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CG(コンピューターグラフィックス)特別授業
学校と大学、企業などが連携を深めることにより科学技術や理数科教育を充実させようと文部科学省が02年から行っているSPP(サイエンス・パートナーシップ・プログラム)事業の一環として、駒ケ根市の駒ケ根工業高校(本間秀明校長)は24日、東京工科大の研究者を講師に招き、最先端のCG(コンピューターグラフィックス)アニメーション制作技術を学ぶ特別授業を情報技術科の2・3年生を対象に行った。
講師の東京工科大片柳研究所クリエイティブ・ラボの研究員でチーフインストラクターの川島基展さんは『動きをとらえるキャプチャ技術とその応用』について「モーションキャプチャは撮影した人間の動きをコンピューターの画面上で立体的にデータ化する技術。コンピューターゲームや映画などの制作に使われるシステムは大変高価だが、ビデオカメラを使った手軽な方法でもできる」として生徒を実際に撮影してデータ化の作業を実演して見せた。しゃがんだり手を振ったりする生徒の動きを2台のビデオカメラで撮影してスクリーンに映し出し、コンピューターでデータ補正作業をする川島さんを見つめる生徒らは、目前で見る高度な技術にため息をついていた。 -
第12回全国マスターズカップ
水泳の第12回全国マスターズカップ(21日・千葉県国際水泳場、日本スイミングクラブ協会主催)で、伊南・伊那・伊北・諏訪・諏訪南スイミングクラブの会員と指導者らでつくる「チームAFAS」が昨年に続いて総合準優勝を飾るなど好成績を収めた。
大会は全国から43クラブ、約500人が出場して行われ、男女別・年齢区分別に個人は50、100メートル、リレーは200メートルで各種目の記録を競った。
その結果、同クラブの出場選手らは個人、リレーで8つの大会新記録を出して金メダル29個を獲得したほか、年齢区分別の優秀選手に贈られるベストマスターズ賞に4人が選ばれ、チームは昨年に続いて総合準優勝を飾った。同チームは第9、10回大会には連続優勝を成し遂げている。
上位の成績は次の通り(敬称略)。
◇金メダル▽男子50バタ=宮坂和昭、向山剛史▽男子50背=浦野創一郎、宮坂貴之▽男子50平=塚本好孝▽男子100バタ=荒井勝義、林太志▽男子100背=林太志、宮坂貴之、荒井勝義、飯島広之▽男子100平=塚本好孝、百瀬隆正、山川修一▽男子200自リレー(119歳以下)=荒井勝義、浦野創一郎、三好友彦、飯島広之▽男子200メドレーリレー(119歳以下)=三好友彦、飯島広之、荒井勝義、浦野創一郎▽女子50自=森口久枝、伊藤沙知、カトウ・ピアンコ・枝実子▽女子50バタ=下島真理子▽女子50背=飯田晴香▽女子100自=森口久枝、カトウ・ピアンコ・枝実子▽女子100バタ=太田教子▽女子100背=伊藤沙知、牛越寿美▽女子100平=向山福美▽女子200自リレー(119歳以下)=下島真理子、渋谷美由紀、黒田江理、遠藤真紀▽女子200メドレーリレー(119歳以下)=飯田晴香、向山福美、遠藤真紀、飯島友紀
◇大会新▽男子50背=宮坂貴之(28秒99)▽男子100バタ=荒井勝義(1分1秒41)▽男子100背=宮坂貴之(1分1秒03)▽女子50自=森口久枝(30秒91)▽女子100自=森口久枝(1分7秒91)▽男子200メドレーリレー(160窶・99歳)=宮坂貴之・塚本好孝・林太志・宮坂和昭(2分6秒77)▽女子200メドレーリレー(119歳以下)=カトウ・ピアンコ・枝実子・宮沢真知子・森口久枝・小泉加奈子(2分27秒23)
◇優秀選手(カッコ内は年齢区分)▽男子=荒井勝義(25窶・9)宮坂貴之(30窶・4)塚本好孝(35窶・9)▽女子=飯田晴香(18窶・4)カトウ・ピアンコ・枝実子(25窶・9)
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同クラブは30日まで通常8400円の入会金が無料になるキャンペーンを実施中。伊南スイミングクラブの林太志支配人は「この機会に入会して一緒に楽しく泳ぎましょう」と呼び掛けている。 -
しゅん工祝賀会
