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信大生がミツバチの管理学ぶ
信州大学農学部の食料生産科学科動物コースの学生約30人が11日、伊那市の養蜂家小松実治さんからミツバチの管理について学び、蜂蜜しぼりなどを体験した。
この実習は、20年以上前から行われている。
農場には、小松さんが貸し出している西洋ミツバチの巣箱が3箱あり、小松さんが巣箱から枠を取り出して学生に見せていた。
その後、蜂蜜の採取を体験した。
巣箱から取り出した枠を遠心分離機の中に入れ、蜂蜜をしぼった。学生は、しぼりたての蜂蜜をパンにつけて味見した。
小松さんは、「ミツバチは小さいけれど、人間の生活にものすごく貢献していることを知ってほしい」と話していた。
学生の一人は、「蜂蜜採取など貴重な体験ができてよかった。蜂蜜は濃度が濃くて、とてもおいしかった」と話していた。 -
小学生が入笠山にミヤマシロチョウのえさとなるメギの木を植樹
県の天然記念物ミヤマシロチョウを守っていこうと、伊那市の高遠小学校と高遠北小学校の4年生が9日、入笠山にミヤマシロチョウのえさとなるメギの木を植樹した。
植樹作業は、ミヤマシロチョウの保護を目的に平成15年から行われている。
児童らは、最初に県自然観察インストラクターの征矢哲雄さんからミヤマシロチョウについて説明を受けた。
その後、グループに分かれて穴を掘り、メギの苗木100本を植樹。メギはトゲがあるため伐採が進み、それを食べるミヤマシロチョウが絶滅の危機にあるという報告がされている。
旧高遠町が平成12年から13年に実施した自然環境調査でも、ミヤマシロチョウの減少が確認された。
ミヤマシロチョウは標高1500メートルから2千メートルの山岳地帯に生息し、7月上旬から下旬にかけて発生する。
7月には征矢さんを中心とするグループが、入笠山でミヤマシロチョウの生息調査を実施する予定。 -
映画「ビューティー うつくしいもの」
モスクワ国際映画祭コンペ部門にノミネート農村歌舞伎を題材に伊那谷で撮影が行われた映画「ビューティー うつくしいもの」が、今月ロシアで開かれる第31回モスクワ国際映画祭のコンペティション部門にノミネートされた。
この作品を手がけた後藤俊夫監督が9日、伊那市役所を訪れ、小坂樫男市長にノミネートの報告をした。
モスクワ国際映画祭は、2年に1度開かれている長編映画祭で、今回世界各国から500本を超える作品が集まった。
日本からも十数本が出品されていて、ビューティーは、映画祭のメーンであるコンペティション部門16作品の中に日本代表としてノミネートされた。
映画「ビューティー」は、伊那谷の農村歌舞伎を描いた作品で、歌舞伎俳優の片岡孝太郎さんらが出演している。
撮影は一昨年伊那谷で行われ、伊那市長谷の熱田神社ではエキストラ2百人を集めたロケも行われた。
小坂市長は、「日本映画の国際賞受賞が多い。それに続くよう期待しています」と激励していた。
モスクワ国際映画祭は、今月19日から開かれる。ビューティーは25日に上映され、後藤監督が舞台あいさつする。
最優秀作品の決定は28日。 -
伊那西小ファミリーコンサート
伊那市の伊那西小学校で14日、伊那フィルハーモニー交響楽団のファミリーコンサートが開かれた。会場となった伊那西小学校の体育館には、児童のほか保護者や地域住民などが集まった。
今回のコンサートは、伊那西小学校の開校60周年を記念して企画された。
コンサートでは、馴染みのあるクラシック音楽が演奏されたほか、池上眞澄校長が指揮し、伊那西小の児童も共演して学校の校歌などを一緒に歌った。
また、指揮者を体験するコーナーでは、5年生の清水康太君と6年生の村松冴君が挑戦した。
2人は、「すごく緊張した。しっかりできてよかった」と感想を話していた。
アンコールには軽快な行進曲が演奏され、観客も手拍子で参加して一緒に楽しんでいた。 -
「ふき文庫」のためフキ回収
伊那市の新山小学校で7日、子どもたちの本を買うためのフキ集めが行われ、体育館にPTAらが次々にフキを運んだ。
