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定数削減と広い空白地帯で、各陣営票読みに苦慮
任期満了に伴う中川村議選は、定数10に対し、2人オーバーの12人が立候補。激しい選挙戦は早くも中盤にさしかかり、定数が16から10に大幅削減されたことや、片桐北部の大空白地帯など特殊な環境の中で、現職、新人を問わず、異口同音に「票が全く読めない」と困惑ぎみ。投票率を前回並みの87%と設定すると、ボーダーライン260-270票前後、ほとんどの現職が50-百票以上の上乗せが必要とあって、現職にとっても厳しい選挙になっている。
激戦区は牧ケ原トンネル南の片桐南部地区、現職4、新人1の5人が立候補。特に200票余に無所属3人(現職2、新人1)が立候補した南田島地区では、至近距離で三つ巴の激しい戦いを展開。村田豊氏は「前回の2倍以上とらないと当選できない」と、逃げる票を警戒しつつ、前職(JA職員)の関係で全村、特に片桐北部地区の果樹農家に浸透を図る。松村隆一氏は「非常に厳しい、新人に食われている。内を固め、北部に活路を見出したい」。新人の山崎啓造氏は「基礎票が少なく、全体的に浮動票も少ない。候補の意欲、やる気を前面に出し、フル活動していく」とした。
田島の桃沢時江氏は「南田島の影響を受けている。地元の目減り分を北部で回復させたい」とする。中央の松下昌嵩氏は前回がトップ当選だっただけに、「大丈夫」という雰囲気を怖れ、他陣営の激しい切り崩しを警戒する。
新人では立候補者説明会の直前に表明した湯沢賢一氏は「出遅れの感は否めない。ともかく地元が頼り」と中組の組織固めに力を注ぐ。6月中旬に出馬を決めた斉藤登氏も「出遅れが響き厳しい。ようやく、地元の美里を中心に組織が固まったが、美里は人口が小さい。他地区に支持を広げている」。村内全域で草の根的に展開する高橋昭夫氏は「組織がなく、1票1票の積み重ねだが、手応えは感じている。選挙を通じて、自分の考えを発信したい」とする。
大草地区と片桐地区に分けて、手堅い選挙を展開する共産党は、2議席死守を目指す。「党の基礎票があるからと言われるが、幻の票で、無所属の候補と同様に厳しい」とした。
また、片桐地区は大草地区より有権者が約百人多く、候補は5人と、大草地区よりも2人少ない。「最後は地域心理が働き、片桐地区は有利」との声もあった。 -
期日前投票はじまる
中川村議会議員選挙の期日前投票は基間集落センターで、2-5日まで行われる。時間は午前8時30分から午後8時まで。
出足は好調で、初日は午後4時30分現在75人が投票を済ませた。
村選挙管理委員会は、仕事や旅行、外出などで、当日投票できない人はぜひ、期日前投票をと、呼び掛けている。
6日の投票時間は午前7時から午後8時まで、村内10カ所で行われる(但し、飯沼農民センターと三幸は午後7時まで)。 -
中川村議選告示、12人が届出、選挙選へ
任期満了に伴う中川村議会議員選挙は1日告示され、定数10に対し、2人オーバーの12人が届け出た。投票は6日で即日開票される。
立候補の届出は午前8時30分からで、定刻前には12派がそろい、受け付けを待った。くじ引きで届出順が決められ、1番くじを引いた候補者から届出を済ませ、12人の審査が終了したのは9時20分。届出順が後半になった陣営では他候補の遊説の声を背に「まだか、まだか」とやきもき。選挙七つ道具の到着を待ち、ようやく「第1声」を挙げ、炎暑の村内に繰り出した。
定数が16から10に削減されて初めての選挙。200余票の南田島には現職2人、新人1人による三つ巴の激しい票の争奪戦、空白地帯の北部地区への展開がカギ。200票足らずの柏原、美里の両地区にも新人、現職がそれぞれ立候補し、厳しい戦いを強いられている。旧村単位では片桐地区が有権者数は80人余多いが、立候補者数は5人と大草地区に比べ2人少ない。党派別では共産党2人、ほかは無所属、女性候補は現職2人。 -
きょう告示中川村議会議員選挙
任期満了に伴う中川村議選は1日告示され、6日の投票まで、5日間の選挙戦に突入する。定数が16から10に大幅削減された初めての選挙に、立候補予定者は定数10に対し、2人オーバーの12人。少数激戦がほぼ確定的となった。立候補届出の受け付けは午前8時30分から始まり、午後5時に締切る。