駒ケ根市中沢の市道中曽倉二越線改良工事がこのほど完成し23日、中曽倉第一生活改善センターでしゅん工祝賀会が開かれた。改良促進に努力してきた宮下和男改良期成同盟会長はあいさつで「20年前は狭くて石ころだらけだった道がこんなに立派になって本当にうれしく、涙の出る思い」と感激をあらわにした。出席した住民らは「以前はよく車が路肩から落ちたもんだ。これでやっと冬場でも安心して通れるし、すれ違いも余裕を持ってできる」と完成を手放しで喜んでいた。
式には市農林課担当者、地元住民代表のほか、上伊那地方事務所や工事関係者ら約20人が出席し、乾杯して工事の完成を祝った=写真。中原正純市長は「地元の皆さんの要望に応えることができて感慨無量。今後の地域活性化につながってほしい」と祝辞を述べた。
同線改良工事は県の中山間総合整備事業として2000年度に着工。総事業費1億2670万円をかけ、延長255メートルにわたる道路拡幅、16メートルの橋梁架設、50メートルの河川付け替えなどを行った。 -
会長方針、収支予算、事業計画などを発表
駒ケ根ロータリークラブ(堀内照夫会長、43人)は22日、第47年度(05年7月窶・6年6月)の会長方針、収支予算、事業計画などを発表した。
国際ロータリー会長の年度テーマ「超我の奉仕」に基づき、国際支援、地域支援などのさまざまな奉仕活動を行っていく。
新役員・理事は次の皆さん。
▽会長=堀内照夫▽会長エレクト=中島清一▽副会長=吉澤道人▽幹事=伊藤雅基▽会計=氣賀澤徳義▽SAA=森一▽直前会長=小林成烝▽クラブ奉仕委員長=吉澤道人▽職業奉仕委員長=山浦速夫▽社会奉仕委員長=滝澤義一郎▽国際奉仕委員長=窪田雅則▽新世代活動委員長=吉澤利文 -
第2回ふれあいチャンピオン南信地区大会
県家庭婦人バレーボール連盟は21日、第2回ふれあいチャンピオン南信地区大会を駒ケ根市の市立体育館、赤穂南小学校体育館で開いた。20チームが出場し、4ブロックに分かれてトーナメントでそれぞれ優勝を争った。
応援に駆けつけた家族らの大声援が響く中、選手らは声を掛け合いながら全力でボールを追いかけ、1点を争う白熱した好ゲームを展開していた=写真。
チームは家庭婦人と35歳以上の独身者で編成される。9人制。
ブロック優勝した4チームは推薦により県大会(10月2日、長野市)に出場する。
各ブロックの上位チームは次の通り。
▽1ブロック (1)あすか(上伊那)(2)はこべ(諏訪)
▽2ブロック (1)銀西(諏訪)(2)高森(飯伊)
▽3ブロック (1)小和田(諏訪)(2)空木(上伊那)
▽4ブロック (1)リュシオール(上伊那)(2)どんぐり(上伊那) -
新光機器賃貸契約の調印
生産用機械・装置の設計・製造・販売を行う新光機器(本社・名古屋市、蕗澤武夫社長)は、移転により空き工場となっていた駒ケ根市赤穂北割二区のカサイ製作所の土地・建物を借り受けて「長野県駒ケ根工場」として操業することを決め23日、中原正純市長らの立会いにより駒ケ根市役所で賃貸契約の調印式を行った。
蕗澤社長は「全国に広がる顧客の要望に応えるため駒ケ根での生産を決めた。期待に沿えるようしっかりやっていきたい」とあいさつした。カサイ製作所の葛西泉社長は「今後は仕事、プライベート共にお付き合いを願いたい」と述べた。
新光機器は1974年創立。資本金8千万円。本社のほか開発センター、工場、営業所などを持ち、グループ全体の従業員数は約200人。05年度の売上は41億円を見込む。溶接用電極の生産では国内シェア35%と日本随一を自負する。
駒ケ根工場では約10人の従業員を現地採用し、溶接用電極のキャップ(先端)チップを月間40万個生産する計画。操業開始は今年12月の見込み。 -
オヤジになったギター少年たち
かつて「テケテケテケ…」のギターサウンドで一世を風靡(ふうび)した「ベンチャーズ」窶煤Bといっても40歳以下の人は知らないかもしれない。1960年代に世界的な「エレキブーム」を巻き起こした米国のバンドだ。日本でも彼らにあこがれてギターを弾き始めた少年は多い。当時彼らは「不良」と呼ばれた。そんな少年たちも今はいいオヤジになっている。しかし多感な時期に夢中になって聴いた音楽への情熱はいまだ衰えず、多くのおやじバンドが各地で活動している。
◇ ◇
メンバーは全員50歳代。まさにベンチャーズ世代だ。高校の同級生3人が42歳の大厄落としの時「何か面白いことをやろう」とバンドを組んだのが始まり。4年前にギター2人が加入し、今の5人編成になった。初めてのステージは松川町上片桐の祭りだった。「バンドとしては最初だったから、緊張してリズムが走ってしまった(速くなった)」
