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伊那の方言劇と田楽座伝統芸能公演
「伊那の方言劇と田楽座伝統芸能公演」が7日、伊那市のいなっせで行われた。
公演は、地域の伝統文化の継承・発展を目的に、NPO法人伊那芸術文化協会が毎年行っている。
今回は、伊那市富県に拠点を置く、歌舞劇団田楽座が初めて出演した。
田楽座の公演の前には、伝統文化について理解を深めてもらおうと、伊那文化会館付属劇団南信協同が、田楽座発足の経過を伊那の方言で紹介する劇も上演された。
田楽座は1964年に伊那谷に発足。日本各地の民族芸能や創作した舞台などを教育施設や各種イベントで披露している。
この日は、宮崎県に伝わる「日向木挽き唄」や、創作した傘踊りなどを披露していた。
会場には、満員となる350人ほどが訪れ、舞台で行われる伝統芸能を楽しんでいた。 -
引持で伝統の数珠回し
伊那市高遠町の引持地区で7日、お事始めの伝統行事、数珠回しが行われ、一年間の無病息災などを祈願した。
数珠回しは明治以前から伝わる伝統行事で、区民が数珠を回してお互いの安全を願う。
この日は約30人が集会所に集まり、南無阿弥陀仏と唱えながら長さ20メートルほどの数珠を3周回した。
数珠の中には、一つだけ大玉があり、回ってくると頭を近づけ、願い事をしていた。
平岩健登常会長は、「この地区の伝統行事を絶やさないよう、後世に伝えていきたい」と話していた。 -
伊那小6年夏組 駅前活性化活動まとめ
JR伊那北駅前広場の有効活用について考えてきた伊那小学校6年夏組は6日、活動の総まとめとして伊那市や地域住民と意見を交わした。
伊那小学校で公開授業が行われ、各クラスが総合学習を公開した。
その中で、伊那北駅前の活用について検討を進めてきた6年夏組は、伊那市の白鳥副市長や地元の八幡町商店街を招いて意見を交わした。
夏組は3年前、伊那北高校の文化祭で開かれた駅前広場の活用を考えるワークショップに参加し、活動を始めた。
広場にある池の掃除や草取りをしたほか、「明るくにぎやかでたくさんの人が集まる駅周辺にしよう」をスローガンに広場の活用方法を考えてきた。
この日の意見交換会では「本当に池は必要なのか」「ベンチはどこに置くのか」「今後活動は誰が引き継ぐのか」などについて話し合った。
会の最後に白鳥副市長は「みなさんの熱い想いが伝わりました。広場の日時計の設置については前向きに考えていきたいと思います」と話していた。
公開授業には、3年前伊那北高校の文化祭でワークショップを企画した宮澤俊太郎さんも訪れ、子ども達の発表に耳を傾けていた。
今後伊那北駅前広場については、伊那市が活動を引き継ぎ、地域住民が協力して管理をしていく予定。 -
箕輪中部小 エコ活動に取組み7年
箕輪町の箕輪中部小学校では、7年前に環境省エネ委員会をつくりエコ活動を進めている。
同校の全校清掃の時間。雨水や雪溶け水を溜めた雨水タンクから水を出し、太陽熱を使って温めたお湯を混ぜ、ぬるま湯にして拭き掃除に使う。
7年前、1つのクラスで行われていた活動を、全校で行っていこうと環境省エネ委員会を設置した。
水道水の利用を減らすために雨水を利用したり、節電のため電気をこまめに消すなどの活動をしている。
今年は、伊那テクノバレー地域センター・リサイクル研究会が1月に開いたKIDS自然エネルギー活用コンテストに初めて参加した。
コンテストでは7年間継続してきた活動について発表し、「楽しく継続7年賞」を受賞した。
箕輪中部小では、活動がマンネリ化しないよう新たな企画を考え、環境に対する取り組みを続けていきたいとしている。 -
絵画と木彫二人展
辰野町の小澤晃一さんと、伊那市の饗場敦さんによる「絵画と木彫二人展」が、ベルシャイン伊那店で開かれている。
