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感動を呼んだ「命のうた・生きるうた」生死の現場で立ち会った子どもたちの心の叫びをつむいだCD「命のうた・生きるうた」制作記念、Musik Schatzコンサートが12日、宮田村民会館であった。ほぼ満席の聴衆に命の尊さ、生きることのすばらしさを伝えた。
3部構成、演出・指揮は古原さよ子さん。第1部はバリトンの井手守さんとMusik Schatzの共演でミュージカルポエム「とうめいうさぎLОLО」。2部は特別ゲストの渡辺しおりさんが澄んだソプラノ独唱「さとうきび畑」「千の風になって」など6曲を響かせた。
第3部は朗読ミュージカル「命のうた・生きるうた」。安曇野市県立こども病院の院内学級でつらい病気と闘いながら、一生懸命勉強し、精いっぱい生きて亡くなった宮越由貴奈ちゃんが残した詩「命-電池の切れるまで」に、春富中学校3年有志の詩「生きる」を加え、朗読と合唱で構成し「周り人のことを思うこと、愛すること、それが生きるということ、今という時、自分らしく生きよう」と訴え、共感を呼んだ。
「Musik Schatz」は松本第一高校ОBを中心に「音楽はたからもの」をモットーに音楽活動するとともに「命のうた事務局」も運営。村内のパブリックレコードが創立30周年記念事業として協力した。 -
江戸時代の村人になって、ソバの種まき
歴史体験で青少年の健全育成を図る飯島陣屋元気もりもり塾(飯島町教委主催)が11日あり、子どもも大人も江戸時代の村人になって、ソバの種まきをした。
江戸から昭和初期の野良着を着こみ、菅笠(すげがさ)を被り、上の原の休耕田前に集合した参加者13人を前に、唐沢隆係長は「昔、岩間でソバづくりが盛んに行なわれた。ソバは生育おう盛で、肥料がなくてもたくさん収穫できる」と説明。 この後、素足になって、くさかきで土の表面をならし、綱を移動しながら、2アールに赤ソバの種を筋蒔きした。
この日は気温35度の炎暑、子どもたちのはだけた胸元に容赦なく太陽が照りつけ、汗をぬぐいながら、昔の農作業に精を出した。
弟と参加した堀越達貴君(小学2年)は「着物は脱げそうになるけど、楽しい」と話していた。
この日まいたソバは11月11日にみんなで刈取り、12月22日に自分たちで打って味わう。 -
弦楽四重奏サマー・コンサート
米国オハイオ州を拠点に活動する演奏家たちによる弦楽四重奏サマー・コンサート「オハイオより愛をこめて 世界の未来に夢と希望を与える」が9日、駒ケ根市の市文化会館大ホールで開かれた。赤穂キリスト協会主催。夜の一般公演と昼の小中学生向け無料特別公演が開かれ、幅広い年代の聴衆が静かに響く弦楽の調べに浸った。
演奏はロジャー・スティーグ(バイオリン)ウェイ・ユー(同)松田健一郎(ビオラ)ジル・ライト(チェロ)の4人で、曲目はいずれもモーツァルトの『弦楽四重奏 K387』、ハイドンの『弦楽四重奏 皇帝』アロン・コープランドの『一つの贈り物』など。メンバー中唯一の日本人の松田さんは曲の合間の語りで「高校に入ってからビオラを始めた。小さい頃から習わなければものにはならないから、やめた方がいいとよく言われたが、好きなことだから続けてこられた。皆さんも人のいうことは気にせず、自信をもって生きてほしい」と聴衆に呼び掛けた。 -
宮田大学が花満開の高原を旅
宮田村公民館の生涯学習講座「宮田大学」はこのほど、ニッコウキスゲが満開の霧ケ峰、美ケ原高原方面へ夏の旅行を楽しみ親睦を深めた。
標高2千メートル近くに及ぶビーナスライン沿線に足をのばした一行。道の両側に咲き誇るニッコウキスゲにため息ももれた。
八島湿原では高原に広がる湿地帯の雄大な景色も堪能。
美ケ原では冷涼な高原の風にふれながら弁当を広げ、美術館も見学した。 -
高校生ものづくりコンテスト
