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駒ケ根点字サークル
週に1回会員が集まり、書籍や各種の配布文書などのほか、バスや電車などの公共交通機関の時刻表などを点訳(普通の文字を点字に打ち直す)するボランティア作業を行っている。点訳した本は依頼に応じて個人や団体などに無料で貸し出しているほか、時刻表、公衆電話、エレベーター、券売機など、街で見かけるほとんどの表示の点訳を手がけ、視覚障害者らの大きな助けとなっている。
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点字の1文字の大きさは縦5窶・ミリ、横3窶・ミリ程度。この枠の中に縦3個×横2個=最大6個の突起を打ち出し、その組み合わせで数字、五十音、濁音、アルファベットなどを表現している。
これまでは、点字板に固定した用紙の裏から点筆(てんぴつ)でプツプツと1点ずつ突起を打ち出していたが、現在ではパソコンと専用プリンターで楽に能率よく作業ができるようになった。
「パソコンの一番ありがたいところは、字を間違えても修正が簡単にできることだね」と会員は口をそろえる。点筆で打つ作業の場合、1カ所でも間違えるとそのページは最初からまた打ち直さなければならないからだ。
しかし、点訳にミスがないか確認する校正作業は点字を読めなければできない。「やっぱり手作業で打つことが基本ですね。パソコンだけでは点字は覚えられませんよ」
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1982年にサークルが発足して23年。会員らの地道な努力によって多くの視覚障害者が助けられてきた。しかし、ここ数年は会員が減少してきていることから「将来サークルで一緒に活動してくれる人が増えてくれれば窶煤vと初心者向けの点字講座を定期的に開くなど、点字の裾野を広げる普及活動にも力を入れている。
会員は現在12人。サークル代表の今福富栄さんは言う。「参加のきっかけは皆それぞれだが、困っている人のために少しでも役に立ちたいという熱い思いは全員に共通している。地味で目立たない活動だが、視覚障害者が希望を持つための手助けができれば何よりもうれしい」 -
不法投棄ごみ撤去ボランティア
駒ケ根市職員労働組合と地元住民有志らは10日、同市中沢の山林に不法投棄されたごみを撤去するボランティア作業を行った。
降りしきる雨の中、子どもを含む32人が中沢公民館前に集合し、車に分乗して不法投棄の温床となっている折草峠に向かう道路沿いの山林に向かった。到着した一行は現地を一目見るなり「これはひどい」「こんなにたくさんのごみを山に捨てるなんて許せない」と憤りを口にした。一面に洗濯機、冷蔵庫、古タイヤ、自転車、空き缶、ペットボトル…などが山のように打ち捨てられ、まるで廃棄物処理場と間違えるほどのありさま。かっぱを着た参加者は散乱する廃棄物を次々に運んでは、黙々と軽トラックの荷台に積みこんでいた。
集まったごみは軽トラック5台分にもなった。市職員労組青年女性部の桜井拓雄部長は「7月の第1回に続いて2回目の作業だが、今後も活動を続けていきたい。それが少しでもモラルの向上につながってくれれば…」と話している。 -
中沢産業訴訟
最高裁判所は11日、駒ケ根市中沢の建設物解体業、大成産業(酒井睦夫社長)の産業廃棄物処理施設の操業を巡り地元住民と争っている民事訴訟で、同社の上告を棄却した。
大成産業は4月28日、東京高裁が出した「1審を支持し、控訴を棄却(操業差し止め)」の控訴審判決を不服とし、6月中旬、最高裁判所に上告し、8月1日受理された。