会場には小澤さんの絵画と饗場さんの彫刻、合わせて100点が並んでいる。
30年前から絵を描いている小澤さんと、趣味で25年前に木彫を始めたという饗場さんは、同じ職場で働いていた元同僚。小澤さんが話しをもちかけ、今回初めて二人展を開いた。
小澤さんと饗場さんは「2人一緒に展示ができることはとても幸せなこと。お互いの作品に刺激を受けながら作品づくりを続けていきたい」と話していた。
「絵画と木彫二人展」は9日まで。 -
伊那東小学校5年生がICT見学
情報について学習している伊那市の伊那東小学校の5年生は5日、伊那ケーブルテレビジョンを訪れアナウンス体験などをした。
5日は伊那東小学校の5年柳(やなぎ)組の児童33人が伊那ケーブルテレビを訪れた。
5年生は社会科の授業の中で情報について学習している。
放送局ではどのように番組を制作しているのかなどを学習しようと見学に訪れた。
児童達は、編集機器を扱ったり、番組がどのように作られているか社員から話を聞いた。
このうちアナウンス体験では児童達が、スタジオでカメラに向かってニュース原稿を読んだ。
児童達は、カメラは何台あるのか?ニュースの話題はどうやって集めているのか?などの質問を社員にしていた。
伊那東小学校では、見学した事をクラスで話し合いまとめる予定。 -
平成22年度公立高校前期選抜志願者数
県教育委員会は4日、平成22年度の公立高校入学試験の志願者数を発表した。
伊那北高校普通科の倍率は2.00倍。
辰野高校普通科は64人の募集に対して75人が志願。倍率は1.17倍。商業科は20人の募集に対して27人。倍率は1.35倍。
上伊那農業高校は各科20人の募集で、生産環境科は39人で1.95倍。園芸科学科は40人で2.00倍。生物工学科は51人で2.55倍。緑地工学科は41人で2.05倍。
高遠高校は普通科48人の募集に対して90人が志願。倍率は1.88倍。
伊那北高校は、普通科36人に対して72人が志願。倍率は2.00倍。
理数科は36人に対して52人が志願。倍率は1.44倍。
伊那弥生ヶ丘高校は、普通科84人に対して142人が志願。倍率は1.69倍。
赤穂高校は普通科48人に対して65人が志願。倍率は1.35倍。
商業科は40人に対して64人が志願。倍率は1.60倍。
駒ヶ根工業高校は、3つの学科一括で、60人の募集に対して、80人が志願。倍率は1.33倍。
多部制の箕輪進修高校は各部20人の募集で、普通I部は33人で1.65倍。
普通II部は29人で1.45倍。
普通III部は11人で0.55倍。
工業I部は18人で0.90倍。
公立高校前期選抜試験は2月9日火曜日、合格発表は2月17日水曜日に行われる。 -
150歳記念二人展
伊那市西箕輪上戸の小林武さんと弘子さん夫妻による150歳記念二人展が、伊那市羽広のみはらしの湯で開かれている。
二人展は小林武さんと弘子さんの年齢が合わせて150歳の区切りとなることを記念して開かれている。
武さんは77歳で展示しているのは水墨画、弘子さんは73歳で和紙人形を趣味としている。
武さんは風景や花などを描いた水墨画約20点を展示している。
40歳を過ぎたころから公民館活動で水墨画を始め、今でも月に1、2点は描いているという。
弘子さんは、立体的なものや平たいものなど約50点の和紙人形を出品している。
それぞれ作るものは違うが、長い間好きな作品づくりを続けてこられたのは、幸せなことだと話す。
この150歳記念二人展は2月末まで。 -
高遠高校の生徒が人形飾り制作
今月11日に伊那市高遠町で伝統のだるま市が開かれる。
これに合わせ毎年訪れる人たちを楽しませている人形飾りの準備が進められている。
伊那市商工会では今年はじめて、市内全域の企業や学校などに人形飾り出品の参加を呼びかけた。
高遠高校では、今回はじめて人形飾りを出品することを決めた。