県内の工業系学科で学ぶ高校生を対象に県下5会場で行われる「第7回高校生ものづくりコンテスト」の電子回路組立部門長野県大会が8日、駒ケ根市の駒ケ根工業高校で行われた。県内の工業高校6校でそれぞれ選抜された生徒15人が出場し、与えられた課題に挑んだ=写真。北信越大会(9月、富山県)への出場権を得られる1位と2位には小口宏之君(松本工業3年)、西村誠君(同2年)が入った。駒工からは3人が出場したが出場権獲得はならなかった。
課題は制限時間内に制御対象回路と配線組立回路を製作し、事前に製作した接続ケーブルでコンピュータに接続して制御プログラムをプログラミングすることにより、指示通りに発光ダイオードを表示させたりモーターを制御するシステムを完成させるもの。回路製作(ハードウエア)とプログラミング(ソフトウエア)の両面が審査される。 -
伊那北高校ペン祭地域スタッフがまちづくりワークショップの案を伊那市に報告
伊那北高校の生徒らでつくるペン祭地域スタッフが9日、伊那市の白鳥孝副市長を訪れ、ワークショップの結果を報告した=写真。
同グループは6月24日の文化祭で伊那北駅前の池を中心としたまちづくりについて考えるワークショップを企画。小学生から大人までに参加を呼びかけ、駅周辺のまちづくりについて考えた。
この日は、その時の提案を報告するため、スタッフ長の宮沢俊太郎君(18)=伊那市=と副スタッフ長の渋谷侑加さん(17)=駒ヶ根市=が各班の提案をまとめたレポートなどを持って市役所を訪れた。
報告を受けた白鳥副市長は「高校生が主体となってまちづくりを考えるのは素晴らしいこと。次の代にワークショップを引き継ぎ、最終的な意見集約をしてみては」と提案。
それに対し宮沢君は「まちづくりについて考えるのは楽しいことが分かったし、ほかのみんなも楽しそうだった。後輩スタッフなどに話してワークショップを継続できないか話してみたい」と語った。
各班のまちづくり提案は、15日まで市役所1階のホールに展示している。 -
中越区民納涼祭
宮田村中越区の区民納涼祭は4日夜、諏訪神社例祭にあわせて同神社境内で開いた。20年続いた壮年連盟主催の祭りを区が引き継いで4年目。楽しい演芸や夜店などがあり、子どもから高齢者まで多くの区民で賑わった。
特設舞台では有志による手品や歌、踊りと多彩な演目。ごちそうをテーブルに広げて楽しむ家族の姿もあり、祭り気分は最高潮に達した。
夜店は焼きソバやフランクフルトなどの軽食が販売され、以前から人気だった五平餅も健在。買い求める人たちで長蛇の列ができた。
「祭りにあわせて遠方から帰省してくる人も多い。今年も大勢で集まることができ良かった」と細田健一区長。地域あげての夏の夜の宴は、時間を忘れて盛りあがった。 -
図書館夏休みイベント、小学生らが楽しく工作
宮田村図書館の夏休み工作教室は8日開き、畑に立ち並ぶ光景を目にする風車式の「モグラおどし」づくりに小学生らが挑戦した。
大原区の那須野一巳さんが講師。子どもたちだけでなく、作り方を教わって自分の畑に設置したいと大人の参加もあった。
ペットボトルを再利用。カッターでボトルの側面を切ると、簡単に風車のような姿に。
針金を通し、風の抵抗を受けて音と振動をふるわせて回るように工夫。子どもたちは真剣な表情で、試行錯誤を繰り返しながら調整した。
スプレーで色を塗って仕上げ。「カタカタカタ」と、モグラもビックリ驚く立派な手づくりの風車が完成した。 -
かんてんぱぱホールで新村洋子さんの写真展
ベトナムの農村に根付く人間とゾウの営みを撮り続けている伊那市出身の写真家、新村洋子さん(67)=東京都=による写真展「象と生きる竏茶xトナム中部高原地帯竏秩vが20日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。人間とともに生活するゾウたちや農村の営みを写した作品54点が、訪れた人の目を楽しませている。
新村さんがゾウと人の生活を追い始めたのは5年ほど前。農村の人々を写すために訪れていたある村で、偶然1頭のゾウがカメラのフレームの中を横切ったことがきっかけとなった。
その後、国立公園内で保護され、野生に戻れなくなってしまった子ゾウが調教され、人に慣れ親しむまでを撮影。今回の作品展では、そのプロセスを一つの大きなテーマとしている。