「上告を棄却」の知らせを受けた原告団の竹村寿彦副団長は「裁判が始まってから5年余、長い戦いを振り返ると、感無量。受理から2カ月という異例の早さで棄却が出たことに驚いている。6月に炉の撤去について県知事に申し入れをしており、現在、担当課が調査していると聞いている。こちらの動向も注視したい」と話していた。
大成産業側は「まだ内容を聞いていないのでなんともいえない」としている。
大成産業の産廃処理施設に対し、安全性、健康面などから、操業の中止を求めてきた地元住民は174人に及ぶ。 -
駒ケ根市で重傷交通事故
11日午前7時30分ごろ、駒ケ根市赤穂小町屋の市道で松川町の会社員森夏美さん(22)の運転する普通乗用車と対向してきた駒ケ根市赤穂福岡の無職北澤よし子さん(66)運転の軽自動車が正面衝突した。北澤さんは右脚の骨を折る重傷、森さんにけがはなかった。
駒ケ根署で原因を調べている。 -
バイオリン・チェロ発表会
バイオリニストの故鈴木鎮一が提唱して世界に知られているスズキ・メソードに基づき、幼児からの音楽教育を実践している才能教育研究会の伊那支部(森川富美子支部長)は10日、伊那・駒ケ根教室の生徒らによる05年度バイオリン・チェロ発表会を宮田村の村民会館で開いた。3歳から高校生までの約60人が代わる代わるステージに立ち、1年間の練習の成果を披露した。
小さな演奏家たちは子ども用サイズの小さなバイオリンやチェロを構えて無心に弓を動かし、バッハやドボルザーク、ウェーバーなどの曲を見事に弾きこなして大きな拍手を受けていた。客席の保護者らは、ステージで演奏するわが子の晴れ姿を収めようとビデオカメラを構えたり、「失敗しなければいいが…」などとささやき合ったりしながら、心配そうな表情で舞台での演奏ぶりをじっと見詰めていた。 -
さわやかウォークinふるさとの丘
体育の日の10日、豊かな自然を楽しみながら健康増進を図ろうと駒ケ根市東伊那のふるさとの丘周辺で「さわやかウォークinふるさとの丘窶泊・5回駒ケ根市民歩け歩け大会・第26回駒ケ根市民トリムマラソン大会」が開かれた。あいにくの雨にもかかわらず約250人の市民が参加し、かっぱを着たり傘をさしたりして3キロ・6キロの2コースに挑戦した=写真。
開会式のあいさつで中原正純市長は「歩くことでスポーツの裾野を広げ、健康で心豊かな人生を送ってほしい。元気に頑張って」と激励した。
雨の中をゴールした参加者らは無料で振舞われる熱い豚汁をすすって冷えた体を暖めていた。ゴールした参加者らには完走・完歩証が交付された。 -
赤中三六年会還暦記念式典
駒ケ根市の赤穂中学校を昭和36(1961)年に卒業した同窓生でつくる「赤中三六年会」は9日、還暦記念式典と祝賀パーティーを駒ケ根市のアイパルいなんで開いた。式典には約200人の同窓生と恩師らが出席。全員で懐かしい校歌を歌って、はるか昔の中学生時代を思い返していた=写真。
実行委員会の林奉文会長はあいさつで「終戦の年に生まれ、経済繁栄や厳しい状況を経験しながら今日まで行き抜いてきた。還暦を迎え、定年退職する人、まだまだ仕事に打ち込む人とさまざまだが、人生の総仕上げに向けてこれからの第二の人生を生きよう」と呼び掛けた。
同窓生が一堂に会するのは50歳記念の祝賀会開催以来10年ぶりとあって、会場のあちこちで久しぶりの再開を喜び合う笑顔が見られた。 -
電子おもちゃ製作教室
9日まで開催された駒ケ根商工まつりの最終日、小学生を対象に駒ケ根工業高校の生徒が指導する「電子おもちゃ製作教室」が駒ケ根駅前ビル・アルパで開かれた。午前・午後の2回開かれた教室はいずれも定員を超える20人以上が参加するなど大好評だった。
