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山を愛する会がそば打ち
宮田村の登山愛好会・宮田「山を愛する会」(藤田宜久会長)は6日夜、新年恒例のそば打ちを村民会館で行なった。素朴なそばをすすりながら親睦を図り、春からの山行きを心待ちにした。
村内を中心にした20代から60代までの約40人で活動している。今季も4月の戸倉山(駒ヶ根市)ハイキングを皮きりに、毎週のように年間25回ほどの山行。3千メートル級のアタックも計画している。
冬山の登山はしないため、シーズンオフの親睦にとそば打ちを3年前から実施。この日も各会員が協力しながら挑戦し、コシのあるそばが完成した。
酒を酌み交わし、さっそく会食。雪融けした新緑の山々に想いを馳せながら、夜は更けていった。
同会は新規会員を募集中で初心者も歓迎。体力や本人の希望にあわせてアドバイスしており、藤田会長は「一緒に山の良さを楽しみましょう」と呼びかけている。
問い合わせは藤田さん85・4366または、村民会館85・2314まで。 -
そばの実の会発足式
宮田村のそば打ちを愛好する女性たちで結成した「そばの実の会」は7日、発足式を村民会館で開いた。村長をはじめ各界の関係者ら約50人を招待。打ちたてのそばを振る舞い、「地域活性の一助になれば」と決意を新たにした。
村の農業女性グループ「野ひばりの会」のそば班として10年前から取り組んできたが、さらに活動の幅を広めようと、新たに組織化した。
この日は朝から3時間ほどかけて準備。19人の会員は手馴れた様子で、分担しながらせっせと70人前ものそばを手打ちした。
式ではゆであがったばかりを会食。「二八そば」のツルツルとした食感を心ゆくまで満喫していた。
席上、酒井昌子会長は「暗中模索だが、あれもこれもやってみたい。技を身につけ、地域を盛り上げていけたら」とあいさつ。清水村長ら来賓は「そばのように末永く頑張って」と激励した。
自慢の腕を活かして、村内のイベントに引っ張りだこのメンバーだが、今後は福祉施設やデイサービスなどボランティア事業にも力を注ぐ考えだ。 -
特別職の報酬据え置きを答申
条例規定額の5縲・3%減額を延長へ宮田村特別職報酬審議会(太田照夫会長)は7日、諮問通り、新年度の村長ら理事者3役の給料を村条例規定額から10縲・3%、村議も5%減額し、本年度と同額に据え置くよう答申した。自立を進める村の財政など考慮した結果「村民意識を考えれば、減額はやむを得ない」と判断。3年連続で同額とした。村は3月定例村議会に関連議案を上程する。
村長は13%、助役、教育長は10%減額。月額給料の3・3カ月分支給される「期末手当」に反映する。村議報酬の減額もあわせると、年間総額で555万円ほどの節減になる。
また、消防団や農業委員など非常勤特別職の報酬についても規定額から平均3%程度の引き下げを継続する。
日当払いの委員会や協議会などの報酬も、規定から千円減額の5千円、半日は1500円減額の2千円。いずれも3年連続で同額。
この日の審議会は、村の財政状況や他町村の給料動向も考慮に入れながら検討。
「村税の増加など明るい兆しもあるが、自立を進めるうえで財政状況はまだまだ不安」などの意見があった。
人事院が引き上げ勧告した勤勉手当の取り扱いについても議論したが「そぐわない」と理事者、村議各報酬への適用を見送った。
答申通りに改定した場合の月額給料は次の通り。カッコ内は条例規定額。
▽村長64万3800円(74万円)▽助役55万2600円(61万4千円)▽教育長47万8800円(53万2千円)▽議長26万3150円(27万7千円)▽副議長、委員長20万3300円(21万4千円)▽議員18万2400円(19万2千円) -
野ひばりの会10周年で3月に記念事業
宮田村の農業女性グループ野ひばりの会(橋爪千春会長)は結成10周年を迎え、3月4日に記念の「かあさんのイベント」を開く。恒例の料理実習体験のほか、記念講演も行なう。
