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のども鍛えて祇園祭に、おんたけやま練習熱く
伝統ある宮田村津島神社祇園祭のあばれ神輿で、・ス奉仕者・スと呼ばれる担ぎ手の男衆が景気づけに唄う「おんたけやま」。「唄えなければ神輿を担ぐ資格なし」とされ、神輿をとりしきる二年祭典委員は7月19日の祭り本番まで、独特の節回しを習得しようと熱心に練習に励んでいる。
長矢富秋さん、蓑和茂さん=町三区=に指導を仰ぎ、声を張らす委員たち。祭りが近づくと奉仕者との合同練習になるため、それまでに手本になれるようにと力強い。
「唄えないことは許されないですからね」と二年祭典委員長の小田切洋一さん。
おんたけやまは神輿の出発を知らせる祝い歌でもあり、本番までのども鍛える日々が続く。 -
中沢地区中割の小池宏さんが地区で所蔵してき古文書をまとめた書籍『ツメで拾った中割区史』を出版し、自治組合200戸に配本
駒ケ根市中沢中割の小池宏さん(77)がこのほど、同地区の自治組合が地域の記録として江戸時代中期から所蔵している古文書約800冊の中から、明治期の記録に残されていた22の話をまとめた本『ツメで拾った中割区史』を自費出版し、中割自治組合の200戸に配本した。小池さんは「江戸のしっぽをそのまま引きずりながらきた明治という時代の古臭さ、雰囲気を伝えたかった。地区の人も意外に喜んでくれ、本をまとめて良かった」と語る。
中割自治組合では、江戸時代中期から現代に至るまで、地域の歴史や文化、変遷などを記録した多くの古文書を保管してきた。しかし、実際どんな古文書があるかなどは整理してなかったため、2年前から文書目録の作成を開始。
小池さんはその目録整理に携わる中で、明治期の日記などからいくつかのエピソードを拾い出し、それを今回の本にまとめた。
話の中には、馬のえさであるヒエと交換するため、「サワシ柿」を伊那の西箕輪へ運び、その帰り道で馬を無くした老父の話、今でも中割では人が集まる場所を「協議所」と呼ぶが、その経過などに触れており、どの話からも、当時の時代背景が垣間見える。
小池さんは「協議所という言葉も多分明治期にの言葉。中沢の昔の人たちは民主主義の原則を心得ていたから、ただ集まると言う意味ではなく、高い志を持ってその名前を付けたのだと思う」と振り返る。
今後は中沢小学校、東中学校に本を寄贈するほか、中沢公民館にも寄贈する予定。 -
ONE・碗展
伊那市高遠町西高遠のギャラリーみなと屋で22日まで、「ONE・碗(わんわん)展」が開かれている。中堅の陶芸作家7人が作った、さまざまな碗150点がそろう。
上伊那の出展者は伊那市の宮崎守旦さん、林秋実さん、伊藤真一さん、駒ケ根市の湯沢千春さん。ほかは、奈良県、京都府など。
題名の通り、茶碗、湯飲み茶碗、抹茶碗、どんぶり碗、コーヒー碗など用途ごとに並ぶ。白、赤、青など模様の染付けや彫り込みなど作家の個性が出た手作りの一点もの。ゆう薬のかかり具合、微妙な形の違い、重さなど手に取って楽しむことができる。
みなと屋の杉村嘉勇さんは「手にどうなじむのか1点1点の違いを確かめ、マイカップを持つ楽しさを味わってほしい」と話す。
営業時間は午前10時縲恁゚後6時。
問い合わせは、みなと屋(TEL94・1201)へ。 -
ハーモニカ教室が開講
伊那市高遠町公民館の初心者向けハーモニカ教室が17日夜、開講した。受講生の半分以上が子どもろのころに吹いた経験があり、初回から童謡などに挑戦した。
教室には「子どものころに吹いたままで、60年ぶり」「歌が下手で、ハーモニカを吹きたいと思っていた」という50縲・0代の10人が申し込んだ。地元長藤のハーモニカ愛好家藤原善信さんを講師に迎え、12月まで月1回のペースで全7回、町総合福祉センター「やますそ」を会場に開く。
