-
信大ヤマブドウが農商工事業採択
ヤマブドウの生産・加工などを通じて、農商工連携を担う人材を育成しようという信州大学農学部の事業が、農商工連携等人材育成事業に採択された。
農商工連携等人材育成事業は、全国中小企業団体中央会が本年度から実施しているもので、農林業と商工業の両方の経営に必要な知識を学ぶ事業を支援し、農商工連携の核となる人材を育てることを目的としている。
今回採択された農学部の事業は、現在特産品化を目指して伊那市とともに研究を進めているヤマブドウが核となっていて、これまで取り組んできた研究の成果を検証する狙いもある。
事業では、ヤマブドウに関心のある農家などを募り、10月からおよそ2カ月間、研修を行う。
講義と実習を交えながら、ヤマブドウの栽培からワインの醸造などを実際に体験する。
また、市場でどんなニーズがあるかを検証するため、東京のリサーチ会社に委託して、マーケティング調査も行う。
受講者の募集はすでに始まっていて定員は50人、受講料は無料。
講義、実習とも、すべて受講する必要はなく、受けたい講義のみ受講することができる。募集締め切りは今月25日まで。
詳しくは信州大学農学部へ。 -
上伊那教育財政懇談会
上伊那の教育関係者が県への要望事項について話し合う、上伊那教育財政懇談会が31日、伊那市で開かれた。
会場には、上伊那8市町村の教育委員会や学校長、PTAなどおよそ80人が集まり、地元の県議会議員と上伊那の教育課題について協議した。
懇談会では中学校教諭から「高校の募集定員が少なく、上伊那から他地域の流出する中学生が多くなっている。定員をふやすとともに生徒の実態とニーズにあった魅力ある高校づくりをお願いしたい」と要望が出された。
平成16年度からの通学区の見直しにともない、ここ数年上伊那からは毎年100人余りの中学生が近隣地域の高校へ通っている。
今回協議された内容は、県議の意見を参考に再検討したのち、9月下旬に県の教育委員会などに要望する予定。 -
手良地区に「人材バンク」設立
地域で活躍する個人や団体を、学校教育や、社会教育に役立てる「人材バンク」の取り組みが、伊那市の公民館単位では初めて、手良地区で始まった。
2日夜は、手良公民館で、「人材バンク」の立ち上げ会が開かれた。
地域に住む優れた知識や技能を持つ団体や個人を学校教育などに活用していくこの制度の立ち上げを、手良公民館では、3年ほど前から検討してきた。
公民館が地区に呼びかけたところ、食育・料理・農業・芸術・趣味など29の分野から13団体32個人が登録した。
人材バンクは、学校の授業や総合学習で、また公民館のクラブ活動などで、学校や住民から講師の派遣依頼があった際、公民館が仲介し人材を派遣するもの。
登録された人材は、基本的にはボランティアで、学校教育などを支援する。
手良公民館では、地区の保育園や、小学校、高齢者学級などでの人材バンクの利用を見込んでいて、この制度により、地域の教育力を高めていきたいとしている。 -
若年者ものづくり競技大会
伊那技専の倉田裕子さん敢闘賞8月に神奈川県で開かれた職業学校の全国大会「若年者ものづくり競技大会」で、伊那技術専門校の倉田裕子さんが敢闘賞を受賞した。
伊那技術専門校で1日、授賞式が行われ、ソフトウェア設計科2年の倉田裕子さんに表彰状が贈られた。
倉田さんは情報技術部門に出場し、14人の中で全国3位に次ぐ敢闘賞を受賞した。
ものづくり競技大会は、若い世代の技術の向上などを目的に毎年開かれていて、伊那技専は今回初めて出場した。
倉田さんが出場した情報技術部門では、データベースなど、時間内にどれだけ完成度の高い処理ができるかを競った。
倉田さんは受賞を喜び、「伊那技術専門校で学んだことが実際に役立つことがわかってうれしかった」と話していた。 -
伊那市小中学校耐震化率公表
伊那市は2日、小中学校の耐震診断の結果と耐震化計画を公表した。
それによると震度6強の地震により倒壊の危険性が高いとされる建物は、7校9棟あることがわかった。
現在伊那市の小中学校には合わせて104棟の建物がある。
耐震診断の結果によると、国の耐震指標で震度6強の地震で倒壊の危険性があるとされる値が0.7未満の建物は2日現在の公表で64棟ある。