伊南地域にはこの種のバンドがほとんどないこともあり、演奏が評判を呼んで各地の祭りやイベントから声がかかるなど引っ張りだこになっているほか、年1、2回のペースで単独コンサートを開いている。
メンバーが手にするギターは「昔は高くてとてもじゃないが手に入らなかった」という「モズライト」。ベンチャーズが使っていたあこがれのギターを大人になってようやく手にすることができた。リードギターの気賀澤実さんは「ネックが細くて薄いのでアメリカ人の大きな手にはなじまないんじゃないかな。日本人にはぴったりで最高に弾きやすいね。やっぱりベンチャーズはこれでないと」とほれ込んでいる。
メンバーの性格は「頑固」「おとなしい」「目立ちたがり」とさまざま。まとまりがないようにも思えるが「実はそこが楽しくていい」という。年齢も最大7歳違うが「適度に遠慮があるせいかうまくいっている。雰囲気はいいよ。何でも言えるだけがいい関係じゃないからね」。
練習は月2回、それぞれの休日などを利用して集まる。場所は使われていない集会所だが、周囲の住民への迷惑を考えて練習は昼間のみ。「本当は夜の方が時間が取れていいんだけど…。でも近所の人が『知っている曲が聞こえてきて懐かしかった』なんて言ってくれるとうれしいね」
レパートリーは現在52曲。ほかの曲も演奏するが、ステージで受けがいいのはやはり往年のベンチャーズの名曲だという。「でも少しは冒険もしたいね。今、レパートリーに幅を持たせるためにキーボード奏者と女性ボーカルを探しているんだ」練習の度ごとに新曲を1曲ずつレパートリーに加えるなど、現状維持で満足はしていない。
(白鳥文男) -
孫たちに伝えたい話を聞く会
駒ケ根市の公民館協議会は20日「孫たちに伝えたい話を聞く会」を赤穂公民館で開いた。市内在住の戦争体験者3人がそれぞれ経験した生々しい体験談と戦争の悲惨さを語り、異口同音に「戦争は何があっても二度と起こしてはならない」と強く訴えた。
木下主計さん(79)=赤穂北割二区=は関東軍所属の初年兵としてソ連軍と戦い、終戦後は酷寒の収容所で飢えと戦った。「生きるためとはいえ仲間を見殺しにしてきた。戦争は人を狂わせる」と淡々と語った。
浦野喜久美さん(82)=赤穂福岡=は満州でソ連兵の目を逃れるため頭を丸坊主にし、男の服装をして何とか生き延びた。「ソ連の兵隊のやったことは本当に許せない。思い出すと涙が止まらない」と感情をあらわにして訴えた。
木下清人さん(77)=赤穂福岡=は満蒙開拓団として伊南郷に入植し、病気や栄養失調でばたばたと倒れていく人たちを目にしてきた。「毎日いくつもの死体を郊外へ運んで埋める。感情を殺し、物と思わなければできるものではなかった」と悲しみを込めて振り返った。
会場に集まった小学生から80歳代までの約50人は3人の話にじっと耳を傾け、沈痛な表情で戦争の悲惨さに思いをはせていた。 -
エーデルこまがね納涼祭
入居しているお年寄りに夏祭りの雰囲気を味わってもらおうと駒ケ根市の特別養護老人ホーム「エーデルこまがね」は20日、納涼祭を開いた。玄関前の広場には豚汁、五平餅、かき氷、ジュースなどの屋台が立ち並び、職員や市社協のボランティアらが「おいしいですよ」「いかがですか」などとお年寄りや訪れた家族らに威勢よく声を掛けた=写真。
普段戸外に出ることの少ない入居者らは照りつける夏の日差しを浴びてまぶしそうな表情を見せながらも、わたあめや焼きそばなどをおいしそうにほお張っていた。
屋内には輪投げ、玉入れなどお年寄りでも楽しめるゲームコーナーが作られ、車いすの入居者が笑い声を上げながら楽しむ姿も見られた。
職員やボランティアらによる踊りや歌なども披露され、施設には明るい笑い声が響いていた。 -
あの世の研究
伊那谷生と死を考える会は20日、公開講座「あの世の研究」を赤穂公民館で開いた。会員や一般の入場者ら約30人が集まり、工学博士で県看護大教授の廣瀬昭夫さんの講演を聞いた。
自然科学の中では否定される死後の世界の存在について廣瀬さんは「20歳代のころから関心を持って研究してきた。あの世があるのかないのかどちらともいえないが、臨死体験や前世の記憶など、状況証拠は示すことができる」として研究者の説などをいくつか紹介し「向こうの世界がある窶狽ニ考えた方が、死に対する恐怖をやわらげ、希望と救いを得られるのではないか」と話した。 -
空き工場に新光機器