届出の受け付け場所は役場委員会室。午前8時30分、西村仁成選挙長(村選管委員長)の談話を聞いてから、届出順を決めるくじを引く。順番に審査を受けた届出人らは選挙運動用の各種表示、証明書など「七つ道具」を持ち帰ると、各候補は選挙事務所前などで「第1声」をあげ、集まった支持者らに公約などをアピールし、選挙カーで遊説に繰り出す。
また、期日前投票は2日から5日まで、基間集落センターで、開場は午前8時30分-午後8時まで。
立候補予定者12人の内訳は現職8人、新人4人、党派別では共産党2人、無所属10人。年齢別では50代4人、60代8人となっている。
31日現在の有権者総数は4373(男2096、女2277)。 -
きょう告示中川村議会議員選挙
任期満了に伴う中川村議選は1日告示され、6日の投票日まで、5日間の舌戦に突入する。定数が16から10に大幅削減されて初めての選挙に、立候補予定者は、2オーバーの12人。少数激戦がほぼ確定的となっている。立候補届出の受け付けは午前8時30分に始まり、午後5時に締め切る。
届出の受付場所は役場委員会室。午前8時30分、西村仁成選挙長(村選管委員長)の談話を聞き、届出順を決めるくじを引く。順番に審査を受けた届出人は選挙運動用の各種表示、証明書など「七つ道具」を持ち帰り、各候補は選挙事務所前などで「第一声」をあげ、集まった支持者らに公約などをアピールし、選挙カーで遊説に繰り出す。
また、期日前投票が2日縲・日、基間集落センターである。開場は午前8時30分縲恁゚後8時。
立候補予定者12人の内訳は現職8人、新人4人、党派別は共産党2人、無所属10人。年齢別では50代4人、60代8人となっている。
31日現在の有権者数は4373人(男2096、女2277)。 -
あさって告示、現職8人、新人4人で少数激戦が濃厚
任期満了に伴う中川村議会議員選挙は1日告示、6日投開票で行なわれる。告示まであと2日と迫ったが、19日に中組から新人が名乗りを挙げて以来、動きがなく、定数10に対し、立候補予定者は12人(現職8、新人4)でほぼ固まり、2超の少数激戦が濃厚となった。
立候補予定者の地区別では、片桐地区の南田島が3人(現職2、新人1)、中央、田島を合わせると5人(現職4、新人1)と、片桐南部に集中し、最大の激戦地区となりそうだ。隣接の針ケ平を加えると400近い票田を抱える横前地区では告示ギリギリまで、新人擁立を模索しているが、状況は厳しく、草刈場化しそう。
片桐と大草(南向)地区と比較すると、有権者数は80数人片桐地区が多いが、立候補予定者は大草地区が7人で、片桐地区5人と、片桐地区が幾分か有利に展開しそうだ。
党派別では共産党2人、ほかは無所属、女性候補は現職2人。
定数16から10に大幅削減されて初めての選挙だが、村民の関心は今1つ。「どんちゃん祭りが終らないと、選挙に気持ちがいかない」゜「立候補予定者の顔ぶれを見ると、村議にふさわしくない人もあり、欲を言えば、もう2、3人出てほしい」などの声もある。
前回も1票差が明暗を分けた村議選、どんちゃん祭りが終れば、一気に盛り上がりそうだ。
7月19日現在の有権者数は4393人(男2107、女2287)。
立候補予定者は次のみなさん(29日現在、現職、新人順)
◇現職(議席順)・前原茂之氏(63、無所属2期目、沖町)、松村隆一氏(57、無所属2期目、南田島)、竹沢久美子氏(58、共産2期目、美里)、桃沢時江氏(60、共産3期目、田島)、松下昌嵩氏(61、無所属1期目、中央)、大原孝芳氏(53、無所属1期目、三共)、村田豊氏(65、無所属1期目、南田島)、原勝一氏(63、無所属1期目、柏原)◇新人(五十音順)・斉藤登氏(57無所属、美里)=農業=、高橋昭夫氏(61無所属、柏原)=農業=、山崎啓造氏(61無所属、南田島)=会社役員=、湯沢賢一氏(63無所属、中組)=自営業=。 -
どんちゃん祭り開幕
みんなでワッショイ、子どもも大人も女性も男性もみんなで集えば元気が出る-。中川村民が総力を結集する「第15回どんちゃん祭り」は29日、中川牧ケ原文化公園を会場に開かれた。みこしや花火、太鼓、踊りにと、1大イベントにかける村民の心意気を示した。
