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箕輪町文化センター付属劇団「歩」アトリエ公演「象」15、16日
箕輪町文化センター付属劇団「歩」は15、16日、アトリエ公演で別役実作「象」を町文化センターホールで上演する。
1962年に発表された、被爆者を題材に社会性を強く帯びた作品を今日的視点で捉える。老人と若者の2人の被爆者の両端の生き様を描く中に、出会ってしまったためにささいなことで起きる殺人事件が交差する「ありうる危うい関係性」。“関係”を永遠のテーマとする劇団「歩」が、改めて「関わりあうこと」の意味を探る。
今回の公演は、伊那谷で活動する劇団伊那舞台、劇団風の庵から、劇団黄色い三輪車からも参加。連日、文化センターで舞台けい古が続いている。
演出の飯島岱さんは、「昔、不条理と言われたことが、今は当たり前の感覚になっていることに対して、『ちょっと待てよ』という気持ちで今回の作品を選んだ。個が消されては共同体はありえない。個は外に出せ-と希望を持たせた芝居にしたい」と話している。
公演は15日午後7時縲怐A16日午後3時縲怐B開場はいずれも開演30分前。入場料大人千円、高校生以下500円。問い合わせは町文化センター(TEL70・6601)へ。 -
リコーダーコンサート
東小3年生が2年生を招待箕輪町立箕輪東小学校の3年生31人が7日、リコーダーコンサートを音楽室で開いた。新年度からリコーダーを学ぶ2年生33人を招き、美しい音色を響かせて13曲を披露した。
3年生は、2年生の終わりからリコーダーを始め、昨年の11月からは進級カードを使って級別に曲を学んできた。せっかく吹けるようになった曲を披露しよう-とコンサートを計画し、各自が好きな曲3曲くらいを選び、曲ごとに演奏グループも作って一生懸命に練習した。
児童の司会でコンサートは進み、「いつもなんどでも」「ミッキーマウスマーチ」「小さな世界」「大きな古時計」などを次々に演奏。中にはレベルの高い曲もあったが、児童は心を込めて演奏し、難しい高音や低音もきれいな音で吹いた。
2年生は静かに演奏を聴き、「きれいだった」「楽しかった」と大きな拍手をしていた。 -
赤穂中職場見学
駒ケ根市の赤穂中学校(杉田純治校長)は11日、1年生を対象にした職場見学を行った。生徒は数人縲恟数人の小グループに分かれ、市内31カ所の事業所や公共機関などのうち、希望した1カ所を訪問。半日間の見学や体験を通して仕事の大変さや働くことの意義などを肌で感じ取った。
赤穂中割の市立すずらん保育園(高見洋子園長)には男女13人が訪れ、園児たちとお遊戯をしたり歌を歌ったりするなどして、保育士の仕事の一端を体験した=写真。生徒らは緊張からか、園児たちを前にしての自己紹介の声もしぼみぎみだったが、次第に園児らのパワーに押されるように声も大きく弾むようになり、笑顔で交流を楽しんだ。
中には同園を卒園したという生徒もいて「懐かしい」などと言いながら周りを見回していた。 -
宮田小5、6組が学習発表会
宮田村宮田小学校特別支援学級5組、6組は7日、学習発表会を開いた。全員で取り組んだ演劇や理科の実験、大縄とびのほか、算数や詩の朗読、とび箱など、児童1人ひとりが頑張った成果を保護者らの前で披露した。
一歩づつ着実に力を伸ばした学習成果。この日の子どもたちも失敗をおそれず果敢に挑戦した。
友人の跳躍をを見て、自分も絶対に跳ぶんだと繰り返し、とび箱に挑んだ男子児童の姿も。
今年1年間、校内外で精力的に上演した演劇は、全員が自信を持って臨んだ。
「迫力があってすばらしい動きだった」「初めて鑑賞したけど、とても元気で良かった」と、会場からは感想も聞かれた。
この日は2人の6年生を送る会も兼ね、ケーキを食べながらみんなで会食。思い出も振り返りつつ、新たな門出を祝福した。 -