藤原さんからハーモニカの吹き方など基本を習い、音を出した。
楽譜を読めない人がいることから、「ドレミ」の順に1から数字をふった楽譜を用意。短時間で「キラキラ星」や「春の小川」などを合わせ、楽しんで吹いた。
矢野やよ江館長は「音色の美しさに感動し、本年度新たに設けた。ハーモニカを演奏することで生活が豊かになれば」と話し、童謡・唱歌を歌うグループとの交流やハーモニカ演奏を通じた地域貢献につなげたいとした。 -
プール開き
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梅雨の晴れ間となった18日、中川村の中川東小学校(井上康良校長)でプール開きを行った。8月末の水泳記録会(水泳学習のまとめの会)まで水泳授業を行う。
プールサイドに水着で集合、児童を代表し、6年生の小池魁舟君が「それぞれ目標を持って事故のないように楽しく泳ごう」と呼び掛け、井上校長は「水泳は身体を鍛えるのに適したスポーツだが、危険はつきもの。準備運動をする、先生の指示に従う、ラリーを組んだ友だちを確認するなどルールを守って、自己の記録を伸ばそう」と話し、楽しいプール学習になるように希望した。
また、井上校長や児童の代表らはプールの四隅に塩をまいて、水泳の上達と安全を祈願した。
6年生の模範泳に続き、全員で25メートルを初泳ぎした。 -
保育園日曜参観
宮田村の3保育園は15日、日曜参観を行った。子どもたちと保護者がふれあう多彩な内容を用意。友人に囲まれながら親子一緒に楽しい時間を過ごした。
中央保育園では「なかよしウォーキング」を行い、園児と保護者が同園から小田切川に沿って・スお散歩・ス。
途中にクイズや宝探しなどのコーナーを設けて、親子で楽しみながら関門をクリアした。
東保育園はミニ運動会。玉入れや障害物リレー、フォークダンスなど、親子で楽しめる多彩な種目を用意し、にぎやかに汗を流した。 -
下平幼稚園の園児がフナを放流
駒ケ根市の下平幼稚園(米山さつき園長)の園児約45人が17日、約7アールの水田にフナ15匹を放流した=写真。園児らは「かわいい卵を産んでね」などと呼びかけ、フ放流したナに手を振った。
フナの放流は市内の農家らでつくる駒ケ根オーガニック会議(中坪宏明会長)の協力のもと、昨年から取り組んでいる。フナは今後卵を産み、幼魚が9月ころには食べごろに成長する。それを再び園児らにつかまえてもらい、味わってもらう。
園児に自分たち自身で命を育て、それを食してもらう中で、命の大切さなど学んでほしいという願いが込められており、フナの放流のほか、ジャガイモやトウモロコシなどの野菜も育てて収穫する。
今年はフナ専用の水田を用意。オーガニック会議の中城多喜男さん(70)が園児らの指導に当たり「また、フナにえさをやりながらちょくちょく見に来て、秋のお祭りころにはみなさんでとりに来てください」と呼びかけた。
米山園長は「子どもには私たち自身の命がこういう命をいただいてあるということを知り、命の大切さ、感謝する気持ちを育んでほしい。また、地域の人たちとの交流も大切にしていければ」と話していた。 -
県宝宮田宿本陣でそば囲み夢ふくらませ
県宝に指定される宮田村の宮田宿本陣旧新井家住宅で16日夕、村内の女性グループが手打ちしたそばや地元産食材の料理を振る舞い、指定管理者のシルバー人材センターと村の関係者が囲んで懇談した。江戸時代の歴史的建造物でもある本陣の利活用促進も目指した初の試み。周辺一帯の西山山麓は観光振興を模索する動きが進んでおり、「これをきっかけに何か広がれば」と夢をふくらませた。