野生動物とともにある人間の営みを撮影した作品には、野生動物と人間が徐々に信頼関係を築いていく姿も写し出されている。
新村さんは「野生の生き物と人とがともに暮らす生活は徐々に失われつつあるが、それでもなお、そういう生活をしている人たちがおり、人間も野生動物に生かされていることを感じる。野生の象と人が共生している姿を見てほしい」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時。11、12、18、19日の午後1時からは新村さんの写真絵本『象と生きる』(ポプラ社)の読み聞かせもある。 -
箕輪町民踊を楽しむ会
「自分も楽しいけど、地域の人にも踊りを通じて楽しさをおわけしている」。伊那の地元の民踊はもとより北は北海道から南は沖縄まで、各地に伝わる民踊を練習している。
1969年に発足。当時は文化サークルが少なかったこともあり大勢参加していたが、少しずつ人が減り、現在は12人。日本フォークダンス連盟、全日本民踊指導者連盟、長野県フォークダンス連盟日本民踊部会などにも所属する。「与地の伊那節」「木曽節」「萱野音頭」「おんたけ山」「武田節」などなどレパートリーは数多く、フォークダンスやレクリエーションダンスも取り入れながら、毎週火曜日の夜に町文化センターで練習に励んでいる。
踊りを楽しむだけでなく、地元の民踊を伝承することも大切な目的の一つに掲げる。踊るためにその地域の歴史や踊りの意味も学ぶなど熱心。「各地の民踊は我々にとっては掘り出し物だったりして、歴史も勉強できて楽しい。古い民踊は歌も踊りも重みがある」という。
箕輪町の「みのわ祭り」で連を作って踊りに参加するほか、町公民館の芸能祭に出演する。今春は萱野高原開きで踊りを披露し、つい先日はボランティアで福祉施設の夏祭りにも参加した。会員は、みのわ祭りでは連の先頭に立って踊る中心的存在で、各地域でも分館や企業の踊り講習会に派遣されて指導するなど多方面で活躍。「郷土の民踊を全国に伝えたい」と、与地の伊那節、入野谷ざんざ節、南箕輪のおんたけ山など地元の保存会とも連携を図っている。
「踊りがもともと好きで、体を動かして何かやりたいと思った」「楽しみ、生きがいがないといけないと思っていたときに新聞で知り、訪れたのがきっかけ」など入会の動機はさまざまだが、「体も頭も手も使うので一番いい運動。皆さんと楽しくやらせてもらってる」「当時のリーダーが丁寧に教えてくれた。体を動かして帰るととても気持ちよくて、段々と民踊の魅力にとり付かれて、ついつい30数年経ってしまった」という。
「皆、好きで楽しくやってますよ」。輪になって踊る姿は生き生きとしている。(村上裕子) -
祭りだワッショイ、つつじまつり
宮田村つつじが丘区で4日夜、恒例のつつじまつりが開かれた。昨年の区役員が実行委員会の中心となり、子どもみこしや花火大会などで盛りあがった。
子どもたちのみこしと山車が区内を練り歩き。「ワッショイ、ワッショイ」と元気な声がこだました。
村営住宅が立ち並ぶ団地のつつじが丘区は村内で最も小さい地区だが、この日はPTA、消防団と若い人たちも一致団結。
焼きソバや綿菓子の販売やヨーヨー釣りなどもあり、区民は縁日気分も満喫した。
川上勝実行委員長は「子どもたちにとって夏休みの良い思い出になれば」と話していた。 -
中電ギャラリーで全労済小学生作文・版画展
第34回全労済小学生作品コンクール入賞作品展示会が3日、伊那市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで始まった=写真。県内から出品のあった作文7点と版画19点の入賞作品計26点を展示している。全労済県本部主催。20日まで。入場無料。
社会貢献活動の一環として、1973(昭和48)年から続いているコンクール。県下の小学校から応募のあった作文359点、版画723から入賞作品を展示した。臨場感に溢れた、児童たちの心豊かな表現力を感じさせる作品ばかりが並ぶ。