移転により2月から空き工場となっていた駒ケ根市赤穂北割二区のカサイ製作所の工場用地に、生産用機械・装置の設計・製造・販売を行う新光機器(本社・名古屋市、蕗澤武夫社長)が新たに入ることが決まり、23日に中原正純市長の立会いにより、駒ケ根市役所で賃貸契約の調印式を行う。土地・建物はカサイ製作所の所有のまま。
約10人の従業員は主に現地採用とし、溶接用電極を生産するという。操業開始は今年12月の見込み。 -
「利き酒」例会
駒ケ根ライオンズクラブ(北原公和会長)は19日、第996回の例会を駒ケ根商工会館で開いた。テーマは「利き酒」。会員約60人が出席し、長生社取締役専務の北原岳志さんの講演を聞き、実際に酒を口に含んでじっくりと味を楽しんだ。
北原さんは、意外に知られていない日本酒の歴史や醸造法などについて分かりやすく解説した。「原料は基本的に米と水だけ。しかしこれに加えて今では醸造用アルコールを当然のように使っている。これは酒づくりをしている者としては少しさびしい」と話し、本物の酒へのこだわりを垣間見せた。
講演の後はお待ちかねの利き酒。出席者らはそれぞれのテーブルに用意された▽純米▽純米生▽大吟醸窶狽フ3種の酒を口に少量含み、舌でころがすようにしてじっくりと味と香を楽しんだ。「さすがに大吟醸はうまい」などと話しながら、味の違いを確かめるように何度も杯を口に運んでいた。 -
クリニクラウン(臨床道化師)講演会
「健康の駅・駒ケ根」を目指す駒ケ根市は19日夜、健康増進推進事業として6月から開講している「いろりばた塾」の講座「クリニクラウン(臨床道化師)講演会」を東伊那のふるさとの家セミナーハウスで開いた。約30人が参加。講師のクリニクラウン・塚原成幸さん=塩尻市=が笑いの効用について話し、身につけた芸の一端を見せた。
クリニクラウンは病院(クリニック)と道化師(クラウン)の造語で、入院している子ども達のために病室を訪れては、笑いと希望を届けるスペシャリスト。塚原さんは「笑いにはさまざまな効果があり、健康状態や生き方にも大きくかかわっている」と話した。「話しているだけではつまらないだろうから窶煤vと用意したボールやクラブなどを使って得意のジャグリングや皿回しなどを披露。参加者の喝さいを浴びた塚原さんは「この笑いの中から生まれるリラックスした雰囲気と一体感が人間関係の上でとても大切。自ら楽しむ人こそが人を楽しませることができる」と笑顔で訴え掛けた。 -
磐田市の鈴木望市長、元場千博市議会議長らが表敬訪問
今年4月、5市町村が合併して新たに誕生した静岡県磐田市の鈴木望市長、元場千博市議会議長らが友好都市協定を結ぶ駒ケ根市を訪れ、中原正純市長にあいさつした。
鈴木市長は「合併後もこれまで同様自然体でのお付き合いを」と話し、中原市長は「いろいろな点で互いに情報交換し、共に手を携えて一層の発展を目指そう」と答えた。
両市は光前寺の霊犬早太郎が遠州府中(現・磐田市)でヒヒを退治した伝説が縁で67年に友好都市協定を結んで以来、さまざまな交流が行われている。新・磐田市は人口17万5千人。面積は駒ケ根市(約166平方キロメートル)とほぼ同じ約164平方キロメートル。繊維、金属、自動車などの生産企業が集まる工業都市で、近年はサッカー・Jリーグのジュビロ磐田のホームタウンとしても全国的にその名を知られている。 -
赤穂南小2学期の始業式
駒ケ根市の赤穂南小(白鳥彰政校長)は19日、市内7小中学校のトップを切って2学期の始業式を行った。夏休みを終え、真っ黒に日焼けした顔で久しぶりに体育館に集合した全校児童は、1・3・5年生の代表による発表と白鳥校長の話を聞いて再び始まる学校生活に気持ちを切り替え、87日間にわたる長い2学期をスタートさせた。
1年2組、3年3組の児童らは「算数を頑張りたい」「運動会のリレーで1位になりたい」「漢字をきれいに書きたい」などと、それぞれ2学期に向けての目標を元気に発表した。5年2組の和田静花さんは「運動会や勉強で自分の苦手なことも一生懸命に頑張りたい」と決意を述べた。
白鳥校長は「長い2学期が始まった。全員が▽交通事故に遭わない▽あいさつを自分からする▽授業で進んで発言し、分かるまで勉強する窶狽フ3つを実行し、自分の力を伸ばす学期にしてください」と全校児童に呼び掛けた。
2学期の始業式は、前・後期制を採用している赤穂中を除き、赤穂小、赤穂東小では22日に、中沢小、東伊那小、東中では23日にそれぞれ行われる。 -
アスベスト(石綿)で立ち入り禁止措置
