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子どもたちもパイロット、宮田村ラジコン愛好会がインドア飛行会
宮田村ラジコン愛好会(竹内浩一会長)はこのほど、宮田小学校体育館でインドア飛行会を開いた。箕輪町から飯田市まで愛好家約20人が参加。地元の子どもたちも加わり、ラジコンヘリコプターや飛行機を巧みに宙に舞わせた。
竹内さんは初心者にも手軽に飛行を楽しんでもらおうと、小型電動ヘリを円盤型に改良。
この日も地元の小学生数人が挑戦し、機体が宙に浮くと「ワーッ」と歓声があがった。
送信機で操りながら、飛ばす醍醐味を心ゆくまで満喫。
「誰でも楽しめるのが今のラジコンの世界。多くの人に味わってもらえれば」と竹内さん。今後も飛行会を予定しており、メンバーも随時募集している。 -
職員労組と住民有志が協働で花のプランターを村施設に
宮田村職員労働組合と住民有志は12日夕、役場と3つの保育園、小中学校玄関周辺にマリーゴールドの苗を植えた計50鉢のプランターを設置した。
「多くの人が利用する村の施設に彩りを」と3年目の・ス協働作業・ス。大田切区の花卉農家がタネを提供し、大久保区の吉沢小百合さん方で苗にまで育てた約300本のマリーゴールドをこの日、プランターに移植した。
約40人が参加して協力。「きれに咲いてね」と丁寧に植え付け、各所へプランターを運んだ。
同組合の小林敏雄委員長は「小さい村なのでこれからも機会あるごとに、職員と住民が協力してやっていければ」と話した。 -
おやじ道場が活動スタート
熟年男性が語らい、ふれあい、挑戦する宮田村公民館の「おやじ道場」は13日、村民会館で新たに開講した。活動を通じて男の友情を深めたいと、60歳から80歳までの13人が参加。初回はそば打ちに取り組み、慣れない厨房に戸惑いながらも、少年のように柔和な・スハニカミ・スの笑顔が広がった。
この日は、参加メンバーでもある秋山泰久さん=南割区=と松尾清光さん=町三区=が指導。
着慣れないエプロンを身に付けた・スおやじ・スたちが、悪戦苦闘しながらそば打ちに励む姿があった。
「見てるよりもやってみると、本当に難しい」と話すが、表情はとても穏やか。
会話も楽しみながらせっせと手を動かし、「家へ帰っても練習したい」と、さっそくそば粉を分けてもらっているメンバーもいた。
汗を流して手打ちしたそばは、きしめんのように太かったが、忘れられぬ思い出の味に。「これがまた最高ね」と笑顔がはじけた。
妻が入会を申し込んだという町三区の坂駄一人さん(73)は「仕事では多くの人と接してきたが、振り返ると地元との交流が希薄だった。同じ地域に暮らすおやじ同士、新たな人間関係を築いていければ」と話した。
今後は月に1回開き、多彩な挑戦も交えて気軽に楽しく活動を続けていく。 -
ますます青春、熱き戦い再び
村ナイターソフト40歳以上のリーグ戦開幕宮田村ナイターソフトボール会の40歳以上を対象にした「ますます青春リーグ」は13日夜、宮田球場で開幕した。3年目のシーズンを迎え、混合を含めた3チームを編成。総当りで26日まで熱戦を展開する。
開幕試合は石沢KSCとリバースの混合チームが新田区のエラーズと対戦。
初回から本塁打が飛び出す打撃戦となったが、難しい飛球を果敢に捕球するなど、若々しいハッスルプレーも目立った。
ますます青春リーグは、若者も参加する正規のリーグ戦が消防団の訓練の関係で中断となる6月に開催。
ベンチを暖めがちな中高年の選手の出場機会も増えると好評で、ベテランらしい味のあるプレーに磨きもかけている。
「往年の名選手がいっぱい。年齢関係なく、和気あいあいと楽しんでいます」と同会の小林強会長。
この日に試合がなかった河原町クラブと大久保スターズの混合チームは19日に試合に臨む。 -
宮田こだわりのマスの燻製、養魚場閉鎖で・ス煙・ス消え