このほど新年会を兼ねて会議を開き、記念事業に関して協議。あわせて会員の拡大など、10年を節目にさらに充実した活動を展開しようと確認した。
同会は地産地消をひとつのキーワードに、食と農業を結び付ける活動も精力的。
おやきやスープなど地元産品をいかした料理の開発、農産物の直売など、交流を通じて多くの人に農業の楽しさ、大切さを伝えている。
住民に呼びかけて開く恒例の「かあさんのイベント」だが、今年は10周年記念としてさらにバージョンアップ。
料理実習は参加者全員でながーい太巻きに挑戦するほか、野菜タップリのすいとん汁、カレー味などの創作おやきをつくる。
上伊那農業改良普及センターの佐藤和枝所長の記念講演も開く。 -
5年生が禁煙教育
宮田村宮田小学校5年生は3日、村内の薬剤師田辺一路さんを講師に禁煙教育を行なった。喫煙は自分だけでなく、周囲の人の健康にも影響を及ぼすと学んだ。
田辺さんは、タバコに含まれるニコチンが血管を細くすると説明。体内に栄養や酸素が行きにくくなり、健康に支障がでると指摘した。
煙を吸う周囲の人や、出産を控えた女性が喫煙すれば胎児にも多大な影響があるとして「自分のためにも、まわりのためにも喫煙しない強い意志を持って」と呼びかけた。
喫煙時の肺にたまるタールの量が分かる人体模型を使った実験もあり、児童たちは理解を深めていた。 -
自分たちで収獲したギンナンで調理実習
宮田村宮田小学校1年2組はこのほど、11月にクラス全員で収獲したギンナンを使って茶碗蒸しとまぜご飯づくりに挑戦した。協力しながら調理し、見映えもよく完成。手作りの味に舌鼓を打った。
中央保育園の庭先で収獲したギンナン。何に使えるかとみんなで考え、メニューを決めた。
茶碗蒸しにはギンナンのほか、エビや鶏肉なども入れて彩り豊かに。蒸したてのアッツアツが出来あがった。
「どこにギンナン入っているかな」と、ちょっとお楽しみ。「出たーっ」と喜びながら口に運び、「ホクホクしてる」と歓声をあげた。
まぜご飯もギンナンのホロ苦さが食欲を誘い、子どもたちもモリモリ食べていた。 -
商工会建設部会が地元の受注拡大ねらってパンフ作成
宮田村商工会建設部会(小田切和夫部会長)は、同部会加盟全58企業の連絡先やセールスポイントを網羅したPRパンフレットを作成している。年度内に完成し、村内全戸に配布する予定。村内の建設関連も公共事業の減少で厳しい状況が続いており、一般個人向けの受注を少しでも開拓しようという試みだ。
同部会員は建設土木のほか、左官、塗装、設備、インテリア、測量、設計など多彩な事業所で構成。個人向けならばほぼ全ての関連工事が加盟事業所でまかなえる。
「これだけの仕事ができるんだと知ってもらいたい。ちょっとした困った時にでも連絡してもらえれば」と、関係者は新たに作成中のパンフに期待を寄せる。
電話の前など各家庭の目立つ所に貼ってもらえるよう、パンフの見やすさも配慮。加盟企業の連絡先だけでなく、営業内容を記し、地元客層の拡大につなげたい考え。 -
1年生が全校くまなく豆まき
宮田村宮田小学校は3日、節分行事を行った。1年生が校内全教室をくまなくまわり、豆まきするのが同校の伝統。元気なかけ声で福を呼び込んだ。
5人で1組程度に分かれて各教室を巡回。他の学年は授業中だったが、突然現れて鬼退治をした。
「鬼は外、福は内」と威勢良く豆を投げる姿に、上級生も楽しげ。みんなで伝統の行事に親しんでいた。 -
公民館スキー教室
宮田村公民館のスキー教室は4日、伊那市の伊那スキーリゾートで開いた。小学生を中心に約60人が参加。村スキークラブ(唐木好昭会長)の会員13人が、レベルにあわせて懇切丁寧に指導した。
初心者から上級者まで、5人1組程度に分かれてマンツーマン指導。初めてスキー板を履く子どもたちも多かったが、メキメキ上達し、雪の感触を楽しんでいた。
同クラブは3月12日に蓼科にあるエコーバレースキー場へ日帰りスキーツアーを企画。参加者を募集している。問い合わせは同公民館85・2314まで。 -
固定資産評価委員会