小学生らが作ったのはマイコンを使った「電子占い機」。完成品は大きさが手のひらに乗るコンパクトサイズながら、製作課程ではコンデンサや抵抗など十数個の部品をはんだ付けするなど、低学年にはかなり難しい作業が必要。参加した小学生は高校生のお兄さんたちにはんだごての使い方や組み立ての仕方などをやさしく教えてもらいながら、占い機の製作に真剣な表情で取り組んでいた=写真。 -
こまがね国際広場
駒ケ根市の駒ケ根青年海外協力隊との共同イベント「協力隊週間2005inこまがね」(実行委員会主催)最終日の9日、駒ケ根駅前の広小路と銀座通りで「こまがね国際広場」が開かれた。歩行者天国となった通りには協力隊OG、OBのほか候補生らが運営する世界各国の民芸品販売の露店や地域の文化などを紹介するブースがずらりと軒を連ね、特設ステージでは世界の音楽やダンスなどがにぎやかに披露された。会場には多くの親子連れなどが詰め掛け、民族衣装の試着や世界の料理の食べ歩きのほかスタンプラリーなどを楽しんだ。
一番人気は世界の国旗を顔に描くフェイスペイントのコーナー。多くの子どもたちが列をつくり、カラフルな国旗の中から好きなデザインを選んで頬などに筆でペイントしてもらった=写真。
民族衣装の試着コーナーでは、日本にはないような独特の色やデザインの服をあれこれと着替えては、友達と見せ合ったり写真に撮ってもらったりしていた=写真。 -
自然エネルギー利用講演会
駒ケ根市の赤穂、中沢、東伊那の3公民館は8日、05年度ふるさと講座「防止」の第2回講演会「地球環境と自然エネルギーの有効利用」を中沢公民館で開いた。約40人が集まり、信州大工学部環境機能工学科教授の池田敏彦さんの講演を聞いた。
流体力学などが専門の池田さんは「現在使っている石油や石炭は無限ではない。あと100年もすれば枯渇する」とした上で「近い将来のクリーンエネルギーとして水車の利用が考えられる」と提案。池田教授は風車の技術を応用した水車の実験・開発を進めているが「今後さらに改良を重ね、家庭用電源として使えるよう実用化を図りたい」と話した。
同講座の第3回講演会は11月5日に赤穂公民館で開く予定。 -
川島征一(かわしま・せいいち)氏
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大宮五十鈴神社で新装後初の結婚式
約100年前に建てられたという旧拝殿の老朽化に伴って9月に拝殿が新築された駒ケ根市北割一区の大宮五十鈴神社(白鳥俊明宮司)で8日、新装後初の結婚式が行われた。新郎の山本和重さん(35)=駒ケ根市赤穂中割=は「氏子でもあり、新しくなった拝殿で挙式をしたかった。木の香のする真新しい拝殿で気持ちも引き締まる」、新婦の美奈子さん(30)=旧姓久保・飯田市=は「私たちが最初とは知らなかった。すごく光栄です」と笑顔で話した。式に列席した親族らも拝殿を眺めて「新しくてきれいな所で式ができてめでたい」などと話していた。
同神社での挙式はこれまで「年に1件程度だった」(白鳥宮司)というが拝殿新装の効果か、同日午後にもう1組が挙式を行ったほか、10月中にさらに1組の挙式が予定されている。 -
中沢小炭焼き窯完成式
駒ケ根市の中沢小学校で同校PTAらが製作に取り組んできた新・炭焼き窯がこのほど完成し8日、完成式が現地で行われた。PTA、学校関係者ら約40人が出席して窯の無事完成を祝い、今後の安全運用を祈った。
PTA会長の竹村浩一さん(53)は「関係者の努力により、立派な窯が完成した。文化としての炭焼きがこの地域の子どもたちの心にさらに深く根付いていってほしい」とあいさつした。北原三千生校長が真新しい窯にお神酒をささげ、出席者全員で安全を祈願したのに続き、児童代表の竹村亮作君(6年)は「今までの窯は古くて倒れそうだったが、もうその心配もなくなってとてもうれしい。大切に使います」と感謝の言葉を述べた。
