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商工会が要望書を村に提出
宮田村商工会(前林善一会長)はこのほど、地域に根ざした積極的な活動が継続できるよう、補助も含めた支援を求めて清水靖夫村長に要望書を提出した。
同商工会は経営指導にとどまらず、多角的な地域活性化事業にも着手。本年度も商工業発展との相乗効果をねらって、特産品開発やプレミアム商品券の発行、村の伝説を看板にしたストーリーサイン事業などを展開している。
村から商工会への補助は本年度1185万円。前年度と同額となっているが、一部の村議などからは「補助した事業の効果を村が明確に把握すべき」などの声も挙がっている。
前林会長は「商工会の活動は村の税収増に貢献しているはず。村財政が厳しいことは理解するが、税収があがる所に手厚くしてほしい」と継続的な支援を求め、総額2160万円の補助を要望した。
清水村長は、商工会活動の成果を高く評価したうえで、厳しい台所事情に理解を求めた。 -
40周年の宮田村商工会青年部が一輪車や収益金を寄付
宮田村商工会青年部は創部40周年を記念して8日、宮田小学校に一輪車10台を寄贈。先日開いた歳末慈善パーティーの収益金から30万520円を村へ寄付した。
前林裕一部長、40周年記念事業の平澤賢司委員長、池上真悟同副委員長が同校を訪問。 野溝和人校長と児童会運動委員会の新谷丈爾君、宮澤夢さんが「みんなで大切に乗らせてもらいます」と受け取った。
同校には50台ほどの一輪車があり、児童が休み時間に乗って遊ぶ。しかし、古くなったものが多いと聞き、青年部が記念事業の一環で購入。「子どもたちのためになれば」と、前林部長らは話していた。
青年部は40周年事業で、地域に還元する形で多彩な事業を展開。4日に開いた恒例の歳末慈善パーティーも好評で、オークションなど約300人が参加した。
その売り上げなど収益金を今年も村に寄付し、清水靖夫村長は「村政運営で必要な部分に有意義に使わせて頂く」と感謝した。 -
子育て学級調理実習
宮田村公民館子育て学級は、ふだんの食事で摂取しなければならない野菜の適量を知ろうと調理実習を開いた。村の栄養士加藤いくみさんが指導。ポトフやポテトサラダなど16品目をつくり、バイキング形式で試食した。
幼児を持つ母親として毎日料理をつくる参加者。日ごろの食事を見直し、育ち盛りの我が子や家族に適量な野菜を食べさせたいと企画した。
ワイワイにぎやかに調理。「みんなでやると、いつもより楽しい」と、多彩なメニューを手際良く調理した。
学級長の内田美保さんは「みんなどの家庭でも工夫していると思うけど、子どもたちに美味しく野菜を食べさるのは難しいですね」と話していた。
色鮮やかな料理の数々。体が求める野菜の適量を感じながら、会食していた。 -
農産物加工所の設置など農業委員会が村へ建議
宮田村農業委員会(小田切信樹会長)は7日、今後の法改正をにらんだ農業経営の安定支援と、農業体験交流促進や農産物加工所の早期実現などを求めて清水靖夫村長に建議した。昨年まで含めた「優良農地の保全」については、生産効率のあがる農地の集積など、より柔軟な内容に変更した。
建議は営農組合の設立促進、担い手対策などから、地産地消による食育まで14項目。
長年求めている地元農産物を使った加工所の設置について、清水村長は「村としても総合的に研究したい」と、周辺の観光活性とからめて検討を進めたい考えを示唆した。
生産効率があがる土地利用について、清水村長は「活力あるむらづくりのためにも、農業基盤を明確にしたい」と答えた。 -
総合学習の成果発表「プラムデー」
宮田村の宮田中学校は8日、総合学習の成果を友人や地域に伝える「プラムデー」を村民会館で開いた。歴史や自然、福祉など、机上の勉強ではなく、実体験に基づいた学習内容を発表した。
1、2年は各学級、3年は4つの班に分かれてテーマを決め、週2時間ほど総合学習を実施。地域などに目を向けて調査してきた。