この活動は、フキの販売収益で児童用の本を購入し、子どもたちが読書に親しむ環境づくりをしようと36年前から行っている。
昨年は6万2千円ほどの収益があり、児童書18冊と紙芝居の舞台を購入した。
フキは、川や畑の土手に生えているものを地域の人が収穫した。
フキの香りでいっぱいになった体育館では、業者に出荷するため、保護者たちが長さをそろえて箱詰めしていた。
現在図書館にある本は、約2割がこの収益で購入しているということで、PTA会長の六波羅孝さんは、「地域の協力で行っている活動。子どもたちには、本を読む習慣をつけて大事にしてもらいたい」と話していた。
この日の作業では、520キロのフキが集まった。 -
野生動物対策センター発足記念シンポジウム
今年2月に信州大学農学部に「野生動物対策センター」が設置されたことを記念したシンポジウムが7日、南箕輪村の信州大学農学部で開かれた。
野生動物対策センターは、シカなどの野生動物に関する問題を解決するための人材育成の拠点として、今年2月に農学部内に設置された。
シンポジウムは、このセンターを広く地域に知ってもらい、地域との連携について考えたいと開いた。
センターの担当教員でもある農学部の竹田謙一准教授は、長野県の野生動物問題の特徴について講演した。
竹田准教授は、長野県は農業の鳥獣被害額が全国3位、被害面積は2位で、他の県に類を見ない発生地だと説明した。
また、長野県は害を及ぼす動物も多種多様と話し、「野生動物問題のメッカであることを逆手にとり、モデル地域となるべき。その中でも農学部は、森林、農業、動物とさまざまな面から共同で研究できるので、果たすべき役割は大きい」と話した。
講演後には、県内外で鳥獣問題解決に取り組んでいる5人によるパネルディスカッションも行われ、今後の解決方法について意見を交わした。 -
プール清掃
伊那市の伊那東小学校で8日、プール掃除が行われた。
1、2時間目に、5年生107人がプールを掃除した。
子ども達は、デッキブラシで磨く人、ゴミや石を拾う人などそれぞれ役割を分担した。
伊那東小ではここ数年、エコと水道代の節約を兼ねて、掃除には大きなプールの残り水を使っている。
水を運ぶ役目の児童は、バケツいっぱいに水を入れ、何度も何度も大きなプールと小さなプールを往復していた。
同校のプール開きは19日で、8月いっぱい水泳の授業を行う。 -
信州伊那高遠の四季展
応募386人、487点8月に開かれる3年に一度の全国公募の絵画展「第4回信州伊那高遠の四季展」の実行委員会は5日開き、今年の応募点数などを報告した。
信州伊那高遠の四季展は、伊那市の風景や行事などをテーマにした絵画作品を公募する展覧会。
今年の作品募集は4月末で締め切られていて、応募人数は前回より20人ほど少ない386人、応募作品は前回より40点ほど少ない487点。
この作品の中から、金賞銀賞各1点、銅賞3点など合計75点を入賞作品として選ぶ。
審査は19、20日に行う。
信州伊那高遠の四季展は、8月1日から9月13日まで、信州高遠美術館をメーン会場に開く。 -
箕輪南小で地域住民と児童の集い
箕輪町の箕輪南小学校で6日、地域住民と児童の集いが開かれた。
この集いは年1回開いている恒例行事。この日は参観日で学校を開放していて、地域の人たちと児童が歌などを発表しあって交流した。
発表は、2学年ずつの3ステージと地域の人の全4ステージ。
1・2年生は、一人ずつ家族を紹介するお話リレーの発表をした。「お父さんは楽しそうにビールを飲んでいます」「妹はぼくのまねをします。そんな妹が大好きです」など、大きな声で発表していた。
地域からは、三日町地区のコーラスグループ「ひまわりコーラス」が参加して、唱歌など2曲を歌った。
集いの最後は5・6年生が合唱を披露。地域の人や家族に感謝の気持ちを込めて、「ベストフレンド」という曲を熱唱していた。 -
上伊那華道会いけばな展
上伊那華道会のいけばな展が8日まで、伊那市通り町のニシザワデパートで開かれている。