曽我村長のあいさつ、鈴木村議会議長の発声で乾杯、陣馬子供連が太鼓を響かせ、祭り幕開け。
特設ステージでは子どもたち、お待ちかね
の「カッセイカマンショー」。悪の組織「フキョーダ」を正義のヒーローカッセイカマンがやっつける。子供も大人も身を乗り出して、ステージと一体になって、ショーを楽しんだ。
ダイスケによる大道芸、歴史ある中川バンドや少年ふるさと教室の太鼓の演奏に続き、陣馬太鼓の勇壮な響きが一気に祭り気分を盛り上げた。
工夫を凝らした子どもみこしが、食べ物や飲物の出店が軒を並べる会場に、元気いっぱい入場。YОSAKОYソーランやどんちゃん踊りの輪が広がり、打ち上げ花火開始を合図に、赤々と点る提灯を乗せた大人みこしが繰り出され、祭りはクライマックスに。次々と上がる花火の明かりが、祭りの興奮で上気した村民を写し出し、「わっしょい」「わっしょい」の掛け声と歓声、花火のさくれつ音が会場いっぱい響きわたった。 -
農村女性を農業委員に登用を
県女性農業委員の会上伊那支部(武井卓美支部長)は27日、中川村に訪れ、曽我村長や鈴木村議会議長に「農村女性が多数、農業委員に登用されるように」と要請した=写真。
中川村農業委員選挙は9月9日の任期満了に伴い、3日告示、10日投開票で行なわれる。現在女性は2人が議会選出で登用されている。
役場には武井支部長ら女性農業委員7人が訪れ「農業就業人口の6割余が女性。女性農業者が農業委員に立候補しやすい環境づくりと、多数の女性農業委員が選出されるように支援を」と要請した。
曽我村長は「農産加工や食育、観光と農業を連結させるなど、新しいことに対し、女性は意欲的。女性の声が農政に反映することは大切」。鈴木議長は「議会選出は女性をお願いしている」とそれぞれ理解を示した。
懇談の中で、女性農業委員はそれぞれの活動を紹介し「女性1人では活動しにくい。ぜひ、2人以上の登用に尽力を」と訴えた。 -
立候補届出手続き説明会に12派
中川村選挙管理委員会は25日、8月23日の任期満了に伴い、1日告示6日投開票で行なわれる中川村議会議員選挙の立候補届出関係書類の事前審査を役場で行なった。定数10に対し、予定の12派(現職8、新人4)が出席し、審査を受けた。
定数16から10に大幅削減されて初めての選挙、現在も態度を明確にしていない現職や、新人擁立を模索している地区もあることから流動的な部分を残している。
立候補予定者の地区別では、片桐地区では南田島3人、中央、田島が各1人、大草地区は美里、柏原が各2人、中組、沖町、三共が各2人となっている。 党派別では共産党2人で、後は無所属。 -
モモの産地、中川村で収穫はじまる
モモの産地、中川村三共で21日から、モモの収穫作業が始まった。
早生系の「山梨白鳳」「たまき」、中生種「あかつき」の3種類約20アールを栽培するみなみ農園(中山晶行園主)では、青みが抜け、赤く色づいたモモを、ふんわりと包みこむように、丁寧に収穫した。
「やまなし」は実が大きく、色づきも良い。「たまき」は小玉だが、赤味と甘みが強い。8月から収穫が始まる「あかつき」は大玉で赤く、糖度十分。
早生系は3月下旬に摘蕾(てきらい)4月中旬に開花、5月から摘果作業を繰り返し、大きく育てた。
甘くて、新鮮なみなみ農園のモモはほとんどが贈答用。リピターが多いとか。
直売、全国発送もしている。詳細はみなみ農園(TEL88・2671) -
「おいしいが量は多め」
中川村の中川西小学校で18日、1年生(17人)の保護者を対象に、給食試食会を開いた。児童と同じ物を食べ、給食の内容や量、味付けを舌で感じ、食べている時の様子を観察した。
この日の献立はご飯、ビビンバ、中華スープ、笹かまチーズ、牛乳、プラム。
児童らはきびきびと、給食室からご飯や牛乳を運び、お母さんたちに手伝ってもらいながら、手早く配膳した。
配膳し終わったところで、当番の児童が「手を合わせて、ご一緒にいただます」とあいさつ、一斉に食べ始めた。
保護者らは「おいしい、味付けもちょうどいい」「おいしいが、1年生にはちょっと量が多いのでは」などの感想を述べていた。 -
