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まゆククラフト展
駒ケ根市東伊那の駒ケ根シルクミュージアムを拠点に活動する桑の実の会は4月2日まで、飯島町七久保の道の駅花の里いいじまで「まゆクラフト展」とまゆクラフト体験を行っている。
まゆを薄くはがして作ったバラやガーベラ、スズランをふんだんに使い豪華に仕上げたブーケ、コサージュ、まゆをはがして張りつけ、トラや犬などの動物を描いた絵、さまざまな花をかごに盛ったアレンジ、本物そっくりに作り上げた梅や桜、松などの盆栽のほか、全国農業協同組合主催の全国まゆクラフトコンクールで準グランプリに輝いた小林さな恵さんの「干支と遊ぶ」、会員の力のこもった出品作品など80点を展示した。
また、体験コーナーではまゆでかわいらしいペンギンを作る。体験料500円。 -
千村俊二さんの原画のかざり扇子を予約販売
飯島中学校を62年3月に卒業した同年生でつくる昭和36年飯島中学校卒業還暦同年会実行委員会(下平憲夫代表幹事)は、白檀の香り漂う「福寿草の扇子」「桜の扇子」の2種類を予約販売する。
原画は会員の1人、日本画家の千村俊二さん(本郷出身、春日井市在住)に依頼した。
同会は5月4日、還暦記念式典を予定、席上、出席者に記念品として渡す「福寿草の扇子」を製作する。合わせて、多くの町民に町出身の千村さんの作品に触れてもらおうと「桜の扇子」を加え、2種類を希望者に販売する。いずれも1本2000円。扇子台は別途500円。
予約は4月末までに。申し込み、詳細は同年会幹事・下平憲夫さん(TEL86・2215)、三石博さん(TEL86・4910)、下平貢さん(TEL86・2247) -
春めいて椿咲く
三寒四温を繰り返し、ようやく春めいてきた飯島町では、民家の庭先でピンクの椿(つばき)が咲き始め、明るい花が道行く人の足を止めさせている。
椿が咲いているのは親町国道153号線沿いの芦部公子さん宅。 高さ3メートル、幹の太さ10数センチ。
芦部さんは「毎年2月末ころから咲き始めるが、今年は開花が遅れた。色が優しく、ほかの椿よりも早く咲く」と話していた。 -
飯島町の人事異動
飯島町は17日、4月1日付けの人事異動を内示した。大課制導入と係の統合で異動総員は83人の大規模となった。課長級4人、課長補佐・係長27人、一般職員34人、出向・派遣6人、保育士8人、新規採用1人、退職6人。昇任は課長級ではただ1人、塩沢良和さんが社会福祉協議会事務局次長から局長に昇任、係長級ゼロだった。
組織改革では総務課と企画財政課が統合し、総務課に、住民税務課と保健福祉課が統合し、住民福祉課になり、6課が4課になった。
係では安全対策係が危機管理係に名称変更、企画係まちづくり担当・開発係(1部)などを合わせ、まちづくり推進室を設置。資産税係と民税係を合わせ、税務係と収納対策担当を設けた。
住民係と生活環境係を統合し、住民環境係に、国保医療係と保健予防係を統合し、保健医療係に、福祉係に高齢者係を統合、都市計画係と国土計画係を統合し調査計画係に、水道係に下水道係を統合、教育委員会も5係が学校教育係と生涯学習係の2係にまとめるなど、27係を18係とした。
職員数は人員削減計画により、135人が7人減の128人になった。 -
飯島中学校の卒業証書授式
飯島町の飯島中学校(竹沢代蔵校長)で17日、卒業証書授与式が行われ、115人(男49、女66)が9年間の義務教育を修了し、思い出深い学びやを後にし、新たな世界に飛び立った。
在校生や教職員、保護者らの拍手の中、卒業生らはさわやかな笑顔で入場。
竹沢校長は卒業生一人ひとりに卒業証書を手渡し「堂々として、謙虚、存在感のある一流の中学生だった。互いに高め合い、磨きあった学年集団だった」と校内での卒業生の姿に触れ「高校ではたくさんの本を読み、自ら学ぶ学生であってほしい」と期待し、門出を祝った。