宮田村固定資産評価審査委員会(加藤瞳委員長)は3日、役場で開いた。村は固定資産税の最近数年間の状況を説明し、ほぼ横ばいで推移していると示した。
同委員会は固定資産の評価に関する住民からの苦情を審査するが、本年度も苦情などは1件もなかった。
村の固定資産税調定額は、5億6千万円から5億8千万円台の間で推移している。 -
園児の元気な豆まきに鬼もタジタジ
宮田村のAコープ宮田店は3日、恒例の豆まき大会を同店駐車場で開いた。中央、東両保育園の年長、年中園児約150人も参加。店員扮する赤鬼、青鬼に豆をぶつけ退治した。豪華商品が当たる福豆まきもあり、多くの住民でにぎわった。
園児たちが落花生を一斉に投げ、鬼たちはその容赦ない攻撃に「痛い、痛い」とたまらず降参。
福を招き入れたごほうびに、お菓子がまかれ、色鉛筆のプレゼントもあった。
一般を対象にした福豆まきは、200人近い人が集まった。
今年も150本ほどの景品を用意。今高値のキャベツをはじめとした生鮮食料品や衣料品などを揃えた。
ビニール袋を持参するなど準備万端の人も多く、景品があたる引換券が豆と一緒に投げられると、夢中になって拾っていた。 -
山ぶどうワイン「信州駒ケ原」6日発売
3年連続で県の原産地呼称管理制度に認定された宮田村の05年産山ぶどうワイン「信州駒ケ原」が6日、発売を開始する。昨年末発売した新酒「紫輝」の比較的軽い口当たりに対し、熟成した分だけより深みのある飲み味に。厳しい寒さが旨味を引き出し、より研ぎ澄まされたワインに仕上がった。
村内14戸の農家が栽培する山ぶどうの配合品種ヤマソービニオンを使用。地元限定発売の「紫輝」は仕込みから約2カ月で出荷するが、全国展開する「信州駒ケ原」は4カ月の間タンクの中で熟成させた。
醸造した本坊酒造信州工場(同村新田区)の藤野公宏工場長は「独特のレーズンの香りが楽しめ、コクもある」と話す。
軽めに発酵した原液は「紫輝」に、重めは「駒ケ原」にと初期の醸造段階から差別化。仕上がりの特性を引き出す工夫も行なっている。
さらに、氷点下が続く寒さで寝かすことで「余分な成分も落ちる」という。
「駒ケ原」は従来、全国向けの銘柄として地元販売は少なかったが、今季からは村内をはじめ上伊那各地の酒販店でも取り扱い、720ミリリットル入りを6652本出荷する。
1本1890円(税込み)。問い合わせは本坊酒造信州工場85・4633まで。 -
読書感想画コンクール入選
第17回県読書感想画コンクールで、宮田村宮田小学校1年2組の飯島依茉里さん(7)の絵版画「犬と仲良し」が入選した。
「絵を描くのは好き」という飯島さん。担任の先生に読んでもらった本の感想をデザインし、紙をちぎって版画に。コツコツと力作を完成させた。
コンクールは県図書館協会などが主催し、各地の小中学校から250点の応募があった。上伊那からは飯島さんが唯一入選した。 -
宮田小で半日入学
宮田村の宮田小学校は2日、新年度入学児を対象に半日入学を行なった。春から同校に通う園児たちが1年生と交流。絆を深めながら、学校生活に対する期待や夢を一層ふくらませた。
村内3つの保育園のほか、村外の幼稚園に通っている年長園児も参加。1年の各学級に分かれて、歌や遊びなどを楽しんだ。
1年4組は西保育園の園児を迎え、手作りしたカルタや福笑いなどでおもてなし。
お兄さん、お姉さんらしく、リードしながら、楽しい学校生活の様子を伝えた。
他の各クラスも、歌ったり、手をつないでゲームを楽しんだりと多彩。別れの時が近づくと、児童たちは「あたたかくなった4月には元気に入学してください」と園児に言葉をかけていた。 -
村職員給与の労使交渉
宮田村職員の給与について1日、村理事者と同職員労働組合による労使交渉があった。人事院勧告の給与体系が大幅に見直されていることもあり、労組側は将来的な見通し、考え方も含めて提示するよう要求。村長が導入を示唆している人事評価制度については、不合理にならないよう求めた。再交渉するが日程は未定。
交渉は村長、助役と同労組執行部の間で行なわれた。