宮田村新田区の平沢秋人さん、明子さん夫妻が10年かけて村の特産品に育てたニジマスの燻製(くんせい)。マスを仕入れていた近くにある天竜川漁協の養魚場が5月末で閉鎖し、地元にこだわった逸品は姿を消そうとしている。養魚場の存廃の行方は宙に浮いた状態が続いているが「とりあえず今の段階ではこれで終わり」と夫妻は話す。
9日には仕入れた最後のマスの燻製も終了。ワイン樽を再利用して手作りした「燻製器」からも煙が消えた。
「淡々とした気持ちね。宮田の味だから、村のマスじゃなければ作れないだけ。今まで続けられたのは妻のおかげさ」。
仕上った最後のマスの燻製一枚一枚に目を配りながら秋人さんはつぶやいた。
毎年、特産品を集めた県内各地のイベントに燻製を出品。極力夫妻2人で会場に足を運び、接客した。
採算を度外視し、来てくれた人たちに「ありがとね」と気さくに声をかけてサービスした明子さん。
客とのかけあいの中で認知度は高まり、交流の広がりも。みやだの燻製を求めてリピーターは確実に増えた。
養魚場閉鎖の一報を聞いて「これからどうなるの」と心配して遠方から電話してくれる人も少なくない。
村内に南信州ビールの醸造所が建てられた時、「何かつまみになるものを」と作り始めた燻製。
忙しい農業のかたわらで困難にも直面したが「それ以上の感動」にも浸りつつ、夫妻のマスの燻製づくりはひとまず休止となる。 -
伊南事業場防犯協力会総会
伊南4市町村の126事業場でつくる伊南事業場防犯協力会は8日、総会を駒ケ根警察署で開いた。正副会長の改選が行われ、会長には91年度から会長を務めてきた山浦義人さんに代わって南信精機製作所(飯島町)の片桐光繁さんが選出された。片桐さんは「スムーズに運営できるよう精いっぱい努力したい」と抱負を述べた=写真。
副会長5人には上伊那農協駒ケ根支所(駒ケ根市)の春日一衛さん、帝国通信工業赤穂工場(駒ケ根市)の松田良一さん、タカノ(宮田村)の鷹野準さん、鈴木プレス工業(飯島町)の鈴木良男さん、宮下建設工業(中川村)の宮下進吾さんがそれぞれ選出された。任期はいずれも2年。
駒ケ根署の山本修作署長は「管内の犯罪は減少傾向にあるがまだまだ多い。伊南6万人の安全を守るため、防犯体制を確立して事件が起こりにくい環境を整えていってほしい」と呼び掛けた。 -
コムスンのサービス利用者村内で2人
訪問介護大手のコムスンが厚生労働省から事業所指定の打ち切り処分を受けた問題で、宮田村内では2人が同社のサービスを受けていることが8日、同村議会全員協議会に報告された。
議員からの質問に小田切和美住民福祉課長が答弁し、上伊那管内には訪問介護ケアセンター、多機能型居宅介護施設、認知症型対応グループホームの3事業があると説明。「(担当職員には)最善を尽くして対応するように指示している」と話した。 -
森林と遊歩道整備に住民の力を 村育樹祭にあわせ16日に整備作業
宮田村産業建設課は第21回村育樹祭を16日午前8時半から開き、、一般住民に参加を募り森林整備作業と遊歩道の案内看板設置作業を行う。
村と住民の・ス協働・ス作業の一環。昨年10月にも遊歩道「こもれ陽の径」で柵の修繕作業を行ったが、育樹祭とタイアップするのは今回が初めて。
当日は午前8時半に新田区のタカノ南平工場北側の用地に集合。上の宮浄水場付近と村マレットゴルフ場内の遊歩道一帯で作業する。
周辺の除伐、下草刈りのほか、遊歩道の案内看板を設置。観光資源としての周辺整備も協働で進める。
作業のできる服装でスコップやナタ、ノコギリなど用具持参。3つの班に分かれて作業する。
詳しくは村産業建設課建設林務係85・5863まで -
名水地ビール災害乗り越えて「梅が里麦酒」7月発売
豪雨災害乗り越えて名水地ビール今年も‐。宮田村の住民有志でつくる村おこし実行委員会は、村内の酒販店と協力して「梅が里麦酒(ビール)」を7月6日に発売する。昨年まで2年間は「伊勢滝の風」の銘柄で村内の山中にある同滝近くの湧き水を原料に用いたが、昨年7月の豪雨災害で取水困難に。しかし「定着してきた特産ビールを絶やすまい」と、村の伝説にちなみ誕生した梅公園(新田区)の湧き水を新たに用いて、再出発する。
