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7月豪雨被害で宮田村の公共復旧費用1億円近くに
昨年7月豪雨による宮田村の公共施設への復旧費用が9860万円で確定した。そのうち6カ所で崩落した林道寺沢、小三沢線は激甚災害の指定を受け復旧費は総額で8700万円にのぼり、19日の村議会臨時会で指定に伴う補正予算案を可決した。
激甚指定を受けたことなどにより、復旧費用のうち村の一般財源、起債からの支出は700万円となる。
復旧費では耕地の土砂除去が1件で290万円。土木関係が河川2カ所、村道路肩1カ所の計720万円。上水道施設関係が160万円となった。
復旧工事は既に着手しているが、林道は雪融けを待って春から。林道が通じる宮田高原キャンプ場、同牧場の今年の利用は難しい状況にあるが、来年度中には復旧完了する。
村内では1972(昭和47)年の水害以来の大規模な被害となった。 -
農道とJR立体交差で上下水道付け替え
宮田村議会は19日に臨時会を開き、大田切区で進む県単農道とJR飯田線の立体交差事業の進ちょくに伴う上下水道管の付け替え工費総額620万円を村の上下水道事業会計に追加する補正予算案を可決した。
立体交差の構造物「ボックスガルバート」に上下水道管を東西方向に埋め込むもので、上水道が延長90メートルで2百万円、下水道が82メートルで420万円の工費。
2005年11月に着工した「ボックス」の工事だが、現場事務所によると進ちょく率は85%でほぼ計画通り。
村は当初、新年度予算に付け替え工事費を計上する予定だったが、事業の順調な進行により前倒しした。
現在、交差前後から国道153号線に接続する260メートル区間を整備中。2008年度中の完成を目指しており、約2・4キロメートルの全線が開通する。
同農道は村の南部を東西に貫くもので、2000年度に着工。その後、計画地にオオタカの営巣などを確認して広域農道西側の331メートル区間を中止するなど事業変更があったが、立体交差部分は計画通りに2車線規格で進んでいる。
臨時会では7月豪雨の林道復旧工事が激甚災害の指定を受けたことなどにより、4100万円余りを補正する一般会計予算案も可決した。 -
人権擁護委員が宮田村の施設を視察研修
伊南4市町村で構成する伊那人権擁護委員協議会南部部会(福澤輝夫部会長)は18日、研修会を宮田村で開いた。社会福祉施設など同村内4カ所を視察。高齢者、障害者、子育て支援と、地域の幅広い参加も得て家庭的な雰囲気で行なわれている同村の事業に関心を寄せた。
約10人の委員が村の福祉交流施設なごみ家などを訪問。職員から事業内容など説明を受け、理解を深めた。
村福祉作業所では利用者の日常生活を見学し、生産販売しているモップやビーズ製品なども手にとった。
喫茶も開くなど意欲的に取り組む利用者の姿にふれ「アイデアも良く、素晴らしい」と感心していた。
長野法務局伊那支局の牛房秀雄局長を講師に迎え、「人権審判事件」について講義も受けた。 -
福祉作業所で書き初め
宮田村福祉作業所は18日、書き初めを行った。利用者は新年の抱負も頭に浮かべつつ、筆を走らせた。
好きな言葉や頭に浮かんだ語句を半紙にのびのびと。それぞれ個性が出て、味のある作品が仕上がった。
同作業所は毎月1回、近くに住む伊東諄一さんを講師に迎えて習字に挑戦。村の文化祭などで力作を発表している。 -
新年に懐メロで歌い初め
宮田村公民館の生涯学習講座「宮田学級」(保科百子学級長)は18日、新年初めての講座を村民会館で開いた。村内で音楽を指導する鷹野綾子さんを講師に迎え・ス歌い初め・ス。懐メロから最新のヒット曲までを合唱し、楽しい歌声を響かせた。
