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箕輪町消防委員会
箕輪町消防委員会(荻原利一会長)は25日開き、07年度消防施設整備計画、消防団関係事業などを協議した。
消防施設整備計画は▽耐震性貯水槽40トン新設4基・2400万円(国庫補助金1047万2千円)▽小型動力ポンプ付積載車(第6分団1班長岡)1台655万円▽消防団詰所新築工事(第1分団3班八乙女)1棟900万円▽器具置き場改装工事(第3分団2班中原)1棟100万円▽消防施設等整備補助事業(消火栓・消防ポンプ・可搬ポンプ用器具等整備、詰所改修整備、警鐘櫓塗装工事、器具置き場改修工事)903万6千円▽消化性整備事業561万2千円-。
消防団関係では本年度、団活動をしやすい環境促進のため、近隣町村と足並みをそろえて消防団活動協力事業所応援減税の導入を図る。
町内防火水槽の泥上げや点検など管理状況も報告。防火水槽が有事に機能するように消防団と区で管理方法、管理責任を協議することを確認した。
消防委員会は区長代表、消防団代表、知識経験者の14人で構成。会長代理に小島常男さんを指名した。 -
青年海外協力隊帰国隊員
箕輪町
藤沢志保さん青年海外協力隊員として05年4月から07年3月までの2年間、アフリカのセネガルに派遣された。洋裁学校に通っていた経験を基に、女性達が手芸を通じて現金収入や楽しみを得る目的で、手工芸を指導した。
大学卒業後、会社勤めをしていたが、ずっと海外での生活にあこがれていたこともあり、留学ではない道を考え、青年海外協力隊員になった。任地はカオラック市。配属先「女性の地位向上協会」の活動の一環で、婦人会など女性グループ2団体、HIV陽性者の会、職業訓練校の4カ所で手工芸を担当した。
現地の女性は、ほとんど手芸の経験がなく、洋裁、編み物、刺しゅう、染色、ミシンがある施設ではミシンの使い方から教えた。職業訓練校は先生への指導で、情報が少なく毎年同じカリキュラムのため、はぎれで花を作るなど新しいアイデアを提案することが主な仕事だった。
公用語は仏語だが、手芸を習いに来る女性達と話すため現地のウオロフ語を学んだ。「言葉は全然伝わらなくて、手本を見せることでごまかしてました」。言葉の問題に加え、材料不足、好みの違いもあった。「素朴でかわいいという感覚はあまりない。派手な色でかっこいいものが好まれるので、好みに合うものを考えるのが少し大変だった」という。
セネガルは“もてなしの国”と言われる。全然知らない通りすがりの人に、ご飯を食べていって-と声をかける。「断ってはいけないと言われていたので、食べさせてもらいました。人懐っこい人達で、興味津々で質問してきて」。任期途中からは、職業訓練校の先生に毎日昼食をごちそうになった。
気温は20度から40度。「暑くて暑くて、最初は生活するだけで大変でした」。値段交渉をする市場での買い物も労力を使った。時間を守らない、2時間遅れ、すっぽかしは当たり前。「最初はそれですごいイライラしていたけど、せかせかしてもしょうがないと思うようになりました」。
停電や断水も頻繁にある。停電になると皆外に出て、月明かりの下でお茶を飲みながら話をする。「贅沢な時間の使い方」にも触れた。
「手芸を習いに来た女性は、よくしゃべるおばちゃんの集まり。私がちょろちょろして、遊ばれてる感じでした」。現地の人とふれあい、肌で感じたセネガル。「派遣前は女性が虐げられているイメージだった。実際、家事や育児は男性はノータッチ。水を飲むにも働いている女性を呼ぶ。でも女性は屈することなく言いたいことは言う。肝っ玉母さんで威厳があるというのが私の印象です」。
月日の経つのがとても長かった1年目。生活にも慣れ活動もスムーズに進むようになった2年目は瞬く間に過ぎ、寂しさの中で帰国の日を迎えた。
「セネガルに行ってよかった。人が温かくて親切だった。2年間の経験をどこかに生かしていけたらと思う。いつかお世話になった人に会いに行きたい」
(村上裕子) -
原田泰治さんの絵本 読み聞かせ
箕輪町の女性有志5人による読み聞かせ会が20日、同町文化センターであった。同ホールで開催中のピエゾグラフ展「原田泰治の世界」(27日まで)に合わせた催しで、有志が来場者らに原田氏が制作した絵本を読み聞かせた=写真。