かつて大名や旗本が宿泊した一室に所狭しと並ぶ心づくしの料理。そば打ちに励む村の女性有志「そばの実の会」が用意したもので、清水靖夫村長ら村の理事者、課長らとシルバー人材センターの会員が舌鼓を打った。
ろうそくとあんどんが灯る非日常的空間。「この雰囲気にお母さんたちの素朴な料理が絶妙。週末だけでもいいので、ここにそば屋でを開店したら」と歓声もあがった。
身分の高い武士が宿泊した本陣。旧新井家住宅は伊那街道沿いで唯一現存する貴重な文化財だが、年間の来場者数は200人から300人ほどと少ない。
「今までも利活用の構想はあったが、具体的に形にならなかった。村だけではどうしても限界もあって」と村教育委員会の小池孝文化財主任。
今年度から駒ケ根伊南広域シルバー人材センターが指定管理者として村教委から管理委託を受けるようになり、施設利用度を高める動きは加速。今回の懇談にもつながった。
「一回で途切れては価値がない。利用したいという希望があれば応えていきたい」と同センター宮田管理室長の鈴木末男さん。
清水村長は「知恵を活かし人を呼びこむきっかけにしてもらいたい」と期待を寄せた。 -
伊那北高校吹奏楽部の定期演奏会
伊那北高校吹奏楽部(山下祐里奈部長)の第53回定期演奏会が15日、県伊那文化会館大ホールであった=写真。
演奏会は3部構成で、08年度全日本吹奏楽コンクールの課題曲「天馬の道」やヒット映画音楽メドレーなどを演奏。メーンの「翠風(すいふう)の光」は23分間の大曲で、初夏の光景を表現した。
会場に詰めかけた観客は、部員約80人が心を一つにして奏でる音色に聞き入った。
吹奏楽部は1956(昭和31)年に発足。吹奏楽コンクールやアンサンブルコンテスト出場のほか、文化祭や地元の敬老会などで演奏している。 -
東伊那保育園で教育長が「生きようとする子どもを育てるには」を演題に講話
駒ケ根市の東伊那保育園(高坂正美園長)は14日、保護者を対象とした講話会を同園で開いた。講師の中原稲雄教育長をは「生きようとする子どもを育てるために」をテーマに講話。子どもたちの心と体を育む子育てについて学んだ=写真。
講話会は保育参観に合わせて企画した。
中原教育長は近代化に伴ない、テレビ、ゲームなどデジタルな情報が子どもたちを取り巻き、子どもたちがまず最初に家庭や地域社会の中で体験するはずだった人との触れ合いや群れ遊びがなくなってしまっていることを指摘。
このことが子どもの「育ち」に大きな影響を与えいることから「世の中の流れに任せて子育てをするのをやめよう」と呼びかけた。
また、子どもが泣くことに同様する親が多い現状から「子どもは泣いて育つもの」と示したほか、子どもが泥まみれになって遊んだりすることを叱らないようにすること、異年齢の子どもと群れて遊ぶことの大切さなどを語った。 -
みすゞ創刊700号の節目祝う
伊那谷を中心とする俳句雑誌「みすゞ」の創刊700号記念大会が15日、伊那市であった。会員ら約180人が出席。創刊から62年目の大きな節目を喜び合った。
城取信平主宰は「『みすゞ』は戦争が終わった8カ月後に誕生した。会費が集まらず、会員も定着せず、苦難の連続であったが、会員の協力で昭和40年代以降は安定した運営ができるようになった。この中に時代の文化を感じる」と歩みを振り返り「これからもお互いに信頼し、800号を目指して頑張りましょう」とあいさつした。
そのあと、会員・千曲山人さんの記念講演「一茶俳句の風土性・民衆性と反骨」やバイオリン演奏などがあった。
県内で最も古い俳句雑誌という「みすゞ」は1946(昭和21)年の創刊。本年6月号で700号を数えた。年3回しか発行できない年もあったが、昭和40年代以降は月1回の定期発行で、「みすゞ」の50号ごとに「みすゞ句集」をまとめている。会員は県内をはじめ、東京都、京都府、埼玉県など約500人。うち当初会員は3人いる。70歳以上が60%以上を占め、若い世代を獲得していきたいという。 -