姫宮神社で祈念祭
宮田村南割の姫宮神社で9日、厳かに祈念祭が行われた。氏子総代ら20人余が参列し、五穀豊じょうや地域の安寧を祈った。
拝殿前に集まった参加者は宮司からお払いを受け、昇殿。氏子総代が手渡しで、野菜や穀類、果物など村の産物を供える「献さんの儀」を行った。
続いて、花畑宮司が祈念の祝詞を奉上、代表者が玉ぐしを奉てんした。
姫宮神社には日本武尊の后、宮簀(みやず)姫や、伊耶那岐(いざなぎ)命が合祀されている。 -
箕輪町
みのわ少年少女合唱団01年度、学校週5日制の受け皿として健全育成を目的に発足した箕輪町子どもセンターの「みのわ少年少女合唱団」。7年の活動を経て、まもなく8期生を迎える。
「学校の枠を超え歌を通して心の輪、友達の輪を広げよう」と、元教諭の荻原かほりさんと、ピアノ講師の小林祐子さんが指導している。小学3年生から中学生までを対象としてきた合唱団だが、07年度は小学1年生から受け入れをした。仲の良い18人の団員が月2回、町文化センターで練習している。
年間に歌う曲は6曲ほど。本年度は「気球にのってどこまでも」「世界がひとつになるまで」「すてきな友達」などの合唱曲に挑戦した。
ステージ発表もこなし、町の文化祭のほか町芸術文化協会の催しや警察音楽隊のコンサートなどにも依頼を受けて出演。緑色のユニフォームに身を包み、伸び伸びとした明るい歌声を披露した。
06年度からは町内の施設訪問もし、本年度も三日町にある特別養護老人ホームみのわ園を訪れ、歌で敬老のお祝いをし、おじいさんやおばあさんと交流した。
指導者の荻原さんは、「皆で心を一つにし、互いの声が響き合っていい声作りができる。皆の声が一つになってハーモニーになる」と言い、常に「お友達の声が聞こえるかな?」「溶け合っているかな?」と団員に問いかける。
中学2年生は、「施設の人やお客さんに聴いてもらえることがうれしい」。小学3年生から続けている中学1年生は、「皆で心を一つにして歌えるところがいい」という。小学1年生も、「楽しい。みんな優しくしてくれる」と通ってくる。
来年度は、「発表のときにもう少しうまく歌えるようになればいいなと思う」「今年よりもいっぱい歌えるようになりたい」と笑顔を見せた。
中学進学や、運動など別の活動のため退団していく団員もいる。メンバーの入れ替わりがあり、毎年度が新たな発足のようで、持続させる大変さもある。それでも、「何人でも来てくれることがうれしい」と指導者。「家の人の協力がないとできないが、皆楽しく来てくれる。違う地域の学校から集まる、学年も違うお友達なので、心を広く持ったかかわりができる。歌を通して仲間作りや助け合う心が育ってほしい」と願っている。(村上裕子) -
伊那市の子育て支援センター有料化案に対し、新日本婦人の会伊那支部が反対署名を提出
来年度から子育て支援センター有料化する方針の伊那市に対し10日、新日本婦人の会伊那支部(木内律子支部長)が、これまでに集めた536人分の反対署名と陳情書を小坂樫男市長に提出した。
子育て支援センターの有料化は来年度予算案の中に組み込まれており、市は3月議会の採択を受け、4月から有料化していく方針でいる。
同支部では3月1日から有料化反対も署名集めを開始。議案の中に有料化案が含まれているということで、これまでに集まった署名を急きょとりまとめ、市議会に提出することにした。
木内支部長は「『若いお母さんたちが安心して相談できる施設を』ということで設置のための活動をしてきた。登録制などになってしまうと行きたくても利用できない人も出てくると思う。気楽に誰でも利用できる施設であるため、ぜひ無料のままで続けてほしい」と訴える。
今回提出した署名は第1次分としており、署名活動は今後も続けていく。