上伊那勢は、作文で「温かいアイスの味」の中島瑞樹君(中川西小5年)が金賞を受賞。版画で「落葉は秋がいっぱい」の松下太一君(宮田小2)が金賞、「クルミわり」の堀井満里奈さん(同小2)が銀賞となり、入賞している。
関係者は「どの作品も、長野県の豊かな自然環境に育った子供たちの素直な感情が表現された内容で胸を打つ作品が多い」と話している。
土・日曜日は休館。午前8時30分縲恁゚後5時10分。
入賞した上伊那の小学生の版画2点も展示(左から松下君、堀井さんの作品) -
伊那税務署 中学3年生の夏休み租税教室
伊那市の伊那税務署で6日、市内の中学3年生を対象とした「夏休み租税教室」があった。4校から計38人の生徒が参加し、租税教育用ビデオの鑑賞や署内見学などを通じて税金に理解を深めた。同税務署、市税務課の共催。
次世代を担う生徒らに、税の意識と役割に関心を持ってもらうなどを目的とし、本年で18回目。教室では、税務署、市税務課の関係者による講話で、税金に関するクイズを解くなどして、税金を身近に感じた。
あいさつで新井宏伊那税務署長は「税金はみんなの生活をつくるための会費のようなもの。税金について学んで、次の時代を担う人になってほしい」などと話した。
新井署長のあいさつを聞く生徒ら -
大正琴シニアコンサート
琴伝流大正琴全国普及会(本部・駒ケ根市)は5日、第1回シニアコンサートを駒ケ根市の文化会館で開いた。全国からテープオーディションを経て参加した60歳以上の演奏者による25グループが次々にステージに登場し、そろいの衣装で得意の曲を披露=写真。クラシック、ポピュラー、演歌、唱歌などそれぞれの持ち味を生かした演奏をホールいっぱいに響かせた。
同会の北林豊常務理事は開会式で「大正琴は本来年齢にかかわらず楽しめる楽器だが、高齢者からは早いテンポの曲に指が追いつかないとか、最近の曲は好きになれないなどの声を聞くようになった。そこで今回初めてのシニアコンサートを開いた。人生経験に裏打ちされた味のある演奏を聞かせてください」とあいさつした。 -
みのわ芸文協が文化懇談会
箕輪町のみのわ芸術文化協会は4日、文化懇談会「郷土の文学」を町文化センターで開いた。36人が参加し、町にゆかりのある俳人、歌人をテーマにした講演を聞いた。
講演は「野口在色の俳句の世界」「藤沢古實の精神の軌跡」の2本立て。藤沢古實については、南小河内の小口恵子さんが話した。藤沢古實は1897年に三日町上棚に生まれ、歌誌「アララギ」の選者になるが、アララギを離れ自分で歌の道を開拓。晩年は箕輪中学校で教べんをとり、大出に住んで短歌を指導した。
17歳で亡き母を追慕して作り「アララギ」に掲載された2首をはじめ、健康を害して帰郷し西駒ケ岳に登山したことが歌の転機となり、このとき作った歌が後に「山岳歌人」と言われる第1歩になったことなどを紹介した。
「野口在色の俳句の世界」は、上伊那教育会郷土研究文学班の委員で赤穂中学校勤務の北林敏文さんが話した。 -
箕工高の新校名 再協議
箕輪工業高校の未来を育てる会(会長・平沢豊満箕輪町長)が6日夜、箕輪町文化センターであった。同窓生や関係者ら約30人が参加。同校の教職員らでつくる準備委員会が、08年4月に始まる新しい多部制・単位制高校の名前を「みのわ進修高等学校」とすることを提案したが、育てる会からは「みのわ」を漢字とすべきとする案が多く出たため、学校関係者が県と調整を図りながら検討していくことになった。
新高校の検討をしている準備委員会は、大筋で固まった学習内容などを育てる会関係者に提示し、意見を求めた。
校名は昨年8月から12月にかけて公募し、寄せられた52件を小委員会などが検討。明治時代に高等小学校の補習教育の場として地元住民が主体的に開設していた「進修学舎」にちなむ「進修」を用いた。
校歌は現在の箕工の校歌を継続するが、校章は学校のイメージに合ったデザインをいくつか作製し、その中から選ぶ。