「野外生け花」に向け下見 青山会の上條さん
南箕輪村の大芝高原大芝湖周辺で7月12日に「野外いけばなデモンストレーション2008」を開く、真派青山流華道・煎茶礼法青山流家元の上條香月さん=松本市=が16日、イベント実施に向けて大芝湖周辺を下見した。
「自然は最良の師匠」をモットーとする上條さんが、1966(昭和41)年から毎年県下各地で行っているイベント。周囲との調和を考え屋外で花を生け、自然について勉強しているという。今回、上伊那地方では初めてとなる。
カラマツ林や中央アルプス・経ヶ岳、大芝湖など「絵になる」風景があるため、南箕輪村での実施を決めたという上條さん。当日はアルプスホルンの演奏の中で花を生ける。「大芝高原にきた人が和むような花を生けたい」と多くの見学を呼び掛けている。
「野外いけばなデモンストレーション2008」は午前9時30分ごろからスタートする。
大芝高原の大芝湖周辺を下見する上條さんと大芝荘の山崎支配人 -
南箕輪小1年 ビオトーブで泥遊び楽しむ
ビオトーブでフナなどを飼っている南箕輪村の南箕輪小学校1年1組(遠山信之教諭、児童30人)は11日、ビオトーブに1年2組の仲間ら約30人を招いて交流した。梅雨の晴れ間となったこの日、水着姿の児童たちはプール開きを前に泥遊びを楽しんだ。
1組は自然体験活動を展開するため、5月から、学校近くに借りた休耕田をビオトーブに活用している。地域住民とともに整備した水田でフナやメダカ、タニシ、ドブガイなど十数種類の水中生物を飼育し、秋には魚つかみをする予定だ。
ビオトーブは鳥などの外敵対策のため、中洲の回りを30センチほど深く彫ったり、木の橋を中洲に渡したりと魚が隠れれる場所を確保しており、泥遊びの際、水中生物が生存しているかも確認。バシャバシャと水しぶきを上げながら駆け回る児童の顔は、泥だらけの笑顔だった。
「地域住民、保護者らボランティアの協力があるからこそ出来る活動」と遠山教諭。ビオトーブ作りに携わった農業、小林広幸さん(72)=北殿=は「昔、自分たちがやった体験をやってもらえることがうれしい。外で元気に泥遊びすることは精神的にも健全」と話していた。 -
養蜂家の小松さん 信大農学部でミツバチを語る
信州大学農学部(南箕輪村)の食料生産科学科動物コース2年生31人は12日、キャンバス内の農場で養蜂(ようほう)家の小松実治さん(76)=伊那市御園=からミツバチの管理について学んだ。実習は10年以上続く恒例で、小松さんが養蜂の仕事を語った。
10年以上前から始まった実習で、農場には毎年春先から秋口まで、小松さんが学生たちの学習に役立ててほしいとセイヨウミツバチの巣箱を置いている。一つの巣箱の中には約2万匹のミツバチがおり、同大学周辺のユリノキやアカシアの花のみつからできた、ハチミツを採取することができるという。
この日は、遠心分離機を使ってみつを採取したり、蜜蝋(みつろう)でキャンドルを作ったり体験。同大学生の西村佳さん(21)は「愛情を持って仕事している小松さんの姿を見て、思ったよりもミツバチを怖く感じなかった。とり立てのみつは花の香りがした」と話していた。
本年はニホンミツバチの巣箱2箱と合わせ計6箱を設置。小松さんは「ぜひ、みなさんに飼育の難しいニホンミツバチの研究をやってもらいたい。後継者が減っている養蜂家の仕事に興味を持ってくれれば」と期待した。
実習では、信州大学名誉教授の有馬博さん(72)=伊那市狐島=が収集した昔の農機具約550点を保管したキャンパス内の農具資料館を見学、有馬さんの説明も聞いた。 -
田切放課後クラブ開所