また、伊那市の子育て支援団体「子どもネットいな」は、子育て支援センターの有料化の再検討を求める文書を伊那市議会社会委員会に提出している。 -
バロックアンサンブル「リュストレ」が演奏
伊那市の伊那北地域活性化センター「きたっせ」で9日、バロックアンサンブル「リュストレ」の演奏会があった。ドイツ留学する山寺出身の小池香織さんが出演。会場には知人や地域住民らが詰めかけ、古楽の響きに耳を傾けた。
「リュストレ」はブレーメン州立芸術大学に通う音楽家4人で構成され、17縲・8世紀のバロック時代に残された舞踏譜をもとに、宮廷で演奏されたバロックダンスとその音楽を再現、ドイツを中心に演奏活動をしている。
演奏会は「バロックの舞と音楽の調和」と題し、カスタネットを鳴らして踊るバロックダンスに合わせたスペインの「フォリア」をはじめ、「恋のうぐいす」「嘆き」など10曲を披露。
山梨県の工房から運び込んだチェンバロ、足で支えて弾く弦楽器ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュートなどで優雅な音色を響かせた。
小池さん(26)は「地元で演奏できることを幸せに思う。なかなか触れる機会の少ないバロック音楽や楽器を知ってもらえれば」と話した。
日本公演は初めてで、春休みを利用し、東京など3カ所で公演をこなした。 -
長岡保育園児おはぎ作り
箕輪町の長岡保育園(井沢万寿美園長)の年少、年中園児たちが7日、卒園する年長園児たちに感謝の思いを込めておはぎを作った。
保育士たちがにぎったおはぎに年少園児たちはごまを、年中園児たちはきな粉を、それぞれつけていった。
保育士が「きなこは何でできてるの」と聞くと、園児たちからは「抹茶」「小麦粉」などの声。
握ったばかりのほかほかのおはぎを、きな粉やごまの上で転がしたり、手の平で塗ったり。
完成したおはぎは、年長園児たちに今までの感謝の気持ち込めて開いた昼の「ありがとう集会」で、みんなで一緒に食べた。 -
高木東六の歌によせて 講演会&ミニコンサート
伊那市生涯学習センターで8日、「人生はハーモニー竏注vリ東六の歌によせて」があった。故高木東六の長女緑さんの講演会と、60歳以上の女性で構成する合唱団「ザ・シワクチャーズ伊那」のミニコンサートがあり、市民大学の受講生ら約300人が集まった。
作曲家高木東六は伊那市名誉市民。1945(昭和20)年、東京で空襲にあい、伊那町(現伊那市)に7年半、疎開していた。
緑さんは「父・東六を語る」と題し、伊那に疎開する際、作曲家山田耕筰から「作曲をやりなさい」と楽譜や鉛筆などが渡されたエピソードを交え「天竜川が近く、アルプスが展望でき、小鳥のさえずりが聞こえる伊那の自然環境は、創作意欲をそそった。伊那に来たことは意味があったと思う」と話した。また、筋書きを変えたオペラ「春香」の作曲や「あるがまま、くよくよしない」健康法なども紹介。
高校生のとき、高木東六の歌唱指導を受けた「ベラボンコーラス」メンバーの竹松成就さん=富県=は厳しかった練習風景を振り返った。
ミニコンサートでは、高木東六作曲・編曲した「水色のワルツ」「赤い靴」「伊那市の歌」など、市内で音楽教室を主宰する唐沢澄恵さんの独唱(ソプラノ)を含めて7曲を披露、会場から拍手を集めた。 -
宮田小5年の伊藤楓馬君が全日本年賀状大賞で奨励賞
宮田村宮田小学校5年生の伊藤楓馬君が、郵便事業会社主催の全日本年賀状大賞コンクール絵手紙部門で奨励賞を受けた。干支のネズミを主役にした明るく楽しい作品で「上手に描けた」と受賞を喜んでいる。
3匹のネズミが登場する絵手紙。太陽とかがみ餅も描き、「お正月らしさを出してみました」と伊藤君。
今まで年賀状であまり絵を描く機会は少なかったというが、「背景の色も丁寧に塗れた」と、作成過程を振り返りながら話した。 -