ドレミの歌で口慣らし。「リンゴの歌」「青い山脈」など、学級生が青春を謳歌した当時の名曲の数々を歌った。
2部合唱にも挑戦するなど、今も若かりし頃に負けない元気、ハツラツとした歌声が。
最新ヒットチャートで1位を獲得した「千の風になって」も歌い、楽しい歌の世界を広げていた。
同学級は毎年この時期に、鷹野さんを迎えて合唱に取り組んでいる。 -
不審声かけ、児童が安心の家に助け求め
16日午後3時ころ、宮田村のJR宮田駅前で、下校途中の宮田小学校の女子児童2人が不審な中年男性に「何年生?」と声をかけられ、後を付けられる事案が発生した。2人は機転を利かして、緊急時に助けを求められる「安心の家」に駆け込み、無事だった。警察や村などは引き続き付近のパトロールを強化している。
安心の家は昼間でも家人や従業員がいる村内の民家、事業所など35カ所を委嘱。旗などを設置して子どもたちにも所在を分かりやすくしている。
さらに昨年には同小PTAでつくる「子どもの安全を守る会」が各安心の家を訪問して写真を撮影。
学校玄関に掲示し、日常的に「何かあった場合はすぐに駆け込むように」と指導している。
駒ケ根署は「安心の家の存在と日ごろの指導が、今回の適切な対応につながった」と説明する。
中年男性の特徴はやせ形で、灰色系の帽子、白マスク、灰色のジャンパーを着用。
児童が駆け込んだ後に安心の家の家主が外に出たところ、既に人影はなかったが、2人が声をかけられる1時間ほど前にも、不審な男性を周辺で見かけたという情報もある。 -
職員提案制度低調
宮田村が本年度から行政改革の一環として導入した「職員提案制度」だが17日現在、4件の提案で採用は3件のみと低調だ。内容的にも抜本的な発想転換には至っておらず、村総務課は「テーマを決めるなど、提案が出しやすい環境もつくっていきたい」と話す。
提案制は事業の効率化から村民サービスまで、あらゆる面で職員にアイデアを募ろうと昨年4月から導入。
良い発想には報奨金を出そうと、本年度予算に5万5千円を計上。しかし、採用した3件はいずれも報奨金の対象にならなかった。
「当初の見込みよりも提案が少ない。本当は肩肘張らずに自由に意見を出してもらいたいのだが」と担当者。
次年度も継続していく予定だが、改めて職員のやる気を喚起しながら、村政の活性化に向けて柔軟な発想を募っていく。 -
移動手段の確保充実がトップ、宮田村の障害者意識調査で
宮田村の障害者が充実を望む保健、福祉医療サービスで、最も回答が多かったのが所得保障の充実とともに移動手段の確保であることが分かった。村は本年度中に策定する「村障がい者福祉計画」に向けて意見を聞こうと、村内の身体、知的、精神の障害者全346人を対象に意識調査。就労やまちづくりなども聞いており、集まったこれらの意見をもとに計画策定していく。
10月から11月にかけて、35の設問から成る記入選択方式のアンケート調査を実施。回収率は55・2%だった。
サービス充実については13・1%が「福祉バスや福祉タクシーなど移動手段の確保、移送サービス」と回答。
さらに仕事する時に困っていることについて聞いた設問では24・1%が「通勤が困難」と答え、改めて・ス足・スの確保の必要性の高さが浮き彫りになった。
外出時の困ることについては、21・4%が「自分で運転できないために自由が利かない」とも回答。
44・9%は「ほぼ毎日外出する」と答えたが、外出する機会がほとんどない56人中、6人は「外出したいが交通手段がない」、13人は「外出したいが介助者がいない」とした。
調査結果は16日に初回を開いた「村障がい者福祉計画策定員会」で公表。委員からは「障害者の要望の強いものを支援していくことが大切。経済的な問題もあるが、移動手段についても検討を」と意見があった。