池坊や小原流など10の流派で組織する上伊那華道会は、毎年この時期にいけばな展を開いている。
5、6日が前期、7、8日が後期で、前期後期合わせて160点を展示している。
会場には、ユリやバラなど季節の花をあしらったいけばなが並び、訪れた人たちは足を止めて見入っていた。
出品しているのは、指導者か流派の推薦を受けた人の作品のみで、レベルの高いものばかりという。
会長の福澤登美子さんは、「流派を超えた個性の共演を多くの人に見てもらいたい」と、来場を呼びかけている。 -
保育園児と小学生交流
南箕輪村の南箕輪小学校2年4組の児童は5日、学校近くの中部保育園で、自分達で作ったおもちゃを使い園児と一緒に遊んだ。
2年4組は、総合学習の一環で保育園との交流をしている。
児童は、園児に楽しんでもらおうと、本で調べたり、図書館で教わったおもちゃを作った。
用意したのは、ビニールヒモとペットボトルを使った輪投げや、紙とストローで作った竹トンボなど4種類。
このうち魚釣りのコーナーでは、小学生が園児に色紙で作った魚を釣り上げるコツを教えていた。
ある児童は、「遊び方を説明するのが難しかったが、一緒に遊べとても楽しかったです」と話していた。 -
技能検定実技優秀者へ賞状伝達
昨年夏に行われた国家資格の技能検定で実技の成績が優秀だったとして、南箕輪村の伊那技術専門校の訓練生3人に、県から賞状が贈られた。
遠藤昌之校長が1日、2人に賞状を渡した。残り1人は欠席だった。
長野県では、県内の技能検定合格者のうち、実技成績の上位3人に対して昭和41年から表彰をしている。
メカトロニクス科2年の藤村智治さんは、「電気系保全作業3級」に合格し、実技は県内で1番の成績だった。
同じくメカトロニクス科2年の池上裕樹さんは、「普通旋盤作業3級」に合格し、実技成績は県内で2番目だった。
藤村さんと池上さんはともに昨年、伊那市内の普通科の高校を卒業し、良い条件で就職しようと伊那技専へ入校した。
今後の目標について、藤村さんは「多くの技術を身につけ、地元企業に就職したい」。池上さんは「さらに上級の資格を取得できるよう勉強したい」と話していた。 -
上農で農業クラブ意見研究発表会
上伊那農業高校で4日、日頃の学習で感じたことや研究について発表する農業クラブ意見研究発表会があった。
この発表会は、農業高校で学んだ知識や技術を競う大会で、この日行われた校内発表会は、県大会出場者を決める審査会となっている。
意見発表に12人、研究発表に4つの班が出場し、生徒たちは5人の審査員と全校生徒の前で発表した。
意見発表で2年生の大沼佐奈代さんは、自分の家で栽培している小麦に付加価値をつけるため、限定スイーツを作ることが目標と話し、「自分の将来のため、我が家の経営のためにも頑張りたい」と話した。
また、3年生の田中直樹君は、牛乳ビンの中でリンドウを栽培する研究をしていて、「より良いデータを集めて商品化を目指したい」と発表していた。
県大会には各分野から1人、または1班が出場することになっていて、この日の発表会を基に出場者が決まる。 -
いなっせで花いっぱい運動
伊那市のいなっせの入居者でつくる「いなっせ花いっぱい委員会」は1日、花の苗植え作業をした。
同委員会は、市街地の美化や活性化につなげていこうと、毎年この時期に花の苗を植えている。
委員20人が参加して木製樽のプランターにメランポジウムの苗を植えた。
メランポジウムは花もちが良く10月ころまで楽しめるという。
いなっせ花いっぱい委員会では秋の花いっぱいコンテストで毎年連続入賞していて、2007年、2008年は最優秀賞を受賞している。
この苗植えは今年で6年目で、年々規模も大きくなっているという。
委員会では、「訪れた人たちに花を楽しんでほしい」と話していた。 -
タカトオコヒガンザクラ 児童が挿し木
タカトオコヒガンザクラを増やそうと1日、高遠北小学校の児童が桜の挿し木をした。
信州大学農学部の井上直人教授の指導のもとで行っている取り組み。