看護大卒業式
駒ケ根市の県看護大(深山智代学長)は8日、学部卒業式、大学院修了式を開いた。学部生84人と大学院博士前期(修士)課程修了生11人が深山学長から卒業証書、学位記を受け取り、思い出深い駒ケ根のキャンパスを巣立った。
学部卒業生代表の牛山陽介さんは「4年間で学問と実践を通して看護の責任の重さを強く感じた。学んだものは看護職者としての大切な財産になるだろう」、大学院修了生代表の佐藤恵子さんは「医療現場は多くの問題を抱えているが、学んだことを生かし、看護と社会の発展に誠心誠意尽くしたい」とそれぞれあいさつした。深山学長は「看護職への期待はますます高まっている。『患者は看護の先生である』といわれる通り、知識と技術は患者に対する中から身につくもの。道は平坦ではないが、一歩一歩前進すれば困難は必ず乗り越えていけるはず」と激励の言葉を贈った。 -
伊那小6学年 総合活動を振り返る
伊那市の伊那小学校6学年(4クラス・121人=ジャンボ元気ッズ)は6日夜、市駅前ビルいなっせで各クラスの総合活動の成果を披露するシンポジウムを開いた。会場は保護者や地域住民で満席。それぞれの活動について報告し、意見を交わし合いながら学習を振り返った。
ジャンボ元気ッズがシンポジウムを開くのは初めて。毅組は太鼓を使った活動の中で勉強した民俗芸能、正組は白毛もち米作りと普及活動、礼組はオリジナル釉薬や・ス家宝・ス作りなどの陶芸、剛組は地元商店街の活性化に向けた取り組み竏窒ノついて発表した。
このうち正組は5年生のとき、本で調べたり、人に聞いたりして種もみを発芽させることから開始。市内で白毛もち米を生産している農家の協力もあり、収穫を無事に終えることができた。児童の一人は「草取りや虫取りなど、この活動を通じて、農家の人の苦労が分かった」と感想を述べた。
収穫のときに手助けした、児童の一人の祖父・小林貢さんは「農業は天候に左右されるし、無農薬で育てることは大変に努力がいる。自分たちで研究し、2年間一生懸命やってきたことは素晴らしい」と子どもたちの活動を評価した。
しら毛もち米作りに挑戦した正組の発表
太鼓を使った民俗芸能に取り組んだ毅組の発表 -
ものづくり教育プログラム報告会
箕輪町教育委員会はこのほど、07年度に町内全小・中学校に導入した「ものづくり教育プログラム」の報告会を町文化センターで開いた。従来のものづくり学習に「ユーザー視点のものづくり」学習を取り入れたプログラムで、各校の教諭が技術や図工、家庭科などの授業での取り組みを報告した。
「一味ちがう箕輪の子ども育成」事業の一環で、「ユーザー視点のものづくり」学習を取り入れることで、ものづくりの面白さを学ぶと同時に他者への思いやりの心をはぐくむねらい。経済産業省の「キャリア教育プロジェクト」で05年度から諏訪市教育委員会と取り組んでいるエプソンインテリジェンス(本社・諏訪市)の提案で導入した。
箕輪中学校は技術科のテーブル作りで製作前にユーザーの意識調査として家族の意見を聞くなどの学習をした。各小学校では、家族の喜ぶ顔を目指し家族に好みなどをインタビューしてマグネットや鉛筆、感謝祭の招待状を作ったり、別の学年へのプレゼント作り、交流する保育園児のために劇をつくり上げるなどの取り組みをした。
教諭からは「相手意識を持つことは、相手ばかりでなく自分も大切にすることになる」などの感想があった。
エプソンインテリジェンスの河野満営業企画部長は「だれに、要望は、どんな工夫を、どうだったか-というステップが大事。ワークシートに記入しながらやってもらうと内容が充実する」と話した。来年度に向け、子どもたちの意欲につながるとして年度末に校内作品展の開催、販売体験の実施や、町内で工業展などがあった場合に子どもの作品展示も提案した。 -
【記者室】卒業式で復讐