9日は現地で採水祭を開き、関係者約20人が出席。梅伝説で交流のある奈良県五條市御霊(ごりょう)神社の藤井治宮司を招いて神事を行った。
村内に醸造所がある南信州ビールに製造委託。1000リットルを製造し、330ミリリットル瓶で3千本を村内酒販店6店のみで限定発売する。
中央アルプスの山麓にある梅公園の地下から湧出する水は「硬さもあり、ビール原料に適している」と同醸造所の竹平考輝さん。
ドイツ風ホップを用いて、今までの同社製品にないキレのあるタイプに仕上るという。
名水地ビールの火付け役となった「伊勢滝の風」。最初に立案した酒販店活性化委員会の細田健一委員長は「今年はどうなるかと考えていたが、また多くの人に飲んでもらえる」と新製品を歓迎。
水と梅をキーワードに村の活性化に取り組んできた村おこし実行委員会の平沢英夫会長、田中一男副委員長は「活動の集大成。素晴らしいビールになるはず」と期待を寄せた。 -
ALT採用で学習に広がり
上伊那地方で唯一、教育現場に外国語指導助手(ALT)がいなかった宮田村。本年度同村教育委員会は初めて採用し、宮田中学校に豪州出身のアダム・コラールさん(34)が着任した。授業を補佐するだけでなく、生徒たちが日常的に英語にふれる機会を提供。宮田小学校のクラブ活動にも協力するなど、子どもたちの視野を広げる意欲に変化をもたらし始めている。
宮田中の生徒会活動。子どもたちと陽気に英会話でふれあうアダムさんの姿があった。
昨年度まで宮田小、中学校は、県立赤穂高校(駒ケ根市)のALTを年に数回招き授業を行ってきたが、村は国際教育充実の観点などから常勤採用を本年度初めて予算化した。
「日常的に英語であいさつしたり、話してくれる人がいることは大きい。積極的に英語であいさつを返す生徒の姿も目立ってきた」と唐澤久樹教頭。
宮田中の授業支援が主なALTの役割だが、宮田小学校はクラブ活動に新たに英語クラブを発足させ、アダムさんを講師に招いた。
女子ばかり7人の部員は当初、慣れない英語に戸惑いも。しかし、ゲーム感覚も取り入れながら楽しく教えようとする姿勢に、児童の学ぶ意欲も積極性を見せ始めている。
村公民館もアダムさんを招いた講座を開こうと構想を練り始めるなど、地域も巻きこんだ学習の広がりに関係者も期待を寄せている。 -
宮田中で「頭髪集会」
宮田村の宮田中学校生徒会生活委員会(鈴木貴典委員長)は6日、全校参加で自分たちの身だしなみを考える「頭髪集会」を開いた。10年ほど前に当時の生徒たちが議論を重ねて頭髪の制限が緩和された経緯があり「先輩の苦労と努力を無駄にせず、中学生らしい身だしなみを考えよう」と呼びかけあった。
各学年の代表者が作文を発表。1年の小田切瞳さんは服装の乱れを指摘し、2年の春日悠佑君は「頭髪など身だしなみを整えれば、学校の雰囲気も良くなる」と訴えた。
3年の寺田拓郎君と松尾美奈子生活委員会副委員長は、集団生活のうえに中学校は成り立っていると強調。
「規則があることを考え、正しいことなのか考えて。個性を発揮したいならば、学校生活の他の所にあるはず」と話した。
同校は95年まで男子は丸刈り、女子は肩までと髪型を規定。当時の生徒会が1年かけて議論し「生活に適した清潔で活動的な髪型」に変更した。
以来毎年年2回、頭髪集会を開き、髪型含め生活全般を見直す機会にしている。 -
学校週5日制対応講座が6年目
宮田村教育委員会が住民ボランティアの力を活用し、週末休みの子どもたちを指導する「学校週5日制対応講座」が今年も開講した。お茶や体操、工作など幅広い12講座を用意。6年目を迎えたが、学校生活では学べない体験もできると好評。今年も小中学生のべ147人が登録し、地域の育む力にもつながっている。
各講座は月に1縲・回程度開講。教えるのは全員が住民有志で、自分の特技を活かして指導している。