地域の教育力向上を図る飯島町田切の田切放課後クラブが11日、田切公民館で開所した。毎月第2、第4水曜日放課後から午後5時(冬季午後4時30分)まで同館で開く。
公民館を子どもの活動の場として開放し、自由な活動の場、異年齢や地域の大人との交流の場として、また、昔遊びの伝承、体験の機会の提供などが目的。七久保地区に続き2地区目。
初日は小学1年から6年生まで約40人とサポーター19人が参加。開所式で井口明夫運営委員長は「サポーターのみなさんは親の気持ちで子どもたちに接し、子どもたちはサポーターの言うことを聞いて楽しく遊んで」と呼び掛け、山田教育長は「異年齢の子どもたちが一緒に楽しく遊び、いろいろと学んで」と期待した。
「元気にあいさつ」「はきものはげた箱に」「名札をつける」などクラブのルールを確認し、囲碁や工作、マジック、卓球などを教えてくれるサポーターの紹介。子どもたちはまず、研修室で宿題や勉強をした後、大人と一緒に楽しい遊んだ。 -
駒ヶ根市図書館協議会
駒ケ根市図書館協議会が10日、市文化センター視聴覚室であった。市立図書館の職員が、昨年度の図書館利用状況を報告し、本年度事業について提案。子どもだけでなく、大人にも読書に親しんでもらうための事業などを盛り込んだ事業計画を承認したほか、図書館利用については、利用者数が年々増加する傾向にあり、市民一人当たりの貸し出し冊数も増加している実態を確認した。
市立図書館では「テレビを消してみんなで読育(よみいく)」をスローガンに、子どもの読書活動を推進するため、読み聞かせやおはなし会、読み聞かせボランティアの育成などに取り組んいる。
こうしたさまざまな活動が実を結び、昨年度の利用者数は前年度を717人上回る約4万5495人。一人当たりの貸し出し冊数は5・53冊となっている。
本年度も手づくり教室や講演会の開催、「12のつきのおはなし会」など、図書館に足を向けてもらうための事業に力を入れていくほかあ、レファレンス記録簿の整備などを進め、利用し易い図書館づくりに努める。 -
高校再編計画骨子案決定
県教委定例会長野県教育委員会定例会は11日、県庁で開き、「高等学校再編計画」の骨子案を決定した。旧第8通学区(第3通学区)については、再編計画の方向で「当面、現状の学校数を維持することが適当」とする内容が盛り込まれている。
再編計画のアウトラインによると、旧第8通学区(第3通学区)は、生徒数は08年は1998人・38学級(箕輪進修高校I部含む)だが、18年は1877人・35学級程度、22年には1782人・33学級程度の募集と予想。
再編計画の方向で▽地域高校以外の普通科をもつ高校が1学年5縲・学級でほぼ適正規模を確保している▽農業高校と工業高校が1校ずつ配置されている-ことから、「当面、現状の学校数を維持することが適当」とする。しかし18年以降の少子化進行も予想されるため、「第2期の計画においては新たな再編が必要」としている。
県教委は、09年6月の計画策定に向け、本年12月に計画案を示すため今後具体的な検討を進めるという。 -
赤穂東小4年生が砂防事業を見学
普段は見れない砂防事業について学ぼう竏窒ニ、駒ケ根市の赤穂東小学校4年生94人が10日、駒ケ根高原にある砂防情報センターなどを訪れた。児童らは説明を受けた後、切床固工群を見学したり、砂防事業で用いられている機材などに触れ、身近な砂防事業について理解を深めた。
同見学会は普段は山の中などで行われていることが多い砂防事業のことを子どもたちにも知ってもらうことを目的に、6月の土砂災害防止月間に合わせて国が全国一斉に行っている。今回天竜川上流河川事務所管内では、南信地区の5校から申し出があった。