同労組の小林敏雄委員長は本紙取材に対し「給与を削るとしたら、その効果が見えなければ底無しになる。村民の皆さんも納得する行財政運営を示してほしい」と指摘し、給与に限らず将来を見通した計画の確立が必要との認識を示した。
評価制度導入については「国も制度の効果が十分ではないと示しており、検討を要する。不合理にならないよう、組合との協議などフォローできる体制が必要」と話した。 -
埋め立て処分場問題「完全勝利」で環境を守る会が解散
民間業者が宮田村内で計画した産業廃棄物埋め立て処分場問題で、村民挙げて反対運動を展開した「宮田の環境を守る会」(小田切敏明会長)は1日、計画のあった南割区の山林を昨年11月に村が公売で取得したことを受けて解散した。法廷闘争に発展し、この日を迎えるまで10年の歳月。「本当に長かったが村民が一致団結し、完全勝利を果たせた」と喜びを分かちあった。
村内全区長、農協、消防団、そして村職員ら約40人が集まった役員会で、小田切会長は「既に埋められていたヘドロを見た時、さらに捨てらなくて良かったと実感した。2度とこんなことがあってはならない」と喜びをかみしめ口にした。
1996年9月に、民間業者が処分場を建設していることが判明。水道水源に近いことから、村あげての運動に発展し、村内ほぼ全ての組織が参画するなかで「環境を守る会」は発足した。
村は97年に建設差し止めの仮処分を地裁伊那支部に申請。13回に及ぶ審尋を繰り返し、2001年3月に仮処分が決まり、事実上計画は中止になった。
その後業者は税金滞納により、長野市に山林を差し押さえられ、同市が昨年11月に公売を実施。宮田村は300万円で取得した。
「行政の条例整備も進み、今では里山に処分場をつくることは困難。当時に比べて、住民のゴミに関する意識も高まっており、所期の目的は達成した」と小田切会長は解散の理由を説明し、全会一致で承認した。 -
観光開発サポーター会が始動
観光ホテルなどを経営し、長期債務や施設老朽化が問題化する宮田村の第3セクター・宮田観光開発の社外モニター機関「サポーター会」が発足し、31日から実質的な話し合いに入った。多くの村民が同社経営に厳しい目を注ぐが「建設的な議論にしてきたい」と、同社再生を村の活性化にも結び付けつつ提言していく方針だ。
第三者の目で意見を寄せてほしいと、同社が村民5人をサポーターに指名。村議、役場職員、農業女性、企業経営者の顔ぶれとなった。
この日は自由に意見交換したが、同社サービスの地元密着度が希薄な点に意見が集中。
「村民の多くが観光ホテルに行ったこともなく、誤解があるかも。まずは地元に知ってもらうことが重要」と指摘が挙がった。
遠方の宿泊者に目を向けるだけでなく、村や近隣住民が気軽に利用できるサービス提供を提案。
「地元に認めてもらえれば、宣伝効果は広がるはず。村民に営業マンになってもらう気持ちで」などの意見もあった。
宴会や食事、館内施設、客室提供など、より柔軟で独自色を持ったサービス設定を求める声もあり、活発に意見を交わした。
「村が自立を進めるうえで、観光開発は重要な位置づけ。一人でも多く利用してもらえるよう協力したい」とサポート会の赤羽正リーダー。
今後は内部検討と同社職員との懇談を交互に繰り返し、観光開発側に具体的な提言をぶつけていく考え。 -
宮田村が福祉有償運送運営協議会を設置
黙認されてきた非営利目的による移動困難者の移送サービスが新年度から国の許可が必要になることを受け、宮田村は31日、「福祉有償運送運営協議会」を設置した。運輸局へ本申請する前に、サービス提供希望団体を事前審査する。この日は、既に移送サービスを行っている村社会福祉協議会を審査し、適正であると認めた。
実費程度の利用料をとる非営利の移送サービスは全国各地にあり、国土交通省は黙認。しかし、道路運送法の自家用車有償運送禁止条項いわゆる「白タク営業の禁止」に抵触するおそれがあった。