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箕輪工業高校が08年4月に移行する新しい多部制・単位制高校の校名について、同校代表者と県教育委員会は7日、話し合い、あらためてPTAや同窓会関係者などで「一から」協議し、今月末までに校名案を決定・具申する方針を確認した。
6日の「箕輪工業高校の未来を育てる会」の協議内容を受けて両者が調整。案は、最終的には学校の責任で決定し、県教委に具申する。 -
2年ぶり宮出し大人みこし勇壮に
宮田村大原区は4日、大原天満宮の例祭にあわせて27回目の大原祭を開いた。豪雨災害のため昨年は中止した花火と大人みこしが復活。子どもみこしも元気良く区内を練り歩いた。
2年ぶりとなる大人みこしは勇壮に宮出し。負けず劣らず子どもみこしも威勢の良いかけ声で、祭りの到来を告げた。
夜は演芸大会や花火と盛りあがり、宮田太鼓のステージも。区民が心ひとつに夏祭りを満喫した。 -
県文で第22回風景の会絵画展
伊那市の県伊那文化会館で19日まで、「第22回風景の会絵画展竏宙ノ那谷・南信州を描く竏秩vが開かれている。アルプスや天竜川など、伊那谷の四季折々を描いた日本がや洋画、版画など約80点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
風景の会は東海地方で活動する作家らが所属団体を超えて結成している絵画団体。展覧会活動を中心としてこれまでには伊勢志摩、木曽、奥飛騨などを描き、展覧会を開催してきたが、今回は新伊那市の誕生1周年を記念した展覧会を企画。「伊那谷・南信州を描く」をテーマとしたほか、今回初めて伊那市での展覧会が実現した。
会員35人の作品に加え、地元招待作家7人の作品も合わせて展示。花見のにぎわいとともに鮮やかに咲く高遠コヒガンザクラや、厳かな雰囲気が漂う神社や仏閣など、誰もが見慣れた地元の風景が、それぞれの作品の中で多彩な表情を見せている。
入場無料。午前9時半縲恁゚後5時半(入場は午後5時までで、月曜日は休館)。 -
斑鳩町小学生来町、飯島町の子どもたちと交流
飯島町と姉妹提携している奈良県斑鳩町の3小学校5、6年生30人は4日、2泊3日の日程で来町。陣馬形に登山したり、飯島町の子どもたちとマレットゴルフで交流を深めた。
斑鳩町制60周年記念事業として、飯島町で自然体験したり、子ども同士の交流で、両町の絆を深めようと計画。斑鳩の子どもたちの来町は5年ぶりとか。
初日は子どもたちとスタッフ合わせて43人を迎えて、与田切公園で歓迎式。高坂町長は「おいしい果物や野菜をしっかり食べて、夏休みの楽しい思い出づくりを」と歓迎。斑鳩町の小城利重町長は「飯島町は水と空気がきれい、自然を満喫し、飯島町の人々と交流を深めたい」とあいさつした。
この後、子どもたちは林間でスイカ割りをしたり、与田切川で水しぶきをあげて、川遊びに興じた。
2日目(5日)は標高1452メートルの陣馬形に登り、山頂から飯島町全体の眺め、地形を観察した。
最終日は七久保の千人塚マレットゴルフ場で、飯島町社協のスリーハートとわんぱくスクールの子どもたちとマレットゴルフで親ぼくを図った。
斑鳩町の上村愛加さん(5年)は「飯島町は空気がいい、山が近い」。西村和真君(6年)は「初めてマレットゴルフをしたが、とても楽しい。バーデーも出た」とうれしそう。 -
渡米前最後となるジャズコンサート「盆前ジャズin高遠」を開く
ジャズピアニスト
伊那市高遠町小原
緒方美音子さん(35)お客さんと楽しさを分かち合える瞬間は楽しい。会場が大きい小さいに関わらず、お客さんがたくさん来てくれて、「わー」ってなる感覚を一度味わっちゃうとやめられないよね竏秩B
◇ ◇
千葉県出身。ジャズピアニストの父とハワイアン歌手の母のもとに生まれ、実家で経営していた音楽教室でクラシックピアノ、声楽などあらゆる音楽を習わされた。
「でも、クラシックのレッスンはいくら弾けるようになっても楽しくなくて大嫌いだった。中学1年生の時にストライキしてすべてのレッスンをやめた。それからポップスやフュージョンなど、自分のやりたい音楽を始めたんだけど、『こういうやり方もあるんだ』って楽しかった」
