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新谷志保美さん報告会
バンクーバーオリンピックのスピードスケートに出場した新谷志保美さんの出場報告会が18日夜、宮田村の宮田村民会館で行われた。
後援会や村民ら約150人が参加し新谷さんを拍手で迎えた。
報告会では、宮田太鼓の演奏や後援会のこれまでの活動をまとめたビデオが紹介された。
後援会会長の清水靖夫宮田村長は、「夢と感動をありがとう。村にも大きな活力をいただいた」とあいさつした。
新谷さんは、「オリンピックでは盛大な応援をありがとうございました」とあいさつし、選手村やオリンピックに出場した選手と撮った写真などを紹介していた。
会場の外には、オリンピックで着用したレーススーツなども展示されていた。
新谷さんはバンクーバーオリンピック女子500メートルに出場し14位だった。
新谷さんは今月上旬、現役引退を表明している。 -
村井知事と語るつどいIN宮田
村井仁長野県知事と語るつどいが19日、宮田村の村民会館で開かれ、地産地消をテーマに地元住民と語り合った。
19日は、上伊那地区の農家や学校給食関係者など約150人が集まった。
最初に村井知事と料理研究家の横山タカ子さんが地産地消について話した。
村井知事は、「上伊那はさまざまな農作物が取れ、地産地消を実現できる環境に恵まれている」とし、「学校給食に地元食材を取り入れたり、産直市場が多数あるなど、地産地消にも力を入れている」と話した。
横山さんは、今はハウス栽培で一年中食べられる野菜が多いことに触れ、「地域の旬の食材を3度の食事で食べることに勝るものはない。ぜひ地元の食材を食卓にあげるようにしてほしい」と訴えた。
また、上伊那で地産地消の推進に取り組んでいる関係者による意見発表もあった。
そのうち、伊那市長谷で農家民宿「未来塾」のおかみ、市ノ羽 幸子さんは、野生動物による農作物被害が深刻で、年をとった農家が野生鳥獣の被害にあって農業をやめることが増えていると話した。
これに対し、村井知事は、「何か手立てがあればとは思っているが、シカやサルを防ぐ柵の中で人間が耕作をする時代。深刻な問題と考えている」と答えていました。 -
バンクーバー五輪スピードスケート 新谷選手を地元宮田村で応援
バンクーバーオリンピックスピードスケートに出場している新谷志保美選手の地元、宮田村の応援団が17日、宮田村民会館で新谷選手に声援を送った。
会場には約200人が集まり、大型のテレビスクリーンを見ながら大きな声援を送った。
新谷選手のレースが始まると、会場からは一際大きな歓声が上がっていた。
新谷選手は14位に終わったが、会場に集まった応援団は新谷選手の健闘をたたえていた。 -
現職の清水靖夫さん(68)が無投票で再選
任期満了に伴う宮田村長選挙は、7日告示され無所属で現職の清水靖夫さんが無投票で2期目の再選を果たした。
清水さんは、会社役員、宮田村商工会長を経て、平成17年に初当選した。
告示日の7日、清水さん以外に立候補を届け出た人はなく、午後5時に無投票で2期目の再選が決まった。
清水さんは、「村民の協力を得ながら村のあるべき元気な姿を実現させていきたい」と抱負を話した。 -
厳しい雇用環境に学生活発、上伊那地区企業説明会に160人
2010年春卒業予定の大学生、短大生などを対象に就職に向けた上伊那地区企業説明会(伊那職業安定協会主催)が6日、伊那市内で開かれた。不況の影響を受け参加企業は昨年よりも12社少ない55社だったのに対し、学生は昨年よりも34人多い160人。雇用環境の悪化で危機感を募らせる声もあり、真剣な表情で各企業のブースを回った。同協会は4月にも合同就職面接会を開くが、「不況により厳しさを感じている学生が多く、地元、都会を問わずに間口を広げて就職活動しているのでは」とみている。
各企業の採用担当者が業務内容や採用方針などを説明。できるだけ多くの企業と接点と持とうと、数社のブースに足を運ぶ学生の姿が数多くみられた。
3社ほどから説明を聞いたという東京の大学に通う宮田村の男子学生は「都会で就職してもいつかは実家に戻らなければいけないので地元で就職したい。ただ、この地域は製造業が中心なので不況の影響もあり厳しいと感じる。職種など絞り込まないで幅広く就職活動していきたい」と話した。
地元の学校に通う辰野町の女子学生は「確かに厳しいと思うが、頑張れば道は開けるはず」と前を向いた。
参加企業の半数近くは主力の製造業でその多くも不況の影響を受けているとみられるが、伊那市の自動車部品製造会社の担当者は「昨年末から確かに生産は減っているが、優秀な技術者を確保したい。他社などの採用も厳しいと思うが、だからこそ逆に我々にとってはチャンスともいえる」と話した。 -