原田氏の絵本の魅力を皆に教えたい竏窒ニ、メンバーの一人が友人らに呼びかけて企画した。同氏の絵本「とうちゃんのトンネル」「さだおばさん」の2冊を午前、午後の2回に分けて読んだ。家族連れなど計約30人が集まった。
著者の幼少時の体験からできた絵本「とうちゃんのトンネル」は、家族のために一人でトンネルを掘り続けた父親の姿を描いた。心和む絵と感動を誘う内容が集まった人たちを魅了した。
メンバーの関奈保子さんは「原田さんの世界を知ってもらえてよかった。この機会に多くの親子に読み聞かせの時間をもってもらえれば嬉しい」と話していた。 -
伊那防火管理協会定期総会
伊那消防組合管内の事業所や危険物製造所などで組織する伊那防火管理協会の定期総会は23日、伊那市狐島のJA上伊那本所フラワーホールであった。会員約50人が出席し、役員改選案などを承認した。
任期(2年)満了に伴う役員改選は会長に唐沢可昭氏(伊那中央石油)を新任。副会長2人は小口宏氏(中部電力伊那営業所)、今福光雄氏(石川島汎用機械)を再任した。
同会は防火管理の向上と会員相互の親ぼくを図り、火災予防に努める目的で組織。本年度も危険物取扱者を対象とした保安義務講習会や会員による消化通報コンクールなどの事業を計画している。
総会では表彰もあった。
各表彰を受賞したのは次の皆さん。
【関東甲信越地区危険物安全協会連合会長表彰】
▽事業所=オリンパスイメージング辰野事業場
【県危険物安全協会長表彰】
▽事業所=キッツ伊那工場▽優良取扱者=赤坂昭典(扇屋石油)、丸田茂(伊那燃料)、伊藤秀次(ENEOSフロンティア長野Dr・Drive辰野店)、竹入修二(北山ラベス箕輪生産場)、山本和市(同)
【伊那防火管理協会長表彰】
▽優良者=征矢直人(上伊那農業協同組合)、春日保(同)、宮下修一(伊那市観光仙流荘)、伊藤政子(いたや伊藤燃料店)、河西良明(オリンパスイメージング辰野事業場)、熊谷暢宏(北山ラベス箕輪生産場) -
【記者室】サツマイモのオーナーに
野菜や果物のオーナー制度。リンゴに長イモ、ゴボウはこれまでやっているが、今度はサツマイモも仲間入りする。主に種まきや植え付けと収穫を体験するもので、その間は農家が管理をしてくれる▼みはらしファームの長芋・ゴボウオーナーは参加者の半分がリピーター。ある夫婦は、家庭菜園でほとんどの野菜は作るが長芋はできないため、継続参加しているという。畑を1メートル以上掘って土をやわらかくするというから、家庭菜園ではとてもとても大変。参加したくなるのはうなづける▼箕輪北部営農組合が始めるサツマイモオーナー。自分自身は関心はあっても、あのご夫婦のような行動力に欠けるが、興味と行動力のある方は、この機会に参加してみてはいかが。(村上裕子)
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みのわ祭り実行委員会小委員会
祭りの素案を承認箕輪町みのわ祭り実行委員会小委員会は23日、町役場で開き、7月28日開催の本年度のまつり会場やイベントなどの方向性を承認した。6月4日の実行委員会に提案し決定する。
委員会は約50人が出席。これまでの準備委員会での検討や警察との協議を踏まえまとめた素案を承認した。
祭りの名称は「2007みのわ祭り」。サブタイトルは「踊れ・輝け・箕輪の○(わ)」。28日雨天の場合は翌29日に開催。
祭り会場は国道153バイパス松島交差点縲恟シ島交番入口交差点の延長約450メートル。05年度より総延長を短くした。花火打上会場は7号以下の打上花火は番場原第1グラウンド東側道路、5号以下のスターマインは天竜川管理道路。交通の迂回の問題解消、町の中心部で祭りと花火をやりたいなどの意見を基にした。花火会場の変更により農免道路の通行止めはなくなる。
イベントは新たに「東京よさこい」が加わる。町と防災協定を結ぶ豊島区のよさこいチームから参加したい旨の希望が寄せられ決まった。このほかは従来通り。
実行委員会での決定後、各部会で最終決定となるが、部会にも準備委員会の原案を示していくという。 -
箕輪町まちづくり住民提案事業補助金審査結果報告
箕輪町の「まちづくり住民提案事業補助金」で、同事業審査委員会(丸山亮審査委員長)は23日、審査結果を平沢豊満町長に報告した。委員会として応募のあった15件を採択し、補助金額を示した。今後、報告を尊重し町長が最終決定する。