耐震化率は38.5%で県内19市のうち最も低い数字となっている。
また危険性が高いとされる値0.3未満の建物は、伊那小学校の中校舎と廊下、富県小の体育館、美篶小の管理教室棟、西春近北小の管理教室棟、伊那東小の体育館と玄関、東部中学校の管理教室棟、春富中学校の管理教室、特別教室で7校9棟ある。
伊那市では9月の補正予算に、約5億4千万円を計上し、順次耐震化工事を進めていく計画だ。
耐震化計画は緊急性のある小中学校合わせて13校34棟について平成22年度末までに耐震化工事を完了させ、耐震化率71.2%を目指す。
また東部中学校については、平成24年度までに現地での建て替えを計画している。 -
邦楽子どもの集い
伊那三曲協会が主催する第10回邦楽子どものつどいが30日、いなっせで開かれ、箏などの音色がホールに響いた。
上伊那各地の教室で学ぶ子どもたちの発表と研さんの場にしようと毎年開かれていて、今年で10回目を迎えた。
保育園児から高校生までの25人が、箏や三絃、十七絃の演奏を披露した。
保育園児は童謡を、中学生や高校生はより高度な楽曲を弾いた。
「さくら」は15人の合奏で、重厚な音色が響いていた。
伊那三曲協会の伊藤伶鵬さんは、「幼いころから日本の伝統楽器に触れることは幸せ。今後も集いを続け、伝統を継承していきたい」と話していた。 -
井月顕彰会が初の講演会
伊那に足跡を残した漂泊の俳人井上井月の業績を文化遺産として顕彰する井上井月顕彰会は、29日いなっせで初めての講演会を開いた。
井上井月顕彰会は、一般社団法人として、去年12月1日に設立された。
漂泊の俳人井上井月や門下の俳人たち、また、井月を支えた人たちの業績を文化遺産として顕彰することを目的としている。
今回が初めての講演会で、井上井月と近世文学の流れの演題で、清泉女学院大学で近世文学・俳諧史を教える玉城 司教授が講演した。
玉城さんは、立派な井月像とみすぼらしい井月像を切り口にして、井月には、2つの面があったと説明した。
明治時代に政府からゆるされた教育者として、また一方で、そうした生き方を否定し、漂泊の俳人として行脚する生き方。
玉城さんは、「井月は、いつも両者のはざまで葛藤し続けたのではないか」と分析していた。
会場には、井月の映画化に意欲をみせる俳優の小椋一郎さんをはじめ多くの井月ファンがつめかけ、講師の話に耳をかたむけていた。 -
高遠高校文化祭「兜陵祭」
伊那市の高遠高校の文化祭「兜(とう)陵(りょう)祭」が29日から一般公開となり、会場では様々なイベントが行われいる。
今年49回目を迎えた兜陵祭は「もう日常じゃものたりない」をテーマにクラス・部活がそれぞれ販売や展示を行っている。
このうち体育館では、合唱部や吹奏楽部が日ごろの練習の成果を披露した。
ここでは高遠高校と交流のある群馬県高崎市の創造学園大学の学生が友情出演し、バリトン独唱やフルートの演奏を披露し会場を盛り上げていた。
また図書室では福祉コースの生徒がうちわの表裏を使った紙芝居「うちわシアター」を上演していた。
高遠高校の文化祭「兜陵祭」は30日まで一般公開されていて、30日は午前11時から午後2時30分までとなっている。 -
美篶小5年1組ドラム缶風呂楽しむ
伊那市の美篶小学校の5年生が学校でキャンプをし、27日夜はドラム缶風呂を楽しんだ。
美篶小学校5年1組の児童は、エコについて学習する中で、自然に触れ合う活動を行ってきた。
子どもたちからキャンプをしたいとの声が挙がり、半年の学習のまとめとして、27日から28日にかけて、学校の中庭でキャンプをした。
キャンプのメインイベントの一つが、ドラム缶風呂。
ドラム缶を磨いて、準備を進めてきた。
男湯と女湯の2つのドラム缶が用意された。
夜、夕食を終えた子供達は、順番にお風呂に入っていた。
子どもたちは、森の中での宝探しや、保護者がお化け役をつとめる肝試しを楽しみ、テントで一泊して、28日も学校に通っているという。 -
高遠北小で水泳参観
夏の水泳の練習の成果を発表する水泳参観が、伊那市の高遠北学校で開かれた。
水泳参観は、水泳の授業や夏休みに取り組んできた成果を保護者に見てもらおうと開かれた。