伊那市防犯協会総会
伊那市防犯協会の総会が18日、市役所で開かれ、来年度も振り込め詐欺による被害の防止対策を進めていくことを確認した。
各地区の防犯協会の会長や消防団、学校関係者らが出席し、今年度の事業報告や、来年度の事業計画を確認した。
来年度は引き続き、地域の防犯活動として子ども見守り隊の充実、防犯パトロールの実施、青少年健全育成団体や教育団体との連携などを行っていく。
また、これまで事業計画では触れていなかった振り込め詐欺対策については、来年度から計画に盛り込み、被害防止対策をさらに進めていきたい竏窒ニしている。
伊那警察署管内の去年の振り込め詐欺発生件数は11件で、被害総額は約800万円。今年に入ってからは、被害は発生していない。
伊那市防犯協会では、箕輪町、南箕輪村の防犯協会、警察などとも連携し、街頭啓発を行うなど被害を防ぐ活動を進めていくという。 -
中アの里に舞い降りた「そばゆき姫」、宮田村の企業プロジェクトがそば豆腐商品化
宮田村の食を扱う企業7社でつくる新食材開発プロジェクト(代表・増田清マスダ社長)は、地元産の大豆ナカセンナリとそばの新品種サンルチンを組み合わせてそば豆腐を商品化。中央アルプスの雪形・島田娘や生産者の純心さなどをイメージさせ「そばゆき姫」とネーミングし、製造する村内の宮田とうふ工房(マスダ食品部)のアンテナショップで20日から販売を開始する。従来の豆腐の概念を変えるデザート感覚の味わい方も提案。かき混ぜると凝固しやすいそば粉の特性も独自製法で克服し、15日間の賞味期限も実現した。全国販売も視野に入れており、1日あたり500丁を目標に生産する。
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南信州ビール「アップルホップ」など新地域ブランド製品の取り組み発表会3月に、県支援センターが長野市で
県地域資源製品開発支援センターは3月11日午後1時から、製品開発等成果発表会を長野市若里の県工業技術総合センター材料技術部門で開く。同センターは創設から約1年が経過。地域の資源を活用して競争力ある新たな地域ブランド商品を掘りこそうと開発の企画段階から支援し、具体的な支援案件は100件余りに達している。発表会では南信州ビール(駒ヶ根市、宮田村)のリンゴ発泡酒「アップルホップ」をはじめ11件の先行事例をプロセス交えて紹介し、今後製品開発を計画している事業者などの聴講を募っている。
発表は1件15分程度で、南信州ビールのほか針葉樹を使った家具開発のグループや無電力ペレットストーブを開発する企業など、製品化に至るまでの取り組みを紹介する。
参加費は無料。3月8日まで申し込みを受け付けており、定員80人になり次第締め切る。問い合わせ、申し込みは県工業技術総合センター技術連携部門026・268・0602まで。 -
宮田村商工会工業部会が緊急景気動向懇談会
宮田村商工会工業部会(北原健一部会長)は12日、緊急景気動向懇談会を同商工会館で開いた。講師の県中小企業振興センターの北原実さんは、管内の景気や受発注の動向を解説。不況の厳しい現況を踏まえたうえで「大手の発注元は下請けの選別に迫られている。自社の現状を分析し、どのような方向に持っていくか将来に向けた対策を講じていくことが大切になる」と話し、広い視野で動向をとらえていく必要性も示した。
急激な景況感悪化を受けて、今後の活路を見出そうと開いた懇談会。16社が参加し、熱心に耳を傾けた。
北原さんは上下伊那地域の受注状況について、20人以下の中規模企業の多くは仕事量が半減と説明。特に5人以下の零細は厳しく、7割から9割以上も仕事が減って危機的な状況にある企業も出始めていると話した。
中京方面の発注案件の受注も、コストなどの競争力を背景に成立が進んでいない現況にもふれ「コスト的にもさらなる努力が必要となっており、新たな特有技術や短手番対応力も不可欠」と語った。
そのうえで、自社技術の将来性や発注の流れなどを現状把握し、解析していくことが今後に向けて重要と指摘。中国、インドなどが将来に向けて世界経済の牽引力となる見方も示し「宮田村商工会は中国から企業研修生を受け入れており、宮田が育てた人材をどのように活用していくかも今後の課題では」と語った。
懇談会では直面する財政的支援についても理解を深めようと、町1区の社会保険労務士代田秀子さんを迎え、中小企業緊急雇用安定助成金などについて学んだ。 -
20%のプレミアム商品券1000セットわずか32分で完売
宮田村商工会は9日、額面を20%上乗せするプレミアム商品券を限定発売し、わずか32分で用意した1000セットを完売した。緊急経済対策として村が助成して発行。1000円券12枚を1万円で販売し、村内加盟の91店で利用できるもので「消費が高まり景気浮揚につながれば」と、大きな反響に関係者は期待を寄せた。