各分野で活躍する村内の・ス達人・スを調べた1年3組。会場に達人を招いて技を発表してもらうなど、地域の隠れた逸材を紹介した。
2年3組は宮田村の農家が丹精こめてつくる米について学習。きれいな水や豊かな自然があってこそ、農業が続けられると調査結果に基づき発表した。
村内の福祉施設や伊那擁護学校と交流する3年生の福祉班。高齢者宅へ訪問するなど、ふれあいの中から感じた素直な気持ちを表現した。
多くの体験を積んだ子どもたち。成果を見ようと、保護者や村民が数多く会場に足を運んでいた。 -
宮田村議会12月定例会開会
宮田村議会12月定例会は7日開会し、指定管理者制度を来年度から適用する11施設についての管理要件の一部条例改正など23議案を上程した。一般質問は13日に開き、16日の最終日に議案を採決する。
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徴税吏員を21人に増員
宮田村は今月から、村税を徴収する徴税吏員(りいん)を21人に増員した。今までは税務係職員と課長級の9人体制だったが倍増。村総務課は「数多く足を運ぶことで、滞納整理を図っていきたい」としている。
04年度の村税徴収率は98・9%。前年度に比べ0・1ポイント低下しており、年々滞納が増える状況にある。
一方で税務係は4人体制で、03年度からは課長級の5人を徴税吏員に加えて対応。
しかし、今後さらに村財政が厳しくなることが予想されるため、増員を図って自主財源である村税の収納率向上を目指す。
7日の村議会12月定例会冒頭あいさつで清水靖夫村長は「滞納者を分担して受け持ち、効率をあげたい」と説明した。 -
児童会の活動を紹介「冬祭り集会」
宮田村宮田小学校児童会は7日、全校に活動を紹介する「冬祭り集会」を開いた。12の各委員会がブースを設け、クイズやゲームなど趣向を凝らして発表。委員会に入っていない低学年も、楽しみながら児童会の役割を学んだ。
スタンプラリー形式で、子どもたちは校内の特別教室などに設けた各委員会のブースをまわった。
美化委員会は、ゴミの分別の正確性とスピードを競うゲームを企画。挑戦した児童は、空き缶や燃えるゴミなどを区別し、袋の中に入れていた。
新聞委員会は、各委員会のブースの感想を書いてもらい、それを貼りつけて壁新聞に。会場の児童は文章に絵を盛り込むなど工夫を凝らし、記者気分を味わっていた。 -
聴導犬協会が移転新築の施設概要について発表
宮田村に本部を置く日本聴導犬協会は7日、同村民会館横(町3区)への移転が内定したことを受けて、今後建設する施設の概要などを発表した。2007年秋の完成を予定。現在よりも多い年間5縲・0頭の聴導犬や介助犬を育成し、地域に開けた交流の場にしていく考えも示した。
有馬もと会長は「村民の協力もあり、村が良い条件で土地を提供してくれた。地元へもっともっと還元したい」と説明。犬とのふれあいのなかで、教育や地域との交流にも取り組みたいと話した。
計画によると、村土地開発公社から約700万円で100坪を購入。訓練施設やユーザーが滞在する宿泊施設などが入る3階建ての本部棟を8千万円ほどかけて建設する。同じく同公社から賃貸する400坪は屋外の練習施設に使う。
総事業費は約1億円。財源は募金や寄付などで集めた自己資金約2100万円に加えて、助成金を見込んでいる。
聴覚障害者は全国に35万人いるが、聴導犬は全国に10頭。1000頭いる盲導犬に比べると認知度が低く、普及は進んでいない。
「聴導犬、介助犬をを取り巻く環境は施設的にも恵まれていない。私たちがモデルになって、全体の底上げが図ることができたら」と有馬会長は期待をこめた。
同協会は引き続き幅広い支援を求め、募金を呼びかけている。詳しくは同協会85・4615。 -
押手沢の砂防を事業化
大雨が降れば土石流発生の危険性が高い宮田村南割区の押手沢について、県が事業採択し、新たなえん提を設けるなど砂防事業に乗り出すことが分かった。県伊那建設事務所は6日夜に地元説明会を開き、事業内容や今後の日程などを公表。地権者の同意を得てから、早急に測量調査に着手する。