水田の冠水が41ヘクタール余
梅雨前線豪雨による中川村の被害状況は、天竜川の増水による水田の冠水が41ヘクタール余に及び、3集落で住民が避難するなど甚大な被害をもたらした。
被害状況は床下浸水6戸。天竜川増水による水田の冠水は4カ所で合わせて41ヘクタール余(小和田22・4ヘクタール、渡場15・03ヘクタール、飯沼2・55ヘクタール、南田島1・05ヘクタール)。
村道関係では路肩崩落、土砂崩れが5カ所、農林業関係では畦畔崩落2カ所、農業施設3カ所、山林の崩落3カ所あり、林道にも路肩崩落などの被害があった。
このほかの下水道施設や揚水施設も冠水した。また、中川橋は橋脚危険のため通行止め、天竜橋も道路閉鎖により通行止めになっている。
避難は自主、勧告を含め26世帯52人(桑原8世帯17人、渡場12世帯21人、小和田6世帯14人)で、各集落の集会所や社会体育館に避難した。 -
立候補届出手続き説明会に12派
中川村選挙管理委員会は19日、8月23日の任期満了に伴う中川村議会議員選挙の立候補届出手続き説明会を役場で開いた。定数10に対し、中組から新たに新人(63、無所属)=自営業=が加わり、12派(現職8、新人4)が出席した。
定数16から10に大幅削減されて初めての選挙、告示の8月1日まで12日を残すのみとなったが、態度を明確にしていない現職もあり、新人擁立を模索している地区もあることからまだ流動的。
立候補予定者の地区別では、片桐地区では南田島が3人(現職2、新人1)、中央、田島を合わせると5人(現職4、新人1)と集中し、最大の激戦区となりそうだ。現在、隣接の針ケ平を加えると400近い、大票田を抱える横前地区では、新人擁立を模索しているが、関係者の話ではかなり厳しい。また、片桐と大草(南向)地区では、有権者数は80数人片桐地区が多いが、立候補予定者は大草地区が7人、片桐地区5人となっている。
党派別では共産党は現有3議席を1減で、2議席死守する構え。女性候補は現職2人。 従来の地域代表の新旧交替のほか、村内全域で得票を図る新人、現職など定数を2人程度上回る少数激戦が必至と見られている。
7月19日現在の有権者数は4393人(男2107、女2287)。
立候補予定者は次のみなさん(19日現在、現職、新人順)
◇現職(議席順)・前原茂之氏(63、無所属2期目、沖町)、松村隆一氏(57、無所属2期目、南田島)、竹沢久美子氏(58、共産2期目、美里)、桃沢時江氏(60、共産3期目、田島)、松下昌嵩氏(61、無所属1期目、中央)、大原孝芳氏(53、無所属1期目、三共)、村田豊氏(65、無所属1期目、南田島)、原勝一氏(63、無所属1期目、柏原)◇新人(五十音順)・斉藤登氏(57無所属、美里)=農業=、高橋昭夫氏(61無所属、柏原)=農業=、山崎啓造氏(61無所属、南田島)=会社役員=、湯沢賢一氏(63無所属、中組)=自営業=。 -
ふれあい公園(仮称)について、現場で意見交換
チャオ周辺活性化事業を進める中川村は15日、ショッピングセンターチャオ東のふれあい公園(仮称)の具体的整備内容について、関係者による意見交換会をした。地域住民やチャオ関係者、公園利用者、役場職員ら20人余が現地に集まり、滝戸川から矢村沢川までの堤防沿いに予定される公園の遊具や東や、植栽について意見や要望を出し合った。
参加者からは「堤防はどこまで植栽ができるか」「桜の本数は何本を考えているか」「水路の水はどうするのか」などの質問のほか「特色ある桜の樹種を」「景色が見えるように、間隔を」などの要望が出された。
村は出された意見、要望を整備計画に反映させる。 -
歩こうなかがわ」ウォーキング教室開講
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中川村公民館・村保健センター主催の「歩こうなかがわ」ウォーキング教室が10日夜、40人余が参加し、サンアリーナで開講した。健康運動指導士の酒井浩文さんを講師に9月17日まで7回開催。サンアリーナ不特定コースで実践ウォーキングし、ストレッチ体操、筋肉トレーニングも行う。