ある高校の卒業式で小さな事件が起きた。式も終盤、答辞で登壇した卒業生代表が在校生に向け「この学校の先生のように人前で恥をかかせる大人にはならないでほしい」と言ったのだ。列席者は冷水を浴びたようにその場に凍りついた。
どんな思いでこれを口にしたのか。よほど腹に据えかねる事情があったのだろうが、このやり方は感心できない。騒いだり暴れたりするバカ者に比べればはるかに良いが、式を台無しにし、多くの人を嫌な気持ちにさせたことは反省すべきだ。
彼は復讐を遂げてすっきりしたろうか。否、砂をかむような苦い思いだけが残っているに違いない。だがこれも若さゆえ。願わくば、自らの行いの非は非として認め、今後の教訓にしてほしい。(白鳥文男) -
東伊那小6年生を送る会
駒ケ根市の東伊那小学校(小川清美校長)で7日、6年生を送る会が開かれた。卒業まで10日余りとなった6年生に残り少ない小学校生活の思い出にしてもらおうと、在校生が学年ごとに趣向を凝らした歌や踊りなどを披露し、手作りのプレゼントを贈った。
5年生は「中学へ行っても元気で頑張ってください」と大きな声で応援のエールを送った=写真。
3年生は6年生一人一人を詠んだ俳句に感謝の気持ちをこめ「○○さん 背が高くて大人みたい」などと発表した。
4年生は女子が新体操を披露したほか、男子がヒゲダンスを踊って大きな笑いを誘った。
市内の5小学校は18日に修業式、19日に卒業式をそれぞれ行う。 -
看護大卒業記念植樹
卒業式を翌日に控えた駒ケ根市の県看護大(深山智代学長)で7日、看護大交流市民の会(木下和好運営委員長)と卒業生らが卒業記念のシダレザクラ1本を植えた。キャンパス内にある緑地「有酸素運動研究コース」の一角に集まった約80人の学生が代わる代わるシャベルを手にし、4年間の学園生活の思いを込めてサクラの木の根元に土をかけた=写真。
木下委員長は「卒業しても、サクラの時期が来たら第二のふるさと駒ケ根を思い出して花を見に来てほしい」とあいさつした。卒業生を代表して飯島克枝さんと塩原沙子さんは「入学時からいろいろと支えてくれた皆さんとともに記念植樹ができてうれしい。植樹したサクラとともに私たちも成長していきたい」と礼を述べた。
同コース内には第1回卒業記念の1999年から毎年1本ずつ植えられたシダレザクラの木が整然と並んでいる。
卒業式は8日午前10時30分に行われる。 -
宮田小6年1組「どんどこ幸せ隊」がさよならコンサート
「どんどこ幸せ隊」と自ら名付け太鼓演奏に取り組んできた宮田村宮田小学校6年1組は6日、「さよならコンサート」を村民会館ホールで開いた。卒業を控えた最後の公演は、太鼓に励んだ3年間の集大成。想いつまったバチさばきで、会場に集まった家族や地域住民、学校の仲間にも幸せを届けた。
「ドン、ドン」と重厚な太鼓の音色。ひとつがふたつになり、さらにそれが全員となって広がり、子どもたちは舞うようにバチをさばいた。
宮田太鼓の北原健一さんらに指導を受け、4年生の時に始めた太鼓。村内外の各種イベントに積極的に出演するなど、太鼓は同学級の元気の源となった。
公演を終えたある女子は「間違えちゃった」と話しながらも満面の笑顔。鳴り止まない拍手に見送られ、心地良い汗を拭った。 -
宮田小「6年生を送る会」
宮田村宮田小学校は5日、「6年生を送る会」を開いた。巣立つ6年生との別れを惜しみつつ、在校生各学年が趣向を凝らして6年生にエールを送った。
歌やパフォーマンスなどで激励。5年生は「卒業おめでとうございます。6年生のがんばりで、あいさつがあふれ元気な学校になりました。ぼくたちが引き継いでいきます」と感謝した。
6年生は心をこめて縫ったぞうきんを在校生にプレゼント。リコーダーも演奏し、在校生と心を通わせた。 -
「マンデー・フリー・トーク」