本格的にジャズを始めたのは大学に入ってからだった。名だたるジャズプレーヤーを輩出している早稲田大学のモダンジャズ研究会の門をたたき、すぐにでもジャズを生業としていけるような技術を持った仲間たちの中でより高度な技術を身に付けるためのノウハウを学んだ。
「1、2年ほど修行を積んでプロの世界へと飛び出していく人も多かったし、それなりの仲間も集まってきたから楽しかった。自分の場合、小さい時からジャズを聞いて育ったから、ジャズの音はご飯を食べるかのように自然に入ってきた。曲を作ることにも苦労を感じなかったし、損得勘定ぬきにして『自分の作りたい曲を作ってそれをお客さんが楽しんでくれればいいんじゃない』って思えた」
その後も都内を中心としてライブ活動を展開。オリジナル曲のアルバムもリリースしてきたが、夫の転勤で高遠へ越してきた2年前からは、一時的に活動を休止していた。
「生活環境の変化や子育てなど、乗り越えてることが多かったから、1年半ほどは周囲にもジャズピアニストだってことを言ってなかった。『今はできないけど、いつかやれる時がある』って言い聞かせていたし、もっと練習しなきゃっていう戒めもあったから」
◇ ◇
活動を再開したのは今年の6月。子どもの保育園で出会った母親仲間のに頼まれて、コンサートで演奏したことがきっかけとなった。7月には3枚目のアルバムもリリースしたが、夫がボストンに転勤することとなり、今月末に高遠を離れることになった。
それを知った保育園の仲間などが、渡米前最後のコンサートができないかと画策。それが「盆前ジャズin高遠」として実現することとなった。
今回のコンサートには、学生時代からともに演奏している仲間2人を呼び寄せて10曲ほどを演奏する予定だ。
「普段の子育てから解放されてママさんパパさんに楽しんでもらうために、ジャスの世界を楽しんでもらえるスタンダードやオリジナルのほか、子どもたちに伝えていきたい日本の童謡などを集めた。生の音とピアノとウッドベースでつくる音楽を楽しんでもらえれば」
◇ ◇
「盆前ジャズin高遠」は11日の午後4時半から(開場は午後4時)、伊那市の高遠町総合福祉センター「やますそ」である。全席自由で2千円(中学生以下千円)。託児室もある(託児は要予約)。
チケットの購入・問い合わせはどうぞのいす(TEL74・6697)へ。 -
朗読劇「青い目の人形 学校日誌」
平和を考える手作り朗読劇「青い目の人形、学校日誌」が3日夜、飯島文化館で初演され、地元の小学生から高齢者まで30人余で創りあげた舞台を満席、約500人余が鑑賞。平和の使者として贈られた青い目の人形の無言のメッセージに耳を傾け、子どもたちまで巻きこむ戦争の酷さを直視し、不戦の誓いを新たにした。いいじま文化サロン・この子たちの夏を読む会主催。
副題は「世界の平和は子どもから」。台本は滝沢孝夫さん(駒ケ根市)が80年前、アメリカから贈られた七久保小学校の青い目の人形の運命をテーマに書下ろした。同校に現存する「昭和2年学校日誌」。関係者の手記などを参考にした。「青い目の人形」「人形を迎える歌」「リンゴの歌」などのほか、軍歌などを挿入、背景に記録映像が投射され、臨場感を与えた。
物語は1927年(昭和2年)4月2日、日の丸と星条旗の旗を振って、人形を迎える式から始まる。ギューと抱くと「ママー」となく人形に子どもたちは大喜び。日中戦争から太平洋戦争へと軍靴の響く中、敵国の人形として、壊されようとしたが、時の校長と女性教師の働きで書架の奥深く隠された。そして、1986年、人形は発見され、再び日の目を見るまで、激動の昭和を時代背景に、人形を通して、平和の尊さを訴えた。 -
教職員がAEDを習得
宮田村宮田小学校はこのほど、児童らの緊急時に対応できるようにと、教職員を対象にしたAED(自動体外式除細動器)の取り扱い講習会を開いた。
各地の学校でも教職員がAEDの講習を受ける取り組みが進んでいるが、宮田小学校でもほぼ全ての教職員がこの日に受講。
伊南広域消防の救急隊員の指導で、AEDを用いた心肺蘇生法を学んだ。