同小では中沢の伝統産業であり、文化でもある炭焼きを児童らに受け継いでいってほしい窶狽ニ92年に窯を設置し、総合的な学習の時間などを利用して毎年炭焼きを行ってきたが、数年前から天井が落ちるなど傷みが激しくなってきたため今年8月に取り壊し、新たな窯の製作を進めてきた。校庭の北の一角に造られた窯は小学校には珍しい本格的な造りで、内部の奥行き2メートル、最大幅1・6メートル、高さ1・5メートル。周囲は土と耐火レンガで固め、外壁にはヒノキの丸太を使った。事業費150万円は県のコモンズ支援金のほかPTA基金と市補助金でまかなった。
児童らが焼いた炭はPTAや市民らに販売して収益金を卒業記念品や図書「炭焼き文庫」の購入に充てているほか、国内で大きな災害があった際には被災地へ義援金として送るなどしている。 -
グリーン調達講演会
企業の連携により地元産業を活性化させようと駒ケ根市内の製造業者らがつくるテクノネット駒ケ根は7日、キヤノングローバル環境推進本部環境技術開発部長の秋野正二さんを講師に招いて「グリーン調達とは窶買Lヤノンの取り組みについて」を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。会員企業の社員ら約40人が集まり、先進企業の環境への取り組みを学ぼうと真剣な表情で講演に耳を傾けた=写真。
秋野さんは世界規模で展開するキヤノンのリサイクル体制や原材料の見直しによる省資源化、生産方式の変更などの事例を紹介し「環境活動は企業発展の必須要素であり、利益の確保、従業員の幸福も同時に実現するものだ」と結論付けた。
参加者らは「さすが大企業だ」「うちも何とかできることから始めなければ」などとささやき合いながら説明を聞いていた。
◎グリーン調達 企業などが生産活動に必要な原料、資材などを調達する際、環境への負荷ができるだけ小さいものを選ぶこと。 -
帰国報告
駒ケ根ライオンズクラブ(北原公和会長)は7日、第999回例会を駒ケ根市の商工会館で開いた。同クラブの青少年海外派遣事業でフランスに1カ月間留学していた県看護大2年生の深井絵里花さん(19)の帰国報告があった。
深井さんはフランスでの生活について「食事や習慣の違いに戸惑うこともあったが、外国の文化やたくさんの人との出会いがあり、楽しくて日本に帰りたくなくなった。いつかまたきっと訪ねてみたい」と話し、最後に「素晴らしい機会を与えていただいた」と感謝の意を述べた=写真。
同クラブは青少年の育成のため、海外派遣事業を毎年行っている。05年夏の派遣では、昨年10月に行った英語での面接や作文などの選考を経て県内から4人を決定、派遣した。南信地区では深井さんだけが選ばれた。 -
宮田で意識不明の重体
8日午前9時55分ごろ、宮田村の県道交差点で伊那市西春近の無職溝上康時さん(80)が運転する軽自動車が横断歩道を歩いていた宮田村南割の無職坂駄あき子さん(75)をはねた。坂駄さんは頭を強く打ち、意識不明の重体となっている。溝上さんにけがはなかった。
駒ケ根署の調べによると、溝上さんの軽ワンボックス車は駒ケ根市方面から伊那市方面に向かって走っていた。同署で原因を調べている。 -
飯島で死亡事故
8日午前6時35分ごろ、飯島町七久保の広域農道で松川町の臨時職員中平准子さん(49)が運転する軽自動車と長野市の運転手小林隆二さん(32)の4トントラックが正面衝突した。中平さんは頭や胸を強く打ち、駒ケ根市内の病院に収容されたが午前7時55分に死亡した。小林さんにけがはなかった。
駒ケ根署は、駒ケ根市方面から松川町方面に向けて走っていた中平さんの軽自動車が右カーブでセンターラインを越えたものとみて事故の原因を詳しく調べている。 -