美術部の2年生2人が中心となり放課後を利用して作業を進めている。
生徒達が制作している人形飾りは木製ロボット。
現在は、約1メートル50センチほどの骨組みが完成している。
これに、新聞紙や電気コードなどを巻きつけたりして完成させる計画で、生徒達は今までの人形飾りにないオリジナル作品に仕上げたいと意気込んでいる。
また、不要になったプリンターの部品やアンテナなども飾り付けるという。
生徒達は当日、何が出来上がるか楽しみにして欲しいと話している。
人形飾りが始まったのは1700年頃とされていて毎年、高遠町地区内の各地区で作られている。
今年は各地区内から8作品が出品され今月9日に審査が行われる。 -
伊那北理数科課題研究発表会
伊那北高校理数科の2年生は30日、1年間の研究成果を発表した。
課題研究発表会は、理数科の2年生が毎年行っている。
この日は、理科や数学の分野から関心のある課題を見つけ出し、1年間かけて研究してきた結果を発表した。
発表したのは8グループ40人で、テーマは新聞紙による強度実験や、小惑星の発見、炎色反応などだった。
このうち、手作りの小型ロケットの制作を通して物理の研究をしたグループは、まっすぐ飛ばすために試行錯誤を繰り返した結果、ロケットの「重心」と、空気の流れによる圧力が働く「圧力中心」の2つの点が、ロケットの軌道に深く関係していることが学習できたと発表した。
また、数学について研究したグループは、コンピューターが普及していなかったころ、大きな数字の掛け算や指数の計算が簡単にできる方法として作られた「対数」の歴史や活用方法について発表した。
生徒たちは、4月から放課後や夏休みなどを使って研究をしてきたということで、2年生担任の池上博教諭は、「テーマを見つけて研究方法を考え、検証するという科学的学習ができたと思う」と話していた。 -
信大農学部長に中村宗一郎教授
信州大学農学部の学部長選挙が29日行われ、新しい学部長に応用生命科学科の中村宗一郎教授が選ばれた。
唐澤豊学部長の体調不良による辞任に伴う学部長選挙が行われ、投票の結果、中村宗一郎副学部長が選ばれた。
中村教授は山口県出身の56歳で、鳥取県の鳥取大学を卒業後、山口県の宇部短期大学、島根県の島根大学で教授を歴任し、平成17年に信州大学農学部の教授に就いた。
主に食生活や食習慣に関する研究を行っている。
今後の信大農学部のあり方について中村教授は、「教育、研究、地域貢献を3本柱に大学づくりをしていきたい」と話した。
中村教授は2月1日付けで正式に信州大学農学部の学部長に就任する。任期は平成24年の3月31日まで。 -
もうすぐ小学1年生 園児が小学校で交流
今年4月に小学1年生になる保育園児や幼稚園児が29日、小学校でお兄さんやお姉さんたちと交流しながら給食を初体験した。
伊那市の伊那西小学校には、近くの伊那西部保育園などから10人の年長児が訪れた。
伊那西小では、小学校の雰囲気になれてもらおうと、新1年生になる園児を招いての交流会を毎年行なっている。
この日は、2年生の教室で簡単な工作を一緒にした。
小学生たちは、保育園児にやさしく話しかけながら、工作を手伝っていた。
工作が終わると、調理室に手をつないで移動し、初めての給食を味わっていた。
伊那西小学校の入学式は4月5日に予定されている。 -
高校生対象の就職面接会
この春卒業を迎える高校生を対象にした就職面接会が28日、県下で初めて伊那市のいなっせで開かれた。
就職面接会は、ハローワーク伊那と伊那職業安定協会が、県下で始めて開いたもの。
この日は、上伊那を中心に6校から15人が参加した。
ハローワーク伊那などが管内の400社ほどに呼びかけたところ、幅広い業種から、15社が集まった。
上伊那では、主力となる製造業で求人が多かったため、高校生の求人倍率も県下で高い水準を保っていた。
しかし、景気の低迷で、求人数が、前年の6割近くに落ち込んでいる。