駒ケ根市の赤穂公民館と下平第5水源の一部にアスベスト(石綿)が使用されていることが18日、市の依頼で分析を行った専門機関の検査で分かった。市は即日同公民館の一部を立ち入り禁止とし、19日に記者会見を開いて検査結果について公表した。
赤穂公民館では2階大講堂の天井裏のはりなどに吹き付けられているロックウール中にクリソタイル(白石綿)アモサイト(茶石綿)の2種類の石綿が含まれていた。天井裏の大部分はパネルで覆われているため飛散の恐れはないが、ステージの天井裏は人が立ち入ることができるため、この部分の吹き付け材を除去する工事を行うことを決めた。9月いっぱいには終了し、再び開放したいとしている。
下平第5水源では発電機室などにクリソタイルが含まれていた。施設は現在稼動していないが安全のため同様に吹き付け材を除去する工事を行うとしている。工事費は約400万円を見込んでいる。
市は調査した公共70施設のうちアスベストが含まれている可能性のある10施設について検査を依頼したが、赤穂東小、中沢小など残り8施設についても結果が分かり次第適切に対応し、公表していきたいとしている。 -
議員研修会
駒ケ根市、飯島町、宮田村、中川村の伊南4市町村の議員らでつくる伊南市町村議会連絡協議会は17日、議員研修会を駒ケ根市で開いた。議員、議会事務局職員など約70人が参加し、市役所南庁舎で昭和伊南総合病院の千葉茂俊院長の講演「地域医療における中核病院窶拍コ和伊南総合病院について」を聞いたほか、昼食後には市営グラウンドで市町村対抗ソフトボール大会を行うなどして親ぼくを深めた。
千葉院長は、医療保険制度の充実などにより、高度な医療を安い医療費で受けられることから日本の医療ランキングは世界第1位であると紹介し「これからの超高齢化社会では単に病気を治すだけでなく、生きがいを持てる医療への質の変化が求められる。昭和病院では今後も救急救命センターを維持し、地域医療の核となるようさらに充実を図りたい」と熱っぽく語った。
ソフトボールは駒ケ根市対宮田村、飯島町対中川村の対戦で試合開始。議場では舌戦を展開する理事者と議員だが、試合では呉越同舟とばかりに舌の矛先を相手チームへのやじに替え、ここぞという時には見事なファインプレーを見せるなど、それぞれ一丸となって戦った。 -
アスベスト現地調査
粉じんを吸い込んだことによる健康への被害がじわじわと広がっているアスベスト(石綿)に関して駒ケ根市は市内の公共施設の現地調査を10日までに終了した。その結果、アスベストが含まれている可能性のある部分が計10カ所見つかったため、アスベストの有無について専門機関に分析を依頼した。市は8月末に検査の結果が出るのを待って、問題のある施設があれば早急に対策を講じることにしている。
建設課建築住宅係によると、調査の対象となった建物は公民館、学校、保育園、体育館など市が管理する70施設。それぞれ設計図書で建築年、使用材料などを確認した上、アスベストが使用されている可能性のある天井裏や構造物などを目視で点検した。その結果、アスベストが含まれている可能性のある部分が計10カ所見つかったため、この部分のサンプルを取り、アスベストの有無について専門機関に分析を依頼して現在結果を待っている。市の担当者は結果が分かり次第、問題のある個所については▽除去▽囲い込み▽固化窶狽フいずれかの措置を早急に取りたいとしている。
アスベストは繊維性の鉱物で▽燃えない▽電気を通しにくい▽磨耗しにくい窶狽ネどの性質があることから、耐火被覆材として建物の鉄骨や天井に吹き付けられるなどの用途に広く用いられてきた。吹き付け石綿は1974年以前に施工中止となっているほか、石綿含有吹き付けロックウールは80年以前に、そのほかの石綿含有吹き付け材も88年以前に施工が中止されているが、その後も一部で引き続き使用されていた可能性も皆無とはいえない。 -
元気おこし助成金
駒ケ根市社会福祉協議会(竹内正寛会長)は市民の主体的・創造的な活動を応援しようと「元気おこし助成金」制度を今年度新たに設けた。
助成の対象となる活動は、地域住民が元気になる活動、子ども・高齢者・障害者に関する活動のほか、地域福祉やまちづくりなどに関する活動。具体的には▽地域住民の遊び場づくり▽子どもの居場所づくり▽ふれあいサロン▽子育て支援▽障害者スポーツ交流▽自然環境パトロール隊▽情報誌の作成▽おやじの会窶狽ネど。