トレーニングウェアで集まった参加者を前に、酒井さんは「筋肉の衰えは歩き方に現れる。つま先が外に広がり、猫背になり、全体に縮んだ歩き方になってしまう」とし「つま先を真っ直ぐに、背筋を伸ばし、腕は肩甲骨を引くように意識する」と体脂肪を燃焼し、若さや健康を保つ歩き方を伝授した。 -
中川東小学校2年生(原正彦教諭、32人)
中川村の中川東小学校2年生(原正彦教諭、32人)は5月下旬に、生活科の学習で村内の陣馬形、沢入山の樹齢600年の丸尾のブナの巨木に会ってきた。
陣馬形林道沿いでマイクロバスを下りた児童らは山道を登っていくとブナの木が見えてきた。樹高14・5メートル、目通り6・45メートル、東西22メートル、南北20メートルと枝を広げたブナの巨木に対面。「わあーっ、大きい」「でかい」「すごいなー」「めちゃすごい」と感動。幹を観察し「こぶだ、こぶがある」「小さなブナの赤ちゃんもある」と大喜び。
中には「名前が彫ってある」と、ナイフで傷つけられた跡を発見した子どももいた。
子どもたちの1番の関心事だった太さ調べもした。なんと9人が手をつないで、ようやく一周取り囲むことができた。
森の中で、吹きぬける風の音、ウグイスの鳴き声、そして、ブナの命の音に耳を澄まし、子どもたちはなにものにも替え難い、至福の時を共有した。
この感動は画用紙を何枚も継ぎ足して、ブナを写生した絵に、みんなで作った「ぶなの木さんの歌」に素直に表現された。歌詞は「ろっぴゃくさいのぶなのきさーん。でっかいでっかいでなのきさーん、ぶなのきさんはむかしからずっとずっといきている:」と続く。2日の音楽会で全校に披露された。
◇◇
昨年4月入学した子どもたちは、生き物が好きで、体を動かすことが好き。学校から歩いて15分の標高680メートルの通称すべり山に行き、斜面を滑って遊んだり、探検ごっこもした。キノコも探したが、ほとんど毒キノコだったとか。
2年生になった子どもたち。昨年はすべり山でキノコが採れなかったことから「すべり山にキノコの菌を植えれば、すごいことになる」とキノコ山プロジェクトが始動。ナメコ、クリタケ、シイタケの菌を植えた。
また、1年生の冬から、今村葦子作の「ぶな森のキッキ」シリーズを読み進める中で、中川村にも大きなブナの木があることを知り「ブナに会いに行きたい」と、観察会を計画した。
このブナは1469年、丸尾村の宮沢播磨源宗良が、御神木と定め、根元にほこらを建立し、諏訪神社からなぎかまのご神体を受け祭った。00年4月に村の天然記念物に指定された。
原教諭は「子どもたちは真剣にブナと向き合い、600歳のブナに言葉にならない驚きと、威厳を感じた。ブナの観察会を終えて、子どもたちは今まで、気に留めなかったほかの木にも、草にも目を向けるようになった」。
「子どもたちは『夏の暑い時はぶなさんは何をしているのだろう。今度はなにかもっていってあげたい』といっている。『秋にはどんな実がつくだろうか』とも。足しげく通うことで、見えてくることもあるかもしれない」と原教諭は期待する。近々、同クラスはお土産を持ってブナの木に会いに行くようだ。(大口国江) -
竜東線整備促進期成同盟会総会
駒ケ根市、飯島町、中川村の職員や区長などの関係者でつくる主要地方道竜東線吉瀬大草整備促進期成同盟会(会長・中原正純駒ケ根市長)は12日、06年度総会を駒ケ根市の駅前ビル・アルパで開いた。委員ら約40人が出席し、駒ケ根市吉瀬縲恍・・コ大草間の建設促進を図るため国・県に対して要望などの活動を行っていく竏窒ネどとする06年度事業計画・予算案などを承認した。
高坂宗昭副会長は「竜東線は3市町村の竜東地域にとって大きな使命を帯びている。早期完成させるために一枚岩となって強力に促進を要望していきたい。国・県共に財政状況は厳しいだろうが、何としてもさらなる予算付けを願いたい」とあいさつした。
駒ケ根市の吉瀬地区から飯島町の日曽利地区までの計画区間は延長約3・8キロで、現在の天竜川東側ではなく西側を通す。改良区間北端の吉瀬田切大橋(仮称)を含む840メートルは08年度供用を見込んでいる。 -
天竜川と小渋ダム周辺で河川清掃
中川村は小渋ダム周辺と天竜川河畔で12日、100人余が参加し、河川美化清掃をした。