商工まつり
駒ケ根商工会議所と駒ケ根市が主催する第49回駒ケ根商工まつりが8日始まった。企業など36団体が商工会館や駅前ビル・アルパなどにブースを出展してそれぞれの製品や技術などをアピールするほか、木工教室や紙飛行機づくり、宝投げなど、多彩なイベントが9日まで行われる。
駒ケ根地区の小売酒販組合第4支部(林文章支部長)と醸造元の長生社(北原久爾社長)が千本限定で販売する純米酒「純駒」(じゅんこま)の試飲即売会は商工まつり会場の駒ケ根商工会館5階ロビーで行われている。試飲した男性は「すっきりしていて飲みやすいね」と早速1本買い求めていた。「純駒」は1・8リットル入り瓶のみの販売で価格は1本2千円。
駒ケ根工業高校は駅前ビル・アルパにブースを設け、生徒の作品や学習成果などをまとめたパネルなどを展示しているほか、生徒が指導する紙飛行機づくりや電子おもちゃづくり教室などを開いた。会場の一角には駒工存続を求める署名用紙も用意されている。
陶器、木工、彫金など、手づくりの工芸品を集めた「クラフトinこまがね」、青年海外協力隊40周年記念「こまがね国際広場」も銀座通りなどで同時開催している。 -
駒工強歩大会
駒ケ根市の駒ケ根工業高校(本間秀明校長)は7日、第42回強歩大会を行った。全校生徒約330人のうち297人が参加し、男子は34・7キロ、女子は31・1キロのコースを走ったり歩いたりして体力の限界に挑戦した。
男子生徒は学校を午前9時にスタート(女子は吉瀬を9時50分)=写真。一路中沢を目指し、吉瀬から大曽倉、東伊那、下平を経て学校へと戻るアップダウンの激しいコースを息を切らしながら完走・完歩を目指した。途中5カ所のチェックポイントが設けられ、規定時間内に通過できないと落伍扱いとなるため、生徒らは時計を見ながら懸命に歩いた。結果、290人の生徒が完歩を果たした。最終到着者の記録は8時間16分。
上位入賞者は次の皆さん(カッコ内は学年)。
▽男子(1)北原雄徳(2)2時間44分(2)宮脇卓也(2)(3)川上陽介(2)(4)鎮西大介(1)(5)石澤幸也(2)(6)宮澤純樹(3)(7)笠原延仁(2)(8)太田誠(2)(9)木下涼(1)(10)山中孝之(2)
▽女子(1)湯田真澄(2)、塩木咲耶(3)、久保田早紀(1)6時間51分(4)田中藍乃(2)、新井久代(1)(6)米山光(2)、黒塚菜菜(2) -
市民ゴルフ大会チャリティ募金寄付
駒ケ根アマチュアゴルフ協会は9月に信州駒ケ根カントリークラブで開かれた第9回駒ケ根市民ゴルフ大会で集まったチャリティ寄付金3万7500円を市社会福祉協議会に寄付した。7日、北原功会長)らが市役所を訪れ、中原正純市長に寄付金を手渡した=写真。中原市長は「ありがたいこと。皆さんの意を踏まえて大切に使わせていただく」と礼を述べた。
107人が出場した同大会では特別ルールとして16番ショートホールで1オンできなかった出場者に500円以上の寄付を募った。北原会長によると「1オンできたのは2窶・割程度ではないか」という。 -
【記者室】雨の遠足
ある小学校の秋の遠足窶煤B雨模様の空を見上げながら学校を出発した1年生が目的地に到着した時には、途中から降り出した冷たい雨は一段と勢いを増していた。子どもたちは少しでも雨を避けようと木陰などに身を寄せ合い、かっぱを着たまま弁当を広げた▼しかし驚いたことに、子どもたちの中に文句を言う者は誰一人としていないのだ。雨のことなど眼中にないような明るさで笑い合い、友達同士でおかずを交換したりしながら楽しそうに弁当を食べている▼これが大人社会だったら、ああでもない、こうでもないと不平不満を言うやからが一人二人は必ずいるだろうに…。与えられた状況の中で精いっぱい楽しもうとする子どもたちの姿に教えられるものがあった。(白鳥記者)