同委員会は民生児童委員、社協、医師、さらに身障者福祉協会、介護者ら12人で構成。ただ、知的、精神の当事者がメンバーに含まれず、委員からは意見も出た。 -
宮田小3年2組、スーパー経営の前林さん迎え働く意味理解深め
農産物を栽培し、消費者への販売も経験した宮田村宮田小学校3年2組は15日、販売に協力した近くのスーパー「こいち」の前林裕一さんを迎え、仕事の厳しさ、楽しさなどを聞いた。表には見えない苦労があることを学習。一方で客の喜ぶ姿が働く意欲になっていることも知り、社会に生きる一員として仕事の使命を感じた。
開店数時間前の早朝には出勤し、閉店後も夜遅くまで働いていることを知った児童たち。
商品を陳列するだけでなく、市場への買い付け、賞味期限のチェック、配達や広告の企画など、商店を運営していくには多くの仕事があることも学んだ。
「そんなに大変な仕事だとは思わなかった。眠かったり、寒くてもさぼらずにすごい」など、一人ひとり感想を発表した。
「冬なんかは寒くて嫌だなと思う時もあるけど、それでは店が開かない。適当にやっても1日だけど、どうせやるなら一生懸命やったほうがいいでしょ」と前林さん。
喜んでくれる買い物客の笑顔が仕事の原動力になっているとも紹介し、「お客様にほめられると、疲れも苦労も全て吹き飛んでしまいます。スーパーってそんな仕事です」と働く充実感を伝えた。
小学校の社会科では3、4年に仕事の使命などを学ぶが、自分たちも実際に汗を流して働く意味を考えてきた同学級。1年間の学習も終盤に入ったが、今後も地域に目を向けて考えを深めていく。 -
上伊那岳風会初吟会
日本詩吟学院岳風会傘下の上伊那岳風会(堀内岳茂会長)は14日、新春を祝う初吟会を駒ケ根市の赤穂公民館で開いた。駒ケ根市、宮田村の27の教室から約120人が参加し、日ごろのけいこの成果を堂々と披露し合った。出演者は緊張した面持ちで代わる代わる舞台に登場し、それぞれ得意の漢詩や和歌などを独吟、合吟、連吟などで朗々と吟じた=写真。吟じ終わってつかの間の緊張から開放された出演者には会場からは温かい拍手が送られていた。
同会は伊那地区の初吟会を2月4日に伊那市のJA本所で開くことにしている。 -
なごみ家で「繭玉」づくり
宮田村の福祉交流施設なごみ家で15日、小正月の伝統行事「繭玉」づくりが行なわれた。利用者や地域住民約30人が参加。にぎやかに昔ながらの風習を満喫し、無病息災などを願った。
地域の伝統や風習に詳しい大田切区の酒井昌子さんを講師に迎え、全員で挑戦。米の粉を丸めてこねて、繭の形に似せた団子を白とピンクの2種類仕上げた。
高さ約2・5メートルのサカキとヤナギの木の枝に丁寧に刺して、立派な飾りが完成。
木片に13本の線を書く鬼を追い払うおまじないの「鬼木」も用意し、「今年も良い1年になるぞ」と笑顔がこぼれた。
「昔はどこの農家でもやった行事。今は何か機会がないと難しいが、みんなでやると楽しいねぇ」と参加者。
残った繭玉はおしるこに入れて、新年の味で会食も楽しんだ。 -
宮田小3年「若葉1」が伝統の百人一首大会で優勝
宮田村宮田小学校3年生の有志が14日、3人1組の団体戦で競う伊那市高遠町図書館が開いた新春百人一首大会低学年の部に出場。本田峻太君、前田かのんさん、坂井政仁君で組んだ「若葉1」が接戦の末、見事に優勝を果たした。入学当初から百人一首に力を入れてきた同学年。初の対外試合に緊張感もあったが、普段の実力を発揮して、新たな自信をつかんだ。
宮田小3年の3チームを含む上伊那各地の10チームが「源平」ルールにより、トーナメント方式で対戦。
