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誓いを新たに 戴帽式
伊那市狐島の上伊那医師会附属准看護学院で22日、戴帽式が行われ、今年4月に入学した1年生が、看護の道への誓いを新たにしました。 この日は、今年4月に入学した1年生35人が戴帽式を迎えました。 戴帽式は、半年間、基礎的な学習を行ってきた学生を、看護学生としてふさわしい知識と技術、態度を身につけたと認めるためのものです。 式では、生徒一人ひとりにナースキャップがかぶせられ、火がともされたロウソクを受け取っていました。 全員がロウソクを受け取ると、看護の精神がうたわれた「ナイチンゲール誓詞」を朗読しました。 この日戴帽式を向かえたのは、上伊那を中心とした18歳から50歳代までの、男性が9人、女性が26人となっています。 式を終えた学生は、今後、本格的な看護の学習を始めることになっていて、来年2月からは、伊那中央病院や昭和伊南病院などで実習を行う予定です。 戴帽生を代表して、篠田達也さんは、「63期生、35人全員でこれからの困難を乗り越え、みなさんの役に立てるようにしたい」と、誓いを新たにしていました。
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中学生ロボットコンテスト 南信大会
中学生ロボットの南信1位を決める中学生ロボットコンテスト南信大会が12日、伊那市の創造館で開かれました。 大会は、中学生の創造力を高めようと開かれていて今年で11回目になります。 大会には、南信地区を中心に、6校、23チームが参加し、予選リーグと決勝トーナメントが行われました。 ルールは、ガムテープの芯でできたアイテムを縦90センチ、横45センチのエリアに運び、その上に屋根となるCDを重ねると得点になります。 さらに、その上にアイテムなどを積み重ねると高得点になります。 決勝トーナメントには女子チームの姿もあり、上手にロボットを動かして、勝利をおさめ喜んでいました。 決勝戦では、伊那市の東部中の「宅急便」が、ロボットの操作で苦労する中、辰野中の「欅11号」は確実にアイテムを積み上げ、優勝しました。 11月には、千曲市で県大会が開催されることになっています。
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第37回伊那市民美術展
第37回伊那市民美術展が伊那市のいなっせで開かれています。 会場には、会員75人のうち62人が1人1作品を出しています。 洋画が一番多く56作品、日本画と工芸は3作品ずつです。 伊那市民美術会は、技術の向上や会員同士の交流などを目的に研修会やデッサンの会など年間を通じて活動しています。 美術展は、年1回の恒例行事で、今回で37回を数えます。 1人でも多くの会員が参加しやすいようにとはじめから賞は設けられていません。 伊那市民美術展は、21日火曜日まで、いなっせの2階展示ギャラリーで開かれています。
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箕輪西小4年生が間伐体験
箕輪町の箕輪西小学校4年生が地域住民らと一緒に20日、上古田の区有林の間伐と、春先に植樹したヒノキを鹿の食害から守る為の薬剤を塗る作業を行いました。 作業は、子ども達が森に親しみ環境への理解を深める、みどりの少年団の活動として毎年行われています。 この日は、4年生11人と地元住民などあわせて25人が参加し、上古田の区有林のヒノキ20本を間伐しました。 間伐は木の成長に必要な太陽の光が当たるようにする為に行います。 木は直径5センチから10センチほどに成長したもので、子ども達は大人の手を借りながら切っていました。 春先に植樹し高さ50センチほどに成長したヒノキなどを鹿の食害から守るために薬剤を塗る作業も行いました。 これは、雪が積もると鹿の食料がなくなり、雪から少し顔を出したヒノキの新芽が食べられ成長が止まるのを防ぐものです。 薬剤の効果は出ていて、去年は100本に薬を塗り、ほとんど被害でなかったということです。 間伐した木は、箕輪西小学校で行われる木工教室で使うということです。
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伊那北高校クロスペンアカデミー
