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宮田小3年の堀井満里奈さんが金賞
宮田村宮田小学校3年の堀井満里奈さん(9)の版画が、県牛乳普及協会主催の「くらしと牛乳、牛さんありがとう絵のコンクール」で金賞の日本酪農乳業協会長賞に輝いた。
自分が牛乳を飲んでいる風景を版画にした堀井さん。「牛さんに感謝しながらつくりました」と受賞を喜んだ。
同コンクールは園児と児童が対象で、全県から1222点もの応募があった。
県知事賞などの金賞は12人のみで、堀井さんののびのびと力強い作品もそのうちの一つとして高い評価を受けた。 -
県教育委員会が高校校長会の「高校再編中間まとめ」についての意見を募集
長野県高等学校長会「高校再編について(中間まとめ)」の報告を受け、長野県教育委員会は来年1月11日まで、これに対する一般の意見などを募集している。
県教委では今年6月に決定した「高等学校改革プランの今後の進め方について」に従い、県高校長会からの意見を聞いているが、その中間まとめが16日、提出されたため、それに関する一般の意見を募集することにした。
意見の提出方法は郵送、FAX、電子メールのいずれか。寄せられた意見に対しての個別回答はしないほか、プライバシーに配慮したうえで公表する場合もある。
送付先は郵便が〒380竏・570(専用郵便番号)長野県教育委員会事務局高校教育課高校改革推進係。FAXは026・235・7488、電子メールはkoko@pref.nagano.jp。
校長会の中間まとめは県教委のホームページ(http://www.pref.nagano.jp/kenkyoi/shingikai/koukoup.files/H19kochokai/kochokai_iken.htm)からアクセスすることができるようになっている。 -
上農で図柄入りリンゴ収穫
南箕輪村の上伊那農業高校園芸科学科食用植物コース選択生2年生は27日、同校で栽培している図柄入りリンゴの収穫を行った。
リンゴが色づく前にシールを張ることによって、シールの黒い部分だけ赤くならずリンゴに図柄が入るというもので、同校では毎年栽培している。
シールの張ってあるリンゴをひとつひとつもぎとっていく生徒たち。しっかりと図柄が入っているか、心配するようにリンゴを見る。収穫したリンゴはシールを張ったまま箱詰した。
「合格祈願」という図柄の入ったリンゴ10キロ入り5ケース分は、同校と交流のある東京都武蔵野市立第三中学校へ送るとのこと。両校の交流が始まって以来、図柄入りリンゴの贈答は恒例となっている。
園芸科学科を教えている北原千歳先生は「こういった交流を通じて、東京の人たちが長野県産の農産物に興味を持ってもらえれば」と語った。 -
伊那市教委 不登校児童生徒支援事業の講演会
伊那市教育委員会は27日、市駅前ビルいなっせで不登校児童生徒支援事業の一環として、講演会を開いた。子どもの不登校や引きこもりなどについて考える開善塾教育相談研究所(群馬県)相談室長の藤崎育子さん=写真=の話に小中学校教諭や一般ら約60人が耳を傾けた。
藤崎さんは「子どもを自立した大人に育てるために縲恤s登校・ひきこもりの訪問相談の現場から竏秩vと題して講演。14年間続ける家庭訪問の相談現場から、学校復帰や社会的自立に向けた支援の実践エピソードを織り交ぜて話した。
親御さんに向けて藤崎さんは「火と刃物を使えるようにしてあげること」と主張。子どもが自立するためには、自炊ができるよう自立への道を作る必要性を訴え、「こどもに自信を持たせることが重要」とした。
また、「不登校の子どもたちを助けられるのは先生」とし、「子どもたちに学校の先生に忘れられてなかったんだと思わせること」。教育相談の心がけとして、▽子どもの長所を見つける▽時により核心には触れないこと竏窒ネどのポイントを上げた。 -