「若葉1」は順調に勝ち上がったが、箕輪北小(箕輪町)の3年生チームとの決勝は息詰まる熱戦となった。
最後の1枚まで争ったが、相手のお手つきで勝負あり。運も味方にして、20回目を迎える伝統の大会を制した。
宮田小3年は隔月に全員参加で百人一首大会を開催。名人を頂点に、勝利するごとに階級をあげる「名人、クイーン戦」を行なっている。
若葉1の本田君、前田さん、坂井君はその戦いで、常にトップ3の座を守り続ける・ス名人・ス。それでも初めての対外試合に、緊張と戸惑いもあった。
しかし、いざ試合が始まると集中力は抜群。臆することなく、他校の子どもたちと戦った。
3人は優勝の充実に感に浸りながらも、「今度やる時は、もっと大差をつけて相手を倒したい」とどん欲だ。 -
宮田村剣道部初けいこ
宮田村剣道部(松崎友善部長)は14日、今年の初けいこを宮田勤労者体育センターで行った。小学生から一般の部員と指導者ら約30人が参加し、気合を込めて竹刀を振るった。穏やかな晴天で冷え込みはさほどないものの、はだしの部員らには床の冷たさがこたえる様子。部員らは寒さを吹き飛ばそうと大声で「面」「胴」などと掛け声を掛けながら、きびきびと素振りや打ちこみなどのけいこに励んでいた=写真。
松崎部長はあいさつで「今日の良い天気にありがたいと感謝する気持ちが大事。そして感謝に報いようと互いに努力することが剣道では大切だ。自分の目標に近づくようしっかり頑張れ」と呼び掛けた。部員を代表して小松弘明君(6年)が「一日一日のけいこを大切にして剣道に励もう」と新年に当たっての決意を述べた。 -
宮田村各地でしし追い
農作物に害を与える動物を追い払い、豊作を祈願する小正月の伝統行事「しし追い」、「鳥追い」が14日夜、宮田村内の各地で行われた。小学生らは手に持った羽子板をクワやヤナギの木などの棒で打ち鳴らして「カンカン」と乾いた音をたてながら区内の家をくまなく回り「ししやーい、鳥やい」と大声でしし追い歌を歌っては、訪れた家の人から礼のお菓子を受け取ってうれしそうな笑顔を見せていた。
町二区では夕闇迫るころ、小学生約30人が津島神社境内の公民館に集合。全員で歌の練習をした後、5班に分かれて出発した。子どもたちは寒さをものともせず、家から家を次々に訪れては門前で元気にしし追い歌を歌って厄を払っていた=写真。 -
地域づくり支援事業、新年度も継続へ
宮田村は、住民の自主的なむらづくりに15万円を上限に補助する「地域づくり支援事業」を新年度も継続する。・ス協働・スの柱として導入した同事業も4年目を迎えるが、さらに地域に密着した活動を掘り起こし、支援していく考えだ。
同事業は本年度も12日現在で37件の申請があり、規定を満たした34件を認定している。
村内11区全てが活用し、道路修繕、公園整備など使い道も多彩。村から資材購入の支援を受け、作業は住民が協力してあたる姿が各所でみられるようになってきた。
また、子どもの安全が危ぐされるなか、南割区、大田切区、新田区などは通学路の安全確保に支援事業を活用し、見通しの悪かった場所の木々の伐採、車止めの設置などを行なっている。
村の文化遺産を後世に継承しようと取り組む「宮田城址保存会」は、同城址の保存事業に活用。
その他にも、住民交流促進や男女共同参画、次世代育成など、文化、福祉面にも及び、効果を出している。
村は2月から新年度の受け付けを開始するが、あわせて県の「地域発元気づくり支援金」の相談取り扱いにも乗っている。
「ぜひ、より多くの地域に密着した団体に活用してもらい、一緒にむらづくりを進めていきたい」と村総務課。問い合わせは同課企画情報係85・3181まで。 -
寒さ忘れて初げいこ、宮田村公民館少林寺拳法教室