在校生を代表し、丸山春花さんは「1人がみんなを、みんなが1人をきづかう生徒会を築いてくれた。部活ではやさしく励ましてくれた」と感謝し「これからはそれぞれ別の道を歩むことになるが、飯島中学校の思い出を胸に、決して、あきらめず、夢と希望を持って1歩1歩進んで」と激励し、送辞とした。
これを受け、卒業生を代表し、中村明弘君は「1年の時から歌に力を注ぎ、だれにも負けない歌声を作ることができた。これからも全校合唱の火を燃やし続けて」と希望「それぞれの道に旅立つが、飯中の3年間の思い出を胸に、困難を乗り越え、夢に向かって大きく羽ばたいていきます」と旅立ちの決意をにじませた。
全員で体育館いっぱいに「大地讃頌」を響かせ、卒業生は万感の思いを込めて「フィンランディア」を歌い上げ、別れと旅立ちの歌とした。
なお、中川村の中川中学校でも05年度卒業証書授与式が行われ、79人(男43、女36)が義務教育の過程を終え、巣だった。 -
改定版「お役人」発刊
飯島町歴史民俗資料館飯島陣屋はこのほど、ブックレットシリーズの「お役人」改定版を発刊した。
A5判、千部発行、1部300円で飯島陣屋で販売。
94年に発刊した初版が完売になったため、章立ては同じだが、内容はさらに充実、写真も最新にした。
著者は初版同様、西沢淳男さん(大学講師)=埼玉県在住=。西沢さんは幕府体制の中間管理職、知られざる代官の素顔、悲喜こもごもの実像と虚像を描いた「「代官の日常生活」の著者。改定版「お役人」にも、そのエッセンスが入っている。
改訂版は(1)陣屋のお役人たち(2)お役人の仕事(3)お役人の昇進(4)お役人の実像-からなり、改定版では陣屋の1年、年中行事の内容を充実させた。正月や2月の初午、3月は上巳(じょうし)の節句、6月は疫気をはらうために16個の菓子やもちを神に供え、食べる嘉祥(かじょう)など行事の様子を詳しく記した。
飯島陣屋ブックレットは陣屋が復元、公開された94年から刊行。既刊は「お役人」のほか「伊那県時代-飯島陣屋から伊那県庁へ(高木俊輔著)」「江戸幕府の天領(村上直著)」同資料館編の「信濃の天領陣屋」「陣屋があった江戸時代」の5冊がある。 -
卒業記念品は学校の表札
飯島町の飯島小学校6年生71人は卒業記念品として学校名表札を寄贈する。
現在の表札は88年度卒業生が寄贈したもので、長年の風雨にさらされ、「飯島町立飯島小学校」と書かれた字が薄くなったため、新調して記念品として残すことにした。
幅42センチ長さ180センチの木曽ヒノキに大沢教育長が「飯島小学校」と揮毫し、表面処理した。
裏面には学級ごと児童、担任教諭が自分で氏名を記した。
名前を書くに当り、児童らは大沢教育長に氏名の手本を書いてもらい、1週間、真剣に名前の練習をし、表札に書いた。
吉田勝美教諭は「板に書く時は、子どもも私もビリビリするほど緊張した。それぞれ個性のある良い字で書かれている」と話していた。 -
飯島町身障協総会
飯島町身体障害者福祉協会(倉本綱広会長)は12日、コスモス園で第51回(05年度)定期総会を開いた。
約50人が出席し、05年度事業、会計報告を承認し、▽各種スポーツ大会、スポーツ講習会▽女性部研修会▽会員研修会▽寝たきり重度障害者慰問▽希望の旅参加-などを盛り込んだ06年度事業計画を決めた。
開会で、倉本会長は「昨年は福祉バスが有料化され、請求書を見て、びっくりしたが、町長とのほっと懇談会で話し合い、県、郡関係は無料にしていただき、心置きなく、県、郡の事業に参加できる」と町の配慮に感謝し「4月1日から障害者自立支援法が施行される。これを受け、勉強会を予定している」と参加を呼び掛けた。
また、席上、協会表彰も行われ、介護功労など6人が受賞した。
表彰者は次のみなさん(敬称略)
▽模範会員=唐沢文一(豊岡)▽役員功労=小林恭子(新田)▽介護功労=唐沢やす子(豊岡)、中村朝子(南町)、那須野千代子、、鈴木清美(以上北街道) -
本郷地区伊南バイパス沿道景観形成等住民協定調印