助成金額は1件当たり上限3万円(特に必要と認められる場合は6万円)。希望者は申込書に記入の上、社協まで持参するか郵送のこと。社協会長が活動内容を審査し、助成金交付の可否を決める。申し込み期日は8月31日までとなっているため、社協は希望者に対し、早めの申し込みを呼び掛けている。問い合わせは市社協(TEL81・5900)福祉活動振興係へ。 -
大宮五十鈴神社拝殿の新築工事程なく終了
明治以来約100年ぶりとなる拝殿の新築工事が行われている駒ケ根市北割一区の大宮五十鈴神社(白鳥俊明宮司)では9カ月に及んだ工事が程なく終了する。建物を覆い隠していた工事用の足場などが取り除かれ、その全容を現した新拝殿の屋根には一面に真新しい銅板がふかれ、夏の光にまぶしく照り輝いている=写真。神社は完成を祝って9月7日にしゅん工式と祝賀会を行うことにしている。
同神社は1700年の歴史を持つ由緒ある神社だが約100年前に建てられたという旧拝殿は老朽化が進み、雨漏りや隙間風などに悩まされていた。神社総代会は一昨年から昨年にかけて拝殿建設委員会を立ち上げて新拝殿の設計などを進める一方、氏子らに各戸5万円の寄進金を依頼するなどして総工費9千万円に上る費用を集めた。 -
3年ぶりに職員の新規採用
駒ケ根市は人件費の削減などの理由から03年度の7人を最後に2年間職員の新規採用を見送っていたが、3年ぶりに一般行政職と保育士それぞれ若干名を募集する。採用予定は06年4月。受け付け期間は8月31日まで。第1次試験は9月18日に行われる。
採用要件は一般行政職は1980年4月2日窶・4年4月1日までに生まれた大学卒もしくは来春卒業見込みの人、または同程度の学力を有する人。保育士は82年4月2日窶・6年4月1日までに生まれた保育士または幼稚園教諭の資格を有するか、もしくは取得見込みの人。
いずれも05年8月1日現在、市内に住所を有するか、もしくは両親などが市内に居住していて採用後に市内へ居住することが確実な人に限る。
問い合わせは市役所庶務課職員係(TEL83・2111、内線212)へ。 -
お楽しみ・お盆納涼まつり
駒ケ根市駅前の広小路、日の出町、銀座、本町、仲町、南町の商店でつくる駒ケ根市商店連合会は14・15日夜「お楽しみ・お盆納涼まつり」を商店街で開いた。歩行者天国となった通りには▽大輪ころがし▽ボードサッカー▽スリッパ飛ばし窶狽ネどのゲーム会場がつくられ、お目当ての景品を獲得しようと張り切ってゲームに挑戦する子どもたちの歓声が絶えなかった。
まつりに昨年も登場した地元のおやじバンド「駒ケ根ベンチャーズ」が特設ステージに登場し、夏らしい明るいギターサウンドを響かせて集まった観衆の拍手と喝采を受けていた。
三味線と尺八による生演奏で盆踊りを楽しめるコーナーも設けられたほか、わたあめや金魚すくい、ヨーヨーなどを売る屋台も出て、商店街はお盆を楽しむ親子連れで遅くまでにぎわった。 -
北割二区盆踊り大会
お盆の期間中、駒ケ根市では各区分館主催の盆踊り大会がそれぞれの地区で催された。
北割二区では14日夜、宮澤印刷の駐車場に踊りのやぐらやテントを設置した特設会場で盆踊り大会が開かれ、集まった区民らが踊りや花火などを楽しんだ。焼きそばやかき氷のほか、トウモロコシやスイカなどが無料で振る舞われるコーナーには訪れた親子連れが順番待ちの長い行列をつくった。
駒ケ根のヒーロー「スピード太郎」と敵役の「ヒッヒー」も飛び入りで踊りに参加し、子どもたちの握手攻めにあうなど雰囲気の盛り上げに一役買っていた。
提灯の灯った踊りのやぐらの周りには幾重にも踊りの輪ができ、ゆかた姿で踊り続ける人たちの笑いさざめく声と踊りの曲の調べは夜が更けてもにぎやかに辺りに響いていた。 -
書作展「道草がすき」
駒ケ根市大沼湖畔の「森のギャラリーKomorebi(こもれび)」で書家山岸美峰さん=伊那市美篶=の書作展「道草がすき」が21日まで開かれている。自作の詩などを書いた書作品13点と趣味で集めた美しい水滴18点が展示されている。
書作品は展示会のタイトルにもなっている「道草が好き」などをはじめとする自作の詩のほか、漢詩や和歌などを優しい筆致で書いている。
「水滴」は書道で硯に水を入れる時に使う小さな水さし。陶器や金属などで作られ、さまざまな色と形が目を楽しませてくれる。
午前10時窶伯゚後6時30分。問い合わせは喫茶エーデルワイス(TEL83・3900)へ。 -
ホタルまつり灯ろう展示