高校生が就職せず進学に切り替えた事などから、去年12月末現在の就職内定率は89.3%と、前の年の同じ時期に比べて3.7%のマイナスまで持ち直してきている。
しかし、就職を希望していても現時点で、まだ就職が決まらない高校生を支援しようと今回の面接会は開かれた。
会場では制服やスーツ姿の高校生が、企業の人事担当者から、企業の概要などの説明を受けていた。
ハローワーク伊那では、面接会などを通して、就職を希望する全ての高校生の内定につなげたいと話している。 -
邦楽バンド「ソーラボ」ライブ
和楽器と洋楽器が融合した邦楽バンド「ソーラボ」のライブが23日夜、伊那市のいなっせで行われた。
結成10周年を迎えた「ソーラボ」のライブでは、アンコールも含め14曲が演奏された。
ソーラボのメンバーは、尺八、箏、十七絃の和楽器とギター、パーカッションの洋楽器の演奏者5人。
ビート感あふれるオリジナル曲から古典の邦楽、ジャズなど幅広いジャンルの音楽を演奏し、観客を楽しませていた。 -
県下有数のどんど焼き「せいの神」 羽広獅子舞と共演
県下有数の大きなどんど焼き「せいの神」が24日、伊那市羽広の農業公園みはらしファームで行われた。
みはらしファーム入り口付近の牧草畑には、25メートルのどんど焼きが用意された。
このどんど焼きには、みはらしファームを飾った2010本の〆の子やメッセージ、羽広区民や、市内の希望者が持ち寄ったしめ飾りなどが積み上げられ、羽広区民ら6人の代表が点火すると、勢いよく燃えた。
今年は、みはらしファームオープン10周年を記念して、地区に400年以上続く伝統の羽広の獅子舞も披露された。
訪れた人たちは、燃え盛るどんど焼きと、獅子舞の共演を楽しんでいた。
せいの神は、羽広区に伝わる伝統行事で、みはらしファームが出来てから、区と共催で行われている。
せいの神は、歳の神様がなまったものとされていて、みはらしファームでは、このどんど焼きを昔ながらの「せいの神」という呼び方で、伝統行事を伝えている。
市内から訪れた家族は、「すごい迫力でびっくりしました。おきで繭玉を焼いて食べて、1年健康に過ごしたい」と話していた。 -
高遠高校芸術コース発表会
伊那市の高遠高校の芸術コースを選択している生徒達の発表会が24日、信州高遠美術館で開かれた。
高遠高校では、毎年この時期に芸術コースの発表会を開いている。
発表会では、音楽専攻の生徒たちが、声楽やピアノなど30曲を披露したほか、学年ごとに琴を演奏した。
この発表会は卒業発表を兼ねていて、音楽専攻はそれぞれに取り組んできた課題曲を披露、美術専攻・書道専攻の生徒達は卒業制作の作品を展示している。
作品の横には、3年間の取り組みに対する感想も添えられていた。
音楽専攻3年の山岸寿紀君は、「最後の発表なので、昨日から緊張していました。音楽専攻に入って、いろんな経験をすることができて本当に良かった」と話していた。 -
南部小児童が信州大学留学生と交流
南箕輪村の南部小学校の児童は、27日、信州大学農学部の留学生と、ゲームなどを通して交流した。
27日は、信大農学部に留学している、中国、インドネシア、バングラディシュからの留学生6人が南部小学校を訪れた。
留学生は、それぞれ自己紹介をした後、児童会が企画したゲーム「手つなぎ鬼」をして、児童と交流した。
留学生と子供達は、手をつなぎ鬼につかまらないよう一生懸命に逃げていた。
南部小学校では、信大農学部が近くにある事から、様々な国の文化を知り世界に目を向けるきっかけにしようと、昨年度から留学生との交流を始め今回が2回目。
その後クラスごとに交流し、子ども達が現地の言葉を学んだ。
南部小学校では、小学校での英語授業の本格導入に向け、今年度から5、6年生を対象に、外国語に触れる機会を授業に取り入れています。