「楽しいいけばな」には、女子ばかり数十人が参加。初年度から開講している人気講座のひとつだ。
学校の授業とはひと味違うゆったりとした雰囲気。「まずはお花と友達になって楽しむ。草花とのふれあいの中から、自分の想いを形にしていってもらえれば」と講師の小田切孝子さん=北割区=は話す。
学年が違う子どもたちが肩を並べ、和やかな中にも真剣に取り組む姿が。11月の文化祭で作品を発表するほか、季節の花にも挑戦するという。
その他の講座も目標も設定しながら、意欲的に活動。子どもたちの休日に一石を投じている格好だ。
「今までは子どもたちとの関わりがが希薄だったと話す講師も多かったが、交流の機会が増えたと好評です」と村教委の担当者は話す。 -
ヨガ教室開講
宮田村の宮田公民館ヨガ教室は5日、村民会館で開講した。国際ヨガ協会伊那学園の三澤裕子さん、壬生美代子さんが講師。9月まで全8回開く。初回から呼吸を整え、体にジンワリと響く心地良い汗を流した。
好評で昨年に続き2回目。男性2人を含む29人が参加した。
初めて体験する人も多かったが、呼吸しながら体をストレッチするヨガの世界を満喫。額にはうっすらと汗も浮かび、受講者たちは「少しきついけど、気持ちがいい」と話した。 -
養魚場後処理問題で庁内に対策グループ設置へ
西山山麓観光考える住民参加の研究会も宮田村の清水靖夫村長は5日の村議会6月定例会一般質問で、天竜川漁業協同組合が5月末で事実上閉鎖した新田区の宮田養魚場の後処理について答弁。庁内に対策グループを設置して、土地契約や権利面など含め当面の問題解決に向けて検討していくと明らかにした。
「半世紀に渡る歴史があり、(今後に向けた)しっかりとした指針を構築する必要がある」と答え、養魚場が村の資源財産であるという考え方も示唆。
同漁協が事業継続できなかった理由なども検証して明らかにしながら、施設の存廃も含め村としての後処理対応を検討していく姿勢を示した。
同養魚場は漁協所有の土地だけでなく、村有地なども混在する。漁協側は村有地を返還したい意向を申し入れ、さらに所有している土地の買い上げも村に打診している。
養魚場をめぐる動きでは、何らかの形で施設を存続しようとする動きが民間などにもあるが、具体的にはなっていない状況。施設と数万匹ともいわれる魚が残り、宙に浮いた状態が続いている。
将来を見据えながら、様々な権利契約問題などの精査も課題。対策グループは、あらゆる状況を想定しての検討に迫られる。
村長はまた、養魚場や宮田高原周辺を含めた西山山麓の観光活性化策を住民参加の研究会を発足させて、検討する考えも示した。 -
学校の・ス宝・ス、生徒たちが収獲
宮田村の宮田中学校は5日、校内に植えてある約60本の梅の収獲作業を行った。
梅は同校のシンボルで、先輩から受け継ぐ・ス宝・ス。各学級で担当する木を決め、緑化委員会とともに日ごろから管理している。
全校生徒が参加したこの日の作業。緑に輝く実を丁寧にもぎとり、収獲の喜びに沸いた。
世話になった地域の人に配ったほか、一部は販売。梅ドレッシングなどにも加工し、給食でも味わう予定だ。 -
大田切の県単農道2車線と歩道確保へ
宮田村大田切区と新田区をつなぐ県単農道事業で、広域農道と国道153号を結ぶ大田切の区間は全線で2車線と歩道を確保して整備される見通しになった。県は2003年、財政難を理由に同区間の事業縮小を発表。しかし、地元や村などは、当初計画通りの整備を県に求めていた。村は引き続き、貴重な動植物保護を理由に中止となった広域農道から西側の331メートルの区間についても再考を県に要望する。
全幅9・2メートル(うち歩道は2・5メートル)の2車線道路として01年度に着工。しかし03年に全線の2車線確保は見直され、区間の一部は待避所などを設ける「1・5車線」に格下げされた。
・ス復活・スとも言える今回の事業見直しにより、全線でほぼ当初計画通りの幅員に。数十メートルのみ幅員が狭くなるが、2車線と歩道は確保できるという。