伊南バイパス本郷地区住民らが工事着工を前に、無秩序な開発を抑制し、自然豊かな田園風景と地域環境、優良農地の保全を目的に「本郷地区伊南バイパス沿道景観形成・土地利用住民協定」の調印式が13日夜、本郷公民館であった=写真。協定者20人が出席し、協定書の内容を最終確認し、それぞれ調印した。
調印に先立ち、本郷地区対策委員会の中村満夫委員長が「地域の景観を守り、優良農地の保全に向け、昨年9月、委員会を立ち上げ、協定の準備を進めてきた」と経過に触れ「対象者の総意で協定が締結されるように」とあいさつ。
協定区域は南は本郷ふるさと農道・国道交差点、北は与田切橋南までの約680メートル、バイパス敷地から両サイド60メートル以内で、面積約6・88ヘクタール、協定者は協定区域内の土地所有者と建築物の所有者、並びに賃借人で対象者は107筆、33人。
土地利用基準は建築物、屋外広告、自販機、土木構造物などそれぞれに基準を設けた。具体的には▽建物は高さ12メートル以内、容積率百%以内、建ぺい率60%以内▽野立て看板は原則禁止▽自販機は景観、環境を阻害するような物品の販売機は設置しない-など。
今後のスケジュールは近日中に、県に「景観形成住民協定認定申請」を行う。 -
わんぱくスクール活動のまとめ
飯島町社会福祉協議会のわくぱくスクールは12日、今年度の日程を終了し、うどん打ちなどして活動をまとめた。
文化館で行った最終回のスクールには、22人が参加し、堀越康寛さんを講師に手打ちうどんづくりをした。
中力粉に水を混ぜ、力を込めて、よくこねた。しっかりこねた生地を足で踏んで、うどんのこしを出した。
薄く伸ばして、4-5ミリの幅に切りそろえ、ゆでて、出来上がり。
参加者はゆでたてのうどんを口に運びながら、1年間の活動を振り返った。
わんぱくスクールは学校週5日制実施に合わせ、03年から始めた事業。今年度は2歳縲恟ャ学生6年生30人余が参加。5月開校し全11回開催。
ホタル観察や手話の練習、農業体験、たこづくりなどを多彩なカリキュラムで体験学習をした。 -
お話の森・子供映画会
飯島町図書館は11日、文化館でお話の森・子供映画会を開いた。 約80人が参加、パネルシアターで「数字の歌」「とんでったバナナ」でオープニング。「飯島子どもの本の会」の大型絵本「そら豆のベッド」を楽しみ、続いて映画会。
サーカスの団長に捨てられたモグラが友だちの協力で両親と再会するまでを描いた「風船旅行で大冒険」。
ケーキに目がないライオンの王様が手当たり次第ケーキを食べ、虫歯に。虫歯が痛くて、食べられず、ついに寝こんでしまう「虫ばになった王様」。
子どもたちは痛がる王様に、ちょっぴり同情しながら「しっかり歯を磨かなくては」と話していた。 -
飯島中学校同窓会入会式
飯島町の飯島中学校で3日、卒業式を控え「飯島中学校同窓会入会式」があった。同窓会役員ら10人が出席し、新入会員115人の入会を歓迎した。
織田信行会長は「みなさんは飯島町の宝、夢とやる気と思いやりの心を忘れず、可能性いっぱいの道を堂々と歩いて」と新会員の活躍を期待した。
新入会員を代表し藤木健人君は「すばらしい環境の中で、先生方や地域の人々に見守られ、充実した中学生活を送ることができた」と感謝し「飯島中学校の卒業生として、自覚と誇りを持ち頑張りたい」と誓った。
同窓会は旧七久保中学校、旧飯島中学校、現飯島中学校を卒業した全員が会員で、総数は新入会員を加えると、1万1346人になる。 -
道の駅・花の里いいじま利用組合定期総会
道の駅・花の里いいじま利用組合(杉原和男組合長)の定期総会が1日夜、JA飯島支所生活センターであった=写真。60人余が出席し、05年度事業報告、決算報告を承認、06年度事業計画を決めた。
開式で、杉原組合長は「05年度の直売所の売上は目標のし、6月には利用者50万人を達成、12月末では61万9千人を超えた」と05年度事業概要にふれてあいさつ。
同施設は06年度から町ふるさとづくり計画により、駐車場、トイレの管理費は町が負担し、同組合に委託する。直売施設運営は同組合が自立運営する。