天竜川河畔では沿川14地区の住民、魚協、建設業者ら50人余が参加、飯島町境の飯沼橋から渡場まで、5班に分かれ、天竜川に沿って歩き、可燃ごみや不燃ごみ、粗大ごみを拾い集めた。また、帰化植物のアレチウリも抜き取った。
小渋ダム周辺では、村観光協会会員や村議、商工会、天竜川ダム管理事務所職員ら50人余が参加し、県道の側溝や遂道、ダム湖周辺に投げ捨てられた空き缶やペットボトルなどを拾い集めた。
1時間30分の作業で、空き缶やペットボトルを中心に90袋余のごみのほか、テレビなどの粗大ごみも拾った。 -
中学生も鑑賞『松竹大歌舞伎』
駒ケ根市文化センターの開館20周年を記念して駒ケ根市文化財団は12日、松本幸四郎・市川染五郎親子が共演する松竹大歌舞伎を文化会館で開いた。昼の部の公演には伊南地区の中学3年生約680人が招待され、一流の伝統芸能に親しんだ。
開演に先立って舞台に松本幸四郎が登場すると満員の観衆から大きな拍手と歓声が起こった。松本さんは「弁慶を初めて演じたのは皆さんと同じ中学生の時だった。歌舞伎は決して難しくない。楽しんでください」とあいさつした。
歌舞伎の成り立ちや歴史を分かりやすく見てもらおうと松本さんが監修したという「歌舞伎噺(ばなし)」には客席の中学生2人が飛び入りで登場。それぞれ役をもらい、せりふや立ち回りを演じて見せた=写真。堂々とした演技に、見守る同級生からは大きな笑いと拍手が送られていた。 -
村誌を読み学ぶ会に約30人
中川村教育委員会の「村誌を読み学ぶ会」が10日夜、文化センターで開講した。
村誌刊行の完結を機に、村誌を通じて、村の歴史、文化を学ぶ中で、村の良さを再発見し、活力ある元気な村づくりに生かそうと企画した。
初回は約30人が参加、村誌編集委員長の松村隆さんから「村誌全般・村の歴史全体について」の話を聞き、中巻の中から「原始」を読み合わせ、編さん室学芸員の伊藤修さんの解説に耳を傾けた。
この中で、松村さんは「中川村では旧石器時代の石器が4遺跡で発見された。旧石器時代の人がこの地にいた可能性がある」と述べ、受講生の興味をそそった。また、保元・平治の乱で活躍した片桐氏について「南信の源氏の分かれが片桐小八郎景重で大島に住み、その子、為安は鎌倉幕府により、片桐郷を安堵された」と中央とのつながりにも触れた。 -
ご近所助け合い活動実践セミナー
中川村・村社会福祉協議会は8日、中川文化センターで「お互い様の地域づくりを考える」をテーマに、ご近所助け合い活動実践セミナーを開いた=写真。約90人が参加し、住民流福祉総合研究所の木原孝久さんの基調講演に耳を傾け、グループ活動で住民支え合いマップづくりをし、近隣住民の日常生活や、災害時における助け合い活動に理解を深めた。
木原さんは「ご近所助け合い活動の実践-支え合いマップから地域が見えてきた」と題した講演で、「なぜ、今、隣近所の助け合いが必要か」について「地震の時、75%が近隣住民が被災者を助けた。空き巣も住民の目があればあきらめる。近所のしっかりした気配り、目配りは防犯、防災、福祉の決定版」とした。
また、関係者流助け合いと住民流助け合いの違いについて、関係者流は担い手の都合が、住民流は受け手の都合が優先するとし「困った時、助けを頼めば、住民は助けてくれる。自ら『助けて』と言えること、助けられ上手になることが老後に効く。福祉は担い手と受け手で成立する。担い手は上手に助け、受け手は上手に助けてもらう、両者が良い関係を築くことが大切」と話した。
この後、9グループに分かれ、テーブルにマップを広げ、課題に沿い、11項目の事実をマップ上に書き込み、各地区の住民支え合いマップづくりの参考にした。 -
集落営農組織講演会
中川村営農センターは5日夜、中川文化センターで、来年度から実施される国の品目別横断的経営安定化対策に対応するため、集落営農組織講演会を開いた=写真。40人余が参加し、先駆的な取り組みを進める農事組合法人「田原(伊那市)」本郷地区営農組合、本郷農産サービスの代表らの事例発表に耳を傾け、農事組合法人の仕組みや特徴、決め事、運営などについて理解を深めた。
このうち、農事組合法人「田原」の酒井弘道理事は「担い手不足や農業従事者の高齢化を受け、農地の維持、継承を目的に設立され、耕作面積は水田のみ16ヘクタール」と概要や法人設立までの流れについても話した。