「10人寄れば町づくり」-。南町耕地の気の合う仲間10人で、毎月第3月曜日夜、テーマを決めて自由に話し合おうと、01年11月発足したグループ。今年2月までに76回開催、「成人式」「そば」「春の七草、秋の七草」「七五三」「津波」「靖国神社」など政治や経済、教育、生活全般など広範なテーマに取り組んできた。
次回のテーマが決まると、メンバーはインターネットで調べたり、聞き取り調査し、発表し、夜が更けるまで語り合う。
時には出前講座も依頼し、「NPО」「年金」「新エネルギー」「教育基本法」「青少年健全育成」などの学習もした。
2月のテーマは「新エネルギー」。町職員を講師に「飯島町新エネルギービジョン」を学習した。
また、メンバーは町が公募した「飯島町環境保全審議会」「飯島町男女共同参画審議会」「飯島町地域新エネルギー策定委員会」など各種審議会委員にも積極的に応募し、政策の企画に参加している。
地域貢献活動にも熱心で、親ぼくと交流の機会にと、3月9日午前9時から、南町コミュケーションセンターで、「新そば打ち体験・試食会」も計画。参加費男性千円、女性・学生(小学生以上)500円。詳細は事務局の下平憲夫さん(TEL86・2215)
同会事務局の下平さんは「会は南町耕地の団結の核にもなっている。異業種のメンバーが様々なテーマを掲げ、発展的意見も多い」。
メンバーの1人、北沢敏雄さんは「メンバーの年齢が40縲・0代までと幅広く、多種多様な職業の人たちが自由に話し合え、楽しい」。塚本則雄さんは「ひとり一人、目先の違った意見が出され、役立つことも多い。視野が広がり、勉強のきっかけにもなっている」
会長の桃沢文男さんは「毎回全員参加で楽しく話し合っている。地域にも貢献できていると思う」と話している。(大口国江) -
伊那市子ども会育成会連絡協議会表彰
伊那市子ども会育成会連絡協議会(畑房男会長)は3日夜、同市役所で年度末総会を開き、長年にわたり青少年健全育成に尽力してきた、美篶青少年育成会(畑房男会長)と御園青少年育成会の茅原等さん(45)、三井敦司さん(38)の2人を表彰した。
美篶青少年育成会は1979(昭和54)年の設立。12地区800人で構成し、ふるさと再発見、護身術講習会など特色ある取り組みを展開する。
茅原さん、三井さんは推進委員として2001年から6年間、PTA、区、公民館事業と連携し、花いっぱい活動、魚つかみ大会などの企画を通じて青少年育成に尽力する。
連絡協議会の畑会長は「青少年が健全に育たないと日本の未来はない。長い間ありがとう」とあいさつ。
美篶青少年育成会総務部長の福岡衛さん(53)は「先輩方が築いた伝統をつなげるため、これを契機にさらなる活動を推進したい」。茅原さんは「今後も子ども会、地域の活動に頑張っていきたい」。三井さんは「活動の中で地域や人のありがたみを感じた。これからも自分なりに努力したい」と話した。
伊那市子ども会育成会連絡協議会表彰を受ける表彰者 -
昔昔亭健太郎独演会
駒ケ根市出身の落語家昔昔亭健太郎=本名・箭内(やない)広光=さんを招いての第5回東伊那寄席が4日、同市の東伊那公民館で開かれた。同公民館と東伊那区社会福祉協議会主催。健太郎さんはNHKテレビの朝の連続ドラマのタイトルにもなっている『ちりとてちん』と、婚礼の余興で大失敗する『松竹梅』の古典落語2題を披露=写真。落語の後にはかっぽれも踊るなど、芸達者なところを見せた。
集まった約100人の人たちは健太郎さんの芸に「ああおかしい」などと言いながら、涙を流して大笑いしていた。
健太郎さんはサラリーマンを経て97年に故春風亭柳昇師匠に入門。その後師匠が亡くなったことにより、昔昔亭桃太郎師匠門下に移籍した。現在二ツ目。 -
赤穂高卒業式