伊那北高校の薫ヶ丘クロスペンアカデミーが18日開かれ、宇宙工学者の川口淳一郎さんが講演しました。 クロスペンアカデミーは、生徒に広く社会を知り将来について考えてもらおうと、同窓会やPTAが毎年開いているものです。 青森県出身の宇宙工学者で小惑星探査機はやぶさのプロジェクトマネージャーを務めた川口さんが、「やれる理由を見つける」と題し話しをしました。 川口さんは「日本人は新しいことへ挑戦することに躊躇してしまいがち。前例があることだけを追っていては決して新しい成果を得ることはできない」と話しました。 生徒らは、川口さんの話しにメモを取りながら耳を傾けていました。
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高遠町歴史博物館新収蔵品展
伊那市高遠町歴史博物館の新しい収蔵品を展示する新収蔵品展 眠りからさめた郷土のお宝Ⅱが、16日から始まりました。 16日は、歴史資料を寄贈、寄託した人たちや関係者が参加してオープニングセレモニーが行われました。 今回公開されたのは、平成23年以降、17組の個人や団体から博物館に寄せられた歴史資料です。 鎧や裃、駕籠や絵地図のほか、高遠が輩出した洋画家で書家の中村不折の書簡など43点が展示されています。 高遠町歴史博物館は、地域に眠る資料を、後世に伝えるために収集していて、地域住民や伊那市ゆかりの人などから様々な資料が寄せられています。 1回目の新収蔵品展は、平成23年に開かれていて、今回で2回目です。 資料を寄贈した高遠町の矢澤 章一さんは、「蔵に眠っていた資料が、歴史研究に役立てられればうれしい」と話していました。 高遠町歴史博物館新収蔵品展眠りからさめた郷土のお宝Ⅱは、12月7日(日)までで、入場料は一般400円となっています。
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上の原保育園 田楽座の公演を楽しむ
伊那市の上の原保育園の園児は16日、富県の歌舞劇団田楽座の公演を楽しみました。 この日は、上の原保育園の全園児約170人が田楽座の公演を楽しみました。 プロによる本格的な郷土芸能などに幼いうちから触れてもらおうと、伊那市が市内の保育園を対象に行っているものです。 花笠音頭やお囃子など5つの演目が披露されました。 南京玉すだれは年長園児が体験しました。 獅子に噛んでもらうと頭がよくなると聞いた園児は手をあげて獅子を呼んでいました。 諏訪礼子園長は「生の音に触れる良い経験になった。お祭りのような気分で楽しめたと思う」と話していました。 市内の別の保育園では、岐阜県の劇団による公演も予定されています。
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上農 創立120周年記念りんご収穫
南箕輪村の上伊那農業高校は、創立120周年の文字をデザインしたリンゴの収穫を15日行いました。 15日は、上伊那農業高校の園芸科学科の3年生12人が収穫を行いました。 上農では毎年授業の一環で、リンゴに学校名や校章をデザインしたリンゴの栽培をしています。 表面に黒いシールを貼り、着色を抑え模様を出すもので、学校創立120周年の今年はそれをデザインしました。 生徒達は、色づきや大きさなどを見て良い物をカゴへと収穫しました。 この日は、およそ250キロを収穫したという事で、これらのリンゴは19日の文化祭で一袋4個から5個入り300円で販売される事になっています。
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上農生 地域の農業学ぶ
上伊那農業高校の生徒は、地元の農事組合法人の理事を講師に迎え上伊那地域のこれからの農業や地域環境について8日学びました。 8日は、生産環境科の1・2年生あわせて80人あまりが、農業経営の在り方や環境保全型農業について話を聞きました。 生産環境科では、上伊那地域のこれからの農業の在り方について学習や研究などをしています。 授業ではまっくんファームの理事3人が集落営農の仕組みや米のブランド化について話をしました。 このうち、堀美津男さんは平成16年から取り組んでいる有機肥料によるコシヒカリの栽培について紹介しました。まっくんファームではこのコシヒカリを森の大地というブランドで販売しています。 堀さんは「米価格、消費量は年々下がってきている。特色あるブランド米を作る事で、農家の収入と共に農地を守っていきたい」と話していました。 また、「森の大地」というネーミングでは南箕輪らしさが伝わりにくいとして、生徒達に新たなネーミングを考えてほしいと呼びかけていました。