また、県下唯一のそば種子を生産する本郷地区営農組合はそば乾燥機や選別機、コンバインなど施設概要を説明し「ブロックローテーションによる転作田を利用し、そばの栽培を行なっているため、品種間の交配がなく、良質な種子を生産できる。種子は食用よりも有利に販売できる」と特徴や、本郷農産サービスとの関係にも触れた。 -
明るい選挙推進協議会
中川村明るい選挙推進協議会(松村正明会長、17人)が3日夜、中川文化センターであった。8月6日投票の中川村議会議員一般選挙に向け、合同個人演説会の実施や、申し合わせ事項を盛り込んだ「要望書」について話し合った=写真。
任期満了に伴う中川村議選は7月19日立候補予定者説明会、25日立候補届出書類事前審査受付(予定)、8月1日告示、6日投開票で執行される。
合同個人演説会は8月3日午後7時30分か
ら、文化センター大ホ
ールで行なわれる。主催は候補者個人だが、協議会が実質運営する。立候補者の演説は5分間、交代は1分間。
また、立候補予定者への「要望書」には、公職選挙法に基づいて、選挙が明るく正しく行なわれるように▽法律で禁止されている飲食の提供を一切やめ、陣中見舞は極力自粛する▽合同個人演説会の開催▽氏名の連呼行為や、文書による他人の誹謗や選挙運動を妨害する行為はやめる-など6項目の申し合わせ事項を盛り込んだ。
協議に先立ち、西村仁成選挙管理委員長は「今回の選挙は定数是正で、激戦が予想される。違反のない明るい選挙になるように協力を」と呼び掛けた。
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中川東小校内音楽会
中川村の東小学校(久保村和子校長)は2日、06年度校内音楽会を開いた。この日のために練習を積み重ねてきた児童らは各学年ごと代わる代わるステージに登場し、それぞれ2、3曲ずつを披露した=写真。
3年生は『雨降り水族館』の斉唱と『村祭り』の合奏。和太鼓も登場し、祭りの雰囲気を表現した。6年生は最上級生らしくビゼー作曲の『カルメン』に挑戦。難しい曲にもかかわらず、息の合った見事な演奏を響かせて、訪れた保護者らの大きな拍手を受けていた。職員らは『わたしはだれでしょう』をユーモアたっぷりに披露して児童らをわかせていた。 -
告示1カ月前、中川村村議選挙
8月23日の任期満了に伴う中川村議会議員選挙は8月1日告示、6日投票で即日開票される。告示まで後1カ月。定数16から10に大幅削減されて初めての選挙で、現職のうち、半数の8人が出馬の意向を示し、引退を表明している議員は7人、新人は3人の出馬が確定している。合わせて11人の出馬は確定しているが、態度を明確にしていない現職もあり、新人擁立を模索している地区もあることからかなり流動的。また、従来の地域代表の新旧交替のほか、村内全域で得票を図る新人、現職など定数を2人程度上回る少数激戦が必至と見られている。女性候補は現職2人。
これまでに引退を表明している議員は議席順で平沢進氏(71無所属3期目、美里)、坂下純氏(72無所属4期目、飯沼)、富永和典氏(56無所属2期目、柳沢)北島文憲氏(62無所属3期目、渡場)大場茂明氏(69無所属2期目、横前)、市瀬拓朗氏(65共産4期目、針ケ平)鈴木信氏(59無所属3期目、中組)の7人。
一方、出馬が予定される現職は、前原茂之氏(63、無所属2期目、沖町)、松村隆一氏(57、無所属2期目、南田島)、竹沢久美子氏(58、共産2期目、美里)、桃沢時江氏(60、共産3期目、田島)、松下昌嵩氏(61、無所属1期目、中央)、大原孝芳氏(53、無所属1期目、三共)、村田豊氏(65、無所属1期目、南田島)、原勝一氏(63、無所属1期目、柏原)の8人。
新人で出馬が確定しているのは高橋昭夫氏(61無所属、柏原)=農業=、山崎啓造氏(61無所属、南田島)=会社役員=、斉藤登氏(57無所属、美里)=農業=の3人。他に横前地区で新人擁立を模索している。
党派別では前回3人を擁立し、全員当選させた共産党は、定数大幅削減を受け、現職1人が引退し、2人を続投させるという図式と思われる。
6月2日現在の有権者数は4355人(男2085、女2270)。 -