組合員の経費手数料率は05年度同様15%にする。
05年度の利用実績は次の通り
▽直売=売上1億6040万円、利用客13万3800人▽食堂=売上3290万円、1万9500人▽パン加工=売上2820万円、3万4600人▽ふるさとの味=売上900万円、1万1400人、合計=売上2億3060万円(前年比105・6%)、19万9400人(102・6%)。
利用登録者は農産物直売217人、売店加工34人、手芸工芸70人、計321人(前年比104・2%) -
NHK「福祉ネットワーク・公開すこやか長寿」公開録画
飯島町は3日、町発足50周年記念事業として、4月9日、NHK「福祉ネット・公開すこやか長寿」の公開録画を行う-と発表した。
この番組は月1回、全国各地からお年よりとその家族を対象に、健康法や体操、リハビリ運動などを紹介する番組。
日時は4月9日午後1時30分縲・時50分
2部構成。第1部(午後1時30分縲・時40分)は公開録画「福祉ネットワーク・公開すこやか長寿」公開録画。講師に順天堂大学名誉教授、運動教育学の武井正子さんを、ゲストに講談師の神田陽子さんを迎え、出演者は地元のお年より(70歳縲・5歳前後募集する)。テーマは「体と心に、元気なステップを!」。
第2部(午後2時50分縲恁゚後3時50分)講演会。講談師の神田陽子さんが「長生き・人情・心意気縲恪u談の世界縲怐vと題して話す。
番組の総合司会は町永俊雄さん、司会・ナレーションは河野多紀さん。
放送予定(教育テレビ全国放送)は4月20日午後8時縲・時30分、再放送は27日午後1時20分縲・時50分)
入場無料だが、入場整理券が必要。はがきまたはチラシ(3月5日新聞折り込み)の所定用紙に必要事項を記入し、飯島町教委「すこやか長寿」係まで(FAX86・5596)
定員500人(先着順)
詳細は「すこやか長寿」係(TEL86・5877) -
有害自販機
昨年11月28日の飯島町の有害自販機問題の発生時点では、数年前にも同様な問題で撤去までに1年数カ月要したとかで、関係者は一様に長い戦いを覚悟したが:設置から84日間で完全撤去という意外なほどの短期間で解決した▼要因に地主と地域が一体になり、全町で撤去運動を展開、地裁の土地明け渡し仮処分命令を得た事が挙げられるが、同町の場合、言葉は適切でないが、幸運な例かもしれない▼噂では撤去された自販機は近隣の他市町村に移動したとか。県内でも問題が長期化している例は多く、不在地主が設置したり、賃貸料が地主の生計の一部になっているケースなどは対応が難しいとか。要は同町の教訓を生かし、設置させない広域的な取り組みが一番肝心だ(大口記者)
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新町発足50周年を祝い、水中花火、新作花火も
飯島町商工会館で29日夜、第21回信州いいじま桜まつり実行委員会(坂井武司実行委員長)があり、祭りの日程、内容、委員会組織、予算などを決めた=写真。千人塚公園桜まつり(22日)のメーンイベント水中花火は新町50周年を祝い、今年は実施、全国新作花火大会で優勝した堀内煙火の花火師、柴田武晴さんの「夜桜ふぶき」も披露される。駐車場も30-40分増設する。 開花予測は与田切公園が8日、千人塚公園が16日ころ。
新町50年周年記念と銘打った今年度の桜まつり期間は8日縲・3日。このうち、与田切公園桜まつりは15日午前10時縲恁゚後3時(雨天中止)。フリーマーケットや琴の演奏、野点、木工教室、昔の遊び、飲食コーナーなど。
与田切公園桜まつりは22日午後1時-午後9時まで(小雨決行)。マレットゴルフ大会、水中花火。演芸はしない。駐車場は280台収容。
予算は町と商工会補助がそれぞれ前年比20万円減額し、収入合計は169万円に、支出は花火が20万円減額、演芸費ゼロ、演出費や装飾費なども切り詰めた。