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美篶小学校金管バンドクラブ 伊澤修二記念音楽祭に向けて練習
伊那市の美篶小学校の金管バンドクラブの児童は、25日に開かれる「第28回伊澤修二記念音楽祭」に向けて練習に励んでいます。 9日は、児童53人が、東京藝術大学音楽学部教授の佐野靖(さの やすし)さんの指導を受けました。 美篶小学校金管バンドクラブは、高遠町地区以外からも音楽祭を盛り上げようと、今年初めて参加します。 演奏する曲は、子どもに対するしつけや教えを歌った「伊澤修二の数えうた」です。 佐野さんは「挨拶や返事1つ1つのことをきっちりやれば、演奏も上達します」とアドバイスしていました。 美篶小学校金管バンドクラブは、25日に高遠町文化体育館で演奏する予定です。
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第4回写遊学舎 写真展
伊那市内の写真愛好家でつくる「写遊学舎」の写真展が10日から伊那図書館で始まりました。 写游学舎の写真展は、今年で4回目になります。 会場には、会員など8人から近作、およそ70点が展示されています。 テーマは、花や自然、街のスナップなど様々でテーマごとに飾られています。 こちらのテーマは、「赤色の帰化」。 画面には、コカ・コーラのベンチや看板などがどこかに配置されていて、アメリカ産の清涼飲料が日本の文化に溶け込んでいる様子が表現されています。 第4回写游学舎の写真展は、19日まで、伊那市の伊那図書館で開かれています。
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伊那西小児童がハチ追い
伊那市の伊那西小学校の5年生12人は、10日近くの産直市場グリーンファームでハチ追いを体験しました。 地蜂と呼ばれるクロスズメバチに餌をくわえさせ、巣を見つける方法を学びました。 餌には鳥肉のササミを使い、団子状にした肉に真綿を結び、蜂をまちます。 蜂がそれをくわえて、飛び立つと児童たちは、目印となる真綿を目安に追いかけていました。 ハチ追いを教えたグリーンファームの小林史麿会長は、「昔は家の手伝いとしてハチ追いをした。子どもの遊びでもあり仕事でもあった。ハチの子を食べる伝統を将来に伝えていきたい」と話していました。 約1時間にわたり、ハチ追いをしましたが、残念ながら巣は見つけることはできませんでした。 次回は、巣をみつけてどんな構造になっているかを調べるということです。
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伊澤修二記念音楽祭ポスター原画コンクール表彰式
高校生を対象に伊那市が初めて行った、伊澤修二記念音楽祭のポスター原画コンクールの表彰式が9日に行われ入賞者に表彰状が贈られました。 最優秀賞に選ばれたのは、伊那弥生ヶ丘高校3年で、美術部の駒井里莉香さんです。 オーボエ奏者のシルエットと共にバラを描き、バラのツルでト音記号などを表現したということです。 駒井さんの原画を元に作られたポスターは、市内の公共施設などに掲示されています。 この日は他に、入賞した3人にも表彰状が贈られました。 伊澤修二記念音楽祭は25日(土)に行われます。 市内の小中学校が出演する第1部は高遠町文化体育館で、東京芸術大学シンフォニーオーケストラの演奏が行われる第2部は伊那文化会館で行われます。 なお、ポスター原画コンクールのすべての応募作品、22点は音楽祭当日、伊那文化会館に展示されることになっています。
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最後の同窓会
旧制伊那中学校、今の伊那北高校を1945年に卒業した同窓生でつくる四卒会は、10日から11日にかけて最後の同窓会を開いています。 太平洋戦争まっただ中の当時、本来なら5年で卒業するところを1年繰り上げられて4年で卒業したことから同窓会を四卒会と命名しました。 卒業以来、30周年を初回にほぼ10年刻みで記念事業などを行ってきました。 四卒会は、154人のうち約60人が存命で、年齢は、86歳、87歳と高齢になっています。 卒業から69年。 今回最後の同窓会には、25人が参加し、学生時代に通った旧上伊那図書館を見学しました。 四卒会のメンバーは、1941年昭和16年に旧制伊那中学校に入学。 その年の12月太平洋戦争がはじまりました。 1・2年生のころは農業を、3・4年生のころは、陸軍伊那飛行場づくりの勤労奉仕で勉強はほとんどできなかったということです。 卒業式は、学徒動員先の辰野町の芝浦タービンで行われました。 高齢化により、全体での集まりは、今回が最後となりますが、事務局長の春日さんは、「四卒会の絆は永遠だ」と話します。 参加者たちは、このあと伊那北高校を訪れ、昔とは違う母校の姿に時代の移り変わりを感じ取っている様子でした。
