準備段階から協力。環境問題や募金を通じて世界の子どもたちに目を向けた取り組みもあるなど、多彩な視点で学習の成果を発表する。
今年は「証(あかし)縲恷ヲそう今このときこの場所にいる証を」テーマに掲げた。
「一部の人だけでなく、全校みんなで盛りあがることを重視しました」と梅樹祭実行委員長の岸本彩香さんは話す。
必要な資金は地域の協力でアルミ缶を回収。給食の牛乳ビンのふたを全校で5月から集め始め、立派な壁画パネルも完成した。
初日の開祭式は牛乳パックや空きビン、空き缶を再利用したリサイクル楽器の演奏も。
選択教科に加え総合学習の取り組み発表を初めてプログラムに盛り込み、展示やステージで披露する。
学級代表の弁論大会、演劇部、吹奏楽部の発表、運動会形式のわれらの広場なども。保護者や地域にも開放し、友情を深めながら励む今の姿を伝える。
岸本さん、小田切昂軌生徒会長は「とにかくみんなで楽しみ思い出にしたい」と期待。全員で成功に結び付けようと準備は万端だ。主な日程は次の通り。
【28日】開祭式(午前8時50分)▽弁論会(9時20分)▽選択教科発表(10時15分)▽演劇部発表(午後1時15分)【29日】総合学習発表(午前8時半)▽吹奏楽部発表(午後12時45分) -
上高地で・スみやだ・スをPR
上高地で宮田村をアピール?!。宮田村観光協会は来月12日、松本市上高地のアルペンホテルで村内の特産品を展示販売する。同協会は今までも県内の物産展などに参加してきたが、全国各地から北アルプスの景観や自然に親しもうと客が訪れる上高地での単独イベントに、関係者の期待はいつも以上。中央アルプスへの誘客PRの場にもしたい考えだ。
同村大原区在住の辰野恭子さんが代表を務める織物制作のグループが来月、同ホテルで展覧会を開催することをきっかけに話しが広がり、丸ごと宮田村をPRする機会を得た。
同協会事務局の村産業建設課は「又とないチャンス。上高地を訪れた人たちに、次の機会は宮田、中央アルプスへ足を運んでもらえるようPRしたい」と話す。
会場では村内産の山ぶどうでつくる赤ワイン「紫輝」「駒ケ原」のほか、ときわのドレッシング、スモークウッドくるみの信州サーモンの燻製、宮田とうふ工房の大豆ドーナツ、フルーツファームひおくの果物ジャムなど、村のおいしい名物を満載。
生産者や村職員らが直接、客とふれあい、村の良さをアピールする予定だ。 -
十五夜の「オカラコ」特別展
今年の十五夜(仲秋の名月、旧暦の8月15日)は9月25日にあたるが、宮田村民会館内にある向山雅重民俗資料館で、村内に伝わる十五夜の風習「オカラコ」の供え物を再現した特別展示が行われている。
村内では米をつぶして丸い鏡餅のようにした「オカラコ」を十五夜に供える風習があったが、現在では継承している家庭はごくわずか。
村教育委員会は「身近にあった習わしを見つめ直してもらおう」と昨年に続いて特別展を企画した。
町三区の白鳥静子さんが手作りしたオカラコに、里芋などの根菜、お神酒、ススキなどを昔ながらに飾り付け。満月も浮かべて風情を見事に再現した。
訪れた人たちは懐かしがったり、「オカラコって初めて聞くね」と興味深げ。情緒あふれる村の文化を再発見している。 -
企業広告、住民への通知用封筒に掲載、10月から村ホームページにバナー広告
宮田村は住民通知用の封筒に企業広告の掲載を導入し、大田切区の佐藤タイヤ商会(ミスタータイヤマン宮田店)が・ス第一号・スとして初契約を結んだ。村のホームページにも10月から、蓼科高原のホテルがバナー広告を掲載することになった。
上下水道料金通知用の封筒に掲載し、2000通分。期間は9月から1年間、料金2万円で契約を結んだ。
佐藤タイヤ商会は「村のためにもなれば」と掲載理由を話している。
同村は厳しい財政事情の一助にと、企業広告を村の広報紙などに導入。
積極的に封筒やホームページにも企業広告を掲載していく考え。問い合わせは村総務課企画情報係85・3181まで。 -
世話して馬と友だちに、宮田小、中学校特別支援学級が交流学習
宮田小、中学校の特別支援学級の子どもたち9人は20日、馬の世話と乗馬を飯島町のアグリネーチャーいいじまで体験した。ただ楽しむだけでなく、フンの片付けなど一緒に汗して交流。動物と接するなかで、思いやりの心も育んだ。
最初は「ちょっと怖い」と話す児童もいたが、愛らしいポニーにエサをやり「かわいい」と満面の笑顔に。
ポニーより数倍大きいアメリカンクォターホースの「スキップ」のブラッシングも行い、フンを片付けるなど馬房の清掃もした。