この日は、全児童66人が、泳ぎを披露した。
このうち、3・4年生は、自分の泳げる距離でタイムを競いあった。
3年生は、今年初めて大きなプールに挑戦したが、全員が25メートル泳げるようになったという。
4年生の半数以上は、50メートルに挑戦した。
懸命に泳ぐ子どもたちに、保護者からは拍手が送られていた。
高遠北小学校では、この日の水泳参観をもって、プールの授業は終了となる。
9月12日に、運動会が予定されていて、これからは運動会一色になる。 -
学校花檀コンクール 長谷中が中央審査へ
学校花壇の出来ばえを評価する学校花壇コンクールの地方審査で、中央審査推薦校の一つに長谷中学校が選ばれた。
長谷中学校の花壇は、造園委員会の生徒が管理している。
テーマは「開華」で、サルビアやマリーゴールドなどで、大きな花が咲いている様子を表現している。
審査では、花壇を立体的に見せる美しさなどが評価された。
コンクールは、学校環境の美化と情操教育に役立てていこうと、毎年春と秋の2回行われている。
伊那ケーブルテレビエリア内ではほかに、奨励賞に高遠小学校と高遠中学校、上伊那園芸振興協議会長賞に西春近南小学校と東春近小学校が選ばれた。
中央審査は来月7日から行われる予定。 -
千葉の小学生 長谷に農山村留学
千葉の小学生が夏休みを利用して農山村の暮らしを体験する農山村留学が21日から4泊5日の日程でスタートした。
伊那市長谷地区の受け入れは、9年目になり、この農山村留学事業のモデル地区に指定されている。
今年も千葉市の2つの小学校から164人が訪れた。
一行は、昼過ぎに長谷に到着し、入野谷体育館で入村式が行なわれた。
千葉の子どもたちは、「長野の人の温かさに触れたい」「ごはんも楽しみだけれど、農作業体験を一番楽しみにしている」などと話していた。
児童を代表して、6年生の山越優美(やまこしゆみ)さんは、「千葉では経験できない体験をたくさんして帰りたい」とあいさつした。
伊那市の北原明教育長は、「長谷の自然と人々の気持ちに触れ心を豊かに耕して欲しい」と歓迎のあいさつをした。
千葉の子どもたちは、長谷地域の18軒に分かれてホームステイして、秋葉街道を歩いたり、川遊びをしたりして過ごす。
24日には、長谷小学校の児童と交流し、25日に帰る予定になっている。 -
釈迦内柩唄 10月に伊那で公演
人の死を通して、命の尊厳や人々の絆を描いた映画「おくりびと」。
もうひとつの「おくりびと」ともいわれている舞台「釈迦内(しゃかない)柩(ひつぎ)唄(うた)」が、10月に伊那市で公演される。
21日は公演に向け、実行委員会の初会合が開かれ、主人公の「ふじ子」を演じる有馬理恵さんが、舞台の一部を一人劇で演じて見せた。
釈迦内柩唄は、東京の劇団「希望舞台」が公演1000回達成を目指して全国各地で公演している。
ストーリーは、秋田県の火葬場の末っ子として生まれた主人公のふじ子は、戦争に行ったきり帰って来ない兄や、家業を嫌って家を出て行った姉たちに変わり家業を継ぐ。
その仕事から、ふじ子は周囲から忌み嫌われながらも、人の魂を最後に送り届ける仕事を通して、家族との絆や命の尊厳、ひとの生死とは何かなどを感じていくというもの。
公演は10月15(木)の午後3時からと午後7時からの2回、行われる予定。
会場は伊那市のいなっせで、チケットは1枚3千円となっている。
詳しくはグリーンファーム(TEL74竏・351) -
和紙ちぎり絵二千絵会の展示
和紙ちぎり絵 二千絵会による作品展が、伊那市西町の旧井澤家住宅で開かれている。
二千絵会は、シニア大学でちぎり絵を学んだOBで作るちぎり絵教室で29人の会員が活動している。
それぞれがお気に入りを持ち寄り、36点が展示されている。
二千絵会が、旧井澤家住宅で展示を開くのは、3年ぶり2回目。
60代から90代までの会員が、月に1回集まってちぎり絵を学んでいる。
細かいところまで、和紙をちぎり、薄く剥いで作るのが魅力ということで、訪れた人の中には、水彩画と間違える人もいるという。
この展示は、24日(月)まで、旧井澤家住宅で開かれる。 -
長谷小学校 2学期スタート