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西箕輪で皆既月食観察会
8日夜は、月が地球の影に隠れる皆既月食があり、伊那市の西箕輪小学校グラウンドで観察会が開かれました。 観察会は、午後6時から午後9時30分まで開かれ、地域住民などが入れ替わり、会場を訪れました。 午後6時14分から、月が地球の影に入り込み、月食が始まりました。 観察会は伊那天文ボランティア「すばる星の会」と、伊那文化会館が共催で開きました。 会場には、すばる星の会のメンバーが用意した望遠鏡があり、子どもたちがレンズをのぞいていました。 すばる星の会代表の野口 輝雄さんが、スクリーンに月を投影するなどして皆既月食の原理や見所を解説しました。 皆既月食は、地球の影に月が隠れることから起こる現象で、日本で観察できるのは3年ぶりです。 満月がゆっくりとかけていき、午後7時24分から全体が隠れる皆既月食が始まりました。 波長の長い赤い光だけが地球の大気で屈折して見えるため赤い月に見えるということです。 赤色の濃さは、大気の汚れによって変わり、その主な原因は火山の噴火だということで、今回は御嶽山の噴火の影響もあり、やや暗めなレンガ色の月が観察できました。 皆既時間はおよそ1時間続き、その後、さらに1時間ほどかけて満月に戻りました。 次回、日本で皆既月食を観察できるのは、来年4月4日となっています。
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箕輪町誌 HP公開
箕輪町は、県内で初めて、町誌をデジタル化し、ホームページ上で公開を始めました。 インターネットで箕輪町図書館を開き、町誌のリンクをクリックすると、町誌をすべて閲覧することができます。 箕輪町誌は、自然・現代編と、歴史編の2冊があり、合わせると2450ページほどに及びます。 町について調べるため、重い町誌を持ち帰る小学生の姿がたびたび見られたことなどから、今回の事業の必要性を感じ、1年ほどかけてデジタル化を進めてきました。 ホームページでは、文字の拡大や、メモ書き機能、付箋貼り付け機能などがついていて、調査研究に活用しやすくなっています。 箕輪町図書館が、長野県立図書館に確認したところ、市町村誌のデジタル化とホームページ上での公開は、県内で初めてだということです。
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まほらいな市民大学と大学院 入学式
まほらいな市民大学17期生と、今年度から始まった大学院1期生の入学式が9日、伊那市のいなっせで行われした。 生涯学習の場として伊那市が行っている市民大学には、今年度、男性19人、女性49人の、合わせて68人が入学しました。 今年度設置された大学院は市民大学の修了生を対象に開かれるもので、11人の1期生が今回入学しました。 式辞で白鳥孝市長は「大学院生はさらに地域の発展のために活躍される事に期待します」と式辞を述べました。 市民大学、大学院の新入生の代表がそれぞれ挨拶しました。 市民大学では、健康づくり、芸術・文化、奉仕活動など6つの分野の50講座を2年間かけて受講します。 大学院は、より専門的な知識を身に着け地域のリーダーとしての人材を育成する事が目的で、「地域の歴史」か「自然科学」のどちらかのコースを選択し、1年間月2回のペースで講座を受講する事になっています。
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新伊那公民館 建設へ安全祈願