この日受講できなかった教職員は後日、他会場で講習を受ける。 -
県小学校合唱大会
第21回県学校合唱大会(兼第74回NHK全国音楽コンクールブロック大会)小学校の部の地区予選・南信Bブロック大会が3日、駒ケ根市の市文化会館で行われた。上下伊那の26小学校が出場して歌声の美しさを競った結果、県大会(26日、岡谷市カノラホール)への出場を決めたのは赤穂、赤穂南(以上駒ケ根市)伊那、東春近、高遠(以上伊那市)追手町(飯田市)の6校。上伊那勢は5校を占める健闘をみせた。
塩沢哲夫実行委員長(飯田市立座光寺小校長)は開会式で「今まで工夫してきた表現をこのステージで思う存分発表してほしい。とても楽しみにしている」と激励した。
大会には県内134小学校が参加し、5つのブロックごとに県大会への出場を争った。県大会では関東甲信越ブロックコンクール(9月8日、埼玉県)に出場する2校が決まる。 -
大芝高原まつりポスター・うちわ・パンフレット図案入選作品展
南箕輪村の第22回大芝高原まつりポスター・うちわ・パンフレットの図案入選作品展が村役場と大芝の湯展示スペースで始まり、25日の開催に向け祭りのムードを盛り上げている。
作品は南箕輪中学校の美術わくわくクラブ員と希望者の26人が応募。選考会で最優秀賞のポスター、うちわ、パンフレットの各賞1点、優秀賞4点、佳作10点を選んだ。
展示は入選作品17点をカラーコピーで紹介。最優秀賞の図案を採用したポスター、うちわ、パンフレットも併せて展示している。17日ころまで飾る予定。 -
ごほうびに水遊び
宮田村西保育園は1日、避難訓練を行った。伊南広域北消防署の消防車も参加。静かに避難できた・スごほうび・スに、園児たちは消防の放水で水遊びを楽しんだ。
梅雨明けの青空の下、ホースから勢い良く飛び出す水に子どもたちは大歓声。元気に走り回った。
カッコイイ消防車、やさしい隊員と一緒に記念撮影も。「火遊びしません。お父さん、お母さん、先生の言うことを守ります」とみんなで誓った。 -
【ドライフラワー・デザイナー 久木禎子さん】
自然で繊細な色合いのドライフラワーと、みずみずしさが長く持続するプリザーブド・フラワーをバランス良く使いながら、季節ごとの素材を生かした華やかな作品の数々を制作し、クラフト展や展示会に出品している。教室を工房で開くほか、サークルや団体などの依頼を受けて各地で出張講習も行っている。
「自然の中に溶け込むような作品をいつも作りたいと思っています。自然を意識してできた作品は、見ていてとても心が落ち着くんです」
◇ ◇
温暖な静岡県育ち。叔父は注文に応じてたこを作り、祭りや祝いの時に揚げてみせる・スたこ師・スだった。父は会社勤務の傍ら、弟の作るたこに武者絵を描くほか、浮世絵なども描いた。
「私も絵が好きで、父の隣りでよく描いていました。でも気がつくといつの間にか花を描いていましたね」
自宅の庭や畑にはたくさんの植物が育ち、草花や木に囲まれて日々触れ合いながら成長した。
小学校4年生の時、学校のクラブでペーパー・フラワーを初めて習った。紙を花びらの形にカットし、ワイヤーやテープでとめて作る根気の要る作業だ。
「1本作るのに1時間もかかっていた。でもすごく楽しくて、もう夢中でした。完成した時の達成感もうれしかった。母の日にはカーネーション、父の日にはショウブを作って両親に贈ったらとても喜んでくれて竏秩B自分の作った物で誰かに喜んでもらえることに感動しました。あれが原点かな」
東京でのOL時代には、会社が終わるとよく友人と講習会に出掛けた。
「仕事で疲れた心を癒してくれたのも花たちでした。ドライフラワーを使って飾りを作っては、結婚する同僚にお祝いとしてプレゼントしたりしていました」
◇ ◇
11年前に東京から転居して来た。初めて駒ケ根を訪れたのが冬。それまで見たことがなかった大自然の雪景色に感動し、気に入って土地を求めた。夢だったログハウスを建てて暮らし始めたが、当初は工房も講座も開くつもりなどなく、楽しみでドライフラワー作品を作り続けていた。