宮田村公民館の少林寺拳法教室は12日夜、新年の初げいこを村武道館で行なった。寒さも忘れて、子どもたちが気持ち新たに心身の鍛練に励んだ。
凍るような畳の上で、子どもたちはさっそく座禅。姿勢を正して、自己の内面を見つめる「鎮魂行」から始めた。
入念に柔軟体操。体をほぐしてから、気合を入れて型の反復練習をした。
今年は少林寺拳法が創始して60周年。各種大会も数多く開かれ、同教室も参加を予定している。
指導する鈴木英仁さんは「子どもを取り巻く問題がおきている今、心と体をつくる少林寺拳法を広く知ってもらいたい。親子でも一緒に気軽に参加してもらえたら」と話す。
練習日は毎週金曜日の午後7時から同武道館で。新メンバーも随時募集している。問い合わせは鈴木さん090・1543・3763まで。 -
宮田村で小正月の伝統行事「しし追い」
宮田村町一区で13日夕、小正月の伝統行事「しし追い」があった。子どもたちがヤナギの棒で羽子板を打ち鳴らし、各戸を訪問。玄関先で「ししおいの唄」を元気に歌い、地域の安全、無病息災を願った。
害を及ぼす動物を追い払い、農作物の豊作を祈願するのが由来。「鳥追い」とも呼ばれ、かつては村内の多くの地区で14日に行なわれていたが、近年は減ってきている。
町一区も20年ほど中断していた期間があったが、前回「亥年」だった12年前の1995年に復活。今も育成会、PTAが協力し、小学生が参加して伝統を受け継いでいる。
午後5時前に子どもたち約50人が集まり、7班で区内を巡回。
「ししやい、とりやい・・」と独特の調子で歌い、ヤナギやネムの木でつくった鵬遣棒(ほうやりぼう)を叩いてリズムを取った。
厄除けしてもらった家主が子どもたちにお菓子を手渡すのが恒例。「今年も良い1年を迎えられそうだ」と元気な姿に目を細めた。
14日には町二区が「しし追い」、河原町、駒が原などでは「鳥追い」として行なう。 -
商工会新年会で役員功労、永年勤続従業員を表彰
宮田村商工会は12日、新年祝賀会を商工会館で開いた。役員功労表彰として、奥田憲一監事が全国商工会連合会長表彰を受章。小田切洸さん、鈴木正文さん、塩沢一美さん、北原健一さんも同じく県商工会連合会長表彰を受け、伝達した。会員企業永年勤続優良従業員127人も表彰した。
会員、来賓約100人が出席。前林善一商工会長は「景気の良さを実感できるのは一握りの人たちだけ。格差拡大景気だが、みんなで厳しい局面を乗り越えていこう」と年頭のあいさつをした。
席上、役員功労と永年勤続従業員のうち全国商工会連合会表彰の40年から30年の対象者には、前林会長から表彰状が伝達された。
30年以上の永年勤続表彰者は次の皆さん、カッコ内は所属事業社名(25年以下は後日掲載)。
【40年】藤木正臣、市村豊明(以上タカノ)酒井英世(日本発条)【35年】鈴木俊見、宮沢勝、近藤修一、伊東作二、向山和孝、小林美春、原田茂、山崎一郎、西幅正一、唐沢光人(以上タカノ)小田切武(マスダ)滝沢俊明、河合和子、池上弘一、吉沢吉人、高橋一郎、平沢昭人、桑沢繁夫、矢沢克巳(以上日本発条)松下良兼、酒井正和(ティービーエム)山岸守(上林工務店)【30年】菅原秀美、伊藤金義(以上タカノ)松下梅子(松下金属工業)尾崎正己(ティービーエム) -
小中学校長が子どもの安全見守り協力要請
宮田村の宮田小、中学校は10日、児童、生徒の安全を地域全体で見守ってほしいと、各区長に協力要請した。
野溝和人小学校長、新津吉明中学校長がこの日あった区長会に出席。
「地域の見守る目が犯罪防止につながる。児童生徒への声かけ、不審者情報の提供など協力を」と呼びかけた。
村内では住民有志が参加する「子どもの安全見守り隊」などが精力的に、登下校時間帯などに地域を巡回。子どもを見守る意識が高まってきている。 -