協議では「昨年は花火見物に来た人のうち、駐車場が無く、百台が途中から帰されたが、伊那北小学校から町のマイクロバスで対応できないか」「来年以降の花火は」などの質問が出された。 -
野菜販売の収益金で石楠花苑にシルバーカーを寄付
飯島町の飯島中学校3年3組(吉沢俊教諭、40人)は24日、野菜販売の収益金で地域福祉センター石楠花苑にシルバーカー1台を寄贈した。
同クラスは3年間「清龍の時間(総合的学習の時間)」を利用し、菜園活動を展開。ジャガイモやサツマイモをはじめ、20種類余の野菜を育て、学校玄関前の無人販売所や文化祭で販売し、収益金を得た。
30人余の利用者を前に、菜園係長の城取大地君は、菜園活動の取り組みを紹介し「私たちが収穫した野菜を先生方をはじめ、地域の人々に買っていただいた。そこで得た収益金を役立てようと、シルバーカーを寄贈します。有効に使って」と呼び掛けた。
デイサービスの利用者は「私たちはシルバーカーがないと、自由に歩くこともできない」と感謝の言葉を述べた。
この後、交流会。生徒たちは利用者と唱歌「花」「もみじ」などを歌ったり、「坊主めくり」で盛り上がり、最後に生徒らは4部合唱で「河口」を響かせた。
おやつを一緒に食べた後、窓拭きや利用者の帰りの手伝いなどのボランティアもした。
同クラスは近日中に特養越百園にも収益金の一部を寄付する予定。 -
村歌舞伎一代を成功させる会飯島分会が設立
後藤監督の地元として強力にバックアップ)
後藤俊夫監督(66)=飯島町=が農村歌舞伎を題材に取り組む長編劇映画「村歌舞伎一代(仮称)」の制作・上映を成功させる会の飯島分会設立代表者会が27日夜、文化館であり、会規約や役員を決め、会を立ち上げた。設立総会は4月11日午後7時30分から文化館で開く。今後の制作日程は、3月11日子役オーデション、3月末主役決定、4月末-5月初旬に制作発表、撮影開始は夏ごろの予定。
代表者会には町理事者、各種団体長、個人ら12人が出席。高坂町長は「町に居住し、文化芸術活動に取り組む後藤監督が、長年温めていた農村歌舞伎をテーマにした劇映画が成功するように、飯島分会を設立し、町を挙げて強力に支援しよう」と趣旨に触れてあいさつ。
後藤監督は「シナリオと実景撮りがほぼ終了、3月11日は子役のオーデション、現在118人の応募がある。3月末には主役を決定、有名で人気のある俳優を選びたい。4月末-5月初旬に制作発表、撮影は夏ごろから始まる」と経過と今後の日程を説明し「映画を通して、地域の伝統芸能のすばらしさを理解してもらうとともに、伊那谷を大いにPRしたい」と抱負を述べた。
伊那谷の自然と文化、人の心をフィルムを通じて全国に発信し、地域の芸術文化の振興を図る-を目的に、情報提供や制作資金づくり、地元ロケ、宣伝に協力する-などを盛り込んだ規約を決めた。
会長に高坂町長、同副に野村町議会議長、坂井町商工会長、松下寿雄さんを決めた。
今後は広範な住民や団体、事業所に呼び掛け、会員と寄付を募る。 -
伊南行政組合議会
伊南行政組合議会は28日、06年第1回定例会を開き、06年度一般会計予算案、06年度昭和伊南総合病院事業会計予算案など議案9件を原案通り可決して閉会した。
06年度一般会計予算は総額17億8580万円で、前年度当初比1億1790万円(7・1%)増。歳出では消防本部・北消防署建設事業費として1億6640万円を計上した。同事業は総額6億3540万円の予算で06年度から08年度にかけて実施する計画。
昭和伊南総合病院事業会計予算は事業収益として61億6170万円(前年比3100万円、0・5%増)事業費用として62億6610万円(同9540万円、1・5%増)をそれぞれ見込んだ。 -
天竜川座談会
市民団体「天竜川ゆめ会議」(福澤浩会長)は26日、4年前にまとめた「天竜川みらい計画」のその後の状況などについて考える第4回座談会を飯島町の町文化館で開いた。約70人が参加し、ゆめ会議の活動報告や、小グループに分かれての意見交換、全体会議などを通じて、世代を超えた意識の向上と積極的な取り組みの必要性などを確認し合った。