赤穂高校(米山明広校長)は5日、卒業証書授与式を行った。保護者、教職員、在校生らが見守る中を各クラスの代表生徒7人が壇上に進み出て米山校長から卒業証書を受け取った。卒業生代表の福沢なつ美さんは答辞で「多くの友人たちと出会えた素晴らしい3年間だった」と涙ながらに思い出を振り返った上で「これから新たな生活が始まるが、赤穂で培った精神力と行動力で乗り越えていきたい。どうかこれからも見守って」と述べた。
米山校長は「行く手には多くの困難や壁があるだろうが、悲観的にならず常に前向きに考えてほしい。誇り、気品、継続の3つの言葉をはなむけに贈りたい」と激励した。卒業生271人は保護者と在校生らの拍手に送られながら、3年間過ごした母校を静かに後にした=写真。
卒業生はほとんどが大学などに進学する。 -
長野県水墨画協会南信地区会員展
県伊那文化会館で6日、長野県水墨画協会南信地区会員展が始まった。長野県水墨画協会(下平瑞雲会長)主催。南信地区会員(会員数約180人)の作品約100点を展示。9日まで。
長野県水墨画協会は、長野県芸術文化総合フェスティバルに合わせて、各地区で会員展を開いている。
協会理事の中原知得さんは「県展は水墨画のため色を使った作品はないが、南信地区会員展は墨彩画ということで、色を使った作品もある。県展とはまた違った雰囲気を見てもらいたい」と話す。
午前10時縲恁゚後5時(最終日午後4時まで)。入場無料。
同展では出展作品の中から10点を優秀賞に選んだ。
受賞者は次のみなさん
▽「秋景」石野清香(茅野市)▽「太古ロマン」牛山和雄(下諏訪町)▽「寝覚の床」小口民江(岡谷市)▽「いこいの里」小林真一(下諏訪町)▽「木立」萩原秀美(岡谷市)▽「阿寺渓谷」磯谷吉五郎(岡谷市)▽「霧のブナ林」塩沢容子(飯島町)▽「白牡丹」小林城佳(飯田市)▽「渓流」秦広美(高森町)▽「夏苑」伊藤武子(飯田市)竏秩B -
宮田小3年の3人が世界児童画展、郵便絵手紙コンテストに入賞
宮田村宮田小学校3年の池田拓郎君が美育文化協会主催の世界児童画展で特選、同じく中原未帆さんが入選した。また郵便事業会社主催の手紙作文コンクール絵手紙部門で、同じく3年の鎌倉未帆さんが全国の審査で銅賞に輝いた。
池田君は梅わりをしている自分の姿を、中原さんはイノシシを見学に行ったときの様子を、それぞれ版画にした作品で受賞した。
鎌倉さんは絵手紙で受賞したが「色を塗る時が一番楽しい」と話していた。 -
駒工卒業式
駒ケ根工業高校(本間秀明校長)は4日、卒業証書授与式を行った。機械、電気、情報技術各科の代表が進み出て本間校長から卒業証書を受け取った。
本間校長は「本校での貴重な体験でつちかった力を生かして地道な努力でハードルを乗り越え、将来は各分野で中心的な存在として活躍されることを期待する」とはなむけの言葉を贈った。
在校生代表の川頭匠君は送辞で「夢と希望を絶やさないで。時には母校を訪れて後輩を励ましてほしい」と述べた。
卒業生104人は在校生と保護者らの拍手に送られながら、3年間過ごした母校を静かに後にした=写真。
卒業生は機械科35人、電気科38人、情報技術科31人で、卒業後の進路は大学などへの進学と県内外への就職がほぼ半数ずつ。 -
08年度公立高校後期志願者、上伊那の倍率は1.01倍
県教育委員会は3日、08年度公立高校後期選抜試験、志望変更後の志願者数集計結果を公表した。最終的な上伊那の全日制志願者数は903人。2月26日の志願受付締め切り後より5人増加したが、倍率は前回と同じ1・01倍となった。一方、多部制の箕輪進修は前回調査時より7人減少し、110人。倍率は前回の1・16倍となっている。
学校、学科別に見ると、最終的に定員割れとなったのは3校5学科。前回定員割れだった伊那北普通科は、募集人員より1人少ない203人が志願している。
倍率では、伊那北理数科の1・75倍、赤穂商業の1・35倍、箕輪進修の1・16倍の順に高くなっている。