夏休みも終わり、伊那市の長谷小学校などで18日、2学期の始業式が行われた。
長谷小学校では、日焼けした69人の児童が体育館に集まり始業式が行われた。
式の中で片桐校長は、「2学期は各自、目標をもってがんばりましょう」と児童たちに呼びかけた。
また、代表の児童が「かけっこで1番になりたい」などと2学期の目標を発表した。
教室に戻った子供達は休み中の課題や工作を提出していた。
18日は、伊那市で10校、箕輪町の3校で始業式が行われた。
19日は南箕輪村の2つの小学校で始業式が行われる。 -
上農高校伝統の盆花市
南箕輪村の上伊那農業高校伝統の盆花市が12日、伊那市内2カ所で開かれた。
一束500円で良質の花が販売されるということで、いなっせ多目的広場に続く通路には販売開始前から100人以上が列を作った。
盆花市は、花の生産・販売の実習として、また地域との交流の場として50年以上前から開かれている。
花束にはアスターや菊など6種類8本の花が使われている。
天候の影響などもなく出来は例年に比べて良いということで、訪れた人達が色鮮やかな花束を次々に買っていった。
販売開始から30分後の10時にはいなっせ、伊那北駅の2カ所で用意した500束が完売となった。 -
ブラッククレヨンCD全国発売
伊那市の兄妹グループ「ブラッククレヨン」のCD「アンサー」が12日、全国発売された。
ブラッククレヨンは兄のHirokiさんと妹のMiwaさんの2人組で、今回2人が所属するレコード会社から全国一斉にCDが発売された。
2人はCD発売に合わせ伊那市の楽器店などを回り、ポスターを配るなどPR活動を行っている。
ブラッククレヨンは2年前に結成。兄のHirokiさんは働きながら、また妹のMiwaさんは高校3年生で学校に通いながら音楽活動を続けている。
メジャーデビューという夢を果たした2人は今後、さらなる飛躍を誓う。
ブラッククレヨンは13日午後3時と午後5時の2回、伊那市日影のツタヤ伊那店でミニコンサートを開く。「地元の人たちにライブの迫力を感じてもらいたい」と話している。 -
上農生が盆花準備
上伊那各地でお盆に向けた準備が始まっている。
このうち南箕輪村の上伊那農業高校では、12日の恒例花市のため、生徒達が花の刈り取りや選別、花束づくりなど準備に汗を流した。
お盆恒例となった上農の花市は、生徒達が育てた良質な花が手頃な価格で販売されている。
花の栽培は、上農の農林委員会のメンバーを中心に苗の定植や水やり、草とりなど生徒全員が関わっている。
天候の影響も少なく今年の花は例年より出来が良いという。
今年の花束は、アスターや菊、オミナエシなど6種類8本を集めたもので、一束500円で販売する。
上農高校の花市は12日午前9時30分から伊那市のJR伊那北駅といなっせで開かれる。 -
常田さん小さな芽卒業コンサート
伊那市出身の常田俊太郎さんのバイオリンコンサートが9日、伊那市のいなっせで開かれた。
9日は、およそ300人の観客が集まり、常田さんはヴァイオリン・ソナタなど4曲を披露した。
常田さんは伊那北高校を卒業後、今年の4月から東京大学に進学している。
高校時代までは伊那でヴァイオリンの指導を受け、NPO法人クラシックワールドが地元の若い音楽家を育てようと開いている「小さな芽コンサート」にも毎年出演していた。
大学進学と同時に「小さな芽コンサート」を卒業した常田さんのために、クラシックワールドがコンサートを企画した。
アンコール演奏後は、その後もしばらく拍手が鳴りやまなかった。 -
戸台の化石学習会
アンモナイトなどの化石を採集、観察する「戸台の化石学習会」が、9日伊那市長谷戸台で行われた。
9日は、上伊那を中心に60人ほどの親子が参加した。
長谷地区の戸台では、1億2000万年前・中生代白亜紀の化石などを観察する事が出来る。
参加者は、かなづちを使って石を砕き、化石を探していた。
主催しているのは1986年に発足した戸台の化石保存会で、学習会は今回で69回目を数える。
子供達は、化石保存会のメンバーに石から出た模様が化石かどうかを確認していた。
子供達は、「化石がまだ見つかっていないので悔しい」「アンモナイトを発見したのでうれしい」などと話していた。