日岐(ひき)博校長は、「少しでも国際理解につなげていきたい」と話していた。 -
上伊那教育会 研究発表会
郷土の自然や風俗などについての研究結果を発表する、上伊那教育会研究発表会が23日、いなっせで開かれた。
会場には上伊那地域の教職員など約100人が訪れた。
上伊那教育会では、地域の変化を広域的に調査し、記録していこうと31年前から専門委員会を設置して分野ごとに調査を行っている。
23日は自然の部と人文の部に分かれて、各分野の委員がそれぞれの研究結果を発表した。
昔見られた鳥がなぜ現在見られなくなったかを調べた野鳥班は「農薬の空中散布や温暖化により地域からいなくなった」と発表した。
美術班は、伊那市出身の彫刻家、中村喜平(きへい)についての研究結果を発表した。
やさしい作風の作品が多いことに着目し、「作家スタート時は貧しく、家族をモデルにすることが多かったのが要因ではないか」とした。
ある参加者は「教育指導者として研究意欲を忘れずに、勉強する気持ちを持ち続けたい」と話していた。 -
箕輪町で下駄スケート体験会
昭和30年代まで使われていたという、下駄スケートの体験会が23日、箕輪町の上古田スケート場であった。
会場には普段郷土博物館に所蔵されている下駄スケートが用意された。
65年間毎年下駄スケートで滑っているという丸山平治さんが、参加者に履き方などを教えていた。
下駄スケートに挑戦した人たちは、下駄の冷たさや痛さ、不安定さに悪戦苦闘していた。
小学6年生の時以来、50年ぶりに下駄スケートを履いたという坂牧勉さんは、久しぶりの感覚を楽しんでいた。
指導にあたった丸山さんは「今は立派なスケート靴があるが、下駄スケートには独特の良さがある。多くの人に体験してもらいたい」と話していた。
箕輪町郷土博物館では、希望があればいつでも下駄スケートを貸し出す。 -
高校生対象の料理教室
高校生を対象にした料理教室が、23日、伊那市の伊那公民館であった。
伊那市食育推進会議は、「健康的な生活を送る為には、どんな食事が必要なのか」を考えてもらおうと初めて料理教室を企画した。
高校生たちは、「鮭の香味ソース グラッセ添え」、「タラコとマヨネーズをあえたサラダ」、「具だくさんの味噌汁」の3品を作った。
生徒達は、野菜の切り方や料理の手順等のアドバイスを受けながら調理を進めていた。
今回料理教室に参加したのは、野球部のマネージャーや、将来、栄養士を目指す2年生、4月から短大に進学し一人暮らしを始める3年生など様々。
管理栄養士の北原和恵さんは、「一人暮らしをすると、コンビニのお弁当を買う機会も多くなると思うが、サラダや総菜などを一品加える事で、バランスのとれた食事になる」とアドバイスしていた。
料理を作り終えると、参加した生徒達は、早速、出来たての料理を味わっていた。 -
伊那北高の植木さんが高校生英語ディベート世界大会出場
2月にカタールで開かれる、高校生英語ディベートの世界大会に出場する、伊那北高校英語部の植木美渚さんが22日、唐木一直村長に出場の報告をした。
世界大会に出場するのは4人で、そのうち南箕輪村在住の植木さんと、伊那北高校の留学生で同じチームのデンマーク人、ディッテ・マリア・ミケルスンさんが村役場を訪れた。
伊那北高校英語部は、先月埼玉県で開かれた全国大会で優勝し、世界大会への出場を決めている。
大会では、4人1チームで与えられたテーマについて肯定側と否定側に分かれて英語で議論する。
植木さんは「大会に向けて緊張と不安がかなりあるが、世界のいろんな人と知り合える素晴らしい機会。とても楽しみ」と話していた。
現在、世界大会に向け与えられた課題を研究したり即興のディベートの練習などをしているという。
英語ディベート世界大会は、2月8日から中東のカタールで開かれ、世界59カ国が出場する予定。 -
高校入試後期選抜追試験実施なし