押手沢は1961(昭和36)年の36災害のほか、たびたび災害が発生。県は92年に砂防えん堤を設置したが、99年の豪雨で満砂の状態になっていた。
県の計画によると、現在あるえん堤の砂を取り除くほか、その約100メートルほど上流に新たなえん堤も設ける。
また、流域2カ所の山腹崩落地も改修。河床の侵食対策も施すなど、「堆積を防ぎ、土砂を健全な状態で流下させる」と説明した。
昨年の住民説明会で県は財政難などから事業化に難色を示したが、その後の調査などで大規模な土石流が発生した場合に最大で30戸に被害が及ぶと予測。本年度事業採択し、基本計画を策定した。
今後測量、ボーリング調査、用地買収を経て来年度に着工。説明会では出席者から「出来る限り早く完成させてほしい」と要望も挙がった。 -
宮田小音楽室もアスベスト未検出で調査終了
宮田村は7日開会の村議会12月定例会で、アスベスト(石綿)が天井裏に密閉状態で吹き付けてある宮田小学校音楽室の大気中からアスベストは検出されなかったと公表した。
同小施設の調査は全て終了。ロックウールのアスベスト含有も含め、同小施設から飛散は確認されなかった。
また、天井裏のはりにロックウールが吹き付けてあった町2区の教員住宅についても、アスベストは未検出だった。 -
鎌倉国光さん石仏写真展・心和ませ
宮田村大田切のアマチュアカメラマン・鎌倉国光さん(54)の石仏写真展「海岸寺・貞治仏の世界」は11日、伊那市荒井の市立図書館広域情報コーナーで開いている=写真。入場無料。
鎌倉さんは1951年、高知県生まれ。30年ほど前に宮田村へ転勤し、85年ころから集中的に中央アスプス北部や、江戸時代の高遠町の石仏師・守屋貞治の石仏を撮り始める。同図書館では、2年前から毎年、中央アルプスの写真を展示している。
写真は、海岸寺(山梨県)にある守屋貞治が手がけた石仏をモチーフに、10年ほど前から撮りためた全紙、半切、4切りサイズ計31点を出品。細目で笑う菩薩などは、見る人の心を和ませている。
作品「十一面千手観世音菩薩」は、長年の野ざらしで、石仏の肩口から足元にかけてビードロのように苔むす。現在は日差しが設置され苔が無くなっているため、「当時の貴重な写真」として飾られている。
鎌倉さんは「ありのままに、感ずるままに見てほしい」と話している。
午前10時縲恁゚後7時。10、11日は鎌倉さんが会場を訪問する。 -
人権作文で宮田中3年の山口さんが伊那人権擁護委員協議会賞
全国人権擁護委員連合会が主催する中学生を対象にした人権作文コンテストで、宮田村宮田中学校3年山口弥倭さん(15)=つつじが丘区=の「戦争の中での命の大切さ」が伊那人権擁護委員協議会賞に選ばれた。5日に矢亀誠一同協議会長らが同中を訪れ、表彰した。
イラクの戦争をテレビなどで見聞きし、「この戦争は本当にイラクの人のためになるのか」と疑問に思った山口さん。
戦うことの無意味さを感じ、自分の素直な気持ちを原稿用紙に綴った。
表彰のため訪れた矢亀さんと、村人権擁護委員の辰野恒雄さんは「戦争は最大の人権侵害。その戦争を自分の問題としてとらえ素晴らしい」と、山口さんの作文を評価した。
コンテストには上伊那管内から宮田中の20点を含め1253点の応募があり、同協議賞は山口さんを含め19人が受賞した。 -
健康づくり推進協
宮田村健康づくり推進協議会(加藤勝美会長)は5日開き、村側が来年度の保健事業について説明。ボランティア参加による精神保健や子育て支援、健康診断に基づいた個別相談の充実などを示した。委員からは、子どもの頃から正しい食生活を徹底するよう求める提言などがあった。
村住民福祉課は、食生活の徹底について「教育委員会と連携をとりながら、行なっていきたい」と回答。定期的に開いている子どもの健康を考える会などを通じて、対応策を練っていく。
また、緊急時に威力を発揮する除細動器については、当面は導入しないことを改めて確認。救急講習会など、住民意識の向上に力を注ぐ。 -