中川村下水道建設事業が完了
中川村は89年に下水道等事業整備構想を策定し、93年に工事着手し、今年6月南原地区が公共下水道に接続され、下水道集合処理区全域が供用開始になり、14年の歳月と88億円の事業費を投じた下水道建設事業が完了した。
河岸段丘の中川村は、平地が少なく、下水道集合処理の難しい地形で、公共下水2処理区(片桐・大草)と農業集落排水4地区(片桐北部、葛島北林・上前沢・三共)からなる。96年2月の片桐北部クリーンセンターの供用開始を皮切りに、04年4月の三共クリーンセンターまで全6処理場が稼働している。
計画処理人口は公共下水事業が2施設で3500人、05年度年間処理水量は16万7千立方メートル。農業集落排水事業は4施設で計画処理人口は1790人、05年度年間処理水量は5万立方メートルとなっている。 -
中川村下水道建設事業が完了
中川村は89年に下水道等事業整備構想を策定し、93年に工事着手し、今年6月南原地区が公共下水道に接続され、下水道集合処理区全域が供用開始になり、14年の歳月と88億円の事業費を投じた下水道建設事業が完了した。
河岸段丘の中川村は、平地が少なく、下水道集合処理の難しい地形で、公共下水2処理区(片桐・大草)と農業集落排水4地区(片桐北部、葛島北林・上前沢・三共)からなる。96年2月の片桐北部クリーンセンターの供用開始を皮切りに、04年4月の三共クリーンセンターまで全6処理場が稼働している。
計画処理人口は公共下水事業が2施設で3500人、05年度年間処理水量は16万7千立方メートル。農業集落排水事業は4施設で計画処理人口は1790人、05年度年間処理水量は5万立方メートルとなっている。 -
図書館まつり
中川村図書館は26日日、第9回図書館まつりを図書館周辺で開いた。お話会や古本市、講演会など多彩なイベントが繰り広げられた。
「おはなしのへや」では「おはなし会スペシャル」と銘打ち、ごくらくごんたやムーミンの会などが出演。パネルシアターや大型紙芝居、かたりなど次々と演じ、子どもたちを物語の世界に誘った。
また、文化センター2階では「楽しく生きる」と題した版画家の菅田英一さんの講演と、ピアノとフルートのミニコンサートもあった。
前庭では「クロワッサン」「日本カメラ」など雑誌200冊と旧東公民館図書館の蔵書約50冊が払い出され、来場者は手に取って、内容を確認し、3、4冊と持ち帰った。
このほか、図書館ボランティア「布絵本の会」のバザーもあり、手作りのかわいらして小物が人気を呼んでいた。 -
いわゆり荘の温泉化で、感謝の会
中川村社会福祉協議会(前原茂之会長)は
21日、高齢者デイサービスセンターいわゆり荘で、いわゆり荘への小渋湖温泉引湯の関係者を招き、感謝の会を開き、デイサービス利用者と茶話会を楽しんだ。
招待者は温泉を提供した小渋湖温泉、見晴鉱泉、タンクローリー手配の富永自動車の3者で、小渋湖温泉の鹿養孝子さんと富永自動車の富永久子さんが出席した。
前原会長は「みなさんの協力でいわゆり荘が温泉化でき、12日からデイサービス利用者が入浴を楽しんでいる」と感謝し、デイサービス利用者が感謝の気持ちを込めた手作りのペン立て、社協からのお礼の品を手渡した。
鹿養さんは「お年寄りのみなさんのために温泉をお分けすることにした。昔から四徳の湯は美人の湯と言われ、つるつるとして気持ちがいい。しっかり入って、きれいになって」と呼び掛けた。
この後、お茶を飲み、水羊かんを食べながら、和やかなひとときを過ごした。 -
中川村消防団ポンプ操法大会
中川村消防団の06年度ポンプ操法大会が18日、村民グランド駐車場で開かれ、ポンプ車の部に1機関、小型ポンプの部に9チームが出場。動作の敏しょうさや正確さ、チームワークを競い、団の名誉をかけて優勝を目指した。
「火点は前方の標的!」と指揮者の大きな声が響き、操作員がホースを担いで駆け出し、標的を水圧で倒すなど、きびきびした動作で各分団が厳しい練習の成果を披露した。
結果は次の通り
▽小型ポンプの部・優勝=第2分団第7部(2)第3分団第9部(3)第1分団第3部
優秀操作員は次のとおり
▽小型ポンプの部・指揮者=高柳善明▽1番員=原篤史▽2番員=寺沢尚浩▽3番員=北島博樹