楠洲流伊南吟詠会宮田支部が30周年
宮田村の詩吟愛好者でつくる楠洲流伊南吟詠会宮田支部(下村明支部長)は23日、発足30周年の記念式典を開いた。さらに・ス吟道・スを極めていこうと、積み重ねた歴史を会員、関係者が振り返った。
伊南吟詠会には現在15支部あるが、宮田支部は最も早い設立。1977(昭和52)年にでき、以来伊南のリーダー的存在として地域に詩吟を広めてきた。
高齢化などで現在は会員5人。少数精鋭ながら、今年になって新たなメンバーを迎えるなど次代に向けた取り組みも始めている。
式典で下村支部長は「今後は30、40代の人たちも誘って、さらに隆盛を図りたい。若い人に負けないよう頑張っていきましょう」とあいさつ。
楠洲流聖楠会の小林水洲会長、同伊南吟詠会の酒井真洲会長は「継続は力。皆さんの活動を頼もしく感じる。培った誇りと結束で、今後も伊南のリーダーとして期待します」と祝辞を述べた。
「富士山」を全員で合吟。朗々と息をあわせ、30年の歩みと未来に思いを馳せた。 -
市民音楽祭
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駒ケ根市文化会館で25日、第48回駒ケ根市民音楽祭が開かれた。ほぼ満席の聴衆は児童らの元気な合唱、洗練されたコーラス、息の合った吹奏楽など多彩な20プログラムを楽しんだ。
ファンファーレが響きわたり、全員で「駒ケ根市の歌」を歌って幕開け。駒ケ根童唱会赤とんぼは音楽劇「羽衣」を熱唱、四季の会Dоlceがしっとりと「わかれ・秋」を歌い上げ、女声コーラス虹はなじみの曲「秋の夜半」「アニーローリー」を披露した。
赤穂南小合唱団、赤穂小合唱団、中沢小合唱団はそれぞれ、練習の成果を発揮し、美しいハーモニーで音楽祭を盛り上げた。
小学生から高校生まで20人の「すずらん少年少女合唱団」は「さんぽ」「瑠璃色の地球」などで歌う喜びを体いっぱい表現した。
このほか、赤穂高校声楽部、混声合唱明日歌、混声合唱峡の会、駒ケ根女声コーラスなどがそれぞれ特色あるハーモニーで舞台を彩り、アフリカンドラムの「ジュボー・ド・コマガネ」がニジャエ・ローズ直伝の「情熱のセネガル」で西アフリカの風を伝え、最後は全員による合唱「Believe」で余韻を残して、音楽祭の幕が下りた。 -
「Beauty-うつくしいもの」がロケ地の飯島町で先行上映会
伊那谷に伝わる農村歌舞伎をテーマにした後藤俊夫監督(67)がメガホンを取る「Beauty-うつくしいもの」のふるさと上映会が24、25日、一般上映に先駆け、飯島文化館で行われた。
上映に先だって、大鹿歌舞伎保存会の北村尚幸さんと後藤監督の対談が行われ、この中で、後藤監督は「地元で取材を重ね、大鹿歌舞伎のお名残狂言や、中尾歌舞伎の花形男性、満蒙開拓団など多くの実話に基いた映画」と見所を、「主人公の一生を描く中で、戦争の記憶を定着させたい。美とは人の姿や形でなく、真心である。友情であることをラストシーンにこめた」とテーマに触れた。
また、この映画の見方について「どこの場所かと考えたり、エキストラの顔や自分が写っているかどうか探してばかりいると、物語の展開についていけない」とロケ地での上映会ならではの注意もあった。
ワークショップでは大鹿歌舞伎保存会の北村さんが、大鹿歌舞伎の歴史や特徴について解説。北村さんら4人が出演し、「神霊矢口渡 八郎物語の段」のうち、篠塚八郎重虎が多摩川の戦場から戻り、戦の様子を物語る場面を上演した。
引き続き、映画上映を行ない、超満員の観客は村歌舞伎に魅せられ、戦争に翻ろうされながらも、その生涯を歌舞伎に捧げた主人公半次と雪夫の80年にわたる友情の絆:、感動のラストシーンでは目頭を押える人もいた。 -
【古典文学研究者 畔上利春さん】