そのため同省は新年度から、一定の条件を満たした場合は合法的に有償運送を認めるよう変更。各自治体に運営協議会を設け、申請の前段階で協議することも認定要件のひとつに盛り込んだ。
宮田村の運営協議会は、村長を会長に、ボランティア協議会、身障者福祉協議会、住民の各代表、タクシー事業者で構成。
国の指針にあわせて判断基準などを設け、運送主体については社協やNPOなど非営利団体に限定し、昇降機、ストレッチャーいずれかを備えた福祉車両の使用を義務付けた。
運送対象については介護保険に基づく「要介護者」「要支援者」、障害者、付き添い人に限定し、運行範囲は宮田村内発着とした。
村社協の移送サービスは現在19人が登録。月平均で25回ほどの利用があるが、現状はすべて通院が目的。 -
梅公園で花見イベント開催へ
宮田村民が手作りで整備し、昨年開園した同村新田区の梅公園で、4月9日に初の花見イベントが実施される運びとなった。31日に開いた村商工会村おこし事業実行委員会が計画案をまとめ、12日に正式決定する。
露店を並べ、とん汁などの提供も予定。チラシなどで村民らに幅広く参加を呼びかける考え。
梅にまつわる言い伝えが村内にあることから、同委員会主導で梅公園の整備を立案。住民ボランティアも募って作業を進め、梅の成木約30本などを植樹した。
1期工事が終わった昨年4月に「開園祭」を開いたが、イベントはそれ以来となる。 -
体育指導員研修会
上伊那体育指導委員連絡協議会は28日、全体研修会を宮田村民会館で開いた。100人の指導員のうち70人ほどが出席。本紙連載でもおなじみ身体機能改善トレーニング公認A級指導士の山岸洋子さんを講師に迎え、無理な負担をかけずに身体機能を回復させる「頑張っている人のがんばらない体操」に取り組んだ。
同協議会は年に2回研修を実施。各地の指導員が一堂に集まって講習会などを開き、指導力の向上を図っている。
スポーツマン揃いの指導員だが、この日の山岸さんの指導は・ス目からウロコが落ちた・ス様子で熱心に受講。
自分の体に真摯に目を向け、意識することで、体が軽くなり、運動機能がスムーズになることを体感していた。 -
かわいい鬼がデイサービスセンターへ
節分を前に宮田村デイサービスセンターで、保育園児扮するかわいらしい鬼たちが連日出没。高齢者と交流を深め、福を呼び込んでいる。
センターに隣接する東保育園の園児たちで、30日は年長の子どもたちが手作りした鬼の面をかぶって訪問。
デイサービス利用者と豆まきを楽しみ、座り込んで豆を一緒に食べた。
「かわいい鬼たちだねぇ」とおじいちゃん、おばあちゃんの目尻は下がりっぱなし。「鬼は外、福は内」などを歌い、節分行事をともに味わった。
園児は2日まで学年ごと訪問する。 -
日本聴導犬協会が日本初の国際認定団体に
宮田村に本部がある日本聴導犬協会が、世界最大の補助犬国際機関「国際アシスタントドッグ協会(ADI)」の認定試験に合格。135項目に及ぶ厳正な国際基準を満たし、日本初、世界で22番目の国際認定団体となった。有馬もと代表は「より日本国内の社会で補助犬が認知されるよう取り組みたい」と話している。
ADIには世界各地の補助犬団体101団体が加盟。しかし、厳しい審査を通過しなければ、国際認定団体にはなれない。
審査は補助犬の育成状況だけでなく、施設管理やスタッフ、ユーザーの信頼関係など細部にまで及ぶ。
日本聴導犬協会の審査は昨年11月に2日間かけて行なわれ、ADIの元会長で理事のロビン・ディクソンさん(米国)が来日。
育成した聴導犬、介助犬の実地試験のほか、スタッフ、ボランティア、ユーザーの面接、運営事務処理の適正化審査などを行なった。
倫理観や使命感についても厳しくチェックが入ったが、「世界的に見ても質が高い」と好評価。年明けに米国サンディエゴで開かれたADI総会で正式に承認された。
全国に1千頭いるといわれる盲導犬に対し、聴導犬は10頭に過ぎず国内の社会的認知はまだ低い。有馬代表は「国際的に認められたが、団体の枠をこえて社会とのコミュニケーションを図り、理解を得ていきたい」と話した。 -
屋内でワカサギ釣り?