03年に事業縮小が明らかになって以降、地元住民や地権者らでつくる整備推進委員会は、1・5車線では安全面、経済効果などに影響が大きいと懸念。
村とともに県へ再考を促し、昨年には三者立会いのもと、現地調査にこぎ着けていた。
JR飯田線と農道が立体交差する線路高架橋が5月末までに完成。本年度末までに広域農道から国道の全区間が完工する運びだ。
4日の村議会6月定例会冒頭、清水靖夫村長は経過を説明した。 -
祇園ばやしけいこ
あばれみこしで知られる宮田村伝統の津島神社祇園祭りの祇園ばやしを演奏する「子ども祇園ばやしの会」のけいこが始まっている。7月21、22日の本番に向けて3日、2回目のけいこが津島神社境内にある町二区公民館で行われた。小学1年縲恍・w3年までの約30人が参加し、祇園ばやしの会(川手友幸会長)の会員らの指導を受けながら『あげは』『花ばやし』などの曲を熱心に練習した=写真。けいこは週に1回程度行っていく。
子ども祇園ばやしの会は将来に伝統を引き継ごうと82年に発足し、毎年の祭りを盛り上げてきた。25周年を迎えた今年は記念として6曲を収めた自主製作のCDを制作し、関係者に配布した。 -
宮田村春季スポーツ大会
宮田村春季スポーツ大会が3日開かれ、村内の3会場でソフトボール、ソフトバレー、ゲートボールがそれぞれ行われた。ソフトボールは宮田球場で行われ、参加者は強い日差しも気にせず、元気いっぱいでグラウンドを駆け回った=写真。時折、凡フライを・スばんざい・スするなどエラーも出たが、「ドンマイ」と仲間同士で声を掛け合いながら、和気あいあいでプレーを楽しんでいた。
上位は次の通り。
▼ソフトボール(1)新田(2)大田切(3)北割、南割▼ソフトバレー(1)町三(2)新田(3)町一、つつじが丘▼ゲートボール(1)町一(2)新田(3)大原、北割 -
宮田ビジネス学院、県伊那技専の訓練事業受託
宮田村商工会(前林善一会長)が運営する宮田ビジネス学院は1日、県伊那技術専門校が行う求職者対象の訓練事業を受託し、ITビジネス応用力養成コースを開講した。同様の国の事業を2004年から受託するなど、指導力に定評ある同学院。初めての県の事業受託に「今後も地域経済の発展のために人材教育に力を注いでいきたい」と話す。
国の緊急雇用対策を受け、県の技術専門校が離転職者の再就職を促すため、外部に訓練事業を委託するようになってから3年。
伊那技専では今年、ヘルパー養成講座を行う別の民間教育機関と、一般を対象にしたビジネス、パソコン教育に力を注ぐ宮田ビジネス学院を委託先に選んだ。
「全国的にも評価される実績があり、職業紹介にも力を入れている。地域密着型で期待している」と同校の石川秀延校長。
同学院の責任者でもある商工会の湯沢健二さんは「我々の人材教育が認められたことはうれしい限り。商工会は商工業の発展が目的。それには地域の人材のレベルアップは必要不可欠」と話す。
同コースには11人の女性が受講。8月末まで計372時間の訓練を積み、パソコン、簿記各検定3級の取得などを目指し、スキルアップを図る。 -
中央アルプス駒ケ岳開山式、豪雨乗り越え今季に期待
中央アルプス駒ケ岳の開山式は1日、山々を一望する新田区の村文化会館で開いた。村観光協会の主催。7月豪雨災害の打撃から立ち直り、多くの人に観光や登山を快適に楽しんでもらいたいと70人近くの関係者が神事で祈願した。
例年の開山式はキャンプ場がある宮田高原も含めて行っているが、今年は7月豪雨災害の影響で閉鎖中のため駒ケ岳のみに。
自然の猛威を色濃く残す中での式となったが、山岳観光の復活を期して、地元の「梅が里宮田太鼓」の演奏で力強く景気付けした。
駒ケ岳も昨年は7月豪雨で最盛期に打撃。ロープウェーが休止するなどして客足が伸びず、宮田側の利用者は5万4819人と前年より1万8千人近くも減った。
今季は巻き返しの1年となり、同観光協会は7万人台の回復を見込む。