宮田小4年1組があばれ神輿について学習
あばれ神輿(みこし)で有名な宮田村津島神社の祇園祭を調べている宮田小学校4年1組は5日、神輿づくりを手がける大工職人・加藤政義さん=町3区=から話しを聞いた。作る時の苦労話などを質問し、伝統ある祭りを絶やさないために力を尽くしていることを知った。
加藤さんは、神輿には設計図がなく、代々受け継がれてきた型枠だけで製作していると説明。「若い頃には、誰も丁寧になんか教えてくれない。目と耳で学んで覚えたもんだ」と語った。
神輿は氏子の町1区、町2区、町3区の大工が交代で手がけるのが慣例。
しかし、現在は加藤さんを含め各区に1人しか職人がいないことにふれ「作る人がいなくなったら、祭りも続かない。今一生懸命に、若い大工さんに教えています」と語った。
「女の子はなんで神輿をかつげないのですか?」「重さはどれくらいですか?」など質問が絶えない子どもたち。加藤さんは丁寧に答えていた。
今後も学習を続け、教育委員会の文化財担当者などからも話しを聞く予定だ。 -
中日川相選手が子どもたちを指導
宮田村商工会青年部40周年記念事業の少年野球教室は4日、プロ野球中日ドラゴンズの川相昌弘選手を村内に招いて開き、約80人の小中学生を熱血指導した。犠打世界記録を持つ名選手の気さくな一面にもふれた子どもたち。基本の大切さを肌で感じていた。
村内にある2つの少年野球チームと、宮田中学校野球部員らが参加。川相選手は輪に入って、一人ひとりに声をかけた。
ランニングや柔軟体操、ボールの握り方まで「正しい姿勢で行なうことが重要」と指導。一緒にキャッチボールするなど、子どもたちは球界を代表する名選手と心を通わせた。
前日には川相選手の講演会が村民会館であったが、そこでも基本となる日ごろの練習や生活態度の大切さを説いていた。 -
商工会青年部40周年記念式典 さらなる飛躍誓う
宮田村商工会青年部は4日、創部40周年記念式典を村民会館で開いた。政治、経済界など村内外から約300人が出席。地域とともに歩んできた歴史を振り返りながら、さらなる飛躍を誓った。野球教室やマジックショーなどの記念事業も行ない、子どもたちをはじめ多くの住民と喜びを分かちあった。
48人の全青年部員がステージに立って式典は開会。前林裕一部長は「我々を取り巻く環境は厳しいが、こんな時だからこそ地域に貢献したい。青年らしい柔軟な発想でさらなる可能性に挑戦する」とあいさつした。
初代の青年部長を務めた山田豊さんは、創立当初の苦労を回顧。当時前例がなかった歩行者天国によるイベントを実現した思い出にふれ「新しいことをやるには時間がかかるが、未来に向ってますます発展して」と現役部員を激励した。
1966年創立の青年部は、商工業の振興にとどまらず、地域に根づいた積極的な事業を展開。全国的にも注目される商工会本体とともに、柔軟で独創的な取り組みが目立っている。
式典に引き続き、創部当初から毎年実施している歳末慈善パーティーを開催。収益金の一部は今年も村へ寄贈する。 -
聴導犬協会の宮田村民会館横への移転が内定
社会福祉法人・日本聴導犬協会(有馬もと会長)が宮田村町1区にある本部施設を移転新築する計画で5日、村土地開発公社との交渉が成立した。公社保有の村民会館に隣接する100坪を購入、400坪を賃貸する内容。契約は来春以降だが、協会が村内に残ることで事実上内定した。
この土地は、村民会館建設にあわせて村が公共用地として確保。現在は会館利用者の駐車場として使用しているが、近くには保育園や老人福祉センターなど公共施設が並ぶ。
同公社によると、売却価格は約700万円。ただ、同協会の建設資金が助成金や募金活動に頼っていることから「正式な契約は助成金の認可がおりてから」としている。また、賃貸部分の価格については交渉を継続する。
同協会は日本初の専門団体として1996年に創立。宮田村に本部を置き、聴導犬の育成に取り組んでいる。