6月に駒ケ根市の天竜川沿いにある水辺の楽校で開かれたホタルまつりで会場までの夜道を照らした小中学生手づくりの灯ろう18基のうち、祭りの期間中訪れた人たちの投票で選ばれた優秀作品5基が駒ケ根市のおもしろかっぱ館で27日まで展示されている。灯ろうはホタル祭りを主催した「ホタルとアヤメの里づくりの会」(山口久人会長)の呼び掛けで同市竜東地区の小中学校の児童・生徒が製作したもの。
かっぱ館を訪れた人たちは「きれいな絵だね」「このホタルがかわいいね」などと話しながら間近で灯ろうを見ていた=写真。
優秀作品は次の通り(カッコ内は得票数)。
(1)東伊那小4年(57)(2)中沢小1年(48)(3)中沢小4年(46)(4)東中(43)(5)東伊那小1年(40) -
ランチタイムミーティング(意見交換会)
普段あまり接することのない市長に対し、駒ケ根市の若手職員が直接意見を述べる機会として設けられた第1回のランチタイムミーティング(意見交換会)が12日、昼食前後の時間を利用して市役所内で行われた=写真。希望して参加した20窶・0歳代の職員8人に対し、中原正純市長は開始に先立って「ざっくばらんにやろう。今日は(自分は)あまりしゃべらず、できるだけ聞く側に回るように努力するから、普段思っていることを積極的に提言してほしい」と呼び掛けた。
この日のテーマは「環境問題」。気兼ねなく自由に発言してほしいから窶狽ニしてミーティングは非公開だったが、所管する秘書広報課によると▽観光振興ととともに環境についても積極的に取り組む必要がある▽職員が率先して取り組むことが市民への啓発になる▽庁内各セクションに職場環境委員を設置して活動してはどうか▽自家用車での通勤を控えるエコ通勤デーを設置しては窶狽ネど、さまざまな提言が出された。
ミーティングは今後も不定期ながら開催していき、提出された意見は検討を加えて実行できるものは取り入れていくという。 -
駒ケ根市成人式
今年度新たに496(男性227・女性269)人が成人を迎える駒ケ根市の成人式は15日、駒ケ根市文化会館で開かれた。
会場の周辺やロビーには式の始まる一時間以上も前から着飾った新成人らが続々と集まり、友人同士で輪を作っては「元気だった?」「今どうしている?」などとにぎやかに話に花を咲かせた。
式典で新成人代表の森田美穂さんは「家族や地域の人のおかげでようやく成人となったが学ぶべきことはまだまだ多い。自覚ある社会人の一員となれるよう一層努力したい」と謝辞を述べた。会場内を回って成人となった抱負を尋ねる意見発表では、マイクを向けられた新成人らは「一日一日を大切にしたい」「常識ある人になりたい」などとそれぞれ決意を語っていた。
中原正純市長は「進む少子高齢化社会の担い手として活躍していってほしい。大きな夢を持ち、自己実現のために努力する社会人になるよう期待する」と激励の言葉を贈った。市からは記念品として音楽ギフト券千円分が贈られた。
出席者らは成人となった感慨をかみしめながら、ステージでの市民吹奏楽団の演奏や恩師らによるビデオメッセージの上映などを和やかに楽しんでいた。
小口晋太郎さん
(1)衆議院選について 「もちろん行く。ようやく選挙権を得たのだから当然。先の国会の郵政民営化に関する政府のやりかたには到底納得できないので反対派に投票したい」
(2)戦後60周年について 「興味を持って研究している。太平洋戦争に関しては日本が一方的に悪、とする声が多いが、果たして本当にそうだったのか、今あらためて考えてみることも必要ではないかと思う」
那須野薫さん
(1)「行く。投票するのが成人としての責任だと思うから。郵政民営化には賛成なので、自民党の候補に入れたい」
(2)「戦争のことは家族や友達ともあまり話したことがないのでよく知らない」
倉田優生さん
(1)「たぶん行く。せっかくの権利だから。政治家には構造改革をどんどん進めてほしい。今度の総選挙では郵政民営化に賛成の候補に投票したい」
(2)「祖父などに戦争について聞いたことはあるが、あまり詳しくは教えてくれなかった。どんな理由にしろ、戦争は二度と起きてほしくない」 -
大相撲入間川部屋力士
昨年の5月場所、初めてプロの土俵に立った。「緊張して何が何だか分からないうちに負けていた。初日から3連敗。とにかく全然だめだった。4日目にやっとやぐら投げで勝った時には本当にうれしかった」
昨年3月に大相撲入間川部屋に入門し、連日激しいけいこの日々を送っている。現在の番付は序二段の東69枚目。