同事業は、町民と町の協働によるまちづくりを進めるため、住民自らが創意工夫し、企画したまちづくり事業を公募し、審査で選考した事業に補助金を交付する。06年度に始まり2年目。補助額は1団体当たり原則10万円以内で、連続2年を限度とする。
募集期間は3月22日から4月22日までで、新規6件、継続9件の応募があった。審査委員会(7人)は4月27日、5月11、16日の3日間で、公益性、独創性、発展性、実現性、自立性の5つの審査基準に基づいて審査し、応募の15件すべてを採択し、補助金額を査定した。
応募件数が昨年度の10件から6件に減少したことから、「あらゆる広報媒体を活用して今後もPRすることを望む」と意見を添えた。
平沢町長は、「わずかな予算だが、まちづくりの気概があらわれてくれたらと思う」と話した。丸山委員長は、「活動はそれぞれ特長がある。補助制度から外れた以後に継続していただく方策をぜひ検討してほしい。活動の輪が大きな輪に広がることに期待したい」とした。
審査委員会が採択した事業は次の通り。かっこ内は団体名。
◇新規▽ハンドメイドタウンみのわ構築事業(ぷち・どぅ Club)▽文化的まちづくり企画(辰巳クラブ)▽(もっと)手話普及プロジェクト(箕輪手話サークル)▽聴覚障害者の生活と文化を町のみなさんに正しく伝える事業(みみずくの会)▽手筒花火によるまちづくり、地域活性化事業(みのわ手筒会)▽「どっこいしょ」運動事業(がんばる会)
◇継続▽有機農業研究・普及事業(箕輪町有機農業研究会)▽ひまわり畑「憩の場」運営事業(ひまわり畑)▽イルミネーション設置事業(西部花街道をつくる会上古田支部)▽みのわダム周辺環境美化事業(みのわダム郷里を愛する会)▽地域活性化「観光農園」づくり事業(これからの農業林業を考えるEグループ)▽知的発達障害者自立支援事業(サークル・つばさ)▽みのわ御棒サ!里曳きタイムレース(箕輪まちづくり同友会)▽メタセコイアや桜の木でコカリナを作り、森のコンサートを開こう(メタセコイアの森の会)▽もみじカップ第2回小学生かけっこ大会(ちいむもみじ) -
箕輪町公民館学級合同開講式
箕輪町公民館学級合同開講式が22日、町文化センターであった。4大学・学級の受講生が、学習への意欲を持って式に臨んだ。
本年度の学級受講者は、ふきはら大学17人、ふきはら大学院27人、あざみ学級8人、ふれあい学級16人。
柴登巳夫館長が、「学ぼうとする皆さんの気持ちを大切に学級活動を進めたい。1度でも多く参加し、仲間と学習を深めて、これからの生活をよりうるおいのあるものにしていきたい。皆で頑張りましょう」とあいさつした。
学生を代表し、ふきはら大学院の宮沢仁巳さんは、「今日も講座に出席でき、友達と会えたことに感謝して継続できるよう努力したい」と述べた。
式に先立ち、県文化財保護協会理事の竹入弘元さんによる「箕輪町の石工」の講演も聞いた。
ふきはら大学は郷土、健康、教養、人生問題など、ふきはら大学院は大学の学習をより発展させて学ぶ。女性対象のあざみ学級は体験、実践が主で、ふれあい学級は夜間に郷土、健康、教養などを学ぶ。いずれも年10回以上を予定する。 -
箕輪町商工会総代会
箕輪町商工会(小林紀玄会長)の07年度総代会は22日、町産業会館で開き、07年度事業計画、一般会計収支予算、定款及び運営規約の一部改正などの議案を承認した。
07年度事業計画の概要は▽新規会員の拡大、支部活動や地域商工業者組織、TMO活動の支援により基礎体力の充実を図る▽行政とのパイプを一層強め、町はじめ経済関係団体、関係機関とより緊密な連携を図り、異業種間の交流など密度の濃い活動を展開する▽福利厚生事業や学習など会員の交流の機会を充実し、魅力を感じる活動を展開する-。
主要事業は機械要素技術展出展、諏訪圏工業メッセ出展、ものづくりセミナー、TMO事業(花いっぱい運動、街中インフォメーション整備、七夕祭り、空き店舗対策、イルミネーション)、プレミアム商品券発行、経営実務講習、研修視察、みのわ祭りなど。
役員の補欠選任は、青年部長に小林宏幸さんを選任した。任期は07年5月22日から09年度総代会開催日まで。 -
箕輪町振興計画審議会
箕輪町振興計画審議会(柴寿会長)は21日、町役場で会議を開き、町が第4次振興計画実施計画(17縲・8年度)の実施状況を報告した。