定時制の志願者数については変更がなかった。 -
箕輪西小学校で環境授業
箕輪町の箕輪西小学校5年生(24人)が29日、シャープとNPO法人「気象キャスターネットワーク」が連携し06年度から全国の小学校4年生以上を対象に行っている「環境授業」を受けた。同授業を受講するのは県内で3校目。児童たちはシャープの林浩三さん、関善光さんと気象予報士の高野雅子さんから「地球温暖化と新エネルギー(太陽光発電)」についての話を聞いた。
箕輪西小学校では使用済みインクカートリッジの回収など環境教育に取り組んでおり、今回その一環として同授業を受講することになった。
まずは高野さんが地球温暖化について講義。地球の気温の上昇を人間の体温に例えるなど、分かりやすく説明した。
「このままだと今世紀末の世界の気温は最大で6・4度上がる」と高野さんが話すと、児童たちは驚きの声をあげた。また透明な二つのケースを使って片方のケースに二酸化炭素を入れて、赤外線ライトを当て温度上昇の差を調べる実験もした。
関さんは太陽光発電について講義。太陽光発電のシステムやその長所などを話した。手動発電機を使って電球をともす実験では、「クラスで一番力持ちの人」と林さんが呼びかけると、次々と男子児童が名乗りでて手動発電機を回したが、豆電球と違って一向に光らない。4つの手動発電機をつなげてようやくわずかに光らせることができた。
児童たちは「これからは電気を無駄使いしないように気をつけたい」と授業の感想を話していた。
シャープと気象キャスターネットワークは08年度も同授業を継続。実施校については検討中とのこと。 -
30年余のふれあい脈々と、明星大学の学生が大久保区の子どもたちと交流
春合宿をかねて宮田村を訪れた明星大学(東京都日野市)の児童文化研究会「人形劇団まめ」の学生9人が2日、大久保区の小学生と交流。人形劇を上演したほか、一緒に遊んで楽しい時間を共有した。1975年から続く交流で、開始当初から30年以上経た今も学生と子どもたちがふれあいを深めている。
工作したり、外で鉄棒やドッジボールなども楽しむなかで、すぐに仲良しに。
人形劇が始まると、学生のお兄さん、お姉さんが繰り広げる楽しいステージに子どもたちは目を輝かせた。
同大の学生が大久保区を集落調査したのが縁で始まった交流。地元の子どもたちは毎年楽しみにしており、この日も30人ほどが会場の集落センターに集まった。
時間を忘れて会話がはずむ光景も。部長の谷祐伊さんは「子どもたちと同じ目線でふれあえるのが楽しい。東京でも子どもたちと交流する機会があるが、宮田の子たちは本当に元気ですね」と目を細めた。
地元の大人たちも「子どもにとっても良い刺激になっていると思う」と話していた。 -
上伊那3高校で卒業式
辰野、伊那弥生ケ丘、高遠の3高校で1日、それぞれ卒業式があった。厳しかった部活動、仲間と協力して作り上げた文化祭など3年間の思い出を胸に、学びやを巣立った。
そのうち高遠の卒業生は102人(男57、女45)。
卒業証書授与に続き、福沢務校長は、自発的に校舎を磨く生徒の姿などを紹介し「一人ひとりが自分と向き合い、個性を磨き、明るく前向きに生きてほしい」と式辞。
卒業生代表の北原直弥君は、仲間と協力することの楽しさを学んだ3年間を振り返り、全国各地で発生する飲酒運転や犯罪など痛ましい事件に触れ「犯罪はあってはならない。他人を思いやることを伝え、世の中に貢献したい」と社会の一員として新たな一歩を踏み出す決意を述べた。
また、皆勤・精勤者19人の表彰もあった。
卒業後の進路は進学が64%、就職(製造業が中心)が33%。
辰野の卒業生は179人(男70、女109)で、進学が58%、就職が42%。伊那弥生ケ丘は283人(男125、女158)で、就職は一けた台で、ほとんどが進学する。