参加者らは話題提供としてゆめ会議の活動報告を聞いた後▽川の文化の継承と創造▽流域住民の意識▽景観▽動植物▽川の怖さ竏窒ネどの小グループに分かれてそれぞれ意見を交わした=写真。「ざざむしなどの水生昆虫は石が流されて動かないと育たない。川に木がはびこって水量が減ると生物にも影響があるということだ」「災害対策も大切だが、昔のように自然で豊かな川の流れを何とか取り戻せないものか」など、活発に意見を出し合っていた。
座談会は03年から毎年開き、02年にまとめた「天竜川みらい計画」などについて意見交換している。 -
第2回町ドッジボール大会
飯島町教育委員会は26日、第2回町ドッジボール大会を飯島小学校体育館で開いた。町内の小学生から一般の6チームが出場し、総当りリーグ戦で優勝を競った。
選手らはコートの中を縦横に動き回って相手の攻撃をかわしながら=写真、時折見事にボールをキャッチして大きな拍手を受けていた。大人はパワーはあるものの、すばしこさとスタミナでは小中学生に遠く及ばず、かなりの苦戦を強いらていたが終始笑顔で楽しそうにプレーしていた。
順位は次の通り。
(1)キングファイターズJHS(2)ブルースカイ(3)キングファイターズ(4)飯島ウイングス(5)親町大人(6)5竏・パワフルズ -
還暦同年会が飯島中にバリトンサックスを寄贈
飯島町立飯島中学校の昭和36年度(61年度)卒業生でつくる還暦同年会実行委員会(下平憲夫代表幹事)は24日、飯島中学校に、還暦記念として、バリトンサックス(67万円相当)を寄贈した。
同校には下平代表幹事ら役員2人が訪れ「学校の要望を聞く中で、母校への記念品として、バリトンサックスを選んだ。末永く、大切に使ってほしい。5月の式典では、吹奏楽部のみなさんに楽器のお披露目を兼ねて、演奏を」と竹沢校長に手渡した。
竹沢校長は「大先輩の熱い思いを伝え、式典では、現役の中学生の音色で新旧の交流が深まれば」と感謝した。
校内での披露目は3月16日終業式を予定。
還暦同年会は会員255人。記念事業は式典、楽器の寄贈のほか、出席者への記念品として、会員の1人で日本画家の千村俊二さんの原画で「福寿草の飾り扇子」を用意。会員外の町民にも1本2000円(飾り台別途500円)で「福寿草」「桜」の2種類を頒布する。 -
4地区に「有害環境浄化宣言文」啓発用掲示板伝達
飯島町は23日夜、町内で開いた4地区連絡協議会に先立ち、4地区長に、有害自販機問題が2度と起こらないように「有害環境浄化宣言」「飯島町生活安全対策会議決議文」の啓発掲示板の伝達を行った。4地区ではそれぞれ地区公民館に掲示し、区民が目に触れ、一連の撤去運動の教訓を共有する。各耕地への伝達は4月13日、耕地総代会で行う。
区長(もしくは総代)名で出された「有害環境浄化宣言」には▽有害環境浄化活動の推進▽有害自販機のために土地を貸さない▽有害自販機を設置させない-と記した。
また、町決議文には▽明るい家庭をつくる▽子どもへの温かい声掛け▽有害環境浄化宣言の徹底-などを盛り込んだ。
高坂町長は「撤去運動を教訓に、明るい地域づくりに向け、宣言や決議文を住民の目に止まる場所に掲げ、啓発を」と期待した。 -
飯島町の有害自販機完全撤去で声明
飯島町田切の春日平地籍に設置された有害図書等自販機が19日、業者により完全撤去されたのを受け23日、役場で記者会見を行い、高坂町長と地元田切地区安全対策会議は完全撤去声明をした。
地裁伊那支部の土地明け渡し仮処分命令の期限(22日)を待たず、昨年11月28日設置以来、84日間という短期間での完全撤去となった。
高坂町長は声明文の中で早期完全撤去が実現した要因に▽地主と地域が一体になって住民運動を起した▽住民運動が町ぐるみに発展▽設置から撤去運動まで短時間で実施され、裁判官の心を動かした-などを挙げ「この教訓を全町民が共有化し、土地を提供しないための住民合意や有害環境の点検など、有害環境浄化の住民運動を継続的に取り組んでいく」とした。