07年度は、第4次振興計画の前期基本計画(05-09年度)の中間年で、07-09年度の実施計画策定の年でもある。このため、町は05、06年度の実施計画に基づく事務事業の進ちょく状況を審議会に報告。今後、委員の意見を聞いて実施計画(07-09年度)の素案を作成し、9月初旬ころ審議会に示し修正などを経て策定する計画をしている。
報告では、7章からなる計画のうち各地区の地域づくりの章を除く6章について、担当課長が資料に沿って取り組みと成果を説明した。
審議会委員の3年任期が23日で満了になるため、委員再任も了承した。 -
箕輪町食生活改善推進協議会
箕輪町食生活改善推進協議会は21日、07年度総会を町保健センターで開き、本年度の事業計画、予算案などを承認した。
事業計画は視察研修や大会、「食と健康を考えるつどい」への参加。地域での日常活動は伝達講習会、ファミリークッキング、ヘルスサポーター21、男の料理教室、ボランティア(ふれあい広場、離乳食教室)。町への協力は保健センター栄養指導室の清掃、健康づくり推進週間など各種事業への参加など。
予算は収入、支出の各総額が8万3162円。
会員67人。07年度役員は会長が小林節子さん、副会長が前川紀美子さん。小林会長は、「食育、メタボリックシンドロームなど食の問題が言われている。各種講習や大会に参加し、自分の健康、家族の健康、地域の皆さんの健康と、輪を広げていきたい」とあいさつした。 -
箕工で新高校のための新校舎建設始まる
高校改革プランに伴い08年4月、新しい多部制・単位制高校に移行する箕輪町の箕輪工業高校で新館の建設が始まる。22日から遺跡の発掘調査に入り、建設開始は8月。来年8月下旬の完成予定で、新しい高校の生徒たちは2学期から新しい校舎を使用する。
新しい学校の進ちょく状況は、19日夜あった箕輪工業高校同窓会の総会で学校側から示された。
新館は現在空き地となっている構内の一角に建設する予定で鉄骨造3階建。1階に科学室、食堂、2階に普通教室、職員室、3階には特別講義室、普通教室、保健相談室を設置する予定。延べ床面積は1397ヘクタール。総事業費3億1729万円。
ほかにも、現在の箕工には電気科棟、管理棟本館などがあるが、新館の建設後に電気科棟の全面改築に着手する。また、管理棟改修も県に要望していく予定で、生徒の学習への影響は最小限に抑えたいとしている。
校名については昨年末にホームページで公募し、現在3つの候補に絞り込んだ。校章、校歌もホームページで意見を募った結果、校章は新しいものを、校歌は現在の箕工のものを用いる方針。 -
箕輪写友会第8回写真展
写真愛好家でつくる箕輪写友会(青沼久雄会長)の第8回写真展が18日、箕輪町文化センター展示コーナーで始まった。冬と春の自然を中心とした写真に来場者が関心を寄せている。
会員10人が1人3点、合計30点を展示した。昨年秋の写真展以降に撮影した冬と春の写真が中心で、撮影場所は県内が主で近県で撮った作品もある。
冬は、雪をかぶった樹木に朝日があたる瞬間を零下20度の中で40分近く待って撮ったという写真や、樹氷と風で舞い上がる雪を撮ったもの、雪山と月など厳しい自然の中の見事な一瞬をとらえた作品が並ぶ。春は桜が多く、地元の桜だけでなく山梨県の身延山久遠寺の桜などもある。同じ場所の写真でも撮影者によって趣が変わり、その違いも楽しめる。
青沼会長は、「写真を見て県内でもいい所があることを知ってほしい」と話している。
展示は27日まで。午前10時縲恁゚後7時(21日と27日は午後5時まで)。 -
上農高校生も街頭啓発
伊那署は18日、上伊那農業高校(南箕輪村)の生徒と協力し、5月実施の「街頭犯罪等抑止総合対策強化月間」などに合わせてJR伊那北駅前で、自転車盗の被害防止などを通学中の高校生に呼びかける街頭啓発をした=写真。
高校生の防犯意識を高める目的で2年前から始めた取り組み。生徒のほか署員や教員ら13人が登校中の上農生や伊那北高校生らに向け、啓発チラシを配布。「春の全国交通安全運動」(11竏・0日)に合わせ、夜光反射器材の活用などを促すチラシも配った。
同署管内で本年(4月末現在)発生した街頭犯罪は114件(前年比25件増)。自転車盗は前年と比べ13件増の31件で街頭犯罪の上位にあり、特徴として被害件数のうち8件は施錠、23件は無施錠だった。この結果から所有者の防犯意識の低さが伺えるという。 -
副町長2人は必要か?