現在の駒ケ岳は残雪が例年よりも多く、冬山の装備が必要。影響も懸念されるが、7月5日からは今年も上下伊那の中学校20校、2880人の生徒たちが集団登山するなど、多くの人たちが夏山を満喫する。 -
再整備活性化の是非問うアンケート実施、JR宮田駅前東地区の1ヘクタール
再整備活性化に向けた議論が始まっている宮田村のJR宮田駅前東地区の約1ヘクタールについて、周辺地域の代表らでつくる「中心市街地研究会」は、対象区域内の地権者と借地、借家で住む全24世帯を対象に、整備活性化の必要性の是非などを問うアンケート調査を実施する。今月中には結果をまとめ、住民合意のうえで次の検討段階に進んでいく考えだ。
アンケートには整備の必要性から、現状の課題と整備する場合に求められる点、整備手法などの項目を設定。
各設問は是か非かを選択する方式で、駅前について気付いた点などを自由に記入する欄も設けた。無記名で行う。
31日夜は対象世帯を集めて懇談会を開き、議論が始まった2005年12月から現在までの経過を説明。アンケート調査を実施したい意向も示し、出席者からは賛同を得た。
「全員の意識が統一されないと整備は難しい。皆さんの意見を聞くうえで、次の段階を踏みたい」と研究会代表世話人の宮下進八郎さん。
村産業建設課の平沢正典課長も「このような整備で今は、行政が計画を立てて住民に示す時代ではない。居住形態も混在しており、住民の皆さんが一つずつ積み上げて頂くのがベスト」と話す。
アンケートは10日ころまでに回収し、再度対象区域の住民と懇談会を持ち、調査結果をもとに今後の進め方をはかる。 -
駒ケ根警察署協議会委員に辞令交付
駒ケ根警察署の業務運営について意見、要望を提言する警察署協議会委員の任期満了に伴い1日、再任4人、新任3人の委員に同署で辞令が交付された=写真。辞令書を手渡した松井君子県公安委員は「警察と一緒に安全、安心の地域づくりをしていくため忌憚(きたん)のない意見、提言を行い、地域の代表としての役割を果たしてほしい」と呼び掛けた。
警察署協議会は警察改革の一環として01年6月1日、全国一斉に設置された。任期2年。再任は1回限り。
委員は次の皆さん。
▽会長=小平佳司(駒ケ根市)▽副会長=小池長(駒ケ根市)▽書記=桃沢伝(中川村)▽委員=上村千代子(駒ケ根市)小林登(宮田村)倉沢公則(飯島町)折山旭(同) -
かかし隊が親子で田植え
宮田村公民館の親子体験講座「われら、かかし隊」は26日、田植えに挑戦。泥にまみれ、手で稲を植えた。発隊2年目の今年も先日植えた野菜栽培とあわせ、稲作も体験していく。
慣れない泥の感触だが、すぐにチビッコたちは順応。尻ごむ親を前に、次々と苗を植える姿もみられた。
「大きく育つといいね」と額に汗して笑顔満面。今後も外での体験活動が続く。 -
宮田村営農組合総代会
宮田村営農組合(原田博安組合長)は30日夜、通常総代会をJA宮田支所で開いた。本年度も担い手育成と法人化に向けた検討を進める。
課題のひとつで各地区で違う作業受託料金の統一化も検討を推進。複式簿記会計の整備にも取り組む。
大型特殊免許取得に補助を出すなど、機械オペレーターの育成も継続。無人ヘリの防除中止に伴い、指導による病害虫防除にも力を注ぐ。
定款を一部変更し、出資方式を採用。村農業農村支援センターが導入予定の地図情報システムとあわせ、作業を受託する組織基盤を強化する。 -
祇園祭の華・ス阿波踊り・ス練習開始
7月21日の宮田村津島神社祇園祭宵祭りに華を添える「阿波踊り信州宮田連」の練習が30日夜、村武道館で始まった。有名なあばれみこしの勇壮さに対し、19年目を迎える同連の踊りは優雅さで観衆の目を集める。今年も50人ほどで参加する予定だ。
指さばき、軽快なステップと、確認しながら練習。初日から踊りを満喫し、心地良い汗を流した。
小中学生と中高年者が多いが、若い女性たちも新たに数人加わり、一層華やかに。
みこしだけでなく、多くの人が祭りに参加できるようにと始まった阿波踊り。