普段は実際に砂防えん堤工事の現場などを見学しているが、赤穂東小人数が多かったため、砂防情報センター付近に災害時に出動する災害対策車や照明車、重機などを出張させ、砂防事業に理解を深めてもらうことにした。
そのうち測量体験では、工事の時、土地の高さや距離などを赤外線レーザーで測量する機械をのぞきながら、太田切川の対岸までの距離を測量=写真。
児童らは「すごく近くに見える」などと歓声を挙げていた。
11日は東伊那小学校に4年生が中田切第
4砂防えん堤工事などを見学する予定。 -
東保育園交通安全教室
宮田村東保育園は6日、交通安全教室を開いた。保護者会の主催で、佐川急便が社会貢献の一環として行う出前講座を活用。横断歩道の正しい渡り方など学び、園児たちが仲良く意識を高めた。
佐川急便伊那店の従業員が講師となり、交通のプロの視点から正しいルールを子どもたちに伝授。
園庭に設置した模擬の横断歩道を使って、実際に園児一人ひとりが正しい渡り方を体験した。
「右見て左見て、さらに右見て・・」。大きく手をあげて渡る子どもたち。
さらに運送トラックを用いて車のまわりには危険がいっぱい潜んでいることも学んだ。
保護者会交通安全係の安田優子さんは「普段も保護者が教えているはずだが、仲間と一緒にやることで気を付けなければという意識が子どもたちに高まると思う」と話した。 -
ビオトープ作業
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宮田村の自然を呼び戻す会(加藤一彦会長)は8日、会員ら20人が参加し、南割の休耕田に整備したビオトープでゾーンの区分作業に精を出した。
約15アールのビオトープは「スイレン」「メダカ」「金魚、フナ、ドジョウ」「稚魚の養殖場」の4ゾーンに分け、木製の境界杭を打ち、網を張り、アヤメやショウブなど、水辺の植物を植栽した。
ビオトープで育てた金魚は8月の村商工会の「夏の夜店」で販売し、活動資金を得るほか、9月には村内の園児らをドジョウつかみやメダカ取りに招待している。 -
赤穂高校演奏会
駒ケ根市文化会館で8日、赤穂高校演奏会があった。吹奏楽部や器楽部、声楽部が日ごろの練習の成果を発表し、様々な音楽が数百人の聴衆を魅了した。
吹奏楽部の「ザ・リバリティー・ファンファーレ」で幕開け。08年度日本吹奏楽コンクール課題曲「天馬」を披露、華やかで、迫力ある和の響きで吹奏楽の魅力を伝えた。
器楽部はドラマ「白線流し」の主題歌でなじみの「空も飛べるはず」。のびやかで明るい曲想の「ラルゴ」など4曲を響かせた。 また、声楽部は洗練されたハーモニーで「未来行き、エクスプレス」「青春賦」。「心象の海」より「海よ、おまえは残るだろう」など4曲を歌い上げ、混声合唱の醍醐味を伝えた。 -
伊那美術展
伊那美術協会(坂本勇会長)主催の・ス上伊那の美術の祭典・ス第84回伊那美術展が伊那市の県伊那文化会館で15日まで開かれている。展示作品は日本画、洋画、彫刻、工芸の4部門、計209点(協会員142点、一般入選者67点)。多くの人が会場を訪れ「色が素晴らしいね」などと話しながら、一つ一つの作品をじっくりと鑑賞している。
坂本会長は「全体的に大型の作品が多くなって、内容的にもバラエティに富み、密度の高い作品が増えた。制作に寄せる出品者の意気込みが強く感じられる点が今年の特徴」と評している。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時30分(最終日は午後4時)。問い合わせは同館(TEL73・8822)へ。
受賞者は次の皆さん。
▽伊那美術協会賞=酒井昭子▽伊那市長賞=竹中俊▽駒ケ根市長賞=三沢栄▽伊那市教育委員会賞=赤羽英子▽会員佳作賞=春日紀子、倉田多喜子、小坂千春、高見さゆり▽奨励賞=中原健司、中村隆志、吉沢かほる、小沼重夫▽新人賞=若尾桂治、伊藤久志、小松るり子、平沢一男、中村美須寿、根橋加奈▽ジュニア奨励賞=伊東圭太、鈴木ゆり香、高橋慎平、名和浩加、古旗葉月 -