しばらくするうち、制作した作品の美しさが友人などの間で話題となり、評判が徐々に周囲に広がり始めた。求められるまま希望者に教えていたが、ぜひ教室を開いて教えてほしいという声があちこちで上がってきたことから「せっかくそう言ってもらえるのなら」と意を決して8年前に工房を開設。以来、大人、子どもを問わず楽しい雰囲気の中で制作を指導している。
「今こうして工房を開いているのは偶然みたいだけど、よく考えてみたらここの自然環境がそうさせてくれたような気がする。自然の中で毎日花を見て暮らせるのは本当にうれしいですね」
(白鳥文男)
講習会は希望に応じ随時開催。問い合わせ・申し込みはドライフラワー工房White Pine(ホワイト・パイン)TEL・FAX81・1223 -
県中学校合唱大会
第21回県学校合唱大会(兼第74回NHK全国音楽コンクールブロック大会)中学校の部の地区予選・南信Bブロック大会が2日、駒ケ根市の市文化会館で行われた。審査の結果箕輪、伊那東部、春富、駒ケ根東の4校が県大会(25日、岡谷市カノラホール)への出場を決めた。
大会には上下伊那の13中学校が出場し、課題曲と自由曲で歌声の美しさを競った。ステージに上がった出場者らは失敗の許されない緊張感の中、日ごろの練習で練り上げてきた見事なハーモニーを会場いっぱいに響かせていた=写真。
塩沢哲夫実行委員長(飯田市立座光寺小校長)は開会式で「1年間一生懸命練習してきた成果を発表する日がきた。それぞれの思いをこめた素晴らしい歌声を期待する」と激励した。
大会には県内63中学校が参加。5ブロックに分かれての大会が5日まで各地で行われている。 -
駒ケ根の生き物たち展
駒ケ根市の市立博物館は夏休み特別企画として「駒ケ根の生き物たち」展を同館ロビーで8月19日まで開いている。ツキノワグマ、カモシカ、タヌキなどの動物やフクロウ、オオタカなどの鳥類のはく製と、カブトムシ、クワガタムシ、トンボ、チョウなどの膨大な数の昆虫標本など約数千点を公開している=写真。併せて、動物や昆虫の生態を分かりやすく解説したパネルなども展示されている。
展示されているのは同館の所蔵品のほか、駒ケ根市誌編さん時の調査結果の発表で展示したもの。
入場無料・問い合わせは同館(TEL83・1135)へ。 -
シルクミュージアム特別展
駒ケ根市東伊那の駒ケ根シルクミュージアムは第15回特別展「19縲・0世紀に愛好された伝統的工芸織物展」を9月9日まで開いている。江戸時代末期から昭和前期の着物、反物、飾布など約50点を展示。重要無形文化財技術保持者で人間国宝の工芸作家の手になる美しい作品も公開されている。
展示作品は京都府宇治市の呉服問屋「しるべ」の社長で手織物流通士山田標件さんの所蔵品。好意により貸し出された。
午前9時縲恁゚後5時。入館料は一般300円、小中学生100円。水曜日休館(8月15日は開館)。問い合わせは同館(TEL82・8381)へ。 -
伊那弥生ヶ丘高の生徒が伊那文で美術館学芸員の就業体験
伊那弥生ヶ丘高校の生徒6人は2日、就業体験学習で、伊那市の県伊那文化会館で展覧会準備をする美術館学芸員の仕事を体験した。
同館では、高校の依頼で学芸員の就業体験を受け入れ3年目。今年は3年生1人、1年生5人が参加した。
学芸員の役割や仕事について同館の林誠学芸員が説明。美術展示ホールで4日に始まる「風景の会絵画展-伊那谷・南信州を描く-」の展示準備で、作品の搬入から展示作業を見学した生徒は、作品を平行かつ等間隔に展示することや作品を壁から離す距離、傾きの微調整などの指導を受け、実際にワイヤーで作品を2点吊りする作業を手伝った。
1年生の鷲尾歩美さんは、「学芸員がどういう仕事をしているか知りたかった。学校の展示はだいたいでいいけど、ここは高さの調整などきちんとやらないといけない。結構大変だけどおもしろい」と話していた。
林学芸員は、「人前に出る展覧会場になるまでの裏方の仕事の本質的なところを知ってもらうことで、別の見方で展覧会をより深く楽しめるようになってほしい」と話した。