同商工会は2005年6月から5%のプレミアム商品券を常時販売しているが、20%上乗せの限定販売が決まった1月以降のわずか1カ月間で利用可能な加盟店が65店から91店に急増。客の要望に後押しされる形で加盟を決めた事業所も多く、なかには水道工事会社や会計事務所なども含まれている。
村産業建設課や商工会は「一般商店に限らず多様なサービスが利用できるようになり、使い勝手が良くなったことも今回消費者の高い人気を集めた一因では」と分析する。
20%プレミアムの商品券は短期間の需要を見込み、使用期限は4月末までに設定。この日、販売会場の村商工会館は早朝から長蛇の列ができ、購入限度額の10万円分を買い求める人も多かった。村外の購入者もいたとみられるが、村の担当者は「商工振興が目的でもあり、村内の商店へ幅広く足を運んでもらう契機になれば」と話した。 -
腰原副知事がユーエスアイを視察、県下最大の太陽光発電をはじめ徹底した環境配慮に関心寄せて
腰原愛正副知事は5日、宮田村のダンボール、金属加工業ユーエスアイ(浦野浩社長)を視察し、県下最大の太陽光発電設備をはじめ環境への配慮が散りばめられた同社工場を見学した。地球的規模の環境問題を企業として真剣にとらえ「二酸化炭素の排出量が世界で一番少ない工場」を目指す同社の取り組み。腰原副知事は「素晴らしいアイデア。我々も見習い、伝えていかなければ」と高い関心を寄せた。
同社は2006年に、太陽光発電設備と断熱効果などを組み合わせて環境に配慮した新工場を建設。さらに既存工場にも太陽光パネルを設置し、現在では500万円ほどの節電となる年間消費電力の25%を太陽光でまかなっている。
この日は、設計に関する基本的なコンセプトを自ら立案して具現化した浦野勇会長と、長矢充功総務部長が副知事を出迎え、工場を案内。太陽光という新エネルギーを採用するだけでなく、社員一人ひとりの意識にも根づく省エネも融合させた先進的な企業風土を紹介した。
施設整備だけで環境配慮が終わらないのが同社の取り組み。切削機械から発生するオイルミストを自社開発の換気システムで回収し、再利用も始めている。「色々とモデル的に取り組み実績も残されている。あとに続く企業がたくさん出てくるように県としても考えていかねば」と腰原副知事は話した。
懇談では、環境変化に伴う有害鳥獣の問題や高山植物への影響などにも話しが及んだ。浦野会長は「できるだけ節約するなどムダを省きながら問題を考え、私たちもさらに取り組んでいきたい」と語った。 -
地元こだわり発泡酒「アップルホップ」、飲み比べでグラス傾け
地ビール製造の南信州ビール(駒ヶ根市)は31日、伊那谷産のリンゴ果汁を用いた発泡酒「アップルホップ」の発売を記念して飲み放題で味わう「アップルホップを楽しむ会」を駒ヶ根高原にある同社直営レストラン味わい工房で開いた。ビール通の愛好家や発泡酒づくりに関わった生産農家など約70人が参加。箕輪町産の「シナノスイート」を用いた初回製造分と、飯島町、駒ヶ根市産の「王林」を原料とした2次製造分の飲み比べも楽しみ、地元産果実にこだわった新たな製品の完成を祝った。
生産履歴を情報開示して安全面にも配慮しながら、製造ロットごとに旬の品種を選択するアップルホップ。品種ごとの味の違いも楽しめる新製品として12月から発売を開始し、初回製造の1000リットルはほぼ完売。1月中旬から出荷している2次分も好調で、3月からは「ふじ」が楽しめる。
この日の会場でもシナノスイートと王林の飲み比べができ、両手にグラスを持ちながら味の違いを楽しむ参加者の姿も。宮田村の女性2人組は「王林は飲んですぐに甘みを感じるが、シナノスイートはじわじわと後になって甘さが来る」「思っていたよりさっぱりしていて女性も飲みやすい。飲み比べができるのもいいですね」とグラスを傾けた。
同社は大手ビールメーカーなどとは一線を画すフルーツ王国伊那谷ならではの製品開発を今後も進める考え。竹平考輝醸造所長は「価格だけではない安全安心など消費者は付加価値を求めている」と話した。 -
宮田村で8社が人員整理予定、村商工会アンケート調査結果を緊急経済雇用対策会議に報告
急激な景気悪化に伴い宮田村内の事業所の44%が半年前に比べて売上げ(受注)額が大幅に減少し、8社は近いうちに人員整理の予定があることが27日、同村商工会がまとめたアンケート調査で分かった。特に製造業の72%は大幅に受注額が減少と回答。同日開いた村の緊急経済・雇用対策会議で報告したが、雇用人員規模について19社が過剰感を抱えている状況なども明らかになり「この状態が半年続けば存亡の危機に関わる」と出席した地元金融機関からも厳しい声が聞かれた。