旧伊那市民会館跡地に建てられる、新しい伊那公民館の安全祈願祭と起工式が8日おこなわれました。 施設は伊那市中央の旧伊那市民会館の跡地に建設されます。 鉄筋コンクリート、鉄骨造りの2階建で延床面積はおよそ1800平方メートル、事業費は6億円です。 建物には講堂や研修室、調理室、創作室などが作られ、隣接する伊那公民館の機能が移転し今の建物は移転後に取り壊され、駐車場として整備される事になっています。 この日は、市や工事関係者およそ40人が集まり工事の安全を祈願しました。 伊那市の白鳥孝市長は「新しい伊那公民館には市内の文化や芸術活動の拠点となる事を期待したい」と話していました。 新しい伊那公民館は来年9月に完成する予定です。
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園児と高校生がゲームで交流
高遠第4保育園の年長園児が8日、高遠高校を訪れ、高校生が考えたゲームで交流しました。 この日は、高遠第4保育園の年長園児13人が高遠高校を訪れ、福祉コース2年生30人と高校生の考えたゲームをして交流しました。 園児と高校生は今年に入って2回、高遠高校の保育園実習で交流していて、顔や名前がわかっています。 交流で行われたゲームは、表と裏にりんごとメロンの絵が描かれた、カードを使い、園児と生徒でどちらがたくさん絵を揃えられるか競うものです。 生徒はハンデとして、4人、園児は6人から7人で参加し、スタートの合図で一斉に揃えていました。 ゲームは4回行われ、りんごの絵に揃えた園児が全て勝利をおさめていました。 参加した生徒は「楽しんでもらえてよかった。次の交流を楽しみのしている」と話していました。
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伊那市長谷溝口 大徳王寺城址の碑建立
1340年南北朝時代の「大徳王寺城の戦い」があったといわれている伊那市長谷溝口に、大徳王寺城址の碑が建立されました。 5日は、伊那市長谷溝口の常福寺の裏山で、碑の除幕式が行われました。 除幕式には、溝口区の住民など30人が参加しました。 碑の横には、2012年1月に建てられた看板もあり、それによりますと、 1340年北條時行と小笠原貞宗が4か月に渡る合戦を、この場所で繰り広げたということです。 この日は、常福寺で法要も行われました。 溝口区の住民は、平成18年に大徳王寺城址が伊那市記念物文化財に指定されたのをきっかけに、碑の建立を検討してきました。 今年8月、長谷小学校で標柱にふさわしい石が見つかったことから、碑を建立することが決まりました。 ある参加者は、「碑の建立を一時思いとどまった時もあったが、無事建てられて良かった」と話していました。
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新山小学校カラマツの腰板で木育
子どもたちに森林の重要性や木材の良さを知ってもらおうと、伊那市内の小学校で初となる腰板の設置が2日新山小学校で行われました。 この日は、新山小学校の児童が、腰板の設置に挑戦しました。 子どもたちは、金づちを使って釘を打ち付けていました。 作業には、保護者や地域住民も加わりました。 これは、伊那市が進める「木育」事業の一環で、市内の小学校では初めて行われたものです。 県の元気づくり支援金を利用して実施し、長野県や、上伊那森林組合の職員も参加しました。 使われたのは、上伊那産のカラマツで、1階と2階の廊下に腰板が設置されました。 木材には、子どもたちや保護者の名前やメッセージが書き込まれていました。 この日は、県の職員による木育教室も開かれました。 教室では、児童が、色紙が張られた鉛筆でくじ引きを行いました。 地球全体の中で森林が占める割合を理解してもらおうというもので、森林の面積に該当するのは、30人のうち2人でした。 県の職員は、「森林は、地球全体で見れば1割に満たない貴重な資源。新山にはたくさんありますが、大切にしてください」と話していました。 伊那市では現在、市内5つの小学校で、学校机の天板を地元産のカラマツを使用したものにするなどの事業を進めていて、子供たちに、森林の重要性や木材の良さを伝えていきたいとしています。
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中尾歌舞伎秋季定期公演に向け稽古