高校入試の新型インフルエンザ対応について、長野県教育委員会は21日開いた1月定例会で、後期選抜の追試験は実施しないことを決めた。
追試験を実施しない理由として、中学3年生全員分のワクチンが確保できたこと、新型インフルエンザの患者数が減少傾向にあることなどを挙げている。
新型インフルエンザにかかっている受験生については、別室を用意して当日試験が受けられるようにするという。
また受験会場には、消毒用アルコールや予備のマスクを用意し、試験当日に発熱や咳の症状がある受験生にはマスクの着用を指導するという。 -
西箕輪中 人権宣言採択
いじめや差別のない学校めざす伊那市の西箕輪中学校で21日、いじめや差別のない学校をめざす人権宣言が採択された。
この日、臨時生徒総会が開かれ、人権宣言について話し合われた。
同校では昨年度から、生徒会が中心となり、いじめ根絶にむけた活動を始めた。
活動を引き継いだ本年度の生徒会が、いじめに関するアンケート調査を行ったところ、生徒の4分の1が、学校にいじめはあると感じていることが分かった。
学校からいじめをなくすためにどうすれば良いかを生徒が話し合い、人権宣言を作ることになった。
この日は、生徒会から出された人権宣言の案を基に、各クラスが話し合った内容が報告された。
また、会場からも意見が出されていた。
人権宣言は▽個性を認め、いじめや差別を絶対に許さない▽どんな時でも、助け合い、支え合い、励まし合う友達をつくる竏窒ネど5カ条で作られている。
生徒会会則により、3分の2以上の生徒の賛同が得られたため、西箕輪中学校の人権宣言が採択された。
同校で人権宣言が採択されたのは、学校創立63年の歴史の中で初めて。
中心になって進めてきた前生徒会長の濱田啓介君は、「長い時間をかけて作ってきた宣言が採択できてよかった。全校のみんなが、仲良く楽しく学校生活を送れるようにしたい」と話していた。
また、いじめにより長男を亡くした前島章良さんが講演した。
13年前、須坂の中学校に通っていた前島さんの長男の優作君がいじめに遭い、遺書を残して自殺した。
前島さんは、悲惨な事件を繰り返さないために、いじめや暴力問題の解決に向けて活動している。
前島さんは、自身の経験から「絶対にいじめをしてはいけない」と生徒達に呼びかけていた。 -
南信地区の高卒就職内定率86.3%
県教育委員会は21日、今年3月の公立高校卒業予定者の就職内定状況を発表した。
南信地区の内定率は86・3%。
この日発表の就職内定状況によると、南信地区の男子は、 就職希望者数が531人で内定者は474人、内定率は89・3%で前年同期比で1・6ポイントの減となっている。
また女子は就職希望者数が
313人で内定者は254人、内定率は81.2%で10・1ポイントの減。
男女合計の内定率は86.3%で4.7ポイントの減。
県全体では内定率が81.5%で3.6ポイントの減。
厳しい就職内定率を受け今後県教委では、全ての県立高校に就職支援の相談窓口を整える方針。 -
AFS留学生お別れ会
南信地区の高校に留学していた外国人高校生のお別れ会が17日、伊那市のいなっせで開かれた。
今年2月に帰国する留学生6人と、その友人などが集まり、お別れパーティーが開かれた。
6人の留学生は、高校生の留学を支援している民間団体AFSの制度で、昨年3月から南信地区の高校で学んできた。
上伊那では、デンマーク出身のディッテ・ミケルスンさんが伊那北高校へ、ドイツ出身のジュリア・バンバッハさんが伊那弥生ケ丘高校へ留学し、地元の高校生と一緒に学校生活を送ってきた。
また、2月カタールで開かれる高校生の英語ディベート世界大会に出場する伊那北高校英語クラブの激励会も行われ、出場メンバーに拍手が送られていた。 -
高遠町引持で悪魔払いの獅子舞
伊那市高遠町の引持区で17日夜、獅子とひょっとこが舞う悪魔払いの獅子舞が行われた。