協働のまちづくりを進める箕輪町の住民有志の「みのわ・ネット」(松沢幸利代表、10人)は、町長や町議会議員に対し、副町長2人制の考えを聞くアンケートを取る。6月上旬にまとめ、回答によって今後の取り組みを検討する。
町議会3月定例会で、平沢町長は「一層の行財政改革と、企業誘致や住宅開発などを積極的に進めるため、2人が必要」と理由を挙げ、定数2とする副町長定数条例を提案。賛成多数で可決された。
19日に開いた記者会見=写真=で、松沢代表らは「なぜ2人が必要なのか、納得できる理由を知りたい」「定数1とする議員提案も出たが、議論が尽くされないまま決まったと疑問を持つ」と述べ、町長や議員の説明責任を求める。
町長の設問は▽2人制とした理由竏秩B議員は▽副町長定数条例に「賛成」か「反対」か▽その理由竏窒フ2点。
18日に町長、議員(前職・現職)の計23人にアンケート用紙を郵送。31日までに返答するように依頼した。町民の関心事であることから、結果がまとまり次第、公表する。
「みのわ・ネット」は4月から準備を進め、5月13日に発足。民意が町政に反映されているのか、検証するための勉強会を開いていく。 -
箕輪町公民館の陶芸講座が開講
箕輪町公民館の陶芸講座が17日、町文化センターで開講した。初心者15人が7月までの全7回学び、手作りの楽しさを体験する。
制作の魅力にふれるとともに、地域づくりにつながる出会いやコミュニケーションの場となるよう期待した例年の教室。受講者は60歳代を中心に町内の女性14人と辰野町の男性1人。箕輪陶芸研究会前会長の市川昭彦さんから手ほどきを受け、粘土を板状にして型に巻き取る「たたらづくり」や、輪にして積み上げる「ひもづくり」といった技法で作品を仕上げる。
鑑賞会を最終回の7月24日に開き、お互いの出来栄えを披露する予定。
初回は道具の使い方や制作の基礎などについて説明を聞き、さっそく受講者らが楽しそうに花瓶や皿などを形作っていた。 -
プロドライバー事故防止コンクール
交通安全や事故防止などに向けた事業所の取り組みを審査した「第29回プロドライバー事故防止コンクール」(県交通安全協会など主催)の伝達表彰が17日、伊那署であった。優秀賞などを受賞した同署管内の5事業所の関係者が小嶋惣逸署長から表彰状を受け取った。
受賞した事業所は、優秀賞の「伊那タクシー」(伊那市)、「白川タクシー」(同)の2事業所と、優良賞の「丸登運送伊那営業所」(南箕輪村)、「日英タクシー」(箕輪町)、「高遠観光タクシー」(伊那市高遠町)3事業所。
プロドライバーが模範となり一般ドライバーの安全意識の高揚を促すためのコンクール。タクシー、バス、トラック部門に県下から653事業所が参加し、各事業所が取り組む交通安全に関する研修会やドライバー指導などの内容を評価し、最優秀賞33事業所、優秀賞40事業所、優良賞67事業所を選んだ。
優秀賞受賞の白川タクシーでは、交通安全の研修会を年間4回開いたり、毎日の点呼でドライバーの健康状態を把握したりして従業員の事故防止を目指してきた。白川吉朗社長は「一人ひとりが事故防止を心がけてきた結果が出て嬉しい」と話した。
5月8日、長野市で表彰式があり、同署管内の伊那バス(伊那市)が最優秀賞を受賞。また、同事業所の牧内裕子さんの標語「心技体すべてが模範のプロドライバー」が同コンクールの最優秀標語として選ばれている。 -
箕輪町公民館「子育て学級」開講
箕輪町公民館の「子育て学級」が17日、町文化センターで開講した。子育ての話を聞き、今後の学級運営について年間計画の確認や班づくりをした。
育児に役立つ学習、母親同士の仲間作り、子ども同士のふれあいの場作りとして毎年開講。本年度は未就園児とその保護者18組が申込み、開講式は14組の親子が参加した。
子育てについて、町子どもセンターの木村温美さんが「早寝、早起き、朝ごはん」の大切さを話したほか、「子どもと向き合う時間、ぎゅっと抱きしめる時間を大事にして」と語った。
親子は、サルや犬の絵を見ながら「いない いない ばあ」を一緒にしたり、絵本「かささしてあげるね」「すりすりももんちゃん」の読み聞かせを楽しんだ。
学級は08年3月まで全15回。救急法や食育の学習、大芝高原や保育園、図書館に出かけるほかクリスマス、節分など季節の行事も楽しむ。 -