駒ケ根市の赤穂公民館で古典に親しむ講座の講師を長く務めている。月に1回の講座を担当して今年で8年目。『平家物語』を4年、『万葉集』を3年にわたってそれぞれ講義し、今年度は信濃の古典をテーマに選んでいる。穏やかで飾らない人柄が反映された雰囲気の講座は「窮屈な感じがしなくて気楽に楽しめる」「すんなり頭に入ってくるから疲れない」「古典が身近に感じられる」と聴講者に好評。何年も続けて受講する人も多い。
「古典というと、どうしてもとっつきにくい印象がありますからね。あまり難しく考え過ぎてしまうとせっかくの素晴らしい作品がつまらないものになってしまう。だからとにかく、講座生の皆さんにとって分かりやすく、楽しめるような講義を心掛けています。自分も皆さんと一緒に楽しませてもらっているようなものですよ」。
◇ ◇
飯山市生まれ。教員として県内の小中学校に勤務し、赤穂東小学校の教頭を最後に60歳で退職した。中学では国語を教えていたが、古典への思い入れは特になかったという。古典文学に目覚めたのは意外に遅く、40歳ごろのこと。
「万葉集の中の名歌『信濃道は今の墾道刈株に足踏ましむな沓はけ我が背』(信濃道は新しく切り開いた道です。切り株でけがをしないようにくつをはきなさい、あなた)に出合ってね、とても強くひかれた。妻が夫を思ういじらしい気持ちがよく出ている歌ですね。千数百年も昔の人の歌なのに、その思いは今と同じで変わらない。それを考えると心の奥に迫ってくるものがありました」
それからは本や資料を集めて読んだり、研究者に話を聞いたり、機会あるごとに教育会の書籍に寄稿するなど、万葉集の魅力のとりこになった。お気に入りの歌を懐中時計の裏ぶたに彫りつけたほどだ。
◇ ◇
退職後は妻と2人で万葉集の歌ゆかりの地を訪ねて歩く旅を楽しみにしている。
「ただ好きで長くやっているだけで、研究者なんて大それたもんじゃない。でも、やはり日本人は日本の伝統をしっかりと学ぶべきだと思います。昔に比べてせわしない世の中になりましたが、日本の伝統文化である言葉をもっと大事にしていきたいものですね」
(白鳥文男) -
【記者室】キノコ採り
「キノコは1年中採れる。正月から採るよ」。秋の味覚と思い込んでいたので取材した男性の言葉に驚いた。山に行かずともキノコはある。天然のエノキを採りに行くからと、連れて行ってもらった▼店に並ぶ袋詰めしかお目にかかったことがなく、初めて見た天然エノキは「何キノコ?」と聞きたくなるほど全くの別物だった。仲間内の情報で、出ていると聞けば採りにいくのだという。冬は包丁片手に凍ったキノコを切って採る。そんなキノコ採りがあるなんて…またも驚き▼知識がないとキノコは怖い。知らないということは、目前の自然の恵みを味わう楽しみも知らないということ。「これはうまいんだぞ」。男性の言葉に、ちょっぴりうらやましくなった。(村上裕子)
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稚児が厳かに礼賛舞、白心寺十夜法要
宮田村町二区の浄土宗・白心寺は23日、十夜法要を営んだ。檀家を中心にした児童、園児14人が着飾って稚児となり、礼賛舞(らいさんまい)を奉納。先祖を供養し、安心した暮らしや五穀豊穣などに感謝した。
多くの檀家が集まる本堂で、稚児は見事に舞を奉納。可愛らしい姿で披露した。
十夜法要は同宗派の3大法要のひとつ。かつては陰暦の10月5日から十日十夜続けたことから、その名が付いた。今は農作物の収獲期と重なり天の恵みに感謝する意味も込められていて、同寺では稚児による礼賛舞を毎年奉納している。
##写真(たてよこ)
地域の子どもたちが稚児となり、礼賛舞を奉納した -
伊那北高生測量実習
総合的な学習の一環で伊那北高校普通科の1年生3人は22日、駒ケ根市の測量、土地造成業の緑地計画(福沢浩社長)を訪れ、測量の歴史や技術などを学んだ。生徒らは福沢社長と従業員の測量士らに測量の基礎についての講義を受けた後、屋外の道路などへ出て機器を使った実習に取り組んだ。