野鳥のエサ台、積もった雪をみんなでどかして
校内2カ所にエサ台を設置して、野鳥観察に取り組む宮田村の宮田小学校1年2組。10日に3学期の始業式を迎えて元気に登校したが、冬休み中の大雪がもたらした異変に気付いた。
児童の目に飛び込んできたのは、エサ台に積もった大量の雪。これでは鳥たちが寄り集まれないと、さっそく、シャベルなどを持ち出してエサ台の元へ走った。
寒くても子どもたちは元気一杯。雪をきれいに取り除く児童もいれば、縁の下で支柱を支える姿も。誰かに指図されるわけでもなく、個人ができることを考えながら協力して作業した。
「鳥さんはまた来てくれるかな」。祈りながら、パンやリンゴ、ミカンなど新たなエサを置いた。 -
4公園の日常管理を地区に移管へ
宮田村教育委員会は、村立の13公園のうち町2区のひまわり公園など4カ所について、新年度から日常管理を区や地区に移管しようと計画している。協働の観点から地域の協力で経費削減などに努めたい方針。年間30万円の委託料を支払い中越区に管理を委託していたリバーランド天竜公園については、委託料を全廃し、ボランティアによる管理形態に変更する考えだ。
日常管理を区や地区に移そうと予定しているのは他に、どんぐり公園(中越区、町一区)、ほのぼのパーク(町三区)、せせらぎ公園(河原町)。
トイレや遊具などの施設管理は従来通り村が行なうが、草刈りなどの日常的な管理を任せていきたい考え。
委託料などは支払わないが、消耗品や資材などを管理団体に提供する。
リバーサイド天竜公園については、ゼロ予算事業を適用。
定期的な点検は村が行なうが、ボランティアにより月1回程度の草刈りを行なう。トイレの常設もやめ、春から秋のみの仮設にする。
村の本年度の公園管理費は590万円。管理の見直しにより、中越区への委託料も含め削減効果は50万円弱ほどを見込む。
村教委は10日の区長会で概要説明し協力を求めた。 -
新たな部長に小田切さん、商工会青年部が次期役員承認
宮田村商工会青年部は10日夜に臨時総会を開き、次期役員を選任して全会一致で承認した。新たな部長は小田切等さん、副部長に花井祐治さん、吉沢賢治さんで任期は4月1日から2年間。地域の活力源として多彩な活動を展開する部の伝統を受け継ぐ。
同青年部の地域貢献はめざましく、昨年からは村民参加型で名物丼の開発にも着手。さらにふるさとCM大賞入賞、よさこいソーランなど、村の活性化につなげている。
小田切さんは「部員の気持ちを活動に反映させ、まとまりを持って活動していく」と抱負。
退任する前林裕一部長は「青年部には多方面から注目と期待が寄せられているが、一丸となり切磋たく磨した結果。全員が頑張って行動することが大切」とエールを送った。
新役員は次の皆さん。カッコないは企業名。
▽部長=小田切等(長野ユーシン)▽副部長=花井祐治(花井木工)吉沢賢治(吉沢水道設備)▽常任委員=増田博(マスダ)清水邦浩(千代田)白鳥直人(白鳥石材)岡貴之(カミイナ)太田豪敏(レストハウスおおた)間瀬令理(間瀬製作所)初崎哲也(初崎製作所)春日政信(富寿司)宮澤剛一(和工機)清水光吉(宮田アルマイト工業)小田切豊(加藤電器)塩沢太一郎(中央塗装)三浦信之(信榮建築工房)馬場誠(理容アルプス)春日孝昭(RASTADESIGN)▽監査委員=下浦茂則(寿司吉)池上真悟(明栄)▽直前部長=前林裕一(小一商店) -
地域の支えに感謝し心の病と向き合う「さくら」が新年会
宮田村の心の病と向き合い、支え合っている当事者グループ「さくら」は10日、いつも世話になっている地域の人たちを招いて新年会を開いた。発足から5年目を迎え(前身のふれあい喫茶も含む)、交流の輪は着実に拡大。「皆さんのおかげで、色々なことをやってみたいという意欲がますます沸いている」と、地域の支えと理解に感謝した。