育成施設を兼ねている現在の本部は住宅2軒を借りているが、老朽化や手狭になっていたため、移転新築を計画していた。
村は協会の存在を「大きな財産」ととらえ、村民会館に隣接する文化的中心地を斡旋。交渉を進めていた。 -
矢田前村長に県知事表彰
今年7月に急逝した矢田義太郎前宮田村長=享年73=に2日、長年の自治功労をたたえ県知事表彰がおくられた。県庁であった表彰式には長男の敏昭さん(44)が出席。田中康夫知事は「矢田さんは最後まで地方自治の発展に全力投球された」と、故人の功績をねぎらった。
矢田さんは1971年から村の収入役を20年務め、95年の村長選に初当選。しかし、3期目の途中で病に倒れ、6月に村長を辞任した。
任期中は伊南4市町村の合併問題、村の自立に尽力。村民の意思を尊重する手法を貫き、住民が主役の村政への転換に力をいれた。 -
宮田小5年生が収獲祭
宮田村宮田小学校の5年生は3日、自分たちの手で育てたコメで餅つきし、みんなで味わう「収獲祭」を開いた。水田の管理など手伝ってくれた地域住民らを招待。作業の苦労を振り返りながら、天の恵みに感謝した。
近くの学校田で春先から稲作を体験。地域や保護者の協力も得ながら180キロに及ぶもち米を収穫した。
この日は、保護者も参加して餅つき。不慣れな子どもたちだったが、昔ながらに臼と杵を使って汗を流した。
つきあがったアッツアツの餅に、きな粉、ゴマ、アンコをまぶして出来あがり。児童は手製の豚汁を加えて会食し、農作業の大変さや食べ物の尊さを改めて感じていた。 -
山ぶどうワイン祭り
宮田村の特産品山ぶどうワインの新酒解禁を祝う「中央アルプス山ぶどうワイン祭り」が3日、新田区の本坊酒造信州工場で開かれた。この日発売のヌーボータイプ「紫輝(しき)」が無料で振る舞われ、来場者は出来たての新酒を堪能。豊かな風味を評価する声が聞かれた。
村内外から数多くの人が訪れ、場内あふれんばかりの盛況ぶり。マスのくんせいやおやきなど、村民有志が用意したおつまみを食べながら、新酒を心ゆくまで味わった。
祭りは、村内14戸の栽培農家や村、醸造元の本坊酒造などでつくる「山ぶどうの里づくり推進会議」が主催。発売6年目となった「紫輝」の解禁にあわせて毎年開いている。
会場に足を運んだ日本ソムリエ協会常務理事の高野豊さんは「今年のワインは宮田村の女性のよう。強そうにみえるけど、本当はやさしい。トゲトゲしい苦味がない」と絶賛。
本坊酒造の橘勝士顧問も「発酵のバランスが良く、キレイなワインに仕上がった」と試飲した。
村内から訪れた女性は「昨年よりも味がやわらかで飲みやすい」、箕輪町の男性は「山ぶどう独特の酸味が利いていて、とても美味しい」と話していた。
「紫輝」は上伊那を中心に約7500本出荷。酒販店で1本1890円(720ミリリットル)で販売している。
問い合わせは本坊酒造85・4633、村産業建設課85・5864まで。 -
なごみ家の焼き芋
宮田村の福祉交流施設「なごみ家」はこのほど、焼き芋会を開いた。利用者や地域の住民が集まり、コンガリ焼けたサツマイモに舌鼓。ホクホクの笑顔が広がった。
近くの畑で栽培してきたイモを、心の病と向き合う当事者グループ「こざくら」のメンバーが収獲。
この日は立派に成長したイモを、なごみ家自慢のビッグな七輪で炭焼きにした。
焼きたてアッツアツを口に運び「おいしい」とみんなで大喜び。季節の味で食欲を満たしていた。 -
宮田村の指定管理者対象は11施設
宮田村は2日までに、来年度から導入する指定管理者制度でデイサービスセンターや村内7カ所の集落施設(地区集会所)など計11施設を対象にすることを決めた。7日開会の村議会12月定例会に関連議案を上程する。
対象にしたのは、現在も外部に管理を委託している施設ばかり。集落施設は区が、デイサービスセンターや在宅介護支援センターは村社会福祉協議会がそれぞれ管理している。
第3セクター宮田観光開発が管理する「こまゆき荘(村農業体験実習館)」や、村商工会が管理運営から撤退する「仲なかふれあいセンター(宮田産業振興センター)」も対象となったが、今回あがった施設について村は公募による管理者選定を実施しない方針で進めている。