伊那市長谷に伝わる中尾歌舞伎。 30日は来月2日に行う秋季定期公演に向け本番で身に纏う衣装で、稽古を行いました。 今回行う演目は「神霊矢口之渡(しんれいやぐちのわたし) 頓兵衛住家の段(とんべえすみかのだん)」です。 落ち武者の新田義峰(よしみね)が妻のうてなと共に川の対岸へ逃げようと、強欲者の渡し守の頓兵衛の娘、お舟にお願いするところから始まります。 その際、お舟が義峰にひと目惚れをしてしまいますが、義峰が敵だと分かり、殺そうとする父、頓兵衛と、逃がそうとする娘、お舟の掛け合いが見所となる、悲恋物語です。 この日は、伊那市長谷の中尾座で衣装合わせが行われました。 着付けを担当するのは、中尾歌舞伎保存会の山崎咲子さんと加藤二葉さんです。 二人は、役者の大きさなどをチェックしながら、着付けていました。 衣装を纏ったままで初めてとなる立ち稽古が行われました。 演出を担当するのは、保存会の西村寿会長です。 西村さんは演出は初めてで、今年3月に亡くなった西村清典師匠の意思を継ぎ、模索しながら指導にあたります。 本番さながらの迫力ある稽古が2時間ほど続きました。 西村さんは「独自のものを作っていきたい」と話していました。 中尾歌舞伎秋季定期公演は来月2日(日)午後1時30分から、伊那市長谷の中尾座で行われます。
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上伊那高校演劇発表会
上伊那地区高等学校演劇合同発表会が、23日、伊那文化会館で開かれ、高校生が熱演を披露しました。 発表会には、上伊那の6高校から5団体が参加しました。 それぞれ持ち時間は1時間で、オリジナルのものや、自分たちで脚色した芝居を演じていました。 赤穂高校は、「なんでもない事件」という劇を披露しました。 音響や照明も自分たちで行います。 本来は3人出演するはずが、急きょ2人になったということですが、堂々と演技を披露していました。 箕輪進修高校は「シアワセ」という劇を発表していました。 披露した後には、それぞれ講評がおこなわれ、舞台のスペースの使い方をもっと工夫したほうがいいとか、オープニングの照明は効果的だったなどと審査員が講評していました。 審査の結果、「1000年神社」を演じた伊那西高校が、11月1日から長野市で開かれる県大会に出場することが決まりました。
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狐島史跡散策案内看板 序幕
伊那市の狐島区の史跡や散策コースを紹介した案内看板の除幕式が28日行われました。 案内看板は縦90センチ、横180センチの大きさで区内の2か所に設置されました。 狐島区では、地域への愛着を育んでもらい健康増進を図ろうと今年度、区内の史跡を巡る散策コースを設定し看板を作りました。 散策コースは2ルートあり、距離はそれぞれ2キロで、所要時間はおよそ1時間となっています。 この日は、区民30人余りが参加して、歩き初めも行われました。 参加した人たちは秋晴れの下、区内に残る上伊那農業高校の前身、上伊那簡易農学校の石碑や見通し桜などの史跡を巡り地元への理解を深めていました。
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箕輪陶芸研究会 展示会
陶芸愛好家でつくる箕輪陶芸研究会の展示会が27日と28日の2日間、松島コミュニティセンターで開かれています。 会場には、会員20人の作品およそ60点が展示されています。 展示は、会員の発表の場として毎年行われていて、今年で22回目です。 作品は、器や花器などの日用品の他、独創的なオブジェなど様々です。 研究会は、30代から92歳まで25人の会員がいて、腕前も初心者からこの道30年のベテランまで様々です。 向山智充会長は「窯から作品を出すときの喜びは何とも言えない。個性ある作品が並んでいるので多くの人に見てもらいたい」と来場を呼び掛けています。 展示会は、28日まで箕輪町の松島コミュニティーセンターで開かれています。
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東部中50周年 片岡鶴太郎さんが講演
伊那市の東部中学校の50周年記念式典が27日に行われ、伊那市芸術文化大使の片岡鶴太郎さんが講演しました。 俳優で画家の伊那市芸術文化大使、片岡鶴太郎さんが講演しました。 片岡さんは、講演の中で伊那で採れた柿と栗の絵を全校生徒の前で描きました。 片岡さんは、「日本画は毎回絵具を溶く手間があるが、そういった面倒なことをしっかりやることが大事」と話していました。 東部中学校は昭和39年、1964年に当時の伊那東中学校・美篶中学校・手良中学校・新山中学校が統合し、今年で50年となります。 池口正博校長は、「祖父母に感謝する会や強歩大会など、50年の歴史と共に歩んできた行事を大切に続けていきたい」とあいさつしました。