調査は村内265事業所を対象に今月14日から23日の間に実施し、78社が回答した。
そのうち特に不況のあおりを受けている製造業では人員規模について38%が「過剰」と答え、「やや過剰」とした29%を加えると7割近くが何らかの形で雇用に不安感を持っていることが明らかに。今後半年の見通しも48%がさらに大幅に受注額が減少すると悲観的で、アンケートでは金融支援、地元業者への受発注機会拡大などとともに「精神的なダメージなどに対する対策とケアの検討を」といった声も寄せられた。
会議では「大きなニュースにはなっていないが建設業でも今年になってやめた事業所がいくつかある」などの報告もあり、金融機関は「多くの製造業が2月のメドも立っておらず、回復の兆しがない」「2、3月にかけて資金的行き詰まりも出てくる所もあるのでは」など現状を分析。売上げが大幅に減るなかで、将来の事業継続をみこしてトータル的な支援が必要になっていると説明した。
村は早急に専門知識を持った対策相談員を設置する考えを示し、きめ細かな対応をしていきたいと話した。 -
伊那谷産フルーツ発泡酒「アップルホップ」を楽しむ会31日に
地ビール製造の南信州ビール(駒ヶ根市)は31日午後6時から、伊那谷産のリンゴ果汁を用いた発泡酒「アップルホップ」の発売を記念して飲み放題で存分に味わうパーティー「アップルホップを楽しむ会」を駒ヶ根高原にある同社直営レストラン味わい工房(駒ヶ根ファームス2階)で開く。
参加費は男性3500円、女性3千円の事前予約制で、先着70人限定。アップルホップほか、同社製ビールの飲み放題で、おつまみ中心のビュッフェスタイルで味わう。
アップルホップは12月に発売を開始。地元産果実にこだわった製品づくりの第一弾としてリンゴ果汁を使ったもので、「シナノスイート」を用いた初回製造分はほぼ完売と好評だ。
先日からは「王林」を用いた2次分の出荷が始まっており、パーティーでは2つの品種の味わいを飲み比べることもできる。
「王林はシナノスイートに比べて酸味が弱く、甘みが強い。明らかな品種の差が発泡酒でも楽しめるはず」と、生産を手がける同ビール駒ケ岳醸造所(宮田村)の竹平考輝所長。
パーティーではアップルホップにあう料理も用意され、抽選会などもある。送迎バスもJR駒ヶ根駅から運行(要確認)。問い合わせ、申し込みは同醸造所0265・85・5777、味わい工房0265・81・7722まで。 -
新たな部長に平澤賢司さん、宮田村商工会青年部が次期役員承認
宮田村商工会青年部は14日夜に臨時総会を開き、新たな部長に平澤賢司さん(小松屋商店)、副部長に春日真一さん(春日商会)、北原貴明さん(宮田自動車工業)ら次期役員を選任し全会一致で承認した。任期は4月から2年間。厳しい不況に部員たちは直面しているが、地域の活力源でもある部の伝統を協力して受け継いでいく。
平澤さんは「このような厳しい時だからこそ、青年部魂を持ち全員で力をあわせて取り組んでいきたい」とあいさつ。2年間務めてきた小田切等部長は新体制にエールを送りながら「厳しい状況だが、私たちには若さと行動力がある。先輩のアドバイスも受けながら力をつけ、生き抜いていこう」と話した。
同青年部は多彩な活動を展開し、毎年テーマを持ちながら歳末慈善パーティーを開催。名物丼やどんぶりレンジャー、よさこいソーランなど地域が元気になる取り組みも次々と打ち出してきた。
総会席上、前林善一商工会長は「このような時だからこそ、前をみすえて宮田村の元気の発信源になって」と部員たちに呼びかけた。
新役員は次の皆さん。▽部長=平澤賢司(小松屋商店)▽副部長=春日真一(春日商会)北原貴明(宮田自動車工業)▽常任委員=濱田聖(パブリックレコード)綿内信幸(信光設備)馬場誠(理容アルプス)、間瀬令理(間瀬製作所)酒井豊典(サカイ家電)、清水正康、近藤浩紀(ジョイ・アクトコンドウ)伊藤康晃(太陽堂)酒井大介(白木屋商店)春日孝昭(ラスタデザイン)清水邦浩(千代田)鈴木貴久(トノムラヤ薬局)三澤敏昭(エムテイクリーンサービス)▽監査委員=太田豪敏(レストハウスおおた)下井明人(下井ばね製作所)▽直前部長=小田切等(長野ユーシン) -
緊急経済対策で20%のプレミアム商品券発行へ、宮田村が商工会事業の助成で独自策
宮田村は緊急経済対策として村内消費を促進するため、村商工会が発行するプレミアム商品券事業への助成を16日の村議会臨時会に提出する本年度補正予算案に盛り込む。補助金により額面を20%上乗せするもので、一般家庭の生活支援策としても位置づけながら村内経済の活性化に結びつけたい考えだ
1000円券12枚を1万円で1000セット販売予定。同商品券は発行額の2%が事業主負担のため、村は残る18%分の180万を補助する。村内の加盟65店舗で利用でき、2月初旬の発売を予定。短期間に需要を見込もうと3月末までの使用期限と設定する方向だ。