また、撤去された有害自販機が他市町村に移動し、新たな問題を引き起こしていることに触れ「県全体での条例制定による取り組みのほか、市町村間での問題意識の共有化が必要」とした。
広域農道沿いの有害図書自販機設置問題は、昨年11月28日から12月末までに計5棟10台が設置された。町は生活安全対策会議や青少年問題協議会を開き、対応を協議、署名活動を展開するとともに、1月10日、地裁伊那支部に「土地明け渡し仮処分命令申請」を提出、2月3日、8300人余(18歳以上人口の88%)の署名を裁判所に提出、6日「仮処分命令」発令、19日、5棟10台完全撤去 -
ランドセルを贈呈
飯島町は21日、来年度町内2小学校に入学する園児らに町からの祝い品として、ランドセルを贈呈した。
七久保小学校では保護者に付き添われて来校した七久保保育園の年長児25人が、高坂町長からひとり一人受け取った=写真。
高坂町長は「ランドセルに夢をいっぱい詰め込んで、元気よく通ってきてください」と声を掛けると、園児らは大きな声で「ありがとうございます」と返事をした。
細川道子校長は「ランドセルの贈呈に立ち合ったのは初めて。いかに町が子どもを大切に思っているかを感じた」と町に感謝し、保護者に向けて「職員は子どもひとり一人に愛情を注ぎたい」と話した。
来年度の入学予定者は飯島小学校が61人、七久保小学校が25人。 -
基本構想審議会が中期総合計画案を答申
飯島町基本構想審議会(織田信行委員長)は21日、町から諮問されていた中期総合計画(06-10年)を5項目の意見を付記し答申した。
意見は▽「協働のまちづくり」と「人口増・活性化対策」は町民の理解を得ながら、積極的に推進を▽協働の具体的事例を示し十分に説明を▽新たな自治組織立ち上げに、行政の関与、支援を▽企業誘致や住宅対策、子育て支援など複合的に実施し、町の魅力を高め、全国に発信を▽町民も行政も大幅に意識改革し、相互の信頼を築き上げ、希望の持てるまちづくりを-とした。
高坂町長は委員の労を労い「答申を重く受け止め、趣旨を尊重し、持続可能なまちづくり、住民主体のまちづくりにまい進したい」と述べた。
中期総合計画は「まちづくりの将来像」に「みんなでつくる自然豊かなふれあいの町 飯島町」を掲げ、序章、第1章縲・章の8章で構成、序章「これからのまちづくりの重点戦略」には▽協働のまちづくり▽人口増・活性化対策-を挙げた。
同審議会は昨年7月に設置、町が示した素々案を各章ごと慎重に審議したほか、重点戦略の「協働のまちづくり」「人口増・活性化対策」については分科会に分かれ、論議を深め、素案づくりの段階から、かかわってきた。 -
高齢者ふれあい祭
飯島町飯島区の第6回高齢者ふれあい祭は16日、成人大学センターで開いた。老人クラブ員や地域の高齢者ら約180人が参加し、会食したり、演芸を見て楽しい一時を過ごした。町老連などでつくる実行委員会主催。
着席したお年寄りを前に、座光寺好実行委員長(町老連会長)は「命が軽んぜられ、ごまかしが横行する暗い世相だが、今日は健康について、保健師の話しを聞いたり、会食などでふれあいと交流を深めて」とあいさつ。 町保健師による健康教室に続き、町社会福祉協議会の堀越幸夫会長の発声で乾杯、祝宴に移った。
お年寄りの嗜好に合わせて用意した料理にはしを運び、隣同士、杯を交わしながら、近況や体調について歓談した。
舞台では同区の趣味のグループが踊りや合唱、カラオケ、民謡など18プログラムを繰り広げ、最後に全員で「信濃の国」を歌って、盛り上げた。 -
飯島町06年度当初予算案を発表
飯島町は17日、総額39億8000万円の06年度一般会計当初予算案を発表した。前年当初比5・7%減。一般・特別会計の総額は83億2140万円で、前年比0・2%増となった。「行政改革3年目、自立初年度と位置付け、改革の実行と、新たな活力創造のためのメリハリ予算」(高坂町長)。