生徒らは測量士の指導を受けながら測量機器の正確な設置方法や、目標までの距離、高さの測定方法などを実際に体験=写真。正確なデータを取ろうと苦労しながらも、懸命にレンズをのぞいたり数値を読み取ったりしていた。人工衛星の電波を利用して正確な測定ができる最新のGPS(全地球測位システム)測量を体験した生徒らは、先端技術の素晴らしさに一様に驚きの声を上げていた。
これまで知らなかった測量技術の現場を目の当たりにした生徒らは「測量は想像していたよりもはるかに難しい。プロの仕事ぶりに感心した」と話していた。 -
なかよし東小まつり
駒ケ根市の赤穂東小学校(太田寿久校長)で21日、なかよし東小まつりが開かれた。代表、図書、放送などの13の児童委員会がそれぞれ趣向を凝らした楽しいゲームやアトラクションを企画、運営。学年縦割りの小グループに分かれた全校児童らは校内各所に設けられた会場を巡ってゲームやクイズに興ずるなど、年に一度のまつりを楽しんだ。
体育委員会は障害物リレーを企画。体育館内につくられたコースには平均台や跳び箱、マット上での前転などが設定され、児童らはグループごと、張り切って記録に挑戦していた=写真。環境・省エネ委員会は「省エネ体験」として、ミニ火力発電機や太陽熱での湯沸かしなどの実演を披露。会場を訪れた児童らは感心しながら興味深そうに実演や展示を見詰めていた。 -
南箕輪村
新舞踊「中込ももの会」南箕輪村中込区に暮らす皆の健康作りと仲間の輪を作りたいと、96年に発足した新舞踊の会。中込公民館活動の一環として、毎月第1、第3月曜日の夜、公民館に集まる。
今年会長を務める山本照子さんの知人が踊りの藤華流の先生をしていることから指導をお願いし、先生の片桐百子さんの名前の「もも」から、会の名は「中込ももの会」と名付けた。発足当初は7人だったが、さまざな事情から現在は4人で活動している。
皆で習いたい曲の希望を出し合って先生に振りを教わり、「湯の町エレジー」「北山時雨」など1年間に2、3曲を仕上げる。練習だけでなく、2年に1回ある藤花流のおさらい会や、地元区の敬老会、村の社協まつりで踊ったり、ボランティアでデイサービスセンターも訪問する。
今年の敬老会は「紅の舟歌」「相馬盆歌」の2曲を披露した。「皆さん踊りを当てにしてくださってるから、張り合いになる。お世辞でも『よかった』と言ってくれて、お花もたくさんいただいた」という。
村の文化団体連絡協議会に所属し、村の文化祭のステージにも出演。今年は「河内男節」を発表した。「観客の多い文化祭は、ドキドキするから緊張しないように互いに励ましあって。でも、あんまり大勢いると上がってしまって、普段間違えないところで間違えてしまうなんてこともあるの。でも、どんどん場を踏むように先生に言われるので、皆で目標を持って一生懸命やっています」
寒さが厳しくなる1、2月は休みで、活動は3月から12月まで。「踊りが好きなのよ。下手でもなんでも、休まないように出てきて踊って。皆さんで気持ちを合わせて和やかにやっています」。4人が一緒に踊るため、先生にも「1人だけが上手でも、皆の踊りが合わないとよくない」と、息を合わせて踊るよう指導を受け練習に励んでいる。
今年の活動もあと1カ月。以前に習った曲の復習もしながら、新曲に取り組む。「体を動かすことは健康にいいし、ボケ防止にもいい。生涯学習で楽しくやっていきたい」(村上裕子) -
おいしいお米がやってくる場所
伊那谷は、実りの秋から冬支度の季節を迎えようとしている。田畑での収穫のほかにも、山に入ればきのこなど、さまざまな恵みを感じることができる季節でもある。古くから、こうした恵みに感謝して、収穫祭などがおこなわれ、次の恵みへの祈りを捧げてきた。豊かな大地があるからこその恵みを体感することができる暮らしがあった。
今回の朝の学舎のテーマは「実り」。伊那市美篶小学校5年生が、米を収穫し、味わう体験を追った。 -
新山小で人権福祉講演会