宮田村図書館「みんなのひろば」は28日開き、牛乳パックを再利用した「ワカサギ釣りゲーム」を工作。親子でつくり、氷上ならぬ屋内で・ス穴釣り・スを楽しんだ。
牛乳パックを切って、ワカサギづくり。色を塗ったり、うろこに見せるシールを貼ったり、独創的な魚たちが完成した。
雰囲気を盛り上げようと、輪の中に手作りしたワカサギを置いて、気分は穴釣り。あったかい室内で、チビッコ太公望が次々と釣りあげ、歓声をあげていた。 -
足元から考える健康教室
宮田村の地域活動グループ「いきねっと宮田」は29日、日本転倒予防運動指導協会副理事長の牧内隆雄さん=飯田市=を講師に足元から考える健康教室を村民会館で開いた。一般住民約60人が参加して、老後も元気に過ごすための日常の体の手入れについて学習。見落としがちな指や足裏の感覚の大切さを学び、楽しみながら簡単な体操に挑戦した。
牧内さんは、転倒による骨折が原因で寝たきりになる人が多いと説明。ちょっとした気づかいが老後の暮らしに影響することを話し、誰でも気軽にできる体のメンテナンスを教えた。
特に足元のケアについて繰り返し指導。靴や靴下の正しいはき方を解説し、本来の足の機能を回復させることが転倒予防につながると話した。
丸めてボール状にした新聞紙を足指でつかむなど、ゲーム感覚の体操も紹介。参加者は普段余り気にかけない足裏の感覚をよみがえらせながら、笑顔で取り組んだ。
イスに立ったり座ったりする連続運動や基本的なストレッチなども学習。ほんの少し自分自身の体を見つめ直すだけで、体の感覚が軽くなるくことを肌で感じていた。
いきねっと宮田は女性の視点でむらづくりに協力しようと活動。身近な生活問題をテーマに、住民に広く参加を呼びかけて講演会や学習会などを開いている。 -
宮田中の新谷さん、スピードスケート全国上位進出目指す
2月5日に北海道釧路市で開幕するスピードスケートの全国中学総合体育大会(全中)に、宮田村宮田中学校3年の新谷千布美さん(15)が短距離2種目で出場する。課題のスタート、その後の加速力に磨きをかけ、滑りにくい北海道の氷に対応する秘策も練ってきた。3年間最後の大舞台で、上位進出を狙う。
昨年決勝に進出した500メートルと、1000メートルにエントリー。「集中している」とコンディションも上向きだ。
寒さの影響で釧路の氷の質は、長野に比べて滑りが悪い。父親でコーチの純夫さんの指導で、会場の状況に応じた練習メニューも取り入れた。
今月初めの県予選は不本意な記録で、500メートル8位、1000メートル13位という結果に終わった。3年連続で全中出場の切符は手にしたが、練習時の好調さを本番に出せない歯がゆさも残った。
本来ならばスタートから100メートルまで10秒台の力を持つ。しかし、大会になると、1秒近く遅くなる時も。特に20メートルまでのダッシュが課題で、県予選後も調整を続けてきた。
「もう緊張とか言い訳にできない。やるしかない」。今までの集大成の気持ちで大会に臨む。 -
新年度の予算査定終了
宮田村の新年度予算査定が27日で終了した。保険医療、介護給付費など社会保障関連の経費が増大しており、当初目標額を上回り一般会計予算案は本年度当初並みの32億円台で固まった模様だ。予算の硬直化が進んでおり重点配分を打ち出すことも難しい状況だが、教育も含め子育て支援関連に配慮した編成になったとみられる。予算案の発表は2月20日以降となる見通し。
査定は年明け直後に始まり、26、27日に村長査定を行なった。
昨年7月に就任した清水靖夫村長にとっては初の予算編成。
予算で重点項目を示したい所だが「どの事業も中途半端で終えることはできず、大変難しかった。基金の取り崩しもやむを得ないと指示した」と本紙の取材に答えた。
村長は全ての事業を白紙から見直す「ゼロベース」を新年度予算の方針に示し、経費をかけずに効率やサービスの向上を図る「ソフト重視」も打ち出している。 -
日赤奉仕団団員会議