高遠北小学校の3、4年生約20人が、長さ30センチほどの桜の枝のいらない葉を切り落とし、その後プランターに入った土に挿した。
作業した理科室には、桜を育てるための温室も造られ、プランターを2カ月間保管する。
井上教授によると、温室の温度を23度に保ち、夜も照明をつけておくことで根が張りやすくなるという。
8月に桜を屋外に移植し、児童らは桜が育つ様子を観察することにしている。 -
東春近小学校4年生 摘果を体験
伊那市の東春近小学校4年生2クラスの児童が28日、余分な実を摘み取るリンゴの摘果を体験した。
これは総合学習の一環で行なわれていて、4年生が毎年取り組んでいる。
リンゴ農家の伊藤一路さんが協力を申し出て、16年前から畑を貸し出している。
春には花を摘む作業を体験し、今回が2回目。
本来は、花のうちに余分なものを摘み取ったほうがよいとされるが、子供達の作業のために伊藤さんが手の届く高さの実は残しておいたという。
子供達は、残す実を傷つけないよう慎重に作業していた。
次回は11月に収穫を予定している。 -
粘土&デコラティブペイント展
上伊那地域に住む主婦40人による、手作り作品の展示会が、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれている。
会場には、人形やインテリア雑貨などの作品2千点ほどが並んでいる。
作品展は、上伊那地域の様々な教室で粘土細工や布細工などの手芸を学んでいる主婦のグループが開いたもので、24年前から定期的に開かれている。
メンバーは30代から80代で、家事の合間に和気あいあいと作品づくりをしている。
仲間同士一緒に海外旅行をしたり、悩みごとを相談し合ったりしているということで、今は作品づくりを越えたよい仲間になっている。しかし、新しいメンバーが増えないことが悩みということで、「作品は見た目より簡単にできる。気軽に参加して欲しい」と話していた。
作品展は、31日(日)まで、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれていて、展示作品の販売も行われている。 -
伊藤環雪さん傘寿記念展
伊那市日影の中国画家伊藤環雪さんの80歳の傘寿を記念した作品展が26日、伊那市の県伊那文化会館で始まった。
会場には、2年間で描きためた300点のうち、100点を展示している。
旧長谷村で昭和4年に生まれた伊藤さんは、65歳の時、上海師範大学に入学し、中国画を学んだ。
中国画は筆を寝かして描くため日本画と比べて線が太く、力強さやスピード感が特徴。
伊藤さんは、今でも中国へ足を運び、そこで見た風景を作品にしている。
なかでも、黄河を3日間かけて下りながら見た景色を巻物にした作品は訪れた人の関心を集めていた。
伊藤さんは、10年ほど前、肝臓癌が見つかり現在も治療を続けている。体調の悪い日もあるが、毎日筆を持つ事は欠かさないという。
環雪傘寿記念展は6月2日まで。 -
西春近南保育園 命の大切さ学ぶ
伊那市の西春近南保育園で28日、園児と保護者が命の大切さを学んだ。
講座は保育参観に合わせて開かれ、年長園児と保護者が上伊那助産師会の助産師から話を聞いた。
講座ではまず、保護者や園児の心臓の音を聞き、その後保護者の妊婦さんに協力してもらい、お腹の中の赤ちゃんの心臓の音を聞いた。
園児たちは、早さの違いにびっくりした様子だった。
助産師の鹿野恵美さんは、「赤ちゃんの心臓は小さいので、みんなよりたくさん動いて頑張っている。こんなに小さいのにすごいね」と話した。
また生まれたばかりの赤ちゃんと同じ大きさ、重さの人形を実際に抱っこした。
下平緑園長は、「体験をとおして小さいなりに命について考えて欲しい。豊かな心を持った子どもになって欲しい」と話していた。 -
一の宮遺跡 箕輪西小児童が見学
箕輪町の箕輪西小学校の6年生は27日、学校近くの一の宮遺跡の発掘現場を見学した。
この日は、6年生の児童17人が発掘現場を訪れ、箕輪町郷土博物館の学芸員赤松茂さんから、出土した土器などの説明を聞いた。