伊那市の新山小学校は14日、同校体育館で児童と保護者を対象とした人権福祉講演会を開いた。約100人が集まり、脳性小児まひで両手の自由を失った冨永房枝さん(44)=長野市=の講演を聴講し、相手を思いやる気持ちを育んだ。
冨永さんは生後半年のとき、風邪の高熱が原因で体の障害を持った。両手が動かないことや呼吸がしにくいこと、うまく言葉をしゃべることができないことなど、ありのままの紹介を子どもたちは静かに聞き入った。
講演では、「好きだから続けてこれた」という、幼いころから始めた足によるキーボード演奏を披露。「両手は動かなくなっちゃったけど、逆に足でいろんなことができる」と冨永さんは、携帯電話や筆を器用に足で扱って見せたりした。
冨永さんは「障害が嫌で死んじゃおうかと思ったが世界でたった一人しかいない自分のことを好きになれたから、もう一度、生きようと思った。自分を好きになれば周りの人も好きになれるはず」と話していた。
足の指でキーボードを演奏する冨永さん -
駒ケ根市立博物館歴史講座
駒ケ根市立博物館は歴史講座「伊那のろう城戦の実態を探る」の第1回講座「前哨戦 市原の合戦」を市文化センターで開いた。講師は郷土史に詳しい博物館学芸員の田中清文さん。田中さんは、12世紀に起こった源平合戦は大田切郷城の戦いによって火蓋が切られた竏窒ニ説明=写真。駒ケ根市内の地図を示しながら「その決戦3日前に起きたのが市原の合戦。戦場は特定されていないが、市原は『市処』または『市所』が由来と考えられ、その地名が近くにみられることなどから、大御食神社の付近であったと推定される」と話し、聴講者の興味を引いていた。
講座は第2回(11月25日)「本戦 大田切郷城の戦い」、第3回(12月2日)「大徳王寺城の戦い」と続く。
途中からの受講も可。問い合わせ、申し込みは博物館(TEL83・1135)へ。 -
はらぺこ保育園で焼き魚
伊那市富県の自由保育園「はらぺこ保育園」は20日、秋の味覚を味わうための調理会を開いた。
メニューは飯ごうで炊いた米と焼き魚、サツマイモとキノコと大根の味噌汁。同園では給食がなく(おにぎりなど持参)、園児たちは普段から味噌汁作りなど調理に積極的に参加している。食材を扱うのも手慣れたもの。野菜を切ったり、大根おろしを作ったり、園児たちは生き生きと料理に取り組んだ。
小林成親保育士は「簡単なことでも体験することが重要だと思う」と食育について語った。
同園では近々、ピザ作りや、餅つきを予定している。 -
竹内徹油絵展
信州高遠美術館の館長で一水会会員・日展会友の画家竹内徹さんの油絵展が20日、同市西春近かんてんぱぱホールで始まった。25日まで。
若いころに師匠とともに全国を写生しながら旅して回ったという竹内さん。信州に帰ってきてあらためて信州の美しさに心打たれたとのこと。それから信州の四季を20年間以上描き続けている。今回展示してある作品も、全て信州の風景を描いている。一水会展や日展入選作など近作60点(3縲・00号)。
「特にアルプスの残雪がすばらしい」と竹内さん。
五竜岳や西駒ケ岳の残雪を描いた作品や、高遠の桜を描いたものなど、訪れた人たちの目を楽しませていた。
午前9時縲恁゚後6時(最終日は午後5時まで)。入場無料。 -
子どもが生きる授業を公開
形にとらわれず、子どもの個性を伸ばす教育を実践する宮田村宮田小学校。20日には県内外の教育関係者約60人が参加し、10年目を迎えた公開授業研究会が開かれた。本年度は全学級が「子どもの思いを生かす授業の創造」を基本に取り組んできたが、その普段の様子を公開した。
1年3組は夏休み明けからせっせと通った小田切川での授業。凍りそうな水の冷たさにも関わらず、ざぶざぶと川の中へ入っていく姿があった。
「あそこにクルミがあるけど、どうやって取ろう」「丸太があんな所に」「石をきれいに並べたよ」。
前回来た時とはまた違った発見に歓声をあげ、工夫も凝らす子どもたち。川は同学級にとって生きた教材として輝きを放った。