また、文化会館や村民会館、体育施設などは、来年度も村の管理を維持しながら継続して検討する。 -
村内への企業誘致目指して促進連絡会設置へ
積極的に企業を誘致しようと宮田村は2日、情報収集の機関として「企業誘致促進連絡会」を設置すると決めた。商工会やJA、金融機関などに参加してもらい、年明けにも発足予定。村産業建設課は「アンテナを高く張って、企業のニーズに対応したい」としている。
全国的な傾向と同じく、同村内でもバブル期が終わった1990年代後半から、目立った企業進出がない状態。村の工業団地も、18年間新規の造成を行なっていない。
連絡会は各団体から情報を寄せてもらい、企業情報を的確に把握するのがねらい。平沢正典産業建設課長は「企業誘致推進の中核に位置付け、各種団体と協力しながら取り組みたい」と説明する。
この日は、調整機関として清水靖夫村長を座長とする企業誘致専門部会を庁内に設置。
商工から税務まで各分野の担当係長と土地開発公社など13人で構成し、連絡会の設置を正式に決め、今後の体制について議論した。
清水村長は「今まさに具体的な行動をおこす必要がある。土地を村の有効資源として活用し、効果のあがる推進体制を構築していく」と話した。 -
保育園児が観劇
人権教育の一環として宮田村東保育園で30日、劇団「風の子」(東京都)が公演。心温まる舞台を園児全員熱心に鑑賞した。
宮田村は県の人権教育総合推進地域事業の指定を受け、小中学校では講演会を開くなど力を入れている。
保育園の観劇もそのひとつ。今年も東保育園のほか、中央、西の各保育園でも同劇団が公演した。
登場人物は老夫婦の2人だけ。しかし、表情豊かに、時にユーモラスな動きも加えた芝居に、子どもたちはクギ付け。目と耳、そして心で劇の楽しさにふれていた。 -
宮田村商工会青年部が40周年
3、4日に多彩な記念イベントを開催創部40周年を迎える宮田村商工会青年部(前林裕一部長、48人)は3、4日、各種の記念事業を行なう。著名なプロ野球選手を迎え講演会や子ども野球教室、人気マジシャンのマジックショーなど多彩。4日の式典では、商工業にとどまらず幅広くむらづくりに貢献してきた40年の歴史を振り返る。
村内商工業を取り巻く環境は厳しいが、青年部は精力的に活動。青少年の育成活動から村が抱える問題まで幅広く関心を寄せ、各種事業を展開している。
昨年と今年には宮田高原の活性化にも協力。県外から訪れるリンゴオーナーを対象にキャンプを開き、高原内に手作りでアスレチック遊具も整備した。
「全員が人任せではなく、情熱と責任感を持っている。次世代をみすえて、常に前へ前へ。これが青年部の伝統」と前林部長。
今回も記念事業の一環として、村民会館前の芝生広場にモミの木を寄贈。宮田小学校には一輪車10台を贈る。
また、4日午前8時45分からは村内の小中学生を対象にプロ野球中日ドラゴンズの川相昌弘さんを迎えて野球教室を開く。
同日午後5時から村民会館で開く記念式典には、歴代の青年部員も含め来賓を多数招待。新たな躍進への一歩とし、引き続き行なう歳末慈善パーティーの収益金の一部は今年も村へ寄付する。
川相選手による記念講演会は3日午後6時半から村民会館。マギー審司、ふじいあきらの人気者両名によるマジックショーも4日午前11時半から同会館で開くが、いずれのチケットも完売となった。
記念事業実行委員会の平沢賢司委員長は「過去の経験を活かし、未来につなぐ記念事業にしたい」と話す。 -
山ぶどうワイン祭り3日に
宮田村の特産品・05年産山ぶどうワインの新酒解禁を祝う「中央アルプス山ぶどうワイン祭り」は3日午前11時から午後2時まで、新田区の本坊酒造信州工場で開く。新酒の無料試飲のほか、村内のうまいもんが集合。「多くの人に味わってほしい」と関係者は来場を呼びかけている。
村内14戸の栽培農家や村などでつくる「山ぶどうの里づくり推進会議」の主催。6年目を迎える新酒「紫輝(しき)」を振る舞う。