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シルクサミット2005in駒ケ根
「21世紀の地域における繭と絹のものづくりにむけて」をテーマとした「シルクサミット2005in駒ケ根」が6・7日、駒ケ根市のアイパルいなんを主会場に県内外から約220人が参加して開かれた。シルク工芸作家や養蚕農家らによる事例発表が行われたほか、同市東伊那のシルクミュージアム名誉館長岩下嘉光さんによる基調講演「伊那谷の蚕糸業発展における先人の知恵と努力」などが行われた。参加者らは7日にシルクミュージアムや伊那紬を見学するなどしながら情報を交換し合った。
事例発表で赤穂南小学校4年2組(安藤久美子担任教諭)の児童は、シルクミュージアムから譲ってもらった蚕をクラスや児童それぞれが飼育する中で、脱皮や繭づくりなどの生態に新鮮な感動をおぼえたことなどを大きな声で生き生きと発表し、みんなでつくったという『カイコの歌』を楽器演奏を交えて歌って、会場から大きな拍手を受けていた。 -
写真展「風まかせ」
フォトクラブ「風まかせ」(池上功会長)は写真展を駒ケ根市立博物館で20日まで開いている。駒ケ根市在住者を中心とした会員15人の作品約30点のほか、講師として指導に当たっている写真家加勢春樹さん=松川町=の作品6点を展示している。
訪れた人たちは、刻々と移り変わる自然が一瞬のぞかせる美しい表情をみずみずしい感性で切り取った力作の数々に感心しながら、じっくりと鑑賞していた。
入場無料。午前10時窶伯゚後6時。10・17日は休館。問い合わせは同博物館(TEL83・1135)へ。 -
垣内カツアキ個展
駒ケ根市のベルシャイン駒ケ根店は2階ニシザワギャラリーで垣内カツアキ個展を10日まで開いている。明るい色調と透明感のあるタッチで描いた詩情あふれる風景画や華麗な花々など、垣内さんの近作、新作約60点を展示。垣内さんは「若いころに比べ、対象をより深く見詰められるようになってきたかな。ロマンや夢、詩情を大切にして自然の美しさを描いていきたい」と話す。
垣内さんは今年画業50年、個展は今回で75回を数える。一陽会会員、ル・サロン・フランス芸術家協会会員。
入場無料。問い合わせは同店(TEL82・2111)へ。 -
保育園・幼稚園入園説明会
駒ケ根市は5日、06年度に保育園・幼稚園への入園を希望する市内の保護者を対象にした入園説明会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。乳幼児を持つ保護者ら約60人が集まり、入園の手続きや保育料などについて教育委員会の担当者から説明を受けたほか、入園前の準備などについて保育園長の話を聞いた=写真。
桜ケ丘保育園の北原節子園長は入園前の家庭での心構えなどについて▽はしを正しく持つ練習▽トイレトレーニング▽衣服の着脱▽朝食の習慣づけ窶狽ネどを挙げ「入園前に絶対に必要窶狽ニいうわけではないが、社会への第一歩となる集団生活で子ども自身が困らないために、少しずつでいいから身に付けさせておいたほうがよい」と話した。
参加者らは時折メモを取ったりしながら真剣な表情で説明を聞いていた。 -
バドミントン全国大会出場選手激励
JOCジュニアオリンピックカップ第24回全日本ジュニアバドミントン選手権大会(7窶・0日、徳島県)に出場する赤穂高校2年生の下村彩乃さん(16)・小原奈美子さん(16)=共に同市北割2区=ペアが5日、駒ケ根市役所を訪れ、中原稲雄教育長らの激励を受けた。下村さんは「全国のレベルは高いが、少しでも多くラリーを続けられるよう頑張りたい」、小原さんは「手強いと思うがひるまずに思い切りやってきたい」とそれぞれ決意を口にした。中原教育長は「県の代表であるとともに母校の代表でもある。家族や友人の期待に応えて頑張って」と激励した。