この日は、日常的に利用する村の福祉交流施設「なごみ家」を会場に、さくらのメンバーが協力して準備。鍋を囲んで支えてくれる地域の人たち約40人をもてなした。
代表の酒井保美さんは「ボランティアの皆さんの人数をみると、私たちの成長に大きな力を頂いたことが良く分かる。感謝の限りです」とあいさつ。湯気が立ち上るアツアツの鍋をつつきながら、話しに花が咲いた。
さくらは村の精神に関するデイケアサービスだが、なごみ家という・ス拠り所・スができたことで多くの人が加わり、地域にもボランティアの輪が広がった。
「メンバーも最初は1人、2人だったが、今は20人以上。みんなが集まることで、意欲や課題も出てきた。地域の支えてくれる皆さんも含めて本当の仲間」と酒井さんは話す。
歌ったり、会話したり楽しい時間を過ごした新年会。参加した清水靖夫村長は「自立と言うが、社会が今一番必要としている部分がさくらの活動にあり、参加することに意義があるはず。今後も多くの人を巻き込んでいって」とエールを送った。 -
新田区どんど焼き
宮田村新田区で8日、どんど焼きが行なわれた。大雪により1日順延しての実施となったが、村内でも1、2を争う立派な飾り付けで、子どもたちを中心に昔ながらの正月行事に親しんだ。
地区育成会とPTAが協力し、子どもたちが各戸の正月飾りなどを田んぼに集めた。
3メートルほどの高さに上手に積み上げ、しっかりと組んで点火。一面の銀世界に炎が映え、取り囲んだ約50人を幻想的な雰囲気で包んだ。
2時間ほど燃え続け、餅焼きも。マシュマロやリンゴ、みかんなども焼いて、住民一緒に無病息災を願った。
大雪では駒が原や中越区が14日にどんど焼きを延期するなど、新田区以外でも影響が出た。 -
宮田小学校始業式
宮田村の宮田小学校は10日、3学期の始業式を開いた。雪を踏みしめて子どもたちが登校。年末年始の出来事や新年の抱負などを語りあった。
登校してきた児童は、「あけましておめでとうございます」と友人や担任にあいさつ。力作の書き初めをみんなで見せ合ったり、課題帳の答え合わせなどもした。
全校で校内を掃除して、6年生は通路を雪かき。新学期もきれいな学び舎で励もうと、心も新たにした。
始業式では2年生の平沢優紀さんと5年生の田中芽生さんが新年の抱負を全校に発表。
勉強や児童会活動など目標を持って頑張り、自分の役割を責任持ってやり遂げたいと話した。
野溝和人校長は「今年の干支であるイノシシのように、速く、高く、強く、目標を持って進んでください」と呼びかけた。 -
区長新たな顔ぶれで
宮田村内全11地区の区長が新年改選となり10日、新たな顔ぶれで初の区長会を役場で開いた。区長会長に町三区の縣忍さん、副会長に新田区の加藤勝彦さん、会計に中越区の近藤健一さんを選任。むらづくりを地域から支え、協働しようと始動した。
村が合併せず自立を決めて4年目。近年は村の支援制度などを活用して、防災や道普請、子どもの安全対策など各地区で積極的な地域づくり事業が目立つ。
区長会で縣会長は「微力ではあるが、皆さんと協力して1年間つとめたい」とあいさつ。清水村長も「区行政の推進と村のパイプ役として元気のある宮田の姿を構築して」と呼びかけ、一層の協力を求めた。
役場各課から村の事業説明を受け、さっそく要望、質問も出た。
区長の任期は12月末まで。新区長は次の皆さん。
▽町一区=宮本明弘▽町二区=加藤一彦▽町三区=縣忍▽北割区=三好吉郎▽南割区=小田切信樹▽新田区=加藤勝彦▽大田切区=初崎常利▽大久保区=細田博人▽中越区=近藤健一▽つつじが丘区=唐澤三里▽大原区=都筑勝 -