茶業コンサルタント
箕輪町
増沢武雄さん「お茶の道一本やりで、技術をずっとやってきた。それを誇りとしている。目線は幅広く農業を勉強しながら、農業問題全般の中のお茶を考えてきた」
箕輪町大出出身。東京農大短大農学部を卒業し、59年に静岡県職員になった。静岡県東部農林事務所に製茶指導吏員として勤務したが、最初は茶の基礎知識は無かった。「茶と言ったら『茶々を入れる』くらいしか知らなかった。国や県の茶業試験場や熱心な茶農家を訪ね、現場で茶の生産について勉強した」。中国やスリランカ、台湾など海外の茶の試験研究機関や茶産地でも学んだ。「これらの勉強がとても参考になり役立っている」という。
後に日大経済学部を卒業。県経済部農産課で茶の生産奨励事業を担当し、69年から茶業試験場で製茶加工および茶の仕上げ加工、 茶の包装貯蔵、品質鑑定などを受け持った。茶業試験場富士分場長を務め退職。その後JA静岡経済連に茶技術コンサルタントとして7年勤務した。現在はNPO法人日本食茶の会副理事長、NPO法人日本茶インストラクター協会試験委員。06年4月故郷に戻ったが、静岡や東京に出向いて茶の指導をする日々が続いている。
「常識や既成概念を突き破らないと新しいものは生まれない。新しい時代に合ったお茶の飲み方、利用の仕方をしないと進まない」
試験場では、農家が困っていることを解決する。問題点にぶつかって答えを見い出す。その繰り返しだった。
「まともに見るのではなく、15度、90度、上から、下から見る。これが本当にいいの?と疑いを持つ。理論的裏づけがないと否定する。流れの中でやってはいけない。ぼくはひねくれてるのかな。決めつけでなく、ちょっと腑に落ちないところがあれば、考えながらやらないといけないと思うんですね」。既成を白紙にして今何を求めているのかを考え、新しく作り出す、新しい方向に筋道をつける。技術者としての信念だ。
農林大学校の非常勤講師として学生も指導してきた。「本当は農業が一番難しい。気象学、自然科学、経済、法律などを考えないといけない」。後継者養成で茶の基本的な技術指導と同時に、幅広い勉強の必要性も説き、年間100人近い学生を卒業させた。
消費者に関心を持ってもらうため茶摘体験も開き、富士山が見える茶園に消費者に来てもらい、生産現場を理解してもらうなど、きめ細かな農業にも取り組む。
後継者育成の一環で小さいころから茶に関心を持ってもらうため、農山漁村文化協会発行の手づくり加工絵本シリーズ「つくってあそぼう」の『茶の絵本』の編者でもある。
50年ぶりに戻った箕輪町。「浦島太郎ですよ。この地の農家の人の話を聞いたりしながら、伊那谷の農業を今は勉強中ですね。この地でもいかにお茶を飲んでもらうかが使命だと思ってます。生きて動ける以上はやってみたい。お茶しか能がないから」。(村上裕子) -
【記者室】間の取り方
紙芝居を読む基礎技術を学ぶ講座が箕輪町図書館で始まった。受講者が紙芝居を読み、講師が指導していくのだが、関心を持ったのは「間」の取り方である▼紙を抜くときに『抜きながら読む』と書いてある場合、これが間だという。紙芝居で大切な最後の「おしまい」の言葉にも間が存在する。講師によると紙芝居の世界に引き込まれて聞いている子どもが現実の世界に戻るのが「おしまい」の言葉で、物語に浸っている余韻があるため最後の文章と間をとって言うのだという▼同じ紙芝居でも読み手によって印象が変わる。それは間の違いなのだろう。間の取り方で紙芝居が生きもすれば死にもする。何事にも「間」は大切というけれど、いかに大切かを実感した。(村上裕子)
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箕輪消防署
箕輪ダム救助訓練でモーターボートの扱い訓練箕輪消防署は15日、箕輪ダム救助訓練で、長野県箕輪ダム管理事務所が所有するモーターボートの扱い訓練に励んだ。
訓練は97年に1度やったが、10年が経過し全署員29人のうち約3分の1が訓練未経験であること、本年4月に箕輪ダムで救助事案があったことなどから、15、16日の2日間で全署員対象に計画した。
15日は13人が参加。箕輪ダム管理事務所の職員の指導で、格納庫からボートを下ろしダム湖に着水。1周した後、ボートを再び格納する訓練で、交代で乗船し、ボートの上昇・下降の機械操作、人員配置などを確認した。