「我々教員が躊躇(ちゅうちょ)することなく、繰り返すことが大切なんだって改めて感じました」と男性参加者。
公開授業研究会を始めた10年前に宮田小の校長を務めていた中村榮三さんは「教育は誰のものでもない、子どもたちのもの。授業を公開することで、主体的に学んできた子どもたちの変化も感じられるはず」と話す。
この日は、・ス信濃教育・スの充実に尽力し、研究会にも当初から参画している元都留文科大学学長上田薫さんの講演会もあった。 -
山荘ミルクで「和み」
伊那市横山の「山荘ミルク」で17日、音楽や絵画、陶芸や紙芝居など様々な分野で活動する人たちが集い、発表するイベント「和み」が開かれた。老若男女およそ60人が参加して、週末の一夜を楽しんだ。
「文化祭のように、みんなで楽しめれば」とイベント「和み」の運営スタッフ代表原将太郎さん。もともと「和み」は、原さんが友人たちと組んだアコースティックバンドの名前。老人施設や病院を回って、ボランティア演奏をするなど福祉活動に取り組んできた。バンド活動を通じて知合った仲間や、その知人などとともにイベント「和み」を始めてからも、福祉へとり組む志は変わっておらず、入場料などは「和みbank」として貯金。目標金額に達したら車椅子の購入を考えている。
バンド「和み」やその友人のバンドが演奏する間には、保育園や老人施設などでボランティア公演している紙芝居劇団「糸ぐるま」の久保田文子さんがきり絵の紙芝居を披露した。
「若い人たちに紙芝居を見てもらえてよかった」と久保田さん。会場にはきり絵も展示した。
久保田さんの作品のほかにも、絵画や陶芸などさまざまな作品が展示してあり、原さんの目指す「社会人の文化祭」という言葉通りのイベントだった。 -
高遠高校と長野大学社会福祉学部が高大連携調印式
伊那市の高遠高校と上田市の長野大学社会福祉学部は19日、相互交流と教育内容のいっそうの充実を図るための協定を締結した。調印式には、両校の関係者など17人が出席し、新たな絆の誕生を見守った。協定期間は09年3月31日まで。
協定書には▽高遠高校は長野大学社会福祉学部学生を教科「福祉」の教育実習生として受け入れ、実習指導を行う▽長野大学社会福祉学部は、高遠高校福祉コースの教育内容と教員の資質向上にむけて情報交換、特別講義および教材研究協議を行う▽長野大学社会福祉学部は、指定校推薦入学試験にかかわり、高遠高校福祉コース枠を設定する竏窒ネど3つの具体的な連携事項が明示されている。
高遠高校の福沢務校長と長野大学社会福祉学部の中島豊学部長は協定書を交換し、ガッチリと握手を交わした。
福沢校長は「ともに地域に根ざした高校と大学が手を携えるのは、大変有益なことだと思う」と述べた。
また長野大学の嶋田力夫学長は「今回の協定をきっかけとして、今後ほかの学部も高遠高校と連携していければ」と両校の交流のさらなる可能性を語った。 -
「柳沢運動プログラム」屋外バージョンを開発中
信州高遠青少年自然の家の「冒険の森」で18日、研究開発中の「幼児自然体験活動プログラム」の検証事業があった。大脳活動の発達を促す「柳沢運動プログラム」の屋外バージョンで、検証結果を踏まえ、国少は08年度、親子活動プログラムを組みたいとしている。
屋外バージョンの開発は、自然の家周辺の自然環境を生かし、幼児期の自然体験活動の普及を図るねらい。今夏、国少や県教育委員会の職員らで調査研究委員会を立ち上げ、「柳沢竏秩vを考案した松本短期大学の柳沢秋孝教授の指導を受けながら取り組んでいる。
プログラムとして、四つんばいで歩く「森のくまさん」、森で拾った実を軍手に入れてウサギ跳びで運ぶ「うさぎさんになって森の宝物を運ぼう」などを用意。
検証事業には、辰野町の羽北保育園年長児11人を含む家族ら約40人が参加した。