同商工会は通年で5%のプレミアム商品券を販売するほか、毎年秋の商工祭では20%に上乗せした商品券を400縲・00セットの限定で発売して人気を集めている。
村はこのほど開いた村緊急経済対策雇用対策会議の専門部会で商工会側に説明した。村産業建設課は「厳しい経済情勢の中で村内の景気刺激と一般世帯の生活助成の両面につながる施策」としている。 -
未曾有の逆境の中で商工会新年祝賀会
宮田村商工会は9日、新年祝賀会を商工会館で開いた。会員ら約100人が出席。未曾有の景気悪化の影響が大きく影を落す新年となったが、社会構造の大きな転換期ととらえ踏ん張っていこうと前を見据えた。
前林善一会長は「大変厳しい年明けとなった。この難局を一致して乗りきろうと論ずるのが本来の政治であるはずなのに、国は何も打ち出していない。官と民には大きな温度差がある」と指摘。一方で社会構造や価値観が大きく転換する時でもあるとして「商工会が沈静化すれば地域も沈む。ここを踏ん張って地域を引っ張っていきたい」と続けた。 -
商工会青年部がパーティーオークションの売上げを村へ寄付
宮田村商工会青年部は22日、約200人を集めて6日に開いた歳末慈善パーティーのオークション、入札の売上金23万7588円を「福祉に役立てて」と全額、同村へ寄付した。小田切等部長と、副部長の吉沢賢治さん、花井祐治さんが村役場を訪問。清水靖夫村長は若者の呼びかけで集まった多額の善意に感謝した。
パーティーは今年で43回目を迎え、恒例のオークションと入札には約60社が協賛。ワインやとうふ、そばなどを詰め合わせた村の特産品セットなど多彩な出品があり、参加者が楽しみながら競り落とした。
収益は村などへ毎年寄付しており、善意を受け取った清水村長は「みなさんの想いが地域に広がり、つながっている」と小田切部長らに声をかけた。
村内の風倒木をリサイクルし、地元にある県の知的障害者総合援護施設・西駒郷の利用者と共同製作した「エコはし」を会食に用いたことで盛り上がった今年の慈善パーティー。清水村長は「知恵と行動力があれば我々も色々できることを皆さんが証明してくれた。今後も刺激になるような活動をお願いしたい」と、さらなる青年部の活躍に期待を寄せた。 -
宮田村が緊急経済雇用対策本部設置
景気悪化を受けて宮田村は18日、緊急経済雇用対策本部を設置した。村産業建設課商工観光係と村商工会に窓口を設けて各事業所の相談に乗り、実情を把握しながら具体的な支援策を検討する。この日は本部を構成する村、議会、商工会、金融機関、信用保証協会、農協の各担当者が集まり会議を開いた。村は老人福祉センターの改修をはじめ総額9800万円にのぼる公共事業を前倒し発注するなど、村内建設業を中心に受注機会を拡大させる当面考えられる具体策を明らかにしたが、落ち込みが激しい製造業への支援は不透明で未曾有の事態に対応の難しさを伺わせている。
前倒しで発注予定の事業はほかに、中央保育園と中学校の緊急地震速報受信機設置工事や小学校の耐震補強、北の城橋修繕工事などで年度内に発注する。年明けにも発注拡大を刺激する500万円規模の補正予算も組む考えで、商工会のプレミアム商品券などを活用した村内消費促進のための方策も検討する。
制度資金については、当面の資金繰りを緩和させる借り換えメニュー新設したが、次年度に向けては金融機関と協議しながら金利の見直しも図っていきたい考えだ。
会議では、製造業の支援が見えない部分の指摘も挙がり「企業の実態を把握し、橋渡しにもなる専門員を設置して」などの声も。企業だけでなく失業者への支援について問う意見もあった。
村内でも非正規雇用労働者が大幅削減される一方で、零細企業は将来の技術継承を見越して人員整理をせずに操業時間の短縮などで耐えているとの現状報告も。
金融機関は年明けから厳しい資金繰りを背景に返済条件の変更を求める企業が続出する可能性があるとの見方も示したが、清水靖夫村長は「傷口が広がる前に各企業への早めの指導と対応を金融機関にお願いしたい」と強く求めた。 -
本坊酒造がスパークリングワインを新発売
本坊酒造信州ファクトリー(宮田村)は、長野県産のブドウ「善光寺竜眼」で仕込んだ新製品のスパークリングワイン「ぺティアン・ド・マルス善光寺」を発売した。本格的なシャンパン製法を採用。同ファクトリーは地元宮田村産の山ぶどう配合種ヤマソービニオンで赤ワインを生産してきたが、発泡性が特徴の今回の製品で新境地を開拓。来春にはヤマソービニオンのスパークリングワインを発売する予定もあり、ワイン製品の幅がさらに広がりそうだ。
炭酸を加えるのではなく、瓶内2次発酵によるきめ細かな泡立ちと爽快感にこだわった。にごりや沈殿物など酵母の中身成分も残し、風味豊かな味わいに仕上げた。アルコール度数は10%の辛口で、冷やして飲むのに適している。