署によると、箕輪ダムでは車や人の転落などが毎年1、2件ある。署員4人が4級船舶の免許を所有しており、救助や検索時は、管理事務所のモーターボート、または伊那消防組合が伊那消防署と辰野消防署に配備しているゴムボートで対応するという。 -
ブックスタート「みのわっ子絵本プレゼント」箕輪町で8月から
箕輪町は07年度新規事業で、ブックスタート「みのわっ子絵本プレゼント」を始める。箕輪町図書館は8月のスタートに向け15日、ボランティアの打ち合わせ初会合を同館で開いた。
絵本を開いての心ふれあうひとときの応援のため、4カ月健診時にボランティアが絵本の読み聞かせをし、5冊用意する絵本の中から好きな絵本1冊をプレゼントする。絵本と一緒に「おすすめ絵本リスト」も渡す。
ボランティアは現在17人が登録。打ち合わせ会では、ブックスタート紹介ビデオを見て図書館職員の説明を聞いた後、プレゼントする絵本5冊の候補を選んだ。
今後6、7月の4カ月健診を見学し準備を進める。 -
天竜川北島地区豪雨災害を伝える会
モニュメント除幕式7月1日06年7月に箕輪町内で発生した豪雨災害を後世に伝えるため検討を進めている「天竜川北島地区豪雨災害を伝える会」(会長・平沢豊満箕輪町長)は14日、第3回会議を町役場で開いた。災害を伝える広場に石碑を建立し、7月1日に除幕式をすることを決めた。
広場は、天竜川右岸の深沢川との合流点下流の国有地で了承。町が占用手続きをする。面積約640平方メートル。桜の植樹やあずま屋、ベンチの整備など構想はあるが、詳細は今後、伝える会で検討する。
石碑は、表面に「北島災害伝承之碑」の文字、裏面に災害と復旧の状況などの文章を刻む。費用は町と松島区で負担する予定。
除幕式は伝える会主催で7月1日午前9時から開く。 -
ヨガ教室開講
箕輪町教育委員会主催の「ヨガ教室」がこのほど、町文化センターで開講した。
国際ヨガ協会の池上みな子さんが、自力で行う心身の健康維持のためのヨガを指導する教室で40人が参加。6月末まで全8回開く。
池上さんは、「ゆがみ、縮み、最後にたるみときます。こうならないためにしっかり鍛えましょう。5、6月の目標です」と話し、ゆっくりと呼吸しながら首を回したり上体を前に倒すなど体をほぐす指導から始めた。
「内側に締めることは皆さんが日ごろしていない。いすの生活で筋肉が落ちている。きちっとやったら講座の6月までに改善される」と話し、参加者は両足を伸ばして座り、足を内側に締めるなど、指導に沿って取り組んだ。 -
箕輪町国際交流協会総会
箕輪町国際交流協会は10日夜、07年度総会を町産業会館で開き、事業計画や予算案を承認した。
07年度事業計画は▽外国籍住民等との交流事業(国際交流広場、新年会、料理教室)▽国際親善、国際貢献、国際感覚養成事業▽語学、海外文化学習事業(日本語教室、語学講座、ポルトガル語母国語教室、子どものための中国語教室)▽外国籍住民等支援事業(緊急時メール配信システム検討)▽広報事業▽会員拡大・ボランティア育成事業-。予算総額は223万4712円。
06年度は、外国籍住民等との交流事業、語学学習、多文化共生事業などを実施。新規では、外国籍住民向け料理教室、清掃ボランティア大会、外国籍住民向け防災講習会、韓国語講座、中国語落語会などの事業をした。 -
第38回全国ママさんバレーボール大会上伊那支部予選会
「どんぐり」(飯島町)が県大会へ第38回全国ママさんバレーボール大会の上伊那支部予選会は13日、箕輪町の藤ヶ丘体育館で開いた。飯島町のチーム「どんぐり」が優勝し、6月10日に松本市で開く県大会への出場を決めた。
上伊那家庭婦人バレーボール連盟に登録する17チームのうち6チームが予選会に出場。トーナメント戦で競った。「どんぐり」は準決勝で南箕輪村の「南箕輪」を2-0で下し、決勝戦は駒ヶ根市の「空木」を2-0で破り優勝した。
結果は次の通り。
(1)どんぐり(飯島町)(2)空木(駒ヶ根市)(3)南箕輪(南箕輪村)、コスモス(伊那市) -
第62回国民体育大会フェンシング競技長野県予選会
第62回国民体育大会フェンシング競技の長野県予選会が13日、箕輪町の町民体育館であり、成年男子の国体出場選手が決まった。成年女子、少年男女は6月3日に決まる。