今年も指導を受けた東京・高円寺の阿波踊り菊水連から約30人が祭り当日訪れ、一緒に踊りの輪に加わる。逆に8月22日には宮田連が高円寺の「阿波おどり」に参加する。
北原健一連長や小木曽広子副連長は「踊りを通じて交流の輪がどんどん広がれば」と期待を寄せる。
新たなメンバーも随時募集中。当初の練習は毎週水曜日で、6月末からは土曜日も行う。問い合わせは小木曽さん85・2609へ。 -
伊南行政組合議会
伊南行政組合議会は31日、第3回定例会を開き、人事2、報告2、条例1の計5議案を原案通り同意、可決して閉会した。駒ケ根市議会議員の改選により議員が交代したため、正副議長の改選、常任委員の選任などが行われ、指名推薦により議長に小林茂氏(宮田村議会)、副議長に前原茂之氏(中川村議会)が選出された。監査委員には堀内祥平さん(71)=飯島町田切、塩沢崇さん(62)=駒ケ根市南割=が選任された。
一般質問で馬場宣子議員が昭和伊南総合病院の医師不足の現状と対策について質問したのに対し中原正純組合長、千葉茂俊院長は、5月現在、昨年度比2人減の常勤30人体制だが8月に1人、12月に1人の医師を補充できる見通しだ竏窒ニ回答した上で、医師の確保に今後も全力を尽くしていくと述べた。
委員会構成は次の通り。
▼消防衛生委員会=織田信行(委員長)木下力男(副委員長)坂井昌平、宮沢勝人、平沢晃、前原茂之、松村隆一、小林茂、松田英俊▼保健福祉委員会=竹内正寛(委員長)桃沢時江(副委員長)塩沢崇、馬場宣子、宮沢清高、松下寿雄、内山淳司、牧田茂成▼議会運営委員会=竹内正寛(委員長)牧田茂成(副委員長)木下力男、織田信行、松下寿雄、前原茂之、桃沢時江、小林茂 -
宮田小給食委員会が地元農家と交流、給食用野菜の種まきを体験
宮田村の宮田小学校給食委員会は29日、給食に使われる農作物の栽培に直接ふれたいと、駒ケ原で農業を営む宮嶋正明さんを訪ねた。ホウレンソウと小松菜の種まきを体験させてもらい、安全安心な給食に尽力する地元農家の苦労を実感。感謝の想いも一層強くした。
同委員会は昨年度も農家見学を行ったが、今年度は「実際に体験したい」と計画。
宮田小、中学校の給食に農産物を納入する「宮田学校給食を育てる会」の会員である宮嶋さんが快く受け入れた。
ハウスの中で、手播きと機械播きを体験。風で吹き飛ばされそうな小さな種が、大きく実ることも祈りながら汗を流した。
宮嶋さんは、安全安心な農産物にするため、農薬を必要最小限にしているとも説明。
虫が入らないためにハウスをネットで囲んでいると紹介すると、子どもたちは熱心に耳を傾けていた。
体験の様子をビデオで撮影していた委員長の樋口慎吾君は「苦労を少しでも知ることができた。これからも感謝して給食を食べたい」と話した。
このビデオは6月18日から始まる学校の給食週間中に、全校放送で流す予定だ。 -
日発運輸の新たな営業所が宮田村に竣工
日発運輸(本社・横浜市)が宮田村北割区の広域農道沿いに建設を進めていた伊那営業所が完成し30日、竣工式が現地で開かれた。近隣で6つの自動車部品工場を展開する親会社の日本発条の材料、製品が当初の主な取り扱い。駒ケ根市内に分散していた物流機能を集約する役割を果たし、合理化を図る。
2カ所に分散していた物流機能を集約し移転。従業員20人もそのまま移る。
同村内にある日本発条伊那工場の至近距離に位置。同工場が余分な在庫を持たないように合理的な物流体制を支援する。
朝6時から深夜まで大型トラックの定期便が出入りし、1日40便ほど。月間取り扱い量は部品だけで約800トンを見込む。
敷地は1万890平方メートル。材料と製品の保管、積み込みと3区分した棟続きの倉庫を備えた。
一帯は優良農地として保護されてきた地域だが、中央道伊那、駒ケ根両インターへの接続も良く、産業振興面などから村も関わって誘致した。
この日は日発運輸、日本発条両社の幹部、村関係者らが出席して神事、式典を行った。 -
宮田養魚場、従業員解雇で技術も終焉?