ウィスキーなど製造する同ファクトリーは、地元農家が生産するヤマソービニオンで赤ワインを醸造し「紫輝」、「駒ケ原」銘柄で製造販売。県の原産地呼称管理制度の認証を受けるなど評価も得ており、その技術力を製品開発に生かしている。
720ミリリットル入りで小売価格は1500円(税抜き)。問い合わせは同ファクトリー0265・85・4633へ。 -
エコ倶楽部がクリスマス飾り教室
宮田村町二区の梅が里ギャラリー手づくり屋に集まる主婦を中心にしたグループ「エコ倶楽部」はこのほど、クリスマス飾り教室を開いた。北割区の小田切嫩子さんを講師に、参加者はてづくりの良さを楽しんだ。
エコ倶楽部は身近なところから環境問題について考えようと廃油石鹸作りから始めた集まりだが、多くの人にも参加してもらおうと季節の楽しみも取り入れながら各種教室を開いている。
さらに手づくり家ではクリスマスキャンペーンを実施中。来店者にもれなく会員手づくりのクリスマスツリーかざり、2000円以上購入した人には特製のクリスマスツリービーズストラップをそれぞれプレゼント。まつぼっくりのクリスマスツリーづくりの無料体験もある。
14日午後1時からは山ぶどうのリースづくり教室を開催。南割区の三浦木工に集合し、剪定した山ぶどうの枝でリースをつくる。参加費は無料、雨天中止。硬いつるが切れるはさみ、軍手を持参する。
21日午前10時からは山ぶどうのつるで一輪挿しをつくる教室も。講師は塩尻市の田中のり子さんで、材料費2千円。要予約で定員は10人、会場は手づくり屋。
詳しくは手づくり屋の三浦さん090・3142・3691へ。 -
南信州ビールが地元産こだわりのリンゴ発泡酒発売
地ビール製造の南信州ビール(駒ヶ根市)は12日から、伊那谷産のリンゴ果汁を用いた発泡酒「アップルホップ」を発売する。地元に対する意識を強く打ち出しながら全国に向けて発信。新たな味として地域活性化や観光誘客などにもつなげていく考えだ。傷などで規格外となった果実の新たな使い道ともなり、栽培時の農薬使用記録や果汁糖度が分かる生産履歴「トレーサビリティ」も採用。ホームページ上などで消費者に情報を開示し、安全安心も徹底する。今後もリンゴに限らず生産者の顔が見える地元産果実にこだわった商品を順次発表していく予定で、大手ビールメーカーとは一線を画すフルーツ王国伊那谷ならではの発泡酒の領域を開拓していく。
宮田村にある南信州ビール駒ケ岳醸造所で11日に開かれた発売会見には、発泡酒に用いたリンゴを生産した内山隆生さん(73)=箕輪町木下=、井沢八恵子さん(63)=同町東箕輪=、果実の搾汁を手がけた小池手造り農産加工所の小池芳子代表も出席。井沢さんは6月の降ヒョウで自身のリンゴ畑に大きな被害を受けており、「発泡酒になるとは夢にも思ってみなかった。風味も豊かで口当たりもいい。皆さんに喜んでもらえたら」と笑顔がこぼれた。内山さんも「規格外のリンゴは安値でジュースなど使い道も限られたが、このような新たな加工品に使えれば農家としても助かります」と話した。
「この土地でしかだせない柔らかな味がある」と同醸造所の竹平考輝所長。製造現場では農家が丹精込めて育てた果実の魅力を最大限に生かそうと、繰り返し試作開発が行われた。
にが味を抑えながらホップとリンゴの香りの調和をだすのに苦心したが、努力の甲斐あって絶妙なブレンドをつくりだした。アルコール度数は6.5度と高めだが、ビールが苦手な女性にも楽しんでもらえるやさしい飲み口だ。
今回使ったリンゴ品種は「シナノスイート」で、1000リットルを製造。今後もさらに別の農家が生産したリンゴ果汁で生産を続け、1月末には「王林」、2月末には「ふじ」を用いて販売する。
県の助成も得て今年9月に発泡酒製造免許を取得。新規参入だが「リンゴ以外にも旬のフルーツを使っていきたい」と竹平さん。ナシや宮田村特産の山ぶどう(ヤマソービニオン)なども視野に入れ、さらなる製品開発に夢は広がる。
アップルホップは330ミリリットル入りで500円。同醸造所売店のほか、上下伊那の酒販店や関東方面を皮切りに順次全国で販売していく。問い合わせは同醸造所0265・85・5777へ。 -
宮田村商工会が緊急経済対策求めて村長に要望書
金融不安による景況感の悪化を受けて宮田村商工会は8日、緊急経済対策を求める要望書を清水靖夫村長に提出した。村内企業の経営安定化と支援を円滑に進めるため対策本部の設置を求めたほか、制度資金の利率引下げや、優先発注による受注機会の確保など5項目を要望した。村側は早い時期に本部を設置する意向を明らかにし、前倒しが可能な公共工事なども洗い出して早期発注したい考えも示した。