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小学生のころから体は人一倍大きく、力も強かった。特別なけいこはしていなかったが、市の小学生相撲大会では当然のように毎年優勝していた。
赤穂中学校では体の大きさを生かそうとバレーボール部に入部。「でもほかの人に比べるとどうも動きが鈍くてね、レギュラーにはなれなかった。やっぱり向いていなかったんですかね」
「プロの相撲には特に興味はなかった」というが、元関脇・栃司の入間川親方に素質を見込まれて熱心にプロ入りを勧められ、意を決して中学卒業と同時に入門した。「この道に飛び込むには相当の不安もあったが、いざ入ってみると相撲の経験がない新弟子もけっこう多かったから思ったほど苦にはならなかった」
力士の朝は早い。朝4時半に起床。すぐに土俵でけいこを始め、朝飯抜きで午前11時まで汗をかく。昼飯をたっぷり食べた後は午後6時の夕食まで自由時間。消灯・門限は10時半。「自由時間は仲間と街に出たり部屋で昼寝をする。何をしていてもいいんですけど、自分は外に出るより部屋で本を読んでいる方が好きで窶煤v
相撲のけいこももちろん辛いものだが、歴史と伝統のこの世界にあって何といっても大変なのは兄弟子らとの関係。「相撲界の上下関係は本当に厳しいんで…。怒鳴られるだけでなく、ぶん殴られるなんてしょっちゅう。まあ、それは何か自分に落ち度があったときだけで、理由もなく殴られるわけじゃないですけど…。ほかにもけっこう辛いことがいろいろとあります」
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現在身長192センチ、体重150キロ。「去年入門したときと比べてさほど変わっていないような気がする」というが、周囲の見方は違う。「見違えるほどたくましくなった」「力士らしい風格が身についてきた」「面構えが去年と全然違う」窶煤B師匠の入間川親方も「毎日のきついけいこをよく頑張ってこなしている。これからさらに筋肉がついてくれば、どんどん上を狙っていけるだろう」と成長に期待する。
8月24日には17歳の誕生日を迎える。相撲界での誕生日プレゼントはしごき=いつもに増して激しいけいこだ。「一生懸命けいこを頑張って一歩一歩上に上がっていきたい。目標は関取…いや、幕内です」と決意を語る。その夢をいつかなえてくれるか、楽しみに待っていよう。 -
中央アルプスで数年ぶりコバイケイソウ満開
本格的な夏山シーズンを迎えた中央アルプスで、数年ぶりにコバイケイソウが登山者を出迎えるように満開となっている。一方で、入山者による「踏み荒らし」などのモラルの低さが相変わらず目立ち、関係者は頭を悩ませている。
高山植物等保護対策協議会・南信地区協議会の04年度保護取り締まり状況によると、管内での「踏み荒らし」が483件(前年度比596件減)、「禁止区域への侵入」が203件(同18件減)、ペットの連れ込み・喫煙・昆虫採集などに対する注意の「その他」が185件(同5件減)の順で多い。
登山者などへの保護啓発活動の徹底から、取り締まり件数は減少傾向にあるものの、「踏み荒らし」は突出している状況。写真撮影などで禁止区域へ入る人が後を絶たないという。
関係者は「高山植物は、一度ダメージを受けると、元に戻るのに何十年、何百年と時間がかかる。高山を訪れた際には、この貴重な自然を大切にしてほしい」と呼びかけている。 -
アスベスト研修会
健康への被害が問題になっているアスベスト(石綿)について中南信地区市町村の担当者らに基礎知識を習得してもらおうと県・県教育委員会は11日、駒ケ根市の県看護大で研修会を開いた。施設の管理者、建築・生活環境担当者ら約200人の県・市町村職員が参加し、アスベストに関する講演や取り組み状況についての県の説明などを聞いた=写真。
建設業労働災害防止協会県支部指導員の柴田房夫さんはアスベストの危険性について「飛散しないよう封じ込める対策をとってあれば通常は問題ないが、建物を解体する場合などには空気中に飛散しないよう、設計図書などで施工年月や使用された材料などについて確認し、実際に目で確認するなど綿密な手順を踏むことが必要」と話した。参加者はメモを取りながら熱心に話を聞いていた。
アスベストは繊維性の鉱物で▽燃えない▽電気を通しにくい▽磨耗しにくい窶狽ネどの性質があることから、耐火被覆材として建物の鉄骨や天井などに吹き付けられるなど広く用いられてきた。