宮田養魚場の閉鎖後について話し合うため、天竜川漁業協同組合の上條純敬組合長が宮田村役場に清水靖夫村長を訪ねたのは先週の24日。村から一部借りている養魚場の土地は契約通りに更地にして返却する申し入れをした一方で、「養魚場を残してほしいという地元の声もある」として、漁協が所有する土地部分を村に買い取ってもらえるか打診。村に最終決断を委ねた格好だが、5月末で養魚場の従業員は全員解雇。行く末が見えない中で、施設と魚だけが当面残る。
複数の村幹部は「養魚場周辺は観光活性に力を入れている部分ではあるが、そんなに簡単に答えを出せる話ではない」と話す。
「養魚場存続」の声が一部にあがる背景には、観光面と独自に培った高いレベルの養殖、採卵技術が主に挙げられる。
ある漁協理事は「技術を絶やすことは残念。ただ、ここ数年は漁協にとって養魚場がお荷物だったことも事実」と指摘する。
最盛期には年間6千万粒の卵を出荷し、関係者によると全国シェアの2割を占めるほどに。しかし、近年は3千万粒にまで半減し、養殖事業全体でも赤字が続いている。
関係者の間には“お荷物”への反論もある。「事業収入をあげられなかったのは、需要の減少だけでなく、経営を放置していた漁協幹部にも問題があるのでは」といった声だ。
事業を何らかの形で引き継ぎたいと、個人を含め民間から漁協に何軒か問い合わせがあったのも事実。しかし、何ら具体的にはなっていない。
宮田、飯島両養魚場に最後まで残った従業員は30、40代の4人だが、いずれも解雇が決まっている。今後の生活が見通せないなかで、魚と仕事を途中で放棄することはできないと、閉鎖を見届けるまでは職探しもままならない状態だ。
大切に育ててきた魚も釣り大会や組合員への配布で3千匹以上は処分したが、池には相当数が残る。
また、養魚場は近くの河川から引水しており、管理面を怠ると、下流の井水などに影響が出るおそれもある。今までは従業員が対応していたが、今後は24時間体制で漁協役員の背中にのしかかる。
上條組合長は「残った魚は売ることも考える。土地については村の回答待ち」と話す。
31日で閉鎖となる宮田養魚場 -
宮田養魚場閉鎖も後処理は依然宙に
天竜川漁業協同組合が管理運営する宮田村新田区の宮田養魚場が31日、半世紀近くに及ぶ歴史に幕を閉じる。
かつて学校の教科書にも掲載されたことがあるというマスの養殖、採卵事業。長年はぐくんだ地域の水産技術が消滅してしまうと、関係者の惜しむ声も強い。
一方で、同じく閉鎖する飯島町の飯島養魚場とあわせ、相当数の魚が残っているなど、後処理は宙に浮いたままだ。当面漁協役員が交替で出向き管理する方針だが、安全面など憂慮する声もある。
閉鎖決定から3カ月近く経過しており、対応の鈍さも否定できない状況だ。
宮田養魚場では閉鎖を受けて、組合員に配当する魚の出荷に追われたが、閉鎖後も相当数が残る見込みだ(29日撮影)