地区の若手でつくる保存会のメンバーが、集まった区民の前で舞を披露した。
引持区では小正月に合わせて、毎年この獅子舞が舞われてきた。
昔は各家庭を回っていたが、生活改善センターができた20年前から、この場所で舞うようになった。
獅子がひょっとこの体についたノミを食べるユニークな仕草もあり、これは、引持区だけのものだという。
中には、獅子を見て泣きだす子どももいた。
引持区の平岩健登常会長は、「少子高齢化の中、保存していくのは大変だが、若手が頑張ってくれている」と話していた。 -
高遠高生が聴覚障害者と手話体験
伊那市の高遠高校福祉コースの1年生は18日、聴覚障害者を招いて体験授業をした。
福祉コースでは、福祉に対する幅を広げようと、高齢者介護に関する勉強のほか、手話の授業も行っている。
この日は、聴覚障害のある2人が講師に招かれた。
伊那市在住で難聴者の佐藤隆さんは、「手話をする時は、手の動きと同じくらい顔の表情が大切。表情があることで、気持が伝わりやすくなる」と話していた。
また、伊那市在住で、生まれながら耳が聞こえない城取定幸さんは、「昔は、町中で手話をしているだけで冷たい目で見られた。手話をする時は人に見られないようにした」と、差別され苦労した体験談を紹介した。
授業では、生徒達が手話を交え自己紹介したり、講師が手話に関するクイズを生徒達に出題していた。
授業の最後に城取さんは、「手話を覚えるのは大変だと思うが、一つでも多く覚えて下さい」と生徒達に呼びかけていた。 -
校内の天然リンクでスケート楽しむ
伊那市の西春近北小学校では、学校の敷地内の天然リンクでスケートを楽しんでいる。
19日は、1年生のスケート授業が行われた。
この天然リンクは、校舎北側の一日中、日が当たらない敷地に毎年作られている。
主に、1年生と2年生の児童が授業の中で利用している。
スケートの授業は12日から始まり、1年生は今シーズン3回目で、ほとんどの児童がスケート初心者。
児童達は、友達同士で競争したりして氷の感触を楽しんでいた。
ある児童は、「たくさん練習をして上手に滑れるようになりたい」と目標を話していた。
スケートの授業は来月下旬まで行われるという。 -
羽広の獅子舞 仲仙寺で披露
伊那市西箕輪の羽広区で17日、400年近い歴史を持つ「羽広の獅子舞」が行われた。
午前7時から、地区の住民でつくる保存会のメンバーが、仲仙寺で舞を披露した。
羽広の獅子舞は、約400年の歴史を持つ羽広区の小正月の伝統行事。
口を閉じた雄獅子と口を開いた雌獅子が舞い合わせるのが特徴で、2頭が一緒に舞うのは全国的にも珍しいと言われている。
舞には、悪魔を打ち払う「剣の舞」、五穀豊穣を願う「豊穣の舞」、子孫繁栄を祈る「子宝の舞」など5つがあり、二頭の獅子が息を合わせながら順々に舞っていた。
保存会の白鳥秀明会長は、「若い世代に伝え、この伝統を受け継いでいきたい」と話していた。
舞合わせの後、雄獅子、雌獅子に分かれ、区内の各家庭を回った。 -
信州農村歌舞伎祭
南信地区の歌舞伎保存会などが一堂に集まる信州農村歌舞伎祭が17日、伊那市の県伊那文化会館で開かれた。
伊那谷や木曽地域に古くから伝わる農村歌舞伎を地域に伝え、出演団体の交流の場にしようと県伊那文化会館が開いたもので、今年で4年目。
歌舞伎祭には下伊那郡下條村のこども歌舞伎教室、木曽郡南木曽町の田立歌舞伎保存会、地元からは伊那市長谷の中尾歌舞伎保存会が出演した。
このうち中尾歌舞伎保存会は、「一の谷嫩軍記 熊谷陣屋の段」を上演した。
主人公の熊谷直実は、主君源義経から、「平敦盛の首をとれ」と命ぜられる。
しかし直実は、敦盛の母に恩があることなどから、それが出来ず、代わりに息子の首を義経に差し出すという物語。
会場に訪れた人たちは、おひねりを投げたり、役者が登場すると大きな拍手を送って伝統芸能を楽しんでいた。