山頭火、井月の句碑建立
伊那ゆかりの漂泊の俳人、井上井月の「出来揃ふ田畑の色や秋の月」、自由律俳句で知られる種田山頭火の「なるほど信濃の月が出てゐる」の句をそれぞれ刻んだ2つの句碑と、この建立地が古くから月の名所として親しまれた由来を刻んだ碑の除幕式が8日、伊那市美篶笠原の食品会社会長・堀内功さん(88)=東京都杉並区=方で行われた。
この地から眺める月は非常に美しく、南東方向には月を遮る山がないことから、周辺は平安時代の昔から月見里と書いて「やまなし」と呼ばれていたという。「井上井月顕彰会」会長でもある堀内さんは「昔の人は良い地名をつけたものだ。今は山梨と書いているが、ここが・ス月見里(やまなし)・スだということが忘れ去られないよう、碑を建てたいと以前からずっと思っていた。歴史や文化が少しでも伝承できればうれしい」と話した。
式には俳句の愛好者や地元住民、堀内さんの家族など約30人が出席し、碑を覆った白布を除幕した。3つの碑は安山岩製で、高さは台座を含めそれぞれ約150縲・60センチ。 -
心を一つにしてアフリカンドラムに挑戦
赤穂小学校6年1組(若月美里教諭、31人)タタ ドーン タタ、タタ ドーン タタ竏秩B
校内に響く民族調のリズム。6年1組のアフリカンドラムだ。
昨年卒業した6年生から引き継いで、アフリカンドラムを始めたのはこの4月。右手に持ったバチと左手を使い分け、ドラムをたたくのは難しいが、この2カ月の練習を通して、ちょっと難しいセネガルのリズム「ンバラ」も全員ができるようになった。 -
社交ダンス初心者講座 南箕輪村公民館新講座
南箕輪村公民館の新講座「社交ダンス初心者講座」が5日夜、村公民館で始まった。地域の社交ダンス愛好者の底辺拡大を目的とした講座で、村内や伊那市から20縲・0代の男女6人が受講。基本技術を中心とした丁寧なレッスンでダンス技術を学んでいく。
講師は村の社交ダンスサークルの指導も務める山本清彦さん=北殿=ら4人。初回は舞踏場でダンスを踊るときの方向を示す「ライン・オブ・ダンス」の知識や簡単なステップの学習となった。最初はぎこちない動きの受講生たちだったが、次第にリズムを掴み始めると自然に笑顔をこぼしていた。
山本さんは「社交ダンスは世界共通の踊りなので、覚えてしまえば世界中の人と楽しむことができる。コツコツと長く続けることが上達のポイント」と話していた。
社交ダンス講座では踊り方の基本となるブルース、スロールンバ、ジルバ、マンボの4種を覚えるため本年度、月1縲・回のペースで練習する。講座では仲間を募集している。問い合わせは、村公民館(TEL76・7007)へ。
ダンスのステップを学ぶ受講生 -
赤穂南小4年2組が大原こだま園のお年寄りと交流
駒ケ根市赤穂南小学校の4年2組(今井良一教諭)が6日、同市福岡のデイサービスセンター「大原こだま園」を訪れ、お年寄りと交流した=写真。
4年2組は今年、総合的学習の時間の一環として、年間を通じて同園のお年寄りと交流することに決めた。
初日のこの日は、お年寄りと一緒に楽しもう竏窒ニ、自分たちで作った手作りパズルを持参。一緒にゲームを楽しむ計画をした。
児童らは「これはどこ?」などとお年寄りに質問しながら、パズルを完成させ、「長生きしてくだざい」などと話しかけていた。
この日、お年寄りと交流した広野美咲さん(10)=市場割=「おじいちゃん、おばあちゃんにはたまにしか会うことができないもで、一緒にいれて楽しい」と話していた。
また、担任の今井教諭は「子どもたちにはおじいさん、おばあさんから優しい気持ちを学んでほしい」と語った。 -