毎年この時期に行っている商工会と村の両理事者らの懇談会の席上、前林善一会長が村長に要望書を手渡した。村産業建設課は制度資金の利率や条件緩和について、さらに金融機関と相談して新年度に向けても善処していくと説明。商工会側からは「新たな借り入れが難しい中で、企業個々の事情をかんがみて対応して」「村職員は各企業をまわって何が必要かニーズを把握し、厳しさを肌で感じてほしい」と注文も寄せた。 -
宮田村で山ぶどうワインまつり、08年産「紫輝」解禁で400人堪能
宮田村特産の山ぶどう配合種ヤマソービニオンでつくる2008年産赤ワイン「紫輝」を解禁するワイン祭りは7日、醸造する同村新田区の本坊酒造信州ファクトリーで開いた。関係者でつくる中央アルプス山ぶどうの里づくり推進会議の主催。、400人近くが訪れ、収穫から2カ月で仕込んだ新鮮な飲み口を堪能した。
村内農家が栽培するぶどうを使ったワイン生産は10年目。近年は県の原産地呼称管理制度に認定されるなど高い品質を毎年維持している。祭りで同ファクトリーの深水公明工場長は「1日、1日宮田のワインは成長している」と自信を示し、推進会議の会長を務める清水靖夫村長は「生産者の愛情で良いワインができる。多くの人に親しみ愛飲してもらえれば」と来場者に呼びかけた。
日本ソムリエ協会専務理事の高野豊さん=長野市=は以前から宮田村のワインを高く評価し、この日も会場で08年産の出来具合を講評。「特性が出ており、フランス的な格調高いワインに近づいている」とさらなる期待を寄せた。
今季は約28トンを収穫し、紫輝は720ミリリットルビン5200本分を上伊那の酒販店中心に出荷する。価格は1本1900円。定番の「信州駒ケ原」のほか新たな商品の販売も今後予定している。問い合わせは本坊酒造信州ファクトリー0265・85・4633、宮田村産業建設課0265・85・5864へ。 -
宮田村商工会青年部の歳末慈善パーティーは「エコはし」で、西駒郷利用者と一緒にてづくり
宮田村商工会青年部(小田切等部長)は6日開く恒例の歳末慈善パーティーの会食で、使い捨てのわりばしに替えて、村内の風倒木を加工した「エコはし」を用いる。地元にある県の知的障害者総合援護施設「西駒郷」の利用者と一緒に手づくりしたもの。部員たちは「環境も考えながら自分たちが住む地域を見直すきっかけにもなる」と交流を深めながら、丁寧に仕上げた。
材料は風雨などで倒れた村内のヤナギの木。8月に切り出して準備を進めてきた。
実際の製作は青年部員が西駒郷を訪れて利用者と共同で作業。できばえを見せ合いながら楽しく談笑するなど、ふれあう姿もみられた。「これを機会にもっと仲良くしていけたらいいですね」と実行委員長の吉沢賢治さんは話した。
売り上げのなかから村の福祉などへ寄付を行っている歳末慈善パーティーも43回目。今年の会食メニューにはとうふやマスのくんせいなど地元の名物を使ったオリジナルの「特産品御膳」を用意する。「宮田の若者たちがつくった地元材のはしで、郷土のおいしい料理を存分に味わってもらえたら」と吉沢さんら青年部員は準備に余念がない。 -
制度資金に長期返済対応の借り換えメニュー、宮田村が中小企業の資金繰り支援で
宮田村は景況感悪化に伴う中小企業の資金繰り対策として、村商工業振興資金(制度資金)を利用している事業所の長期返済に対応する借り換えメニュー「特別経営安定対策資金」を設けた。最長7年の返済期間と今利用している制度資金からの借り換え一本化を可能にすることで、「月々の返済額を減らすこともでき、資金繰りに悩む企業の負担軽減を図りたい」と村産業建設課は説明する。
2007年3月以前に村の制度資金を借り入ていることが主な条件。同課によると200件ほどが対象になるとしている。借り換えにより実質的に返済期間を延長することで、経営の安定化を促していきたい考えだ。問い合わせは村産業建設課85・5864まで。 -
山ぶどうワイン2008年産「紫輝」7日のワイン祭りで解禁
宮田村特産の山ぶどう交配種ヤマソービニオンでつくる2008年産赤ワイン「紫輝」のビン詰めなど出荷準備作業が、醸造する同村新田区の本坊酒造信州ファクトリーで行われている。収穫から2カ月で仕込んだワインは新鮮でまろやかな味わいに仕上がり、7日に同工場で開くワイン祭りで解禁する。
村内農家が栽培し、同工場でワインに醸造して10年。県の原産地呼称制度に認定されるなど高い評価も受けている。今季も「駒ヶ原」など味わいが異なる数種類を生産する予定だが、最も発売開始が早い紫輝は720ミリリットルビンで5200本分を地元上伊那中心に出荷する。
「糖度と酸味のバランスを良くして、フレッシュでまろやかな果実感をだした」と深水公明工場長。収穫前後に天候が不順となったが、成長期の夏には天候にも恵まれぶどう自体の品質も良好だったという。