戸台の化石保存会副会長の北村建治さんは、「戸台の化石収集場は、貴重な資料の産地。地元の人達が関心を持って、理解を深めて欲しい」と話していた。
化石保存会では、戸台から産出される化石を乱掘などから防ぐため、採取しても持ち帰らない事をルールとしている。
これまでに採取した化石は、全て長谷公民館内にある資料室に保管していて、9日子供達が発見した化石も資料館で管理される。 -
赤木かん子さん講演 図書館司書の役割考える
伊那図書館で8日、児童文学評論家の赤木かん子さんによる講演会が開かれた。
講演会は、学校図書館と司書の役割について考えようと、県高等学校教職員組合上伊那支部司書部が開いた。
講演では赤木かん子さんが「調べる力は生きぬく力」という演題で話をした。
この中で赤木さんは、子どもには自分で、読みたい本を選ばせることが大切だとして「図書館司書は本を手わたしするのではなく、棚わたししなければならない」と話した。
また使う人の目線で、本の分類、配置などを考え、訪れた人が、簡単に読みたい本を探しだせるような棚づくりをするのが
司書の役割だと話した。
講演会を開いた司書部では、図書館司書は本の受け渡しだけではなく、子どもたちの調べる力を育てる役割を担っている。その仕事の大切さを地域や保護者に理解してもらいたいと話している。 -
お盆行事 振りまんど用の、まんど作り
上伊那地区のお盆の伝統行事「振りまんど」のまんどを作る作業が8日、南箕輪村の田畑神社で行われた。
田畑地区の6年生20人とその保護者が参加して、毎年指導をしている地区住民からまんど作りを教わった。
「振りまんど」は、13日に迎え火として、16日に送り火として行われている地域の伝統行事。
わらを束ねてひもで縛り、邪魔なわらをハサミで切り落としてまんどを作る。
子ども達はうまくまとまらないわらに悪戦苦闘しながらも、ひとつひとつ完成させていた。
毎年指導にあたっている加藤忠秋さんは「地区に伝わる大事な伝統行事。子ども達にも次の世代に伝えてほしい。」と話していた。 -
ザ・バンドフェスティバル
夏の恒例行事となったバンドフェスティバルが7日、いなっせで開かれた。
バンドフェスティバルは高校生を主体として毎年夏に開かれていて、今年で6回目となる。
今回は、出演は高校生だけという制限を外してバンドを募集したところ、一般の参加もあり高校生バンド4組と一般1組がステージ演奏を披露した。
客席の若者たちは総立ちとなり熱気あふれるステージを楽しんでいた。 -
天伯社の伝統行事「さんよりこより」
三峰川をはさんだ伊那市美篶と富県の天伯社に伝わる伝統行事、さんよりこよりが7日行われた。
「さんよりこより」は、580年ほど前の洪水で高遠町藤沢にあった天伯社が当時の桜井村に流され、その後対岸の川手村に流れついた事が縁で毎年8月7日に行われている。
7日は、地区内の氏子や小学生、保育園児らおよそ80人が川手天伯社に集まった。
この行事は鬼役の男性2人が太鼓をたたき、そのまわりを七夕飾りを持った子供たちが「さんよりこより」といいながら歩く。
3週回ったところで、竹で鬼をいっせいにたたき、これを3回繰り返すことで厄払いをする。
この後、氏子らが「御神体」を乗せた神輿をかつぎ、三峰川を挟んだ富県桜井の天伯社をめざす。
いつもなら神輿をかついで川を渡るが今年は、川が増水していたため御神体のみを運んだ。
神主が御神体を首に巻き付けその周りを氏子らが囲んで反対の岸を目指した。
約1時間かけて富県天伯社に到着し神事が行われた。
こ の後、富県の子供たちが「さんよりこより」をして地区住民の安全を願った。 -
西春南学童クラブが気球に挑戦
伊那市の西春近南小学校学童クラブに通う子どもたちは3日、手作りの気球飛ばしに挑戦した。
西春近南小学童クラブには約30人が通っている。
夏休みに入りクラブで過ごす時間が長くなることから、変化に富んだ毎日を送ってもらおうと、勉強のほか工作や遊びの時間を設けている。
気球は、縦が15メートル、横が20メートルで、農業用のマルチを張り合わせ、3日間かけて作った。