息が白くなるほどの寒さだったが、年長児たちは遊びに夢中。クマ、コアラ、ウサギなどの動物になって、森の中を歩いたり、2本の木に渡したロープにぶら下がったりと元気に飛び回った。
年長児全員に万歩計をつけ、屋外遊びと日ごろの保育園活動との運動量を検証。後日、委員会を開き、分析結果や改善点などについて話し合う。 -
東春近小学校4年生 大きく実ったリンゴ収穫
伊那市の東春近小学校4年生を対象とした恒例の「りんご体験学習」が20日、学校近くの伊藤一路(80)さん、豊子(77)さん夫婦=田原=の果樹園であった。4月末からリンゴの成長を見守ってきた児童62人(2クラス)がリンゴを収穫した。
農家について理解を深めるための学習で、同学年はこれまでに摘果など2回、果樹園の仕事を手伝っている。この日は待ちに待った収穫の日。児童たちは約60本の木から丸々と大きく成長したリンゴ(品種・ふじ)を丁寧に摘み、約2時間で作業を終わらせた。
三石涼君と小森翔矢君(いずれも10歳)は「最初から収穫まであっという間だった。リンゴが真っ赤に大きくなっていてびっくり。食べてみたらみつも大量に入っていて甘かった」と話していた。
4年生は来年2月、伊藤さん夫婦を学校に招き、学習発表会を開く予定。
大きく実ったリンゴを喜ぶ児童ら -
宮田城址主郭に木柵、歴史ロマン感じて
宮田村北割区の住民有志らでつくる「宮田城址保存会」は、同城址主郭の土塁に延長約20メートルに及ぶ木柵を設置した。史実に基づいた復元ではないが、訪れた人たちに歴史ロマンを感じてもらいたいと整備。春日甲子雄会長らは「さらに多くの人に宮田城址を知ってもらうきっかけになれば」と話している。
同保存会は2年前、寸断されていた登城ルートを遊歩道として再興。以来、中世の山城である宮田城を後世に伝えようと、城址周辺の公園化も含め環境整備を進めてきた。
本年度は県の元気づくり支援金の対象にも選ばれ、案内看板なども設置。
村教育委員会の認可を受けて、木柵の整備にまでこぎつけた。
60、70代のメンバーが多いが、柵に使う丸太は背負って、急な坂道を歩いて運搬。協力しながら土塁に沿って打ち込んだ。
「苦労したけど、つくって良かった」とメンバーの小田切政則さん。「若い人は城山(宮田城址)を知らないかもしれないが、次の世代につなげていきたいですね」と話した。
木柵は一部整備が残っているが、年内には完成予定。年明けには冊子を発刊する予定もあり、地域の歴史を伝えていく。 -
南箕輪中 耐震工事完了
南箕輪村の南箕輪中学校管理教室棟の耐震補強工事が完了し、20日、現地でしゅん工検査があった。村の理事者らが業者の説明を受けて、校舎内を見て回った。
工事は7月末から始まり、1、2階の外壁2カ所を改修し、新たに鉄骨の筋交いを入れた。そのほか、1縲・階の木造の壁8カ所は取り壊し、鉄筋コンクリートの耐震壁に補強した。
併せて、印刷室と用務員室を増築した。
事業費は5778万円で、そのうち3371万9千円は文科省の補助。
校舎内を見て回る関係者たち -
上伊那社会教育関係者懇談会
生涯学習などに携わる関係者による上伊那社会教育関係者懇談会が15日、伊那市の生涯学習センターであった。上伊那地区の公民館長や社会教育指導員、市町村教育委員など約100人が参加。講演会や懇談会を通して、地域における子育て支援の具体的な方策について話し合った。
講演会では、東京都日野市の「子どもの人権オンブズマン」として活動してきた平清太郎さんが、これまでの取り組みを振り返りながら「地域における子育て支援」について講演=写真。平さんは保育園での母親による児童虐待や教師の一言で学校に行けなくなった児童との関わりを語りながら、「地域で支えたり、支え合ったりする環境が豊かであれば、虐待までつながらないと思う。『大丈夫だよ』と言ってくれる親や大人がいれば、救われる子どもや母親がいる」と訴えた。