歳入は町税が10億2690万円で前年当初比2・7%増、うち個人町民税は税制改革により3600万円増(10・4%増)の3億8100万円、法人町民税は横ばい、固定資産税は1600万円減(2・6%減)の5億7900万円。地方交付税は2・1%減の13億7700万円。繰越金は4000万円でうち、財政調整基金からは1700万円繰り入れる。町債は5億9160万円、11%の減。
歳出の人件費は職員数6人減、理事者や一般職員給与削減により、4・7%減の10億1830万円。物件費は6・2%減の4億1700万円、扶助費は児童手当、福祉医療費増などで13・7%増の2億9630万円、補助費は3・5%減の5億1940万円。普通建設費は2億3760万円、06年度計画の東部保育園建設費や七久保小学校耐震大規模改造事業が05年度に前倒しになったため68%の大幅減となった。公債費は8・6%増の6億2640万円。公債比率は15・7%、道の駅建設費や中学大規模改造事業費などの償還が始まったため。
特別会計関係では、国民健康保険が診療報酬改定で8900万円減の7億5350万円、介護保険は7億5700万円、老人医療は10億4700万円・公共下水道事業は七久保浄化センター建設事業着手で2億7550万円増の10億3660万円、農業集落排水事業は2億3540万円。水道事業は5億1060万円となっている。 -
不当要求防止対策講習会
飯島町は15日、講師に県警組織犯罪対策課の竹森幸雄警部、丸山年男警部補を招き、農村環境改善センターで全職員を対象にした不当要求防止対策講習会を開いた=写真。
暴力団は新たな資金源を求め、表社会の事業活動に積極的に進出し、違法または不当な手段により、事業に参入するための許認可や公共工事の受注を求めたり、補助金の交付、機関誌などの購読を要求するなどの動きが活発化している。これらの社会情勢を受け、同町は03年、不当要求防止責任者の選任、対策要綱を策定した。
丸山警部補は「暴力団は自ら名乗ることはない。表向きは建設業や飲食店オーナーなどとかたり、トラブルになった時は暴力団に豹変する。初期対応を間違える大変なことになる」と気を引き締めさせた。
まず、暴力団の特徴に▽怖いというイメージを大切にする▽見栄をはる▽強い者には弱く、弱い者には限りなく強くなる-を挙げ、県内には1060人おり、駒ケ根署管内では30人。山口組系が約20人で残りは稲川会と現況に触れた。
また、行政対象暴力の形態には、権限行使要求型と金品要求型があり▽下請け参入を目的として行政指導の要求▽生活保護の要求▽公共工事により発生する粉塵などに因縁をつけて金銭を要求する-など事例を紹介し、対策として▽対応方法を予め検討し、組織が一丸になって対応する▽勇気を持って、毅然たる対応をする-とした。 -
「小林上等兵のヒロシマ」を鑑賞
飯島町教育委員会は10日、文化館で町内の2小学校6年生107人を対象に、平和教育の一環として朗読劇「小林上等兵のヒロシマ」の鑑賞会を開いた。
葛岡雄治脚本、演出の「小林:」は、飯島町高尾の小林正巳さんの体験をもとに、第2次大戦当時の記録映画や被爆者の手記の朗読、群読、被爆者が描いた爆心地の絵などで構成した。03年2月の初演以来、毎年飯島小6年生が鑑賞、今年から七久保小6年も参加した。「この子たちの夏を読む会」が出演した。
小林上等兵の回想場面「日本が戦争に突き進んだ暗黒の時代に、青春をもみくちゃにされながら生き延びてきた:」に始まり、真珠湾奇襲攻撃、太鼓の連打で原爆の炸裂(さくれつ)音を表現、地獄絵さながらの爆心地広島の様子を歌った詩や、手記の朗読と続いた。
劇中、与謝野晶子の「君死に給うことなかれ」「原爆許すまじ」などの歌や、ハーモニカで「故郷」が流れ、被爆者の痛み、怒り、悲しみが子どもたちの胸を締め付けた。
最後に小林上等兵は「核兵器の恐ろしさ、戦争の悲惨さは絶対に風化させてはならない」と訴え、子どもたちに平和の尊さを再認識させた。