扇風機を使い気球に空気を送り込むと、黒いシートが膨み始めたが、張り合わせた部分が弱く数カ所が裂けてしまうハプニングが発生した。
子どもたちが一生懸命手で押さえたが、裂け目は広がってしまい、最後はドーム状になった内部が子どもたちの遊び場となっていた。
この日は、3回気球飛ばしに挑戦し、そのうち1回は校舎の2階部分まで舞い上がったという。 -
南部小学童クラブで命の出前講座
南箕輪村南部小学校の学童クラブで5日、命について学ぶ「命の出前講座」が開かれた。
学童クラブを利用する児童40人とその保護者が集まり、村内で助産院を開設している助産師萩元聡子さんらから話を聞いた。
萩元さんらは、出産の現場の話を通して、子どもたちに命の大切さや尊さを伝える出前講座を開いている。
南部小の学童クラブでの出前講座は今回が初めてで、実際に妊娠中の女性に協力してもらい、お腹の中の赤ちゃんの心音を子どもたちに聞かせた。
萩元さんは、赤ちゃんはお腹の中にいるときから必死で生きようとしていることを話し、「みんなはもともと生きようとする力を持って生まれてきた。自分を褒めて、大きくなってほしい。自分を大切にしてほしい」と子どもたちに語りかけていた。 -
中高生が伊那警察署で職場体験
将来の職業について考えようと、中学生と高校生が4日、伊那警察署で職場体験を行った。
職場体験をしたのは、伊那市の春富中学校2年の高畑康平君と伊那弥生ヶ丘高校1年の西藤奏子さん。
2人は警察の制服に身を包み、警察の仕事について理解を深めた。
このうち伊那市駅前交番では、駅の駐輪場で、鍵をかけていない自転車や防犯登録していない自転車に注意を呼びかけるカードをつけた。
この後、伊那署管内で自転車盗難が多く発生していることから、駅前で高校生らに注意を呼びかけるチラシを手渡していた。
また、伊那署では指紋をとる鑑識体験も行われ、生徒達は署員に説明を受けながら作業を行っていた。
伊那署では、「職場体験を通し警察の仕事について理解してもらえれば」と話していた。 -
旧上伊那図書館館長公募
伊那市教育委員会は、旧上伊那図書館を改修し整備する仮称「学習と交流の拠点施設」の館長を全国から公募する。
旧上伊那図書館は現在、博物館的な機能を備えた学習施設にするため改修工事が行われている。
伊那市教育委員会は、この施設の館長として社会教育施設の運営に積極的に取り組む意欲と熱意のある人を全国から募る。
応募資格は年齢が30歳以上65歳以下、資格は博物館学芸員資格を取得していることが望ましいとしている。
応募期間は8月10日から9月9日まで、勤務開始は10月1日の予定。
教育委員会では「専門的知識を持ち、熱意ある人にぜひ応募してほしい」としている。 -
大芝各所に投句箱を設置
南箕輪村の俳句愛好者でつくる、まっくん句友会は29日、大芝高原内4ヶ所に俳句を投函することができる投句箱を設置した。
これは大芝高原を訪れた人たちに俳句に親しんでもらおうとまっくん句友会が設置したもので、村の地域活動支援事業補助金が使われている。
設置場所は大芝荘の他、大芝の湯、味工房、セラピーロード内のあずまや。
記入用紙とペンが一緒に設置されていて、誰でも気軽にその場で投函することができる。
まっくん句友会の荻原文比呂代表は「徐々に浸透させていって、大芝に行ったら一句ひねってみようと思えるようなものにしていきたい。」と話していた。
投函された俳句は、年に1度まっくん句友会が選句をして、秋に表彰を行うという。 -
上農生が大阿原湿原の歩道整備
南箕輪村の上伊那農業高校緑地工学科の生徒30人は3日、伊那市長谷の国有林内にある大阿原湿原で歩道に生えている笹を刈るなどの整備作業をした。
大阿原湿原は、入笠山の標高1810メートルにある12ヘクタールの湿原。
本州の最南端にある高層湿原で、県のレッドデータに指定されている植物群落などがある。
同校では5年前から、湿原を管理する南信森林管理署から指導を受けながら、木で作られた歩道の整備や、観光客が歩きやすいように笹を刈るなどの作業を行っている。
生徒たちは、鎌を使って笹を刈っていた。
南信森林管理署によると、約7千万円かけて大阿原湿原を1周する歩道を整備する事業が決定していて、今年度内の整備完了を目指すという。