中越区昔の遊び集会
宮田村中越区で6日、正月ならではの遊びを楽しむ「昔の遊び集会」が同集落センターで開かれた。地区児童会の恒例行事で、多くの小学生が参加。テレビゲームとは一味違う、みんなで一緒に遊ぶ面白さを満喫した。
子どもたちは昔ながらのゲームやおもちゃを持参。さっそく数人で集まりにぎやかな歓声がこだました。
慣れた手つきでコマをまわす男の子たち。。カルタを広げ、和気あいあいと熱中する女子の姿も。トランプに将棋、羽根つきなど、多彩な遊びを堪能した。
屋外は大雪で一面の銀世界。雪合戦や雪だるまを作って、外でも子どもたちは元気に走り回った。 -
商工会青年部が企業案内総合サイト「ひとなるねっと」開設
宮田村商工会青年部は、同商工会ホームページ内に部員企業49社の企業案内を網羅したサイト「ひとなるねっと」を開設。優れた技術や特色あるサービスを持った企業が多いなかで、村内外にアピールして積極的に売り込む足掛かりとして企画した。さっそくダイジェスト版を印刷し、村役場担当者に配布。「どのような仕事をしているか知ってもらい、活性化につなげたい」と期待を寄せる。
トップページに掲載されている部員49人の顔写真をそれぞれクリックすると、各企業の案内を閲覧できる仕組み。
いずれの企業も写真などを組み合わせて、業務内容、取り扱い品目、設備などを詳しく掲載。連絡先はもちろんアピールポイントなども載っている。
「村民の皆さんでも各企業がどんな仕事をやっているか知らないことのほうが多いはず。とにかく認知してもらうことが大切」と前林裕一部長は話す。
先日は青年部役員がサイトを印刷したダイジェスト版を持って、同村役場各課を訪問。「ぜひ、村内企業を積極的に使ってほしい」とアピールした。
厳しい競争時代にあって、宮田の若き経営者たちがさらに力を結集して取り組んでいる。 -
新春の運試し、特賞の灯油も好評
村商工会大売出し抽選会宮田村商工会は7日、年末年始の大売出し抽選会を商工会館で開いた。大雪にも関わらず、例年並みの約千人が新春の・ス運試し・ス。特賞の灯油400リットルなど家計に助かる豪華な景品がそろい、会場は熱気を帯びた。
加盟70店では先月15日から20日間の売りだし期間中、買い上げ金額300円ごとに20枚で1回の抽選ができる補助券を進呈。
この日は午前9時の抽選開始とともに、長蛇の列ができた。
回転式の抽選機を「ガラガラ」とまわし、上位の賞が出るたびに鐘の音が。幸運を引き当て、歓声と笑顔も広がった。
賞品の総額は2百万円余り。「価格の高騰もあり灯油を賞品にして反応も良かった。この勢いで商店街の活気にさらに弾みがつけば」と関係者は話した。 -
無病息災願いどんど焼き
宮田村内各地区でにぎやかに、伝統親しむ宮田村内各地区で7、8日朝、1年の無病息災を願うどんど焼きが行なわれた。大雪に見舞われたが、子どもたちが中心になり、各戸から正月飾りや門松などを集めて点火。天高く昇る炎や白煙に歓声があがった。
町二区は宮田小学校の校庭で行ない、子どもから大人まで70人ほどが参加。集めたダルマやしめ飾りなどを高さ3メートルほどに積み上げ、火をつけた。
吹雪模様のなか「バチ、バチ」という音をあげて燃えあがり、幻想的な雰囲気も。餅も焼いて食べ、地域一緒に新春の行事に親しんだ。
南割区は昔ながらに班(隣組)単位で実施。村内では区ごとにどんど焼きを行なうケースがほとんどだが、アットホームな雰囲気で正月行事を盛り上げた。
43戸の8班は近くの田んぼで行ない、寄り添うように新春の炎を見つめて団らんした。
餅を焼き、持参したきな粉やしょう油などで思い思いにパクリ。アツアツ、もっちもちの味に舌鼓を打ち「今年も良い1年になりそう」と笑顔があふれた。