ワイン祭りは生産者や村などでつくる「中央アルプス山ぶどうの里づくり推進会議」が主催し、7日午前11時から。今回から500円の入場料制となるが、できたてのワインを振る舞い完成を披露する。
当日は村内と会場を結ぶ送迎バスも運行。祭りに関する問い合わせは推進会議事務局の村産業建設課85・5864まで。 -
ティービーエムにグッドカンパニー大賞優秀企業賞
発電用タービンブレードの製造を主力に機械部品加工を手がけるティービーエム(宮田村、山田益社長)が、社団法人中小企業研究センターが設ける今年度のグッドカンパニー大賞優秀企業賞に選ばれた。経済的、社会的に優れた成果をあげた企業に贈られるもの。同社は世界的なエネルギー事情にも関わる原子力発電用のタービンブレードを中心に事業を拡大。27日には地元の宮田村議会が今年から稼動を始めたばかりの同社伊那工場を視察し、郷土から世界へはばたく高精度の技術力にふれた。
伊那市西箕輪の伊那インター工業団地内にある伊那工場。新興国などでも建設が進む原子力発電所で使われるタービンブレードの生産に対応するため、最新鋭の加工機械がほぼ24時間体制でフル稼働する。
視察した宮田村議を前に唐澤敏治副社長は「競合企業はもちろんあるが、大手を除く出先企業の中では設備的にも最も充実しており、量的な加工も一番こなせる。シビアな納期などへの対応も強い」と胸を張った。
世界最大手の電機メーカー米国のゼネラルエレクトリック(GE)社とも直接取引でタービンブレードを加工するなど、世界的なエネルギー事情にあわせてますます存在価値も高めている。
「日本国内ではアレルギーがあるのも確かだが、後処理をきちんとすれば効率もよく環境にもやさしいのが原子力」と唐澤副社長。世界的な金融不安による影響についても「心配する部分はあるが、現状のままでいけば来年も100%稼動の予定」と説明した。
同賞は毎年、経済産業省、文部科学省、商工会議所などの推薦をもとに審査し42回目。上伊那からは、06年度に伊那食品工業(伊那市)がグランプリ、ミカドテクノス(箕輪町)が特別賞に輝いている。今年度の優秀企業賞は8社で北陸甲信越地区からはティービーエムのみ。グランプリには諏訪市の小松精機工作所が選ばれ、長野県の技術力が高い評価を受けた。 -
宮田村商工会と村議会が懇談、厳しいからこそ地元の手で企業育てる「地産地消」の支援策を
宮田村商工会(前林善一会長)と同村議会(松田英俊議長)の懇談会は25日開き、金融不安に伴う景気の落ち込みを中心に意見交換。同村内では生産が冷え込む自動車関連の製造業も多く、商工会員の経営者からは先が見通せない現状に不安の声が相次いだ。今後さらに厳しさが増すのではという意見も多かったが、「このような時だからこそ頑張る企業に支援を」と村側に地元企業が活性化する仕組みを積極的に構築してほしいと要望。緊急経済対策の実施や見本市、展示会への助成継続、金融機関への協力要請なども求めた。
商工会側は理事役員や工業、商業、建設の各部会長、副部会長らが出席し、村議会産業文教委員と懇談。
「先送りや減産といった話しばかり。このような状態になると派遣社員を整備したり、賃金カットするなど立場の弱い人にしわ寄せがいってしまう悪いスパイラルに入り込んでしまう。行政にどんな要望、要請したら良いかも思い浮かばないほど厳しい」など急速な景気の低迷に閉塞感を訴える意見が出された。
そのうえで村に対し、物品購入や工事発注などで村内業者を優先する仕組みを構築してほしいと要望。「村の企業を上手に育て、村も村民も地元の企業や商店を積極的に利用する“地産地消”を確立して」と求めた。
議員からも「村全体で村の経済を動かすような機運を行政が高めていく必要がある」などの声があがり、金融機関に対する要望や制度資金の拡充など、商工会と一緒になって検討を深めて対応していくべきとの意見もあった。
12月8日には商工会と村長の懇談会も予定している。 -
宮田村内で大豆「ナカセンナリ」の収穫、美味しいとうふの原材料に
宮田村では、今月末ころまで大豆「ナカセンナリ」の収穫が行われている。乾燥した後に村内の宮田とうふ工房で加工され、豆腐製品として販売される。今季の新大豆の出来ばえは良好で、栽培農家は大地の恵みを喜びつつ作業に汗を流している。
同村内では5戸ほどの農家が大豆を生産するが、全て品種はナカセンナリ。10年前に村内の製造業マスダ(増田清社長)が宮田とうふ工房を開設し、そこでつくる豆腐製品の原材料として供給している。
栽培農家で最大規模の保科治男さんは、コンバインで刈り取り作業。「昨年よりもさらに良い大豆ができそう」と話した。
地元産のおいしい食品をと農工が一体となって取り組む豆腐づくり。生産者の想いがいっぱい詰まった一丁の豆腐は、安全安心な食品として消費者の手元に届けられる。