この発掘現場は工場の建設予定地で、町が委託を受け今年の4月から調査を進めている。
広さは、およそ6百平方メートル。これまでに5千年前の縄文時代の竪穴式住居跡や、千年前の平安時代に人が埋葬された跡などが見つかっている。
住居跡からは、縄文土器や耳飾りなどが、また平安時代の埋葬跡からは、一緒に埋められたと推測される皿やお椀などの陶器が出土している。
担任の小林高志教諭は、「教室での授業とは違い、生きた歴史に触れる事ができ、子供たちにとっていい経験になった」と話している。 -
新宿区の中学生が農業体験
伊那市と友好提携を結ぶ東京都新宿区の中学生が25日、高遠町の水田で田植えを体験した。
これは、普段口にしている米がどのように作られているのかを知ると同時に、農家の苦労を感じてもらおうと中学校が企画した。
1年生約100人が高遠町の水田を訪れ、農事組合法人「らいふ」のメンバーなどから指導を受けながら、田植え作業に励んだ。
田植えを初めて体験する生徒も多く、泥の感触に戸惑いながら、苗を植えていった。
徐々に慣れてくると、手際よく植える生徒の姿も見られた。
この日植えた米は収穫後、中学生らに届けられるという。 -
学校支援地域本部事業 南部小でスタート講演会
南箕輪村の南部小学校で25日、地域ぐるみで学校活動を支援する学校支援地域本部事業の講演会が開かれた。
南部小は、今年度から学校支援地域本部事業に取り組むことを決めていて、地域の人たちに理解を深めてもらおうと講演会を開いた。
事業のモデル校となっている東京都の小平第六小学校校長の中津芳さんが講師を務め、地域住民ら約140人を前に講演した。
小平第六小では、地域ボランティアが小テストの丸つけや、クラブ活動の支援をするなど、教師の指導補助を行うことを基本として、地域との交流を深めている。
中津さんは、「いつでも気軽に、行ける時に行ける人が、できることだけをやるのが長く続けていくコツ」と呼びかけていた。
南部小では、27日に信大生とのゴミ拾いを予定していて、早速事業がスタートする。 -
木内克彫刻デッサン展
伊那市高遠町の信州高遠美術館で、彫刻家の故木内
克の作品展が開かれている。
木内克は、明治25年に茨城県に生まれ、29歳の時にフランスへ渡り15年間陶芸を学んだ。
今回展示しているのは粘土を焼いて作る「テラコッタ」と呼ばれる素焼きの作品。
木内克は30年間、同じ女性をモデルにして裸婦を題材とした作品を作り続けた。
信州高遠美術館では木内克の作品を300点所蔵しているが、今回はその中でも代表的な作品41点を並べた。
会場にはほかに、作品を作る前に描いたデッサン画も展示している。
木内克彫刻デッサン展は7月27日まで。 -
伊那養護学校と西箕輪小学校の児童が交流
伊那市の県伊那養護学校と西箕輪小学校の交流会が21日あり、養護学校小学部の児童64人と、西箕輪小の全校児童369人が、ダンスを踊ったりゲームをして交流を深めた。
両校は歩いて移動できるほど近くに位置していることから、毎年春と秋の2回、交流をしている。
クラスごとの活動もあり、今年は西箕輪小の6クラスが交流を計画している。
交流を重ねる中で、児童らは互いを理解し合えるようになってきているという。
伊那養護学校の植木行雄校長は「西箕輪小学校に遊具を借りに来ることもあるし、各クラスでの交流も進んでいる。交流を大切にしてくれる気持ちがありがたい」と話していた。 -
香葉会書展 22日から
伊那市在住の書家池上信子さんが指導する香葉会の書展が22日から、伊那市のいなっせで始まる。
会場には額を中心に掛け軸、屏風など約50点の作品が並んでいる。
池上さんが指導する香葉会は、かな書道を中心に活動しており、書展の開催は9回目。
今回は会員の中でも実力のある38人が、作品を出展している。
会場には井月や芭蕉、古今和歌集などの句を題材とした作品が並んでおり、紙の色や質感、形を変えることで、動きのある作品に仕上げている。
また、障子を使ったユニークな作品もある。