新たに完成した山ぶどう酵母のパンのほか、マスのくんせい、おやきなど、村自慢の名物も数多く出品する。
県の原産地呼称管理制度に認定されるなど、品質に定評のある同ワインだが、今年はさらに上質な風味に仕上がった。
同日正午からは上伊那各地の酒販店などでも1本1890円(720ミリリットル)で販売。祭りやワインに関する問い合わせは本坊酒造85・4633、村産業建設課85・5864まで。 -
答申後も計画をチェック
宮田村の来年度から5年間の施策方針を示す「第4次総合計画後期基本計画」を検討してきた村総合計画審議会は30日、半年に及んだ審議を終了。持続的な自立を目指し、住民と行政の協働、効率的な財政運営を強調した内容にまとめた。審議会は今後も計画の進ちょく状況をチェックする方針。従来なかった手法で村も「透明性のある行政運営につながる」と歓迎している。
村長への答申は12月下旬に予定するが、前林善一会長は「今までの計画は答申すると審議会は役目を終え、作りっぱなしだった。しかし今後は年に1度は集まり計画の取り組み状況をチェックする」と、11人の委員と村担当者に説明。
小林修助役は「チェックされることも気にかけながら、計画に基づいて事業を進める」とあいさつした。
総合計画は村行政の根幹を成すが、進ちょく状況などを監視する外部のチェック体制は今までなかった。
自立の持続を目標にした今回の計画。「今まで全く理念になかった住民と行政の役割分担に踏み込むなど、協働を意識した内容になった。チェック面も含めて新たな住民責任のあらわれと感じている」と村総務課企画情報係の担当者は話す。 -
ハンナのカバンが宮田小へ
第2次世界大戦のナチスドイツによるユダヤ人虐殺(ホロコースト)の遺品で、世界各地で出版される児童書の題材にもなった「ハンナのカバン」が29日、県内で初めて宮田村宮田小学校の児童に公開された。子どもたちに見て感じてもらおうと、全国各地の学校をまわる東京のNPO法人が持参したもの。カバンの持ち主である少女ハンナの短い生涯にふれ、命の尊さ、人としての優しさを全校児童は心に刻んだ。
カバンはかつてユダヤ人の収容所だったアウシュビッツ博物館から2000年に来日。NPO法人ホロコースト教育資料センターが、・ス生きた教材・スとして活用している。
幼くして同収容所で命を落としたハンナの物語はその後、「ハンナのかばん」として出版。国内では小学校高学年の課題図書に指定されているほか、全世界35カ国の子どもたちに読まれている。
同法人代表の石岡史子さんは全校児童を前に、カバンに秘められた少女の人生を紹介。戦争のおろかさにふれながら、偏見や差別が最後には命をも奪うことを話した。
「皆さんは友人や周囲の人を見かけや噂で判断していませんか?隣の人にどうしたらやさしく接することができるか、考えてみて」と呼びかけた。
この日は、同小PTAが親子で一緒に命の大切さを学ぼうと企画したもので、多くの保護者も耳を傾けた。 -
宮田小2年生がマラソン大会
風邪にも負けない体力をつけようと9月から校庭を走り始めた宮田村宮田小学校2年生106人は30日、マラソン大会を行った。毎朝の練習の成果を発揮。1キロ先のゴールを目指し、心と体の両面を鍛えた。
氷点下の朝となったが、子どもたちは寒さも吹き飛ばして元気一杯。男女別に校庭を4周した。
ほとんどが完走。友人の声援を背に、周回遅れになっても最後まであきらめず走りきる姿もあった。
昨冬同学年はインフルエンザが流行し、半数程度が学校を休む事態に。運動会が終わった直後から、風邪や病気を吹き飛ばそうと、全員で走るようになった。
この短期間で校庭を200周以上走った児童も。目標にむかって黙々と走り、体力だけでなく負けない気持ちも身につけた。
この日、男子で1位になった吉澤魁君は自己の記録を30秒近く縮めて4分41秒でゴール。女子トップの服部真心さんも5分12秒で走りきり「早く走れるようになって楽しい」と笑顔で話していた。