宮田村分区日本赤十字奉仕団(分区長・清水靖夫村長)は28日、新年初めの団員会議を村デイサービスセンターで開いた。各区選出22人の団員に委嘱書を交付し、役員を決定。家庭看護法の講習もあり、奉仕の心で地域の安全、安心に協力することを確認した。
奉仕団の任務について説明を受け、さっそく家庭看護法に挑戦。
村デイサービスセンターに看護師として勤務する小田切佳子さん(日赤県支部派遣指導員)の指導で、介護ベッドの使い方、シーツの替え方など、寝たきりの人に負担をかけない介護の仕方などを学んだ。
役員は委員長に原田やよひさん=中越区=、副委員長に下平久代さん=北割区=を選出。
原田さんは「各地で災害が発生しており、何もないことのありがたさを痛感している。平穏なことを祈りながら、みんなで学習を深めていきたい」とあいさつした。
奉仕団は防災訓練に参加するなど、消防団や各地区と連携。福祉ふれあいまつりなどイベントにも参加するほか、各種研修などを通じて研さんを図る。
団員は次の皆さん。
▽町1区=黒河内米子、白川明美▽町2区=山浦光恵、山田和子▽町3区=白鳥佐貴子、松尾幸江▽北割区=下平久代、伊藤節子▽南割区=加々美美香、春日嘉代子▽新田区=北林道子、小田切あけみ▽大田切区=深沢利子、清水きよ子▽大久保区=細田津根子、小田切敏美▽中越区=原田やよひ、橋倉栄子▽つつじが丘区=新井明美、川上直子▽大原区=辰野恭子、保科洋子 -
本場スリランカの紅茶が売れ行き好調
宮田村のスリランカ料理店アルッガマゲは昨年11月から、本場同国の紅茶をベルシャイン駒ヶ根店(駒ヶ根市)に卸し、販売を開始している。売れ行き好調で今月末からはベルシャイン伊那店(伊那市)でも取り扱う予定だ。
スリランカ出身の同料理店オーナー・ウダヤ・アルッガマゲさんが自ら母国の紅茶工場に足を運び、日本人の好みにあう20数種類の銘柄を厳選。
価格は市販品よりも若干高めだが、ベルシャイン駒ヶ根店では発売開始からわずか2カ月間で250個を売り上げた。本物志向が受けて、リピーターも多い。
紅茶の他に各種カレーの素も発売中。「アルッガマゲ」店内でも従来通り取り扱っている。問い合わせはスリランカ料理アルッガマゲ85・0080。 -
宮田中で百人一首大会
宮田村の宮田中学校は26日、新春恒例の百人一首大会を開いた。クラスマッチ形式で争い、2年の時にも優勝した3年2組が連覇。伝統の遊びを楽しみながら、学年の枠を越え交流を深めた。
全校生徒は学年関係なく5、6人1組となって競技開始。勝利のために、先輩、後輩の上下関係なく真剣勝負に臨んだ。
多くのクラスが大会に向けて練習。上の句を詠んだだけで、素早く反応する姿もみられた。
平均獲得枚数で競った結果、3年生が上位を独占。先輩の貫禄を見せつけたが、悔しさをバネに下級生も次なる闘志を燃やしていた。上位の結果は次の通り。
(1)3年2組(2)3年1組(3)3年3組(4)2年3組(5)2年1組(6)1年1組 -
外国人企業研修生に初の男性
宮田村商工会の外国人研修生受け入れ事業で、建設業のヤマウラが受け入れ企業に加わり、事業初となる男性の研修生5人が中国から来日。同社で働きながら技術や語学の習得に励んでいる。従来は女性ばかりだった研修生受け入れだが、新たな展開を迎えている。
6期生となる今回の研修生は5人に加え、精密業のマスダで研修を積む女性3人。いずれも今月来日した。
26日に村内で歓迎会があり、事業参画9企業で組織する「外国人研修生受け入れ協議会」のメンバーと会食。原田和愛協議会長らが「会社の規則などを守って、初心の目的を忘れず頑張って」と激励した。
初の男性研修生のひとりとなった于公科さんは「日本に来れてとてもうれしい。一生懸命働きたい」とあいさつした。
同事業は2001年に始まり、中国・大連市の意欲ある若者を面接で選考。同商工会に加盟する機械や縫製などの企業が受け入れ、3年間研修を積む。
修了帰国者も含めた研修生は50人ほどに及ぶが、従来はいずれも女性。企業の希望もあり、今後は男性の受け入れも増えそうだ。