2人はスポーツ少年団で小学3年生からバドミントンを始め、中学生の時にペアを組んで以来プレーを共にしている。互いのことはすべて分かっている親友の間柄だ。チームワークを武器に「まずは初戦突破」を目指す。 -
タオル寄贈
第一生命労働組合松本市部駒ケ根分会の山田たみ子分会長ら3人は5日、駒ケ根市の精神障害者共同住居「こまの杜飯坂」を訪れ、バスタオルやフェイスタオルなど約100本を寄贈した=写真。共同住居を運営するNPO法人「メンタルサポート駒の杜」の松・ス澄子理事長は「タオルは消耗品なので寄贈はとてもありがたい」と笑顔で感謝を述べた。
寄贈されたタオルは同組合員の家庭や商談で訪れる家庭などで使われないままになっている未使用の物を集めた。山田分会長は「誰でも気軽に参加できるし、きっと役に立つものと思い、2年前からタオルを贈ることにした」と話している。同組合は地域社会との交流活動の一環として毎年福祉施設などへの寄付や寄贈を行っている。
「こまの杜飯坂」は精神に障害を持つ人が地域の一員として生活できる場をつくろうと「駒の杜」が県、市の補助を受けて9月に開所したばかりの共同住居。 -
女性だけの写真展
「写真クラブ彩」と「フォトF」は合同作品展「女性だけの写真展窶秤ヤくれない」を駒ケ根市立博物館ロビーで16日まで開いている。会員16人が撮影した色とりどりの花などの作品計25点を展示している=写真。会員のほとんどはカメラ初心者というが、いずれの作品も女性らしい感性で花の持つ美しさや優しさを見事に表現した力作ぞろい。
訪れた人たちは「うわあ、きれい」「お花畑にいるようだね」などと感嘆の声を上げながら作品に見入っていた。
入場無料。午前10時窶伯゚後6時(16日は午後5時)。10日休館。問い合わせは同博物館(TEL83・1135)へ。 -
年賀はがき搬入
06年のお年玉付き年賀はがきが5日、駒ケ根市の駒ケ根郵便局(矢島和一郎局長)に搬入された。トラックで到着したはがきはダンボール箱2358箱。待ち構えた局員らの手でコンテナから局内に次々に運び込まれた=写真。
同局に搬入された無地、インクジェット、絵入りなどの年賀はがきの枚数は市内と飯島町、中川村の特定局の分も含め131万6千枚。需要の減少に伴い、昨年より44万4千枚、率にして約25%少ないが、印刷業者向けの4面連刷を含めると昨年比238万8千枚増の943万2千枚。
発売は11月1日、差し出し受け付けは12月15日から。お年玉の賞品は1等がハワイ旅行、ノートパソコンなど5点、2等がデジタルカメラ、腕時計など5点、3等が地域の特産品、4等が切手シートとなっている。 -
赤石会3人展
飯田高校同窓会上伊那南部支部「赤石会」会員のうち駒ケ根市在住の3人による写真・絵画作品展「赤石会3人展」が駒ケ根市中央のギャラリー風サパー「河」で31日まで開かれている。
片桐勝彦さん(69)=上穂南=は雲をテーマにした写真11点を、小松茂郁さん(64)=赤須東=は静物を中心とした油絵、色紙画など7点を、原泰志さん(62)=中割=は風景画など3点をそれぞれ展示している。21点の作品には三人三様の個性がのびのびと自由に表現され、訪れる人たちの目を楽しませている。
3人はいずれも飯田高の同窓生。同窓会で何度か顔を合わせるうちに趣味が同じことが分かって意気投合し、今回の作品展を開くことになった。「これを機会に参加者を増やし、さらに輪を広げてもっと大きな展覧会を開いていきたい」と話している。
午後6時窶伯゚後11時30分。日曜定休。入場無料。