また、「生涯学習」に対する世間の注目が高まり、子どもを対象としたイベントも増えているが、本当の意味での「子育て支援」については、どこの地域でも希薄になっている実情を指摘。
「行政、民間など各関係者がきちんとした認識を持ち、どういう支援をしていくかが重要な課題」とした。
その後の分散会では、それぞれの立場でできる地域の子育て支援について話し合った。 -
高遠高校生徒らがゴルフ練習場でプロのインストラクターから指導を受ける
伊那市高遠高校の3年生20人が15日、伊那市福島のゴルフ練習場「セイブグリーンパーク」でゴルフ実習をした。
同校では3年生体育の選択授業の一環として、ゴルフを取り入れている。今年も9月から選択した20人の生徒がグラウンドなどで基本動作などを学習。この日はその総仕上げとして、プロのインストラクターによるレッスンとショートコースでの実習を行うこととなった。
レッスンでは、全日本ゴルフ練習場連盟(CGRA)公認インストラクターの夏野元樹さん(42)を講師に迎え、グリップの握り方や簡単な打ち方、フォームなどについて指導を受けた=写真。その後、班ごとでコースに出て、本格的なゴルフの一端を体験。
この日、実習に参加した北原直弥君(18)=高遠町=は「緊張したが、最初から分かりやすく教えてもらえ、楽しかった」と話していた。 -
中沢地区文化祭
駒ケ根市の中沢地区文化祭が中沢公民館で18日まで開かれている。館内には書道、手芸、陶芸、絵画、生け花、写真などの作品が数多く展示され、訪れた人は「すごい」「いい出来だね」などと感心しながら一つ一つの作品をじっくりと眺めている=写真。
17日には2階研修室に抹茶体験コーナーが設けられ、茶道教室「空木会」の会員らが着物姿で菓子と抹茶を振る舞った。静寂の中で茶を味わった来場者は「ああ緊張した。でもうまかったな」などと笑いながら話し合っていた。
18日は午後1時から芸能発表会が開かれ、中沢小学校合唱団や地元のグループによる歌や踊り、神楽、詩吟などが披露される。バイクの展示と試乗会のほか、パンやこんにゃくなどの販売もある。作品展示は午後3時まで。
問い合わせは同公民館(TEL83・5125)へ。 -
上伊那創造ものづくりフェア
第4回上伊那創造ものづくりフェアは17、、18日、伊那市駅前ビルいなっせ2階ギャラリーで開いている=写真。上伊那の小中学校の児童、生徒が技術・家庭科の授業で作った浴衣や木製の椅子など約120点を展示している。上伊那教育会など主催。伊那毎日新聞社など後援。
地域の人たちに学校の授業成果を披露する場。本棚作りで「のこぎりで正確に切断できるよう努力した」、LEDスタンドライト作りで「プログラムをPICに焼き込むのが大変だった」など、作品それぞれに出品者の製作課程における苦労話などが書かれたコメントを添えている。
中学校の作品は生徒作品コンクールを兼ねていて、技術分野、家庭科分野それぞれから2点ずつを選出し、県大会(23日・佐久市)に出品する予定だ。
事務局の後藤衛教諭(赤穂中学校)は「授業時間が限られているなかで工夫しながら製作している児童、生徒たちの作品を見てほしい」と来場を呼びかけている。
入場無料。18日は午前10時縲恁゚後3時。 -
赤穂中合唱コンクール
駒ケ根市の赤穂中学校(杉田純治校長)で16日、運動会、白鈴祭(文化祭)に続く生徒会3大行事の全校合唱コンクールが開かれた。1縲・年の各8クラス、計24クラスが代わる代わるステージに上がり、積み重ねてきた練習の成果を存分に発揮して美しい歌声を響かせた=写真。
生徒らは一様に硬い表情で登壇。全校生徒がじっと見詰める緊張の中でピアノの伴奏に合わせ、それぞれの曲を個性豊かに精いっぱい歌い上げた。無事に曲を終えて一礼すると、ようやく表情が緩んでほっとした笑顔を見せていた。
混声3部合唱が多い中、2、3年生の7クラスは難しい4部合唱に挑戦。練り上げた繊細なハーモニーを披露して、生徒や教職員、詰めかけた保護者らの大きな拍手を受けていた。