「スキップ」と友達になった子どもたち。順番に乗馬も体験し、「気持ちいい」と堂々の騎手ぶりをみせた。
宮田小5、6組と宮田中若草学級の交流は年に数回実施。この日は飯ごうすいさんも行い、若草学級は同所に宿泊して、自然体験を満喫した。 -
議員定数「10」の改正条例案を賛成少数で否決、宮田村議会来春の選挙は現行の「12」で
宮田村議会9月定例会最終日は20日開き、議員提出があった議員定数を現行の12から10に削減する改正条例案を議長を除く11人で起立採決し、賛成4人、反対7人で否決した。村の財政事情と改革に絡めた議会のあり方が争点となったが、来春の村議選は現行と同じ定数で実施することが決まった。新旧の区長ら20人余りが傍聴したが「この議論を今後の議会運営につなげて」と要望も聞かれた。
改正条例案を提出した赤羽正、清水正康、山浦正弘の3氏は討論で、厳しい村の財政事情を考慮すれば議員定数の削減は必要と主張。
村の行政サービスが他自治体と比べて劣る部分があると指摘し、議員の削減で浮いた財源を他の事業にも活用できると訴えた。
反対の立場で小田切敏明氏は、早計な削減は議会の位置付けを定めた憲法の主旨、想いを無視した方向につながりかねないと指摘。
松田英俊氏も「より多くの村民の声を反映するためにも、誰もが出馬しやすい環境をつくることが大切。削減はその門戸を閉じることになり、議会制民主主義の否定になりかねない」と反論した。
さらに両氏は削減以外にも議員報酬のカットなど、改革できる部分はあると説明した。
起立採決では改正条例案を提出した3氏に加え、加藤恭一氏が賛成にまわった。
いつもは空席が目立つ傍聴席は新旧の区長らを中心にほぼ満席。
かつて区長会の一員として2003年に議員定数を当時の16から10に削減するよう議会に答申した経験がある男性も傍聴したが「10人が適正と今でも思う」と話した。
今年区長を務めている男性は「村の財政を考えて議論したことを真摯に受け止め、村のために頑張ってほしい」と話した。 -
旧養魚場後利用事業者の選定持ち越し、資金計画提出後に改めて
宮田村議会全員協議会は20日開き、天竜川漁協が5月末で閉鎖した旧宮田養魚場の後利用事業者を選定する2次審査を行った。しかし、審査対象の2件は資金的な裏付けに不明確な部分も多く、資金計画などを資料として提出してもらい、再度審査することにした。
当初申し込みは4件あったが、申請取り下げなどで2件に。村は1次審査を行って評価を点数化し、議会が行う2次審査にあげた。
小林茂議長は「時間的余裕がないなかで公募したため無理もないが、資金の裏付けを確認しないと前には進めない。出来るだけ早い段階に資金計画を提出してもらい、審査にあたる」と話した。
村の当初予定は9月末をめどに、後利用事業者との契約締結を見込んでいる。 -
新設の環境担当係長に浦野氏、地球温暖化対策を強化
宮田村は19日、10月1日付けの人事異動を内示した。地球温暖化対策を強化するため、住民福祉課住民生活係に環境担当係長を新設。浦野康之氏(45)が総務課企画情報係から昇格し、就任する。
村の環境基本計画の策定などを控えており、世界的な問題でもある温暖化対策の責任者として担当。浦野氏は「今までとは違う分野の業務だが、大切な問題であり頑張って取り組みたい」と話した。
その他の異動内示者は次の通り。カッコ内は旧職名。
▽総務課企画情報係=松下宏(住民福祉課住民生活係)▽住民福祉課住民生活係=紫芝恵美(教育委員会付) -
粘土に夢中、子育て学級
宮田村公民館の子育て学級はこのほど、粘土で一輪挿しをつくろうと挑戦した。親子で楽しむ姿もあり、今後は素焼きして色を塗る。
大原区の仁科智弘さんの指導で、28組の親子が参加。久しぶりに粘土にさわる若い母親も多かったが、みんな夢中になって励んでいた。
仕上げた作品は11月の村文化祭に出品する計画だ。 -
公民館ヨガ教室が閉講
宮田村公民館のヨガ教室は19日、8回に渡る本年度全日程を終え閉講した。約30人が3カ月余りに渡って自身の体と向き合ったが「今後も続けていきたい」と好評だった。
国際ヨガ協会伊那学園の三澤裕子さん、壬生美代子さんを迎えて2年目の講座。女性にまじって男性の参加者もあり、呼吸しながら体をストレッチするヨガの世界にふれた。
この日も心地良い汗を流し、最後に三澤さん、壬生さんは「継続が力になる。これからも続けていって」と呼びかけた。
受講者の有志からは、自主サークルをつくって活動を継続しようという話しも。
公民館は来年度も開講を予定している。