成年男子の国体出場選手は総合得点の上位4人で、大槻高範(赤穂高教員)三沢高志(箕輪消防署)末松慶之(日体大)大槻知也(日大)。10月5日から秋田県合川町で開く国体に出場する。
少年男女の国体選手は今大会のポイントと6月2、3日の県総体のポイントを合算して決定。成年女子は協会で選考。8月25、26日に福井県越前市である北信越国体に出場する。
結果は次の通り。
◆少年男子フルーレ=(1)白鳥佑弥(伊那北高2年)(2)今井康友(上農高1年)(3)小林豊(伊那北高2年)(4)那須野将(伊那北高2年)
◆少年女子フルーレ=(1)栗原夏佳(伊那北高3年)(2)三沢杏奈(赤穂高3年)(3)石川梨加(赤穂高3年)(4)伊藤彩香(赤穂高3年)
◆成年男子フルーレ=(1)大槻知也(日大)(2)大野寛務(伊那北高教員)(3)大槻高範(赤穂高教員)(4)末松慶之(日体大)
◆成年男子エペ=(1)三沢高志(箕輪消防署)(2)大槻高範(赤穂高教員)(3)大槻知也(日大)(4)末松慶之(日体大)
◆成年男子サーブル=(1)末松慶之(日体大)(2)大槻高範(赤穂高教員)(3)三沢高志(箕輪消防署)(4)薮原創(NTN) -
紙しばい読み方講座開講
箕輪町図書館の「紙しばい読み方講座」の第1回が13日、同館であった。8人が参加し実技を通して紙芝居の読み方の基礎的技術を学んだ。
全2回の講座で、講師は伊那市でコマ書店を経営し、紙しばい公演実技指導を多数している小林豊子さん。
受講者は「ひよこちゃん」などの紙芝居を実際に皆の前で実演しアドバイスを受けた。
小林さんは、最後の「おしまい」という言葉について、「現実ではない紙芝居の世界に引き込まれて聞いている。『おしまい』の言葉で現実の世界に戻るので、この言葉が大切。物語に浸っている余韻があるので、最後の文章と少し間をとって言ってほしい」と話した。
紙を抜くときに『抜きながら読む』と書いてある場合は、「これが間。そこをきちんとやるといい」と話し、紙芝居の舞台の開け方ではタイトルや絵の位置を考え、より効果的になるよう舞台を開ける順番を変えることも提案した -
箕輪町交通少年団
安全運転呼びかけ春の全国交通安全運動(11日縲・0日)に合わせ箕輪町交通少年団(70人、団長・小林交石町交通安全協会長)は12日、沢地籍の153号バイパスで、ドライバーにチラシを手渡して安全運転を呼びかけた。
交通少年団は町内5小学校の5、6年生有志が参加している。交通ルールを学び、交通指導所などで交通安全を呼び掛ける。
新年度最初の活動で、団員と町交通安全協会役員らが参加。交通安全運動のチラシとポケットティッシュ、グッズのセット210個を、団員が大きな声で「安全運転をお願いします」とドライバーに手渡した。
ドライバーは、「ありがとう」「がんばって」と団員に声を掛けて受け取っていた。 -
青年海外協力隊員
箕輪町の藤沢志保さん、北原明子さん帰国報告青年海外協力隊員として05年4月から07年3月まで2年間、海外派遣されていた箕輪町の藤沢志保さん(28)=松島=と北原明子さん(26)=木下=が10日、箕輪町役場に平沢豊満町長を訪ね、帰国報告をした。
藤沢さんの任地はアフリカのセネガル。洋裁を学んだ経験を生かし、女性達が手芸を通じて現金収入や楽しみを得る目的で、地域の婦人会やHIV陽性者の会で手工芸を指導した。公用語は仏語だが現地のウオロフ語を学び、ミシンの使い方、洋裁、編み物、刺しゅうなどを教えた。
北原さんの任地は南米のパラグアイ。大学が農学部だったことから、現地の高校の農学科で野菜栽培を指導した。公用語はスペイン語で、農業経験のない高校生と毎日畑で作業し、トマト栽培を中心に種をまき苗を作ることから教えた。
藤沢さんは、「インフラ整備や教育制度など日本の良さも分かり、現地で貧しい中にある温かさ、明るさ、人と人とのつながりの大切さなどを感じた。今後は何らかの形で国際協力に関わりたい」。北原さんは「教えるつもりで行ったが、教えられることのほうが多かった。温かく受け入れてもらい、懐の深さを感じた。人とつながることはすごいことだとも感じた。今後は農業に関わる仕事を探したい」と語った。
平沢町長は、「いい経験でしたね。ご両親に感謝し、新しいステージで頑張って」と話した。