池上さんは「かなの美しさや流れ、作品全体の景色を見てほしい」と話していた。
書展は24日まで。 -
学校花壇コンクールで長谷中の花壇が県中央審査で優秀賞を受賞
伊那市の長谷中学校は、学校花壇コンクールの県中央審査で優秀賞を受賞した。
中央審査は今月11日から13日に県内15校を対象に実施。
長谷中学校は地方審査で上伊那17校の中から中央審査に進む3校に選ばれていた。
長谷中学校の花壇は「やすらぎ」をテーマに、大きな鳥が花をくわえて飛び立とうとする姿を表現している。
審査では▽テーマに沿った花の配置がされていること▽造園委員を中心とした管理が行き届いていること竏窒ネどが評価され、最優秀賞、特別賞に続く優秀賞を受賞した。 -
南部小の5年生が田植え
南箕輪村南部小学校の5年生が20日、学校近くの田んぼで田植えをした。
児童24人が、近所に住む農家池上智志さんに指導を受けながら田植えに挑戦。500平方メートルの田んぼにコシヒカリともち米のモチヒカリを半分ずつ植えた。
田植え体験は総合学習の一環で、普段食べている米がどのように作られるのか、また農家の苦労を児童らに知ってもらうことを目的としている。
児童らは、等間隔になるよう印に沿って4、5本ずつ苗を植えた。
担任の井口誠教諭は「体験を通して食べ物を食べられる喜びを感じてもらいたい」と話していた。
10月に収穫し、12月の収穫祭で米を味わう予定。 -
南箕輪中学校の生徒が経ヶ岳強歩大会
南箕輪中学校の伝統行事の一つ、経ヶ岳強歩大会が19日が行われ、1年生から3年生までの448人がゴールを目指した。
伝統行事の経ヶ岳強歩大会は今年で57回目。ゴールは経ヶ岳の8合目で、コースの全長は9キロ、標高差は1300メートルとなっている。
生徒らは、午前7時に南箕輪村の大芝高原をスタート。2合目からは車の入れない登山道で、急斜面にさしかかると「疲れた」と言いながらも、ゴール目指し、力強く一歩一歩足を進めていた。
大会の結果、男子は1時間42分で3年生の宮下聖紘君が優勝。女子は1時間48分13秒で3年生の宮下優華さんが優勝し3連覇を果たしました。 -
美篶地域探検隊クラブ活動開始
伊那市美篶小学校の美篶地域探検隊クラブは18日、今年度初めての活動を学校隣りの資料館で行った。
探検隊クラブには、4年生から6年生までの11人が参加している。
活動初日の18日は、地域の歴史に詳しい青島の矢島信之さんから、昔と今を比べての地域の変化や模型を使って地理を学んだ。
児童たちは、昭和16年に当時の教師が作成した美篶地区の地図で自分の家の場所を確認した。
子どもたちは、当時と変わらない学校や六道の堤の位置をヒントに地図にふせんを貼っていた。
矢島さんが、「戦争中には、上の原に飛行場があった」と説明すると児童たちからは、驚きの声が上がっていた。
6年生でクラブ長の橋本祥暢君は、「地域の歴史を知らないので、楽しんで学んでいきたい」と話していた。
クラブでは、今年1年をかけ地域の祭りや行事などを学んでいくという。 -
新宿区の児童が間伐体験
伊那市と友好提携している新宿区の小学生が18日、伊那市ますみが丘平地林で森林体験学習をした。
新宿区の小学6年生が行っている、泊りがけで集団生活を学びながら、さまざまな体験をする移動教室の一環で、新宿区の愛日小学校の6年生26人が伊那市を訪れた。
市の職員をはじめNPO法人伊那谷森と人を結ぶ協議会のメンバーらが子どもたちの講師を務めた。
最初に、協議会の藤原祥雄さんによるデモンストレーションが行われ、高さ25mほどの赤松が切り倒された。
藤原さんは、「木を切ることは森の循環に必要なこと」と子どもたちに説明していた。
この後、子どもたちはグループに分かれ、ノコギリを使ってヒノキの間伐作業をした。
なかなか思うようにノコギリが使えない子どももいたが、時間が経つにつれ慣れた手つきで作業していた。
愛日小学校の6年生は19日、伊那市美篶で田植えを体験する。
新宿区では今年度、4校の小学校が伊那市で稲作や林業体験の学習を行う。