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東部中にタカトオコヒガンザクラ
伊那市の東部中学校は、東日本大震災被災地の宮城県高砂中学校に贈ったものと同じタカトオコヒガン桜の苗を2本、校門脇に26日植樹しました。 東部中学校の文化祭、すず竹祭の中で、全校生徒が参加して行われました。 今回も高砂中とインターネット回線を結び、お互いの画像でやりとりしました。 今回東部中が植えたのは、高砂中に贈った苗と同じ場所からもってきた6年生のタカトオコヒガンザクラです。 各学年の代表者や来賓が植樹しました。 記念碑の序幕も行われ、輝(ひかり)と虹(かけはし)の文字が現れました。 今回植えた2本の桜の名前で、東部中が考え、高砂中に書いてもらったものを石に刻みました。 東部中は、平成24年11月に2本のタカトオコヒガン桜を高砂中に贈っています。 希望と書いてあかり、未来と書いてみちの名がつけられました。 式の最後には、桜宣言を両校の生徒会長が読み上げました。 桜宣言は、「震災から学んだことを後世に伝えるためにさくらプロジェクトを未来につなげる。復興への「みち」を照らす「あかり」となるように祈り続け、私たちの心の「ひかり」の「かけはし」となることを信じ絆を深めていくことを誓う」と記されています。
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やさしい科学技術セミナー
南箕輪村の信州大学農学部で、やさしい科学技術セミナーがきのう開かれ、伊那市の親子が、蝶の採集と標本作りを体験しました。 セミナーには、伊那市の親子15人が参加しました。 やさしい科学技術セミナーは、国際科学技術財団が、各分野の専門家を講師に、一般や学生を対象に開いているものです。 講師は、蝶を専門としている信州大学山岳科学研究所の江田 慧子助教が努めました。 セミナーでは午前中に採集した蝶を、標本にしました。 恐る恐る蝶に触る子どももいましたが、指導を受けながら標本を作っていきました。 江田助教は、「標本を作ること自体は難しいことではなく、専門家と一緒なら小学生でも作ることができる。図鑑を調べて、きちんとラベルとつければ標本が完成します」と説明していました。
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伊那弥生ヶ丘高校 ジオパーク大会にボランティアで参加
伊那市の伊那弥生ヶ丘高校生徒の有志29人は、ジオパーク大会の関連企画、ジオパーク体験教室にボランティアで参加します。 25日、大会を前にジオパークについて学習しようと、伊那市に依頼して講習を受けました。 講師は伊那市世界自然遺産登録推進室の藤井利衣子さんがつとめました。 藤井さんは、伊那市で一番標高の高い山は標高3,047メートルの塩見岳である事、南アルプスと呼ばれる赤石山脈は、プランクトンの化石でできた赤色チャートと呼ばれる岩石が確認できる事がその名前の由来である事、ライチョウが世界で最も南に生息している地域である事などを説明していました。 28日に創造館で開かれるジオパーク体験教室では、アンモナイトの化石を使ったストラップや、石の標本、ジオにちなんだ菓子作りなどが行われます。 ここで生徒は、それぞれのブースで、受付や体験補助などをボランティアで行う事になっています。
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広瀬良臣さん 画業50年記念洋画展
伊那市高遠町の洋画家、広瀬良臣さんは、画業50年の集大成として自身の作品集を出版しました。その出版記念作品展がベルシャイン伊那店で開かれています。 会場には、これまでの受賞作品など46点が展示されています。 広瀬さんは伊那市手良出身の82歳。伊那北高校で美術クラブに所属し、卒業後は信州大学教育学部美術科に進学しました。 教員免許を取得した後は、小中学校の美術教諭をつとめながら制作活動を続け、2009年、77歳の時に日展で初入選しました。 農家に生まれた広瀬さんは、30年以上、身近な道具を描き続けています。 昔ながらの道具を描く事で心の安らぎを表現しているということです。 80歳を過ぎた事を機に自信の集大成となる作品集を出版しました。 広瀬良臣さんの作品集出版記念 洋画展は30日(火)までベルシャイン伊那店で開かれています。