赤穂東小4年2組が蚕の飼育方法を学ぶ
昨年から蚕の飼育に取り組んでいる駒ケ根市赤穂東小学校の4年2組(内山和美教諭)の児童らが5日、シルクミュージアムの学芸員・宮崎久美さんから、蚕の飼育方法を学んだ=写真。
昨年はふ化した蚕を成虫なるまで育てた4年2組。今年は、卵から蚕を育ててみよう竏窒ニ、前年に育てた蚕が産んだ卵をふ化させ、蚕の飼育を開始した。蚕は今月3日にふ化したばかりで、大きさは1、2ミリ程度。その扱いやえさの与え方などを教えてもらうため、宮崎さんを迎えた。
児童の一人、大森渚さん(9)=飯坂=は「卵から育てるのは初めてなので緊張する。優しく育てたい」と話していた。
また、担任の内山教諭は「昨年は1年間、蚕を育てる中で、最初は触れなかった子も段々愛着を持ち、触れるようになった。生き物を飼うことを通して、命の大切さを学び『
自分たちでここまでできるんだ』という達成感を感じてほしい」と話していた。
今年は蚕のまゆを使ったクラフト作品作りにも挑戦する予定。 -
浅原敬一水彩画展
アマチュア画家の浅原敬一さん(76)=伊那市西箕輪与地=は「水彩画小品展」を伊那市中央の中部電力伊那営業所ギャラリー「ふれあい」で20日まで開いている。山や川、港、公園、建物などを描いた風景画26点を展示している。多くの作品は、モチーフの輪郭線をペンで描いてから彩色する手法により、メリハリのついた、すっきりした印象の絵に仕上がっている。
「油彩画もやったが、やっぱり水彩画がいい。木々の緑色の表現が特に難しいが、それだけに、良い色が出たときはうれしい」と話している。
浅原さんは商社に約40年間勤務したが仕事が忙しく、絵を描く趣味はなかった。還暦祝いとして子どもたちに画材一式をプレゼントされたのをきっかけに水彩画を始め、4年前には東京の画廊で作品展を開くまでになった。長く関西で暮らしたが、一昨年秋から伊那に在住。
入場無料。午前8時30分縲恁゚後5時10分。土・日曜日休館。 -
伊那まつり「遊ingビレッジ」説明会
第36回伊那まつり実行委員会(丸山敞一郎実行委員長)は5日夜、祭りの2日目(8月3日)に伊那市役所西駐車場で開催される「遊ingビレッジ」に出店、出演する市民への説明会を伊那市役所で開いた。現在までに出店を予定している約40組と出演を予定している約10組の代表者らが参加し、担当者の説明を受けた=写真。
出店者に対しては、会場側は今年もごみ箱は設置しない方針であることから、客のためのごみの返却口を設けることや、翌朝行うごみ拾いへの参加義務などについての説明があった。ダンスや演奏などの出演者には、出演時間が必ずしも希望通りにならない場合があることなどが説明された。
「遊ingビレッジ」の唐沢幸利委員長はあいさつで「参加する人全員がわくわくするような祭りにするためにぜひ協力を」と呼び掛けた。
委員会は出店、出演の申し込みを6月20日まで受け付けている。希望者多数の場合は抽選となる場合もある。問い合わせは市役所(TEL78・4111)の上水道課(出店)、監理課(出演)へ。 -
宮田小3年2組、今年もツバメを観察
宮田村宮田小学校3年2組は今年も、村内に飛来して巣づくりしたツバメの調査を行っている。学校近くの軒先で観察を続けており、「あっヒナがいた」と歓声が飛んだ。
同学級は1年生の時からエサ場を校内に設けるなど野鳥に親しんでおり、昨年はツバメも観察。
「今年もヒナを見たい」と子どもたちから声があがり、巣を探すことに。学校のすぐそばに発見し、先月末から通う日々が始まった。
「なかなか動かないね」「本当にヒナいるのかな」と双眼鏡をのぞきこむ子どもたち。
「いたよ、いた」「どこどこ」。さっそくスケッチブックに様子を書きこむ姿も。ヒナが巣立つまで観察は続ける予定だ。